5
1 新型コロナウイルス感染症の影響により、適用事業所の一部においては、事業活動の縮小を余儀なく され、労働者に対して一定の期間、一時帰休させる対応が取られました。 一時帰休に伴い、就労していたならば受けられるであろう報酬よりも低額な休業手当等が支払われる こととなった場合の標準報酬の定時決定・随時改定の取扱いは次のとおりです。 事業所が、不況による業績悪化などの理由で操業短縮を行うにあたり、従業員を在籍のまま一時的 (月1日以上)に自宅待機等の休業をさせることをいいます。 この場合、使用者の責に帰すべき事由による休業になりますので、労働基準法26条により休業期間 中、使用者は、労働者に平均賃金の60%以上の手当( (以下休業手当等」)を支給する必要があります。 なお、労働基準法26条の規定に基づく休業手当等又は労働協約等に基づく報酬が支払われるときは、 被保険者の資格は存続します。 定時決定(算定基礎届)について 標準報酬の定時決定の対象月( (4~6 月)に一時帰休に伴う休業手当等が支払われた場合は、その休業 手当等をもって報酬月額を算定し、標準報酬を決定します。 ただし、標準報酬の決定の際( (7月1日時点)、既に一時帰休の状況が解消している場合は、定時決定 を行う年の9月以後において受けるべき報酬をもって報酬月額を算定し、標準報酬を決定します。 ※給与規定:月給制・毎月月末締め・当月20日支払 一時帰休による休業手当等が支払われた月のみで算定するのではなく、通常の給与を受けた月も併せて、 報酬月額を算出します。 ④ 適用年月 ⑰ 個人番号等(70歳以上被用者) ⑤ 従前の標準報酬月額 ⑥ 従前改定月 ⑦ 昇(降)給 ⑧ 遡及支払額 ⑱ 備 考 ⑨ 給与 支給月 ⑩ 給与計算 の基礎日数 報酬月額 ① 被保険者証の番号 ② 被保険者氏名 ③ 生年月日 ⑭ 総 ⑪ 通貨によるもの ⑫ 現物によるもの ⑬ 合計(⑪+⑫) ⑮ 平均額 ⑯ 修正平均額 1 12 健康 花子 7-020503 2 9 280 千円 280 千円 1 4 30 285,700 9 741,600 0 5 31 273,800 0 273,800 0 285,700 備考欄に「休業手当等の支払月」を記入。7月1日以降も一時帰休が継続される場合は「継続中」と記入。電子媒体でご提出 いただく場合についても、備考欄にご入力いただきますようお願いいたします。 【算定基礎届】記載例1 7月1日時点で一時帰休の状況が解消していない場合(6月休業手当) 182,100 247,200 6 30 182,100 1.昇給 2.降給 1.二以上勤務 2.途中入社( 日) 3.病休・育休・休職等 4.短時間労働者(特定適用事業所等) 5.パート 6.年間平均 7.その他(6月休業手当 継続中新型コロナウイルス感染症の影響により、労働者を一時 帰休させた場合の定時決定・随時改定の取扱いについて 一時帰休とは

【算定基礎届】記載例1 7月1日時点で一時帰休の状況が解消して ... · 2020. 6. 17. · 2 ≪一時帰休における標準報酬月額の定時決定に関する事例集≫

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Page 1: 【算定基礎届】記載例1 7月1日時点で一時帰休の状況が解消して ... · 2020. 6. 17. · 2 ≪一時帰休における標準報酬月額の定時決定に関する事例集≫

