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海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

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海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針--海田町の都市計画に関する基本的な方針-

平成23(2011)年3月海 田 町

海田町都市計画マスタープラン

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はじめに

海田町は,第4次海田町総合計画(平成22(2010)年12月策

定)において,『ひと輝く・四季彩のまち かいた』を都市

像に,「子育てしやすく人が輝くまち」「環境を大切にする

まち」「個性と活力のあるまち」「支え合いと協働のまち」

を基本目標に掲げ,諸施策を推進することとしています。

都市基盤部門においては,こうした都市像を実現するため,これまで国,県,近隣市町

などの関係機関と連携しながら進めてきた高速交通体系などの整備を進めるとともに,恵

まれた立地条件を活かした拠点づくり,合理的な土地利用の確保,良好な都市環境の形成,

良好な居住環境の形成などを図るための施策を総合的に進める必要があります。

また,本町では,少子高齢化の進行に対応した誰もが暮らしやすい都市づくりが強く求

められているほか,産業構造の変化,地球環境問題への関心の高まり,ストック重視の都

市づくりへの転換,住民等との協働の重要性の高まりなど,都市計画を取り巻く環境の変

化に対応した新たな視点からの都市づくりを進めることが求められています。

この「海田町都市計画マスタープラン」は,これらの課題に対応するとともに,子育て

しやすく,誰もが暮らしやすい都市,活力ある,快適な環境を備えた都市を実現するため,

都市づくりの目標と基本的な方針,土地利用の方針,都市施設の整備方針,都市環境の形

成の方針などを定めるとともに,各地域の特徴を活かした魅力ある都市づくりを進めるた

めの地域別構想を定めるもので,今後の都市計画に関する諸施策を総合的かつ計画的に進

めるための指針とするものです。

本計画は,海田町まちづくりアンケート調査,計画案に対するパブリックコメントなど

を通じた町民の皆様からの貴重なご意見を受けて立案しました。

今後は,本計画に基づいて,町民,事業者の方などと行政との協働により,暮らしやす

く,活力と魅力ある都市づくりを進める所存です。

この計画の策定にあたり,ご尽力を賜りました皆さま方に心から感謝申し上げます。

平成23(2011)年3月

海田町長 山岡 寛次

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目 次

序 章 計画策定の基本的事項 ------------------------------------ 1

1 計画策定の目的 ------------------------------------------ 1

2 計画の位置づけ ------------------------------------------ 1

3 計画の対象区域 ------------------------------------------ 2

4 計画の目標年次 ------------------------------------------ 2

第1章 海田町の現況 -------------------------------------------- 3

1 海田町の概要 -------------------------------------------- 3

2 人口等の動向 -------------------------------------------- 4

3 土地利用 ------------------------------------------------ 6

4 交通,都市施設等 ---------------------------------------- 10

5 市街地環境 ---------------------------------------------- 14

6 都市づくりに関する住民意向 ------------------------------ 15

第2章 都市づくりの課題 ---------------------------------------- 17

1 基本的な課題 -------------------------------------------- 17

2 個別の課題 ---------------------------------------------- 17

第3章 都市づくりの方針 ---------------------------------------- 19

1 都市づくりの目標と方針 ---------------------------------- 19

2 将来人口の想定 ------------------------------------------ 22

3 将来の都市構造 ------------------------------------------ 23

第4章 全体構想 ------------------------------------------------ 25

1 都市機能の適正配置と計画的な土地利用 -------------------- 25

2 都市活動と住民生活を支える都市基盤の整備 ---------------- 28

3 交通結節点を活かした賑わい豊かな拠点形成 ---------------- 33

4 快適に暮らせる居住環境の形成 ---------------------------- 34

5 個性的でうるおいのある都市環境の形成 -------------------- 35

6 人と環境にやさしい都市環境の形成 ------------------------ 37

7 災害等に強い都市づくり ---------------------------------- 39

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第5章 地域別構想 ---------------------------------------------- 41

1 地域区分 ------------------------------------------------ 41

2 地域別構想 ---------------------------------------------- 42

2-1 海田地域 ------------------------------------------ 42

2-2 海田東地域 ---------------------------------------- 47

2-3 海田南地域 ---------------------------------------- 52

2-4 海田西地域 ---------------------------------------- 57

第6章 計画の推進方策 ------------------------------------------ 63

1 住民参加によるまちづくりの推進 -------------------------- 63

2 計画の適切な運用 ---------------------------------------- 63

3 計画的で効率的な都市づくりの推進 ------------------------ 63

4 関係機関等との連携 -------------------------------------- 63

5 計画の進行管理 ------------------------------------------ 64

資料 用語解説 -------------------------------------------------- 65

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海田町都市計画マスタープラン(本計画)

序章 計画策定の基本的事項

1 計画策定の目的

都市計画は,都市における合理的な土地利用の確保,道路,公園,下水道などの都市施設の整備,

土地区画整理などの市街地整備などにより,快適な都市生活や機能的な都市活動を確保するもので,

都市の健全な発展を図る上で大切な役割を担っています。

都市計画マスタープランは,こうした都市計画を実施する上での基本となるもので,都市の将来ビ

ジョンを明らかにするとともに,その実現に向けて,土地利用規制誘導,都市施設の整備など都市計

画に係る具体的な施策を総合的,計画的に推進するための基本的な方針を明らかにするものです。

本町では,平成13(2001)年3月に「海田町都市計画マスタープラン」を策定し,都市計画に係る諸

施策を進めてきましたが,平成22(2010)年度末で計画期間を経過すること,上位計画である第4次海

田町総合計画が策定されたことなどから,現計画の見直しを行う必要があります。

このため,今回,上位計画との整合を図るとともに,都市計画を取り巻く環境の変化を踏まえて,

新たな「海田町都市計画マスタープラン」(以下「本計画」といいます。)を策定するもので,都市

計画の適切な運用を通じて,快適で住みよい都市づくりの推進に資することを目的とするものです。

2 計画の位置づけ

本計画は,都市計画法第18条の2第1項に規定される「市町村の都市計画に関する基本的な方針」

として位置づけられ,第4次海田町総合計画,広島圏都市計画区域の整備,開発及び保全の方針(以

下「広島圏都市計画区域マスタープラン」といいます。)(策定中)などの上位計画に即して策定し

ます。

【海田町都市計画マスタープランの位置づけ】

受ける

即する 即する

整合 関連計画 ・地域防災計画 等

広島圏都市計画区域マスタープラン(広島県,策定中)

・土地利用(用途地域などの決定,変更)

・都市施設(計画決定,変更,都市計画事業の実施など)

・市街地開発事業(土地区画整理事業など)の決定,実施

・地区計画の決定など

第4次海田町総合計画(目標年次:平成32(2020)年)

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3 計画の対象区域

本計画の対象区域は,都市としての一体的な土地利用の推進と都市機能の配置,地域資源の活用,

都市計画の適切な運用等を考慮し,全町域とします。

4 計画の目標年次

本計画は,概ね20年後(平成42(2030)年)の都市の姿を展望しつつ,平成32(2020)年を目標年次と

して策定します。

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第1章 海田町の現況

1 海田町の概要

(1) 位置

本町は広島県の南西部,広島湾岸の東部に

位置し,広島市,熊野町と隣接しています。

総面積は13.81k㎡で,県下23市町のうち2

番目に小さな自治体ですが,川,海,山地,

丘陵地,平地と多彩な地形条件を有するまち

です。

鉄道は,JR山陽本線が東西方向を,JR

呉線が南北方向を走り,広島市方面と東広島

市方面,呉市方面とをつないでいます。

主要な道路網は,一般国道2号が東西方向

を,同31号が南北方向を走り,両者が交差し

て広島市の中心部方面などに向かっており,

本町は,広島市,東広島市,呉市をつなぐ交

通の結節点となっています。

(2) 広域的な位置づけ

本町は,4市4町で構成される広島圏都市計画区域に属しています。

広島圏都市計画区域マスタープラン(広島県,策定中)で本町は,広島市中心部,府中町及び坂町

中心部とともに,高次都市機能の集積・強化により中国地方全体の発展にあたって中心となる「中枢

拠点」に位置づけられています。

■海田町の位置

■海田町の圏域

参考:広島圏都市計画区域マスタープラン(広島県,策定中)

<基本的事項> ○広島県の都市づくりの基本目標

1.活力を生み出すまちづくり 2.持続可能なまちづくり 3.個性あふれるまちづくり 4.「安全」で「安心」なまちづくり 5.みんなで創るまちづくり

○目標年次:平成32年

<都市計画の目標> ○広島圏域の将来像

中国地方の自立的発展を牽引する“中枢圏域ひろしま” ○広島圏都市計画区域の将来像

中国地方の先進的な高次都市機能を担う中枢都市圏 ○本町の位置づけ:中枢拠点

(広島市中心部,府中町中心部,海田町中心部,坂町中心部)

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2 人口等の動向

(1) 人口の動向

総人口は,昭和60(1985)年に3万人を超え,その後平成12(2000)年までは概ね横ばいで推移してい

ましたが,平成17(2005)年には3万人を割り込み,29,137人となっています。

年齢3区分別人口割合の推移をみると,年少人口(0~14歳)及び生産年齢人口(15~64歳)割合が低

下,老年人口(65歳以上)割合が上昇しています。

広島県や全国と比べると,本町は,年少人口及び生産年齢人口は上回り,老年人口は下回っていま

す。

(2) 世帯の動向

総世帯数は増加を続けており,平成17(2005)年には11,630世帯となっています。

また,世帯規模は縮小傾向にあり,平成17(2005)年に2.51人/世帯で,広島県平均(2.51人/世帯)

と同程度となっています。

8,557

9,707

10,305

10,899

11,286

11,574

11,630

3.36 3.08 2.97 2.82 2.66 2.60 2.51

0

5,000

10,000

15,000

0

1

2

3

4

(人/世帯)

(世帯)

資料:国勢調査

注:世帯数,世帯規模は総世帯数による。

総世帯数

世帯規模

総世帯数

世帯規模

■総世帯数,世帯規模の推移

S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17(年)

28,755

29,934

30,633

30,744

30,047

30,042

29,137

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17(年)

0~14歳 15~64歳 65歳以上 年齢不詳

18.0 72.0 9.9

17.1 70.4

12.4

0.1

15.7

68.1

15.7

0.5

14.0

64.6 20.9 0.5

13.7

65.8 20.1 0.4

平成7年30,047人

平成12年30,042人

平成17年29,137人

広島県(平成17年)2,876,642人

全 国(平成17年)127,767,994人

海田町

資料:国勢調査

(人)

■総人口の推移

資料:国勢調査

■年齢3区分別人口割合の推移と比較

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第1次産業 第2次産業 第3次産業 分類不能

1.1

33.9 64.8 0.1

0.9

31.0 67.6 0.5

1.0

28.6 70.3 0.1

4.6

29.6 64.7 1.1

平成7年15,600人

平成12年15,328人

平成17年14,669人

広島県(平成17年)1,428,326人

海田町

資料:国勢調査

■産業分類別就業者数割合

(3) 就業構造

ア 就業者数

本町の就業者数は,平成17(2005)年

14,669人で,減少傾向にあります。

また,産業分類別就業者数割合は,第

1次産業 1.0%,第2次産業28.6%,第

3次産業70.3%で,第3次産業主体の構

造となっています。

平成7(1995)年以降の推移をみると,

第2次産業は低下,第3次産業は上昇傾

向にあります。

イ 通勤等の状況

常住就業者14,669人のうち,町内で従業している人は 6,008人で,町内従業率は41.0%となって

います。

町外への通勤先は,広島市安芸区,同中区,同南区などが多く,広島市への通勤率は41.9%とな

っています。

町外からの通勤者をみると,広島市安芸区,同南区,呉市,府中町などからが多くなっています。

また,昼夜間人口比率は102.9となっており,通勤・通学者の流入が流出を上回っています。

■通勤の状況

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3 土地利用

(1) 土地利用現況

本町の市街地は,JR海田市駅周辺,旧山陽道沿い,臨海部,国道2号及び東広島バイパス沿い,

国道31号沿い,東南部の山麓部などで形成されています。

商業地は,JR海田市駅南口,大正交差点周辺から国道31号沿いにまとまって形成されているほか,

国道2号沿いに分散して立地しています。

工業地は,臨海部,JR呉線東側,東北部のJR山陽本線と県道東海田広島線に挟まれた区域など

に分布しており,JR呉線東側は住工混合地区が形成されています。

住宅地は,JR海田市駅北口,旧山陽道沿い,東広島バイパス沿い,東南部などに分布しており,

JR海田市駅南口や大正交差点周辺などでは商業施設が混在した住宅地,東南部は農地と調和した低

密な市街地が形成されています。

■土地利用現況

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(2) 法指定の状況

ア 都市計画区域及び地域地区

本町は,全域が都市計画区域に指定され,このうち市街化区域は 553haが指定されています。

用途地域は,第一種低層住居専用地域,第一種中高層住居専用地域,第一種住居地域,近隣商業

地域,準工業地域,工業地域の6種類が指定されています。

また,その他の地域地区として,臨港地区(34ha)と,流通業務地区(広島市東部流通業務地区

73haのうち0.03ha)が指定されています。

■都市計画区域区分の状況

名 称 範 囲 面 積 (ha)

広島圏都市計画区域 行政区域の全域 合 計

うち市街化区域

うち市街化調整区域

1,381 553 828

■地域地区の指定状況

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イ その他の法適用

土地利用に係るその他の主な法適用として,保安林,地域森林計画対象民有林,砂防指定地,急

傾斜地崩壊危険区域,宅地造成工事規制区域が指定されています。

■土地利用に係る主な法適用の状況

地域・地区 面積(ha) 根拠法 備 考

保安林(国有林) 66 森林法 ・平成22年4月1日現在

(広島県森林保全課による)

保安林(民有林) 82 森林法 ・平成21年3月31日現在

(広島県森林保全課による)

地域森林計画対象民有林 528 森林法 ・平成22年4月1日現在

(広島県森林保全課による)

砂防指定地 48.3 砂防法 ・平成21年8月現在

(海田町地域防災計画(資料編)(平成22年3月修正)による)

急傾斜地崩壊危険区域 10.6 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律

・平成21年8月現在 (海田町地域防災計画(資料編)(平成22年3月修正)による)

宅地造成工事規制区域 999 宅地造成等規制法 ・平成21年3月31日現在

■土地利用に係る主な法適用の状況

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(3) 市街化動向

ア 開発動向

平成12(2000)~21(2009)年の10年間の市街化区域内における 1,000㎡以上の開発行為と,宅地造

成工事規制区域内における宅地造成工事の状況は下図のとおりです。

イ 市街地における建設動向

平成17(2005)~21(2009)年の5年間の新築件数は 459件で,住宅系が 399件と86.9%を占めてい

ます。

このうち,5戸以上の一戸建住宅地,長屋,共同住宅の建設動向は下図のとおりです。

■開発動向及び建設動向

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■鉄道及びバス路線

4 交通,都市施設等

(1) 交通の現況

ア 広域交通体系

本町の交通体系は,鉄道と道路により構

成されています。

鉄道は,JR山陽本線,同呉線が走り,

JR海田市駅が設置されています。

主要道路網は国道2号,同31号が通過し

ており,本町は,広島市や東広島市など東

西方向の交通と呉方面の交通の結節点とし

ての役割を担っています。

現在,東広島バイパス及び広島南道路が

建設中であり,これらの開通により,交通

の安全性の確保,慢性的な渋滞の緩和とと

もに,東西方向の連携の強化が期待されて

います。

イ 公共交通機関

公共交通機関は,鉄道(JR)とバスが運行しています。

JR海田市駅の一日平均乗車人員は,9,200~9,300人程度となっています。

バスは,路線バスが広島市,熊野町方面等へ運行されているほか,海田町町内循環コミュニティ

バス(ふれあいバス)が1日8便(左回り4便,右回り4便)運行されています。

■広域交通体系

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(2) 都市施設

ア 都市計画道路

都市計画道路は,20路線,延長27,870mが決定されています。

このうち,整備済み延長は6,451m,暫定供用区間延長は9,550mで,これらを合わせた供用率は

57.4%となっています。(平成22年3月末時点)

■都市計画道路

イ 公園緑地等

都市計画公園は,街区公園8か所1.58ha,近隣公園1か所1.40ha,総合公園1か所 24.10ha,合

わせて10か所 27.08haが計画決定されています。

このうち,整備済み面積は 15.28haで,町民一人あたり面積は 5.3㎡となっています。

また,その他の都市公園が12か所1.67ha,河川緑地が2か所 12.01ha,ちびっこ公園が18か所

0.78ha,合わせて32か所 14.46haあり,これに都市計画公園を合わせた整備済み面積は 29.74haで,

町民一人あたり面積は10.2㎡となります。

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■都市公園等の整備状況

種 別 名 称

計画決定 面積(ha)

整備面積 (ha)

