競輪・オートレースを巡る最近の状況について

平成３０年５月１４日経済産業省製造産業局

車両室

資料１

１．競輪の売上高・本場入場者数等の推移 競輪の２９年度の売上高は、前年度比０.９％増の約６,４００億円（４年連続増加）。一方、本場入場者数は、減少傾向。

売上増加の主な要因は、インターネット投票の売上増加。

1

7,913 (94.2%)

7,276 (91.9%)

6,350 (87.3%) 6,229

(98.1%) 6,091 (97.8%)

6,063 (99.5%)

6,159 (101.6%)

6,308 (102.4%)

6,346 (100.6%) 6,400

(100.9%)

2,516 (94.7%) 2,382

(94.7%) 2,137 (89.7%) 1,993

(93.3%) 1,871 (93.9%) 1,735

(92.8%)1,672

(96.3%)1,676

(100.3%) 1,602 (95.6%) 1,499

(93.5%)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

5,000

5,500

6,000

6,500

7,000

7,500

8,000

20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

単位：人単位：億円

年度

車券売上金額 本場入場者数（１日当たり）

※括弧内は対前年度比

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

２．競輪の売上高の販路別構成の推移

本場・場間場外・専用場外の売上高は減少傾向が続く一方、インターネット投票の売上高が増加。

主な増加要因は、ミッドナイト競輪の売上増加。

2

1,218(81.9%)

1,000(82.1%)

788(78.8%)

685(86.9%)

599(87.4%)

519(86.6%)

437(84.2%)

375(86.0%)

324(86.4%)

291(89.9%)

3,389(91.6%) 3,078

(90.8%) 2,632(85.5%)

2,550(96.9%)

2,447(96.0%)

2,382(97.3%)

2,367(99.3%)

2,280(96.3%) 2,084

(91.4%)1,964

(94.3%)

1,894(102.6%) 1,789

(94.4%)1,584

(88.5%) 1,548(97.7%) 1,591

(102.8%)1,610

(101.2%)1,612

(100.1%) 1,587(98.4%) 1,520

(95.8%) 1,449(95.3%)

1,413(103.3%) 1,408

(99.7%)1,346

(95.6%) 1,447(107.5%)

1,455(100.5%)

1,552(106.7%)

1,744(112.3%)

2,066(118.5%)

2,418(117.0%)

2,696(111.5%)

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

単位：億円

年度

インターネット投票(電話投票を含む)

専用場外車券売場

場間場外(他の競輪場で開催される競輪の競輪場での販売)

本場(当該競輪場で開催される競輪の当該競輪場での販売)

42.1%

22.6%

30.7%

4.6%

※括弧内は対前年度比

構成割合

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

（参考）ミッドナイト競輪について ２９年度には、２０施行者が年３６９日（前年度比約１２％増）ミッドナイト競輪を開催し、売上は約５７４億円（前年度比約３０％増）。

１日当たりの売上は、約１.６億円（前年度比約１７％増）。特に、民間ポータル事業者の売上が伸びている。

３０年度は、２５施行者が年４３２日開催予定。

3出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

76.7 144.6 217.4 250.4 42.8

112.9

223.3 322.4

1.4

0.79 0.64

0.54 0.56

0.58 0.64

0.66 0.68

0.03 0.05 0.11 0.21 0.32 0.50

0.67

0.87 0.82 0.69 0.64

0.77 0.90

1.14

1.33 1.56

0.0

0.3

0.6

0.9

1.2

1.5

1.8

0

100

200

300

400

500

600

２２ ２３ ２４ ２５ ２６ ２７ ２８ ２９

単位：億円／日単位：億円／年

年度

場外前売り民間ポータルオフィシャル①オフィシャル（１日当たり）②民間ポータル（１日当たり）①＋②合計（１日当たり）

開催日数 6 34 36 53 133 225 331 369

（注）開催日数は延べ日数

３．競輪のグレード別売上高構成の推移 グレードレースの売上高は全体的に減少傾向。 FⅡについては、ミッドナイト競輪のみならず、ミッドナイト競輪を除く開催についても増加。開催日数が減る中での売上増加の主な要因は、インターネット投票の大幅な売上増加。

