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埼玉県におけるオープンデータ共通化の取組
平成29年12月20日
本県におけるオープンデータ化の推進
1
• 庁内保有データの公開
(二次利用できる形式での公開)
• 民間ニーズとのマッチングや複数
データの組み合わせ等のアイデアの
検討・活用促進
• 実用的で効果的な県民サービス活用
H27H26 H28 H29
データの公開・拡大
アイデアの検討・活用促進
県民サービスへの活用
本県におけるこれまでのオープンデータ活用事例
2
• バス情報のオープンデータ化バス会社ごとのバス情報を県で集約して公開
• 広報情報のオープンデータ化金融機関の窓口ディスプレイ等での活用
オープンデータポータルサイトの公開
県と県内市町村が共同でオープンデータを公開しています。
3
埼玉県オープンデータポータルサイト(https://opendata.pref.saitama.lg.jp/)では、埼玉県と埼玉県内の市町村がオープンデータを共同で公開しています。
県及び県内市町村との共通フォーマットでのオープンデータの公開
44
平成28年6月時点(14団体が公開)
平成29年12月時点(46団体が公開)
オープンデータ公開団体
平成29年度オープンデータ公開予定団体
平成28年度に県及び県内市町村等で共通のデータを共通の形式で公開する活動を実施
県内市町村の多くの団体がオープンデータの公開を開始
取組前の市町村のオープンデータに対する意識
55
Q1 オープンデータ化の取組の実施について(N:63)「実施している」と回答したのは8団体※平成27年10月時点(12.7%)「未検討」と回答したのは27団体(49.1%)「未検討」の主な理由は以下の通り。
回答数 割合
1.事務量の増加 50 22.9%
2.メリットについての説明が難しい 38 17.4%
3.様式が統一されていない 30 13.8%
Q2 オープンデータの取組に係る課題について(N:63)
回答数 割合
1.議論に上がっていない 18 32.7%
2.外部からのニーズが不明(または、ない) 10 18.2%
3.担当部署が決まっていない 7 12.7%
平成27年10月実施の埼玉県電子自治体推進会議自治体クラウド研究専門部会オープンデータワーキング「オープンデータの取組に関する調査結果」より抜粋
• オープンデータの取組の未実施団体では「メリットが明確でない」などの取組意義が課題
• すでに取組を実施している団体では「公開データの共通化」や「データフォーマット等の統一」が課題
H28オープンデータWGの実施内容
共通的にデータを公開することでデータの活用を促す
6
共通データ※1を決める
<例>
• 施設一覧データ
• イベント情報
• AED設置場所情報
• 道路工事情報
• ご当地キャラ情報等
共通データのフォーマットを決める
県内市町村で共通データを公開する
活用の可能性の高いデータを、なるべく多くの団体で公開していけるようにする
WGの具体的な実施内容※1「共通データ」:県・市町村で共通で公開するデータ
ワーキング参加メンバーと主な役割
7
県・市町村(20団体)
埼玉県、さいたま市、川越市、熊谷市、川口市、
所沢市、本庄市、春日部市、狭山市、深谷市、
上尾市、越谷市、戸田市、久喜市、北本市、八
潮市、三郷市、日高市、上里町、寄居町
民間企業等(16社)
• ITベンダ、通信事業者
• 金融機関
• 広告業者
• その他関係団体
• 共通データ検討
• 共通データフォーマット策定
• 活用モデルケース策定
• データ公開調整
主な役割
主な役割
• 共通データ検討時のアドバイス
• データ活用検討(データ活用)
• LOD対応、共通語彙基盤等に関する
技術的アドバイス
県内63市町村のうち約3割が参加
共通データの選定
88
No テーマ テーマ説明 共通データ
1 シティプロモーション街の魅力を住民や観光客にアピールし、活性化を図ることに寄与するデータ
• 公共施設情報
• イベントカレンダー
• 広報誌URL
2 観光旅行に訪れた人が、より快適に観光するためのデータ
• 観光地情報
• 地元グルメ情報
• 文化財一覧
3 子育て・健康子供を持つ親や子供自身に、活用できる子育てに関するデータや住民が健康な生活を送るために活用できるデータ
• 保育園・幼稚園情報
4 安心・安全日常生活の安心・安全に関わるデータや災害時等の防災に関するデータ • AED設置場所情報
5 癒し 人の心を洗い流すデータ • 景観情報
• ご当地キャラ情報
WGでのテーマ検討や共通データの検討風景
民間企業等の意見も反映し、活用の可能性の高い10データを選定
共通データフォーマットの策定
9
共通データフォーマット
(例:公共施設情報)
共通データフォーマットで
作成されたCSVファイル
(戸田市データの抜粋)
各団体が提供しやすく、全国的に共通の語彙を使用したフォーマットを策定
(参考)共通語彙基盤
101010
「法人種別」 =「企業種別」表記の違いがあっても、同じものであるという認識ができるようになる
「住所」 =「市」+「町名」構造が違っても、構造が分かっていれば、項目をつなげて同じデータに
することができるようになる
A市とB市のデータを結合しようとすると、
各項目を人が判断して作業しなければならない
共通語彙
「共通語彙基盤」とは、経済産業省及び独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が整備を進めている、政府や地方自治体が公開するオープンデータで用いる語彙集。共通語彙基盤を利用して用語の表記・意味・データ構造を統一することにより、異なるシステム
