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1 小児科専門医制度 専門研修プログラム

小児科専門医制度 専門研修プログラム名(初年度) ※ 過去3年間の小児科研修医(専攻医)受け入れ人数 の平均+5名程度。 B) 構成研修施設

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Page 1: 小児科専門医制度 専門研修プログラム名(初年度) ※ 過去3年間の小児科研修医(専攻医)受け入れ人数 の平均+5名程度。 B) 構成研修施設

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小児科専門医制度 専門研修プログラム

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1. 基本情報

制度名 小児科専門医制度

プログラム名 日本医科大学付属病院小児科研修医(専攻医) プログラム

プログラム統括責任者

氏名 伊藤 保彦

施設 日本医科大学付属病院

役職 教授

連絡先 03-3822-2131 ext 6744

担当者(連絡先) ※ 内容について確認する場合があります

氏名 深澤 隆治

連絡先 03-3822-2131 ext 6744

2. プログラムの概要

A) 基本要件

研修開始年度:卒後 2年以降

目標修了年度:卒後 5年(期間 3年)

受け入れ人数:12 名(初年度) ※ 過去 3年間の小児科研修医(専攻医)受け入れ人数

の平均+5名程度。

B) 構成研修施設

1:専門研修基幹施設名 ※ 責任施設となる●研修基幹施設は 1施設です。

日本医科大学付属病院

2:専門医研修連携施設名 ※ 施設数は限定しない。大学院等の研究施設も含む。

5施設以上の場合は列を増やしてください。

1) 日本医科大学武蔵小杉病院

2) 日本医科大学多摩永山病院

3) 日本医科大学千葉北総病院

4) 国立病院機構 静岡医療センター

5) 葛飾赤十字産院

3:その他の関連施設名 ※ 一部の研修を小児科研修上必要かつ適当と判断し、

研修に予め組み込むことができます。

5施設以上の場合は列を増やしてください。

1) 東京逓信病院

2) 東京リバーサイド病院

3) 東京山手メディカルセンター

4)

5)

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C) 指導体制

各施設の指導医数、専門医数(申請を行う年度の前年の実績)を記載してください。

ただし、現時点で小児科学会には指導医の定義がないので、卒後 7年以上の専門医数を

記入してください。その他の関連施設は、専門医がいなくても認められます。

※ 5施設以上の場合は列を増やしてください。

施設名 指導医数 指導医以外の

専門医数

専門研修基幹施設

日本医科大学付属病院 14 2

専門医研修連携施設

1) 日本医科大学武蔵小杉病院 6 7

2) 日本医科大学多摩永山病院 5 3

3) 日本医科大学千葉北総病院 4 3

4) 国立病院機構 静岡医療センター 2 2

5) 葛飾赤十字産院 2 1

計 33名 20名

その他の関連施設 ※ 5施設以上の場合は列を増やしてください。

施設名 指導医数 指導医以外の

専門医数

1) 東京逓信病院 2 3

2) 東京リバーサイド病院 1 0

3) 東京山手メディカルセンター 1 0

4)

5)

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D) 臨床要件

※ プログラム全体および各施設で必要な臨床上の要件・実績等を研修基幹施設と専門研修連携

施設ごとに記載してください。

研修施設の概要・指導体制・臨床要件

(西暦 2014 年 4月 1 日現在)

施設名 日本医科大学付属病院 ■研修基幹施設

□専門研修連携施設

医療法病床数

一般 867床

精神 32 床

伝染 0床

結核 0床 計 899 床

小児科病床数 26床

NICU 0床

標榜科目数 36科目 (内 院内標榜科目数 7 科目)

厚生労働省の臨床研修病院指定 ■有 □無 病院機能評価認定 ■有 □無

救急病院の告示 ■有 □無 診療記録室 ■有 □無

倫理委員会 ■有:外部委員を含む □有:内部委員のみ □無

医療安全管理・対策など ■医療安全対策マニュアル ■専任医療安全管理者

■医療安全管理委員会 (名称が異なっても実態で可)

病院全体として 小児科として(*2)

年間入院患者(*1)

□延べ人数 □実数 305,371人 9,641 人

年間外来患者数(*1)

