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人生100年時代に対応する教育システム コミュニティ・スクールをとおして未来の学校づくり・地域づくり 社会が変わる 学びも変わる 明石市のコミュニティ・スクールの取組 コミュニティ・スクールって何? Part3「では、学校は何から始めたら?」 明石市教育委員会学校教育課

明石市のミュニティ・クールの取組 ミュニティ・クールって何? … · 別活動、部活動、゙ランティア等を含む)、各教科・単元の特質等を踏まえた実践的な研究・開発を行う。

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人生100年時代に対応する教育システムコミュニティ・スクールをとおして未来の学校づくり・地域づくり

社会が変わる 学びも変わる

明石市のコミュニティ・スクールの取組コミュニティ・スクールって何?

Part3「では、学校は何から始めたら?」

明石市教育委員会学校教育課

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※リカレント教育:学び直し※STEAM教育:科学・技術・ものづくり・芸術・数学を重視する教育

〇文章や情報を正確に読み解き、対話する力 〇科学的に思考、吟味し活用する 〇価値を見出す感性と力、好奇心・探究力 3

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明治5(1872)年の太政官布告「学制」(教育制度)を導入

産業革命「読み書き・計算」のできる労働者階級の子を迅速・大量に育てる

年齢別に決めた内容を一斉に教える「学級」(同じ年の子どもが、一斉に同じ内容を学ぶ)

令和の時代の教室は? 次なる時代の学校は?Society5.0に向けた学校の学びは?

明治時代の教室 大正時代の教室 昭和時代の教室 平成時代の教室

150年は長い?短い?

Society5.0(超スマート社会)=学校Ver3.0(「まなび」の時代)個別最適化された学びと、学びのホートフォリオ

◆公教育の重要な役割は、子供の学びの状況を観察し、個々人に応じた学びの実現を支援◆次世代型学校を軸に、大学、NPO、企業などが提供する様々 なフロクラムを選択して学ぶユヒキタス・ラーニンク(※) ◆学校は、実体験や他者との対話・協働をはじめ多様な学習活動の機会を公正に提供する役割を重視◆個人の学習成果(作文、作品、レホート、フレゼン等)は学びのホートフォリオとして電子化、蓄積)

個人の認知と性向の特性を踏まえた支援(認知科学と教育ビッグテ ータの活用)

※ビッグデータのリスクや限界にも留意

教育ビッグデータの収集・分析(総合的なエビデンス)

スタディ・ログ(学習の履歴)

自治体間や国との連携・研究機関・企業との連携

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コミュニティ・スクールの役割新たな時代にむけての学びと育ちのシステムづくり

昭和の学校勉強の時代の学校

複雑な社会システムの抜本的な再デザインの必要性

令和の学校学びの時代の学校

これからの100年にむけての学校のデザイン

社会に開かれてる?開かれてない?

現在の教育が抱えている課題

不易と流行

◆既存の秩序や知識を疑い直すことに重きを置いていない◆学びの生産性という視点が弱い◆基礎を学んではじめて応用ができるという前提◆・・・・・・・・・・・・

◯校則へのとらわれ ◯研究へのとらわれ ◯教師像へのとらわれ◯学校像へのとらわれ ◯・・・・へのとらわれ

学校教育の根本からのScrap&Build

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経済産業省でも

日本の現状は課題先進国

課題先進国

超高齢化

地域社会家族の変容

社会保障費

地球規模の課題低生産性

クローバル化

格差社会

労働人口雇用環境の変容

国・地域社会における社会運営の大前提の崩壊

複雑な社会システムの抜本的な再デザインの必要性

第4次産業革命が進む中過去の成功パターンがあてはまらない産業構造の変化

チェンジメーカーの必要性課題の本質を見極め、

様々な分野の個人・組織の力を集めて、試行錯誤を繰り返し状況を変化させる力

SDGs未来安心都市・明石の創造~次なる100年のまちづくり~

リアルな生活課題や社会課題を解決するフロジェクト(経験)で試行錯誤し、必要な知(教科)を系統立てて最大限効率的に身につけ、フロジェクトの成功に向けて邁進する、そんな生きた知的作業と行動と表現を繰り返すような教育機会が必要。(経済産業省 「未来の教室」とEdTech研究会 第1次提言より)

