30
基礎演習 募集要項 法律学科・政治学科 「基礎演習」の履修について 1.対象者 法律・政治学科の2年次生(3年次生以上は履修不可) ※スクリーニング該当者は履修可能。 2.登録要件 基礎演習を履修登録する場合は、同一の教員・テーマの基礎演習1と基礎演習2をセ ットで履修しなければなりません。基礎演習1だけ、基礎演習2だけというように、 半期科目のみの履修登録はできませんので、ご注意ください。 ※具体的な登録方法は、『授業時間割』を参照してください。 3.選抜の流れ 【1次募集】 ①募集要項から希望講座を選択する。 ②募集要項に記載している選抜方法を確認し、試験を受ける。 ※選抜方法は各教員により異なる。 ※選抜試験に関する情報は、演習掲示板(号室前)に掲示および& SOXVに公開 する「基礎演習募集一覧」を参照。 面接試験 実施日時・実施教室を確認(「基礎演習募集一覧」を参照)。 レポート試験 レポートテーマを確認(募集要項を参照)。 提出締切日・提出場所を確認(「基礎演習募集一覧」を参照)。 必ず応募するゼミ名・担当教員名を明記すること その他の試験 適宜、募集要項、「基礎演習募集一覧」を確認し、指示に従うこと。 ③合格発表を確認する。 3月日(土)に発表、演習掲示板に合格者名簿を掲示。 [合格者名簿記載事項] ・2次募集実施の有無、募集人数 ・授業開始第一週目(~)の授業の有無(2次募集“有り”の講座のみ) ※原則、第一週目より授業は実施します。 ・選抜方法 ・担当教員からの連絡事項 & S O X V 242

演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

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Page 1: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 1年次に、民法1および民法2を履修していることが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

どのテキストも、さまざまな制約のもと書かれるものであり、たとえば、理解していて当然

と著者が考えている前提(となる知識・理解)については、あらためて記述されたりしない。

また、後ろの頁で取り扱った方がよいと著者が考える事項は、関連していてもその箇所では説

明されない。それらに気づくと、テキストがどのように書かれているものかが理解でき、ひい

てどのように読むべきものなのかが理解できるはずである。

授 業 概 要 それぞれの回において、下記項目の該当頁を読み、頁数としてはその範囲にはいってな

くとも関連する事項の説明が行われている頁も読み、引用されている判例を理解する。

授 業 計 画 1.総論/株式会社制度のポイント

2.株式制度

3.募集株式の発行等の方法と利害関係~手続

4.募集株式の発行等に対する株主の差止請求権-決議のない有利発行

5.募集株式の発行等に対する株主の差止請求権-不公正発行

6.新株発行(・自己株式の処分)の無効の訴え・不存在確認の訴え

7.新株予約権/社債

8.株式の譲渡をめぐる諸問題

9.剰余金の配当規制・資本原則

.設立/組織変更

.自己株式/相互保有/子会社の親会社株式取得

.組織再編行為-総論

.組織再編行為-具体的規制

.組織再編行為-キャッシュ・アウト

評 価 方 法 授業における参加度合い(単なる出席の有無ではありません)で評価します。

テ キ ス ト

参考文献等

予定:三浦治『基本テキスト 会社法』(中央経済社)

授 業 外 の

学 習 活 動

当該回の該当頁(参照頁も含む)を、条文・引用判例も含めて読んでくること。索引を利用

したりしながら、あちこち頁をめくることが必要です。

そ の 他

特 記 事 項

担 当 氏 名 三浦 治

演 習 テ ー マ 商法(会社法):資金調達・組織再編

239

基 礎 演 習

募集要項

法律学科・政治学科

「基礎演習」の履修について

1.対象者

法律・政治学科の2年次生(3年次生以上は履修不可)

※スクリーニング該当者は履修可能。

2.登録要件

基礎演習を履修登録する場合は、同一の教員・テーマの基礎演習1と基礎演習2をセ

ットで履修しなければなりません。基礎演習1だけ、基礎演習2だけというように、

半期科目のみの履修登録はできませんので、ご注意ください。

※具体的な登録方法は、『授業時間割』を参照してください。

3.選抜の流れ

【1次募集】

①募集要項から希望講座を選択する。

②募集要項に記載している選抜方法を確認し、試験を受ける。

※選抜方法は各教員により異なる。

※選抜試験に関する情報は、演習掲示板( 号室前)に掲示および に公開

する「基礎演習募集一覧」を参照。

面接試験 実施日時・実施教室を確認(「基礎演習募集一覧」を参照)。

レポート試験 レポートテーマを確認(募集要項を参照)。

提出締切日・提出場所を確認(「基礎演習募集一覧」を参照)。

※ 必ず応募するゼミ名・担当教員名を明記すること

その他の試験 適宜、募集要項、「基礎演習募集一覧」を確認し、指示に従うこと。

③合格発表を確認する。

3月 日(土)に発表、演習掲示板に合格者名簿を掲示。

[合格者名簿記載事項]

・2次募集実施の有無、募集人数

・授業開始第一週目( ~)の授業の有無(2次募集“有り”の講座のみ)

※原則、第一週目より授業は実施します。

・選抜方法

・担当教員からの連絡事項

④合格者は、履修登録期間に から履修登録が必要です。

失念した場合は単位が付与されません。なお、合格者以外の履修登録は無効です。

242

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【2次募集】※既に 次募集で合格している学生は選考を受けることはできません。

①講座の 次募集合格者名簿で2次募集実施の有無と選抜方法を確認する。

面接試験 授業開始第一週目( ~)の授業時間に授業実施教室で受験。

レポート試験 レポートテーマ・書式等:1次募集と同様(募集要項を参照)授業

開始第一週目( ~)の授業時間に授業実施教室で提出。

その他の試験 適宜、合格者名簿に記載された指示に従うこと。

試験実施日時・場所は、授業開始第一週目( ~)の授業時間に授

業実施教室です。

授業時間と授業実施教室は、『授業時間割』を参照。

②合格発表を確認する。

4月 日発表

演習掲示板に合格者名簿を掲示。

※2次募集合格発表時に合格者が合計3名以下の講座は閉講します。2次合格発表

後、閉講決定講座(1次合格者との合計が3名以下)の合格者には、事務室より

連絡があります。

※趣旨について、後のページにある“「基礎演習」のすすめ”を参照してください。

③合格者は、履修登録期間に から履修登録が必要です。

失念した場合は単位が付与されません。なお、合格者以外の履修登録は無効です。

4.注意事項

以下に該当する場合は、一切無効とする。

・複数ゼミに応募した場合

・応募資格(学年・学科等)に該当しない場合

・事前登録科目(外国語科目など)、履修を予定している科目と重複した場合

日程については都合により多少変更する場合もあるので、掲示に注意すること。

目 次

基 礎 演 習

〈教員名〉 〈演習テーマ〉 頁

麻 尾 陽 子 福沢諭吉と幕末~明治初期の日本

市 田 真 理 構造的暴力を読みとく

岡 田 大 士 ロボット・ 技術と私たちの未来

沖 川 伸 夫 地域からみた戦後日本

河 合 美喜夫 アメリカ独立、フランス革命の史料を読み解く

菊 池 重 秋 「知的専門職などの倫理」や「人工知能( )」について考える

黒 崎 剛 現在世界における歴史観と歴史認識の問題

小 林 大 祐 地域政策・都市政策入門

下 條 慎 一 自由主義の政治思想と現代

高 橋 和 則 日米政治制度の検討

髙 橋 賢 司 世紀における自由と平等の理念の行方

高 橋 智 子 原子力発電の問題を考える

谷 﨑 秋 彦 基本思想書を読む(哲学入門)

中 村 勝 己 現代思想としての政治哲学

ニックス,マイケル 日本社会における多様性と平等性

二 宮 玲 子 舞台音楽への勧誘~ミュージカル、オペラ、歌舞伎の比較研究と考察

野 澤 淳 史 水俣病に向き合い、現場から学ぶ

バ ー フ ィ ー ル ド , ア ン ド リ ュ ー

昼 神 洋 史 ナショナリズムという快感

福 田 千 絵 日本の音楽文化を考える

ヘッセ,スティーヴン

牧野 ウーヴェ 北方古代文化/北海道古代文化 講読と研究

目賀田 周一郎 現代国際社会の法と政治

山 田 博 雄 日本人とは何かを考える

※各講座の曜日・時限は「授業時間割」を参照すること。

243 244

「基礎演習」のすすめ(「基礎演習」について)

○2年次をどう過ごすか

新しい年度が始まります。みなさんは、この1年をどのように過ごしますか。法律学

科・政治学科では、2年次における少人数学修の場として「基礎演習」を開講します。

みなさんの関心や将来の進路を考えながら、2年次の学修・履修のなかで「基礎演習」

を積極的に活用してみませんか。

多くのみなさんは、1年次に「導入演習」を履修したことでしょう。導入演習では、

社会の基本的仕組みを理解し、社会問題に対して批判的な関心をもつこと、文献・資料

を読み解く力、論理的に考える力、問題を発見・調査・分析する力、分かりやすく表現

する力など、基礎的な学修能力を身につけることを目標としてきました。自分自身が当

初思い描いていたようには必ずしもいかなかったかもしれませんが、大学での学修に必

要な、本当の意味での「学力」の基礎を身につけることができたものと信じています。

その学力にさらに磨きをかけ、3年次以降のより高度な専門科目の学修へ進んでいくた

めの場として、2年次に「基礎演習」が設置されているのです。

○専門科目の学修への架橋

「基礎演習」のテーマ、内容や素材、手法は多様です。

法的思考方法の基本や法律学の基礎的知識を修得したり、多様な価値や利害の調整・

統合をはかる政治についての柔軟なイメージを育てることを通して、法律学や政治学の

より専門的な学修への橋渡しの役割を果たす演習があります。また、人文科学・社会科

学・自然科学など、より幅広い学問分野や領域を対象に、魅力ある主題を選び、今日の

社会において求められる新たな教養を身につけることをめざす演習も用意されています。

さらに、導入演習は学科ごとにクラスが設定されていましたので叶いませんでした

が、基礎演習では異なる学科の学生仲間とともに学ぶことができます。基礎演習は、教

員や学生との新たな出会いの場でもあるのです。

○基礎演習のすすめ

2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後

半ともなると、大学卒業後の進路について真剣に考え、行動を開始しなければならなく

なります。実は、長いようで短い大学生活の中で、2年次をどのように過ごすかが、そ

の成否を左右するといっても過言ではありません。充実した大学生活を送るための中間

点として、基礎演習を積極的に履修してください。

○二次募集の実施と閉ゼミについて

基礎演習では、二次募集を実施しています。また、二次募集合格発表時に合格者が3

名以下の演習については、これを閉講(閉ゼミ)とする措置をとっています。

演習は、教員と学生が1対1、あるいはそれに近い関係で学修する場というよりも、

同じ演習を履修している仲間に調査・研究の成果や意見などをわかり易く伝える、お互

いに討論を重ねていくことを通して多様な見解があることに気づく、各自がそれぞれの

目標を追求しながら切磋琢磨する、そのような場であると考えるからです。このような

措置の趣旨を理解した上で、基礎演習に応募してください。

245 246

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【2次募集】※既に 次募集で合格している学生は選考を受けることはできません。

①講座の 次募集合格者名簿で2次募集実施の有無と選抜方法を確認する。

面接試験 授業開始第一週目( ~)の授業時間に授業実施教室で受験。

レポート試験 レポートテーマ・書式等:1次募集と同様(募集要項を参照)授業

開始第一週目( ~)の授業時間に授業実施教室で提出。

その他の試験 適宜、合格者名簿に記載された指示に従うこと。

試験実施日時・場所は、授業開始第一週目( ~)の授業時間に授

業実施教室です。

授業時間と授業実施教室は、『授業時間割』を参照。

②合格発表を確認する。

4月 日発表

演習掲示板に合格者名簿を掲示。

※2次募集合格発表時に合格者が合計3名以下の講座は閉講します。2次合格発表

後、閉講決定講座(1次合格者との合計が3名以下)の合格者には、事務室より

連絡があります。

※趣旨について、後のページにある“「基礎演習」のすすめ”を参照してください。

③合格者は、履修登録期間に から履修登録が必要です。

失念した場合は単位が付与されません。なお、合格者以外の履修登録は無効です。

4.注意事項

以下に該当する場合は、一切無効とする。

・複数ゼミに応募した場合

・応募資格(学年・学科等)に該当しない場合

・事前登録科目(外国語科目など)、履修を予定している科目と重複した場合

日程については都合により多少変更する場合もあるので、掲示に注意すること。

目 次

基 礎 演 習

〈教員名〉 〈演習テーマ〉 頁

麻 尾 陽 子 福沢諭吉と幕末~明治初期の日本

市 田 真 理 構造的暴力を読みとく

岡 田 大 士 ロボット・ 技術と私たちの未来

沖 川 伸 夫 地域からみた戦後日本

河 合 美喜夫 アメリカ独立、フランス革命の史料を読み解く

菊 池 重 秋 「知的専門職などの倫理」や「人工知能( )」について考える

黒 崎 剛 現在世界における歴史観と歴史認識の問題

小 林 大 祐 地域政策・都市政策入門

下 條 慎 一 自由主義の政治思想と現代

高 橋 和 則 日米政治制度の検討

髙 橋 賢 司 世紀における自由と平等の理念の行方

高 橋 智 子 原子力発電の問題を考える

谷 﨑 秋 彦 基本思想書を読む(哲学入門)

中 村 勝 己 現代思想としての政治哲学

ニックス,マイケル 日本社会における多様性と平等性

二 宮 玲 子 舞台音楽への勧誘~ミュージカル、オペラ、歌舞伎の比較研究と考察

野 澤 淳 史 水俣病に向き合い、現場から学ぶ

バ ー フ ィ ー ル ド , ア ン ド リ ュ ー

昼 神 洋 史 ナショナリズムという快感

福 田 千 絵 日本の音楽文化を考える

ヘッセ,スティーヴン

牧野 ウーヴェ 北方古代文化/北海道古代文化 講読と研究

目賀田 周一郎 現代国際社会の法と政治

山 田 博 雄 日本人とは何かを考える

※各講座の曜日・時限は「授業時間割」を参照すること。

243 244

「基礎演習」のすすめ(「基礎演習」について)

○2年次をどう過ごすか

新しい年度が始まります。みなさんは、この1年をどのように過ごしますか。法律学

科・政治学科では、2年次における少人数学修の場として「基礎演習」を開講します。

みなさんの関心や将来の進路を考えながら、2年次の学修・履修のなかで「基礎演習」

を積極的に活用してみませんか。

多くのみなさんは、1年次に「導入演習」を履修したことでしょう。導入演習では、

社会の基本的仕組みを理解し、社会問題に対して批判的な関心をもつこと、文献・資料

を読み解く力、論理的に考える力、問題を発見・調査・分析する力、分かりやすく表現

する力など、基礎的な学修能力を身につけることを目標としてきました。自分自身が当

初思い描いていたようには必ずしもいかなかったかもしれませんが、大学での学修に必

要な、本当の意味での「学力」の基礎を身につけることができたものと信じています。

その学力にさらに磨きをかけ、3年次以降のより高度な専門科目の学修へ進んでいくた

めの場として、2年次に「基礎演習」が設置されているのです。

○専門科目の学修への架橋

「基礎演習」のテーマ、内容や素材、手法は多様です。

法的思考方法の基本や法律学の基礎的知識を修得したり、多様な価値や利害の調整・

統合をはかる政治についての柔軟なイメージを育てることを通して、法律学や政治学の

より専門的な学修への橋渡しの役割を果たす演習があります。また、人文科学・社会科

学・自然科学など、より幅広い学問分野や領域を対象に、魅力ある主題を選び、今日の

社会において求められる新たな教養を身につけることをめざす演習も用意されています。

さらに、導入演習は学科ごとにクラスが設定されていましたので叶いませんでした

が、基礎演習では異なる学科の学生仲間とともに学ぶことができます。基礎演習は、教

員や学生との新たな出会いの場でもあるのです。

○基礎演習のすすめ

2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後

半ともなると、大学卒業後の進路について真剣に考え、行動を開始しなければならなく

なります。実は、長いようで短い大学生活の中で、2年次をどのように過ごすかが、そ

の成否を左右するといっても過言ではありません。充実した大学生活を送るための中間

点として、基礎演習を積極的に履修してください。

○二次募集の実施と閉ゼミについて

基礎演習では、二次募集を実施しています。また、二次募集合格発表時に合格者が3

名以下の演習については、これを閉講(閉ゼミ)とする措置をとっています。

演習は、教員と学生が1対1、あるいはそれに近い関係で学修する場というよりも、

同じ演習を履修している仲間に調査・研究の成果や意見などをわかり易く伝える、お互

いに討論を重ねていくことを通して多様な見解があることに気づく、各自がそれぞれの

目標を追求しながら切磋琢磨する、そのような場であると考えるからです。このような

措置の趣旨を理解した上で、基礎演習に応募してください。

245 246

Page 4: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 ・「導入演習1・2」など、演習科目の単位を4単位以上(すべてB評価以上)、すでに取得し

ていることが望ましい。

・各学期 回中 回以上、出席する見込みがあることが望ましい。

・人と話すことが好きなこと。

・自分から進んでコツコツと学習を継続することができること。

・コンテスト等を紹介する場合があるため、そのような活動にも興味があることが望ましい。

(例:多摩の学生まちづくり・ものづくりコンペティション( 年)、広域関東学生イン

バウンド旅行企画コンテスト( ~ 年)、多摩都市モノレール マナー向上標語コン

テスト( 年)、中央大学創立 周年記念論文コンテスト( 年))

科 目 目 的

到 達 目 標

<科目目的>

教養段階の総仕上げをし、3年次からの専門的な学修の準備をするため。

<到達目標>

・話し合いによって物事を決めて、作業を進められるようになる。

・自分の考えを発表できるようになる。

・自分の言葉で文章やレジュメを書けるようになる。

・幕末~明治初期についての基礎知識を身に付ける。

授 業 概 要 福沢諭吉(天保5( )年生~明治 ( )年没)の生涯を中心に見ながら、幕末~明治

初期の日本について学びましょう。毎回の授業の流れは、およそ次のようになります。

担 当 氏 名 麻尾 陽子

演 習 テ ー マ 福沢諭吉と幕末~明治初期の日本

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

自己紹介

・学籍番号、氏名(ふりがな付き)、同じゼミになった人たちから呼ばれたい名前(名

字・下の名前・ニックネームのどれか)を書いてください。

・1年次に単位を取得した演習科目名(「導入演習1」など)と、そのおおまかな内容

と感想を、自己紹介と併せて書いてください。 演習概要 の「履修条件」を参照。

・ 演習概要 の「その他 特記事項」1~2行目に当てはまる学生は、その旨を書いて

ください。

・春学期第1回~第2回の授業時間の後半に、全員、教室で1人数分の個人面談を行い

ます。もし都合の悪い日があれば、レポートに書いてください。

・演習テーマと直接関係のない内容でもよい。カラーペンを使ったり、イラストを描い

たりしてもよい。

※トラブル防止のため、法学部事務室から指定された方法・期間以外で出されたレポー

トは、いっさい受理しません。

【書式・枚数】

A4用紙1~2枚(2枚の場合、ホチキスでとめてください)。文字数自由。手書きで

も、パソコン使用でもよい。採点票・表紙など不要。

①日本史に関するミニ講義( 分程度)

②出席確認、前回に提出された小レポートの返却、諸連絡(5分程度)

③小レポートの発表・提出、学生たちが決めたテーマについて意見交換( 分程度)

※本ゼミでの「小レポート」とは、福沢諭吉『福翁自伝』各編の感想文や、福沢諭吉『学問の

すすめ』各編のレジュメなどのことです。B5~A4用紙1枚程度。

※本ゼミでは基礎的な文章指導のみ行います。就職試験の小論文対策講座のような指導は行い

ません。また、講義のレベルは、高校の「日本史」を少し深める程度です。あくまで「基礎」

演習です。下記の「その他 特記事項」を参照。

授 業 計 画 <春学期 「基礎演習1」>

第1回 ガイダンス、自己紹介、個人面談

第2回 春学期の授業についての意見交換会、個人面談

第3回から、発表・意見交換の進行を学生に任せます。その準備として意見交換会を

開きます。

第3回 『福翁自伝』「幼少の時」

第4回 『福翁自伝』「長崎遊学」

第5回 『福翁自伝』「大坂修行」

第6回 『福翁自伝』「緒方の塾風」

第7回 『福翁自伝』「大坂を去って江戸に行く」

第8回 『福翁自伝』「初めてアメリカに渡る」

第9回 『福翁自伝』「ヨーロッパ各国に行く」

第 回 『福翁自伝』これまでのまとめ

第 回 『福翁自伝』「攘夷論」「再度アメリカ行」

第 回 『福翁自伝』「王政維新」「暗殺の心配」

第 回 『福翁自伝』「雑記」「一身一家経済の由来」

第 回 『福翁自伝』「品行家風」「老余の半生」

<秋学期 「基礎演習2」>

第1回 ガイダンス、秋学期の授業についての意見交換会

第2回 『学問のすすめ』初編(学問の目的)

第3回 『学問のすすめ』第2編(人間の権理)、第3編(なぜ独立の気力が必要か)

第4回 『学問のすすめ』第4編(民間事業の振興)、第5編(文明の精神)

第5回 『学問のすすめ』第6編(国法)、第7編(国民と政府)

第6回 『学問のすすめ』第8編(人間関係)、第9編(文明は先人の恩恵)

第7回 『学問のすすめ』第 編(学問をする人へ)

第8回 『学問のすすめ』第 編(上下貴賤の区別の弊害)

第9回 『学問のすすめ』第 編(演説)

第 回 『学問のすすめ』第 編(怨望は最悪)

第 回 『学問のすすめ』第 編(人生の棚卸し)

第 回 『学問のすすめ』第 編(信疑を見分けよう)

第 回 『学問のすすめ』第 編(精神の独立)

第 回 『学問のすすめ』第 編(交際を広くしよう)

月中旬頃から、希望者のみ、文集に関する全体作業(スケジュールの作成、申請書の提出な

249 250

基礎演習

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ど)を始めます。過去の文集は法学部学生図書室(6号館3階)にあります。

【参考】 年度の意見交換テーマの例

・小学校の授業でのタブレットPCの使用について ・自分の名前の由来について

・東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの料金(各、大人 円)は、高いか安いか

適当か

・接客業の人の髪色は、黒でないとダメか

評 価 方 法 小レポートの点数、小レポートの発表(各学期3回以上必須)の点数、平常点を自由に組み合

わせて、 点以上で合格。A評価については、原則として各学期 回以上の出席を条件とし

ます。

テ キ ス ト

参考文献等

<テキスト>

春学期:福沢諭吉『福翁自伝』(出版社の指定なし)

秋学期:福沢諭吉『学問のすすめ』(同上)

テキストの用意については、各学期のガイダンスで説明します。

授 業 外 の

学 習 活 動

テキストの読解、小レポートの作成

そ の 他

特 記 事 項

・大学の一般入試科目として「日本史」を勉強したことはないが、日本史(漫画やドラマなど

を含む)に興味がある学生を中心に、授業を進めていく予定です。当てはまる学生は、その

旨をゼミ選抜レポートに書いてください。

・「演習」とは、学生が発表・討議を行うことを中心とした授業形式のことです。そのため、自

分たちが授業を作っていくという意識を持って、積極的に関わろうとしないと、本人にとっ

て退屈な授業になると思われますので、注意してください。

[演習概要] 履 修 条 件 特になし。報道(テレビ・新聞・ラジオ等)に関心をもつことが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

構造的暴力の仕組みを理解し、表象、表現、現象から身近に潜む「暴力」の構造を見出すこと、

見出す習慣を身につけることを目標とする演習です。

授 業 概 要 「平和」「安全」「平等」といった言葉が発するイメージと対置概念について、報道、映画、絵

本、文学などから読み解き、討論します。テレビドラマや 、広告のほか、日常にある「常識」

や道徳観のなかにも、立場や属性によっては不愉快に感じ、いわれなき差別を受ける場合もあ

ります。そのような「日常」について気づくこと、さらに「核兵器」に代表される国際関係に

おける直接的暴力から生み出された表現などの問題点を考察し、自分の表現で発表することで

メディアリテラシーを身につけていきます。

授 業 計 画 春学期

第1回 ガイダンス 演習の目的と目標の確認

第2回 構造的暴力の概念を学ぶ① 平和学の系譜と暴力の発見

第3回 構造的暴力の概念を学ぶ② 平和教育

第4回 構造的暴力の概念を学ぶ③ 直接的暴力

第5回 構造的暴力の概念を学ぶ④ 文化的暴力

第6回 課題発表/広告にひそむ暴力

第7回 課題発表/ジェンダーを考える

第8回 課題発表/映像にひそむ暴力

第9回 課題発表/ポピュラーカルチャーと暴力

第 回 課題発表/アートと暴力

第 回 課題発表/コミックと表現の自由

第 回 課題発表/報道と暴力

第 回 課題発表/労働と暴力

第 回 討論とまとめ(秋学期の共通研究テーマの検討)

秋学期

第1回 共通テーマを深めるためのワークショップ① テーマ1の議論と決定

第2回 共通テーマを深めるためのワークショップ② テーマ2の議論と決定

第3回 共通テーマを深めるためのワークショップ③ テーマ3の議論と決定

第4回 テーマ1の共同研究(資料調査)

