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2018年(平成30年)5月〔№290〕 広 島 14 総務管理課 ☎ 0824-64-2071

総務管理課 ☎0824-64-2071 農協法改正「新たな役員要件」hiroraku.or.jp/book/pdf/rakunou1805/05.pdf総務管理課 0824-64-2071 改正農協法が平成二十七年九

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2018年(平成30年)5月〔№290〕広 島

14

総務管理課 ☎0824-64-2071 改正農協法が平成二十七年九

月に成立し、平成二十八年四月

に施行されました。

 これには、理事構成の新たな

要件として「原則として過半数

が認定農業者またはJAが行う

事業・法人の経営などに関し実

践的な能力を有する者でなけれ

ばならない」との定めが追加さ

れました。

 広酪では経過措置が適用さ

れ、理事構成については、次の

役員改選期となる平成三十一年

六月開催の通常総会における役

員選任議案での新要件を満たせ

ば良いこととされ、次回(平成

三十一年六月)予定の役員改選

では、これら新要件を満たす推

薦方法によって、役員推薦会議での推

薦手続きを進めることになります。主

な改正内容は次のとおりです。

■新たな理事の構成要件

 

①�

農業協同組合の理事の過半数は、

認定農業者又はJAが行う事業・

法人の経営等に関し実践的な能力

を有する者(実践的能力者)でなけ

ればならないものとする。ただし、

地区内の認定農業者が少ない場合

その他の農林水産省令で定める場

合は、この限りでない。

 

②�

農業協同組合は、理事の年齢及び

性別に著しい偏りが生じないよう

に配慮しなければならないものと

する。

 

③�

この法律の施行の際現に存する農

業協同組合の理事等については、

この法律の施行後三年を経過した

日以後最初に招集される通常総会

の終了の時までは適用しない旨の

経過措置を設ける。

■新たな理事構成要件

「本則と例外措置」

①「本則」要件によって推薦するもの

の、本則要件を満たすことが困難な場

合は、②「担い手を積極的登用」要件

をもって要件を満たす。

①「本則」要件

 

理事の過半数が「認定農業者または

JAが行う事業・法人の経営などに関

し実践的な能力を有する者」

■「認定農業者」とは

 

農業経営基盤強化促進法に規定する

農業経営改善計画の認定を市町村から

受けた者。

【参考:改正農協法関係条文】

〈理事構成要件〉

第三十条⑫  農業協同組合の理事

の定数の過半数は、次に掲げる者

のいずれかでなければならない。

ただし、その地区内における認定

農業者(農業経営基盤強化促進法第

十三条第一項に規定する認定農業

者をいう。第一号において同じ。)

が少ない場合その他の農林水産省

令で定める場合は、この限りでな

い。

一 

認定農業者(法人にあつては、

その役員)

二 

農畜産物の販売その他の当該

農業協同組合が行う事業又は

法人の経営に関し実践的な能

力を有する者

②「担い手を積極的登用」要件(

例外措置)

 

理事の定数の十分の六以上が認定農

業者(法人の場合には役員)、農畜産物

の販売その他の当該農業協同組合が行

う事業若しくは法人の経営に関し実践

的な能力を有する者(以下「実践的能

力者」という。)又は認定農業者に準ず

る者であり、かつ、理事の定数の十分

の三以上が認定農業者(法人の場合は、

役員)又は認定農業者に準ずる者であ

るとき

農協法改正「新たな役員要件」

理事の過半数「認定農業者等」

次回(平成三十一年六月)の

役員改選期から適用

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■「認定農業者に準ずる者」とは

イ 

認定農業者ある法人の農業に

関する権限及び責任を有する

使用人

ロ 

認定農業者(法人にあっては、

その役員又は農業に関する権

限及び責任を有する使用人)

であった者

ハ 

認定農業者の行う農業に従事

し、その経営に参画する親族

ニ 

青年等就農計画の認定を受け

た認定就農者(法人にあって

は、その役員又は農業に関する

権限及び責任を有する使用人)