□延べ人数 □実数 562,509人 16,209人

救急受診者数(延べ人数) 12,087人 1,248 人

年間入院患者死亡数 834人 4 人

(うち剖検数 1件)

常勤医師数(*3) 546人

小児科専門医 16人

小児科研修医 11人

その他 0 人

医学図書整備状況 医学図書室

■有 □無

定期購入(*4)

医学総合雑誌 8504 種

国内小児科関連雑誌 18種

外国小児科雑誌 14種

*1 年間とは 1月から 12月または 4月から翌年 3月、いずれでもよい。できるだけ最近の資料を使用し、わかる範囲

内で、延べ人数または実数を示すこと。

*2 小児科とは別に新生児科などが分かれている場合は、適宜実態がわかるように記載する。

*3 雇用形態としての常勤医数だけでなく実質的に働いている小児科医(例えば非常勤であっても同一人が週 4日以上

全日働いている)の数を記載する。

*4 オンラインで購読可能な雑誌を含む。

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研修基幹施設・専門医研修連携施設の指導体制

※ 研修基幹施設はすべて記載してください。専門医研修連携施設は分担する内容を例のように、それ

ぞれの分野別の診療実績、指導体制を示してください。数字で表せない分野は文章で説明してください。

研修施設の概要・指導体制・臨床要件

日本医科大学付属病院(研修基幹施設)