担 当 氏 名 市田 真理

演 習 テ ー マ 構造的暴力を読みとく

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

新聞・雑誌から記事をひとつ選び、そこから読み取れる「構造的暴力」について自分の

見解を論じなさい。引用した記事を必ず添付すること( のみは不可)。記事の年代

は問いませんが、発行年月日を明記すること。またなぜこの記事に関心を持ったかにつ

いても書いてください。

【書式・枚数】

A4用紙2枚~3枚程度( 字~ 字)図表・統計も含む

251 252

第5回 テーマ1の共同研究(文献調査)

第6回 テーマ1の共同研究(中間発表)

第7回 テーマ2の共同研究(資料調査)

第8回 テーマ2の共同研究(文献調査)

第9回 テーマ2の共同研究(中間発表)

第 回 テーマ3の共同研究(資料調査)

第 回 テーマ3の共同研究(文献調査)

第 回 テーマ3の共同研究(中間発表)

第 回 討論

第 回 まとめ

春学期は課題発表(各自の研究発表)によって各回のテーマは変化していきます。必要に応じ

てフィールドワークや調査等も行います。

評 価 方 法 出席 %と発表・討論 %で評価します。ただし無断欠席、出席が %に満たない場合は

判定とする。

テ キ ス ト

参考文献等

レジュメ、新聞切り抜き等、適宜資料を配布する

授 業 外 の

学 習 活 動

新聞、雑誌、テレビ、広告、ネットメディア等で時事問題・ニュースに関心を持つ。演習前に

目を通して授業に臨むことが望ましい。

そ の 他

特 記 事 項

[演習概要] 履 修 条 件 演習として学内外で実施する実習・企画に参加することが求められる。

少人数演習なので、1年時に導入演習や英語・第二外国語において出席回数不足などの理由で

落第していないことが望ましい。特別な理由があって落第した場合は、その旨説明を求めるこ

とがある。

末尾の「その他特記事項/授業外の学習活動」を必ず読むこと。

科 目 目 的

到 達 目 標

3年次以降の専門演習、あるいは4年次の教育実習への準備となることを本演習の目的とし、

本演習で実施する企画への参加および演習内での発表・意見交換・レポート執筆を通じて、最

新技術への理解並びに教育指導能力・表現力などを高めることを本演習の到達目標とする。小

中学校等での模擬授業の実施を考えているので、教職課程を履修する予定の学生は積極的に参

加して欲しい。

授 業 概 要 以下の2つのテーマに基づき演習を実施する。

1) ロボット技術の実際を学ぶ

最近教育分野において、「 教育」

の重要性がうたわれている。そこで本演習では、「 」という教材を用いて

ロボットの作成やプログラミング 簡易的なもので専門的スキルは不要 を学び、その内容

を企画 小中学校向けのイベント等 を通じて社会に還元する活動を行う。企画終了後、振

り返りレポートを作成する。

2) レポート「イノベーションの芽をさがす」の作成

最近、「イノベーション」という言葉が盛んに使われている。技術革新によって、我々の社会

にどのような変化をもたらすのか、資料をもとに検討して、レポートを作成する。以下の例を

挙げてみる。

・義手や義足の開発が進むと、パラリンピックはどうなるのか。

・自動車の「自動運転」が実現したら、運転免許証は不要になるのか。

・スーパーコンピュータが東大の入試を解けるようになったら、東大生は要らなくなるのか。

授 業 計 画 以下のような内容の予定である。学外での企画実施およびその準備をもってその週の演習に充

てる可能性があるので、その点留意しておくこと。

担 当 氏 名 岡田 大士

演 習 テ ー マ ロボット・ 技術と私たちの未来

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

●下記テーマの内容を以下の体裁に従って書くこと。

▼本文冒頭に 応募理由書 というタイトル 表題 を付ける

▼「私の自己紹介」「本演習を選んだ動機」という見出しと(必要があれば小見出しを

つける)、相当する内容を記述する

【書式・枚数】

●本文 字前後・全体をA4用紙1枚にレイアウトし、ワープロを使って作成する

●担当教員から面接時間に関する案内を出すので、受信可能なメールアドレスを、事務

室のレポート表紙に記入するとともに、レポート提出直後に、提出したことを

に電子メールで知らせること(表題に学籍番号・氏名・

基礎演習応募と明記すること)。

253 254

Page 6: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

ど)を始めます。過去の文集は法学部学生図書室(6号館3階)にあります。

【参考】 年度の意見交換テーマの例

・小学校の授業でのタブレットPCの使用について ・自分の名前の由来について

・東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの料金(各、大人 円)は、高いか安いか

適当か

・接客業の人の髪色は、黒でないとダメか

評 価 方 法 小レポートの点数、小レポートの発表(各学期3回以上必須)の点数、平常点を自由に組み合

わせて、 点以上で合格。A評価については、原則として各学期 回以上の出席を条件とし

ます。

テ キ ス ト

参考文献等

<テキスト>

春学期:福沢諭吉『福翁自伝』(出版社の指定なし)

秋学期:福沢諭吉『学問のすすめ』(同上)

テキストの用意については、各学期のガイダンスで説明します。

授 業 外 の

学 習 活 動

テキストの読解、小レポートの作成

そ の 他

特 記 事 項

・大学の一般入試科目として「日本史」を勉強したことはないが、日本史(漫画やドラマなど

を含む)に興味がある学生を中心に、授業を進めていく予定です。当てはまる学生は、その

旨をゼミ選抜レポートに書いてください。

・「演習」とは、学生が発表・討議を行うことを中心とした授業形式のことです。そのため、自

分たちが授業を作っていくという意識を持って、積極的に関わろうとしないと、本人にとっ

て退屈な授業になると思われますので、注意してください。

[演習概要] 履 修 条 件 特になし。報道(テレビ・新聞・ラジオ等)に関心をもつことが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

構造的暴力の仕組みを理解し、表象、表現、現象から身近に潜む「暴力」の構造を見出すこと、

見出す習慣を身につけることを目標とする演習です。

授 業 概 要 「平和」「安全」「平等」といった言葉が発するイメージと対置概念について、報道、映画、絵

本、文学などから読み解き、討論します。テレビドラマや 、広告のほか、日常にある「常識」

や道徳観のなかにも、立場や属性によっては不愉快に感じ、いわれなき差別を受ける場合もあ

ります。そのような「日常」について気づくこと、さらに「核兵器」に代表される国際関係に

おける直接的暴力から生み出された表現などの問題点を考察し、自分の表現で発表することで

メディアリテラシーを身につけていきます。

授 業 計 画 春学期

第1回 ガイダンス 演習の目的と目標の確認

第2回 構造的暴力の概念を学ぶ① 平和学の系譜と暴力の発見

第3回 構造的暴力の概念を学ぶ② 平和教育

第4回 構造的暴力の概念を学ぶ③ 直接的暴力

第5回 構造的暴力の概念を学ぶ④ 文化的暴力

第6回 課題発表/広告にひそむ暴力

第7回 課題発表/ジェンダーを考える

第8回 課題発表/映像にひそむ暴力

第9回 課題発表/ポピュラーカルチャーと暴力

第 回 課題発表/アートと暴力

第 回 課題発表/コミックと表現の自由

第 回 課題発表/報道と暴力

第 回 課題発表/労働と暴力

第 回 討論とまとめ(秋学期の共通研究テーマの検討)

秋学期

第1回 共通テーマを深めるためのワークショップ① テーマ1の議論と決定

第2回 共通テーマを深めるためのワークショップ② テーマ2の議論と決定

第3回 共通テーマを深めるためのワークショップ③ テーマ3の議論と決定

第4回 テーマ1の共同研究(資料調査)

担 当 氏 名 市田 真理

演 習 テ ー マ 構造的暴力を読みとく

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

新聞・雑誌から記事をひとつ選び、そこから読み取れる「構造的暴力」について自分の

見解を論じなさい。引用した記事を必ず添付すること( のみは不可)。記事の年代

は問いませんが、発行年月日を明記すること。またなぜこの記事に関心を持ったかにつ

いても書いてください。

【書式・枚数】

A4用紙2枚~3枚程度( 字~ 字)図表・統計も含む

251 252

第5回 テーマ1の共同研究(文献調査)

第6回 テーマ1の共同研究(中間発表)

第7回 テーマ2の共同研究(資料調査)

第8回 テーマ2の共同研究(文献調査)

第9回 テーマ2の共同研究(中間発表)

第 回 テーマ3の共同研究(資料調査)

第 回 テーマ3の共同研究(文献調査)

第 回 テーマ3の共同研究(中間発表)

第 回 討論

第 回 まとめ

春学期は課題発表(各自の研究発表)によって各回のテーマは変化していきます。必要に応じ

てフィールドワークや調査等も行います。

評 価 方 法 出席 %と発表・討論 %で評価します。ただし無断欠席、出席が %に満たない場合は

判定とする。

テ キ ス ト

参考文献等

レジュメ、新聞切り抜き等、適宜資料を配布する

授 業 外 の

学 習 活 動

新聞、雑誌、テレビ、広告、ネットメディア等で時事問題・ニュースに関心を持つ。演習前に

目を通して授業に臨むことが望ましい。

そ の 他

特 記 事 項

[演習概要] 履 修 条 件 演習として学内外で実施する実習・企画に参加することが求められる。

少人数演習なので、1年時に導入演習や英語・第二外国語において出席回数不足などの理由で

落第していないことが望ましい。特別な理由があって落第した場合は、その旨説明を求めるこ

とがある。

末尾の「その他特記事項/授業外の学習活動」を必ず読むこと。

科 目 目 的

到 達 目 標

3年次以降の専門演習、あるいは4年次の教育実習への準備となることを本演習の目的とし、

本演習で実施する企画への参加および演習内での発表・意見交換・レポート執筆を通じて、最

新技術への理解並びに教育指導能力・表現力などを高めることを本演習の到達目標とする。小

中学校等での模擬授業の実施を考えているので、教職課程を履修する予定の学生は積極的に参

加して欲しい。

授 業 概 要 以下の2つのテーマに基づき演習を実施する。

1) ロボット技術の実際を学ぶ

最近教育分野において、「 教育」

の重要性がうたわれている。そこで本演習では、「 」という教材を用いて

ロボットの作成やプログラミング 簡易的なもので専門的スキルは不要 を学び、その内容

を企画 小中学校向けのイベント等 を通じて社会に還元する活動を行う。企画終了後、振

り返りレポートを作成する。

2) レポート「イノベーションの芽をさがす」の作成

最近、「イノベーション」という言葉が盛んに使われている。技術革新によって、我々の社会

にどのような変化をもたらすのか、資料をもとに検討して、レポートを作成する。以下の例を

挙げてみる。

・義手や義足の開発が進むと、パラリンピックはどうなるのか。

・自動車の「自動運転」が実現したら、運転免許証は不要になるのか。

・スーパーコンピュータが東大の入試を解けるようになったら、東大生は要らなくなるのか。

授 業 計 画 以下のような内容の予定である。学外での企画実施およびその準備をもってその週の演習に充

てる可能性があるので、その点留意しておくこと。

担 当 氏 名 岡田 大士

演 習 テ ー マ ロボット・ 技術と私たちの未来

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

●下記テーマの内容を以下の体裁に従って書くこと。

▼本文冒頭に 応募理由書 というタイトル 表題 を付ける

▼「私の自己紹介」「本演習を選んだ動機」という見出しと(必要があれば小見出しを

つける)、相当する内容を記述する

【書式・枚数】

●本文 字前後・全体をA4用紙1枚にレイアウトし、ワープロを使って作成する

●担当教員から面接時間に関する案内を出すので、受信可能なメールアドレスを、事務

室のレポート表紙に記入するとともに、レポート提出直後に、提出したことを

に電子メールで知らせること(表題に学籍番号・氏名・

基礎演習応募と明記すること)。

253 254

基礎演習

Page 7: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

<春学期>

1.オリエンテーション

2. を用いたロボットプログラミング(1)キットの構成を知る

3. を用いたロボットプログラミング(2)プログラミング入門

4. を用いたロボットプログラミング(3)ロボットを動かす

5. を用いたロボットプログラミング(4)タッチセンサーを使う

6. を用いたロボットプログラミング(5)超音波センサーを使う

7. を用いたロボットプログラミング(6)光センサーを使う

8. を用いたロボットプログラミング(7)複数のセンサーを使う

9.ゼミ合宿準備 1 合宿内容の計画

.春の小中学校向け企画(1)実習先の検討

.春の小中学校向け企画(2)実習後の振り返り

.ゼミ合宿準備 2 詳細な行程と内容の確認

.秋の小中学校向け企画の検討

.春学期の総括

<夏休み>ゼミ合宿(企画および秋学期の準備)

<秋学期>

1.ゼミ合宿の総括

2.秋の小中学校向け企画(1)内容の検討

3.秋の小中学校向け企画(2)発表の準備

4.秋の小中学校向け企画(3)資料の準備

5.秋の小中学校向け企画(4)実習後のふりかえり

6.ゼミ論集の編集打ち合わせ

7.図書館データベース講習

8.期末レポート「ノベーションの芽をさがす」構想発表会

9.春・秋の小中学校向け企画の報告書の検討

.レポートを書くためのワープロの使い方講習

.期末レポート「ノベーションの芽をさがす」中間発表会

.期末レポート「ノベーションの芽をさがす」最終発表会

.ゼミ論集の最終確認

.総括

評 価 方 法 演習・行事への出席、発表の準備・発言、レポートの出来などを参考に総合的に評価する。出

席および発表とレポートの出来で ずつの評価とする予定であるが、たとえば出席状況がよ

くてもレポートが提出できなかった場合 逆も同様 は、「不可」にする場合がある。

テ キ ス ト

参考文献等

テキストは随時指定する。

<参考書>山口裕之 『コピペと言われないレポートの書き方教室』 新曜社¥

レポート執筆時の引用の扱い方が勉強になる。

授 業 外 の

学 習 活 動

実習は土曜 春学期 回・秋学期 回程度 に行われる予定である。参加内容も評価対象とする

ので、欠席しないこと。

春学期火曜4限の総合講座「情報技術と未来」を併せて履修することが望ましい。

指定されたニュース・報道番組には目を通すこと。授業時間内に紹介してもらうことがある。

発表の準備・反省と秋学期の準備のため、ゼミ合宿を行う予定である。

そ の 他

特 記 事 項

重要 本演習は、教職課程の「情報機器の操作」には該当しない。別途「情報処理1・2」「情

報処理論 1・2」「情報処理論 1・2」のいずれかを履修し、所定の単位を取得すること。

大学外での実習を行うための保険に加入する予定であるので、保険料( 円程度)を準備し

ておくこと。

プログラミングに関しては、コンピュータ初心者でも問題ない ある意味 よりは簡単な

ものを用いる。

255 256

[演習概要] 履 修 条 件 日本の近現代の流れを1つのつながりとして理解するためにも、演習と合わせて、歴史Aを

履修することを望みます。さらに、政治史Aをはじめとした関連科目を学ぶことを奨めます。 科 目 目 的

到 達 目 標

断片的な知識にとらわれず、まず歴史の流れをつかむこと。そのうえで、自ら身近な問題を

発見し、関心の翼を広げ、歴史をひも解いていく習慣を身につけていくことが、到達目標です。

ただ、それだけに止まらず、ゼミでの出会いを活かして、将来につながるかけがえのない仲間

をつくることも、演習ならではの目的として重視します。人間関係を学びながら、自らの主体

性・協調性を養いつつ、常日ごろから人との出会いを大切にする心がけも、身につけていって

ほしいと考えています。

授 業 概 要 敗戦から 年が経過した現在、私たちにとって、戦後はどのような時代だったのか?戦争で

提起された問題が未解決のまま押し流されていく現状にあって、いまその歩みが問われていま

す。過去と切れた「未来志向」という言葉が独り歩きするなかで、あらためて戦争の教訓と「戦

後精神」をつかみ直し、対話に基づく相互信頼の基盤を構築する必要性に迫られているのでは

ないでしょうか?

そこで、このゼミでは日本近現代史を扱い、特に、地域からみた歴史にウエイトを置くこと

にします。ただ、高校で日本史を学んでいない学生も多いと思うので、はじめに大まかな歴史

の流れをつかんでから、身近な地域を採りあげ、より一層理解を深めていく予定です。その一

方で、ゼミは人間関係を学ぶ場でもあり、できるだけゼミ員同士の交流の機会を多くつくって、

専門演習への橋渡しをしたいと考えています。 授 業 計 画 1.ガイダンス1(自己紹介・輪読担当・ゼミに臨む基本姿勢)

2.ガイダンス2(ゼミ活動方針)

3.『日本の歴史 日本の現代』輪読1(敗戦と占領)

4.『日本の歴史 日本の現代』輪読2(対日講和条約と日米安全保障条約)

5.『日本の歴史 日本の現代』輪読3(高度経済成長への道)

6.『日本の歴史 日本の現代』輪読4(公害と住民運動・沖縄)

7.『日本の歴史 日本の現代』輪読5(経済大国化と国際化)

8.『日本の歴史 日本の現代』輪読6(冷戦の終結・バブル経済とその崩壊)

9.『多摩百年のあゆみ』輪読1(自由民権運動と三多摩移管問題)

.『多摩百年のあゆみ』輪読2(多摩の織物業と大正デモクラシー)

.『多摩百年のあゆみ』輪読3(都制編入運動と軍都の形成)

.『多摩百年のあゆみ』輪読4(戦後地域文化運動とガチャマン景気)

.『多摩百年のあゆみ』輪読5(首都圏整備計画と工業化・都市化)

.『多摩百年のあゆみ』輪読6(ハイテク化・産業の空洞化・人口減少)

.映像を用いた特別授業(尾崎喜八と富士見村の人びと)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読1(柏木忠俊・福澤諭吉・福住正兄)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読2(伊藤博文・山県有朋・片岡永左衛門)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読3(北村透谷・北原白秋・福田正夫)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読4(竹内善作・石井富之助・吉川英治)

担 当 氏 名 沖川 伸夫

演 習 テ ー マ 地域からみた戦後日本

履 修 人 員 名

選 抜 方 法 面接試験

.『小田原の文化をよみなおす』輪読5(戦後文化サークル・長谷川如是閑・岡部義一)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読6(北村透谷百年祭・相沢栄一・夜の会フォーラム)

.夏休みの課題のレポート報告1(糸川英夫と国分寺市)

.夏休みの課題のレポート報告2(岡村幸四郎・矢口新と川口市)

.夏休みの課題のレポート報告3(渋谷定輔と富士見市)

.夏休みの課題のレポート報告4(原田正純と水俣市)

.夏休みの課題のレポート報告5(加藤隆太郎と練馬区)

.夏休みの課題のレポート報告6(飛鳥田一雄と横浜市)

.まとめ(地域と人物の係わりから歴史を学ぶ意味)

夏休みの課題として、レポートの作成を求め、後期には、そのレポートについて報告する時

間を設けます。また、後期終了後に、課外授業としてフィールドワークを実施する予定です。

ちなみに、後期のレポート報告の内容は、前年度のゼミ生が採り上げた人物と地域を示してい

ます。上記の授業計画は、あくまでも予定であり、特にゼミ員の人数によっては、変更する可

能性があることを留意してください。

評 価 方 法 毎回の出席はもちろんのこと、ゼミに対する積極的姿勢を基準に、報告・司会・議論での発

言、提出したレポートの内容、課外授業への参加を総合的に評価します。数字では、表現しに

くいが、平常点( %)・レポート( %)というイメージです。したがって、出席率が %

に満たない者、レポートを提出していない者は、単位を取得することができません。 テ キ ス ト

参考文献等

鹿野政直『日本の歴史 日本の現代』岩波書店、 年 ¥ +税

多摩百年史研究会編『多摩百年のあゆみ』けやき出版、 年 ¥ +税

金原左門『小田原の文化をよみなおす』夢工房、 年 ¥ +税

高村直助『都市横浜の半世紀─震災復興から高度成長まで』有隣堂、 年 ¥ +税

ゼミ員の人数や関心によっては、上記以外のテキストに変更する場合もあります。

授 業 外 の

学 習 活 動

まず、テキストを丹念に読みこと。そのうえで、参考文献(地域史・自治体史を含む)を図

書館で自主的に調べるなど、予習・復習を十分したうえで、授業に臨んでください。レポート

作成の際には、自分自身で斬新なテーマを決めて、対象とする地域の市町村図書館や博物館を

利用するなど、新たな発見に向けて、創意工夫して調査することが求められます。

そ の 他

特 記 事 項

演習はひとつの出会いであり、その後の人生を変えるターニング・ポイントになるかもしれ

ません。積極的に学ぶ意欲を失うことなく、さまざまな人との刺激的な交流を楽しみながら、

自らのコミュニケーション能力も高めていく機会にしてほしいと思います。

257 258

Page 8: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

<春学期>

1.オリエンテーション

2. を用いたロボットプログラミング(1)キットの構成を知る

3. を用いたロボットプログラミング(2)プログラミング入門

4. を用いたロボットプログラミング(3)ロボットを動かす

5. を用いたロボットプログラミング(4)タッチセンサーを使う

6. を用いたロボットプログラミング(5)超音波センサーを使う

7. を用いたロボットプログラミング(6)光センサーを使う

8. を用いたロボットプログラミング(7)複数のセンサーを使う

9.ゼミ合宿準備 1 合宿内容の計画

.春の小中学校向け企画(1)実習先の検討

.春の小中学校向け企画(2)実習後の振り返り

.ゼミ合宿準備 2 詳細な行程と内容の確認

.秋の小中学校向け企画の検討

.春学期の総括

<夏休み>ゼミ合宿(企画および秋学期の準備)

<秋学期>

1.ゼミ合宿の総括

2.秋の小中学校向け企画(1)内容の検討

3.秋の小中学校向け企画(2)発表の準備

4.秋の小中学校向け企画(3)資料の準備

5.秋の小中学校向け企画(4)実習後のふりかえり

6.ゼミ論集の編集打ち合わせ

7.図書館データベース講習

8.期末レポート「ノベーションの芽をさがす」構想発表会

9.春・秋の小中学校向け企画の報告書の検討

.レポートを書くためのワープロの使い方講習

.期末レポート「ノベーションの芽をさがす」中間発表会

.期末レポート「ノベーションの芽をさがす」最終発表会

.ゼミ論集の最終確認

.総括

評 価 方 法 演習・行事への出席、発表の準備・発言、レポートの出来などを参考に総合的に評価する。出

席および発表とレポートの出来で ずつの評価とする予定であるが、たとえば出席状況がよ

くてもレポートが提出できなかった場合 逆も同様 は、「不可」にする場合がある。

テ キ ス ト

参考文献等

テキストは随時指定する。

<参考書>山口裕之 『コピペと言われないレポートの書き方教室』 新曜社¥

レポート執筆時の引用の扱い方が勉強になる。

授 業 外 の

学 習 活 動

実習は土曜 春学期 回・秋学期 回程度 に行われる予定である。参加内容も評価対象とする

ので、欠席しないこと。

春学期火曜4限の総合講座「情報技術と未来」を併せて履修することが望ましい。

指定されたニュース・報道番組には目を通すこと。授業時間内に紹介してもらうことがある。

発表の準備・反省と秋学期の準備のため、ゼミ合宿を行う予定である。

そ の 他

特 記 事 項

重要 本演習は、教職課程の「情報機器の操作」には該当しない。別途「情報処理1・2」「情

報処理論 1・2」「情報処理論 1・2」のいずれかを履修し、所定の単位を取得すること。

大学外での実習を行うための保険に加入する予定であるので、保険料( 円程度)を準備し

ておくこと。

プログラミングに関しては、コンピュータ初心者でも問題ない ある意味 よりは簡単な

ものを用いる。

255 256

[演習概要] 履 修 条 件 日本の近現代の流れを1つのつながりとして理解するためにも、演習と合わせて、歴史Aを

履修することを望みます。さらに、政治史Aをはじめとした関連科目を学ぶことを奨めます。 科 目 目 的

到 達 目 標

断片的な知識にとらわれず、まず歴史の流れをつかむこと。そのうえで、自ら身近な問題を

発見し、関心の翼を広げ、歴史をひも解いていく習慣を身につけていくことが、到達目標です。

ただ、それだけに止まらず、ゼミでの出会いを活かして、将来につながるかけがえのない仲間

をつくることも、演習ならではの目的として重視します。人間関係を学びながら、自らの主体

性・協調性を養いつつ、常日ごろから人との出会いを大切にする心がけも、身につけていって

ほしいと考えています。

授 業 概 要 敗戦から 年が経過した現在、私たちにとって、戦後はどのような時代だったのか?戦争で

提起された問題が未解決のまま押し流されていく現状にあって、いまその歩みが問われていま

す。過去と切れた「未来志向」という言葉が独り歩きするなかで、あらためて戦争の教訓と「戦

後精神」をつかみ直し、対話に基づく相互信頼の基盤を構築する必要性に迫られているのでは

ないでしょうか?