ホ 

集落営農のうち農業の担い手

に対する経営安定のための交

付金を受けている組織の役員

ヘ 

国・地方公共団体の計画に位

置付けられた中心的農業者

(法人にあっては、その役員

又は農業に関する権限及び責

任を有する使用人)と、その

親族

ト 

指導農業士(地域において指

導的立場にある者として地方

公共団体に認められた農業

者)

チ 

農業経営基盤強化促進法に規定す

る基本構想における効率的かつ安

定的な農業経営の指標の水準に達

している者(法人にあっては、そ

の役員又は農業に関する権限及び

責任を有する使用人)又はその者

の行う農業に従事しその経営に参

画する親族

リ 

生産部会(正組合員が農作物の種

類等ごとに構成する組織(農業の

振興を目的とするものに限る。))

の代表者

■実践的能力者の要件

 

実践的能力者とは、そのJAが行う

「事業(注一)」や「法人経営」に実践的

能力を有する者

①�

JAまたは系統機関において役員・

管理者として経験を有する者

②�

JAと同種業態において役員・管理

者として経験を有する者

③�

法人の経営に関し実践的な能力を有

する者

 

�(弁護士や税理士等の国家資格や公

的資格を有するもの等)

④�

農畜産物の販売等JAが行う事業に

関し実践的な能力を有する者

■役員推薦会議の在り方等

① 

役員推薦会議は、以前より適法な

選任議案の作成責任を負っていた

が、新要件の導入後は当該要件を

遵守した候補者案を作成する責任

を負うことになる。

② 

役員推薦会議は、組合長と適切な

連携を図り、新要件を遵守し、か

つ、説明責任を果たせる選任議案

を作成できるようにする必要があ

る。

③ 

役員推薦会議の運営内規等におい

て、新要件に関して組合長は役員

推薦会議に候補者決定前において

も協議を求めることができるな

ど、適切に連携できるようにして

おく必要がある。

④ 

役員推薦会議において新要件を遵

守した候補者案の作成が困難と判

断される場合などは、役員推薦会

議を活用しない方法(選挙制の導

入等)や、選任基準等を詳細化し、

それを明らかにする方法等を検討

する必要がある。

■注意事項

 

認定農業者等の過半数基準を満たさ

なくなった場合には、速やかに適法状

態に復する措置(補欠選任等)を講ずる

ことが基本となるため、要件達成者が

一名でも減少した場合に過半数基準を

達成できないような選出(定数の設定

を含む)は、当初から行うべきではな

い。

 

例えば、役員任期の中途で五年の認

定期間を満了し、更新しなかった場合

も想定して候補者を選定する必要があ

る。

 

認定農業者については、五年の認定

計画の終期を迎え、再認定を受けな

かった者や、計画期間内に離農し認定

農業者で無くなった者や認定の取消を

受けた者は、任期中であってもその時

点で要件から不適合となるため、臨時

総会等を開催し、補欠選任が必要とな

る。

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(消費税込み)

商品名 規格 通常価格 キャンペーン価格 備  考

①ゼンラク重曹

20kg

2,462 円 2,138 円 重曹 99%、マッシュタイプ

②ゼンラク重曹ペレット 2,922 円 2,598 円 重曹 60%、嗜好性は良好なP&F

③デーリィMGソーダ 3,131 円 2,807 円 重曹 50%、酸化マグネシウム

④デイリーパル 98 25kg 5,859 円 5,589 円 パルミチン酸 98%以上、飽和脂肪酸

全酪連「夏季・重曹等キャンペーン」(期間:平成 30年 6月 1日〜 9月 30日)

■対象商品① ② ③ ④

 平成 27 年度剰余金処分において積み立てた、「生乳増産強化対策積立金」6,200 千円の内、当年度取り崩し承認を得た 3,100 千円と、中国生乳販連の実施する「生乳生産基盤維持拡大対策奨励事業」5,717 千円(当初計画)の合計 8,817 千円を活用し、平成 28 年度と平成 29 年度の生産数量を比較し、前年度を超えた数量に対して奨励金を交付することとしました。 平成 29 年度生乳生産乳量を確定し、この事業の該当組合員 47 戸、増産乳量 1,344.9 トンに対して 8,817 千円、助成金単価 6.56 円/kgの奨励金を平成 29 年 3月分受託販売生乳代金の精算に併せて加算し交付しました。

