40
当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3 月期決算説明会」を 実施いたしましたので、その概要につきましてお知らせいたします。 内 容 : 2019 年 3 月期 決算説明会 開催日 : 2019 年 6 月 5 日(水) 会 場 : 丸の内ビルディング8F 丸ビルホール&コンファレンススクエア 説明者 : 代表取締役社長(兼)執行役員社長 高田 俊太 常務取締役(兼)常務執行役員 堀口 康郎

当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3 月期決算説明会」を

実施いたしましたので、その概要につきましてお知らせいたします。

内 容 : 2019年 3月期 決算説明会

開催日 : 2019年 6月 5日(水)

会 場 : 丸の内ビルディング8F

丸ビルホール&コンファレンススクエア

説明者 : 代表取締役社長(兼)執行役員社長 高田 俊太

常務取締役(兼)常務執行役員 堀口 康郎

Page 2: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

2019年6月5日

株式会社ケー・エフ・シー 2019年3月期決算説明会

証券コード:3420(東証第2部)

Page 3: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

目次

I. 決算概要・業績予想 P. 2

Ⅱ.経営戦略 P. 18

Appendix P. 28

1

Page 4: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

Ⅰ.決算概要・業績予想

Page 5: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

1. ケー・エフ・シーグループ概要

国内における「あと施工アンカーボルト」のパイオニアとして業界を牽引

NATMに不可欠なロックボルトや遮水シートなどトンネル資材に強み、全国シェア60%超

道路、構造・建築物耐震補強や、安全施設工事、環境設備工事においても強み

建設事業

トンネル内装及び耐火工事及び遮音壁設置工事等の環境工事の設計・施工

防護柵設置工事及び落下物防止工事等安全施設工事の設計・施工

トンネル補強工事及びビル外壁補修工事等リフレッシュ工事の設計・施工

トンネル内照明及び防災等設備工事並びに橋梁部設備関連工事の設計・施工

ファスナー事業

各種「あと施工アンカー」類の販売・施工

鋼材及び各種金物の製作・販売

耐震関連資材の販売

ポリニットロープ等止水材及びドリル等電動工具類の販売

建築物等の耐震関連工事の設計・施工

道路及び鉄道橋脚等の耐震関連工事の設計・施工

土木資材事業

ロ ッ ク ボ ル ト 等 ト ン ネ ル 支 保材料 の製造・販売

ドライモルタル等ロックボルト用定着材の販売

トンネル用防水シート及び附属品並びに溶着機等施工機械の販売

ウレタン注入剤等トンネル用岩盤固結剤及び注入機等施工機械の販売並びにレンタル

遮水シート、防水シートの輸入販売、設計、施工

売上構成(連結:2019年3月期 246億円)

土木資材事業29.7%

建設事業34.3%

ファスナー事業36.0%

商品売上10.7%

完成工事25.3%

商品売上29.5%

商品売上4.2%

完成工事30.1%

完成工事0.2%

3

Page 6: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

2. 通期経営成績の概況 売上高・利益推移

売上高(百万円)

建設投資は堅調であり、土木耐震工事の受注は増加したが、度重なる自然災害の影響により工事発注延期、進捗遅延に加

え、原材料価格高騰、労務単価の高騰から、2019年3月期は減収減益、受注残の増加より2020年3月期は増収増益を予

想経常利益(百万円)

4

7,679 8,388 7,837 8,006 8,886 9,200

7,490 8,649

8,211 7,354 7,333 7,350

10,0438,024

7,448 10,355 8,454

10,450

912

1,490 1,384 1,077

1,513 1,410

123

456 571

235

44 150 942

834 820

1,342 760

1,290

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

ファスナー 土木資材 建設

ファスナー 土木資材 建設

2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期

7.8%

11.1% 11.8%10.3%

9.4%10.6%

2,775

23,49725,716

2,6552,781

25,062

1,978

25,213 24,674

2,318

経常利益 経常利益率

売上高

2020年3月期予想

2015年3月期

27,0002,850

Page 7: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

①決算概要総括

5

業界環境

建設投資額は増加傾向であるが、建設技術者、技能労働者の慢性的不足による労務単価上昇、原材料価格、運搬費等高騰によるコスト増加や昨今の自然災害の影響による発注延期、工事進捗遅れなどのリスクの内在する事業環境が継続

売上面

「土木耐震工事」「あと施工アンカー販売」は順調。土木資材事業及び建設事業は工事発注、進捗遅延の影響で減収

利益面

ファスナー事業は増益となったが、土木資材事業及び建設事業は発注・進捗遅延と仕入れコスト上昇により減益

24,674百万円

△1,042百万円

△4.1%

前期比

連結売上高 ファスナー事業 8,886百万円+880百万円

+11.0%

土木耐震工事「せん断補強RMA工法」売上の増加

高機能「あと施工アンカー」等建設資材販売は増加

土木資材事業 7,333百万円△20百万円

△0.3%

自然災害による発注延期

大型物件の工事進捗遅延

建設事業 8,454百万円△1,901百万円

△18.4%

自然災害による発注延期

本体工事の工事進捗遅れ

2,318百万円

△337百万円

△12.7%

前期比

連結経常利益 ファスナー事業 1,513百万円+436百万円

+40.5%

土木耐震工事「せん断補強RMA工法」が堅調

高機能「あと施工アンカー」等建設資材販売は増加

土木資材事業 44百万円△191百万円

△81.1%

工事発注延期、進捗遅れ

鋼材他原材料価格の高騰

建設事業 760百万円△582百万円

△43.4%

工事発注延期、本体工事進捗遅延

鋼材等原材料価格の高騰

3. 2019年3月期決算実績

Page 8: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

②セグメント別売上高・経常利益(連結)

