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総合型講座「健康寿命延伸都市・松本」の創造をめざして
学都松本と社会教育の推進
平成26年1月28日(火)
中央公民館 3-1
教育政策課
学都松本と社会教育の推進 目次
1 学都松本のあゆみ
2 教育振興基本計画
~学都松本をめざして~の策定
⑴ まつもと市民生きいき活動の策定
⑵ 生涯学習基本構想
⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
⑷ 教育振興基本計画
3 これからの社会教育行政の推進
1 学都松本のあゆみ ⑴ 江戸時代からの教育熱
1 一般庶民は寺子屋 ⇒松本藩領には約600か所 数の多さは信州一
(読み・書き・そろばん)
2 武士が学ぶ松本藩校・崇教館 ⇒信州で最も古い藩校
(漢学・算術・兵学・武術)
1 学都松本のあゆみ ⑵ 廃寺を利用して学校をつくる
桟唐戸 (サンカラド)
全久院の柱材 を利用した丸柱
廃寺となった全久院に開校した開智学校
1 学都松本のあゆみ ⑶ 工事費の7割は松本の人々の寄付
~松本の人々の文明開化に寄せる期待~
開智学校新築金連名簿 筑摩県権令 永山盛輝
1 学都松本のあゆみ ⑷ 文明開化の象徴 ~新しい教育~
開智学校 押絵びな
1 学都松本のあゆみ ⑸ 近代教育制度の礎を築いた人物
初代 文部次官 辻新次 教育の普及と学校制度の整備を実施
文部次官 澤柳政太郎 第3次小学校令で教育改革を実施
1 学都松本のあゆみ ⑹ 教育環境の充実
1 松本女子師範学校、松本中学校、
松本高等女学校などが設置
2 教育の機会に恵まれない子女のための子守教育所
3 日本で最初の特別支援学校といわれる
落第生学級
1 学都松本のあゆみ ⑺ 松本高等学校の誘致と開校
~松本の新シンボル~
大正8年(1919)開校
1 学都松本のあゆみ ⑻ 市民の学びを支える松本市立博物館
明治三十七、八年戦役紀念館(左)と開智学校
1 学都松本のあゆみ ⑼ 地道な市民の学びの場 公民館
大正6年に完成した松本市公会堂、のちの松本市公民館
1 学都松本のあゆみ ⑽ まぼろしの市歌に歌われた「学都」
松本市歌 (昭和15年) 作詞:高野辰之 作曲:信時潔 1 日本アルプス筑摩連峰 繋ぐ平野の松本市こそ山色水光世に麗しく・・・
2 五層閣上見渡す限 四郊は沃野、交通至便・・・
3 伸びよ松本、栄えよ吾が市 宜しく学都と呼ぶべき此処に・・・
1 学都松本のあゆみ 参考 博物館の特別展
博物館では、平成25年が松本藩の藩校崇教館の設立220年と、開智学校の開校140年であることを記念し、学都松本の礎を振り返るとともに将来を展望します。 1 松本市立博物館 「崇教館の歴史を探る~松本にあった藩学~」 期間 2月1日(土)~3月16日(日) 会場 松本市立博物館2階特別展示室 2 重要文化財旧開智学校校舎 「開智学校からはじまった近代の学び」 期間 2月1日(土)~3月16日(日) 会場 重要文化財旧開智学校校舎
教育委員会で取り組んできたこと
1 教育実践活動の策定→まつもと市民生きいき活動
2 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして)
生涯学習推進施策として、平成5年度に生涯学習
基本構想では、学びの森づくりの4つの原則が、
平成16年度の第2次改定の際には、地域課題を解決するための学習支援が課題となった。
3 学都松本の定義と取組み
めざす学都松本を実現するための取組み
4 教育振興基本計画の策定
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定
ア まつもと市民生きいき活動は、 いつの時代にあっても変わることのない、今まで大切にされてきた
ことをもう一度見つめなおし、自ら目標を定めて地道に取り組む活動です。
具体的には、
わたしは、 こころをみがき、からだを使おう
あなたに、 あいさつをしよう
このまちを、 きれいにしよう
という3つの視点で、一人ひとりが活動を決め
て取り組むというものです。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑴ まつもと市民生きいき活動の策定
イ まつもと市民生きいき活動策定の経過
平成19年6月の市議会一般質問を受け、教育憲章のようなものではなく、日々の暮らしの中で地道に実践できる活動の策定をめざし、庁内のワーキンググループや地区での懇談会を開催し、平成21年8月に策定しました。
市民から寄せられた「いつの時代にあっても大切であり、日々の暮らしの中で地道に取り組む活動」を集約した結果、わたし(自分)、あなた(他者・家庭)、このまち(地域)という3つに区分することができました。
