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日 時 平成 29 年 10 月 5 日(木) 13:30 ~ 16:00 会 場 星陵会館 公益財団法人古紙再生促進センター

古紙再生促進センター...5 OMG : OLD MAXGAZINE The Thai Pulp and Paper Industries Association 22 22 - 11 - Domestic RCP Collection Flow Baling Station Paper mills Collectors

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  • 日 時 : 平成 29年 10月 5日(木) 13:30 ~ 16:00

    会 場 : 星陵会館

    公益財団法人古紙再生促進センター

  • プ ロ グ ラ ム

    13:30~13:35 開会挨拶

    公益財団法人古紙再生促進センター 代表理事 渡 良 司

    13:35~14:15 「東南アジアの紙リサイクルについて -アジアの古紙需給の安定化を目指して-」

    日本製紙連合会 常務理事 上 河 潔 氏

    ‥‥p.1

    14:15~14:35 休 憩

    14:35~15:15 「米国及びEU諸国の資源回収システム」 有限会社グローバルプランニング 取締役 小笠原 秀信 氏 ‥‥p.31

    15:15~15:55 「オフィス発生古紙の実態と紙媒体の機密文書処理」 公益財団法人古紙再生促進センター

    業務部業務課 主査

    吉 田 和 正 ‥‥p.57

    15:55~16:00 閉会挨拶 公益財団法人古紙再生促進センター 副理事長 大久保 信隆

  • 東南アジアの紙リサイクルについてーアジアの古紙需給の安定化を目指してー

    平成29年10月5日(木)

    於:星陵会館ホール

    日本製紙連合会 常務理事 上河潔

    平成29年度「紙リサイクルセミナー」

    日本の古紙輸出量

    0 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 3,000,000 3,500,000 4,000,000

    2013年

    2014年

    2015年

    2016年

    中国 マレーシア フィリピン インドネシア ベトナム 韓国 台湾 タイ 単位:トン2

    - 1 -

  • 中国の古紙輸入量

    0

    2,000,000

    4,000,000

    6,000,000

    8,000,000

    10,000,000

    12,000,000

    14,000,000

    2013年 2014年 2015年 2016年

    米国 カナダ 日本 香港 ドイツ オランダ 英国 豪州

    単位:トン

    3

    東アジアの紙・板紙及び古紙需給(2015)

    日本 韓国 台湾 中国

    人口(千人) 126,920 49,115 23,415 1,367,485

    GDP(百万USD) 4,383,584 1,377,873 523,009 11,158,457

    紙・板紙生産量(千トン)

    26,227 11.602 3,757 109,193

    古紙回収率(%)79.2 86.2 81.0 45.7

    古紙利用率(%) 64.8 80.5 97.2 70.8

    古紙輸入量(千トン)

    35 1,542 586 29,000

    古紙輸出量(千トン)

    4,255 555 106 0

    4

    - 2 -

  • 東南アジアの紙・板紙及び古紙需給(2015)

    ベトナム タイ マレーシア インドネシア フィリピン

    人口(千人) 94,349 67,976 30,514 255,994 100,998

    GDP(百万USD) 193,241 395,168 296,284 866,934 292,449

    紙・板紙生産量(千トン)

    2,326 4,859 1,776 10,891 890

    古紙回収率(%) 39.9 62.1 53.7 67.3 40.0

    古紙利用率(%) 91.5 83.3 104.0 60.2 91.7

    古紙輸入量(千トン)

    590 1,133 189 1,611 65

    古紙輸出量(千トン)

    1 43 0 5 29

    5

    東南アジアの古紙回収・リサイクル政策<マレーシア>マレーシアでは、「固形廃棄物・公共清掃管理法(The Solid Waste and Public Cleansing Management Act 2007)」の中に古紙回収やリサイクルの内容を含んでいる。同法により都市ごみ

    の収集処理の権限が地方政府から中央政府に移管され、マレー半島については3分割して委託業者に収集・運搬を行わせている。

    <インドネシア>

    インドネシアでは、「一般廃棄物処理に関する法律(2008年)」が制定され、その中で廃棄物発生を抑制するライフスタイルを目指し、3RとEPR(Expanded Producers Responsibility)を社会に浸透させるとしているが、古紙に関しては特記されていない。

    <フィリピン>

    フィリピンでは、2001年に固形廃棄物の総合的な管理のために「環境適合型固形廃棄物法」が制定され、地方自治体が固形廃棄物の分別・収集の責任を負うことになっているが、実際には民間の回収業者が請負業者として回収・輸送を行っている。

    <ベトナム>

    ベトナムでは、「環境保護国家戦略(2003)」を実施しており、2020年に向けた優先目標として、リサイクル産業を発展させ、収集廃棄物の30%をリサイクルすることを目標としている。

    6

    - 3 -

  • ベトナム(2015)• 人口 94,349 (千人)

    • GDP 193,241 (百万USD)

    • 紙・板紙生産量 2,326 (千トン)

    グラフィック 341

    パッケージング 1,793

    衛生用紙 145

    その他 47

    • 紙・板紙消費量 3,855 (千トン)

    • 古紙回収率 39.9 %

    • 古紙利用率 91.5 %

    • 古紙輸入量 590 (千トン)

    • 古紙輸出量 1 (千トン)

    7

    ベトナムの古紙リサイクル状況• 2015年の古紙回収量は154万トンで、古紙回収率は39.9%である

    • 古紙利用率が91.5%であるのに対して古紙回収率は極めて低い

    • 回収古紙の発生源別構成比は、家庭・学校・オフィスが60%、商業施設・紙加工工場・印刷工場が35%、その他(回収業者が埋め立て処分場に送られるゴミから回収した古紙)が5%となっている

    • 古紙回収ルートは、①回収業者→②ジャンクショップ→③ベーリングステーション(古紙問屋)→製紙メーカーとなっている

    • 古紙の回収業者は、貧困層の個人事業者が中心で、専門的あるいは組織的な事業者は非常に少ない

    • 資源リサイクルに関する法制度がなく、政府もリサイクル推進の啓もう活動を全く行わないため、国民のリサイクル意識が向上していない

    • JICAの支援で、首都ハノイで3R普及に向けたパイロットプロジェクトが実施されたが、家庭からの排出段階では分別が行われたものの、回収業者が分別されたゴミを混ぜてしまうため、失敗に終わった。

    8

    - 4 -

  • No Fundamental classification and

    collection standard of waste paper.

    No professional

    collectors

    9

    Vietnam recovered paper collection system

    10

    - 5 -

  • FROM HOUSHOLDS FROM LOCAL MARKETS

    11

    FROM SUPER MARKETS

    12

    - 6 -

  • FROM SCHOOLS

    13

    FROM BUILDINGS, OFFICES

    14

    - 7 -

  • COLLECTION METHODS AND TRANSPORTATION

    15

    STREET VENDORS BY HANDCART

    16

    - 8 -

  • STREET VENDORS BY BICYCLES, MOTOR TRICYCLES

    17

    COLLECTION BY DUST – CARTS

    18

    - 9 -

  • WASTE PAPER GATHERING BY JUNKS

    19

    タイ(2015)• 人口 67,976 (千人)

    • GDP 395,168 (百万USD)

    • 紙・板紙生産量 4,859 (千トン)

    グラフィック 1,310

    パッケージング 3,379

    衛生用紙 125

    その他 45

    • 紙・板紙消費量 4,765 (千トン)

    • 古紙回収率 62.1 %

    • 古紙利用率 83.3 %

    • 古紙輸入量 1,233 (千トン)

    • 古紙輸出量 43 (千トン)

    20

    - 10 -

  • タイの古紙リサイクル状況• 2015年のタイの古紙回収量は295万トン、回収率は62%。

    • 段ボール古紙の回収率は80%を超える一方で、その他の品目は40%以下

    • タイの古紙回収ルートは、①回収業者による回収→②ジャンクショップ(中間業者:月取扱量50~100トン)→③ベーリングステーション(月取扱量:200~10,000トン)→④製紙メーカーとなっている

    • 家庭からの回収は自治体、商業施設や産業施設からの回収は委託業者が行っている

    • 自治体が行う家庭からの古紙回収は、古紙が他のゴミと混ざって排出

    • 回収業者の多くがインフォーマル・セクターである個人又は小規模事業者である

    • ベーリングステーションは工業省の許可を得ないと営業できない

    • タイ工業連盟傘下のタイ包装リサイクル管理研究所(TIPMSE)は、ゴミの分別排出の啓蒙活動として、持ち込んだ古紙を商品と物々交換できるゼロバーツショップを国内12の地域コミュニティで行っている

