86
厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案) 平成 28 年 12 月 厚生労働省政策統括官付情報システム管理室 別添3

厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

厚生労働省 LANシステムの

更改整備及び運用・保守業務一式

調達仕様書(案)

平成 28年 12月

厚生労働省政策統括官付情報システム管理室

別添3

Page 2: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

1

目 次

第1章 調達案件の概要に関する事項 .............................................. 7

第1節 調達件名 .............................................................. 7

第2節 調達の背景 ............................................................ 7

第3節 目的及び期待する効果 .................................................. 8

第4節 用語の定義 ........................................................... 12

第5節 業務・情報システムの概要 ............................................. 18

第6節 契約期間・契約形態 ................................................... 26

第7節 作業スケジュール ..................................................... 26

第8節 調達担当課室・連絡先 ................................................. 27

第2章 調達案件及び関連調達案件の調達単位、調達の方式等に関する事項 ........... 28

第1節 調達案件及びこれと関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期 ... 28

第2節 調達案件間の入札制限 ................................................. 29

第3章 作業の実施内容に関する事項 ............................................. 30

第1節 作業の内容 ........................................................... 30

第2節 成果物の範囲、納品期日等 ............................................. 47

第4章 満たすべき要件に関する事項 ............................................. 54

第5章 作業の実施体制・方法に関する事項 ....................................... 55

第1節 作業実施体制 ......................................................... 55

第2節 管理体制 ............................................................. 61

第3節 作業要員に求める資格等の要件 ......................................... 62

第4節 作業場所 ............................................................. 64

第5節 作業の管理に関する要領 ............................................... 65

第6章 作業の実施に当たっての遵守事項 ......................................... 73

第1節 機密保持、資料の取扱い ............................................... 73

第2節 遵守する法令等 ....................................................... 73

第7章 成果物の取扱いに関する事項 ............................................. 76

第1節 知的財産権の帰属 ..................................................... 76

第2節 瑕疵担保責任 ......................................................... 76

第3節 検収 ................................................................. 77

Page 3: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

2

第8章 入札参加資格に関する事項 ............................................... 78

第1節 入札参加要件 ......................................................... 78

第2節 入札制限 ............................................................. 79

第9章 再委託に関する事項 ..................................................... 80

第1節 再委託の制限及び再委託を認める場合の条件 ............................. 80

第2節 承認手続 ............................................................. 80

第3節 再委託先の契約違反等 ................................................. 80

第10章 その他特記事項 ....................................................... 81

第1節 前提条件及び制約条件 ................................................. 81

第2節 環境への配慮 ......................................................... 81

第3節 その他 ............................................................... 82

第11章 附属文書 ............................................................ 83

第1節 要件定義書 ........................................................... 83

第2節 別紙及び参考資料 ..................................................... 83

第3節 事業者が閲覧できる資料一覧表 ......................................... 84

第4節 閲覧要領 ............................................................. 85

第5節 提案書の審査要領 ..................................................... 85

第6節 その他事業者の提案に資する資料 ....................................... 85

別紙

別紙1 統合対象システム一覧

別紙2 連携・個別システム一覧

別紙3 閲覧要領

別紙4 現行業務フロー_国会関係業務支援

別紙5 現行業務フロー_幹部スケジュール管理業務支援

別紙6 現行業務フロー_情報システム関連予算・調達業務支援

別紙7 機能一覧

別紙8 画面一覧

別紙9 帳票一覧

別紙10 情報・データ一覧

別紙11 外部インタフェース一覧

別紙12 SLA一覧

別紙13 次期端末・周辺機器の導入予定数

別紙14 端末配布拠点一覧

Page 4: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

3

別紙15 クラウドサービスに係るセキュリティ要件

別紙16 全体概要図(省内LAN)

別紙17 ソフトウェア一覧

別紙18 省内LANシステムネットワーク構成図

別紙19 移行対象データ一覧

別紙20 教育内容一覧

別紙21 運用・保守業務一覧

別紙22 申請・届出一覧

参考資料

参考資料1 情報処理機器室見取り図

参考資料2 現行省内 LAN運用工数実績

参考資料3 プロジェクト目標一覧

参考資料4 新規業務フロー(案)_国会関係業務支援

参考資料5 新規業務フロー(案)_幹部スケジュール管理業務支援

参考資料6 新規業務フロー(案)_情報システム関連予算・調達業務支援

参考資料7 機能一覧_業務改革支援サービス

参考資料8 画面一覧_業務改革支援サービス

参考資料9 帳票一覧_業務改革支援サービス

参考資料10 現行ハードウェア一覧

参考資料11 システム処理件数一覧

参考資料12 RTO・RPO一覧

参考資料13 相関分析の対象項目

参考資料14 検証環境

参考資料15 現行 NWシステムの消費電力量及び消費熱量

参考資料16 性能見積り用基礎データ

参考資料17 現行システムのトラフィックデータ量

参考資料18 現行ソフトウェア一覧

参考資料19 インターネット接続回線の使用状況

参考資料20 端末ごとの接続方式

参考資料21 各事業者役割分担

参考資料22 ヘルプデスク対応実績

参考資料23 監視・管理対象項目

参考資料24 研修・教育業務関連資料例

参考資料25 申請件数一覧(月別)

Page 5: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

4

参考とする政府指針・ガイドライン等及び本省の指針等

1. 政府情報システムに係るネットワークの再編方針

(平成 27年3月 27日 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai61/honbun1.pdf

2. 世界最先端 IT 国家創造宣言

(平成 25年6月 14日 閣議決定)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20130614/siryou1.pdf

3. 政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン

(平成 26年 12月3日 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000352682.pdf

4. 情報セキュリティ強化等に向けた組織・業務改革―日本年金機構への不正アクセス

による情報流出事案を踏まえて―

(平成 27年9月 18日 厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/dl/houdouhappyou_150918-02.pdf

5. 平成 28年度厚生労働省改善計画

(平成 28年3月 31日 厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosankansi/dl/choutatsukaizen.pdf

6. 国家公務員テレワーク・ロードマップ

(平成 27年1月 21日 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai59/honbun.pdf

7. 国の行政の業務改革に関する取組方針

(平成 27年7月 24日改定 総務大臣決定)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000370120.pdf

8. 政府共通プラットフォーム整備計画

(平成 23年 11月2日 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai44/siryou1_1.pdf

9. 厚生労働省ネットワーク(共通システム)最適化計画

(平成 17年5月 27日 厚生労働省行政情報化推進会議決定)

http://www.mhlw.go.jp/sinsei/torikumi/03/10-01.html

10. 政府情報システム改革ロードマップ

(平成 27年 3月 4日改定 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000344765.pdf

11. 政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準群

(平成 28年 8月 31日 サイバーセキュリティ戦略本部決定)

http://www.nisc.go.jp/active/general/kijun28.html

12. 業務・システム最適化指針(ガイドライン)

Page 6: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

5

(平成 18年3月 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/a_01-02.html

13. 公共サービス改革基本方針

(平成 27年7月 10日改定 閣議決定)

http://www5.cao.go.jp/koukyo/kihon/pdf/150710kihon.pdf

14. 競争の導入による公共サービスの改革に関する法律

(平成十八年六月二日法律第五十一号)

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H18/H18HO051.html

15. 国の行政の業務改革に関する取組方針

(平成 26年7月 25日総務大臣決 定)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000370120.pdf

16. 高度サイバー攻撃対処のためのリスク評価等のガイドライン

(平成 26年6月 25日 情報セキュリティ対策推進会議)

http://www.nisc.go.jp/active/general/pdf/riskguide.pdf

17. 「高度標的型攻撃」対策に向けたシステム設計ガイド

(平成 26年9月 30日 独立行政法人情報処理推進機構)

https://www.ipa.go.jp/files/000046236.pdf

18. 中央省庁における情報システム運用継続計画ガイドライン

(平成 24年5月改定 内閣官房情報セキュリティセンター)

http://www.nisc.go.jp/active/general/pdf/itbcp1-1_2.pdf

19. 政府業務継続計画(首都直下地震対策)

(平成 26年3月 28日 閣議決定)

http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/pdf/syuto_taisaku.pdf

20. 情報システム調達のための技術参照モデル(TRM) 物品調達編

(平成 27年 3月更新 独立行政法人情報処理推進機構)

http://www.ipa.go.jp/files/000045523.pdf

21. 電子政府推奨暗号リスト

(平成 25年3月1日 総務省 経済産業省)

http://www.cryptrec.go.jp/images/cryptrec_ciphers_list_2016.pdf

22. 府省庁対策基準策定のためのガイドライン

(平成 28年8月 31日 内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター)

http://www.nisc.go.jp/active/general/pdf/guide28.pdf

Page 7: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

6

注 記

本調達仕様書、別紙、参考資料に記載された会社名、製品名等は、各社の商標又は

登録商標の可能性がある。

また、本調達における作業において、参考資料を参照する場合は、更新版の有無を

確認し、常に最新版を参照すること。

Page 8: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

7

第1章 調達案件の概要に関する事項

第1節 調達件名

厚生労働省LANシステムの更改整備及び運用・保守業務一式

第2節 調達の背景

厚生労働省(以下、「当省」という。)では、行政事務の情報化を積極的に推進し、行

政サービスの向上を図るため、中央合同庁舎第5号館(以下、「5号館」という。)を中

心とした情報化の基盤として、1人1台のパソコン整備や電子メール、電子掲示板等の

グループウェア(以下、「共働支援システム」という。)を中核とした厚生労働省LAN

システム(以下、「省内LAN」という。)、厚生労働省ホームページを中核とした国民向

けサービスを提供する情報提供システム、人口動態統計等の統計処理を担う事務を支援

する統計処理システム、これらのシステムを総合して厚生労働省ネットワークシステム

として導入している。平成 25 年 7 月から運用している厚生労働省ネットワークシステム

は、平成 30 年 6 月末に利用予定期間が終了する。

平成 30年 7月の厚生労働省ネットワークシステムの更改及び運用・保守に当たっては、

「公共サービス改革基本方針」及び「平成 28 年度厚生労働省調達改善計画」にてさらな

る調達の競争性の確保が求められている背景を考慮し、従来は厚生労働省ネットワーク

システムとして一括で調達していた調達について、省内LAN(本調達)、統計処理シス

テム、情報提供システムの三つの調達単位に分離し、参入障壁の除外や競争性を考慮し

た調達単位への見直しを行う。また、同時期に端末・周辺機器、基幹 LAN システムの調

達を行うことで関連システム間の整合性を図る。

「世界最先端IT国家創造宣言」では、「各府省庁は、各システムの更改時期等に合わ

せて、サービス向上や行政運営の効率化・スリム化に向けたビジョン、実現のために必

要な法制度・組織・業務上の改革内容及び投資対効果を明確にした具体的な改革プラン

を策定し、これに沿って計画的に業務・システムの改革を行う。」とされている。

当省では当該提言を踏まえ、平成 27 年の日本年金機構における個人情報流出事案によ

り情報システムの安全性が求められていることなども考慮し、次期省内LANの更改及

び運用・保守に当たっては、最先端の情報通信技術(IT)を活用した行政サービスの

提供等を行うことにより、情報システムの安全性の確保、情報システムの費用の適正化、

政策の質や行政サービスの向上を目指すこととしている。

Page 9: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

8

第3節 目的及び期待する効果

国民が安心して行政サービスを利用できる環境を実現するため、以下に示す「情報シ

ステムの安全性の確保」、「情報システムの費用の適正化」、「政策の質や行政サービスの

向上」を実現する情報基盤を、当省、受注者、工程管理支援事業者及び関係事業者の適

切な協力関係の上で成功裏に整備し、運用・保守工程においては、上記の情報基盤を、

継続的改善活動(PDSA)の徹底により、内的要因(利用者ニーズ)や外的要因(サ

イバー攻撃)が変化した場合でも、それらに柔軟に対応し、適切なサービスを継続的に

提供することを本調達の目的とする。

1 情報システムの安全性の確保

「世界最先端IT国家創造宣言」において、「サイバーセキュリティの強化は、国家の

安全保障・危機管理のみならず、IT・データ利活用の促進等を通じた我が国の産業競

争力強化等のためにも不可欠なものである」とされているとおり、昨今の技術進展に伴

い、あらゆるものがディジタル化、ネットワーク化されてきている状況であり、行政サ

ービスの安定的で継続的な提供に対する情報基盤の脅威として、多様化するサイバー攻

撃等が顕在化する可能性が極めて高まってきている。

これらの顕在化する可能性を認識した上で、万が一問題が発生した場合に備え対策を

施す「事故前提社会」に対応したコンピュータセキュリティへの取組は、常に生まれる

新しい脅威と脆弱性に対して、不断の努力なくしては効果がない、継続したプロセスで

あることを念頭に置く必要がある。

したがって、日々進化を続けるサイバー攻撃に対し、平成 27 年の日本年金機構におけ

る個人情報流出事案の反省を教訓として、「情報セキュリティ強化等に向けた組織・業務

改革」に基づき、ルール、技術、運用といった多角的な対策の強化及び運用マネジメン

トシステムの確立を図るとともに、運用・保守工程においても継続的なセキュリティ改

善が可能な仕組みを作ることで、情報セキュリティ事故の未然防止及び早期発見ができ

る環境の実現を目指す。

2 情報システムの費用の適正化

「世界最先端IT国家創造宣言」、「政府情報システム改革ロードマップ」において、「各

府省は、平成 25 年度から平成 33 年度までを目途に、複数の情報システムの統廃合や個々

の情報システムの刷新を徹底し、運用等経費についてそれぞれ3割減を目指す」とされ

ていることを鑑み、当省にて複数有する電子メール及び掲示板等の各サービス(以下、「グ

ループウェア」という。)を次期省内LANに統合するとともに、調達単位の分離による

調達の競争性の確保及び「政府情報システムに係るコスト削減計画」の推進の徹底によ

り、情報システムの費用の適正化を目指す。

Page 10: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

9

(1) グループウェアの統合

現在、当省のグループウェアは、当省の中核的LANシステムである現行省内LA

Nが提供する共働支援システムのほかに、都道府県労働局、労働基準監督署、公共職

業安定所、施設等機関にて個別に提供しているグループウェアを含め複数存在してお

り、平成 17 年度の「厚生労働省ネットワーク(共通システム)最適化計画」にも示

されているとおり省内の情報システムの最適化の観点で長らく課題となっている。そ

のため、次期省内LANへの更改に当たっては、「政府情報システムに係るネットワ

ークの再編方針」に「府省内LANシステムが複数存在している場合は、自府省内の

中核的な府省内LANシステムへの統合を図る」ことも鑑み、「表 1-1 次期省内L

ANに統合予定のシステム」に示す、都道府県労働局、労働基準監督署、公共職業安

定所、施設等機関にて有するグループウェア機能を次期省内LANに統合し、本省と

出先機関等、全ての厚生労働省職員約 63,000 人が等しく利用できるグループウェア

を用意する予定である。グループウェアの統合に当たっては、関係することとなるス

テークホルダーとの調整・協議を十分に行い、真に必要な情報基盤を適切に整備し、

これにより本省と出先機関等との部局間の情報共有化、行政系統間の連携、業務の効

率化を目指すほか、グループウェアに係る情報システムの基盤の共通化による費用の

適正化を目指す。

表 1-1 次期省内LANに統合予定のシステム

項番 システム名

1 労働基準行政情報システム・労災行政情報管理システム

2 労働局共働支援システム

3 ハローワークシステム

4 海外感染症情報システム

5 国立病院等総合情報ネットワークシステム(HANSENnet)※

6 国立武蔵野学院院内ネットワークシステム

7 国立きぬ川学院院内ネットワークシステム

8 国立障害者リハビリテーションセンター構内LANシステム

9 函館視力障害センター構内LANシステム

10 神戸視力障害センター構内LANシステム

11 福岡視力障害センター構内LANシステム

12 別府重度障害者センター構内LANシステム

13 秩父学園構内LANシステム

※平成 29 年度に現行省内LANに統合予定

(2) 調達単位の分離

本調達は、「公共サービス改革基本方針」にて「厚生労働省ネットワークシステム

の更新整備及び運用管理業務」の一部として事業選定されており、「競争の導入によ

Page 11: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

10

る公共サービスの改革に関する法律」に基づき、透明かつ公正な競争の下で民間事業

者の創意と工夫を適切に反映させることにより、国民のため、より良質かつ低廉な公

共サービスを実現することを目指すこととされている。また、「平成 28 年度厚生労働

省調達改善計画」においても、調達に際しては更なる競争性の確保が求められている

ことから、従来は一括で調達していた調達について技術的な特殊性を鑑み、省内LA

N(本調達)、統計処理システム、情報提供システムの三つの単位に分離し、参入障

壁の除外や競争性を考慮した調達単位への見直しを行った。これにより、得意分野で

の参入やクラウドサービス等の最新の技術の適用を可能とし、多くの民間事業者から

当省の要求事項に対して創意工夫ある提案を受け、その中から良質かつ低廉な公共サ

ービスを実現するための最適な提案を選定できる調達とすることを目指す。

(3) 「政府情報システムに係るコスト削減計画」に基づく運用等経費の適正化

「世界最先端IT国家創造宣言」及び「政府情報システム改革ロードマップ」を踏

まえ、政府は、平成 26 年度から「政府情報システムに係るコスト削減計画」の取組

を推進している。これらの取組に鑑み、次期省内LANへの更改に当たっては、当該

取組に係る手引きである「コスト削減計画 取りまとめにあたっての手引き」に基づ

き、ハードウェア・ソフトウェア、適用業務、運用・保守作業、各種サービスの適正

化を図ることにより情報システムの運用等経費の適正化を目指すこととする。また、

運用・保守工程においては、業務量、ハードウェア・ソフトウェア等の使用状況、各

種システム関連作業の実績工数等、状況を事実、実績として正確に把握し、それらに

対する評価・分析を重ね、継続的な改善プロセスを実施することにより最終的には運

用・保守工数の効率化を目指すとともに 次々期システムにおけるさらなる費用適正

化のサイクルへ繋げることを目指す。

3 政策の質や行政サービスの向上

「世界最先端IT国家創造宣言」、「政府情報システム改革ロードマップ」において、「I

T 投資に当たっては、業務改革を徹底する。各府省庁は、各システムの更改時期等に合

わせて、サービス向上や行政運営の効率化・スリム化に向けたビジョン、実現のために

必要な法制度・組織・業務上の改革内容及び投資対効果を明確にした具体的な改革プラ

ンを策定し、これに沿って計画的に業務・システムの改革を行う。」とされていることに

鑑み、行政事務の高度化・効率化、ワークライフバランスを考慮した働き方改革を推進

することで、次期省内LANの更なる利用促進を図る。また、運用・保守工程において

も、ナレッジの蓄積や利用実態の把握等を通じた継続的な業務改善が可能な仕組みを作

ることで、更なる政策の質や行政サービスの向上を目指す。

Page 12: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

11

(1) 行政事務の高度化・効率化(BPR)の推進

「国の行政の業務改革に関する取組方針」において、「近年のICT(情報通信技

術)の急速な進展の中、行政における効率的な業務遂行や国民への質の高い行政サー

ビスの提供を進める上で、ICTを十分にいかしていくことが重要である」とされて

いることを踏まえ、業務負荷が高く更なるシステム化が期待できる「国会関係事務」、

「幹部スケジュール管理」、「情報システム関連予算・調達関連事務」を対象として、

スケジュール状況やナレッジを共有できる仕組みを整備し活用することにより、関係

者間の確実な情報共有や作業負荷軽減の実現を目指す。

(2) 働き方改革の推進

「国家公務員テレワーク・ロードマップ」において、「自府省等における外部アク

セス機能やコミュニケーションツールの整備を実施し、2020 年に向け、より柔軟で“チ

ーム型”も含む全府省等的なテレワークの導入・拡大に向けて、計画的に取り組むも

のとする」とされていることを踏まえ、現行システムと同様に統合ネットワークが提

供するインターネットVPNサービスを利用し、本省(5号館)内では仮想デスクト

ップサービスや執務室以外にも持ち運び可能とするセキュアな職員PCを活用する

ことで、自宅でも本省同等の作業ができるテレワーク環境を構築することで、職員の

働き方に合わせた業務の実現を目指す。

(3) 情報システムの更なる利用促進

省内LANは、厚生労働省を中心とする出先機関等の中核的存在の情報系ネットワ

ークであり、当省における電子政府構築の基盤として位置づけられるものである。し

たがって、職員個人に多様な情報処理環境を提供するとともに、きめ細かい行き届い

たサービスによるユーザビリティを確保することにより、職員間の情報交換や情報共

有を飛躍的に高めることにより、業務の効率化や政策決定の迅速化・高度化、さらに、

国民等への情報提供の高度化、行政手続の効率化等による行政サービスの質的向上を

図る。

具体的には、設計・開発工程では、職員が実際にサービスを利用・運用するシーン

や事務作業に係る提要・細則等を踏まえた上で、人間中心設計等の専門的知見やプロ

トタイピングに基づく利用者ニーズに則した機能、非機能の改善等を効率的にかつ効

果的に実施する。これにより、利用者視点での利便性向上とそれに伴う利用促進の実

現を目指す。

運用・保守工程では各種サービスの利用状況を事実・実績として正確に把握し、そ

れらに対する評価・分析を重ね、継続的な改善プロセス(PDSA)を実施すること

により、運用・保守開始時点のサービスレベルを維持・向上させることを目指す。

Page 13: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

12

第4節 用語の定義

本調達仕様書で使用する用語の定義を「表 1-2 用語集」に示す。

表 1-2 用語集

No 用語 説明

1 IPsec VPN 通信の暗号化にIPsecを用いるVPN技術。

2 SLCP-JCF

2013

ソフトウェアを中心としたシステムの開発及び取引のための共通フレ

ーム体系(2013年版)のこと。

3 SLA サービスレベル合意書(service level agreement)の略称。サービス

を提供する側とその利用者の間に結ばれるサービスのレベル(定義、

範囲、内容、達成目標等)に関する合意書のこと。

4 ODB 政府情報システム管理データベース(Official informationsystem

total management Database)の略称。政府における情報システムに関

係する情報を一元的に管理するため、総務省において整備及び管理し、

各府省の用に供するデータベース。

5 開庁日 「行政機関の休日に関する法律」(昭和63 年 12 月13 日法律第91 号)

