15
研究施設 Contents 4 Laboratory Workstations 外気処理システム Outside Air Processing System........................................................................... 899 排気ガス処理装置(室内設置型) Exhaust Gas Washing Equipment For Fume Hood ........................................... 907 排気ガス処理装置(屋外型) Exhaust Gas Washing Equipment For Fume Hood ........................................... 911 pH 中和装置 Potential Hydrogen Neutralizing Apparatus ...................................................... 923 排風機 Blowers.................................................................................................................. 925 ベンチレータ Ventilators ............................................................................................................. 939 給排気システム Air Supply and Exhaust System 3

給排気システム · 2018-02-05 · 887 0120-405-525 概要 給排気システム ヤマト科学 給排気システム ヒュームフードの使用台数増加で 集中排気方式が採用されています。

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886

研究施設

Contents

4LaboratoryWorkstations

外気処理システムOutside Air Processing System........................................................................... 899排気ガス処理装置(室内設置型)Exhaust Gas Washing Equipment For Fume Hood ........................................... 907排気ガス処理装置(屋外型)Exhaust Gas Washing Equipment For Fume Hood ........................................... 911pH中和装置Potential Hydrogen Neutralizing Apparatus ...................................................... 923排風機Blowers .................................................................................................................. 925ベンチレータVentilators ............................................................................................................. 939

給排気システムAir Supply and Exhaust System

3

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887 www.yamato-net.co.jp  0120-405-525

概要 給排気システム

給排気システムヤマト科学

ヒュームフードの使用台数増加で集中排気方式が採用されています。

■排風機の選定ヒュームフードの安全を確保するためには排気設計が重要です。その中で排風機の選定には特に注意が必要です。

■ヒュームフードの排気ヒュームフードの排気システムは、ヒュームフードの制御風速、排気風量を満足しなければなりません。排気システムは各ヒュームフード、排気ダクト、排風機、排出口からなり、また必要に応じて風量制御、風量表示、防火ダンパー、排気フィルター、排ガス処理装置等を設けます。

(mmH2O)10090807060

50

40

30

20

10

10 20

0.2

30 40 50 60

7878

70 80

騒音74dB(A)騒音74dB(A)

モータ出力

回転数1900rpm

2.2kW0.750.75

6060

6969

7777 1500

10001000

1.51.5

1500

8282

73

0.4

64

風 量(m3

/min)

圧回転数1900rpm回転数1900rpm

排風機性能曲線(PQ曲線)

排気システムの計画では騒音への配慮も、実験室快適化へのポイントです。●排風機の能力はヒュームフードの排気量、台数、及びダクト系圧力損失に応じた仕様とします。一般的にヒュームフード系統の排風機は、排ガス処理装置などを設置することも多く、必要静圧が高くなり発生騒音も大きくなります。その場合必要静圧が許す範囲で排風機を大型化し、低騒音化のために回転数を下げるようにします。●排風機は、耐蝕、防水、防爆等の用途に応じたものを採用。一般的には塩ビ製、FRP製が用いられます。

●修理、洗浄、保守点検のため、排風機の周辺に必要なスペースを確保して下さい。

ダクトの設計は圧力損失を低く抑え、ダクトの長さを極力、短く設計することが重要です。排気ダクトは耐腐蝕性で内面の平滑な材料で製作するものとし、圧力損失を極力小さくします。●ダクト内風速は、圧力損失を低く抑えるためには7m/s以下が望ましいです。●ダクト材質は不燃性の考慮も必要。防火区画の貫通等においては、法に適合する処理を行うことが必要です。●ダンパー、VAV等の材質も排気ダクトに準ずるものとします。

選定手順

計画手順

実験内容別に排気系統分けし、ダクト内の混触反応を防ぐことが必要です。

1台の排風機での排気計画はメンテナンスとバックアップの排風機の設置等も検討に加えます。

実験内容の変更、設備の変更など先を見越した柔軟性ある計画、ダクト系の設計が必要です。

集中排気は火災通路を作る危険もあり防火ダンパーの設置の検討が必要です。

設計構想の段階から、室内空気汚染防止、供給空気汚染防止の、2点を重視。使用物質の種類、量、使用方法により、危険性が認められる研究・実験は必ずヒュームフードなどの局所排気装置内で行うことが基本です。有機溶剤は、ヒュームフードの制御風速、特定化学物質は制御風速と抑制濃度の規定を基礎に、排気風量、実験室の空調などと計画を進めます。さらに、換気によって排出される実験室内のエアバランスを保つためには供給する空気の量と流れが大切です。排気は全排気、給気は清浄な空気を全外気方式(オールフレッシュ)で取り入れることが基本です。

■実験室の換気回数とヒュームフードの排気実験室の環境を良好な状態に保つために換気は重要な要素ですが、その方式、システムは、実験室の種類、大きさ、使用法により異なります。実験室の換気回数は、下記のような値が用いられています。

■実験室への給気ヒュームフードは、実験によって発生する有毒ガスとともに、空調された室内空気を排気します。従って、実験室の空調設備はヒュームフードの排気風量を見込んだ給排気量の設定が必要です。