平成 29年度生乳増産強化奨励金1,344 トンに 8,817 千円交付

【平成 29 年度生乳増産強化対策事業奨励金交付明細 @6.56 円/㎏】地 域 戸数(戸) 増産乳量(kg) 奨励金額(円)備 北 13 328,523 2,153,716南 部 6 85,343 559,485西 部 16 518,109 3,396,599東 部 12 412,950 2,707,200合 計 47 1,344,925 8,817,000

※平成 28 年度単価は@6.2 円/㎏

6.56円kg

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1.乳房炎対策ワクチン 平成 29 年度において、新規に取り組んだ良質乳出荷対策「乳房炎対策ワクチン接種」による助成金交付の予定は 1,000 頭としました。 しかしながら、初年度での対象期間が 1ヶ月分短い(4月~翌年 2月末)影響から 301 頭の実績に止まりました。この実行から良質乳奨励金額は 3.2 ポイント上昇し、一定の効果があったものと判断します。

2.自家育成保留奨励 自家育成保留奨励助成事業では 892 頭の初産分娩が認められました。 平成 30 年 2 月 1 日基準の頭数調査結果の経産牛頭数は 5,090頭と自家育成保留頭数 892 頭の関係をみると、この比率は17.5%に止まり、理想とする30%以上とはなっていません。生乳生産基盤の強化に対する改善対策を早急に実施する必要があります。

3.産み分け用選別精液 産み分け用選別精液助成事業では、平成 29 年度から各組合員の上限本数 20 本を経産牛飼養頭数の 30%(最低本数 20 本)としたため、大型農家の利用本数の増加もあって、昨年度より 162 本増加しました。

4.預託育成強化奨励 北海道初妊牛価格の高騰から全国的に預託育成体系に移行したものの、当組合では 20 頭減少し、今後、EBL制限の見直しから増加が予測されます。

平成 29年度衛生的乳質格差金精算 徴収総額 50,190 千円 平成 29 年度衛生的乳質格差金の徴収額は、50,190,579 円(前年比 100.2%、計画比 129.7%)となりました。各事業項目の概要は次の通りであり、衛生的乳質格差金の使途計画に基づき精算しております。

(単位:円)

(単位:円)

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 中国生乳販連は、「畜産経営の安定に関する法律」に基づく「第 1号対象事業者」並びに集送乳調整金の交付を得るための「指定事業者」として農林水産省の認可を受けるべく手続きを進め、平成 30 年4月 1日付けで、同法に基づき第 1号対象事業者並びに指定事業者としての認可を受けました。 これに併せて、平成 30 年度の加工原料乳生産者補給金の交付上限数量の通知を受けました。 

中国生乳販連畜安法に基づく「事業者認定」

2.指定事業者の指定 平成 30 年 4 月 1 日に指定事業者として右の 8事業者を指定。

1.第 1号対象事業者の認定 農林水産省は、平成 30 年 4 月 1 日付けで、畜産経営の安定に関する法律に基づき、平成 30 年度の加工原料乳生産者補給金の交付上限数量である交付対象数量を 93 事業者に対し、合計約 328 万トン配分。また、12 事業者を指定事業者に指定。【補給金、認定数量の10.66 円/㎏(生乳需給調整金含む)】

 全酪連では、国が行う酪農経営総合対策事業「乳用牛改良増殖事業(広域的な預託推進対策)」の参加を決定し、去る 4月 24 日には「全酪連販売預託推進協議会」を設立されました。 このもとで同連からは、北海道預託事業に参加する会員(=広酪)の組合員が次の事業参加に必要な要件を満たせば、北海道預託牛 1頭につき 23,000 円の奨励金を交付するとされました。 当組合ではこのことを踏まえて、現在、全酪連の北海道預託事業に参加されている組合員に対して関係書類の提出を求めるなどの対応にあたっております。 新たに北海道預託事業への参加を希望される組合員においても、奨励金交付の対象となりますので積極的な事業参加によって、生乳生産基盤の維持拡大に取り組まれることをお奨めします。

平成 30年度から全酪連北海道預託帰着牛基本奨励金(23,000 円/頭)交付!