そこで、このゼミでは日本近現代史を扱い、特に、地域からみた歴史にウエイトを置くこと

にします。ただ、高校で日本史を学んでいない学生も多いと思うので、はじめに大まかな歴史

の流れをつかんでから、身近な地域を採りあげ、より一層理解を深めていく予定です。その一

方で、ゼミは人間関係を学ぶ場でもあり、できるだけゼミ員同士の交流の機会を多くつくって、

専門演習への橋渡しをしたいと考えています。 授 業 計 画 1.ガイダンス1(自己紹介・輪読担当・ゼミに臨む基本姿勢)

2.ガイダンス2(ゼミ活動方針)

3.『日本の歴史 日本の現代』輪読1(敗戦と占領)

4.『日本の歴史 日本の現代』輪読2(対日講和条約と日米安全保障条約)

5.『日本の歴史 日本の現代』輪読3(高度経済成長への道)

6.『日本の歴史 日本の現代』輪読4(公害と住民運動・沖縄)

7.『日本の歴史 日本の現代』輪読5(経済大国化と国際化)

8.『日本の歴史 日本の現代』輪読6(冷戦の終結・バブル経済とその崩壊)

9.『多摩百年のあゆみ』輪読1(自由民権運動と三多摩移管問題)

.『多摩百年のあゆみ』輪読2(多摩の織物業と大正デモクラシー)

.『多摩百年のあゆみ』輪読3(都制編入運動と軍都の形成)

.『多摩百年のあゆみ』輪読4(戦後地域文化運動とガチャマン景気)

.『多摩百年のあゆみ』輪読5(首都圏整備計画と工業化・都市化)

.『多摩百年のあゆみ』輪読6(ハイテク化・産業の空洞化・人口減少)

.映像を用いた特別授業(尾崎喜八と富士見村の人びと)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読1(柏木忠俊・福澤諭吉・福住正兄)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読2(伊藤博文・山県有朋・片岡永左衛門)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読3(北村透谷・北原白秋・福田正夫)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読4(竹内善作・石井富之助・吉川英治)

担 当 氏 名 沖川 伸夫

演 習 テ ー マ 地域からみた戦後日本

履 修 人 員 名

選 抜 方 法 面接試験

.『小田原の文化をよみなおす』輪読5(戦後文化サークル・長谷川如是閑・岡部義一)

.『小田原の文化をよみなおす』輪読6(北村透谷百年祭・相沢栄一・夜の会フォーラム)

.夏休みの課題のレポート報告1(糸川英夫と国分寺市)

.夏休みの課題のレポート報告2(岡村幸四郎・矢口新と川口市)

.夏休みの課題のレポート報告3(渋谷定輔と富士見市)

.夏休みの課題のレポート報告4(原田正純と水俣市)

.夏休みの課題のレポート報告5(加藤隆太郎と練馬区)

.夏休みの課題のレポート報告6(飛鳥田一雄と横浜市)

.まとめ(地域と人物の係わりから歴史を学ぶ意味)

夏休みの課題として、レポートの作成を求め、後期には、そのレポートについて報告する時

間を設けます。また、後期終了後に、課外授業としてフィールドワークを実施する予定です。

ちなみに、後期のレポート報告の内容は、前年度のゼミ生が採り上げた人物と地域を示してい

ます。上記の授業計画は、あくまでも予定であり、特にゼミ員の人数によっては、変更する可

能性があることを留意してください。

評 価 方 法 毎回の出席はもちろんのこと、ゼミに対する積極的姿勢を基準に、報告・司会・議論での発

言、提出したレポートの内容、課外授業への参加を総合的に評価します。数字では、表現しに

くいが、平常点( %)・レポート( %)というイメージです。したがって、出席率が %

に満たない者、レポートを提出していない者は、単位を取得することができません。 テ キ ス ト

参考文献等

鹿野政直『日本の歴史 日本の現代』岩波書店、 年 ¥ +税

多摩百年史研究会編『多摩百年のあゆみ』けやき出版、 年 ¥ +税

金原左門『小田原の文化をよみなおす』夢工房、 年 ¥ +税

高村直助『都市横浜の半世紀─震災復興から高度成長まで』有隣堂、 年 ¥ +税

ゼミ員の人数や関心によっては、上記以外のテキストに変更する場合もあります。

授 業 外 の

学 習 活 動

まず、テキストを丹念に読みこと。そのうえで、参考文献(地域史・自治体史を含む)を図

書館で自主的に調べるなど、予習・復習を十分したうえで、授業に臨んでください。レポート

作成の際には、自分自身で斬新なテーマを決めて、対象とする地域の市町村図書館や博物館を

利用するなど、新たな発見に向けて、創意工夫して調査することが求められます。

そ の 他

特 記 事 項

演習はひとつの出会いであり、その後の人生を変えるターニング・ポイントになるかもしれ

ません。積極的に学ぶ意欲を失うことなく、さまざまな人との刺激的な交流を楽しみながら、

自らのコミュニケーション能力も高めていく機会にしてほしいと思います。

257 258

基礎演習

Page 9: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 特になし

科 目 目 的

到 達 目 標

アメリカ独立戦争とフランス革命について、当時の史料を読み、考察する。

史料を読み解く面白さを獲得する。

授 業 概 要 ・アメリカ独立戦争に大きな影響を与えたトーマス・ペインの『コモン・センス』を読み解き、アメリカ独立

戦争について考察する。

・フランス革命前夜に身分特権を批判したシィエスの『第三身分とは何か』を読み解き、フランス革命に

ついて考察する。

・アメリカ独立戦争とフランス革命に関係するテーマを決め、小論文を作成する。

授 業 計 画 第1回 ガイダンス

第2回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む① 政府の起源について

第3回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む② イギリス憲法について

第4回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む③ 王政について

第5回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む④ 世襲制について

第6回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑤ アメリカの現状について

第7回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑥ 分離独立論について

第8回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑦ 自然権について

第9回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑧ アメリカの現在の力について

第10回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑨ 独立宣言の必要性について

第11回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑩ 付記(イギリスからの分離について)

第12回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑪ 付記(和解と独立とを比べて)

第13回 「独立宣言」を分析する。

第14回 「合衆国憲法」等を分析する。

第15回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む① 第1章 第三身分とは何か

第16回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む② 第2章 第三身分はこれまで何であったか

第17回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む③ 第3章(1) 第三身分の第一の要求

第18回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む④ 第3章(2)(3) 第三身分の第二、第三の要求

第19回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑤ 第4章(1)(2)(3) 州議会、名士会、愛国派

第20回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑥ 第4章(4)(5) 平等に税を負担する約束

第21回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑦ 第4章(6)(7) イギリス憲法体制の模倣提案

第22回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑧ 第5章前半 何をなすべきであったか

第23回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑨ 第5章後半 原理の帰結

第24回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑩ 第6章前半 残された課題

担 当 氏 名 河合 美喜夫

演 習 テ ー マ アメリカ独立、フランス革命の史料を読み解く

履 修 人 員 6名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

アメリカ独立とフランス革命の世界史的役割について

【書式・枚数】

A4 2枚

第25回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑪ 第6章後半 いくつかの原理についての補論

第26回 「人権宣言」を分析する。

第27回 「ジロンド憲法草案」等を分析する。

第28回 小論文作成

評 価 方 法 平常点60点 レポート、小論文提出40点

テ キ ス ト

参考文献等

トーマス・ペイン著、小松春雄訳『コモン・センス』岩波文庫、 年

シィエス著、稲本洋之助ほか訳『第三身分とは何か』岩波文庫、 年

高木八尺ほか編『人権宣言集』岩波文庫、 年

授 業 外 の

学 習 活 動

予習、復習を十分にして授業に臨むこと。

そ の 他

特 記 事 項

関連する文献を適宜紹介し、参考にする。

259 260

[演習概要] 履 修 条 件 企業倫理や研究倫理などの授業を履修するか、関連する著作を読んでおくことが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

企業や研究の倫理、人工知能について学び調べることにより、倫理面の重要性を理解するとと

もに、就業予定の職業について考える際に役立てる。並行して、プレゼンテーションやレポー

ト作成の練習を行う。

授 業 概 要 我が国では近年、研究不正や企業不祥事の報道が目立っている。研究倫理や企業倫理の授業が

なかったことが理由の一つだと思われる。そこでまず、研究倫理、レポートの書き方、プレゼ

ンの仕方について学びたい。その後は、参加者それぞれのテーマに取り組みたい。 授 業 計 画 【前半 回】

( )ガイダンス(授業の意義・目的・計画、成績評価、授業参加者の自己紹介など)

( )研究者倫理(教員、 :科学の目的・生産物、実験データの扱い方、など)

( )研究者倫理(教員、 :価値観、競争と利益相反・利害衝突、など)

( )研究者倫理(教員、 :出版と公開、業績評価と表記、著者名の扱い方、など)

( )研究者倫理(教員、 :不正行為・倫理違反と対処法、説明責任、など)

( )テキスト( )(教員、レポートの役割、事実と意見の区別: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、レポート作成の手順: 頁、材料の収集: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、レポートの構成: 頁、叙述の順序: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、事実と意見の記述: 頁、パラグラフ: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、読みやすい文章: 頁、文章の評価: 頁)

( )テキスト( )(学生3人、分かりやすいスライド・プレゼンの流れ: 章、

プレゼンの構造・情報の選択: 章、場と聴衆・スライド構成の点検事項: 章)

( )テキスト( )(学生3人、スライド作成の基本・短く単純なメッセージ: 章、

デザイン的手法・文字の読みやすさ: 章、配色の原則・グラフの原則: 章)

( )テキスト( )(学生3人、表デザインの原則・写真とイラストの原則: 章、

図形の見栄え・評価軸: 章、全体構成を伝える・現在位置を示す: 章)

( )夏休み中の課題と目標(教員・学生全員、プレゼン)

【後半 回】

( )教員プレゼン(夏休み中の成果、質疑応答、他)、学生プレゼンの予定の決定など

( )レポート課題検討会①(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会②(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会③(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

担 当 氏 名 菊地 重秋

演 習 テ ー マ 「知的専門職などの倫理」や「人工知能( )」について考える

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

「志望動機」と題して次の点について小見出しを立てて書いてください。( )自己紹介、

( )志望動機——○○について考えたいわけ(注記:「○○」には自分が調べたいこと

を書いてください。)

【書式・枚数】

ワープロ使用、A4用紙・1頁(文字サイズは ポイントで)

( )レポート課題検討会④(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会⑤(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会⑥(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑦(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑧(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑨(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑩(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題・完成版・発表会①(受講生 ・ ・ ・ 対象)

( )レポート課題・完成版・発表会②(受講生 ・ ・ ・ 対象)

( )レポート課題・完成版・発表会③(受講生 ・ 対象、総合評価・他) 評 価 方 法 担当: %、8千字〜1万字のレポート1件: %とする予定。但し、出席率が %に満たな

い場合や課題を提出しない場合は、 判定とする。 テ キ ス ト

参考文献等

テキスト(貸与予定):

( )木下是雄『レポートの組み立て方』筑摩書房(文庫、 )、 : ;

( )宮野公樹『研究発表のためのスライドデザイン』講談社( )、

資料・プリント等:配布予定

参考文献の例(下記文献または類書を読むよう推奨します):

( )宮野公樹『学生・研究者のための使える スライドデザイン』化学同人( )、

;( )ダン・アリエリー『ずる――噓とごまかしの行動経済学』早川書房

(文庫、 )、 : ;( )水谷雅一『経営倫理学のすすめ』丸善( )、

授 業 外 の

学 習 活 動

最終的にレポートとプレゼン用スライド原稿を作成して提出すれば良いわけですが、その過

程で、資料の集め方や原稿の作り方も身につけて欲しい、と考えます。そこで、プレゼンとレ

ポートの参考文献を自ら探して活用するように推奨します。(自習課題)

当授業は、他人(学生や教員)のプレゼンなどを参考にしつつ、テーマに沿って文献資料な

どを集め、自分のプレゼンとレポートを完成させる「練習」を行うことがポイントです。そこ

で、他人の発表などは自分の参考になるものと考え、改善点や調べ方を発表者とともに考え、

色々提案して欲しいと思います。

また、当然ながら、自分の発表などのために、自ら考え調べなければなりませんが、他人か

らの提案等についても前向きに検討して欲しいと思います。

そ の 他

特 記 事 項

(★)教員との連絡方法については、授業中や授業前後で間に合わないようであれば、電話や

電子メールなども活用します。なお、「菊地重秋」を用いてサイニー( )やウェブ上で検

索すると、教員の最近の論文などを閲覧することができます。

(★)今までの参加者のテーマ例:企業の営業秘密流出問題と倫理;ロボット兵器の進化と倫

理;安楽死の倫理;出生前診断の倫理;アカハラ(アカデミック・ハラスメント);日本の研究

不正;弁護士の懲戒処分の傾向と対策;会計検査制度の概要と問題点;脳死と臓器移植;

について(現状、可能性、問題点、等);企業会計不正(東芝など)の再発防止;遺伝子組換え

作物の現状・問題点;地方公務員の倫理。

(★)今回の推奨テーマの例:人工知能( )、ロボット、大学と軍事研究、ゲノム編集

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Page 10: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 特になし

科 目 目 的

到 達 目 標

アメリカ独立戦争とフランス革命について、当時の史料を読み、考察する。

史料を読み解く面白さを獲得する。

授 業 概 要 ・アメリカ独立戦争に大きな影響を与えたトーマス・ペインの『コモン・センス』を読み解き、アメリカ独立

戦争について考察する。

・フランス革命前夜に身分特権を批判したシィエスの『第三身分とは何か』を読み解き、フランス革命に

ついて考察する。

・アメリカ独立戦争とフランス革命に関係するテーマを決め、小論文を作成する。

授 業 計 画 第1回 ガイダンス

第2回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む① 政府の起源について

第3回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む② イギリス憲法について

第4回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む③ 王政について

第5回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む④ 世襲制について

第6回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑤ アメリカの現状について

第7回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑥ 分離独立論について

第8回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑦ 自然権について

第9回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑧ アメリカの現在の力について

第10回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑨ 独立宣言の必要性について

第11回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑩ 付記(イギリスからの分離について)

第12回 トーマス・ペイン『コモン・センス』を読む⑪ 付記(和解と独立とを比べて)

第13回 「独立宣言」を分析する。

第14回 「合衆国憲法」等を分析する。

第15回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む① 第1章 第三身分とは何か

第16回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む② 第2章 第三身分はこれまで何であったか

第17回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む③ 第3章(1) 第三身分の第一の要求

第18回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む④ 第3章(2)(3) 第三身分の第二、第三の要求

第19回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑤ 第4章(1)(2)(3) 州議会、名士会、愛国派

第20回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑥ 第4章(4)(5) 平等に税を負担する約束

第21回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑦ 第4章(6)(7) イギリス憲法体制の模倣提案

第22回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑧ 第5章前半 何をなすべきであったか

第23回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑨ 第5章後半 原理の帰結

第24回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑩ 第6章前半 残された課題

担 当 氏 名 河合 美喜夫

演 習 テ ー マ アメリカ独立、フランス革命の史料を読み解く

履 修 人 員 6名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

アメリカ独立とフランス革命の世界史的役割について

【書式・枚数】

A4 2枚

第25回 シィエスの『第三身分とは何か』を読む⑪ 第6章後半 いくつかの原理についての補論

第26回 「人権宣言」を分析する。

第27回 「ジロンド憲法草案」等を分析する。

第28回 小論文作成

評 価 方 法 平常点60点 レポート、小論文提出40点

テ キ ス ト

参考文献等

トーマス・ペイン著、小松春雄訳『コモン・センス』岩波文庫、 年

シィエス著、稲本洋之助ほか訳『第三身分とは何か』岩波文庫、 年

高木八尺ほか編『人権宣言集』岩波文庫、 年

授 業 外 の

学 習 活 動

予習、復習を十分にして授業に臨むこと。

そ の 他

特 記 事 項

関連する文献を適宜紹介し、参考にする。

259 260

[演習概要] 履 修 条 件 企業倫理や研究倫理などの授業を履修するか、関連する著作を読んでおくことが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

企業や研究の倫理、人工知能について学び調べることにより、倫理面の重要性を理解するとと

もに、就業予定の職業について考える際に役立てる。並行して、プレゼンテーションやレポー

ト作成の練習を行う。

授 業 概 要 我が国では近年、研究不正や企業不祥事の報道が目立っている。研究倫理や企業倫理の授業が

なかったことが理由の一つだと思われる。そこでまず、研究倫理、レポートの書き方、プレゼ

ンの仕方について学びたい。その後は、参加者それぞれのテーマに取り組みたい。 授 業 計 画 【前半 回】

( )ガイダンス(授業の意義・目的・計画、成績評価、授業参加者の自己紹介など)

( )研究者倫理(教員、 :科学の目的・生産物、実験データの扱い方、など)

( )研究者倫理(教員、 :価値観、競争と利益相反・利害衝突、など)

( )研究者倫理(教員、 :出版と公開、業績評価と表記、著者名の扱い方、など)

( )研究者倫理(教員、 :不正行為・倫理違反と対処法、説明責任、など)

( )テキスト( )(教員、レポートの役割、事実と意見の区別: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、レポート作成の手順: 頁、材料の収集: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、レポートの構成: 頁、叙述の順序: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、事実と意見の記述: 頁、パラグラフ: 頁)

( )テキスト( )(学生2人、読みやすい文章: 頁、文章の評価: 頁)

( )テキスト( )(学生3人、分かりやすいスライド・プレゼンの流れ: 章、

プレゼンの構造・情報の選択: 章、場と聴衆・スライド構成の点検事項: 章)

( )テキスト( )(学生3人、スライド作成の基本・短く単純なメッセージ: 章、

デザイン的手法・文字の読みやすさ: 章、配色の原則・グラフの原則: 章)

( )テキスト( )(学生3人、表デザインの原則・写真とイラストの原則: 章、

図形の見栄え・評価軸: 章、全体構成を伝える・現在位置を示す: 章)

( )夏休み中の課題と目標(教員・学生全員、プレゼン)

【後半 回】

( )教員プレゼン(夏休み中の成果、質疑応答、他)、学生プレゼンの予定の決定など

( )レポート課題検討会①(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会②(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会③(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

担 当 氏 名 菊地 重秋

演 習 テ ー マ 「知的専門職などの倫理」や「人工知能( )」について考える

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

「志望動機」と題して次の点について小見出しを立てて書いてください。( )自己紹介、

( )志望動機——○○について考えたいわけ(注記:「○○」には自分が調べたいこと

を書いてください。)

【書式・枚数】

ワープロ使用、A4用紙・1頁(文字サイズは ポイントで)

( )レポート課題検討会④(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会⑤(受講生 ・ 対象、レポートの構成を考える)

( )レポート課題検討会⑥(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑦(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑧(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑨(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題検討会⑩(受講生 ・ 対象、構成の再検討・追加調査を考える)

( )レポート課題・完成版・発表会①(受講生 ・ ・ ・ 対象)

( )レポート課題・完成版・発表会②(受講生 ・ ・ ・ 対象)

( )レポート課題・完成版・発表会③(受講生 ・ 対象、総合評価・他) 評 価 方 法 担当: %、8千字〜1万字のレポート1件: %とする予定。但し、出席率が %に満たな

い場合や課題を提出しない場合は、 判定とする。 テ キ ス ト

参考文献等

テキスト(貸与予定):

( )木下是雄『レポートの組み立て方』筑摩書房(文庫、 )、 : ;

( )宮野公樹『研究発表のためのスライドデザイン』講談社( )、

資料・プリント等:配布予定

参考文献の例(下記文献または類書を読むよう推奨します):

( )宮野公樹『学生・研究者のための使える スライドデザイン』化学同人( )、

;( )ダン・アリエリー『ずる――噓とごまかしの行動経済学』早川書房

(文庫、 )、 : ;( )水谷雅一『経営倫理学のすすめ』丸善( )、

授 業 外 の

学 習 活 動

最終的にレポートとプレゼン用スライド原稿を作成して提出すれば良いわけですが、その過

程で、資料の集め方や原稿の作り方も身につけて欲しい、と考えます。そこで、プレゼンとレ

ポートの参考文献を自ら探して活用するように推奨します。(自習課題)

当授業は、他人(学生や教員)のプレゼンなどを参考にしつつ、テーマに沿って文献資料な

どを集め、自分のプレゼンとレポートを完成させる「練習」を行うことがポイントです。そこ

で、他人の発表などは自分の参考になるものと考え、改善点や調べ方を発表者とともに考え、

色々提案して欲しいと思います。

また、当然ながら、自分の発表などのために、自ら考え調べなければなりませんが、他人か

らの提案等についても前向きに検討して欲しいと思います。

そ の 他

特 記 事 項

(★)教員との連絡方法については、授業中や授業前後で間に合わないようであれば、電話や

電子メールなども活用します。なお、「菊地重秋」を用いてサイニー( )やウェブ上で検

索すると、教員の最近の論文などを閲覧することができます。

(★)今までの参加者のテーマ例:企業の営業秘密流出問題と倫理;ロボット兵器の進化と倫

理;安楽死の倫理;出生前診断の倫理;アカハラ(アカデミック・ハラスメント);日本の研究

不正;弁護士の懲戒処分の傾向と対策;会計検査制度の概要と問題点;脳死と臓器移植;

について(現状、可能性、問題点、等);企業会計不正(東芝など)の再発防止;遺伝子組換え

作物の現状・問題点;地方公務員の倫理。

(★)今回の推奨テーマの例:人工知能( )、ロボット、大学と軍事研究、ゲノム編集

261 262

基礎演習

Page 11: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 最低限テーマとなっている問題に関心があり、自分のイデオロギーに固執しないで他人と議論

できる者。

科 目 目 的

到 達 目 標

科目目的:「歴史」という極端に見解が分かれる問題に対する理性的に考える態度を養う。 到達目標:歴史認識に対して人種・性別などのバイアスから自由な認識に近づくこと。

授 業 概 要 1990 年代に東西冷戦が終わったことが原因あるいは機会となって、それまで世界の常識として

通用していた戦後の歴史観が揺らぎ始め、歴史認識をめぐって世界各国で衝突が起きるように

なった。また、それまで見過ごされてきた日本の戦争責任問題が改めて批判の対象となったの

もこの時期だった。哲学の世界では歴史の客観性を問い直す議論が始まった。その影響のもと、

現在の世界ではどこにおいても共通の歴史観を探るよりも各国民、各人のエゴに基づく歴史観

が主張されるようになってきている。世界のグローバル化によって生じたこの巨大な問題に対

して、今我々はどういう態度をとることができるのか、この演習で真剣に考えてみたい。 授 業 計 画 1.はじめに

第 01 回:オリエンテーション 第 02 回:何が問題なのか 1――歴史哲学の問題 第 03 回:何が問題なのか 2――歴史認識の問題 第 04 回・:文献購読 1――OPEN LETTER IN SUPPORT OF HISTORIANS IN JAPAN/アメリカ

の歴史家の見方

第 05 回:同前/日本政府への提案

2.戦後日本の歴史認識問題 第 06 回:日本の戦争責任・戦後責任問題とは何か 第 07 回:文献購読 2――M.T.スズキ『批判的想像力のために―グローバル時代の日本』 第 09 回:同前/戦争責任 第 10 回:同前/ナショナリズム 第 11 回:同前/とるべき道 第 12 回:学生による調査と報告(学生A・B・C対象) 第 13 回:学生による調査と報告(学生D・E・F対象) 第 14 回:学生による調査と報告(学生G・H・I対象) 3.ヨーロッパの歴史論争 第 15 回:戦後ヨーロッパ特にドイツにおける歴史認識問題の概観 第 16 回:文献購読 3――『過ぎ去ろうとしない過去――ナチズムとドイツ歴史家論争』 第 17 回:同前/修正派の主張 第 18 回:同前/修正派への批判 第 19 回:同前/論争の顛末

担 当 氏 名 黒崎 剛

演 習 テ ー マ 現在世界における歴史観と歴史認識の問題

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

この演習をとりたいと思った理由を説明すること。

【書式・枚数】

字~ 字

第 20 回:学生による調査と報告(学生A・B・C対象) 第 21 回:学生による調査と報告(学生D・E・F対象) 第 22 回:学生による調査と報告(学生G・H・I対象) 4.派生する諸問題 第 23 回:歴史の「修正」と歴史教育 第 24 回:国民国家とナショナリズムの問題 第 25 回:現代ドイツにおけるライトクルトューア(先導文化)論争 1/発端 第 26 回:現代ドイツにおけるライトクルトューア(先導文化)論争 2/展開 第 27 回:学生による調査と報告(学生A・B・C・D対象) 第 28 回:学生による調査と報告(学生E・F・G・H・I対象)