4

1,180(97.9%)

1,119(94.8%)

969(86.6%)

924(95.3%)

865(93.6%)

803(92.8%)

706(88.0%)

710(100.6%)

673(94.7%)

711(105.7%)

5 24

(477.5%) 23 (98.5%)

41 (175.0%)

120 (294.7%)

257 (215.4%)

441 (171.2%)

574 (130.3%)

2,083(97.7%) 1,987

(95.4%)1,768

(88.9%)1,769

(100.1%)1,946

(110.0%)2,017

(103.7%)2,244

(111.3%)2,294

(102.2%)2,329

(101.5%)2,339

(100.4%)

3,187(91.4%) 2,972

(93.3%)2,513

(84.5%)2,502

(99.6%) 2,452(98.0%)

2,435(99.3%)

2,333(95.8%)

2,296(98.4%)

2,095(91.2%)

1,997(95.3%)

572(96.7%)

323(56.5%)

292(90.4%)

250(85.6%)

128(51.1%)

120(93.9%)

124(103.5%)

130(104.3%)

198(152.7%)

186(93.9%)

890(90.2%)

874(98.2%)

803(91.9%)

760(94.6%)

677(89.1%)

648(95.7%)

631(97.4%)

621(98.4%)

611(98.5%)

593(97.0%)

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

２０ ２１ ２２ ２３ ２４ ２５ ２６ ２７ ２８ ２９

単位：億円

年度

ＧⅠ ＧⅡＧⅢ ＦⅠＦⅡ（ミッドナイト） ＦⅡ（ミッドナイト除く）

※括弧内は対前年度比

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

４．競輪の開催日数推移

近年の選手数の減少に伴い、開催日数は減少傾向であったものの、２７年度以降は概ね横ばい傾向。

5

1,616 (91.2%)

1,595 (98.7%) 1,457

(91.3%)1,414

(97.0%)1,462

(103.4%)1,387

(94.9%) 1,151 (83.0%) 986

(85.7%) 860 (87.2%)

827 (96.2%)

789 (95.4%)

6 34(566.7%)

36(105.9%) 53

(147.2%)133

(250.9%) 225(169.2%) 331

(147.1%)369

(111.5%)432

(117.1%)

947 (87.2%)

926 (97.8%) 859

(92.8%)849

(98.8%)858

(101.1%) 867 (101.0%) 843

(97.2%) 800 (94.9%)

796 (99.5%)

793 (99.6%)

784 (98.9%)

199 (97.1%)

199 (100%)

187 (94.0%)

195 (104.3%)

185 (94.9%) 185

(100%) 181 (97.8%) 185

(102.2%)185

(100%)189

(102.2%)198

(104.8%)

2,762 (90.2%)

2,720 (98.5%)

2,509 (92.2%)

2,492 (99.3%)

2,541 (102.0%) 2,492

(98.1%) 2,308 (92.6%) 2,196

(95.1%)2,172

(98.9%)2,178

(100.3%)2,203

(101.1%)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

２０ ２１ ２２ ２３ ２４ ２５ ２６ ２７ ２８ ２９ ３０

単位：日

年度

ＧレースＦⅠＦⅡ（ミッドナイト）ＦⅡ（ミッドナイト除く）

※括弧内は対前年度比

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

（参考）競輪選手数の推移

6出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

33 51 (154..5%)

69 (135.3%)

83 (120.3%)

98 (118.1%)

109 (111.2%)

2,705 (99.4%)

2,682 (99.1%)

2,536 (94.6%)

2,354 (92.8%)

2,133 (90.6%)

1,927 (90.3%)

1,782 (92.5%)

1,621 (91.0%)

1,585 (97.8%)

1,558 (98.3%)

851 (99.8%)

849 (99.8%) 845

(99.5%) 819 (96.9%) 689

(84.1%) 669 (97.1%) 685

(102.4%) 676 (98.7%)

674 (99.7%)

672 (99.7%)

3,556 (99.5%)

3,531 (99.3%) 3,381

(95.8%) 3,173 (93.8%)