【事業参加に必要な要件】①全酪連が行う北海道預託牛事業に参加した預託牛であること② 7ヶ月以上の北海道預託期間を経過した預託牛であること③全酪連の乳用牛後継牛預託推進協議会に加入すること④(独行)家畜改良センターの個体識別情報取得同意に応ずること⑤広酪と生産者(組合員)との間で「広域的な乳用牛預託推進対策に関する確認書」締結すること

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2018年(平成30年)5月〔№290〕広 島

 広酪は、生乳生産基盤の把握にあたり生乳出荷組合員を対象に 2月・5月・8月・11 月の年 4回の調査を実施し、今回 5月 1日基準の調査を行いました。 この結果における前年同月比較からは、生乳出荷組合員数は廃業に伴い 4戸減少した一方で、平成 30 年度の改正畜安法に関連した手続きに伴い、公共機関からの生乳取引は「買取販売」から「受託販売」に変更され、これらが加わり、生乳出荷戸数は前年同月と同数の 130 戸なりました。 飼養頭数は、経産牛で 70 頭の減少、育成牛で 43 頭の減少。将来の生乳生産基盤を維持するには、単年度では経産牛頭数の 30%の育成牛の保留が必要となりますが、現状では約 900 頭の不足が生じており、生乳生産基盤の脆弱化に歯止めが掛からない状況にあります。

平成 30年 5月 1日 生乳生産基盤調査経産牛 70頭減少・育成牛 43頭減少

■前年同月調査との比較� (単位:戸・頭)

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 広島県では広島血統和牛増産事業として,酪農家の皆様に積極的に和牛受精卵移植に取り組んで頂くことで,和牛子牛販売による所得向上と県産和牛肉の供給拡大を図っています。当センターでは受精卵移植の安

定的な実施を支えるため,受精卵の生産効率を向上させる培養技術の開発研究を進めています。この開発研究に必要な受卵牛として,酪農家の皆様が所有するホルスタイン種雌育成牛を募集します。

広島県立総合技術研究所畜産技術センター育種繁殖研究部

育成牛募集! 対象頭数 6頭技術情報

〔購入条件〕・�10~13 か月齢の正常発情周期を営む未経産牛(ホルスタイン種) 6頭・�導入予定日の過去 3か月以内に対象疾病(結核病,ヨーネ病,ブルセラ病,EBL)について陰性が確認された牛。 �必ず畜産事務所に衛生検査を申込み,陰性であることを確認してください。

・�導入希望時期は 7~10 月(※希望頭数に満たない場合,平成 31 年 1月まで随時導入)

〔試験供用〕 移植期間は,13~17 ヶ月齢です。17 ヶ月齢を過ぎた牛は,妊娠させることを優先させるため試験供用を中止し,人工授精に移行します。

〔飼養管理方法〕◆飼養環境 スタンチョン付の牛舎で朝・夕の 2回飼料を給与します。飼料を食べ終わるまでは,スタンチョンを外さないため,群の中で弱い牛も十分に飼料を食べることができます。また,日中および夜間は放牧場で自由に過ごせる環境です。

 センターで調製したイタリアンライグラスサイレージを中心に給与し,大豆粕を併せて給与することにより,TDN,CPともに充足率100%以上の設計としています。

〔販 売〕 試験終了後,試験牛を初妊牛として販売します。 購入および販売に関する手続きは,広島県酪農業協同組合生産振興課を通じて行います。 希望される方は,広島県酪農業協同組合生産振興課に連絡してください。 ぜひご協力をよろしくお願いします!

◆給与飼料内容配合飼料 イタリアンライグラス

サイレージ1.5 ㎏ 15~20 ㎏

大豆粕 水100~200g 自由飲水

6/15締切