(単位:百万円、%)

実績 実績

コメント2018年3月期 2019年3月期

金額 構成比 金額 構成比前期比

増減額 増減率

売上高 25,716 100.0 24,674 100.0 △1,042 △4.1

ファスナー事業 8,006 31.1 8,886 36.0 880 11.0

フェイルセーフ、二重落下防止など機能性アンカーの販売や大都市を中心としたホーム柵設置工事の増加

各耐震工事やRMAの堅調な受注

土木資材事業 7,354 28.6 7,333 29.7 △20 △0.3 全国的な自然災害復旧を優先とした発注・進捗遅延

環境保全対策などによるリニアの着工遅れ

建設事業 10,355 40.3 8,454 34.3 △1,901 △18.4 全国的な自然災害復旧を優先とした発注・進捗遅延

経常利益(率)

2,655(10.3%)

100.02,318

(9.4%)100.0 △337 △12.7

ファスナー事業1,077

(13.5%)40.6

1,513(17.0%)

65.3 436 40.5 土木耐震工事「せん断補強RMA工法」が堅調に推移

安全対策向け高機能「金属系アンカー」の増加

土木資材事業235

(3.2%)8.9

44(0.6%)

1.9 △191 △81.1 鋼材他原材料価格の高騰、運送費等仕入れコスト上昇

建設事業1,342

(13.0%)50.5

760(9.0%)

32.8 △582 △43.4 全国的な自然災害復旧を優先とした発注・進捗遅延

3. 2019年3月期決算実績

6

Page 9: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

③セグメント毎実績

<主要施工実績>• 首都圏中央連絡自動車道 青梅トンネル内装板補修工事• 中央自動車道 辰野TN~伊北IC間改良工事• 山陽自動車道 岡山高速道路管内橋梁はく落対策工事• 安房峠道路 安房トンネル補修工事(平成29年度)• 新東名高速道路厚木南IC~伊勢原北IC間遮音壁工事• 中国道(特定更新等)金近トンネル(上)他2トンネル覆工補修工事

<主要施工実績>• 埼玉県 河川施設震災対策工事• 海老取川防潮堤耐震補強工事• 瀬谷高校本館耐震補強工事• 県道256号 衣浦トンネル耐震補強工事• 長崎純心大学 早坂記念図書館耐震補強工事

<主要納品実績>• 北海道新幹線 立岩トンネル• 常磐道 好間トンネル• 新東名 谷ヶ山トンネル• 北陸新幹線 加賀トンネル• 国道56号 寺山トンネル• 国道57号 滝室坂トンネル

耐震関連商品・工事、せん断補強RMA工法関連売上は堅調。大都市を中心としたホーム柵の設置、安全対策機能性アンカー、無機系アンカーの販売増加

「あと施工アンカー」等建設資材販売は増加

− 土木需要(安全対策、設備関連)の増加

− 鉄道関係(設備)ホーム柵設置の増加

− トンネル設備向け無機系接着アンカーの増加

全国的に災害復旧優先となり発注物件が減少

トンネル進捗の落ち込みによる納品延期(リニア、新東名他)

原材料、運送費等仕入れコストの上昇

全国的に災害復旧優先となり発注物件が減少

本体工事の進捗遅延

人件費上昇による労務単価の上昇

原材料等仕入れコストの上昇

ファスナー事業

土木資材事業

建設事業

3. 2019年3月期決算実績

7

Page 10: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

建設事業

2,318

2,655

880

△473

29 △20△263

92

△1,901

1,114

205

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

④経常利益増減要因分析

3. 2019年3月期決算実績

(単位:百万円)

2018年3月期 2019年3月期

ファスナー事業 土木資材事業

売上増による

利益増

売上原価増

による利益減

販管費等の減

による利益増

売上原価増

による利益減

販管費等の減

による利益増

売上減による

利益減

販管費等の減

による利益増

売上原価減

による利益増

売上減による

利益減

8

Page 11: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

⑤貸借対照表(B/S)(連結)

2018年3月期 2019年3月期 増減額 コメント

流動資産 15,559(15,664)

15,635 76

現金及び預金 1,386 3,193 1,806 前期完成の大型元請工事(新名神二郎・平田地区遮音壁)の請求完了により増加

受取手形及び完成工事未収入金等

10,668 8,206 △2,462 前期完成の大型元請工事(新名神二郎・平田地区遮音壁)の請求完了による完成工事未収入金の減少

その他流動資産 3,504(3,608)

4,235 731

固定資産 7,883(7,876)

8,141 257

有形固定資産 4,757 4,676 △80

無形固定資産 24 21 △2

投資その他の資産 3,101(3,094)

3,442 341

資産合計 23,445(23,542)

23,777 332

負債合計 10,230(10,328)

