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1 http://www.fujitsu.com/jp/fjm/
緊急事態宣言で突入! 待ったなしのテレワークで気づいた アフターコロナの働き方
新型コロナウイルスの影響拡大による緊急事態宣言下で各企業は新たな働き方を模索するなか、2020年 5月 19日(火)、
「アフターコロナの働き方」をテーマにテレワークの“フロントランナー”4名による緊急オンライン座談会を開催しました。そのイベント
レポートをお届けします。
・緊急事態宣言前と後でどこまで働き方は変わったのか? ・各社の緊急事態宣言下でのテレワークへの取り組み ・テレワークに突入して気づいた課題
Contents
オンライン座談会レポート
緊急事態宣言で突入!待ったなしのテレワークで気づいたアフターコロナの働き方
2 Copyright 2020 Fujitsu Marketing Limited
新型コロナウイルスの影響が拡大し、緊急事態宣言の発令から約 1 か月、テレワークに移行した企業が急速に増えてい
ます。実際にテレワークを実施して、オフィスに出社しなくてもできる事や、コミュニケ―ションや制度面における課題など、
様々な気づきがあったのではないでしょうか。今回、緊急事態宣言下で「テレワークをやってみて気づいた点と、アフターコロ
ナの働き方」をテーマにオンライン座談会を開催しました。多くの視聴者の方からリアルタイムコメントでもご参加いただき、2
時間楽しく議論させていただきました。座談会の内容を編集し再録レポートとしてお届けします。
<座談会登壇者>
富士通株式会社 理事 首席エバンジェリスト 中山 五輪男 氏
株式会社富士通マーケティング 商品戦略推進本部 商品・サービス企画統括部 商品企画部長 田中 貴之 氏
一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会 代表理事 森戸 裕一 氏
MC:カウンティア株式会社 COO 田原 彩香 氏
<座談会概要>
2020年 5月 19日(火) YouTube によるオンライン開催
主催:一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会
株式会社富士通マーケティング
共催:富士通株式会社
緊急事態宣言で突入!待ったなしのテレワークで気づいたアフターコロナの働き方
3 Copyright 2020 Fujitsu Marketing Limited
1. 緊急事態宣言前と後でどこまで働き方は変わったのか?
■実際にテレワークに取り組んでみてわかったこと
まずは、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協
会代表理事 森戸裕一氏のインプットトークを題材に座談会はスタ
ート。森戸氏は、「今までのテレワーク推進は、頭では理解していた
けど動けなかった状態であったが、強制的にやってみてどうだったのか
棚卸が必要だ」と切り込みました。
富士通株式会社理事で首席エバンジェリストの中山五輪男氏は、
「今までテレワークが出来る仕組みはあったが、本気で使ってはいな
かった。今回を機にステージがあがった」と振り返りました。
森戸氏も、「実現のためには、勤怠管理や就業規則なども必要に
なってくる」と予測。今回のイベントを視聴している皆さまからもリアル
タイムに意見が寄せられ、これからの働き方に対してオフィスへの出勤
の必要性や評価制度の見直しなど多くの課題の声が聞かれました。
■New Normal:新型コロナウイルスを機にデジタル社会が進
行
次に今後の社会への影響をテーマに、デジタルの波が来ている状況
に対する議論へと進みます。中山氏は「過去には戻らない」と明言し
ます。オンライン診療などの例をあげ、「上り坂を歩くのではなく、エス
カレーターのようなスピードで一気に社会が変わった」と例えました。
続けて、株式会社富士通マーケティング 商品戦略推進本部 商
品企画部長の田中貴之氏は「これまでのテレワーク検討との決定
的な違いは、世界同時で同じような環境にあること」と指摘していま
す。今後の働き方については、「正解不正解ではなく、それぞれがフ
レキシブルな働き方という視点で、選択肢を考えキャリアを形成する
世界に変わっていくのではないか」と予測しました。
2. 各社の緊急事態宣言下でのテレワークへの取り組み
■管理者から見たテレワーク:積極的に新しい文化やツールに挑
戦して、コミュニケーションをとる
次に、実際におこっている世の中の現状について、各社でのテレワー
ク経験で自身が感じた気付きを通して、具体例が紹介されました。
中山氏は「会議は、部門メンバー全員と実施する会議と、1on1 と
を使い分けて、できるだけ部下と話す回数を増やしています。1on1
の中で、何をやればよいのかを伝え、自由に時間を使ってやっていけ
ればよいですよね。そういった評価の仕組みが必要ですね」と述べま
した。
また森戸氏も、「成果の定義をしっかりとすれば、仕事がやりやすくな
る」と、現在の評価制度についての課題を挙げました。
また中山氏は、管理と成果について、「社員の行動を厳しく管理し
ないことです。勤務時間について厳しく言ったりする必要はないかなと
思います。大事なのは、成果を出すかどうかです。また、外出自粛
で、休みの日と仕事の日の境目が曖昧になりがちですので、部下の
休みには気を使う必要がありますね」と述べ、管理職としての工夫を
明かしてくれました。
厚生労働省発表の「人との接触を 8 割減らす、10 のポイント」 ゴールデンウィーク中はビデオ通話でのオンライン帰省や、ネットショップでの買い物、オンライン飲み会などが推奨されました。
緊急事態宣言で突入!待ったなしのテレワークで気づいたアフターコロナの働き方
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■今一番多い問い合わせは?