間であっても、互いに意味が通じるようになる。
項目の定義が分かっているので、システムで自動
処理が可能になる
共通語彙でデータを
定義しておくと
例1
例2
例1 例2
メタデータの共通化
11
ガイドライン(共通データ
セット登録時の設定)
共通化したメタデータで
データセットを作成(三郷
市のデータセット)
①タイトル ②説明 ※1 ③タグ1 ④タグ2 ⑤タグ3 ※2
【○○市(町、村)】文化財一覧
○○市(町、村)内の指定文化財(有形文化財、無形文化財、記念物)、国登録文化財、国認定重要美術品等に関する情報です。
観光情報 文化史跡 文化財一覧 共通データ
※1 説明の内容は参考です。任意の内容に変更していただいて結構です。
※2 その他、追加で各団体独自のタグ設定が可能です。
共通データ登録のためのガイドラインを整備し、ポータルサイト公開時のメタデータ(タグ等)を共通化
データの公開の働きかけ
1212
○○村情報システム
部門
広報部門
子育て部門
保健部門
○○市情報システム
部門
広報部門
子育て部門
保健部門
○○まち情報システム
部門
広報部門
子育て部門
保健部門
埼玉県電子自治体推進会議
県・市町村の情報システム部門の所属長で構成される埼玉県電子自治体推進会議を通して周知、依頼し、各団体の情報部門が中心となって関係課へ働きかけを実施し、
埼玉県オープンデータポータルサイトへ共通データを公開
埼玉県オープンデータポータルサイトでの公開
より多くのデータを公開してもらうよう各団体で関係課へ働きかけ
オープンデータ活用事例1
自治体向け子育て支援ASPサービスでの活用
活用対象データ
イベントカレンダー、保育園・幼稚園情報
活用先サービス
本庄市「子育て応援モバイルサイト」
※株式会社ミラボ様ASPサービスにより提供されている本庄市の子育て支援サイト
活用事業者
本庄市が提供する「子育て応援モバイルサイト」において、「イベントカレンダー」として提供されている本庄市のイベント情報が活用されています。
また、同サイトでは「保育園・幼稚園情報」として提供されているオープンデータを活用して、本庄市近辺の保育園を検索できる機能を提供しています。
本サイトは、本庄市との契約のもとに株式会社ミラボ様がASPサービスで提供しているサイトです。今回、
株式会社ミラボ様では、オープンデータを活用し「子育て応援モバイルサイト」のメニューに、本庄市の合意のもとイベント情報や保育園情報を追加することでASPサービスの価値を高めています。
概要
株式会社ミラボ様
13
←[詳細]をクリック
←イベント名をクリック
←カレンダーにイベント情報が反映
イベントの詳細表示
活用イメージ
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オープンデータ活用事例2
地域情報誌の誌面での活用
活用対象データ
イベントカレンダー、広報誌URL、観光地情報、地元グルメ情報、
保育園・幼稚園情報、ご当地キャラ情報
活用先サービス
地域情報誌 「ぱど」
活用事業者
株式会社ぱど様が提供する地域情報誌「ぱど」において、「観光地情報」等の観光や地域イベントに関する情報を掲載しています。
当該情報誌は、地域に合わせた情報を提供しているため、それぞれの地域の自治体のデータを選択して掲載しています。
※オープンデータは、サイトやシステムだけでなく、このような誌面での活用も可能です。
概要
株式会社ぱど様
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活用イメージ
「イベントカレンダー」の地域のイベント情報等
「ぱど」の配架地域に合わせた情報を掲載
オープンデータ の紙媒体 で活用
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オープンデータ活用事例3
自治体向け広報情報サイトでの活用
活用対象データ
イベントカレンダー
活用先サービス
「マイ広報誌」
活用事業者
一般社団法人オープン・コーポレイツ・ジャパン様が提供している「マイ広報誌」において、「イベントカレンダー」を活用して県内の様々なイベント情報を掲載されています。
「マイ広報誌」では、各自治体の広報誌情報をもとに自治体の様々な広報情報を住民に提供しているサイトですが、今回「イベントカレンダー」の活用により、より近隣市町村を含めた広域なイベント情報の提供が可能となりました。
概要
一般社団法人オープン・コーポレイツ・ジャパン様
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活用イメージ
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今後の課題と取組
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・ データの精度向上
→ 最新データへの更新(LOD更新の自動化)
→ 入力段階でのデータクレンジング
・ 活用しやすい手段での公開
→ 共通データのLOD公開(★★★→★★★★★)
→ 共通語彙基盤の活用
① データ量の拡大・データの質の向上
② データの活用シーンの拡大
平成29年6月よりLODでデータを公開
・ 公開データの拡大→ 共通データの対象拡大等
課題
取組 ①
データの質と量を向上させ、データの活用シーンの拡大と価値の向上高めていくことが必要
取組②
・ 団体自身での活用
→ 行政アプリでの活用
県及び県内市町村との共通プラットフォームを構築