9,561 △668

(借入金残高) 1,449 953 △495 長期借入金の削減による減少

純資産合計 13,214 14,215 1,000

負債純資産合計 23,445(23,542)

23,777 332

9

(単位:百万円)

3. 2019年3月期決算実績

「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の適用により、前年度の数値は、当該会計基準等を遡って適用した後の数値となっており、増減額は当該数値との増減額となっております。なお、適用前の数値は( )書にて記載しております。

Page 12: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

⑥損益計算書(P/L)(連結)

実績 計画 実績

コメント2018年3月期 2019年3月期 2019年3月期

金額 構成比 金額 構成比 金額 構成比前期比 計画比

増減額 増減率 増減額 増減率

売上高 25,716 100.0 26,000 100.0 24,674 100.0 △1,042 △4.1 △1,325 △5.1

土木耐震工事、アンカー販売は堅調も自然災害による納品・工事発注延期

売上総利益 7,771 30.2 7,630 29.3 7,106 28.8 △665 △8.6 △523 △6.9 原材料価格等の高騰。 自然災害による発注延期

販売費及び一般管理費

5,160 20.1 5,070 19.5 4,868 19.7 △292 △5.7 △201 △4.0 売上高減少に伴う変動費の減少

営業利益 2,610 10.2 2,560 9.8 2,237 9.1 △372 △14.3 △322 △12.6

経常利益 2,655 10.3 2,600 10.0 2,318 9.4 △337 △12.7 △281 △10.8

親会社株主に帰属する当期純利益

1,762 6.9 1,700 6.5 1,562 6.3 △199 △11.3 △137 △8.1

(単位:百万円、%)

減価償却費 202 ― 225 ― 203 ― 0 0.2 △21 △9.6

設備投資額 122 ― 250 ― 151 ― 28 23.3 △98 △39.4

3. 2019年3月期決算実績

10

Page 13: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

⑦キャッシュ・フロー計算書(連結)

2018年3月期

2019年3月期

増減額

営業活動によるキャッシュ・フロー

△40 4,011 4,052

投資活動によるキャッシュ・フロー

△869 △726 143

財務活動によるキャッシュ・フロー

△727 △879 △151

現金及び現金同等物に係る換算差額

0 0 △0

現金及び現金同等物の増減額

△1,637 2,406 4,044

現金及び現金同等物の期首残高

3,677 2,086 △1,591

現金及び現金同等物の期末残高

2,086 4,493 2,406

(単位:百万円)

3. 2019年3月期決算実績

FCF 3,285百万円2018/3月期 △910百万円⇒4,195百万円増加

2018年4月1日 2019年3月31日

現金及び現金同等物の期首残高2,086

現金及び現金同等物の期末残高4,493

4,011営業活動

CF△879財務活動

CF 0現金及び

現金同等物に係る換算差額

△726投資活動

CF

税引前利益 +2,318売上債権減少 +2,397仕入債務減少 △ 97法人税支払い △ 791

長期借入による収入 + 500長期借入金返済・社債償還 △995配当金支払い △367

投資有価証券の取得△1,200投資有価証券の償還+ 600

11

Page 14: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

だい期首繰越工事高

期中受注工事高

計期中完成工事高 期末繰越工事高 期中

施工高官公庁 民間 合計 手持工事高 施工高 施工比率

2018年3月期

環境工事 2,430 2,835 5,266 4,252 58 4,310 955 - - 4,310

リニューアル工事 689 2,955 3,644 2,243 93 2,337 1,307 22 1.7 2,355

トンネル及びその他の設備関連工事

590 2,335 2,925 2,090 96 2,186 739 23 3.1 2,206

耐震関連工事 1,652 6,418 8,071 3,985 1,802 5,787 2,283 103 4.5 5,847

その他の工事 24 353 377 58 289 348 29 0 2.4 345

計 5,387 14,898 20,285 12,630 2,340 14,970 5,314 149 2.8 15,065

2019年3月期

環境工事 955 4,064 5,019 2,532 9 2,541 2,478 - - 2,541

リニューアル工事 1,307 4,585 5,893 1,938 144 2,082 3,810 18 0.5 2,079

トンネル及びその他の設備関連工事

739 2,280 3,019 2,158 237 2,395 624 17 2.8 2,389

耐震関連工事 2,283 7,305 9,589 4,388 1,614 6,003 3,585 37 1.1 5,938

その他の工事 29 1,176 1,206 94 605 699 507 0 0.0 698

計 5,314 19,412 24,727 11,111 2,610 13,721 11,005 74 0.7 13,647

⑧受注の状況

3. 2019年3月期決算実績

(単位:百万円、%)