富士通マーケティングでは、新型コロナの国内での影響が大きくなり
始めた 2 月頃から、問合せが急増したと話します。
田中氏は「昨年同月と比べて 2 月は 2 倍増え、3 月は 4 倍に増
えました。また、お問い合わせ企業の 75%が、年商 100 億以下の
企業でした」と紹介します。
さらに「問い合わせの内容は、Web 会議はもちろん多いのですが、
一番多かったのはリモート接続でした」と話しました。
この話を受け「今まで準備していなかった中小企業が、突然テレワー
クに突入したということがわかりますね」という森戸氏の問いに対し、
田中氏は「これまでテレワークの導入は、大手企業がメインでした
が、今はテレワークをせざるを得ない状況のため、小規模の会社から
も問い合わせが増えた」と話しました。
リモート接続についての特設サイト:
https://www.fujitsu.com/jp/group/fjm/solutions/busi
ness-technology/workstyle/telework/pr-03/
3.テレワークに突入して気づいた課題
■テレワークはストレスがたまる?
ここで、MC を務めるカウンティア株式会社 COO の田原彩香氏が、
今回 1,300 人に上った多くの視聴者から寄せられたコメントにすか
さず反応。「工場や製造業はテレワークが難しそうというコメントもあり
ますね」と、登壇者に質問を投げかけました。
森戸氏は、「以前、テレワークアドバイザーの方から、製造業の全部
は無理でもスタッフ部門など一部はテレワークができる、イチゼロじゃ
なく、仕事全体の中でテレワークできる仕事は何か?どの時間はオフ
ィスや工場にいる必要がないのか?など前向きに議論することが大
切です、とアドバイスをいただきました」というエピソードで回答。
すかさず田原氏から、「仕事中の無駄話は必要ですよね。というコメ
ントも上がってきています」と質問を受けると、再び森戸氏は「当協会
のアドバイザーの社長は、雑談ルームを作って社長から積極的に絵
文字を使った雑談をしているそうです」と具体的な事例で説明しまし
た。中山氏も「上は率先してそうすべきですよね」と、経営層の取り
組み姿勢に賛同しました。
■今後の IT戦略について
中山氏は、テレワークの課題に関連する調査レポートを解説。
「ITR によると、今後の IT戦略に関して、新型コロナウイルスで自
社のデジタル化を考える企業は 7 割超としています。また、IT戦略
の実施状況は、テレワークやリモートアクセス環境、コミュニケーション
ツールの導入を実施している企業が多いことが分かります」と述べまし
た。
企業からの問い合わせテーマランキング。 テレワーク関連が上位を占めています。
緊急事態宣言で突入!待ったなしのテレワークで気づいたアフターコロナの働き方
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■最後に
田原氏は、「今後は、“アフターコロナの時代”にどう生き延びるのかが
大事です。改めて今、何が出来ていて何が出来ていないのかを考え
ることが必要になってくるでしょう。今までのやり方を新しく変えることに
不安になることが多いため、意識改革や制度、ICT などの最低限の
環境整備を会社や社会で取り組むことが大事です」と締めくくりまし
た。
座談会を振り返り、登壇者から一言
中山氏
自分たちの働き方もどんどん変えて、持っている情報をもっと発信した
いと考えています。改めて、私たちの強みは、日本だけでなく世界に
展開していて、世界中の情報を得ることができる点にあると思ってい
ます。今後も私たちの持っているものをしっかりとオンラインでもオフライ
ンでも提供していけるようにしたいと思います。
田中氏
楽しい 2 時間でした。これだけ楽しかったという事は、これまでは働き
方に関してこのような話が議論できていなかったかと気づかされまし
た。こういう状況だからこそ、私たちは働き方をプラスに変えていくこと
が必要ですね。
森戸氏
私たちが、オンラインセミナーをするときに意識することは、「脱ビフォー
コロナ」です。田中さんからもありましたけど、今まで本当に楽しかった
のか、ということを思い出しながら、最終的には楽しくやることが必要
です。
「仕事は真面目にやる」から、「結果が出るから楽しい」にアップデート
していけるようにしたいと思います。
本日はありがとうございました。
まとめ
緊急事態宣言発令後、今までの出張や交通機関を使った移動が
減り、セミナーや商談だけでなく、コミュニケーションや飲み会などもオ
ンラインで完結できることが分かり、ますますデジタル化が加速する時
代に変わってきたことを実感しました。
今回の新型コロナウイルスをきっかけに、仕事における管理方法や評
価制度、ストレスとの向き合い方、ON と OFF の切り替え方など、い
くつかの課題も見えてきたようです。
今後は、以前の状況(ビフォーコロナ)に戻るのではなく、在宅でも
オフィスでも仕事のできる体制があることが当たり前の世界が見えてく
ることでしょう。
さらに、新しい時代のニーズを考えながらオンラインとオフラインを使い
分け、働き方の改革と新しいビジネスの創出を行うことで、さらなるイ
ノベーションを起こすことが大事になってくると考えられます。
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このオンライン座談会は下記サイトでご覧になれます。
[2020年 5月 19日開催のオンライン座談会を動画再配信]
緊急事態宣言で突入!
待ったなしのテレワークで気づいたアフターコロナの働き方
https://ict-mikata.fjm.fujitsu.com/lp_online_event_tw.html
ご好評につき再配信!