回/h

6~20

15~18

20~30

15~30

5~10

5~10

3~8

実験室

化学実験室

有機合成実験室

有毒物実験室

RI実験室

生物実験室

医薬実験室

物理実験室

レイアウトのポイントは空気流をつかむこと。

空気はすべてヒュームフードへ向けて流れている状態が理想です。実験室内は、扉の開閉、吹出空気の影響、研究者の動き方などによって交差気流が起き、ヒュームフードの前面気流に影響することがあります。レイアウトの構想段階から室内の空気流の方向、強さ、不規則要因なども含めて、シミュレーション、検討を加えることが重要です。

ヒュームフードの型式を選定。

ヒュームフードの排気量に見合った空気の供給

ヒュームフードへの交差気流の防止

(ヒュームフードによる汚染空気の閉じ込め)

ヒュームフード開口部の制御風速を決定。

ヒュームフード内で、有害物質発生

排気システム 単独排気、集中排気のいずれも、前面制御風速、熱負荷等から最適の排気風量、ダクト径を選定することが安全設計の基本です。

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888www.yamato-net.co.jp  0120-405-525

Air Supply and Exhaust System

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

給排気システム ヤマト科学

ヒュームフードの使用台数増加で集中排気方式が採用されています。

■排風機の選定ヒュームフードの安全を確保するためには排気設計が重要です。その中で排風機の選定には特に注意が必要です。

■ヒュームフードの排気ヒュームフードの排気システムは、ヒュームフードの制御風速、排気風量を満足しなければなりません。排気システムは各ヒュームフード、排気ダクト、排風機、排出口からなり、また必要に応じて風量制御、風量表示、防火ダンパー、排気フィルター、排ガス処理装置等を設けます。

(mmH2O)10090807060

50

40

30

20

10

10 20

0.2

30 40 50 60

7878

70 80

騒音74dB(A)騒音74dB(A)

モータ出力

回転数1900rpm

2.2kW0.750.75

6060

6969

7777 1500

10001000

1.51.5

1500

8282

73

0.4

64

風 量(m3

/min)

圧回転数1900rpm回転数1900rpm

排風機性能曲線(PQ曲線)

排気システムの計画では騒音への配慮も、実験室快適化へのポイントです。●排風機の能力はヒュームフードの排気量、台数、及びダクト系圧力損失に応じた仕様とします。一般的にヒュームフード系統の排風機は、排ガス処理装置などを設置することも多く、必要静圧が高くなり発生騒音も大きくなります。その場合必要静圧が許す範囲で排風機を大型化し、低騒音化のために回転数を下げるようにします。

●排風機は、耐蝕、防水、防爆等の用途に応じたものを採用。一般的には塩ビ製、FRP製が用いられます。

●修理、洗浄、保守点検のため、排風機の周辺に必要なスペースを確保して下さい。

ダクトの設計は圧力損失を低く抑え、ダクトの長さを極力、短く設計することが重要です。排気ダクトは耐腐蝕性で内面の平滑な材料で製作するものとし、圧力損失を極力小さくします。●ダクト内風速は、圧力損失を低く抑えるためには7m/s以下が望ましいです。

●ダクト材質は不燃性の考慮も必要。防火区画の貫通等においては、法に適合する処理を行うことが必要です。

●ダンパー、VAV等の材質も排気ダクトに準ずるものとします。

選定手順

計画手順

実験内容別に排気系統分けし、ダクト内の混触反応を防ぐことが必要です。

1台の排風機での排気計画はメンテナンスとバックアップの排風機の設置等も検討に加えます。

実験内容の変更、設備の変更など先を見越した柔軟性ある計画、ダクト系の設計が必要です。

集中排気は火災通路を作る危険もあり防火ダンパーの設置の検討が必要です。

設計構想の段階から、室内空気汚染防止、供給空気汚染防止の、2点を重視。使用物質の種類、量、使用方法により、危険性が認められる研究・実験は必ずヒュームフードなどの局所排気装置内で行うことが基本です。有機溶剤は、ヒュームフードの制御風速、特定化学物質は制御風速と抑制濃度の規定を基礎に、排気風量、実験室の空調などと計画を進めます。さらに、換気によって排出される実験室内のエアバランスを保つためには供給する空気の量と流れが大切です。排気は全排気、給気は清浄な空気を全外気方式(オールフレッシュ)で取り入れることが基本です。

■実験室の換気回数とヒュームフードの排気実験室の環境を良好な状態に保つために換気は重要な要素ですが、その方式、システムは、実験室の種類、大きさ、使用法により異なります。実験室の換気回数は、下記のような値が用いられています。

■実験室への給気ヒュームフードは、実験によって発生する有毒ガスとともに、空調された室内空気を排気します。従って、実験室の空調設備はヒュームフードの排気風量を見込んだ給排気量の設定が必要です。

回/h

6~20

15~18

20~30

15~30

5~10

5~10

3~8

実験室

化学実験室

有機合成実験室

有毒物実験室

RI実験室

生物実験室

医薬実験室

物理実験室

レイアウトのポイントは空気流をつかむこと。

空気はすべてヒュームフードへ向けて流れている状態が理想です。実験室内は、扉の開閉、吹出空気の影響、研究者の動き方などによって交差気流が起き、ヒュームフードの前面気流に影響することがあります。レイアウトの構想段階から室内の空気流の方向、強さ、不規則要因なども含めて、シミュレーション、検討を加えることが重要です。

ヒュームフードの型式を選定。

ヒュームフードの排気量に見合った空気の供給

ヒュームフードへの交差気流の防止

(ヒュームフードによる汚染空気の閉じ込め)

