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施策分野 3 地域ぐるみの活動と地域教育力の強化 3-1 地域との連携促進 目標 目標の現状 平成23年度の取組状況の評価

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施策分野 3 地域ぐるみの活動と地域教育力の強化

3-1 地域との連携促進

目標

学校・家庭・地域が連携して、地域ぐるみで、子どもたちが心豊かで健やかに育まれる仕組みづくりを推進するとともに、地域の人々の教育への意識や関心を高め、地域の教育力の向上を図る。

成果指標・参考指標○学校・地域連携事業は平成23年度より県内25市町村、127か所で実施。実施校の割合は、全公立小学校の42%、中学校の32%となっている。○学校・地域連携事業を実施した学校へのアンケート調査では、90%が「子どもたちのさまざまな体験や経験の場が増える」と回答。さらに、76%が「子どもたちのコミュニケーション能力が向上する」、60%が「子どもたちの規範意識が向上する」と回答している。○コミュニティーチャーを活用した学校数は昨年度より減少したが、コミュニティーチャーとして活用した人数は増加した。○地域のコミュニティーチャーによる専門的・実践的指導を通じて、生徒の授業への興味関心の向上がみられた。○PTA会員を対象にした子どもを守る保護者スキルアップ研修会は参加者から高い評価を得た。

目標の現状

平成23年度の取組状況の評価成果

○地域の人が、「外部講師として授業」を行ったり、「学校支援ボランティア」として教育活動等に参加した割合は、小・中学校ともに全国平均に比べて高く、特に中学校で顕著である。○子どもたちが、「近所の人へあいさつ」をしている割合は、全国平均に比べて、小・中学校とも若干低いが、「地域の行事へ参加」している割合は、特に中学生の割合が全国平均に比べて低い。50100150地域の人材を外部講師として招聘した授業を行った学校の割合(小) 地域の人材を外部講師として招聘した授業を行った学校の割合(中)学校支援ボランティアとして学校における教育活動等に地域の人が参加している学校の割合(小)学校支援ボランティアとして学校における教育活動等に地域の人が参加している学校の割合(中)今住んでいる地域の行事に参加している子どもの割合(小)今住んでいる地域の行事に参加している子どもの割合(中)近所の人に会ったときにあいさつをしている子どもの割合(小)近所の人に会ったときにあいさつをしている子どもの割合(中)地域との関係 ※全国平均を100とする

(H22 全国学力・学習状況調査)

奈良県全国

役に立った85%まあまあ役に立った14% あまり役に立たなかった1% 役に立たなかった0%子どもを守るスキルアップ研修会

(平成23年度子どもを守るスキルアップ研修会アンケート)48 58 68183 175 15928 20 20050100150200

H21 H22 H23「コミュニティーチャー」活用状況 登用人数(人)登用時間(時間)実施校数(校) 99.1

87.8 98.1 99.0 96.3 86.9 95.3 97.280.085.090.095.0100.0

H20 H21 H22 H23奈奈良県教育週間中の授業公開実施率

小学校中学校(%)

大きな効果9.7% ある程度効果66.4%あまりない11.5% 効果ない0.0%分からない12.4%学校における効果実感~コミュニケーション能力~大きな効果11.4%ある程度効果48.2%あまりない22.8%効果ない0.9%分からない16.7% 学校における効果実感~子どもたちの規範意識~(H23 学校・地域連携事業アンケート調査)

大きな効果19.8%ある程度効果53.4%あまりない16.4%効果ない0.9% 分からない9.5%学校における効果実感~地域のつながり~(H23 学校・地域連携事業アンケート調査)(H23 学校・地域連携事業アンケート調査)

- 18 -

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137,592492,86589 91教育活動の1年後改善率(%)75

上段:取組名 下段:取組内容 平成21年度BA登用人数(人)「奈良県教育の日」「奈良県教育週間」における授業公開や関連行事の実施

豊かな経験と専門知識や技術をもつ社会人をボランティアによる講師(非常勤)として募集し、地域の特性や生徒の興味・関心に応じた、より専門的、実践的な特色ある授業の展開を促進するために登用する。平成23年度

「奈良県教育の日」及び「奈良県教育週間」の期間中に、各学校・園、市町村及び関連団体が、保護者や地域の人々を対象とした授業公開や行事を実施し、本県教育への意識・関心を高める。 上:各学校・園の授業公開への参加者数(人)下:「奈良県教育週間」延べ参加者数(人) B子どもを守る保護者スキルアップ事業の実施 上:実施回数(回) 下:参加者数(人)9506 9440県PTA協議会と連携して、より多くの参加者を募り、児童生徒の安全を確保するための研修会を実施する。評価結果主な取組(平成21年度~平成23年度)

地域スポーツ人材活用実践支援事業の実施児童生徒の体力向上が今日的な課題であることから、学校と地域が積極的に交流し、地域ぐるみで児童生徒の心身の健全育成を図るため、各学校に地域のスポーツ人材を派遣し、運動部活動の充実と活性化を図る。

上段:取組名 下段:取組内容、目標、目標値

127B

○学校・地域連携事業について、ボランティアのマッチングや学校との連絡調整に困難がある。○コミュニティーチャー・プランについては、校長会等の機会をとらえ、各県立学校のニーズや教育課題を踏まえたコミュニティーチャーの活用を促す働きかけを丁寧に行う必要がある。○子どもを守る保護者スキルアップ事業について、平成23年度の成果を踏まえ広報し周知を図る必要がある。75学校教育アドバイザリーチームによる学校訪問の実施(再掲)48 58 68外部指導者の派遣によって当該運動部の活動が活性化したと回答した学校の割合(%)各学校を計画的に訪問して、学校づくりの方向性や教育活動等の現状について診断し、学校経営や教育活動に取り組む管理職や教員を支援する。従来の学校支援地域本部事業と奈良県地域教育力再生事業(地域放課後子ども教室推進事業・地域ふれあい活動体験事業)を一体化し、子どもを巡る諸問題を解決に向けて、学校・地域が連携して、地域ぐるみで子どもの育ちを支える仕組みを構築するとともに、地域住民の積極的な支援活動を通して、地域の教育力向上を図る。

76

平成24年4月から「地域教育力推進モデル校」を5校選定。モデル校には、コミュニティ部を設置し、学校・地域の実態に合わせた取組や学校運営について、保護者や地域が参画し、熟議を重ねて、協働する仕組みづくりを推進する。秋には追加募集を実施。なお、モデル校の成果及び課題については、研修会や県ホームページを通じて県内の学校や県民に周知する。推進モデル校数5校→10校

90

平成22年度140,609480,399

○学校・地域連携事業を通して、地域の子どもは地域全体で見守り育んでいこうという意識が高まってきている。平成23年度奈良県学習状況調査では、地域の行事に参加している子どもの割合は、平成23年度70.3%と大きく増加しており、平成22年度の全国平均61.6%を上回ったことから、子どもを地域で育む取組の成果が現れてきている。○「奈良県教育の日」及び「奈良県教育週間」関連行事の参加者数は、平成21年度は新型インフルエンザの影響があったものの、その後は増加しており、「奈良県教育週間」は保護者や地域の方々に定着している。○コミュニティーチャー・プランは、社会人による専門的、実践的指導により、生徒一人一人が自分自身の将来を見据えて、国際理解・環境問題・進路実現・人権・平和・音楽等に取り組む意欲を喚起される授業あるいは講演となっている。○地域スポーツ人材活用実践事業について、個人に応じた指導が可能になり、部員の活動意欲が高まるとともに、専門的な実技指導により、該当運動部の活動が活性化し各部員や部全体の競技力が向上した。今後の主な取組 (平成24年度)