分野

指導医名

領域別

年間外来

患者実数

領域別

年間入院

患者実数

代表的な疾患について

過去1年間の疾患別症例数

免疫・膠原病 伊藤保彦

五十嵐徹

山西慎吾

944人 46人 若年性特発性関節炎 25人

全身性エリテマトーデス 21人

若年性皮膚筋炎 6人

シェーグレン症候群 11人

リウマチ熱 3人

線維筋痛症 12人

慢性疲労症候群 23人

川崎病 61人

IgA 血管炎 53人

多形滲出性紅斑症候群 9人

免疫不全症 4人

免疫異常症 7人

自己炎症症候群 3人

血液・腫瘍 前田美穂

植田高弘

1210

62人 鉄欠乏性貧血 27人

血小板減少性紫斑病 14人

白血病・リンパ腫 31人

小児がん 9人

アレルギー・呼吸

林美雪

伊藤保彦

山西慎吾

487人 59人

気管支喘息 66人

食物アレルギー 31人

アトピー性皮膚炎 47人

アレルギー性鼻炎 23人

クループ症候群 6人

細気管支炎 18人

循環器 小川俊一

深澤隆治

渡辺誠

793人 93人 先天性心疾患 42人

川崎病冠動脈合併症 11人

房室ブロック 3人

頻拍発作 8人

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神経・精神

高木篤史 1544

86人 熱性けいれん 33人

てんかん 61人

顔面神経麻痺 1人

脳炎・脳症 4人

脳性麻痺 39人

高次脳機能障害 14人

筋ジストロフィー 7人

心身症 28人

夜尿 10人

心因性頻尿 5人

精神運動発達遅滞 22人

自閉症 8人

注意欠如/多動性障害 13人

腎・泌尿生殖器

五十嵐徹 723人 48人 急性糸球体腎炎 7人

ネフローゼ症候群 28人

慢性腎炎 46人

尿細管機能異常症 5人

尿路奇形 14人

亀頭包皮炎 6人

外因膣炎 2人

陰嚢水腫、精索水腫 19人

停留精巣 4人

包茎 1人

内分泌・代謝 田嶋華子 474人 26人 低身長 31人

肥満 27人

思春期早発症 3人

甲状腺疾患 7人

糖尿病 31人

思春期早発症 6人

先天代謝異常症 9人

代謝生疾患 5人

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感染症 前田美穂

山西慎吾

2800

148人 麻疹 18人

風疹 8人

単純ヘルペス 11人

水痘/帯状疱疹 13人

伝染性単核球症 9人

突発性発疹 13人

伝染性紅斑 9人

手足口病・ヘルパンギーナ 18人

インフルエンザ 144人

アデノウイルス感染症 19人

溶連菌感染症 43人

感染性胃腸炎 88人

尿路感染症 17人

皮膚感染症 32人

マイコプラズマ感染症 31人

RS ウイルス感染症 74人

肺炎 45人

急性中耳炎 9人

髄膜炎 11人

消化器 深澤隆治 39人 11人 腸重積症 4人

反復性腹痛 9人

肝機能障害、肝炎 13人

救急 深澤隆治

早川潤

1248

219人 けいれん発作 57人

喘息発作 77人

ショック 4人

急性心不全 3人

脱水症 104人

急性腹症 16人

急性腎不全 1人

虐待 3人

異物誤嚥 8人

思春期 田嶋華子

高木篤史

伊藤保彦

61人 4人 過敏性腸症候群 30人

起立性調節障害 25人

月経異常 1人

慢性疲労症候群 23人

関連領域 早川潤

深澤隆治

86人 15人 虫垂炎 8人

鼠径ヘルニア 7人

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その他の関連施設に関する概要

施設名 小児科

病床数

小児科

専門医数

専攻医受

け入れ数

小児科の専門分野における

施設の特徴や役割

1) 日本医科大学武蔵小杉

病院

33 13 24 周産期・小児医療センターとして、周

産期から小児期のすべての医療に対

応している。NICU 6 床, GCU 12床を

備え、さらに小児外科もある。川崎市

中部小児急病センターとしても機能

しており、一次救急も多数経験でき

る。循環器疾患、腎・泌尿器疾患、臨

床遺伝についてはそれぞれの専門医

の指導が受けられる。

2) 日本医科大学多摩永山

病院

24 8 36 小児人口の多い地域にあり、かかりつ

け的な機能が求められる病院である。

そのため小児の common disease の経

験には理想的といえる。専門性として

は呼吸器、アレルギー、神経、循環器

の専門医の指導が受けられる。

3) 日本医科大学千葉北総

病院

20 7 36 成田空港に近いため、国際性が高く、

またドクターヘリを備え災害医療に

も対応できる救急体制が特徴である。

小児のプライマリーケア、一次・二次

救急の経験を積める。専門性としては

血液・腫瘍、免疫・膠原病、循環器、

神経の専門医による指導が受けられ

る。

4) 国立病院機構 静岡医療

センター

21 4 6 静岡県東部の基幹病院であり、一般小

児科診療のほか、専門性を必要とする

疾患についても受け入れている。小児

科のスタッフは4名だが、それぞれの

サブスペシャリティにとらわれず、高

度な小児医療にチャレンジしている。

したがって、地域医療における専門性

五十嵐徹 肘内障 2人

先天性股関節脱臼 2人

母斑、血管腫 6人

扁桃肥大、アデノイド 31人

鼻出血 11人

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のあり方を学べる。

5) 葛飾赤十字産院 46 3 12 産院であり、NICU, GCUにて新生児医

療の研修を行なう。研修期間中に、日

本医科大学武蔵小杉病院 NICUか葛飾

赤十字産院 NICU のどちらかで必ず新

生児医療の研修が行なえる体制にな

っている。

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E) 研修プログラムの概要と特徴

1:全体計画(年度ごと、ないしは分野別の概要を示す)