ヒュームフード開口部の制御風速を決定。

ヒュームフード内で、有害物質発生

空調システム 実験室の安全性のためには適切な空気の流れと必要換気量を維持し、排気量と給気量のバランスを保つことが必要です。

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概要 給排気システム

給排気システムヤマト科学

ヒュームフード ヒュームフードクリーンヒュームフード

排ガス処理システム

排ガス処理と排水処理は環境保全への責務、実験施設の良識です。対象ガスに応じた排ガス処理装置を取りそろえています。

ヒュームフードからの排気が有害物質を含む場合は、環境保全の観点から、法や地域の特性によって求められる基準量以下に低減して排出する必要があります。

●�排ガス中の有害物質を有効に処理(洗浄、吸着)できる排気処理装置の設置と、洗浄後の水の排水処理や吸着材の廃棄処理�など、総合的な計画が必要です。●�放射性同位元素(RI)用ヒュームフードからの排気は、放射性物質をともなうため適切な濾過装置を設ける必要があります。●�適切に設計された洗浄装置は粒子、エアロゾルやガス類を有効に除去します。

TRS-G型(湿式)湿式では、もっともコンパクトなボディで、高い除去率を発揮する排ガス処理装置です。

CRF3型(乾式)ヒュームフード横置き形の吸着剤による乾式タイプです。吸着剤は、対象ガスに合わせて活性炭、化学吸着剤(4種類)が選択でき、除去効率の高い排ガス処理ができます。

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890www.yamato-net.co.jp  0120-405-525

Air Supply and Exhaust System

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

給排気システム ヤマト科学

Y-LIMS 研究施設を統合管理する先進の情報システムです。

Y-LIMS(ヤマト ラボラトリー インフォメーション マネージメント システム)とは、ヤマト科学が提唱するWindows®ベースの実験室・研究室・フィールド用情報管理/制御システムです。Y-LIMSを導入することで、さまざまなメリットが得られます。ここでは、ヒュームフードを中心とした管理/制御システムの概要を紹介します。

LDX型のヒュームフード、VAV、空調、排風機、排ガス処理装置、室内監視機器、防犯カメラ等をLANでネットワーク化。24時間体制の監視システムが実現できます。また、遠隔地にある実験施設の安全性確認や、動作状況に関するレポートを自動作成し、e-mailで送信することも可能です。画面A、B、CはY-LIMSをベースに構築したLDXヒュームフード遠隔集中監視システムのGUIの一例です。この監視システムは、実験室の機器配置を示したレイアウト画面を基本に、常時全体監視を行っています。全体画面の中から調べたい機器をクリックすると、現状の運転データが表示され、機器の状況が確認できます。例えば同一建物内のLAN上のPCあるいは、公衆回線、インターネット、専用回線によって結ばれた遠隔地のPCから、ヒュームフードの前面風速や今の状況を確認することができます。実験室の安全と、快適、知的生産性を高める情報システム化、実験室のデザインゴールがここにあります。

画面-A実験室、研究施設等全体レイアウトで機器全体の作動監視。

画面-C機器に異常が生じた時の警報画面。

画面-B機器ごとの現状運転データを表示。

LAN

防犯監視V

AV

室内監視

システム

●ヒュームフード運転状態表示●ヒュームフード故障警報●排風機故障警報●ヒュームフードメンテナンス管理●排風機メンテナンス管理

機器の

動作監視

有害ガス

漏えい監視

空調管理

調

●室圧管理●フィルター管理●排水管理

INTERNET

自動レポート作 成

遠隔地監視

LDX監視

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概要 給排気システム VAV 排気システム

891 www.yamato-net.co.jp  0120-405-525給排気システム VAV排気システムヤマト科学

LDX型風量コントローラ風量コントローラ搭載のLDXは、排気方式における個別制御を可能にするヒュームフードです。さらに庫内温度上昇、風速異常への警報機能、排気量の監視など、安全、快適、省エネルギーを実現します。

■安全性が高く、省エネルギー、省スペース●1台のヒュームフードを稼動した時でも必要最少量の排気しか行いません。

●排気量に対して室内の給気量を制御することによりさらに省エネがはかれ、安全で快適な環境が得られます。

■グループコントロール●複数のヒュームフードを1台の排風機で処理する集中排気システムです。

●ヒュームフードの排気風量の制御に独自の静圧可変制御方式を採用した新システムです。●排ガス処理装置までを含めシステム化をしています。処理装置は集中排気処理に適した変風量・大風量対応、環境への配慮も行っています。●使用条件、設置条件を考慮し5台程度を1グループで検討します。●実験内容に応じたグルーピングが重要です。「VAV排気計画の注意項目」等を参照ください。●過塩素酸用ヒュームフード等の排ガスが加熱される実験、RI実験等特殊用途の実験には、従来からの定風量排気を推奨します。 

■VAV排気システムとはヒュームフード1台に対し排風機1台の単独排気が基本的考え方です。しかし、最近では実験内容の多様化、安全意識の向上によりヒュームフードの使用頻度、設置台数が飛躍的に増加しています。空気負荷の低減、省スペースを実現し、安全確保のため排気を制御しながら空調給気側と連携を取って多数のヒュームフードを適切に運営する、それがトータルエアーバランスに立脚した集中排気システムです。

風量コントローラ付ヒュームフード、LDコンバータ、ファンコントローラの構成により排気制御、空調制御への応用、監視システムの構築を可能にします。

VAV排気システム開発の背景

LDX型風量コントローラ付きヒ ュ ー ム フ ー ド 採 用 のVAV排気システム基本形

経済性の向上(空調負荷の増大)