子どもを守るスキルアップ事業の実施子どもの安全を守るため、PTA組織に対し、知識や実践力を高める各種研修会を実施。研修会開催 10回運動部活動地域連携再構築事業の実施適切な技術指導及び助言のできる指導者が不在の運動部に対し、地域にいる専門的な技術を有した指導者を発掘・派遣し、運動部活動の充実・活性化とともに生徒の体力の向上を図る。実施校数 37校→40校見直そう!家庭と学校協働プロジェクトの実施県内の子どもにみられる課題を改善するため、学校と家庭・地域が協働し、知力・体力・忍耐力を身に付けた子どもを育成する。小学校5校をモデル校に指定し、モデル校の取組の成果等を周知・普及する機会や方策の充実を図る。「家庭と学校協働フォーラム(12月開催予定)」参加人数 約200名地域教育力推進事業の実施奈良県地域教育力サミットの開催知事を議長に、行政、経済界、公私の教育関係者が一堂に会して、現在本県教育が抱える諸課題について議論し、学校、家庭、地域が連携して地域の教育力を向上させるための方策を検討する。開催回数 年2回地域ぐるみで学校運営を支援する体制を整備するとともに地域住民の積極的な学校支援活動を通じて地域の教育力向上を図る。実施箇所 132箇所ふれあいフェスタ開催事業(再掲)

96,947326,992

児童生徒の思いやりの心を育み規範意識の向上を図るため、動物とのふれあいを通して命の尊さを学ぶイベントを「うだ・アニマルパーク」で開催。対象は児童・生徒と保護者、地域の住民とし、運営には高校生が積極的に参画する。参加人数3,000名学校・地域連携事業の実施

「コミュニティーチャー」の登用学校・地域連携事業の実施 実施箇所数(箇所)課題評価※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっているもの で記載

B-

- 19 -

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○国語の授業の内容がよく分かると回答した小・中学生、算数の授業の内容がよく分かると回答した小学生の割合が平成22年度に比べて増加した。○平成22年度に比べ、教育研究所研修講座を受講する中学校、高等学校及び特別支援学校の教員数は増加している。また、体育実技指導者講習会参加者数が前年度に比べ増加した。

教科・領域研修 49 1374

成果指標・参考指標

1 27

施策分野 4 学校教育の基盤整備等

4-1 教員の資質向上

目標

教員の経験に応じた研修、新しい教育課題や職務・分掌に応じた専門知識・技能の向上を図る研修や講習会等を、学校や教員のニーズを踏まえて実施し、教員の指導力向上を図る。目標の現状

16 7614

平成23年度の取組状況の評価

合計 132 14193訪問研修 2 68自主的研修今日的課題等研修 47 3382分野別 H23講座数 受講者数基本研修職能研修 17備考H23年度から研修体系を刷新した。

1728

成果○平成23年度の調査では、授業内容がよく分かる小学生の割合が平成22年度の全国平均を上回った。国語、算数が好きな小学生と、国語、数学が好きな中学生の割合は、平成22年度の全国平均を下回っている。○教育研究所研修講座の活用度について、受講者の96.9%が肯定的な回答をしている。

53.548.3 43.448.20 20 40 60 80 100H23H22 (%)教育研究所研修講座の活用度

「活用できる」 「ほぼ活用できる」93.6

93.4

87.4 87.6

101.1101.1

9894.1

104.5 104 98.4 97.7

0

20

40

60

80

100

120

小・国 小・算 中・国 中・数好き 大切 授業内容がよく分かる教科に対する子どもの意識%※全国平均を100とする H22 全国学力・学習状況調査H23 奈良県学習状況調査

81.1 83.5 8667.2 67 68.880 82.368.8 69.960708090H21 H22 H23

(%)国語の授業の内容がよく分かると回答した児童生徒の割合 奈良(小・国)奈良(中・国)全国(小・国)全国(中・国)H21 22 全国学力・学習状況調査H23 奈良県学習状況調査

79.2 76.8 81.164.8 65.0 64.2 79.2 78.0 64.9 65.760708090H21 H22 H23

(%)算数・数学の授業の内容がよく分かると回答した児童生徒の割合 奈良(小・算)奈良(中・数)全国(小・算)全国(中・数)H21 22 全国学力・学習状況調査H23 奈良県学習状況調査

220 243 286050100150200250300

H21 H22 H23(人) 小・中・高等学校体育実技指導者講習会参加者数

2332202312798426355716862760 2000 400055~50~5445~4940~4435~3930~3425~2920~24

(人)(歳)公立学校教員の年齢別構成状況(H23/4/1現在)

校種別公立学校教員数小学校 4,059人中学校 2,286人高等学校 1,612人特別支援学校 687人1347 1385 11167633 7228 67612270 2776 32341092 1281 17311161 1240 1351050001000015000

H21 H22 H23(人) 研修講座受講者数 特別支援学校高等学校中学校小学校幼稚園

教育研究所の研修講座

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A

参加者数(人)450 407

受講者数(人)98 84 27受講者数(人)103 108

649220 243 286519

参加者数(人)76

今後の主な取組 (平成24年度)教育研究所研修講座の開講

○国語・算数が好きな小学生、国語・数学が好きな中学生の割合は今年度も全国平均を下回っている。また、中学校では、授業がよく分かると答えた生徒の割合も、全国平均に比べて低い。○体育実技指導者講習会への参加者数は増加しているが、体力テストの記録は全国と比較すると低い値である。○奈良県教育の課題である学習意欲の向上、規範意識の向上、体力向上に向けた教育研究所研修講座をより一層充実させる必要がある。○今後の教員の年齢構成の特徴から、校外研修とともに学校内での研修の充実へ向けた支援が引き続き必要である。○体育実技指導者講習会への参加者数は増加しているが、体力テストの記録は全国と比較すると低い値である。体育の授業をはじめ、体力向上への効果的な指導について調査研究を続けていく必要がある。

14193参加者数(人)

350名以上の参加者数を目指す。ミドルリーダーの養成地域の教育力を支える学校の中心となる中堅教員(ミドルリーダー)を養成するため、人事交流や多様な研修を行う。ミドルリーダー養成研修講座への15名以上の参加養成を目指す。

上段:取組名 中段:取組内容 下段:目標、目標値教育セミナーの開催(再掲)14,000人を上回る受講者数を目指す。特別支援教育関係の講座を充実させ、体力向上・自殺予防など、今日的な教育課題に対応するための講座も増設する。奈良県教育の課題の解決を目指し、研究指導主事、指定研究員、長期研修員が行った実践的研究の成果を発表し、本県教育の推進に役立てる。

新学習指導要領の趣旨の徹底と教員の指導力向上を図る活動を充実。 AA評価結果学習指導研究会(県立高校)の実施 590 633

指導主事による校内研修や研究大会での指導教員の指導力向上に資するため、指導主事を派遣し、指導助言を行う。

13503 13910小・中・高等学校体育実技指導者講習会の実施体育指導の充実のため、実技指導法の研修を行い、指導者の資質の向上に資する。学校教育アドバイザリーチームによる学校訪問の実施(再掲)各学校を計画的に訪問して、学校づくりの方向性や教育活動等の現状について診断し、学校経営や教育活動に取り組む管理職や教員を支援する。

平成23年度主な取組(平成21年度~平成23年度)上段:取組名 下段:取組内容教育研究所研修講座の開講教職員の大量退職に備え、職能研修やステップアップ研修の充実を図る。体力向上・規範意識・自殺予防など、今日的な教育課題に対応するための講座を開設。 平成21年度平成22年度受講者数(人)