12

Page 15: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

①業績予想のポイント

13

売上面

高機能「あと施工アンカー」を中心とした販売力強化と土木耐震工事、トンネル補修工事の増加のほか、元請工事の進捗により増収

利益面

27,000百万円

+2,325百万円

+9.4%

前期比

連結売上高ファスナー事業 9,200百万円

+313百万円

+3.5% 機能性金属系アンカーを中心とした販売力強化及び土木耐震関連工事の増加

土木資材事業 7,350百万円+16百万円

+0.2%

受注は堅調であるが、前期発注延期の進捗と大型物件を中心に契約物件で一部の納品延期が見込まれ横ばい

建設事業 10,450百万円+1,995百万円

+23.6% 元請工事、トンネルリニューアル関連工事、設備工事の各種受注は堅調

2,850百万円

+531百万円

+22.9%

前期比

連結経常利益ファスナー事業 1,410百万円

△103百万円

△6.8% 鋼材価格、労務単価の上昇

土木資材事業 150百万円+105百万円

+237.4%

原材料価格、運送費価格の仕入れコスト上昇も

特殊ボルトの出荷量増加で増加

建設事業 1,290百万円+529百万円

+69.7%

手持ち工事の進捗に伴う増加

鋼材価格、労務単価の上昇

4. 2020年3月期業績予想

高機能「あと施工アンカー」を中心とした販売力強化と土木耐震工事、トンネル補修工事の増加のほか、元請工事の進捗により増収

Page 16: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

②セグメント別売上高・経常利益(連結)

4. 2020年3月期業績予想

14

実績 業績予想

コメント2019年3月期 2020年3月期

金額 構成比 金額 構成比前期比

増減額 増減率

売上高 24,674 100.0 27,000 100.0 2,325 9.4

ファスナー事業 8,886 36.0 9,200 34.1 313 3.5 機能性金属系アンカー販売の強化

前期繰り越し物件「RMA」の完工による増加

土木資材事業 7,333 29.7 7,350 27.2 16 0.2 契約大型物件の納品延期による出荷量の停滞

自然災害復旧優先となり発注物件が減少の影響

建設事業 8,454 34.3 10,450 38.7 1,995 23.6 元請工事受注増加、リニューアル工事の需要拡大

前期繰越物件の本格稼働

(単位:百万円、%)

経常利益(率)

2,318(9.4%)

100.02,850

(10.6%)100.0 531 22.9

ファスナー事業1,513

(17.0%)65.3

1,410 (15.3%)

49.5 △103 △6.8 鋼材価格、労務単価の上昇

土木資材事業44

(0.6%)1.9

150 (2.0%)

5.3 105 237.4 鋼材他原材料価格の高騰

建設事業760

(9.0%)32.8

1,290 (12.3%)

45.2 529 69.7 資機材価格、施工管理者不足による外注施工費の上昇

前期繰越物件の本格稼働

Page 17: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

③セグメント毎業績予想ポイント

4. 2020年3月期業績予想

15

ファスナー事業

安全対策機能性アンカー(緩み止め、フェイルセーフ)の需要拡大

土木地下構造物耐震せん断補強工事強需要拡大(RMA工法)

建築物耐震工事の民間需要拡大

業界全体としての施工管理者不足(資格取得の社内支援で対応)

土木資材事業

鋼材値上がりの懸念

自然災害復旧優先による発注遅れ

大型物件(リニア中央新幹線、新東名等)の納品延期

ロックボルトの補修工事事業分野への用途拡大

環境対策・重金属対策シートの需要拡大

建設事業

契約物件の大型元請工事の進捗

全国的なインフラ補修工事の発注本格化

高速道路特定更新事業の発注本格化

都市部でのトンネル耐火板工事の需要拡大

業界全体としての施工管理者不足(資格取得の社内支援で対応)

(連結子会社アールシーアイ)

東日本エリア、私鉄を中心とした鉄道橋脚一面耐震補強の需要増加

Page 18: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

④損益計算書(P/L)業績予想(連結)

実績 業績予想

コメント2019年3月期 2020年3月期

金額 構成比 金額 構成比前期比

増減額 増減率

売上高 24,674 100.0 27,000 100.0 2,325 9.4 金属系アンカー等の販売、耐震関連工事は堅調。土木資材契約物件の納品停滞の懸念も前期繰越のトンネル補修工事の進捗により増加

売上総利益 7,106 28.8 7,770 28.8 663 9.3 耐震関連工事、トンネル補修工事前期繰越物件の進捗により増加

販売費及び一般管理費

4,868 19.7 4,970 18.4 101 2.1 売上高増加による変動費の上昇

営業利益 2,237 9.1 2,800 10.4 562 25.1

経常利益 2,318 9.4 2,850 10.6 531 22.9

親会社株主に帰属する当期純利益

1,562 6.3 1,900 7.0 337 21.6

(単位:百万円、%)

4. 2020年3月期業績予想

減価償却費 203 - 188 - △15 △7.4

設備投資額 151 - 200 - 49 32.5

16

Page 19: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

5. 株主還元・配当方針

17

配当性向推移

配当方針:2021年3月期配当性向25%以上を目標とし、将来は30%を目指す。

(円)

25.0

30.0

40.0

50.0

50.0

60.0

15.0% 14.8%15.7%

20.9%

23.5% 23.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

0

10

20

30

40

50

60

70

2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期

予想1株当たり配当額 連結配当性向

Page 20: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

Ⅱ.経営戦略

Page 21: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

19

1. 事業環境認識

建設市場を取り巻く環境

建設投資— 2019年度の建設投資は、57兆9,100億円見通し(前年度比2.1%増)

建築30兆8,900億円(前年度比-0.2%減)