安全性の確保(ヒュームフード使用台数の増加)

特長

LDX型 LDX型

L D

中 央監視盤

L D

LDX型風量コントローラ付きヒュームフードは単体で風速制御、風量制御が可能

ヒュームフード ヒュームフード

ヒュームフードの

ヒュームフード1台当たり20m3/minにて5台設定。集中排気システムは稼働率60%で算出、稼働率100%の場合ワンダクトと同一となる。

LDX型風量コントローラ風量コントローラ搭載のLDXは、排気方式における個別制御を可能にするヒュームフードです。さらに庫内温度上昇、風速異常への警報機能、排気量の監視など、安全、快適、省エネルギーを実現します。

■安全性が高く、省エネルギー、省スペース●1台のヒュームフードを稼動した時でも必要最少量の排気しか行いません。

●排気量に対して室内の給気量を制御することによりさらに省エネがはかれ、安全で快適な環境が得られます。

■グループコントロール●複数のヒュームフードを1台の排風機で処理する集中排気システムです。

●ヒュームフードの排気風量の制御に独自の静圧可変制御方式を採用した新システムです。●排ガス処理装置までを含めシステム化をしています。処理装置は集中排気処理に適した変風量・大風量対応、環境への配慮も行っています。●使用条件、設置条件を考慮し5台程度を1グループで検討します。●実験内容に応じたグルーピングが重要です。「VAV排気計画の注意項目」等を参照ください。●過塩素酸用ヒュームフード等の排ガスが加熱される実験、RI実験等特殊用途の実験には、従来からの定風量排気を推奨します。 

■VAV排気システムとはヒュームフード1台に対し排風機1台の単独排気が基本的考え方です。しかし、最近では実験内容の多様化、安全意識の向上によりヒュームフードの使用頻度、設置台数が飛躍的に増加しています。空気負荷の低減、省スペースを実現し、安全確保のため排気を制御しながら空調給気側と連携を取って多数のヒュームフードを適切に運営する、それがトータルエアーバランスに立脚した集中排気システムです。

風量コントローラ付ヒュームフード、LDコンバータ、ファンコントローラの構成により排気制御、空調制御への応用、監視システムの構築を可能にします。

VAV排気システム開発の背景

LDX型風量コントローラ付きヒ ュ ー ム フ ー ド 採 用 のVAV排気システム基本形

経済性の向上(空調負荷の増大)

安全性の確保(ヒュームフード使用台数の増加)

特長

LDX型 LDX型

L D

中 央監視盤

L D

LDX型風量コントローラ付きヒュームフードは単体で風速制御、風量制御が可能

ヒュームフード ヒュームフード

ヒュームフードの

ヒュームフード1台当たり20m3/minにて5台設定。集中排気システムは稼働率60%で算出、稼働率100%の場合ワンダクトと同一となる。

ヤマト科学VAV排気システム

安全性と快適な実験環境を確保し、しかも省エネルギー、省スペースを実現するトータルエアーバランスに着目した VAV 排気システムを提案します。

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Air Supply and Exhaust System

892www.yamato-net.co.jp  0120-405-525

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

給排気システム VAV排気システム ヤマト科学

LDX型風量コントローラ風量コントローラ搭載のLDXは、排気方式における個別制御を可能にするヒュームフードです。さらに庫内温度上昇、風速異常への警報機能、排気量の監視など、安全、快適、省エネルギーを実現します。

■安全性が高く、省エネルギー、省スペース●1台のヒュームフードを稼動した時でも必要最少量の排気しか行いません。

●排気量に対して室内の給気量を制御することによりさらに省エネがはかれ、安全で快適な環境が得られます。

■グループコントロール●複数のヒュームフードを1台の排風機で処理する集中排気システムです。

●ヒュームフードの排気風量の制御に独自の静圧可変制御方式を採用した新システムです。●排ガス処理装置までを含めシステム化をしています。処理装置は集中排気処理に適した変風量・大風量対応、環境への配慮も行っています。●使用条件、設置条件を考慮し5台程度を1グループで検討します。●実験内容に応じたグルーピングが重要です。「VAV排気計画の注意項目」等を参照ください。●過塩素酸用ヒュームフード等の排ガスが加熱される実験、RI実験等特殊用途の実験には、従来からの定風量排気を推奨します。 

■VAV排気システムとはヒュームフード1台に対し排風機1台の単独排気が基本的考え方です。しかし、最近では実験内容の多様化、安全意識の向上によりヒュームフードの使用頻度、設置台数が飛躍的に増加しています。空気負荷の低減、省スペースを実現し、安全確保のため排気を制御しながら空調給気側と連携を取って多数のヒュームフードを適切に運営する、それがトータルエアーバランスに立脚した集中排気システムです。

風量コントローラ付ヒュームフード、LDコンバータ、ファンコントローラの構成により排気制御、空調制御への応用、監視システムの構築を可能にします。

VAV排気システム開発の背景

LDX型風量コントローラ付きヒ ュ ー ム フ ー ド 採 用 のVAV排気システム基本形

経済性の向上(空調負荷の増大)

安全性の確保(ヒュームフード使用台数の増加)