奈良県内で任用されている講師を対象に、実践力(授業力)を高めるため模擬授業等の演習を実施。平成22年度より新規開講。

トワイライト研修講座「教師錬成塾」の開講「教師力」を高めたいという若手教員に自主研修の機会と実践交流の場を提供。ディア・ティーチャー・プログラムの実施奈良県内の学校の教員を目指す学生を対象に、実践的指導力を養成するため、グループ別の演習や継続的な学校現場実習などを実施。 受講者数(人)108 111 146「講師塾」の開講 -B

派遣回数(回)470 511教育活動の1年後改善率(%)75 75

課題評価

※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっている もの で記載 -AC-教育セミナーの開催奈良県教育の課題の解決を目指し、研究指導主事、指定研究員、長期研修員が行った実践的研究の成果を発表し、本県教育の推進に役立てる。H23年度より開催時期変更。

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平成23年度の取組状況の評価成果

目標の現状施策分野 4 学校教育の基盤整備等4-2 学校教育の情報化推進目標 確かな学力を育成し、時代の進展に対応する教育を推進するために、情報機器の整備を進めて、機器や教材コンテンツの利活用を図る。

○県立学校の光ファイバによるインターネットの接続率は全国平均を上回っており、高等学校では100%を維持し、特別支援学校でも90%以上の学校で整備できている。成果指標・参考指標○高等学校、特別支援学校ともに校務用コンピュータの整備率が全国平均を下回っている。○情報モラルなどを指導する能力が、全国平均を下回っている。

63.0 63.1 68.1 67.9 63.1 62.0 63.4 65.766.8 68.6 71.4 73.3 020406080100H20 H21 H22 H23

(%)情報モラルなどを指導する能力 高等学校奈良県全体全国(全校種)(学校における教育の情報化の実態等に関する調査)

81.9 81.3 84.3 88.7 60.5 65.9 67.1 69.8020406080100H20 H21 H22 H23超高速インターネット接続率(小・中・高・特) 奈良全国

(学校における教育の情報化の実態等に関する調査)(%)42.5 44.0 58.3 59.4 64.0 72.2 82.3 83.6 020406080100 H20 H21 H22 H23

普通教室LAN整備率(小・中・高・特) 奈良全国(学校における教育の情報化の実態等に関する調査)

(%)

73.5 75.5 76.7 61.9 69.6 60.670.6 70.7 70.4 72.4 72.6 73.9 76.1 78.1020406080100H20 H21 H22 H23

(%) 高等学校特別支援学校奈良県全体全国(学校における教育の情報化の実態等に関する調査)

教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力6.0 6.1 5.2 4.9 5.7 4.6 8.9 8.7 7.7 7.6 5.2 4.9 5.0 6.60246810H20 H21 H22 H23(人) 高等学校特別支援学校奈良県全体全国

(学校における教育の情報化の実態等に関する調査)県立学校の教育用コンピュータ1台当たりの生徒数

53.8 51.8 70.4 17.8 15.9 55.7 85.2 102.3 99.2 102.7020406080100120H20 H21 H22 H23

(%)校務用コンピュータの整備率 高等学校特別支援学校全国(高・特)(学校における教育の情報化の実態等に関する調査)速報値(H24.7)では校種別は未発表

速報値(H24.7)では校種別は未発表 速報値(H24.7)では校種別は未発表- 22 -

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県立学校情報管理担当者研修の実施県立高校情報化推進事業の実施

学校における教育の情報化を推進し、情報セキュリティポリシーを理解、徹底するための研修を悉皆で実施する。高等学校33校、特別支援学校10校の担当者及び管理職全員を対象とした研修を行う。

ICT利活用による利便性の向上と、県立高等学校における教科指導への情報通信技術の有効活用のために、ICT機器を整備する。本年度中に10校(内4校は来年度更新)の更新・整備に関する入札業務を行う。特別支援学校情報化推進事業の実施ICT利活用による利便性の向上と、特別支援学校における教科指導への情報通信技術の有効活用のために、ICT機器を整備する。

※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっている もの で記載○校務用コンピュータの整備率が全国平均を下回っている。(47位)○教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力が全国平均を下回っている。(47位)○情報モラルなどを指導する能力が全国平均を下回っている。(46位)

本年度中に2校(内1校は来年度更新)の更新・整備に関する入札業務を行う。今後の主な取組 (平成24年度)上段:取組名 中段:取組内容 下段:目標、目標値○県立高校では、学校の超高速インターネット接続率、普通教室のLAN整備率ともに100%を達成している。○校務用及び教育用コンピュータの各県立学校ごとの台数が国の整備目標を達成することを目標に整備を行っている。今後、県立学校の校務用及び教育用コンピュータ等の機器整備とともに、整備を行った機器の利活用を図り、教員のICT活用能力を高める必要がある。課題評価

インターネット接続率 (%)

評価結果平成23年度上段:取組名 下段:取組内容主な取組(平成21年度~平成23年度) 5.9 5.1ICT機器を教育活動の中で利活用する能力を高める。平成22年度平成21年度 Bコンピュータ1台当たりの生徒数 (人)

B72.4(H24.7速報値)快適で安全な学習環境づくりのための整備を行う。奈良県の教員の教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力県立学校の普通教室のLAN整備高等学校の教育用コンピュータの整備

87.495.5教科「情報」への対応のため、コンピュータ設備等の整備を行う。 「わりにできる」「ややできる」の割合(%)70.7 70.4 100(H24.7速報値)100 100(H24.7速報値)ICT機器を有効に活用した学習活動ができる環境づくりのための整備を行う。県立学校の光ファイバによるインターネット接続の整備 LANの整備率 (%) -100 -

速報値(H24.7) では校種別は未発表

- 23 -

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施策分野 4 学校教育の基盤整備等

4-3 教育設備の充実

目標

○老朽化が著しく授業に支障をきたす恐れのある実習備品について更新整備を図る。○特別支援学校の幼児児童生徒数の増加に伴い、スクールバスを配備し、通学環境の整備を行う。

成果平成23年度の取組状況の評価

目標の現状

○老朽化が激しく早急に更新が必要であった御所実業高等学校の製図用具一式、王寺工業高等学校のシャーリングマシン、磯城野高等学校の缶詰巻締め機械、吉野高等学校の卓上木工旋盤等を更新整備した。○知的障害特別支援学校の児童生徒数が増加傾向にある。このような中、毎年、スクールバスを新規増車することにより通学環境の改善を図っている。成果指標・参考指標

○平成23年度は、御所実業高等学校、王寺工業高等学校、磯城野高等学校、吉野高等学校の設備を整備した。(25,000千円)○平成23年度は、奈良東養護学校にスクールバスを1台を増車した。23 23 23 23 25 26 28 29 30991 978 1023 1081 1137 1234 1322 1421 1480

02004006008001000120014001600

0510152025303540

H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23バス台数 児童生徒数(人)(台)

194 189 206 221 216 94 96 108 115154 179 204 197197 206 211 238 159 167 191 214 236154 180 208 222 238135 137 145 148 121 113 123 131 146050100150200250300

H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23知的障害特別支援学校幼児児童生徒数推移 奈良東養護学校奈良西養護学校二階堂養護学校西和養護学校大淀養護学校

(人)3333 4444 5555 5555 444401234

56奈良東 奈良西 二階堂 西和 大淀平成23年度知的障害特別支援学校のバス保有台数(台)

特別支援学校におけるスクールバス保有状況

6,900 1,200 2,500 10,000 1,900 2,500 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000平成23年度 職業教育等設備整備事業(設備別) シャーリングマシン角のみ盤、床上台缶詰巻締め機械製図用具一式超小型完全制御Cell型植物工場無線遠隔操作ロボット(千円)

25,000 26,100 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000平成23年度平成22年度 職業教育等設備整備事業