都市計画公園

街区公園

明神公園 0.29 0.32

昭和公園 0.21 0.19

三迫公園 0.29 0.29

一貫田公園 0.21 0.20

日の出公園 0.10 0.09

港町公園 0.11 0.12

窪地公園 0.15 0.05

三迫第二公園 0.22 0.22

近隣公園 大立公園 1.40 -

総合公園 海田総合公園 24.10 13.80

小 計 27.08 15.28

その他の公園緑地等

その他の都市公園(12か所) - 1.67

河川緑地(2か所) - 12.01

ちびっこ公園(18か所) - 0.78

小 計 - 14.46

合 計 - 29.74

注-1:平成22年3月末時点 -2:町民一人あたり面積は,住民基本台帳人口+外国人登録(29,047人,

平成22年3月末)に対して。

■公園緑地等

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ウ 公共下水道

公共下水道は,太田川流域関連公共下水道として,全体計画面積612haのうち553haが計画決定さ

れています。整備状況は,処理面積407.17ha,処理人口25,694人,普及率88.5%となっています。

(平成22年3月末時点)

■公共下水道の整備状況(施行済区域)

注-1:普及率=処理人口÷(住民基本台帳人口+外国人登録)×100(%) -2:処理人口,住民基本台帳人口+外国人登録(29,047人)とも平成22年3月末

(3) 市街地開発事業

市街地開発事業は,海田市駅南口土地区画整理事業(事業主体:海田町,施行区域面積: 2.0ha)

が都市計画決定されています。

■市街地開発事業(既決定)

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5 市街地環境

市街地環境の整備課題を把握するために,区画道路の整備水準と建物棟数密度を指標として,地区

の類型化を行いました。

類型結果は以下のとおりで,各地区の課題に応じた市街地整備を行う必要があります。

■類型別市街地整備の基本的考え方

地区類型 市街地整備の基本的考え方

① 維持・誘導地区 ・道路が充足し,建物棟数密度も特に高くない地区 ・良好な環境の維持,個別建築の誘導により良好な環境の形成を図る地区

② 個別整備・誘導地区

・道路がやや不足している地区のうち,建物棟数密度が特に高い地区を除く地区 ・道路整備を主体に地区の整備を進める必要がある地区

③ 個別改善地区 ・道路が充足している地区のうち,建物棟数密度が特に高い地区 ・建物の更新等を通じて,市街地環境の改善を図る必要がある地区

④ 個別整備・改善地区

・道路がやや不足している地区のうち,建物棟数密度が特に高い地区 ・道路整備と建物更新等を通じて市街地環境の改善を図る必要がある地区

⑤ 面的整備地区 ・道路が特に不足している地区のうち,建物棟数密度が低い地区 ・無秩序な市街化を防止するため,土地区画整理事業等により面的な市街地整備

を行う必要がある地区

⑥ 面的改善地区1(該当なし)

・道路が特に不足し,かつ建物棟数密度が高い地区 ・面的に市街地環境の改善を図る必要がある地区

⑦ 面的改善地区2 ・道路が特に不足し,かつ建物棟数密度が特に高い地区 ・面的に市街地環境の改善を図る必要が高い地区

■環境指標による地区類型

■環境指標による地区の類型化の基準

建物棟数密度

30棟/ha未満 30~50棟/ha未満 50棟/ha以上

区画道路の整備水準

充足地区(道路率20%以上かつ道路延長密度200m/ha以上)

① 維持・誘導地区 ③ 個別改善地区

不足地区1(道路率10~20%未満,又は道路率20%以上かつ道路延長密度200m/ha未満)

② 個別整備・誘導地区 ④ 個別整備・改善地区

不足地区2(道路率10%未満) ⑤ 面的整備地区 ⑥ 面的改善地区1 ⑦ 面的改善地区2

注:建物密度の区分は,住環境整備手法の適用に係る建物密度の基準を参考に設定した。

②個別整備・誘導地区

凡 例

⑤面的整備地区①維持・誘導地区

④個別整備・改善地区

⑦面的改善地区2

× 対象外③個別改善地区

×

××

×

×

×

×

×

×

②個別整備・誘導地区

①維持・誘導地区

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6 都市づくりに関する住民意向

(1) 調査の概要

都市づくりに関する住民意向は,第4次海田町総合計画策定のための「海田町まちづくりアンケー

ト調査」を利用し,住環境に対する評価,まちづくりへの参加意向,市街地等の整備に係る取組事項,

今後の土地利用など,都市計画に関する事項について把握しました。

調査の概要は次のとおりです。

(2) 調査結果

ア 地区環境の各要素に対する評価(不満率)

地区環境の各要素に対する評価を不満

率でみると,「歩道や遊歩道などの整備

状況」をあげた人の割合が51.9%で最も

高く,次いで「連続立体交差事業の進み

具合」50.5%,「生活道路の整備状況」

49.0%などの順となっており,生活道路

や歩道,遊歩道など身近な道路の整備,

連続立体交差事業の進捗など,道路・交

通環境に対する不満が強くなっています。

注:不満率は,「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」「わからない」の5段階評価のうち,「やや不満」または

「不満」と答えた人の割合を合わせたもの。

■調査対象者:16歳以上の町民の中から,無作為に抽出した3,000人を対象とした

■調 査 方 法:郵送配布・回収によるアンケート調査方式

■調 査 期 間:平成21(2009)年7月24日~同年8月10日

■調査票の配布・回収状況:配布数2,977件,有効回収数1,243件,有効回収率41.8%

■地区の環境に対する評価(不満率)

消 防 体 制

自 主 防 災 組 織 へ の 支 援

地 震 ・ 水 害 な ど に 対 す る 安 全

避 難 場 所 な ど の 整 備 状 況

交通安全への取組,安全な環境

公 園 ・ 広 場 ・ 緑 地 の 整 備 状 況

農業体験機会(レジャー農園)

公 営 住 宅 の 整 備 状 況

上 水 道 の 整 備 状 況

下 水 道 の 整 備 状 況

道路や公共施設等のバリアフリー化

森 林 ・ 緑 の 保 全 ・ 活 用 の 状 況

川 や 海 , 水 辺 の き れ い さ

ゴミの減量化やリサイクル等の取組

ゴミ等の収集状況,ゴミのない環境

地 球 温 暖 化 対 策 の 取 組

騒音,川や大気の汚染などの少なさ

街 並 み , 景 観 の 状 況

幹 線 道 路 の 整 備 状 況

生 活 道 路 の 整 備 状 況

歩 道 や 遊 歩 道 な ど の 整 備 状 況

連 続 立 体 交 差 事 業 の 進 み 具 合

駅前広場や駐輪場などの整備状況

鉄 道 の 便 利 さ

路 線 バ ス の 便 利 さ

町内循環コミュニティバスの便利さ

【安全・安心】

【産業・雇用】

【道路・交通】

海 田 町 N=1,243

10.0

18.6

32.2

28.1

34.0

35.7

21.5

19.3

12.7

21.8

46.0

22.6

37.7

24.5

29.7

26.1

44.3

32.9

16.4

32.6

26.3

41.7

39.3

36.6

39.6

49.0

51.9

50.5

36.0

32.9

44.1

26.7

農 林 水 産 業 の 振 興

企 業 誘 致 や 雇 用 の 場 の 確 保

工 業 の 振 興 ・ 中 小 企 業 対 策

商 店 街 の 振 興

大型店舗等による商業拠点の形成

観 光 の 振 興

【生活環境】

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イ 市街地等の整備や保全等について取り組むべき事項

市街地等の整備,保全等について取り組むべき事項は,「道路の拡幅など居住環境の改善」をあ

げた人の割合が41.7%で最も高く,「幹線道路の沿道などの計画的な整備」(38.7%),「海田市駅

周辺の土地区画整理事業の推進」(38.6%),「鉄道の連続立体交差事業に合わせた市街地の整備」

(36.0%)なども3割を超えて高くなっています。

ウ 地区の望ましい将来像

現在居住している地区の望ましい将来像は,「自然と住宅地が調和したまち」が46.7%で最も高

く,次いで「住宅と商店等が調和したまち」15.8%,「一戸建てとマンションが調和したまち」

8.8%などの順となっています。

幹線道路の沿道などの計画的な整備

鉄道の連続立体交差事業に合わせた市街地の整備

海田市駅周辺の土地区画整理事業の推進

再開発等による商業拠点の形成

商 店 街 の 再 整 備

道路の拡幅など居住環境の改善

歴史を活かした街並みの保全・形成

農地と住宅地が共存する土地区画整理事業の推進

丘陵地などにおける良好な住宅地の形成

住宅と工場などが混在する地区の居住環境の改善

工業地における公害防止・環境保全

丘 陵 地 に お け る 開 発 の 抑 制

市街地における土地の有効活用

そ の 他

特 に な い , わ か ら な い

38.7

36.0

38.6

17.2

20.8

41.7

18.0

13.3

7.6

17.6

23.3

9.8

15.4

2.1

11.3

海 田 町N=1,243

■市街地等の整備や保全等について,取り組むべき事項(複数回答)

自然と住宅地が調和したまち

46.7

一戸建て住宅主体のまち

6.0一戸建てとマンションが調和したまち 8.8

マンションやアパートが主体のまち

1.0

住宅と商店等が調和したまち15.8

商業施設等が主体のまち1.4

住宅と工場等が調和したまち2.4

工場等が主体のまち0.1

その他0.8

特にない,わからない8.0

無回答8.9

海 田 町N=1,243(%)

■居住地区の将来像について

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第2章 都市づくりの課題

1 基本的な課題

本町の都市計画を取り巻く環境の変化を踏まえて,都市づくりを進めていく上での基本的な課題を

列記すると,次のとおりです。

(1) 人口構造の変化への対応

我が国が人口減少社会に移行する中で,本町においても,今後,人口減少と少子高齢化の進行が見

込まれており,若者や子育て世帯の定住を促進するとともに,子どもから高齢者まで誰もが暮らしや

すい都市づくりを進める必要があります。

(2) 産業構造の変化への対応

経済のグローバル化と国際競争の激化,技術革新,景気低迷の長期化など,産業を取り巻く環境が

大きく変化する中で,産業の活性化と就業機会の拡大を図るため,既存産業の高度化,新たな産業立

地の促進などの観点から,適切な土地利用誘導と都市基盤の整備を進める必要があります。

(3) 環境問題への対応

地球環境問題の深刻化に対応して,地球環境を保護し,持続可能な都市づくりを進めるためには,

循環型社会,低炭素社会の実現に向けた取組を進めるとともに,豊かな自然環境,景観,地域資源を

継承するなど,環境を重視した都市づくりを進める必要があります。

(4) ストック重視の都市づくりへの転換

厳しい財政事情などの制約の中で,限られた資源を効果的に活用しながら,都市機能の向上と安全

性,快適性の向上を図るため,従来の新規整備,拡大型の都市づくりから,既存の市街地の再整備,

都市施設,公共公益施設の有効利用など,ストック重視の都市づくりを進める必要があります。

(5) 住民主体のまちづくりの促進

地方分権の進展,国や地方における財政面での制約などに対応し,安全で暮らしやすいまちづくり,

多様な資源を活かしたまちづくりを進めるためには,住民等と協働しながらまちづくりに取り組むと

ともに,住民等の主体的な地域活動を支援,促進する必要があります。

2 個別の課題

本町の動向と都市計画の現状,都市づくりに関する住民意向などを踏まえて,都市づくりに係る個

別の課題を列記すると次のとおりです。

(1) 適切な土地利用の規制・誘導

良好な自然環境の保全と無秩序な開発等を防止するため,適切な土地利用規制を行う必要がありま

す。

また,良好な都市環境を形成するため,幹線道路沿道等における計画的な土地利用を誘導する必要

があります。

(2) 道路,交通環境の整備

円滑な都市活動と安全な交通環境の確保,地球温暖化対策を推進するため,連続立体交差事業の促

進,都市計画道路や区画道路の整備の推進,歩道や自転車道の設置,鉄道やバス交通の利便性の向上

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等を図る必要があります。

(3) 身近な生活環境の整備

快適な生活環境を形成するため,公園緑地等の有効活用,公共下水道の整備,景観や自然生態に配

慮した河川改修等を推進する必要があります。

(4) 交通結節点を活かした拠点の形成

JR海田市駅周辺については,土地区画整理事業の推進,都市機能の集積化,大正交差点周辺も含

めた商業環境の活性化等により,拠点としての機能の充実を図る必要があります。

(5) 市街地の居住環境の向上

道路の整備水準が低い地区や,建物が密集している地区における居住環境の向上を図り,暮らしや

すい環境づくりを行う必要があります。

また,工業地,住工混合地区等における環境保全対策に取り組む必要があります。

(6) 良好な自然環境の保全と特徴ある景観の活用

瀬野川,三迫川や唐谷川などの河川,まとまりのある樹林地,東南部に広がる農地など,多様で良

好な自然環境を保全する必要があります。

また,歴史的な景観,特徴ある景観の活用により,個性的でうるおいのある都市づくりを進める必

要があります。

(7) バリアフリーの都市づくり

誰もが暮らしやすいよう,歩道や公園,建築物のバリアフリー化を進めるとともに,ユニバーサル

デザインを取り入れた都市づくりを進める必要があります。

(8) 防災性,防犯性の向上

自然災害や火災からの安全性を確保するとともに,犯罪の防止に配慮したまちづくりに取り組むな

ど,防災性,防犯性の向上を図る必要があります。

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第3章 都市づくりの方針

1 都市づくりの目標と方針

(1) 都市像とまちづくりの基本目標

本町は,第4次海田町総合計画において,人と自然・環境を大切にする中で,人が育ち,活躍し,

季節感のある安全・安心で元気な魅力あるまちを築くことを目指し,都市像として『ひと輝く・四季

彩のまち かいた ~海田らしさがきらりと光る,支え合う豊かさづくり~』を,まちづくりの基本

目標として「子育てしやすく人が輝くまち」「環境を大切にするまち」「個性と活力のあるまち」

「支え合いと協働のまち」を掲げています。

(2) 都市づくりの目標

都市像とまちづくりの基本目標を受けるとともに,都市づくりの課題に対応しつつ,本町の優れた

特徴である「交通結節点」を活かした都市づくりを進めるため,次のような目標を掲げます。

ア 恵まれた立地条件を活かした子育てしやすく,誰もが暮らしやすい都市づくり

本町は,広島市,呉市,東広島市などの都市に隣・近接し,かつ,これらを結ぶ交通結節点に位

置しており,通勤・通学,買い物,通院,レジャーなどの利便性に優れた立地条件にあります。

また,山と海に近く,瀬野川が中央を貫流するなど自然環境に恵まれており,快適な都市生活を

営む上での条件に恵まれています。

このため,これらの恵まれた立地条件を最大限に活かして,商業,サービス施設等の集積化,良

質な都市型住宅供給の促進,自然とのふれあいの場の創出などを進め,子育てしやすく,誰もが暮

らしやすい都市の実現を目指します。

イ 都市機能の強化による活力ある都市づくり

本町においては,連続立体交差事業の進捗,JR海田市駅周辺における市街地整備の進捗,高速

交通網の整備などに伴い交通結節機能と産業基盤が強化され,産業活動,広域交流・レクリエーシ

【都市づくりの目標】

○恵まれた立地条件を活かした子育てしやすく,誰もが暮らしやすい都市づくり

○都市機能の強化による活力ある都市づくり

○住民等との協働による快適環境都市づくり

第4次海田町総合計画

【都 市 像】 『ひと輝く・四季彩のまち かいた』

~海田らしさがきらりと光る,支え合う豊かさづくり~

【まちづくりの基本目標】

○子育てしやすく人が輝くまち

○環境を大切にするまち

○個性と活力のあるまち

○支え合いと協働のまち

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ョン活動などにおける発展の可能性が高まりつつあります。

このため,これらの都市基盤の整備を最大限活かして,商業・業務機能の充実・強化,低・未利

用地の工業地の有効利用による既存産業の高度化,新たな産業立地の促進などを進め,商工業の活

性化,就業機会の拡大,交流の促進等を通じて,活力ある都市の実現を目指します。

ウ 住民等との協働による快適環境都市づくり

環境問題や安全・安心の確保に対する住民の関心の高まり,子育て世帯や高齢者等が暮らしやす

い居住環境に対するニーズの高まりなど,多様化,高度化する住民ニーズ等に対応した都市づくり

を効果的に進めるためには,これらのニーズを適切に把握するとともに,住民等と行政との協働に

よる取組を進める必要があります。

また,地域の自然,歴史,文化などの地域資源を活かした魅力あるまちづくりを進めるためには,

地域をよく知る住民の知恵と工夫をまちづくりに積極的に反映するなど,住民等と行政との協働に

よる取組を一層強化する必要があります。

このため,住民等と行政が地域のまちづくりの方向性を共有し,それぞれの責任と役割分担の中

で連携・協力して取り組む協働のまちづくりを通じて,住民等が地域に誇りと愛着を持ちながら,

快適に暮らせる都市の実現を目指します。

(3) 都市づくりの基本的方針

都市づくりの目標を達成するため,次のような都市づくりの基本的方針を掲げます。

ア 都市機能の適正配置と計画的な土地利用

良好な自然環境の保全を図るとともに,居住,商業・業務,産業,交通などの都市機能を適正に

配置し,コンパクトで利便性の高い市街地の形成を図ります。

市街地においては,JR海田市駅周辺から大正交差点周辺における商業・業務機能の集積化,土

地の有効・高度利用の促進等による良質な都市型住宅の供給の促進,居住と産業機能の調和した土

地利用の確保,臨海部の未利用地の活用など,計画的な土地利用を推進します。

イ 都市活動と住民生活を支える都市基盤の整備

幹線道路網の整備を推進し,連続立体交差事業や都市高速道路網の整備の促進等と合わせて,交

通機能と産業基盤の強化を図ります。

個性的でうるおいのある都市環境の形成

災害等に強い都市づくり

人と環境にやさしい都市環境の形成

都市機能の適正配置と計画的な土地利用

交通結節点を活かした賑わい豊かな拠点形成

快適に暮らせる居住環境の形成

恵まれた立地条件を活かした 子育てしやすく,誰もが

暮らしやすい都市づくり

住民等との協働による

快適環境都市づくり

都市機能の強化による

活力ある都市づくり

【都市づくりの目標】 【都市づくりの基本的方針】

都市活動と住民生活を支える都市基盤の整備

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また,市街地内の道路,公園緑地等,公共下水道など,都市活動と住民生活を支える都市基盤の

