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竹発酵微粉末製造機の開発
研究開発・成果利用の六次産業化事業
特定非営利活動法人グリーンネットワーク 理事長 東京大学大学院農学生命科学研究科 研究員
佐 野 孝 志
産業連携ネットワーク 交流会 竹林再生の六次産業化 講演会
平成24年9月5日 博多 深見ビル
1
ビデオ
• 新型機 5分セット • 新型機 最高速運転 2.5分セット • 旧型機 8~15分
2
竹発酵微粉末とは 何か ・ 孟宗竹 真竹 を使用 ・ 若竹の幹 2-3年生 を使用
・ 維管束の孔20μの微細多孔質を維持 (平均粒度 約400μの各粉末中に) ・ 天然自然に乳酸発酵 (乳酸菌数 105~109/g)
3
何故 竹粉末か?
・ 竹でビジネスになるか 竹炭 燃料 エタノール ・・・・・・・・・・・・・? ・ 竹発酵微粉末はビジネスになるか? コスト次第である。
4
何故竹微粉末か • ゴーヤ畑に 3本仕立て→6本仕立て 収量140個→280個 苦みが少ない 犬が食べる • 黒毛和牛の生産農家に 下痢が治る 風邪をひかない 餌の食いつきが良い 成長が早い セリで高く売れる
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竹粉の効果 まとめ メーカ
名商品名 堆肥
和牛・子牛の食欲増進による成長促進・夏バテ防止
鶏の免疫効果
肉豚の食欲増進
家畜(牛豚鶏)整腸効果
糞(舎)消臭効果
発芽促進効果
野菜・花卉育苗等発根厚葉促進効果
農作物収穫量増量増大効果
果実・野菜等の硝酸イオン濃度低減効果 甘み増
土中雑菌繁殖抑制・善玉菌活性化促進病気になりにくい
発酵促進効果
糞尿消臭効果
食欲増進
病気になりにくい(免疫力向上)
M竹材店 京の竹ちから ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
KRC社大地の恵・竹媛の愛
○ ○ ○ ○ ○
H林業 竹のいぶき ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
S商店竹のちから ・竹元氣
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○茎堅く株張りよく食味が大きく
Y建材 竹の輝き ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
K社 竹の恵 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
M社 孟宗ヨーグルト ○ ○牛豚も ○ ○ ○ ○
N設備 竹のめぐみ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
A林業すっぴん!かぐ
や姫 ○ ○ ○
S土木 竹ん粉ちゃん ○ ○ ○ ○ ○ ○
MTK社 竹粉の力 ○ ○牛豚も ○ ○ ○ ○稲も ○稲も ○稲も ○ ○
Sテクノ社 さぬき孟芽 ○ ○稲も ○稲も ○稲も
Aプロ社孟ツアルトゴールドクイーン
株)平成旬鮮隊佐賀・杵島・白石町
生ごみ・汲み取りトイレ・下水・冷蔵庫内・タバコ・靴等脱臭消臭(竹粉醗酵乾燥微粉
漬物甘み増・味まろやか
孟宗竹由来の天然有用菌を培養した土壌改良材用種菌を生産し、栽培アドバイスから契約栽培まで実施 (スーパーと契約栽培 佐賀県)
畜産飼料添加物 土壌改良材 ペット飼料添加
その他・食品
色物野菜の色が鮮
やかになる
6
緑と水の環境技術革命プロジェクト • 新型竹粉製造機の開発 1)事業化可能性調査 切削理論アプローチ 新型カッター開発 特許申請 市場調査 2)開発機の技術実証 実証試験完了 製造能力 大幅向上 工具費 大幅低減 粉末コスト大幅低減 二次破砕機 超微粉末製法 実用新案登録 竹微粉末の品質 3)堆肥の発酵改善 土着菌培養と竹粉・堆肥混合試験
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研究開発・成果利用事業 六次産業化認定
8
竹粉製造実用新案 ・ 特許
9
竹微粉末の品質
• 多孔質形状
電子顕微鏡写真
• 乳酸菌数測定
• アミノ酸分析
• 竹粉製造フロー
• 竹粉製造機
• 竹粉 竹ミクロン
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多孔質形状 • 電子顕微鏡写真