1

新型コロナウイルス感染症の影響により、適用事業所の一部においては、事業活動の縮小を余儀なく

され、労働者に対して一定の期間、一時帰休させる対応が取られました。

一時帰休に伴い、就労していたならば受けられるであろう報酬よりも低額な休業手当等が支払われる

こととなった場合の標準報酬の定時決定・随時改定の取扱いは次のとおりです。

事業所が、不況による業績悪化などの理由で操業短縮を行うにあたり、従業員を在籍のまま一時的

(月1日以上)に自宅待機等の休業をさせることをいいます。

この場合、使用者の責に帰すべき事由による休業になりますので、労働基準法26条により休業期間

中、使用者は、労働者に平均賃金の60%以上の手当((以下( 休業手当等」)を支給する必要があります。

なお、労働基準法26条の規定に基づく休業手当等又は労働協約等に基づく報酬が支払われるときは、

被保険者の資格は存続します。

●定時決定(算定基礎届)について

標準報酬の定時決定の対象月((4~6月)に一時帰休に伴う休業手当等が支払われた場合は、その休業

手当等をもって報酬月額を算定し、標準報酬を決定します。

ただし、標準報酬の決定の際((7月1日時点)、既に一時帰休の状況が解消している場合は、定時決定

を行う年の9月以後において受けるべき報酬をもって報酬月額を算定し、標準報酬を決定します。

※給与規定:月給制・毎月月末締め・当月20日支払

一時帰休による休業手当等が支払われた月のみで算定するのではなく、通常の給与を受けた月も併せて、

報酬月額を算出します。➡

④ 適用年月 ⑰ 個人番号等(70歳以上被用者)

⑤ 従前の標準報酬月額 ⑥ 従前改定月 ⑦ 昇(降)給 ⑧ 遡及支払額

⑱ 備 考⑨ 給与

支給月

⑩ 給与計算

の基礎日数

報酬月額

① 被保険者証の番号 ② 被保険者氏名 ③ 生年月日

⑭ 総 計

⑪ 通貨によるもの ⑫ 現物によるもの ⑬ 合計(⑪+⑫)⑮ 平均額

⑯ 修正平均額

1

12 健康 花子 7-020503 2 年

9 月

月 月  健 280 千円  厚 280 千円 1

4 月 30 日 285,700

年 9

741,600

月 円

0

5 月 31 日 273,800 円 0 円 273,800

円 0 円 285,700 円

備考欄に「休業手当等の支払月」を記入。7月1日以降も一時帰休が継続される場合は「継続中」と記入。電子媒体でご提出

いただく場合についても、備考欄にご入力いただきますようお願いいたします。

【算定基礎届】記載例1 7月1日時点で一時帰休の状況が解消していない場合(6月休業手当)

円 182,100 円 円

円 247,200 円

6 月 30 日 182,100 円

① ②

⑤ ⑥ ⑦ ⑧

⑨ ⑪⑩ ⑫

③ ④

⑭⑬

1.昇給 2.降給⑱

1.二以上勤務

2.途中入社( 月 日)

3.病休・育休・休職等

4.短時間労働者(特定適用事業所等)

5.パート

6.年間平均

7.その他(6月休業手当 継続中)

⑥ ⑦

新型コロナウイルス感染症の影響により、労働者を一時

帰休させた場合の定時決定・随時改定の取扱いについて

一時帰休とは

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2

≪一時帰休における標準報酬月額の定時決定に関する事例集≫

4、5、6月のうち、休業手当を含まない月を対象とします。

なお、4、5、6月いずれにも休業手当が支払われている場合は、一時帰休により低額な休業手当等に基づいて

決定または改定される前の標準報酬月額(従前の等級)で決定します。

※給与規定:月給制・毎月月末締め・当月20日支払

【算定基礎届】例2 7月1日時点で一時帰休の状況が解消している場合(4月休業手当)

① 被保険者証の番号 ② 被保険者氏名 ③ 生年月日 ④ 適用年月 ⑰ 個人番号等(70歳以上被用者)