第一条にて定められた行政機関の休日以外の日。

6 外部系 次期省内 LAN システムにおいて、安全性の確保のため、インターネ

ットに接続されたネットワーク環境と、個人情報等取扱いなどで利用

する省内に閉じたネットワーク環境を明確に分離する。前者を「外部

系」、後者を「内部系」と指し、それぞれのネットワーク環境に、用

途に応じたサービス環境を構築する。

7 仮運用期間 本番業務は次期省内 LAN に移行済みであるが、トラブルが発生した

場合などに現行省内 LAN への切り戻しが可能とする状態を維持する

期間を指す。

8 基幹LAN 5号館を中心にLANの回線サービスを提供するシステムで、LAN 機

器、ネットワーク監視等のためのハードウェア、ソフトウェアにて構

成されている。この調達の受注者を、「基幹 LANシステム運用事業者」

と呼ぶ。

9 基幹LAN管理組織 省内LAN システムの利用、接続等に関して、PJMOとの連絡・調

整を行う基幹LANの管理組織。

10 共働支援システム 省内LANシステムのうち、電子メール、アドレス帳、予定表、タス

ク管理、会議室予約(部局用)、職員ポータル、電子掲示板、ファイ

ル共有機能、アンケート機能、職員録、オンライン研修サービス、リ

アルタイムコミュニケーション、厚生労働省法令等検索システム、Web

会議サービスといった機能を有するシステムを指す。

11 業務処理系システム 省内LANシステムのうち、会計予算事務処理サービス、地方厚生局

業務処理サービス、業務改革支援サービスといった機能を有するシス

テムを指す。

Page 14: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

13

No 用語 説明

12 共有基盤系システム 省内LANシステムのうち、認証アクセス基盤サービス、統合運用管

理サービス、情報セキュリティ管理サービス、リモートアクセスサー

ビスといった機能を有するシステムを指す。

13 クラウドサービス データサービスやインターネット技術などが、ネットワーク上にある

サーバ群(クラウド(雲))にあり、「どこからでも、必要な時に、

必要な機能だけ」を利用することができるコンピュータネットワーク

の利用形態を指す。サービス提供形態、サービス提供範囲の主なもの

は以下に分類される。

【サービス提供形態】

プライベートクラウドサービス:特定の組織や企業等の利用者が

クラウド環境にあるハードウェアやソフトウェアを専有するサ

ービスを指す。また、セキュリティポリシーやサービスレベルを

利用者が個別に定義できるサービス。

パブリッククラウドサービス:様々な組織や企業等の不特定多数

の利用者間で情報資産を共有するサービス。また、セキュリティ

ポリシーやサービスレベルを提供者が定義するサービス。

【サービス提供範囲】

IaaS(Infrastructure as a Service):サーバ、ハードディスク、

ストレージ等のハードウェア資源を提供するサービス。

PaaS(Platform as a Service):ハードウェア資源、ネットワー

ク資源、OS等のソフトウェア資源を提供するサービス。

SaaS(Softoware as a Service):ソフトウェアパッケージ製品

の機能を提供するサービス。

14 CRYPTREC Cryptography Research and Evaluation Committees の略称。電子政

府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号モジュール評価基準等の策

定を検討するプロジェクトである。

15 厚生労働省情報セキ

ュリティポリシー

厚生労働省が定める、「行政情報の電子的提供を行う際に、策定すべ

き情報セキュリティ対策の基準となる基本方針」のこと。

16 厚生労働省ネットワ

ークシステム

「厚生労働行政情報化推進計画」に基づき、各種事務処理の効率的、

効果的な遂行を目的に省内パソコン一人 1 台体制の整備、電子メー

ル・電子掲示板等のグループウェアの構築、厚生労働省ホームページ

の運用等による省内外との迅速な情報連携等の基盤となるシステム群

の総称。

17 工程管理支援事業者 「厚生労働省ネットワークシステムの更改に係る調達仕様書作成及び

工程管理等支援業務」の受注者。

18 高度サイバー攻撃対

処のためのリスク評

価等のガイドライン

各府省において、高度サイバー攻撃から重点的に守るべき業務・情報

を特定し、防御の仕組みを実現するための手法等が示されたガイドラ

イン。

19 CSIRT 厚生労働省において発生した情報セキュリティインシデントに対処す

るため、厚生労働省に設置された体制をいう。Computer Security

Incident ResponseTeam の略。

20 GSOC 各府省庁における情報セキュリティインシデントに対処するため、内

閣サイバーセキュリティセンター(NISC)に設置された体制をい

う。Government Security Operation Coordination Team の略。

Page 15: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

14

No 用語 説明

21 GIMA 「職員等利用者認証業務の業務・システム最適化計画」(平成 19年4 月

13 日各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定、平成 21 年8

月 28 日最終改定)に基づき、各府省の業務アプリケーションプログ

ラムを利用する際のID、パスワードなどを政府全体で一元管理する

ことなどを目的とし、整備された認証基盤。

22 次期厚生労働省ネッ

トワークシステム

平成30年7月に更改を予定している厚生労働省ネットワークシステム

のシステム群(省内LANシステム、統計処理システム、情報提供シ

ステム、端末・周辺機器)を指す。

23 次々期省内LANの

調達支援事業者

「厚生労働省ネットワークシステム」のうち電子メール・電子掲示板

等のグループウェアを提供する「共働支援システム」、会計処理シス

テム等の業務個別のサービスを提供する「業務処理系システム」、こ

れらのサービスの基盤となる「共有基盤システム」を含むシステム群

を指す。この調達の次々期更改時の支援事業者を指す。

24 執務室 執務室は、5号館内では 4階から 22 階を中心とし、その他館内に点

在する当省が指定する執務室(1階管理室、2階情報公開文書室、3

階各診療室、他)も含むものとする。

また、外部庁舎として、中央労働委員会会館、高井戸庁舎、上石神井

庁舎、国会連絡室、地方厚生局(保険医療機関監査部門に関する分室

(47 箇所)や年金記録訂正手続きを行う拠点を含む。)、都道府県労

働局、ハローワーク、労働基準監督署、中央労働委員会西日本地方事

務所、施設等機関についても含むものとする。

25 省内LANシステム 「厚生労働省ネットワークシステム」のうち電子メール・電子掲示板

等のグループウェアを提供する「共働支援システム」、会計処理シス

テム等の業務個別のサービスを提供する「業務処理系システム」、こ

れらのサービスの基盤となる「共有基盤システム」を含むシステム群

を指す。この調達の受注者を、「次期省内 LAN事業者」と呼び、次々

期への引継ぎの際には「次々期の設計・開発及び運用・保守事業者」

と呼ぶ。

26 省内LAN システ

ムメインデータセン

省内LANシステムの機器を5号館以外に設置するために受注者が提

供するデータセンタ。省内LAN システムの本番稼働環境を設置する

メインデータセンタ。略称の場合、「次期省内 LAN DC」として表記す

る。

27 省内LANシステム

バックアップデータ

センタ

検証環境、災害時の代替としての縮退本番環境を設置するデータセン

タ。略称の場合、「次期省内 LAN BDC」として略称表記する。

28 情報提供システム 厚生労働省ネットワークシステム更改の一環として、当省が別途実施

する厚生労働省ホームページ、ホームページ検索、メール配信、コン

テンツ管理サービス、アクセスログサービス、厚生労働省法令等デー

タベース、アクセシビリティ改善ソフトウェア、厚生労働省図書館シ

ステムといった機能を有するシステム等の調達を指す。この調達の受

注者を、「次期情報提供システム事業者」と呼ぶ。

29 情報処理機器室(マ

シン室)

職員が業務上直接操作する機会があるサーバなどは5号館内にある情

報処理機器室に設置する。次期省内LAN システムで利用可能な場所

の詳細は、「参考資料1 情報処理機器室見取り図」を参照のこと。

Page 16: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

15

No 用語 説明

30 政府共通ネットワー

各府省等のLAN(府省内専用ネットワーク)を相互に接続する政府

内専用ネットワークであるとともに、政府情報システムの統合・集約

化の基盤システムである政府共通プラットフォームの整備による各府

省間の情報流通量の増大への対応等を図るためのネットワーク基盤シ

ステム。

31 政府共通PF 「新たな情報通信技術戦略(平成 22 年5月 11日 IT 戦略本部決定)」

に基づき、クラウドコンピューティング技術等の最新の技術を活用し、

各府省別々に整備・運用している政府情報システムの統合・集約化や

共通機能の一元的提供等を行う政府情報システムの基盤。

なお、政府共通PF の整備(設計・構築、機器・基盤ソフトウェアの

提供・保守、施設・設備の提供)及び移行支援、運用については、総

務省(各作業請負事業者を含む。)が担当、実施する。

32 政府情報システムの

政府共通プラットフ

ォームへの移行に係

るガイドライン

「政府共通プラットフォーム整備計画」に基づき、政府共通 PFへの政

府情報システムの移行に係る作業内容や役割分担等を定めたガイドラ

イン。

33 端末・周辺機器 厚生労働省ネットワークシステム更改の一環として、当省が別途実施

するクライアントPC及びその周辺機器並びにプリンタ(統計処理用

カット紙プリンタ及び統計処理用連続帳票紙プリンタを除く。)及び

その周辺機器の調達を指す。この調達の受注者を、「次期端末・周辺

機器事業者」と呼ぶ。

34 統計処理システム 厚生労働省ネットワークシステム更改の一環として、当省が別途実施

する分散型統計処理サービス、総合統計データベースといった機能及

びアクセス管理、セキュリティ管理といった基盤を有するシステム及

びプリンタ(統計処理用カット紙プリンタ及び統計処理用連続帳票紙

プリンタを指す。)等の調達を指す。この調達の受注者を、「次期統

計処理システム事業者」と呼ぶ。

35 統合ネットワーク 「厚生労働省ネットワーク(共通システム)最適化計画」(平成 17 年 5

月 27 日厚生労働省行政情報化推進会議決定)に基づき、本省、地方支

分部局、検疫所等の各組織において、個別の業務ごとに構築されてき

た専用通信回線の集約・統合及び運用管理の一元化を図るため、平成

20 年 4 月から運用を開始したネットワーク基盤。

36 統合ネットワーク管

理組織

省内LANシステムの利用、接続等に関して、PJMOとの連絡・調

整を行う統合ネットワークの管理組織。

37 統合対象システム 平成 17年度の「厚生労働省ネットワーク(共通システム)最適化計画」

に基づき、次期省内LANシステムに統合するグループウェア等の機

能を有するシステムを指す。都道府県労働局、労働基準監督署、公共

職業安定所、施設等機関にて提供されている。

※具体的なシステム名等は、「別紙1 統合対象システム一覧」を参

38 統合対象システム管

理組織

省内LANシステムの利用、接続等に関して、PJMOとの連絡・調

整を行う統合対象システムの管理組織。

39 内部系 次期省内 LAN システムにおいて、安全性の確保のため、インターネ

ットに接続されたネットワーク環境と、個人情報等取扱いなどで利用

Page 17: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

16

No 用語 説明

する省内に閉じたネットワーク環境を明確に分離する。前者を「外部

系」、後者を「内部系」と指し、それぞれのネットワーク環境に、用

途に応じたサービス環境を構築する。

40 汎用申請・届出等省

内処理システム(汎

用受付システム)

インターネットにより、厚生労働省が所管する各種申請・届出等手続

について、e-Govより受け付け、審査及び連携する個別システムへ振

り分けを行うシステムのこと。

41 BYOD Bring your own device の略。職員が私物の情報端末等を持ち込んで

業務で利用すること。私用で普段利用しているスマートフォンやPC

等から省内の情報システムにアクセスし、必要な情報を閲覧、入力す

ることなどを指す。

42 PMO Program Management Office(府省内全体管理組織)の略。府省内のI

T施策に関する全体管理の機能を担う組織。

43 PJMO Project Management Office(プロジェクト推進組織)の略。プロジェ

クトを遂行し、その進捗等を管理する機能を担う組織。

44 PDSA 計画(plan)、実行(do)、評価(study)、改善(act)のプロセス

を順に実施し、改善を次の計画に結び付け、品質の維持・向上や継続

的な改善活動などを推進するマネジメント手法。plan-do-study-act

cycleの略。

45 VPN 暗号技術等を利用し、インターネット等の公衆回線を仮想的な専用回

線として利用するための技術をいう。

46 並行運用期間 並行運用は、現行省内 LAN と次期省内 LAN が並行稼働しており、利

用者によって接続する利用環境が異なる状態を維持する期間を指す。

なお、各システム、サービスは段階的に本番移行の実施を行うため、

並行運用期間は各システム、サービスにより異なる。

47 プロトタイピング 実働するモデル(プロトタイプ)を早期に製作する設計・開発手法を

意味し、機能やアイデアを形にすることでユーザーから早めにフィー

ドバックを得ることを可能とする。

48 平日 行政機関の休日に関する法律第一条にて定められた行政機関の休日以

外の日。

49 マルウェア ウイルス、ワームなど悪意あるソフトウェアに加えスパイウェア、ア

ドウェア等を含むソフトウェア。

50 約款による外部サー

ビス

民間事業者等の府省庁外の組織が約款に基づきインターネット上で提

供する情報処理サービスであって、当該サービスを提供するサーバ装

置において利用者が情報の作成、保存、送信等を行うものをいう。た

だし、利用者が必要とする情報セキュリティに関する十分な条件設定

の余地があるものを除く。

51 連携・個別システム 省内LANシステムの各サービスとデータ連携している又は直接省内

LANシステムの基盤を利用して稼働又は、クライアントPC を用い

て利用しているシステムの総称。

※具体的なシステム名等は、「別紙2 個別・連携システム一覧」を

参照

Page 18: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

17

No 用語 説明

52 連携・個別システム

管理組織

省内LANシステムの利用、接続等に関して、PJMOとの連絡・調

整を行う各連携・個別システムの管理組織。

Page 19: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

18

第5節 業務・情報システムの概要

1 業務の概要

職員は文書作成、省内外との調整・折衝、情報共有等の行政事務を遂行する上で基盤

となるシステムとして次期省内LANを利用する。次期省内LANが提供するサービス

について、以下に職員が遂行する業務での主な利用方法を示す。

(1) 共働支援システム

職員は「表 1-3 共働支援システムが提供するサービス」に示されるサービスを利

用することで、各種事務遂行に必要な情報を入手し、他の職員と情報共有を図るほか、

各種調整等を行う。

表 1-3 共働支援システムが提供するサービス

項番 サービス 業務での主な利用方法

1 外部系グループウェア

サービス

省外の人物と電子メールを用いて情報連絡を行う

2 内部系グループウェア

サービス

省内の人物と電子メールを用いて情報連絡を行う

予定表に行動予定を登録し、計画的に物事を進める

部局内で打ち合わせを行う際に会議室を予約し、参加者を招

集する

3 職員ポータルサービス 組織に関する各種情報や、業務関連文書、業務に関連する法

令等を閲覧する

省内で情報収集を行う際にアンケートを行う

他の職員の所属や連絡先を確認する

省内で打ち合わせを行う際に会議室を予約する

オンラインで研修を受講する

4 コミュニケーションサ

ービス

他の職員の勤務状況を確認し、簡易なメッセージを送る

遠隔地の職員との間で画面を共有しながらオンラインで会議

を行う

5 ファイル共有サービス 他の職員とファイルを共有しながら資料を作成する

(2) 業務処理系システム

職員は「表 1-4 業務処理系システムが提供サービス」に示されるサービスを利用

することで、担当する特定業務を効率的に遂行する。

表 1-4 業務処理系システムが提供サービス

項番 サービス 業務での主な利用方法

1 会計予算事務処理サー

ビス

部局・課室ごとの示達額依頼表、支払予定総表の作成、会計

課における帳票出力を行う

2 地方厚生局業務処理サ

ービス

職員が申請・届出を行い、その内容に沿って処理を行う

監査を行う

客体管理を行う

Page 20: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

19

3 業務改革支援サービス 国会予定を踏まえた国会答弁資料の作成状況を共有する

各部局の書記等が本省の幹部のスケジュールを管理する

過去の関連情報を踏まえてシステム予算要求資料・調達仕様

書を作成する

(3) 共有基盤系システム

職員は「表 1-5 共有基盤系システムが提供するサービス」に示されるサービスを

利用することで、省内LANで提供する共働支援システムや業務処理系システムについ

て安全に業務を遂行する。

表 1-5 共有基盤系システムが提供するサービス

項番 サービス 業務での主な利用方法

1 認証アクセス基盤サー

ビス

本人確認を受け、自身の正当性を担保してもらう

様々なサービスを 1 度のログオンで利用する

2 統合運用管理サービス 端末等のセキュリティパッチの最新化を行う

不明点等をFAQで確認し、詳細等をヘルプデスクに問い合

わせる

3 情報セキュリティ管理

サービス

機密情報を安全に取り扱う

セキュリティインシデントのリスクが少なく業務を遂行す

4 リモートアクセスサー

ビス

場所に依らず省内LANが利用できる

個人利用のモバイル端末から電子メール・予定表を確認でき

2 情報システムの概要

省内LANに係る情報システムの概要は「図 1-1 次期情報システム全体概要図」に

示すとおりである。また、本調達範囲と他調達事業者との提供範囲の詳細について、「図

1-2 調達範囲詳細図」に示す。

省内LANで提供するサービスに紐づく各機能の概要を「表 1-6 共働支援システム

で提供するサービスの概要」「表 1-7 業務処理系システムのサービス概要」「表 1-8

共有基盤系システムのサービス概要」に示す。

Page 21: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

20

図 1-1 次期情報システム全体概要図

図 1-2 調達範囲詳細図

統合ネットワークインターネット 政府共通ネットワーク

他省庁・府省共通システム

厚生労働省本省

クラウドデータセンタ

情報提供システム

• 厚生労働省ホームページ• その他ホームページ• ホームページ検索• 厚生労働省法令等検索• 厚生労働省図書館 等

上石神井庁舎 中央労働委員会地方厚生局都道府県支所

国会連絡室 施設等機関 都道府県労働局労働基準監督署公共職業安定所

執務用PC(シンクライアント)

執務用PC(ファット)

執務用PC(ファット)

執務用PC(ファット)

執務用PC(ファット)

執務用PC(ファット)

執務用PC(調達対象外)

凡例

本調達範囲

※※ ※ ※※ ※

※ 端末・周辺機器等は調達対象外であるが、設置等の作業は本調達の範囲とする。

次期省内LANデータセンタ(バックアップ含む)

共働支援システム

• 外部グループウェアサービス• 内部グループウェアサービス• 職員ポータルサービス• コミュニケーションサービス• ファイル共有サービス

業務処理系システム

• 会計予算事務処理サービス• 地方厚生局業務処理サービス• 業務改革支援サービス

共有基盤系システム

• 認証アクセス基盤サービス• 総合運用管理サービス• 情報セキュリティ管理サービス• リモートアクセスサービス

• ネットワーク関連機器

データセンタ

統計処理システム

• 分散型統計処理サービス• 認証アクセス基盤サービス• 総合運用管理サービス• 情報セキュリティ管理

サービス

サーバ/ストレージ/ネットワーク関連機器等ハードウェア

ソフトウェア

施設・設備

省内LANシステム

共有基盤系システム

データセンタ設備(ラック、無停電電源装置等)

共働支援システム

外部系グループウェアサービス

内部系グループウェアサービス

職員ポータルサービス

コミュニケーションサービス

ファイル共有サービス

認証アクセス基盤サービス

統合運用管理サービス

情報セキュリティ管理サービス

リモートアクセスサービス

統計処理システム

分散統計処理サービス

サーバ/ストレージ/ネットワーク関連機器等

データセンタ設備(ラック、無停電電源装置等)