そこで、意見の多かった活動を参考に、わたしは「こころをみがき、からだを使おう」、あなたに「あいさつをしよう」、このまちを「きれいにしよう」という3つの視点を定め、市民一人ひとりが具体的な活動を決めて、取り組むものとしました。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑴ まつもと市民生きいき活動の策定
ア 第1次 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして)
平成2年7月に「生涯学習の振興のための施策の推進体制の整備に関する法律」が施行されたこと、また、社会経済の著しい発展と生活環境の変化に伴い、21世紀に向けた「豊かなまちづくり、豊かな人づくり」を目標に、生涯学習の振興を図るための基本構想を策定しました。
平成2年 5月
庁内関係職員(公民館主事を中心とした社会教育実務者)による生涯学習プロジェクトチーム発足
平成3年11月
庁内の総合調整を図るため「生涯学習推進本部」を設置
平成4年 1月
市民意見を反映させるため「松本市生涯学習懇話会」を設置し「松本市の生涯学習基本構想の策定に向けて」を諮問
平成5年 3月
「松本市生涯学習推進計画づくりに向けて」を答申
平成5年 7月
生涯学習プロジェクトチームが答申の内容について精査を行い、報告書を提出
平成6年 1月
生涯学習推進本部で数回の審議を得て、策定
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
イ 第2次 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして) 生涯学習基本構想策定から10年が経過し、この間社会情勢等が大きく変化したことを踏まえ、本市の生涯学習のさらなる推進を図るために既存構想の各論部分を中心に見直しを行った。
平成15年7月~16年3月
関係団体等から生涯学習に係る課題の聴取(15団体、延べ191人)
平成16年5月~17年2月
市民委員(18名)、庁内委員(23名)によるプロジェクトチーム
を組織し15回の会議を開催
平成17年2月
生涯学習推進本部を開催し見直し案を協議、承認
平成19年3月、平成22年4月
合併1町3村(波田、四賀、安曇、梓川)で策定されていた構想
について、本市構想との一本化調整を実施
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
ウ 第2次 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして)の要点
1 市民の生涯学習宣言(要約)
市民がいままで取り組んできた、趣味や教養、スポーツの楽しみはもちろん。
学習を、暮らしや地域に根ざしたものに、深めたり、広げていきましょう。
仲間の輪を広げ、互いに支えあって、少しでも世の中をよくしていきたい。
すべての市民の学ぶ権利を大切にし、わたしたちが主人公の生涯学習をつくりましょう。
松本の市民として、ずくをだし、いっしょに考え、学び、行動にしていきましょう。
その積み重ねを通して、21世紀をになう子どもたちに、「宝」をしっかり渡していきたい。
松本市は、生涯学習がいきいきと行われるまちです。
2 見直しにあたって
・「生涯学習」は、地域の中で暮らしの質を高めて幸せに生きていくために、すべての市民にとって欠くことの
できない(学ぶ)権利
・「生活」に必要な「学習」を行い、「学習」を踏まえて生活の中で「実践」することが必要
松本市では、これまで「生活」のなかで「学習」し「実践」することが行われてきました。
・人々が生きていく上で直面する課題について学ぶ権利は、生涯各期にわたって保障されるべき。市民と職員が
立場を越えて生涯学習をすすめています。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
エ 第2次 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして)の基本構想
⑴ 事業の基本が市民一人ひとりの自由で積極的な「学ぶ意欲」にあ
ること。
⑵ 広範な意欲をさらに育て、伸ばし市民の主体的な学習活動を十分に支えることが行政の大きな責務であること。
⑶ 行政だけでなく教育関係団体や機関、地域や企業も行政とともに市民の「学びやすい環境づくり」をサポートしていただきたいこと。
⑷ 地域や子どもたちを取り巻く社会情勢の変化により、市民が主役のまちづくりに向けた地域の課題を解決する学習支援であること。
⑸ 市民一人ひとりの課題を解決する力を高めていくことにつなげられるような生涯学習であること。(エンパワーメント)
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