(千円)

- 24 -

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※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっている もの で記載

上段:取組名 中段:取組内容 下段:目標、目標値更新・整備機器の種類を8種類にする。特別支援学校特別設備等充実事業の実施特別支援学校において、児童生徒数の増加に応じてスクールバスを配備する。二階堂養護学校及び西和養護学校へ各1台増車する。来年度、御所実業高等学校、磯城野高等学校で設備の更新・整備ができるように予算要求に取り組む。今後の主な取組 (平成24年度)職業教育に関する設備の更新・整備

○奈良朱雀高等学校を除いては、工業科の設備は整備後20年以上経過し、老朽化したものが多く、精度が出ないまま使用したりしている。すでに使用できない設備、製造会社がすでに存在しないため修理できない設備もあり、長期的な整備計画を立てる必要がある。これは農業科や家庭科においても同じ現状である。○毎年、特別支援学校のスクールバスの増車を行っているが、学校によって長時間乗車や車内の過密などの状況があり、その解消が喫緊の課題となっている。○職業教育等の設備については老朽化のため精度が出ない設備について一部ではあったが、更新できた。○特別支援学校においては平成19年度以降、毎年1台以上、スクールバスを増車している。課題評価

平成21年度特別支援学校の児童生徒数の増加に伴い、特別支援学校全体のバランスを考えながら増車を行っている。 BB1 1更新整備した設備の種類(種類)2 8

上段:取組名 下段:取組内容 評価結果平成23年度は、工業科では、御所実業高等学校機械工学科に製図用具一式(ドラフター40セット)、王寺工業高等学校電子機械工学科にシャーリングマシーン1台、情報電子工学科に無線遠隔操作ロボット2台を整備した。農業科では、御所実業高等学校環境緑地科に食物培養装置一式、磯城野高等学校バイオ技術科に缶詰巻締め機械1台、吉野高等学校森林科学科に卓上木工旋盤1台、角のみ盤1台、フライスマシン1台を整備した。設備の更新整備(職業教育等設備整備事業の実施)

平成23年度平成22年度主な取組(平成21年度~平成23年度)特別支援学校のスクールバスの増車 増車台数(台)2

- 25 -

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目標の現状

平成23年度の取組状況の評価

成果指標・参考指標 平成21年度 平成22年度 97.2%

施策分野 4 学校教育の基盤整備等

4-4 特別支援教育の推進

目標

発達障害を含む障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導及び必要な支援を行うため、すべての学校において支援体制の整備を図る。

平成23年度成果○特別支援教育に関する各種研修を進め、計画どおり又はそれ以上の参加者数を得ている。更に校内研修を含め、特別支援教育に関する研修へ参加した教員の数も全体の8割を超えており、教職員等に対する啓発は、幅広く進んでいる。○各学校における校内支援体制が徐々に整ってきたことにより、特別支援教育巡回アドバイザーの派遣回数が減ってきている。

99.2%98.8%①校内委員会の設置状況(公立幼・小・中・高 計)②特別支援教育コーディネーターの指名状況(公立幼・小・中・高 計)③特別支援教育に関する研修を受けた教員の状況(公立幼・小・中・高 計) 81.1% 85.2% 80.0%96.1% 97.2%97.9%

○「個別の指導計画」作成率については、少しずつ上がってきているが、中学校と高等学校については全国平均よりも低い。○「個別の教育支援計画」の作成率についても、中学校を除き、昨年度よりは上がってはいるものの、全国平均を下回っている。0102030405060708090100

H19 H20 H21 H22 H23(%) 個別の指導計画の作成率奈良県(幼) 奈良県(小)奈良県(中) 奈良県(高)全国(幼) 全国(小)全国(中) 全国(高)

010203040506070

H19 H20 H21 H22 H23(%)個別の教育支援計画の作成率奈良県(幼) 奈良県(小) 奈良県(中)奈良県(高) 全国(幼) 全国(小)全国(中) 全国(高)

*個別の指導計画・・・学校での教育を効果的に行うため、児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、指導目標や内容・方法等をまとめたもの。*個別の教育支援計画・・・乳幼児期から学校卒業後までを通じ、教育だけではなく福祉、医療、労働等の機関が連携し、生活全般を支援するために作成したもの。

1,308 1,439 1,346 1,351 1,368 1,2001,4001,600 H19 H20 H21 H22 H23(件) 県立教育研究所における障害児来所教育相談件数174 194 161 143 118 1090255075100125150175200225250 H19 H20 H21 H22 H23

(校) 特別支援教育巡回アドバイザー訪問校数訪問校数(校) その他(幼・高など小・中学校以外への訪問) 4 6 5 6 7 51 3 2 3 6 602468 第1ブロック 第2ブロック 第3ブロック 第4ブロック 第5ブロック 第6ブロック

(回) H23ブロック別連携協議会の取組状況開催回数 一般研修回数- 26 -

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※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっている もの で記載

地域に根ざした特別支援教育を推進するため、誰もが地域で豊かに学べる教育環境づくりを進める。

特別支援学校のセンター的取組①センター的機能の中心となる教員の数②就学相談を含めた教育相談の延べ数

今後の主な取組 (平成24年度)特別支援教育適正化推進事業の実施

小・中学校等における特別支援教育を支援するために、特別支援教育巡回アドバイザーを派遣する。特別支援教育担当者連絡協議会及びブロック別連携協議会を開催することにより、就学相談及び就学指導が適切に行われるよう周知に努めるとともに、就学指導の一層の充実を図る。卒業後の自立と社会参加に向けて、地域で子どもたちを支援する人々を募り、個々に応じた自立の促進を図る。

ブロック別連携協議会の開催 ①79②2,708特別支援教育巡回アドバイザーによる訪問の実施各学校のコーディネーター及び管理職に対する指導・支援を行うために、各公立小中学校を計画訪問し、校内支援体制づくりを促進。 訪問校数(校)161 (延べ470)40 38 33開催回数(回)

143 (延べ351) 118 (延べ347)①未調査②2,509 ①未調査②2,705平成22年度

①教員数(人) ②延べ人数(件)障害があると思われる幼児児童生徒や保護者及び教員等に専門的な立場から相談を実施。(各学校での相談、各市町村教委での相談を経た後、専門相談としての位置づけ) 相談件数(件)平成21年度主な取組(平成21年度~平成23年度) 1368教育研究所における障害児来所教育相談の実施上段:取組名 下段:取組内容県内を6ブロックに分け、各市町村教育委員会の担当者と特別支援学校の特別支援教育コーディネーター指導者を中心に構成し、地域における特別支援教育体制作りを推進。

上段:取組名 中段:取組内容 下段:目標、目標値

評価結果A-B

平成23年度1351

発達障害を含め障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導や必要な支援を行うとともに、自立や社会参加に向けた指導・支援の充実・改善を進めるため、全ての学校において支援体制の整備・強化を図る。

1346 B課題○「個別の指導計画」の作成率については、全国平均よりも下まわっているものの少しずつ上がってきている。しかし、通常学級に在籍する特別な支援が必要な生徒への作成率が低い。とりわけ、高等学校における実態把握に基づく「個別の指導計画」の充実を図るとともに、保護者・関係機関との連携により作成する「個別の教育支援計画」の作成率を上げる必要がある。○各市町村教育委員会の担当者と特別支援学校の特別支援教育コーディネーター指導者を中心とするブロック別連携協議会の開催については定着してきたが、さらに関係部局参加型の拡大連携協議会を開催し、関係機関との連携を積極的に進める必要がある。評価○特別支援教育巡回アドバイザーの活用や校内外の研修成果を活かして、各学校での校内支援体制は徐々に整ってきている。○特別支援学校のセンター的な役割が少しずつ定着し、小・中学校等への支援が進んでいる。