    21

    Grade of RCP in ThailandOCC/NDLK:1

    ONP/OIN:2

    BBC/ C-BBC3

    B&W4 OMG5

    Mixed Paper1 OCC : OLD CORRUGATED CONTAINER / NDLK : NEW DOUBLE – LINED KRAFT

    2 ONP : OLD NEWSPAPER / OIN : OVER – ISSUE NEWSPAPER

    3 BBC : BOXBOARD CUTTINGS / C-BBC : CORRUGATED BOXBOARD CUTTINGS

    4 B&W : BLACK AND WHITE

    5 OMG : OLD MAXGAZINE

    22The Thai Pulp and Paper Industries Association 22

    - 11 -

  • Domestic RCP Collection Flow

    Baling Station Paper millsCollectors / Junk shops

    Sources of waste paper

    Residential

    Industrials

    Commercials

    23The Thai Pulp and Paper Industries Association 23

    Domestic Waste Collector (Junk Shop)Collection: 10-100 tons/month

    24The Thai Pulp and Paper Industries Association 24

    - 12 -

  • Domestic Baling StationCapacity: 200 – 10,000 tons/month

    • 100% Moisture checking (use moisture scanner)

    • Manual sampling for checking Out Throw and Prohibitive Material

    25The Thai Pulp and Paper Industries Association 25

    • Zero baht shop is the country's first swap shop where people bring plastic waste and recyclable rubbish to trade for consumer goods.

    • The purpose of cash free Zero Baht shop was to encourage poor people in the community to sort out garbage and bring the recyclable trashes to trade and convert some of it to cash aimed to lessen the amount of unwanted household garbage and reduce the peoples living cost.

    Zero Baht Shop

    TIPMSE Activities

    26The Thai Pulp and Paper Industries Association 26

    - 13 -

  • マレーシア(2015)• 人口 30,514 (千人)

    • GDP 296,284 (百万USD)

    • 紙・板紙生産量 1,776 (千トン)

    グラフィック 417

    パッケージング 1,037

    衛生用紙 182

    その他 140

    • 紙・板紙消費量 3,088 (千トン)

    • 古紙回収率 53.7 %

    • 古紙利用率 104.0 %

    • 古紙輸入量 189 (千トン)

    • 古紙輸出量 0 (千トン)

    27

    マレーシアの古紙リサイクル状況

    • 2015年の古紙回収量は166万トンで、古紙回収率は53.7%となっており、国内回収だけでは国内需要を満たすことはできない

    • 家庭からのゴミの排出は未分別だが、都市部の住宅地では回収業者が各家庭を廻り古紙を買い取っている

    • 古紙問屋は利益第一主義で古紙品質の向上に無関心であり、水分を増したり、異物を混ぜて重量を増す悪質業者が多く、国内の回収古紙が低品質になっている

    • 2015年9月から全国民に対してゴミの分別排出を義務付ける法律が施行

    • ただし、現時点では生ゴミとそれ以外のゴミの二分別であり、古紙の分別などの細かい対応を求めるには、まだ時間がかかる見通し

    28

    - 14 -

  • STEP 1 : METHOD OF COLLECTION

    29

    COLLECTION AT RESIDENTIAL AREA

    30

    - 15 -

  • COLLECTION AT RESIDENTIAL AREA

    31

    COMMUNITY PARTICIPATION

    IN RECYCLING

    32

    - 16 -

  • STEP 2 : RECOVERED PAPER SENT

    TO PACKERS/SUPPLIERS OUTLETS

    Recovered paper weighted at

    packers’/suppliers’ outlet

    Recovered paper loaded

    into small lorry at

    hypermarket/factory

    Recovered paper loaded

    into large bin and ready for

    shipment

    Recovered paper

    delivered to packers’/

    suppliers’ outlets

    33

    STEP 3 : RECOVERED PAPER DELIVERED AND

    SEGREGATED AT PACKERS/SUPPLIERS WAREHOUSES

    34

    - 17 -

  • STEP 4 : BALING PROCESS AT PACKERS’/

    SUPPLIERS’ WAREHOUSES

    35

    STEP 5 : RECOVERED PAPER

    DELIVERY TO PAPER MILLS

    36

    - 18 -

  • インドネシア(2015)• 人口 255,944 (千人)

    • GDP 861,284 (百万USD)

    • 紙・板紙生産量 10,891 (千トン)

    グラフィック 4,801

    パッケージング 5,215

    衛生用紙 745

    その他 130

    • 紙・板紙消費量 7,352 (千トン)

    • 古紙回収率 67.3 %

    • 古紙利用率 60.2 %

    • 古紙輸入量 1,611 (千トン)

    • 古紙輸出量 5 (千トン)

    37

    インドネシアの古紙リサイクル状況• 2016年の古紙消費は650万トン(うち輸入は200万トン)

    • 産業系古紙や段ボール古紙については回収ルートが確立しており、選別も回収段階で実施

    • 家庭からの排出は、行政による分別回収がなく、個人回収業者による訪問回収が行われているものの、ほとんどが一般廃棄物として最終処分場で廃棄

    • インドネシア環境・林業省は、2012年に「ゴミ銀行」(Waste Bank:コミュニティレベルの資源回収施設)を通じた3R推進のためのガイドライン(2012年省令No.12)を策定。全国に4,280か所設置。回収される資源量は極めて少量。

    • 一般廃棄物の最終処分場には、資源物を回収して生計を立てるスカベンジャーと呼ばれる貧困層が存在。首都ジャカルタで発生する一般廃棄物は1日当たり6,500トン(紙ゴミが15%)で、最終処分場に運ばれると、6,000人を上回るスカベンジャーが廃棄物から古紙を含めた資源物を回収

    38

    - 19 -

  • 39

    40

    - 20 -

  • 41

    42

    - 21 -

  • 43

    44

    - 22 -

  • 45

    フィリピン(2015)• 人口 100,998 (千人)

    • GDP 292,449 (百万USD)

    • 紙・板紙生産量 890 (千トン)

    グラフィック 173

    パッケージング 658

    衛生用紙 36

    その他 23

    • 紙・板紙消費量 1,948 (千トン)

    • 古紙回収率 40.0 %

    • 古紙利用率 91.7 %

    • 古紙輸入量 65 (千トン)

    • 古紙輸出量 29 (千トン)

    46

    - 23 -

  • フィリピンの古紙リサイクル状況• 古紙回収量は105万トン(古紙回収率49%)

    • 家庭からの古紙回収はエコエイドと呼ばれる個人回収業者による訪問回収(有償)が主となっている

    • フィリピンでは「固形廃棄物管理法(RA9003)」によって各自治体は資源回収施設(Material Recovery Facility:MRF)を設置し、一般家庭から回収した廃棄物の分別・リサイクルを行うことになっている

    • マニラ首都圏を構成するケソン市(人口320万人)では、曜日別収集を導入。分別排出はされていない。資源物はエコエイドによって回収。ケソン市は資源回収施設(MRF)を58か所保有し、回収された資源物は選別されて、ジャンクショップ(資源物回収業者)に引き渡される。

    • マニラ首都圏においては、フィリピン最大手の古紙問屋が、LINIS-GANDAというジャンクショップとエコエイドで構成される団体を組織している。(ジャンクショップ575社、エコエイド約2,500人)

    47

    Magazines, newspapers

    Mixed paper wastes with color and boards

    Sorted white Wastes andcartons

    Mixed Office wastes for deinking

    48

    - 24 -

  • Eco-boys collect “lumang diario” and karton (OCC)

    But not this (mixed paper wastes)

    Or this … (other packaging papers)

    49

    50

    - 25 -

  • and MRF’s

    But dirty and wet

    51

    52

    - 26 -

  • 53

    54

    - 27 -

  • 55

    1.目的

    アジア地域における紙リサイクルシステムの構築を支援するため、アジア諸国の製紙・古紙業界関係者及び政府関係者を日本に招聘して、日本の優れた古紙リサイクルシステムについて現地視察及び研修を行う。その実施にあたっては、経済産業省の技術協力事業の枠組みの中でHIDAを受け入れ先として研修を行う。

    2.参加者製紙・古紙業界関係者及び業界団体、政府関係者

    3.参加者第1回 (平成21年) 28 名 (中国)

    第2回 (平成22年) 28 名 (中国)

    第3回 (平成23年) 13 名 (中国)

    第4回 (平成24年) 15 名 (マレーシア、タイ、ベトナム)

    第5回 (平成25年) 24 名 (マレーシア、タイ、ベトナム)

    第6回 (平成26年) 28名 (マレーシア、タイ、ベトナム)

    アジア紙リサイクルシステム構築事業

    56

    - 28 -

  • インドネシア・フィリピンを対象としたアジア紙リサイクルシステム構築事業(1)