オ 第2次 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして)
生涯学習の定義
生涯学習とは、
知識や技能・技術や生きる姿勢を開発し高めてゆくための生涯にわたる学習
「主体」 だれに強制されるものでもなく自分から主体的に学ぶ
「目標」 何を学ぶのか学習の目的(目標)がはっきりしていること
「継続性」その学習が三日坊主ではなく生涯にわたって続けられること
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
カ 第2次 生涯学習基本構想(学びの森づくりをめざして)
学びの森づくりの原則
あくまで、やる気を出し、学習するのは市民一人ひとりの自由な、継続的な意思です。行政は、できるだけそのための学習活動を全力で支援します。この学びの森づくりのなかで、もっとも大切にされるのは、つぎの四つの原則です。
ア だれもが自由に学べること
イ だれもがそれぞれの学習について支援を受けられること
ウ だれもが学習についての情報をたやすく得られること
エ だれもが学習の成果を社会に還元できること
これらの原則を、学習する権利、学習の支援を受ける権利、学習情報の提供を受ける権利、学習成果を社会に反映する権利―こうした権利にまで高めてゆくことが大きな目標です。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
キ 参考 教育基本法
教育の目的
第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
教育の目標
第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。 → 憲法第23条
一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
平成十八年全部改正
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
ク 参考 教育基本法
生涯学習の理念
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
社会教育
第十二条 個人の要望や社会の要請にこたえ、社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならない。
2 国及び地方公共団体は、図書館、博物館、公民館その他の社会教育施設の設置、学校の施設の利用、学習の機会及び情報の提供その他の適当な方法によって社会教育の振興に努めなければならない。
学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力
第十三条 学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。
教育振興基本計画
第十七条 政府は、教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、教育の振興に関する施策についての基本的な方針及び講ずべき施策その他必要な事項について、基本的な計画を定め、これを国会に報告するとともに、公表しなければならない。
2 地方公共団体は、前項の計画を参酌し、その地域の実情に応じ、当該地方公共団体における教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるよう努めなければならない。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
ケ 参考 生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に
関する法律
目的
第一条 この法律は、国民が生涯にわたって学習する機会があまねく求められている状況にかんがみ、生涯学習の振興に資するための都道府県の事業に関しその推進体制の整備その他の必要な事項を定め、及び特定の地区において生涯学習に係る機会の総合的な提供を促進するための措置について定めるとともに、都道府県生涯学習審議会の事務について定める等の措置を講ずることにより、生涯学習の振興のための施策の推進体制及び地域における生涯学習に係る機会の整備を図り、もって生涯学習の振興に寄与することを目的とする。
平成二年
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
コ 参考 社会教育法
社会教育の定義
第二条 この法律で「社会教育」とは、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に基き、学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動(体育及びレクリエーシヨンの活動を含む。)をいう。