特別支援教育体制整備事業の実施特別支援学校の生徒の自立支援事業の実施

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平成21年度平成22年度平成23年度(県立高等学校)評価

70.10%耐震化率(%)(特別支援学校) (82.4)

今後の主な取組 (平成24年度)高等学校:7校9棟 の予定上段:取組名 下段:取組内容耐震化補強工事9棟耐震化補強設計等25棟、改築設計1棟高等学校:11校25棟(補強設計等)、特別支援学校:1校1棟(改築設計) の予定○県立学校の耐震化については、災害弱者が多数在籍する特別支援学校から優先して進める方針で取り組んだ結果、特別支援学校の耐震化については、改築の1棟を残して平成23年度に概ね完了した。課題

成果○耐震設計11校12棟(高等学校)、補強工事7校13棟(高等学校2校5棟、特別支援学校5校8棟)を実施し、耐震化を推進した。成果指標・参考指標主な取組(平成21年度~平成23年度)上段:取組名 下段:取組内容平成21年度=補強設計:8校14棟、平成22年度=補強設計:7校12棟、補強工事:2校2棟、平成23年度=補強設計:11校12棟、補強工事:2校5棟 耐震化率(%)(59.1)○県立学校のうち、高等学校の耐震化率については全国平均に比べても低く、今後は集中して取り組む必要がある。

(60.0)H21年度に完了した耐震診断の結果をもとに、27年度末の耐震化率90%以上を目指して計画的に耐震化を進めている。高校の耐震化率は全国平均を下回っているが、これは災害弱者が多数在籍する特別支援学校を優先して取り組んだ結果であり、今後重点的に整備を進めていく。 64.40% 66.80% 評価結果平成21年度=補強設計:4校4棟、平成22年度=補強工事2校6棟、平成23年度=補強工事:5校8棟 (61.6)(89.4) (98.8) A

施策分野 4 学校教育の基盤整備等 

4-5 県立学校の耐震化

目標 県立高等学校の耐震化を推進し、平成27年度末の県立学校施設全体の耐震化率90%以上にする。目標の現状

平成23年度の取組状況の評価

県立学校耐震化工事の実施耐震化率(%)

平成23年度末で、県立学校施設の耐震化率は、全体で70.1%(高等学校61.6%、特別支援学校98.8%)となっている。特別支援学校については、災害弱者が多数在籍することから優先して取り組んだ結果、改築を要する1棟を除いて平成23年度にほぼ完了した。高等学校については、全国的にみても低い整備率であり、今後重点的に取り組む必要がある。

59.1 60.0 61.6 82.4 89.4 98.8 050100 H21 H22 H23 H21 H22 H23高等学校 特別支援学校県立学校区分別耐震化率(%) 文部科学省「公立学校施設の耐震改修状況等調査」 ※H24.4.1現在59.7 60.5 62 82.4 89.4 98.872.9 77.7 82.4 87.9 91 92.9050100150 H21 H22 H23 H21 H22 H23高等学校 特別支援学校 奈良県全国公立学校の耐震化率(%)

64.4 66.8 70.1050100 H21 H22 H23県立学校施設の耐震化率(%)

※高等学校には市町村立学校(一条高、高田商業高、山添分校、賀名生分校)を含む。

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〈貸与条件〉奨学金別貸与生の推移(修学支援奨学金、育成奨学金) 【修学支援奨学金】世帯収入が、生活保護基準額の1.5倍以内【育成奨学金】平成21年度平成22年度平成23年度 評価結果高等学校等奨学金(修学支援奨学金、育成奨学金)の貸与

勉学する意欲がありながら経済的な理由により、修学が困難な者に継続して奨学金を貸与していく。また、未収金の回収については、返還率が年々上昇しており、今後も前年度の率を上回るよう、積極的に取り組んでいく。○奨学金の未収金回収対策として、督促訪問や法的措置、また新たな対策として回収業務の民間委託を行うなど様々な取組を実施しているが、今後も引き続き息の長い取組を実施していく必要がある。○近年は、貸与条件を満たす貸与希望者全員に奨学金を貸与している。また、法的措置の実施や民間への債権回収委託も実施しており、奨学金全体の返還率は、上昇している。

評定平均値3.0以上かつ世帯収入が生活保護基準額の3.0倍以内942人 882人平成21年度平成22年度 853人

今後の主な取組 (平成24年度)上段:取組名 下段:取組内容高等学校等奨学金(修学支援奨学金、育成奨学金)の貸与と未収金の回収課題評価

奨学金(旧制度含む)の返還率奨学金の返還未納者に対し、督促訪問や法的措置を実施し、また、債権回収が困難な居所不明者や県外居住者に対しては、その未収金回収を民間に委託するなどした結果、返還率は年々上昇している。 1,824 1,725 1,600 -A返還率(%)

目標の現状

平成23年度の取組状況の評価成果○平成23年度においては、貸与申請者のうち、貸与要件を満たしている生徒全員に貸与を行った。計修学支援奨学金 育成奨学金

勉学する意欲がありながら経済的な理由により修学が困難な者に奨学金を貸与し、要件を満たす希望者全員に貸与できている。しかし、平成22年度から実施された授業料無償化により、奨学金の希望者は減少傾向である。 貸与者数(人)65.5 66.4 67.5成果指標・参考指標 840人747人 1,824人主な取組(平成21年度~平成23年度)平成23年度 885人 1,725人1,600人上段:取組名 下段:取組内容

施策分野 4 学校教育の基盤整備等 

4-6 奨学金の貸与

目標

○勉学する意欲がありながら経済的な理由により、修学が困難な者に奨学金を貸与する。○未収金の回収をすすめる。○現在は、貸与要件を満たす貸与希望者全員に貸与できている。1,824 1,725 1,600 465,351 446,286 414,328 300,000350,000400,000450,000500,000

05001,0001,5002,000H21 H22 H23 人数金額(人) 高等学校等奨学金貸与人数と奨学金総額 (千円)

○未納者については、訪問督促を実施するなどの未収金対策を行っている。

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成果○「人権教育推進計画」や「人権教育年間指導計画」の中で、「人権教育の推進についての基本方針」や「人権教育推進プラン」との関係を定めている学校の割合が、全国と比べて高い。○平成22年度全国学力・学習調査状況調査と比べて「自尊感情」に関わる項目の「よいところがあると思う」と回答した割合が増加した。成果指標・参考指標

施策分野 5 人権・社会教育の推進

5-1 人権・社会教育の推進

目標

○人権が尊重された社会をつくるため、人権教育の充実を図り、児童生徒の人権意識や社会性の高揚を目指す。○学校、家庭、地域の連携促進と社会教育推進体制づくりを通し、社会教育の充実を図る。

平成23年度の取組状況の評価

目標の現状

020406080100生命・環境の大切さを学習 人権に関する国内外の宣言や規約を学習人権の歴史について学習権利と責任について学習様 な々人権課題について学習人やものとふれあう体験活動ワークショップ形式・参加体験型の学習コミュニケーション能力等の育成学校における人権学習の実施状況 22年度23年度(人権教育の推進に関する調査)○ほとんどの学校で、様々な人権課題についての学習に取り組んでいる。○人権に関する国内外の宣言や規約、人権の歴史、権利と責任についての学習など普遍的な視点からのの学習に取り組む学校が増加した。○地域ぐるみで、学校と地域が連携して子育てを行うための仕組みづくりをしているが、地域の行事に参加している子どもの割合は全国に比較して低い。