評 価 方 法 レポート( %)、出席( %)に受講態度( %)を加え総合評価する。

テ キ ス ト

参考文献等

テキストとしてなる文献として以下のものを各自準備すること。参考文献は開講してから指示

する。

・前期:モーリス・テッサ・スズキ『批判的想像力のために――グローバル時代の日本』 平

凡社ライブラリー 年。

・後期:ハーバーマス他『過ぎ去ろうとしない過去――ナチズムとドイツ歴史家論争』 人文

書院 年。

授 業 外 の

学 習 活 動

特に予定なし。

そ の 他

特 記 事 項

特になし。

263 264

[演習概要] 履 修 条 件 まちづくり、公共政策、地方自治に関心があること

科 目 目 的

到 達 目 標

・地域政策、都市政策、まちづくりについて複眼的に考えられるようになる

・学修の基礎的な技法(読む、書く、伝える、議論する、調べる)を修得し、自ら実践できる

ようになる

・問いを自ら設定し、それに答えられるようになる

授 業 概 要 本演習では、地域政策、都市政策、まちづくりを広くかつ多面的に検討し、学修に必要な技

法を身につけることが基本的な目的となります。演習では、精確かつ批判的に読むこと、建設

的な議論を行うこと、学修したことをスマートに説明することだけでなく、自らテーマを設定

し、問いや課題を設定すること、ならびに論理的な文章を書くことを訓練します。最後に、演

習の総仕上げとして、都市政策、地域政策、まちづくりなど、公共政策に関する 字程度

の論文執筆にチャレンジしてもらいます。その作業は大変ですが、自分の好きなテーマをとこ

とん掘り下げるというのは、大学生活の醍醐味の一つです。加えて、専門演習でより深い研究

を行うこと、また、社会では知識の吸収だけでなく、その生産が求められることに鑑みれば、

その経験は将来の財産になります。

演習の進め方については、次の通りです。文献講読を行う際、報告者、司会者、討論者を順

番に割り当てます。報告者が文献の報告、論点の開示を行い、討論者からその論点について議

論します。その後、司会者が議論の整理を行いながら、参加者全員で議論を行います。そのた

め、報告者だけでなく、司会者や討論者は(もちろん、参加者も)より深く準備して演習に臨

むことが大切になります。

計画は以下に示す通りですが、前期は文献の講読を行いつつ、自らが「おもしろい」と思う

テーマを探すことが課題となります。夏休み中は、前期までに決めたテーマに沿って、論文の

骨子となるレポートを作成することが求められます。後期には、論文作成に役立つ形で文献講

読を行いながら、夏休みに作成したレポートを土台として、論文の完成を目指してもらいます。

なお、効果的な視座や技法の修得には「楽しく」学ぶことが不可欠ですから、そのような環

境が構築できるよう、さまざまな工夫を凝らしたいと考えています。

授 業 計 画 第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

イントロダクション:ゼミでは何をどのように学修していくのか

アカデミックスキルの鍛錬①:論理の技法を学ぶ(文献①)

アカデミックスキルの鍛錬②:データの読み解き方を学ぶ(文献②)

アカデミックスキルの鍛錬③:資料収集の技法を学ぶ

アカデミックスキルの実践

都市と地方の実情を理解する(文献③)

人口減少時代の都市と地方について考える(文献③)

地域政策を疑似体験する:まちづくりゲーム

都市のまちづくりを学ぶ(文献④)

担 当 氏 名 小林 大祐

演 習 テ ー マ 地域政策・都市政策入門

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

エントリーシート

法学部事務室にある「小林基礎演習エントリーシート」に記入して期限までに提出し

てください。

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

地方のまちづくりを学ぶ(文献④)

海外のまちづくりを学ぶ(文献④)

観光とまちづくり:ゲストスピーカーとの議論

「私のまちづくり」発表会

論文構想報告

論文執筆の基礎知識①先行研究の整理

論文執筆の基礎知識②論文の問い、視座、方法

機能的な都市と功罪(文献⑤)

都市・地域をどのようにデザインするか(文献⑤)

都市・都市計画の思想(文献⑤)

論文中間報告

地域政策の歴史的展開(論文講読①)

自治会、町内会、NPO について考える(論文講読②)

地域ビジネスについて考える(論文講読③)

都市・地域における保育について考える(論文講読④)

都市における移民について考える 論文講読⑤

オリンピックレガシーについて考える(論文講読⑥)

論文最終報告

ゼミで学修したことのまとめ

評 価 方 法 報告や発言( %)、課題への取り組み( %)によって評価します。出席率が %を下回る

場合、無断での欠席や遅刻があった場合は 判定になりますのでご注意ください。

テ キ ス ト

参考文献等

講読予定文献

①福澤一吉( )『新版 議論のレッスン』 出版

②谷岡一郎( )『データはウソをつく』ちくまプリマー新書

③増田寛也編著( )『地方消滅―東京一極集中が招く人口急減』中公新書

④柴田久( )『地方都市を再生する』学芸出版社

⑤ジェイコブズ,ジェイン( )『発展する地域 衰退する地域』ちくま学芸文庫

講読論文、その他の参考文献等については、演習の中で適宜紹介します。

授 業 外 の

学 習 活 動

指定された文献だけでなく、関連する文献にも目を通しておいてください。

そ の 他

特 記 事 項

法学部図書室(6号館3階)に小林ゼミ(基礎演習)の論文集( 年度版、 年度版、

年度版)があります。関心がある方は目を通してみてください。

265 266

Page 12: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 最低限テーマとなっている問題に関心があり、自分のイデオロギーに固執しないで他人と議論

できる者。

科 目 目 的

到 達 目 標

科目目的:「歴史」という極端に見解が分かれる問題に対する理性的に考える態度を養う。 到達目標:歴史認識に対して人種・性別などのバイアスから自由な認識に近づくこと。

授 業 概 要 1990 年代に東西冷戦が終わったことが原因あるいは機会となって、それまで世界の常識として

通用していた戦後の歴史観が揺らぎ始め、歴史認識をめぐって世界各国で衝突が起きるように

なった。また、それまで見過ごされてきた日本の戦争責任問題が改めて批判の対象となったの

もこの時期だった。哲学の世界では歴史の客観性を問い直す議論が始まった。その影響のもと、

現在の世界ではどこにおいても共通の歴史観を探るよりも各国民、各人のエゴに基づく歴史観

が主張されるようになってきている。世界のグローバル化によって生じたこの巨大な問題に対

して、今我々はどういう態度をとることができるのか、この演習で真剣に考えてみたい。 授 業 計 画 1.はじめに

第 01 回:オリエンテーション 第 02 回:何が問題なのか 1――歴史哲学の問題 第 03 回:何が問題なのか 2――歴史認識の問題 第 04 回・:文献購読 1――OPEN LETTER IN SUPPORT OF HISTORIANS IN JAPAN/アメリカ

の歴史家の見方

第 05 回:同前/日本政府への提案

2.戦後日本の歴史認識問題 第 06 回:日本の戦争責任・戦後責任問題とは何か 第 07 回:文献購読 2――M.T.スズキ『批判的想像力のために―グローバル時代の日本』 第 09 回:同前/戦争責任 第 10 回:同前/ナショナリズム 第 11 回:同前/とるべき道 第 12 回:学生による調査と報告(学生A・B・C対象) 第 13 回:学生による調査と報告(学生D・E・F対象) 第 14 回:学生による調査と報告(学生G・H・I対象) 3.ヨーロッパの歴史論争 第 15 回:戦後ヨーロッパ特にドイツにおける歴史認識問題の概観 第 16 回:文献購読 3――『過ぎ去ろうとしない過去――ナチズムとドイツ歴史家論争』 第 17 回:同前/修正派の主張 第 18 回:同前/修正派への批判 第 19 回:同前/論争の顛末

担 当 氏 名 黒崎 剛

演 習 テ ー マ 現在世界における歴史観と歴史認識の問題

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

この演習をとりたいと思った理由を説明すること。

【書式・枚数】

字~ 字

第 20 回:学生による調査と報告(学生A・B・C対象) 第 21 回:学生による調査と報告(学生D・E・F対象) 第 22 回:学生による調査と報告(学生G・H・I対象) 4.派生する諸問題 第 23 回:歴史の「修正」と歴史教育 第 24 回:国民国家とナショナリズムの問題 第 25 回:現代ドイツにおけるライトクルトューア(先導文化)論争 1/発端 第 26 回:現代ドイツにおけるライトクルトューア(先導文化)論争 2/展開 第 27 回:学生による調査と報告(学生A・B・C・D対象) 第 28 回:学生による調査と報告(学生E・F・G・H・I対象)

評 価 方 法 レポート( %)、出席( %)に受講態度( %)を加え総合評価する。

テ キ ス ト

参考文献等

テキストとしてなる文献として以下のものを各自準備すること。参考文献は開講してから指示

する。

・前期:モーリス・テッサ・スズキ『批判的想像力のために――グローバル時代の日本』 平

凡社ライブラリー 年。

・後期:ハーバーマス他『過ぎ去ろうとしない過去――ナチズムとドイツ歴史家論争』 人文

書院 年。

授 業 外 の

学 習 活 動

特に予定なし。

そ の 他

特 記 事 項

特になし。

263 264

[演習概要] 履 修 条 件 まちづくり、公共政策、地方自治に関心があること

科 目 目 的

到 達 目 標

・地域政策、都市政策、まちづくりについて複眼的に考えられるようになる

・学修の基礎的な技法(読む、書く、伝える、議論する、調べる)を修得し、自ら実践できる

ようになる

・問いを自ら設定し、それに答えられるようになる

授 業 概 要 本演習では、地域政策、都市政策、まちづくりを広くかつ多面的に検討し、学修に必要な技

法を身につけることが基本的な目的となります。演習では、精確かつ批判的に読むこと、建設

的な議論を行うこと、学修したことをスマートに説明することだけでなく、自らテーマを設定

し、問いや課題を設定すること、ならびに論理的な文章を書くことを訓練します。最後に、演

習の総仕上げとして、都市政策、地域政策、まちづくりなど、公共政策に関する 字程度

の論文執筆にチャレンジしてもらいます。その作業は大変ですが、自分の好きなテーマをとこ

とん掘り下げるというのは、大学生活の醍醐味の一つです。加えて、専門演習でより深い研究

を行うこと、また、社会では知識の吸収だけでなく、その生産が求められることに鑑みれば、

その経験は将来の財産になります。

演習の進め方については、次の通りです。文献講読を行う際、報告者、司会者、討論者を順

番に割り当てます。報告者が文献の報告、論点の開示を行い、討論者からその論点について議

論します。その後、司会者が議論の整理を行いながら、参加者全員で議論を行います。そのた

め、報告者だけでなく、司会者や討論者は(もちろん、参加者も)より深く準備して演習に臨

むことが大切になります。

計画は以下に示す通りですが、前期は文献の講読を行いつつ、自らが「おもしろい」と思う

テーマを探すことが課題となります。夏休み中は、前期までに決めたテーマに沿って、論文の

骨子となるレポートを作成することが求められます。後期には、論文作成に役立つ形で文献講

読を行いながら、夏休みに作成したレポートを土台として、論文の完成を目指してもらいます。

なお、効果的な視座や技法の修得には「楽しく」学ぶことが不可欠ですから、そのような環

境が構築できるよう、さまざまな工夫を凝らしたいと考えています。

授 業 計 画 第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

イントロダクション:ゼミでは何をどのように学修していくのか

アカデミックスキルの鍛錬①:論理の技法を学ぶ(文献①)

アカデミックスキルの鍛錬②:データの読み解き方を学ぶ(文献②)

アカデミックスキルの鍛錬③:資料収集の技法を学ぶ

アカデミックスキルの実践

都市と地方の実情を理解する(文献③)

人口減少時代の都市と地方について考える(文献③)

地域政策を疑似体験する:まちづくりゲーム

都市のまちづくりを学ぶ(文献④)

担 当 氏 名 小林 大祐

演 習 テ ー マ 地域政策・都市政策入門

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

エントリーシート

法学部事務室にある「小林基礎演習エントリーシート」に記入して期限までに提出し

てください。

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

地方のまちづくりを学ぶ(文献④)

海外のまちづくりを学ぶ(文献④)

観光とまちづくり:ゲストスピーカーとの議論

「私のまちづくり」発表会

論文構想報告

論文執筆の基礎知識①先行研究の整理

論文執筆の基礎知識②論文の問い、視座、方法

機能的な都市と功罪(文献⑤)

都市・地域をどのようにデザインするか(文献⑤)

都市・都市計画の思想(文献⑤)

論文中間報告

地域政策の歴史的展開(論文講読①)

自治会、町内会、NPO について考える(論文講読②)

地域ビジネスについて考える(論文講読③)

都市・地域における保育について考える(論文講読④)

都市における移民について考える 論文講読⑤

オリンピックレガシーについて考える(論文講読⑥)

論文最終報告

ゼミで学修したことのまとめ

評 価 方 法 報告や発言( %)、課題への取り組み( %)によって評価します。出席率が %を下回る

場合、無断での欠席や遅刻があった場合は 判定になりますのでご注意ください。

テ キ ス ト

参考文献等

講読予定文献

①福澤一吉( )『新版 議論のレッスン』 出版

②谷岡一郎( )『データはウソをつく』ちくまプリマー新書

③増田寛也編著( )『地方消滅―東京一極集中が招く人口急減』中公新書

④柴田久( )『地方都市を再生する』学芸出版社

⑤ジェイコブズ,ジェイン( )『発展する地域 衰退する地域』ちくま学芸文庫

講読論文、その他の参考文献等については、演習の中で適宜紹介します。

授 業 外 の

学 習 活 動

指定された文献だけでなく、関連する文献にも目を通しておいてください。

そ の 他

特 記 事 項

法学部図書室(6号館3階)に小林ゼミ(基礎演習)の論文集( 年度版、 年度版、

年度版)があります。関心がある方は目を通してみてください。

265 266

基礎演習

Page 13: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 受講開始時までに学修してあることがのぞましい科目などは、とくにない。

科 目 目 的

到 達 目 標

教養段階の科目であることにかんがみ、レジュメの作成・口頭発表・討論の方法を身につける

ことを、主たる目的・目標とする。

授 業 概 要 本演習は、ジョン スチュアート ミル( 年)の政治思想を手がかりとして、自

由主義の現代的意義を考察するものである。開講時に、星野智編『現代政治学の透視図』(世界

書院)に依拠して、政治思想史におけるミルの位相を確認する。その後、春学期にテキストを

原則として1章ずつよんでいく。秋学期には、各自がいまもっとも関心を有する問題について、

一人ずつ報告をおこなってもらう。質疑応答をふまえて、レポートを提出してもらう。とりあ

げる問題は、解答が複数存在しうるものがのぞましい。ほかの履修者との討論を通じて、唯一

の正解をみいだすというよりもむしろ、自己の立場を明確にして、ことなる意見を有するもの

を説得するということに主眼をおいてほしい。その過程で、自己の「個性」を認識すると同時

に、自己をふくむすべてのひとにとってのぞましい社会・政治の創出をめざす「公共精神」を

育成することを念願している。 授 業 計 画 <春学期>

第1回 自由主義の政治思想史

第2回 個性・公共精神・幸福

第3回 政治参加と教育

第4回 選挙権の拡大

第5回 女性の政治参加

第6回 現代のフェミニズム

第7回 選挙浄化

第8回 地方自治

第9回 政治と宗教

第 回 現代の民主主義

第 回 コロニアリズム

第 回 ナショナリズム

第 回 ナショナリティと人道的介入

第 回 現代のコスモポリタニズム

<秋学期>

第1回 レポート課題検討会①(受講生 対象)

第2回 レポート課題検討会②(受講生 対象)

担 当 氏 名 下條 慎一

演 習 テ ー マ 自由主義の政治思想と現代

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

現代社会・政治におけるさまざまな問題のうち、いま自分がもっとも関心をもっている

ことについて論述しなさい。

【書式・枚数】

A4横書き・1枚( 字程度、ワードで作成するのがのぞましい)

第3回 レポート課題検討会③(受講生 対象)

第4回 レポート課題検討会④(受講生 対象)

第5回 レポート課題検討会⑤(受講生 対象)

第6回 レポート課題検討会⑥(受講生 対象)

第7回 レポート課題検討会⑦(受講生 対象)

第8回 レポート課題検討会⑧(受講生 対象)

第9回 レポート課題検討会⑨(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑩(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑪(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑫(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑬(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑭(受講生 対象)

評 価 方 法 出席 %、レポート %

テ キ ス ト

参考文献等

下記のテキストを使用する。

下條慎一『 ミルの市民論』(中央大学出版部)

授 業 外 の

学 習 活 動

春学期:予習:上記のテキストを通読してレジュメを作成する。

復習:上記のテキストを再読して不明な点を解消する。

秋学期:予習:報告テーマを選定してレジュメを作成する。

復習:質疑応答での不明な点を解消する。

そ の 他

特 記 事 項

267 268

[演習概要] 履 修 条 件 演習系科目、および政治学など政治学系の基礎科目を受講していることが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

【目的】

日米の政治制度について深い知識を獲得し、制度的思考の能力を養成する。

【到達目標】

①政治制度とその問題点について知識を獲得する。

②制度を形成した精神と歴史についての知識を獲得する。

授 業 概 要 憲法や政治を勉強していると言うと「政治家になるの?」と訊かれたり「日本の政治をどう

にかしてね」と言われたりします。前者はともかく、後者は少し重要です。どうしたらいいの

でしょう。おそらく政権交代で民主党政権が誕生した時も、よくしようと思っていたと思いま

すが、無残に失敗したことは御存知の通りです。どこが駄目だったのでしょう。もっと真面目

な政治家を当選させる? それもいいでしょうが、どんなに優れた政治家でも、できることと

できないことがあります。彼らはひとまず政治制度の枠内でしか動けません。制度に縛られて

いるのです。政治家の質もさることながら、政治制度の質も問題です。では政治制度について

どれくらい知っているのでしょうか。議院内閣制、大統領制は知っているでしょうが、どうし

てそういう制度が作られたのでしょう。あるいは、どこまでが政治家の問題で、どこからが政

治制度の問題なのでしょう。こう考えてみると、意外と政治制度について知識がないことがわ

かります。憲法の統治機構のところを理解するだけでは少し足りないかもしれません。

本演習では、以下に掲げたテクストを輪読することで(テクスト欄参照)、その他諸国との比

較から、日本の議院内閣制そしてアメリカ大統領制という代議制民主主義の制度について知識

を獲得し、どういう精神で作られ、どこが優れており、どこに問題があるのかを検討してみた

いと思います。

授 業 計 画 1 イントロダクション

2 代議制民主主義への疑問

3 代議制民主主義の歴史

4 代議制民主主義の課題

5 代議制民主主義の制度

6 代議制民主主義の将来

7 代議制民主主義の存在意義

8 官僚内閣制

担 当 氏 名 高橋 和則

演 習 テ ー マ 日米政治制度の検討

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

①本ゼミを志望する理由

②自己紹介

を合わせて書け。

【書式・枚数】

書式は自由。字数は 字以上。

9 省庁代表制

政府・与党二元制

政権交代なき政党政治

統治構造の比較

議院内閣制の確立

政党政治の限界と意義

政権交代は国会を変えたか

戦後初期の国会運営

空洞化する審議

立法府の改革構想

二院制を考える

自民党政権と政権交代

民主党政権下における官邸主導

政権交代と「与党」問題

民主党政権と日本の議院内閣制

政権交代と議院内閣制

大統領制の誕生

現代大統領制のジレンマ

ジレンマを考える視点

新大統領に何ができるか

評 価 方 法 ①出席( )②本ゼミへの貢献( )③レポート内容( )

ただし無断欠席は一度でもあれば単位を与えない。

テ キ ス ト

参考文献等

テクスト1 待鳥聡史『代議制民主主義』中公新書

テクスト2 飯尾潤『日本の統治構造』中公新書

テクスト3 大山礼子『日本の国会』岩波新書

テクスト4 飯尾潤編『政権交代と政党政治』中央公論新社

テクスト5 待鳥聡史『アメリカ大統領制の現在』 出版

授 業 外 の

学 習 活 動

①テクストの精読

②未知の用語などを事典類で調べておく

そ の 他

特 記 事 項

①全員参加の自由討論形式で行う。

②初回にテクスト1を持参せよ。

269 270

Page 14: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 受講開始時までに学修してあることがのぞましい科目などは、とくにない。

科 目 目 的

到 達 目 標

教養段階の科目であることにかんがみ、レジュメの作成・口頭発表・討論の方法を身につける

ことを、主たる目的・目標とする。

授 業 概 要 本演習は、ジョン スチュアート ミル( 年)の政治思想を手がかりとして、自

由主義の現代的意義を考察するものである。開講時に、星野智編『現代政治学の透視図』(世界

書院)に依拠して、政治思想史におけるミルの位相を確認する。その後、春学期にテキストを

原則として1章ずつよんでいく。秋学期には、各自がいまもっとも関心を有する問題について、

一人ずつ報告をおこなってもらう。質疑応答をふまえて、レポートを提出してもらう。とりあ

げる問題は、解答が複数存在しうるものがのぞましい。ほかの履修者との討論を通じて、唯一

の正解をみいだすというよりもむしろ、自己の立場を明確にして、ことなる意見を有するもの

を説得するということに主眼をおいてほしい。その過程で、自己の「個性」を認識すると同時

に、自己をふくむすべてのひとにとってのぞましい社会・政治の創出をめざす「公共精神」を

育成することを念願している。 授 業 計 画 <春学期>

第1回 自由主義の政治思想史

第2回 個性・公共精神・幸福

第3回 政治参加と教育

第4回 選挙権の拡大

第5回 女性の政治参加

第6回 現代のフェミニズム

第7回 選挙浄化

第8回 地方自治

第9回 政治と宗教

第 回 現代の民主主義

第 回 コロニアリズム

第 回 ナショナリズム

第 回 ナショナリティと人道的介入

第 回 現代のコスモポリタニズム

<秋学期>

第1回 レポート課題検討会①(受講生 対象)

第2回 レポート課題検討会②(受講生 対象)

担 当 氏 名 下條 慎一

演 習 テ ー マ 自由主義の政治思想と現代

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

現代社会・政治におけるさまざまな問題のうち、いま自分がもっとも関心をもっている

ことについて論述しなさい。

【書式・枚数】

A4横書き・1枚( 字程度、ワードで作成するのがのぞましい)

第3回 レポート課題検討会③(受講生 対象)

第4回 レポート課題検討会④(受講生 対象)

第5回 レポート課題検討会⑤(受講生 対象)

第6回 レポート課題検討会⑥(受講生 対象)

第7回 レポート課題検討会⑦(受講生 対象)

第8回 レポート課題検討会⑧(受講生 対象)

第9回 レポート課題検討会⑨(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑩(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑪(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑫(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑬(受講生 対象)

第 回 レポート課題検討会⑭(受講生 対象)

評 価 方 法 出席 %、レポート %

テ キ ス ト

参考文献等

下記のテキストを使用する。

下條慎一『 ミルの市民論』(中央大学出版部)

授 業 外 の

学 習 活 動

春学期:予習:上記のテキストを通読してレジュメを作成する。

復習:上記のテキストを再読して不明な点を解消する。

秋学期:予習:報告テーマを選定してレジュメを作成する。

復習:質疑応答での不明な点を解消する。

そ の 他

特 記 事 項

267 268

[演習概要] 履 修 条 件 演習系科目、および政治学など政治学系の基礎科目を受講していることが望ましい。

科 目 目 的

到 達 目 標

【目的】

日米の政治制度について深い知識を獲得し、制度的思考の能力を養成する。

【到達目標】

①政治制度とその問題点について知識を獲得する。

②制度を形成した精神と歴史についての知識を獲得する。

授 業 概 要 憲法や政治を勉強していると言うと「政治家になるの?」と訊かれたり「日本の政治をどう

にかしてね」と言われたりします。前者はともかく、後者は少し重要です。どうしたらいいの

でしょう。おそらく政権交代で民主党政権が誕生した時も、よくしようと思っていたと思いま

すが、無残に失敗したことは御存知の通りです。どこが駄目だったのでしょう。もっと真面目

な政治家を当選させる? それもいいでしょうが、どんなに優れた政治家でも、できることと

できないことがあります。彼らはひとまず政治制度の枠内でしか動けません。制度に縛られて

いるのです。政治家の質もさることながら、政治制度の質も問題です。では政治制度について

どれくらい知っているのでしょうか。議院内閣制、大統領制は知っているでしょうが、どうし

てそういう制度が作られたのでしょう。あるいは、どこまでが政治家の問題で、どこからが政

治制度の問題なのでしょう。こう考えてみると、意外と政治制度について知識がないことがわ

かります。憲法の統治機構のところを理解するだけでは少し足りないかもしれません。

本演習では、以下に掲げたテクストを輪読することで(テクスト欄参照)、その他諸国との比

較から、日本の議院内閣制そしてアメリカ大統領制という代議制民主主義の制度について知識

を獲得し、どういう精神で作られ、どこが優れており、どこに問題があるのかを検討してみた

いと思います。

授 業 計 画 1 イントロダクション

2 代議制民主主義への疑問

3 代議制民主主義の歴史

4 代議制民主主義の課題

5 代議制民主主義の制度

6 代議制民主主義の将来

7 代議制民主主義の存在意義

8 官僚内閣制

担 当 氏 名 高橋 和則

演 習 テ ー マ 日米政治制度の検討

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

①本ゼミを志望する理由

②自己紹介

を合わせて書け。

【書式・枚数】

書式は自由。字数は 字以上。

9 省庁代表制

政府・与党二元制

政権交代なき政党政治

統治構造の比較

議院内閣制の確立

政党政治の限界と意義

政権交代は国会を変えたか

戦後初期の国会運営

空洞化する審議

立法府の改革構想

二院制を考える

自民党政権と政権交代

民主党政権下における官邸主導

政権交代と「与党」問題

民主党政権と日本の議院内閣制

政権交代と議院内閣制

大統領制の誕生

現代大統領制のジレンマ

ジレンマを考える視点

新大統領に何ができるか

評 価 方 法 ①出席( )②本ゼミへの貢献( )③レポート内容( )