研修年度、専門分野ごとの分担施設と受け入れ数、研修分野を記載する。

概要

【1年次】:原則として全員(12 名)、6か月間(最低3か月)は研修基幹施設である日本

医科大学付属病院小児科で、小児科医としての基本的な技能と態度について学ぶ。1ないし

2人に1人直接指導医がつき、実際に患者の主治医となって診療にあたりながら、日々実践

と指導評価の反復により、小児医療の特性と小児科医としての基本を体に叩き込んでもら

う。技能としてはとくに採血と点滴をこの時期に徹底的に習得してもらう。態度としてはと

くに患者家族、同僚医師、他の医療スタッフとのコミュニケーションの取り方を真剣に習得

させる。3か月で付属病院を離れるコースの場合も、次の3か月は日本医科大学付属4病院

のいずれかの施設で、出来るだけ継続的に上記の基本的技能態度の習得を続ける(各施設1

−3名ずつ)。6か月後からの6か月は原則全員付属病院を離れて、NICU 以外の各研修連携

施設での研修を行なう。この期間の主たる研修目的は小児の common disease をなるべく多

く経験するためである。 【2年次、3年次】:2年間のうちのどこかで6か月間は日本医科大学武蔵小杉病院か葛飾

赤十字産院の NICU で新生児医療の研修を行なう(各施設、各時期3−4名ずつ)。それ以

外の期間については3もしくは6か月単位で基幹施設をメインにしつつ、各研修連携施設を

ローテーションしながら研修する。この期間はそれぞれの病院の専門性を生かした診療にも

従事し、小児科専門医取得後の各人の進路を決定する一助となるように指導する。専門分野

は、日本医科大学付属病院は免疫・アレルギー・膠原病、血液・腫瘍、循環器、内分泌・代

謝、神経・心理、腎臓、臨床遺伝、武蔵小杉病院は新生児、循環器、腎臓、臨床遺伝、血液、

多摩永山病院は呼吸器、アレルギー、神経、循環器、千葉北総病院は血液・腫瘍、免疫・膠

原病、循環器、神経である。各専門領域の受け入れ人数は特に制限はしていない。3年次に

は、地域医療の実際をみるために、3か月単位でその他の連携施設での研修も行なう(各施

設1−2名ずつ)。

【3年間を通して】:随時学会発表、論文執筆を支援する。各付属病院小児科はそれぞれに

回診、カンファレンスを行なっており、4病院の教室員全員が集まる4病院カンファレンス

も隔月で開催している。その他に各専門研究グループも定期的にミーティングを開いてい

る。さらに学内で内科をはじめとする領域別研究会(脈管カンファレンス、ニューロサイエ

ンスフォーラム、リウマチ膠原病セミナー、感染・免疫・アレルギー懇話会など)もあり、

このような機会にも積極的に参加し、学術的研鑽も深めることが出来る。

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2:特徴(その他の関連施設の役割も含める)

3:地域医療への対応

日本医科大学付属病院小児科研修医(専攻医)プログラムの特徴の第1は、日本医科大学

付属4病院をすべて利用することで、その地域特性や専門性の偏りを有効に生かしつつ、

同時にその偏りを克服して標準化された小児医療の全体像を研修できる点にある。多施設

を経験することで多くの小児科医、他の診療科の医師、多職種の医療スタッフとの交流も

幅広くなり、コミュニケーション能力の向上にもつながっている。

第2の特徴は新生児医療の集中的研修が必修とされていることである。葛飾赤十字産院は

東京都下でも有数の施設であり、非常に多くの症例が経験できる。また武蔵小杉病院は周

産期・小児医療センターとして小児外科を含む新生児の集学的治療が体験できる。

第3の特徴は様々なレベルの地域医療の体験も組み込まれている点である。研修基幹病院

である日本医科大学付属病院は専門性重視の病院であるが、それ以外の付属3病院は専門

性も有しつつ地域医療も担っている。国立病院機構静岡医療センターは少ないスタッフで

静岡県東部地域の基幹的病院としての役割を担っているため、得意な分野でない疾患領域

でも引き受けざるを得ないという環境で研修が出来る。その他の関連施設である東京逓信

病院、東京山手メディカルセンターは都心部という特殊な地域医療を担う病院であり、東

京リバーサイド病院は下町のかかりつけ医的な役割を担っている。

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前述したように、本プログラムは様々なレベルの地域医療の体験も組み込まれている。そ