特長

LDX型 LDX型

L D

中 央監視盤

L D

LDX型風量コントローラ付きヒュームフードは単体で風速制御、風量制御が可能

ヒュームフード ヒュームフード

ヒュームフードの

ヒュームフード1台当たり20m3/minにて5台設定。集中排気システムは稼働率60%で算出、稼働率100%の場合ワンダクトと同一となる。

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概要 給排気システム VAV 排気システム

893 www.yamato-net.co.jp  0120-405-525給排気システム VAV排気システムヤマト科学

研究施設の適切な監視を行うビルディングオートメーションシステム建物管理からデータの有効利用まで、最適なソリューションを提供する先進のビルディングオートメーション

(BA)システムです。研究施設の利便性、快適性、安全性を高め、省エネルギーを推進します。

savic-netTMFX2 は中小ビルから大規模な複合施設まで、多様な建物ニーズにフレキシブルに対応。研究施設の規模や内容に応じて、システムや機器、仕様などを自由に選べます。将来の変更時にも必要な機能を

自由に選択し、拡張することが可能です。Web ブラウザ搭載の PC でシステム監視が行え、いつでも、誰でも、どこからでも、必要な情報をダイレクトにアクセスできます。

あらゆるニーズにフレキシブルに対応する建物管理システム。

個々のセキュリティニーズに応じて最適なシステムを構築できる、柔軟で安全性の高いシステム。ユーザー数や出入履歴など、大量のセキュリティ情報を適切に管理できます。監視には使い慣れたPCを利用でき、

いつでも、どこからでもブラウザでの監視操作が可能です。ネットワークを介して各種システムと統合することにより、BA システムとしての価値をさらに高めます。

多様なニーズに応じて、高度なセキュリティ管理を実現。

GXPサーバはsavic-netTMFX2と接続し、医薬品の品質管理に必要な環境データを収集、蓄積してグラフや報告書を作成します。FDA(米国食品医薬品局)の「21 CFR Part11」※の電子記録(ER)対応をサポ

ート。Web サーバ機能搭載で、LAN 上のどの PC からでもデータの管理・統計処理が可能です。日常業務を支援する豊富な帳票や各種報告書も標準搭載しています。

空調制御監視システムと一体化し、医薬品環境データを有効利用。

ビルディングオートメーションシステム/ savic-netTMFX2

トータルセキュリティシステム

医療品環境データ記録システム/ GXP サーバ

研究環境管理サーバ

研究環境管理サーバは、ヒュームフードや風量制御機器類が安全に動作していることを確認する情報や警報履歴を提供し、研究室の安全性を高めます。また、排気風量やヒュームフードの利用状況などの監視によ

り、省エネルギーを推進し、設備のランニングコストを低減。さらに、収集したデータを活用して、研究室の環境向上や設備設計に役立てることができます。

研究室の使用状況を管理し、運用の最適化を図ります。

※(米国の連邦規則21条第11項)米国で医薬品の販売許可を申請する際に提出することを義務づけている記録・文書を電子的に管理する際に遵守すべき要件を定めたもの。

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Air Supply and Exhaust System

894www.yamato-net.co.jp  0120-405-525

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

給排気システム VAV排気システム ヤマト科学

InfilexTMVN 風量制御バルブは、高精度・高速度応答の風量制御装置です。研究室や動物飼育施設、ハザードルーム、クリーンルームなど、精度の高い排気風量や室圧制御が要求される空間において、大きな効果を発揮します。

●圧力独立性:ダクト内の圧力変動に影響されず、制御風量を維持。

●風量精度:広範囲で高精度な風量制御を実現。

●応答速度:1秒以内の高速度応答で確実なガス封じ込めを達成。

安全で理想的な研究環境を実現する高性能の風量制御バルブ。

化学実験施設アプリケーション

給排気バランス・室圧・臭気など、化学実験施設におけるさまざまな問題を解決します。ヒュームフードの優れた封じ込め能力により、利便性を損なうことなく安全で快適に研究できる環境を提供します。

省エネルギーと快適な温熱環境を両立。

局所排気装置の排気量、研究室の最小換気量、空調の温度要求による給気量、研究室のエアバランスといったさまざまな要因をもとに、最適な給排気量コントロールを実施。省エネルギーを推進するとともに、作業がしやすい快適な温熱環境を実現します。

「ガス封じ込め」と「汚染領域からの拡散防止」を実現。

高性能の風量制御バルブにより、ヒュームフードのサッシ開度に応じて排気風量をコントロール。常に面風速を一定に保ち、ガスをヒュームフード内に封じ込めます。また、総排気量と給気量の差異(オフセット)を確保する風量体積制御により、室圧を常に陰圧にコントロールして室外への空気の拡散を防止します。

同時作業率を考慮した設計とマニフォールド方式のダクト設計による設備の最適化。

1日で1台のヒュームフードで作業する時間と、全ヒュームフード台数に対し同時に作業するフード台数(同時作業率)を設計時に考慮することで、必要な給排気量を確保しながら、空調設備機器のイニシャルコストを削減できます。また、複数のヒュームフード排気を1つの大きなダクトにまとめるマニフォールド方式のダクト設計にすることで、ファン・スクラバーの機器台数を最適化し、ダクト工事を削減します。

●ガス封じ込め性能比較実験

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概要 給排気システム

給排気システムヤマト科学

LAC-8型 LDコンバータ

信号変換ユニット ヒュームフードの各信号変換ユニット。空調制御への利用、監視システムの構築により、安全、快適、省エネルギーを実現します。

風量コントローラ付きヒュームフードLDX型から各種状態信号で受け、これをアナログ信号に置き換え出力する信号変換ユニットです。LDコンバータからの排気信号を空調側へ送ることにより、室内空調(給気)側への制御の利用、また中央監視室等からヒュームフードの動作状態を監視できる「監視システム」の構築を可能にします。