    • 経済産業省は、アジア地域における古紙リサイクルシステムの構築を支援するため、平成21年度から平成23年度に中国を、平成24年度から平成26年度にタイ、ベトナム、マレーシアを対象に製紙・古紙業界関係者及び政府関係者を日本に招聘して研修事業を実施してきたが、平成27年度は、インドネシア及びフィリピンを対象に協力を実施することになった。

    • 本協力に実施にあたっては、両国の実情に合った支援を行うべく、古紙再生促進センター、日本再生資源事業協同組合連合会、全国製紙原料商工組合連合会及び日本製紙連合会から各1名の合計4名からなる専門家チームを両国に派遣し、調査、指導及びセミナーを実施した。

    • 派遣期間及び派遣場所:平成27年11月17日~21日 インドネシア/ジャカルタ

    11月22日~26日 フィリピン/マニラ

    57

    インドネシア・フィリピンを対象としたアジア紙リサイクルシステム構築事業(2)

    • 平成27年度に引き続き、インドネシア及びフィリピンの製紙・古紙業界関係者及び政府関係者から構成される古紙WGを対象に、古紙の品種分類・品質基準とその運用に関するガイドラインの早期策定に向けて、業界団体の設立や統計収集体制の整備について、日本の取組を紹介しながら協議・指導を行った。

    • 派遣期間及び派遣場所:平成29年2月5日~7日 インドネシア/ジャカルタ

    2月8日~11日 フィリピン/マニラ

    • 派遣メンバー:古紙再生促進センター 1名

    日本再生資源事業協同組合 1名

    全国製紙原料商工組合連合会 1名

    日本製紙連合会 2名

    経済産業省素材産業課 2名

    • 平成29年度については、インドネシア及びフィリピンの製紙・古紙業界関係者及び政府関係者を日本に招聘して、現地視察及び研修を行う予定である。

    58

    - 29 -

  • ご清聴ありがとうございました

    - 30 -

  • 紙リサイクルセミナー平成29年度

    米国及びEU諸国の資源回収システム

    平成29年10月5日

    小笠原秀信有限会社グローバル プランニング

    紙リサイクルセミナー平成29年度

    報告の内容

    総 論

    米国の資源回収

    EU(EU諸国)の資源回収

    まとめ

    環境・リサイクルの進展度の指標と変遷

    米国とEUの共通点と相違点

    2

    - 31 -

  • 平成29年度

    共和党

    総論

    米国 レッセフェール(自由放任主義)の伝統民間企業の活動(ビジネス)には政府はできるだけ干渉しないという思想

    民主党規制緩和

    保守主義

    リベラリズム(進歩主義)

    小さな政府

    公益の目的の政府の介入

    大きな政府

    環境リサイクル

    レッセフェール

    環境・リサイクル=規制

    私益

    公益

    3

    総論平成29年度

    米国 政党と環境保護政策~大統領~

    在任期間 大統領 政党

    1969~1974 リチャード・ニクソン 共和党

    1974~1977 ジェラルド・フォード 共和党

    1977~1981 ジミー・カーター 民主党

    1981~1989 ロナルド・レーガン 共和党

    1989~1993 ジョージ・ブッシュ 共和党

    1993~2001 ビル・クリントン 民主党

    2001~2009 ジョージ・W・ブッシュ 共和党

    2009~2017 バラク・オバマ 民主党

    2017~現在 ドナルド・トランプ 共和党

    4

    - 32 -

  • 平成29年度

    米国 政党と環境保護政策~州知事~

    33

    16

    1

    共和党

    民主党

    無所属 民主党

    州 知事

    ワシントン州 ジェイ・インスレー

    カリフォルニア州 ジェリー・ブラウンオレゴン州 ケイト・ブラウンニューヨーク州 アンドリュー・クオモ

    共和党州 知事

    テキサス州 グレッグ・アボットニューメキシコ州 スザーナ・マルティネス

    総論

    5

    平成29年度

    EU 一人あたりの名目GDP(2016)

    出典: IMF推計

    0

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    120,000

    ルクセンブルク

    スイス

    アイルランド

    デンマーク

    スウェーデン

    オランダ

    オーストリア

    フィンランド

    ドイツ

    ベルギー

    イギリス

    フランス

    イタリア

    スペイン

    マルタ

    キプロス

    スロベニア

    ポルトガル

    チェコ

    ギリシャ

    エストニア

    スロバキア

    リトアニア

    ラトビア

    ハンガリー

    ポーランド

    クロアチア

    ルーマニア

    ブルガリア

    US$(2016)

    スイス・ドイツ・スウェーデン・ベルギー・デンマーク・オランダ・オーストリア

    直接埋立比率が低い

    リサイクル率(マテリアル+サーマル)が高い

    総論

    6

    - 33 -

  • 平成29年度

    EU加盟国(24ヶ国)+スイスの廃棄物処理(2015)

    出典: EUROSTAT

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    EU

    (24

    ヶ国)

    スイス

    ドイツ

    スウェーデン

    ベルギー

    デンマーク

    オランダ

    オーストリア

    エストニア

    フィンランド

    ルクセンブルク

    英国

    スロベニア

    フランス

    イタリア

    ポーランド

    チェコ

    ハンガリー

    リトアニア

    スペイン

    ブルガリア

    ラトビア

    スロバキア

    キプロス

    クロアチア

    マルタ

    リサイクル 焼却・エネルギー回収率 埋立率

    注:アイルランド、ギリシャ、ポルトガル、ルーマニアはN/A

    %

    総論

    7

    平成29年度

    米国 EU

    ◍資源保全回収法/RCRA(1976・1980)サブタイトルC:有害廃棄物に関する規定サブタイトルD:固形廃棄物(無害)廃棄物に関する規定

    ◍有害廃棄物改正法/HSWA(1984)◍包装廃棄物連邦レベルの法規制はないが、10州が飲料容器のデポジット法(ボトル法)を制定

    ◍廃棄物枠組み指令(1975・2008)リサイクル率の目標値を設定

    ◍埋立指令(1999)廃棄物の埋立率の削減目標値を設定

    ◍包装廃棄物指令(1994)生産者に包装廃棄物の回収・リサイクルを義務づけ、目標値を設定(拡大事業者責任)

    ※ボトル法(Bottle Bill)10州 飲料容器のデポジットカリフォルニア、コネチカット、ハワイ、アイオワ、マサチューセッツ、メイン、ミシガン、ニューヨーク、オレゴン、バーモント(+グァム)※米国の大半の連邦法は時限立法

    米国・EUの法規制

    EU諸国でも、ドイツ、スウェーデン、デンマークなどで飲料容器のデポジット制度が導入されている。

    総論

    8

    - 34 -

  • 平成29年度

    1970年代 萌芽期◍先進的な州や自治体での資源回収

    米国・EU諸国の資源回収システムの変遷

    1980年~1990年代 拡充期◍カーブサイド・コレクションとドロップ・オフ◍ MRFの普及

    2000年~現在 転換期◍転換率(Diversion rate)とシングルストリーム(米)◍埋立処分率削減目標値(EU)◍カーブサイド(米) vs. ドロップ・オフ(EU)◍廃棄物処理(Waste Management)の一環としての資源回収から資源管理(Resource Management)へ

    【米国】1970年代 New Orleans, LouisianaThe National Center for Resource Recovery/

    NCRR(国家資源回収センター)廃棄物から鉄・アルミ・ガラス・古紙を回収

    【日本】1980年代 旧工業技術院スターダスト’80 総合資源回収システム廃棄物から鉄・アルミ・ガラス・古紙などを回収

    【米国】1990年代~現在Mixed Waste Processing Facility (MWPF)(混合廃棄物処理施設)シカゴ(IL)、サンノゼ(CA)、モントゴメリー(AL)など

    機械式選別技術

    第1次環境保護の波(‘70)

    第2次環境保護の波(‘80)

    第3次環境保護の波(‘90)

    総論

    9

    平成29年度

    単一世帯住宅(5世帯未満)

    集合住宅(5世帯以上)

    事業者

    米国 回収フローの例

    資源回収施設(MRF)

    シングルストリーム

    デュアルストリーム

    直営・委託

    委託業者(許可業者)

    資源

    有機性(庭木くず)

    廃棄物

    素材別ブローカー

    メーカー輸出

    回収容器

    積込方法

    廃棄物(残さ)

    廃棄物(残さ)

    回収拠点

    有人・無人

    カーブサイド回収(戸別回収)

    米国

    ユーザーチャージ

    PAYT: Pay as You Throw

    容器の大きさ

    廃棄量に応じて料金徴収

    10

    - 35 -

  • 米国平成29年度

    一般廃棄物の処理方法の推移(量) 1960~2014

    0

    50,000

    100,000

    150,000

    200,000

    250,000

    300,000

    60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    最終処分(埋立) コンポスト 資源回収 焼却エネルギー回収

