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接着剤揮発性有機化合物の制限量
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GB 33372-2020
国家市場監督管理総局国家標準化管理委員会
公布日：2020年03月04日実施日：2020年12月01日
ICS 83.180
G 39
中華人民共和国国家標準
GB 33372—2020
GB/T 33372—2016に取って代わる
接着剤揮発性有機化合物の制限量
Limit of volatile organic compounds content in adhesive
2020-03-04 発布 2020-12-01 実施
中国市場監督管理総局
中国標準化管理委員会 発布
GB 33372—2020
前書き
本標準の技術的内容はすべて強制性を有する。
本標準は GB/T 1.1-2009に示される規則に従って起草される。
本標準は GB/T 33372—2016『接着剤揮発性有機化合物の制限量』に取って代わる。GB/T 33372—2016に比べ、
主要な技術変化を下記に示す：
標準の適用範囲を変更した（第 1章、2016年版の第 1章参照）。
用語と定義を変更した（第 3章、2016年版 3章参照)。一接着剤分類を追加した（第 4章参照）。
それぞれの応用分野に応じ、接着剤中揮発性有機化合物含有量の制限量を変更・追加した（第 5 章、
2016年版 4章参照）。
各種類の接着剤に応じて、各タイプの接着剤 VOCの測定方法（第 6章及び附録、2016 年版 5 章及び附
録参照）を変更・追加した。本標準は中華人民共和国工業と情報化部により提出・統括される。
本標準に取って代わられる標準のこれまで各版の発布に関して：
GB/T 33372—2016。
GB 33372—2020
1
接着剤揮発性有機化合物の制限量
1範囲
本標準は所定の前提での接着剤中揮発性有機化合物（以下、VOC という)含有量の限定要項、試験方法、検査
規則と包装表示を定めている。
本標準は溶剤系、水溶性型、無溶剤系接着剤中揮発性有機化合物含有量の限定に適用する。本標準
の適用対象外：
中間体として使用され、或いは流通分野に入らずに生産原材料として使用される接着剤。
研究・開発、品質保証或いは分析実験室での験験或いは評価に使用されるあらゆる接着剤。
尿素ホルムアルデヒド、フェノールホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド接着剤。
材料接着時に使用される特殊機能性のある表面処理剤。
2規範的引用文書
下記文書は本文書の応用には必須である。日付注記の引用文書につき、日付注記版のみは本標準に適用す
る。日付未注記の引用文書につき、その最新版(すてべの変更書を含む)は本文書に適用する。
GB/T 2793接着剤不揮発物含有量の測定
GB/T 2943接着剤用語
GB/T 6682分析実験室用水規格と試験方法
GB/T 13354液状接着剤密度の測定方法 カップ法
GB/T 19340靴とカバン用接着剤
GB/T 20740 接着剤サンプリング
GB/T 30982 建築物接着剤有害物質制限量
GB/T 37822揮発性有機物無計画排出制御標準
HG/T 2492—2018 シアノアクリル酸エチル瞬間接着剤
3用語と定義
GB/T 2943 と GB 37822により定義されるもの及び下記用語と定義は本文書に適用する。
3.1
揮発性有機化合物含有量 volatile organic compounds content
VOC含有量
所定の条件で、測定結果としての単位体積或いは質量接着剤中揮発性有機化合物の質量。
3.2
溶剤系接着剤 solvent-based adhettve
揮発性有機溶剤を主体分散媒質とする接着剤。
3.3
水溶性型接着剤 water-based adhettve
水を主体分散媒質とする接着剤。
3.4
無溶剤系接着剤 bulk adhesive
分散媒質含有量が総量の 5%以下を占める接着剤。
4分類
接着剤商品の分散媒質と含有量により、溶剤系、水溶性型、無溶剤系の 3種類に分けられる。
付注：通常、水溶性型接着剤と無溶剤系接着剤は低 VOC型接着剤である。
