汚染状況重点調査地域における除去土壌等の保管状況について

資料４

1

平成２７年１月環境省除染チーム

仮置場1,768,983

58%住宅等655,722

21%

学校等310,444

10%

その他

（公園等）321,276

11%

保管量

（約306万m3）

福島県内（汚染状況重点調査地域等）における除去土壌等の保管状況

2

仮置場6941%

住宅等72,403

95%

学校等1,175

1%

その他

（公園等）

1,9593%

箇所数

（約7万6千箇所）

• 福島県内では一部の市町村を除き、除染作業が進行中であり、汚染状況重点調査地域（市町村除染地域）等では除去土壌等が、約306万ｍ3（約7万6千箇所）保管。

• 除染特別地域（国直轄除染地域）においては、約244万ｍ3（約2百箇所）保管（参考１参照）。

・福島県公表資料「市町村除染地域における除染実施状況等について（平成26年11月28日）」を基に、環境省が作成。・「住宅等」：住宅、事業所等で除去土壌等を現場保管・「学校等」：学校、幼稚園、保育所、児童養護施設、障がい児施設等の敷地内で除去土壌等を現場保管・「その他（公園等）」：その他（公園等）の場所で除去土壌等を現場保管

・単位は立方メートル（m3）とし、重量については1t=1/1.7m3（「道路土工（盛土工指針）」（社団法人 日本道路協会）の自然地盤における砂質土（密実でないもの）における単位体積重量を使用。）、袋数については仮に1袋=1m3として換算し推計。この換算については、個々の袋の容量、内容物等を考慮したものではなく、おおよその推計値。

※平成26年9月末現在

福島県外における除去土壌の保管状況

3

※平成26年9月末現在

・この他に除染廃棄物として約5万m3が保管されている。

•福島県外では、除去土壌約27万m3（約1万7千箇所）が保管されている。

箇所数 保管量(m3)岩手県 311 24,889宮城県 158 15,650茨城県 1,031 53,590栃木県 13,100 68,960群馬県 791 4,653埼玉県 46 7,212千葉県 1,843 97,728合計 17,280 272,682

市町村

213,73078%

仮置場

4,8042%

国

5950%

県

26,45510%

学校

87,76032%

幼稚園等

6,8852%

公園

89,64833%

その他

29,43611%

民間

5,2392%

個人

21,7378%

その他

1220%

保管量

（約27万m3）

福島県外における除去土壌の保管状況分析①

• 保管量では、約9割が市町村等の所有する公有地において保管。

• 箇所数では、約8割が民有地において保管。

• １箇所あたりの保管量については、小規模のものが大半となっている（1m3未満のものが約40％、2m3未満までを含めると約65％）。

保管場所の土地所有者別の保管量及び箇所数の内訳（左：保管量、右：箇所数）

4

規模別の保管場所数の内訳

※平成26年9月末現在

市町村

305018%

民間

3242%

仮置場

230%

国

90%

県

1121%

学校

6524%

幼稚園等

2001%

公園

178810% その他

4103%

個人

1370279%

その他

600%

箇所数

（約17,000箇所）（約１万７千箇所）

「仮置場」以外は「現場保管」の土地所有者別内訳

1～10㎥8,45249%

1㎥未満

6,78739%

1～2㎥4,27125%

2～5㎥3,31419%

5～10㎥8675%

10～100㎥1,451

9%

100～1,000㎥5713%

1,000㎥以上

190%

箇所数

（約17,000箇所）

福島県外における除去土壌の保管状況分析②

5

• 除染を実施した現場の地下で保管されているものが非常に多く、保管量の93%、箇所数の98%を占める。

※平成26年9月末現在。（）内は、保管量合計又は箇所数合計に対するそれぞれの割合。

地下保管 地上保管 合計

保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数

現場保管 252,496 (93%) 16,995 (98%) 15,382 (6%) 262 (2%) 267,878 (98%) 17,257 (100%)

仮置場 1,541 (1%) 5 (0%) 3,263 (1%) 18 (0%) 4,804 (2%) 23 (0%)

合計 254,037 (93%) 17,000 (98%) 18,645 (7%) 280 (2%) 272,682 (100%) 17,280 (100%)

福島県外において保管されている除去土壌の放射性セシウムの濃度分布について、航空機モニタリングによる土壌沈着量をベースに、面的除染又は局所的な除染を行ったことを踏まえ、保守的な（安全側に立脚した）推計を実施。中央値は500Bq/kg程度であり、約97％は3,000Bq/kg以下であると推計された。

除去土壌の推計濃度分布について

6

183,273

60,083

12,0744,401 2,139 1,964 1,190 1,481 897 651 463 487 476 211 258 1,037 1,598

67.2

%

89.2

%

93.7

%

95.3

%

96.1

%

96.8

%

97.2

%

97.8

%

98.1

%

98.3

%

98.5

%

98.7

%

98.9

%

98.9

%

99.0

%

99.4

%

100.