土木27兆200億円(前年度比4.8%増)— 好調な内外需を背景に景況感は改善、建設業においては、 企業規模に関わらず、予想値大幅超

資材価格動向— 建設資材の価格動向は異形棒鋼、H形鋼、石油(軽油)は上昇。その他の資材も、“やや上昇”であるが今後も上昇リスクは継続

建設就業者動向

— 建設業就業者数は年々減少— リーマンショックによる建設業離れ、技術者の高齢化による定年、若年層の入職者離れ

— 好景気を背景とした求人倍率の上昇からも労働力人口の確保が課題

— 首都圏を中心とした旺盛な建設需要に対して労働力人口の不足もあり、労務単価の上昇の懸念、2019年3月から適用する公共工事設計労務単価は全国全職種単純平均で対前年度比4.1%引き上げ

あと施工アンカーの市場動向

トンネル用資材の市場動向

あと施工アンカー市場は前年より微増

− 一般建築物での先付けアンカー浸透による建築市場の減少

− 耐震化工事は小・中学校校舎は全国的にほぼ整備、民間の耐震化が増加

道路トンネル市場は縮小傾向な一方で、鉄道トンネル市場は拡大

− 鉄道トンネル:北海道、九州の2つの整備新幹線、リニア中央新幹線

− 道路トンネル:新東名、上信越道、一般国道

国内トンネル工事請負額推移

(出所)(一社)日本トンネル技術協会データより当社作成

(億円)

162.8 168.4 170.4 181.6202.3

223.9 213.9184.8 189.9

0

100

200

300

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

その他 接着系 金属系

18,783 18,629 18,224 17,432 18,23227,146

29,718 32,08533,850

0

10,000

20,000

30,000

40,000

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

その他 洞道管路 水路 道路 鉄道

(億円)

(出所)(一社)日本建築あと施工アンカー協会データより当社作成

Page 22: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

2. 中期経営計画骨子

業界に先駆けて高付加価値の製品・工法を開発し、持続的成⻑を可能にする企業グループ

高度な社会インフラ整備の実現に向け、常に「オンリーワン」技術にチャレンジし、豊かな社会資本・インフラ整備に貢献する専門家集団としての責務を果たす

あるべき姿

研究開発を強化:差別化できる製品・工法を継続的に創出

基本方針

本業の再強化 持続的成長

財務体質の強化 コンプライアンスの強化

基本戦略

既存事業(成熟分野)

既存事業(成長分野)

新規事業

インフラ補修・補強への事業展開強化

顧客・現場を重視した営業展開

新事業の創出

人材の確保・育成強化: 高品質な製品・工法を提供

コンプライアンス体制の強化

20

経常利益(百万円) 2,318 3,200

ファスナー事業 1,513 1,380

土木資材事業 44 630

建設事業 760 1,190

2019年3月期実績

2021年3月期目標

売上高(百万円) 24,674 28,500

ファスナー事業 8,886 9,600

土木資材事業 7,333 7,900

建設事業 8,454 11,000

経常利益率 9.4% 11.2%

ROE 11.4% 15.0%

有利子負債 953百万円 1,000百万円以下

自己資本比率 59.8% 65%以上

D/Eレシオ 0.1 0.1以下

Page 23: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

ファスナー事業

8,006

8,886 9,200 9,600

土木資材事業

7,354

7,333 7,3507,900

建設事業

10,3558,454

10,450

11,000

1,077

1,5131,410 1,380

235

44150

630

1,342

760

1,290

1,190

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

3.中期経営計画進捗状況

受注状況は概ね良好であったが、自然災害による発注延期や工事進捗遅延の影響もあり2020年3月期に手持ち工事

残高を多く残す状況となった。また、鋼材等原材料価格高騰や、

建設技術者不足など業界全体の共通の課題となっている。

21

2018年3月期 2019年3月期実績 2021年3月期計画

売上高285億円

売上高246億円

経常利益32億円

経常利益23.1億円

経常利益率 9.4%ROE 11.4%有利子負債 953百万円自己資本比率 59.8%D/Eレシオ 0.1

経常利益率 11.2%ROE 15.0%有利子負債 1,000百万円以下自己資本比率 65%以上D/Eレシオ 0.1以下

成長分野/新規事業による成長

既存事業での安定成長

新規事業

トンネル掘削資材

あと施工アンカー

土木関連工事

成長事業

インフラ補修・補強

DIY商品

支柱鋼管膨張補強

AI/IoT進化

(百万円)

2020年3月期予想

Page 24: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

22

①既存事業~主要物件

22

リニア中央新幹線

北海道新幹線25現場土木資材事業

ファスナー事業

建設事業

4. 経営戦略トピックス

日高道 大狩部トンネル工事

国道106号 川井地区トンネル

大麦代トンネル補修工事

大野油坂道 トンネル3カ所(川合、荒島第一、荒島第二)

国道57号滝室坂トンネル2カ所(東・西)

大和川線遮音壁設置工事

北陸道敦賀~今庄間TN背面空洞注入工事

H30山陽道 岡山高速道路事務所管内橋梁はく落対策工事 中国自動車道北房IC~大佐スマート

IC間土木更新工事

東京港臨海道路南北線 耐火板工事

東北自動車道 十和田管内高速道路リニューアル工事

白石IC橋他ロッキング橋耐震補強工事

木下川排水機場耐震補強工事隅田川(新神谷橋)左岸防潮堤千代田線ホームドア工事

上原配水池耐震補強工事

三重浄水場水処理施設耐震化工事

松山総合後援配水池耐震補強工事

浅野町ポンプ場他建設工事

阪神地区耐震補強

名港線可動式ホーム柵設置工事

水島直値福田後援体育館耐震補強工事備中県民局庁舎耐震改修工事

柳が崎浄水場耐震補強工事

名古屋支社管内下部工耐震補強工事(その2)緊急防災対策河川工事(高浜川水門)