れぞれの病院はすべて一定レベル以上の夜間休日一次救急も担っており、それぞれの地域

で小児医療に貢献している。なかでも日本医科大学武蔵小杉病院は川崎市中部小児急病セ

ンターに指定されており、時間外にも沢山の患者さんが訪れている。さらに地域行政が行

なう様々な保健活動にも協力している。研修中はこれらの診療や体験にも積極的に参加し

てもらい、地域小児医療に貢献しつつ研修を行なうことができる。

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専攻医別のローテーション計画

基幹施設

日本医科

大学 付属

病院

日本医科

大学武蔵

小杉病院

日本医科

大学多摩

永山病院

日本医科

大学千葉

北総病院

葛飾赤十

字産院

静岡医療

センター

東京逓信

病院

東 京 山 手

メディカ

ルセンタ

東京リバ

ーサイド

病院

専攻医イ 1,6 2 3 4 5 7 8

専攻医ロ 1,7 2 3 4 5 6 8

専攻医ハ 1,6 2 3 4 5 7

専攻医ニ 1,5 2 3 4 6 7

専攻医ホ 1,6 3 4 2 5 7 8

専攻医へ 1,7 3 4 2 5 6 8

専攻医ト 1,6 3 4 2 5 7

専攻医チ 1,5 3 4 2 6 7

専攻医リ 1,6 4 2 3 5 7 8

専攻医ヌ 1,7 4 2 3 5 6 8

専攻医ル 1,6 4 2 3 5 7

専攻医ヲ 1,5 4 2 3 6 7

各施設で

研修期間

6−12か月 3-6か月 3-6か月 3-6か月 3-6か月 3-6か月 3-6か月 3-6か月 3-6か月

施設での

研修内容

小児科医

としての

基本的技

能/態度

の習得。

専門領域

集 中 研

修。

小児科医

としての

基本的技

能/態度

の習得。

NICU 研

修。循環

器疾患、

腎・泌尿

器疾患、

臨 床 遺

伝。

小児科医

としての

基本的技

能/態度

の習得。

呼吸器、

アレルギ

ー、神経、

循環器

小児科医

としての

基本的技

能/態度

の習得。

血液・腫

瘍、免

疫・膠原

病、循環

器、神経

NICU研修 地域中核

型病院に

おける小

児科診療

都心型病

院におけ

る地域小

児科診療

都心型病

院におけ

る地域小

児科診療

郊外型病

医院にお

ける地域

小児科診

※1から6はローテーション順を示す。

※※基幹施設では 6か月以上の研修期間が望ましい。

※※※専攻医はすべての研修施設群をローテートする必要はない。

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領域別研修カリキュラム

※ この研修カリキュラムの書式は、必ずしもここに示したとおりでなくてもよい。

それぞれの施設で作成してあるもので、ここにあげてあるような内容が含まれていればよい。

研修領域 研修カリキュラム 基幹研修

施設

研修連携

施設

その他の

関連施設

診療技能 小児の患者に適切に対応し,特に生命にかかわる疾患や治療

可能な疾患を見逃さないために小児に見られる各症候を理解

し情報収集と身体診察を通じて病態を推測するとともに,疾

患の出現頻度と重症度に応じて的確に診断し,患者・家族の

心理過程や苦痛,生活への影響に配慮する能力を身につける.

1. 平易な言葉で患者や家族とコミュニケーションをとる.

2. 症候をめぐる患者と家族の解釈モデルと期待を把握し,適

切に対応する.

3. 目と耳と手とを駆使し,診察用具を適切に使用して,基本

的な診察を行う.

4. 対診・紹介を通して,医療者間の人間関係を確立する.

5. 地域の医療資源を活用する.

6. 診療録に利用価値の高い診療情報を記載する.

7. 対症療法を適切に実施する.

8. 臨床検査の基本を理解し,適切に選択・実施する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

小児保健 子どもが家庭や地域社会の一員として心身の健康を維持・向

上させるために,成長発達に影響を与える文化・経済・社会

的要因の解明に努め,不都合な環境条件から子どもを保護し,

疾病・傷害・中毒の発生を未然に防ぎ,医療・社会福祉資源

を活用しつつ子どもや家族を支援する能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

成長・発達 子どもの成長・発達に異常をきたす疾患を適切に診断・治療

するために,身体・各臓器の成長,精神運動発達,成長と発

達に影響する因子を理解し,成長と発達を正しく評価し,患

者と家族の心理社会的背景に配慮して指導する能力を身に

つける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

栄養 小児の栄養改善のために,栄養所要量や栄養生理を熟知し,

母乳育児や食育を推進し,家庭や地域,環境に配慮し,適切

な栄養指導を行う能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

水・電解質 小児の体液生理、電解質、酸塩基平衡の特殊性を理解し、脱

水や水・電解質異常の的確な診断と治療を行う能力を身につ

ける。輸液療法の基礎については講義を行う。入院患者を担

当しながら、全身管理の一環として水・電解質管理を学ぶ。

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

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研修領域 研修カリキュラム 基幹研修

施設

研修連携

施設

その他の

関連施設

新生児 新生児の生理,新生児期特有の疾患と病態を理解し,母子早

期接触や母乳栄養を推進し,母子の愛着形成を支援するとと

もに,母体情報,妊娠・分娩経過,系統的な身体診察,注意

深い観察に基づいて病態を推測し,侵襲度に配慮して検査や

治療を行う能力を修得する.