認証アクセス基盤サービス

統合運用管理サービス

情報セキュリティ管理サービス

情報提供システム

クラウドデータセンタ設備

認証アクセス基盤サービス

統合運用管理サービス

情報セキュリティ管理サービス

厚生労働省ホームページ

その他ホームページ

ホームページ検索

厚生労働省法令等検索

厚生労働省図書館

本調達範囲

端末・周辺機器等 端末・周辺機器 等 ※端末・周辺機器等は調達対象外であるが、設置等の作業は本調達の範囲とする。

基幹LAN

5号館内ネットワークインフラ設備 等

関連調達範囲

ネットワーク 統合

NW本省、地方支分部局、検疫所等の各拠点を結ぶ拠点間ネットワークインフラ設備 等

業務アプリ

ケーション

業務処理系システム

会計予算事務処理サービス

地方厚生局業務処理サービス

業務改革支援サービス

基盤

Page 22: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

21

表 1-6 共働支援システムで提供するサービスの概要

項番 サービス名 業務処理機能 概要

1 外部系グループ

ウェアサービス

電子メール(外部系) 職員が省外への連絡手段として電子メールを用

いるため、メールサービスを提供する。主に仮想

ブラウザからの利用を想定しているため、ブラウ

ザ上からアクセス可能な機能を提供する。

2 アドレス帳(外部系) 電子メールに連動してアドレス帳の機能を提供

する。電子メールの送信時に宛先を検索する際等

に利用する。主に仮想ブラウザからの利用を想定

しているため、ブラウザ上からアクセス可能な機

能を提供する。

3 内部系グループ

ウェアサービス

電子メール(内部系) 職員が省内への連絡手段として電子メールを用

いるため、メールサービスを提供する。

4 アドレス帳(内部系) 電子メールに連動してアドレス帳の機能を提供

する。電子メールの送信時に宛先を検索する際等

に利用する。

5 予定表 予定・スケジュールを登録する機能を提供する。

職員自身のスケジュール管理や他の職員の予定

を確認する際等に利用する。

6 会議室予約(部局用) 会議招集や会議室の予約をする機能を提供する。

会議開催時に、招集したい職員への通知や部局ご

とに管理する会議室の利用予約をする際に利用

する。

7 タスク管理 タスクの管理を行う機能を提供する。期限が設定

された仕事の管理や、進捗状況の管理を行う際に

利用する。

8 職員ポータルサ

ービス

トップページ 職員ポータルとして各種リンクを集約して提供

する窓口機能を提供する。共働支援システムの各

機能(「掲示板」、「ファイル共有(確定文書領

域)」、「アンケート」、「職員録」、「共用会

議室予約」、「申請届出サービス」、「オンライ

ン研修」、「法令検索サービス・通知検索サービ

ス」)のほか、業務マニュアル等の情報や各種シ

ステムを利用する際に利用する。

9 掲示板 電子での掲示物の掲示、閲覧する機能を提供す

る。組織内に広く情報を発信するとき、発信され

た情報を確認するときに利用する。

10 ファイル共有(確定文

書領域)

文書を組織的に共有し管理する機能を提供する。

確定文書領域は組織ごとの情報共有を目的とし

た確定文書を保存する領域を提供する。

11 アンケート 職員アンケートを実施・分析する機能を提供す

る。満足度調査など職員を対象としたアンケート

を実施するときに利用する。

12 職員録 職員の情報を検索する機能を提供する。職員の所

属組織や内線番号等を確認する際に利用する。

13 共用会議室予約 省内を対象とした会議室を予約する機能を提供

する。5号館内の共用会議室の利用予約をする際

に利用する。

14 申請届出サービス 職員が貸出ソフトウェア等を借用する場合等に

必要となる申請届出等を、Web画面から利用で

Page 23: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

22

項番 サービス名 業務処理機能 概要

きる機能を提供する。

15 オンライン研修(自習

室)

e-ラーニングにより、厚生労働省が提供する各

研修コンテンツを個人学習できる機能を提供す

る。

16 法令検索サービス・通

知検索サービス

法令検索では厚生労働省所管の法律、政令、省令、

告示を検索でき、通知検索では厚生労働省所管の

主な訓令、通知、公示を検索する機能を提供する。

17 コミュニケーシ

ョンサービス

リアルタイムコミュニ

ケーション

職員同士での手軽なコミュニケーションを行う

ためのインスタントメッセージ機能を提供する。

テレワーク従事者や遠隔地にいる職員とコミュ

ニケーションを取る場合や、在席状況の確認等に

利用する。

また、テレワーク実施者に向けて、労働時間の自

動記録や自動集計、確認等の支援を行える機能を

提供する。

18 Web会議 遠隔の職員との間での会議資料の共有、音声・映

像を利用したWeb会議の実施を可能とする機

能を提供する。職員の働き方改革の推進を目的と

して、遠隔地やテレワーク従事者との間のコミュ

ニケーション推進のために利用する。

19 ファイル共有サ

ービス

ファイル共有(作業中

文書領域)

文書を組織的に共有し管理する機能を提供する。

作業中文書領域は、文書を共同作成するときや、

作成中の文書を組織内で共有するときに利用す

る。

表 1-7 業務処理系システムのサービス概要

項番 サービス名 業務処理機能 概要

1 会計予算事務処理

サービス

会計予算事務処理サー

ビス

部局・課室ごとの示達額依頼表、支払予定総表

の作成、会計課における帳票出力及びマスタメ

ンテナンス作業をシステム化し、会計予算事務

処理の効率化を図るための機能を提供する。

2 地方厚生局業務処

理サービス

地方厚生局業務処理サ

ービス

各地方厚生局が共通的に担う申請・届出業務、

監査業務、及び客体管理業務を行うための機能

を提供する。これらの機能と併せ、汎用申請・

届出等省内処理システムとの間でデータ連携を

行うことで、地方厚生局の利用者による申請・

届出業務の効率化を実現している。

3 業務改革支援サー

ビス

国会関係業務支援 官房総務課及び本省の全課室に対し、国会予定

表の共有及び国会答弁資料の作成状況の可視化

をするステータス管理機能を提供する。

4 幹部スケジュール管理

業務支援

本省の幹部(部局長、審議官、課室長等)のス

ケジュール管理事務について、幹部スケジュー

ル管理事務を行う各部局の書記や各課室の庶務

係長等の職員が、幹部スケジュール情報を一元

管理するための操作性の高い機能を提供する。

3 情報システム関連予

算・調達業務支援

情報システム関連予算・調達事務について、シ

ステムに係る予算要求資料や調達仕様書等の作

成を各課室の職員が行っているが、これらの情

報システム関連予算資料の担当者や資料等の関

Page 24: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

23

項番 サービス名 業務処理機能 概要

連情報のつながりを一元的に管理し、各種情報

システム関連予算・調達関連事務の支援を行う

機能を提供する。

表 1-8 共有基盤系システムのサービス概要

項番 サービス名 業務処理機能 概要

1 認証アクセス基盤

サービス

人事異動情報システム 省内LANの利用者の利用者情報の管理を行う

機能を提供する。また、各課室管理者から追加、

更新される異動情報をもとに、統合ディレクト

リサービス、GIMA、汎用申請・届出等省内

処理システム、及び情報公開事案管理システム

に対して、追加、更新情報を提供している。

2 統合ディレクトリサー

ビス

統合一元化された利用者情報を管理する個別サ

ービスである。利用者情報は、人事異動情報サ

ービスの人事異動に関する追加、更新情報をも

とに更新され、省内LANで利用される利用者

情報は、全て統合ディレクトリサービスから連

携を行っている。統合ディレクトリサービスよ

り、職員録、省内LAN範囲内のクライアント

PC、及び省内LAN範囲外のシステムに対し

て、利用者情報を提供している。

3 アクセス権管理システ

利用者情報及びコンピュータ等の情報を集中管

理し、認証及びアクセス制御機能をクライアン

ト、又は、個別システムに提供する。

4 シングルサインオンシ

ステム

以下のサービス及びシステムについて、一度の

ログオンで使用が可能となるシングルサインオ

ン機能を提供する。

次期省内LANで提供する全てのサービス

現行省内LANで既にシングルサインオン

を実現している個別システム

将来的にシングルサインオンの実現を申請

する個別システム

5 統合運用管理サー

ビス

ソフトウェア配布シス

テム

クライアントPCなどへのソフトウェアの配

布、パターンファイルを管理する機能を提供す

る。

6 ジョブ管理システム システムやアプリケーションプログラムのジョ

ブの実行や実行結果を管理する機能を提供す

る。

7 監視システム 省内LANのサービスを提供する機器の障害検

知やリソース監視、性能監視及びジョブ実行状

況の監視を行い、監視コンソールにアラートを

通知する機能を提供する。

8 構成管理システム 省内LANの情報資産や資産の構成情報の管理

やインベントリを収集する機能を提供する。

9 バックアップ管理シス

テム

省内LANの可用性を維持するために、省内L

ANに係る各種システム・データのバックアッ

プを管理するための機能を提供する。障害発生

や操作ミス等でデータが消失又は破損した場合

に復旧可能とする。

Page 25: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

24

項番 サービス名 業務処理機能 概要

10 ログ管理システム ログ収集対象のサーバ、クライアントPC、ア

プリケーションプログラム、ストレージ及びセ

キュリティ対策機器等から出力されるログを管

理する。運用保守及びセキュリティインシデン

ト対応時に、ログの検索、分析することを可能

とする。

11 ヘルプデスク支援シス

テム

省内LANのヘルプデスクへの問合せ記録を一

元管理する機能に加えて、インシデント管理、

問題管理、変更管理、リリース管理、貸出機器・

ソフトウェアのライブラリ管理、保守業務(作

業管理)、定期報告、コスト管理等の各種運用

業務のデータを管理する機能を提供する。

12 FAQ 利用者(職員)向けにセルフヘルプを提供する。

13 情報セキュリティ

管理サービス

マルウェア対策(サー

バ)

省内LANのサーバにマルウェア(ウイルス、

ワームなど悪意あるソフトウェアに加えスパイ

ウェア、アドウェア等も含むソフトウェア)が

侵入した際、早期に検知・駆除するための機能

を提供する。

14 マルウェア対策(クライ

アントPC・仮想デスク

トップ)

クライアントPC・仮想デスクトップにマルウ

ェアが侵入した際、早期に検知・駆除するため

の機能を提供する。マルウェアの検査・検知に

当たっては、定義情報に合致した既知のマルウ

ェアの検査・検知だけでなく、振る舞い検知型

の未知のマルウェア検査を行う。

15 マルウェア対策(仮想ブ

ラウザ)

仮想ブラウザにマルウェアが侵入した際、早期

に検知・駆除するための機能を提供する。マル

ウェアの検査・検知に当たっては、定義情報に

合致した既知のマルウェアの検査・検知だけで

なく、振る舞い検知型の未知のマルウェア検査

を行う。

16 マルウェア対策(メー

ル)

メール通信及びメールボックスのマルウェア検

査・検知を行う機能を提供する。また、迷惑メ

ール、スパムメール及びなりすましメール等の

不審なメールから防御する機能を提供する。

17 フォレンジック対策 省内LANに設置するサーバ及びクライアント

PC・仮想デスクトップのフォレンジックを実

施できる機能を提供する。当該機能は、不正ア

クセス、機密情報漏えい等の情報機器に関連す

る犯罪・法的紛争・訴訟が発生した際に、原因

を調査するためサーバ及びクライアントPCの

データやログ等の電子的記録の証拠保全・調査

分析に用いる。

18 脆弱性診断 省内LANで利用しているサーバ及びクライア

ントPC・仮想デスクトップに対して脆弱性の

診断をする機能を提供する。

19 検疫ネットワーク 最新のマルウェア等のパターンファイルの適用

有無とOS等の最新のセキュリティパッチの適

用有無等を確認する機能を有し、あらかじめ決

められたポリシーを満たさないクライアントP

C・仮想デスクトップの検出と通信遮断を行う

Page 26: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

25

項番 サービス名 業務処理機能 概要

機能を提供する。

20 デスクトップポリシー

管理

外部媒体によるマルウェア感染への対策及びク

ライアントPC・仮想デスクトップによる情報

漏えいの対策を目的に、クライアントPC・仮

想デスクトップの操作ポリシーを一括で管理

し、その徹底を図るための機能を提供する。

21 SIEM サービス セキュリティインシデントの兆候を早期に検知

するため、各種ログの分析サービスを提供する。

統合ネットワークや省内LANの各種機器、セ

キュリティ機器等の複数のログやイベントを用

いて相関分析を実施することで、早期検知を実

現する。

22 仮想ブラウザ マルウェアが直接クライアントPCや仮想デス

クトップに侵入するリスクを低減するために、

職員がインターネットへの Webアクセスを行う

専用ブラウザ環境として提供されるサービス。

インターネットにアクセスする際は、原則とし

て、本サービスからアクセスする。

23 情報漏えい防止サービ

インターネットにファイルを出力する際(攻撃に

よるファイル奪取、メールの添付、外部ストレ

ージへのアップロードなど)の防御を行い、各種

情報漏えいの防止を行う機能を提供する。

24 セキュアファイル交換 内部環境(インターネット接続不可の環境)と

外部環境(インターネット接続を行う環境)の

データ交換について、当該サービスを介してデ

ータ交換することによりセキュアなデータ交換

を実現する。当該サービスにより、内部環境と

外部環境の直接データの交換が不可となり、不

適切なデータの送付・受信を防ぐことが可能と

なる。

25 リモートアクセス

サービス

仮想デスクトップ 職員の多様で柔軟な働き方を可能にし、ワー

ク・ライフ・バランスを実現するため、職員の

場所に依らずクライアントPCと同等のデスク

トップサービスを仮想端末技術の活用により提

供する。定常的な執務のほか、テレワーク従事、

出張、災害時において、シンクライアント端末

又はBYOD等から当該サービスを利用でき

る。

26 簡易リモートアクセス 職員の個人利用のモバイル端末から、セキュア

な通信で省内LANに接続し、電子メールサー

ビスや予定表機能を利用できる仕組みを提供す

る。なお、端末にはデータを残さず、機密デー

タについては情報漏えいを防ぐ方式とする。職

員のモバイル端末等の盗難や紛失が発生した場

合等には、ローカルワイプ機能又はリモートワ

イプを実行することにより省内LANのアクセ

ス権限の削除し、情報漏えいを防ぐ。

Page 27: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

26

第6節 契約期間・契約形態

1 契約期間

契約締結日から平成 34 年 3 月 31 日までとする。

上記のうち、業務内容ごとの契約期間は以下のとおりとする。

(1) 設計・開発に係る期間

契約締結日から平成 30 年 6 月 30 日までとする。

(2) 運用・保守及び機器等の賃貸借に係る期間

平成 30 年7月1日から平成 34 年 3 月 31 日までとする。

なお、運用・保守業務の開始は上記の開始期日とするが、運用・保守の開始期日ま

でに必要な準備作業を行うこと。

2 支払期間

平成 30 年 7 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日までとする。

3 契約形態及び支払方法

契約形態及び支払方法は別途契約書において定めるものとする。

第7節 作業スケジュール

作業スケジュールは「図 1 -3 作業スケジュール」に示すとおりである。

図 1-3 作業スケジュール

平成28年度

平成

29年度

平成

30年度

平成

31年度

平成

32年度

平成

33年度

平成

34年度

平成

35年度

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

次期

調達支援及び工程管理支援

省内LANシステム(設計~運用・保守)※含 施設(DC)

統計処理システム(設計~運用・保守)※含 施設(DC)

情報提供システム(設計~運用・保守)※厚生労働省ホームページ

端末/周辺機器(設計~運用・保守)

関連調達

基幹LAN

(設計~運用・保守)設計・構築(8ヶ月)調達

運用・保守調達

運用・保守

運用・保守

設計・構築(10ヶ月弱)調達

運用・保守

調達

設計・構築(14ヶ月)

設計・構築(15ヶ月)

設計・構築(15ヶ月)

運用・保守

調達支援及び工程管理支援

運用・保守調達

設計・構築(12ヶ月)<A004948 都道府県労働局情報提供サイト集約化システム>

アクセシビリティ対応・ユーザビリティ改善等

段階的にアクセシビリティ対応ユーザビリティ改善等

<A005189厚生労働省ホームページ>

本調達の範囲

Page 28: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

27

第8節 調達担当課室・連絡先

本調達仕様書に関する問合せ先は以下のとおり。

〒100-8916

東京都千代田区霞が関1-2-2

厚生労働省政策統括官付情報システム管理室

03(5253)1111(内線:7434)

Page 29: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

28

第2章 調達案件及び関連調達案件の調達単位、調達の方式等に関する事項

第1節 調達案件及びこれと関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期

1 本調達の概要

本調達では、次期省内LANについて「表 2-1 役務概要」に示す設計・開発業務及

び運用・保守業務を調達することとする。本システムを構成するハードウェア、ソフト

ウェア及び施設・設備一式についてはサービスとして提供を受けるものとする。

ただし、以下に示す機器、回線等は調達範囲に含まないものとする。

省内LANを利用する端末及びプリンタ等の周辺機器

省内LANの利用拠点と省内LANの稼働環境の間の NW 回線

省内LANの利用拠点内の NW 回線及び機器

表 2-1 役務概要

項番 役務 作業の実施概要

1 設計・開発業務 次期省内LANの設計・開発

次期省内LANを構成するハードウェア、ソフトウェア及び施

設・設備等の調達に係る付帯作業(設定、導入、設置等)

2 運用・保守業務 次期省内LANに係る運用及びアプリケーションプログラム

保守

次期省内LANを構成するハードウェア、ソフトウェア及び施

設・設備等の賃貸借・保守

2 関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期

関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期は「表 2-2 調達案件ごとの調

達の方式及び実施時期」のとおりである。

表 2-2 調達案件ごとの調達の方式及び実施時期

項番 調達件名 調達の方式 実施時期

1 厚生労働省LANシステムの更改

整備及び運用・保守業務一式(本

調達)

一般競争入札(総合

評価落札方式 (技術

点と価格点の割合を

1:3 とする加算方

式))

未定(落札者決定は平成 29 年 4 月

を想定)

2 統計処理システムの更改整備及び

運用・保守業務一式

一般競争入札(総合

評価落札方式 (技術

点と価格点の割合を

1:3 とする加算方

式))

未定(落札者決定は平成 29 年 4 月

を想定)

3 情報提供システムの更改整備及び

運用・保守業務一式

一般競争入札(総合

評価落札方式 (技術

点と価格点の割合を

未定(落札者決定は平成 29 年 4 月

を想定)

Page 30: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

29

項番 調達件名 調達の方式 実施時期

1:1 とする加算方

式))

4 厚生労働省LANシステムの更改

に係る端末・周辺機器等の賃貸借

及び保守業務

一般競争入札(総合

評価落札方式 (技術

点と価格点の割合を

1:1 とする除算方

式))

未定(落札者決定は平成 29 年 9 月

を想定)

5 厚生労働省ネットワークシステム

の更改に係る調達支援業務及び工

程管理支援業務

一般競争入札(総合

評価落札方式 (技術

点と価格点の割合を

1:1 とする加算方

式))

実施済

6 厚生労働省LAN設備機器に係る

更改・運用保守業務一式

未定 未定(落札者決定は平成 29 年 10 月

を想定)