• 発酵竹粉x1000 発酵竹粉x3000 発酵竹粉二次破砕x2000 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 他の破砕竹粉 多孔質形状無し アミノ酸??? 上と同じ発酵竹粉だが
• 食用?X1000 消臭?入浴剤? X1000 光学顕微鏡写真x50
11
109(10億個)の乳酸菌数
12
乳酸菌生息数
アルミ真空吸引 8.0x105 ポリ袋の方が
ポリ袋真空吸引 2.7x108 乳酸菌数多い
発酵時 密封法による差
ポリ袋自然収納 3.3x108 二次破砕しても
二次破砕後 5.0x107 乳酸菌変わらず
粉砕後6W後
カッター回転数 竹送り速度 乳酸菌数
800rpm 400mm/分 4.1x106 切削条件による乳酸
1200rpm 800mm/分 1.0x107 菌数あまり変わらず
500rpm 800mm/分 6.0x107
粉砕切削条件による差
S社 1.3x105 新型機と大差なし
K社 1.5x107
Sテク社 4.8x104
旧竹粉製造機での乳酸菌数
B社飼料用 1.3x107 乳酸菌数は
消臭入浴用 7.9x106 大差なし
ち社飼料用 1.0x106
他の製法による竹粉
5/30日粉砕 個数/g
竹扮破砕直後 5.1x109 =50億個
1W後 1.5x109
2W後 1.2x109 1か月以上あまり変化
3W後 1.2x109 なし 春季 乳酸菌多い
4W後 2.6x109
5W後 1.3x109
乳酸菌数週次変化
13
アミノ酸分析 必須アミノ酸 発酵前 発酵後 3年物
アミノ酸 2次破砕粉
ホスファチジルセP-Ser 7 8 12 6ウレア Urea 0 0 0 190アスパラギン酸 Asp 3 11 28 30スレオニン Thr 1 8 11 0セリン Ser 2 4 7 5グルタミン酸 Glu 11 16 17 13グルタミン Gln 14 0 0 0グリシン Gly 2 10 12 1アラニン Ala 5 47 40 6シトシン Cit 2 9 14 0アルファアラニンa-Aba 0 3 2 0バリン val 4 18 22 3イソロイシン Ileu 0 11 12 0ロイシン Leu 0 18 22 0チロシン Tyr 2 3 12 0フェニールアラニPhe 1 7 11 0
b-Aiba 0 6 10 0γーアミノ酪酸 g-Aba 40 60 63 0オルニチン Orn 4 15 16 0リジン Lys 4 17 19 0アルギニン Arg 8 0 0 0プロリン Pro 0 42 57 26
Total 111 312 389 286
食品用として販
売されている物
1.全般的にアミノ酸含有量は発酵後の方が増加している。
粉砕してもアミノ酸の量はあまり変わらない。
2.アミノ酸総量では3年物が最も多い
3.γーアミノ酪酸は発酵後に増えている。
グルタミンはγーアミノ酪酸に代わっている 好ましい
4.グルタミン酸・アラニンは発酵前後であまり変わらないが
甘味成分なので好ましい
5。アスパラギン酸が発酵後多い 元気の基と言われている
6.リジンは穀物にはない成分なのでよい。大豆にある。
7.市販の食品用微細粉は竹粉を微細粉砕したものであるが、
アミノ酸がなく、ウレアが多いのは理由不明
14
竹粉 製造 フ ロ 1
15
竹粉 製造機 概要
16
竹粉概要
17
堆肥の発酵促進 • 竹チップの活用 栃木県茂木町での活用 • 土着菌培養試験 地域の竹林の土着菌 竹粉と堆肥の混合 培養試験 ・ 微生物活性値
18
土 着 菌 培 養
19
0
500,000
1,000,000
1,500,000
2,000,000
2,500,000
3,000,000
3,500,000
4,000,000
土着
菌培
養種
菌
S社
堆肥
堆肥
1堆
肥+
竹粉
50kg
堆肥
2堆
肥+
竹粉
100 k
g
堆肥
3堆
肥+
竹粉
150k
g
堆肥
4堆
肥の
み
堆肥
5堆
肥+
土着
菌
堆肥
6堆
肥+
土着
菌+
竹粉
羽石
水田
慣行
農法
羽石
水田
堆肥
松井
水田
有機
圃場
松井
水田
堆肥
のみ
沓掛
水田
有機
圃場
沓掛
水田
有機
圃場
松井
野菜
畑通
常有
機圃
場
松井
野菜
畑特
区1竹
粉
松井
野菜
畑特
区2竹
粉
網川
人参
畑堆
肥の
み
網川
人参
有機
区
網川
人参
化肥
区
栗田
白菜
1A区
栗田
白菜
2A区
竹粉
栗田
白菜
3A区
竹堆
肥
栗田
白菜
4A区
栗田
白菜
5A区
竹粉
栗田
白菜
1B区
栗田
白菜
2B区
竹粉
栗田
白菜
3B区
竹堆
肥
栗田
白菜
4B区
栗田
白菜
5B区
栗田
白菜
1K区
栗田
白菜
2K区
栗田
白菜
3K区
竹粉
栗田
白菜
4K区
竹堆