整備を推進します。

ウ 交通結節点を活かした賑わい豊かな拠点形成

JR海田市駅周辺については,海田市駅南口土地区画整理事業による基盤整備,商業・サービス

等の都市機能の集積化,大正交差点周辺も含めた住民,事業者等と行政との協働による商業環境の

整備等により,賑わい豊かな拠点の形成を図ります。

また,市街地東部において,住民の日常生活の利便性の向上を図るため,商業・サービス機能等

の集積した拠点の形成を図ります。

エ 快適に暮らせる居住環境の形成

住宅市街地については,住民等と行政との協働により区画道路,身近な公園緑地等の整備,既存

の公共施設等の有効活用などを進め,快適に暮らせる居住環境の形成を図ります。

また,住宅と工場等との混在した地区については,住環境の保護に配慮した環境保全対策を進め

るなど,住工の共存した土地利用を図ります。

オ 個性的でうるおいのある都市環境の形成

良好な自然環境,歴史的,文化的資産などの地域資源の保全・活用,良好な景観の形成,市街地

の緑化等により,個性的でうるおいのある都市環境の形成を図ります。

カ 人と環境にやさしい都市環境の形成

今後の高齢化を踏まえ誰もが安全に移動できる歩道,自転車道などの交通環境の整備,公共施設,

建築物におけるバリアフリー化の推進,環境負荷の低減に寄与する公共交通機関や自転車の利用促

進など,人と環境にやさしい都市環境の形成を図ります。

キ 災害等に強い都市づくり

市街地の不燃化,避難地,避難路等の防災空間の確保などによる都市構造の防災化,自然災害防

止対策の推進,見通しの確保など防犯に配慮した道路,公園等の整備,住民等による防災,防犯の

取組の支援などを通じて,災害に強く,犯罪の少ない都市づくりを進めます。

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2 将来人口の想定

本町の将来人口は,国立社会保障・人口問題研究所によると,本計画の目標年次である平成32

(2020)年には26,640人になるものと予測されています。

第4次海田町総合計画では,この推計見通しを踏まえ,居住・定住の条件や魅力を高めていく施策

を効果的かつ重点的に展開することにより人口減少を食い止めることとし,平成32(2020)年の目標人

口として29,000人を掲げています。

本計画では,第4次海田町総合計画の目標人口を受けることとし,既成市街地における土地の有

効・高度利用と生活環境の整備,良質な都市型住宅の誘導,就業機会の確保,子育て環境の充実や保

健・福祉の充実などの施策により人口の定住,流入を促進し,人口の維持を目指すこととします。

■将来人口の想定

計画人口

30,047 30,04229,137

28,28027,570 26,640

29,000

平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年

実績 推計

20,000

25,000

30,000

35,000

(人)

実績(国勢調査)

国立社会保障・人口問題研究所推計(人口移動率タイプ)

※推計値は国立社会保障・人口問題研究所の数値の一桁を四捨五入したもの。

0

(1995年) (2000年) (2005年) (2010年) (2015年) (2020年)

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3 将来の都市構造

将来の都市構造は,都市像を実現するための都市機能の配置,都市軸のあり方を示すものです。

(1) 都市機能の配置

都市機能の充実,地域資源の活用,良好な居住環境の形成等を図るため,次のような拠点,ゾーン

をまとまりのある形態で配置します。

区 分 配置方針 配置 整備等の方針

地域拠点

・商業・業務機能,生活サービ

ス機能などの集積地

・本町の都市活動を支える中心

的な拠点

・JR海田市駅周辺

から大正交差点周

・都市機能の充実

・都市型住宅の供給

・地域資源の活用等による魅

力づくり 等

中心核

・交通結節機能,商業・業務機

能などの集積を活かした賑わ

いと交流の核となる場所

・JR海田市駅周辺

から窪町周辺

・交通結節機能,都市機能の

充実

・土地区画整理事業の推進等

地区拠点

(生活中心地)

・生活関連機能を担い,日常活

動の中心となる拠点

・曽田,寺迫周辺

・生活利便施設の立地誘導,

交通の利便性向上

・居住環境の改善 等

産業拠点

・工場集積地

・本町の産業機能を担う拠点

・臨海部

・既存の工業地

曽田,畝二丁目

周辺,月見町

・周辺住宅地との環境の調和

・環境対策

・臨海部における土地利用の

あり方の検討 等

居住ゾーン

・住宅を主体とした土地利用の

維持を図るゾーン

・低層で良好な環境の住宅地の

保全を図るゾーン

・既成市街地内の住

宅地

・丘陵地の住宅地

・安全で快適な居住環境の形

成 等

自然緑地ゾーン

・良好な自然緑地の保全,活用

を図るゾーン

・日の浦山一体

・城山などの山系を

中心に広がる森林

・自然緑地の保全

・野外レクリエーション等の

場として活用 等

スポーツ・レク

リエーション拠

・スポーツ活動や自然体験,野

外レクリエーションなどの拠

・海田総合公園 ・海田総合公園の整備,充実

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(2) 都市軸等の設定

都市機能,都市空間の連続性を高めるため,骨格となる道路とその沿道に「都市軸」を設定します。

また,本町の資源である水と緑を活かし,個性と魅力ある環境・景観をはぐくむため,主要な河川

を中心に「水辺の環境軸」を設定します。

区 分 配置方針 配置 整備等の方針

都 市 軸

・本町の発展を支える道路

とその沿道

・商業・業務施設が集積し

ている道路とその沿道

・国道31号,県道広島海

田線沿道,国道2号沿

・東広島バイパス,広島

南道路沿道

・商業・サービス機能などの

立地誘導

・安全で快適な歩行者空間の

確保

・沿道の良好な景観の形成等

水辺の環境軸

・水辺を活かし,うるおい

のある市街地環境の形成

を図る軸

・瀬野川,三迫川,唐谷

・河川環境の保全

・良好な景観の形成 等

■将来の都市構造

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第4章 全体構想

1 都市機能の適正配置と計画的な土地利用

(1) 基本方針

ア 土地の有効利用

限られた土地資源を有効に活用しつつ,都市機能の集積を活かしたコンパクトで利便性の高い市

街地の形成を図るため,既成市街地における適切な土地利用転換の誘導,低・未利用地の有効利用

等を促進します。

イ 計画的な土地利用

住民が快適に暮らせる都市となるよう,住宅地,商業地,工業地等を適切に配置するとともに,

都市計画制度の適切かつ効果的な運用により計画的な土地利用を進めます。

ウ 地域特性に応じた土地利用

魅力ある都市環境を形成するため,都市機能が集積した利便性の高い市街地,自然と調和した快

適な市街地など,本町の地域特性に応じた土地利用を進めます。

(2) 都市的土地利用の方針

ア 住居系土地利用

(ア) 専用住宅地

・三迫地区の住宅団地については,低層で良好な住環境の保全を図ります。

・稲葉,三迫,東地区などの東南部については,低層住宅を主体とし,自然環境と調和したゆとり

ある住宅地の形成を図ります。

(イ) 一般住宅地

・既成市街地内の住宅地については,住宅主体の土地利用を維持するとともに,区画道路の整備等

により居住環境の向上を図ります。

(ウ) 住宅・商業複合地

・昭和町,大正町,南堀川町などの地区については,住宅と商業施設等が複合した土地利用を維持

することとし,商業・業務機能の充実,若者,子育て世帯,高齢者等の世帯などの多様なニーズ

に対応した良質な都市型住宅建設の誘導,低・未利用地の有効利用等を促進します。

・新町,稲荷町,中店地区については,JR海田市駅周辺と一体的な市街地形成を図るため,住宅

と商業施設等が調和した土地利用を誘導することとし,地域の街並みに配慮した落ち着きのある

街並みの形成を図ります。

イ 商業系土地利用

(ア) 商業地

・JR海田市駅周辺から南大正町周辺に至る地区については,海田市駅南口土地区画整理事業の推

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進,商業・業務施設と住宅の複合化などによる土地の高度利用,駐車場,駐輪場等の立地誘導,

商業環境の整備等により,賑わいある商業地の形成を図ります。

(イ) 沿道型商業地

・東広島バイパス沿道については,土地の有効利用を促進し,商業・サービス施設等の立地を誘導

します。

・国道2号沿道については,土地利用転換の動向を踏まえ,生活サービス施設等の立地を誘導しま

す。

・沿道型商業地については,中高層建物の建設による背後地の住環境の保全,良好な沿道景観の形

成を図ります。

ウ 工業系土地利用

(ア) 臨海部の工業地

・臨海部の工業地については,土地利用転換,都市機能立地等の動向を踏まえ,関係機関,企業等

と連携しながら広域的な観点からの土地利用,都市機能立地のあり方を検討するとともに,企業

等に対する情報提供等により,適切な土地利用転換等を誘導します。

(イ) その他の工業地

・月見町については,工業地としての土地利用を基本とするとともに,商業系及び住居系土地利用

への移行の動向に対応して,適切な土地利用規制,誘導を行います。

・曽田,畝二丁目については,工業地としての土地利用を維持します。

(3) 自然的土地利用の方針

ア 農地

・農地については,食料生産,農業体験,環境保全,景観形成など多様な機能を有しており,適切

な指導等を行うことにより,維持,活用を図ります。

・遊休農地について,環境保全,景観保全の観点から,新たな活用について調査・研究を行います。

イ 森林

・市街地を取り囲む森林については,自然体験,景観形成,環境保全,防災などの多様な機能を維

持するため,適切に保全,活用します。

(4) その他の土地利用の方針

ア 公共公益施設

・教育施設,文化施設等の立地している地区については,良好な環境を維持します。

イ レクリエーション地

・海田総合公園の整備を推進するとともに,瀬野川河川緑地等のレクリエーション地としての活用

を図ります。

・市街地周辺の良好な環境を有する地区については,公園,レクリエーション地等としての活用を

図ります。

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■土地利用構想

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2 都市活動と住民生活を支える都市基盤の整備

(1) 道路・交通施設

ア 基本方針

便利で快適な暮らしと活力ある都市活動を支えるため,広域道路ネットワーク,都市内道路網の

形成を図ります。

また,安全で快適な移動空間を確保するため,交通環境の整備,歩行者・自転車空間のネットワ

ークの形成,道路の防災性の向上等を図ります。

イ 整備方針

(ア) 道路・交通施設の整備

① 広域道路ネットワークの形成

・山陽自動車道,広島空港等へのアクセス強化,地域間の連携強化,渋滞の解消等を図るため,

東広島バイパス(海田八本松線(高架部)),広島南道路,県道矢野海田線(海田臨港線,堀川

曽田線)の整備を促進します。

② 都市内道路網の形成

a 幹線道路,補助幹線道路

・広島市東部地区連続立体交差事業にあわせて,関連する都市計画道路の整備を促進します。

・市街地内における円滑な交通の確保,JR海田市駅へのアクセスの強化,都市内道路網の骨

格の形成を図るため,中店小学校線,新開蟹原線,中店窪町線,海田市駅南口線等の整備を

推進します。

・都市計画決定後,長期間着手されていない都市計画道路について,見直しを行います。

b 主要な区画道路

・既成市街地内の交通の利便性と住環境の向上,地域間の一体性を確保するため,主要な区画

道路の整備を推進します。

・連続立体交差事業とあわせて,上市石原線,大正矢野線の整備を促進します。

c 橋りょう

・町管理の橋りょうの長寿命化に向け,橋りょう長寿命化修繕計画に基づき,計画的な修繕に

取り組みます。

d 駅前広場

・JR海田市駅の交通結節機能を強化するため,駅へのアクセス道路の整備とあわせて,駅前

広場を整備します。

③ 駐車場・駐輪場の整備

・都市内交通の利便性の向上,交通混雑の解消等を図るため,駐車場・駐輪場を整備するととも

に,適切な管理運営,駐車場・駐輪場情報の提供等を行います。

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・公共施設への駐輪場の設置,商業施設などの民間施設における駐輪場の立地誘導を図ります。