第2節 調達案件間の入札制限

相互牽制の観点から、「表 2-2 調達案件ごとの調達の方式及び実施時期」の項番1本

調達の受注者(その再委託先を含む)と項番 5「厚生労働省ネットワークシステムの更改

に係る調達支援業務及び工程管理支援業務」の受注者(その再委託先を含む)は相互に

入札制限の対象とする。

なお、本調達における入札制限の詳細は本調達仕様書の「第8章 第2節 入札制限」

を参照のこと。

Page 31: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

30

第3章 作業の実施内容に関する事項

第1節 作業の内容

受注者は、以下に示す設計・開発業務及び運用・保守業務に係る作業を実施すること。

1 基本的な留意事項

受注者は、作業全般において以下に示す事項に留意して作業を進めること。

作業の実施に当たっては、「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイド

ライン」(以下、「標準ガイドライン」という。)及び「政府情報システムの整備及

び管理に関する標準ガイドライン実務手引書」(以下、「実務手引書」という。)を

参照し対応すること。

次期省内LANと関係する他の調達事業者(「表 2-2 調達案件ごとの調達の方式

及び実施時期」で示す他調達案件及び統合ネットワーク運用事業者)と密な情報

連携を行い、必要に応じて調整を行いながら対応を行うこと。

本調達におけるプロジェクト管理においては、本調達仕様書の「第5章 第5節

作業の管理に関する要領」に示す事項を遵守すること。

次期省内LANが提供する各種サービス及び機能に係る政府方針とその特殊性、

課題等を十分理解すること。

当省の行政事務に関する事務手続及びそれらを定義する各種手引き、マニュアル、

ガイドライン並びに規則等との整合性を意識し、設計・開発及び運用・保守に努

めること。

本調達仕様書の「第1章 第3節 目的及び期待する効果」及び「プロジェクト

計画書」に示す調達目的及び見直しの方向性と求める効果との整合性を意識して

作業を進めること。また、調達目的等とともに本調達の「要件定義書」に示す各

要件と設計・開発内容等のトレーサビリティを確保すること。なお、トレーサビ

リティ確保のためのツール・技法については受注者にて提案すること。

「表 1-3 共働支援システムが提供するサービス」に示す「トップページ」、「掲

示板」機能及び「表 1-7 業務処理系システムのサービス概要」に示す「業務改

革支援サービス」については、プロトタイピング型の開発手法を前提とするため、

システム利用者へのヒアリング等により要件の具体化を行う必要がある。システ

ム利用者との合意形成方法については、一般の利用者向けに説明することを踏ま

え、十分配慮の上で対応すること。

次期省内LANにおいて、「別紙2 連携・個別システム一覧」に記載した連携・

個別システムの継続利用を担保する必要がある。特に、テスト及び移行について

は、連携・個別システム管理組織への作業依頼が発生することも想定されるため、

Page 32: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

31

計画段階より当省及び連携・個別システム管理組織と綿密な調整を行うこと。

システム要件に係る問題、疑義等については、判断理由、解決策等を添えて当省

に速やかに連絡の上で調整・協議するものとし、その結果に従い適切に対応する

こと。

2 設計・開発業務

(1) 設計・開発実施計画書等の作成

ア 設計・開発実施計画書の作成

受注者は、当省が提示する「プロジェクト計画書」と整合性を確保する形で、「調

達仕様書」、「要件定義書」及び「受注者の提案書」等に基づき、設計・開発工程に

おける作業概要、作業体制に関する事項、成果物に関する事項、開発形態、開発手

法、開発環境、開発ツール等を定義する「設計・開発実施計画書」の案を作成する

こと。

また、附属文書として、作業項目、作業内容、スケジュールをより詳細に階層化

し、担当者等を記載したWBSを作成すること。

イ 設計・開発実施要領の作成

受注者は、当省が提示する「プロジェクト管理要領」と整合性を確保する形で、

「調達仕様書」、「要件定義書」及び受注者の提案書等に基づき、設計・開発工程に

おけるコミュニケーション管理、体制管理、工程管理、品質管理、リスク管理、課

題管理、システム構成管理、変更管理、情報セキュリティ対策に係る実施ルールを

定義する「設計・開発実施要領」の案を作成すること。

ウ 設計・開発実施計画書等の調整・確定

受注者は、「設計・開発実施計画書」及び「設計・開発実施要領」(以下、「設計・

開発実施計画書等」という。)について、当省及び工程管理支援事業者と調整・協議

を行い、その指摘を反映し、「設計・開発実施計画書等」を確定させること。

なお、調整・協議を行う過程でプロジェクト計画書及びプロジェクト管理要領に

ついて修正を行う必要性がある場合は、「プロジェクト計画書」の改定案及び「プロ

ジェクト管理要領」の改定案を作成し、当省と調整・協議の上で承認を受けること。

エ ODB登録用シートの提出に係るその他の作業の内容

受注者は、「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン 別紙2

情報システムの経費区分」に基づき区分等した契約金額の内訳を記載したODB登録

用シートを契約締結後速やかに提出すること。

Page 33: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

32

また、受注者は、厚生労働省から求められた場合は、スケジュールや工数等の計画

値及び実績値について記載した「ODB登録用シート」を提出すること。

オ 要件確認の実施

受注者は、「要件定義書」に示す要件について、受注者の提案書等を踏まえた上で

認識の齟齬をなくすために、当省、工程管理支援事業者と調整・協議を行い、その

結果を反映した「要件確認書」を作成し、当省の承認を受けること。

(2) 設計

ア 設計

受注者は、「表 3-1 設計内容」に示す作業等を実施すること。また、作業を実

施する上で以下に示す留意事項を踏まえ実施すること。

設計着手時に当省にて現行省内 LAN 及び統合対象システムに係る設計書並

びに操作が可能な環境を提供する予定である。その際に、業務開始前及び業

務期間中に現行厚生労働省ネットワークシステム事業者、現行端末・周辺機

器事業者から現行厚生労働省ネットワークシステムの情報提供等の引継ぎを

受けるとともに、現行省内LAN及び統合対象システムの機能、非機能、デ

ータ等に係る分析を十分行い、設計・開発において不明な事項を最小限にす

るよう努め、後続工程における手戻り等を防ぐこと。

成果物は、次々期システムの更改時に別の事業者に引継ぎされることを踏ま

え、設計結果のみではなく設計根拠を明示し、検討経緯の可視化に努めるこ

と。また、運用・保守工程における障害発生時や機能改修の案件において、

影響範囲の調査等の目的で参照されることを想定し、保守性・分析容易性を

担保すること。

基本設計と詳細設計における成果物の記載要素、記載内容、記載粒度をあら

かじめ定め、当省の調整・協議の上で作業に着手すること。また、基本設計

と詳細設計の成果物の関係性を可視化すること。

上記の事項を含め、本調達仕様書の「第5章 第5節 2 (4) 品質管理」

に示すとおり設計書の品質確保に努めること。

表 3-1 設計内容

項番 作業分類 作業の実施内容

1 基本設計 「要件定義書」の機能要件及び非機能要件を満たすために以下

に示す基本設計作業を実施し、基本設計書として取りまとめる

こと。

機能設計

データ設計

画面設計

Page 34: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

33

項番 作業分類 作業の実施内容

帳票設計

バッチ設計

システム方式設計(インフラ・ネットワーク)

情報セキュリティ方式設計

インタフェース設計(システム間連携・外部)

ファイル設計

プロトタイピング型の開発手法を前提とする機能については、

システム利用者へのヒアリング等により要件を具体化した結

果をプロトタイプ設計書として取りまとめること。その際に要

件確認書の修正が必要な場合は、変更管理プロセスに沿って改

定を行うこと。

2 詳細設計 基本設計書等に基づき、アプリケーションプログラムの仕様、

機器等の諸元・設定内容、ソフトウェアの設定内容等を検討す

るために以下に示す詳細設計作業を実施し、詳細設計書として

取りまとめること。

プログラム設計

データ詳細設計

画面詳細設計

帳票詳細設計

バッチ詳細設計

システム方式詳細設計(インフラ・ネットワーク)

情報セキュリティ詳細設計

インタフェース詳細設計

ファイル詳細設計

環境定義(ソフトウェア等の設定内容のパラメタを記載

したもの)

イ 情報システムの利用者等との調整

受注者は、次期省内LANを利用するシステム利用者向け説明資料を作成し、当

省の承認を受けること。

なお、利用者向け説明会については要件定義内容の確定・調整、設計、開発・テ

ストの適切な段階で実施することとし、実施時期及び説明を行う利用者の範囲等に

ついては当省と協議・調整するものとする。

ウ 移行計画書の案の作成

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第13節 移行に関する事項」及び「受注

者の提案書」、設計内容を踏まえ、移行対象、移行方式、体制と役割、移行判定基準、

切り戻しの方法、リスクの識別、コンティンジェンシープラン、環境、ツール、ス

ケジュール等を記載した「移行計画書」の案を作成し、当省の承認を受けること。

また、受注者は、省内LANに移行が必要となるデータ(現行システム及び統合

対象システムのファイル、ファイルレイアウト、データレイアウト、使用している

コード体系、外字の利用等)の調査を行い、移行対象となるデータを確定すること。

また、「移行計画書」に基づき、移行の方法等について、「表 3-2 関係する調達

事業者、システムとの調整内容」に示す関係する他調達事業者及びシステムと調整

Page 35: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

34

を行うこと。

なお、作業の実施に当たっては、「要件定義書」の「第3章 第13節 1 移行

手順」を参照のこと。また、以下の事項に留意すること。

移行データは可能な限り早期に収集することとし、「移行計画書」の案の作成

及び後続工程で実施する開発・テストに役立てるようにすること。

移行の対象となるシステムは、現行省内LAN及び統合対象システムである。

なお、統合対象システムからの移行に当たって、留意が必要な事項を以下に

示す。

「労働基準行政情報システム・労災行政情報管理システム」、「労働局共

働支援システム」は、平成 30 年 7 月から平成 30 年 12 月までの間、次期

省内LANにおける外部メールサービスのみを利用し、両システムの更

改時期である平成 31 年 1 月より電子メール、掲示板等の各サービスを統

合する予定である。

「ハローワークシステム」は、ハローワークシステムの更改時期である

平成 32 年 1 月より、ハローワークシステムが独自にもつSBC環境を、

次期省内LANのインターネット分離環境(仮想ブラウザ等)に切替え

るとともに、電子メール、掲示板等の各サービスを統合する予定である。

上記以外の統合対象システムは原則、次期省内LANシステムの稼働開

始時期である平成 30 年 7 月までに各サービスを統合し、利用開始する。

表 3-2 関係する調達事業者、システムとの調整内容

項番 分類 作業の実施内容

1 関係する他調達事業者

との調整

受注者は、次期省内LANと関係する他の調達事業者(「表

2-2 調達案件ごとの調達の方式及び実施時期」で示す他調達

案件及び、基幹LANシステム、統合ネットワーク運用事業者)

との調整・協議を行い、移行及び運用・保守における役割分担

等を確定させること。

2 関係するシステムとの

調整

受注者は、次期省内LANと接続することとなる関係システム

(「別紙2 連携・個別システム一覧)に示す)との調整・協

議を行い、移行及び運用・保守における役割分担等を確定させ

ること。

3 統合するシステムとの

調整

受注者は、次期省内LANに統合するシステム(別紙1 統合

対象システム一覧)との調整・協議を行い、移行及び運用・保

守における役割分担等を確定させること。

エ 中長期運用・保守作業計画書の案の作成

受注者は、運用設計及び保守設計を行い、省内LANの次期更改までの間に計画

的に発生する作業内容、その想定される時期等を取りまとめた「中長期運用・保守

作業計画書」の案を作成し、当省の確認を受けること。

なお、「中長期運用・保守作業計画書」については以下の内容を含むこと。

Page 36: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

35

運用開始直後計画

安定運用中計画

情報システム運用継続計画(厚生労働省業務継続計画に基づき、「中央省庁に

おける情報システム運用継続計画ガイドライン 策定手引書(第2版)」を参

照し作成すること。なお、本資料は閲覧資料対象であるため、「別紙3 閲覧

要領」に従い確認すること。)

運用・保守作業計画書案の内容

オ 運用・保守作業計画書の案の作成

受注者は、運用設計及び保守設計を行い、「表 3-3 運用・保守作業計画書案の

内容」に示す作業等を実施すること。

表 3-3 運用・保守作業計画書案の内容

項番 分類 作業の実施内容

1 運用計画書の案の作成 「調達仕様書」、「要件定義書」、「要件確認書」、「中長期

運用・保守作業計画書」に基づき、以下に定める情報システム

の日々の安定稼働を確保することを目的とした「運用計画書」

の案を作成し、当省の確認を受けること。

作業項目及び作業概要

作業体制(定常時、緊急時)

作業スケジュール(日次、月次、年次、その他定期、随時)

整備する運用関連文書(附属文書)

成果物

運用形態、運用環境

SLA 定義書

その他(運用における前提条件、時間・予算・品質等制約

条件)

2 保守作業計画書の案の

作成

「調達仕様書」、「要件定義書」、「要件確認書」、「中長期

運用・保守作業計画書」に基づき、以下に定める情報システム

の日々の安定稼働を確保することを目的とした「保守作業計画

書」の案を作成し、当省の確認を受けること。

作業項目及び作業概要

作業体制(定常時、緊急時)

作業スケジュール(日次、月次、年次、その他定期、随時)

整備する保守関連文書(附属文書)

成果物

保守形態、保守環境

その他(保守における前提条件、時間・予算・品質等制約

条件)

カ 運用手順書・保守作業手順書の案の作成

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第16節 運用に関する事項」、「第3章 第

17節 保守に関する事項」を基に、受注者の提案書、「運用計画書」及び「保守作

業計画書」の案を踏まえ、定常時及び障害時において想定される運用体制、保守体

Page 37: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

36

制、実施手順等を取りまとめた「運用手順書」及び「保守作業手順書」の案を作成

し、当省の確認を受けること。

(3) 開発・テスト

ア 開発標準の作成及びセキュリティ確保に向けたルールの整理

受注者は、開発に当たり、アプリケーションプログラムの開発又は保守を効率的

に実施し、セキュリティリスクを低減したシステムを構築するため、プログラミン

グ等のルールを定めた標準(標準コーディング規約、セキュアコーディング規約等)

を定め、当省の確認を受けること。

また、開発に当たり、情報セキュリティ確保のためのルール遵守や成果物のセキ

ュリティ対策の実施状況の確認方法(例えば、標準コーディング規約遵守の確認、

ソースコードの脆弱性検査、現場での抜き打ち調査等についての実施主体、手順、

方法等)をセキュリティルールとして定め、当省の確認を受けること。

イ テスト計画書の作成

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第12節 テストに関する事項」を基に、

受注者の提案書、設計書を踏まえ単体テスト、結合テスト及び総合テストについて、

テスト体制、テスト環境、作業内容、作業スケジュール、テストシナリオ、合否判

定基準等を記載した「テスト計画書」を作成し、当省の承認を受けること。

ウ 機器搬入・設置作業

受注者は、「表 3-4 機器搬入・設置作業内容」に示す機器調達に付帯する作業

等を実施すること。

表 3-4 機器搬入・設置作業内容

項番 分類 作業の実施内容

1 事前調査 賃貸借の対象となる機器及び次期端末・周辺機器事業者の調達

範囲の機器の設置場所については、事前調査等を行った上で、

「機器設置レイアウト図」及び「ラック搭載図」等の案を作成

すること。

電源及びLANケーブル敷設作業実施に必要となる現地調査

を行い「ラック間配線図」、「電源系統図」の案を作成するこ

と。

事前調査結果に基づき「導入設置計画書」を作成し、賃貸借の

対象となる機器及び次期端末・周辺機器事業者の調達範囲の機

器等(プリンタを除く)の設置場所、設置スケジュール、設置

方法、設置に係る工事の有無、ケーブル等の敷設、体制等につ

いて、当省、関係部局、関係事業者との調整・協議を行い、役

割分担等を含めて確定すること。

2 搬入・設置作業をするた

めの申請

賃貸借の対象となる機器及び次期端末・周辺機器事業者の調達

範囲の機器等(プリンタを除く)の設置場所について、搬入設

Page 38: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

37

項番 分類 作業の実施内容

置に必要となる入館登録等の各種申請作業を実施すること。

3 機器の搬入・設置作業 搬入・設置対象機器の選定、調達を行うこと。

「搬入・設置作業手順書」を作成の上、賃貸借の対象となる機

器及び次期端末・周辺機器事業者の調達範囲の機器等(プリン

タを除く)の搬入・設置を実施すること。また、作業結果を取

りまとめた「機器設置完了報告書」も作成し、当省へ提出の上、

承認を受けること。

搬入・設置作業に際に必要となる部材等の手配、設置完了後に

不要となった、機器の梱包物、搬入の際に使用した養生品及び

その他資材の撤去及び廃棄を確実に行うこと。

搬入・設置の際には、適切な養生を行うこととし、搬入時に発

生した施設等の損害への対応は受注者の負担において実施す

ること。

設置後、機器の初期動作確認を実施すること。

4 適切な耐震対策の施工 賃貸借の対象となる機器及び次期端末・周辺機器事業者の調達

範囲の機器等(プリンタを除く)について当省の保有する設備

への搬入・設置を実施する場合は、適切な耐震対策の施行を実

施すること。

エ 機器のセットアップ

受注者は、「表 3-5 機器のセットアップ内容」に示す作業等を実施すること。

表 3-5 機器のセットアップ内容

項番 分類 作業の実施内容

1 機器設定手順書の作成 詳細設計にて作成した「環境定義書」を基に、賃貸借の対象と

なる機器及び次期端末・周辺機器事業者の調達範囲の機器等

(プリンタを除く)のハードウェアの設定、ソフトウェアのイ

ンストール及び設定、ネットワークの設定を行うために必要と

なるパラメタの設定手順について、「機器設定手順書」として

作成すること。また、機器設定作業の結果を取りまとめた「機

器設定結果報告書」も作成し、当省へ提出の上、承認を受ける

こと。

2 機器のセットアップの

実施

賃貸借の対象となる機器及び次期端末・周辺機器事業者の調達

範囲の機器等(プリンタを除く)のハードウェアの設定、ソフ

トウェアのインストール及び設定、ネットワークの設定を行う

こと。また、利用者自身が一部セットアップする必要がある場

合、機器設定の操作に必要な「マニュアル」を作成すること。

なお、機器のセットアップの実施場所は、受注者が用意する作

業場所等にて実施すること。

本システム用機器等に搭載されるソフトウェア等及びネット

ワーク機器のファームウェア類について修正プログラムを適

用すること。ただし、適用の可否を当省と協議の上で決定する

こと。

関係者と十分な調整を行い、ネットワークの設定、ディスク割

り付け等の各種環境の設定、セキュリティの設定及び納品され

る全てのソフトウェア等のインストール等設定作業を行うこ

と。

インストール及び設定完了後、ハードウェア・ソフトウェア・

ネットワークの基本動作確認を行うこと。

Page 39: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

38

項番 分類 作業の実施内容

特に、ブラウザソフトウェアについては、個別の業務システム

の閲覧・操作等利用されているため、採用するソフトウェアが

インストールされた検証用端末を配布し、動作確認を依頼する

など、当省と調整のうえで影響調査を行うこと。個別システム

への影響が判明した場合は、当省と協議のうえ対応すること。

オ 開発

受注者は、設計工程の成果物及び標準コーディング規約、セキュアコーディング

規約、セキュリティルールに基づき、アプリケーションプログラムの開発、各種設

定ファイルの作成を行うこと。

その際は、一貫した品質保証体制の下、発注者の意図しない変更や機密情報の窃

取等が行われないことを保証する管理を行うこと。

カ 単体テスト

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第12節 3 テスト実施要件」に基づき

単体テストを実施すること。実施後速やかに「単体テスト結果報告書」を作成し、

当省の承認を受けること。

キ 結合テスト・総合テスト等

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第12節 3 テスト実施要件」に基づき

結合テスト、総合テスト(脆弱性テストを含む)を実施すること。実施後速やかに

「結合テスト結果報告書」、「総合テスト結果報告書」及び「脆弱性検査の結果報告

書」を作成し、当省の承認を受けること。

(4) 受入テスト支援

受注者は、「受入テスト計画書」の作成及び受入テスト実施に係る支援(テスト環

境の用意、テストシナリオ及びテストデータの準備、受入テストの企画・周知並びに

受入テストへの立会い等)を、受入テストに参画する関係者数を踏まえ、計画的に時

間を十分に確保の上で実施すること。また、当省から報告される受入テスト結果内容

を取りまとめ、必要に応じて指摘事項への対応を行うこと。

なお、上記の作業の実施に当たっては、「要件定義書」の「第3章 第12節 3

テスト実施要件」に示す事項に留意すること。

(5) 情報システムの本番移行

ア 移行作業準備

受注者は、「移行計画書」に基づき、テスト体制、テスト環境、作業内容、作

業スケジュール、テストシナリオ等を記載した「移行テスト計画書」の案を

Page 40: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

39

作成し、当省の承認を受けること。また、「移行テスト計画書」に基づき、移

行対象データを収集・加工し、移行テストを行うこと。

受注者は、「移行リハーサル」及び「本番移行の実施」で行われる一連の作業

を対象とした「移行手順書」を作成し、当省の承認を受けること。なお、「移

行手順書」には、開発・検証した移行ツール等の利用方法を含む詳細な作業

手順を記載し、移行ツール等の変更、更新が発生した場合は、「移行手順書」

へ適宜内容を反映させること。

移行対象となるデータ抽出は、移行元の統合対象システム管理組織の作業と

なるため、受注者は予め、移行元データの形式や値について指定した上で、

データ抽出前のデータ整備を移行元の統合対象システム管理組織に依頼する

こと。整備後の抽出作業においても、受注者は移行元の統合対象システム管

理組織と調整を行い、各システムに合わせた移行データフォーマットを策定

すること。

受注者は、移行作業準備における作業結果及び、移行作業に関連する統合対

象システム管理組織等との調整結果を踏まえて、「移行計画書」を確定し、当

省の承認を得ること。

イ 本番移行

受注者は、「移行計画書」及び「移行手順書」、「移行テスト計画書」に基づき、移

行対象データを収集・加工し、移行リハーサルを行った上で当省の本番移行の開始

判定を受け、本番移行を行うこと。

また、移行リハーサル、本番移行の実施において、それぞれ「移行結果報告書」

を作成し、「移行計画書」に記載された判定基準に基づいた結果を当省に報告するこ

と。

移行に際しては、サービスごとに並行運用期間及び仮運用期間をそれぞれ設けて、

段階的かつ安全に移行作業を遂行すること。

また、現行省内LANシステムと関連する個別システム及び次期省内LANに統

合予定のシステムについては、特に移行対象データの収集や移行スケジュール、移

行データの取り扱いについての調整を重点的に実施すること。

なお、移行計画策定から本番移行の作業の実施に当たっては、「要件定義書」の「第

3章 第13節 2 移行要件」に示す事項に留意すること。

(6) 利用者教育(設計・開発時)