ただし無断欠席は一度でもあれば単位を与えない。

テ キ ス ト

参考文献等

テクスト1 待鳥聡史『代議制民主主義』中公新書

テクスト2 飯尾潤『日本の統治構造』中公新書

テクスト3 大山礼子『日本の国会』岩波新書

テクスト4 飯尾潤編『政権交代と政党政治』中央公論新社

テクスト5 待鳥聡史『アメリカ大統領制の現在』 出版

授 業 外 の

学 習 活 動

①テクストの精読

②未知の用語などを事典類で調べておく

そ の 他

特 記 事 項

①全員参加の自由討論形式で行う。

②初回にテクスト1を持参せよ。

269 270

基礎演習

Page 15: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 特になし

科 目 目 的

到 達 目 標

1.ゼミの目標は、きちんと議論ができ、自分の考えを人前で論理的に話せるようになる。

2.プレゼンテーション・報告をできるようになる。ゼミナールで本気で勉強し、水準の高い

能力を身に付ける

3.教養をつけていく

授 業 概 要 日本社会はどこへ向かうのか?自由と平等をめぐる動きを考えるとき、日本社会において平

等がなかなか拡大していかない歯がゆさを感じます。ヨーロッパでは当たり前の男女の平等、

雇用上の均等処遇、セクハラ・マタハラ(マタニティ・ハラスメント、妊娠出産を理由とした

差別やハラスメントをさします)、夫婦別性、 、障害者の差別禁止(教育や雇用)、 など

の自由と平等の問題も、まだ発展途上の段階にあります。しかし、日本社会でも、 分の が

貧困にあり、病気になっても健康保険がなく医者にかかれない人がいるという現状では、この

国に蔓延する不平等の問題は、深刻です。日本の自由と平等の理念とその現状がどういう状況

の中にあり、これからどういう方向へ進むのでしょうか。近代法の自由と平等の理念は、ヨー

ロッパから主に学んだものですが、わが国では十分に実現していないように思われます。この

ゼミは、法学部に入った以上、日本社会の自由と平等に関わる問題について、名著・論文・判

例を読み、多角的に考察してみたいという意欲的な人に向けられたゼミです。

実用的なことを学ぶこと、例えば、実践的な法解釈を学ぶことも、もちろん重要です。しか

し、他方で、自由で平等で平和な社会を創るという理想とこれを乖離する現実をつなぐ論理的

思考、法学部生同士でそうした理想や社会問題をめぐって議論するディベートする力、実世に

拘泥しない精神も、その一つ一つが、みなさんの一生の財産になります。昔から、時代や社会

を眺めあるべき姿を模索するという思考は、本や論文を読み、それらを批判し、考え抜くこと

によって、形作られるものです。将来、官僚、法曹、学者、あるいはサラリーマンになるにし

ても、そうした気骨と教養のある元法学部生になってほしいものです。

このゼミの特徴は、1 かなりディベートができること、2.(2年生で十分考察できる)新

しい裁判例、論文や本の一部を多く授業中に読むこと、3 立法での実際の資料を用いて(公

務員になったつもりになって)グループワークにより実際に立法作業をしてみること、4.ほ

かに勉強以外に、毎年専門の弁護士の先生や公務員等を訪問することも特徴です。2と3に関

しては、立法や裁判実務の縮図的な授業にし、魅力的で刺激的なゼミにするよう心がけます。

問題の背景や思想、教養を深めたい人、議論をたくさんしてみたい人、上のようなテーマに

疑問を感じる人、小説・本が好きな人、公務員試験や法科大学院向けの授業以外に他のことも

担 当 氏 名 髙橋 賢司

演 習 テ ー マ 世紀における自由と平等の理念の行方

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

法学的、政治学な問題について、興味あるテーマ。

法学セミナー、世界、ジュリスト等の専門的な雑誌を少なくとも一つ読み、引用し、自

分の考えを論じる。

【書式・枚数】

・1枚をこえる

勉強してみたいという人、条文ばかりの講義を聞かされ気分転換したい人、自由や平等の問題

に関心のある人など、大歓迎です。私も法学部出身ですので、こうしたテーマを抽象的に議論

するのではなく、むしろ、具体的なテーマに照らして考察します。将来法的問題・社会問題を

考えるときの視点・考え方を確立できるようなゼミにしようと思います。

テーマとしては、現代の自由・平等主義が抱える問題に関する論文や判例(男女の平等、男

女雇用機会均等法、女性活躍推進、夫婦別性、 、障害者の差別禁止(教育や雇用)、外国人

労働者問題、 等、ロールズやドゥウォーキン、サンデルの著書(の重要な一部)を読んで、

すこし背伸びをして論争します。また、平等と法に関して、女性活躍推進法、雇用機会均等法、

、障害者の教育や雇用、生活保護・ホームレス訴訟についても研究します。

授 業 計 画 全体のテーマを選択して、自らも報告します。また、ディベート、グループワークもします。

(前期)テーマは学生が初日に決めるため、以下のテーマの例はあくまで記載例です。

1. 授業内容の確認、テーマ、報告順を決める

2. 議論①(例:雇用機会均等法について文献を読み、問題点を議論する)

3. 議論②(例:雇用機会均等法訴訟)

4. 学生の興味あるテーマの報告と議論①(受講生 ・ 対象)

5. 学生の興味あるテーマの報告と議論②(受講生 ・ 対象)

6. グループワーク(例:各国の育児休業制度の比較)

7. グループワーク(例:ポジティブ・アクションの各国の比較)

8. 学生の興味あるテーマの報告と議論③(受講生 ・ 対象)

9. 学生の興味あるテーマの報告と議論④(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワーク(例:ポジティブ・アクション訴訟)

. 議論またはグループワーク(例:女性活躍推進法の問題と在り方)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論⑤(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論⑥(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワークとまとめ⑦

(後期) テーマは学生が初日に決めるため、以下のテーマの例はあくまで記載例です。

. 授業内容の確認、テーマ、報告順を決める

. 議論①(例:障害者の問題について文献を読み、問題点を議論する)

. 議論②(例:障害者雇用の合理的配慮)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論①(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論②(受講生 ・ 対象)

. グループワーク(例: 、性同一性障害についての制度の比較)

. グループワーク(例:性同一性障害の雇用についての各国の比較)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論③(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論④(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワーク(例:障害者教育における差別訴訟)

. 議論またはグループワーク(例:相模原の障害者殺傷事件をめぐる問題)

学生の興味あるテーマの報告と議論⑤(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論⑥(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワークとまとめ⑦

評 価 方 法 報告 %、出席と授業での参加の程度(議論、グループワーク) %

テ キ ス ト

参考文献等

学生の関心に合わせて指定

271 272

そ の 他 /

授 業 外 の

学 習 活 動

年東京生まれ。労働法学者。妻と娘がいます。ドイツ滞在歴6年。おいしいものが好きで

す。毎年、公務員の方などを訪問し、昨年度は、過労死弁護団の弁護士、電通事件(過労自殺

事件)の担当弁護士、労働基準監督官等の話を伺いました。

[演習概要] 履 修 条 件 仲間の意見をじっくりと聞くことができること。原子力発電について関心があること。アンケートやヒアリン

グ、現地調査などのフィールドワークに参加する意欲があること。

科 目 目 的

到 達 目 標

科学技術の社会的選択に市民はどう関わることができるのかを原子力発電を事例に考察すること。

原子力発電をどうするのが良いのか、この問に自分なりの解答を導き出すこと。

授 業 概 要 春学期には、原子力発電に関する情報収集など基礎的な学習法を修得し、基礎文献の講読を行いま

す。さらに調査項目を決定し、調査計画を立て、研究計画書を作成します。夏休みには、関係施設の

見学会を実施します。秋学期は、実際に調査研究を進め、その内容をまとめてプレゼンを行います。

プレゼンでの質疑も踏まえて各自で最終レポート(研究論文)を作成します。

授 業 計 画 春学期

第1回 自己紹介(志望動機)とブレインストーミング 「原子力発電について知りたいこと」

第2回 原子力発電について基本的知識を確認するためのクイズ

第3回 原子力発電技術の特徴について映像資料をもとに議論する

第4回 日本における原子力発電の導入過程について基本的文献を読む

第5回 原子力発電の世界的現状について基本的文献を読む

第6回 福島原子力発電所の事故について基本的文献を読む

第7回 原子力発電の裁判について基本的文献を読む

第8回 原子力発電の社会的規制について基本的文献を読む

第9回 原子力発電技術のリスクについて基本的文献を読む

第 回 ワークショップ 原子力発電について調査する項目を整理する

第 回 それぞれの調査項目について基本的文献を検討する

第 回 調査方法、調査計画を決定する

第 回 調査準備を行う

第 回 調査の項目・方法・計画をまとめ、計画書を作成する

秋学期

第 回 福島原子力発電所の事故について検討する

第 回 原子力発電と地域住民との関係について検討する

第 回 原子力発電と都市住民との関係について検討する

第 回 原子力発電と世代間倫理との関係について検討する

第 回 エネルギー政策における原子力発電の位置づけについて検討する

第 回 調査研究について内容の共有化

第 回 アンケートの実施

担 当 氏 名 高橋 智子

演 習 テ ー マ 原子力発電の問題を考える

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

①自己紹介

②演習への志望動機

③演習テーマに関して期待すること

【書式・枚数】

用紙A4縦 横書き 枚程度 (ワープロ使用可)

273 274

Page 16: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 特になし

科 目 目 的

到 達 目 標

1.ゼミの目標は、きちんと議論ができ、自分の考えを人前で論理的に話せるようになる。

2.プレゼンテーション・報告をできるようになる。ゼミナールで本気で勉強し、水準の高い

能力を身に付ける

3.教養をつけていく

授 業 概 要 日本社会はどこへ向かうのか?自由と平等をめぐる動きを考えるとき、日本社会において平

等がなかなか拡大していかない歯がゆさを感じます。ヨーロッパでは当たり前の男女の平等、

雇用上の均等処遇、セクハラ・マタハラ(マタニティ・ハラスメント、妊娠出産を理由とした

差別やハラスメントをさします)、夫婦別性、 、障害者の差別禁止(教育や雇用)、 など

の自由と平等の問題も、まだ発展途上の段階にあります。しかし、日本社会でも、 分の が

貧困にあり、病気になっても健康保険がなく医者にかかれない人がいるという現状では、この

国に蔓延する不平等の問題は、深刻です。日本の自由と平等の理念とその現状がどういう状況

の中にあり、これからどういう方向へ進むのでしょうか。近代法の自由と平等の理念は、ヨー

ロッパから主に学んだものですが、わが国では十分に実現していないように思われます。この

ゼミは、法学部に入った以上、日本社会の自由と平等に関わる問題について、名著・論文・判

例を読み、多角的に考察してみたいという意欲的な人に向けられたゼミです。

実用的なことを学ぶこと、例えば、実践的な法解釈を学ぶことも、もちろん重要です。しか

し、他方で、自由で平等で平和な社会を創るという理想とこれを乖離する現実をつなぐ論理的

思考、法学部生同士でそうした理想や社会問題をめぐって議論するディベートする力、実世に

拘泥しない精神も、その一つ一つが、みなさんの一生の財産になります。昔から、時代や社会

を眺めあるべき姿を模索するという思考は、本や論文を読み、それらを批判し、考え抜くこと

によって、形作られるものです。将来、官僚、法曹、学者、あるいはサラリーマンになるにし

ても、そうした気骨と教養のある元法学部生になってほしいものです。

このゼミの特徴は、1 かなりディベートができること、2.(2年生で十分考察できる)新

しい裁判例、論文や本の一部を多く授業中に読むこと、3 立法での実際の資料を用いて(公

務員になったつもりになって)グループワークにより実際に立法作業をしてみること、4.ほ

かに勉強以外に、毎年専門の弁護士の先生や公務員等を訪問することも特徴です。2と3に関

しては、立法や裁判実務の縮図的な授業にし、魅力的で刺激的なゼミにするよう心がけます。

問題の背景や思想、教養を深めたい人、議論をたくさんしてみたい人、上のようなテーマに

疑問を感じる人、小説・本が好きな人、公務員試験や法科大学院向けの授業以外に他のことも

担 当 氏 名 髙橋 賢司

演 習 テ ー マ 世紀における自由と平等の理念の行方

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

法学的、政治学な問題について、興味あるテーマ。

法学セミナー、世界、ジュリスト等の専門的な雑誌を少なくとも一つ読み、引用し、自

分の考えを論じる。

【書式・枚数】

・1枚をこえる

勉強してみたいという人、条文ばかりの講義を聞かされ気分転換したい人、自由や平等の問題

に関心のある人など、大歓迎です。私も法学部出身ですので、こうしたテーマを抽象的に議論

するのではなく、むしろ、具体的なテーマに照らして考察します。将来法的問題・社会問題を

考えるときの視点・考え方を確立できるようなゼミにしようと思います。

テーマとしては、現代の自由・平等主義が抱える問題に関する論文や判例(男女の平等、男

女雇用機会均等法、女性活躍推進、夫婦別性、 、障害者の差別禁止(教育や雇用)、外国人

労働者問題、 等、ロールズやドゥウォーキン、サンデルの著書(の重要な一部)を読んで、

すこし背伸びをして論争します。また、平等と法に関して、女性活躍推進法、雇用機会均等法、

、障害者の教育や雇用、生活保護・ホームレス訴訟についても研究します。

授 業 計 画 全体のテーマを選択して、自らも報告します。また、ディベート、グループワークもします。

(前期)テーマは学生が初日に決めるため、以下のテーマの例はあくまで記載例です。

1. 授業内容の確認、テーマ、報告順を決める

2. 議論①(例:雇用機会均等法について文献を読み、問題点を議論する)

3. 議論②(例:雇用機会均等法訴訟)

4. 学生の興味あるテーマの報告と議論①(受講生 ・ 対象)

5. 学生の興味あるテーマの報告と議論②(受講生 ・ 対象)

6. グループワーク(例:各国の育児休業制度の比較)

7. グループワーク(例:ポジティブ・アクションの各国の比較)

8. 学生の興味あるテーマの報告と議論③(受講生 ・ 対象)

9. 学生の興味あるテーマの報告と議論④(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワーク(例:ポジティブ・アクション訴訟)

. 議論またはグループワーク(例:女性活躍推進法の問題と在り方)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論⑤(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論⑥(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワークとまとめ⑦

(後期) テーマは学生が初日に決めるため、以下のテーマの例はあくまで記載例です。

. 授業内容の確認、テーマ、報告順を決める

. 議論①(例:障害者の問題について文献を読み、問題点を議論する)

. 議論②(例:障害者雇用の合理的配慮)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論①(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論②(受講生 ・ 対象)

. グループワーク(例: 、性同一性障害についての制度の比較)

. グループワーク(例:性同一性障害の雇用についての各国の比較)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論③(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論④(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワーク(例:障害者教育における差別訴訟)

. 議論またはグループワーク(例:相模原の障害者殺傷事件をめぐる問題)

学生の興味あるテーマの報告と議論⑤(受講生 ・ 対象)

. 学生の興味あるテーマの報告と議論⑥(受講生 ・ 対象)

. 議論またはグループワークとまとめ⑦

評 価 方 法 報告 %、出席と授業での参加の程度(議論、グループワーク) %

テ キ ス ト

参考文献等

学生の関心に合わせて指定

271 272

そ の 他 /

授 業 外 の

学 習 活 動

年東京生まれ。労働法学者。妻と娘がいます。ドイツ滞在歴6年。おいしいものが好きで

す。毎年、公務員の方などを訪問し、昨年度は、過労死弁護団の弁護士、電通事件(過労自殺

事件)の担当弁護士、労働基準監督官等の話を伺いました。

[演習概要] 履 修 条 件 仲間の意見をじっくりと聞くことができること。原子力発電について関心があること。アンケートやヒアリン

グ、現地調査などのフィールドワークに参加する意欲があること。

科 目 目 的

到 達 目 標

科学技術の社会的選択に市民はどう関わることができるのかを原子力発電を事例に考察すること。

原子力発電をどうするのが良いのか、この問に自分なりの解答を導き出すこと。

授 業 概 要 春学期には、原子力発電に関する情報収集など基礎的な学習法を修得し、基礎文献の講読を行いま

す。さらに調査項目を決定し、調査計画を立て、研究計画書を作成します。夏休みには、関係施設の

見学会を実施します。秋学期は、実際に調査研究を進め、その内容をまとめてプレゼンを行います。

プレゼンでの質疑も踏まえて各自で最終レポート(研究論文)を作成します。

授 業 計 画 春学期

第1回 自己紹介(志望動機)とブレインストーミング 「原子力発電について知りたいこと」

第2回 原子力発電について基本的知識を確認するためのクイズ

第3回 原子力発電技術の特徴について映像資料をもとに議論する

第4回 日本における原子力発電の導入過程について基本的文献を読む

第5回 原子力発電の世界的現状について基本的文献を読む

第6回 福島原子力発電所の事故について基本的文献を読む

第7回 原子力発電の裁判について基本的文献を読む

第8回 原子力発電の社会的規制について基本的文献を読む

第9回 原子力発電技術のリスクについて基本的文献を読む

第 回 ワークショップ 原子力発電について調査する項目を整理する

第 回 それぞれの調査項目について基本的文献を検討する

第 回 調査方法、調査計画を決定する

第 回 調査準備を行う

第 回 調査の項目・方法・計画をまとめ、計画書を作成する

秋学期

第 回 福島原子力発電所の事故について検討する

第 回 原子力発電と地域住民との関係について検討する

第 回 原子力発電と都市住民との関係について検討する

第 回 原子力発電と世代間倫理との関係について検討する

第 回 エネルギー政策における原子力発電の位置づけについて検討する

第 回 調査研究について内容の共有化

第 回 アンケートの実施

担 当 氏 名 高橋 智子

演 習 テ ー マ 原子力発電の問題を考える

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

①自己紹介

②演習への志望動機

③演習テーマに関して期待すること

【書式・枚数】

用紙A4縦 横書き 枚程度 (ワープロ使用可)

273 274

基礎演習

Page 17: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

第 回 ヒアリングの実施

第 回 調査研究の中間まとめについてプレゼン( 班各自 分)

第 回 調査研究の中間まとめについてプレゼン( 班各自 分)

第 回 全体討論

第 回 追加調査検討内容の整理

第 回 論文の構成と基本的ルールの確認

第 回 「原子力発電をどうするのか」のまとめ

評 価 方 法 授業中の発言・発表 40%

計画書 30% 最終論文 30%

テ キ ス ト

参考文献等

武谷三男『原子力発電』(岩波書店 青版 ) 円

飯田哲也・今井一・杉田敦・マエキタミヤコ・宮台真司『原発をどうするか、みんなで決める』

岩波ブックレット 円

共同通信社原発事故取材班『全電源喪失の記憶:証言・福島第 原発』新潮文庫 円

授 業 外 の

学 習 活 動

アンケート、ヒアリング、現地調査を実施します。

そ の 他

特 記 事 項

文献を読むだけではなく、手を動かして作業し、足を運んで見聞し、五感を使って考えてくだ

さい。映像資料も準備する予定です。

[演習概要] 履 修 条 件 思想に興味があり、共同して思想書を読むことを有意義だと思う人。自分の見解を表明し相手

を説得することに、および他者の見解を尊重して聞くことに興味をもっている人。

科 目 目 的

到 達 目 標

哲学書あるいは思想書を一冊でも読み進めることにより、難しめな本に対する苦手意識をなく

す。演習の同級生と意見を交換しながら、自分本位にならず他の意見も尊重し、書かれている

内容を書かれているとおりに把握する修練をする。一冊を読むことによって、自信もつき、視

界も開け、これにより二冊目以降を読むことは、比較的容易となるでしょう。

最終的な目標は、難しい本の難しさを理解したうえで難しい本を読めるようになることです。

授 業 概 要 もともと読み始めにくい書物を相手とするために、導入としてさまざまな解説を施します。書

物の外的な事情、時代的背景、原典批判に関してのみならず、本文に登場する概念、用語、思

想内容についてもある程度立ち入って説明し、その他の諸々の周辺の事柄についても話題とす

るでしょう。とりわけ古典的な哲学書が現代においても意味を失っていないことを説明したい

ところです。

――思想において語られる内実は、けっして書かれている文字を辞書的に理解して済むもので

はありません。思想家のそれぞれの語が切り取っている問題次元を、読む者自身が広く遠く見

通してはじめて、そこで語られている言葉の意味が浮かび上がってくるものです。この演習で

は、テクストを読解しながらの発表、ないし質疑応答と議論とを通じて、さまざまな重要な語

および事柄を、各自の視点から意味づけなおすこともひとつの課題となります。

――教員の補助を受けつつ、徐々に濃密な参加を求めていく予定。進行する形式が、輪読とな

るのか、個人あるいは班の発表となるのか、自由な討議となるのか、などについては相談して

方針を決しましょう。重要箇所にはその都度立ちとどまって、可能なかぎり濃厚な議論ができ

るように、積極的な下読みと発言とを期待します。ひとつの〈正しい読み〉を習得するのが主

眼ではなく、古典的著作が提示してくれている革新的な思想の意義と広がりとを〈各自の観点

で〉読み取ることが最終目的となります。難しい書物を読むためには、自分の見解をもつこと

も大事ではありますが、同時に他の人の意見を傾聴し、それを通じて自分の意見を再点検する

という姿勢も等しく重要となってきます。複数人で読むことの長所を活用することが望まれま

す。自由に各自の見解を提議して、相互の意見を交換して活発な討論が行われることを希望し

ています。

(実際には和気あいあいと進行するので安心してもらいたい。)

また可能なかぎり自主的、自律的に進行してもらいたいので、相互の間でのリーダーとして「ゼ

ミ長」のような役回りを設置する予定。

担 当 氏 名 谷崎 秋彦

演 習 テ ー マ 基本思想書を読む(哲学入門)

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

志望動機、読みたい本、自己紹介、抱負などを中心に自由に作文してください。

期限までに事務室に提出できない特別な事情がある場合には次のアドレス宛にメール

にて3月 日までに送付のこと。

【書式・枚数】

A4版(様式は任意、表紙は不要。学籍番号・氏名・メールアドレスを明記。)1~2枚

( ~ 文字程度。)。

275 276

授 業 計 画 前半(春学期)

第一回 顔合わせとテクストの選定の準備

第二回 進行方式に関する協議とテクストの選定準備

第三回 使用テクストの決定。ゼミ長の選出。

第四回 テクスト周辺の解説。

第五回 講読(時代を把握する)

第六回 講読(著者の意図を探る)

第七回 講読(論題の意義をとらえる)

第八回 講読(自分との関わりを考える)

第九回 講読(著者の主張を整理する)

第十回 講読(関連する諸問題に目を向ける)

第十一回 講読(他人の見解を検討する)

第十二回 講読(現代とのつながりを探る)

第十三回 発表(前半担当者)

第十四回 発表(後半担当者)

後半(秋学期)

第十五回 テクストの再検討(合議により、別の材料を底本とすることもありえる。)

第十六回 講読と討議(問題の歴史的経緯を考える)

第十七回 講読と討議(西洋と東洋との相違を考える)

第十八回 講読と討議(研究書を参照する)

第十九回 講読と討議(古典とのつながりを探る)

第二十回 講読と討議(思想が時代に拘束されていることを考える)

第二十一回 講読と討議(思想が風土に拘束されていることを考える)

第二十二回 講読と討議(思想が文化に拘束されていることを考える)

第二十三回 講読と討議(思想が構想する未来を展望する)

第二十四回 講読と討議(精読を試みる)

第二十五回 講読と討議(解釈を深める)

第二十六回 講読と討議(精読と解釈とを統合する)

第二十七回 発表(前半担当者)

第二十八回 発表(後半担当者)

評 価 方 法 平常点(演習への参加の度合いが問われる) 。提出物 。

各学期末に、使用テクストに即する各自の意見を発表する機会を設け、その見解を文字にした

ものを提出する運びとなる。(学期末の提出物は 上に提出することになる見込み。自分

の考えを記すのはもちろんであるが、相互の間での共通の理解を求め、他者の文も必ず読み、

積極的にコメントし、他者のためにも時間を使うことが求められる。)

テ キ ス ト

参考文献等

当演習で扱う書物は、選抜時に提出された各自のレポートと最初の会合での摺り合わせとによ

って選定されます。――参考までに、これまで扱ったものは:ベンヤミン『複製技術時代の藝

術作品』、フロイト『幻想の未来/文化への不満』、アーレント『人間の条件』、ハイデガー『形

而上学入門』、『形而上学とは何か』、『ニーチェ(芸術としての力への意志)』、シェリング『学

問論』、カント『純粋理性批判』、ヘーゲル『精神現象学序論』、ニーチェ『反キリスト者』、『喜

ばしき知恵』、アリストテレス『形而上学』、夏目漱石『私の個人主義』、デカルト『哲学原理』、

アラン『幸福論』、阿部謹也『西洋中世の罪と罰』、三木清『哲学入門』『人性論ノート』、ショ

ーペンハウアー『幸福について』等。――ゼミで選定されたテクストは購読することが必須と

なります。

副次的な参考図書はそのつどに指示し、また必要に応じて印刷物を配布する予定です。

授 業 外 の

学 習 活 動

・主要テクストの講読にあたり、毎回指定の箇所について下読みをしてくる必要あり。

・授業内で扱われたことは各自で消化して、次回の読解に役立てることが求められる。

付記:思想的な書物に触れたい、あるいは思想的な問題について思索したい、そのように思う

者の絶対数は多くないかもしれないけれど、少なからず存在するといえるでしょう。当ゼミは、

そのような人々も孤立することなく集まれる場所です。独自な意見を持つことは必ずしも求め

られていません。まずは虚心にまた精緻にテクストを読むことを基本としたいですね。テクス

トの奥深さを理解したうえで自分の考えを構築することが望まれるところです。

ゼミとは別に、各自で自分の好きな活動を続け、場合によってはそれをメンバーの間で共有し、

人生を豊かにするのがよいでしょう。芸術の鑑賞、あるいは藝術活動などは哲学的思索と極め

て親和的です。いわゆる文芸作品も思想と決して別物ではないので、それらを読むことは大い

に推奨されます。

そ の 他

特 記 事 項

哲学書は、当人が分かったつもりで読んでいても、独りよがりの読み方をしている場合も多々

あるのが実状です。この演習は多人数で晴朗に楽しみながら、他者の読みを尊重しながら読み

進めることを目指しています。各自の独自な意見をもつことが参加の条件なのではなく、他人

の言葉を尊重する人々の参加が望まれています。

277 278

Page 18: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

第 回 ヒアリングの実施

第 回 調査研究の中間まとめについてプレゼン( 班各自 分)