0%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

500以

下

500-

1000

1000

-150

0

1500

-200

0

2000

-250

0

2500

-300

0

3000

-350

0

3500

-400

0

4000

-450

0

4500

-500

0

5000

-550

0

5500

-600

0

6000

-650

0

6500

-700

0

7000

-750

0

7500

-800

0

8000

超

累積

除去

土壌

量割

合

除去

土壌

量［

m3 ］

除去土壌の放射性セシウム濃度［Bq/kg］

福島県外の学校・公園・住宅において地下保管された除去土壌から受ける追加被ばく線量について試算を行った。結果、現状の覆土（30cm）の遮へい効果により年間の追加被ばく線量は最大0.0058mSv/yとなった。

除染方法

埋設場所

想定シナリオ除去土壌中のセシウム濃度（Bq/kg）

保管除去土壌量（m３）

年間被ばく時間（h）

面的除染

学校 除去土壌の放射性セシウム濃度と保管量について、平均的なケースと保守的なケースの２パターンを設定し、埋設された土壌の中心部の直上に滞在したと想定して試算

500～3,00079～1,413 400（年間200日、1日あたり2

時間滞在と想定）

公園 10～2,826 200（毎日30分間滞在と想定）

局所除染

住宅

住宅の庭に土壌が埋設され、その上に滞在したという想定で、安全側に立脚した以下の３ケースで試算。標準：標準的な敷地面積・屋根面積のケース敷地狭隘： 狭隘な敷地面積、標準的な屋根面

積のケース敷地広大：大きな敷地面積・屋根面積のケース

8,000～80,000 0.125～4 1,752（１日の20％を庭で過ごすと想定）

地下に保管されている除去土壌からの追加被ばく線量の試算

7

学校 公園 住宅

平均的なケース

保守的なケース

平均的なケース

保守的なケース

標準 敷地狭隘 敷地広大

0.0010 0.0058 0.0004 0.0029 0.0020 0.0041 0.0020

追加被ばく線量の試算結果（子ども） 単位：mSv/y

追加被ばく線量の試算条件

各パラメーターの設定根拠については、参考資料１を参照

仮置場等における空間線量率について①

・除去土壌等の保管に伴う周辺環境への影響を把握するため、除染実施計画に基づき除染を実施している市町村の仮置場および現場保管周辺における空間線量率のモニタリングデータを収集・整理。

（参考）○ 仮置場については、市町村等の除染実施者が、保管場所境界等において、特措法に

基づき定期的に空間線量率を測定することとされている。

○ 現場保管については、市町村等の除染実施者が、一部の保管場所境界等において、自主的に定期的に空間線量率を測定している。

8

【グラフ２：全体的な推移】

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

2012

-05

2012

-06

2012

-07

2012

-08

2012

-09

2012

-10

2012

-11

2012

-12

2013

-01

2013

-02

2013

-03

2013

-04

2013

-05

2013

-06

2013

-07

2013

-08

2013

-09

2013

-10

2013

-11

2013

-12

2014

-01

2014

-02

2014

-03

2014

-04

2014

-05

2014

-06

2014

-07

2014

-08

2014

-09

空間

線量

率（μ

Sv/h

）

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

2012

-05

2012

-06

2012

-07

2012

-08

2012

-09

2012

-10

2012

-11

2012

-12

2013

-01

2013

-02

2013

-03

2013

-04

2013

-05

2013

-06

2013

-07

2013

-08

2013

-09

2013

-10

2013

-11

2013

-12

2014

-01

2014

-02

2014

-03

2014

-04

2014

-05

2014

-06

2014

-07

2014

-08

2014

-09

空間

線量

率（μ

Sv/h

）仮置場等の空間線量率【福島県内（汚染状況重点調査地域）】

【グラフ１：各保管場所の推移】

仮置場等における空間線量率について②

・遮へい措置を講じた後は、いずれの保管場所においても空間線量率は安定して推移し、減少傾向にある。

・全体としては、2012年は概ね0.5μSv/h（中央値）だったが、2014年は概ね0.2～0.25μSv/h（中央値）に低減。

※仮置場等（仮置場及び現場保管）における空間線量率モニタリングデータ（各市町村がHPにて公表しているデータ及び環境省が自治体から収集したデータ：2014年12月）。