新東名高速道路厚木南IC~伊勢原北IC間遮音壁工事

北陸道木之本~敦賀間TN背面空洞注入工事

山形浄化センター汚泥処理棟耐震補強工事

Page 25: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

②成長分野~インフラ補修・補強への事業展開強化

23

東京五輪以降に顕在化するインフラ補修・補強需要を、ニーズを捉えた付加価値の高い製品の開発で取り込む

「短工期・高耐久・省力化・可視化・低コスト」が求められる時代

トンネル長寿命化大規模修理

中央自動車道 辰野トンネル

4. 経営戦略トピックス

新設から補修・補強へ

高速道路、鉄道でのトンネル長寿命化等大規模補修計画

→ エリア受注展開の強化

土木地下構造物耐震せん断補強シェア45%

→ 適用部位拡大の認証取得/他構造物への水平展開

調査・診断⇒設計⇒施工の補修一貫受注体制のシステム構築

ロックボルト技術⇒補修・補強事業への用途展開

トンネル長寿命化大規模修理 構造物耐震せん断補強

補修・補強工事の例

前田樋管トンネル

トンネル内部に炭素繊維シートを接着することにより、覆工コンクリート崩落を防ぎ、トンネル長寿命化を実現

ボックスカルバートの排水路にあと施工で補強鉄筋を配置することで構造物のせん断体力を向上させ地震に備える

Page 26: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

③新事業創出

土壌汚染の防止に対応し、トンネル掘削残土「ずり」に含まれる自然由来重金属汚染の対策用遮水シート(封じ込め工

法)に加え、吸着層工法の効率化に向けた技術開発を推進

トンネル掘削残土「ずり」に含まれる自然由来重金属汚染対策に重金属吸着シート工法の開発

重金属処理技術への進出

土壌汚染防止への対応

– トンネル掘削等の建設工事において、自然由来重金属を高濃度で含む地質体が出現する現場に対し、遮水シートを供給(封じ込め工法)

– 既に実績のある材料販売に加え、工事を請け負う体制を構築

遮水シートによる封じ込め工法施工状況

4. 経営戦略トピックス

現在適用されている吸着層工法の効率化を目指した応用工法の研究・共同開発を推進中

– 吸着層工法:重金属元素を吸着する層を築造し、その上に汚染土壌を盛り立て、汚染土壌からの浸出水を吸着層に通過させることで、環境へ影響のない水質にして排水する工法

