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(第 3 種郵便物認可) 122019 年(平成 31 年)3 2 9 日(金曜日) 10 20 22 18 20 日本ユネスコ協会連盟 「減災プログラム」活動報告会 災害の教訓から学び被害風化防ぐ 参加者はアイデアなどを話し合った 鈴木氏 幸本氏

災害の教訓から学び被害風化防ぐ - 生命保険のこと …述べた。みを怠らないことだ」とんだ災害に備える取り組させず、被災経験から学過去の災害の教訓を風化れわれができることは、

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Page 1: 災害の教訓から学び被害風化防ぐ - 生命保険のこと …述べた。みを怠らないことだ」とんだ災害に備える取り組させず、被災経験から学過去の災害の教訓を風化れわれができることは、

(第 3 種郵便物認可) (12)2 0 1 9 年(平成 3 1 年)3 月 2 9 日(金曜日)

 同プログラムは、今後

日本各地で発生する可能

性があるさまざまな自然

災害に備えるために、防

災・減災教育の強化・改

善を検討している小・中

・高等学校をサポートす

る取り組みで、東日本大

震災の記憶を風化させる

ことなく、被災地の経験

を「減災教育」として全

国に広げることを目的に

している。

 また、災害時に地域の

重要な防災拠点となる

「学校」の防災力の向上

を目指して、従来型の避

難訓練が中心の防災活動

だけではなく、災害に対

して総合的な視点から実

効性の高い防災・減災教

育の実践を推進してい

る。

 具体的には、①防災・

減災教育に取り組む学校

への助成金(10万円)の

支給②助成校の教員を対

象に東日本大震災の被災

地で大震災の経験や教訓

を基にした防災・減災教

育の実践を学ぶ研修会の

実施③実践発表やワーク

ショップを

通じ、地域

や校種を超

えて多彩な

実践を学び

合う報告会

の実施―の

三つで構成

されてい

る。

 開会あい

さつで、日

本ユネスコ

協会連盟の

鈴木佑司理

事長は、「東日本大震災

から8年が経過して、わ

れわれができることは、

過去の災害の教訓を風化

させず、被災経験から学

んだ災害に備える取り組

みを怠らないことだ」と

述べた。

 また、同プログラムに

ついて、過去の学びを共

有し、減災教育の強化や

醸成に寄与してほしいと

いう思いから開催してい

るとし、「参加者には、

地域を超えて学び合いな

がら、意識を高め合い、

日本の減災教育の強化と

継続に向けて注力してほ

しい」と呼び掛けた。

 続いて、同社副社長兼

チーフ・ディストリビュ

ーション・オフィサーの

幸本智彦氏は、「当社で

は『未来をつくろう』を

スローガンに、復興支援

寄付キャンペーンを通じ

て、復興への思いを全社

員やビジネスパートナ

ー、顧客と共有し、震災

の記憶を風化させること

なく、復興を微力ながら

後押ししてきた」と語っ

た。

 その上で、「教育」が

人や国、未来をつくり、

減災も「教育」という形

にすることによって、未

来に生かし続けることが

できるとの考えを示し

た。

 また学校は、災害発生

時に子どもの命を守ると

いう重要な役割を担う。

同氏は、「教育」が子ど

もたちに気付きを与え、

自ら判断して行動すると

いう知恵・能力、勇気を

身に着ける上で重要な役

割を果たすことに言及

し、「学校における減

災、防災活動を強化する

ことで、地域の総合的な

防災力向上に貢献した

い」と展望した。

 引き続き行われたグル

ープセッションでは、

「9月の教員研修会の学

びを活かして5カ月間実

践した成果と課題」をテ

ーマに、想定した災害に

基づく、活動内容、活動

の特徴、工夫した点、子

どもたちの変化・成長、

活動の課題などを発表し

た。またその中で、質疑

応答が行われ、参考にな

ったことや、自校に取り

入れたいアイデア・提案

などを話し合った。

 その後は、同プログラ

ム・コーディネーターで

東京大学海洋アライアン

ス海洋教育推進研究セン

ター主幹研究員、日本ユ

ネスコ国内委員会委員の

及川幸彦氏が実践発表に

対する助言指導を行っ

た。

 この他、文部科学省総

合教育政策局男女共同参

画共生社会学習・安全課

防災教育係長の中鉢晶子

氏が「新学習指導要領に

おける防災教育につい

て」をテーマに特別講話

などを行った。

教員20人が自校の取組報告

 アクサ生命は2月22日、東京都港区の同社会議室で、「アクサ

ユネ

スコ協会減災教育プログラム」の活動報告会を開催した。今回で5回目

となる報告会には、18年9月に東日本大震災の被災地である気仙沼・石

巻で現地研修を受けた助成校から教員20人が参加し、被災地で実施した

教育研修会から得た学びを自校の減災・防災教育にどのように生かし、

子どもたちのどのような力を育んだかについて各校が報告した他、各自

が意見交換を行い知見を共有した。

ア ク サ 生 命日本ユネスコ協会連盟 「減災プログラム」活動報告会

災害の教訓から学び被害風化防ぐ

参加者はアイデアなどを話し合った

鈴木氏

幸本氏