ア 教育実施計画書の作成

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第15節 教育に関する事項」に基づき、

教育の対象範囲、実施方針、スケジュール、体制等を定義した上で、成果物「教育

Page 41: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

40

実施計画書」として取りまとめ、当省の承認を受けること。

イ 教育用教材の作成及び環境の提供

受注者は、「要件定義書」に示す「第3章 第15節 教育に関する事項」及び「教

育実施計画書」に基づき、「研修教材」及び「操作マニュアル」の作成並びに研修環

境の提供等を実施すること。

ウ 教育の実施

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第15節 教育に関する事項」及び「教育

実施計画書」に基づき、利用者に対する教育を実施し、実施結果の報告を行うこと。

(7) ODB登録用シートの提出

受注者は、「表 3-6 ODB登録用シート記載事項(設計・開発)」に掲げる項目

について記載したODB登録用シートを、「設計・開発実施要領」において定める時

期に、提出すること。

表 3-6 ODB登録用シート記載事項(設計・開発)

項番 分類 記載事項

1 開発規模の管理 情報システムの開発規模(工数、ファンクションポイント等)の計

画値及び実績値

2 ハードウェアの管理 情報システムを構成するハードウェアの製品名、型番、ハードウェ

ア分類、契約形態、保守期限等

3 ソフトウェアの管理 情報システムを構成するソフトウェア製品の名称(エディションを

含む。)、バージョン、フトウェア分類、契約形態、ライセンス形

態、サポート期限等

4 回線の管理 情報システムを構成する回線の回線種別、回線サービス名、事業者

名、使用期間、ネットワーク帯域等

5 外部サービスの管理 情報システムを構成するクラウドコンピューティングサービス等の

外部サービスの外部サービス利用形態、使用期間等

6 施設の管理 情報システムを構成するハードウェア等が設置され、又は情報シス

テムの運用業務等に用いる区域を有する施設の施設形態、所在地、

耐久性、ラック数、各区域に関する情報等

7 公開ドメインの管理 情報システムが利用する公開ドメインの名称、DNS名、有効期限

8 取扱情報の管理 情報システムが取り扱う情報について、データ・マスタ名、個人情

報の有無、格付等

9 情報セキュリティ要件

の管理

情報システムの情報セキュリティ要件

10 指標の管理 情報システムの運用及び保守の間、把握すべきKPI、KPIの分

類、計画値等の案

Page 42: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

41

3 運用・保守業務

(1) プロジェクト計画書(運用開始前)等の作成支援

受注者は、「プロジェクト計画書(設計開発段階)」、「プロジェクト管理要領(設計・

開発段階)」、「運用計画書」及び「保守作業計画書」と整合をとりつつ、「標準ガイド

ライン」及び「実務手引書」を参照の上、運用・保守工程における「プロジェクト計

画書(運用開始前)」及び「プロジェクト管理要領(運用開始前)」の案の作成を行う

こと。

(2) 運用・保守準備作業

受注者は、設計開発段階で案を作成した「中長期運用・保守作業計画書」、「運用計

画書」、「保守作業計画書」、「運用手順書」及び「保守作業手順書」の案の内容を確認

し、開発内容等を踏まえて精緻化・具体化した上で、内容を確定し、当省の承認を受

けること。

(3) 運用・保守実施要領の作成

受注者は、「プロジェクト計画書」、「運用計画書」及び「保守作業計画書」と整合

をとりつつ、運用・保守工程におけるコミュニケーション管理、体制管理、工程管理、

品質管理、リスク管理、課題管理、システム構成管理、変更管理、情報セキュリティ

対策に係る実施ルールを定義する「運用実施要領」及び「保守実施要領」を作成し、

当省の承認を受けること。

(4) 定常時対応

ア 対応

受注者は、「要件定義書」の「第3章 第16節 運用に関する事項」に示す定常

時運用業務(運転管理・監視、データ管理、運用サポート業務(ヘルプデスク、操

作研修)、業務運用支援等)を行うこと。具体的な実施内容・手順は「運用計画書」、

「運用実施要領」及び「運用手順書」に基づいて行うこと。

また、受注者は、「要件定義書」の「第3章 第17節 保守に関する事項」に示

す定常時保守作業(アプリケーションプログラムの保守、ソフトウェア製品の保守、

ハードウェアの保守、データの保守等)を行うこと。具体的な実施内容・手順は「保

守作業計画書」、「保守実施要領」及び「保守作業手順書」に基づいて行うこと。

なお、受注者は、機能改修に係る要望についての対応は、「要件定義書」の「第3

章 第17節 保守に関する事項」に基づき行うこと。

イ 作業実績の報告

受注者は、「表 3-7 作業実績の報告内容」に示す作業等を実施すること。

Page 43: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

42

なお、作業実績の報告については以下の事項に留意すること。

受注者とともに、「表 2-2 調達案件ごとの調達の方式及び実施時期」に示

す事業者は当省に対して運用・保守作業実績の報告を行うこととなるが、可

能な限り報告様式や報告粒度については統一するなど、事業者間での差異を

無くすように努力をすること。

サイバー攻撃に関する最新動向の調査に当たっては、次期省内LANに限ら

ず、当省に対し有用な提案がある場合は積極的に提案すること。

表 3-7 作業実績の報告内容

項番 分類 作業の実施内容

1 運用・保守作業報告書の

作成

「運用計画書」、「保守作業計画書」、「運用・保守実施要領」

に基づき、以下の内容について月次で「運用・保守作業報告書」

を取りまとめること。なお、情報セキュリティ管理については、

サイバー攻撃に関する最新動向等を入手し、次期省内LANに

おいて可能な防御策を確認の上、報告を実施すること。また、

情報セキュリティに係る作業の報告には、少なくとも作業実施

者名、作業実施者スキルレベル、作業開始日時、作業終了日時

を含めること。

運用・保守業務の内容や工数、作業時間等の作業実績状

サービスレベルの達成状況

情報システムの構成と運転状況(情報セキュリティ監視

状況を含む)

情報システムの定期点検状況

情報システムの利用者サポート、教育・訓練状況

情報セキュリティ管理の実施状況

リスク・課題の把握・対応状況

サイバー攻撃に関する最新動向等及び省内LANで可能

な防御策等

2 運用・保守実績の評価 月間の運用・保守実績を評価し、達成状況がSLAに満たない

場合はその要因の分析を行うとともに、達成状況の改善に向け

た対応策を提案すること。

3 運用・保守作業報告の実

運用・保守作業報告書の内容について、月例の定期運用会議に

出席し当省に報告すること。

(5) 障害・情報セキュリティインシデント発生時及び大規模災害等の発災時の対応

ア 対応

受注者は、以下に示す作業等を実施すること。

情報システムの障害発生時(又は発生が見込まれる時)には、速やかに当省

に報告するとともに、その緊急度及び影響度を判断の上、「要件定義書」の「第

3章 第16節 運用に関する事項」に示す障害発生時の運用業務(イベン

ト管理、インシデント管理、問題管理等)を行うこと。具体的な実施内容・

手順は「運用計画書」、「運用実施要領」及び「運用手順書」に基づいて行う

こと。

Page 44: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

43

情報システムの障害発生時(又は発生が見込まれる時)には、「要件定義書」

の「第3章 第17節 保守に関する事項」に示す障害発生時の保守作業(原

因調査、応急措置、報告等)を行うこと。具体的な実施内容・手順は「保守

作業計画書」、「保守実施要領」及び「保守作業手順書」に基づいて行うこと。

情報セキュリティインシデント発生時には、速やかに当省に報告するととも

に、「厚生労働省セキュリティポリシー」、「情報セキュリティインシデント対

応手順書」、「運用計画書」、「運用実施要領」及び「運用手順書」に定めた手

順に従ってインシデント対応を行うこと。対応に当たっては、当省、統合ネ

ットワーク運用事業者、基幹LANシステム運用事業者、関係事業者及び厚

生労働省CSIRT(政策統括官付サイバーセキュリティ担当参事官室)と

適宜協力・調整の上で対応を行うこと。

大規模災害等の発災時には、 当省の指示を受けて、「要件定義書」の「第3

章 第16 節 運用に関する事項」に示すITサービス継続性管理に関する

要件、「厚生労働省事業継続計画」及び「中長期運用・保守作業計画書」に定

める情報システム運用継続計画に基づき対応すること。

イ 障害報告

受注者は、情報システムの障害(情報セキュリティインシデントを含む)に関し

て事象の分析(発生原因、影響度、過去の発生実績、再発可能性等、暫定対応策等)

を行い、その結果を障害報告書として当省に提出すること。

なお、同様の事象が将来にわたって発生する可能性がある場合には、恒久的な対

応策や再発防止策を提案すること。作業の実施に当たっては以下の事項に留意する

こと。

報告資料は、関係部局との調整・協議や対外的な報道発表、幹部等報告等に

参考にする場合があるため、簡潔かつ明瞭な資料となるよう努めること。

(6) 情報システムの現況確認

受注者は、年1回、当省の指示に基づき、ODB格納データと情報システムの現況

との突合・確認(以下、「現況確認」という。)を支援し、「情報システムの現況確認

結果報告書」の作成を行うこと。

なお、現況確認を実施するに当たり、以下項目を遵守すること。

現況確認の結果、ODBの格納データと情報システムの現況との間の差異

がみられる場合は、運用実施要領に定める変更管理方法に従い、差異を解

消すること。

現況確認の結果、ライセンス許諾条件に合致しない状況が認められる場合

は、当該条件への適合可否、条件等を調査の上当省に報告すること。

Page 45: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

44

現況確認においてIPAのMyJVNバージョンチェッカを用いる等に

より、ソフトウェア製品のバージョンを確認し、その結果、サポート切れ

のソフトウェア製品の使用が明らかとなった場合は、当該製品の更新の可

否、更新した場合の影響の有無等を調査の上、当省に報告すること。

厚生労働省に報告した結果、サポート切れのソフトウェア製品を更新した

場合は、改めて当省に報告すること。

(7) 運用・保守作業等の改善提案

受注者は、年度末までに年間の運用実績及び保守作業実績を取りまとめた「運用・

保守作業報告書(年次)」を作成すこと。

また、半年に 1 回(年度末、9 月末)、満足度調査結果等を評価・分析の上で改善す

べき課題と解決策を記載した「改善提案書」を作成し、当省に提出すること。必要に

応じて、「改善提案書」に付属するものとして「中長期運用・保守作業計画書」、「運

用計画書」、「保守作業計画」、「運用実施要領」、「保守実施要領」、「運用手順書」及び

「保守作業手順書」等に対する改善案を提出すること。

なお、改善提案の内容には、以下の内容を含むこととし、詳細については、「要件

定義書」の「第3章 第16節 5 運用実績の評価と改善」及び「第3章 第17

節 6 保守実績の評価と改善」を参照すること。

定常的な運用・保守作業に関する改善提案

システム利用率に関する改善提案

情報セキュリティに関する改善提案

運用等経費削減に関する改善提案

(8) 引継ぎ

ア 現行厚生労働省ネットワークシステムに関する情報連携

受注者は、業務開始前に現行厚生労働省ネットワークシステム事業者及び現行端

末・周辺機器事業者から、現行厚生労働省ネットワークシステムの情報提供等の引

継ぎを受けること。

イ 省内LANの更改に関する情報提供

受注者は、当省が本システムの更改を行う際には、次々期省内LANの調達支援

事業者及び設計・開発事業者等に対し、作業経緯、残存課題等に関する情報やデー

タの提供及び質疑応答等の協力を最大限行うこと。

ウ 引継ぎ書の作成

受注者は、本契約の終了後に他の事業者が省内LANの設計・開発及び運用・保

Page 46: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

45

守を受注した場合には、次々期の設計・開発及び運用・保守事業者に対し、作業経

緯及び当省の承認のもと省内LANの運用・保守業務として解決すべきとした残存

課題等についての引継ぎを行うこと。

なお、引継ぎに当たっては引継ぎ書を作成するものとし、引継ぎ書には以下の内

容を含むこと。

引継ぎ資料一覧

課題、リスク引継ぎ事項

案件特性及びシステム特性に伴う個別引継ぎ事項

改善提案引継ぎ事項 等

エ 次々期システムへの移行支援

受注者は、次々期省内LANや他のシステムへのデータ移行が必要となる場合、

次期省内LANシステムからのデータ抽出は、受注者の責任と負担において実施す

ること。

(9) ODB登録用シートの提出

受注者は、「表 3-8 ODB登録用シート記載事項(運用・保守)」に掲げる項目に

ついて、記載した「ODB登録用シート」を「運用・保守実施要領」において定める

時期に提出すること。

表 3-8 ODB登録用シート記載事項(運用・保守)

項番 分類 記載事項

1 各データの変更管理 情報システムの運用・保守において、開発規模の管理、ハードウェ

アの管理、ソフトウェアの管理、回線の管理、外部サービスの管理、

施設の管理、公開ドメインの管理、取扱情報の管理、情報セキュリ

ティ要件の管理、指標の管理の各項目についてその内容に変更が生

じる作業をしたときは、当該変更を行った項目

2 作業実績等の管理 情報システムの運用・保守中に取りまとめた作業実績、リスク、課

題及び障害事由

(10) 廃棄

ア 廃棄対象物リストの提出

受注者は、調達対象となる機器を廃棄する際に、廃棄物、数量、所有形態、再利

用の可否、廃棄方法等を記載した「廃棄対象物リスト」の提出を行うこと。

イ 廃棄の実施

受注者は、次々期システムへの更改に際し、調達対象となる機器の廃棄を当省の

求めに応じて、受注者の責任と負担において実施すること。

Page 47: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

46

なお、調達対象となる機器の廃棄時には、「厚生労働省情報セキュリティポリシー」

に基づき、電磁的記録の抹消・破壊等の適切な措置を講じること。また、「廃棄対象

物リスト」の対象物を廃棄したことを「廃棄結果証明書」にて当省に報告すること。

Page 48: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

47

第2節 成果物の範囲、納品期日等

1 成果物

本調達における作業ごとの成果物は、以下に示すとおりである。

成果物の納品期日については、本調達における作業の詳細スケジュールと併せて、納

品予定年月日を提案すること。また、提案したスケジュールと成果物の納品期日につい

ては、受注後、各種計画書等に明記したうえで、当省との調整、協議等を行い、作業の

詳細スケジュールと併せて、以下に示した成果物の納品期日を考慮した納品年月日を確

定すること。

(1) 設計・開発業務

設計・開発業務における成果物、納品期日等は、以下のとおりであり、受注者は、

成果物について、それぞれ納品期日までに納品すること。

表 3-9 設計・開発等業務における成果物、納品期日等

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

1 プロジェク

ト管理

会議資料 会議終了後、2 開庁

日以内

1.2.4.12 取得者と

の調整

1.2.4.13 取得者へ

の支援

1.2.4.14 検証及び

妥当性確認の実施

1.2.4.15 取得者へ

の報告の準備

1.2.4.16 取得者の

設備視察の容認

1.2.4.17 品質保証

活動の実施

2 議事録 会議終了後、2 開庁

日以内

3 設計・開発実

施計画書等

の作成

設計・開発実施計画書 契約締結後、1 か月

以内

1.2.4 契約の実行

1.2.4.5プロジェク

ト管理計画の立案

1.2.4.6プロジェク

ト管理計画の具体

化と実施

2.3.2 システム要

件定義プロセス

3.1.1 運用の準備

4.5 共同レビュー

プロセス

5.5.1 構成管理計

4 設計・開発実施要領(標準コーディ

ング規約等の開発に係るルールを含

む)

契約締結後、1 か月

以内

5 プロジェクト計画書(改定案) 契約締結後 2 週間以

6 プロジェクト管理要領(改定案) 契約締結後 2 週間以

7 情報セキュリティ管理計画書 契約締結後 2 週間以

8 ODB登録用シート(第3章 第1

節 2 (1) エ ODB登録用シ

ートの提出に係るその他の作業の内

容を参照)

契約締結後 2 週間以

Page 49: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

48

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

9 要件確認書 契約締結後、1か月

以内

10 設計 基本設計書 契約締結後、4 か月

以内

2.3.3 システム方

式設計プロセス

2.4.2 ソフトウェ

ア要件定義プロセ

2.4.3 ソフトウェ

ア方式設計プロセ

2.4.4 ソフトウェ

ア詳細設計プロセ

11 詳細設計書 開発・テスト工程前

12 プロトタイプ設計書(プロトタイピ

ング手法を適用するサービスに限

る。)

契約締結後、4 か月

以内

13 移行計画書 契約締結後、4 か月

以内

14 導入設計計画書 契約締結後、4 か月

以内

15 中長期運用・保守作業計画書 契約締結後、4 か月

以内

16 運用計画書 契約締結後、4 か月

以内

17 保守作業計画書 契約締結後、4 か月

以内

18 運用手順書 開発・テスト工程前

19 保守作業手順書 開発・テスト工程前

20 開発・テスト テスト計画書 全てのテスト(受入

テストを除く)の実

施の 10 開庁日前

2.4.5 ソフトウェ

ア構築プロセス

2.4.6 ソフトウェ

ア結合プロセス

2.4.7 ソフトウェ

ア適格性確認テス

トプロセス

2.3.5 システム結

合プロセス

2.3.6 システム適

格性確認テストプ

ロセス

6.2.1

プロセス開始の準

6.2.2

インフラストラク

チャの確立

21 機器設置レイアウト図 契約締結後、2 か月

以内

22 ラック搭載図 契約締結後、2 か月

以内

23 ラック間配線図 契約締結後、2 か月

以内

24 電源系統図 契約締結後、2 か月

以内

25 事前調査報告書(機器搬入・設置計

画含む)

契約締結後、2 か月

以内

26 搬入・設置作業手順書 設計・開発実施計画

書に定めた期日

27 機器設置完了報告書 設計・開発実施計画

書に定めた期日

28 工事結果に対する施行図面 設計・開発実施計画

書に定めた期日

29 機器設定手順書 設計・開発実施計画

書に定めた期日

30 機器設定結果報告書 設計・開発実施計画

書に定めた期日

31 単体テスト結果報告書 テスト計画書に定め

た期日

Page 50: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

49

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

32 結合テスト仕様書 テスト計画書に定め

た期日

33 結合テスト結果報告書 テスト計画書に定め

た期日

34 結合テストデータ テスト計画書に定め

た期日

35 総合テスト仕様書 テスト計画書に定め

た期日

36 総合テスト結果報告書

テスト計画書に定め

た期日

37 総合テストデータ テスト計画書に定め

た期日

38 脆弱性検査の結果報告書 テスト計画書に定め

た期日

39 受入テスト

支援

受入テスト計画書 設計・開発実施計画

書に定めた期日

2.4.9 ソフトウェ

ア受入れ支援プロ

セス

3.1.2 運用テスト

及びサービスの提

供開始

40 受入テストデータ 受入テスト計画書に

定めた期日

41 情報システ

ムの本番移

移行手順書 開発・テスト工程前 3.1.3 業務及びシ

ステムの移行

42 作業説明書 開発・テスト工程前

43 移行テスト計画書 開発・テスト工程前

44 移行テスト結果報告書 テスト計画書に定め

た期日

45 移行リハーサル結果報告書 移行リハーサルの実

施後、5 開庁日以内

46 移行結果報告書 本番移行の完了後、

5 開庁日以内

47 利用者教育

(設計・開発

時)

教育実施計画書 研修の実施の 1 か月

2.4.9 ソフトウェ

ア受入れ支援プロ

セス

48 研修教材 研修の実施の 10 開

庁日前

49 操作マニュアル 研修の実施の 10 開

庁日前

50 集合研修実施報告書 研修の実施後、5 開

庁日以内

51 ODB登録

用シートの

提出

ODB登録用シート(第3章 第1

節 2 (7) ODB登録用シート

の提出を参照)

当省からの作業指示

後、1 か月以内

2.4.9 ソフトウェ

ア受入れ支援プロ

セス

52 その他 プログラム等

※プログラム・ソースコード、画面・

帳票の定義コード、データベースの

運用・保守工程開始

1.2.4.12 取得者と

の調整

1.2.4.13 取得者へ

Page 51: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

50

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

定義コード、各種コマンド、スクリ

プトコード、テストツール、移行ツ

ール 等

の支援

1.2.4.14 検証及び

妥当性確認の実施

1.2.4.15 取得者へ

の報告の準備

1.2.4.16 取得者の

設備視察の容認

1.2.4.17 品質保証

活動の実施

2.4.9 ソフトウェ

ア受入れ支援プロ

セス

53 ネイティブコード

※プログラム・ソースコードを実行

可能な状態に変換したもの

運用・保守工程開始

54 各種定義ファイル等

※環境構築で作成したツールのソー

スコード、ネイティブコード、実行

環境、環境定義ファイルや、アプリ

ケーションプログラムを稼働するう

えで必要となるコードテーブル用の

データ 等

運用・保守工程開始

55 その他本調達に関して別途当省が指

示する資料、作業過程における成果

物等

随時

(2) 運用・保守業務

運用業務における成果物、納品期日等は、以下のとおりであり、受注者は、成果物

について、それぞれ納品期日までに納品すること。

表 3-10 運用業務における成果物、納品期日等

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

1 プロジェクト

計画書(運用

開始前)等の

作成支援

プロジェクト計画書(運用開始前)