信号の使い方例

A 中央監視ヒュームフードの作動監視

ヒュームフードの動作異常監視

■LDコンバータの機能と出力信号の使い方

●ヒュームフードLDX型からLDコンバータにデジタル信号が送られます。(出力信号すべて)●LDコンバータはその中から必要な信号を取り出し、演算処理してLDコンバータ内の接点からアナログ出力を行います。

■仕様

温度範囲 ;5~35℃、 湿度範囲 ;90%以下(ただし結露なきこと)

AC100V 5A

間口600mm×奥行200mm×高さ700mm

設置環境

電 源

外形寸法

出 力

入 力

1)風量信号

2)ヒュームフード運転信号

3)M.D.全開信号(オプション)

4)異常信号(オプション)

1)合算風量信号

2)ヒュームフード運転信号

3)異常信号(オプション)

4)運転予備信号(オプション)

5)M.D.全開信号(オプション)

標準仕様

項 目 内 容

対応台数

信号種類

信号種類

LDX型ヒュームフード 8台

ファンコントロール盤は、VAV方式において排風機の回転数制御を行い、排風機動力を節減するためのものです。複数の風量コントローラ付きヒュームフードからのダンパー開度信号をファンコントローラに伝えることで排風機のインバータ制御を行い、安全で省エネ性に優れた集中排気システムの構築を実現します。

■機能●VAVユニットの内1台でもダンパーが全開となった場合、排風機モータのインバータ周波数をある量(ステップ数)だけ上げます。●逆に全開が1台もなければ、インバータ周波数をその量だけ下げます。●以上の動作を決められた時間(これをサイクル時間と呼びます)をおいて周期的に行うことにより、インバータ周波数を増減させます。

■制御法図はファンコントロール盤の理論です。VAVユニットの内どれか1台でも全開になれば、ファンコントロール盤の端子AB間が通電しインバータの周波数をステップ数だけ高めます。逆に全開が1台もなければ、周波数をステップ数だけ下げます。その動作はサイクル時間(T秒間)ごとに行います。

型 式 電 源 入力信号 出力信号※詳細についてはお問い合わせください。

YLIMS5AC単相 50/60Hz 200VVAVユニット全開信号(マイクロスイッチオン並列)4-20mA 電流出力

■仕様

B 排気風量制御排風ファンの運転/停止

排風ファンのインバータ制御

排気VAVの制御

C 給気風量制御給気ファンの運転/停止

給気ファンのインバータ制御

給気VAVの制御

4-20mA

無電圧a接点

無電圧a接点

無電圧a接点

4-20mA(400Ω以下)1ch

無電圧a接点 1ch

無電圧a接点 1ch

無電圧a接点 1ch

無電圧a接点 1ch

L D

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Air Supply and Exhaust System

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

給排気システム ヤマト科学

YLIMS 5型 ファンコントローラ

グループコントロールで必要排気量を維持

ヒュームフードの集中排気における、風量コントロールを実現。排気制御により省エネルギー、快適環境を実現します。

風量コントローラ付きヒュームフードLDX型から各種状態信号で受け、これをアナログ信号に置き換え出力する信号変換ユニットです。LDコンバータからの排気信号を空調側へ送ることにより、室内空調(給気)側への制御の利用、また中央監視室等からヒュームフードの動作状態を監視できる「監視システム」の構築を可能にします。

信号の使い方例

A 中央監視ヒュームフードの作動監視

ヒュームフードの動作異常監視

■LDコンバータの機能と出力信号の使い方

●ヒュームフードLDX型からLDコンバータにデジタル信号が送られます。(出力信号すべて)

●LDコンバータはその中から必要な信号を取り出し、演算処理してLDコンバータ内の接点からアナログ出力を行います。

■仕様

温度範囲 ;5~35℃、 湿度範囲 ;90%以下(ただし結露なきこと)

AC100V 5A

間口600mm×奥行200mm×高さ700mm

設置環境

電 源

外形寸法

出 力

入 力

1)風量信号

2)ヒュームフード運転信号

3)M.D.全開信号(オプション)

4)異常信号(オプション)

1)合算風量信号

2)ヒュームフード運転信号

3)異常信号(オプション)

4)運転予備信号(オプション)

5)M.D.全開信号(オプション)

標準仕様

項 目 内 容

対応台数

信号種類

信号種類

LDX型ヒュームフード 8台

ファンコントロール盤は、VAV方式において排風機の回転数制御を行い、排風機動力を節減するためのものです。複数の風量コントローラ付きヒュームフードからのダンパー開度信号をファンコントローラに伝えることで排風機のインバータ制御を行い、安全で省エネ性に優れた集中排気システムの構築を実現します。

■機能●VAVユニットの内1台でもダンパーが全開となった場合、排風機モータのインバータ周波数をある量(ステップ数)だけ上げます。●逆に全開が1台もなければ、インバータ周波数をその量だけ下げます。●以上の動作を決められた時間(これをサイクル時間と呼びます)をおいて周期的に行うことにより、インバータ周波数を増減させます。