    '000トン

    Source: EPA

    000トン処理方法 60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    最終処分(埋立) 82,510 112,590 134,360 145,270 149,260 142,290 136,310 132,450 134,300 135,920コンポスト 0 0 0 4,200 16,450 20,550 20,170 21,330 22,440 23,020資源回収 5,610 8,020 14,520 29,040 53,010 59,240 65,260 65,560 65,120 66,380焼却エネルギー回収 0 450 2,760 29,760 33,730 31,650 29,310 32,500 33,160 33,140排出 88,120 121,060 151,640 208,270 252,450 253,730 251,050 251,840 255,020 258,460

    11

    平成29年度

    一般廃棄物の処理方法の推移(比率) 1960~2014

    %

    処理方法 1960 1970 1980 1990 2000 2005 2010 2012 2013 2014最終処分(埋立) 93.6 93.1 88.6 69.8 57.6 56.1 54.3 52.6 52.7 52.6焼却エネルギー回収 0.0 0.3 1.8 14.2 13.9 12.5 11.7 12.9 13.0 12.8コンポスト 0.0 0.0 0.0 2.0 6.7 8.1 8.0 8.5 8.8 8.9リサイクル 6.4 6.6 9.6 14.0 21.8 23.3 26.0 26.0 25.5 25.7

    合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

    米国

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    最終処分(埋立) 焼却エネルギー回収 コンポスト 資源回収

    %

    Source: EPA

    12

    - 36 -

  • 平成29年度

    一般廃棄物中の紙・板紙とその他廃棄物(資源物も含む)の排出量の推移 1960~2014

    米国

    0

    50,000

    100,000

    150,000

    200,000

    250,000

    300,000

    60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    その他廃棄物 紙・板紙

    '000トン

    Source:EPA

    000トン

    区分 60 70 80 90 00 05 10 12 13 14その他廃棄物 58,130 76,750 96,480 135,540 155,710 168,890 179,740 183,220 186,460 189,850紙・板紙 29,990 44,310 55,160 72,730 87,740 84,840 71,310 68,620 68,560 68,610

    合計 88,120 121,060 151,640 208,270 243,450 253,730 251,050 251,840 255,020 258,46013

    平成29年度 米国

    一般廃棄物中の紙・板紙とその他廃棄物(資源物も含む)の排出量(比率)の推移 1960~2014

    0.0

    20.0

    40.0

    60.0

    80.0

    100.0

    60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    その他廃棄物 紙・板紙

    %

    Source:EPA

    %

    区分 60 70 80 90 00 05 10 12 13 14その他廃棄物 66.0 63.4 63.6 65.1 64.0 66.6 71.6 72.8 73.1 73.5紙・板紙 34.0 36.6 36.4 34.9 36.0 33.4 28.4 27.2 26.9 26.5

    合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

    14

    - 37 -

  • 平成29年度 米国

    その他資源化物と紙・板紙の資源回収量の推移 1960~2014

    0

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    その他資源化物 紙・板紙

    '000トン

    Sourec: EPA

    000トン区分 60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    その他資源化物 530 1,250 2,780 13,010 31,900 37,830 40,860 42,530 44,160 45,000紙・板紙 5,080 6,770 11,740 20,230 37,560 41,960 44,570 44,360 43,400 44,400

    合計 5,610 8,020 14,520 33,240 69,460 79,790 85,430 86,890 87,560 89,40015

    平成29年度

    その他資源化物と紙・板紙の資源回収量に占める割合の推移 1960~2014

    米国

    0.0

    20.0

    40.0

    60.0

    80.0

    100.0

    60 70 80 90 00 05 10 12 13 14

    その他資源化物 紙・板紙

    %

    Source: EPA

    %

    区分 60 70 80 90 00 05 10 12 13 14その他資源化物 9.4 15.6 19.1 39.1 45.9 47.4 47.8 48.9 50.4 50.3紙・板紙 90.6 84.4 80.9 60.9 54.1 52.6 52.2 51.1 49.6 49.7

    合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

    16

    - 38 -

  • 平成29年度

    シングルストリームとは?

    回収対象の資源物を一つの容器に入れて回収する方法だが、回収対象品目、回収容器の種類、回収方法(自動・凖自動・マニュアル)は、自治体によって異なる。

    基本的な回収品目

    ガラスびん

    紙・板紙

    スチール缶

    アルミ缶

    ペットボトル

    回収容器 自動収集

    米国

    Source: City of Portland

    17

    平成29年度

    シングルストリームと回収量

    346

    486

    277

    185

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    混合 混合+

    ガラス

    混合+

    古紙

    その他

    ポンド/世帯/年

    N=465

    シングルストリーム デュアルストリーム MWPF

    MWPF:Mixed Waste Processing Facility

    混合廃棄物処理施設

    Source: Curbside Report

    米国

    18

    - 39 -

  • 平成29年度

    転換率(Diversion)

    カリフォルニア州廃棄物処理法The California Integrated Waste Management Act

    シングルストリームへの移行の背景

    埋立処分(直接埋立)される廃棄物の量を削減する比率のことで、リサイクル率ではない。埋立処分からの転換(回避率)という概念は、リサイクルを達成するための手段であり、目的ではない。

    2000年以降、リサイクル率は20~30%で推移し、埋立処分量(50%)が減少しない。転換率の目標値の設定。

    AB939/1989 州内の自治体に1995年1月1日までに25%、2000年1月1日までに50%の転換率の達成を義務づけ

    AB314/2011 全州レベルで2020年1月1日までに75%のリサイクル率の達成を義務づけ

    米国

    19

    平成29年度 米国

    項目 AB939(1989) AB341(2011)目標 50%の転換率

    (行政区ごとに達成義務づけ)75%のリサイクル率(全州レベルの目標)

    目標値に含まれる処理方法 【転換】発生抑制、コンポスト製造、マテリアルリサイクル、即日覆土材の代替、中間覆土材の代替、その他の有効l利用、一部の中間処理

    【リサイクル】発生抑制、コンポスト製造、マテリアルリサイクル

    目標値に含まれない処理方法 【処分】埋立(輸出を含む)、中間処理、焼却エネルギー回収、庭木くずの即日覆土材の代替(2020年より適用)

    【処分】埋立(輸出を含む)、焼却エネルギー回収、【処分に関連する処理】即日覆土材の代替、中間覆土材の代替、その他の有効率用、すべての中間処理、RDF

    ベースラインとなる廃棄物の排出量と基準年(ポンド/人・日)

    12.6ポンド/人・日(2003~2006) 10.7ポンド/人・日(1990~2010)

    埋立処分目標値(ポンド/人・日) 6.3ポンド/人・日 2.7ポンド/人・年

    AB939とAB341

    ※1ポンド≒0.45kgSource: State of Recycling in California Updated 2016 20

    - 40 -

  • 平成29年度

    長所 短所(課題)◍ 資源回収に参加する住民の増加が見込める。排出時に品目ごとの分別をする必要がないので、リサイクルが容易だと考える。◍ 小規模事業所や集合住宅の参加の増加が見込める。特に古い商業地域や住宅密集地域では、保管スペースの問題で複数の分別容器の設置が難しいという阻害要因対策になる。◍ 回収量の増加が見込める。通常20~30%の増加が見込まれている。◍埋立処分からの高い転換率が見込める。◍収集コストの削減が見込める。◍ 庭木くずや厨芥類などを別の容器での回収を追加できる。

    ◍ 二次原料として使用(リサイクル)するための品質の確保が難しい。◍ 品質が悪いことで、生産工程で操業効率やエネルギー効率が低下する。◍ 品質が悪いことで、原料の追加調達や洗浄システムの追加、維持管理の増加、機器の修理や取り換えが必要になる。◍ 生産工場に誤った種類の原料を搬出することがある。◍ 異物の混入が多い原料の代替原料の調達量が増加する。◍ 異物の混入量や他銘柄品の混入量が多く、廃棄物として処理する残さが増える。

    シングルストリームの長所と短所(課題)

    米国

    Source: Single Stream Recycling Best Practices Implementation Guide

    21

    平成29年度

    製紙工場の事例 North Pacific Paper Company(NORPAC)

    期間資源回収の方法(総量に対する割合)

    他銘柄品の混入量

    禁忌品の混入量

    ガラスの混入量

    購入銘柄 リジェクト(パルパー)

    2001年以前 分別回収 100%0.25~0.5%

    0.0% 0.0% ONP#8 1%

    2003~2005年シングル又はデュアル 42%

    5.7% 1.3% 0.1%ONP#8

    及び#79%

    2006年9月~12月

    シングル又はデュアル 68% 15% 3.4% 0.3%

    ONP#8

    及び#7n/a

    Source: CRI, Understanding economics and environmental impacts of single-stream collection systems