(案)

運用・保守工程開始

の 1 か月前

3.1.1 運用の準備

2 プロジェクト管理要領(運用開始

前)(案)

運用・保守工程開始

の 1 か月前

3 運用・保守準

備作業

中長期運用・保守作業計画書(確定

版)

運用・保守工程開始

の 1 か月前

3.1.1 運用の準備

4 運用計画書(確定版) 運用・保守工程開始

の 1 か月前

5 保守作業計画書(確定版) 運用・保守工程開始

の 1 か月前

6 運用手順書(確定版) 運用・保守工程開始

の 1 か月前

7 保守作業手順書(確定版) 運用・保守工程開始

の 1 か月前

8 運用・保守実

施要領の作成

運用実施要領 運用・保守工程開始

の 1 か月前

3.1.1 運用の準備

9 保守実施要領 運用・保守工程開始

の 1 か月前

10 定常時対応 運用・保守作業報告書 月次(契約最終月は 3.1.4 システム運

Page 52: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

51

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

契約満了日) 用

11 障害・情報セ

キュリティイ

ンシデント発

生時及び大規

模災害等の発

災時の対応

障害報告書 障害発生時及び復旧

作業等完了時

3.1.4 システム運

12 障害対応訓練実施報告書 訓練実施後、5 開庁

日以内

13 標的型メール攻撃に係る教育訓練

実施評価書

訓練実施後、5 開庁

日以内

14 災害対策訓練実施報告書 訓練実施後、5 開庁

日以内

15 情報システム

の現況確認

情報システムの現況確認結果報告

確認後、5 開庁日以

3.1.4 システム運

16 運用・保守作

業等の改善提

運用・保守作業報告書(年次) 年度末 3.1.7 システム運

用の評価

17 中長期運用・保守作業計画書(改善

案)

年度末、9 月末

18 運用計画書(改善案) 年度末、9 月末

19 保守作業計画書(改善案) 年度末、9 月末

20 運用・保守実施要領(改善案) 年度末、9 月末

21 改善提案書 年度末、9 月末

22 引継ぎ 引継ぎ書 次々期設計・開発事

業者の設計・開発工

程前

3.1.4 システム運

23 ODB登録用

シートの提出

ODB登録用シート(第3章 第1

節 3 (9) ODB登録用シート

の提出を参照)

当省からの作業指示

後、1 か月以内

3.1.4 システム運

24 廃棄 廃棄対象物リスト 本調達の契約期間終

了時

3.2 廃棄プロセス

25 その他 廃棄結果証明書 本調達の契約期間終

了時

3.2 廃棄プロセス

26 プログラム等

※プログラム・ソースコード、画

面・帳票の定義コード、データベー

スの定義コード、各種コマンド、ス

クリプトコード、テストツール、移

行ツール 等

改修時 1.2.4.12 取得者と

の調整

1.2.4.13 取得者へ

の支援

1.2.4.14 検証及び

妥当性確認の実施

1.2.4.15 取得者へ

の報告の準備

1.2.4.16 取得者の

設備視察の容認

1.2.4.17 品質保証

活動の実施

2.4.9 ソフトウェ

27 ネイティブコード

※プログラム・ソースコードを実行

可能な状態に変換したもの

改修時

28 各種定義ファイル等

※環境構築で作成したツールのソ

ースコード、ネイティブコード、実

行環境、環境定義ファイルや、アプ

改修時

Page 53: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

52

項番 成果物名 納品期日 SLCP-JCF2013

のアクティビティ

リケーションプログラムを稼働す

るうえで必要となるコードテーブ

ル用のデータ 等

ア受入れ支援プロ

セス

29 その他本調達に関して別途当省が

指示する資料、作業過程における成

果物等

随時

2 納品方法

受注者は、「表 3-11 納品方法」に記載された要件を遵守した上で、各成果物を納品

すること。

表 3-11 納品方法

項番 分類 要件

1 言語 成果物は、全て日本語で作成すること。ただし、日本国におい

ても、英字で表記されることが一般的な文言については、その

まま記載しても構わないものとする。

2 準拠すべき規格 用字・用語・記述符号の表記については、「公用文作成の要領

(昭和 27 年4月4日内閣閣甲第 16 号内閣官房長官依命通

知)」に準拠すること。

情報処理に関する用語の表記については、原則、日本工業規格

(JIS)の規定に準拠すること。

3 納品形態 成果物は紙媒体及び電磁的記録媒体(CD-R等)により作成

し、当省から特別に示す場合を除き、原則紙媒体は正1部・副

2 部、電磁的記録媒体は 2 部を納品すること。

紙媒体による納品について、用紙のサイズは、原則として日本

工業規格A列4番とするが、必要に応じて日本工業規格A列3

番を使用すること。また、バージョンアップ時等に差し替えが

可能なようにバインダ方式とすること。

電磁的記録媒体による納品について、MicrosoftWord2010 、

同 Excel2010 又は同 PowerPoint2010 で読み込み可能な形

式、及び PDF 形式で作成し、納品すること。なお。これらは

原則として文字列検索機能を活用して文字列が検索可能な状

態のものを納品すること。ただし、厚生労働省が他の形式によ

る提出を求める場合は、協議の上、これに応じること。なお、

受注者側で他の形式を用いて提出したいファイルがある場合

は、協議に応じるものとする。

4 セキュリティ対策 成果物が外部に不正に使用されたり、納品過程において改ざん

されたりすることのないよう、安全な納品方法を提案し、成果

物の情報セキュリティの確保に留意すること。

電磁的記録媒体により納品する場合は、不正プログラム対策ソ

フトウェアによる確認を行うなどして、成果物に不正プログラ

ムが混入することのないよう、適切に対処すること。

5 留意事項 納品後、厚生労働省において改変が可能となるよう、図表等の

元データも併せて納品すること。

成果物の作成に当たって、特別なツールを使用する場合は、厚

生労働省の承認を得ること。

Page 54: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

53

項番 分類 要件

3 納品場所

原則として、成果物は次の場所において引き渡しを行うこと。ただし、当省が納品場

所を別途指示する場合はこの限りではない。

〒100-8916

東京都千代田区霞が関1-2-2

厚生労働省政策統括官付情報システム管理室

電話番号:03(5253)1111(内線:7434)

Page 55: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

54

第4章 満たすべき要件に関する事項

本調達の実施に当たっては、「要件定義書」の各要件を満たすこと。要件の実現方式に

ついては、受注者の実績、最新の技術、最新の官公庁及び民間企業等の事例等を参考に

し、当省にとって最も有用な実現方式を提案すること。

Page 56: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

55

第5章 作業の実施体制・方法に関する事項

第1節 作業実施体制

1 全体体制

(1) 全体体制図

次期省内LANに携わる組織、事業者等を含めた全体体制図は、「図 5-1 全体体

制図」に示すとおりである。

図 5-1 全体体制図

(2) 役割分担、協議関係等

次期省内LANに携わる組織、事業者等の主な役割は、「表 5-1 組織、事業者等

の主な役割」に示すとおりである。

表 5-1 組織、事業者等の主な役割

項番 組織、事業者等 主な役割

1 PJMO 政策統括官付情報

システム管理室

運営主体として設計・開発及び運用・保守に係る意思決定

及び最終承認を行う。

PMO政策統括官付情報化担当参事官室

PJMO政策統括官付情報システム管理室

次期厚生労働省ネットワークシステム関係事業者

工程管理支援事業者

現行厚生労働省ネットワークシステム関係事業者

関係部局

統合対象システム管理組織(部局)

連携・個別システム管理組織

業務改革支援サービス利用組織

統合ネットワーク管理組織

基幹LAN管理組織

次期省内LAN事業者(本調達の受注者)

次期統計処理システム事業者

次期情報提供システム事業者

次期端末・周辺機器等事業者

現行厚生労働省ネットワークシステム事業者

現行端末・周辺機器等事業者

関係システム事業者

統合対象システム管理組織(事業者)

Page 57: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

56

項番 組織、事業者等 主な役割

2 PMO 政策統括官付情報

化担当参事官室

厚生労働省における業務・情報システムの統括・管理を行

う。また、設計・開発に係る成果物・計画及び運用・保守

に対するレビューを行う。

3 関係部局 統合対象システム

管理組織(部局/事

業者)

次期省内LANに統合を行う対象システムの責任者とし

て、当省との設計・開発内容の仕様調整及び運用・保守時

の各種調整を行う。

なお、担当する部局については、「別紙1 統合対象シス

テム一覧」に示すとおりである。

4 連携・個別システ

ム管理組織

次期省内LANと連携するシステム(連携システム)又は

次期省内LANで提供する仮想デスクトップ等から利用さ

れるシステム(個別システム)の責任者として、当省との

設計・開発内容の仕様調整及び運用・保守時の各種調整を

行う。なお、担当する部局については、「別紙2 個別・

連携システム一覧」に示すとおりである。

5 基幹LAN管理組

次期省内LANと基幹LANで連携する基盤等に関する設

計・開発内容の仕様調整及び運用・保守時の各種調整を行

う。なお、担当する部局はPJMOと同組織である。

6 統合ネットワーク

管理組織

次期省内LANと統合ネットワークで連携する基盤等に関

する設計・開発内容の仕様調整及び運用・保守時の各種調

整を行う。なお、担当する部局はPJMOと同組織である。

7 業務改革支援サー

ビス利用組織

次期省内LANにおける業務改革支援サービスの責任者と

して運営主体との業務改革支援サービスに係る設計・開発

内容の仕様調整を行う。なお、担当する部局は以下のとお

りである。

大臣官房総務課(国会関係業務支援)

大臣官房人事課(幹部スケジュール支援)

政策統括官付情報化担当参事官室(情報システム関連

予算・調達支援)

8 工程管理支援事業者 当省の運営支援として設計・開発に係る意思決定の支援を

行う。

9 次期厚生労

働省ネット

ワークシス

テム関係事

業者

次期省内LAN事

業者(本調達の受

注者)

次期省内LANの設計・開発業務及び運用・保守業務を実

施する。次期端末・周辺機器事業者の体制を含め統括的に

管理を行う。

10 次期端末・周辺機

器事業者

次期省内LANに係る端末、プリンタ及び周辺機器等の賃

貸借及び保守を行う。運用・保守工程においては、次期省

内LAN事業者が用意するヘルプデスクに対し、調達機器

のハードウェア保守のサービスを提供する。

11 次期統計処理シス

テム事業者

次期統計処理システムの設計・開発業務及び運用・保守業

務を実施する。

12 次期情報提供シス

テム事業者

次期情報提供システムの設計・開発業務及び運用・保守業

務を実施する。

13 現行厚生労

働省ネット

ワークシス

テム関係事

業者

現行厚生労働省ネ

ットワークシステ

ム事業者

現行厚生労働省ネットワークシステムに係る運用業務を実

施している。受注者に対し、引継ぎ、情報提供及び移行デ

ータ抽出及び提供等を行う。

14 現行端末・周辺機

器事業者

現行厚生労働省ネットワークシステムに係る端末、プリン

タ及び周辺機器等の賃貸借及び保守を行う。受注者に対し、

引継ぎ、情報提供及び移行データ抽出及び提供等を行う。

Page 58: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

57

2 受注者の体制

(1) 設計・開発業務の作業実施体制

設計・開発業務における受注者の体制図は、「図 5-2 受注者内の設計・開発体制

案」に示す案を想定している。また、受注者の体制図を構成する主なグループ、担当

者等の主な役割は、「表 5-2 主なグループ、担当者等の主な役割(設計・開発工程)」

に示す案を想定している。

これらの案を踏まえた上で、以下に示す事項に留意し、設計・開発業務における詳

細な体制図を提案すること。また、提案した体制図については、受注後、各種計画書

等に明記した上で、当省との調整・協議の上で承認を受けること。

「図 5-1 全体体制図」に示す関係部局等の対応するステークホルダー、「表

5-6 会議体一覧」に示す会議体、その他必要に応じて当省が主催する合意形

成・仕様調整に係る会議体、及び要員の有するスキルや担当する技術エリア等

を踏まえ、適切な単位でグループを用意すること。

設計・開発と運用・保守の連続性確保のため、設計・開発業務で参画した要員

を継続して、運用・保守業務においても参画できるように、あらかじめ運用・

保守業務に精通した要員を参画させるなど最大限努めること。

各グループの管理者が管理する人数を踏まえ、適切な単位でグループを用意す

るとともに、それを補佐する要員を適切に配置すること。

Page 59: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

58

図 5-2 受注者内の設計・開発体制案

表 5-2 主なグループ、担当者等の主な役割(設計・開発工程)

項番 グループ、担当者等 主な役割

1 プロジェクト全体管理責任

設計・開発業務及び運用・保守業務の遂行に当たり、受注者とし

て責任を持つ。

※設計・開発業務を担う受注者の主たる組織・部門の責任者等を

想定。

2 設計・開発業務管理者 設計・開発業務の管理者として、当省に対し進捗状況、課題・リ

スクの管理状況等の報告及び各種調整作業等を行う。

3 品質管理グループ 受注者内で第三者的な立場で品質管理を担う。確認可能な範囲で

の欠陥除去及び設計の妥当性確認を実施し、再委託先が存在する

場合は、再委託先間の整合性・均質性についても担保することに

責任を持つ。

4 品質管理責任者 設計・開発業務の遂行に当たり、品質管理における受注者として

の責任を持つ。

※設計・開発業務を担う受注者の主たる組織・部門とは、別組織

(品質保証部門等)の責任者等を想定。

5 品質管理者 当該グループの管理者として、品質管理状況等に関する当省への

報告、各種調整作業等を行う。

6 情報セキュリティ管理グル

ープ

設計・開発業務の遂行に当たり受注者内の情報セキュリティ規定

に基づいて情報セキュリティ対策等を行うとともに、設計・開発

共有基盤系システム関連グループ

共有基盤系システム関連グループ

共有基盤系システム関連グループ

プロジェクト全体管理責任者

設計・開発業務管理者

共働支援グループ

●管理者・担当要員

業務処理系グループ

●管理者・担当要員

共有基盤系グループ

●管理者・担当要員

情報セキュリティ管理グループ

●情報セキュリティ責任者●上級セキュリティエンジニア・担当要員

品質管理グループ

●品質管理責任者●品質管理者・担当要員

Page 60: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

59

項番 グループ、担当者等 主な役割

の実施結果について専門的な知見から情報セキュリティの担保

に責任を持つ。

7 情報セキュリティ

責任者

設計・開発業務の遂行に当たり、情報セキュリティ管理における

受注者として責任を持つ。

8 上級セキュリティ

エンジニア

情報セキュリティに関し専門的な知見を有し、本調達で提供する

サービスに対する第三者的な知見からの評価・分析を行い情報セ

キュリティの担保を行う。

※受注者が再委託を行うセキュリティベンダー等の要員を想定

9 共働支援グループ 共働支援システムの設計・開発業務を行うためのグループ

10 業務処理系グループ 業務処理系システムの設計・開発業務を行うためのグループ

11 共有基盤系グループ 共有基盤系システムの設計・開発業務を行うためのグループ

(2) 運用・保守業務の作業の実施体制

運用・保守業務における受注者の体制図は、「図 5-3 受注者内の運用・保守体制

案」に示す案を想定している。また、受注者の体制図を構成する主なグループ、担当

者等の主な役割は、「表 5-3 主なグループ、担当者等の主な役割(運用・保守工程)」

に示す案を想定している。

これらの案を踏まえた上で、以下に示す事項に留意し、運用・保守業務における詳

細な体制図を提案すること。また、提案した体制図については、受注後、各種計画書

等に明記した上で、当省との調整・協議の上で承認を受けること。

設計・開発工程における知見に基づき、適切な運用・保守を遂行するため、設

計・開発工程の経験を有する要員をグループ管理者等の主要なポストに配置す

ること。

情報セキュリティ管理チームは、運用グループ及び保守グループとは独立した

複数名の要員で構成すること。

「参考資料2 現行省内LAN運用工数実績」及び本調達に係る「要件定義書」

を参照し、運用・保守に係る適切な要員数の体制を構築すること。

情報セキュリティインシデント等の緊急事態が発生した際に、迅速に行動を実

施できるよう指揮命令系統を明確にすること。

Page 61: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

60

図 5-3 受注者内の運用・保守体制案

表 5-3 主なグループ、担当者等の主な役割(運用・保守工程)

項番 グループ、担当者等 主な役割

1 プロジェクト全体管理責任

設計・開発業務及び運用・保守業務の遂行に当たり、受注者とし

て責任を持つ。

※運用・保守業務を担う受注者の主たる組織・部門の責任者等を

想定。

2 運用・保守業務管理者 運用・保守業務の管理者として、当省に対し作業状況、課題・リ

スクの管理状況等の報告及び各種調整作業等を行う。

3 ITサービス管理グループ 受注者内で第三者的な立場で運用・保守で提供するサービス全般

の継続的な改善活動(PDSA)を担う。SLA に関するモニタ

リングのほか、利用状況、ヘルプデスクの問合せ内容、満足度調

査、ITサービス財務管理等の状況等をモニタリング・分析し、

それらの結果に対する改善提案等を実施する。

4 ITサービス管理

ITサービス管理グループの活動状況に対し、当省への報告及び

各種調整作業等を行う。

5 情報セキュリティ管理グル

ープ

運用・保守の遂行に当たり受注者内の情報セキュリティ規定に基

づいて情報セキュリティ対策等を行うとともに、運用・保守時に

発生した情報セキュリティインシデント等の初動対応を行う。ま

た、日々のセキュリティログ等の分析を行い、情報セキュリティ

インシデントの未然防止・早期検知等により、次期省内LANの

情報セキュリティの担保を行う。

共有基盤系システム関連グループ

共有基盤系システム関連グループ

プロジェクト全体管理責任者

運用・保守業務管理者

運用グループ

●管理者・担当要員

保守グループ

●管理者・担当要員

情報セキュリティ管理グループ

●情報セキュリティ責任者●上級セキュリティエンジニア・担当要員

ITサービス管理グループ

●ITサービス管理者・担当要員

Page 62: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

61

項番 グループ、担当者等 主な役割

6 情報セキュリティ

責任者

運用・保守業務の遂行に当たり、情報セキュリティ管理における

受注者として責任を持つ。

7 上級セキュリティ

エンジニア

情報セキュリティに関し専門的な知見を有し、情報セキュリティ

インシデント発生時の初動対応等の支援、情報セキュリティ管理

サービス等を用いたセキュリティ監視等の分析の支援を行う。

※受注者が再委託を行うセキュリティベンダー等の要員を想定

8 運用グループ 運用業務を行うためのグループ。

9 保守グループ 賃貸借・保守業務を行うためのグループ。

(3) 受注者の体制に関する留意事項

本調達の履行に当たり、作業体制には、原則として契約期間を通して変更する

ことなく、チーム編成すること。ただし、当省の了承を得た場合は、この限り

ではない。また、本調達を遂行する上で適切なスキルを有する要員を十分な人

数、配置すること。

設計・開発業務において、プロジェクト全体管理責任者、設計・開発業務管理

者、品質管理者、各グループの管理者及び責任者について、再委託は認めない

こととする。

運用・保守業務において、プロジェクト全体管理責任者、運用・保守業務管理

者、ITサービス管理者、各グループの管理者及び責任者について、再委託は

認めないこととする。

スケジュールに対して作業遅延が発生し計画どおり履行できない、本調達仕様

書に示す要件や品質レベルを確保できない又は当省や各システムの関連事業

者等の関係先から複数の改善要請を受けた等、当省が業務遂行は困難であると

判断した場合、当省は受注者に対して改善を要求する。受注者は、当省の求め

る期日までに、発生している事象を時系列で整理し、改善を要求されている事

項の一次原因及び根本的原因を分析の上で、作業プロセスの変更、体制の増強

や要員の変更等の改善策を提示すること。当該改善策は、当省の了承を得て、

定めた期日までに確実に完遂すること。

第2節 管理体制

委託事業の実施に当たり、厚生労働省の意図しない変更が行われないことを保証

する管理が、一貫した品質保証体制の下でなされていること。また、当該品質保

証体制が書類等で確認できること。

本システムに厚生労働省の意図しない変更が行われるなどの不正が見つかった時

(不正が行われていると疑わしい時も含む)に、追跡調査や立入検査等、府省庁

と受注者が連携して原因を調査・排除できる体制を整備していること。また、当

Page 63: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

62

該体制が書類等で確認できること。

当該管理体制を確認する際の参照情報として、資本関係・役員等の情報、委託事

業の実施場所、委託事業従事者の所属・専門性(情報セキュリティに係る資格・

研修実績等)・実績及び国籍に関する情報提供を行うこと。

第3節 作業要員に求める資格等の要件

体制を設けるに当たっては、「表 5-4 体制における役割及び要件」を満たす責任者を

中心に配置すること。

Page 64: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

63

表 5-4 体制における役割及び要件

項番 役割 要件

1 プロジェクト全体管理

責任者

本プロジェクト全体の管理を行う責任者は、以下の要件を満たすこ

と。

本調達におけるプロジェクト管理者の役割と同等の役割を担

当した経験を 5 年以上有すること。

同等規模(端末台数が全国 6,000 台程度)以上のLANシステ

ムの設計・開発等業務において、プロジェクト管理者を担当し

た経験を有すること。

プロジェクトマネジメントに関する以下のいずれかの資格又

はこれに準ずる公的な資格を有するか、若しくはITスキル標

準(ITSS)V3 2011 のプロジェクトマネジメント(ネッ

トワークサービス)において、レベル 5 以上の能力を有するこ

と。

経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のプロ

ジェクトマネージャ(PM)