国及び地方公共団体の任務
第三条 国及び地方公共団体は、この法律及び他の法令の定めるところにより、社会教育の奨励に必要な施設の設置及び運営、集会の開催、資料の作製、頒布その他の方法により、すべての国民があらゆる機会、あらゆる場所を利用して、自ら実際生活に即する文化的教養を高め得るような環境を醸成するように努めなければならない。
2 国及び地方公共団体は、前項の任務を行うに当たっては、国民の学習に対する多様な需要を踏まえ、これに適切に対応するために必要な学習の機会の提供及びその奨励を行うことにより、生涯学習の振興に寄与することとなるよう努めるものとする。
3 国及び地方公共団体は、第一項の任務を行うに当たっては、社会教育が学校教育及び家庭教育との密接な関連性を有することにかんがみ、学校教育との連携の確保に努め、及び家庭教育の向上に資することとなるよう必要な配慮をするとともに、学校、家庭及び地域住民その他の関係者相互間の連携及び協力の促進に資することとなるよう努めるものとする。
平成二十年一部改正
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
サ 参考 生涯学習とは
最初の定義
1965年、ユネスコの教育局の継続教育部長であったポール・ラングランは、パリで開かれたユネスコの第3回成人教育推進国際委員会に、ワーキング・ペーパー「生涯教育について」を提出した。このなかで、「教育は、人間存在のあらゆる部門に行われるものであり、人格発展のあらゆる流れのあいだ―つまり人生―を通じて行われなくてはならない。こうして教育諸部門のあいだには、活発にして、能動的な交流が行われるべきものである。」と訴えました。これを契機として、国際社会に生涯教育という言葉が広く浸透しました。
中央教育審議会による定義
(昭和56年の中央教育審議会での「生涯教育について」答申)
人々は、自己の充実・啓発や生活の向上のため、適切かつ豊かな学習の機会を求めている。これらの学習は、各人が自発的意思に基づいて行うことを基本とするものであり、必要に応じ、自己に適した手段・方法は、これを自ら選んで、生涯を通じて行うものである。その意味では、これを生涯学習と呼ぶのがふさわしい。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
シ 参考 松本市民のめざす姿
市民憲章
(昭和52年10月24日議決)
松本市は、北アルプスの山なみと城の風姿に象徴される美しいまちです。私たちは、このふるさとに誇りをもち、幸せで豊かなまちづくりをめざして、つぎの三つの願いを貫きます。
一.松本市民は、おたがいの連帯感をつよめ、自由と自治を尊重しましょう。
一.松本市民は、人間性をつちかう教育を重んじ、文化をたいせつにしましょう。
一.松本市民は、自然を愛し、まちの緑とすんだ川を守りましょう。
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑵ 生涯学習基本構想
ア 学都松本
松本市市制施行100周年を機に、新たな世紀の目標として「学都松本」の実現を掲げました。
1 学び続けるまち
子どもからお年寄りまでが、生涯にわたって学ぶことができる環境が整い、市民一人ひとりが自らの意思で何を学ぶかを決め、学び続けるまち
2 共に学ぶまち
市民一人ひとりの学びを地域や行政が協働してサポートし、「共に学ぶまちづくり」を推進するまち
3 次代に引き継ぐまち
市民一人ひとりが学んだ知識・技術を社会に生かして、次代に引き継ぐまち
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
イ 学都松本とは
学びの森づくりの原則
ア だれもが自由に学べること
イ だれもがそれぞれの学習について支援を受けられること
ウ だれもが学習についての情報をたやすく得られること
エ だれもが学習の成果を社会に還元できること
学都松本のめざすまちの姿
1 学び続けるまち
自らの意思で何を学ぶかを決め、学び続けるまち
2 共に学ぶまち
市民の学びを地域や行政が協働してサポートし、「共に学ぶまち
づくり」を推進するまち
3 次代に引き継ぐまち
学んだ知識・技術を社会に生かして、次代に引きぐまち
継承
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
学び
ウ 学都松本とはどのようなまちか
自らの意思で、学び続ける
高める、深める
市民の学びを協働してサポートし、共に学ぶ
みんなで(幅広く)
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
学び
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
ウ 学都松本とはどのようなまちか 学びが覆うまち?