– 既存の吸着層工法では吸着層の築造に複数工程が必要であり、吸着層の不均一が吸着性能に悪影響を及ぼすことが課題

既存工法の効率化への取組み

24

重金属吸着シートを㈱イーエス総合研究所・凸版印刷㈱と共同で開発中

自然由来の重金属汚染対策

重金属吸着シート工法の開発

吸着シート工法の試験施工

– 2019年度中の上市に向けて吸着シートの施工性を確認、学会発表を予定

重金属吸着シート試作品

法面施工状況 平地施工状況

吸着層工法の効率化– 作業工程の削減:吸着層築造工程の削減

– 品質の向上:工場加工による均一な吸着剤分布による安定した吸着能の確保

Page 27: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

④研究開発(1)重金属汚染土壌の微生物処理

重金属汚染土壌の微生物処理の研究 製品化に向けた取り組み

重金属処理に微生物を利用し浄化する方法を研究開発中。処理が困難な重金属元素を微生物で浄化できると期待

微生物添加量・添加栄養量の最適化検討

最適な菌床の選定検討

国内外の学会発表を予定

4. 経営戦略トピックス

「 Pseudomonas stutzeri NT-I株」

セレン処理微生物「Pseudomonas stutzeri NT-I株」の利用

– 実験室レベルの試験で土壌中のセレンを環境基準値(0.01mg/L)以下まで処理することに成功

「6価セレン汚染土壌の微生物処理試験」

重金属セレン

– 重金属のなかでも特に6価セレンは薬剤で処理することが困難

– 火山堆積物に含まれ、日本全国に広く分布

実験機器

25

「恒温庫」→空気槽式の恒温機を使って微生物処理 における温度の影響を検討

「溶出試験振とう機」→土壌に含まれている重金属元素を水溶液中に溶出するための研究機器

Page 28: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

AIや画像解析技術を利用した、高速道路の交通規制内安全対策技術を開発中

NEXCO総研による安全対策技術実証実験 製品化に向けた改良

AIによる車両判定精度及び進入検知精度検討

AIによる検知エリア設定の自動化検討

クラウドを活用したシステム全体の設計

高度な専門技術を保有する優良企業とのオープンイノベーション

㈱ 高速道路総合技術研究所、中日本高速道路 ㈱ 立会の

もとSiラセル-進入の性能を検証

■ 評価

-総合評価

3段階中 最高位「Ⅰ」の評価を獲得

「現場従事者による設置作業状況」 「規制内進入検知試験状況」

Ⅰ 高速道路の本線規制での有用性が確

認できた

Ⅱ 課題の解決を前提に、高速道路の本線

規制での有用性が確認できた

Ⅲ 高速道路の本線規制での有用性を確

認できなかった 「詳細評価一覧」

4. 経営戦略トピックス

④研究開発(2)高速道路交通規制内安全対策技術

26

Page 29: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

5. 環境・社会への取り組み

27

環境対応製品/施工

土木工事における環境負荷の軽減をめざし、環境対応工法の研究開発を実施

JICA(国際協力機構)の「SDGsビジネス支援型案件化調査」に当社提案が採用

SDGsビジネス支援

タイにおける防災・災害対策

従来のドライモルタルの荷姿(20kgのビニル袋詰め)を繰り返し使用可能なリターナブルバッグ「ふたたび君」(500kg、1,000kgの2種類)に変更することにより、空袋ゴミなどの産業廃棄物が発生しないため、ゼロエミッションに貢献。

環境対応製品

「ふたたび君」

シックハウスの原因となる有害化学物質や、環境ホルモンを含まない高安全性製品

「エスアールタイト」「Qタイト」

特殊積層繊維シートによるインフラ補修・補強案件化調査

淺沼組、株式会社ケー・エフ・シー、阪神高速道路の3社を提案法人とするタイにおける防災・災害対策「特殊積層繊維シートによるインフラ補修・補強案件化調査」を採択

社会インフラ管理機関(高速道路公社、運輸省道路局、運輸省地方道路局等)において、軽量・高作業効率の多層繊維シートによる補修・補強技術の利用により、インフラの劣化抑制・強化を目指す取り組み。

※開発途上国の開発ニーズと日本国内の民間企業等の優れた製品・技術とのマッチングを行い、「SDGs達成に貢献するビジネス(SDGsビジネス)」及び開発途上国の課題の解決を図り、ODAを通じた二国間関係の強化や経済関係の一層の推進を目的として、JICA(国際協力機構)が支援を行う事業

Page 30: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

Appendix

Page 31: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

1. 会社概要

会社名 株式会社ケー・エフ・シー KFC,Ltd.

本店 大阪市北区西天満3丁目2番17号

設立 1965年3月4日

事業内容

• あと施工アンカー等建設用ファスナー類及び付属品の販売・施工• ロックボルト・防水シート等トンネル掘削用資材の販売•道路・トンネルをはじめとした環境・安全施設工事及び耐震関連工事の設計・施工

代表者 代表取締役社長 髙田 俊太

売上高 24,674百万円 (連結/2019年3月期)

経常利益 2,318百万円 (連結/2019年3月期)

親会社株主に帰属する当期純利益

1,562百万円 (連結/2019年3月期)

資本金 565百万円 (連結/2019年3月期末)

従業員数 274名 (連結/2019年3月期末)

