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環境マネジメントシステムに係る事務の手引き 所属環境推進員、環境推進補助員の皆様へ はじめに ………………………………………………… 環境側面調査~著しい環境側面の特定~ 法的要求事項等の調査 ………………………………… 目標・プログラ ムの設定・改定 ……………………… 18 是正 ………… …………………………………………… 61 研修 ………… …………………………………………… 64 参考1 高経営層による見直しについて………………… 66 参考2 奈川県環境マネジメントプログラム…………… 68 参考3 SO14001とは……………………………… 76 平成14年 5月 平成14年11月 平成16年 ISO事務局(環境計

環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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Page 1: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

環境マネジメントシステムに係る事務の手引き

所属環境推進員、環境推進補助員の皆様へ

Ⅰ はじめに ………………………………………………… 1

Ⅱ 環境側面調査~著しい環境側面の特定~

法的要求事項等の調査 ………………………………… 3

Ⅲ 目標・プログラムの設定・改定 ……………………… 18

Ⅳ 是正 ……………………………………………………… 61

Ⅴ 研修 ……………………………………………………… 64

参考1 最高経営層による見直しについて………………… 66

参考2 神奈川県環境マネジメントプログラム…………… 68

参考3 ISO14001とは……………………………… 76

平成14年 5月

平成14年11月

平成16年 3月

ISO事務局(環境計画課)

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1

Ⅰ はじめに

○ ISO14001による神奈川県の環境マネジメントシステムは、各種の要

綱や要領(※ 1 )によりその事務手続き等を定め、ISOの特徴であるPDC

A(Plan、Do、Check、Action 参考1、2参照)サイクルで、環境に配慮

した各種の取組みを進めています。

○ 県の環境マネジメントシステムでは、まず、最高経営層(知事・副知事)が

「神奈川県環境方針」(以下「環境方針」という。)を定め、この環境方針に

基づいて、全庁の「環境目的(以下「目的」という。)・環境目標(以下「目

標」という。)・環境マネジメントプログラム(以下「プログラム」という。)」

を7項目にわたって設定しています。

○ この全庁の「目的・目標・プログラム」を踏まえて、各部局等及び各所属は

「目的・目標・プログラム」を設定します。

○ 平成15年度は、12月25日に開催された部長会議において、最高経営層

による見直しが行われ、全庁の「目的・目標・プログラム」が改定されまし

た。(最高経営層による見直しや、環境方針、神奈川県環境マネジメントプログラム等は、ホームページ

「神奈川の ISO」に掲載しています。 )

○ そこで、こうした見直しや改定を踏まえて、各所属において環境マネジメン

トシステムを円滑に推進していただくために、誰が、どんな内容を、どのよ

うに取組み、誰にどのような様式で報告するか(※ 2 )など、基本的事項につ

いて、実務をご担当する所属環境推進員の方々のために解説した手引き書を

作成しました。

○ 本書は、必要に応じて今後も改定してまいりますので、時々ホームページを

ご覧いただくようお願いします。

※1 環境マネジメントシステム文書類

「神奈川県環境 マネジメントシステム設置要綱」、「神奈川県環境 マネジメントシステム運営要綱」、「著しい環境側面・法的要

求事項等の特定要領」、「環境目的、環境目標及び環境 マネジメントプログラム設定要領」、「環境 マネジメントプログラム監

視測定、記録及び不適合是正等要領」、「内部監査実施要領」、「研修実施要領」、「 ホームページ「神奈川の ISO」

の運営要領」、「表彰実施要領」

県の環境マネジメントシステム

環境方針

環境側面

法的要求事項

全庁の目的・目標・プログラム

部局の目標・プログラム

内部監査

外部審査

見直し(最高経営層による見直し)

職員研修

環境マネジメントシステム文書類

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2

※2

 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ

対象

項目

流れ

事務 事務内容 報告先 報告期限該当する要領

と条項参考になるHPの情報

①環境側面調査

所属の事務事業活動を洗い出し、記入する。

側面要領第3条

・環境側面とは・記載例

②著しい環境側面の特定

洗い出した環境側面を運営要綱別表1により評価し、該当するものを「著しい環境側面」として特定し、環境側面調査表の該当欄に「1」を記入する。

側面要領第4条

・著しい環境側面の判断基準について(運営要綱別表1)

③法的要求事項等の調査

事務事業活動に関連する環境関連の法令等を洗い出し、記入する。

任意※1

側面要領第5条

・関連する主な条項・記載例

④ 是正

法的要求事項等が遵守されないことが明確になった場合、あるいは遵守されないことが明確になった場合に、是正の理由、是正の内容を記載します。

是正対応表※2

第1四半期→7/31第2四半期→10/31第3四半期→1/31第4四半期→5/20

監視要領第13条

④設定・改定

前年度第4四半期実績・環境側面調査・著しい環境側面特定結果を考慮して、当年度の目標・プログラムを見直し、必要に応じて設定・改定を行う。

5/20プログラム要領第7条、第9条

・記載例

⑤監視測定・点検

四半期毎の実績を測定し、結果を記入する。

第1四半期→7/31第2四半期→10/31第3四半期→1/31第4四半期→5/20

監視要領第3条、第5条

・記載例

⑥ 是正四半期ごとの実績を考慮して目標・プログラムの設定・改定を行う。

是正対応表※2

第1四半期→7/31第2四半期→10/31第3四半期→1/31

監視要領第4条、第6条

⑦次年度分の設定

第3四半期までの実績、内部監査結果、全庁の次年度分、最高経営層による見直しを考慮して、次年度の目標・プログラムを設定する。

1/31プログラム要領第7条、第9条

研修

⑧研修の実施、報告

年1回以上、所属研修を実施する。また、著しい環境側面に従事する職員に研修を実施する。実施結果を報告する。

5/20研修実施要領第6条

⑨設定・改定

前年度第4四半期実績・環境側面調査・著しい環境側面特定結果を考慮して、当年度の目標・プログラムを見直し、必要に応じて設定・改定を行う。

5/20プログラム要領第8条、第9条

・記載例

⑩監視測定・点検

四半期毎の実績を測定し、結果を記入する。

第1四半期→7/31第2四半期→10/31第3四半期→1/31第4四半期→5/20

監視要領第3条、第5条

・記載例

⑪ 是正四半期ごとの実績を考慮して目標・プログラムの設定・改定を行う。

是正対応表※2

第1四半期→7/31第2四半期→10/31第3四半期→1/31

監視要領第4条、第6条

⑫次年度分の設定

第3四半期までの実績、内部監査結果、全庁の次年度分、最高経営層による見直しを考慮して、次年度の目標・プログラムを設定する。

1/31プログラム要領第8条、第9条

※1 所属に該当する法令等の名称・該当条項及びその概要・所属での対応を任意の様式で併せて報告する。※2 プログラム設定表、庁舎管理データ表のExelファイルの、「是正対応表」のシートに記載して報告する。HP:ホームページ「神奈川のISO」側面要領:著しい環境側面・法的要求事項等の特定要領プログラム要領:環境目的、環境目標及び環境マネジメントプログラム設定要領監視要領:環境間マネジメントプログラム監視測定、記録及び不適合是正等要領

目標・プログラム

所 属 環 境 管 理 責 任 者

5/20

部局環境管理責任者(管理担当課長・行C総務部長)

環境側面・法的要求事項

部局環境管理責任者(管理担当課長・行C総務部長)

ISO事務局長

目標・プログラム

庁 舎 管 理 者

使用する帳票

環境側面等調査表

プログラム設定表

任意

庁舎管理データ表

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Ⅱ 環境側面調査、著しい環境側面の特定、法的要求事項等の調査

ISO14001では、環境側面を洗い出し、その中から著しい環境側面及

び法的要求事項等を特定します。これらの特定方法は、「著しい環境側面・法

的要求事項等の特定要領」により定めています。

1 環境側面とは

事務事業活動の中でOA機器を使用すると、電気エネルギーが消費されま

す。また、コピー用紙を使用すると、紙という資源が消費され環境に影響を

与えます。また、企業の環境配慮活動に補助金を出したり、県民に環境配慮

を普及する事業をすればそれも間接的に環境に影響を与えたことになりま

す。

このように環境に影響を与える事務事業活動の要素のことを環境側面と

言い県のすべての事務事業がこれにあたります。

県では、この環境側面を、大きく二つに定義しています。

一つ目として、物品の購入、OA機器等の使用、廃棄物の排出などの、環

境に直接影響を与える行為を「環境に直接影響を与える環境側面」(以下「直

接影響の環境側面」という)として定義しています。

二つ目は、この「直接影響の環境側面」の種類や質、量などに影響を与え

る条例や規則、要綱や指針など県のルールを作成・運用する行為や各所属で

実施している本来業務等を「環境に間接的に影響を与える環境側面」(以下

「間接影響の環境側面」という)として定義しています。

2 所属の環境側面(直接影響の環境側面)の洗い出し

所属の直接影響の環境側面の洗い出しは、次の①から④に従い進めてくだ

さい。該当のないものは記載しませんが、該当のある場合は漏れのないよ

うに必ず記載します。

① 共通的な環境側面の洗い出しとして、次の環境側面を「環境側面等調

査査表」に記載する。

・OA機器の使用 ・電気製品の使用(OA機器以外)

・照明の使用 ・紙の使用

・経常物品の使用 ・経常物品以外の物品の購入・使用

(出先機関等の場合は「事務用品などの物品の購入・使用」、企業庁の場合は「集中事務用品の使用」

と記載する。また、紙や経常物品等を購入する総務室等は、「紙の購入・使用」、「経常物品の購入・

使用」と記載する。)

・廃棄物の排出 ・再生紙・缶ビンの排出

・公用車の使用

(公用車を購入する所属の場合は「公用車の購入・使用」と記載する。)

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② 庁舎管理者は、庁舎管理に係る環境側面の洗い出しとして、次の例を

参考にして環境側面を「環境側面等調査表」に記載してください。環境

側面の洗い出しにあたっては、委託している業務についても庁舎管理者

が把握している必要がありますので記載してください。なお、以下は例

であり該当のないものは記載しません。

【廃棄物等の処理に係る環境側面の例】

・廃棄物の収集・保管・焼却処理委託

・再生紙、上質紙、冊子、パンフ、新聞、段ボールの収集・保管・

リサイクル委託

・缶・ビン・ペットボトルの収集・保管・リサイクル委託

・乾電池、蛍光灯の収集・保管・処理委託

・PCB廃棄物の保管

(これら廃棄物等の処理等は、その処理方法毎に環境側面として記載する。)

【庁舎管理のための委託(廃棄物等の処理を除く)に係る環境側面の例】

・受水槽清掃委託 ・機器の運転、保守委託 ・消毒委託

・清掃委託 ・除草、剪定委託 ・警備委託 等

・庁舎管理に係る機器の委託

【庁舎管理のための機器に係る環境側面の例】

・ボイラー ・送排風機 ・重油タンク 等

なお、タンクで地下にあるものは、例えば灯油タンク(地下)と記載

する。

(機器の台帳がある場合は、その中で法的要求事項がある機器(例:ボイラー、送・排風機、重油タ

ンク等)を記載し、次行に「その他の機器は○○台帳による」と記載する。)

【廃止した県有焼却施設】

廃止した県有焼却施設がある場合は、「廃止した県有焼却施設の管理」

を「環境側面等調査表」に記載する。

【その他の環境側面】

・排水(実験排水→排水処理施設→河川)(生活排水→下水)

・排ガス(ボイラー→排ガス処理施設→大気)

(排水や排ガスの処理の系統毎に環境側面として記載する。)

③ 試験研究機関、検査機関、病院、学校等は、次の環境側面を「環境側

面等調査表」に記載する。

・化学物質(薬品、試薬等)の購入・使用・保管・廃棄

毒劇物の貯蔵・取扱い

危険物の貯蔵

高圧ガスの貯蔵・廃棄

化学物質の保管・廃棄

(化学物質の台帳がある場合は、その中で法的要求事項がある化学物質(例:劇毒物、危険物等)

を記載し、次行に「その他の化学物質は○○台帳による」と記載する。)

・検体の受入・検査・保管・廃棄

・騒音・振動発生機材の使用(NC旋盤の使用など)

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直接影響の環境側面の記載例

環境側面等調査表 部局名  ○○ 部局環境管理総責任者:氏名 ××  △△ 平成○○年○○月○○日

○○事務所 1 紙の購入・使用

2 事務用品などの物品の購入・使用

3 事務用品以外の物品の購入・使用

4 廃棄物の排出

5 再生紙・缶ビンの排出

6 公用車の使用

7 OA機器の使用

8 電気製品の使用(OA機器以外)テレビ、冷蔵庫(フロン12、1台)

9 照明の使用

10

11 廃棄物の収集・保管・焼却処理委託

12 再生紙等のリサイクル委託

13 PCBの保管

14

15 ○○清掃委託

16 警備委託

17 庁舎管理に係る機器の委託

18 ボイラー

19 重油タンク

20 灯油タンク(地下)

21 その他の機器は○○台帳による

22

23 廃止した県有焼却施設の管理

24

25 排水(○○排水→排水処理施設→下水)

26

27

28 化学物質(薬品・試薬品等)の購入・使用・保管・廃棄

29  毒劇物の貯蔵・取扱い

30  危険物の貯蔵

31  その他の化学物質は○○台帳による

32 検体の受入・検査・保管・廃棄

33 騒音・振動発生機材の使用(NC旋盤の使用)

34

35 道路設計の手引きの作成

36 道路緑化の手引きの作成

37 検査要領の作成

38 ○○工事現場説明書の作成

39

40 その他の本来業務は事務分担表による

緊急時の

著しい

環境側面

法的

要求事項

法律・条例等の名称

側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

対象所属名

環境側面

番号

環境側面 著しい

環境側面

共 通 的 な 環 境 側 面

庁 舎 管 理 者 の

環 境 側 面

試験研究機関、検査機関、病

院 、 学 校 等 の 環 境 側 面

直 接 影 響 の環 境 側 面

間 接 影 響 の

環 境 側 面

うちの所属の環境側

面は、どのようなも

のがあるのかな?

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6

3 所属の環境側面(間接影響の環境側面)の洗い出し

所属の間接影響の環境側面の洗い出しは、次の考え方に従い進めてくださ

い。(間接影響の環境側面は、本来業務と同じ意味で使っています。)

① 間接影響の環境側面は、各所属の業務すべてが該当します。各所属の

「事務分担表」に記載されている業務内容の中から、環境影響が考えら

れる業務を各班1つ以上「環境側面調査表」に記載して下さい。その場

合、できるだけ業務の内容を総括的表現でなく具体的表現で記載するよ

うにしてください。

② 間接影響の環境側面は、各所属の業務すべてが該当しますが、すべて

の業務を「環境側面調査表」に記載すると事務が繁雑になるため、「その

他の本来業務は事務分担表による」という環境側面を必ず「環境側面調

査表」に記載してください。

③ 間接影響の環境側面(本来業務)の主な事例は、次のものが該当しま

す。

□ 公共工事に係る県で作成した指針・基準類の作成及び運用

□ 公共工事の計画・設計・積算・監督検査

□ 環境関連の指針類の作成及び運用

□ 入札、物品購入に係る指針・基準類の作成及び運用

□ 文書管理、情報管理に係る指針・基準類の作成及び運用

□ 環境に視点をおいた本来業務の改善

□ 環境教育及び県民への環境情報の発信・提供

【公共工事に係る県で作成した指針・基準類の作成及び運用の例】

・道路設計の手引きの作成 ・道路緑化の手引きの作成、

・検査要綱の策定 ・現場説明書の作成 ・特記仕様書の作成

・土木工事監督事務取扱要領 ・土木工事監督事務手引き

【公共工事の計画・設計・積算・監督検査の例】

・○○工事の計画・設計・積算・監督検査

【環境関連の指針類の作成及び運用の例】

・神奈川県クリーンエネルギー活用基本方針の作成及び運用

・神奈川県洗剤対策推進方針の作成及び運用

・庁内廃棄物減量化・再資源化指針

【入札、物品購入に係る指針・基準類の作成及び運用の例】

・○○部機種等選定会議要綱 ・○○所属機種等選定会議要綱

・神奈川県工事等指名業者選定基準 ・○○部グリーン購入基準

・被服の規格統一及び調達事務取扱要綱 ・職員被服貸与規程

・財務規則の運用について ・予算編成基準の作成

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【文書管理、情報管理に係る指針・基準類の作成及び運用の例】

・行政文書管理規程 ・共通利用パソコン運営要領

・インターネットの利用及び運用に関する要領

【環境に視点をおいた本来業務の改善の例】

-試験研究機関、検査機関、病院の例-

・化学物質の適正管理マニュアルの作成、運用

・微生物の適正管理マニュアルの作成、運用

・感染性廃棄物の適正管理マニュアルの作成、運用

・事故防止マニュアルの運用

(以上の環境側面は、関連する試験研究機関、検査機関、病院では、必ず記載すること)

・○○検査マニュアルの運用 ・○○研究の実施

-公共工事を実施する所属の例-

・○○事業の計画・設計・積算・監督検査

(道路、公園、河川、砂防等の事業を実施している所属(土木事務所や農政事務所等)や建築工事を

実施している所属(建築工事課、建築設備課、住宅整備課等)は必ず記載すること)

-その他-

・水道法に基づく水質検査、水質検査及び結果の提供

・○○研修の実施 ・○○イベントの開催 ・○○指針の作成

【環境教育の例】

・生徒の環境意識の育成事業

・環境に優しいものづくり技術者の育成事業

・入学式 ・遠足 ・修学旅行 ・体育祭 ・文化祭 ・施設見学

・生徒会 ・PTA総会 ・機械科授業 ・普通教科授業

【県民への環境情報の提供・発信の例】

・来場者(来館者)への○○意識の啓発事業

・○○の展示

・太陽光発電などのクリーンエネルギーを使用している、施設の屋上緑化

を行っているなどの情報を刊行物や所属のホームページなどを活用し

て情報発信する

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間接影響の環境側面の記載例

環境側面等調査表 部局名  ○○ 部局環境管理総責任者:氏名 ××  △△ 平成○○年○○月○○日

○○事務所 1 OA機器の使用

2 電気製品の使用(OA機器以外)テレビ、冷蔵庫(フロン12、1台)