5 VOC含有量制限量
5.1 基本要件
GB 33372—2020
2
5.1.1 接着剤製品中のベンゼン系（ベンゼン、トルエンとキシレン）、ハロゲン化アルキル（ジクロロメタン、1、2-ジ
クロルエタン、1、1、1-トリクロロエタン、1、1、2-トリクロロエタン）、トルエン二イソシアネート、遊離ホルムアルデ
ヒドなど単一揮発性有機化合物含有量は、GB 30982或いは GB 19340の規定に適合するものとする。
5.1.2接着剤製品が複数用途に適用すると明示されている場合、各要件における最低制限量に準じる。
5.2溶剤系接着剤 VOC含有量制限量
溶剤系接着剤 VOC含有量制限量は表 1の規定に適合するものとする。
表 1 溶剤系接着剤 VOC含有量制限量
応用分野
制限値/(g/L)
≥
クロロプレン
ゴム類
スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重
合体ゴム類
ポリウレタン
類 アクリレート類 その他
建築物 650 550 500 510 500
室内装飾・改装 600 500 400 510 450
靴とカバン 600 500 400 — 400
木工と家具 600 500 400 510 400
組立業 600 550 250 510 250
包装 600 500 400 510 500
特殊 850a — 550b — 700c
その他 600 500 250 510 250
a現場応急修理用。
b重度防腐専用。
c自動車橋梁衝撃吸収用熱加硫接着剤。
5.3溶剤系接着剤 VOC含有量制限量
溶剤系接着剤 VOC含有量制限量は表 2の規定に適合するものとする。
GB 33372—2020
3
表 2 溶剤系接着剤 VOC含有量制限量
応用分野
制限値/(g/L)
≤
ポリ酢酸ビニル
類
ポリエチレン
アルコール
類
ゴム類 ポリウレタン
類
エチレン酢酸ビ
ニルコポリマー
乳液類
アクリレート
類 その他
建築物 100 100 150 100 50 100 50
室内装飾・改
装 50 50 100 50 50 50 50
靴とカバン 50 — 150 50 50 100 50
木工と家具 100 — 100 50 50 50 50
交通運輸 50 — 50 50 50 50 50
組立 100 — 100 50 50 50 50
包装 50 — 50 50 50 50 50
その他 50 50 50 50 50 50 50
5.4無溶剤系接着剤 VOC含有量制限量
無溶剤系接着剤 VOC含有量制限量を表 3に示す。
表 3 無溶剤系接着剤 VOC含有量制限量
応用分野
制限値/(g/kg)
≤
有機シリ
コン類 MS類
ポリウレ
タン類
多 硫 化
物類
アクリレ
ート類
エポキシ
樹脂類
α -シア
ノ ア ク リ
レート類
熱 可 塑
類 その他
建築物 100 100 50 50 — 100 20 50 50
室内装飾・改装 100 50 50 50 — 50 20 50 50
靴とカバン — 50 50 — — — 20 50 50
衛生材料、服装と繊維
加工 — 50 50 — — — — 50 50
紙加工及び書籍装丁 — 50 50 — — — — 50 50
交通運輸 100 100 50 50 200 100 20 50 50
組立業 100 100 50 50 200 100 20 50 50
包装 100 50 50 — — — — 50 50
その他 100 50 50 50 200 50 20 50 50
注 1：MS とは、シラン変性重合体を主体材料とする接着剤を指す。
注 2：熱可塑類とは、熱可塑性ポリオレフィン或いは熱可塑性ゴムを指す。
6試験方法
6.1 サンプリング
接着剤製品のサンプリングにつき、GB/T 20740の規定により行う。
6.2 VOC含有量の測定
6.2.1溶剤系接着剤 VOC含有量の測定につき、附録 Aにより行う。
6.2.2水溶性型接着剤 VOC含有量の測定につき、附録 Dの規定により行う。
6.2.3無溶剤系接着剤 VOC含有量附録の測定につき、付録 Eの規定により行う。
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