2,855 (90.0%) 2,647

(92.7%) 2,536 (95.8%) 2,380

(93.8%)2,357

(99.0%)2,339

(99.2%)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

単位：人

年

Ｓ級Ａ級女子

２７年以降は、２,３００～２,４００名程度の選手数を維持。女子選手は増加傾向。

5．オートレースの売上高・本場入場者数の推移

オートレースの２９年度の売上高は、前年度比０.８％増の約６６０億円（１場当たりの売上は３年連続増加）。

増加の主な要因は、インターネット投票及び専用場外車券売場の売上増加。

7

1,092(99.4%) 1,049

(96.1%) 973(92.7%)

861(88.6%) 844

(98.0%) 756(89.5%) 688

(91.0%) 668(97.2%)

678(101.5%) 654

(96.4%)660

(100.8%)

182(99.4%)

175(96.1%)

162(92.7%) 144

(88.6%)141

(98.0%)126

(89.5%)115

(91.0%)111

(97.2%)113

(101.5%)131

(115.7%)132

（100.8%)

4,721 (98.7%) 4,596

(97.4%) 4,398 (95.7%) 4,118

(93.6%) 3,976 (96.6%) 3,856

(97.0%) 3,787 (98.2%) 3,630

(95.8%) 3,595 (99.0%)

3,697 (102.9%) 3,519

(94.5%）

0

2,000

4,000

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

単位：人単位：億円

年度

車券売上金額車券売上金額（１場当たり）本場入場者数（１日当たり）

※括弧内は対前年度比

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

６．オートレースの売上高の販路別構成の推移

本場・場間場外の売上高が減少傾向にある一方、専用場外・インターネット投票の売上高は増加傾向。

8

421(89.2%) 374

(88.9%) 322(86.2%) 271

(84.3%) 242(89.1%)

221(91.4%) 189

(85.3%)168

(89.1%)160

(95.1%)140

(87.6%)132

(94.1%)

488(102.4%) 464

(95.0%)420

(90.6%)368

(87.5%) 351(95.4%) 300

(85.6%) 263(87.4%) 249

(94.9%) 236(94.8%) 187

(79.3%) 173(92.2%)

14

(292.4%) 13(304.0%) 19

(150.0%) 54(281.8%) 61

(112.8%)

183(121.8%) 211

(115.3%)230

(108.9%)222

(96.5%) 251(113.1%)

233(92.8%) 232

(99.7%) 238(102.5%)

263(110.6%) 273

(103.6%)294

(107.8%)

0

200

400

600

800

1,000

1,200

19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

単位：億円

年度

インターネット投票(電話投票を含む)専用場外車券売場場間場外(他の競走場で開催されるオートレースの競走場での販売)本場(当該競走場で開催されるオートレースの当該競走場での販売)

20.0%

26.2%

44.6%

9.2%

※括弧内は対前年度比

構成割合

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

（参考）専用場外車券売場数の推移

9

オートレースの専用場外車券売場は、オートレース場の近隣地域のみではなく、北海道、東北、近畿、四国などオートレース空白地域に展開、２９年度末までに２８施設が設置された。

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

1.4 4.2 12.8

19.2

54.1 61.0

2

5

8

14

2528

0

5

10

15

20

25

30

0

10

20

30

40

50

60

70

24 25 26 27 28 29

単位：カ所単位：億円

年度

専用場外売上額

専用場外施設数

７．オートレースのグレード別売上高構成の推移 ２９年度のグレード別の売上高について、前年度に比べてSGは増加、GⅠは微減、GⅡ及び普通開催は横ばい。

普通開催の売上高は、昼間開催の売上減をミッドナイトの売上でカバーしている。 ２９年度のミッドナイト１日当たりの売上高は２８年度と同程度（約０.６億円）であるが、開催日数が増加（２６日→３７日）。

10

573(98.5%) 538

(93.8%) 506(94.2%) 466

(92.0%) 501

(107.5%) 392(78.3%) 355

(90.5%) 359

(101.0%) 367

(102.3%) 377

(102.8%) 380

(100.9%)