    米国

    22

    - 41 -

  • EU諸国平成29年度

    EU諸国 回収フローの例

    単一世帯住宅(5世帯未満)

    複合世帯住宅(5世帯以上)

    事業者

    カーブサイド回収(戸別回収)

    拠点回収(自治体)

    拠点回収(生産者)

    資源回収施設(MRF) 素材別ブローカー

    メーカー輸出

    シングルストリーム

    デュアルストリーム

    分別回収

    店頭回収(生産者)

    生産者責任組織PRO

    回収容器

    積込方法

    資源有機性廃棄物

    廃棄物(残さ)

    廃棄物(残さ)

    直営・委託

    委託業者(許可業者)

    ユーザーチャージ

    プロダクトチャージ

    23

    平成29年度

    EU全体 リサイクル率・焼却率・埋立率と一人あたりの発生量の推移

    Source: EUROSTAT

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    kg/人・年

    一般廃棄物の一人あたり年間発生量の推移

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    リサイクル率 焼却率 埋立率

    %

    EU諸国

    24

    - 42 -

  • 平成29年度 EU諸国

    EUの資源回収

    ◍ デカップリング 経済と環境はトレード・オフの関係ではなく、経済成長と廃棄物の発生を切り離すこと。デカップリングの反対は、カップリング

    ◍リサイクル 加盟国に2015年までに一般廃棄物の分別回収システムを整備し、2020年までにリサイクル率50%の達成を義務づけ。

    ◍埋立 加盟国に基準年を1995年とし、一般廃棄物に含まれる有機性廃棄物の埋立率を段階的に75%(2006)、50%(2009)、25%(2016)に削減することを義務づけ。

    ◍廃棄物処理計画 加盟国に国家廃棄物処理計画及び廃棄物発生防止プログラムの策定を義務続け。

    25

    平成29年度 EU諸国

    ◍ End-of-waste(廃棄物の終了)

    資源(古紙)を廃棄物としてではなく、二次原料(通常の原料・素材)として取り扱う。廃棄物の規制対象でなくなる。

    EUの資源回収

    要件 ①特定の目的に使用されることが一般的となっている。②市場又は需要が存在する。③特定の目的を満たすのに必要な技術的要件を満たしており、既存の法規制や基準に合致する。

    ④環境や人の健康に悪影響を及ぼさない。

    ◍ MRF(選別センター)

    資源回収と選別センターはセット選別処理量の増加(年間10~15万トン)素材工場という概念廃棄物処理会社の巨大化(Veolia Environment/フランス・Suez/フランス・REMONDIS/ドイツ)

    ◍資源リサイクル戦略の背景

    2050年には93億人に達すると見込まれ、資源不足の深刻化に対応する必要性

    26

    - 43 -

  • 平成29年度

    ドイツ リサイクル率・焼却率・埋立率と一人あたりの発生量の推移

    0

    20

    40

    60

    80

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    リサイクル率 焼却率 埋立率

    %

    出典: EUROSTAT

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    00 01 02 03 04 05 05 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    kg/人・年

    一般廃棄物の一人あたりの発生量の推移

    EU諸国

    27

    平成29年度 EU諸国

    ドイツの資源回収

    ◍ 1991年 包装廃棄物政令 拡大事業者責任の先駆的規制とデュアルシステムの導入

    ◍廃棄物基本法の変遷

    ◍紙・板紙とガラスは分別回収・プラスチックと金属は混合回収(戸別回収/ベルリン)

    ◍戸別回収と拠点回収を併用

    2012 循環経済法

    1986 廃棄物回避・処理法

    1994 循環経済・廃棄物法

    ◍環境リサイクルは、経済的競争力の必須条件

    ◍ MRFは、二次原料の製造工場(素材産業)

    28

    - 44 -

  • 平成29年度 EU諸国

    ドイツの資源回収

    資源容器 集合住宅の容器

    出典: Municipal waste management in Berlin29

    平成29年度 EU諸国

    出典: Municipal waste management in Berlin

    ALBA Groupが運転するベルリンのMRFドイツの資源回収

    立体構造

    30

    - 45 -

  • 平成29年度

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    リサイクル率 焼却率

    %

    フランス リサイクル率・焼却率・埋立率と一人あたりの発生量の推移

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    kg/人・年

    一般廃棄物の一人あたり年間発生量の推移

    出典: EUROSTAT

    EU諸国

    31

    平成29年度 EU諸国

    フランスの資源回収

    ◍グルネル法 環境グルネルⅠ法(2009)・環境グルネルⅡ法(2010)政府、労働組合、環境NGO、自治体、企業が廃棄物処理を含む環境全般をテーマに協議を重ねて策定した政策を法制化。ボトムアップ方式の政策策定。

    ①一般廃棄物の発生量7%削減②埋立量又は焼却量15%削減③経済的インセンティブの導入④(コミューン)レベルでの廃棄物発生防止計画を策定・実施⑤リサイクル率35%の達成

    ◍ ユーザーチャージ 廃棄物収集税(67%)・廃棄物収集手数料(30%)

    ※グルネルは、1968年の5月革命の発祥地(グルネル通り)にちなんで命名

    ◍戸別回収と拠点回収を併用

    ◍ 埋立税 2009年に€15.0で/トンし、2015年は€40.0/トンに値上げ

    ◍ガラスは分別回収・古紙、プラスチックと金属は混合回収(戸別回収/パリ)

    32

    - 46 -

  • 平成29年度 EU諸国

    フランスの資源回収

    出典: 「フランスのごみ分別方法」 出典: ADEME

    古紙・プラスチック・複合材

    ガラス廃棄物

    33

    平成29年度

    オランダ リサイクル率・焼却率・埋立率と一人あたりの発生量の推移

    出典: EUROSTAT

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    リサイクル率 焼却率 埋立率

    %

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    kg/人・年

    一般廃棄物の一人あたりの発生量の推移

    EU諸国

    34

    - 47 -

  • 平成29年度 EU諸国

    オランダの資源回収

    ◍オランダの廃棄物政策の基礎は、1988年~1991年に整備

    ◍コベナント(Covenant)の締結=政府と産業界の自主的な拘束力のある合意で実効性を確保

    EU包装廃棄物指令(1994)の内容を及び紙・板紙政令(2005)に置き換えで実施

    包装業界、地方自治体連合会及び環境省は、容器包装協定(2012)を締結 2013~2022%

    年 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022紙・板紙 75 75 75 75 75 75 75 75 75 75出典: The Packaging Fund

    ◍戸別回収では可燃ごみと金属の混合回収と拠点回収で紙・板紙、ガラス、プラスチック、金属などを回収(アムステルダム)

    ◍金属は、焼却施設で焼却前又は焼却後の残さから回収

    ◍ユーザーチャージとプロダクトチャージ

    ◍ 1995年に埋立禁止政令の公布と同時に埋立税が導入されるが、2012年に廃止35

    平成29年度 EU諸国

    オランダの資源回収

    拠点回収の容器

    出典: Amsterdam Tips Com 出典: Recycle in Amsterdam

    36

    - 48 -

  • 平成29年度

    スウェーデン リサイクル率・焼却率・埋立率と一人あたりの発生量の推移

    出典: EUROSTAT

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    リサイクル率 焼却率 埋立率

    %

    年0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    kg/人・年

    一般廃棄物の一人あたりの発生量の推移

    EU諸国

    37

    平成29年度 EU諸国

    スウェーデンの資源回収

    ◍ 1998年に15の環境関連法を統合し、「環境法典(Environmental Code)」を制定し、1999年に施行

    環境法典第15 廃棄物と生産者責任 生産者の責務自治体の責務廃棄物規制処理計画埋立禁止収集運搬の許認可

    ◍生産者責任 容器包装・古紙・廃タイヤ(1994)、電子・電気機器(2001)、廃自動車(2007)、電池(2009)

    ◍埋立税(200年施行)SEK500/トン(2015年) 1€≒SEK9.2

    ◍戸別回収と拠点回収を併用(全国)

    ◍戸別回収では可燃ごみと有機ごみの2区分で、拠点回収で紙・板紙、ガラス、プラスチック、金属などを回収(ストックホルム)

    ◍ユーザーチャージとプロダクトチャージ

    区分 手数料/年

    戸建住宅 SEK 2,049

    集合住宅 SEK 1,309

    別荘(セカンドハウス) SEK 1,193

    出典: European Environmental Agency

    38

    - 49 -

  • 平成29年度 EU諸国

    スウェーデンの資源回収

    分別容器(130自治体) 光学的選別用容器(29自治体) 間仕切り容器(22自治体)