■制御法図はファンコントロール盤の理論です。VAVユニットの内どれか1台でも全開になれば、ファンコントロール盤の端子AB間が通電しインバータの周波数をステップ数だけ高めます。逆に全開が1台もなければ、周波数をステップ数だけ下げます。その動作はサイクル時間(T秒間)ごとに行います。

型 式 電 源 入力信号 出力信号※詳細についてはお問い合わせください。

YLIMS5AC単相 50/60Hz 200VVAVユニット全開信号(マイクロスイッチオン並列)4-20mA 電流出力

■仕様

B 排気風量制御排風ファンの運転/停止

排風ファンのインバータ制御

排気VAVの制御

C 給気風量制御給気ファンの運転/停止

給気ファンのインバータ制御

給気VAVの制御

4-20mA

無電圧a接点

無電圧a接点

無電圧a接点

4-20mA(400Ω以下)1ch

無電圧a接点 1ch

無電圧a接点 1ch

無電圧a接点 1ch

無電圧a接点 1ch

L D

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概要 給排気システム 下方排気システム

給排気システム 下方排気システムヤマト科学

■各種実験台の寸法に応じ、設計製作いたします。ご相談ください。

■研究者の安全を最大限に確保することを考え、発生源の直近(または直下)で拡散する前に効率よく排気できます。■取扱い溶媒の比重、発生源の位置などにより、上方排気および下方排気の切り替え、もしくは併用運転が可能です。■作業面上(実験台天板)に下方排気口が突起することなくフラットな構造のため、作業面上を有効に活用できます。■万が一、薬液をこぼしても下方排気ダクトへの浸入を防ぐ構造となっています(少量に限ります)。■実験台直下の床に滞留している溶媒の排気も行います。■作業面は弊社実験台用の天板(ケミサーフ、トレスパ、ステンレスなど)ほぼ全てに適用できます。■VAV(Variable Air Volume)機能の搭載が可能です(オプションによる)。

下方排気口 床排気口

大型卓上フード+下方排気型実験台【一般有機溶媒取扱い実験用・中央実験台タイプ】

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Air Supply and Exhaust System

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

給排気システム 下方排気システム ヤマト科学

可視化のため、スモークは有機溶媒に見立てたドライアイスを使用しています。

写真①は上方排気のみで、前後両方の扉を全開としており、各面風速は0.1m/sec未満と極めて低い風速になっています。

この状態ですと、局所排気設備としての面風速による封じ込め性能は得られず、スモークも作業面上(実験台の天板)に滞留している状況

です。

極めて不安定な状態で、空調や人の動きによる外乱気流の影響を受けやすく、曝露の危険性が大変大きくなります。

一方、写真②は前後扉の開口高と面風速を同じ条件下で下方排気のみとした場合です。

発生したスモークが拡散せず直下の排気口に吸い込まれていく状態がよく分かります。

このように扉の開放により一時的に面風速による封じ込め性能が崩れていても、下方型による効率のよい排気がなされ、外乱の影響に左

右されず安定した排気が可能となります。

さらに、VAV(Variable Air Volume)機能の併用により、省エネ運転が可能となり、大型卓上フードの用途が飛躍的に広がっていきます。

実際にアセトン(蒸気比重2.0)を使用した場合の、同一条件下での曝露試験を行いました。下記、試験結果のとおり、前後両方の扉を全開にした場合の上方排気のみですと、面風速による封じ込めが崩れ、外乱気流などの影響を受けやすく、吸引ポイントでのアセトン蒸気が高濃度で検出されました(左グラフ)。一方、下方排気では、ほぼブランク同等の濃度内に収まる結果となりました

(右グラフ)。

以上の結果を踏まえ、下方排気は有機溶媒を扱う上で非常に有効な手段であり、ヤマト科学においては、同実験系に対し大型卓上フード+下方排気型実験台との組み合わせによる効率のよい局所排気設備をご提供してまいります。

【装置条件】■大型卓上フード(間口 :1,500mm)■前後扉とも全開(開高:830mm)■排気風量:15㎥/min■面風速:0.1m/sec未満

【試験条件】■使用薬剤:アセトン20g常温■発生位置:前面扉より330mm奥、天板より450mm高さ■吸引位置:前面扉より75mm手前、床より1,200mm高さ (着座での呼気位置を想定)■測定機器:携帯型多成分分析計MIRANSapphIReXL

上方排気と下方排気の気流の違い(有機溶媒を想定)

写真① 上方排気のみ 写真② 下方排気のみ

00:00  00:30  01:00  01:30  02:00  02:30  03:00  03:30  04:00  04:30  05:00経過時間(分)

500.0

400.0

300.0

200.0

100.0

0.0

1)定位置 上方排気

ガス濃度(ppm)

平均濃度:113.8ppm 平均濃度:5.0ppm

00:00  00:30  01:00  01:30  02:00  02:30  03:00  03:30  04:00  04:30  05:00経過時間(分)

500.0

400.0

300.0

200.0

100.0

0.0

2)定位置 下方排気

ガス濃度(ppm)

00:00  00:30  01:00  01:30  02:00  02:30  03:00  03:30  04:00  04:30  05:00経過時間(分)

500.0

400.0

300.0

200.0

100.0

0.0

1)定位置 上方排気

ガス濃度(ppm)

平均濃度:113.8ppm 平均濃度:5.0ppm

00:00  00:30  01:00  01:30  02:00  02:30  03:00  03:30  04:00  04:30  05:00経過時間(分)