技術士(情報工学部門)

技術士(総合技術監理部門(情報工学を選択科目とする

者))

プロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定するP

MP(Project Management Professional)

2 設計・開発業務管理者 本プロジェクトの設計・開発業務の管理を行う管理者は、以下の要

件を満たすこと。

利用者約1万人以上の、本調達の共働支援システムに相当する

プロジェクトの設計及び構築等の管理実績を有すること。

全国約6,000台以上のクライアントPCから利用するシステム

における業務及びシステムの切替え、データ移行及びクライア

ントPCの展開導入等の管理実績を有すること。

以下のいずれかに該当すること。

経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のシス

テムアーキテクト(SA)の合格者

経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のネッ

トワークスペシャリスト(NW)、データベーススペシ

ャリスト(DB)、又は、情報セキュリティスペシャリ

スト(SC)のいずれかの合格者

上記試験合格者・資格保有者等と同様の能力を有するこ

とが、経歴等において、明らかな者

4 運用・保守業務管理者 本プロジェクトの運用・保守業務の管理を行う管理者は、以下の要

件を満たすこと。

同等規模(端末台数が全国 6,000 台程度)のLANシステムの

運用において、運用管理者を担当した経験を有すること。

システム運用に関する以下のいずれかの資格又はこれに準ず

る公的な資格を有するか、もしくはITスキル標準(ITSS)

V3 2011 のITサービスマネジメント(運用管理)において、

レベル 5 以上の能力を有すること。

経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のIT

サービスマネージャ(SM)

ITILv2 のプラクティショナ以上

ITILv3 のインターミディエイト以上

ITIL2011 のインターミディエイト以上

5 情報セキュリティ責任 本プロジェクトのセキュリティ管理を行う責任者は、以下の要件を

Page 65: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

64

項番 役割 要件

者 満たすこと。

セキュリティに関する企画、実施、運用、及び分析の全ての段

階で、物理的観点、人的観点、及び技術的観点から、情報セキ

ュリティを保つための施策を計画・実施し、その結果に関する

評価を行った実績を有すること。

以下のいずれかに該当すること。

経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のシス

テム監査技術者(AU)の合格者

経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験の情報

セキュリティスペシャリスト(SC)の合格者

特定非営利活動法人日本システム監査人協会(SAAJ)

が認定する公認情報システム監査人(CSA)の資格保

有者

情報システムコントロール協会(ISACA)が認定す

る公認情報システム監査人(CISA)の資格保有者

CompTIAのSecurity+の資格保有者

International Information Systems Security

Certification Consortium が 認定するセキュリティプロ

フェッショナル認証資格(CISSP)の資格保有者

上記のいずれかの試験合格者・資格保有者等と同様の能

力を有することが、経歴等において、明らかな者

第4節 作業場所

本調達の作業に必要な作業場所、設備、備品及び消耗品等(以下、「作業場所等」とい

う。)について、当省が提供する作業場所等を「表 5-5 作業場所等」に示す。

「表 5-5 作業場所等」に示された作業場所等の使用において、使用時期及び時間帯

並びに使用人数等については、当省と協議のうえ決定したうえで、当省の必要な規定の

手続きを実施し承認を受けること。なお、「表 5-5 作業場所等」に示された作業場所等

以外に必要な、作業場所、設備、什器備品、諸経費及び交通費は受注者の負担とする。

また、受注者が準備する作業場所は、当省による現地確認を可能とし、当省が緊急招

集した場合は、2時間以内に本省5号館へ参集できる場所であること。

表 5-5 作業場所等

項番 分類 作業場所等

1 設計・開発等業務 各種会議の開催場所(本省を想定)

総合テスト、受入テスト及び移行時の臨時作業場所

各種研修時の実施場所及びプロジェクタ

事前に当省と協議し、承認を得た場所

2 運用・保守等業務 各種会議の開催場所(本省を想定)

各種研修時の実施場所及びプロジェクタ

運用業務に必要となる常駐場所(厚生労働省本庁舎内の居室)

及び内線用電話

事前に当省と協議し、承認を得た場所

Page 66: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

65

第5節 作業の管理に関する要領

1 基本事項

(1) 設計・開発業務

受注者は、設計・開発実施計画書、設計・開発実施要領等に基づき、設計・開発等

業務に係る文書管理、コミュニケーション管理、体制管理、工程管理、品質管理、リ

スク管理、課題管理、システム構成管理、変更管理、情報セキュリティ対策、是正処

置等を行うこと。また、品質管理においては、受注者内の品質マネジメントシステム

に基づいて、品質の向上を図るとともに、情報セキュリティ対策においては、情報セ

キュリティ管理計画書に基づいて、情報セキュリティの確保を図ること。

(2) 運用・保守業務

受注者は、運用設計書、運用計画書、運用実施要領等に基づき、運用業務に係るコ

ミュニケーション管理、体制管理、作業管理、リスク管理、課題管理、システム構成

管理、変更管理、情報セキュリティ対策、是正処置等を行うとともに、保守作業計画

書、保守実施要領等に基づき、賃貸借(保守業務を含む)に係るコミュニケーション

管理、体制管理、作業管理、リスク管理、課題管理、システム構成管理、変更管理、

情報セキュリティ対策、是正処置等を行うこと。

また、ITサービス管理においては、受注者内のITサービス管理システムに基づ

いて、ITサービスの向上を図るとともに、情報セキュリティ対策においては、情報

セキュリティ管理計画書に基づいて、情報セキュリティの確保を図ること。

2 作業の管理に関する要領

(1) 会議体

受注者は、プロジェクト関連情報の作成、共有及び蓄積等に関する基準を定め、本

プロジェクトの全参画者がその基準に従い、円滑かつ効率的なコミュニケーションを

行うことを目的とする会議体を設けること。特に、次期省内LANにおいては、多岐

にわたる関係部局との合意形成に至るまでの会議及び情報伝達を効果的かつ効率的

に実施することが重要となる。また、担当者の異動・変更に際しては、確実に経緯を

踏まえた関連情報の引継ぎを行う観点から、以下に示す業務内容を実施すること。

コミュニケーション管理に会議体に関する文書を策定し、当省の承認を受ける

こと。なお、会議体の目的、開催頻度、対象者等を明確にすること。

策定したコミュニケーション管理計画に基づき、各作業工程における各種作業

に関する打ち合わせ、成果物等のレビュー、進捗確認、及び課題共有等を行う

ために、当省とのプロジェクト会議を開催すること。「表 5-6 会議体一覧」

に、設計・開発業務及び運用・保守業務で開催を想定している会議体を示す。

Page 67: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

66

当省は、本調達に係る「図 5-1 全体体制図」に示す関係部局等との合意形成・

仕様調整を行うために、「表 5-6 会議体一覧」に示す会議体以外に追加で会

議体を用意する場合がある。受注者は、当省が本調達に係る関係部局等との合

意形成を行うために主催する会議において、受注者に対し出席、説明又は資料

の作成等を当省より要請した場合は、可能な限り各成果物を利用する等により

適切に対応すること。

表 5-6 会議体一覧

項番 役務 会議体 報告内容 主催者 開催頻度

1 設計・開発 プロジェクトキ

ックオフ会議

本調達の受注者が、当省及び関

係者に本調達に係るプロジェク

ト計画書及び設計・開発実施計

画書の内容を報告する。

本 調 達 の

受注者

プロジェク

ト開始時

2 全体進捗管理会

本調達の受注者及び関連する他

の調達事業者が当省及び関係者

に各工程の進捗状況や重大な問

題・課題に関する対応状況等を

報告する。

当 省 及 び

工 程 管 理

支 援 事 業

月次

3 定例進捗会議 本調達の受注者が、当省及び関

係者に設計・開発の進捗状況、

課題管理、リスク管理、品質管

理等のプロジェクト管理全般の

対応状況を報告する。

本 調 達 の

受注者

週次

4 設計・開発検討

会議

本調達の受注者が、設計・開発

に係る仕様調整作業を行うに当

たって、関係部局、関係するシ

ステム、他調達事業者等に対し

て個別に調整・検討を行う。

本 調 達 の

受注者

必要に応じ

て随時

5 テスト検討会議 本調達の受注者が、テスト(主

に受入テスト)に関係する部局、

関係するシステム、他調達事業

者等に対して個別に調整・検討

を行う。

本 調 達 の

受注者

必要に応じ

て随時

6 移行検討会議 本調達の受注者が、移行作業に

関係する部局、関連するシステ

ム、他調達事業者等に対して個

別に調整・検討を行う。

本 調 達 の

受注者

必要に応じ

て随時

7 工程完了判定会

本調達の受注者が、当省及び関

係者に各工程の作業状況や主要

な問題・課題に関する対応状況

等を報告し、次工程への着手可

否の判定を行う。

本 調 達 の

受注者

各工程完了

8 運用・保守 定期運用会議 本調達の受注者が、運用・保守

作業報告書に記載した報告を行

う。

本 調 達 の

受注者

月次

プロジェクト会議の体系、開催するタイミング及び頻度については、各作業工

Page 68: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

67

程の特徴及び状況等を鑑みて当省と協議の上、必要に応じて変更すること。

当省から要請がある場合、又は当省との協議が必要な事案が発生した場合には、

臨時のプロジェクト会議を随時開催すること。

当省と打ち合わせ等を実施する場合においては、文書により説明等を行うこと。

説明を行う文書については、関係部局との調整・合意形成や幹部報告等にも利

用される場合があるため、誰が見てもわかりやすいよう簡潔かつ明瞭な文書と

すること。

当省へ報告する全ての内容について、根拠を明示するように努めること。

各会議が開催される都度、全出席者に内容の確認を行った上で、原則、2 営業

日以内に議事録を提示し、当省の承認を受けること。

(2) コミュニケーション管理

本プロジェクトに携わる関係者間のコミュニケーションの円滑化、認識相違の防止

を目的として、以下の作業を行うこと。

設計・開発実施計画書の一部として、プロジェクト管理情報の作成、共有、蓄

積等のルールや本プロジェクトの意思決定プロセス等のコミュニケーション

管理計画を定義し、当省の承認を受けること。

各会議体のアジェンダ、提示するドキュメント、会議参加者、報告の締日、開

催日等を定めること。

本調達において作成する文書の種類別に配布先を定めること。

会議開催に当たっては、会議開催要領(日程・場所・議題)を事前に共有する

こと。

会議に使用する資料は、原則 1 開庁日前までに事前送付すること。また、事後

に電子ファイルの共有を行うこと。

会議終了後、2 開庁日以内に議事録を作成し、当省及び工程管理支援事業者に

よる内容確認を受けること。

連絡はメールのやり取りを基本とする。ただし、重要度や緊急度が高いものに

関しては電話でのフォローを行うこと。

添付ファイルをメールで送信する場合は、公開情報を除き原則としてパスワー

ドを付与すること。

(3) 進捗管理

設計・開発実施計画書の附属文書として、プロジェクト全体(全工程)の作業

内容とスケジュールを示す大日程計画、グループ単位の作業内容やスケジュー

ルを示す中日程計画、個人レベルの作業内容とスケジュールである小日程計画

を作成すること。また、本調達を実施するために必要な作業を整理し、レビュ

Page 69: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

68

ー、承認の期間及び関係者等との協議期間を考慮してWBSを作成すること。

WBSには作業項目を付番し、体系的に管理すること。

マイルストーンについて、以下に例を示す、当省と進捗状況を的確に共有が必

要なポイントに設定すること。

工程の開始や終了

重要な成果物の説明及び完了

多くの作業が集約されるポイント

連携、統合するシステムとの接続点

WBSは、一定の管理単位で作業を階層化し、スケジュールや作業の順序関係、

マイルストーンとの関係に不整合が生じないように、タスクを詳細化すること。

タスクごとに作業内容、成果物、開始予定日、完了予定日、開始条件及び終了

条件を明確にすること。

タスクの詳細化は各工程開始前に実施し、具体的な進捗状況及び投入実績値を

把握可能な単位まで詳細化すること。詳細化の目安として、最小のタスクを 5

日程度まで詳細化すること。

タスク間の関係を整理し、作業のクリティカルパスを明示すること。

当省と作業状況を共有するために、進捗状況の整理・分析、進捗報告資料の作

成、報告といった一連の進捗管理プロセスを定義し、当省の承認を受けること。

作業の進捗や経過日数の実績を分析し、進捗状況に問題等が発生していないか

を確認すること。

開始予定日、完了予定日を超過したタスクについて、前提、後続タスク、余裕

日数を踏まえ、原因と対応策、プロジェクト全体への影響を調査し、適切な対

策を講じること。

WBSのタスクに対する進捗報告資料を作成し、定例進捗会議で報告すること。

この際、各タスクの進捗率、計画と実績の差異、遅延の予見及び回避策を報告

に含めること。また、計画と実績の差異についてはガントチャートやイナズマ

線を利用して可視化した上で提示すること。

WBSに変更が生じた場合は、当省の承認を得た上で、変更を行うこと。

(4) 品質管理

業務内容の実現に向けて、成果物が求める品質を確保しているかを把握することを

目的として、以下のとおり品質管理を実施すること。

成果物の品質担保に向けて、設計・開発実施計画書の一部として品質管理計画

の策定、成果物作成、受注事業者内レビュー、当省のレビュー、品質分析、品

質報告を含む一連の品質管理プロセスを定義し、当省の承認を受けること。な

お、品質管理計画策定に係る計画段階、定常的な品質管理を行う実行段階、品

Page 70: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

69

質担保の最終的な確認を行う工程完了段階ごとに、品質管理プロセスを定義す

ること。

品質管理責任者を含む品質管理体制を整備すること。

当省のレビューを受ける場合は、受注者がドキュメント作成に要した時間の

20%程度はレビュー時間として確保できるように努めること。

成果物に対する受注者内のレビューは、複数回(チームリーダと承認者等が)

実施すること。

成果物に対しては、以下に示す成果物品質等に関する品質に係る確認視点を設

けることとし、「表 5-7 品質管理に係る定量的な管理指標の例」に示す例を

参照し受注者の開発方法論を加味し、定量的に品質を可視化できるような品質

管理指標を検討すること。なお、品質の達成水準については、品質管理報告書

として当省に報告すること。

「要件定義書」及び設計書と「テスト計画書」の整合性・網羅性担保

開発及びテスト実施におけるプログラム品質担保

システム・データ移行における移行結果の網羅性・完全性担保

教育関連の成果物と「要件定義書」及び設計書の整合性確保、使い勝手(判

断しやすさ・分かりやすさ)、理解度確保

「要件定義書」及び設計書と運用及び保守に係る計画書等の整合性・網羅

性担保

表 5-7 品質管理に係る定量的な管理指標の例

項番 工程 管理指標 単位 説明

1 要件確認 要件確認完了率 % 総要求仕様数に対して実施可否判断をした要

求仕様の割合。100%とすること。

2 設計工程 機能充足率 % 総要求仕様数に対する基本設計に反映された

要求仕様の割合。要件確認の実施の可否判断で

可となった仕様については 100%とすること。

3 指摘対策率 % 総指摘数に対する対策済みの指摘数の割合。

100%とすること。

4 レビュー密度 人・時 /ペ

ージ

レビュー対象ドキュメント1ページ当たりの

レビュー工数。

5 欠陥密度 件/ページ レビュー対象ドキュメント1ページ当たりの

欠陥件数。

6 テスト工程 テスト密度 件/Kstep プログラム1Kstep 当たりのテスト項目件数。

7 欠陥密度 件/Kstep プログラム1Kstep 当たりの摘出された欠陥

件数。

(5) 課題管理

コスト、スケジュール、品質に影響を及ぼす事項を特定し、対応策の検討、対応担

当者及び期限の明確化、課題解決及び報告を適切に行うことを目的として、以下のと

Page 71: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

70

おり課題管理を実施すること。

当省と課題の状況を共有するために、「設計・開発実施計画書」の一部として

課題の起票、検討、対応及び承認といった一連の課題管理プロセスを定義し、

当省の承認を受けること。

課題管理に当たり、以下の内容を「課題管理表」にまとめ、一元的に管理する

こと。

発生日

発生工程

区分(課題/ToDo)

課題主管

関係機関、システム

課題内容

影響度

影響が想定されるWBS

優先度

対応方法

対応状況/対応結果

担当者

対応期限

課題の早期発見に努め、迅速にその解決に取り組むこと。

リスク管理の中で発生・顕在化したリスクを課題管理に移管して管理するほか、

進捗管理や品質管理の中で識別した課題など、他の管理プロセスの中で適宜課

題を検知し、本管理プロセスの中で漏れがないよう適切に管理すること

対応状況を定期的に監視及び報告し、解決を促す仕組みを確立すること。対応

期限超過時の対応(エスカレーション等)を定義すること。

課題については、定例進捗会議で当省に適宜対応状況・対応結果の報告を行う

こと。

(6) リスク管理

コスト、スケジュール、品質、セキュリティに影響を及ぼし得る未発生の課題をリ

スクとして洗い出し、適切に管理することを目的として、以下のとおりリスク管理を

実施すること。

当省とリスクの状況を共有するために、「設計・開発実施計画書」の一部とし

て、リスク抽出、定量的/定性的分析、対応策の検討、対応及び承認といった一

連のリスク管理プロセスを定義し、当省の承認を受けること。

リスク管理に当たり、以下の内容を「リスク管理表」にまとめ、一元的に管理

Page 72: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

71

すること。

発生日

発生工程

リスク主管

関係機関・システム

影響が想定されるWBS

リスク内容

影響度

影響範囲

発生確率

重要度(発生確率×影響度)

対応方針(回避、低減、移転、保有)