⑤ 従前の標準報酬月額 ⑥ 従前改定月 ⑦ 昇(降)給 ⑧ 遡及支払額

⑱ 備 考⑨ 給与

支給月

⑩ 給与計算

の基礎日数

報酬月額 ⑭ 総 計

⑪ 通貨によるもの ⑫ 現物によるもの ⑬ 合計(⑪+⑫)⑮ 平均額

⑯ 修正平均額

1

12 健康 花子 7-020503 2

 健 280 千円  厚 280 千円 1 年 9

4 月

月 月

― 円

年 9 月

549,100 円

円 274,5505 月 31 日 272,000

備考欄に必ず「休業手当等の支払月」と「一時帰休解消日」を記入してください。

0 円 277,100 円 円6 月 30 日

円 円 272,000

277,100 円

0

30 日 134,300 円 0

① ②

⑤ ⑥ ⑦ ⑧

⑨ ⑪⑩ ⑫

③ ④

⑭⑬

1.昇給 2.降給⑱

1.二以上勤務

2.途中入社( 月 日)

3.病休・育休・休職等

4.短時間労働者(特定適用事業所等)

5.パート

6.年間平均

7.その他(4月休業手当 5 /1解消 )

⑥ ⑦

Q1

A

Q2

A

Q3

A

Q4

A

Q5

A

標準報酬月額の決定にあたって、一時帰休が解消していたために休業手当等を含まな

い報酬で定時決定を行ったが、その後、結果的に9月までの間に再び一時帰休の状態

となって休業手当等が支給された場合、定時決定の内容を訂正することができるか。

標準報酬月額の決定後に再び一時帰休(の状態となって(休業手当等が支払われたとし

ても、定時決定の訂正は認められません。

なお、このようなケースについては、再び休業手当等が支払われることとなった月か

ら起算して、随時改定(に該当するか否かを判断します。

標準報酬月額の決定にあたって、一時帰休が解消していなかったために休業手当等を

含んだ報酬で定時決定を行ったが、その後、結果的に一時帰休が解消した場合は、ど

のように取り扱うべきか。

休業手当等をもって標準報酬(月額の決定又は改定が行われた後、結果的に一時帰休が

解消した場合は、通常の報酬の支払を受けることとなった月から起算して、随時改定

に該当するか否かを判断します。

7月1日の時点で(、現に低額な休業手当等の支払いが行われておらず、その後も低額

な休業手当等が支払われる見込みがない場合をいいます。

一時帰休が解消しているか否かの判断に当たっては、算定基礎届の備考欄に一時帰休

が解消した旨を記載させるとともに、公共職業安定所への休業計画の提出の有無や、

労使間での一時帰休解消に関する合意の有無等を確認します。

どのような場合が一時帰休が解消している状態にあたるのか。

一時帰休による休業手当等が支払われた日は、支払基礎日数に含まれるのか。

一時帰休による休業手当等(が支払われた(日も、支払基礎日数に(含まれます。

定時決定の算定対象月に休業手当等が支払われた月がある場合、標準報酬月額の決定

に当たって、一時帰休の状態が解消しているかどうかを判断する必要があるが、どの

時点で一時帰休解消を判断することになるのか。

7月1日の時点で判断します。

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3

●随時改定(月額変更届)について

一時帰休に伴い、就労していたならば受けられるであろう報酬よりも低額な休業手当等が支払われる

こととなった場合はこれを固定的賃金の変動とみなし、以下の条件を全て満たしたときは随時改定に該

当します。なお、休業手当等を平均賃金の100%の額で支払っているときは、通常受ける報酬よりも

低額となったとみなされず、月額変更(随時改定)の対象にはなりませんのでご留意ください。

1.支払基礎日数が17日以上ある

2.固定的賃金が減額される場合で、かつ

その状態が継続して3か月を超えている(休業期間が4ヶ月目に入っている)