3 廃棄物の収集・保管・焼却処理委託

4 PCBの保管

5 ○○委託

6 重油タンク

7 灯油タンク(地下)

8 その他の機器は○○台帳による

9 廃止した県有焼却施設の管理

10 排水(○○排水→排水処理施設→下水)

11 化学物質(薬品・試薬品等)の購入・使用・保管・廃棄

12  その他の化学物質は○○台帳による

13 騒音・振動発生機材の使用(NC旋盤の使用)

14 道路設計の手引きの作成

15 検査要綱の作成

16 現場説明書の作成

17 土木工事監督事務取扱要領の作成

18 土木工事監督事務手引きの作成

19 ○○工事の計画・設計・積算・監督検査

20 神奈川県クリーンエネルギー活用基本方針の作成

21 神奈川県洗剤対策推進方針の作成及び運用

22 ○○部機種等選定会議要綱の作成・運用

23 神奈川工事等指名業者選定基準の作成・運用

24 ○○部グリーン購入基準の作成・運用

25 被服の規格統一及び調達事務取扱要綱の作成・運用

26 職員被服貸与規定の作成・運用

27 財務規則の運用についての作成・運用

28 行政「文書管理規程の作成・運用

29 共通利用パソコン運営要領の作成・運用

30 インターネットの利用及び運用に関する要領の作成・運用

31

32 ○○事業の計画・設計・積算・監督検査

33 化学物質の適正管理マニュアルの作成、運用

34 事故防止マニュアルの運用

35 ○○研究の実施

36

37 生徒の環境意識の育成

38 環境にやさしいものづくり技術者の育成

39 修学旅行の実施

40

41 来場者への○○意識の啓発

42 ○○の展示

43 ○○イベントの開催

44

45 その他の本来業務は事務分担表による

対象所属名

環境側面

番号

環境側面 著しい

環境側面

緊急時の

著しい

環境側面

法的

要求事項

法律・条例等の名称側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

環 境 関 連 の 指 針 類 の作 成 及 び 運 用 の 例

公共工事に係る県で作成した指針・基準類の作成及び運用の例

入札、物品購入に係る指針・基準類の作成及び運用の例

文書管理、情報管理に係る指針・基準類の作成及び運用の例

環境に視点をおいた本来業務の改善の例

 環境教育の例

県民への環境情報の提供・発信の例

すべての所属で必ず記載してください。

間接影響の環境側面

 直接影響の環境側面

公共工事の計画・設計・積算・監督検査の例

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著しい環境側面の判断基準について (別表1)

著しい環境側面 環境影響

一人当たりの使用枚数が15,000枚/年以上の場合

天然資源の枯渇

使用するエネルギーのエネルギー消費量原単位が1,400MJ/m2・年以上の場合又はESCO事業の導入の可能性が高い場合

地球温暖化天然資源の枯渇

公共用水域への放流を行っており、水の使用量が1万m3/年以上の場合

試験研究・検査業務を実施する機関で、化学物質を購入・使用・保管・廃棄する場合

土壌汚染水質汚濁

試験研究・検査業務を実施する機関で、微生物関連の検体の受入・分析・保管・廃棄をする場合

試験研究機関で、遺伝子組み替えの研究をする場合

生態系の破壊

廃止した焼却炉を管理している場合土壌汚染水質汚濁

「特定施設」を運転管理している場合大気汚染土壌汚染

1 (1)公共工事に係る県で作成した指針・基準類の作成・運用

  (2)公共工事の計画・設計・積算・監督検査2 神奈川県環境基本計画のうち、目標設定項目及び重点的課題・プロジェクトの作成・運用

3 所属の本来業務で所属環境管理責任者が著しい環境側面と判断した以下のもの

(1)環境関連の指針類の作成・運用(2) 入札・物品購入に係る指針・基準類の作成及び運用

(3)文書管理・情報管理に係る指針・基準類の作成及び運用

(4)その他

4 環境保全及び創造に関する情報提供と教育及び学習の推進

1 ISO事務局長が著しい環境側面と判断 したもの

2 部局環境管理総責任者が著しい環境側面 と判断したもの

排ガス処理装置の稼働ミスによる大気汚染等が発生する可能性を持つ場合

大気汚染等

排水管の破損による土壌汚染や排水処理施設の稼働ミスによる水質汚濁の可能性を持つ場合

土壌汚染水質汚濁

在庫管理及び保管場所の施錠がない場合、毒物・劇物の使用時に誤って排水される可能性を持つ場合

土壌汚染水質汚濁

管理マニュアルがない場合、亀裂や破損により土壌汚染等の可能性がある場合

土壌汚染水質汚濁

1 ISO事務局長が緊急時の著しい環境側 面と判断したもの

2 所属環境管理責任者が緊急時の著しい環境側面と判断したもの

環境側面の種類

毒物及び劇物取締法で定める「毒物」、「劇物」の購入・使用・保管・廃棄

ダイオキシン類対策特別措置法で定める「特定施設」の運転管理

環境に直接影響をあたえるもの

所属の本来業務

廃棄物の発生

コピー用紙の使用

水の使用、汚水の排水

化学物質の購入・使用・保管・廃棄

微生物関連の検体の受入・分析・保管・廃棄

緊急時

ダイオキシン類対策特別措置法で定める「特定施設」の運転管理

水質汚濁防止法で定める「特定施設」のうち、公共用水域に排水している施設の運転管理

その他

定常時(

非定常時を含む)

その他

環境に間接的に影

響をあたえる

もの

消防法で定める危険物の購入・使用・保管・廃棄

廃止した県有焼却施設の管理

遺伝子組み替えの研究

エネルギーの使用

一般廃棄物のリサイクル率(リサイクル量/発生量)が80%未満の場合

廃棄物の発生

4 著しい環境側面の特定

所属環境管理責任者(所属長、行政センター各部長)は、環境側面調査の

結果得られた環境側面について、「神奈川県環境マネジメントシステム運営

要綱」別表1に記載された「著しい環境側面の判断基準」をもとに著しいか

否かを評価します。

評価した結果、著しい環境側面に該当する環境側面は、「環境側面等調査

表」の著しい環境側面の欄、または、緊急時の著しい環境側面の欄に「1」

を記載してください。

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① 直接影響の環境側面の著しい環境側面の特定

<コピー用紙の使用>

コピー用紙の使用量については、全庁で維持管理項目としており、目標

設定しませんが、数値を把握する必要はあります。所属の前年度の一人当

たりのコピー用紙の使用枚数が、例えば16,000枚だった場合は、「著しい

環境側面の判断基準」で示された基準の15,000枚以上のため、コピー用紙

の使用に関する次の環境側面を著しい環境側面として特定します。なお、

本庁の所属等、所属単位で一人当たりの使用枚数を把握できない場合は、

部局の数字を所属の数字として判断して下さい。

【著しい環境側面となる環境側面】

・紙の使用

<廃棄物の発生>

所属が入居している庁舎の前年度のリサイクル率が、例えば70%だっ

た場合は、「著しい環境側面の判断基準」で示された基準の80%未満の

ため、リサイクル率に関する次の環境側面を著しい環境側面として特定し

ます。

【著しい環境側面となる環境側面】

・廃棄物の排出

・再生紙・缶ビンの排出

・廃棄物の収集・保管・焼却処理委託(庁舎管理者が記載する環境側面)

<エネルギーの使用>

所属が入居している庁舎の前年度のエネルギー消費原単位が、例えば

1,500MJ/m2だった場合は、「著しい環境側面の判断基準」で示された基準の

1,400MJ/m2以上のため、エネルギー消費に関する次の環境側面を著しい環

境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面】

・OA機器の使用

・電気製品の使用(OA機器以外)

・照明の使用

・庁舎管理に係る機器の委託(庁舎管理者が記載する環境側面)

また、また、37ページで説明のあるESCO事業の導入の可能性が高い

庁舎及びその庁舎に入居している場合は、著しい環境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面】

・ESCO事業の検討

Page 12: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

11

環境側面等調査表 部局名  ○○ 部局環境管理総責任者:氏名 ××  △△ 平成○○年○○月○○日

○○事務所 1 紙の購入・使用

2 事務用品などの物品の購入・使用 1 特定家庭用機器再商品化法

3 事務用品以外の物品の購入・使用

4 廃棄物の排出

5 再生紙・缶ビンの排出

6 公用車の使用

7 OA機器の使用 1

8 電気製品の使用(OA機器以外)テレビ、冷蔵庫(フロン12、1台) 1

9 照明の使用 1

10

11 庁舎管理に係る機器の委託 1

12 ボイラー

13 ESCO事業の検討 1

対象所属名

環境側面

番号

環境側面 著しい

環境側面

緊急時の

著しい

環境側面

法的

要求事項

法律・条例等の名称

側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

所属がある庁舎の前年度のエネルギー消費原単位が、1,400MJ/m2を上回っている場合は、エネルギーに関する環境側面に「1」を記載する。

所属がある庁舎でESCO事業の導入の可能性が高い場合は、エネルギーに関する環境側面に「1」を記載する。

<水の使用、汚水の排水>

庁舎管理をしている所属が、「著しい環境側面の判断基準」で示された

基準である、公共用水域(河川、海、湖沼等)に排水を放流しており、か

つ、前年度の水の使用量が1万m3以上の場合、水の使用、汚水の排水に関

連する次の環境側面を著しい環境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面】

・排水(実験排水→排水処理施設→河川)(生活排水→下水)

<化学物質の購入・使用・保管・廃棄><微生物関連の検体の受入・分析・

保管・廃棄><遺伝子組み換えの研究>

試験研究・検査業務を実施する機関で化学物質を購入・使用・保管・廃

棄する場合、また、微生物関連の検体の受入・分析・保管・廃棄する場合、

遺伝子組み換えの研究をする場合、次の環境側面を著しい環境側面として

特定します。

【著しい環境側面となる環境側面】

・化学物質(薬品、試薬等)の購入・使用・保管・廃棄

・化学物質の適正管理マニュアルの作成、運用

・検体の受入・検査・保管・廃棄

・微生物の適正管理マニュアルの作成、運用

・遺伝子組み換えの研究

・遺伝子組み換えの研究に関するマニュアル類の作成、運用

<廃止した県有焼却施設の管理>

使用を中止し、廃止した県有焼却施設の管理をしている場合は、次の環

境側面を著しい環境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面】

・廃止した焼却炉

<ダイオキシン類対策特別措置法で定める「特定施設」(焼却炉等)の運転

Page 13: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

12

管理>

焼却炉などのダイオキシン類対策特別措置法で定める「特定施設」を運

転管理している場合、次の環境側面を著しい環境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面】

・焼却炉

・排ガス(ボイラー→排ガス処理施設→大気)

② 間接影響の環境側面の著しい環境側面の特定

間接影響の環境側面の中で、公共工事に係る県で作成した仕様書類の作

成・運用、公共工事の計画・設計・積算・監督検査、環境関連の指針類の

作成・運用、環境教育、県民への環境情報の提供・発信など、例えば、次

の環境側面を著しい環境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面の例】

・現場説明書の作成

・特記仕様書の作成

・道路緑化の手引きの作成

・○○事業の計画・設計・積算・監督検査

・生徒の環境意識の向上

・環境に優しいものづくり技術者の育成

・機械科授業

・来場者(来館者)への○○意識の啓発

・○○研修の実施 等

また、所属環境監理責任者は、所属の本来業務で、環境に与える影響が

大きいと判断する環境側面で、環境関連の指針類の作成、入札・物品購入

に係る指針・基準類の作成及び運用、文書管理・情報管理に係る指針・基

準類の作成及び運用などを著しい環境側面として特定します。

【著しい環境側面となる環境側面の例】

・神奈川県クリーンエネルギー活用基本方針の作成及び運用

・神奈川県洗剤対策推進方針の作成及び運用

・○○部機種等選定会議要綱

・○○部グリーン購入基準

・行政文書管理規程

・共通利用パソコン運営要領

・インターネットの利用及び運用に関する要領 等

・感染性廃棄物の適正管理マニュアルの作成、運用

・事故防止マニュアルの運用

Page 14: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

13

間接影響の環境側面で、著しい環境側面と特定する場合の記載例

環境側面等調査表 部局名  ○○ 部局環境管理総責任者:氏名 ××  △△ 平成○○年○○月○○日

○○事務所 1 OA機器の使用

2

3 道路設計の手引きの作成 1

4 検査要綱の作成 1

5 現場説明書の作成 1

6 土木工事監督事務取扱要領の作成 1

7 土木工事監督事務手引きの作成 1

8 ○○工事の計画・設計・積算・監督検査 1

9 神奈川県クリーンエネルギー活用基本方針の作成 1

10 神奈川県洗剤対策推進方針の作成及び運用 1

11 ○○部機種等選定会議要綱の作成・運用 1

12 神奈川工事等指名業者選定基準の作成・運用 1

13 ○○部グリーン購入基準の作成・運用 1

14 被服の規格統一及び調達事務取扱要綱の作成・運用 1

15 職員被服貸与規定の作成・運用 1

16 財務規則の運用についての作成・運用 1

17 行政「文書管理規程の作成・運用 1

18 共通利用パソコン運営要領の作成・運用 1

19 インターネットの利用及び運用に関する要領の作成・運用 1

20

21 化学物質の適正管理マニュアルの作成、運用 1

22 事故防止マニュアルの運用 1

23 ○○研究の実施 1

24

25 生徒の環境意識の育成 1

26 環境にやさしいものづくり技術者の育成 1

27 修学旅行の実施 1

28

29 来場者への○○意識の啓発 1

30 ○○の展示 1

31 ○○イベントの開催 1

32

33 その他の本来業務は事務分担表による

対象所属名

環境側面

番号

環境側面 著しい

環境側面

緊急時の

著しい

環境側面

法的

要求事項

法律・条例等の名称側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

環 境 関 連 の 指 針 類 の作 成 及 び 運 用 の 例

公共工事に係る県で作成した指針・基準類の作成及び運用の例

入札、物品購入に係る指針・基準類の作成及び運用の例

文書管理、情報管理に係る指針・基準類の作成及び運用の例

環境に視点をおいた本来業務の改善の例

 環境教育の例

県民への環境情報の提供・発信の例

公共工事の計画・設計・積算・監督検査の例

著しい環境側

面に漏れはない

な。

所属長

Page 15: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

14

③ 緊急時の著しい環境側面の特定

①、②のように定常的に行われる環境側面の中から著しい環境側面を特

定する場合とは別に、例えば、火災・地震・事故などの緊急時に環境に大

きな影響を与える可能性の高い次の環境側面を「緊急時の著しい環境側

面」として特定する必要があります。

・「焼却炉」を使用しており、排ガス処理装置の稼働ミスによる大気汚染

等が発生する可能性がある場合

・公共用水域(河川、海、湖沼等)に排水を放流しており、排水管の破

損による土壌汚染や排水処理施設の稼働ミスによる水質汚濁の可能性を

もつ場合

「排水(○○→排水処理施設→河川)」

・毒劇物の在庫管理をしておらず、保管場所に施錠がない場合や、使用

時に誤って排水される可能性を持つ場合

「化学物質(薬品、試薬等)の購入・使用・保管・廃棄」

「毒劇物の貯蔵・取扱い」

・地下タンクや重油タンクに消防法に規定されている危険物を保管して

おり、事故に関する管理マニュアルがない場合、または、亀裂や破損に

より土壌汚染の可能性がある場合。

・所属長が著しい環境側面と判断した場合

例:「○○所属事故防止マニュアル○○施設緊急停止時の対応」

緊急時の著しい環境側面と特定する場合の記載例

環境側面等調査表 部局名 部局環境管理総責任者:氏名 平成○○年○○月○○日

○○事務所 1 OA機器の使用

2

3 廃棄物の収集・保管・焼却処理委託 1 1 廃棄物の処理及び清掃に関する法律

4

5 ○○清掃委託

6 庁舎管理に係る機器の委託

7 ボイラー 1

8 重油タンク 1 1 1 消防法

9 灯油タンク(地下) 1 1 1 消防法

11

12 焼却炉 1 1 1 ダイオキシン類対策特別措置法

13

14 排水(○○排水→排水処理施設→河川) 1 1 1 水質汚濁防止法

12

13 化学物質(薬品・試薬品等)の購入・使用・保管・廃棄 1 1 1

14  毒劇物の貯蔵・取扱い 1 1 1 毒物及び劇物取締法

15

16  その他の化学物質は○○台帳による

17 検体の受入・検査・保管・廃棄

18 騒音・振動発生機材の使用(NC旋盤の使用)