学び 学び
学び
学び
学び
学び 学び
学び 学び 学び 学び
学び 学び
学び
学び
エ 学都松本フォーラムの中で確認してきたこと
H24/9/2 第1回学都松本フォーラム
テーマ 学都松本をめざして
・ 松本はどうして学都か(いままでの教育活動の確認)
・ これからの学都松本とは(グローバルに)
・ 松本らしい学びの姿とはどういうものか
・ 日々の学びの大切さ
H25/9/8 第2回学都松本フォーラム
テーマ 学びでつながる わたしたち
~ 共に学び、次代に引き継ぐために ~
・ ソーシャルキャピタル(社会関係資本)を充実させていく
・ 異世代、多くの方との関係の中で、つながりを築きたい
・ 学校・家庭・地域などが連携を深め、互いの力を寄せ合っていく
・ 生活経験の乏しい子どもたちと共に、地域も育ち、学んでいきたい
「地域は学校の応援団に」
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
オ 社会教育委員会議の提言から
社会教育委員会議では、「行動する委員会」をめざし、研修会を開催しています。
ここ3期では、連携や情報交換などの重要性を提言しています。
提言書 主な内容
H21/9/24 松本市の社会教育に関する提言書
提言1 伝統文化の継承について 提言2 家庭・学校・地域の連携について
H23/9/16 社会教育委員会議提言書 「リーダーの育成をどのように進めるか」
提言 情報交換を活発にして、リーダーを育成します。
H25/9/20 社会教育委員会議提言書 “子どもは地域の宝”~地域の子どもは地域で育てる~
提言 子どもの健全な育ちへの共通認識の上に立ち、地域・家庭・学校の役割を明確化し連携させる。 など
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
カ 市長と教育委員長の対談から
広報まつもと 平成25年5月号
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑶ 教育委員会でめざす「学都松本」
ひとことで「学都松本」を表現するなら
市長 学び人の行き交うまち、松本
教育委員長 一人ひとりが人生の充実に向け、生涯にわたり学び続けるまち
「学ぶ」ということはどういうことか
市長 毎日の生活の中で生きていることを自問自答すること
教育委員長 「学ぶこと=生きること」 「よく学ぶこと=よく生きること」
ア 教育委員会の取組経過
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑷ 教育振興基本計画
年月 取組内容
平成19年6月 教育実践活動の策定に向けた取組み
平成21年7月 まつもと市民生きいき活動の策定
平成22年7月 学都松本を定義し、学都松本推進事業に取組む
平成24年3月 平成24年度を初年度とする松本市教育振興基本計画の策定
平成24年9月 第1回学都松本フォーラム
平成25年7月 学都松本推進協議会の設立(学都松本フォーラム実行委員会から移行)
イ 教育振興基本計画の取組指針から
めざす学都松本を実現するための取組指針を、教育振興基本計画の基本構想で定めています。
5つの取組指針
一人ひとりが生涯にわたって人間性をつちかう教育をめざします
子どもの感性を磨く様々な取組みを進めます
不易を貫き、変わらない大切なことを継続します
地域とともに歩みます
「ある」から「する」へ転換し、「点」から「線」・「面」へ活動を広げます
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑷ 教育振興基本計画
ウ 市の総合計画との関係(6つの健康)
「健康寿命延伸都市・松本」 「人」 「生活」 「地域」 「環境」 「経済」 「教育・文化」の6つの健康 教育・文化の健康 教育は、人づくり
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑷ 教育振興基本計画
エ 市の総合計画との関係(教育振興基本計画)
健康寿命の延伸 「教育・文化」の健康 ともに学びあい人と文化を育むまち → 市民一人ひとりが、学びによって、命や生きることの質や内容を高め、生きていることの幸せを、みんなが実感できるまち
2 教育振興基本計画 ~学都松本をめざして~の策定 ⑷ 教育振興基本計画
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
ア いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば、社会教育施設・社会体育施設の充実から
地域に根差した、充実した社会教育施設、文化財等を活用していくなかで、どのように「学都松本」を実現していけばいいか
施設 施設数
公民館 中央公民館1 地区館35
図書館 本館1 分館10
博物館 本館1 分館14
美術館 本館1 分館1
体育館など運動施設 体育館25 運動広場22 等
その他施設 あがたの森文化会館等
文化財 国宝松本城、重要文化財開智学校等
イ いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば、公民館の理念
5つの理念のもと、地道な取組みが継続されてきましたが、理念はどのよう