(イ) 安全で快適な交通環境の形成

・歩道の設置・改善やバリアフリー化,交差点の改良,生活道路等における走行速度低減に配慮し

た道路整備,ガードレール等の交通安全施設の設置等により,安全で快適な交通環境の整備を進

めます。

(ウ) 歩行者・自転車空間のネットワークの形成

・環境への配慮,賑わいのある市街地の形成を図るため,歩道の整備や自転車道の確保,グリーン

ラインの設置,ひまわり大橋や瀬野川河川緑地等の活用等により,歩行者・自転車空間のネット

ワークを形成します。

(エ) 防災対策の推進

・災害時に安全に避難出来るよう,避難地を結ぶ避難路ネットワークを形成します。

・緊急時に市街地内に円滑にアクセスできるよう,区画道路の整備を推進します。

(オ) 住民等の参加による道づくり

・住民,事業者,行政等が協働し,街路樹の管理,歩道の清掃などを行う仕組みづくりに取り組み

ます。

(2) 公共交通

ア 基本方針

都市交通の円滑化,生活交通の確保,地球温暖化対策等を進めるため,鉄道利用の利便性の向上,

住民ニーズに対応したバス運行などにより,鉄道,バス等の公共交通機関の利用を促進します。

イ 整備方針

(ア) 鉄道

・広島市東部地区連続立体交差事業を促進し,交通の円滑化と市街地の一体性の確保を図ります。

・海田市駅の駅舎整備の促進,駅前広場,駐輪場,運行情報提供施設等の整備,バスとの連絡性の

向上等により交通結節機能の強化を図るとともに,自転車と組み合わせた鉄道利用(サイクル・

アンド・ライド)等を促進します。

(イ) バス

・路線バスについては,現状の路線維持に努めるとともに,低床バスの導入を働きかけます。

・町内循環コミュニティバスについては,住民ニーズ,運行状況,道路整備状況等を踏まえ,効率

的,効果的なバス運行に取り組むとともに,新規路線の設置,既存路線の見直しなどにより運行

の充実・強化に努めます。

・バス利用の利便性の向上を図るため,関係機関と連携し,バス停の整備等の検討を行います。

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(3) 公園緑地等

ア 基本方針

住民に親しまれ,利用される公園緑地となるよう,計画的な整備を進めるとともに,良好な自然

環境の活用,住民の多様なレクリエーション需要に対応したレクリエーション地の整備を進めます。

公園緑地等の整備や維持管理への住民,関係団体の参加など,住民等と行政との協働による魅力

ある公園づくりに取り組みます。

イ 整備方針

(ア) 公園緑地等の計画的な整備

① 住区基幹公園

・住民の日常的なレクリエーションの場として,街区公園,近隣公園,地区公園を適正に配置す

ることとし,既設公園については適切に維持管理を行います。

・公園が不足している地区においては,住区基幹公園の配置基準等を踏まえ,整備します。

② 都市基幹公園

・スポーツ・レクリエーションの拠点である海田総合公園の整備を進めます。

③ その他の公園緑地等

・商業地における都市景観の向上と休息等の場の確保を図るため,JR海田市駅周辺,ひまわり

大橋周辺,大正地区等に広場公園の配置を検討します。

・瀬野川河川緑地,瀬野川河口左岸緑地について,都市景観の向上,レクリエーションの場,自

然的環境の保全等に資する親水機能を持つ河川空間として整備します。

④ その他の公園,レクリエーション地

a ちびっこ公園,レジャー農園等

・既設ちびっこ公園を適切に維持管理します。

・東広島バイパス等の高架下用地において,地域住民等の利用に配慮した広場を整備し,適切

に維持管理します。

・住民が農に親しむ場としてレジャー農園を適切に維持管理します。

b 教育施設グラウンド

・住民の日常的なスポーツ・レクリエーションの場として,学校のグラウンド,体育館を活用

します。

c 森林の活用

・洞所山から金ヶ燈籠山にかけての町有林を中心とした自然環境の良好な区域について,自然

環境の保全に配慮したふれあいの場として活用します。

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(イ) 緑のネットワークの形成

・公園緑地等,歩道,自転車道,公共施設等の緑化を進め,これらを結ぶ快適な環境の緑のネット

ワークの形成を図ります。

・登山道・遊歩道の整備,適切な維持管理による自然(森林)探索ルートづくりや,瀬野川,三迫

川,唐谷川の河岸緑地等の整備により,快適な歩行者空間の確保を図ります。

(ウ) 公園緑地等の防災性の向上

・公園緑地等について,適切に維持管理等を行うことにより,防災性の向上を図ります。

(エ) 親しまれ利用される公園づくり

・親しまれる公園づくりを進めるため,公園・広場の(再)整備などにおいては,ワークショップ方

式の導入など住民参加による取り組みを進めます。

・魅力ある公園を維持するため,計画的な施設の更新,管理に取り組むとともに,住民,関係団体

等による自主的な清掃美化活動の促進,住民等と行政との協働による花壇整備,植栽管理などを

行います。

(4) 供給処理施設

ア 上水道

(ア) 基本方針

安全でおいしい水を安定的に供給するため,計画的に水道施設の整備を進めるとともに,維持管

理の効率化を図ります。

(イ) 整備方針

・安全で良質な水道水を供給するため,老朽化した施設・設備の更新,水道施設の耐震診断の実施,

管路等の耐震化を進めます。

イ 下水道

(ア) 基本方針

生活環境の改善,公共用水域の水質保全等を図るため,海田公共下水道整備計画に基づき,認可

区域における整備を推進するとともに,雨水排水対策を進め,浸水の防止を図ります。

(イ) 整備方針

・快適で衛生的な生活環境を確保するため,計画的かつ効率的な下水道整備を進めるとともに,処

理区域内の水洗化率の向上を図ります。

・市街地内における浸水対策として,浸水危険度の高い区域から重点的に雨水幹線の整備等を進め

ます。

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ウ 廃棄物処理

(ア) 基本方針

ゴミの適正処理,減量化,循環型社会の形成を図るため,広域的な連携による取組,ゴミ処理体

制の整備・充実を図るとともに,住民への情報提供と意識啓発,事業所におけるゼロ・エミッショ

ン等を促進します。

(イ) 整備方針等

① ゴミ処理体制の整備

・ゴミを適正に処理するため,安芸郡4町における一般廃棄物処理体制の充実・強化を図ります。

・ゴミ処理施設,設備の整備,充実を図るため,焼却炉等の解体と跡地利用について計画的に取

り組むとともに,デジタル計量システムへの変更を進めます。

② 地域ぐるみのゴミ減量化への取組

・ゴミ問題,循環型社会に関する住民等の意識啓発,3R(Reduce:廃棄物の発生抑制,Reuse:

