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天然アユの遡上調査
1 背景と目的
岡山県の内水面 の重要魚種 である ア
ユの漁獲量 は2003年に急激に減少し、
その後100トン前後を推移しています 。
アユ 資源 の維持増 大を図るために
は、天然アユを増加させ、かつて のよ
うに回復させるこ とが重要であり 、そ
のためには天然アユの遡上実態 や再生
産状況を把握する必要があります 。
水産試験場 ではアユの遡上実態を調
査していますが 、今年は、旭川におい
て実施しました 。
2 調査場所
・岡山市内 の旭川河口 から約12km上流のクラレ取
水堰で次のとおり 行いました 。
観 測日 :毎週1回
観測時間:7:30~12:00(30分毎に5分間観察 )
観測場所:左岸又は右岸の1ヵ所
3 アユの遡上結果
・今年 の遡上 は5月上旬 から 中下旬
にみられ 、5月21日頃の遡上 のピ
ーク時には 、900 尾以上のアユが
観測されました 。
・この調査結果 から、約12万尾が遡
上したと 推定しました。1999 年に
行った同様の調査では、約15万尾
が遡上したものと 推定されてい ま
す。
・他の河川での遡上状況 を内水面漁
、、協の関係者からの聞き取ったところ 吉井川では昨年の10倍以上の遡上が見られたものの
高梁川では遡上がほとんど 見られなかったとのことでした 。
4 今後の予定
秋以降は産卵場でふ化したアユの調査も行います。
内水面漁協 の関係者からは 「以前は、もっと多くのアユが遡上していたのになあ 」とよ、。
。、。く聞きます 天然アユの遡上量は年変動が大きくその 年のアユ漁獲量に大きく影響します
今後、天然アユの遡上量に影響を及ぼす要因等、明らかにしてい きたいと 考えています 。
平成20年6月30日 岡山県水産試験場
観測時間内にそ上(観測)したアユの尾数
0 066 37 24
913
0 0 0 00
200
400
600
800
1000
1200
4/16 4/23 5/1 5/7 5/14 5/21 5/27 5/29 6/4 6/11
月日
尾数
0
5
10
15
20
25
30 ℃
通過する稚アユの数を計数通過する稚アユの数を計数
アユの漁獲量の推移(水産課調べ)
0
100
200
300
1997 2000 2003 2006
年
漁獲量
(トン
)