であったらいいか。
理念 備考
1 身近な地域で 地域の実情に沿った
2 住民主体、行政は支援にこだわり 市民が主役
3 子育て、健康、環境、人権、福祉まで 幅広い地域課題を
暮らしに関わること
4 住民と職員の協働により 協働の前線で
5 地域づくりに向けた学習と実践をめざす 学習だけでなく実践まで
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
ウ いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば、公民館の特色
社会教育の各施設ごとの特色が生かされる教育活動が重要
特色 効果
各公民館独立並列 各地域の実情に合った自由な活動により、多様で、独自の取組みや課題解決ができる。
町内公民館との連携 親睦から福祉までの活動をする、もっとも身近な学習活動の拠点「町内公民館」との連携により、住民の暮らしに直結した地域課題に住民と共に向き合うことができる。
職員研修機会の充実 研修により、専門知識を習得することで、住民と共に学び続ける職員が養成され、それぞれの地域で学習と実践が循環し、日々の学びが生かされていく環境ができる。
住民が主役、行政は支え 主体的に自分の地域について学び、考え、実践する住民を、公民館が支え、関わることで、より多くの住民の学びに結び付けていくことができる。
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
エ いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば 各種情報提供のあり方
どうしたら学習情報が住民に届き、多くの参画が得られるか
情報提供方法 内容 部数
公民館報(全戸配布) 全市版、地区版の公民館の活動報告 約90,000
教育施設の情報誌 公民館だより、あなたと博物館、あーとふる等
生涯学習情報誌(町内回覧)
学びの森いんふぉめーしょん 約15,000
広報まつもと(全戸配布) 学びのロータリー「学習情報」として掲載 約90,000
ポスター 施設や町会の掲示板への掲示
リーフレット 施設での配布や町内回覧、全戸配布
松本市公式ホームページ インターネットでの配信
口コミ 市民に参画を呼びかけ、共に作りあげ、かかわってもらう中から、話してもらう
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
オ いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば 個人の需要と社会の要請の捉え
地域に密着することで、社会の要請を意識した学習・活動ができるか
社会の要請に応える様々な学び
生活・地域課題に向き合う学び
個人の課題をみんなの課題にしていく過程は、地域力を高めていく取組み
つながりをつくる学び 子どもからお年寄りまでの様々な交流をみんなで楽しみ、地域のつながりを創出
地域住民の声が反映される学び
住民の需要を受けとめ、それに対応した学びを支援し、コミュニティーづくりにつなげる
地域固有の学び 地域のことを地域の住民から学ぶ、幅広い地域内の知識の循環、さらに保育園、学校との連携に生かした、ネットワークづくりへ
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
カ いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば 住民に参加、連携を呼びかけていくこと
社会教育は、地域活動等へ参画する仕組み、主体的な人づくりが、主体的な地域づくりへ、活動を通して当事者意識を育める
事業
公民館の委員会制度 委員としてかかわってもらうことでの学ぶきっかけづくり
博物館、美術館の友の会制度
一定の負担と共に、友の会の自主事業等を通して、参画してもらう
地域の諸団体との連携 諸団体とのかかわりを大切にすることで、かかわる多くの住民の絆づくりやネットワークができる
個人との連携 社会参加したい方の受け皿として、社会教育の場で学習と地域での実践に結びつける
子どもへのかかわり 子どもの頃から社会教育の事業に関わることで、地域のことを体験し、将来の担い手に
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
キ いままで培ってきた松本市の社会教育の良さを生かす
例えば 市の内・外へアピールをしていくこと
事業
他市が標榜する「学都」との違いを強調する
単に、教育施設が多い、古くから教育施設がある、という視点ではなく、市民の学びを大切にしていく生涯学習のまちづくりをめざしていることを強調していく
松本らしい学びを発信していく
松本らしいと思われるものを中心にアピールしていく
学びの成果が市民に届くように発信していく
一般市民に、いろいろな学びがあることを知らせていくことで、それらの成果が市民共通の学びの成果・雰囲気になっていくように、情報発信していく
3 これからの社会教育行政の推進 ⑴ 学都松本を実現するために
学都松本をめざしていきたいと思います。
健康寿命の延伸に向け 市民一人ひとりが、学びを通して生きていることの幸せを、みんなが実感できるように
ご清聴ありがとうございました。