日本医科大

学武蔵小杉

病院

葛飾赤十字

産院

先天異常 主な先天異常,染色体異常,奇形症候群,遺伝子異常のスク

リーニングや診断を一般診療の中で行うために,それら疾患

についての知識を有し,スクリーニング,遺伝医学的診断法,

遺伝カウンセリングの基本的知識と技能を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

葛飾赤十字

産院

先天代謝異常

代謝性疾患

主な先天代謝異常症の診断と治療を行うために,先天代謝異

常症の概念と基本的な分類を理解し,新生児マス・スクリー

ニング陽性者には適切に対応し,一般診療の中で種々の症

状・所見から先天代謝異常症を疑い,緊急を要する病態には

迅速に対応し,適切なタイミングで専門医へ紹介する技能を

身につける.また,遺伝医学的診断法や遺伝カウンセリング

の基礎知識に基づいて,適切に対応する能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

内分泌 内分泌疾患に対して適切な初期対応と長期管理を行うため

に,各種ホルモンの一般的概念,内分泌疾患の病態生理を理

解し,スクリーニング検査や鑑別診断,緊急度に応じた治療

を行うことのできる基本的能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

生体防御

免疫

免疫不全症や免疫異常症の適切な診断と治療のために各年齢

における免疫能の特徴や病原微生物などの異物に対する生体

防御機構の概略,免疫不全状態における感染症,免疫不全症

や免疫異常症の病態と治療の概略を理解する。病歴や検査所

見から免疫不全症や免疫異常症を疑い,適切な検査を選択し

検査結果を解釈し専門医に紹介できる能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学千葉北総

病院

膠原病、リウマ

チ性疾患

主な膠原病・リウマチ性疾患について小児の診断基準に基づ

いた診断,標準的治療とその効果判定を行うために,系統的

な身体診察,検査の選択,結果の解釈を身につけるとともに,

小児リウマチの専門家との連携や,整形外科,皮膚科,眼科,

リハビリテーション科など多専門職種とのチーム医療を行う

能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学千葉北総

病院

アレルギー アレルギー反応の一連の仕組み,非即時型アレルギーの病態,

IgE抗体を介した即時型アレルギーについて,アトピー素因を

含めた病歴聴取,症状の推移の重要性を理解し,十分な臨床

経験を積んで,検査・診断・治療法を修得する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学多摩永山

病院

感染症 主な小児期の感染症について,疫学,病原体の特徴,感染機

構,病態,診断・治療法,予防法を理解し,病原体の同定,

感染経路の追究,感染症サーベイランスを行うとともに,薬

剤耐性菌の発生や院内感染予防を認識し,患者・家族および

地域に対して適切な指導ができる能力を修得する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

呼吸器 小児の呼吸器疾患を適切に診断・治療するため成長・発達に

ともなう呼吸器官の解剖学的特性や生理的変化,小児の身体

所見の特徴を理解し,それらに基づいた診療を行い,急性呼

吸不全患者には迅速な初期対応を,慢性呼吸不全患者には心

理社会的側面にも配慮した対応のできる能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学多摩永山

病院

消化器 小児の主な消化器疾患の病態と症候を理解し,病歴聴取・診

察・検査により適切な診断・治療・予防を行い,必要に応じ

て外科等の専門家と連携し,緊急を要する消化器疾患に迅速

に対応する能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

循環器 主な小児の心血管系異常について,適切な病歴聴取と身体診

察を行い,基本的な心電図・超音波検査のデータを評価し,

初期診断と重症度を把握し,必要に応じて専門家と連携し,

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

Page 16: 小児科専門医制度 専門研修プログラム名(初年度) ※ 過去3年間の小児科研修医(専攻医)受け入れ人数 の平均+5名程度。 B) 構成研修施設

16

研修領域 研修カリキュラム 基幹研修

施設

研修連携

施設

その他の

関連施設

救急疾患については迅速な治療対応を行う能力を身につけ

る.