証券コード 3420 東証第二部

29

Page 32: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

2. 企業理念

一、私たちは信用を重んじ、社会の発展と豊かな環境づくりに貢献します。

一、私たちは時代のニーズに対応し、常に変貌する企業を目指します。

一、私たちは社員相互の信頼のもと、人材を育成し、希望に満ちた企業を創造します。

一、私たちは常に学ぶ姿勢を持ち、自己と企業の進歩、改善を目指します。

30

Page 33: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

3. 事業内容・当社の特徴

時代のニーズに先進技術で応え続けて半世紀

建設用アンカーのパイオニア

①建築土木用アンカー製品及びロックボルト等トンネル掘削資材の販売から道路・トンネルの環境・安全施設工事、リニューアル

工事、耐震関連工事をトータルにサポートします。

②お客様のニーズに対応した技術提案営業を推進しております。

③現場からのフィードバックにより、さらに安全性と機能性を追求した新たな製品と新工法の開発に取り組んでおります。

設計・技術開発 現場施工

埼玉県加須市に全事業部門を横断的に統一した技術部門である技術研究所を設置

それぞれの事業部からフィードバックされる情報・アイデアをもとに、新たな製品、技術、工法を開発するとともに、既存技術の異業種、他分野の適応などについても研究を実施

31

Page 34: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

4. 沿革

32

大証・東証統合に

伴い東証2部上場

2013

大証2部上場

1997

万国博覧会 青函トンネル

関越自動車道最高裁判所

恵那山トンネル

関西国際空港東北新幹線

瀬戸大橋

リニアモーターカー実験線

1965大阪市に株式会社チューガイ設立建設ファスナー株式会社に名称変更

1970レジン化学工業株式会社(現アールシーアイ株式会社・連結子会社)を設立

1976オーストリアGDアンカー社との提 携 に よ り NATM を日本で初めて導入

1986株式会社ケー・エフ・シーに社名変更

1998関東流通センターを埼玉県加須市に新築移転・技術研究所を設置

2012中国河北省唐山市に50%出資の唐山日翔建材科技有限公司(連結子会社)設立

2015設立50周年

1969土木資材事業部創設

1971建設事業部創設

Page 35: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

5. 拠点網

33

仙台

静岡

福岡唐山日翔建材科技有限公司 広島

名古屋

岡山

横浜

加須

東京本社本店

アールシーアイ㈱

国内:13拠点(本店1・本社1・営業所7拠点、流通センター2拠点、技術研究所2拠点)、グループ会社1社

海外:グループ会社1社

本社・本店

営業所

流通センター・技術研究所

グループ会社

大阪本店関東流通センター・技術研究所

東京本社

富田林

Page 36: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

ファスナー事業①あと施工アンカー

34

昭和30年代後半、海外品が主流だったあと施工アンカー分野において、自社開発技術により国産化を成功し、以降

「あと施工アンカー」のパイオニアとしての高い技術力製品は多くのインフラ工事に採用

ドリルに印を付けその長さで穴を空ける

孔内の清掃実施

専用の打ち込み棒で打設→アンカーの裾が広がり固定

アンカーボルトを挿入

取り付ける器具等をボルトで固定

1 母材穿孔 2 孔内清掃 3 挿入

4 打設 5 取付け

あと施工アンカーについて あと施工アンカーの施工手順(金属系)

「あと施工アンカー」=固まっているコンクリートにドリルで孔を空け、コンクリートアンカーを打設して、構造物を定着させるのに使用

金属系アンカー 接着系アンカー

主に金属の拡張部が開き、孔壁に機械的に固着する

カプセルなどの定着材を硬化させボルトなどを物理的に固着

6. 当社事業の特長

Page 37: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

ファスナー事業②高機能製品群

耐震補強工事関連の新製品開発にも積極的に取り組み、各種建築・土木構造物に合わせた製品・工法を提供

国内工事に必要不可欠な各分野において土木では国内トップシェア

耐久性、安全性など高度な技術が求められる高付加価値製品の分野において高い技術

施工・維持管理コストの削減

-ワイヤー連結部と本体の一体成型

めねじ(本体打ち込み式)アンカーとしては世界初のゆるみ止め機能を有したKロックアンカー

→鉄道道路等の常時振動している場所

無機質特殊セメントモルタル

施工性・耐火性・安全性・環境性・経済性に優れた接着系アンカー

無機系接着アンカー分野 二重落下防止安全対策分野

落下防止機能

-ゆるみ発生時でもアンカーネジ部に施した段落ち部でナットが停止

フェイルセーフアンカー分野 ゆるみ止め機能付めねじアンカー分野

35

6. 当社事業の特長

Page 38: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

土木資材事業

掘削したトンネルにコンクリートを吹き付けトンネルを安定化させる

1975年に軟弱地盤の上越新幹線・中山トンネルにて初めて当社が導入したNATM工法を日本で初めて採用、以来40年に亘り同工法での技術を先導

NATM工法の工事手順

NATM工法とは

トンネル工事におけるロックボルトでは全国No.1 60%超のシェア

日本に初めてトンネル掘削工法NATM(新オーストリアトンネル工法)を紹介、以降常に業界のトップランナーとして日本の

トンネル技術を牽引、リニア中央新幹線実験線においても中核技術を担う

ロックボルトの国内シェアNo.1

トンネル工事に欠かせないロックボルトでは60%超の圧倒的シェア、山岳部を貫くリニア中央新幹線実験線にも採用

非排水型トンネル用防水シートのシェア80%

大型トンネルで採用が広がる非排水型トンネルにおける施工難度が高い工法に対応

掘削・ずりだし1 吹き付け→ロックボルト2

防水シート施工3 覆工コンクリート4

ロックボルトを山に突き刺し地山を内部から補強する

山の水がトンネルに入らないように防水シートを張る→山から出た水は防水シートの裏側を通り、両端に設置した排水管を通って外に排出される

セントルと呼ばれる半円形の型枠を使って最後のコンクリートの壁を作る

36

6. 当社事業の特長

Page 39: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

我が国初めてのトンネル内装工事や天井板耐火、防音壁工事に携わり業界のパイオニアとしての技術開発により業界をリード

建設事業

トンネル内付帯工事/変状対策工事

当社の強みを活かした技術により国内のインフラ整備をサポート

耐震補強工事に数多くの実績、近年ではトンネル施工の実績を生かしインフラ補修工事のマーケットに注力

構造物修繕工事/予防保全工事

新設工事からトンネルに携わってきた長年の実績により、トンネルを知り尽くした開発力が持つ補修技術を活用

遮音壁設置工事 建築物・構造物耐震補強工事

37

6. 当社事業の特長

Page 40: 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019 年 3月期決算 …2019/06/05  · 当社は、機関投資家・アナリスト向けの「2019年3月期決算説明会」を

本日はありがとうございました

本資料につきましては投資家の皆様への情報提供のみを目的としたものであり、売買の勧誘を目的としたものではありません。

本資料における、将来予想に関する記述につきましては、目標や予測に基づいており、確約や保証を与えるものではありません。また、将来における当社

の業績が、現在の当社の将来予想と異なる結果になることがある点を認識された上で、ご利用ください。

また、業界等に関する記述につきましても、信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するもの

ではありません。

本資料は、投資家の皆様がいかなる目的にご利用される場合においても、お客様ご自身のご判断と責任においてご利用されることを前提にご提示させて

いただくものであり、当社はいかなる場合においてもその責任は負いません。

技術の力で未来を支える

IRに関するお問い合わせ先

株式会社ケー・エフ・シー 経営企画室

電話:06-6363-5653(大阪)/03-6402-8273(東京)e-mail:[email protected]

将来見通し等に関する注意事項

38