対応方法

対応状況/対応結果

担当者

対応期限

定期的にリスク分析を行ってリスクの早期発見に努めるとともに、各リスクの

対応方針立案及び対応を行うこと。対応方法、対応時期や影響が想定されるW

BSについては、適切な対応及び対象となるよう、受注者内の管理を徹底する

こと。

リスク管理の中でリスクが顕在化したことが明らかになった場合は、課題管理

に移管して管理すること。

リスクについては、定例進捗会議で当省に適宜発生状況、対応状況等の報告を

行うこと。

(7) 変更管理

変更要求が発生した場合に変更点を明確にし、記録文書として残すことを目的とし

て、以下のとおり変更管理を実施すること。

「設計・開発実施計画書」の一部として変更要求の発生、「変更連絡票」の起

票、影響分析、変更実施、変更結果の確認及び承認等の一連の変更管理プロセ

スを定義し、当省の承認を受けること。

設計確定後に明らかとなった変更要求について、その影響度及び重要度を分析

し、当省と協議の上で対応策を決定すること。

変更要求の内容、影響度、重要度、対応策、対応時期、対応結果等を「変更管

理表」として取りまとめて管理し報告すること。

文書・プログラムの変更時においては、管理プロセスに従って、変更日、変更

Page 73: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

72

内容、バージョン等の変更履歴を残し、関係者が常に最新の同一文書・プログ

ラムに基づいて作業を行うことができるようにすること。

運用・保守工程における変更管理については「要件定義書」の「第3章 16

節 運用に関する事項」を参照すること。

(8) 文書管理

設計・開発実施計画書の一部として成果物並びにその中間報告の関連ドキュメント

を効率的に管理し、変更履歴を把握し、最新情報の共有を図ることを目的として「文

書一覧」を作成し文書管理を実施すること。

文書を分類識別するために、成果物は採番規則を定め文書番号を付番すること。文

書番号には作成・更新年月日を含めること。また、承認を受けた成果物を改定する際

には修正履歴(変更内容、修正者、修正日)を記録すること。

資料を提供、返却する時以外には、資料の持ち出しを禁止する。紙媒体及び電子媒

体は、本調達関係者以外はアクセス不可能な安全な場所で一元管理すること。

(9) 構成管理

本システムの整合性を維持し、プロジェクト環境の変更等を管理することを目的と

し、構成管理を実施すること。

構成管理対象(ソフトウェア、ネットワーク、ハードウェア、設計書等)を特定し、

管理レベル(参照権限及び更新権限、保存方法及び保存期間等)を定めること。

「設計・開発実施計画書」の一部として構成管理対象について、変更依頼、影響分

析、承認及び作業等の一連の構成管理プロセスを定義し、当省の承認を受けること。

なお、運用・保守工程における構成管理については「要件定義書」の「第3章 1

6節 運用に関する事項」を参照すること。

Page 74: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

73

第6章 作業の実施に当たっての遵守事項

第1節 機密保持、資料の取扱い

受注者は、受注業務の実施の過程で厚生労働省が開示した情報(公知の情報を除く。以

下同じ。)、他の受注者が提示した情報及び受注者が作成した情報を、本受注業務の目的

以外に使用又は第三者に開示若しくは漏洩してはならないものとし、そのために必要な

措置を講ずること。

受注者は、本受注業務を実施するに当たり、厚生労働省から入手した資料等について

は管理台帳等により適切に管理し、かつ、以下の事項に従うこと。

複製はしないこと。

業務に必要がなくなり次第、速やかに厚生労働省に返却すること。

受注業務完了後、上記に記載される情報を削除又は返却し、受注者において該当

情報を保持しないことを誓約する旨の書類を厚生労働省へ提出すること。

機密保持及び資料の取扱いについて、適切な措置が講じられていることを確認するた

め、厚生労働省が遵守状況の報告や実地調査を求めた場合には応じること。

応札希望者についても上記に準ずること。

第2節 遵守する法令等

1 法令等の遵守

受注者は、「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準」、「厚生労働省情報セ

キュリティポリシー」及び「情報セキュリティ対策実施手順書」の最新版を遵守するこ

と。なお、「厚生労働省情報セキュリティポリシー」は非公表であるが、「政府機関の情

報セキュリティ対策のための統一基準」に準拠しているので、必要に応じ参照すること。

「厚生労働省情報セキュリティポリシー」の開示については、契約締結後、受注者が厚

生労働省に守秘義務の誓約書を提出した際に開示する。「情報セキュリティ対策実施手順

書」については、入札期間中に閲覧資料として提示する。

受注業務の実施において、現行システムの設計書等を参照する必要がある場合は、作

業方法などについて厚生労働省の指示に従い、秘密保持契約を締結するなどした上で、

作業すること。

受注者は、受注業務の実施において、民法、刑法、著作権法、不正アクセス行為の禁

止等に関する法律、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律等の関連する法令

等を遵守すること。

Page 75: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

74

2 その他文書、標準への準拠

受注者は、「表 6-1 準拠すべき文書等」に示す内容を参照、遵守すること。

表 6-1 準拠すべき文書等

項番 分類 要件

1 プロジェクト計画書 受注者は、本調達案件の業務遂行に当たっては、当省が定めるプロ

ジェクト計画書との整合を確保して、作業を行うこと。

2 プロジェクト管理要領 受注者は、本調達案件の業務の管理に当たっては、当省が定めるプ

ロジェクト管理要領との整合を確保して行うこと。

3 その他 受注者は、以下に示す文書、ガイドライン等にも準拠して、各種作

業を進めること。

政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン

及びその手引き等

「高度サイバー攻撃対処のためのリスク評価等のガイドライ

ン」

「高度標的型攻撃」対策に向けたシステム設計ガイド

3 情報セキュリティ管理

受注者は、以下を含む情報セキュリティ対策を実施すること。また、その実施内容及

び管理体制についてまとめた情報セキュリティ管理計画書を提出すること。

厚生労働省から提供する情報の目的外利用を禁止すること。

本調達の実施に当たり、受注者又はその従業員、本調達の役務の内容の一部を再

委託する先、若しくはその他の者による意図せざる変更が加えられないための管

理体制が整備されていること。

受注者の資本関係・役員等の情報、本調達の実施場所、本調達従事者の所属・専

門性(情報セキュリティに係る資格・研修実績等)・実績及び国籍に関する情報提

供を行うこと。

情報セキュリティインシデントへの対処方法が確立されていること。

情報セキュリティ対策その他の契約の履行状況を定期的に確認し、厚生労働省へ

報告すること。

情報セキュリティ対策の履行が不十分である場合、速やかに改善策を提出し、厚

生労働省の承認を受けた上で実施すること。

厚生労働省が求めた場合に、速やかに情報セキュリティ監査を受入れること。

本調達の役務内容を一部再委託する場合は、再委託されることにより生ずる脅威

に対して情報セキュリティが十分に確保されるように情報セキュリティ管理計画

書に記載された措置の実施を担保すること。

厚生労働省から要保護情報を受領する場合は、情報セキュリティに配慮した受領

方法にて行うこと。

厚生労働省から受領した要保護情報が不要になった場合は、これを確実に返却、

Page 76: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

75

又は抹消し、書面にて報告すること。

本調達において、情報セキュリティインシデントの発生又は情報の目的外利用等

を認知した場合は、速やかに厚生労働省に報告すること。

Page 77: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

76

第7章 成果物の取扱いに関する事項

第1節 知的財産権の帰属

本調達に係り作成・変更・更新されるドキュメント類及びプログラムの著作権(著作

権法第21条から第28条までに定める全ての権利を含む。)は、受注者が調達の情報

システム開発の従前から権利を保有していた等の明確な理由により、あらかじめ提案

書にて権利譲渡不可能と示されたもの以外、厚生労働省が所有する現有資産を移行等

して発生した権利を含めて全て厚生労働省に帰属するものとすること。

また、厚生労働省は、納品された当該プログラムの複製物を、著作権法第47条の3

の規定に基づき、複製、翻案すること及び当該作業を第三者に委託し、当該者に行わ

せることができるものとする。

本調達に係り発生した権利については、受注者は著作者人格権を行使しないものとす

ること。

本調達に係り発生した権利については、今後、二次的著作物が作成された場合等であ

っても、受注者は原著作物の著作権者としての権利を行使しないものとすること。

本調達に係り作成・変更・修正されるドキュメント類及びプログラム等に第三者が権

利を有する著作物(以下、「既存著作物等」という。)が含まれる場合、受注者は当該

既存著作物の使用に必要な費用負担や使用許諾契約等に係る一切の手続きを行うこと。

この場合、受注者は、事前に当該既存著作物の内容について厚生労働省の承認を得る

こととし、厚生労働省は、既存著作物等について当該許諾条件の範囲で使用するもの

とする。

本調達に係り第三者との間に著作権に係る権利侵害の紛争が生じた場合には、当該紛

争の原因が専ら厚生労働省の責めに帰す場合を除き、受注者の責任、負担において一

切を処理すること。この場合、厚生労働省は係る紛争の事実を知ったときは、受注者

に通知し、必要な範囲で訴訟上の防衛を受注者に委ねる等の協力措置を講ずる。

第2節 瑕疵担保責任

受注者は、本調達について検収を行った日を起算日として 1 年間、成果物に対する瑕

疵担保責任を負うものとする。その期間内において瑕疵があることが判明した場合に

は、その瑕疵が厚生労働省の指示によって生じた場合を除き(ただし、受注者がその

指示が不適当であることを知りながら、又は過失により知らずに告げなかったときは

この限りでない。)、受注者の責任及び負担において速やかに修正等を行い、指定され

た日時までに再度納品するものとする。なお、修正方法等については事前に厚生労働

省の承認を得てから着手するとともに、修正結果等についても厚生労働省の承認を受

Page 78: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

77

けること。

前項の瑕疵担保期間経過後であっても、成果物等の瑕疵が受注者の故意又は重大な過

失に基づく場合は、本調達について検収を行った日を起算日として、運用・保守及び

機器等の賃貸借に係る期間はその責任を負うものとする。

厚生労働省は、前各項の場合において、瑕疵の修正等に代えて、当該瑕疵により通常

生ずべき損害に対する賠償の請求を行うことができるものとする。また、瑕疵を修正

してもなお生じる損害に対しても同様とする。

第3節 検収

本調達仕様書の「第3章 第2節 1 成果物」に則って、成果物を提出すること。

その際、厚生労働省の指示により、別途品質保証が確認できる資料を作成し、成果物

と併せて提出すること。

検査の結果、成果物の全部又は一部に不合格品を生じた場合には、受注者は直ちに引

き取り、必要な修復を行った後、指定した日時までに修正が反映された全ての成果物

を納品すること。

本調達仕様書の「第3章 第2節 1 成果物」に依る以外にも、必要に応じて成果

物の提出を求める場合があるので、作成資料は常に管理し、最新状態に保っておくこ

と。

Page 79: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

78

第8章 入札参加資格に関する事項

第1節 入札参加要件

1 公的な資格や認証等の取得

予算決算及び会計令第 70 条の規定に該当しない者であること。なお、未成年者、

被保佐人又は被補助人であって、契約締結のために必要な同意を得ている者は、

同条中、特別の理由がある場合に該当する。

予算決算及び会計令第 71 条の規定に該当しない者であること。

競争の導入による公共サービスの改革に関する法律第 15条において準用する法律

第 10 条各号(第 11 号を除く)に該当する者でないこと。

厚生労働省、他府省等における物品等の契約に係る指名停止等措置要領等に基づ

く指名停止を受けている期間中の者でないこと。

平成 28・29・30 年度厚生労働省競争参加資格(全省庁統一資格 「物品の製造」

若しくは「物品の販売」の「電気・通信用機器類」、「電子計算機類」若しくは「事

務用機器類」又は「役務の提供等」の「情報処理」、「ソフトウェア開発」、「賃貸

借」若しくは「その他」)において、入札時までに「A」、「B」又は「C」等級に格

付されている者であること。

資格審査申請書又は添付書類に虚偽の事実を記載していないと認められる者であ

ること。

経営の状況又は信用度が極度に悪化していないと認められる者であること。

厚生労働省の契約担当官から取引停止の措置を受けている期間中の者でないこと。

品質管理体制についてISO9001:2008、ISO9001:2015、組織としての能力成

熟度についてCMMI レベル 3 以上のうち、いずれかの認証を受けていること。

プライバシーマーク付与認定、ISO/IEC27001 認証(国際標準規格)、JI

S Q 27001 認証(日本工業標準規格)のうち、いずれかを取得していること。

入札に参加しようとする者は、支出負担行為担当官が別に指定する暴力団等に該

当しない旨の誓約書を提出すること。入札に参加した者が、誓約書を提出せず、

又は虚偽の誓約をし、若しくは誓約書に反することとなったときは、当該者の入

札を無効とする。

社会保険料(厚生年金保険、健康保険、(全国健康保険協会が管掌するもの)、船

員保険、国民保険、労働者災害補償保険及び雇用保険をいう)に加入し、該当す

る制度の保険料の滞納がないこと。

当省が緊急招集した場合に2時間以内に参集できることを証明する書面を入札前

に提出すること(様式任意)。

Page 80: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

79

2 受注実績

応札希望者は、以下に示す受注実績を有していること。

利用者数が 30,000 人以上のLANシステムの更改において、設計・開発等業務及

び運用業務を実施した経験を有していること。

利用者数が 30,000 人以上のセキュリティシステムの更改において、設計・開発等

業務及び運用業務を実施した経験を有していること。

3 共同提案

複数の事業者が共同提案する場合、その中から全体の意思決定、運営管理等に責

任を持つ共同提案の代表者を定めるとともに、本代表者が本調達に対する入札を

行うこと。

共同提案を構成する事業者間においては、その結成、運営等について協定を締結

し、業務の遂行に当たっては、代表者を中心に、各事業者が協力して行うこと。

事業者間の調整事項、トラブル等の発生に際しては、その当事者となる当該事業

者間で解決すること。また、解散後の瑕疵担保責任に関しても協定の内容に含め

ること。

共同提案を構成する全ての事業者は、本入札への単独提案又は他の共同提案への

参加を行っていないこと。

共同提案を構成する全ての事業者は、本節の「1 公的な資格や認証等の取得」

の条件を満たし、かつ本調達仕様書の「第8章 第2節 入札制限」に記載する

事業者に該当しないこと。

共同事業体として、本節の「2 受注実績」を満たすこと。

第2節 入札制限

本調達においては、透明性及び公正性を確保するため、以下に示す事業者及びこの事

業者の「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和 38 年 11 月 27 日大

蔵省令第 59 号)第 8 条に規定する親会社及び子会社、同一の親会社を持つ会社並びに委

託先事業者等の緊密な利害関係を有する事業者は、入札に参加できない。また、当該入

札の受注者の再委託先となることもできない。

入札公告時点における前年度及び今年度の厚生労働省全体管理組織(PMO)の支援業

務の受注事業者。

当省が平成 27 年度に調達した、「厚生労働省ネットワークシステムの更改に係る調達

支援業務及び工程管理支援業務」の受注事業者及び関連事業者。

Page 81: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

80

第9章 再委託に関する事項

第1節 再委託の制限及び再委託を認める場合の条件

受注者は、受注業務の全部又は受注業務における総合的な企画及び判断並びに業務遂

行管理部分を第三者に再委託することはできない。

受注者は、再委託先の資本関係・役員等の情報、業務の実施場所、作業要員の所属・

専門性(情報セキュリティに係る資格・研修実績等)・実績・国籍等に関する情報の提

供を行うとともに、再委託事業に対して意図せざる変更が加えられないための十分な

管理体制がとられることを報告し、係る管理体制について厚生労働省の確認(立入調

査)を随時受け入れること。

受注者は、知的財産権、情報セキュリティ(機密保持及び遵守事項)、ガバナンス等に

関して本調達仕様書が定める受注者の責務を再委託先事業者も負うよう、必要な処置

を実施し、厚生労働省に報告し、承認を受けること。

なお、第三者に再委託する場合は、その最終的な責任を受注者が負うこと。

また、受注者が再委託する事業者は、本調達仕様書の「第8章 第2節 入札制限」

に挙げる事業者及びこの関連会社でないこと。

第2節 承認手続

受注者は、受注業務の一部を再委託する場合は、あらかじめ再委託の相手方を含めた

管理体制等を記載した本調達仕様書の「第6章 第2節 3 情報セキュリティ管理」

に基づく「情報セキュリティ管理計画書」を厚生労働省に提出し、承認を受けること。

また、再委託の相手方から更に第三者に委託が行われる場合においても同様とする。

なお、再委託の相手方の変更等を行う必要が生じた場合は、「再委託に係る変更承認申

請書」を厚生労働省に提出し、承認を受けること。

第3節 再委託先の契約違反等

再委託先において、本調達仕様書に定める事項に関する義務違反又は義務を怠った場

合には、受注者が一切の責任を負うとともに、厚生労働省は、当該再委託先への再委託

の中止を請求することができる。

Page 82: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

81

第10章 その他特記事項

第1節 前提条件及び制約条件

本書は、受注者に業務遂行を求める最低限の基準を示したものである。したがって、

本書に記載していない事項であっても、本調達に必要と認められる事項は、当省と協

議のうえ、これを行うこと。

本件受注後に本調達仕様書(「要件定義書」を含む)の内容の一部について変更を行お

うとする場合、その変更の内容、理由等を明記した書面をもって当省に申し入れを行

うこと。双方の協議において、その変更内容が軽微(委託料、納期に影響を及ぼさな

い)かつ許容できると判断された場合は、変更の内容、理由等を明記した書面に双方

が記名捺印することによって変更を確定する。

受注者は、業務の遂行に当たり、当省の作業負荷等を十分考慮すること。

受注者のプロジェクト管理者は、業務の円滑な運営を図るため、当省との連絡を密に

して業務を遂行すること。

当省から貸し出された資料又は支給を受けた物品等については、善良なる管理者の注

意をもって保管及び管理するものとし、紛失又は破損の場合は直ちに当省に報告し、

当省の指示に従って措置を講ずること。

受注者は、常に作業場所を整理・整頓し、安全に留意して事故の防止に努めるととも

に、労働基準法、労働安全衛生法等を遵守して安全の徹底を図り、作業を行うこと。

受注者が行う提案や報告及び相談等は全て書面をもって実施し、内容については、当

省の承認を得ること。

本書に記載したスケジュールは現時点での想定である。スケジュール変更があった場

合の対応については、当省と協議のうえ、決定すること。

厚生労働省本庁舎及び施設等機関等における作業は、受注者の監理下において実施す

ること。

厚生労働省本庁舎及び施設等機関等における作業に関して起きた一切の事故・障害及

び諸設備の破損等は、厚生労働省及び厚生労働省が指定する者の指示に従い、受注者

が当該設備又は機能を無償にて速やかに復旧又は交換すること。

第2節 環境への配慮

本調達に係る成果物については、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律

(グリーン購入法)」に基づいた製品を可能な限り導入すること。

導入する機器については、性能や機能の低下を招かない範囲で、消費電力節減、発熱

対策、騒音対策等の環境配慮を行うこと。

Page 83: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

82

受注者は、政府の電力需給対策を踏まえた作業環境や作業手順等を検討し、厚生労働

省の承認を得た上で実施すること。

第3節 その他

厚生労働省全体管理組織(PMO)が調達担当課室に対して指導、助言等を行った場

合には、受注者もその方針に従うこと。

受注者は、電子行政推進に係る政府の各種施策・方針等(今後出されるものを含む)に従

うこと。

Page 84: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

83

第11章 附属文書

第1節 要件定義書

「要件定義書」は、本書の別冊として、応札希望者全てに提示する。

第2節 別紙及び参考資料

以下に示す別紙は、本書の添付資料として提示する。

ただし、別紙4、5、6については別紙3「閲覧要領」に記載した手続きをもって、

応札希望者に提示する。

別紙1 統合対象システム一覧

別紙2 連携・個別システム一覧

別紙3 閲覧要領

別紙4 現行業務フロー_国会関係業務支援

別紙5 現行業務フロー_幹部スケジュール管理業務支援

別紙6 現行業務フロー_情報システム関連予算・調達業務支援

別紙7 機能一覧

別紙8 画面一覧

別紙9 帳票一覧

別紙10 情報・データ一覧

別紙11 外部インタフェース一覧

別紙12 SLA一覧

別紙13 次期端末・周辺機器の導入予定数

別紙14 端末配布拠点一覧

別紙15 クラウドサービスに係るセキュリティ要件

別紙16 全体概要図(省内LAN)

別紙17 ソフトウェア一覧

別紙18 省内LANシステムネットワーク構成図

別紙19 移行対象データ一覧

別紙20 教育内容一覧

別紙21 運用・保守業務一覧

別紙22 申請・届出一覧

以下に示す参考資料のうち、参考資料1、3、4、5、6、7、8、9、10、11、

Page 85: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

84

12、13、16、18、20、23については別紙3「閲覧要領」に記載した手続き

をもって、応札希望者に提示する。

参考資料1 情報処理機器室見取り図

参考資料2 現行省内 LAN 運用工数実績

参考資料3 プロジェクト目標一覧

参考資料4 新規業務フロー(案)_国会関係業務支援

参考資料5 新規業務フロー(案)_幹部スケジュール管理業務支援

参考資料6 新規業務フロー(案)_情報システム関連予算・調達業務支援

参考資料7 機能一覧_業務改革支援サービス

参考資料8 画面一覧_業務改革支援サービス

参考資料9 帳票一覧_業務改革支援サービス

参考資料10 現行ハードウェア一覧

参考資料11 システム処理件数一覧

参考資料12 RTO・RPO 一覧

参考資料13 相関分析の対象項目

参考資料14 検証環境

参考資料15 現行 NW システムの消費電力量及び消費熱量

参考資料16 性能見積り用基礎データ

参考資料17 現行システムのトラフィックデータ量

参考資料18 現行ソフトウェア一覧

参考資料19 インターネット接続回線の使用状況

参考資料20 端末ごとの接続方式

参考資料21 各事業者役割分担

参考資料22 ヘルプデスク対応実績

参考資料23 監視・管理対象項目

参考資料24 研修・教育業務関連資料例

参考資料25 申請件数一覧(月別)

第3節 事業者が閲覧できる資料一覧表

入札期間中に開示予定の事業者が閲覧できる資料は、別紙3「閲覧要領」の閲覧資料

一覧を参照すること。

Page 86: 厚生労働省 LAN システムの 更改整備及び運用・保守業務一 …厚生労働省LANシステムの 更改整備及び運用・保守業務一式 調達仕様書(案)

85

第4節 閲覧要領

応札希望者が資料の閲覧をする場合は、別紙3「閲覧要領」を参照すること。「機密保

持誓約書」を提出の上、厚生労働省が定める期間、場所、方法において閲覧を許可する。

第5節 提案書の審査要領

提案書等の審査は、提案された内容及び提案内容等に関するプレゼンテーションに対

し、総合評価基準書兼提案書作成要領に基づいて審査を行うものとする。

第6節 その他事業者の提案に資する資料

厚生労働省にとって有益な提案を求めているため、総合評価基準書兼提案書作成要領

も精査したうえで、提案を行うこと。