0

20

40

60

80

100

小学校 中学校 高等学校奈良県(H23)国(H21)(%)「人権教育推進計画」や「人権教育年間指導計画」の中で、「人権教育の推進についての基本方針」や「人権教育推進プラン」との関係を定めている学校の割合 285 273 3170100200300400

H21 H22 H23人権教育リーダー研修講座の参加人数(人) 130,170 102,982 103,512 050,000100,000150,000200,000

H21 H22 H23(件)生涯学習情報提供システム「なら・まなびねっと」HPアクセス件数

31.4

31.1

32

43

42

44

18.4

19.3

18.1 7.17.55.7H22全国H22奈良県H23奈良県 当てはまる どちらかといえば当てはまるどちらかといえば当てはまらない 当てはまらない(H23奈良県学習状況調査) (%)

自分によいところがあると思いますか(小学生)20.2

21.1

21.8

42.9

40.3

40.9

26.3

26.4

25.5 10.41211.6H22全国H22奈良県H23奈良県 当てはまる どちらかといえば当てはまるどちらかといえば当てはまらない 当てはまらない(H23奈良県学習状況調査) (%)

自分によいところがあると思いますか(中学生)

020406080100人の役に立つ人間になりたい 学校のきまりを守っているいじめはどんな理由があってもいけない人の気持ちが分かる人間になりたい新聞やテレビニュースなどに関心がある今住んでいる地域の行事に参加している子どもたちの社会性及び規範意識(小学生) 全国奈良県

020406080100人の役に立つ人間になりたい 学校の規則を守っているいじめはどんな理由があってもいけない人の気持ちが分かる人間になりたい新聞やテレビニュースなどに関心がある今住んでいる地域の行事に参加している子どもたちの社会性及び規範意識(中学生) 全国奈良県(H22全国学力・学習状況調査)(H22全国学力・学習状況調査)

- 30 -

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課題

96.5273 93.4317上段:満足度(%) 下段:参加人数(人)65 68 58上段:満足度(%) 下段:参加人数(人)

-B人権教育リーダー研修講座の開催

派遣回数(回)96.7285

より効果のある人権教育の推進に資するため、指導主事を派遣し、指導助言を行う。

評価結果アクセス件数(件)130,170 102,982主な取組(平成21年度~平成23年度) 平成23年度平成22年度

事業を実施する地域を増やすとともに、学校・家庭・地域が子どもの実態や課題を共有し、解決を図るための方策について熟議を重ね、協働する仕組みづくりを進めていく。実施箇所 132箇所

上段:取組名 中段:取組内容 下段:目標、目標値小学校第4学年~第6学年という発達段階に応じ、新しい人権課題にも対応した系統的・体系的な資料集となるようにする。活用率100%

○各学校における個別的課題と普遍的課題のバランスのとれた人権学習の展開を、さらに推進する必要がある。○児童生徒の自尊感情を高めるための取組をさらに進める必要がある。○「人権教育の推進についての基本方針」の理念の具現化に向けて、児童生徒の自尊感情の醸成や各学校における個別的課題と普遍的課題の両方の視点からのバランスのとれた人権学習の推進のため、「人権教育の手びき」等を活用した具体的展開を今後も促していく必要がある。○Webページ「なら・まなびねっと」には過去3年間10万件を超えるアクセスがあり、広く利用されていることがわかる。

上段:取組名 下段:取組内容 平成21年度「人権教育の推進についての基本方針」について理解を深め、教育活動の中で具体化するため、各学校の人権教育推進担当者を対象とした研修会を開催する。指導主事による校内研修や研究大会等での指導人権教育コーディネーター研修講座同和問題関係史料センター講座等の開催

学校・地域連携事業の実施(再掲)

Webページ「なら・まなびねっと」(生涯学習情報提供システム)による情報提供県民の生涯学習活動の充実・支援に有益と判断される情報を整理して提供。(県内で行われる講演会、講習会、展覧会等の情報を提供する「イベント・ナビ」、生涯学習に役立つホームページを紹介する「まなびリンク」等のコーナーで構成)

-

103,512

実施箇所数(箇所)

地域ぐるみで学校運営を支援する体制を整備するとともに地域住民の積極的な学校支援活動を通じて、地域の教育力向上を図る。

91.6167

学校や地域において人権教育を推進する人材を育成する。参加人数 20名人権尊重の視点に立った学校づくりを進めるとともに人権教育推進上の新たな課題にも対応するために、教職員を対象とした研修を行う。また、人権意識の高揚を図り、人権問題の解決に資することができるよう、各市町村や社会教育関係団体等のリーダーを対象とした研修を行う。

※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっているもの で記載

県民の人権問題についての理解と認識を深めるために、講座を開催し、各種研修会における受講者の増大を目指す。 35,668各市町村および社会教育関係団体における人権教育の具体的な推進のために、社会教育主事や社会教育指導委員等の人権教育推進担当者を対象とした研修を行う。

人権教育促進事業の実施(人権教育リーダー研修講座、人権教育コーディネーター研修講座等を含む)「人権教育の推進についての基本方針」を踏まえ、これまでの人権教育の推進について成果と課題を整理し、人権教育のさらなる推進に活かされるものとする。参加人数 900名学校における効果的な人権教育の実施を図るため、児童生徒向けの教材集、DVD教材、教員向け指導資料集を作成する。

従来の学校支援地域本部事業と奈良県地域教育力再生事業(地域放課後子ども教室推進事業・地域ふれあい活動体験事業)を一体化し、子どもを巡る諸問題の解決に向けて、学校・地域が連携して、地域ぐるみで子どもの育ちを支える仕組みを構築するとともに、地域住民の積極的な支援活動を通して、地域の教育力向上を図る。

人権教育ミドルリーダー育成講座これまで培ってきた人権教育に関する知識や指導方法、大切にしてきたこと等を継承・発展させ、学校としての組織的な取組を支援する研修を行う。

今後の主な取組 (平成24年度)評価

-

B

学校・地域連携事業の実施(再掲) 127

人権教育新資料(「人権教育学習資料集」)の作成

受講者数(人)25,192 A30,325

- 31 -

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平成23年度の取組状況の評価成果○有形文化財の保存修理、史跡地環境整備事業及び史跡地公有化事業は長期間にわたる事業であり、年度計画により着実に進められている。○本県と陝西省との友好協定締結記念として、本県考古資料の優品を出品展示する「日本考古展」を陝西歴史博物館で開催。展示品が中国から帰国した後は、その成果と県民への報告を行うため、県立美術館で特別企画展「やまとの地宝」を開催した。(入館者数:6,129人)

施策分野 6 文化遺産の保存と活用

6-1 文化遺産の保存と活用

目標

文化財を後世に引き継いでいくため、さまざまな文化財について調査・修理・整備をするとともに、防災対策などの保存施策を行ない、加えてその活用についてもさまざまな試みを実施していく。

成果指標・参考指標

目標の現状

28,913 27,187 25,19219,163 35,260 23,49705,00010,00015,00020,00025,00030,00035,00040,000

H21 H22 H23(人)橿原考古学研究所附属博物館入館者数 常設展特別展

○新たに県指定文化財として、建造物2件、彫刻1件、絵画1件、工芸品1件、書跡・典籍1件、考古資料1件、史跡1件、無形民俗文化財1件の計9件を指定し、文化財として保護を図った。

53 56 5917 17 1510 10 11020406080H21 H22 H23

(件) 保存修理等の状況 有形文化財の保存修理史跡地環境整備事業史跡地公有化 020406080100H21 H22 H23

%建造物における防災設備設置率 自動火災報知機(国指定)自動火災報知機(県指定)消火設備(国指定)消火設備(県指定)避雷針(国指定)避雷針(県指定)4,381 7,832 5,43866 106 79 020406080100120