19

20 ○○事務所事故防止マニュアル○○施設緊急停止時の対応 1

21

緊急時の

著しい

環境側面

法的

要求事項

法律・条例等の名称

側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

対象所属名

環境側面

番号

環境側面 著しい

環境側面

焼却炉を使用している場合は特定

公共用水域(河川、海、湖沼等)に排水を放流し

ている場合は特定

毒劇物の在庫管理をしていない場合、保管場所に施錠がない場合等は特定

所属環境管理責任者が緊急時の著しい環境側面と判断した場合等は

管理マニュアルがない場合、亀裂や破損により土壌汚染の可能性がある場合は特定

Page 16: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

15

5 法的要求事項等とは

ISO14001では、環境側面に加えて、環境関連の法令等で要求され

る事項についても組織の中で該当するものを洗い出す必要があるとされて

おり、これらを「法的要求事項等」といいます。ホームページ「神奈川のI

SO」では、法的要求事項等のページを作成し、その中の「環境法令」での

環境法令の一覧表(法律以外の要求事項はその他県が遵守すべき事項の一覧

表)を、また、「関連する主な条項」で各所属に関連する環境法令の主な条

項を提供していますので、参照して下さい。

例えば、庁舎管理をする所属で、一定規模以上の能力のボイラーを持って

いる場合は、大気汚染防止法により、排ガスの測定義務などが課されていま

す。この場合、「大気汚染防止法で定められた排ガスの測定義務」が生じ、

所属の法的要求事項等に該当します。また、廃棄物の保管をしている所属で

は、廃棄物処理法により、廃棄物の保管や処分の基準やマニフェストの使用

などが義務づけられており、法的要求事項になります。

また、法的要求事項を遵守するための手順を確立し、その遵守状況につい

て確認することが必要になります。例えば、産業廃棄物の処理を委託した場

合、中間処理業者からマニフェスト伝票が90日以内に返送されなければな

りませんが、これが守られるために60日経過しても返送がない場合は確認

の手続きをとるなどの手順を作成し、90日以内に返送されるようにするこ

とが必要になります。

ホームページ「神奈川のISO」

法的要求事項等

環境法令 関連する

主な条項

Page 17: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

16

6 法的要求事項等の特定

環境関連の法令や条例等で基準や規制がある環境側面には、「環境側面等

調査表」の法的要求事項の欄に「1」を記載するとともに、「法律・条例等

の名称」の欄に該当する法律等の名称を記載してください。(基準や規制に

該当しない場合は、記載しません。)

環境側面等調査表 部局名  ○○ 部局環境管理総責任者:氏名 ××  △△ 平成○○年○○月○○日

○○事務所 1 紙の購入・使用

2 事務用品などの物品の購入・使用 1   特定家庭用機器再商品化法

3 事務用品以外の物品の購入・使用

4 廃棄物の排出

5 再生紙・缶ビンの排出

6 公用車の使用

7 OA機器の使用

8 電気製品の使用(OA機器以外)テレビ、冷蔵庫(フロン12、1台) 1

9 照明の使用 1

10 庁舎管理に係る機器の委託 1

11 ボイラー 1 1  神奈川県生活環境の保全等に関する条例  大気汚染防止法

12 重油タンク(地下) 1 1 1   消防法

13 廃棄物の収集・保管・焼却処理委託 1   廃棄物の処理及び清掃に関する法律

緊急時の

著しい

環境側面

法的

要求事項

法律・条例等の名称

側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

対象所属名

環境側面

番号

環境側面 著しい

環境側面

法律・条例等の名称の欄に該当する法律や条令等の名称を記載する。

環境関連の法令等で基準や規制があり該当する環境側面には、法的要求事項の欄に「1」を記載する。

また、①法律等の名称、②該当条項及びその概要、③所属での対応状況を

任意の様式に記載し部局環境管理責任者(管理担当課長、行政センター総務

部長)に「環境側面等調査表」とともに報告してください。(所属で該当し

ないものは記載しません。)(記載例)

法律等の名称該当する条項

その概要 所属での対応状況

エアコン、テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機をなるべく長期間使用することにより、廃棄物の排出を抑制する

 家電製品の購入時には○○部グリーン購入基準に従い、長期間の使用ができる製品を購入する。 購入に際しては、グリーン購入ネットワークの「GPNデータベース」から、製品を選択する。

排出する場合は、収集・運搬・再商品化等をするものに適切に引き渡し、料金の支払いに応じる

 所属で所有するテレビ、冷蔵庫を廃棄する際には、購入した小売店に処理費用を支払いリサイクルを行う。 また、管理票によりリサイクルされたかの確認を行う。

第3条 設置許可昭和○○年○月○日 ××市□□課より許可

第6条 表示板の掲示 県の施設のため該当しない

第7条 事業開始から15日以内に届出が必要昭和○○年○月○日 ××市□□課に指定事業所事業開始届出書提出済み

第8条 変更許可 変更許可に係る変更はなし

第9条 変更に事前届出 変更の事前届出に係る変更なし

第10条 変更の事後届出

代表者(知事)の氏名変更の場合に届出が必要平成○年○月○日に××市□□課に事後届け済

・ ・ ・

神奈川県生活環境の保全等に関する条例

特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)

第6条

なお、法規制を遵守していなかった場合は、是正が必要となります。詳細

は61ページ以下の「是正」を参照して下さい。

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17

7 環境側面等調査表の報告

1~6までの手続き後は、所属環境管理責任者(所属長等)は、環境側面・

法的要求事項等を記載した「環境側面等調査表」を、部局環境管理責任者(管

理担当課長、行政センター総務部長)に5月20日までに報告します。(変

更した場合は、その都度総務室等に報告します。)報告された「各部局の著

しい環境側面・各所属の環境側面の一覧」からそれぞれの部局のページに掲

載しています。(各所属の各所属の「環境側面調査表」は、所属コード+

so.xlsというExcelファイルで掲載しています。)

なお、「環境側面等調査表」は、ホームページ「神奈川のISO」に様式

が掲載してありますので、ここからダウンロードしていただき、各所属の環

境側面等調査表を作成して報告をしてください。報告の際は、旧様式に記載

された内容との照合も十分に行ってください。

環境側面

環境側面等調査表

Page 19: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

18

Ⅲ 目標・プログラムの設定・改定

ISO14001では、Ⅱで特定された著しい環境側面を、プラスの環境影

響を与える場合は、よりプラスが大きくなるように、マイナスの環境影響を与

える場合は、よりマイナスが少なくなるように、目的・目標とそれらを達成す

るためのプログラムの設定が必要となります。これらの設定方法は、「環境目

的・環境目標及び環境マネジメントプログラム設定要領」により定めています。

1 目的・目標・プログラムとは

各部局及び各所属で環境に配慮した取り組みを進める上で、どのような方

向に進めるのかを明確にする必要があり、県では、環境方針を定め、各部局

及び所属が進むべき方向性を示しています。また、この環境方針を達成する

ために必要な3年後の到達点を「目的」として毎年定めています。

各部局及び各所属では、この県として定めた目的を考慮して、部局及び所

属ごとに次年度の「目標」を定めることが必要です。(具体的な数値目標等

については、ISO事務局より次年度の目標等の設定時期に通知しています。)

さらに、部局及び所属の目標を達成するために、誰が(責任者)、いつま

でに(日程)、どうやって(手段)進めるかを決めたものが、部局及び所属

のプログラムです。

準備(プログラム)もできたし、まずは「目標」に向けてGO!

環境

方針

目標

目的

Page 20: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

19

2 各所属の目的とは

各所属の目的は、全庁のプログラムである「神奈川県環境マネジメントプ

ログラム」に記載してある、次の項目となります。 全庁のプログラム 部局の目的 所属の目的

グリーン購入の拡大 グリーン購入の拡大 グ リ ー ン 購 入 の 拡 大 と 廃 棄 物

の削減 コピー用紙の使用量・廃棄物

の削減

コピー用紙の使用量・廃棄物

の削減

地球温暖化の防止 地球温暖化の防止 地球温暖化の防止

化学物質等の適正管理 化学物質等の適正管理 化学物質等の適正管理

環境配慮型公共工事の推進 環境配慮型公共工事の推進 環境配慮型公共工事の推進

環 境 保 全 及 び 創 造 に 関 す る 情

報提供と教育及び学習の推進

環境保全及び創造に関する情

報提供・教育及び学習の推進

環 境 保 全 及 び 創 造 に 関 す る

情報提供・教育及び学習の推

これらの項目は、数値ではありませんが、各部局や各所属の共通の目的と

なります。

なお、環境に視点をおいた本来業務の改善プログラムについては、各所属

が必要に応じて設定することになります。

3 数値目標の設定の方法

目標には、数値で定める場合(例えば○○%や××kg等 以下「数値目

標」という。)と方向性を言葉で示す場合(例えば化学物質の適正管理マニ

ュアルの作成)があります。

各所属が次年度の数値目標を設定する場合、その数値目標に妥当性がある

かどうかを、十分検討した上で、目標を設定して下さい。

数値目標を設定する場合は、次のような考え方で進めて下さい。

① 他の所属の実績値と比較する

所属の取組みが、進んでいるかどうかを確認するための手段として、他

の所属の実績値と比較する方法があります。

例えば、ある県税事務所で廃棄物のリサイクル率が30%の場合、同様

庁舎(事務所)のリサイクル率の平均(42.1%)と比較すると、自ら

の所属の取組みが遅れていることがわかります。

この場合、廃棄物の分別方法や処理方法を変更するなどの具体的なプロ

グラムを実施することを前提に、数値目標を42%とおくことができます。

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20

② 自らの過去の実績値と比較する

所属の取組みが、進んでいるかどうかを確認するための手段として、過

去の実績値と比較する方法があります。

例えば、県民利用施設や研究施設など他の庁舎と比較しにくい所属で、

エネルギー原単位(床面積1m2当たりの年間のエネルギー使用量)が、

H12実績が2,500MJ/m2、H13実績が2,600MJ/m2、H14実績が2,620MJ/m2の場

合、自らの所属の取組みが遅れていることがわかります。

この場合、エネルギーの削減に向けた取組み(消灯や待機電力カット、

省エネルギー診断に基づくエネルギー削減方策の検討等)などの具体的な

プログラムを実施することを前提に、数値目標を2,500MJ/m2とおくことが

できます。

③ 県全体や部局の数値目標とあわせる

グリーン購入率や印刷物の再生紙利用率などは、県全体の数値目標が部

局の数値目標となっています。

この場合は、県全体や部局の数値目標を、所属の数値目標とします。

④ 新たな要因を考慮する

例えば、エネルギー原単位などの目標数値は、新たなOA機器や家電製

品を導入したり、人が増えた場合などは、そのままの状態では、必ず増加

していきます。

このような場合、新たな要因によりどの程度の増加が見込まれるのか

を事前に検討する必要があります。

例えば、50人の所属で次年度1人増えても、エネルギー原単位が大

幅に増えることはありませんが、20人の所属で次年度に10人増えた場

合は、エネルギー原単位の増加要因となります。

次年度に新たな要因が予想される場合は、その増減分を考慮して数値

目標を定めるとともに、どうしても増加が避けられない場合は、その増加

を最小限におさえるような取組み(例えば、新たに導入する機器は省エネ

タイプにする等)を進めることが必要です。

Page 22: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

21

4 具体的な目標及びプログラムの設定等

(1)グリーン購入の拡大

グリーン購入とは、物品やサービスを購入する際に、価格や品質、デザイ

ンだけではなく、環境面について配慮することをいい、環境に配慮した物品

を環境対応品(グリーン商品)といいます。

各所属は、「グリーン購入の拡大」という目的に向けて、数値目標を設定

するとともに、その数値目標を達成するための取組み(プログラム)を行う

ことが必要となります。

① 数値目標と関連数値等 設 定 す べ き 数

値目標の項目

把握する関連数値 対象所属

グ リ ー ン 購 入

率(%)

※1

事務用品などの物品の購入金額(千円)

環境対応品の購入金額(千円)

コピー用紙の購入金額(千円)

各総務室(注 )

出先機関等

印 刷 物 の 再 生

紙利用率(%)

※2

印刷物の作成件数(件)

再生紙を利用した印刷物の作成件数(件) 全所属

省 エ ネ 機 器 の

導 入 率 ( % )

※3

OA機器の導入台数(台)

省エネタイプのOA機器の導入台数(台) 全所属

低 公 害 車 の 購

入率(%) ※

車両の購入台数(台)

低公害車の購入台数(台)

車両を購入す

る所属

環 境 に 配 慮 し

た 委 託 契 約 率

(%) ※5

委託契約数(件)

環境に配慮した委託契約数(件) 出先機関等

※1 グリーン購入率は、事務用品などの物品(本庁の場合は「経常物品」、企業庁の場合は「集中事

務用品」、出先機関等の場合はカタログ「グリーンステーション」掲載物品の内紙類、文具類、機器類、

作業手袋、事務用品、生活用品)の購入金額全体に占める、環境に配慮した物品(以下「環境対応品」

という)の購入金額の割合。(本庁の各所属は、目標設定は不要)

(事務用品などの物品にはコピー用紙を含む。コピー用紙の購入金額は別途記載する。)

※2 印刷物の再生紙利用率は、外部に印刷を発注した冊子やチラシなど(以下「印刷物」という)

の件数に占める、再生紙を利用(印刷物の一部又は全部に再生紙を利用)した印刷物の件数の割合。

表彰状や圧着はがき等の長期間保管する必要がある等の理由で再生紙利用が困難な場合、検査伝 票

等専用の機械に通すため技術的な問題で再生紙が利用できない場合は対象から除く)

(作成した印刷物には、再生紙を利用していることを表示すること。なお、なお、作成した印刷物に

は、再生紙を利用していることを表示すること。(本庁の各所属は、目標設定は不要)

※3 省エネ機器の導入率は、OA機器(所属や出先機関等で直接購入・リースしたパソコン、プリ

ンター、FAX、コピー機)の導入台数に占める、省エネルギータイプのOA機器の導入台数の割合

※4 低公害車の購入率は、県で購入する車両台数(特殊車(重機類)、特種車(救急車、パトロール

カー、福祉車両、検査車両等の8ナンバー車両)、二輪車を除いた台数 以下「車両台数」という)に

占める、低公害車(八都県市指定低公害車)の購入台数の割合。

※5 環境に配慮した委託契約率は、庁舎管理に係る委託契約の件数に占める、環境に配慮した委託

契約の件数の割合。(この数字は、庁舎管理者のみ記載)

注 各部局総務室(企業庁を除く)等の「事務用品などの物品の購入金額」、「環境対応品の購入金額」

は、環境計画課が出納局指導課から提供されたデータを、ホームページ上に掲載するため、その数値

を転記する。

Page 23: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

22

② プログラムの例

ア 部局の機種等選定要綱、グリーン購入基準の遵守

各所属でグリーン購入の拡大

を進めるために、「神奈川県グ

リーン購入基本方針」に基づき、

策定された部のグリーン購入基

準等に基づいて進めます。

イ 物品の購入時における環境配慮

物品の購入やリースに際しては、環境対応品を選定する必要がありま

す。このため、選定にあたっては、つぎのようなマークの有無を基準に

する方法があります。

エコマーク:環境保全に役立つ製品につけられるマ

ーク

(財)日本環境協会が認定

グリーンマーク:古紙を原則として40%以上使用

した製品につけられるマーク

(財)古紙再生センターが認定

国際エネルギースター:OA機器の省エネルギー基

準 を ク リ ア し た 製 品 に 表 示 さ れ る

経済産業省が認定

省エネラベリング制度:省エネルギー基準をどの程

度達成しているか達成率を表示(エアコン・蛍光灯器

具・テレビ・電気冷蔵庫・電気冷凍庫)

参考 ホームページ「神奈川のISO」の「グリーン購入を進めよう」か

ら「かながわの環境の事業者の皆様へ」にジャンプすると、「グリー

ン商品やサービス」の項目の中でエコマークなど環境ラベルの紹介が

紹介されています。

グリーン購入を進めよう

グリーン購入を進めるために

「神奈川のISO」(グリーン購入を

進めよう)から「神奈川の環境」(事

業者の皆様)にジャンプし、「グリー

ン購入を進めるために」をクリックす

ると「神奈川県グリーン購入基本方

針」が掲載されています。

Page 24: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

23

事務用品などを一括で購入する際には、相手先に環境対応品のみで購

入したいことを伝え、万一環境対応品がない事務用品があった場合は、

その伝票を別にしてもらうことで、環境対応品と、それ以外の金額を把

握することができます。

また、事務用品を販売している企業等にグリーン購入の意志を伝える

ことで、地域全体にグリーン購入が広がっていく効果があります。

ウ 委託契約における環境配慮

平成12年度の最高経営層による見直しにおいて、委託契約時には、

その仕様書に環境配慮事項を記載し、業者に対して環境配慮を求めてい

くことが指示されています。環境配慮事項を記載する委託契約は、次の

ものがありますので、各部局のグリーン購入基準を元に仕様書を作成し

てください。

【食堂業務委託の仕様書の環境配慮項】 ①食器等の洗浄時に、分解性の高い、化学物質の含有量が低いなど環境への負荷の少ない洗剤等を使用するこ

②洗剤等については、適正使用及び減量使用を図ること。 ③使用洗剤等の品名、使用量を報告すること。 ④使用する電気・ガス・水道については、効率よく使用すること。

⑤食材の搬入等に回収可能な容器を使用するなど、廃棄物削減に配慮すること。

⑥生ゴミについては、1発生抑制、2再生利用、3減量について配慮すること

⑦廃棄物の量を報告すること。生ゴミとそれ以外のゴミについて分けて報告すること。

⑧食材については、神奈川県産の農林水産物を可能な限り使用すること。

【清掃委託の仕様書の環境配慮項目】 ①清掃時に分解性の高い、化学物質の含有量が低いなど環境への負荷の少ない洗剤等を使用す る

こと。

②洗剤等については、適正使用及び減量使用を図ること。

③清掃場所ごとにおける使用洗剤等の品名、使用量を報告すること。

④洗面所で使用する手洗い洗剤については、石けんを使用すること。

⑤トイレットペーパーについては、「再生紙の利用促進について」で示され古紙配合率

100%、シングル巻き及び芯無しを遵守すること。

⑥清掃時に使用する電気、水道については、極力効率よく使用すること。

【印刷物の仕様書の環境配慮項目】 ①用紙

1) 「OA ・印刷用紙」のグリーン購入ガイドラインに沿って用紙を選ぶこと

2) 用紙の取りムダが少ない仕様、及び用紙を選定すること

②インキ

1) 芳香族成分を含まない石油系溶剤を用いるとともに、植物油含有量を増やして石油系溶剤

を削減したインキを使用すること

2) 有害性の恐れのある化学物質を含有していないインキを使用すること

③表面加工

1) 表面加工(フィルム貼り、ニス引き)の必要性の有無を考慮すること

2) 表面加工する場合、石油系溶剤を含まない接着剤やニスを使うこと

④製本及びその他加工

1) 製本に接着剤を使用する場合、リサイクルに支障がないものを使用すること

2) 表紙やカレンダーの綴じ具、綴じ込み付録などの付属品で、紙以外の素材をできるだけ使

わないこと

⑤印刷物への表示

印刷物に用紙、表面加工、インキ、製本方法などについて情報を明記すること

なお、作成した印刷物には、再生紙

を利用していることを表示すること

を徹底してください。

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24

【庁舎管理に伴う機械運転・保守業務委託の仕様書の環境配慮項目の例】 ①設備の運転管理に従事するものは、エネルギ管理士又は、エネルギー管理員※1等の省エネ ル

ギーに関する知識を有するものとする。

②エネルギー使用量の削減に向けた対応を定期的に提出すること。

③毎月のエネルギー使用量を把握し、前年同月に比して増加した場合にその原因と対応につい て

提案すること。

【廃棄物処理業務委託の仕様書の環境配慮項目の例】 ○古紙:①新聞 ②再生紙 ③雑誌 ④ダンボール ⑤シュレッダーくず⑥その他再生可能な 紙

類(ミ ックス ペーパ ー)等 、排出 された 古紙の 種類の 分別状 況を確 認し、 資源回 収業者 ま で 運

搬すること。

○空き缶等:①アルミ缶 ②スチール缶 ③空きびん等、排出された空き缶等の種類の分別状況、

飲み残し状況等を確認し、資源回収業者まで運搬すること。

○報告:回収した古紙及び空き缶等の処理量・分別状況等の処理結果は、確認できる資料とと も

に、1ヶ月ごとに様式1により翌月7日までに報告すること。

また、処分先の名称・所在地・処理内容、処分先で再生された後どのような再生品になるか な

ど、リサイクルルートをフローにして報告することとする。

Page 26: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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目標及びプログラムの設定の記載例(グリーン購入の拡大)