500.0

400.0

300.0

200.0

100.0

0.0

2)定位置 下方排気

ガス濃度(ppm)

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●仕様および外観は改良のため予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。製品カラーは、撮影・印刷インキの関係で実際の色と異なって見えることがあります。

www.yamato-net.co.jp 0120-405-525899 ヤマト科学

4.給排気システム研究施設

排気装置連動外気処理システム

排気装置連動外気処理システムOutside air processing system

●吹出温度制御により、高品質な外気取入れが可能です。●室内ユニットは壁ビルトイン形と天井埋込ダクト形の2種類、3タイプの容量違いをご用意しました。ビル用マルチエアコンの室外ユニットに接続して、多彩なニーズに対応できます。●ロングライフフィルターをオプションでご用意しました。(壁ビルトイン形は標準装備)

■室内ユニット種類

天井埋込ダクト形 壁ビルトイン形

■処理風量140相当形 1,080m3/h224相当形 1,680m3/h280相当形 2,100m3/h

■システムフロー例

外気処理エアコン 室外機 エアコン室外機(既存設備)給気ダクト 排気ダクト

ヒュームフード

室外へ排気

外気処理エアコン室内機

加 湿 空 調 外気導入

加湿器

エアコン室内機(既存設備)

ヒュームフードの排気と連動し、定風量の外気を空調処理のうえ給気します。

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●仕様および外観は改良のため予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。製品カラーは、撮影・印刷インキの関係で実際の色と異なって見えることがあります。

www.yamato-net.co.jp 0120-405-525 900ヤマト科学

分析・計測・試験機器

科学・産業機器恒温・乾燥器/恒温恒湿器

産業機器

プラズマ装置

恒温培養器

凍結乾燥・冷却トラップ

滅菌器

純水製造装置

恒温液槽

恒温水循環装置

濃縮器

減圧・加圧ポンプ乳化・撹拌・振とう器造粒乾燥装置

洗浄器

フィルター

天秤

pH計

表面観察装置内部観察装置分光・発光・蛍光装置

物性計測装置細胞関連装置遠心分離機冷凍庫・冷蔵庫

合成・前処理装置

試験機器

電池・半導体・LED関連装置

計測機器

環境制御・実験施設

システムエンジニアリング

実験台

保管・カート・実験台用付属器具

ダイジェスト

イントロダクション

送液ポンプ

研究施設

ヒュームフード粉体封じ込めシステム給排気システム

高温炉・パージガス

環境・プロセス関連装置

加熱器

液体/ガスクロマトグラフ

排気装置連動外気処理システム

●90%と65%の集塵効率(JIS比色法)を持つ高性能フィルターも用意(別売品)。建築物衛生法に対応できます。

 ●加湿器は必ず使用してください。暖房時に発停が多くなり、正常運転できません。 ●�本機は外気負荷のみを処理するもので室内温度を一定にするものではありません。室内負荷(室内の空調)は標準室内ユニットを接続して下さい。また、吹出温

度が標準室内ユニットと異なりますので、吹出口は配慮して設置してください。

新透湿膜加湿器の搭載により、高加湿能力※1を実現(天井埋込ダクト形のみ)。※1.・加湿運転は暖房モードと同時運転となるため、冷房専用系統に接続した場合、加湿機能は作動しません。    ・設計条件、設置条件によっては湿度基準値を満足できない場合があります。室外空気が特に乾燥している場合や扉の開閉が多いなど気密性が良くない場合には注意が必要です。    ・サーモオフ時は加湿能力が大きく低下します。

クリーンな加湿が行えるフッ素樹脂製透湿膜。撥水性に優れたフッ素樹脂の微細孔には強力な表面張力があります。これにより、水や水分中に溶け込んだ不純物や雑菌は微細孔を通過できず、水蒸気のみが通過するため、クリーンな加湿が行われます。

■透湿膜微細孔と微生物の大きさ比較

乾燥した空気

透湿膜微細孔0.4μm

10.4 10 50 100(μm)

カビ

酵母

雑菌

フラットセルを高密度に積層することにより、コンパクト化と高加湿能力を発揮。

「新透湿膜」と「マルチフラットセル構造」の採用で、加湿能力をさらに向上しました。

従来方式 新透湿膜

水蒸気

フッ素

不織布 フッ素 不織布 フッ素 不織布

溶融ポリエチレン

水蒸気

フッ素

不織布とフッ素膜を接着している溶融ポリエチレンが透湿を阻害していた。

水蒸気が移動する際の抵抗を

従来より約1/2削減!

同一面積加湿量約2倍(従来との比較) 加湿

された空気

乾燥した空気

加湿された空気

●外気温度-5※2~43℃まで対応可能※2.-5℃以下で運転する場合はダクトヒーター(現地調達品)による現地対応が必要になります。

  詳細についてはお問合せください。

注)1.本図は下記条件時の運転可能範囲です。 ●室内外ユニット  配管相当長7.5m  高低差0m2.リモコンから吹出温度を設定できますが、空調負荷や機械保護制御のため、設定温度に対して上下する場合があります。3.冷房、送風モードで外気温度0℃以下では使用しないでください。加湿器の水が凍結し故障の原因になることがあります。

送風運転 相対

湿度20%

相対湿度30%

-5 15 19 (33.5) 43

32

■使用限界

相対湿度100%

外気温度(℃WB)

相対湿度90%

冷房運転可能範囲

暖房運転可能範囲