02,0004,0006,0008,00010,000H21 H22 H23

(校)(人) 学校の教育活動としての橿原考古学研究所附属博物館への来館状況来館児童・生徒数 校数

163 145 1450100200

H21 H22 H23(件) 防災対策実施件数9.1 12.3 5.2 02468

101214H21 H22 H23史跡等の公有地化面積(万㎡)

1,426 1,428 1,432 1,432 1,434318 323 327 332 33902004006008001,0001,2001,4001,600

H19 H20 H21 H22 H23(件) 国指定県指定※有形文化財…建造物や美術工芸品等奈良県における有形文化財

156 160 2435 5 6 55667

050100150200250300

H21 H22 H23橿原考古学研究所附属博物館体験教室開催回数・参加者数

体験教室 参加者数体験教室 回数

157 157 157 157 157115 116 115 115 116020406080100120140160180

H19 H20 H21 H22 H23(件)奈良県における記念物指定件数(累計)※記念物…史跡・名勝・天然記念物

(人)

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243156橿原考古学研究所附属博物館でのこども体験教室等の実施主な取組(平成21年度~平成23年度) 9指定件数(件)参加者数(人)

66 106 79埋蔵文化財発掘調査事業市町村が行う埋蔵文化財発掘調査事業に補助を実施し、埋蔵文化財の調査促進をはかった。

---史跡地公有化事業 -

こどもを対象とした「古代瓦」、「辰の置物」の製作、「田植え」、「拓本づくり」の体験学習を実施した。-14

23 20所有者等が行う保存修理等の事業に対し補助を実施し、文化財の保護をはかった。文化財(建造物)の所有者等が行う防災施設整備・保守点検等の事業に対し補助を実施した。 160 A29 11

-市町村が行う史跡地等の公有化に対する事業に対し補助を実施し、適切な保存をはかった。学校教育における博物館学習の促進 14 16小・中・高等学校等が教育活動として橿原考古学研究所附属博物館を活用した学校数。建造物保存修理等の事業所有者等が行う保存修理等の事業に対し補助を実施し、文化財の保護をはかった。○建造物における防災設備の設置において、県指定は、国指定に比べて設置の進捗度が低いため県指定文化財所有者に整備を強く働きかけていく必要がある。○文化財を後世に引き継ぐため、文化財建造物・美術工芸品の保存修理、調査、防災施設の整備、防災機器の保守点検、史跡地の公有化、史跡地の整備、埋蔵文化財発掘調査、新たな県指定文化財の調査等の各事業を実施した。今後も継続して取り組んでいく。○橿原考古学研究所附属博物館においては、県内学校行事として教員の引率のもとに来館する場合は、常設展だけでなく特別展の入館料を減免する措置を実施し、本物の遺物を観る機会を確保し、本県の歴史学習ができる機会を提供した。平成23年度に来館した小・中・高等学校は79校、児童生徒数は5,438人であった。また、新たに、学校へ学芸員が出向き授業を行う「移動博物館」を5校で実施し、博物館学習の機会拡大に努めた。課題評価

145

上段:取組名 中段:取組内容 下段:目標、目標値

※ 評価結果は、A:3年連続で効果が上がっているもの B:大幅な変化のみられないもの C:3年連続で効果が下がっているもの で記載 30 学校数(校)10

平成22年度有形文化財、民俗文化財、史跡等の各分野について調査を実施し、県指定とし保護をはかった。 評価結果6 6美術工芸品保存修理等の事業

参加者数186人(過去3か年参加者数平均値以上)を目標に実施する。橿原考古学研究所附属博物館こども体験教室の開催(従来の事業内容を充実して実施)こどもや保護者を対象とした考古学講座や体験教室の実施橿原考古学研究所附属博物館特別展の開催(展示テーマを記紀・万葉プロジェクト関連事業として位置づけて実施)特別展入館者数:23,497人(平成23年度入館者数)を目標に実施する。近代化遺産総合調査事業の実施(平成23年度から着手)春季特別展「三国志の時代-2・3世紀の東アジア」、秋季特別展「日本国の誕生-古事記が出来たころ-」

平成23年度上段:取組名 下段:取組内容 平成21年度

39145防災対策事業

県指定文化財新指定件数

詳細調査を行う民俗芸能行事53件を目標として実施する。日本の近代化を支えた産業、土木、交通に関する建築物・構造物などの近代化遺産の残存状況と重要な遺構の把握調査を行う日数を180日として設定し実施する。県内各地に伝承されている民俗芸能の所在及び現在の状態を調査し記録を作成する。今後の主な取組 (平成24年度)民俗芸能緊急調査事業の実施(平成23年度から着手)

事業件数(件)事業件数(件)事業件数(件)事業件数(件)事業件数(件)1016323

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Ⅳ 点検・評価に関する教育評価支援委員会からの意見

Ⅰ 県教育委員会の活動状況について ○ 限られた財源の中で、県内外の教育施設への視察にも工夫を凝らしており、評価できる。 ○ 定例教育委員会の内容については、委員への配付資料とともに、詳細な議事録が県教育委員会のホームページに掲載されている。今後も、県民の教育への関心を高め、教育委員会の仕事への理解を深める取組を継続する必要がある。

Ⅱ 施策の点検・評価について 1 学校における学習意欲、体力、規範意識の向上 1-1 学習意欲を向上させる事業・指導の実施 ○ 学校改善に向けた支援を行うアドバイザリーチームによる学校訪問については、全国に先駆けて取り組まれ、学校経営の点からも非常に高く評価できる。 ○ アドバイザリーチームが学校訪問の翌年に行っているフォローアップ訪問などアフターケアについても、今後も継続してもらいたい。 ○ 全国学力・学習状況調査の調査結果からは、本県の課題として、「学力は高いが、学習意欲は低い」ということがあげられる。児童生徒と保護者からの意見も参考にし、児童生徒の興味・関心を高めるための取組を今後も継続してもらいたい。 1-2 体力向上のための取組 ○ 芝生化による「外遊び」の増加など明らかに成果が上がっている事業もあるが、今後も事業内容の見直しを図り、なお一層成果が見えるような取組を継続してもらいたい。 ○ 平成25年度の目標がクリアできるよう、より効果が期待できる施策の展開が必要である。 ○ 体力低下の背景として、「外遊び」が減ったことだけでなく、食事、睡眠等生活習慣の乱れもあり、家庭の影響力も大きいと思われる。社会全体で子どもに関わっていく体制づくりを構築してもらいたい。 1-3 豊かな人間性の育成 ○ 本県の課題である規範意識の向上には、県教育委員会による家庭をとりこんだ包括的生徒指導のアプローチが実を結んでおり、高く評価できる。 ○ 包括的な生徒指導機能の向上のためにも、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの更なる活用が望ましい。 ○ ネットパトロールなど、世の中の動向を踏まえた上での取組を継続してもらいたい。 1-4 へき地教育の充実 ○ へき地に指導主事を派遣し、現地での研修講座を開催することや、e-ラーニングの活用などの工夫を今後も継続してもらいたい。

2 子どもの家庭における生活習慣等の改善

○ 「夏休み!ノーテレビ・ノーゲームデーチャレンジ大作戦」「『おはよう・おやすみ・おてつだい』約束運動」の実施により、生活習慣の改善に効果があった点は評価できる。