(プログラム設定表への記載例)

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page1

平成 16 年度

☆は維持管理項目

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

グリーン購入率(%) ※1 ☆ ☆ -

 事務用品などの物品の購入金額(千円) 0 - - -

 環境対応品の購入金額(千円) 0 - - -

 コピー用紙の購入金額(千円) 0 - - -

グリーン購入率(%) ※1

 事務用品などの物品の購入金額(千円) - - -

 環境対応品の購入金額(千円) - - -

 コピー用紙の購入金額(千円) - - -

印刷物の再生紙利用率(%) ※2 ☆ ☆ -

 印刷物の作成件数(件) 0 - - -

 再生紙を利用した印刷物の作成件数(件) 0 - - -

印刷物の再生紙利用率(%) ※2 100% 100%

 印刷物の作成件数(件) 0 - - -

 再生紙を利用した印刷物の作成件数(件) 0 - - -

省エネ機器の導入率(%) ※3 100.0% 100.0% 100.0% 100% 100%

 OA機器の導入台数(台) 7 2 2 - - -

 省エネタイプのOA機器の導入台数(台) 7 2 2 - - -

低公害車の購入率(%) ※4 100% 100%

 車両の購入台数(台) 0 - - -

 低公害車の購入台数(台) 0 - - -

環境に配慮した委託契約率(%) ※5 - - -

 委託契約数(件) 0 - - -

 環境に配慮した委託契約数(件) 0 - - -

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○ ○

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○ ○

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○ ○

本庁

出先機関等

グリー

ン購入の拡大

本庁・出先機関等共通

パソコン等のOA機器の購入リースみにおける省エネ対応商品の選択の徹底

目標・関連数値等

本庁

出先機関等

プログラム

環境農政部グリーン調達基準に従って運用

進捗状況※9実施責任者※

当期の点検状況※6

H16目標

H16実績

H16.7.31

8845

環境管理班

所属コード

最新更新年月日

職員数 35

環境農政部

環境計画課

スケジュール※8

H15実績

0502

H16実績

FAX045-210-1111(内4059)

目的

部局目標

部局名所属名部・課・班名TEL

環境農政部機種選定会議要綱に従って運用

総務室への報告年月日

職員数(アルバイトは除く、非常勤は人数に加える)

色のついた部分は自動的に計算される。

【目標】 当該年度の目標値を記載する。【部局目標】 部局の目標値を記載する。 (目標値を設定する際には、部局の目標値や所属のプログラムの運用状況の監視・測定・不適合是正を行った結果等を考慮して設定する。)

年間目標に対して、目標が達成又は達成の見込みの場合は○を記載する。未達成又は未達成の見込みの場合は×を記載し、是正対応表に理由と是正の内容を記載する。

プログラムを実質的に運用している班長クラス以上の者。

実施を予定している四半期に○を記載する。

実施予定のプログラムを実施した場合に○を記載する。計画していたが実施しなかった場合は×を記載し、是正対応表にその内容を記載する。

※ 実際のシートはカラーになっています。白い部分に数値目標や実績、プログラム等を記載して下さい。

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26

(2)コピー用紙使用量・廃棄物の削減

コピー用紙は、事務を進める上で必要不可欠なものですが、事務を効率的

に行うことや、両面利用の徹底などにより、その使用量を削減することがで

きます。また、これにより、各所属から発生する廃棄物を削減することも可

能となります。

廃棄物は、事務・事業活動を行うことにより必ず発生するものですが、所

属内での分別の徹底やリユース(再使用)、リサイクルにより発生量の削減

が可能となります。

すべての所属は、「コピー用紙使用量・廃棄物の削減」という目的に向け

て、数値目標を設定するとともに、その数値目標を達成するための取組み(プ

ログラム)を行うことが必要となります。

① 数値目標と関連数値等 設 定 す べ き 数

値目標の項目 把握する関連数値 対象所属

一 人 当 た り の

コ ピ ー 用 紙 使

用量 (枚 /人 )※

コピー用紙の使用量(枚)

職員数

各総務室

本 庁 各 所 属(注 )

出先機関等

ゴミ箱の数(個) ※7

遊休物品の登録件数(件) ※8

シュレッダーの台数(台) ※9

全所属

廃 棄 物 発 生 量

原単位(kg/人)

※10

リ サ イ ク ル 率

(%) ※11

焼却ゴミ:発生量(kg)、委託料(千円)

大型不用物品:発生量(kg)、委託料(千円)

その他の廃棄物:発生量(kg)、委託料(千円)

リサイクル紙類:発生量(kg)、委託料(千円)

リサイクル飲料容器:発生量(kg)、委託料(千円)

リサイクルその他:発生量(kg)、委託料(千円)

職員数、非常勤職員数、生徒数

庁舎管理者

(各数値は庁

舎管理データ

表に記載)

※6 一人当たりのコピー用紙使用量は、庁舎内で複写機やプリンターに使用するコピー用紙の年間

の使用量を職員数で除したもの。(コピー用紙の使用量は、原則、当該四半期に使用したコピー用紙の

枚数とする。ここに記載する職員数は、事業概要に記載してある職員数を記載する(アルバイトや他

の出張所や財団等に派遣されている人数は除く))

本庁、出先機関等とも目標設定は不要。

※7 ゴミ箱の数は、所属内にあるゴミ箱の数を記載する。(病院では、病室、診療室にあるものは除

く)

※ 8 遊 休 物 品 の 登 録 件 数 は 、「 物 品 の 効 率 的 活 用 に 関 す る 実 施 要 領 」( 行 政 シ ス テ ム 改 革 推 進 課

H11.6)に基づき、当該年度に登録した遊休物品の件数(1品目を1件とする)を記載する。

※9 シュレッダーの台数は、所属内にあるシュレッダー(未使用のものは除く)の台数を記載する。

※ 10 廃棄物発生量原単位は、職員(職員+非常勤職員+生徒の合計数)一人当たりの年間の廃棄物

発生量(焼却ゴミとリサイクル紙類とリサイクル飲料容器の合計)

本庁、出先機関とも目標設定は不要。

※ 11 リサイクル率は、廃棄物発生量(庁舎から日常的に排出される紙類、飲料容器、弁当箱、茶殻

など(以下「廃棄物」という)の年間の発生量(重量)の合計)全体に占める、リサイクルした紙類

や飲料容器などの廃棄物量(重量)の割合。

【リサイクル率】 =( リサイクル紙類+ リサイクル飲料容器)÷廃棄物発生量

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27

② コピー用紙使用量の削減に向けたプログラムの例

ア 両面コピー、裏面利用の徹底

各所属でコピー用紙使用量の削減を進めるためには、両面コピーの徹

底と片面ミスコピー等の裏面を利用することが効果的です。例えば、コ

ピー機の使用履歴を自動的に計測することができるソフトを導入した

上で各班ごとにコピー機使用時にコピーカードを利用すると、両面コピ

ーや裏面利用が徹底されていない班が明確となり、原因を究明し対応策

が講じやすくなります。また、コピー機の両面化率(コピーカウント数

に占める両面コピーカウント数)を把握しこれを上昇させることにより、

コピー用紙の使用量の削減を図ることが考えられます。両面化率の把握

については、今後両面化率を報告していただくことも検討しています。

また、ミスコピーは、両面使用済みと片面のみの使用のものを別にし

ておき、プリンターやコピー機に片面ミスコピーの裏面を供給すること

でも、コピー用紙の削減ができます。

イ 所属サーバを利用したファイル共有及びグループウェア機能の活用

コピー用紙の削減に効果的な取組みは、ファイルの共有やグループウ

ェア機能の活用によるスケジュール管理などです。

これらについては、平成14年6月19日付け情報システム課長から「所

属サーバを利用したファイル共有及びグループウェア機能の提供について」の

通知が各部局総務室長宛てに出ています。(「かながわ情報プラザ」の「パソ

コン」で見ることができます。ファイルの共有化には「所属の情報共有システ

ム運営要領」等の作成が必要です。) このように、所属内の情報を共有化するとともに、所属のホームページを作 成することで、コピー用紙の削減と事務の効率化を図ることができます。

ホームページ

の例

コピーをとるとき

は両面使用だ!

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28

ウ デジタル複合機の導入によるネットワーク機能の活用 コピー機の契約更新時にFAX機能、スキャナ読み取り機能のあるデジ

タル複合機を導入すると、新聞や回覧物をスキャナで読み取り、ネットワ

ークに接続することにより、情報を共有化することができ、コピー用紙の

削減に向けた取組みとして有効と考えられます。

エ 「かながわ情報プラザ」の新着情報や電子メールの活用

他の所属に文書を通知する際には、「かながわ情報プラザ」の「新着

情報」に情報を登録することで、コピー用紙の削減と事務の効率化を図

ることができます。

また、他の所属や外部の機関との連絡を、今までのFAXや郵送によ

る方法から、電子メールにすることで、コピー用紙の削減と事務の効率

化を図ることができます。(ISO事務局では、各部局や所属からの報

告をメールにより受け取り、その情報をホームページに掲載することで、

紙ではなく、電子情報として保管しています。)

オ 会議資料や研修資料等の削減

会議資料や研修資料等は、「かながわ情報プラザ」の新着情報への登

録や、ホームページへの掲載により、配布資料を必要最小限にすること

で、コピー用紙の削減と事務の効率化を図ることができます。

また、資料の作成時には、Nアップ機能、ツーアップ機能を利用する

など工夫をし、できる限り少ない枚数で作成し、また複数枚の場合は、

必ず偶数枚になるように作成するなどの工夫が効果的です。

さらに、会議や研修自体を見直し、回数を減らしたり、プロジェクタ

ーなどを活用し、資料配布せずに会議等を実施できるよう工夫すること

も効果的です。

カ ホームページによる情報提供

一般に公開することを目的に作成した、名簿や白書や統計情報などは、

ホームページに掲載することで、印刷部数を大幅に削減することが可能

です。

③ 廃棄物の削減に向けたプログラムの例

ア ゴミ箱の撤去と分別の徹底

各所属で廃棄物の削減を進めるためには、所属内のゴミ箱を必要最低

限にすること(例えば約30名の所属では、ゴミ箱は1~3個程度で十

分です。(ここでいうゴミ箱とは、焼却処分されるゴミを入れるものを

言います))

このため、日常的に発生する新聞、雑誌類、コピー用紙、ミックスペ

ーパー、ペットボトル、空き缶、空きびんなどの分別用の保管BOXが

別途必要となります。(なお、本庁の場合は、ゴミ箱にコピー用紙など

分別すべきものが捨てられている場合は、収集しないルールにしていま

Page 30: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

29

す。)

イ 再利用の徹底

ファイルやフォルダー、封筒、クリップ、片面ミスコピーなどは、所

属や部局内で再利用することが必要です。

ウ 遊休物品の登録

各所属で不要となった物品等(遊休物品)の情報を「かながわ情報プ

ラザ」に掲載し、活用を希望する所属において、簡便に情報の入手がで

きるようにすることは、物品の再活用の促進に効果的です。これは、平

成11年6月1日付け「物品の効率的活用に関する実施要領」で定められ

ています。

エ シュレッダーの使用の制限

シュレッダーで処理した文書は、紙の繊維が細かくなり、再生する場

合でも、非常に手間とコストがかかります。

個人情報など、廃棄できない文書はシュレッダーで処理しますが、通

常の文書なども一緒にシュレッダーされていることもあるため、個人情

報等と別にすることが必要です。

なお、本庁の場合は、廃棄できない文書を厳重に保管し、庁舎管理課

で実施する一括シュレッダーにかけることで、リサイクルが可能となり

ますので、この制度をできる限り活用してください。

オ 事務用消耗品の在庫管理

本庁における事務用消耗品等は総務室等で在庫管理することが、平成

11年4月1日付け「事務費の総務室集中執行に関する要綱」で定めら

れています。

各所属では、事務用消耗品等の保管を最低限とし、総務室で管理する

ことを部局で徹底してください。

カ 再生利用(リサイクル)の委託契約の実施

各所属で分別した紙類や容器類は、再生利用業者に委託しないとリサ

イクルされません。庁舎管理者は、再生利用業者とリサイクルの委託契

約を締結するなど、焼却処理している廃棄物量を削減する取組みを行う

ことが必要となっています。

参考資料:「廃棄物発生抑制・リサイクルに向けて」

(平成15年7月 環境農政部環境計画課)

Page 31: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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ゴミを少なくしよう

オフィス系ゴミのリサイクル

「神奈川のISO」の「グリーン購入を進めよう」

から「神奈川の環境の事業者の皆様」にジャンプし、

「オフィス系ゴミのリサイクル」をクリックすると

「廃棄物発生抑制・リサイクルに向けて」が掲載さ

れています。

Page 32: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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(3)地球温暖化の防止

地球温暖化を防止するためには、電気やガスなどのエネルギー使用量を削

減(以下「省エネルギーという。」することが必要です。

すべての所属は、「地球温暖化の防止」という目的に向けて、数値目標を

設定するとともに、その数値目標を達成するための取組み(プログラム)を

行うことが必要となります。

① 数値目標と関連数値等 設 定 す べ き 数

値目標の項目 把握する関連数値 対象所属

公用車のガソリン使用量(㍑) ※12

公用車の軽油使用量(㍑) ※12

電気ジャーポット、コーヒーメーカーの使用台数

※13

全所属

エネルギー

使用量

原単位(MJ/m2)

※14

水道使用量

原単位(m3/人)

※15

電気 :使用量(kWh)、使用料(千円)

都市ガス:使用量(m3)、使用料(千円)

LPガス:使用量(m3)、使用料(千円)

A重油 :使用量(l)、使用料(千円)

灯油 :使用量(l)、使用料(千円)

水道 :使用量(m3)、使用料(千円)

床面積、プールでの水使用量等

庁舎管理者

(各数値は庁

舎管理データ

表に記載)

※ 12 公用車のガソリン使用量、軽油使用量は、所属で管理する公用車で当該年度に使用したガソリ

ンや軽油の使用量を記載する。

※ 13 電気ジャーポット・コーヒーメーカーの使用台数は、所属内にある電気ジャーポット・コーヒ

ーメーカーの合計台数を記載する。

※ 14 エネルギー使用量原単位は、庁舎で使用するエネルギー(電気、都市ガス等)量を庁舎の床面

積で除したもの。エネルギー使用量(単位MJ(メガジュール)の計算方法は、電気使用量 kwh×10.25

+ 都 市 ガ ス m3×46.05+ L P ガ ス m3×100.47+A 重 油 ㍑×38.93+ 灯 油 ㍑×37.26。( 庁 舎 管 理 デ ー ター

表では自動的に計算します。))

※ 15 水道使用量原単位は、所属の職員等(職員+非常勤職員+生徒数)一人当たりの年間の水道使

用量。(プールでの水使用量は除く。ただし、プールでの水使用量が別に把握できない場合は、これを

含む)なお、本庁は、水道使用量は維持管理項目であり、目標設定はせず、数値を把握する。

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② 所属内の省エネルギーに向けたプログラムの例

地球温暖化の防止に向けて、省エネルギーを進めるためには、まず、

その消費状況を把握することが必要です。

一般的な所属では、次のグラフのように電気エネルギーが消費されて

います。このため、照明、OA機器、家電製品の省エネルギーを進めるこ

とが必要です。

6%

45%

49%

照明OA機器(パソコン,プリンター,FAX,コピー機)

家電製品(冷蔵庫,電気ポット,コーヒーメーカー)

電気の消費状況(機器別、24時間)

65%22%

13%

8:30~17:00

22:00~8:30

電気の消費状況(時間帯別)