再利用,Recycle:廃棄物の再資源化)の推進,不法投棄等の防止,まちの清掃美化活動等によ

り,地域ぐるみでゴミの少ない環境づくりに取り組みます。

・事業所に対する環境保全に係る支援制度,事例等の情報提供に努め,環境負荷の少ない生産活

動,ゼロ・エミッションを促進します。

(5) 河川

ア 基本方針

洪水や高潮の被害を防止するため,河川の改修事業を促進するとともに,魅力ある水辺空間の形

成に取り組みます。

イ 整備方針

(ア) 災害対策

・浸水,がけ崩れ,土石流等の災害の防止を図るため,瀬野川,尾崎川及び三迫川,奥之谷川,唐

谷川等の砂防指定地内河川をはじめ,改修の必要な河川の改修事業を促進します。

(イ) 水辺空間の魅力づくり

・瀬野川,三迫川,唐谷川などの市街地内河川については,緑化等による潤いのある水辺空間の形

成,歩行者・自転車空間の確保,親水空間の形成など,河川環境の整備を促進します。

・河川の清掃美化活動等を促進するため,広島県の「ひろしまアダプト活動支援事業(ラブリバー

制度)」などの支援制度を活用するなど,住民等と行政の協働による水辺空間づくりに取り組み

ます。

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3 交通結節点を活かした賑わい豊かな拠点形成

(1) 基本方針

JR海田市駅周辺については,海田市駅南口土地区画整理事業による基盤整備,地区の整備課題に

応じた整備手法の導入,都市基盤の整備と併せた土地利用の誘導,住民,事業者等と行政との協働に

よる商業環境の整備等により,賑わい豊かな拠点の形成を図ります。

また,市街地東部について,住民の日常生活の利便性の向上を図るため,商業・サービス機能等の

集積した拠点の形成を図ります。

(2) 整備方針

ア 地域拠点の整備

・JR海田市駅南口については,海田市駅南口土地区画整理事業の推進により都市計画道路,駅前

広場,公園などの公共施設と宅地を一体的に整備するとともに,地区計画制度の活用により良好

な地区環境の形成を図ります。

・JR海田市駅北口については,広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路事業の推進により,

南口と一体的な市街地の形成を図ります。

・JR海田市駅周辺から大正交差点周辺に至る地区については,広島市東部地区連続立体交差事業

の促進と高架下等の空間活用の検討,快適で移動しやすい歩行者・自転車ネットワークの形成,

駐輪場等の整備,休息や交流の場となる公共施設の整備等を進めます。

・また,住民,事業者等と行政との協働により,JR海田市駅周辺と連続した賑わいある商業地の

形成を図るなど,本町の都市活動を支える拠点の形成を図ります。

・都市機能の集積や高い利便性を活かして街なか居住を推進することとし,優良建築物等整備事業

等の導入を検討するなど,良質な都市型住宅の供給を促進します。また,区画道路の整備,歩行

者・自転車空間の確保,住民,事業者等との協働による緑化の促進,美しい景観形成等により,

良好な生活環境を形成します。

イ 地区拠点(生活中心地)の整備

・曽田,寺迫地区周辺については,商業・サービス施設等の立地誘導,公共交通の利便性の向上,

区画道路,公園の整備等による良好な居住環境の形成等により,市街地東部における日常活動の

中心となる拠点の形成を図ります。

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4 快適に暮らせる居住環境の形成

(1) 基本方針

住宅市街地については,必要に応じて地区の整備課題に対応した整備手法の検討を行うとともに,

適切な土地利用の誘導,住民等と行政との協働により区画道路,身近な公園緑地等の整備,既存の公

共施設等の有効活用などを進め,快適に暮らせる居住環境の形成を図ります。

また,住宅と工場等との混在した地区については,適切な土地利用の誘導,住環境の保護に配慮し

た環境保全対策などにより,住工が共存した土地利用を図ります。

(2) 整備方針

ア JR海田市駅北口周辺地区における居住環境の改善

・新町,稲荷町,中店などJR海田市駅北口周辺から旧山陽道沿いに広がる高密度な市街地につい

ては,狭あい道路の拡幅,公園等の確保,道路整備を契機とした建物等の更新,不燃化の促進等

により居住環境の改善を図ります。

・これらの取組にあたっては,まちづくりに対する関係権利者等の意識の醸成を図るとともに,整

備手法等について,住民と行政との協働による調査・研究を進めます。

イ 既存住宅市街地における住環境の向上

・旧山陽道沿いの住宅市街地については,道路,街区公園,下水道等の整備を進めるとともに,住

民と行政との協働による生活道路の整備等を進め,居住環境と防災性の向上を図ります。

・瀬野川以南の住宅市街地については,都市計画道路や区画道路の整備等により日常生活の利便性

の向上を図るとともに,街区公園,下水道等の整備,住民等と行政との協働による生活道路の整

備等を進め,良好な環境の市街地の形成を図ります。

ウ 住宅団地における良好な住環境の保全

・三迫地区の住宅団地については,土地利用の適切な誘導等により,低層で専用度の高い住宅地と

して良好な住環境を保全します。

エ 住宅と工場等が共存した市街地の形成

・月見町周辺については,土地利用動向に対応した適切な土地利用規制,誘導を行うとともに,住

環境の保護に配慮した環境保全対策などにより,住宅と工場等が共存した市街地の形成を図りま

す。

オ 市街化進行地区におけるゆとりある住宅市街地の形成

・稲葉,東,三迫地区等のうち,都市基盤施設が未整備のまま無秩序な市街化が進行している地区

については,地域特性を活かした計画的な土地利用を進めることとし,規模の大きい宅地の供給,

住宅地の緑化の促進など,田園景観と調和したゆとりのある市街地の形成を図ります。

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5 個性的でうるおいのある都市環境の形成

(1) 基本方針

森林,河川,海など本町の豊かな自然環境の保全に取り組むとともに,自然を学び,親しむ場とし

て活用します。

公共施設や公園緑地等の緑化,住民等との連携による市街地の緑化に取り組むとともに,地球温暖

化対策の推進等により,うるおいのある都市環境の形成を図ります。

河川,都市計画道路等を活かした良好な都市景観の形成,特徴のある街並み景観の誘導等により,

個性的で魅力ある都市景観の形成を図ります。

(2) 整備方針

ア 自然環境の保全・活用

(ア) 自然環境の保全

・自然環境の良好な緑地,災害の防止に資する緑地などにおける無秩序な開発,山林の荒廃等を防

ぐため,関係法令等の適切な運用と指導,計画的な間伐等により,良好な自然環境を保全します。

・森林ボランティアの育成,住民等による環境保全活動の促進,支援など,住民等との協働による

自然環境保全活動に取り組みます。

(イ) 自然環境の活用

・日の浦山,洞所山等の登山道,遊歩道の整備と適切な維持管理により,快適で安全な登山環境,

自然とふれ合う場の整備を進めます。

・自然体験活動,山のみちづくり,自然探索マップづくりなど,住民参加による里山づくりに取り

組みます。

イ 市街地内の緑地の確保,緑化の推進

(ア) 市街地内の緑地の確保

・市街地内の緑の核となる串山,瀬野川等の郷土景観を代表する緑地,社寺林など,良好な景観を

形成している緑地を保全します。

・都市公園の整備,住民等との協働による小公園・オープンスペースの確保などにより,市街地内

の緑地を創出します。

(イ) 市街地の緑化の推進

① 公共施設の緑化

・公園緑地,道路,河川等の緑化,官公庁施設,教育・文化・福祉施設等の公共建築物等の敷地

の緑化,壁面,屋上の緑化などに取り組みます。

② 民有地の緑化

・身近な生活の場においてうるおいのある環境を創出するため,民有地の緑化を促進します。

・産業活動と暮らしが調和した良好な景観を形成するため,工場をはじめとした事業所の緑化を

促進します。

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③ 住民等と行政との協働による緑化の推進

・住民等と連携し,事業所や住宅の敷地における緑化,みどりのカーテンづくり,みどりのカー

テンマップづくり,街路樹,花壇などの維持管理に取り組み,緑豊かな市街地の形成を図りま

す。

・緑化に関する技術・知識等の普及,催しの案内,地球温暖化対策など,緑に関する様々な情報

の提供に努め,住民等が主体的に参加する緑化活動や緑を保全・創出する取組を促進します。

ウ 良好な都市景観の形成

・瀬野川,三迫川,唐谷川等の市街地の軸となる河川の景観整備,都市計画道路の緑化等により,

良好な都市景観の形成を図ります。

・JR海田市駅周辺から大正交差点周辺に至る地区については,住民等と行政が協働し,公共施設

の緑化,修景化,民有地の景観誘導等により良好な景観の創出を図ります。

・建築物や屋外広告物等について,周辺景観と調和したものとなるよう,適切に指導を行います。

・住民,事業者等に対し,景観に係る意識啓発を図るとともに,住民等と行政の協働による緑化,

地域の特徴を活かした景観ルールづくり,景観形成活動等に取り組みます。

エ 地域資源を活かした都市環境の形成

・住民等と行政が協働し,旧山陽道沿いなどの歴史的な景観,社寺林,古墳,観音免のクスノキな

どの文化的資産,ひまわり大橋,東南部に広がる田園景観などの地域資源を活かして,各地域に

おいて魅力あるまちづくりを進めます。

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6 人と環境にやさしい都市環境の形成

(1) 基本方針

子育て世帯や高齢者・障がい者をはじめ全ての住民が安全,安心して快適な生活を送ることができ

るよう,歩行者空間や公共施設などのバリアフリー化を進めるとともに,ユニバーサルデザインの導

入を進めます。

また,環境負荷の低減に寄与する公共交通機関や自転車の利用促進などにより,環境にやさしい都

市環境の形成を図ります。

(2) 整備方針

ア 公共施設,建築物等のバリアフリー化

(ア) 公共施設のバリアフリー化

・歩道等における十分な幅員の確保,段差の解消,点字ブロックの連続的な設置などにより,歩行

者空間のバリアフリー化を進めます。

・公園緑地等について,園路,トイレ等のバリアフリー化を進めます。

・公共施設について,車いす利用者等に配慮した駐車スペースの確保,エレベーターの設置等を進

めます。

(イ) 交通環境のバリアフリー化

・「JR海田市駅周辺地区交通バリアフリー基本構想」に基づき,JR海田市駅周辺から大正交差

点周辺に至る地区を「重点整備地区」と位置づけ,関係機関等と連携しながら重点的にバリアフ

リー化を進めます。

・歩道等のバリアフリー化とあわせて,駅周辺,バス停周辺のバリアフリー化を促進するとともに,

低床バス導入の働きかけを行います。

(ウ) 民間施設のバリアフリー化

・民間施設の事業者等に対し「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリア

フリー新法),「広島県福祉のまちづくり条例」及び「福祉のまちづくり整備マニュアル」等の

普及を図るとともに,整備・改修に係る適切な助言,指導等により,全ての人が安全,安心して

利用できる施設整備を促進します。

(エ) 住宅のバリアフリー化

・既存民間住宅について,高齢者,障がい者等が自宅で安全,快適に暮らすことができるよう,住

宅改修に係る情報提供等を行います。

・町営住宅について,高齢者,障がい者,子育て世帯等の利用に配慮した住宅・敷地の整備を進め

ます。

イ ユニバーサルデザインの導入

・「ユニバーサルデザインひろしま推進指針」等に基づき,全ての住民が安全で安心して生活を楽

しむことができるよう,ユニバーサルデザインを取り入れた環境整備,分かりやすい公共サイン

の整備などに取り組みます。

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ウ 自転車・公共交通機関の利用の促進

・JR海田市駅周辺などにおける駐輪場の設置,都市計画道路沿いや瀬野川河川緑地などへの自転

車ルートの設置の検討,関係機関等との連携による国道2号などへの自転車レーンの確保の検討,

自転車利用の意識啓発などにより,環境負荷の低減に寄与する自転車利用を促進します。

・自転車と組み合わせた鉄道利用(サイクル・アンド・ライド)の促進,路線バス等のバス停の整

備等により,環境負荷の低減に寄与する公共交通機関の利用を促進します。

エ みどりのカーテンづくり

・地球温暖化対策に資するとともに,緑豊かな都市環境を形成するため,ゴーヤ,ヘチマ,アサガ

オなどつる性植物で窓を覆う「みどりのカーテンづくり」を進めます。

オ 住民等との協働による環境にやさしいまちづくり

・住民等と行政との協働によりまちのバリアフリー点検,歩行者・自転車空間の点検等を行い,バ

リアフリー,環境問題などに対する意識の醸成を図るとともに,バリアフリーのまちづくりを進

めます。

・住民,関係団体,事業所等と連携しながら,みどりのカーテンマップを作成するなど,みどりの

カーテンづくりを進めます。

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7 災害等に強い都市づくり

(1) 基本方針

住民を災害から守り,安全な生活を確保するため「海田町地域防災計画」「海田町耐震改修促進計

画」に基づいて,自然災害対策,都市構造の防災化,防災体制の充実・強化等に取り組み,災害に強

いまちづくりを進めます。

また,子どもや高齢者・障がい者をはじめ全ての住民を犯罪から守るため,犯罪の起きにくい環境

づくりに取り組み,安全・安心なまちづくりを進めます。

(2) 整備方針

ア 防災都市づくりの方針

(ア) 都市構造の防災化

① 市街地の不燃化等の推進

・住宅等が密集している市街地,JR海田市駅周辺,商業・業務地など不特定多数の人々の集中

する市街地については,防火・準防火地域の指定により市街地の不燃化を促進します。

・町有建築物の耐震化を推進するとともに,多数の人々が利用する建築物,住宅の耐震化を促進

します。

・幹線道路沿道においては,土地の高度利用,有効利用等にあわせた建物の不燃化,耐震化を誘

導し,防火区画帯(延焼遮断帯)の形成を図ります。

② 避難空間の確保

・災害時に住民が安全に避難できるよう,道路,公園等の整備,オープンスペースの活用等によ

る避難空間を確保するとともに,避難地,避難路を適切に配置します。

・避難地については,機能の充実を図るとともに,高齢者等の避難生活に配慮した環境整備に努

めます。

・災害時における緊急輸送路の確保,円滑な消防,救急・救援活動等ができるよう,都市計画道

路,主要な区画道路等の整備,橋りょうの補強等を推進します。

③ 災害に強いライフラインの整備

・災害時における上下水道,ガス,電力,通信等のライフラインを維持するため,関係機関との

連携により施設の適切な維持管理,耐震化等に取り組み,災害に強いライフラインを確保しま

す。

(イ) 自然災害の防止

・水害,がけ崩れ等を防止するため,市街地周辺の急傾斜地等の防災工事を推進するとともに,三

迫川,奥之谷川,唐谷川,その他の中小河川の改修等を推進します。

・浸水による被害を防止するため,公共下水道(雨水幹線)の整備を推進するとともに,補完的な

雨水対策について検討します。

・宅地開発地における災害を防止するため,適切な防災対策の指導・誘導を行います。

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(ウ) 防災体制の充実・強化

・広報等による防災に関する情報提供,防災マップ,洪水ハザードマップの活用等による避難場所

や避難路の周知などにより,住民の防災意識の向上を図ります。

・自治会における自主防災組織の構築,防災活動に対する支援などにより,地域における防災体制

の充実・強化に取り組みます。

イ 防犯まちづくりの方針

(ア) 防犯に資する施設等の整備

・住民や自治会等と連携し,防犯灯や街路灯を計画的に整備するとともに,適切に維持管理します。

・道路や公園緑地等の公共施設については,照明の設置,植栽の適切な管理による見通しの確保等,

防犯に配慮した整備を進めます。

(イ) 犯罪の起きにくい環境づくり

・防犯に関する情報提供等により住民の防犯意識の向上を図るとともに,防犯活動組織の支援,育

成,防犯活動等を通じた地域住民のコミュニティの形成などにより,地域の防犯性の向上を図り

ます。

・住民,関係機関,行政等が連携して,防犯パトロールの実施,ワークショップ等によるまちの点

検,住民参加による道路,公園緑地等の維持管理など,地域ぐるみで防犯体制の強化を図ります。

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第5章 地域別構想

1 地域区分

本町の都市像である『ひと輝く・四季彩のまち かいた ~海田らしさがきらりと光る,支え合う

豊かさづくり~』を実現するためには,町全体及び広域的な観点からまちづくりを進めると同時に,

地域の住民,事業者等の協力と参加,行政との協働のもと,身近な生活環境や地域活動への取組の充

実や地域の特性等を活かしたまちづくりを進める必要があります。

地域別構想は,町全体の都市づくりの方針との整合を保ちつつ,住民の日常生活の場である地域に

おいて,住民,事業者等と行政が連携,協働しまちづくりを計画的に進めるための指針となるもので

す。

地域区分は,基礎的な日常生活圏域である小学校区(海田,海田東,海田南,海田西)を基本とし

て設定しました。

■地域区分

■地域区分と基本的な指標

地 域 市街地面積 (ha)

人口 (人)

高齢化率(%)

小学校区 含まれる地区(町丁目)

海 田 88 8,698 20.8 海田校区の大半 窪町,新町,稲荷町,中店,上市,東昭和町,

昭和中町,昭和町,南昭和町,南大正町,大正町,曙町の一部

海田東 150 8,700 20.0 海田東校区から東広島バイパス以南を除き,海田南校区の一部を加える

成本,石原,畝一~二,砂走,国信一~二,曽田,蟹原一~二の各地区と寺迫一~二,浜角,西浜及び幸町の各一部

海田南 207 9,584 18.8 海田南校区から東広島バイパス以北を除き,海田校区と海田東校区の東広島バイパス以南を加える

日の出町,南本町,南幸町,大立町,三迫一~三,稲葉,東一~二,月見町の各地区と寺迫一~二,浜角,西浜,幸町及び曙町の各一部

海田西 108 2,012 9.7 海田西校区の大半 堀川町,南堀川町,寿町,南つくも町,つくも

町,明神町,南明神町,栄町

全 町 553 28,994 19.1 - -

注-1:市街地面積は市街化区域面積(面積は地形図(1/10,000)により計測) -2:人口及び高齢化率(65歳以上の高齢者の割合)は住民基本台帳人口+外国人登録(平成22年9月30日)による。 -3:人口及び高齢化率は,データの制約上,小学校区単位とした。

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- 42 -

2 地域別構想

2-1 海田地域

(1) 地域の現況

海田地域は,JR山陽本線,同呉線や主要幹線道路が交錯する交通結節点で,公共公益施設,商

業・業務施設等が立地するなど,本町の中心地としての役割を担っています。

JR海田市駅北口周辺は山陽道の宿駅として栄えた市街地で,古くからの街並みも残っていますが,

狭あいな生活道路,木造住宅の密集など防災上の問題を抱えています。

JR海田市駅南口周辺は商業・業務施設と住宅の混在した市街地,大正交差点周辺は商業地,その

他の地区は住宅主体の市街地が形成されています。しかし,これらの市街地は鉄道により分断されて

おり,機能的で便利な都市活動,都市生活を確保する上で大きな制約となっています。

地域整備にあたっては,本町の中心地にふさわしい都市機能の整備,土地区画整理事業,連続立体

交差事業,幹線道路等の都市基盤の整備,居住環境の向上などにより,都市機能の強化,魅力あるま

ちづくりを進める必要があります。

(2) 人口等の動向

人口,世帯数とも平成17年以降減少しており,平成22年の人口は 8,698人,世帯数は 3,863世帯と

なっています。年齢3区分別人口割合をみると,0~14歳13.3%(町15.2%),15~64歳66.0%(町

65.7%),65歳以上20.8%(町19.1%)となっています。

また,地域北部において人口減少が顕著(10年間の減少率14.3%,地域全体 6.0%,南部 1.8%)

で,高齢化率も高い状況にあります。

9,253 9,1638,698

3,843 3,935 3,863

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

H12年 H17年 H22年

15.4

69.4

15.2

13.3

66.0

20.8

H12年 H22年

■人口と世帯数の推移

0~14歳 15~64歳 65歳以上

■年齢3区分別人口割合の推移

(%)

人口(人)

世帯数(世帯)

総人口 総世帯

注-1:住民基本台帳人口+外国人登録(各年9月30日)による。-2:人口の状況及び住民意向調査のグラフは小学校単位とした。(以下同様)

海田 北部 南部

9,253 9,1638,698

3,117 2,901 2,672

6,136 6,262 6,026

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

H12年 H17年 H22年

12.3

64.4

23.3

9.4

63.0

27.6

H12 H22

17.0

71.9

11.1

15.0

67.3

17.7

H12 H22

<北部> <南部>(人) 0~14歳 15~64歳 65歳以上 (%)

■地区別人口の推移 ■地区別年齢3区分別人口割合の推移

注:北部は瀬野川以北,南部は瀬野川以南の地区。

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- 43 -

(3) まちづくりに関する住民意識

ア 地区環境に対する評価(不満率)

地区環境の各要素に対して不満率が高いのは,道路や公共施設等のバリアフリー化,商店街の振

興,生活道路,歩道や遊歩道等の整備,連続立体交差事業の進み具合などとなっています。

イ 市街地等の整備等について,取り組むべき事項

市街地等の整備や保全等について取り組むべき事項は,連続立体交差事業に合わせた市街地整備,

土地区画整理事業の推進,道路の拡幅など居住環境の改善等をあげた人の割合が高くなっています。

ウ 地域の将来像

地域の将来像については,「自然と住宅地が調和したまち」の割合が最も高くなっています。

また,「住宅と商店等が調和したまち」の割合が,町全体に比べ高くなっています。

6.5

16.4

26.6

23.5

36.5

38.8

22.7

19.5

14.4

17.4

48.4

23.4

37.2

23.7

27.6

26.3

43.3

37.0

15.4

31.7

27.1

48.7

39.6

35.7

40.3

49.7

56.2

56.0

36.2

28.6

34.9

21.9

消 防 体 制

自 主 防 災 組 織 へ の 支 援

地 震 ・ 水 害 な ど に 対 す る 安 全

避 難 場 所 な ど の 整 備 状 況

交通安全への取組,安全な環境

公 園 ・ 広 場 ・ 緑 地 の 整 備 状 況

農業体験機会(レジャー農園)

公 営 住 宅 の 整 備 状 況

上 水 道 の 整 備 状 況

下 水 道 の 整 備 状 況

道路や公共施設等のバリアフリー化

森 林 ・ 緑 の 保 全 ・ 活 用 の 状 況

川 や 海 , 水 辺 の き れ い さ

ゴミの減量化やリサイクル等の取組

ゴミ等の収集状況,ゴミのない環境

地 球 温 暖 化 対 策 の 取 組

騒音,川や大気の汚染などの少なさ

街 並 み , 景 観 の 状 況

幹 線 道 路 の 整 備 状 況

生 活 道 路 の 整 備 状 況

歩 道 や 遊 歩 道 な ど の 整 備 状 況

連 続 立 体 交 差 事 業 の 進 み 具 合

駅前広場や駐輪場などの整備状況

鉄 道 の 便 利 さ

路 線 バ ス の 便 利 さ

町内循環コミュニティバスの便利さ

【安全・安心】

【産業・雇用】

【道路・交通】

農 林 水 産 業 の 振 興

企 業 誘 致 や 雇 用 の 場 の 確 保

工 業 の 振 興 ・ 中 小 企 業 対 策

商 店 街 の 振 興

大型店舗等による商業拠点の形成

観 光 の 振 興

【生活環境】

N=384 (%)

■地区の環境に対する評価(不満率)

幹線道路の沿道などの計画的な整備

鉄道の連続立体交差事業に合わせた市街地の整備

海田市駅周辺の土地区画整理事業の推進

再開発等による商業拠点の形成

商 店 街 の 再 整 備

道路の拡幅など居住環境の改善

歴史を活かした街並みの保全・形成

農地と住宅地が共存する土地区画整理事業の推進

丘陵地などにおける良好な住宅地の形成

住宅と工場などが混在する地区の居住環境の改善

工業地における公害防止・環境保全

丘 陵 地 に お け る 開 発 の 抑 制

市街地における土地の有効活用

そ の 他

特 に な い , わ か ら な い

36.5

40.6

44.0

22.1

24.5

41.7

21.6

9.6

4.7

18.0

22.4

10.2

13.8

1.8

10.9

■市街地等の整備や保全等について,取り組むべき事項(複数回答)

N=384 (%)

1.8

1.0 1.4 0.8

自然と住宅地が調和したまち 一戸建て住宅主体のまち

一戸建てとマンションが調和したまち マンションやアパートが主体のまち

住宅と商店等が調和したまち 商業施設等が主体のまち 住宅と工場等が調和したまち

工場等が主体のまち その他 特にない,わからない 無回答

46.7 6.0 8.8 15.8

2.4 0.1

8.0 8.9

36.2 6.5 10.9

2.1

20.8

2.1

0.8

9.6 9.1

(%)

■地域の将来像について

海 田 町N=1,243

海 田N=384

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- 44 -

(4) 地域の課題と整備方針

第4次海田町総合計画に示されている各地域の将来像及びまちづくりの目標を受けるとともに,地

域の特徴,位置づけ,課題,住民意識等を踏まえて,整備方針を設定しました。

<将 来 像> 『市』を再生する交流とにぎわいのまち

<まちづくりの目標>

1 にぎわいのある地域拠点づくり

2 交通ネットワークを強化し,生かすまちづくり

3 日の浦山や瀬野川,歴史文化を生かすまちづくり

4 安心して快適に暮らせるまちづくり

5 子育て環境の充実したまちづくり (第4次海田町総合計画)

<地域の特徴と位置づけ>

・都市機能が集積する本町の中心地

・鉄道,主要幹線道路が交錯する交通結節点

・瀬野川,ひまわり大橋など特徴ある景観

・北部は高齢化率が高い

<主な課題>

<地域の主な課題>

・交通結節点と都市機能の集積を生かした拠点の形

・商業機能の充実

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路事

業,東広島バイパス(海田八本松線(高架部)),

広島南道路,県道矢野海田線(海田臨港線,堀川

曽田線)などの整備の促進

・瀬野川,旧山陽道,千葉家住宅,ひまわり大橋な

どの地域資源の活用

・JR海田市駅北口周辺における居住環境の改善

・住宅市街地における居住環境の向上

・市街地における適切な土地利用の誘導

・都市基盤施設の整備(都市計画道路,区画道路,

公園緑地等,公共下水道など)

・歩行者・自転車利用者の安全な移動の確保

<共通の課題>

・少子高齢化への対応

・まちのバリアフリー化

・子育て世代のニーズへの対応

・定住の促進

・地球環境問題への対応

・市街地の防災性の向上,防犯対策

<整備方針>

○にぎわいのある地域拠点の形成

・都市機能の集積した中心核の形成

・海田市駅周辺から大正交差点周辺の一体的

な商業地の形成

○交通ネットワークの強化

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連

街路事業の促進

・東広島バイパス,広島南道路,県道矢野海

田線等の整備の促進 など

○地域資源を活かした魅力ある都市環境の形成

・瀬野川の活用(親水空間の整備など)

・旧山陽道沿い,ひまわり大橋などの地域資

源を活かした特徴ある景観形成 など

○安全・快適で子育てしやすい都市環境の形成

・JR海田市駅北口周辺等における居住環境

の改善

・街なかの魅力向上と居住の促進

・適正な土地利用の維持,誘導と良質な都市

型住宅の供給の促進

・区画道路,公園,下水道等の整備

・安全な歩行者空間のネットワークの形成

・人と環境にやさしい都市環境の形成

・災害等に強い都市づくり

○住民等との協働によるまちづくりの推進

(取組事項の例)

・居住環境の改善と防災性の向上

・市街地の緑化,みどりのカーテンづくり

・良好な景観の形成

・防災,防犯活動 など

<主な住民意識>

・まちのバリアフリー化,道路の拡幅,歩道の整備

等による居住環境の向上,土地区画整理事業や連

続立体交差事業による市街地整備,商業機能の充

実・強化

・自然と住宅地が調和したまち,住宅と商店等が調

和したまち

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(5) 取組事項

整備方針に基づく取組事項は,次のとおりです。

項 目 取組事項

にぎわいのある地域拠点の形成

中心核の形成 ・海田市駅南口土地区画整理事業の推進による都市計画道路,駅前広場,公園などの公共施設と宅地の一体的な整備,地区計画制度の活用

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路事業の促進によるJR海田市駅周辺の一体的な市街地の形成

・土地の有効・高度利用と商業・業務施設の立地誘導

海田市駅周辺から大正交差点周辺の整備

・JR海田市駅南口周辺から大正交差点周辺に至る地区における商業・業務施設の立地誘導,商業環境の整備等による賑わいある商業地の形成

交通ネットワークの強化

・東広島バイパス,広島南道路,県道矢野海田線の整備の促進 ・広島市東部地区連続立体交差事業と関連都市計画道路(青崎中店線,大正矢野線等)の整備の促進

・中店窪町線,海田市駅南口線,主要な区画道路の整備の推進

地域資源を活かした魅力ある都市環境の形成

・瀬野川,日の浦山などの良好な自然環境の保全,活用 ・日の浦山登山道の適切な維持管理,住民等との協働による自然環境保全の取組 ・旧山陽道,ひまわり大橋など,住民等との協働による地域資源を活かしたまちづくり

・JR海田市駅周辺から大正交差点周辺に至る地区における公共施設の緑化,景観誘導等による良好な景観の創出

・住民等との協働による広場・オープンスペースの確保,市街地緑化の取組(敷地の緑化,みどりのカーテンづくり等)

・河川の良好な景観の形成

安全・快適で子育てしやすい都市環境の形成

海田市駅北口周辺等における居住環境の改善

・JR海田市駅北口周辺地区における狭あい道路の拡幅,公園等の確保,道路整備を契機とした建物等の更新,不燃化の促進等

・住民と行政との協働による整備手法等に関する調査・研究

街なかの魅力向上と居住の促進

・区画道路の整備,歩行者・自転車空間の確保 ・住民,事業者等との協働による緑化の促進,美しい景観形成等による良好な生活環境の形成

・優良建築物等整備事業等の導入の検討などによる都市型住宅の供給の促進

適正な土地利用の維持,誘導と良質な都市型住宅の供給の促進

・住宅と商業・業務施設が複合した地区における土地利用の維持 ・住宅地主体の市街地における土地利用の維持と居住環境の向上 ・JR海田市駅北口周辺における住宅と商業施設等が調和した土地利用の誘導,地域の街並みに配慮した落ち着きのある街並みの形成

・東広島バイパス沿道における商業・サービス施設,都市型住宅等の立地誘導,中高層建物による背後地の住環境の保全

区画道路,公園,下水道等の整備

・既存住宅市街地における区画道路等の整備 ・住民等との協働による生活道路の整備等 ・公園等の整備,瀬野川河川緑地等の活用 ・高架下用地における広場等の整備,適切な維持管理 ・公共下水道の整備 ・砂防河川の改修の促進,瀬野川の河川環境整備の促進