※14市町村の429箇所の仮置場等（仮置場409箇所、現場保管20箇所）の空間線量率モニタリングデータ（計36,340データ）を保管場所ごとに月単位で平均して１データとした。

9

【グラフ２：全体的な推移】

※仮置場等（仮置場及び現場保管）における空間線量率モニタリングデータ（各市町村がHPにて公表しているデータ及び環境省が自治体から収集したデータ：2014年12月）。

※６県12市町村（県設置含む）の75箇所の仮置場等（仮置場25箇所、現場保管50箇所）の空間線量率モニタリングデータ（計8,583データ）を保管場所ごとに月単位で平均して１データとした。

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

2012

-01

2012

-02

2012

-03

2012

-04

2012

-05

2012

-06

2012

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2012

-08

2012

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2012

-10

2012

-11

2012

-12

2013

-01

2013

-02

2013

-03

2013

-04

2013

-05

2013

-06

2013

-07

2013

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2013

-09

2013

-10

2013

-11

2013

-12

2014

-01

2014

-02

2014

-03

2014

-04

2014

-05

2014

-06

2014

-07

2014

-08

2014

-09

空間

線量

率（μS

v/h）

仮置場等の空間線量率【福島県外】

【グラフ１：各保管場所の推移】

仮置場等における空間線量率について③

・遮へい措置を講じた後は、いずれの保管場所においても空間線量率は安定して推移し、減少傾向にある。

・全体としては、2012年は概ね0.15μSv/h（中央値）だったが、2014年は概ね0.１μSv/h（中央値）に低減。

10

仮置場における地下水中の放射性セシウム濃度について

仮置場における地下水の水質検査結果

・除染実施計画に基づき除染等の措置を実施し、仮置場を設置している市町村を対象に仮置場における地下水の水質検査結果を確認。

（仮置場の数： 50市町村 787箇所（平成26年9月末時点））

（参考）市町村等の除染実施者は、特措法等に基づき、仮置場の地下水中の放射性セシウム濃度を月１回の頻度でモニタリングすることとされている。

県名放射性セシウムの検出状況１）

（参考）仮置場の数（平成26年9月末時点）

福島県（汚染状況重点調査地域）

不検出2) 763

宮城県 不検出 10

茨城県 不検出 2

栃木県 不検出 2

群馬県 不検出 6

埼玉県 不検出 2

千葉県 不検出 2

１）多くの市町村が検出下限値を1～10Bq/Lとしている。２）地下水採取時に混入した土壌粒子の影響により、検出された事例がある。

11

12

（参考１）除染特別地域（直轄除染）における仮置場等注１）の箇所数及び除去土壌等の保管量注２）

○ 平成26年11月30日時点の仮置場等の箇所数及び除去土壌等の保管量（市町村別）

市町村

①除去土壌等の搬入が完了した

仮置場等注３）

②除去土壌等の搬入が施工中

の仮置場等合計（①+ ②）

箇所数 保管量 箇所数 保管量 箇所数 保管量

田村市 6 37,139 - - 6 37,139

川内村 3 91,077 - - 3 91,077

楢葉町 24 567,255 - - 24 567,255

大熊町 15 222,943 - - 15 222,943

川俣町 1 2,685 25 222,835 26 225,520

葛尾村 0 0 27 393,192 27 393,192

飯舘村 7 26,310 32 375,786 39 402,096

南相馬市 5 5,120 7 217,412 12 222,532

浪江町 14 78,963 7 88,683 21 167,646

富岡町 12 15,364 5 86,739 17 102,103

双葉町 5 11,456 - - 5 11,456

合計 92 1,058,312 103 1,384,647 195 2,442,959

注１） 仮置場等 ： 仮置場のほか、一時保管所、仮仮置場などを含む。注２） 保管量 ： １袋当たりの体積を１ｍ３として換算。注３） 「①除去土壌等の搬入が完了した仮置場等」とは、本格除染又はそれ以前の除染工事で発生した保管物の搬入が、完了したものを