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○ 本県は、全国的に見て通塾率が高く、保護者だけでなく子どもも帰宅時間が遅い。そのため家庭でのコミュニケーションの機会が不足していると思われることから、家庭における子どもとのコミュニケーション力を伸ばすための取組を今後も進めてもらいたい。 3 地域ぐるみの活動と地域教育力の強化 ○ 地域の拠点としての学校の重要性が指摘されている。学校をベースとした地域コミュニティを再構成していく取組を今後も継続してもらいたい。 ○ 学校・地域連携事業においては、学校と地域をつなぐコーディネーターの役割が大切である。今後は、より一層コーディネーターのスキルアップを図ってもらいたい。 ○ 地域教育力を推進する事業の実施により、学校・地域連携事業で進めている学校と地域の「連携・協力」から発展させ、地域住民や保護者にも学校の運営に参画し「協働」することを進めてもらいたい。 4 学校教育の基盤整備等 ○ 教員と管理職の指導を含めた研修講座等を今後も継続してもらいたい。 ○ 私立高校との人事交流も含めた連携・交流を、今後も継続してもらいたい。 ○ 情報モラルの向上については、規範意識にも絡む重要な課題であるので、指導主事の派遣や研修会の実施等、今後も継続してもらいたい。 ○ 図書館の利用がおろそかになってきていることが危惧される。司書教諭の充実、朝の読書の普及も含め、学習の基礎である「本に接する」ことや図書館の利用についての指導をもっと行うべきである。 ○ すべての県立学校の耐震化が完了するよう、必要な予算を確保し、早急に整備すべきである。 5 人権・社会教育の推進 ○ 人権教育で、本県は全国で先行的な役割を果たしてきたことは、評価できる。 ○ 地域行事への参加率を上げることなどにより、地域コミュニティを再構成するため、校務分掌としてのコミュニティ部を設置して、学校と地域の双方からパートナーシップにより、相互にアプローチしていく取組を推進してもらいたい。 6 文化遺産の保存と活用 ○ 平成23年に橿原考古学研究所により実施された、中国の陝西省での日本展は、大きな反響を呼び、評価できる。 ○ 文化財の重要性を次世代に継承していくため、学芸員による出前授業や現場公開など、ESD(持続可能な開発のための教育)に関わっての取組を今後も継続してもらいたい。 7 全体を通して ○ 評価シートについて、4段階の評価結果や目標値を記載するなど改善を行ったことは評価できる。 ○ どれだけ資源を投入したかというインプットだけでなく、教員や学校現場における取組の成果も含め、施策の展開状況が見えるような指標にすることが今後の課題である。 ○ 学校の業務改善についての取組として、平成23年度から実施している「奈良県先生応援サイト」についても積極的にアピールしてもよいのではないか。

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Ⅴ 関連資料地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号) 抜 粋(事務の委任等)第26条 教育委員会は、教育委員会規則で定めるところにより、その権限に属する事務の一部を教育長に委任し、又は教育長をして臨時に代理させることができる。2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる事務は、教育長に委任することができない。(1) 教育に関する事務の管理及び執行の基本的な方針に関すること。(2) 教育委員会規則その他教育委員会の定める規程の制定又は改廃に関すること。(3) 教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の設置及び廃止に関すること。(4) 教育委員会及び教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の職員の任免その他の人事に関すること。(5) 次条の規定による点検及び評価に関すること。(6) 第29条に規定する意見の申出に関すること。3 教育長は、第1項の規定により委任された事務その他その権限に属する事務の一部を事務局の職員若しくは教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の職員(以下この項及び次条第1項において「事務局職員等」という。)に委任し、又は事務局職員等をして臨時に代理させることができる。(教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等)第27条 教育委員会は、毎年、その権限に属する事務(前条第1項の規定により教育長に委任された事務その他教育長の権限に属する事務(同条第3項の規定により事務局職員等に委任された事務を含む。)を含む。)の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公表しなければならない。2 教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たつては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとする。 (平成20年4月1日改正法施行)

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奈良県教育委員会点検・評価実施要領(目的)第1 県教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況を点検・評価し、効果的な教育行政の推進及び改善・充実に資することを目的とする。(点検・評価の対象)第2 次に掲げる項目について、点検・評価を実施する年度の前年度の実績に基づき、点検・評価を行う。(1) 県教育委員会の活動状況(2) 県教育委員会が実施する施策及び事業(3) 県教育委員会が定める時の課題項目(推進体制)第3 点検・評価の円滑な実施を図るため、教育長、理事、教育次長、教育研究所副所長、各課(室)長及び企画管理室参事により内部評価委員会を設置する。2 作業部会として事務局各課及び教育研究所の係長級職員により内部評価ワーキンググループを組織し、点検・評価全般に係る事務を行う。(点検・評価の主体)第4 県教育委員会が点検・評価を実施する。2 第2に掲げる項目に係る資料の作成は、以下のとおり行う。(1) 県教育委員会の活動状況については、企画管理室及び各課で素案を作成する。(2) 県教育委員会が実施する施策及び事業の評価については、施策・事業体系に従って、それぞれを担当する課及び教育研究所が施策評価シートを作成し、内部評価ワーキンググループにおいて総括する。(3) 時の課題項目については必要に応じテーマを設定し、企画管理室企画法令グループがテーマに関係する課及び教育研究所と連携を図りながら点検・評価を行う。(点検・評価の手法)第5 点検・評価は、以下のとおり対象に応じた手法により行う。(1) 県教育委員会の活動状況については、教育委員会の開催状況や審議事項等を総括し点検する。(2) 県教育委員会が実施する施策及び事業については、全国比較・経年分析等が可能なデータを収集し、現状分析を行うとともに課題を整理し今後取り組む施策の方向性を明らかにする。(3) 時の課題項目については、必要に応じ点検・評価の資料となる情報・データ等を収集し、客観的事実に基づいて施策の現況や効果を評価する。(第三者からの意見聴取)第6 点検・評価の客観性・公平性を高めるため、学識経験者等により組織する「教育評価支援委員会」を設置し、点検・評価の方法や結果について意見を聴取する。(点検・評価の報告)第7 点検・評価報告書を作成し、県議会に提出する。(点検・評価の公表)第8 点検・評価報告書を県議会へ提出し報告受理の議決を得た後、県教育委員会のホームページに掲載するほか、リーフレット「まなびの支援」にも概要を掲載し公表する。(その他)第9 この要領に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。附 則この要領は、平成20年6月9日から施行する。附 則この要領は、平成22年4月1日から施行する。附 則この要領は、平成23年4月1日から施行する。

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教育評価支援委員会設置要綱(設置)第1 県教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況を点検・評価するにあたり、点検・評価の客観性・公平性を高めるため、点検・評価の方法や結果について意見を聴取することを目的として、教育評価支援委員会(以下、「支援委員会」という。)を設置する。(所掌事項)第2 支援委員会は、次のことについて協議し、県教育委員会に意見の具申を行う。(1) 点検・評価方法の改善・充実に関すること(2) 点検・評価結果に関すること(組織)第3 支援委員会は、7名以内の委員で組織する。2 委員は、教育に関し学識経験を有する者及び保護者のうちから、県教育委員会が委嘱する。(任期)第4 委員の任期は原則として2年とする。ただし、再任を妨げない。2 委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。(委員長及び副委員長)第5 支援委員会に委員長及び副委員長を置く。2 委員長は、委員のうちから互選により定め、副委員長は委員長が指名する。3 委員長は会務を総理し、支援委員会を代表する。4 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故等があるときはその職務を代理する。(会議)第6 支援委員会の会議は、県教育委員会が招集し、委員長が進行する。2 委員長は、必要があると認めるとき、会議に委員以外の者の出席を求めることができる。3 支援委員会は、委員の半数以上が出席しなければ会議を開くことができない。(庶務)第7 支援委員会の庶務は、教育委員会事務局企画管理室において処理する。(その他)第8 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。附 則この要綱は、平成20年6月9日から施行する。附 則この要綱は、平成22年4月1日から施行する。