「創造的な課題発見・解決力」を育む教育機会

社会を みるめ みえるめ みつめるめ

経産省「未来の教室」とEdtech研究会 第2次提言より

【1】学びのSTEAM化STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(ものづり)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた造語です。現実の問題を解決に導く力や今までにないものを創造する力を育む。

【2】学びの自立化・個別最適化児童生徒 の実現に向けて

(後述)を活用しなが ら、個々人の学習傾向や活動状況(スホーツ、文化、特別活動、部活動、ホランティア等を含む)、各教科・単元の特質等を踏まえた実践的な研究・開発を行う。

(例:基礎的読解力、数学的思考力の確実な習得のための個別最適化された学習) 【3】新しい学習基盤づくり

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今後、社会において求められる能力

文部科学省 経済産業省■“答えのない課題”に最善解を導くことができる能力■分野横断的な幅広い知識・俯瞰力

などの能力が、今後一層を揉められる(参考:学習指導要領改訂における3つの視点)■社会の激しい変化の中でも何が重要かを主体的に判断できること

■多様な人々と協働してい句ことができること■新たな価値を創造していくとともに新たな問題の発見・解決につなげていくことができること

チェンジメーカー日本の社会の状況を踏まえると、本当に必要なのは、どんなに小さくてもいいのでチェンジを起こせる人、身の回りのことをしっかりと疑問に思って解決すべき課題を発見し、その解決に向けて実際に動き出して、その時には周りも巻き込みながら、最終的にやり遂げている人。常に考え、学び続け、解決に向け試行錯誤してやりきる力。◎「50センチ革命」の力◎「越境」の力◎「試行錯誤」の力

こうした資質・能力を育む仕組みコミュニティ・スクールづくり

↓学びと育ちの新たな社会システムづくり

学校教育の根本からのScrap&Build

そもそも教育(学校・教師)は何のために存在しているのか?

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過去ではなく これからの教育を想像し創造するために

では 学校は何から始めたら?

校内研究をチェンジ

コミュニティ・スクールは

SCRAP & BUILD社会に開けるかどうか=学校が変われるかどうかまず校内で そして保護者と地域の方と一緒に

熟議をスタートさせるのは今でしょう!

これまでの前提なしで これからの教育を これからの学校を情報を集め 議論し 創っていく 学校デザイン

「公教育の構造転換」が動き始めています!

Society5.0(超スマート社会)=学校Ver3.0(「まなび」の時代)個別最適化された学びと、学びのホートフォリオ

◆公教育の重要な役割は、子供の学びの状況を観察し、個々人に応じた学びの実現を支援◆次世代型学校を軸に、大学、NPO、企業などが提供する様々 なフロクラムを選択して学ぶユヒキタス・ラーニンク(※) ◆学校は、実体験や他者との対話・協働をはじめ多様な学習活動の機会を公正に提供する役割を重視◆個人の学習成果(作文、作品、レホート、フレゼン等)は学びのホートフォリオとして電子化、蓄積)

学びの「個別化」と「協同化」の融合自分のペースで、自分に合った学び方や場所で、

必要に応じて必要な人の力を借りながら、人に力を貸しながら、時に学年を超えて、「ゆるやかな協同性」に支えられた「個の学び」が尊重される

【学びの個別化】・人それぞれ、学びのペース、興味・関心、合った学び方、合った教材、心地のいい学習空間などは異なっている。→これらをできるだけ個別化する!(時間割の個別化、教材の選択の幅を広げる、学習空間を自分たちで作る、etc.)

【学びの「協同化」】・「個別化」と「孤立化」は違う。「ゆるやかな協同性」に支えられた「個の学び」を実現。・必要に応じて、人に力を借りられる、人に力を貸せる環境づくり。学年を超えた学び合いが可能になる環境づくり。

熊本大 苫野一徳先生

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子どもたちが生きる未来に向け

熟 議 を!!まずは知ることから。

人間が作ったシステムなのだから、人間が変えられる。

これまでと これからは ちがう

難問は根元から引き抜かなければならない哲学者:ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン

学校はもともとあるものではなく つくるもの教師の働き方改革より 学び方改革

大阪市立:大空小学校元校長 木村泰子

この世の中に生き残るものは、最も強いものか。そうではない。最も頭の良いものか。

そうでもない。それは変化に対応できるものだ。自然科学者:ダーウィン

あるきながら かんがえる