肥
栗田
白菜
5K区
栗田
白菜
6K区
栗田
白菜
7K区
微生物活性値
中央農研 横山氏 Biolog社 オムニログシステムによる活性値 20
微生物活性値解説
右上図: 土壌菌培養と竹扮添加堆肥活性値1,801495は非常に活性値が高く、偏差値78.1は全国全体の統計量の中の上位0.15%に位置している。
96個のスポットに土壌検体を希釈し 右下図: 有機圃場の土壌
溶媒にとかして2昼夜48時間の間の 偏差値で40-60%の間に全体の微生物から活動の結果として発する 約70%が入るので下の図の活性値炭酸ガスの量を累積値でデジタル測 812,207の偏差値50,8%が丁度測定する。色の濃さが炭酸ガス量に 平均的な活性値である比例している。
Co2
発生量
Co2累積
発生量
48時間
21
新型竹粉微粉末コスト低減
千円 千円竹粉販売 年間150トン生産(4分/本=15本/hrx5hr/日 年間30トン生産(135kg/日x200日=27トン
x15kg/本x200日x66% 約30トン/年とする)30,000 15,000 30tx1000kgx500円/kg=15,000千円/年
機械費 10000千円/6年=1666千/年 1,666 666 40000千円/6年=666千/年維持費 1666千円x10% 166 66 666千円x10%消耗品費 150 300 30tx1000kgx10円/kg人工費用 3,000千円x2.5人=7,500千円 7,500 10,125福利費 7,500x0.13= 975 1,316 10,125x0.13竹材料費 150tx1000ⅹ10円/kg=1500千円 1,500 300 消耗品と同じその他 全経費の10% 1,195 1,277 10%合計 13,152 14,050
粗り 16,848 950コスト/kg ¥88/kg ¥468/kg
新型微粉末破砕機の竹粉収支 従来の微粉末破砕機の竹粉収支
収入
支出
150tx1000kgx200円/kg=30,000千円/年
150tx1000kgⅹ1円/kg=150千円/年7,500千円x30/100(100トンに対し30トン)x4.5人(製造人工2倍)
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六次産業化 • 研究開発・成果利用の六次産業化認定 H24年関東農政局(1/4)(全国1/7) 総合化事業 累計 939件 研究開発成果利用 22件
毎年3カ所での普及啓発 各分野利用の実証試験実施 林業家 竹林伐採収集 竹粉加工 竹粉販売 竹粉製造のための竹林整備マニュアル 農業者への活用 農業・畜産・食品各分野において 農業への竹粉活用マニュアル整備
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まとめ
• 竹発酵微粉末の活用により
• 竹林整備とともに、六次産業化を達成でき、
• 農作物の品質向上と農業/蓄産/食品加工と、
• 土づくりに貢献できる。
• 新事業創出・雇用機会の増大も図れる。
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NPO法人グリーンネットワーク • 2012/09 農水省 緑と水の環境技術革命 竹粉末の農業普及技術実証 • 2012/08 関東農政局 研究開発・成果利用事業 6次産業化 事業認定 5か年計画 15か所 • 2012/03 農水省 2事業完了 • 2011/04 農水省 緑と水環境技術革命技術実証 • 竹破砕機開発(1年) • 2011/02 茂木町環境立町宣言シンポジウム 基調講演 • 『竹利活用による循環型地域造り』 • 2010/11 竹による農業の6次産業化評議会開催(琴平) • 2010/11 竹による農工商連携検討会開催(琴平) • 2010/10 農水省 緑と水の環境技術革命 事業化可能性調査(1年) • 2010/05 農水省 農業生産地球温暖化対策事業 有機農業による土壌炭素貯留推進事業 • 2010/04 内閣府より認証
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NPO法人グリーンネットワーク
• 竹資材による6次産業化の推進を通じて 竹林の整備をせざるを得ない様に 農業への活用を進める中で 土壌検査・作物検査の継続検査 格安 • 竹による農業の6次産業化推進協議会 民間の力で ビジネスになるやり方で 自治体の側面協力を得て
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