安全な歩行者空間のネットワークの形成

・駅前広場の整備,駐車場,駐輪場の整備 ・歩道の整備,自転車道の確保等による歩行者・自転車空間ネットワークの形成

人と環境にやさしい都市環境の形成

・公共施設,交通環境,民間施設,住宅等のバリアフリー化 ・ユニバーサルデザインの導入 ・公共交通機関の利便性の向上 ・自転車・公共交通機関の利用の促進 ・住民等との協働による環境にやさしいまちづくり

災害等に強い都市づくり

・市街地の不燃化,耐震化の促進,避難地・避難路等の避難空間の確保,自然災害対策の推進等による防災性の向上

・橋りょうの長寿命化,耐震性の向上 ・防犯灯・街路灯の設置,防犯に配慮した施設整備 ・地域における防災体制,防犯体制の強化

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■海田地域整備構想

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- 47 -

2-2 海田東地域

(1) 地域の現況

海田東地域は,瀬野川が中央を貫流しており,瀬野川以北では旧山陽道沿いの狭あいな区域に住宅

地,東側に工業地が形成され,瀬野川以南では住宅地と工業地が形成されています。

これらの市街地は,道路の整備が遅れたまま無秩序な市街化が進行したため,不整形な道路形態,

生活道路の未整備,住工混在など住環境の問題を抱えています。

また,当地域は,本町の中心地からやや離れた位置にあり,商業施設の立地などにより生活の利便

性の向上を図る必要があります。

地域整備にあたっては,住宅地と工業地の共存,都市基盤施設の整備,商業施設等の立地誘導等に

よる生活利便性の向上,森林,河川環境の整備等により,良好な市街地環境の形成を図る必要があり

ます。

(2) 人口等の動向

人口は概ね横ばい,世帯数は増加傾向にあり,平成22年の人口は 8,700人,世帯数は 3,647世帯と

なっています。年齢3区分別人口割合をみると,0~14歳14.8%(町15.2%),15~64歳65.2%(町

65.7%),65歳以上20.0%(町19.1%)となっており,町全体と同様の構成となっています。

しかし,地域北部では人口減少が進んでおり(10年間の増減率:地域全体 2.0%減,北部11.1%減,

南部 2.0%増)で,高齢化率も23.4%と高くなっています。

8,882 8,675 8,700

3,418 3,464 3,647

0

2000

4000

6000

8000

10000

1000

2000

3000

4000

H12年 H17年 H22年0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

H12年 H17年 H22年

16.2

70.8

12.9

14.8

65.2

20.0

H12年 H22年

総人口 総世帯0~14歳 15~64歳 65歳以上

(%)

人口(人)

世帯数(世帯)

■人口と世帯数の推移 ■年齢3区分別人口割合の推移

注:住民基本台帳人口+外国人登録(各年9月30日)による。

海田東 北部 南部

8,882 8,675 8,700

3,329 3,144 2,957

5,553 5,531 5,743

H12年 H17年 H22年

16.0

69.7

14.3

11.8

64.9

23.4

H12 H22

16.4

71.5

12.1

16.4

65.3

18.3

H12 H220

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

(人)

<北部> <南部>

0~14歳 15~64歳 65歳以上 (%)

注:北部は瀬野川以北,南部は瀬野川以南の地区。

■地区別人口の推移 ■地区別年齢3区分別人口割合の推移

Page 52: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 48 -

(3) まちづくりに関する住民意識

ア 地区環境に対する評価(不満率)

地区環境の各要素に対して不満率が高いのは,騒音・川や大気の汚染等の少なさ,生活道路,歩

道や遊歩道等の整備,連続立体交差事業の進み具合,路線バスの便利さなどとなっています。

イ 市街地等の整備等について,取り組むべき事項

市街地等の整備や保全等について取り組むべき事項は,幹線道路の沿道などの計画的な整備,道

路の拡幅など居住環境の改善等をあげた人の割合が高くなっています。

ウ 地域の将来像

地域の将来像については,「自然と住宅地が調和したまち」の割合が最も高く,半数を超えてい

ます。

11.4

17.4

34.6

31.1

32.6

34.9

19.8

16.0

11.7

22.3

41.7

18.3

40.8

24.8

32.0

25.7

45.4

30.9

16.0

33.4

25.7

36.3

40.0

37.1

41.1

49.7

49.5

46.6

34.0

36.9

50.3

27.1

消 防 体 制

自 主 防 災 組 織 へ の 支 援

地 震 ・ 水 害 な ど に 対 す る 安 全

避 難 場 所 な ど の 整 備 状 況

交通安全への取組,安全な環境

公 園 ・ 広 場 ・ 緑 地 の 整 備 状 況

農業体験機会(レジャー農園)

公 営 住 宅 の 整 備 状 況

上 水 道 の 整 備 状 況

下 水 道 の 整 備 状 況

道路や公共施設等のバリアフリー化

森 林 ・ 緑 の 保 全 ・ 活 用 の 状 況

川 や 海 , 水 辺 の き れ い さ

ゴミの減量化やリサイクル等の取組

ゴミ等の収集状況,ゴミのない環境

地 球 温 暖 化 対 策 の 取 組

騒音,川や大気の汚染などの少なさ

街 並 み , 景 観 の 状 況

幹 線 道 路 の 整 備 状 況

生 活 道 路 の 整 備 状 況

歩 道 や 遊 歩 道 な ど の 整 備 状 況

連 続 立 体 交 差 事 業 の 進 み 具 合

駅前広場や駐輪場などの整備状況

鉄 道 の 便 利 さ

路 線 バ ス の 便 利 さ

町内循環コミュニティバスの便利さ

【安全・安心】

【産業・雇用】

【道路・交通】

農 林 水 産 業 の 振 興

企 業 誘 致 や 雇 用 の 場 の 確 保

工 業 の 振 興 ・ 中 小 企 業 対 策

商 店 街 の 振 興

大型店舗等による商業拠点の形成

観 光 の 振 興

【生活環境】

N=350 (%)

■地区の環境に対する評価(不満率)

41.4

34.6

32.3

13.4

18.3

42.3

17.7

16.3

10.6

18.0

24.3

8.9

13.7

2.0

12.6

幹線道路の沿道などの計画的な整備

鉄道の連続立体交差事業に合わせた市街地の整備

海田市駅周辺の土地区画整理事業の推進

再開発等による商業拠点の形成

商 店 街 の 再 整 備

道路の拡幅など居住環境の改善

歴史を活かした街並みの保全・形成

農地と住宅地が共存する土地区画整理事業の推進

丘陵地などにおける良好な住宅地の形成

住宅と工場などが混在する地区の居住環境の改善

工業地における公害防止・環境保全

丘 陵 地 に お け る 開 発 の 抑 制

市街地における土地の有効活用

そ の 他

特 に な い , わ か ら な い(%)

N=350

■市街地等の整備や保全等について,取り組むべき事項(複数回答)

1.0 1.4 0.8

46.7 6.0 8.8 15.8

2.4 0.1

8.0 8.9

53.1 7.4 5.4

0.6

12.3

1.1 2.6

0.3 0.6

8.0 8.6

(%)海 田 町N=1,243

海 田 東N=350

自然と住宅地が調和したまち 一戸建て住宅主体のまち

一戸建てとマンションが調和したまち マンションやアパートが主体のまち

住宅と商店等が調和したまち 商業施設等が主体のまち 住宅と工場等が調和したまち

工場等が主体のまち その他 特にない,わからない 無回答

■地域の将来像について

Page 53: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 49 -

(4) 地域の課題と整備方針

第4次海田町総合計画に示されている各地域の将来像及びまちづくりの目標を受けるとともに,地

域の特徴,位置づけ,課題,住民意識等を踏まえて,整備方針を設定しました。

<将 来 像> 水と緑と文化が息づく,安心・快適なふれあいのまち

<まちづくりの目標>

1 水と緑を守り,生かすまちづくり

2 歴史文化を守り,生かすまちづくり

3 ふれあいと交流のまちづくり

4 安心して快適に暮らせるまちづくり

5 子育て環境の充実したまちづくり (第4次海田町総合計画)

<主な住民意識>

・公共交通機関の利便性の向上,生活道路,歩道の

整備等による居住環境の向上,連続立体交差事業

による市街地整備,騒音・大気汚染等の低減

・自然と住宅地が調和したまち

<整備方針>

○魅力ある地区拠点(生活中心地)の形成

・商業・サービス施設等の立地誘導

○地域の一体性を高める都市基盤の整備

・地域内の骨格となる道路の整備

・生活交通の充実

○地域資源を活かした魅力ある都市環境の形成

・瀬野川河岸の活用

・日の浦山などの自然環境の保全,活用

・観音免のクスノキなどの保全,活用

○安全・快適で子育てしやすい都市環境の形成

・既成市街地における居住環境の向上

・適正な土地利用の維持,誘導と良質な都市

型住宅の供給の促進

・区画道路,公園,下水道等の整備

・安全な歩行者空間のネットワークの形成

・人と環境にやさしい都市環境の形成

・災害等に強い都市づくり

○住民等との協働によるまちづくりの推進

(取組事項の例)

・生活道路等の確保

・市街地の緑化,みどりのカーテンづくり

・社寺林・古墳等の地域資源を活かしたまち

づくり

・防災,防犯活動 など

<地域の特徴と位置づけ>

・瀬野川が貫流している

・地域中央に教育・文化施設が集積している

・海田瀬野線,国道2号,東広島バイパスが東西方

向に通過

<主な課題>

<地域の主な課題>

・日常生活の利便性の向上

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路事

業,東広島バイパス(海田八本松線(高架部)),

県道矢野海田線(堀川曽田線)などの整備の促進

・瀬野川,日の浦山,観音免のクスノキなどの地域

資源の活用

・既存住宅市街地における居住環境の向上

・市街地における適切な土地利用の誘導

・工業地の土地利用の維持,住環境に配慮した環境

保全対策

・都市基盤施設の整備(都市計画道路,区画道路,

公園緑地等,公共下水道など)

・歩行者・自転車利用者の安全な移動の確保

<共通の課題>

・少子高齢化への対応

・まちのバリアフリー化

・子育て世代のニーズへの対応

・定住の促進

・地球環境問題への対応

・市街地の防災性の向上,防犯対策

Page 54: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 50 -

(5) 取組事項

整備方針に基づく取組事項は,次のとおりです。

項 目 取組事項

魅力ある地区拠点(生

活中心地)の形成

・曽田,寺迫地区周辺における商業・サービス施設等の立地誘導

地域の一

体性を高

める都市

基盤の整

地域内の骨格

となる道路の

整備

・東広島バイパス,県道矢野海田線の整備の促進

・広島市東部地区連続立体交差事業と関連都市計画道路(上市石原線等)の整備

の促進

生活交通の充

・町内循環コミュニティバスの充実など,公共交通機関の利便性の向上

地域資源を活かした魅

力ある都市環境の形成

・瀬野川の保全,活用(親水空間の整備,歩行者・自転車空間の確保等)

・日の浦山登山道の整備と適切な維持管理,住民等との協働による自然環境の保

全の取組

・旧山陽道,観音免のクスノキ,春日神社周辺の樹林地など,住民等との協働に

よる地域資源を活かしたまちづくり

・住民等との協働による緑化の取組(敷地の緑化,みどりのカーテンづくり等)

・河川の良好な景観の形成

安全・快

適で子育

てしやす

い都市環

境の形成

既成市街地に

おける居住環

境の向上

・既存住宅市街地における区画道路等の整備

・住民等との協働による生活道路の整備等

適正な土地利

用の維持,誘

導と良質な都

市型住宅の供

給の促進

・国道2号沿道における生活サービス施設等の立地誘導

・東広島バイパス沿道における商業・サービス施設,都市型住宅等の立地誘導,

中高層建物による背後地の住環境の保全

・旧山陽道沿いなど住宅地主体の市街地における土地利用の維持と居住環境向上

・工業地の土地利用の維持

区画道路,公

園,下水道等

の整備

・主要な区画道路の整備の推進

・公園等の整備,瀬野川河川緑地等の整備,活用

・高架下用地における広場等の整備,適切な維持管理

・公共下水道の整備

・砂防河川の改修の促進

・瀬野川,三迫川の河川環境整備の促進,住民等との協働による魅力ある水辺空

間づくり

安全な歩行者

空間のネット

ワークの形成

・歩道の整備,自転車道の確保等による歩行者・自転車空間ネットワークの形成

人と環境にや

さしい都市環

境の形成

・公共施設,交通環境,民間施設,住宅等のバリアフリー化

・ユニバーサルデザインの導入

・自転車・公共交通機関の利用の促進

・住民等との協働による環境にやさしいまちづくり

災害等に強い

都市づくり

・市街地の不燃化,耐震化の促進,避難地・避難路等の避難空間の確保,自然災

害対策の推進等による防災性の向上

・橋りょうの長寿命化,耐震性の向上

・防犯灯・街路灯の設置,防犯に配慮した施設整備

・公共施設集積地における避難地としての機能の充実

・地域における防災体制,防犯体制の強化

Page 55: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 51 -

■海田東地域整備構想

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- 52 -

2-3 海田南地域

(1) 地域の現況

海田南地域は,西部の平坦な既成市街地,東部の緩斜面の住宅地及び農地,丘陵部の小規模な住宅

団地とこれらを取り囲む森林で構成されており,地域東側には海田総合公園が位置しています。

西部の既成市街地は,道路整備が遅れたまま無秩序な市街化が進行したため,不整形な道路形態,

生活道路の未整備,住工混在など住環境の問題を抱えています。

東部はまとまりのある農地が広がっていますが,無秩序な市街化の進行,耕作放棄地がみられます。

また,本町の中心地から離れた位置にあるため,日常生活の利便性の向上を図ることが課題となって

います。

地域整備にあたっては,既成市街地の住環境の改善,生活交通の利便性の向上を図るとともに,田

園環境を活かした市街地の形成,森林,河川環境の活用等により,良好な市街地環境の形成を図る必

要があります。

(2) 人口等の動向

人口,世帯数ともに概ね横ばいで推移しており,平成22年の人口は 9,584人,世帯数は 3,878世帯

となっています。年齢3区分別人口割合をみると,0~14歳16.4%(町15.2%),15~64歳64.8%

(町65.7%),65歳以上18.8%(町19.1%)となっており,町全体と同様の構成となっています。

地域東部,西部とも人口は概ね横ばいで推移していますが,東部では高齢化率が23.7%と高く,平

成12年と比べて10.3ポイント上昇しています。(高齢化率の上昇:地域全体7.8ポイント,西部6.4ポ

イント)

9,385 9,590 9,584

3,5303,821 3,878

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

H12年 H17年 H22年

16.8

72.1

11.0

16.4

64.8

18.8

H12年 H22年

総人口 総世帯 0~14歳 15~64歳 65歳以上

(%)

人口(人)

世帯数(世帯)

■人口と世帯数の推移 ■年齢3区分別人口割合の推移

注:住民基本台帳人口+外国人登録(各年9月30日)による。

海田南 東部 西部

9,385 9,590 9,584

3,117 3,091 3,246

6,268 6,499 6,338

H12年 H17年 H22年

14.5

72.1

13.4

15.3

61.1

23.7

H12 H22

17.9

72.2

9.9

17.0

66.7

16.3

H12 H220

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000(人)

<東部> <西部>

0~14歳 15~64歳 65歳以上 (%)

注:海田南は串山,三迫団地を境に東部と西部に分類した。(三迫団地は東部に含む。)

■地区別人口の推移 ■地区別年齢3区分別人口割合の推移

Page 57: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 53 -

(3) まちづくりに関する住民意識

ア 地区環境に対する評価(不満率)

地区環境の各要素に対して不満率が高いのは,道路や公共施設等のバリアフリー化,生活道路,

歩道や遊歩道等の整備,連続立体交差事業の進み具合,路線バスの便利さなどとなっています。

イ 市街地等の整備等について,取り組むべき事項

市街地等の整備や保全等について取り組むべき事項は,道路の拡幅など居住環境の改善等をあげ

た人の割合が高くなっています。

ウ 地域の将来像

地域の将来像については,「自然と住宅地が調和したまち」の割合が最も高く,半数を超えてい

ます。

12.3

21.9

34.6

31.0

32.9

31.7

19.6

18.4

11.8

25.6

45.3

23.8

33.4

23.6

28.2

24.8

42.0

29.4

16.7

30.9

24.6

37.6

37.1

35.1

37.8

47.7

50.1

47.4

36.1

35.1

45.7

30.3

消 防 体 制

自 主 防 災 組 織 へ の 支 援

地 震 ・ 水 害 な ど に 対 す る 安 全

避 難 場 所 な ど の 整 備 状 況

交通安全への取組,安全な環境

公 園 ・ 広 場 ・ 緑 地 の 整 備 状 況

農業体験機会(レジャー農園)