指す（フォローアップ除染等により新たに発生した除去土壌等の搬入は、今後もあり得る）。

13

（参考２）汚染状況重点調査地域等（福島県内）における保管場所の箇所数及び除去土壌等の保管量（福島県作成）

14

（参考３）汚染状況重点調査地域（福島県外）における保管場所の箇所数及び除去土壌等の保管量

※ 平成26年9月末現在

※ 1箇所の仮置場等に除去土壌と廃棄物が保管されている場合がある。除去土壌等の保管場所数は、現場保管18,570箇所、仮置場24箇所。： 除染実施計画未策定

現場保管 仮置場 合計 県別保管量

除去土壌 廃棄物 除去土壌 廃棄物 除去土壌 廃棄物 除去土壌 廃棄物

保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 箇所数 保管量（m3） 保管量（m3）

岩手県

一関市 18,400 213 24 2 18,400 213 24 2

24,889 24奥州市 4,634 90 4,634 90

平泉町 1,854 8 1,854 8

宮城県

白石市 1,572 422 37 1 1,609 423

15,650 19,320

角田市 4,914 58 4,914 58栗原市 2,760 41 1,579 17 2,760 41 1,579 17

七ヶ宿町 737 1 20 1 757 2大河原町 1,154 13 1,154 13

丸森町 3,486 19 543 8 16,132 8 4,029 27 16,132 8亘理町

山元町 2,037 17 2,037 17

茨城県

日立市 3,434 111 3,434 111

53,590 4,841

土浦市 906 112 906 112

龍ケ崎市 1,072 38 1,072 38常総市 1,478 11 2 1 1,478 11 2 1

常陸太田市 1,072 1 822 1 1,072 1 822 1高萩市 2,455 47 763 1 3,218 48

北茨城市 2,471 11 2,471 11取手市 9,293 104 1,217 26 9,293 104 1,217 26

牛久市 6,520 191 6,520 191つくば市 675 2 675 2ひたちなか市 1,038 18 567 10 1,038 18 567 10

鹿嶋市 42 1 42 1守谷市 11,759 270 11,759 270

稲敷市 399 6 399 6鉾田市

つくばみらい市 650 15 650 15東海村 2,494 2 2,191 2 2,494 2 2,191 2

美浦村 985 16 985 16阿見町 3,860 57 3,860 57

利根町 2,224 17 42 3 2,224 17 42 3

栃木県

佐野市

68,960 27,387

鹿沼市 25 8 25 8

日光市 11,675 725 11,675 725大田原市 5,759 1,208 2,025 327 5,759 1,208 2,025 327

矢板市 3,668 53 746 27 3,668 53 746 27那須塩原市 35,635 9,537 3,966 72 35,635 9,537 3,966 72

塩谷町 900 3 900 3那須町 10,858 1,564 14,988 2,105 440 2 5,662 2 11,298 1,566 20,650 2,107

群馬県

桐生市 38 1 200 1 38 1 200 1

4,653 699

沼田市 849 762 849 762渋川市

安中市みどり市 13 1 13 1下仁田町 72 1 150 1 72 1 150 1

中之条町高山村 406 4 124 5 406 4 124 5

東吾妻町 1 14 4 8 1 14 4 8

川場村 2,151 5 1,123 3 220 3 3,274 8 220 3

埼玉県三郷市 4,486 34 205 1 4,691 35

7,212 5吉川市 2,076 10 446 1 5 1 2,522 11 5 1

千葉県

松戸市 9,519 362 9,519 362

97,728 17

野田市 5,434 25 5,434 25佐倉市 1,693 23 1,693 23柏市 45,380 605 7 1 45,380 605 7 1

流山市 12,647 196 12,647 196我孫子市 13,458 173 10 1 13,458 173 10 1

鎌ケ谷市 542 12 24 1 566 13印西市 7,042 224 7,042 224

白井市 1,945 221 46 1 1,990 222

総計 267,878 17,257 29,063 3,029 4,804 23 23,228 18 272,682 17,280 52,291 3,047 272,682 52,291

（参考４）仮置場及び現場保管の基本的な構造

仮置場の例

現場保管の例

地上保管の例 地下保管の例

地上保管の例 地下保管の例

出典：除染関係ガイドライン第2版（平成26年12月 追補） 15