17:00~22:00

ア 購入・リース時の省エネルギー型機器の導入

OA機器や家電製品などを購入・リースする場合は、省エネルギー型

機器を選定することが必要です。これは、「グリーン購入の拡大」のプ

ログラムを実施することにもなります。また、庁舎管理者であれば、照

明用の電球を省エネルギー型に順次変更していくことは、無理なく省エ

ネルギーを進める上で重要な対応となります。

イ 昼休みの消灯、不要な照明の消灯

昼休みの1時間に、消灯することは、

70%程度の消灯でも、毎日実行する

ことで大きな効果があります。

また、職員退庁後に、不要な照明を

消すことも徹底することで大きな効果

を上げることができます。

このため、所属の照明のスイッチに、

室内のどの照明に該当するかをわかり

やすく表示することや、昼休みの消灯

の担当を決めておくことが、効果的で

す。

Page 34: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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ウ OA機器や家電製品の効率的な使用

OA機器、特にパソコンは、デスクドライブやディスプレイをより省

電力モードに設定しておくことが必要です。

また、退庁時は、パソコンの電源をOFFにするのは当然ですが、パ

ソコン側のコンセントを抜くことを習慣づけることが必要です。

さらに、プリンターやコピー機などのOA機器は退庁時に、電気ジャ

ーポットやコーヒーメーカーは5時の時点でスイッチをOFFにする

ことが必要です。

エ ノー残業デーの徹底

毎週水曜日と給料日は全庁ノー残業デーとなっていますので、職員は

仕事の区切りをつけ、これを徹底することが必要です。また、部局や所

属で独自にノー残業デーを設定することも考慮して下さい。

所属内で次のような対応を実施した場合は、20~30%以上もエネ

ルギー使用量を削減できます。

「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」

「パワーマネジメント」→「デスクドライブ」→「省電力モードの待ち時間」

「画面」→「スクリーンセーバー」→「実行までの待ち時間」「ディスプレイの省電力設定」

コンセントを抜き、名札を

はずすことを習慣づけた

Page 35: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

34

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23

照明

OA機器(パソコン,プリンター,FAX,コピー機)

家電製品(冷蔵庫,電気ポット,コーヒーメーカー)

電力量(Wh)モデル所属の電気の消費状況(時間推移)

時間(時)

対応1 

 ① 照明 → 昼休みに70%OFF、17時以降は各自退庁にあわせて消灯を順次実施

 ② 各自のノートパソコン → 退庁時にパソコン側のコンセントをOFF

 ③ その他の共用パソコンやプリンター → 退庁時にコンセントをOFF

 ④ 財務端末 → 毎日使用時間帯を8:30~12:00とする

 ⑤ コーヒーメーカー → 17時以降は利用しない

 ⑥ 電気ジャーポット → 17時以降は利用しない 給湯室では熱湯を入れる

                 再沸騰モードはOFFにする

対応2(対応1に追加して実施する項目)

 ① 照明 → 電球を40w型から36w型に変更

 ② その他の共用パソコン → 液晶画面かノート型に変更

                     (リース切れの際に対応が可能)

 ③ 複合型コピー機 → FAX、プリンターの機能を持たせ、他のプリンターやFAXは

                 使用しない

 ④ 電気ジャーポット → 魔法瓶に変更

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

現状

対応1

対応2

19%削減

32%削減

対応による電気量の削減効果

Page 36: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

35

③ 庁舎の省エネルギーに向けたプログラムの例1

庁舎全体で地球温暖化の防止に向けて、省エネルギーを進めるために

は、まず、その消費状況を把握することが必要です。

一般的な庁舎では、次のグラフのようにエネルギーが消費されていま

す。このため、庁舎管理者は、次の省エネルギー手法を参考に、空調関係、

照明・コンセント、動力等の省エネルギーを進めることを検討して下さい。

51%

31%

11%

7%

空調関係

照明・コンセント

その他

エネルギーの消費状況

動力

空調換気設備の改修衛生設備の改修照明設備の改修熱源設備の改修搬送システムの改修昇降機設備の改修電気設備の改修熱回収、再利用コージェネレーション導入の検討建築に関わる改修取り入れ外気量の低減過冷・加熱の防止混合損失の防止装置の起動・停止時刻の調整と予冷・予熱運転時間の短縮空調運転の制限照明設備の管理衛生設備の運転管理動力設備の運転管理電気設備の運転管理設定温湿度の変更装置の起動・停止時刻の調整と予冷・予熱運転時間の短縮送風量の低減熱源機器の効率運転装置の保守・清掃装置の補修、交換自動制御機器の点検その他部屋の使い方発熱機器の扱い業務の集約化空調の障害除法使用者のワークスタイルに応じた指揮照明の効率的使用夜間等のブラインドの操作扉の開閉その他

設備/建物の改造に関するもの

設備の運転管理に関するもの

設備の保守管理に関するもの

建物の使用方法に関するもの

http://www.eccj.or.jp/sub_03.html

○ファンコイルユニット、空調機の冷温水温度は負荷に追従して調節し、過冷、加熱を防止する

○ 吹出風量の調整

・分岐ダンパー等を調節して室の過冷、加熱を防止する

・ファンコイルユニットは、小負荷時にはファンを止めコンベクターとして使用する

○局部的な過冷、加熱を防ぐため、ダクトのダンパーや給気口を調節し風量調整を行う

○自動制御装置が不十分の設備では、手動調節をこまめに行う

○冬期のペリメーターゾーンの設定温度をインテリアゾーンより低くする

○二重ダクト方式は出来るだけ単一ダクトとして運用し、出来ない場合でも混合損失が小さくなる様、冷温風温度を調節する

○曜日、季節によって起動、停止時刻のスケジュールを調整する

○予冷・余熱時間は外気との温度差によって調整する

○ 非空調室の空調停止

○ 局所空調(空調作業域の集約)

○ 残業時間の空調制限

○ 非使用室照明の消灯

○ 窓際の照明を消す

○ 作業スペースの過剰照明を間引き

○ 始業前点灯時間の短縮・制限

早期清掃等は作業階毎に点灯

空調運転の制限

照明設備の管理

過冷・加熱の防止

混合損失の防止

装置の起動・停止時刻の調整と予冷・予熱運転時間の短縮

省エネルギー手法

詳細な内容は、(財)省エネルギーセンターのホームページで確認して

下さい

Page 37: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

36

ビルの省エネ

④ 庁舎の省エネルギーに向けたプログラムの例2

ア 空調設備等の委託業者への依頼

庁舎の省エネルギーを進めるためには、空調設備などの高度な専門知

識を必要とする場合があります。このため、空調設備等の委託業者に、

省エネルギー対策を相談し、庁舎管理者と委託業者が一体となって省エ

ネルギーを進めることを検討して下さい。

イ 省エネルギー診断

財団法人省エネルギーセンターで実施している無料の「省エネルギー

診断サービス」を申し込むと、専門家が派遣され、庁舎の省エネルギー

を進めるために、次のようなアドバイスをしてくれます。

・エネルギー費削減管理に役立つ計測とデータの活用方法をアドバイ

スします

・設備上の問題点を見出し、経済性を考慮した改善策を提案します

・気付かない無駄を探し出し、対応方法をアドバイスします

・以上によるそれぞれのエネルギー費の削減額を予測します

かながわの環境

事業者の皆様

「かながわのISO」トップページから「かながわの環境」

トップページにジャンプし、さらに「かながわの環境の事

業者の皆様」にジャンプし、「ビルの省エネ」を開くと、省

エネルギーセンターのホームページで「省エネ診断や省エ

ネ事例の紹介」が掲載されています。

Page 38: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

37

⑤ 庁舎の省エネルギーに向けたプログラムの例3

ESCO 事業の導入

ESCO(Energy Service Company)事業とは、ビルや工場の省エネルギー改善に必要

な包括的なサービス(省エネルギー診断※1・設備機器等の整備・省エネルギー効果の検

証・設備機器等の維持管理等)を提供する事業で、必要な費用は、ESCO 事業者により

保証された光熱水費の削減分で対応する事業をいいます。

ESCO 事業のイメージ((財)省エネルギーセンター「ESCO 事業のススメ」より)

温室効果ガス※2 を効果的に削減する方策として、県有施設に ESCO 事業を導入する

ため、平成 15 年度において、省エネルギーの可能性を把握する「省エネルギー診断」

及び ESCO 事業の成立可能性を ESCO 事業者へのアンケートにより把握する「ESCO 事業

導入可能性調査」を実施した上で、県有施設への ESCO 事業導入方策等を検討していま

す。

(詳細は、参考4又は、ホームページ「神奈川のISO」の「ESCO事業」に掲載しておりますの

で、ご覧ください)

本調査により、県有施設への ESCO 事業の導入は、温室効果ガスの削減など大きなメリットを見込

めることが明確になりましたので、この結果を踏まえ、県有施設への ESCO 事業の積極的な導入を図

るための基本方針及び導入計画等について、県有施設への ESCO 事業の早期導入に向け取り組んでい

くこととしております。

※1 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFC(フロン等)など。

※2 施設のエネルギー設備の運転状況や照明等の改修など省エネルギー技

術の導入の可能性を診断し、改修した場合の省エネルギー効果や改修経費の試

算などを民間の専門家が行う。

顧客の利益

ESCO事業者の経費

金 利

初期投資光熱費支出

光熱費支出

顧客の利益

ESCO事業

実施前

ESCO事業

実施後

契約期間

終了後

光熱費支出ESCO事業者が

保証する

Page 39: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

38

温暖化対策技術導入

マニュアル(環境省)

参考 平成16年2月に環境省地球環境局発行の「民生(業務)分野におけ

る温暖化対策技術導入マニュアル」に事務所ビル、病院・医療関連施設、

学校・試験研究機関等についての具体的な取組み方法の紹介がされてい

ます。

かながわの環境

事業者の皆様

「かながわのISO」トップページから「かながわの環境」

トップページにジャンプし、さらに「かながわの環境の事

業者の皆様」にジャンプし、「温暖化対策技術導入マニュア

ル(環境省)」を開きます。

Page 40: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

39

目標及びプログラムの設定の記載例(地球温暖化の防止)

(庁舎管理データ表への記載例)

庁舎管理データ表(庁舎管理者 基礎データ入力用) 更新年月日

平成 16 年度

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

使用量(kWh) 30,882 24,600 27,174 31,188 39,876 39,312 33,054 26,688 27,336 29,604 33,954 30,036使用料(千円) 679 584 640 709 891 887 747 586 595 630 692 637使用量(kwh) 30,408 24,402 27,438使用料(千円) 648 562 605使用量(m3) 1,209 164 161 2,529 5,730 5,282 2,059 197 1,670 3,572 4,457 3,299使用料(千円) 119 75 74 173 307 288 155 77 183 382 473 326使用量(m3) 774 147 144使用料(千円) 101 73 72使用量(m3)

使用料(千円)

使用量(m3)

使用料(千円)

9999

部・課・班名

電気

都市ガス

××県税事務所・××農政事務所総務部総務課

○○部

××地区行政センター

庁舎名

庁舎管理対象所属名

所属コード

FAXTEL ××××-××-××××

H16

H15

所属名部局名

H16

H16

H15

××××-××-×××△

H15

LPガス

H16.7.31

××合同庁舎

所属の実績を記載する。

庁舎管理データ表(庁舎管理者 プログラム設定用)

××地区行政センター (平成16年度) 対象庁舎:××合同庁舎

第Ⅰ四半期

第Ⅱ四半期

第Ⅲ四半期

第Ⅳ四半期

5,227,116 892,085 892,085 - -

373,704 82,248 82,248 - -

30,329 1,065 1,065 - -

- -

- -

- -

809 138 138 800 899

26,136 4,505 4,505 - -

所長 ○ 実施済み - -

管理課長 ○ - -

- -

- -

- -

LPガス使用量(m3)

A重油使用量(リットル)

灯油使用量(リットル)エネルギー 省エネルギー診断の実施

診断結果に基づく運転方法等の変更

原単位(MJ/m2)

原単位(MJ/人)

H16実績H15実績責任者

プログラム

エネルギー使用量(MJ)(電気+都市ガス+LPガス+A重油+灯油)

都市ガス使用量(m3)実績目標

指標等

電気使用量(kWh)

H16実績 H16目標同様庁舎の平均値

H16.7.31更新年月日

庁舎の数値目標を記載する。

同様庁舎の平均値を記載する。

所属のプログラム責任者を記載する。各プログラムのスケジュールを記載する。

プログラムの進捗状況を記載する。

白抜きの部分に数値等の入力が必要。

Page 41: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

40

ゴミを少なくしよう

オフィス系ゴミのリサイクル

(4)化学物質等の適正管理

化学物質等の適正管理をすすめるためには、その所属で使用する化学物資

等や発生する廃棄物等を把握し、法令等の規制に基づき、保管・使用・廃棄

をすることはもちろん、より適正に管理するためのマニュアル等を定めて取

り扱うことなどが必要です。

化学物質等を使用する所属は、「化学物質の適正管理」という目的に向け

て、マニュアル類の整備や見直しなどを定期的に行うことをマニュアルに記

載し、実行します。

① 数値目標と関連数値等

全庁で共通する数値目標や関連数値はありません。

② プログラムの例

ア 日常点検マニュアルの遵守状況の把握と見直し

各所属では、平成11年6月作成の「神奈川県事故防止対策要綱」に

より、各部局総務室等で作成する「事故防止点検実施要領」に基づき、

「日常点検マニュアル」が作成されています。

このため、この「日常点検マニュアル」が所属内で遵守されているか

を定期的に把握し、必要に応じてマニュアルを見直すことが必要です。

イ 化学物質の適正管理マニュアルの遵守状況の把握と見直し

化学物質を購入・使用・保管・廃棄する試験研究機関、検査業務を実

施する病院や検査所では、「化学物質の適正管理マニュアル」が作成さ

れています。

このため、この「化学物質の適正管理マニュアル」が所属内で遵守さ

れているかを定期的に把握し、必要に応じてマニュアルを見直すことが

必要です。

なお、使用後の劇毒物などの化学物質の管理については、「廃棄物の

適正管理について」(平成15年2月 教育庁管理部総務室)を参照し

て下さい。

「神奈川のISO」(グリーン購入を進めよう)か

ら「神奈川の環境」(事業者の皆様)にジャンプし、

「オフィス系ゴミのリサイクル」をクリックすると

「廃棄物の適正管理について」が掲載されていま

す。

Page 42: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

41

○○研究所化学物質の適正管理マニュアル

1 目的

このマニュアルは、○○研究所環境安全管理規程(以下規程という)に基づき、○○研究所において、化学物質による環境汚染、災害、事故等を未然に防止するため、その取扱について必要な事項を定め、環境の保全及び安全を確保することを目的とする。

6 研修・教育訓練

 主任者は規程に基づき次に揚げる内容を中心に研修及び教育訓練を行う。

(1)   化学物質安全管理マニュアル、その他化学物質に関する法令等の規制等の周知及び徹底。

(2)   化学物質の取扱方法及び処理方法。

(3)   化学物質の性質、毒性、中毒、有害性に関する事項。

(4)   過去の災害事例、事故の未然防止、事故後の緩和方策等に関する事項。

(5)   その他環境安全に関して必要な事項。

 7 遵守事項

 化学物質を購入、保管、使用する場合は、次の事項を遵守しなければならない。

(1)化学物質を購入する場合は、全保管量を確認し、必要以上に購入しないこと。

(2)化学物質を購入する場合は、物品調達依頼書を作成し、総括責任者及び主任者の承認を得て管理課に提出する。

(3)購入した化学物質は、確認後、記録簿等に必要事項を記載し、適正な保管をする。

(4)化学物質の保管は、転倒防止処置をした薬品戸棚、耐震用薬品庫、冷蔵庫、冷凍庫に保管する。

(5)毒物及び劇物取り締まり法に定める物質は、施錠が出来、毒物・劇物の表示されている耐震用薬品庫、冷蔵庫、冷凍庫に保管する。

(6)毒物(砒素、砒素化合物、水銀、水銀化合物、シアン、アジ化ナトリウム)及び、特定毒物(パラチオン)については、購入時の記録又は使用のつど使用量を記録、在庫量の確認をおこない主任者及び総括責任者に報告する。

(7)化学物質の購入量、使用量、在庫量について毎年3月末現在で集計し××所長あてに報告する。

(8)化学物質を取り扱う場合は、化学物質の性質、毒性、中毒の症状及び解毒の方法を把握するとともに、その管理状況及び管理体制に十分な注意を払はなくてはならない。

(9)急性毒性、慢性毒性、発ガン性、揮発性、腐敗性のある化学物質を使用するときは、実験室外への漏出を防止するためドラフト等で使用する。

8 事故発生時の措置

 化学物質の飛散、流出等の事故、盗難、地震・火災等による緊急事態が発生した場合は、次のとおりとする。

(1)化学物質の飛散、流出等の事故や人の健康に被害を与える事故等が発生した場合、発見者は付近の職員の強力を得て適切な処置をとるとともに、主任者及び総括責任者に報告し、その指示を得る。

(2)劇毒物が盗難にあった場合又は、紛失したときは、総括責任者に報告し指示を受け、警察等への届出をしなければならない。

9 化学物質の廃棄処理

使用期限を経過又は、変質したことにより不要になった化学物質については、別に定める化学系廃棄物適正処理マニュアルに従いすみやかに処理する。

ウ 微生物の適正管理マニュアルの遵守状況の把握と見直し

微生物関連の検体の受入・分析・保管・廃棄する試験研究機関、検査

業務を実施する病院や検査所では、「微生物の適正管理マニュアル」が

作成されています。

このため、この「微生物の適正管理マニュアル」が所属内で遵守され

ているかを定期的に把握し、必要に応じてマニュアルを見直すことが必

要です。

エ 感染性廃棄物の適正管理マニュアルの遵守状況の把握と見直し

感染性廃棄物が発生する試験研究機関、検査業務を実施する病院や検

査所では、「感染性廃棄物の適正管理マニュアル」が作成されています。

ISO14001のPDCAの考え方により、このマニュアルが所属

内で遵守されているかを定期的に把握し、必要に応じてマニュアル自体

を見直すことが必要です。

Page 43: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

42

オ 廃止した県有焼却施設の管理の徹底

平成10年度までに県が管理する小型焼却炉について原則として使用

を中止しており、「廃止した県有焼却施設の管理及び解体に係る取扱い

について」(平成13年12月28日 廃棄物対策課長通知)により焼却

施設の解体工事を行うまでの対応について定めていますが、廃止後5年

を経過しており腐食等による破損やばいじん等による周辺環境汚染も懸

念されることから、上記取扱いに基づいた適正な管理を各所属において

徹底することが必要です。

(5)環境配慮型公共工事の推進

環境配慮型公共工事の推進は、各部局や所属の要領や手順書等に基づき、

公共工事の計画段階、設計段階、積算段階、工事実施段階等で環境配慮を行

うこととなっています。

公共工事の関連所属は、「環境配慮型公共工事の推進」という目的に向け

て、数値目標を設定するとともに、その数値目標を達成するための取組み(プ

ログラム)を行うことが必要です。

① 数値目標と関連数値等 設定すべき数値目標の項目 把握する関連数値 対象所属

再生アスファルト合材の利

用率の向上(%)