公 営 住 宅 の 整 備 状 況

上 水 道 の 整 備 状 況

下 水 道 の 整 備 状 況

道路や公共施設等のバリアフリー化

森 林 ・ 緑 の 保 全 ・ 活 用 の 状 況

川 や 海 , 水 辺 の き れ い さ

ゴミの減量化やリサイクル等の取組

ゴミ等の収集状況,ゴミのない環境

地 球 温 暖 化 対 策 の 取 組

騒音,川や大気の汚染などの少なさ

街 並 み , 景 観 の 状 況

幹 線 道 路 の 整 備 状 況

生 活 道 路 の 整 備 状 況

歩 道 や 遊 歩 道 な ど の 整 備 状 況

連 続 立 体 交 差 事 業 の 進 み 具 合

駅前広場や駐輪場などの整備状況

鉄 道 の 便 利 さ

路 線 バ ス の 便 利 さ

町内循環コミュニティバスの便利さ

【安全・安心】

【産業・雇用】

【道路・交通】

農 林 水 産 業 の 振 興

企 業 誘 致 や 雇 用 の 場 の 確 保

工 業 の 振 興 ・ 中 小 企 業 対 策

商 店 街 の 振 興

大型店舗等による商業拠点の形成

観 光 の 振 興

【生活環境】

N=407 (%)

■地区の環境に対する評価(不満率)

38.6

32.4

37.8

15.2

18.9

42.3

15.5

14.7

7.9

15.2

22.1

10.8

19.2

2.2

11.8

幹線道路の沿道などの計画的な整備

鉄道の連続立体交差事業に合わせた市街地の整備

海田市駅周辺の土地区画整理事業の推進

再開発等による商業拠点の形成

商 店 街 の 再 整 備

道路の拡幅など居住環境の改善

歴史を活かした街並みの保全・形成

農地と住宅地が共存する土地区画整理事業の推進

丘陵地などにおける良好な住宅地の形成

住宅と工場などが混在する地区の居住環境の改善

工業地における公害防止・環境保全

丘 陵 地 に お け る 開 発 の 抑 制

市街地における土地の有効活用

そ の 他

特 に な い , わ か ら な いN=407(%)

■市街地等の整備や保全等について,取り組むべき事項(複数回答)

0.2 1.2 0.7

1.0 1.4 0.846.7 6.0 8.8 15.8

2.4 0.1

8.0 8.9

54.1 5.2 8.6 13.3

2.5

6.6 7.6

(%)海 田 町N=1,243

海 田 南N=407

自然と住宅地が調和したまち 一戸建て住宅主体のまち

一戸建てとマンションが調和したまち マンションやアパートが主体のまち

住宅と商店等が調和したまち 商業施設等が主体のまち 住宅と工場等が調和したまち

工場等が主体のまち その他 特にない,わからない 無回答

■地域の将来像について

Page 58: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 54 -

(4) 地域の課題と整備方針

第4次海田町総合計画に示されている各地域の将来像及びまちづくりの目標を受けるとともに,地

域の特徴,位置づけ,課題,住民意識等を踏まえて,整備方針を設定しました。

<主な住民意識>

・公共交通機関の利便性の向上,生活道路,歩道

の整備等による居住環境の向上,連続立体交差

事業による市街地整備,まちのバリアフリー化

・自然と住宅地が調和したまち

<主な課題>

<地域の主な課題>

・日常生活の利便性の向上

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路

事業,東広島バイパス(海田八本松線(高架

部)),県道矢野海田線(堀川曽田線)などの

整備の促進

・三迫川,唐谷川などの地域資源の活用

・住宅団地における良好な居住環境の保全

・住宅市街地における居住環境の向上

・市街地における適切な土地利用の誘導

・東南部における無秩序な市街地拡大への対応

・工業地における土地利用動向への対応,住環境

に配慮した環境保全対策

・都市基盤施設の整備(都市計画道路,区画道

路,公園緑地等,公共下水道など)

・歩行者・自転車利用者の安全な移動の確保

<共通の課題>

・少子高齢化への対応

・まちのバリアフリー化

・子育て世代のニーズへの対応

・定住の促進

・地球環境問題への対応

・市街地の防災性の向上,防犯対策

<地域の特徴と位置づけ>

・串山を境に東西に分かれている

・西部は中心部に近接し,住宅地と工業地が形成

されている

・東部は,まとまりのある農地が広がり,田園景

観と調和した住宅地が形成されている

<将 来 像> 豊かな自然が息づく,喜びと元気あふれるまち

<まちづくりの目標>

1 スポーツ活動を支え広めるまちづくり

2 自然が息づくうるおいのあるまちづくり

3 ふれあいと交流のまちづくり

4 安心して快適に暮らせるまちづくり

5 子育て環境の充実したまちづくり (第4次海田町総合計画)

<整備方針>

○海田東地域と一体的な地区拠点(生活中心地)

の形成

・商業・サービス施設等の立地誘導

○地域の一体性を高める都市基盤の整備

・地域内の骨格となる道路の整備

・生活交通の充実

○自然と調和したうるおいのあるまちづくり

・地域資源を活かした魅力ある都市環境の形

・田園景観と調和した市街地の形成

○安全・快適で子育てしやすい都市環境の形成

・住宅団地の良好な住環境の保全

・既成市街地における居住環境の向上

・適正な土地利用の維持,誘導と良質な住宅

の供給の促進

・区画道路,公園,下水道等の整備

・安全な歩行者空間のネットワークの形成

・人と環境にやさしい都市環境の形成

・災害等に強い都市づくり

○住民等との協働によるまちづくりの推進

(取組事項の例)

・生活道路等の確保

・市街地の緑化,みどりのカーテンづくり

・市街地周辺の樹林地,里山などの地域資源

を活かしたまちづくり

・防災,防犯活動 など

Page 59: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

- 55 -

(5) 取組事項

整備方針に基づく取組事項は,次のとおりです。

項 目 取組事項

海田東地域と一体的な

地区拠点(生活中心地)

の形成

・商業・サービス施設等の立地誘導

地域の一

体性を高

める都市

基盤の整

地域内の骨格

となる道路の

整備

・東広島バイパス,県道矢野海田線の整備の促進

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路事業の促進

生活交通の充

・町内循環コミュニティバスの充実など,公共交通機関の利便性の向上

自然と調

和したう

るおいの

あるまち

づくり

地域資源を活

かした魅力あ

る都市環境の

形成

・洞所山の登山道,遊歩道の整備と適切な維持管理

・洞所山,金ヶ燈籠山の町有林のふれあいの場としての活用

・海田総合公園とアクセス道路の整備

・市街地を取り巻く森林などの保全,住民等との協働による自然環境保全の取組

・住民等との協働による緑化の取組(敷地の緑化,みどりのカーテンづくり等)

・河川の良好な景観の形成

田園景観と調

和した市街地

の形成

・東南部における計画的な土地利用の促進,ゆとりのある宅地の供給,緑化等

安全・快

適で子育

てしやす

い都市環

境の形成

住宅団地の良

好な住環境の

保全

・住宅団地,東南部における低層住宅主体の良好な居住環境の保全

既成市街地に

おける居住環

境の向上

・既存住宅市街地における区画道路等の整備

・住民等との協働による生活道路の整備等

適正な土地利

用の維持,誘

導と良質な住

宅の供給の促

・住宅地主体の市街地における土地利用の維持と居住環境の向上

・東広島バイパス沿道における商業・サービス施設,都市型住宅等の立地誘導,

中高層建物による背後地の住環境の保全

・月見町周辺の工業地における環境保全対策などによる住工が共存した市街地の

形成

区画道路,公

園,下水道等

の整備

・主要な区画道路の整備の推進

・公園等の整備

・高架下用地における広場等の整備,適切な維持管理

・公共下水道の整備

・砂防河川の改修の促進

・三迫川,唐谷川の河川環境整備の促進,住民等との協働による魅力ある水辺空

間づくり

安全な歩行者

空間のネット

ワークの形成

・歩道の整備,自転車道の確保等による歩行者・自転車空間ネットワークの形成

人と環境にや

さしい都市環

境の形成

・公共施設,交通環境,民間施設,住宅等のバリアフリー化

・ユニバーサルデザインの導入

・自転車・公共交通機関の利用の促進

・住民等との協働による環境にやさしいまちづくり

災害等に強い

都市づくり

・市街地の不燃化,耐震化の促進,避難地・避難路等の避難空間の確保,自然災

害対策の推進等による防災性の向上

・防犯灯・街路灯の設置,防犯に配慮した施設整備

・地域における防災体制,防犯体制の強化

Page 60: 海田町都市計画マスタープラン...海田町都市計画マスタープラン-海田町の都市計画に関する基本的な方針-平成23(2011)年3月 海 田 町 はじめに

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■海田南地域整備構想

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- 57 -

2-4 海田西地域

(1) 地域の現況

海田西地域は,JR海田市駅に近接し,幹線道路が結節する交通利便性の高い地域で,海田町で唯

一海に面し,住宅,商業・業務施設,工場,公共公益施設などが集積しています。

臨海部には工場が多く立地し,町の産業を支えていますが,住宅地と工業地の隣接などによる生活

環境への影響が懸念され,公園緑地等の確保,緑化などにより,産業活動と生活環境との調和を図る

必要があります。

また,東部には,教育,文化,福祉施設,都市型住宅などが立地しており,他地域に比べて子ども

の割合も高いことから,子育て環境の充実した良好な環境の市街地の形成を図る必要があります。

地域整備にあたっては,JR海田市駅周辺などと一体的な市街地の整備,臨海部の有効利用などに

より地域の活性化を図るとともに,生活環境と共存した産業ゾーンの形成,教育,文化,福祉施設な

どの立地を生かした良好な文教環境の創出などにより,都市機能の強化と都市の魅力の創出を図る必

要があります。

(2) 人口等の動向

人口,世帯数とも減少傾向を続け,平成22年は人口 2,012人,世帯数 838世帯となっています。

年齢3区分別人口割合をみると,0~14歳18.9%(町15.2%),15~64歳71.3%(町65.7%),65歳以

上 9.7%(町19.1%)となっており,他地域に比べ,0~14歳の割合が高く,65歳以上割合が低い地

域です。

3,0012,249 2,012

1,201904 838

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

H12年 H17年 H22年

総人口 総世帯

24.1

69.9

6.0

18.9

71.3

9.7

H12年 H22年

人口(人)

世帯数(世帯)

0~14歳 15~64歳 65歳以上

(%)

■人口と世帯数の推移 ■年齢3区分別人口割合の推移

注:住民基本台帳人口+外国人登録(各年9月30日)による。

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- 58 -

(3) まちづくりに関する住民意識

ア 地区環境に対する評価(不満率)

地区環境の各要素に対して不満率が高いのは,道路や公共施設等のバリアフリー化,騒音・川や

大気の汚染等の少なさ,歩道や遊歩道等の整備,連続立体交差事業の進み具合などとなっています。

イ 市街地等の整備等について,取り組むべき事項

市街地等の整備や保全等について取り組むべき事項は,土地区画整理事業,道路の拡幅など居住

環境の改善,連続立体交差事業に合わせた市街地整備等をあげた人の割合が高くなっています。

ウ 地域の将来像

地域の将来像については,「自然と住宅地が調和したまち」の割合が最も高くなっています。ま

た,町全体に比べ「一戸建てとマンションが調和したまち」「住宅と商店等が調和したまち」の割

合が高くなっています。

6.9

16.0

34.4

25.3

35.6

41.4

29.9

28.7

13.8

20.7

55.2

26.4

47.1

29.8

36.8

29.9

52.8

37.9

20.7

39.1

29.8

48.3

43.7

44.8

36.7

49.4

51.7

55.2

42.5

23.0

51.7

28.7

消 防 体 制

自 主 防 災 組 織 へ の 支 援

地 震 ・ 水 害 な ど に 対 す る 安 全

避 難 場 所 な ど の 整 備 状 況

交通安全への取組,安全な環境

公 園 ・ 広 場 ・ 緑 地 の 整 備 状 況

農業体験機会(レジャー農園)

公 営 住 宅 の 整 備 状 況

上 水 道 の 整 備 状 況

下 水 道 の 整 備 状 況

道路や公共施設等のバリアフリー化

森 林 ・ 緑 の 保 全 ・ 活 用 の 状 況

川 や 海 , 水 辺 の き れ い さ

ゴミの減量化やリサイクル等の取組

ゴミ等の収集状況,ゴミのない環境

地 球 温 暖 化 対 策 の 取 組

騒音,川や大気の汚染などの少なさ

街 並 み , 景 観 の 状 況

幹 線 道 路 の 整 備 状 況

生 活 道 路 の 整 備 状 況

歩 道 や 遊 歩 道 な ど の 整 備 状 況

連 続 立 体 交 差 事 業 の 進 み 具 合

駅前広場や駐輪場などの整備状況

鉄 道 の 便 利 さ

路 線 バ ス の 便 利 さ

町内循環コミュニティバスの便利さ

【安全・安心】

【産業・雇用】

【道路・交通】

農 林 水 産 業 の 振 興

企 業 誘 致 や 雇 用 の 場 の 確 保

工 業 の 振 興 ・ 中 小 企 業 対 策

商 店 街 の 振 興

大型店舗等による商業拠点の形成

観 光 の 振 興

【生活環境】

N=87 (%)

■地区の環境に対する評価(不満率)

39.1

40.2

47.1

23.0

23.0

41.4

16.1

11.5

8.0

28.7

29.9

8.0

12.6

3.4

5.7

幹線道路の沿道などの計画的な整備

鉄道の連続立体交差事業に合わせた市街地の整備

海田市駅周辺の土地区画整理事業の推進

再開発等による商業拠点の形成

商 店 街 の 再 整 備

道路の拡幅など居住環境の改善

歴史を活かした街並みの保全・形成

農地と住宅地が共存する土地区画整理事業の推進

丘陵地などにおける良好な住宅地の形成

住宅と工場などが混在する地区の居住環境の改善

工業地における公害防止・環境保全

丘 陵 地 に お け る 開 発 の 抑 制

市街地における土地の有効活用

そ の 他

特 に な い , わ か ら な いN=87(%)

■市街地等の整備や保全等について,取り組むべき事項(複数回答)

2.3

1.0 1.4 0.8

46.7 6.0 8.8 15.8

2.4 0.1

8.0 8.9

36.8

1.1

13.8 20.7

2.3

9.2 9.2

(%)海 田 町N=1,243

海 田 西N= 87

自然と住宅地が調和したまち 一戸建て住宅主体のまち 一戸建てとマンションが調和したまち

マンションやアパートが主体のまち 住宅と商店等が調和したまち 商業施設等が主体のまち

住宅と工場等が調和したまち 工場等が主体のまち その他 特にない,わからない 無回答

■地域の将来像について

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(4) 地域の課題と整備方針

第4次海田町総合計画に示されている各地域の将来像及びまちづくりの目標を受けるとともに,地

域の特徴,位置づけ,課題,住民意識等を踏まえて,整備方針を設定しました。

<将 来 像> 暮らしと産業が調和・交流する環境共生の元気なまち

<まちづくりの目標>

1 暮らしと産業が共存するまちづくり

2 海を感じる魅力あるまちづくり

3 ふれあいと交流のまちづくり

4 安心して快適に暮らせるまちづくり

5 子育て環境の充実したまちづくり (第4次海田町総合計画)

<地域の特徴と位置づけ>

・海に面する交通利便性の高いまち

・教育,福祉施設等が集積している

・臨海部に工場等が集積した産業ゾーン

・年少人口の割合が高い

<整備方針>

○産業機能の強化

・臨海部における産業機能の誘導

・海田地域と一体的な商業機能の強化

・交通ネットワークの強化

○良好な教育・福祉環境の維持,創出

・教育・福祉環境にふさわしい土地利用の維

持 など

○川と海を活かした快適な環境づくり

・瀬野川,海岸線の保全,活用 など

○安全・快適で子育てしやすい都市環境の形成

・街なかの魅力向上と居住の促進等

・既成市街地における居住環境の向上

・適正な土地利用の維持,誘導と良質な都市

型住宅の供給の促進

・区画道路,公園等の整備

・安全な歩行者空間のネットワークの形成

・人と環境にやさしい都市環境の形成

・災害等に強い都市づくり

○住民等との協働によるまちづくりの推進

(取組事項の例)

・事業所,公共施設等の緑化の推進

・事業所,住民等と連携したみどりのカーテ

ンづくり

・良好な景観形成

・防災,防犯活動 など

<主な住民意識>

・まちのバリアフリー化,道路の拡幅,歩道の

整備等による居住環境の向上,騒音・大気汚

染等の低減,土地区画整理事業や連続立体交

差事業による市街地整備

・自然と住宅地が調和したまち,住宅と商店等

が調和したまち

<主な課題>

<地域の主な課題>

・臨海部における低・未利用地の有効利用と産

業機能の強化

・JR海田市駅周辺と一体的な商業機能の強化

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街

路事業,広島南道路,県道矢野海田線(海田

臨港線)などの整備の促進

・教育,福祉施設の集積している地区における

良好な都市環境の形成

・瀬野川,海などの地域資源の活用

・既成市街地における居住環境の向上

・工業地周辺における環境保全対策

・都市基盤施設の整備(都市計画道路,区画道

路,公園緑地 など)