第 回 調査研究の中間まとめについてプレゼン( 班各自 分)

第 回 全体討論

第 回 追加調査検討内容の整理

第 回 論文の構成と基本的ルールの確認

第 回 「原子力発電をどうするのか」のまとめ

評 価 方 法 授業中の発言・発表 40%

計画書 30% 最終論文 30%

テ キ ス ト

参考文献等

武谷三男『原子力発電』(岩波書店 青版 ) 円

飯田哲也・今井一・杉田敦・マエキタミヤコ・宮台真司『原発をどうするか、みんなで決める』

岩波ブックレット 円

共同通信社原発事故取材班『全電源喪失の記憶:証言・福島第 原発』新潮文庫 円

授 業 外 の

学 習 活 動

アンケート、ヒアリング、現地調査を実施します。

そ の 他

特 記 事 項

文献を読むだけではなく、手を動かして作業し、足を運んで見聞し、五感を使って考えてくだ

さい。映像資料も準備する予定です。

[演習概要] 履 修 条 件 思想に興味があり、共同して思想書を読むことを有意義だと思う人。自分の見解を表明し相手

を説得することに、および他者の見解を尊重して聞くことに興味をもっている人。

科 目 目 的

到 達 目 標

哲学書あるいは思想書を一冊でも読み進めることにより、難しめな本に対する苦手意識をなく

す。演習の同級生と意見を交換しながら、自分本位にならず他の意見も尊重し、書かれている

内容を書かれているとおりに把握する修練をする。一冊を読むことによって、自信もつき、視

界も開け、これにより二冊目以降を読むことは、比較的容易となるでしょう。

最終的な目標は、難しい本の難しさを理解したうえで難しい本を読めるようになることです。

授 業 概 要 もともと読み始めにくい書物を相手とするために、導入としてさまざまな解説を施します。書

物の外的な事情、時代的背景、原典批判に関してのみならず、本文に登場する概念、用語、思

想内容についてもある程度立ち入って説明し、その他の諸々の周辺の事柄についても話題とす

るでしょう。とりわけ古典的な哲学書が現代においても意味を失っていないことを説明したい

ところです。

――思想において語られる内実は、けっして書かれている文字を辞書的に理解して済むもので

はありません。思想家のそれぞれの語が切り取っている問題次元を、読む者自身が広く遠く見

通してはじめて、そこで語られている言葉の意味が浮かび上がってくるものです。この演習で

は、テクストを読解しながらの発表、ないし質疑応答と議論とを通じて、さまざまな重要な語

および事柄を、各自の視点から意味づけなおすこともひとつの課題となります。

――教員の補助を受けつつ、徐々に濃密な参加を求めていく予定。進行する形式が、輪読とな

るのか、個人あるいは班の発表となるのか、自由な討議となるのか、などについては相談して

方針を決しましょう。重要箇所にはその都度立ちとどまって、可能なかぎり濃厚な議論ができ

るように、積極的な下読みと発言とを期待します。ひとつの〈正しい読み〉を習得するのが主

眼ではなく、古典的著作が提示してくれている革新的な思想の意義と広がりとを〈各自の観点

で〉読み取ることが最終目的となります。難しい書物を読むためには、自分の見解をもつこと

も大事ではありますが、同時に他の人の意見を傾聴し、それを通じて自分の意見を再点検する

という姿勢も等しく重要となってきます。複数人で読むことの長所を活用することが望まれま

す。自由に各自の見解を提議して、相互の意見を交換して活発な討論が行われることを希望し

ています。

(実際には和気あいあいと進行するので安心してもらいたい。)

また可能なかぎり自主的、自律的に進行してもらいたいので、相互の間でのリーダーとして「ゼ

ミ長」のような役回りを設置する予定。

担 当 氏 名 谷崎 秋彦

演 習 テ ー マ 基本思想書を読む(哲学入門)

履 修 人 員 名程度

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

志望動機、読みたい本、自己紹介、抱負などを中心に自由に作文してください。

期限までに事務室に提出できない特別な事情がある場合には次のアドレス宛にメール

にて3月 日までに送付のこと。

【書式・枚数】

A4版(様式は任意、表紙は不要。学籍番号・氏名・メールアドレスを明記。)1~2枚

( ~ 文字程度。)。

275 276

授 業 計 画 前半(春学期)

第一回 顔合わせとテクストの選定の準備

第二回 進行方式に関する協議とテクストの選定準備

第三回 使用テクストの決定。ゼミ長の選出。

第四回 テクスト周辺の解説。

第五回 講読(時代を把握する)

第六回 講読(著者の意図を探る)

第七回 講読(論題の意義をとらえる)

第八回 講読(自分との関わりを考える)

第九回 講読(著者の主張を整理する)

第十回 講読(関連する諸問題に目を向ける)

第十一回 講読(他人の見解を検討する)

第十二回 講読(現代とのつながりを探る)

第十三回 発表(前半担当者)

第十四回 発表(後半担当者)

後半(秋学期)

第十五回 テクストの再検討(合議により、別の材料を底本とすることもありえる。)

第十六回 講読と討議(問題の歴史的経緯を考える)

第十七回 講読と討議(西洋と東洋との相違を考える)

第十八回 講読と討議(研究書を参照する)

第十九回 講読と討議(古典とのつながりを探る)

第二十回 講読と討議(思想が時代に拘束されていることを考える)

第二十一回 講読と討議(思想が風土に拘束されていることを考える)

第二十二回 講読と討議(思想が文化に拘束されていることを考える)

第二十三回 講読と討議(思想が構想する未来を展望する)

第二十四回 講読と討議(精読を試みる)

第二十五回 講読と討議(解釈を深める)

第二十六回 講読と討議(精読と解釈とを統合する)

第二十七回 発表(前半担当者)

第二十八回 発表(後半担当者)

評 価 方 法 平常点(演習への参加の度合いが問われる) 。提出物 。

各学期末に、使用テクストに即する各自の意見を発表する機会を設け、その見解を文字にした

ものを提出する運びとなる。(学期末の提出物は 上に提出することになる見込み。自分

の考えを記すのはもちろんであるが、相互の間での共通の理解を求め、他者の文も必ず読み、

積極的にコメントし、他者のためにも時間を使うことが求められる。)

テ キ ス ト

参考文献等

当演習で扱う書物は、選抜時に提出された各自のレポートと最初の会合での摺り合わせとによ

って選定されます。――参考までに、これまで扱ったものは:ベンヤミン『複製技術時代の藝

術作品』、フロイト『幻想の未来/文化への不満』、アーレント『人間の条件』、ハイデガー『形

而上学入門』、『形而上学とは何か』、『ニーチェ(芸術としての力への意志)』、シェリング『学

問論』、カント『純粋理性批判』、ヘーゲル『精神現象学序論』、ニーチェ『反キリスト者』、『喜

ばしき知恵』、アリストテレス『形而上学』、夏目漱石『私の個人主義』、デカルト『哲学原理』、

アラン『幸福論』、阿部謹也『西洋中世の罪と罰』、三木清『哲学入門』『人性論ノート』、ショ

ーペンハウアー『幸福について』等。――ゼミで選定されたテクストは購読することが必須と

なります。

副次的な参考図書はそのつどに指示し、また必要に応じて印刷物を配布する予定です。

授 業 外 の

学 習 活 動

・主要テクストの講読にあたり、毎回指定の箇所について下読みをしてくる必要あり。

・授業内で扱われたことは各自で消化して、次回の読解に役立てることが求められる。

付記:思想的な書物に触れたい、あるいは思想的な問題について思索したい、そのように思う

者の絶対数は多くないかもしれないけれど、少なからず存在するといえるでしょう。当ゼミは、

そのような人々も孤立することなく集まれる場所です。独自な意見を持つことは必ずしも求め

られていません。まずは虚心にまた精緻にテクストを読むことを基本としたいですね。テクス

トの奥深さを理解したうえで自分の考えを構築することが望まれるところです。

ゼミとは別に、各自で自分の好きな活動を続け、場合によってはそれをメンバーの間で共有し、

人生を豊かにするのがよいでしょう。芸術の鑑賞、あるいは藝術活動などは哲学的思索と極め

て親和的です。いわゆる文芸作品も思想と決して別物ではないので、それらを読むことは大い

に推奨されます。

そ の 他

特 記 事 項

哲学書は、当人が分かったつもりで読んでいても、独りよがりの読み方をしている場合も多々

あるのが実状です。この演習は多人数で晴朗に楽しみながら、他者の読みを尊重しながら読み

進めることを目指しています。各自の独自な意見をもつことが参加の条件なのではなく、他人

の言葉を尊重する人々の参加が望まれています。

277 278

基礎演習

Page 19: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 日本国内外を問わず、現代社会の様ざまな問題に強い関心をもっていることが望ましい。並行

して履修することが望ましい科目は、現代政治論・政治思想史・法哲学・社会運動論・戦後日

本史・西洋政治史など。

科 目 目 的

到 達 目 標

一年間を通じて、現代正義論、近現代政治思想史、西欧史について、一定の理解を得ること。

ゼミでの報告や質疑応答を通じて、自分の意見を人前で論理的に述べる力を身につけること。

授 業 概 要 この科目の基本テーマは、①1970 年代以降、英米圏で隆盛した正義論についての入門、②それ

を踏まえて政治哲学の古典を読むことである。①では、功利主義、カント倫理学、ロールズ正

義論、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムなどの立場と主張を学ぶ。昨年度の前半は、

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』を読んだ。②政治哲学者ハナ・アーレン

トの概説書を読んだ。川崎修『ハンナ・アレント』である。3冊目は宇野重規『保守主義とは

何か』を読んだ。4冊目に入るかどうかは学生の読書のペース次第である。

授 業 計 画 春学期(以下はあくまでも予定であり、変更の可能性もある)

第1回 ガイダンスとゼミ生の自己紹介。

第2回 テキスト『これからの「正義」の話をしよう』第1章(道徳的ジレンマ)を読む。

第3回 同上第2章(功利主義について)を読む。

第4回 同上第3章(リバタリアニズムについて)を読む。

第5回 同上第4章(市場の道徳性について)を読む。

第6回 同上第5章(カント倫理学について)を読む。

第7回 同上第6章(ロールズ正義論について)を読む。

第8回 同上第7章(アファーマティブ・アクションについて)を読む。

第9回 同上第8章(アリストテレス哲学について)を読む。

第 10 回 同上第9章(忠誠のジレンマについて)を読む。

第 11 回 同上第 10 章(共通善の政治学について)を読む。

第 12 回 テキスト川崎 修『ハンナ・アレント』「プロローグ」を読む。

第 13 回 同上第1章「19 世紀秩序の解体」前半を読む。

第 14 回 同上第1章「19 世紀秩序の解体」後半を読む。

秋学期(以下はあくまでも予定であり、変更の可能性もある)

第1回 同上第2章「破局の 20 世紀」前半を読む。

第2回 同上第2章「破局の 20 世紀」後半を読む。

第3回 同上第3章「アメリカという夢・アメリカという悪夢」前半を読む。

第4回 同上第3章「アメリカという夢・アメリカという悪夢」後半を読む。

担 当 氏 名 中村 勝己

演 習 テ ー マ 現代思想としての政治哲学

履 修 人 員 名以内

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

「自分にとって切実な社会・政治・経済の問題について、ひとつを挙げて具体的に論じ

なさい、ただし自分の就職問題・恋愛問題以外のテーマを選ぶこと」。

【書式・枚数】

字前後、書式は自由。

第5回 同上第4章「政治の復権をめざして」前半を読む。

第6回 同上第4章「政治の復権をめざして」中盤を読む。

第7回 同上第4章「政治の復権をめざして」後半と「エピローグ」を読む。

第8回 テキスト宇野重規『保守主義とは何か』第 1 章を読む。

第9回 同上第2章を読む。

第 10 回 同上第3章を読む。

第 11 回 同上第4章を読む。

第 12 回 テキスト(4冊目)第 1 章を読む。

第 13 回 同上第2章を読む。

第 14 回 同上第3章を読む。

評 価 方 法 出席 60%、報告 30%、授業における積極的姿勢 10%。

テ キ ス ト

参考文献等

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』 ハヤカワ文庫 ¥ 945 川崎 修『ハンナ・アレント』 講談社学術文庫 ¥ 1404 宇野重規『保守主義とは何か――反フランス革命から現代日本まで』 中公新書 ¥ 800

授 業 外 の

学 習 活 動

このゼミは読書会形式なので、指定文献(教科書)を事前に読んでこないと議論についてこれ

ない。読書をするつもりのない学生は履修しないように。

ゼミ合宿はやらない。ゼミ・コンパは希望があればやるかもしれない。

そ の 他

特 記 事 項

279 280

[演習概要] 履 修 条 件

本演習は、日本を多文化社会として考え、日本社会における多様性と平等の促進に力を入れる

ことに興味のある学生用のゼミです。移民・難民問題、男女平等、性的多様性、 レズビア

ン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー の権利、日本における先住民やマイノリティ

少数派 に影響を与える問題について学びます。また、より良い多様性と平等をサポートする

何らかのボランティア活動を行うことを勧めています。

科 目 目 的

到 達 目 標

授 業 概 要

担 当 氏 名 ニックス マイケル

演 習 テ ー マ日本社会における多様

性と平等性

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

‘My Interests in Diversity and Equality in Japanese Society’

【書式・枚数】

A4一枚(手書き不可・パソコンにて作成)可能な限り英語で

このゼミは主に英語で行われますが、英語の授業では

ないので、必要に応じて日本語も使用できます。そのため、必ずしも高度の英語力が必要とい

うわけではありません。ゼミの内容に興味を持って積極的に参加するうちに 、英語力だけでな

く、英語と日本語を同時使用する能力も次第に進歩していくはずです。

授 業 計 画

– –

281 282

Page 20: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 日本国内外を問わず、現代社会の様ざまな問題に強い関心をもっていることが望ましい。並行

して履修することが望ましい科目は、現代政治論・政治思想史・法哲学・社会運動論・戦後日

本史・西洋政治史など。

科 目 目 的

到 達 目 標

一年間を通じて、現代正義論、近現代政治思想史、西欧史について、一定の理解を得ること。

ゼミでの報告や質疑応答を通じて、自分の意見を人前で論理的に述べる力を身につけること。

授 業 概 要 この科目の基本テーマは、①1970 年代以降、英米圏で隆盛した正義論についての入門、②それ

を踏まえて政治哲学の古典を読むことである。①では、功利主義、カント倫理学、ロールズ正

義論、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムなどの立場と主張を学ぶ。昨年度の前半は、

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』を読んだ。②政治哲学者ハナ・アーレン

トの概説書を読んだ。川崎修『ハンナ・アレント』である。3冊目は宇野重規『保守主義とは

何か』を読んだ。4冊目に入るかどうかは学生の読書のペース次第である。

授 業 計 画 春学期(以下はあくまでも予定であり、変更の可能性もある)

第1回 ガイダンスとゼミ生の自己紹介。

第2回 テキスト『これからの「正義」の話をしよう』第1章(道徳的ジレンマ)を読む。

第3回 同上第2章(功利主義について)を読む。

第4回 同上第3章(リバタリアニズムについて)を読む。

第5回 同上第4章(市場の道徳性について)を読む。

第6回 同上第5章(カント倫理学について)を読む。

第7回 同上第6章(ロールズ正義論について)を読む。

第8回 同上第7章(アファーマティブ・アクションについて)を読む。

第9回 同上第8章(アリストテレス哲学について)を読む。

第 10 回 同上第9章(忠誠のジレンマについて)を読む。

第 11 回 同上第 10 章(共通善の政治学について)を読む。

第 12 回 テキスト川崎 修『ハンナ・アレント』「プロローグ」を読む。

第 13 回 同上第1章「19 世紀秩序の解体」前半を読む。

第 14 回 同上第1章「19 世紀秩序の解体」後半を読む。

秋学期(以下はあくまでも予定であり、変更の可能性もある)

第1回 同上第2章「破局の 20 世紀」前半を読む。

第2回 同上第2章「破局の 20 世紀」後半を読む。

第3回 同上第3章「アメリカという夢・アメリカという悪夢」前半を読む。

第4回 同上第3章「アメリカという夢・アメリカという悪夢」後半を読む。

担 当 氏 名 中村 勝己

演 習 テ ー マ 現代思想としての政治哲学

履 修 人 員 名以内

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

「自分にとって切実な社会・政治・経済の問題について、ひとつを挙げて具体的に論じ

なさい、ただし自分の就職問題・恋愛問題以外のテーマを選ぶこと」。

【書式・枚数】

字前後、書式は自由。

第5回 同上第4章「政治の復権をめざして」前半を読む。

第6回 同上第4章「政治の復権をめざして」中盤を読む。

第7回 同上第4章「政治の復権をめざして」後半と「エピローグ」を読む。

第8回 テキスト宇野重規『保守主義とは何か』第 1 章を読む。

第9回 同上第2章を読む。

第 10 回 同上第3章を読む。

第 11 回 同上第4章を読む。

第 12 回 テキスト(4冊目)第 1 章を読む。

第 13 回 同上第2章を読む。

第 14 回 同上第3章を読む。

評 価 方 法 出席 60%、報告 30%、授業における積極的姿勢 10%。

テ キ ス ト

参考文献等

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』 ハヤカワ文庫 ¥ 945 川崎 修『ハンナ・アレント』 講談社学術文庫 ¥ 1404 宇野重規『保守主義とは何か――反フランス革命から現代日本まで』 中公新書 ¥ 800

授 業 外 の

学 習 活 動

このゼミは読書会形式なので、指定文献(教科書)を事前に読んでこないと議論についてこれ

ない。読書をするつもりのない学生は履修しないように。

ゼミ合宿はやらない。ゼミ・コンパは希望があればやるかもしれない。

そ の 他

特 記 事 項

279 280

[演習概要] 履 修 条 件

本演習は、日本を多文化社会として考え、日本社会における多様性と平等の促進に力を入れる

ことに興味のある学生用のゼミです。移民・難民問題、男女平等、性的多様性、 レズビア

ン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー の権利、日本における先住民やマイノリティ

少数派 に影響を与える問題について学びます。また、より良い多様性と平等をサポートする

何らかのボランティア活動を行うことを勧めています。

科 目 目 的

到 達 目 標

授 業 概 要

担 当 氏 名 ニックス マイケル

演 習 テ ー マ日本社会における多様

性と平等性

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

‘My Interests in Diversity and Equality in Japanese Society’

【書式・枚数】

A4一枚(手書き不可・パソコンにて作成)可能な限り英語で

このゼミは主に英語で行われますが、英語の授業では

ないので、必要に応じて日本語も使用できます。そのため、必ずしも高度の英語力が必要とい

うわけではありません。ゼミの内容に興味を持って積極的に参加するうちに 、英語力だけでな

く、英語と日本語を同時使用する能力も次第に進歩していくはずです。

授 業 計 画

– –

281 282

基礎演習

Page 21: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

評 価 方 法

テ キ ス ト

参考文献等

授 業 外 の

学 習 活 動

そ の 他

特 記 事 項

[演習概要] 履 修 条 件 特にありませんが、将来文化行政にたずさわる方には、お勧めします。

科 目 目 的

到 達 目 標

ハーバード大学では、音楽で「多様な価値観を理解する力」を育むと言われています。 このゼミではミュージカル、オペラ、歌舞伎という舞台音楽を鑑賞し、比較研究することによ

って、歴史や文化、人間の生き方をとらえる力を高めてゆく事を目標とします。 授 業 概 要 前期はワーグナー以後の 世紀の前衛オペラに決定的指針を与えた シュトラウス作曲のオ

ペラ「サロメ」と、ノーベル文学賞に輝く、イギリスの文学者 エリオットの詩集に、アン

ドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけたダンスミュージカル「キャッツ」をテーマとします。

「サロメ」はオスカー・ワイルドの世紀末的デカダンを主題とする文学劇のオペラ化です。ま

た、「キャッツ」はエリオットが手掛けた子供のための詩集、「キャッツーポッサムおじさんの

猫とつき合う法」に音楽とダンスが融合したミュージカル、どちらも文学との結びつきが深く、

原作と照らし合わせながら、比較検討します。

後期はゼミ生の話し合いによって、現在上演中のオペラ、ミュージカル、歌舞伎より、それぞ

れ一公演を選んで研究してゆきます。

前、後期とも実際の上演舞台を鑑賞します。実演に触れることによって、映像では経験するこ

とのできない生の舞台の迫力を経験することでしょう。最後にそれぞれのジャンルの比較研究

をし、未来の舞台芸術のあり方についても話し合っていきます。

授 業 計 画 【前期】 1.オリエンテーション、自己紹介、報告順決定 2.「オペラの作り方」の DVD 鑑賞と議論 3.オペラの歴史の報告Ⅰと議論 4.R.シュトラウスのオペラについての報告Ⅱ 5.オペラ「サロメ」の報告Ⅲ 6.「サロメ」の台本朗読 7.オペラ「サロメ」前半の DVD 鑑賞と議論 8.オペラ「サロメ」後半の DVD 鑑賞と議論 9.様々な演出のオペラ「サロメ」の DVD 鑑賞と議論 10.ミュージカルの歴史の報告Ⅳと議論 11.ミュージカル「キャッツ」についての報告Ⅴと議論 12.詩集「キャッツーポッサムおじさんの猫とつき合う法」の鑑賞 13.ミュージカル「キャッツ」の DVD 鑑賞

担 当 氏 名 二宮 玲子

演 習 テ ー マ 舞台音楽への勧誘~ミュージカル、オペラ、歌舞伎の比較研究と考察

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

①志望動機、②自己紹介を合わせて書く。

【書式・枚数】

書式は自由。 字程度。

283 284

14.原作オペラ先品作曲家についての報告Ⅵと議論と比較研究 【後期】 15.研究作品の決定 16.オペラ先品作曲家についての報告Ⅵと議論 17.オペラ先品についての報告Ⅶと議論 18.DVD 鑑賞・前半 19.DVD 鑑賞・後半 20.鑑賞作品に関しての議論 21.歌舞伎の歴史についての報告Ⅷ 22.歌舞伎作品の報告Ⅸ 23.DVD 鑑賞と議論 24.鑑賞作品に関しての議論 25.ミュージカル作品の報告Ⅹと議論 26.DVD 鑑賞・前半 27.DVD 鑑賞・後半 28.舞台音楽の比較考察と未来の舞台芸術のあり方についての議論

評 価 方 法 出席 %、報告 %、年度末レポート %

テ キ ス ト

参考文献等

塩田明弘・著『知識ゼロからのミュージカル入門』(幻冬舎)

小山内伸・著『ミュージカル史』(中央公論社)

堀内 修・著『オペラ入門』 講談社学術文庫

堀内 修・著『読むオペラ』(音楽之友社)

辻 和子・著『魅力満載!一番わかりやすい歌舞伎イラスト読本』(じっぴコンパクト新書)

岡田暁生・著『オペラの終焉』(ちくま学芸文庫)

授 業 外 の

学 習 活 動

前・後期、各一回、新国立劇場、日生劇場、藤原歌劇団、東京二期会等のオペラ公演を学割料

金で鑑賞する。前期に劇団四季、後期は歌舞伎座の公演を鑑賞。

3ないし4のグループに分かれ、順番にレジメを作成し報告する

そ の 他

特 記 事 項

担当講師・二宮玲子

作曲家。様々なジャンルを手掛け、旧岩波映画(現・U.Nリミテッド)今泉文子監督のスタ

ッフとして多くの映画賞を受賞。主要作品は「ルバイヤート交響曲」、 ~オペラ源氏物

語(林望・作劇)、狂言オペラ「たぬきのはらづつみ」その他。

[演習概要] 履 修 条 件 公式確認から 年が経過してなお終わらない水俣病問題に対する関心を持ち、また、積極的に

楽しみながらフィールドワークに参加する意欲のある学生の参加を期待する。フィールドワー

クに参加することが前後期ともに単位を取得する前提となる。

科 目 目 的

到 達 目 標

この授業では、水俣病問題に関するフィールドワークを行うことで次の2点に到達することを

目標とする。

①現場に学ぶ思考力を養い、水俣病被害の実像を被害者や支援者の側から描き出すこと。

②水俣病を過去の出来事としてではなく、公式確認から 年を経てなお解決しない現在進行形

の問題として捉え、その解決に向けて自分の考えをまとめ、発表できるようになること。

授 業 概 要 水俣病は公式確認( 年5月1日)からすでに 年以上が経過するがいまだその解決には

至らず、むしろ混迷の度合いを深めつつある。この授業では、その半世紀を超える歴史を踏ま

えた上でなぜ水俣病問題は終わらないのかについて、水俣現地フィールドワークを行い、それ

に基づいた報告書を作成することを通して考え、議論していく。フィールドワークを行うにあ

たり水俣病問題に関する文献購読を行い、質的調査の技法を学んでいくが、この授業では何よ

りも現場から学び思考することを重視する。前期期間は、水俣病に関する基礎文献などの購読

を進めるとともに、フィールドワークに向けて問題設定や調査対象者の設定、質問紙の作成な

どの準備を行う。後期期間は事後学習として、フィールドワークの結果を踏まえた分析や報告

書の執筆などを行なっていく。

授 業 計 画 前期

1.導入 自己紹介とフィールドワークの説明

2.水俣病問題に関する文献購読(文献選び)