122(98.4%) 117

(95.6%) 112(95.9%) 95

(84.3%) 37

(38.7%) 96(261.6%) 86

(90.3%) 76

(88.4%) 81

(105.5%) 65

(80.4%) 65

(100.0%)

265(100.7%) 256

(96.6%) 231(90.4%) 195

(84.4%) 203(104.1%) 175

(86.3%) 161(91.9%) 148

(91.8%) 145

(97.9%) 130(89.6%)

127 (97.6%)

131(101.7%) 138

(105.6%) 123(88.6%)

106(86.0%) 103

(97.6%) 92

(89.7%) 85(92.0%) 85

(100.3%) 86

(101.2%) 82(95.6%)

88 (106.3%)

0

200

400

600

800

1,000

1,200

１９ ２０ ２１ ２２ ２３ ２４ ２５ ２６ ２７ ２８ ２９

単位：億円

年度

ＳＧ ＧⅠ ＧⅡ 普通

※括弧内は対前年度比

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

８．オートレースの開催日数推移 ２７年度末で船橋場が廃場になったことにより、２８年度は開催日数が減少。２９年度はミッドナイトの開催日数の増加に伴い増加。

11出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

336(93.3%)

341(101.5%)

336(98.5%)

325(96.7%)

327(100.6%)

325(99.4%)

324(99.7%)

324(100%)

321(99.1%)

293(91.3%)

294(100.3%)

296(100.7%)

3 26(867%)

37(142.35)

38(102.7%)

142(98.6%)

142(100%)

144(101.4%)

134(93.1%)

110(82.1%)

140(127.3%)

140(100%)

140(100%)

140(100%)

120(85.7%)

119 (99.2%)

120 (100.8%)

478 483 480 459 437

465 464 464 464 439 450 454

0

100

200

300

400

500

600

１９ ２０ ２１ ２２ ２３ ２４ ２５ ２６ ２７ ２８ ２９ ３０

単位：日

年度

Ｇレース

普通（ミッドナイト）

普通

※括弧内は対前年度比

９．公営５競技の売上高の推移

12

0

1

2

3

20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

単位：兆円

年度

競輪オートレース中央競馬地方競馬ボートレース

中央競馬：2兆7,477億円(前年比：102.9％)

ボートレース：1兆2,378億円(前年度比：111.4％)

競輪：6,400億円(前年度比：100.9％)

オートレース：660億円(前年度比：100.8％)

地方競馬：5,525億円(前年度比：113.5％)

※中央競馬については暦年。２９年度の地方競馬売上高は速報値。

各公営競技の売上は、引き続き増加傾向。２９年度の増加率（前年度比）は、地方競馬（１３.５％）、ボートレース（１１.４％）、中央競馬（２.９％）、競輪（０.９％）、オートレース（０.８％）の順。

出所：各種資料を基に製造産業局車両室作成

13

１０．ギャンブル等依存症対策

「ギャンブル等依存症対策関係閣僚会議」において取りまとめられた対策のうち、相談窓口の設置、顧客に対する注意喚起、依存症者本人の申告によるアクセス制限、場内・場外車券売場のATMのキャッシング機能廃止等を実施済み。

本年４月からは、公営競技５団体が連携して「公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター」を開設した。また、インターネット投票における「家族申告によるアクセス制限」の運用を開始した。

公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター

インターネット投票における家族申告によるアクセス制限

ギャンブル等依存症の診断を受けているような利用者や、ギャンブル等へののめり込みにより、その家族の生活に支障を生じさせるおそれがあるような利用者については、利用者本人の同意の有無に関わらず、家族からの申告を基に、インターネット投票の利用を制限することができるよう、各施行自治体の規則やインターネット投票サイト運営事業者の規約等を改正。本年４月からアクセス制限の運用を開始した。

全国公営競技施行者連絡協議会（公営競技５団体で組織）を事業主体として、公営競技等の利用者やその家族からの相談に対して、臨床心理士によるカウンセリングを実施。具体的には、

（１）電話カウンセリング：平日９時～２０時受付（２）メール相談サービス：２４時間３６５日受付にて、本年４月から受付を開始した。