    出典: Avfall Sverige 出典: Avfall Sverige 出典: Avfall Sverige

    39

    平成29年度 EU諸国

    リサイクルセンター

    出典: Avfall Sverige

    スウェーデンの資源回収

    拠点回収

    40

    - 50 -

  • 平成29年度 EU諸国

    拠点回収(地下保管用の容器)

    出典: Avfall Sverige

    スウェーデンの資源回収

    41

    平成29年度 EU諸国

    MRF

    出典: Avfall Sverige

    スウェーデンの資源回収

    42

    - 51 -

  • 平成29年度

    スイス リサイクル率・焼却率・埋立率と一人あたりの発生量の推移

    出典: EUROSTAT

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    リサイクル率 焼却率(エネルギー回収) 埋立率

    %

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

    kg/人・年

    一般廃棄物の一人あたりの発生量の推移

    EU諸国

    43

    平成29年度 EU諸国

    スイスの資源回収

    ◍スイスはEU加盟国ではないが、基本的にEUの政策に準じてシステム

    ◍廃棄物を規制する基本法は、環境保護法(1983) 4つの原則 予防の原則

    汚染者負担の原則

    全体論的アプローチの原則

    協力の原則

    ◍ユーザーチャージとプロダクトチャージ

    ◍伝統的に焼却依存度が高い国であることから、 焼却エネルギー回収に積極的

    ◍生産者責任

    ◍埋立禁止(有機性廃棄物/1990・可燃ごみ/2000)の規制に続いて、埋立税を導入

    安定型 CHF 15 /トン

    管理型Ⅰ CHF 17 /トン管理型Ⅱ CHF 22 /トン地下貯蔵輸出 CHF 22/トン注: スイスフラン(CHF)≒115円

    サイズ 料金17リットル CHF 0.85/袋35 リットル CHF 1.70 /袋60 リットル CHF 3.10 /袋110リットル CHF 6.70 /袋

    チューリッヒの例

    注: スイスフラン(CHF)≒115円

    44

    - 52 -

  • 平成29年度 EU諸国

    スイスの資源回収

    ◍戸別回収(古紙・ガラス)と拠点回収の併用だが、拠点回収重視

    ◍古紙はユーザーチャージの適用外

    市場価格の変動により、古紙回収に必要な資金の安定的な調達が課題

    2007年1月からコミューンと古紙仕入業者(2社)との間で協定が締結

    仕入業者はコミューンが回収した古紙(紙・板紙)の購入と最低価格を保証

    最低保証価格は、年間1000トン以上がCHF55/トン、1000トン未満がCHF45/トン

    45

    平成29年度 EU諸国

    スイスの資源回収

    集合住宅の廃棄物容器 リサイクルポイントの容器

    46

    - 53 -

  • 平成29年度 まとめ

    ◍回収容器の文化 ビン(Bin)・ロールカート(Roll Cart)・マニュアル

    ◍資源回収は、戸別回収(カーブサイド)・拠点回収とMRFのセット

    ◍廃棄物処理(Waste Management)から資源管理(Resources Management)へと概念の変化

    ◍ 自動収集・凖自動収集

    米国・EU共通

    ◍ ユーザーチャージ(PAYT)

    47

    平成29年度 まとめ

    米国

    ◍主流はシングルストリーム

    ◍転換率という指標

    ◍連邦政府の関与は限定的で、資源リサイクルは州と自治体の責務

    ◍古紙の品質は低下傾向

    ◍戸別回収(カーブサイド)の普及と拠点回収は補完的

    48

    - 54 -

  • 平成29年度 まとめ

    EU・加盟国

    ◍戦略としての資源リサイクル

    ◍生産者責任とプロダクトチャージ

    ◍埋立規制(埋立削減目標)と埋立税

    ◍リサイクル目標値

    ◍戸別回収(カーブサイド)より拠点回収の拡充

    ◍ EU廃棄物枠組み指令による加盟国の資源リサイクルの方向性

    ◍ MRFは二次原料(素材)の製造工場(素材産業)

    ◍拠点回収の回収容器はデザイン性と機能性に工夫

    49

    まとめ平成29年度

    再生資源と越境移動

    ヨーロッパ(EU) 北米

    BIR

    (国際再生資源連盟)ISRI

    (スラップ産業協会)

    鉄・非鉄・古紙・プラ・ガラス・電子機器・タイヤ(ゴム)・繊維

    鉄・非鉄・ステンレス・古紙・プラ・ガラス・電子機器・タイヤ・繊維

    緊密な連携

    中国輸出

    50

    - 55 -

  • 平成29年度 まとめ

    ご清聴、ありがとうございました。

    - 56 -

  • 2

    オフィス発生古紙

    古 紙 問 屋 製紙工場

    機密文書処理会社委託

    行政回収(少量排出事業所)

    地域の回収システム

    移動式裁断定置式破砕

    廃棄物処理業者資源回収業者古紙問屋

    直接溶解

    機密文書

    自社内で裁断する文書

    シュレッダー紙

    日常的に発生する文書と長期保存の文書

    委託

    一般古紙

    新聞・雑誌

    段ボールオフィスペーパー

    収 集 運 搬

    - 57 -

  • 1.平成28年度オフィス発生古紙実態調査(1) 調査概要

    (2)事業所の概要

    (3)一人あたりの古紙排出量、回収量、廃棄量

    (4)全国の事業所の古紙排出量、回収量、廃棄量推計

    (5)要因分析

    2.平成29年度紙媒体の機密文書処理に関する実態調査(速報)(1) 調査概要

    (2)機密文書の保管

    (3)機密文書の処理

    3

    平成28年度

    オフィス発生古紙実態調査

    4

    - 58 -

  • 項 目 件 数

    発送件数 6,384

    回答件数 826

    回答率 12.9%

    有効回答件数 816

    ① 発送件数、回答件数、回答率、従業員規模別の回答件数

    5

    no. 従業員規模

    全国事業所数(H26)

    発送件数 件数 構成(%)

    1 1~9人 4,315,711 1,811 150 18.4

    2 10~49人 1,042,097 1,745 320 39.2

    3 50~299人 150,386 1,586 230 28.2

    4 300人以上 12,247 1,242 96 11.8

    無回答 20 2.5

    合計 5,520,441 6,384 816 100.0

    (1) 調査概要

    ② 業種別の回答件数

    no. 業 種 回答件数 構成(%) no. 業 種 回答件数 構成(%)

    1 農業・林業・水産 28 3.4 16 輸送用機械 27 3.3

    2 鉱業 23 2.8 17 造船 15 1.8

    3 建設 43 5.3 18 精密機械 11 1.3

    4 食品 22 2.7 19 その他製造業 119 14.6

    5 繊維 25 3.1 20 電気・ガス・水道 32 3.9

    6 木材・パルプ・紙・印刷 21 2.6 21 情報通信 26 3.2

    7 化学 27 3.3 22 運輸・倉庫 31 3.8

    8 医療品 15 1.8 23 卸売業 32 3.9

    9 石油 5 0.6 24 小売業・飲食店 29 3.6

    10 ゴム 17 2.1 25 金融・保険業 25 3.1

    11 窯業 21 2.6 26 不動産業 25 3.1

    12 鉄鋼 17 2.1 27 サービス業 50 6.1

    13 非鉄金属製品・金属製品 31 3.8 28 その他サービス業 54 6.6

    14 機械 10 1.2 無回答 6 0.7

    15 電気機器 29 3.6 合計 816 100.0

    6業種分類 :総務省産業分類表の中分類より

    - 59 -

  • ① 業態

    事務所・営業所

    48.7%工場・作業場

    41.8%

    店舗・飲食店

    1.8%その他

    7.7%

    N=816

    ② 入居している建物

    事業所単独のビル

    56.2%

    事業所専用の雑居ビル

    10.9%

    住居と兼用の

    建物

    5.4%

    住居と事業所

    が混在のビル

    4.5%

    その他

    21.8%

    無回答

    1.2%

    N=816

    7

    (2) 事業所の概要

    0 10 20 30 40 50

    その他

    機密文書処理会社

    行政回収(自治体回収)

    古紙問屋

    資源回収業者

    廃棄物処理会社

    新聞 雑誌 段ボール

    OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙

    機密文書

    ③ 品種別資源化先 ④ 品種別廃棄先

    0 10 20 30 40 50

    その他

    行政回収(自治体回収)

    自社処理

    焼却工場へ持込

    廃棄物処理会社

    新聞 雑誌 段ボールOA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙機密文書

    %%

    N=816 N=816

    8

    ● 事業所での古紙分別を促してもらうため、廃棄物処理会社への働きかけが必要

    - 60 -

  • ① 品種別排出量、回収量、廃棄量

    品種別排出量 kg/人・年

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    11.9 2.9 81.5 5.0 18.7 10.3 8.6 138.8