・歩行者・自転車利用者の安全な移動の確保

<共通の課題>

・少子高齢化への対応

・まちのバリアフリー化

・子育て世代のニーズへの対応

・定住の促進

・地球環境問題への対応

・市街地の防災性の向上,防犯対策

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(5) 取組事項

整備方針に基づく取組事項は,次のとおりです。

項 目 取組事項

産業機能の強化

臨海部における産業機能の誘導

・臨海部等における広域的な観点からの土地利用,都市機能立地のあり方の検討

と適切な土地利用等の誘導,低・未利用地の活用

海田地域と一体的な商業機能の強化

・大正交差点周辺等における商業・業務施設の立地誘導,商業環境の整備等によ

るJR海田市駅周辺と一体的な賑わいある商業・業務地の形成

交通ネットワークの強化

・広島南道路,県道矢野海田線の整備の促進

・広島市東部地区連続立体交差事業及び関連街路事業の促進

良好な教育・福祉環境の維持,創出

・教育・福祉環境にふさわしい土地利用と良好な環境の維持

・公共施設の緑化の推進,事業所,民間住宅等の緑化の促進

川と海を活かした快適な環境づくり

・瀬野川,海岸線の保全,活用

・水辺の歩行者空間の形成

・住民等との協働による緑化の取組(敷地の緑化,みどりのカーテンづくり等)

・河川の良好な景観の形成

安全・快適で子育てしやすい都市環境の形成

街なかの魅力向上と居住の促進等

・区画道路の整備,歩行者・自転車空間の確保

・住民,事業者等との協働による緑化の促進,美しい景観形成等による良好な生

活環境の形成

・良質な都市型住宅の供給の促進

既成市街地における居住環境の向上

・既存住宅市街地における区画道路等の整備

・住民等との協働による生活道路の整備等

適正な土地利用の維持,誘導と良質な都市型住宅の供給の促進

・住宅と商業・業務施設等が複合した地区における土地利用の維持と良質な都市

型住宅の供給の促進

・国道31号沿いの工業地における土地利用転換に対応した適切な土地利用誘導

・工業地における環境保全対策による住工が共存した市街地の形成

区画道路,公園等の整備

・主要な区画道路の整備の推進

・公園等の整備

・高架下用地における広場等の整備,適切な維持管理

・瀬野川の河川環境整備の促進

安全な歩行者空間のネットワークの形成

・歩道の整備,自転車道の確保等による歩行者・自転車空間ネットワークの形成

人と環境にやさしい都市環境の形成

・公共施設,交通環境,民間施設,住宅等のバリアフリー化

・ユニバーサルデザインの導入

・公共交通機関の利便性の向上

・自転車・公共交通機関の利用の促進

・住民等との協働による環境にやさしいまちづくり

災害等に強い都市づくり

・市街地の不燃化,耐震化の促進,避難地・避難路等の避難空間の確保,自然災

害対策の推進等による防災性の向上

・防犯灯・街路灯の設置,防犯に配慮した施設整備

・公共施設集積地における避難地としての機能の充実

・地域における防災体制,防犯体制の強化

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■海田西地域整備構想

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第6章 計画の推進方策

1 住民参加によるまちづくりの推進

(1) 情報の公開と共有化

住民の都市計画に対する理解を深め,住民参加を基本としたまちづくりを推進するため,町広報,

ホームページなどを活用し,都市計画に関する各種制度,仕組み,本計画の内容などの周知を図りま

す。

本計画の策定及び見直し時には,広報活動の充実,パブリックコメント手続きの導入,インターネ

ット(電子メール)の活用などにより,住民意識,意向の把握に努めます。

(2) 住民等との協働のまちづくりの推進

住民ニーズが都市計画に反映できるよう,アンケート調査の実施,ワークショップ方式による施設

づくり,計画づくりなど,住民の意見,アイデアを生かしていくための機会の確保に努めます。

住民等との協働によるまちづくりを推進するため,地域における防災,防犯活動,まちの緑化,み

どりのカーテンづくり,良好な景観形成などに向けた自治会,NPO等の取組を支援します。

また,住民等の主体的なまちづくりの取組を支援するための仕組みづくりを進めます。

2 計画の適切な運用

(1) 計画の周知

本計画については,町広報,ホームページなどを活用するとともに,多様な機会を通じて,住民に

計画の内容を公開・説明します。

(2) 上位・関連計画との連携・調整

本計画の実施にあたっては,広島圏都市計画区域マスタープラン,第4次海田町総合計画,海田町

地域防災計画などの上位計画,関連計画との整合性を確保するとともに,計画相互の調整,必要に応

じた修正等を行いながら,効果的に施策を推進します。

(3) 都市計画制度の活用

本計画に基づいて,適切な土地利用の誘導,土地の有効・高度利用,良質な都市型住宅の供給,市

街地の不燃化,住民等との協働によるまちづくりなどを促進するため,用途地域,防火・準防火地域,

地区計画制度などの活用を図ります。

3 計画的で効率的な都市づくりの推進

厳しい財政状況のもとで,多様な住民ニーズや都市計画課題に的確に対応するため,必要な財源を

確保するとともに,計画的で効率的な施策の推進を図ります。

今後の都市施設等の整備,維持管理等にあたっては,住民参加による都市施設の管理を進めるなど,

住民等と行政との協働により,効率的な施策の推進を図ります。

4 関係機関等との連携

(1) 庁内関係部局との連携強化

都市計画に関する住民ニーズの多様化に対応するとともに,住民等との協働によるまちづくりを推

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進するため,庁内関係部局との緊密な情報交換,連絡調整,関連施策との連携を図るなど,連携を強

化します。

(2) 国,県等との連携

国,広島県など関係機関等との連携を強化し,本計画に掲げる施策,事業への積極的な支援を要請

していきます。

広島市東部地区連続立体交差事業及びこれに関連する都市計画道路の整備をはじめ,国道,主要地

方道,一般県道の整備,防災対策などを促進します。

(3) 周辺自治体との連携

広島市,呉市など広島都市圏を構成する市町と連携して,適正な土地利用誘導,交通対策,都市基

盤施設の整備などを効果的に推進します。

(4) 民間事業者等との連携

民間事業者等のまちづくりへの参加を促進するため,本計画の周知を図ります。

民間事業者等と連携して,事業所敷地の緑化,みどりのカーテンづくりなどを促進します。

5 計画の進行管理

今後の社会経済情勢や国,県における都市計画に係る政策の変化,本町における都市計画施策の効

果に対する評価等を踏まえ,上位計画との整合を図りながら,必要に応じて計画の見直しを行います。

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資料 用語解説

■あ行 インターネット

世界中のコンピュータと,文字,映像,音声などによって結ばれる世界規模の情報通信ネットワーク。 NPO

Nonprofit Organizationの略。特定非営利活動促進法に基づき,福祉や環境保護,文化・芸術・スポ-ツ等

の分野で,営利を目的とせずに活動する法人のこと。 オープンスペース

都市部における,建物などのない空間。一般的には,公園や広場などゆとりにつながる空間の総称として用い

られる。

■か行 幹線道路

都市内において,骨格的な道路網を形成する道路。広幅員・高規格の道路であることが多い。 急傾斜地崩壊危険区域

がけの傾斜が30度を超え,高さが5m以上の傾斜地で,この崩壊により人家等に被害を与えるおそれがあると

して,知事が指定した区域。 狭あい道路

建築基準法では,都市計画区域内の建築物の敷地は原則として幅員4m以上の道路に接しなければならないと

されている。このため,幅員4m未満の道路を「狭あい道路」ということが多い。 協働

複数の主体が,何らかの目標を共有し,責任と行動において相互に対等であることを前提としながら,ともに

力を合わせて活動すること。例えば,地域の課題を解決しようとしたとき,行政あるいは住民等だけでは解決で

きない場合に,お互いの不足を補い合い,ともに協力して課題解決に向けた取組をすることがあげられる。(コ

ラボレーション,パートナーシップとも言う。) 居住環境

住宅の規模,老朽度,通風,採光,密集の状況などの住宅周りの環境のほか,道路,公園などの整備状況,緑

の豊かさ,街並み景観などを含む身近な市街地の環境のこと。 区画道路

住宅,施設へのアクセス,市街地における日照,通風の確保,ライフラインの収容空間,通過交通の排除など,

便利で快適な都市環境の形成に資する道路。 グリーンライン

歩道のない道路の白線の外側に緑色の線を引き,歩行者や自転車の通行帯を明確にすることによってドライバ

ーの視認性を高め,安全で安心な通行空間を確保しようとするもの。 グローバル化

地球規模化。ものごとの規模が国家の枠組みを越え,地球全体に拡大すること。「国際化」は国家を前提とし

たものであるのに対し,「グローバル化」は国家を前提としていない。 公共サイン

公共性の高い標識,地図,案内誘導板等の総称で,公的機関が設置主体となり公共空間に設置されるもの。 洪水ハザードマップ

破堤,はん濫等の浸水情報,および避難に関する情報を住民に分かりやすく提供するための地図。本町では

「瀬野川ハザードマップ」を作成している。

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■さ行 サイクル・アンド・ライド

自転車と公共交通機関を連続的に利用する仕組み。パーク・アンド・ライド(自動車と公共交通機関)の自転

車タイプ。 砂防指定地

土砂の流失,または流失のおそれのある地域で,治水上砂防の必要が認められる土地について,砂防法第2条

に基づき,国土交通大臣が指定した一定の区域。 市街化区域

都市計画法に基づいて指定される区域で,すでに市街地を形成している区域および優先的かつ計画的に市街化

を図るべき区域のこと。計画的な土地利用を進めるための用途地域の指定,街路・都市公園等の都市施設の整備

などが行われる。 市街化進行地区

小規模な開発,宅地化などによる市街化が進行しつつある地区。 市街化調整区域

都市計画法に基づいて指定される区域で,市街化を抑制すべき区域のこと。農林漁業施設や市街化を促進する

おそれが無い開発,地区計画に基づく計画的開発などを除き,開発行為が制限される。 修景

元来は造園上の用語で庭園美化などを意味するが,近年は建築物や公共施設の形態・意匠・色彩を周囲の町並

みに調和させることやストリート・ファニチャー(主として歩道上に設置されるベンチ,電話ボックス,街灯な

ど)の配置など,都市計画的な景観整備一般を指すことが多い。 主要幹線道路

都市間を連絡する道路で,高水準の規格を備えている。 循環型社会

廃棄物等の発生抑制,循環資源の循環的な利用及び適正な処分が確保されることによって,天然資源の消費を

抑制し,環境への負荷ができる限り低減される社会。 森林ボランティア

森林の保護・育成,生態系調査,環境教育,地域振興等を目的に,自主的に活動を行う住民または団体のこと。 ストック

貯蔵,在庫。ある一時点に存在する経済諸量の大きさを示す概念。都市計画におけるストック重視とは,既存

の社会資本を出来るだけ長期間使用することを重視する考え方。 3R(スリーアール)

廃棄物の発生抑制(Reduce(リデュース)),再使用(Reuse(リユース)),廃棄物の再資源化(Recycle(リサ

イクル))をキーワードとする循環型社会を形成していくための政策。 生活道路

住民の日常生活に必要な身近な道路。 ゼロ・エミッション

ある産業での廃棄物を,別の産業の原料として使うことなどにより,排出物をゼロにしていく考え方。

■た行 宅地造成工事規制区域

宅地造成に伴い災害が生ずるおそれが大きい市街地又は市街地となろうとする土地の区域で,宅地造成に関す

る工事について規制を行う必要がある場合に,宅地造成等規制法に基づき,都道府県知事等が指定する区域。

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地区計画

生活に密着した身近な区域(地区)において,土地や建物の所有者など住民が主体となって,話し合い,考え

を出しながら,地区の実情に応じてつくる計画。生活道路や公園・広場などの配置及び規模,建築物の高さや壁

面の位置等の制限,樹林地の保全などに関するルールを決めることができ,それらを都市計画決定する。 低炭素社会

二酸化炭素の排出が少ない社会のこと。それに向けた産業や生活の仕組みの構築が求められる。 都市型住宅

特に定義はないが,本計画では,分譲マンション,賃貸住宅など,良質な共同住宅の通称として用いている。 都市機能

相互に関連して都市全体を構成する各要素の固有の役割で,基本的な機能としては,居住機能,産業機能(商

業・業務,生産,流通など),教育・文化機能,レクリエーション機能,交通機能,情報・通信機能などがあげ

られる。 都市公園

都市公園法に基づき,地方公共団体が設置する公園・緑地と,国が設置する国営公園,国民公園がある。 都市高速道路

主に都市部を走っている高速道路。広島高速道路は,広島市及びその周辺地域で,ひとつのネットワークとし

て機能する自動車専用道路のことで,広島高速道路公社により建設・管理されている。 都市的土地利用

市街地及びその周辺における住宅地,商業地,工業地など,都市機能のために用いられる土地利用。 土地区画整理事業

都市計画区域内において,道路,公園等の公共施設の整備,改善と,宅地の利用の増進を図るため,土地区画

整理法に基づいて,土地の区画形質の変更や公共施設の整備を行う事業。本町においては,海田市駅南口土地区

画整理事業(事業主体:海田町,施行区域面積: 2.0ha)が都市計画決定されている。

■な行 ニーズ

要求。需要。 ネットワーク

物流や情報などの効率的で円滑な動き,流れを確保するため,関係のある対象を網目状(体系的)に連絡させ

ること。

■は行 パブリックコメント

行政手続法に基づく意見公募手続。行政機関が事前に案を示し,その案について広く国民から意見や情報を募

集することをいう。 バリアフリー

高齢者や障がい者等の行動・生活上の障壁を取り除いた環境。例えば,段差の解消,スロープや手摺りの設置,

車いす用トイレ,音声案内など。 ひろしまアダプト活動支援事業(ラブリバー制度)

ラブリバー制度は,ボランティア活動として,県の管理する一級・二級河川の清掃,美化等を行う団体,企業,

個人をラブリバー団体として認定し,表示板の設置,傷害・損害賠償保険の加入等を行い,活動を支援する制度。

ひろしまアダプト活動支援事業は,県管理の道路・河川を対象に活動しているアダプト活動認定団体(マイロ

ード・ラブリバー認定団体)に対して,活動経費の一部を支援する事業。

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広島市東部地区連続立体交差事業

広島市東部地区(広島市南区・安芸区,府中町,海田町)における踏切事故や交通渋滞の解消による交通機能

の強化,一体的な市街地の形成を図るため,当該地域の鉄道を連続的に高架化する事業。事業主体は,府中町・

海田町区間は広島県,広島市区間は広島市である。 保安林

水源のかん養,土砂の崩壊その他の災害の防備,生活環境の保全・形成等,特定の公共目的を達成するため,

農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林。保安林では,それぞれの目的に沿った森林の機能を確

保するため,立木の伐採や土地の形質の変更等が規制される。 防火区画帯(延焼遮断帯)

火災発生時に市街地の延焼を防ぐ空間で,広幅員の道路,河川,耐火建築物の連続した街区などで形成される。 防災マップ

大規模地震,大雨などの自然災害が発生した場合に,住民が自主的かつ迅速に避難するため,避難場所,避難

路,医療機関の場所などを地図上に分かりやすく示したもの。本町では「海田町防災マップ(土砂災害編)」を

作成している。 ホームページ

Webサイト,もしくはそのトップページのこと。本の表紙や目次にあたる。

■ま行 みどりのカーテン

植物を建築物の外側に生育させることにより,建築物の温度上昇抑制を図る省エネルギー手法。またはそのた

めに設置される,生きた植物を主体とした構造物。

■や行 優良建築物等整備事業

市街地の環境改善,良好な市街地住宅の供給等の促進を図るもので,国の制度要綱に基づく法定手続きによら

ない事業。一定割合以上の空地確保や,土地の利用の共同化,高度化等に寄与する優れた建築物等の整備に対し

て,共同通行部分や空地等の整備補助が行われる。 ユニバーサルデザイン

年齢や性別,身体的能力,国籍や文化など人々の様々な特性や違いを超えて,すべての人に配慮し,すべての

人が利用しやすいまちづくり,ものづくり,仕組みづくりを行おうとする考え方。 用途地域

都市機能及び都市環境の維持増進を図ることを目的として,市街地における建築物の用途,形態,規模等の制

限を定めるもの。

■わ行 ワークショップ

まちづくりなどにおいて,専門家の助言を受けながら,参加者が共同作業を通じて計画づくりなどを行う手法。

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海田町都市計画マスタープラン

平成23(2011)年3月

発 行:海田町

〒736-8601 広島県安芸郡海田町上市14-18

電 話 (082)823-9634(都市整備課)

ファクス (082)823-9203

URL http://www.town.kaita.lg.jp/

E-mail [email protected]

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-海田町の都市計画に関する基本的な方針--海田町の都市計画に関する基本的な方針-

海田町都市計画マスタープラン