3.水俣病に関する文献購読(概説)

4.水俣病に関する文献購読(裁判)

5.水俣病に関する文献購読(病像)

6.水俣病に関する文献購読(差別)

7.水俣病に関する文献購読(運動)

8.質的調査に関する手法の講義

9.質的調査に関する手法の文献購読(フィールドワークとは)

.質的調査に関する手法の文献購読(半構造化面接とは、などを予定)

.フィールドワークのデザイン(訪問先の確定)

.フィールドワークのデザイン(訪問先の概要確認)

.フィールドワークのデザイン(問いを立てる)

.フィールドワークのデザイン(最終打ち合わせ)

担 当 氏 名 野澤 淳史

演 習 テ ー マ 水俣病に向き合い、現場から学ぶ

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

水俣病に興味をもったきっかけ、また、どのようなところに関心があるのか。

【書式・枚数】

A4・ 字程度

285 286

Page 22: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

評 価 方 法

テ キ ス ト

参考文献等

授 業 外 の

学 習 活 動

そ の 他

特 記 事 項

[演習概要] 履 修 条 件 特にありませんが、将来文化行政にたずさわる方には、お勧めします。

科 目 目 的

到 達 目 標

ハーバード大学では、音楽で「多様な価値観を理解する力」を育むと言われています。 このゼミではミュージカル、オペラ、歌舞伎という舞台音楽を鑑賞し、比較研究することによ

って、歴史や文化、人間の生き方をとらえる力を高めてゆく事を目標とします。 授 業 概 要 前期はワーグナー以後の 世紀の前衛オペラに決定的指針を与えた シュトラウス作曲のオ

ペラ「サロメ」と、ノーベル文学賞に輝く、イギリスの文学者 エリオットの詩集に、アン

ドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけたダンスミュージカル「キャッツ」をテーマとします。

「サロメ」はオスカー・ワイルドの世紀末的デカダンを主題とする文学劇のオペラ化です。ま

た、「キャッツ」はエリオットが手掛けた子供のための詩集、「キャッツーポッサムおじさんの

猫とつき合う法」に音楽とダンスが融合したミュージカル、どちらも文学との結びつきが深く、

原作と照らし合わせながら、比較検討します。

後期はゼミ生の話し合いによって、現在上演中のオペラ、ミュージカル、歌舞伎より、それぞ

れ一公演を選んで研究してゆきます。

前、後期とも実際の上演舞台を鑑賞します。実演に触れることによって、映像では経験するこ

とのできない生の舞台の迫力を経験することでしょう。最後にそれぞれのジャンルの比較研究

をし、未来の舞台芸術のあり方についても話し合っていきます。

授 業 計 画 【前期】 1.オリエンテーション、自己紹介、報告順決定 2.「オペラの作り方」の DVD 鑑賞と議論 3.オペラの歴史の報告Ⅰと議論 4.R.シュトラウスのオペラについての報告Ⅱ 5.オペラ「サロメ」の報告Ⅲ 6.「サロメ」の台本朗読 7.オペラ「サロメ」前半の DVD 鑑賞と議論 8.オペラ「サロメ」後半の DVD 鑑賞と議論 9.様々な演出のオペラ「サロメ」の DVD 鑑賞と議論 10.ミュージカルの歴史の報告Ⅳと議論 11.ミュージカル「キャッツ」についての報告Ⅴと議論 12.詩集「キャッツーポッサムおじさんの猫とつき合う法」の鑑賞 13.ミュージカル「キャッツ」の DVD 鑑賞

担 当 氏 名 二宮 玲子

演 習 テ ー マ 舞台音楽への勧誘~ミュージカル、オペラ、歌舞伎の比較研究と考察

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

①志望動機、②自己紹介を合わせて書く。

【書式・枚数】

書式は自由。 字程度。

283 284

14.原作オペラ先品作曲家についての報告Ⅵと議論と比較研究 【後期】 15.研究作品の決定 16.オペラ先品作曲家についての報告Ⅵと議論 17.オペラ先品についての報告Ⅶと議論 18.DVD 鑑賞・前半 19.DVD 鑑賞・後半 20.鑑賞作品に関しての議論 21.歌舞伎の歴史についての報告Ⅷ 22.歌舞伎作品の報告Ⅸ 23.DVD 鑑賞と議論 24.鑑賞作品に関しての議論 25.ミュージカル作品の報告Ⅹと議論 26.DVD 鑑賞・前半 27.DVD 鑑賞・後半 28.舞台音楽の比較考察と未来の舞台芸術のあり方についての議論

評 価 方 法 出席 %、報告 %、年度末レポート %

テ キ ス ト

参考文献等

塩田明弘・著『知識ゼロからのミュージカル入門』(幻冬舎)

小山内伸・著『ミュージカル史』(中央公論社)

堀内 修・著『オペラ入門』 講談社学術文庫

堀内 修・著『読むオペラ』(音楽之友社)

辻 和子・著『魅力満載!一番わかりやすい歌舞伎イラスト読本』(じっぴコンパクト新書)

岡田暁生・著『オペラの終焉』(ちくま学芸文庫)

授 業 外 の

学 習 活 動

前・後期、各一回、新国立劇場、日生劇場、藤原歌劇団、東京二期会等のオペラ公演を学割料

金で鑑賞する。前期に劇団四季、後期は歌舞伎座の公演を鑑賞。

3ないし4のグループに分かれ、順番にレジメを作成し報告する

そ の 他

特 記 事 項

担当講師・二宮玲子

作曲家。様々なジャンルを手掛け、旧岩波映画(現・U.Nリミテッド)今泉文子監督のスタ

ッフとして多くの映画賞を受賞。主要作品は「ルバイヤート交響曲」、 ~オペラ源氏物

語(林望・作劇)、狂言オペラ「たぬきのはらづつみ」その他。

[演習概要] 履 修 条 件 公式確認から 年が経過してなお終わらない水俣病問題に対する関心を持ち、また、積極的に

楽しみながらフィールドワークに参加する意欲のある学生の参加を期待する。フィールドワー

クに参加することが前後期ともに単位を取得する前提となる。

科 目 目 的

到 達 目 標

この授業では、水俣病問題に関するフィールドワークを行うことで次の2点に到達することを

目標とする。

①現場に学ぶ思考力を養い、水俣病被害の実像を被害者や支援者の側から描き出すこと。

②水俣病を過去の出来事としてではなく、公式確認から 年を経てなお解決しない現在進行形

の問題として捉え、その解決に向けて自分の考えをまとめ、発表できるようになること。

授 業 概 要 水俣病は公式確認( 年5月1日)からすでに 年以上が経過するがいまだその解決には

至らず、むしろ混迷の度合いを深めつつある。この授業では、その半世紀を超える歴史を踏ま

えた上でなぜ水俣病問題は終わらないのかについて、水俣現地フィールドワークを行い、それ

に基づいた報告書を作成することを通して考え、議論していく。フィールドワークを行うにあ

たり水俣病問題に関する文献購読を行い、質的調査の技法を学んでいくが、この授業では何よ

りも現場から学び思考することを重視する。前期期間は、水俣病に関する基礎文献などの購読

を進めるとともに、フィールドワークに向けて問題設定や調査対象者の設定、質問紙の作成な

どの準備を行う。後期期間は事後学習として、フィールドワークの結果を踏まえた分析や報告

書の執筆などを行なっていく。

授 業 計 画 前期

1.導入 自己紹介とフィールドワークの説明

2.水俣病問題に関する文献購読(文献選び)

3.水俣病に関する文献購読(概説)

4.水俣病に関する文献購読(裁判)

5.水俣病に関する文献購読(病像)

6.水俣病に関する文献購読(差別)

7.水俣病に関する文献購読(運動)

8.質的調査に関する手法の講義

9.質的調査に関する手法の文献購読(フィールドワークとは)

.質的調査に関する手法の文献購読(半構造化面接とは、などを予定)

.フィールドワークのデザイン(訪問先の確定)

.フィールドワークのデザイン(訪問先の概要確認)

.フィールドワークのデザイン(問いを立てる)

.フィールドワークのデザイン(最終打ち合わせ)

担 当 氏 名 野澤 淳史

演 習 テ ー マ 水俣病に向き合い、現場から学ぶ

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

水俣病に興味をもったきっかけ、また、どのようなところに関心があるのか。

【書式・枚数】

A4・ 字程度

285 286

基礎演習

Page 23: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

夏休み フィールドワーク(3〜4日程度を予定、受講生と話し合いの上決定)

後期

1.フィールドワークのふりかえり(全体での振り返り)

2. フィールドワークのふりかえり(各班の振り返り)

3.事後学習および分析に向けての文献購読(フィールドワークを歴史の中に位置付ける)

4.事後学習および分析に向けての文献購読(論文を書くとは)

5.調査結果の分析(A班)

6.調査結果の分析(B班)

7.調査結果の分析(C班)

8.各班の論文執筆経過報告と質疑(A班)

9.各班の論文執筆経過報告と質疑(B班)

.各班の論文執筆経過報告と質疑(C班)

.各班論文の読み合わせ(A班)

.各班論文の読み合わせ(B班)

.各班論文の読み合わせ(C班)

.まとめ(報告書全体の確認と発送作業にむけて)

評 価 方 法 前期はフィールドワークへの参加を前提とした上で出席重視とする。後期は各自が報告書の作

成で担当する持ち分の執筆を評価の対象とする。

平常点

課題提出(報告書の作成)

テ キ ス ト

参考文献等

川本輝夫( )『水俣病誌』世織書房.

岸政彦・石岡丈・丸山里美( )『質的社会調査の方法—他者の合理性の理解社会学』有斐閣.

栗原彬編( )『証言 水俣病』岩波書店.

高峰武( )『水俣病を知っていますか(岩波ブックレット)』岩波書店.

など多数.必要に応じて適宜紹介していく。 授 業 外 の

学 習 活 動

年を超える歴史を持つ水俣病問題を授業内で解説することには限界がある。適宜必読文文献

や映像資料などを紹介するので、それらに触れることで水俣病に対する理解を各自深めていく

こと。また、この授業の受講生は合わせて「総合講座 」を受講することを薦める。

そ の 他

特 記 事 項

完成した報告書を調査協力者に送付して授業は終了となるため、後期授業終了後も若干の作業

が残ることがある。

[演習概要] 履 修 条 件 you can make “senmon” connections to:

present, in both “developed” and “developing” countries.

“総合講座1グローバル化世界における多言語主義”

科 目 目 的

到 達 目 標 –

“multilinguals” see and experience issues of power, identity, emotion, and memory –

授 業 概 要

担 当 氏 名 バーフィールド,アンドリュー

演 習 テ ー マ

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

Perspectives”

【書式・枚数】

287 288

授 業 計 画

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

評 価 方 法

テ キ ス ト

参考文献等

授 業 外 の

学 習 活 動

そ の 他

特 記 事 項

289 290

Page 24: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

夏休み フィールドワーク(3〜4日程度を予定、受講生と話し合いの上決定)

後期

1.フィールドワークのふりかえり(全体での振り返り)

2. フィールドワークのふりかえり(各班の振り返り)

3.事後学習および分析に向けての文献購読(フィールドワークを歴史の中に位置付ける)

4.事後学習および分析に向けての文献購読(論文を書くとは)

5.調査結果の分析(A班)

6.調査結果の分析(B班)

7.調査結果の分析(C班)

8.各班の論文執筆経過報告と質疑(A班)

9.各班の論文執筆経過報告と質疑(B班)

.各班の論文執筆経過報告と質疑(C班)

.各班論文の読み合わせ(A班)

.各班論文の読み合わせ(B班)

.各班論文の読み合わせ(C班)

.まとめ(報告書全体の確認と発送作業にむけて)

評 価 方 法 前期はフィールドワークへの参加を前提とした上で出席重視とする。後期は各自が報告書の作

成で担当する持ち分の執筆を評価の対象とする。

平常点

課題提出(報告書の作成)

テ キ ス ト

参考文献等

川本輝夫( )『水俣病誌』世織書房.

岸政彦・石岡丈・丸山里美( )『質的社会調査の方法—他者の合理性の理解社会学』有斐閣.

栗原彬編( )『証言 水俣病』岩波書店.

高峰武( )『水俣病を知っていますか(岩波ブックレット)』岩波書店.

など多数.必要に応じて適宜紹介していく。 授 業 外 の

学 習 活 動

年を超える歴史を持つ水俣病問題を授業内で解説することには限界がある。適宜必読文文献

や映像資料などを紹介するので、それらに触れることで水俣病に対する理解を各自深めていく

こと。また、この授業の受講生は合わせて「総合講座 」を受講することを薦める。

そ の 他

特 記 事 項

完成した報告書を調査協力者に送付して授業は終了となるため、後期授業終了後も若干の作業

が残ることがある。

[演習概要] 履 修 条 件 you can make “senmon” connections to:

present, in both “developed” and “developing” countries.

“総合講座1グローバル化世界における多言語主義”

科 目 目 的

到 達 目 標 –

“multilinguals” see and experience issues of power, identity, emotion, and memory –

授 業 概 要

担 当 氏 名 バーフィールド,アンドリュー

演 習 テ ー マ

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート+面接

【レポートテーマ】

Perspectives”

【書式・枚数】

287 288

授 業 計 画

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第 回

第 回

第 回

第 回

第 回

評 価 方 法

テ キ ス ト

参考文献等

授 業 外 の

学 習 活 動

そ の 他

特 記 事 項

289 290

基礎演習

Page 25: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 明治以降の歴史的な動向について、ナショナリズムの観点から、自分なりの“ストーリー”

を描いておいてください。

科 目 目 的

到 達 目 標

ナショナリズムは“間欠泉”です。常日頃はどこかに姿を隠していて、探そうとして

も見つからない。それでいて、何かの拍子に体の奥深くから噴き出してきます。ナショナリズ

ムは、私たちを“陶酔感”で包んでくれます。その陶酔感が、日常生活の中では経験できない

一体感を、私たちに与えてくれることもあります。ナショナリズムは、“はしか(麻疹)”です。

ひとたび流行り出すと、瞬く間に人から人へと伝染していき、なかなか治りません。ナショナ

リズムは“劇薬”でもあります。それを飲むと、自分たちの文化や精神の固有性についての感

覚がムクムクと湧き上がり、異質なものに対する寛容さが失われます。そして、ナショナリズ

ムは理屈や論理よりも“感情・情緒”を好む習性があります。とくに、政治の空間では、その

習性が我が物顔で闊歩します。

このゼミでは、これらの顔の輪郭をもっとハッキリさせることを目指しています。みなさ

んも一緒に考えてみてください。

授 業 概 要 題材自体がつかみどころのない代物だけに、ゼミでの議論も錯綜すると思います。しかし、

その錯綜をくぐることで、いままで見えなかった(見ようとしなかった)ことが浮かび上がっ

てくると思います。歴史を遡ったり、日本の現状を取り上げたりしながら、議論の“大風呂敷”

を広げてみたいと思います。

授 業 計 画 《春期》

第1回 授業のグランドデザイン

第2回 ナショナリズムの理論(1):ゲルナーの理論を中心に

第3回 ナショナリズムの理論(2):アンダーソンの理論を中心に

第4回 明治期のナショナリズム(1):明治憲法体制

第5回 明治期のナショナリズム(2):明治政府による「国民」の創出

第6回 大正期のナショナリズム

第7回 昭和期のナショナリズム(1):ウルトラナショナリズムの成立

第8回 昭和期のナショナリズム(2):明治期のナショナリズムとの異同

第9回 靖国問題と歴史認識

第 回 現代日本の保守化(1):政治的対立軸の変遷

第 回 現代日本の保守化(2):国民の意識構造の変化

第 回 ナショナリズムのパラドクス(1):「国」と「国家」のちがい

第 回 ナショナリズムのパラドクス(2):愛国心の二面性

第 回 まとめ:ナショナリズムと考える視点

《秋期》

第1回 授業のグランドデザイン

第2回 戦後日本のナショナリズム(1):民主化と非軍事化をめぐる動向

担 当 氏 名 昼神 洋史

演 習 テ ー マ ナショナリズムという快感

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

ナショナリズムの功罪

【書式・枚数】

字程度

第3回 戦後日本のナショナリズム(2):経済大国化をめぐる動向

第4回 戦後日本のナショナリズム(3):外交政策をめぐる動向

第5回 安全保障政策の変遷(1):日米安全保障条約の成立

第6回 安全保障政策の変遷(2):日米安全保障体制の強化

第7回 安全保障政策の変遷(3):冷戦終結後の安全保障体制

第8回 憲法改正論の動向(1): 年体制下

第9回 憲法改正論の動向(2): 年体制崩壊後

第 回 憲法改正論の動向(3):各党の憲法改正案の比較

第 回 日本文化とナショナリズム(1):近代化と伝統回帰の相克

第 回 日本文化とナショナリズム(2):文化相対主義の落とし穴

第 回 戦後日本の「かたち」(1):「豊かな社会」の光と影

第 回 戦後日本の「かたち」(2):「平和国家」の理念と現実

評 価 方 法 出席頻度を含む平常点( %)と、春学期・秋学期それぞれ1回(期末)のレポート( %)によって行います。ただし、出席回数が 回以下の場合、レポートを提出しない場合は、単位認定を行いません。

テ キ ス ト

参考文献等

第1回目の授業で指示します。

授 業 外 の

学 習 活 動

テキストの予習はもちろんのこと、授業中に紹介する参考文献も熟読して、授業に臨んでくだ

さい。

そ の 他

特 記 事 項

受講生の皆さんの活発な議論を期待しています。

291 292

[演習概要] 履 修 条 件 特にありません。

科 目 目 的

到 達 目 標

<科目目的>

本演習では、日本人作曲家柴田南雄の著作を通じて日本の音楽文化について考察します。

<到達目標>

・日本の音楽の多様性に目を向けること。

・日本人がこれまでの歴史の中で親しんできた種々の音楽を知ること。

・日本における音楽文化の課題について意見を持てるようになること。

さまざまな音楽に関する知識を広げながら、ゼミ生同士の異なる関心や意見を知り、自分の

考えを深めていく場にしましょう。

授 業 概 要 本演習では、柴田南雄の著作『日本の音を聴く 文庫オリジナル版』を読み解き、日本の音

楽について考察を行います。

柴田南雄は、合唱曲『優しき歌』『追分節考』などで知られる作曲家で、中央大学も合唱団が

作品を演奏するなど、縁を持っています。柴田は、作曲以外に和洋の音楽史や音楽理論の研究

も行い、日本の音楽文化に関しても鋭敏な感覚を持って文筆活動も行いました。

本演習の前半では、柴田の著作を講読し、日本の楽器の特性や種々の音楽について見聞を広

めます。また、自分の音楽体験と照らし合わせ、現代の音楽を取り巻く諸問題についても理解

を深めます。後半では、柴田作曲のシアターピースについて、作曲者自身の言葉を理解した上

で鑑賞し、日本の音楽文化について考察を深めます。

毎回の授業では、テキストを読み進めながら関連する音楽を視聴し、著者の提起する課題に

ついて意見交換を行います。春学期には文献等を調査して個人発表とディスカッションを行い

ます。秋学期は、著作の理解に必要な用語を調べ、最後に日本の音楽文化について自分の考え

をまとめたレポートを作成します。

授 業 計 画 <春学期>

1.ガイダンス(自己紹介およびテキストの紹介)

2.日本の楽器―琴

3.日本の楽器―笛

4.日本の楽器―太鼓

5.オーケストラの音色とその歴史

6.三味線の音

7.仏教音楽(薬師寺)

担 当 氏 名 福田 千絵

演 習 テ ー マ 日本の音楽文化を考える

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

「自分の音楽体験と現代日本の音楽状況について」

1.自分がよく聴く音楽について、好きな理由や聴き方を教えて下さい。

2.日本の音楽文化について問題点を見つけ、自由に意見を述べて下さい。

【書式・枚数】

~ 文字程度でまとめ、A4サイズ1枚に収める。

8.キリシタン音楽

9.東京の祭り囃子

.『府中三景』

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ ・ )

.総括:日本音楽についての考察

<秋学期>

1.柴田南雄の作曲―シアターピース概説

2.『追分節考』1:成立の過程

3.『追分節考』2:構成と歌詞

4.『追分節考』3:鑑賞と考察

5.『修二会讃』1:仏教音楽

6.『修二会讃』2:成立の経緯と構成

7.『修二会讃』3:鑑賞と考察

8.『宇宙について』1:宗教音楽

9.『宇宙について』2:成立の経過と構成

.『宇宙について』3:鑑賞と考察

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ ・ )

.総括:柴田南雄の視点と音楽文化についての考察

評 価 方 法 平常点 、演習における2回のレポート 、意見交換への寄与 %を基本的な評価基準と

します。

テ キ ス ト

参考文献等

<テキスト>

柴田南雄『日本の音を聴く 文庫オリジナル版』(岩波現代文庫 文芸 ) 年、岩波書店.

授 業 外 の

学 習 活 動

テキストの読解、授業内での発表準備、学期末のレポート作成。

そ の 他

特 記 事 項

授業のテーマは音楽ですが、楽譜が中心の授業ではないので、楽譜が読めるかどうかは関係あ

りません。それよりも視聴覚資料を真面目に聴くこと、文化の多様性に素直に興味を持てるこ

と、自分からゼミに参加し、意見交換を行うことが大切です。

293 294

Page 26: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 明治以降の歴史的な動向について、ナショナリズムの観点から、自分なりの“ストーリー”

を描いておいてください。

科 目 目 的

到 達 目 標

ナショナリズムは“間欠泉”です。常日頃はどこかに姿を隠していて、探そうとして

も見つからない。それでいて、何かの拍子に体の奥深くから噴き出してきます。ナショナリズ

ムは、私たちを“陶酔感”で包んでくれます。その陶酔感が、日常生活の中では経験できない

一体感を、私たちに与えてくれることもあります。ナショナリズムは、“はしか(麻疹)”です。

ひとたび流行り出すと、瞬く間に人から人へと伝染していき、なかなか治りません。ナショナ

リズムは“劇薬”でもあります。それを飲むと、自分たちの文化や精神の固有性についての感

覚がムクムクと湧き上がり、異質なものに対する寛容さが失われます。そして、ナショナリズ

ムは理屈や論理よりも“感情・情緒”を好む習性があります。とくに、政治の空間では、その

習性が我が物顔で闊歩します。

このゼミでは、これらの顔の輪郭をもっとハッキリさせることを目指しています。みなさ

んも一緒に考えてみてください。

授 業 概 要 題材自体がつかみどころのない代物だけに、ゼミでの議論も錯綜すると思います。しかし、

その錯綜をくぐることで、いままで見えなかった(見ようとしなかった)ことが浮かび上がっ

てくると思います。歴史を遡ったり、日本の現状を取り上げたりしながら、議論の“大風呂敷”

を広げてみたいと思います。

授 業 計 画 《春期》

第1回 授業のグランドデザイン

第2回 ナショナリズムの理論(1):ゲルナーの理論を中心に

第3回 ナショナリズムの理論(2):アンダーソンの理論を中心に

第4回 明治期のナショナリズム(1):明治憲法体制

第5回 明治期のナショナリズム(2):明治政府による「国民」の創出

第6回 大正期のナショナリズム

第7回 昭和期のナショナリズム(1):ウルトラナショナリズムの成立

第8回 昭和期のナショナリズム(2):明治期のナショナリズムとの異同

第9回 靖国問題と歴史認識

第 回 現代日本の保守化(1):政治的対立軸の変遷

第 回 現代日本の保守化(2):国民の意識構造の変化

第 回 ナショナリズムのパラドクス(1):「国」と「国家」のちがい

第 回 ナショナリズムのパラドクス(2):愛国心の二面性

第 回 まとめ:ナショナリズムと考える視点

《秋期》

第1回 授業のグランドデザイン

第2回 戦後日本のナショナリズム(1):民主化と非軍事化をめぐる動向

担 当 氏 名 昼神 洋史

演 習 テ ー マ ナショナリズムという快感

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

ナショナリズムの功罪

【書式・枚数】

字程度

第3回 戦後日本のナショナリズム(2):経済大国化をめぐる動向

第4回 戦後日本のナショナリズム(3):外交政策をめぐる動向

第5回 安全保障政策の変遷(1):日米安全保障条約の成立

第6回 安全保障政策の変遷(2):日米安全保障体制の強化

第7回 安全保障政策の変遷(3):冷戦終結後の安全保障体制

第8回 憲法改正論の動向(1): 年体制下

第9回 憲法改正論の動向(2): 年体制崩壊後

第 回 憲法改正論の動向(3):各党の憲法改正案の比較

第 回 日本文化とナショナリズム(1):近代化と伝統回帰の相克

第 回 日本文化とナショナリズム(2):文化相対主義の落とし穴

第 回 戦後日本の「かたち」(1):「豊かな社会」の光と影

第 回 戦後日本の「かたち」(2):「平和国家」の理念と現実

評 価 方 法 出席頻度を含む平常点( %)と、春学期・秋学期それぞれ1回(期末)のレポート( %)によって行います。ただし、出席回数が 回以下の場合、レポートを提出しない場合は、単位認定を行いません。