    品種別回収量 kg/人・年

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    11.3 2.7 80.5 3.8 8.3 6.1 6.3 118.9

    品種別廃棄量 kg/人・年

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    0.6 0.2 1.0 1.1 10.4 4.2 2.3 19.9

    品種別回収率 %

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    94.7 92.9 98.8 77.0 44.2 59.1 73.1 85.6

    9

    ● オフィスペーパー、シュレッダー紙の回収率アップが課題

    (3)一人あたりの古紙排出量、回収量、廃棄量

    ② 回収先別回収量と廃棄先別廃棄量

    回収先別回収量 kg/人・年

    廃棄物処理会社

    資源回収業者

    古紙問屋 行政回収 拠点回収オフィス町内会

    機密文書処理会社

    新聞販売店

    その他 合計

    38.8 45.2 16.8 6.6 1.2 1.8 4.4 1.5 2.8 118.9

    廃棄先別廃棄量 kg/人・年

    廃棄物処理会社

    焼却工場へ持込み

    自社処理 行政回収 その他 合計

    9.3 3.0 1.1 6.1 0.5 19.9

    10

    ● 事業所での古紙分別が大切● 事業所への古紙分別を促すため、廃棄物処理会社への働きかけが必要

    - 61 -

  • ③ 業種別・品種別回収率 (1)

    品種別回収率 %

    no. 業種 新聞 雑誌 段ボール OA用紙オフィス

    ペーパー

    シュレッ

    ダー紙機密文書 合計

    合計 94.7 92.9 98.8 77.0 44.2 59.1 73.1 85.6

    1 農業・林業・水産 83.5 57.1 80.0 43.8 35.3 59.1 68.4 58.6

    2 鉱業 94.7 100.0 97.9 79.3 59.8 51.1 38.1 77.5

    3 建設 92.2 86.7 92.0 58.5 39.1 50.5 60.5 61.1

    4 食品 93.1 96.2 99.4 86.7 52.3 87.8 38.2 96.9

    5 繊維 94.1 66.7 97.8 34.8 53.2 22.7 95.8 90.4

    6 木材・パルプ・紙・印刷 97.8 100.0 98.8 100.0 62.2 94.9 100.0 87.8

    7 化学 94.9 75.0 99.8 60.5 21.3 64.9 85.9 84.0

    8 医療品 99.0 88.9 84.8 45.7 65.7 64.4 68.6 74.0

    9 石油 100.0 100.0 98.2 100.0 73.9 100.0 80.4 94.4

    10 ゴム 89.5 100.0 100.0 66.7 3.0 52.0 91.7 69.3

    11 窯業 96.8 100.0 97.4 71.8 49.5 33.3 54.5 75.8

    12 鉄鋼 100.0 100.0 96.7 75.5 21.6 65.4 48.5 61.5

    13 非鉄金属製品・金属製品 97.1 93.3 100.0 89.6 47.1 38.9 74.5 77.2

    14 機械 100.0 100.0 99.7 100.0 1.4 14.7 62.7 37.1

    11

    ③ 業種別・品種別回収率 (2)

    品種別回収率 %

    no. 業種 新聞 雑誌 段ボール OA用紙オフィス

    ペーパー

    シュレッ

    ダー紙機密文書 合計

    合計 94.7 92.9 98.8 77.0 44.2 59.1 73.1 85.6

    15 電気機器 94.9 100.0 98.5 86.9 20.3 38.7 92.3 79.0

    16 輸送用機器 88.4 98.7 99.6 94.4 50.3 95.8 90.5 87.7

    17 造船 86.9 57.1 93.7 35.3 37.2 41.2 0.0 67.7

    18 精密機械 100.0 100.0 100.0 75.7 70.9 92.7 57.6 85.5

    19 その他製造業 85.8 94.4 99.5 71.4 44.8 77.9 72.9 86.6

    20 電気・ガス・水道 91.2 100.0 95.2 89.3 12.4 46.7 76.2 66.5

    21 情報通信 99.4 100.0 98.3 87.7 41.3 37.5 90.9 80.8

    22 運輸・倉庫 76.6 81.5 93.3 61.9 14.9 42.6 92.9 45.7

    23 卸売業 100.0 100.0 97.0 87.7 59.7 86.0 96.8 86.1

    24 小売業・飲食店 94.2 91.7 99.2 52.5 43.2 59.6 68.5 94.1

    25 金融・保険業 96.5 100.0 27.2 22.2 41.4 54.9 63.7 53.4

    26 不動産業 99.2 49.6 78.3 96.2 43.1 34.8 45.5 60.1

    27 サービス業 95.4 100.0 94.3 87.2 56.6 57.7 65.3 75.5

    28 その他サービス業 98.3 100.0 100.0 79.5 78.1 75.0 63.5 81.6

    12

    - 62 -

  • ④ 従業員規模別の品種別排出量と回収率

    品種別排出量 kg/人・年

    従業員数 新聞 雑誌 段ボール OA用紙オフィスペー

    パー

    シュレッダー

    紙機密文書 合計

    合計 11.9 2.9 81.5 5.0 18.7 10.3 8.6 138.8

    1~9人 29.1 4.7 4.1 6.4 33.1 14.3 5.9 97.6

    10~49人 10.5 2.2 11.1 4.0 20.0 9.6 4.9 62.3

    50~299人 4.0 2.3 50.6 5.0 11.4 5.5 7.5 86.3

    300人以上 5.0 3.0 122.4 5.5 8.2 6.6 11.2 161.9

    品種別回収率 %

    従業員数 新聞 雑誌 段ボール OA用紙オフィスペー

    パー

    シュレッダー

    紙機密文書 合計

    合計 94.7 92.9 98.8 77.0 44.2 59.1 73.1 85.6

    1~9人 90.4 93.6 70.7 60.9 48.3 47.6 52.5 65.0

    10~49人 94.3 72.7 94.6 72.5 38.0 59.4 63.3 66.3

    50~299人 92.5 95.7 97.8 82.0 38.6 72.7 81.3 85.7

    300人以上 98.0 100.0 99.6 92.7 48.8 83.3 92.9 95.6

    13

    ● 従業員の少ない事業所の古紙回収が課題● オフィスペーパー、シュレッダー紙、機密文書の回収率アップが課題

    14

    (4)全国の事業所の古紙排出量、回収量、廃棄量推計

    品種別排出量 トン/年

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    735,095 179,274 5,033,169 308,144 1,156,020 634,580 532,021 8,578,301

    8.6 2.1 58.7 3.6 13.5 7.4 6.2 100.0

    品種別回収量トン/年

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    695,906 166,610 4,971,388 237,249 511,464 375,283 388,733 7,346,633

    品種別廃棄量トン/年

    新聞 雑誌 段ボール OA用紙 オフィスペーパー シュレッダー紙 機密文書 合計

    39,188 12,663 61,781 70,895 644,556 259,297 143,288 1,231,668

    (構成比)

    ① 品種別排出量、回収量、廃棄量推計

    - 63 -

  • ② 平成21年度(H20年実績)と平成28年度(H27年実績)の比較

    15

    平成21年度(H20年実績) 平成28年度(H27年実績) 増 減 率

    古紙排出量 9,562 千トン 8,578 千トン ▲ 10.3 %

    古紙回収量 8,263 千トン 7,347 千トン ▲ 11.1 %

    廃棄量 1,300 千トン 1,232 千トン ▲ 5.2 %

    回収率 86.4 % 85.6 %

    H20年 H27年 増 減 率

    紙・板紙消費量 30,624 千トン 26,423 千トン ▲ 13.7 %

    PPC消費量 885 千トン 782 千トン ▲ 11.6 %

    古紙回収量 22,752 千トン 21,401 千トン ▲ 5.9 %

    古紙回収率 75.1 % 81.3 %

    (参考数値)