再生アスファルト合材の利用率の向

上(%)

建設発生木材のリサイクル

率の向上(%)

建設発生木材のリサイクル率の向上

(%)

環境創造型、環境配慮型公

共工事の情報発信件数

(件)

環境創造型、環境配慮型公共工事の

情報発信件数(件)

再生砕石の利用率の向上(%)

再生生コンクリート等の利用率の向

上(%)

コンクリート塊のリサイクル率の向

上(%)

アスファルトコンクリート塊のリサ

イクル率の向上(%)

建設発生木材のリサイクル率の向上

(%)

建設汚泥のリサイクル率の向上(%)

総務部、

環境農政部、

県土整備部、

教育庁、

企業庁、

の公共工事の

関連所属

数値目標及び関連数値は、建設副産物実態調査(センサス)の結果を利用する。

② プログラムの例

ア 工事段階毎環境配慮評定表等の作成と見直し

各工事を所管する本庁各室課では、工事の各段階における環境配慮状

況を点検するために、工事段階毎環境配慮評定表等のチェック表を作成

Page 44: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

43

しています。

ISO14001のPDCAの考え方により、作成したチェック表は、

チェック結果により環境配慮状況を検証し、チェック表自体を見直すこ

とが必要です。

イ 工事段階毎環境配慮評定表等による点検及び報告

工事の担当職員は、工事の計画段階、設計段階では、設定業務委託に

ついて、積算段階、工事実施段階の各段階においても、工事内容につい

て、チェック表により点検を行います。

また、点検結果については、本庁室課に報告します。

ウ 設計手引書、特記仕様書、現場説明書等への環境配慮項目の追加

工事段階毎環境配慮評定表等のチェック表の点検結果をもとに、設計

手引書、特記仕様書、現場説明書等への環境配慮項目の追加を検討し、

必要に応じて追加します。

参考 ホームページ「かながわのISO」の「環境配慮型の公共工事」か

ら「かながわの環境の事業者の皆様へ」にジャンプすると「環境に配

慮した工事」の項目の中で、公共工事の事例が掲載されています。

③ 各部局や所属の公共工事環境配慮のための手順書等

すでに公共工事に関連所属や部局では、目標やプログラムを達成す

るために、次の手順書を作成しています。

・各所営繕工事における環境配慮実施要領(財産管理課)

・建築工事課公共工事環境配慮プログラムの実施の手順書

・建築設備課公共工事環境配慮プログラムの実施の手順書

・環境農政部公共工事環境配慮プログラム実施要領

・県土整備部公共工事環境配慮プログラム実施の手順書

・企業庁環境マネジメントプログラム(環境配慮型公共工事の推進)

の運用手順

(6)環境基本計画の推進

環境基本計画では、44の目標設定項目と18の重点的課題・プロジェク

トを推進しています。

これらについては、環境基本計画の進捗状況点検により、その進行管理を

実施していきます。

なお、これらに関する所属の取組みについては、環境基本計画に記載され

ているため、「プログラム設定表」に新たに記載する必要はありません。

Page 45: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

44

   活動の基本方針

    1 環境意識を向上させるための活動

    2 環境教育を積極的に展開する活動

    3 環境教育システムを構築するための活動

    4 評価と持続的な改善をする活動

        県立向の岡工業高校 環境方針(抜粋)

   本校は、県環境方針に基づき、環境負荷を低減する活動を全校的に

  展開するとともに、人と環境に優しいものづくり・町づくりの見識を

  持ち、実践力豊かな工業技術者(グリーンエンジニア)の育成を推進

  する。

(7)環境に視点をおいた本来業務の改善

県では、21世紀の神奈川の基盤となる県土づくり、まちづくり、そして

人づくりを進め、「活力ある地域社会・生きがいのある暮らしの創造」に向

けて、様々な業務を進めています。

部 局 名 主 な業 務 内 容 の抜 粋

総 務 部 県 の予 算 案 の作 成 、県 税 の賦 課 徴 収 、職 員 の人 事 等

企 画 部 県 の総 合 計 画 、各 種 統 計 調 査 、市 町 村 支 援 、基 地 対 策 、科 学 技 術 振 興

防 災 局 緊 急 地 震 防 災 対 策 など、総 合 的 な防 災 対 策 の推 進

県 民 部 NPO、人 権 男 女 、広 報 広 聴 、情 報 公 開 、国 際 、私 学 宗 教 、文 化 、青 少

年 、消 費 、交 通 安 全

環 境 農 政 部 緑 行 政 、環 境 保 全 対 策 、農 林 水 産 業 振 興 等

福 祉 部 児 童 ・障 害 者 ・高 齢 者 福 祉 の推 進 、生 活 保 護 、介 護 保 険 等

衛 生 部 県 民 の健 康 増 進 、環 境 衛 生 対 策 、医 療 機 関 指 導 等

商 工 労 働 部 商 工 業 活 動 活 性 化 支 援 、企 業 誘 致 、制 度 融 資 、雇 用 対 策 、労 働 相 談 、

産 業 人 材 育 成 等

・ ・

・ ・

「環境方針」に「本来業務の改善」がとりいれられているため、各所属で

は、これらの本来業務に環境配慮の視点を取り入れた目的・目標やプログラ

ムを設定し、環境を考えながら、これらの業務を継続的に改善していくこと

が求められることになります。

【本来業務に環境の視点を取り入れる例】

・要綱、要領、指針等を作成する際に、環境配慮事項を盛り込む。

・公共工事を実施する所属が、環境配慮型公共工事を推進する。

・試験研究・検査機関が、環境に配慮した試験研究や検査を実施する。

・県民利用機関が、県民サービスの提供の中で環境配慮を行う。

・教育機関や研修機関が、環境配慮の視点を持った人材を育成する。

① 目的の設定

目的は、環境に視点をおいて継続的に改善して行く各所属の本来業務の

内容に即して独自に設定することになります。

例えば、工業高校が次のような環境方針を独自に策定している例があり

ますが、この学校における環境に視点をおいた本来業務の改善の

目的としては、ここで示されている「グリーンエンジニアの育成」という

ことになります。

Page 46: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

45

② 数値目標と関連数値等

目標は、それぞれの目的に基づき設定する必要があります。またできる

限り数値目標を設定することで、継続的な改善が可能となりますので、十

分に検討して下さい。

③ プログラムの設定の考え方

□□部○×課が、「○○イベントの開催」という本来業務を行うときを

例に考えてみます。

ア 現状を把握する(業務プロセスと主な環境影響の把握)

業務プロセスと主な環境影響は次のようになります。(「資源の消費」

や「廃棄物の発生」はマイナスの環境影響(地球環境に悪影響をおよぼ

すもの)と言っています。)

業務プロセス

主な環境影響

開 催 周 知 イベントの実施 報告書の作成

資源の消費 (パンフレット・封筒)廃棄物の発生 (返送された申込書・・)

資源の消費 (イベント展示物)

資源の消費 (開催報告書の印刷)

廃棄物の発生 (資材・展示物)

企   画

イ プラスの環境影響を検討する

主な環境影響を把握した後は、さらに、プラスの環境影響を検討する

必要があります。

プラスの環境影響とは、「環境に配慮する人を増やす」ことや、「環境

保全に向けたルールの作成や行動」等の環境に良い影響をおよぼすもの

です。

この例の場合では、イベントのあらゆる側面で省資源・省エネルギー

や廃棄物の減量に配慮するだけでなく、イベントに集まる人たちに環境

配慮の行動を呼びかけることで、環境問題への意識啓発の機会とするこ

とも可能です。こうしたことがプラスの環境影響といえます。

 これがプラスの環境影響

なんだね。大勢の人に、影

響があるから、ちょっとし

た工夫で全体としての意識

は大きくかわり、環境はよ

くなるね!!

企画 開催周知 報告書作成

 マイナスの環境影

響は、ずいぶん減っ

たなあ。

環境配慮した

企画作成

イベント実施

環境配

慮意識

の向上

資源の消費

廃棄物の発

Page 47: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

46

ウ どのプロセスを改善するかを検討する(プログラムの作成)

プラスの環境影響を検討すると、どのプロセスを改善することが、

最も効果的かがわかります。

この例の場合では、イベントの「企画」の段階で次のような内容を

盛り込めば、「イベント実施」の段階の環境影響を大きく改善するこ

とができます。

・食品販売時は、容器回収を実施

・公共交通機関の利用者への割引

・駐車場内でのアイドリングストップの徹底

・イベントで使用する物品はグリーン購入

・チラシやポスターは再生紙利用

・スタッフユニファームは再利用

・他のイベントとの共催

・参加者によるゴミの持ち帰り

・会場一斉清掃を出展者全員で実施

・アンケート用紙に環境配慮項目を追加

さらに、「報告書作成」の段階では、次回開催時の環境配慮提言を

記載することで、ISO14001の考え方、いわゆる継続的な改善

につなげることができます。

このようなプロセスの改善が、「環境に視点をおいた本来業務の改

善」のプログラムとなります。

この例の場合のプログラムは、「イベント企画段階における環境配

慮事項の追加」等のプログラムを記載します。

省資源・省エネル

ギー

リデュース・リユ

ース・リサイクル

環境配慮意識の

向上

環境配慮型イベント企画の内容

Page 48: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

47

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page4

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

 イベントで発生する廃棄物量(kg) 3,200 2,000

 イベント参加者数(人) 21,000 25,000

○○班主幹

○実施済み

○○課長

○○課長

イベント参加者の環境意識の向上

H14実績

責任者

H15実績H15実績

H15目標

部局目標

目的

プログラム

環境配慮項目の検討

実績目標

指標等

イベント企画段階における環境配慮事項の追加

環境配慮型イベントの実施

報告書に次回開催時の環境配慮提言を記載

所属の数値目標を記載する。

所属の実績を記載する。

所属の「環境に視点をおいた本来業務の改善プログラム」、責任者を記載する。

各プログラムのスケジュールを記載する。(プログラムを実施する四半期に○を記載する。)

プログラムの進捗状況を記載する。

【参考1】本来業務の改善のポイント

本来業務の改善は、その業務プロセスを分析して、各プロセスにお

けるマイナスとプラスの環境影響を検討し、どのプロセスを改善する

ことが、最も効果的かを把握した上で、プロセスの改善を内容とする

プログラムを設定します。

したがって、「イベントで発生する廃棄物をリサイクルする」とい

うプログラムや、「イベントの報告書を両面印刷する」というプログ

ラムだけでは、環境に視点をおいた本来業務の改善とは言えません。

このような事務改善は、環境配慮を進める上で大切なものですが、

様々な業務プロセスで構築された本来業務自体を改善することはで

きません。

「環境に視点をおいた本来業務の改善」のプログラムは、③の「プ

ログラムの設定の考え方」に基づき、特にプラスの環境影響を伸ばす

ことを想定して設定して下さい。

Page 49: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

48

【参考2】平成15年度所属環境管理責任者研修理解度テストに対する回答例

所属名 本来業務 改善すべき課題・すべきこと

A県税事務所 県税の賦課徴収

・省エネルギーの推進(電気、水、ガス)・グリーン購入の推進(文具、器械等)・コピー用紙の節減(メール及び裏面使用)・資源ごみの分別排出・危険物管理、処理の徹底・業者選出の際の環境配慮・廃棄物の削減

B県税事務所 県税の賦課徴収

・県税の賦課関係ー電子申告の導入等による申告書用紙の削減・徴収関係ーコンビニ収納により納付率の向上を図り徴収用紙の削減

防災局 A課県民の生命、財産、身体を災害から守り被害を最小限に抑える防災対策を推進

・業務の実施により生じる様々な環境側面を所属全体で意識し業務目的を達成することが必要・そのためには、所属における著しい環境側面を洗い出し特定し目標を設定し、環境改善プログラムにより継続的にPDCAサイクルを推進する

防災局 B課高圧ガス保安法等に係る適正、迅速な許認可及び事故防止

・担当者研修を通した人材育成・自主保安体制の確立による事故防止・LPガス等の消費者に対する適切な事故防止の広報・各種マニュアルの作成

防災局 C課 災害対策、危機管理、庁内の総合調整・コピー用紙の削減、省エネ等、基礎的な取組みを地道に実施・職員の意識の徹底

A福祉施設知的障害児童の入所施設として利用者の支援

・日常生活についてグリーン購入(実施中)・施設利用者の作業訓練の一環として、使用済衣類等をマット等に再生利用(実施中)

B福祉施設

・グリーン購入の拡大、コピー用紙の節約、廃棄物の減量化、温暖化防止(エネルギー節減)→数値目標を点検管理し全職員に周知徹底し、創意工夫しながら達成・恵まれた自然環境を活用した生産物(竹炭、藍染め等)の地域還元を実施→児童の創作活動の一環として位置づけ地域住民も含めて自然の恵みの大切さを普及していく

商工労働部 A課

・創業支援、新事業創出の支援・新規成長産業の振興、中小企業支援・商工会、商工会議所、中小企業団体中央会等の団体指導

・「環境」分野に対して産学会連携によるコンソーシアム事業による支援を一層進める・コミュニティビジネス事業において、NPOや民間企業を支援し地産地消や地域でのリサイクル等を振興・日常業務における一層のペーパーレス化の推進・グリーン購入の推進

商工労働部 B課 観光及び商業振興

商工労働部 C課 県内の製造業を中心とした工業の振興 各種会議等におけるペーパーの削減

A教育事務所・教職員の人事、給与に関すること・教職員の教育指導に関すること

・グリーン購入の促進・資料等における用紙使用のムダを抑える・リサイクルの徹底・職場研修の開催

B教育事務所

県教育行政の管内での逐行を目的としているが「環境に視点をおいた事務改善(A)」及び「本来業務に取入れた業務改善(B)」

(A)に関しては、・廃棄物の分別排出による処理及び削減・退庁時までのコンセントOFFの徹底・ノー残業デーの徹底・コピー用紙削減等について数値目標も掲げて努力が必要(B)に関しては、・管内49校の学校に対して環境教育の推進に努力--何を置いても児童、生徒に環境の大切さを学ばせることが将来に向けて不可欠である

Page 50: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

49

(8)環境教育及び学習の推進

① 数値目標と関連数値等

設定すべき数値目標の項目 把握する関連数値 対象所属

学校における環境教育の推進

地域における環境教育の推進

環 境 教 育 を 支 援 す る し く み づ く

義務教育課、高校

教育課、科学技術

振興課、環境科学

センター、環境計

画課

マ イ ア ジ ェ ン ダ 登 録 学 校 数

(校)

環境計画課

② プログラムの例

ア 環境教育にかかる放送番組の提供

イ 環境教育教育指導資料の改定・作成(小・中・高)

ウ 学校への新エネルギー等導入

エ 環境教育リーダーの養成

(9)環境保全及び創造に関する情報提供

① 数値目標と関連数値等

設定すべき数値目標の項目 把握する関連数値 対象所属

ホームページ「かながわの環境」

のアクセス数の向上

(万/アクセス数の向上)

ホ ー ム ペ ー ジ 「 か な が わ の 環

境」のアクセス数の向上

(万/アクセス数の向上)

環境農政部 環境

関係所属長

県民への環境情報の提供・普及

啓発(件)

各所属長

② プログラムの例

ア 県民利用施設で屋上緑化や太陽光発電などを導入し、導入施設であるこ

とをPRするとともに普及啓発を行う。

イ イベント開催や講座開催のお知らせを課のホームページや県のお知

らせ掲示板を利用して、紙資源の節約を図り、ホームページを利用した広

報活動の普及を図る。

ウ 施設への来庁・来場時やイベント会場への来場時あるいは帰宅の際には

公共交通機関の利用やゴミの持ち帰りをするよう呼びかけを行う。

エ 県民対象の研修や説明会で、パワーポイントを利用したプレゼンテーシ

ョンを行い、紙資源の節約を図るとともに、紙を使用しない研修や説明会

の普及を図る

オ 統計資料や事業概要をCD-ROMで作成し、紙資源の節約を図るとと

Page 51: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

50

もに、省スペース・軽量化を図り、発行の際にPRを行う。

カ 学校の文化祭で使用する食器を使い捨てにしない、あるいは分解して土

に戻る素材の食器を使用するなどして、廃棄物の削減を図るとともに、来

場者に対しても環境配慮を行っていることをPRし、環境に対する意識の

向上を図る。

注)本来業務の改善プログラムと重複する場合は、プログラム名(再掲)と

記載する。58ページ参照。

Page 52: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

51

Ⅴ 報告

1 プログラム設定表の報告

1~4までの手続き後は、所属環境管理責任者(所属長等)は、目標やプ

ログラム、進捗状況や実績等を記載した「プログラム設定表」を、部局環境

管理責任者(管理担当課長、行政センター総務部長)に四半期ごとに報告し

ます。

なお、各所属の「プログラム設定表」は、ホームページ「神奈川のISO」

の中の「各部局・各所属の目的・目標・プログラム・進捗状況等」に、それぞ

れの部局のページに掲載していますので、四半期ごとにダウンロードして使

用して下さい。(各所属の各所属の「プログラム設定表」は、所属コード+

pr1.xlsというExcelファイルで掲載しています。)