3.直近の標準報酬と比べ2等級以上の差がある

4月 通常の報酬

5月 休業手当

6月 休業手当

7月 休業手当

8月 休業手当

4月 通常の報酬

5月 休業手当

6月 通常の報酬

7月 休業手当

4月 休業手当日数  1日

5月 休業手当日数  3日

6月 休業手当日数 10日

7月 休業手当日数 10日

(随時改定)の対象にはなりません。

例 1 【5月より休業手当を支給した場合】

例 2  【隔月で休業手当を支給した場合】

例 3  【一時帰休の日数に途中で変更があった場合】

8月一時帰休継続の場合

(休業期間が4ヶ月目に入っている)、8月改定

5月から3ヶ月間の報酬の平均額により算出された標準報酬月額が、従前の等級より2等級以上差(があれば、

月額変更(随時改定)に該当

月額変更不該当

休業手当の支給が3ヶ月連続していない為、月額変更(随時改定)不該当

(随時改定)対象となります。

月額変更対象月

一時帰休による月額変更(随時改定)は、一時帰休開始月から計算します。

(上記の場合、4月から受けた3ヶ月の報酬の平均が、従前の等級と2等級以上差があれば月額変更(

5月から受けた3ヶ月の報酬の平均が、従前の等級と2等級以上差(があったとしても、月額変更

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4

●一時帰休解消後の取扱い

休業手当等をもって標準報酬の定時決定又は随時改定を行った後に一時帰休の状況が解消した場合

は、解消した月以降3ヶ月間に受けた報酬の平均額が、2等級以上の差があれば、随時改定に該当しま

す。この届出が未提出の場合は、被保険者の保険料や保険給付が適正でなくなります。また、保険料の

遡及調整も発生しますので、一時帰休解消による随時改定対象者であるかを必ずご確認ください。

なお、一時帰休解消による月額変更届を提出される場合は、備考欄に( 一時帰休解消」と記載してく

ださい。

≪一時帰休における標準報酬月額の随時改定に関する事例集≫

※給与規定:月給制・毎月月末締め・当月20日支払

「備考欄」に、休業手当等を支給し始めた月、支給割合、改定月における一時帰休の状況を 記入してください。

円円 0 円 160,200 円6 月 30 日 160,200

0 円

円 160,200 円 161,872 円0

4 月

7 月

165,218

月 月

円 485,618 円

5-601205 2 年

1

12 健康 三郎

 健 240 千円  厚 240

5 月 31 日 160,200 円

年 9 月

30 日 165,218 円

千円 1

⑪ 通貨によるもの ⑫ 現物によるもの ⑬ 合計(⑪+⑫)⑮ 平均額

⑯ 修正平均額

【月額変更届】記入例1  3ヶ月を超えて休業手当が支払われた場合

⑰ 個人番号等(70歳以上被用者)

⑤ 従前の標準報酬月額 ⑥ 従前改定月 ⑦ 昇(降)給 ⑧ 遡及支払額項

① 被保険者証の番号 ② 被保険者氏名 ③ 生年月日 ④ 適用年月

⑱ 備 考⑨ 給与

支給月

⑩ 給与計算

の基礎日数

報酬月額 ⑭ 総 計

① ②

⑤ ⑥ ⑦ ⑧

⑨ ⑪⑩

⑭⑬

1.昇給 2.降給

1.二以上勤務

2.短時間労働者(特定適用事業所等 )

3.昇給・降給の理由

( )

4.昇(降)給差の月額( 円)

5.その他 (4月から休業手当60% 7月

継続中 )

8 月 31 日 725,618 円

9 月

「備考欄」に、一時帰休解消と記入してください。

※給与規定:月給制・毎月月末締め・当月20日支払

円 241,872 円

10 月 31 日 240,200 円 0 円 240,200 円 円

 健 160 千円  厚 160 千円 2 年 7 月 月

1

12 健康 三郎 5-601205 2

30 日 240,200 円 0 円 240,200

年11

245,218 円 0 円 245,218 円

⑪ 通貨によるもの ⑫ 現物によるもの ⑬ 合計(⑪+⑫)⑮ 平均額

⑯ 修正平均額

【月額変更届】記入例2  一時帰休が解消された場合

① 被保険者証の番号 ② 被保険者氏名 ③ 生年月日 ④ 適用年月 ⑰ 個人番号等(70歳以上被用者)