    出典 :経済産業省生産動態統計調査より

    ③ 品種別排出量と回収率

    735 179

    5,033

    308 1,156 635 532

    8,578

    94.7 92.9 98.8 77.0

    44.2 59.1

    73.1 85.6

    0.0

    20.0

    40.0

    60.0

    80.0

    100.0

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    8,000

    10,000

    新聞

    雑誌

    段ボール

    OA

    用紙

    オフィスペーパー

    シュレッダー紙

    機密文書

    合計

    回収量 廃棄量 回収率

    ‘000t/年 %

    排出量

    16

    ● オフィスペーパー、シュレッダー紙の回収率アップが課題● 機密文書の資源化が課題

    平均65.5%

    - 64 -

  • 50

    60

    70

    80

    90

    100

    40 60 80 100 120 140 160 180

    回収率

    一人あたりの排出量 ㎏/人・年

    300人以上

    50~299人

    10~49人

    ① 従業員規模

    1~9人

    平均値 102.0

    平均値

    78.2

    17

    (5) 要因分析

    50

    60

    70

    80

    90

    100

    0 100 200 300 400 500 600

    回収率

    一人あたりの排出量 ㎏/人・年

    輸送・配送センター店舗・飲食店

    事業所・営業所

    ② 業態

    平均値 210.7

    平均値

    83.4

    工場・作業所

    住居と区別しにくい

    事業所

    18

    - 65 -

  • ③入居している建物

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    40 50 60 70 80 90 100 110 120

    回収率

    一人あたりの排出量 ㎏/人・年

    平均値 79.5

    平均値

    70.7

    事業所単独のビル

    事業所専用の雑居ビル

    住居と兼用の建物

    住居と事業所が混在のビル

    19

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    100

    0 50 100 150 200 250 300 350 400

    回収率

    一人あたりの排出量 ㎏/人・年

    小売業・飲食店

    食品

    医療品

    石油

    卸売業

    ④ 業種

    平均値 99.6

    平均値

    74.9

    機械

    金融・保険業

    不動産

    電器・ガス・水道

    運輸・倉庫

    農林・林業・水産建設

    鉄鋼

    繊維木材・パルプ・紙・印刷

    その他製造協

    化学

    輸送用機器 精密機械非鉄金属製品・金属製品

    ゴム 造船

    窯業

    鉱業

    その他サービス業

    サービス業

    情報通信

    電気機器

    20

    - 66 -

  • ●平成28年度オフィス発生古紙の実態調査の結果から

    課題)1.シュレッダー紙のリサイクル促進

    21

    2.オフィスペーパーの回収率アップ

    3.従業員の少ない事業所(オフィス)からの古紙回収率アップ

    「製紙業界(紙・板紙・家庭紙)」と検討

    ・ 「オフィス発生古紙のリサイクル~紙をごみにしないために~」・ 拠点回収のモデル事業

    ・ 自治体・清掃事務所・廃棄物処理会社に働きかけ、小規模事業所(オフィス)へ古紙分別・回収の継続的啓発・情報発信

    平成29年度

    紙媒体の機密文書処理に関する実態調査

    (速報)

    22

    - 67 -

  • 項 目 件 数

    発送件数 6,343

    回答件数 1,123

    回答率 17.7%

    有効回答件数 1,120

    ① 発送件数、回答件数、回答率、従業員規模別の回答件数

    23

    no. 従業員規模

    全国事業所数(H26)

    発送件数 件数 構成(%)

    1 1~9人 4,315,711 1,785 222 19.8

    2 10~49人 1,042,097 1,735 444 39.6

    3 50~299人 150,386 1,581 280 25.0

    4 300人以上 12,247 1,242 172 15.4

    無回答 2 0.2

    合計 5,520,441 6,343 1,120 100.0

    (1)調査概要

    24

    (2)機密文書の保管

    事業所(会社)内で保

    管・保存している

    91.3%

    事業所内と倉庫会社等(外

    部)での保管・保存を併用

    している

    5.8%

    倉庫会社等(外部)と契約して保

    管・保存してもらっている

    0.4%

    その他

    0.4%無回答

    2.1%

    N=1,120

    ① 保管・保存

    - 68 -

  • (3)機密文書の処理

    1.3

    4.5

    2.4

    4.2

    7.3

    9.4

    15.1

    15.4

    27.1

    61.5

    0 20 40 60 80 100

    無回答

    その他

    保存文書の保管を委託している倉庫会社に委託して処理している

    資源(リサイクル)として、有料又は無料の行政回収(自治体)に排出している

    一般古紙として業者に引き取ってもらっている

    可燃ごみとして、有料又は無料の行政回収(自治体)に排出している

    収集運搬業者(廃棄物処理業者)に委託して焼却処理している

    自社で自治体の焼却施設に持込んでいる

    機密文書を専門に処理している業者に委託して処理している

    社内でシュレッダー処理している

    N=1,120

    %25

    ① 保存年限が終了した機密文書の処理方法(複数回答)

    ● 焼却から資源化へ

    約40%

    ②(保存文書)シュレッダー紙の処理(複数回答)

    2.2

    3.0

    8.9

    10.6

    26.6

    28.0

    31.3

    0 20 40 60 80 100

    無回答

    その他

    資源(リサイクル)として、有料又は無料の行政回収(自治

    体)に排出している

    自社で自治体の焼却施設に持込んでいる

    リサイクルする目的で、古紙として業者に引き取ってもらっ

    ている

    収集運搬業者(廃棄物処理業者)に委託して焼却処理して

    いる

    可燃ごみとして、有料又は無料の行政回収(自治体)に排出

    している

    N=689

    % 26

    ● 焼却から回収・リサイクルへ

    約70%

    - 69 -

  • ③ 日常的に発生する機密文書の処理方法(複数回答)

    1.3

    2.6

    2.9

    4.0

    7.1

    8.8

    9.0

    15.3

    82.9

    0 20 40 60 80 100

    無回答

    その他

    資源(リサイクル)として、有料又は無料の行政回収(自治体)に排出している

    一般古紙として業者に引き取ってもらっている

    収集運搬業者(廃棄物処理業者)に委託して焼却処理している

    可燃ごみとして、有料又は無料の行政回収(自治体)に排出している

    自社で自治体の焼却施設に持込んでいる

    機密文書を専門に処理している業者に委託して処理している

    社内でシュレッダー処理している

    N=1,120

    % 27

    ● 焼却から資源化へ

    約25%

    ④ (日常)シュレッダー紙の処理(複数回答)

    2.3

    3.0

    8.8

    9.7

    24.9

    29.3

    30.7

    0 20 40 60 80 100

    無回答

    その他

    資源(リサイクル)として、有料又は無料の行政回収(自治

    体)に排出している

    自社で自治体の焼却施設に持込んでいる

    リサイクルする目的で、古紙として業者に引き取ってもらっ

    ている

    可燃ごみとして、有料又は無料の行政回収(自治体)に排出

    している

    収集運搬業者(廃棄物処理業者)に委託して焼却処理して

    いる

    N=689

    %28

    ● 焼却から回収・リサイクルへ

    約70%

    - 70 -

  • ① 文書管理規程

    作成している

    40.4%

    作成していない

    57.5%

    その他

    1.5%

    無回答

    0.5%

    N=1,120

    29

    (4)機密文書の管理

    ③ 機密文書管理に関する規程内容 (複数回答)

    2.1

    2.1

    36.1

    41.7

    49.4

    68.9

    80.8

    0 20 40 60 80 100

    無回答

    その他

    機密文書の紛失や漏洩時

    の対応手順

    機密文書へのアクセス権限

    機密文書の重要度(レベル)

    などの区分

    機密文書の廃棄方法

    機密文書の管理責任者や

    体制

    N=338

    %

    30

    文書管理規程に規程し、

    更に詳細は「機密文書管

    理規程」などで規程して

    いる

    7.7%

    文書管理規程内に規程し

    ている

    58.1%

    文書管理規程

    に規程してい

    ないが、「機密

    文書管理規

    程」など別の規

    程や基準を作

    成している

    8.8%

    設けていない

    23.4%

    その他

    1.5%無回答

    0.4%

    N=453

    ② 機密文書の取扱規程

    - 71 -

  • ④ 業務委託契約の有無

    結んでいる

    57.1%結んでいない

    33.9%

    その他

    1.9%

    無回答

    7.1%

    N=310

    31

    セキュリティ

    53.9%処理方法

    18.4%コスト4.2%

    利便性(業者

    の柔軟性)

    3.9%

    外部認証の

    取得(プライ

    バシーマー

    クなど)

    1.6%

    リサイクル

    0.6%

    その他

    0.3%

    無回答17.1%

    N=310

    ⑤ 機密文書処理を委託する際、最も重視する事項

    ● セキュリティ(安心)を確保へ

    ●平成29年度紙媒体の機密文書処理に関する実態調査の結果(速報)から

    課題)1.シュレッダー紙のリサイクル促進

    32

    2.機密文書処理で焼却から資源化へ

    「製紙業界(紙・板紙・家庭紙)」との検討

    - 72 -

  • ご清聴、ありがとうございました。

    公益財団法人古紙再生促進センター

    ホームページアドレスhttp://www.prpc.or.jp

    - 73 -

  • 紙リサイクル促進大使

    「カミリィ」ちゃんと「カミリィママ」

    公益財団法人古紙再生促進センター

    □このテキストの用紙は古紙を使用しています。