部局,所属, 目標,プログラム,進捗

各部局・各所属の 目的・目標・プログラムと進捗状況等

各所属の「プログラ ム設定表」は、所属 コード+pr1.xls とい うExcelファイルで 掲載している。

Page 53: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

52

2 庁舎管理データ表の報告(庁舎管理者)

1~4までの手続き後は、庁舎管理をしている所属環境管理責任者(所属

長)は、目標やプログラム、進捗状況や実績等を記載した「庁舎管理データ

表」を、ISO事務局に四半期ごとに報告します。

なお、各所属の「庁舎管理データ表」は、ホームページ「神奈川のISO」

の中の「各部局・各所属の目的・目標・プログラム・進捗状況等」からそれぞ

れの部局のページに掲載していますのでダウンロードして使用して下さい。

(各所属の各所属の「庁舎管理データ表」は、所属コード+pr2.xlsという

Excelファイルで掲載しています。)

部局,所属, 目標,プログラム,進捗

各部局・各所属の 目的・目標・プログラムと進捗状況等

各所属の「庁舎管 理データ表」は、所 属コード+pr2.xls と いうExcelファイル で掲載している。

Page 54: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

53

プログラム設定表の記載例

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page1

平成 16 年度

☆は維持管理項目

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

グリーン購入率(%) ※1 ☆ ☆ -

 事務用品などの物品の購入金額(千円) 0 - - -

 環境対応品の購入金額(千円) 0 - - -

 コピー用紙の購入金額(千円) 0 - - -

グリーン購入率(%) ※1

 事務用品などの物品の購入金額(千円) - - -

 環境対応品の購入金額(千円) - - -

 コピー用紙の購入金額(千円) - - -

印刷物の再生紙利用率(%) ※2 ☆ ☆ -

 印刷物の作成件数(件) 0 - - -

 再生紙を利用した印刷物の作成件数(件) 0 - - -

印刷物の再生紙利用率(%) ※2 100% 100%

 印刷物の作成件数(件) 0 - - -

 再生紙を利用した印刷物の作成件数(件) 0 - - -

省エネ機器の導入率(%) ※3 100.0% 100.0% 100.0% 100% 100%

 OA機器の導入台数(台) 7 2 2 - - -

 省エネタイプのOA機器の導入台数(台) 7 2 2 - - -

低公害車の購入率(%) ※4 100% 100%

 車両の購入台数(台) 0 - - -

 低公害車の購入台数(台) 0 - - -

環境に配慮した委託契約率(%) ※5 - - -

 委託契約数(件) 0 - - -

 環境に配慮した委託契約数(件) 0 - - -

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○ ○

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○ ○

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○ ○

本庁

出先機関等

グリー

ン購入の拡大

本庁・出先機関等共通

パソコン等のOA機器の購入リースみにおける省エネ対応商品の選択の徹底

目標・関連数値等

本庁

出先機関等

プログラム

環境農政部グリーン調達基準に従って運用

進捗状況※9実施責任者※

当期の点検状況※6

H16目標

H16実績

H16.7.31

8845

環境管理班

所属コード

最新更新年月日

職員数 35

環境農政部

環境計画課

スケジュール※8

H15実績

0502

H16実績

FAX045-210-1111(内4059)

目的

※1から※9についての注は、page2を参照。

部局目標

部局名所属名部・課・班名TEL

環境農政部機種選定会議要綱に従って運用

総務室への報告年月日

職員数(アルバイトは除く、非常勤は人数に加える)

色のついた部分は自動的に計算される。

【目標】 当該年度の目標値を記載する。【部局目標】 部局の目標値を記載する。 (目標値を設定する際には、部局の目標値や所属のプログラムの運用状況の監視・測定・不適合是正を行った結果等を考慮して設定する。)

年間目標に対して、目標が達成又は達成の見込みの場合は○を記載する。未達成又は未達成の見込みの場合は×を記載し、是正対応表に理由と是正の内容を記載する。

プログラムを実質的に運用している班長クラス以上の者。

実施を予定している四半期に○を記載する。

実施予定のプログラムを実施した場合に○を記載する。計画していたが実施しなかった場合は×を記載し、是正対応表にその内容を記載する。

Page 55: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

54

page3

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) ☆は維持管理項目

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

一人当たりのコピー用紙使用量(枚/人)※10 - - -

 コピー用紙の使用量(枚) 0 ☆ ☆ -

 職員数 - - - - - - -

ゴミ箱の数(個) ※11 1 - - - - 1 - - -

遊休物品の登録件数(件) ※12 - - - - - - -

シュレッダーの台数(台) ※13 - - - - - - -

リサイクル率(%) ※14 - - - - - - -

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

環境管理班長

○ ○ ○ ○

環境管理班長

○ ○ ○ ○

環境計画課長代理

○ ○ ○ ○

参考となる情報

参考となる情報

目的

H15実績

H16実績H16実績

当期の点検状況※6

コピー

用紙使用量・廃棄物の削減

目標関連数値等

環境農政部環境マネジメントプログラム実施要領に基づき、コピー用紙削減に向けた取組を実施

(両面コピーの徹底、電子メールの活用、使用済み用紙の裏面利用、回覧掲示資料の共有化等の促進)

(廃棄物の分別の徹底、事務用品の再利用の徹底、シュレッダー使用の制限(本庁所属は原則、庁舎管理課g実施する一括シュレッダーを利用))

遊休物品登録制度を活用した物品購入量の削減

※10 一人当たりのコピー用紙使用量は、庁舎内で複写機やプリンターに使用するコピー用紙の年間の使用量を職員数で除したもの。(コピー用紙の使用量は、原則当該四半期に使用したコピー用紙の枚数とする。ここに記載する職員数は、事業概要に記載してある職員数を記載する(アルバイトや他の出張所や財団等に派遣されている人数は除く))

※11 ゴミ箱の数は、所属内にあるゴミ箱の数を記載する。(病院では、病室、診療室にあるものは除く)

※12 遊休物品の登録件数は、「物品の効率的活用に関する実施要領」(行政システム改革推進課H11.6)に基づき、当該年度に登録した遊休物品の件数(1品目を1件とする)を記載する。

※14 リサイクル率(廃棄物の発生量(庁舎から日常的に排出される紙類、飲料容器、弁当箱、茶殻など(以下「廃棄物」という)の年間の発生量(重量)の合計)全体に占める、リサイクルした紙類や飲料容器などの廃棄物量(重量)の割合)は、所属がある庁舎の庁舎管理データ表(本庁の場合は、庁舎管理課の庁舎管理データ表)からリサイクル率の数値を転記する。 この数値が90%未満の場合は「環境側面調査表」の廃棄物に関連する環境側面が著しい環境側面に該当するため、プログラム化すること。

実施責任者※

環境農政部環境マネジメントプログラムに基づき、廃棄物削減へ向けた取組を実施

H16目標

部局目標

(赤い部分をクリックするとリンク先にジャンプします)

※13 シュレッダーの台数は、所属内にあるシュレッダー(未使用のものは除く)の台数を記載する。

(赤い部分をクリックするとリンク先にジャンプします)

プログラム

進捗状況※9スケジュール※8

物品の効率的活用に関する実施要領

リサイクル率(出先機関等の場合は、各庁舎管理の所属の「庁舎管理データ表」参照)

リサイクル率(本庁の所属の場合は、庁舎管理課の「庁舎管理データ表」参照)

廃棄物関連の情報

所属の入っている庁舎の庁舎管理データ表から転記する。

所属の入っている庁舎の庁舎管理データ表から転記する。

Page 56: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

55

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page4

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

公用車のガソリン使用量(㍑) ※15 - - - - - - -

公用車の軽油使用量(㍑) ※15 - - - - - - -

電気ジャーポット、コーヒーメーカーの使用台数※16 - - - - - - -

エネルギー使用量原単位(MJ/m2)※17 - - - - - - -

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

環境管理班長

○ ○ ○ ○

※16 電気ジャーポット・コーヒーメーカーの使用台数は、所属内にある電気ジャーポット・コーヒーメーカーの合計台数を記載する。

 この数値が1,400以上の場合は、「環境側面調査表」のエネルギーに関連する環境側面が著しい環境側面に該当するため、プログラム化すること。

参考となる情報

当期の点検状況※6

H15実績

環境農政部環境マネジメントプログラム実施要領に基づき、エネルギー使用量削減に向けた取組を実施

目的

部局目標

H16実績

※15 公用車のガソリン使用量、軽油使用量は、所属で管理する公用車で当該年度に使用したガソリンや軽油の使用量を記載する。

地球温暖化の防止

(エネルギー

使用量

、水道使用量の削減

(赤い部分をクリックするとリンク先にジャンプします)

プログラム

※17 エネルギー使用量原単位は、所属がある庁舎の庁舎管理データ表(本庁の場合は、庁舎管理課の庁舎管理データ表)からエネルギー使用量原単位の数値を転記する。 エネルギー使用量原単位は、庁舎で使用するエネルギー(電気、都市ガス等)量を庁舎の床面積で除したもの。エネルギー使用量(単位MJ(メガジュール))の計算方法は、電気使用量kwh×10.25+都市ガスm3×46.05+LPガスm3×100.47+A重油㍑×38.93+灯油㍑×37.26。

実施責任者※

H16実績

H16目標

スケジュール※8

目標関連数値等

パソコン等OA機器の購入リースにおける省エネ対応商品の選択の徹底(再掲)

(昼休みの消灯の徹底、コピー機OA機器の退庁時電源OFFの徹底、公用車使用時の不用なアイドリングの停止、エレベータ利用の抑制)

進捗状況※9

オフィスの省エネルギーを進めるために

ビルやオフィスで節水を進めるために

ビルの省エネルギーを進めるために

スマートドライブ(省エネ運転方法)

エネルギー使用量原単位(出先機関等の場合は、各庁舎管理の所属の「庁舎管理データ表」参照)

エネルギー使用量原単位(本庁の所属の場合、庁舎管理課の「庁舎管理データ表」参照)

省エネ機器の情報

所属の入っている庁舎の庁舎管理データ表から転記する

所属の入っている庁舎の庁舎管理データ表から転記する。

Page 57: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

56

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page5

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

実施 ○

実施 ○

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

※18 著しい環境側面欄には、対応するプログラムの作成の基となる環境側面等調査表(別途)の環境側面の番号を記載する。

該当番号

廃止した県有焼却施設の管理

廃止した県有焼却施設の適正な管理の徹底 事務

長○ ○ ○ ○ ○

○ ○教頭 ○ ○ ○

環境側面番号

※18 著しい環境側

面※18プログラム

該当番号

薬品・廃薬品の管理

薬品・廃薬品の管理の強化

当期の点検状況※6

H16目標

部局目標

進捗状況※9

H16実績

H15実績

H16実績

※19 目標はできる限り数値を指標とし、数値化できないものについては、四半期ごとに言葉で達成状況を記入する。

化学物質等の適正管理

目的

実施責任者※

スケジュール※8

目標指標等※19

薬品・廃薬品の適正処理

廃止した県有焼却施設の適正管理

各学校は、「薬品・廃薬品等の管理の強化」をプログラムとして記載する。この場合、著しい環境側面は薬品・廃薬品等の管理と記載する。

また、廃止した県有焼却施設を有する施設は、「廃止した県有焼却施設の適正な管理の徹底」を記載する。この場合、著しい環境側面は廃止した県有焼却施設の管理と記載する。

Page 58: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

57

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page6

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

再生アスファルト合材の利用率の向上(%) 60 60 60 60 ○

建設発生木材のリサイクル率の向上(%) 95 95 95 95 ○

- 1

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

進捗状況※9環境側面番号

※18 著しい環境側

面※18プログラム

目的

H15実績

該当番号

道路事業の計画・設計・積算・監督検査

○○○道路の環境配慮事項の発信

環境配慮型公共工事の推進

目標指標等※19

実施責任者※

スケジュール※8

道路維持課長

H16実績H16実績

H16目標

部局目標

当期の点検状況※6

環境創造、環境配慮型公共工事の情報発信件数

Page 59: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

58

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page7

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

800 1,050 1,800 ○

240 240 300 ×

実施 ○

80 85 100 ×

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

-

当期の点検状況※6

進捗状況※9

※20 各所属1つ以上の本来業務についてのプログラムを設定すること。

目的

H16実績

13

 評価指針の見直し 環境影響審査技術班長

14

地球温暖化防止推進員委嘱・支援

地球温暖化防止推進員の拡大

環境計画課長

H16実績

H16目標

部局目標

環境側面番号

※18 著しい環境側

面※18

スケジュール※8実施責任者※

7プログラム※20

18

環境情報の発信

ホームページ「かながわの環境」のアクセス数の向上

16

環境配慮評価システムの推進

 事務手引きの周知 環境影響審査調整班長

H15実績

-自己チェックリストに基づく自己チェックの実施

環境影響審査調整班長

環境管理班長

環境管理班長

地球環境班長

○ ○

○ ○

○ ○

○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○

○ ○ ○

○ ○

環境に視点をおいた本来業務の改善

ホームページ「かながわの環境」のアクセス数の向上(万件/月)

目標指標等※19

かながわecoネットワークへの参加事業所件数(件)

地球温暖化防止活動推進員の拡大(人)

環境配慮評価システムの実施

 対象案件の審査

かながわecoネットワークへの参加事業所の募集

かながわecoネットワークへの参加事業所の募集

【本来業務に関する目標やプログラムの記載】各所属は、必ず1つ以上のプログラムを設定する。目標の設定は、数で定める場合と方向性などで定める場合があるが、できる限り数値を指標として目標の達成状況を点検する。

点検状況が×の場合は、是正対応表にその理由や内容を記載する。

プログラムに対応する著しい環境側面及び環境側面等調査表の環境側面番号を記載する。

Page 60: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

59

プログラム設定表(本庁各室課・出先機関等用) page8

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

○ ○

該当番号

県民への環境情報の提供

太陽光発電利用施設であることのPR 総務

課長○ ○ ○

ホームページ「かながわの環境」のアクセス数の向上(再掲)

環境側面番号

※18 著しい環境側

面※18プログラム※21

※21 各所属とも、「県民への環境情報の提供、普及啓発」を環境側面等調査表で著しい環境側面として特定した上で、プログラムを作成すること。

当期の点検状況※6

進捗状況※9

H16目標

部局目標

H16実績

環境保全及び創造に関する情報提供と教育及び学習の推進

目標指標等※19

スケジュール※8実施責任者※

目的

H15実績

H16実績

いくつかのプログラムが重複する場合は、主な方に詳細を記載し、他方にはプログラム名のみ記載し(再掲)とする。

各所属とも、「県民への環境情報の提供、普及啓発」を著しい環境側面として特定した上で、プログラムを作成する。

Page 61: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

60

環境側面等調査表 ○○部 部局環境管理総責任者:氏名 ○○  ○○ 平成○○年○月○日

××課 1 OA機器の使用 1

2 電気製品の使用(OA機器以外) 1 1特定家庭用機器再商品化法、神奈川県生活環境の保全等に関する条例

3 照明の使用 1

4 紙の使用 1

5 経常物品の使用

6 経常物品以外の物品の購入・使用

7 廃棄物の排出 1

8 再生紙・缶ビンの排出 1

9 公用車の使用

10 廃棄物の収集・保管・焼却処理委託 1 廃棄物の処理及び清掃に関する法律

11 神奈川県環境マネジメントシステム設置要綱の改定・運用 1

12 神奈川県環境マネジメントシステム運営要綱の改定・運用 1

13 神奈川県が発注する工事における熱帯木材型枠の使用制御についての方針の改定・運用

14 かながわecoネットワークの運営 1

15 地球温暖化防止活動推進員の委嘱・支援 1

16 環境配慮指

17 環境配慮評価システムの推進 1

18 県民・NPO・企業・行等で連携した「アジェンダ21」の推進

19 環境情報の発信 1

20 その他の本来業務は事務分担表による

法的

要求事項

法律・条例等の名称

環境側面

対象所属名

緊急時の

著しい

環境側面側面の種類(事務、設備、物質、基準・指針、施策等)、側面の場所・数量

著しい

環境側面

環境側面

番号

環境側面等調査表の記載例

Page 62: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

61

Ⅳ 是正

ISO14001では、数値目標が達成できない場合やプログラムが実施されない

場合などは、原因を特定し必要な対応を行うこと(以下「是正」という。)が必要です。

このため、神奈川県では、「環境マネジメントプログラム監視測定、記録及び不適合是

正等要領」により、是正方法を定めています。 是正は、ISO14001環境マネジメントシステムを進める上で最も重要な取組

みです。目的や目標に向かって、所属で様々な取組みを進める場合に、いつも順調に

進捗するとは限りません。目的や目標の達成が困難と予見される場合に、早い段階で

対応をとることで、取組みを修正しながら進めることができ、目的や目標に近づくか

らです。 1 どのような場合に是正を行うか

所属で是正を行う場合は、次の場合が考えられます。 ① 数値目標の期限終了時に、数値目標を達成していないとき

実績値が数値目標に達しなかったことで、事実が明確に示されます。直ちに是

正を行う必要性があります。 ② プログラムの期限終了時に、定めた到達点に達していないとき

プログラムで定めた到達点に実績が達しなかったことで、事実関係が明確に示

されます。直ちに是正を行う必要性があります。 ③ 法規制を遵守していなかったとき

法律等で定められた事項(法的要求事項等)が遵守されていないことが明確に

なった場合、あるいは遵守されないことが予見される場合は、直ちに是正を行う

必要があります。 ④ 数値目標やプログラムの期限までに、定めた到達点に達することが不可能であ

ると予見できたとき

自ら定めた数値目標やプログラムの到達

点に、達成しない可能性が高いことを、予見

できた場合、是正を行う必要があります。 この是正を適正に行うことが、ISO14

001環境マネジメントシステムを進める

上で、最も重要なポイントになります。

早めの 是正が

ポイントだ

Page 63: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

62

⑤ 手順書に不具合が認められたとき

所属では、様々な契約上の仕様書やマニュアル等(以下「手順書」という。)を

整備し、環境マネジメントを進めていますが、この手順書自体が機能しているか

どうかを定期的に把握することも、PDCAの対象となります。 手順書は、所属の実状に合ったものであるはずですが、日々状況が変化してい

る中、手順書の内容と現状が合わなくなり、手順書が遵守されなくなっている場

合(以下「不具合」という。)があります。 このような場合、現状にあわせた手順書の是正が必要となります。

⑥ 人の健康に被害を与える環境影響が発生したとき

①~⑤にかかわらず、人の健康に被害を与える環境影響が発生したときは、所

属環境管理責任者(所属長等)は、直ちに部局環境管理総責任者(次長等)に報

告することになっています。当然、是正は、大至急を行なうことが必要です。 2 是正内容の記録と報告

所属環境管理責任者(所属長等)は、1の是正の内容を記録することになってい

ます。また、是正の検討の際には、是正するにいたった理由を整理し、どこに原因

があるのか究明し、今後の課題を見いだし改善に結びつけていくことが必要です。

是正対応表の記載例

是正該当期間

対応年月日

16年第1四半期

H16.7.2

16年第1四半期

H16.7.2

16年第1四半期

H16.7.2

ホームページ「かながわの環境」のアクセス数の向上

廃棄物の処理及び清掃に関する法律

地球温暖化防止活動推進員の活動内容についての説明に不明確な部分があり、十分な説明ができておらず、周知が足りなかった。

地球温暖化防止推進員の具体的な活動についてわかりやすくまとめ、関心を持って参加してもらえるよう工夫し、関係団体に資料を配付した。

環境情報を提供する際に要望の高い環境法令のコーナーが未整備であるため、アクセス数が伸びなかった。

環境関連の法令について12月までに整備を図る。

法律でマニフェスト伝票が90日以内に返送されなければならないことになっているが、処理経過等の確認を行わなかったため返送された時には100日経過していた。

処理を委託してから90日目がいつになるかを確認するとともに、処理を委託してから60日を経過しても返送がされない場合は確認を行うことを含めた手順書を作成する。

項目 是正するに至った理由是正の内容(仕組みを改善することに主眼を置き、実施すべき改善策の責任者を明確にすること)