⑤ 従前の標準報酬月額 ⑥ 従前改定月 ⑦ 昇(降)給 ⑧ 遡及支払額

⑱ 備 考⑨ 給与

支給月

⑩ 給与計算

の基礎日数

報酬月額 ⑭ 総 計

① ②

⑤ ⑥ ⑦ ⑧

⑨ ⑪⑩

⑭⑬

1.昇給 2.降給

1.二以上勤務

2.短時間労働者(特定適用事業所等 )

3.昇給・降給の理由

( )

4.昇(降)給差の月額( 円)

5.その他 ( 一時帰休解消 )

Q1

A

一時帰休に伴う随時改定について、1か月の全てについて休業手当等の支払を受けて

いる場合が対象となるのか。それとも、1か月のうちの1日でも休業手当等の支払い

を受けていれば対象となるのか。

1か月のうち、一時帰休に伴って(固定的賃金が減額支給される日が1日でもあれば、

随時改定の対象となります。

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5

※一時帰休の場合の定時決定・随時改定の取扱い事例の詳細につきましては、別添の 一時帰休に伴う休業

手当等が支払われた場合の標準報酬月額について(事例表)」をご参照ください

一時帰休に伴う健康保険の資格等に関するお問合せは、業務課あてご連絡ください。

TEL:03(3642)8436

Q2

A

Q3

A

Q4

A

Q5

A

Q6

A

Q7

A

通常の給与で標準報酬月額の決定又は改定が行われている者について、固定的賃金の

変動があった月の翌月に一時帰休による休業手当等が支払われた場合、随時改定の対

象となるか。

随時改定は(、(固定的賃金の変動が報酬に反映された月を起算として、それ以後継続

した3か月間(いずれの月も支払基礎日数が17日以上)に受けた報酬を計算の基礎

とすることから、随時改定の算定対象月内に休業手当等を受けることとなった場合で

あっても(、随時改定の対象とします。

一時帰休期間中に休業日数が変更となった場合は、随時改定の対象となるのか。

単に休業の日数が変更となった場合は、(随時改定の対象とはなりません。

一時帰休の状況が解消したとき」とは、どのような状態をいうのか。また、どのよ

うな場合に随時改定の対象となるのか。

一時帰休の状況が解消したとき」とは、固定的賃金が減額されず、その後も低額な

休業手当等が支払われる見込みがない状態をいいます。

また、低額な休業手当等が支払われないことが明確でなくても、現実に固定的賃金が

減額されない状況が継続して3か月を超え、2等級以上の差を生じた場合は、一時帰

休が解消したものとして随時改定の対象とします。

一時帰休の状況が継続している間に固定的賃金が変動した場合は、随時改定の対象と

なるか。

随時改定は、固定的賃金の変動が報酬に反映された月を起算月として扱うこととして

いますが、一時帰休に伴う休業手当等が支払われた月に固定的賃金が変動した場合、

その固定的賃金の変動が正確に報酬月額に反映されないため、一時帰休に伴う休業手

当等が支払われなくなった(月から起算して3か月の報酬を平均することによって、随

時改定を行います。

随時改定の対象となります。

一時帰休に伴う随時改定は、低額な休業手当等の支払いが継続して3か月を超える場

合に行うこととなるが、いつの時点から3か月を起算するのか。

3か月は暦日ではなく、月単位で計算します。例えば、月末締め月末払いの事業所に

おいて一時帰休の開始日を4月10日とした場合は、7月1日をもって 3か(月を超

える場合」に該当し、4・5・6月の報酬を平均して2等級以上の差が生じていれ

ば、7月以降の標準報酬月額から随時改定します。

なお、7月1日時点で一時帰休の状況が解消している場合には、3か月を超えないた

め、随時改定は行われません。

一時帰休期間中に休業手当等の支給割合が変更した場合は、随時改定の対象となるの

か。