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

血液

腫瘍

造血系の発生・発達,止血機構,血球と凝固因子・線溶系異

常の発生機序,病態を理解し,小児の血液疾患の鑑別診断を

行い,頻度の高い疾患については正しい治療を行う能力を修

得する.

小児の悪性腫瘍の一般的特性,頻度の高い良性腫瘍を知り,

初期診断法と治療の原則を理解するとともに,集学的治療の

重要性を認識して,腫瘍性疾患の診断と治療を行う能力を修

得する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学千葉北総

病院

腎・泌尿器 頻度の高い腎・泌尿器疾患の診断ができ,適切な治療を行い.

慢性疾患においては成長発達に配慮し,緊急を要する病態や

難治性疾患には指導医や専門家の監督下で適切に対応する能

力を修得する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

生殖器 性の決定, 分化の異常を伴う疾患では,小児科での対応の限

界を認識し,推奨された専門家チーム(小児内分泌科医,小

児外科医/泌尿器科医,形成外科医,小児精神科医/心理士,

婦人科医,臨床遺伝医,新生児科医などから構成されるチー

ム)と連携し治療方針を決定する能力を修得する.

日本医科大

学付属病院

神経・筋 主な小児神経・筋疾患について,病歴聴取,年齢に応じた神

経学的診察,発達および神経学的評価,脳波などの基本的検

査を実施し,診断・治療計画を立案し,また複雑・難治な病

態については,指導医や専門家の指導のもと,患者・家族と

の良好な人間関係の構築,維持に努め,適切な診療を行う能

力を修得する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

精神行動・心身

医学

小児の訴える身体症状の背景に心身医学的問題があることを

認識し,出生前からの小児の発達と母子相互作用を理解し,

主な小児精神疾患,心身症,精神発達の異常,親子関係の問

題に対する適切な初期診断と対応を行い,必要に応じて専門

家に紹介する能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

救急 小児の救急疾患の特性を熟知し,バイタルサインを把握して

年齢と重症度に応じた適切な救命・救急処置およびトリアー

ジを行い,高次医療施設に転送すべきか否かとその時期を判

断する能力を修得する.

日本医科大

学付属病院

日本医科大

学武蔵小杉

病院

日本医科大

学多摩永山

病院

日本医科大

学千葉北総

病院

思春期 思春期の子どものこころと体の特性を理解し,健康問題を抱

える思春期の子どもと家族に対して,適切な判断・対応・治

療・予防措置などの支援を行うとともに,関連する診療科・

機関と連携して社会的支援を行う能力を身につける.

日本医科大

学付属病院

地域総合小児

医療

地域の一次・二次医療,健康増進,予防医療,育児支援など

を総合的に担い,地域の各種社会資源・人的資源と連携し,

地域全体の子どもを全人的・継続的に診て,小児の疾病の診

療や成長発達,健康の支援者としての役割を果たす能力を修

得する.

静岡医療セ

ンター

東京逓信病

東京リバー

サイド病院

東京山手メ

ディカルセ

ンター

Page 17: 小児科専門医制度 専門研修プログラム名(初年度) ※ 過去3年間の小児科研修医(専攻医)受け入れ人数 の平均+5名程度。 B) 構成研修施設

17

F) 研修プログラムを管理する委員会等の設置(プログラムとして)