テ キ ス ト

参考文献等

第1回目の授業で指示します。

授 業 外 の

学 習 活 動

テキストの予習はもちろんのこと、授業中に紹介する参考文献も熟読して、授業に臨んでくだ

さい。

そ の 他

特 記 事 項

受講生の皆さんの活発な議論を期待しています。

291 292

[演習概要] 履 修 条 件 特にありません。

科 目 目 的

到 達 目 標

<科目目的>

本演習では、日本人作曲家柴田南雄の著作を通じて日本の音楽文化について考察します。

<到達目標>

・日本の音楽の多様性に目を向けること。

・日本人がこれまでの歴史の中で親しんできた種々の音楽を知ること。

・日本における音楽文化の課題について意見を持てるようになること。

さまざまな音楽に関する知識を広げながら、ゼミ生同士の異なる関心や意見を知り、自分の

考えを深めていく場にしましょう。

授 業 概 要 本演習では、柴田南雄の著作『日本の音を聴く 文庫オリジナル版』を読み解き、日本の音

楽について考察を行います。

柴田南雄は、合唱曲『優しき歌』『追分節考』などで知られる作曲家で、中央大学も合唱団が

作品を演奏するなど、縁を持っています。柴田は、作曲以外に和洋の音楽史や音楽理論の研究

も行い、日本の音楽文化に関しても鋭敏な感覚を持って文筆活動も行いました。

本演習の前半では、柴田の著作を講読し、日本の楽器の特性や種々の音楽について見聞を広

めます。また、自分の音楽体験と照らし合わせ、現代の音楽を取り巻く諸問題についても理解

を深めます。後半では、柴田作曲のシアターピースについて、作曲者自身の言葉を理解した上

で鑑賞し、日本の音楽文化について考察を深めます。

毎回の授業では、テキストを読み進めながら関連する音楽を視聴し、著者の提起する課題に

ついて意見交換を行います。春学期には文献等を調査して個人発表とディスカッションを行い

ます。秋学期は、著作の理解に必要な用語を調べ、最後に日本の音楽文化について自分の考え

をまとめたレポートを作成します。

授 業 計 画 <春学期>

1.ガイダンス(自己紹介およびテキストの紹介)

2.日本の楽器―琴

3.日本の楽器―笛

4.日本の楽器―太鼓

5.オーケストラの音色とその歴史

6.三味線の音

7.仏教音楽(薬師寺)

担 当 氏 名 福田 千絵

演 習 テ ー マ 日本の音楽文化を考える

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

「自分の音楽体験と現代日本の音楽状況について」

1.自分がよく聴く音楽について、好きな理由や聴き方を教えて下さい。

2.日本の音楽文化について問題点を見つけ、自由に意見を述べて下さい。

【書式・枚数】

~ 文字程度でまとめ、A4サイズ1枚に収める。

8.キリシタン音楽

9.東京の祭り囃子

.『府中三景』

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ ・ )

.総括:日本音楽についての考察

<秋学期>

1.柴田南雄の作曲―シアターピース概説

2.『追分節考』1:成立の過程

3.『追分節考』2:構成と歌詞

4.『追分節考』3:鑑賞と考察

5.『修二会讃』1:仏教音楽

6.『修二会讃』2:成立の経緯と構成

7.『修二会讃』3:鑑賞と考察

8.『宇宙について』1:宗教音楽

9.『宇宙について』2:成立の経過と構成

.『宇宙について』3:鑑賞と考察

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ )

.各自の発表と意見交換(受講生 ・ ・ ・ )

.総括:柴田南雄の視点と音楽文化についての考察

評 価 方 法 平常点 、演習における2回のレポート 、意見交換への寄与 %を基本的な評価基準と

します。

テ キ ス ト

参考文献等

<テキスト>

柴田南雄『日本の音を聴く 文庫オリジナル版』(岩波現代文庫 文芸 ) 年、岩波書店.

授 業 外 の

学 習 活 動

テキストの読解、授業内での発表準備、学期末のレポート作成。

そ の 他

特 記 事 項

授業のテーマは音楽ですが、楽譜が中心の授業ではないので、楽譜が読めるかどうかは関係あ

りません。それよりも視聴覚資料を真面目に聴くこと、文化の多様性に素直に興味を持てるこ

と、自分からゼミに参加し、意見交換を行うことが大切です。

293 294

基礎演習

Page 27: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件

科 目 目 的

到 達 目 標

授 業 概 要

授 業 計 画 回

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

9回

1回 –

2回 –

3回

4回

5回

6回Lecture: “Environmental, Social, Governance” (ESG) issues and concepts in business

7回

8回

9回

担 当 氏 名 ヘッセ・スティーヴン

演 習 テ ー マ

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

【書式・枚数】

評 価 方 法

テ キ ス ト

参考文献等

そ の 他 /

授 業 外 の

学 習 活 動

295 296

[演習概要] 履 修 条 件 モヨロ貝塚とオホーツク文化についてインターネットで調べ、まとめたノートを持参し、面接

試験に臨んでください。

科 目 目 的

到 達 目 標

縄文・続縄文・擦文・オホーツク・アイヌ文化の紹介

授 業 概 要 竪穴住居、貝塚、土器、墓(遺骨)、動物儀礼(熊儀礼)、オホーツク文化・アイヌ文化の由来

についての学習。

授 業 計 画 前期は椙田光明『北方古代文化の邂逅 カリカリウス遺跡』、後期は米村衛『北辺の海の民』

を一緒に読み、授業内で議論を行います。余裕があれば、木村英明・本田優子編『アイヌのク

マ送りの世界』を参考に、考古学から探るクマ送りについて学習します。課題では、参考文献

に載っている図やグラフの理解に努めるようにしましょう。

前期

【知床山麓の大竪穴群】

第1回 北海道東部の町、標津

第2回 トビニタイ文化初期の集落発見

【北方の古代文化】

第3回 北海道の時代区分・続縄文文化

第4回 オホーツク文化

第5回 擦文文化

【トビニタイ文化をさぐる】

第6回 土器から見たカリカリウス遺跡

第7回 カリカリウス遺跡の住居

第8回 サケ・マス漁への転換

【擦文・トビニタイ文化の交錯】

第9回 二つの文化が入りまじる竪穴群

第 回 拠点となった大型方形竪穴住居

第 回 竪穴群独特の長方形竪穴

【アイヌ文化へ】

第 回 伊茶仁川流域のチャシ跡

第 回 サケ・マス資源と文化の継承

【まとめ】

第 回 標津遺跡群の保存の歩み

後期

【モヨロ発見の物語】

第1回 オホーツクの海辺

担 当 氏 名 牧野 ウーヴェ

演 習 テ ー マ 北方古代文化/北海道古代文化 講読と研究

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法 面接試験

第2回 モヨロ貝塚の発見

第3回 バリカンと考古学

第4回 博物館をつくる

【モヨロ貝塚の発掘】

第5回 北端の遺跡をねらえ

第6回 竪穴住居

第7回 貝塚のなかの墓

第8回 モヨロ人はどこから

第9回 発掘の波紋

【オホーツク文化の解明】

第 回 海洋狩猟民の道具

第 回 墓と人骨

第 回 オホーツク文化研究の深まり

第 回 オホーツク文化のなかのモヨロ貝塚

【まとめ】

第 回 モヨロ貝塚の現状とこれから

オプション

・パワーポイントの作成練習。各自好きなテーマを選んで発表。

・2泊3日の網走研修:モヨロ貝塚館、北方民族博物館、網走市立郷土博物館

評 価 方 法 試験なし。出席、宿題、授業への積極的な参加。

テ キ ス ト

参考文献等

①椙田光明『北方古代文化の邂逅 カリカリウス遺跡』(新泉社)

¥ +税

②米村衛『北辺の海の民』(新泉社)

③木村英明・本田優子編『アイヌのクマ送りの世界』(同成社)

②、③についてはコピーを配布します。

授 業 外 の

学 習 活 動

予習・復習を十分にして授業に臨むこと。

そ の 他

特 記 事 項

297 298

Page 28: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件

科 目 目 的

到 達 目 標

授 業 概 要

授 業 計 画 回

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

9回

1回 –

2回 –

3回

4回

5回

6回Lecture: “Environmental, Social, Governance” (ESG) issues and concepts in business

7回

8回

9回

担 当 氏 名 ヘッセ・スティーヴン

演 習 テ ー マ

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

【書式・枚数】

評 価 方 法

テ キ ス ト

参考文献等

そ の 他 /

授 業 外 の

学 習 活 動

295 296

[演習概要] 履 修 条 件 モヨロ貝塚とオホーツク文化についてインターネットで調べ、まとめたノートを持参し、面接

試験に臨んでください。

科 目 目 的

到 達 目 標

縄文・続縄文・擦文・オホーツク・アイヌ文化の紹介

授 業 概 要 竪穴住居、貝塚、土器、墓(遺骨)、動物儀礼(熊儀礼)、オホーツク文化・アイヌ文化の由来

についての学習。

授 業 計 画 前期は椙田光明『北方古代文化の邂逅 カリカリウス遺跡』、後期は米村衛『北辺の海の民』

を一緒に読み、授業内で議論を行います。余裕があれば、木村英明・本田優子編『アイヌのク

マ送りの世界』を参考に、考古学から探るクマ送りについて学習します。課題では、参考文献

に載っている図やグラフの理解に努めるようにしましょう。

前期

【知床山麓の大竪穴群】

第1回 北海道東部の町、標津

第2回 トビニタイ文化初期の集落発見

【北方の古代文化】

第3回 北海道の時代区分・続縄文文化

第4回 オホーツク文化

第5回 擦文文化

【トビニタイ文化をさぐる】

第6回 土器から見たカリカリウス遺跡

第7回 カリカリウス遺跡の住居

第8回 サケ・マス漁への転換

【擦文・トビニタイ文化の交錯】

第9回 二つの文化が入りまじる竪穴群

第 回 拠点となった大型方形竪穴住居

第 回 竪穴群独特の長方形竪穴

【アイヌ文化へ】

第 回 伊茶仁川流域のチャシ跡

第 回 サケ・マス資源と文化の継承

【まとめ】

第 回 標津遺跡群の保存の歩み

後期

【モヨロ発見の物語】

第1回 オホーツクの海辺

担 当 氏 名 牧野 ウーヴェ

演 習 テ ー マ 北方古代文化/北海道古代文化 講読と研究

履 修 人 員 ~ 名

選 抜 方 法 面接試験

第2回 モヨロ貝塚の発見

第3回 バリカンと考古学

第4回 博物館をつくる

【モヨロ貝塚の発掘】

第5回 北端の遺跡をねらえ

第6回 竪穴住居

第7回 貝塚のなかの墓

第8回 モヨロ人はどこから

第9回 発掘の波紋

【オホーツク文化の解明】

第 回 海洋狩猟民の道具

第 回 墓と人骨

第 回 オホーツク文化研究の深まり

第 回 オホーツク文化のなかのモヨロ貝塚

【まとめ】

第 回 モヨロ貝塚の現状とこれから

オプション

・パワーポイントの作成練習。各自好きなテーマを選んで発表。

・2泊3日の網走研修:モヨロ貝塚館、北方民族博物館、網走市立郷土博物館

評 価 方 法 試験なし。出席、宿題、授業への積極的な参加。

テ キ ス ト

参考文献等

①椙田光明『北方古代文化の邂逅 カリカリウス遺跡』(新泉社)

¥ +税

②米村衛『北辺の海の民』(新泉社)

③木村英明・本田優子編『アイヌのクマ送りの世界』(同成社)

②、③についてはコピーを配布します。

授 業 外 の

学 習 活 動

予習・復習を十分にして授業に臨むこと。

そ の 他

特 記 事 項

297 298

基礎演習

Page 29: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 可能であれば国際法総論を並行して受講することが望ましい

科 目 目 的

到 達 目 標

この演習では、国際社会で生じている様々な問題を題材として、その背景にある国際法の枠組

み、歴史的経緯、文化・宗教・民族等の対立、政治・経済的な利害等の問題につき理解を深め、

解決策や将来の展望等につき考察し、3年次以降の専門科目の履修の準備として有益な教養と

しての知識を取得し、これらの問題について理解するための分析手法を身に付けることを目的

とします。

授 業 概 要 日本にも関係する主要な国際問題をテーマとして順次取り上げ、毎回の演習は、テーマに関す

る報告者による報告、論点に関する議論、補足的な講義から構成されます。またこれとは別に

通年を通してフォローする国際問題を各自が1つ分担して、情勢の推移等について報告の機会

をもちます。更にテーマに関連する英文の新聞記事等により予習してもらう事を考えています。

また、一学期に 回程度、模擬討論のセッションも持つ予定です。

授 業 計 画 1.オリエンテーション .オリエンテーション

2.国際社会の法構造:条約( 協定) .海洋法:大陸棚延伸問題

3.国際社会の法構造:国家の要件( 問題) .海洋法: と防空識別圏

4.国際社会の法構造:自決権 .国際経済法:

5.国際社会の法構造:国家承認 .国際経済法: とトランプの通商政策

6.領域と領土紛争 .国際経済法:投資を巡る問題

7.領海と無害通航権 .国際環境法:パリ協定

8.主権免除 .国際環境法:南極捕鯨裁判

9.外交官の特権免除 .国際裁判の仕組み

.国家管轄権と域外適用 .武力紛争と法:国際テロ

.国家管轄権と逃亡犯罪人引き渡し .武力紛争と法:武器の使用と武力の行使

.難民問題 .武力紛争と法:集団的自衛権

.国際人権法の国内適用 .北朝鮮問題

.模擬討論 .模擬討論

評 価 方 法 出席 %、演習における報告、議論参加 %、ゼミレポート %

テ キ ス ト

参考文献等

テキスト:「国際法で世界がわかる」森川幸一他(岩波書店)

参考文献:「プラクティス国際法」柳原正治他(信山社)、条約集(有斐閣)最近のもの

その他適宜演習時に指示、又は配布

授 業 外 の

学 習 活 動

予習のための課題(英文の記事を読む、議論の準備)

夏休みに在京大使館等訪問

担 当 氏 名 目賀田 周一郎

演 習 テ ー マ 現代国際社会の法と政治

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

1.自己紹介

2.関心のある国際問題を3つ上げその理由を説明する

3.将来の志望

【書式・枚数】

A4 2ページ程度

そ の 他

特 記 事 項

連絡方法: にメールして下さい。

299 300

[演習概要] 履 修 条 件 特にありません。ただ、歴史Ⅰ・政治史Ⅰなどを学修しているほうがよいでしょう。哲学や思

想、文学や歴史、総じて人間が考えてきたこと、信じてきたこと、感じてきたこと、つまりは

人間の知的活動について、大学で学ぶ機会を得たのだから大いに勉強しようという人、知的好

奇心に富む人の受講を期待しています。

科 目 目 的

到 達 目 標

世紀をいかに生き延びるか。それを考えていくのが目的です。いま「地球化」が叫ばれてい

ますが、そもそも自分の立っている地点がどういうものかを知らなければ致し方ないでしょう。

私たちは一体何を望み、何でありたいのか。それを一緒に考えていきましょう。自分なりにあ

る程度、世界に対する展望を見出せるようになるのが、到達目標です。

授 業 概 要 戦後日本の出発点が何であったか、どんな代償を払って何を手に入れたのか、その価値がどれ

ほど普遍的で重要であるのかを中心として、さまざまな分野にわたって語られる文章を通して

考えていきます。何が根本的な問題なのかを深く追究し、明晰に語った書物を読んで、受講生

諸氏とさまざまに話し合っていくことにします。

授 業 計 画 《春学期》

・第1回 占領――押しつけられたものとしての米国風生活様式

・第2回 戦争と価値観の推移について

・第3回 占領と正義の感覚について

・第4回 東京裁判と戦争犯罪について

・第5回 戦後日本の漫画――その前史

・第6回 戦後日本の漫画――八〇年代までの新傾向

・第7回 寄席の芸術――古代からのあらまし

・第8回 寄席の芸術――八〇年代までの新傾向

・第9回 共通文化を育てる物語

・第 回 六〇年代のはやり歌

・第 回 普通の市民と市民運動

・第 回 くらしぶりについて

・第 回 旅行案内について

・第 回 総括・まとめ:戦後文化の創造性について

《秋学期》

・第1回 一九三一年から四五年にかけての日本への接近

・第2回 転向について――幕末維新期

・第3回 転向について――戦中戦後期

・第4回 鎖国

担 当 氏 名 山田 博雄

演 習 テ ー マ 日本人とは何かを考える

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

このゼミを選択した理由を述べよ

【書式・枚数】

書式自由・ 字程度

・第5回 国体について

・第6回 大アジア

・第7回 非転向の形

・第8回 日本の中の朝鮮

・第9回 非スターリン化をめざして

・第 回 玉砕の思想

・第 回 戦時下の日常生活

・第 回 原爆の犠牲者として

・第 回 戦争の終り

・第 回 総括・まとめ:戦後の価値観について

評 価 方 法 自分なりに考えることができるようになること、それが評価の重要な基準です。紋切型でなく、

月並みでない発想、独自性および創造性を重視します。出席 %、演習での議論とレポートで

%。なお特別の理由がなくて出席率 %に満たない場合は、単位認定できません。

テ キ ス ト

参考文献等

テキスト 鶴見俊輔『戦後日本の大衆文化史』岩波現代文庫、 年

鶴見俊輔『戦時期日本の精神史』岩波現代文庫、 年

参考文献等は、授業中に指示します。

授 業 外 の

学 習 活 動

演習は「思考のレッスン」の場。経験からいかに思考を導き出すかを楽しく考えていきましょ

う。ただし、考えるといっても、もちろんある程度の知識は必要です。予習の段階で、テキス

トの下読みと疑問点の提出、そしてできれば関連書にあたってみることを望みたいと思います。

そ の 他

特 記 事 項

思想とかいうと、ひどく難しいものと思っている人がいるかもしれません。しかしこの演習で

は、ごく大ざっぱにいえば、日常生活の当たり前の暮らしのなかで考える行為が哲学であり、

思想であるという立場をとります。それならば誰にでもあるでしょう。その現場で考えること

を大切にして、注意深くものごとを見られるようになれば、と期待しています。

301 302

Page 30: 演習テーマ 礎演習 - 中央大学...2年次の秋学期にははやくも「専門演習」の秋募集が始まります。また、3年次の後 半ともなると 、大学卒業後の進路について真剣に考え

[演習概要] 履 修 条 件 可能であれば国際法総論を並行して受講することが望ましい

科 目 目 的

到 達 目 標

この演習では、国際社会で生じている様々な問題を題材として、その背景にある国際法の枠組

み、歴史的経緯、文化・宗教・民族等の対立、政治・経済的な利害等の問題につき理解を深め、

解決策や将来の展望等につき考察し、3年次以降の専門科目の履修の準備として有益な教養と

しての知識を取得し、これらの問題について理解するための分析手法を身に付けることを目的

とします。

授 業 概 要 日本にも関係する主要な国際問題をテーマとして順次取り上げ、毎回の演習は、テーマに関す

る報告者による報告、論点に関する議論、補足的な講義から構成されます。またこれとは別に

通年を通してフォローする国際問題を各自が1つ分担して、情勢の推移等について報告の機会

をもちます。更にテーマに関連する英文の新聞記事等により予習してもらう事を考えています。

また、一学期に 回程度、模擬討論のセッションも持つ予定です。

授 業 計 画 1.オリエンテーション .オリエンテーション

2.国際社会の法構造:条約( 協定) .海洋法:大陸棚延伸問題

3.国際社会の法構造:国家の要件( 問題) .海洋法: と防空識別圏

4.国際社会の法構造:自決権 .国際経済法:

5.国際社会の法構造:国家承認 .国際経済法: とトランプの通商政策

6.領域と領土紛争 .国際経済法:投資を巡る問題

7.領海と無害通航権 .国際環境法:パリ協定

8.主権免除 .国際環境法:南極捕鯨裁判

9.外交官の特権免除 .国際裁判の仕組み

.国家管轄権と域外適用 .武力紛争と法:国際テロ

.国家管轄権と逃亡犯罪人引き渡し .武力紛争と法:武器の使用と武力の行使

.難民問題 .武力紛争と法:集団的自衛権

.国際人権法の国内適用 .北朝鮮問題

.模擬討論 .模擬討論

評 価 方 法 出席 %、演習における報告、議論参加 %、ゼミレポート %

テ キ ス ト

参考文献等

テキスト:「国際法で世界がわかる」森川幸一他(岩波書店)

参考文献:「プラクティス国際法」柳原正治他(信山社)、条約集(有斐閣)最近のもの

その他適宜演習時に指示、又は配布

授 業 外 の

学 習 活 動

予習のための課題(英文の記事を読む、議論の準備)

夏休みに在京大使館等訪問

担 当 氏 名 目賀田 周一郎

演 習 テ ー マ 現代国際社会の法と政治

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

1.自己紹介

2.関心のある国際問題を3つ上げその理由を説明する

3.将来の志望

【書式・枚数】

A4 2ページ程度

そ の 他

特 記 事 項

連絡方法: にメールして下さい。

299 300

[演習概要] 履 修 条 件 特にありません。ただ、歴史Ⅰ・政治史Ⅰなどを学修しているほうがよいでしょう。哲学や思

想、文学や歴史、総じて人間が考えてきたこと、信じてきたこと、感じてきたこと、つまりは

人間の知的活動について、大学で学ぶ機会を得たのだから大いに勉強しようという人、知的好

奇心に富む人の受講を期待しています。

科 目 目 的

到 達 目 標

世紀をいかに生き延びるか。それを考えていくのが目的です。いま「地球化」が叫ばれてい

ますが、そもそも自分の立っている地点がどういうものかを知らなければ致し方ないでしょう。

私たちは一体何を望み、何でありたいのか。それを一緒に考えていきましょう。自分なりにあ

る程度、世界に対する展望を見出せるようになるのが、到達目標です。

授 業 概 要 戦後日本の出発点が何であったか、どんな代償を払って何を手に入れたのか、その価値がどれ

ほど普遍的で重要であるのかを中心として、さまざまな分野にわたって語られる文章を通して

考えていきます。何が根本的な問題なのかを深く追究し、明晰に語った書物を読んで、受講生

諸氏とさまざまに話し合っていくことにします。

授 業 計 画 《春学期》

・第1回 占領――押しつけられたものとしての米国風生活様式

・第2回 戦争と価値観の推移について

・第3回 占領と正義の感覚について

・第4回 東京裁判と戦争犯罪について

・第5回 戦後日本の漫画――その前史

・第6回 戦後日本の漫画――八〇年代までの新傾向

・第7回 寄席の芸術――古代からのあらまし

・第8回 寄席の芸術――八〇年代までの新傾向

・第9回 共通文化を育てる物語

・第 回 六〇年代のはやり歌

・第 回 普通の市民と市民運動

・第 回 くらしぶりについて

・第 回 旅行案内について

・第 回 総括・まとめ:戦後文化の創造性について

《秋学期》

・第1回 一九三一年から四五年にかけての日本への接近

・第2回 転向について――幕末維新期

・第3回 転向について――戦中戦後期

・第4回 鎖国

担 当 氏 名 山田 博雄

演 習 テ ー マ 日本人とは何かを考える

履 修 人 員 名

選 抜 方 法

レポート

【レポートテーマ】

このゼミを選択した理由を述べよ

【書式・枚数】

書式自由・ 字程度

・第5回 国体について

・第6回 大アジア

・第7回 非転向の形

・第8回 日本の中の朝鮮

・第9回 非スターリン化をめざして

・第 回 玉砕の思想

・第 回 戦時下の日常生活

・第 回 原爆の犠牲者として

・第 回 戦争の終り

・第 回 総括・まとめ:戦後の価値観について

評 価 方 法 自分なりに考えることができるようになること、それが評価の重要な基準です。紋切型でなく、

月並みでない発想、独自性および創造性を重視します。出席 %、演習での議論とレポートで

%。なお特別の理由がなくて出席率 %に満たない場合は、単位認定できません。

テ キ ス ト

参考文献等

テキスト 鶴見俊輔『戦後日本の大衆文化史』岩波現代文庫、 年

鶴見俊輔『戦時期日本の精神史』岩波現代文庫、 年

参考文献等は、授業中に指示します。

授 業 外 の

学 習 活 動

演習は「思考のレッスン」の場。経験からいかに思考を導き出すかを楽しく考えていきましょ

う。ただし、考えるといっても、もちろんある程度の知識は必要です。予習の段階で、テキス

トの下読みと疑問点の提出、そしてできれば関連書にあたってみることを望みたいと思います。

そ の 他

特 記 事 項

思想とかいうと、ひどく難しいものと思っている人がいるかもしれません。しかしこの演習で

は、ごく大ざっぱにいえば、日常生活の当たり前の暮らしのなかで考える行為が哲学であり、

思想であるという立場をとります。それならば誰にでもあるでしょう。その現場で考えること

を大切にして、注意深くものごとを見られるようになれば、と期待しています。

301 302

基礎演習