委員会の種類 小児科専門医研修指導委員会

設置場所 日本医科大学付属病院

責任者等 伊藤 保彦

構成: プログラム統括責任者、基幹研修施設の指導医、関連研修施設の指導医など

役割: 研修状況の評価、専攻医の健康面や労働条件の評価・管理、研修修了の認定

プログラム改定の必要性を検討

G) 専門研修基幹施設の研修施設認定に際し、必須の条件

※下記の項目で、1つでも当てはまらない場合は専門研修基幹施設の申請できません。

項目 あてはまるものに

チェック

※小児科専門医(過去 3年間)の合格者の実績がある ■

総合医療施設である ■

常勤医師数が医療法の定員を満たしている ■

病歴管理が十分に行われている ■

倫理委員会が設置され、機能している ■

医療安全管理に関する体制が整えられており、機能している ■

病院における研修に必要な図書室がある ■

十分な指導者数、患者数があり、教育の面でも学会発表・論文発表・

講習会参加等の機会が与えられ、きちんとした指導ができる。 ■

※小児科専門医の合格実績は、専門医受験申請時に研修修了(見込み)証明書で研修の証明を

行い、受験者が合格した場合をその施設の実績とする。

H) 研修評価および経験実績記録システムの整備

研修評価は常に個々の教育目標を意識して行なわれる。とくに形成的評価を重視して

いきたい。そのため個々の研修医には、小児科学会発行の「小児科専門医臨床研修手

帳」を意識したポートフォリオ「小児科専門医研修ノート」を用意している。日々の

研修内容の記録、それに基づく指導医のフィードバックを毎日記載し、研修内容に偏

りや不消化な問題があれば逐次解決し、その後の研修の方向性を正していく。同時に

「小児科専門医臨床研修手帳」にも遅滞なく記録を残すように心がけ、その評価も直

接指導医によって遅滞なく記載していく。受け持ち患者の退院時には、小児科専門医

試験の症例要約を意識して総括を作成し、直接指導医がチェックをする。総括的評価

は基本的には観察的評価によるが、各施設での終了時にレポートの提出、診療部長に

よる面接、「小児科専門医研修ノート」の校閲、口頭試問、場合によっては実技試験

もおこなう。

Page 18: 小児科専門医制度 専門研修プログラム名(初年度) ※ 過去3年間の小児科研修医(専攻医)受け入れ人数 の平均+5名程度。 B) 構成研修施設

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マニュアル、フォーマット等の整備 ※ 必ず整備が必要です。

整備されていない場合は機構への申請できません。

マニュアル・フォーマット名 整備の有無

専攻医研修マニュアル あり 準備中

指導者用マニュアル あり 準備中

専攻医研修実績記録フォーマット あり 準備中

指導医による指導とフィードバックの記録 あり 準備中

指導者研修計画と実施記録 あり 準備中

I) プログラム評価体制

1:専攻医に対する、指導医および施設責任者による評価の方法など。例)フィードバック

2:指導体制等に対する、専攻医による評価の方法など

3:上記のフィードバック機能の担保

研修評価は常に個々の教育目標を意識して行なわれる。とくに形成的評価を重視して

いきたい。そのため個々の研修医には、小児科学会発行の「小児科専門医臨床研修手

帳」を意識したポートフォリオ「小児科専門医研修ノート」を用意している。日々の

研修内容の記録、それに基づく指導医のフィードバックを毎日記載し、研修内容に偏

りや不消化な問題があれば逐次解決し、その後の研修の方向性を正していく。同時に

「小児科専門医臨床研修手帳」にも遅滞なく記録を残すように心がけ、その評価も直

接指導医によって遅滞なく記載していく。受け持ち患者の退院時には、小児科専門医

試験の症例要約を意識して総括を作成し、直接指導医がチェックをする。総括的評価

は基本的には観察的評価によるが、各施設での終了時にレポートの提出、診療部長に

よる面接、「小児科専門医研修ノート」の校閲、口頭試問、場合によっては実技試験

もおこなう。

ポートフォリオおよびそれぞれの施設での研修終了時のレポートに「指導体制等に対

する、専攻医による評価」を記載する欄を用意し、その内容について、必要があれば

直接指導医から小児科専門医研修指導委員会に報告してもらい、改善策を協議する。

また、形式張らずに毎週開かれるカンファレンス等において意見を聞くなど、随時コ

ミュニケーションの中で先攻医の意見を指導する側から求めるようにする。

ポートフォリオ「小児科専門医研修ノート」、研修レポート提出時の面接。カンファ

レンスにおいて、随時小児科専門医研修指導委員会報告を行なう。

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4:委員会等開催回数とプログラム統括責任者の役割

以上

小児科専門医研修指導委員会は各施設における研修単位である3か月に1回開催す

る。必要に応じて臨時委員会も開催する。プログラム統括責任者の役割は、①この会

議に出席、②会議の協議内容に基づいたプログラムの訂正更新、③各研修施設間の調

整、④偶発的な問題に対する迅速な決断、⑤専門医研修にかかわる院内、学内、学外

の諸会議への出席とその報告、⑥専攻医に対する適宜の面接などである。