地球温暖化防止推進員の活動の活性化

手順書は、作ることも大事だ

が、機能しているかどうかを

定期的に確認して、見直すこ

とがポイントだ

Page 64: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

63

3 是正対応表の報告

2の是正の内容を記録した、また、庁舎管理者(庁舎管理を行う所属長)は、2

の是正の内容を記録した、「是正対応表」をISO事務局に報告します。 是正すべき事項がある場合(1の①から⑥)、プログラム設定表に係る是正につ

いて、所属環境管理責任者(所属長等)は、「是正対応表」に2の是正の内容を記載

して、部局環境管理責任者(管理担当課長)に報告します。また、「庁舎管理データ

表」に係る是正については、「是正対応表」に2の是正の内容を記載して、ISO事

務局長に報告します。 なお、「是正対応表」の報告は「プログラム設定表」及び「庁舎管理データ表」

の報告と同様に、四半期ごととなります。

Page 65: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

64

Ⅵ 研修

環境マネジメントシステムに関する理解及び自覚を付与するとともに、必要な訓練

を行うため、職員を対象に様々な研修を実施しています。

研修実施一覧表

研修名 対象 内容 実施頻度(注1) 実施責任者

新任の部局長・ISO14001をとりまく状況・県の環境マネジメントシステム・環境問題をめぐる現状と対応

年1回 環境管理統括者

部局環境管理総責任者・ISO14001をとりまく状況・県の環境マネジメントシステム・環境問題をめぐる現状と対応

年1回 環境管理統括者

部局環境管理責任者研修・部局環境管理責任者・部局環境管理補助員

・ISO14001をとりまく状況・県の環境マネジメントシステム・環境問題をめぐる現状と対応・内部監査、外部審査への対応

年1回 環境管理統括者

所属環境管理責任者研修 所属環境管理責任者

・ISO14001をとりまく状況・県の環境マネジメントシステム・環境問題をめぐる現状と対応・内部監査、外部審査への対応

年1回 環境管理統括者

所属環境推進員研修・所属環境推進員・所属環境推進補助員

・ISO14001をとりまく状況・県の環境マネジメントシステム・環境問題をめぐる現状と対応・内部監査、外部審査への対応

年1回 環境管理統括者

部局研修 部局における対象者・ISO14001をとりまく状況・部局の環境マネジメントシステム

年1回 部局環境管理責任者

所属研修 全職員・ISO14001をとりまく状況・所属の環境マネジメントシステム・環境問題をめぐる現状と対応

年1回 所属環境管理責任者

特定業務従事者研修(注2)

著しい環境影響を生じる可能性がある業務及び著しい環境影響の原因となりうる業務に従事する職員

・ISO14001の概要・当該業務に必要な専門的知識・作業手順の訓練・環境法令等

年1回ただし、従事者の異動がない場合は省略することができる。

当該業務を所管する所属の所属環境管理責任者等

新採用職員研修 新採用職員 ・ISO14001の概要新採用職員研修と併せて実施する。

自治総合研究センター所長

内部監査員研修 内部監査員

・ISO14001とりまく状況・環境問題をめぐる現状と対応・県の環境マネジメントシステム・内部監査基礎・内部監査演習・内部監査手順・環境法令等

年1回 環境管理統括者

ISO事務局研修 ISO事務局職員

・ISO14001をとりまく状況・環境問題をめぐる現状と対応・県の環境マネジメントシステム・県の環境マネジメントシステム推進に 必要な事務局で設定した手順

年1回 環境管理統括者

(注1) :実施責任者は、必要に応じて研修回数を増やすことができる。(注2) :当該業務に必要な知識及び技能を証明できるときは、研修を省略することができる。

幹部研修

Page 66: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

65

1 所属の職員が出席する研修

① 所属環境管理責任者研修

所属環境管理責任者(所属長等)は、年1回環境管理統括者が実施責任者とな

りISO事務局が主催する「所属環境管理責任者研修」に出席しなければなりま

せん。 ② 所属環境推進員研修

所属環境管理責任者(課長代理、各地区行政センター各課長、出先機関の副所

長又は管理課長等)は、年1回環境管理統括者が実施責任者となりISO事務局

が主催する「所属環境推進員研修」に出席しなければなりません。 ③ 部局研修

所属の職員で部局環境管理責任者が必要としたものは、年1回部局環境管理責

任者が実施責任者となり開催する「部局研修」に出席しなければなりません。 ④ 内部監査員研修

内部監査員は、年1回環境管理統括者が実施責任者となりISO事務局が主催

する「内部監査員研修」に出席しなければなりません。 2 所属で開催する研修

① 所属研修

所属環境管理責任者(所属長等)は、全職員を対象に「所属研修」を年1回以

上実施しなければなりません。 ② 特定業務従事者研修

著しい環境影響を生じる可能性がある業務及び著しい環境影響の原因となりう

る業務に従事する職員がいる所属環境管理責任者(所属長等)は、これらの職員

を対象に「特定業務従事者研修」を年1回以上実施しなければなりません。 なお、対象となる職員が、当該業務に必要な知識及び技能を証明できるときは、

研修を省略することができます。

3 所属研修の実施方策等

所属研修を実施する際には、ISO事務局で、所属研修用のテキストや

CD-Rを準備しておりますので、活用して下さい。

また、所属研修による研修効果を必ず把握するとともに、欠席者等の未

受講者に対する対応を必ず実施して下さい。

4 所属研修の記録・復命等

研修の受講や開催後は、出席者・研修内容等を記録し復命する必要があ

ります。

Page 67: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

66

【参考1】 最高経営層による見直しについて

最高経営層による見直しについて 1 本来業務の改善プログラムの目標管理を行い、PDCAサイクルで進行管理をす

る環境マネジメントプログラムを推進する。 ① コピー用紙使用量や廃棄物発生量など、一定の成果が上がった項目については、目標

の未達成状況が続いており、根本的な対応が必要な状況となっている。 ② 昨年度の最高経営層による見直しにおいて、「本来業務の目的を達成すると同時に、従

前のやり方よりも環境負荷が低減され、環境保全に役立つよう所属の本来業務を環境マ

ネジメンとプログラムに取り入れて推進する」こととされ、これを受けて所属の本来業

務を環境マネジメントプログラムに取り入れてきた。 ③ その結果、クローズアップ事例のようなプログラムができている所属もあるが、一方

で、本来業務についてのプログラム設定が不十分であるという内部監査での観察事項が

あがっている。 ④ 各所属が本来業務の中で環境マネジメントプログラムを行うためには、職場の多くの

職員が参加して目標を立て、どのように進めていくか検討してプログラムを作成し、定

期的に進行管理を行い、進捗状況の見直しを図ることが必要である。見直しの際、目標

の達成が困難になった場合は、原因を究明した上で是正措置を講じ、目標の達成に向け

て取り組みを進めていくことが必要である。 2 環境意識向上のための県民への情報提供や普及・啓発を各所属において積極的に

行う。 ① 本年4月に環境方針の重点的取組みに、「すべての主体とパートナーシップを

築いて取組みを進めるために、環境の保全及び創造に関する情報提供と環境教育

及び学習の推進に努める」ことが打ち出した。

② また、本年10月から「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する

法律」が施行されており、この中で、地方公共団体は環境保全に関する情報を積極的に

公表するように努めることとされている。 ③ したがって、県民の環境意識の向上のために、教育・環境部門だけでなく県の各部門で、

積極的に環境についての情報提供や普及・啓発を行うことが必要である。 3 地球温暖化の防止に向けて、ESCO 事業の導入など具体的な対応策を講じ、エネル

ギー使用量の削減を徹底して進める。

① 昨年6月「地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律」が公布

され、京都議定書に係る目標達成のため、地方公共団体においても施策を総合的・

計画的に実施することが求められているなど、神奈川県においても京都議定書に

Page 68: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

67

係る目標達成のために主体的に地球温暖化防止対策を推進する必要がある。

② したがって、県民に対する普及・啓発を行う一方で、県自らがエネルギー使用量を削

減し、実効ある地球温暖化防止を率先して行う必要がある。 ③ また、エネルギー使用量の削減にあたっては、ESCO 事業を導入するなど効率的な取

組みが必要であり、平成15年度には神奈川県 ESCO 導入基本方針策定調査を行ってい

るところである。 ④ 今後は、導入の可能性の高い施設を決め、具体的に導入を図る。 4 廃止した県有焼却施設の管理について徹底する。

① ダイオキシン類による汚染が全国的に大きな問題になり、平成11年にダイオキシン類

対策特別措置法が成立するなど規制が厳しくなったが、神奈川県では、平成10年度まで

に県が管理する小型焼却炉について原則として使用を中止している。 ② 廃止した焼却施設の解体について、神奈川県では「神奈川県廃棄物焼却施設の解体工事

におけるダイオキシン類等汚染防止対策要綱」を平成13年12月から施行し、一定規模

以上の焼却施設の場合には、届出及び周辺環境調査を行うよう規定している。 なお、県内保健所設置市内には、この要綱とほぼ同じ内容の条例等の適用がある。 ③ 廃止した焼却施設の解体工事までの間の処理については法令等に特段の定めがないた

め、県有焼却施設については、その適正な管理等について「廃止した県有焼却施設の管理

及び解体に係る取扱いについて」を、平成13年12月28日付けで通知した。 ④ 廃止した県有焼却施設の解体・撤去が進んでいない中で、廃止後5年を経過しており腐

食等による破損やばいじん等による周辺環境汚染も懸念され、また上記通知から1年間以

上経過していることから、その管理状況について今年度調査を行った。現在結果を精査中

であるが、上記取扱いに基づく管理が徹底されているとはいえない状況である。 ⑤ 廃止後5年を経過した県有焼却施設は、腐食等による破損やばいじん等による周辺 環

境汚染も懸念されることから、上記取扱いに基づいた適正な管理を各所属において徹底す

るとともに、今後廃止した県有焼却施設の解体・撤去に向けた検討を進める。

Page 69: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

68

神 奈 川 県

環境マネジメントシステム

平成12年12月26日平成13年12月25日平成14年 3月26日平成14年10月22日平成15年12月25日

環境管理統括者

 神奈川県環境方針 主な著しい環境側面 目標とすべき項目 推進体制と主な役割 主な研修 環境マネジメントプログラム  1 グリーン購入の拡大と廃棄物削減に向けた率先行動プログラム  2 地球温暖化防止に向けた率先行動プログラム  3 化学物質等の適正管理推進プログラム  4 環境配慮型公共工事の推進プログラム  5 環境基本計画(目標設定項目、重点的課題・プロジェクト)  6 環境に視点をおいた本来業務の改善プログラム  7 環境保全及び創造に関する情報提供と教育及び学習の推進プログラム

*1 目的は3年度毎、目標は毎年度毎に設定し、可能な限り数値化したもの*2 プログラムは、目的・目標達成のための具体的な取組の方法を定めたもの

…1頁…1頁…1頁…2頁…2頁

…3頁…5頁…7頁…9頁…10頁…12頁…13頁

目  次

【参考2】 神奈川県環境マネジメントシステム

Page 70: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

69

エネルギーの使用(使用するエネルギーのエネルギー消費量原単位が1,400MJ/m2・年以上の場合)

廃棄物の発生(一般廃棄物のリサイクル率(リサイクル量/発生量)が90%未満の場合)

コピー用紙の使用(一人当たりの使用枚数が15,000枚/年以上の場合)

水の使用、汚水の排水(公共用水域への放流を行っており、水の使用量が1万m3/年以上の場合)

化学物質の購入・使用・保管・廃棄(試験研究・検査業務を実施する機関)

微生物関連の検体の受入・分析・保管・廃棄(試験研究・検査業務を実施する機関)

遺伝子組み替えの研究(試験研究機関)

1 神奈川県環境基本計画のうち、目標設定項目及び重点的課題・プロジェクトの作成・運用

2 環境関連の指針類の作成・運用

3 公共工事に係る県で作成した仕様書類の作成・運用

4 以下の項目を考慮して部局環境管理総責任者が著しい環境側面であると判断した規程や要綱類の作成・運用

(1) 物品、文書、情報関係の環境側面で環境影響が大きいと容易に判断できるもの

(2) 環境配慮を行うことが可能であるもの

5 部局環境管理総責任者が環境保全に著しく貢献すると判断した施策の策定・推進

7 環境保全及び創造に関する情報提供と教育及び学習の推進

直接影響

4 環境配慮型公共工事の推進

5 環境基本計画の推進

6 環境に視点をおいた本来業務の改善

間接影響

1 グリーン購入の拡大と廃棄物削減

2 地球温暖化の防止

3 化学物質等の適正管理の推進

1 環境の保全及び創造は、県民が健全で恵み豊かな環境の恵沢を享受すると ともに、これを将来の世代へ継承していくことを旨として行わなければなら ない。2 環境の保全及び創造は、健全で恵み豊かな環境を維持しつつ、環境への負 荷の少ない健全な経済の発展を図りながら持続的に発展することができる社 会が構築されることを旨とし、及び科学的知見の充実の下に環境の保全上の 支障が未然に防がれることを旨として、行われなければならない。3 環境の保全及び創造は、県内のすべての地域においてそれぞれの地域の自 然的社会的条件に応じて環境に影響を及ぼすと認められる施策、事業活動等 の計画の段階から総合的に環境に配慮することにより、豊かな自然環境を保 全し、住みよい都市を創造し、及び快適な生活を実現することを旨として行 わなければならない。4 地球環境保全が人類共通の課題であるとともに県民の健康で安全かつ文化 的な生活を将来にわたって確保する上での課題であることにかんがみ、地球 環境保全は、すべての事業活動及び日常生活において、積極的に推進されな ければならない。 (神奈川県環境基本条例 第3条 基本理念)

 神奈川県は、この基本理念の実現に向け、県、市町村、県民、NPO及び事業者等が一体となり、環境問題への対応を進めるため、法令等を遵守し汚染を未然に防ぐことはもちろん、環境施策を含めた県のシステムを環境配慮の視点で定期的に見直し、継続的に改善しながらあらゆる活動で環境への配慮を行う。(重点的取組) 県は、環境に配慮する行動として、次のことに重点的に取組む。1 循環型社会づくりのために、環境に配慮した商品・サービスの購入を推 進し、廃棄に当たっては、資源の有効活用や適正処理を図ります。2 電気・ガス・ガソリン等のエネルギー使用量の削減に取り組み、自ら率先 して地球の温暖化の防止に努めます。3 環境や人に影響を及ぼす事故を防止するために、化学物質・感染性廃棄物 等のリスク管理に努めます。4 環境と都市の共生に向けて、公共工事の構想・計画から工事完了段階に至 るまで、各段階に応じた環境配慮を行い環境負荷の低減と良好な環境の創造 に努めます。5 地域と地球の環境を保全するために、神奈川県環境基本計画を推進して いきます。6 プラスの環境影響をさらに増加させるために、本来業務を継続して改善す るように努めます。7 すべての主体とパートナーシップを築いて取組みを進めるために、環境の保 全及び創造に関する情報提供と教育及び学習の推進に努めます。 平成15年4月23日  神奈川県知事 松沢 成文

神奈川県環境方針 主な著しい環境側面

目的・目標とすべき項目

最高経営層(知事、副知事)・環境方針の策定 幹部研修・システムの見直し 等 ・ ISO14001をとり

 まく状況・全庁のシステムの調整 ・ 県のEMS・全庁の目的・目標・ 環境管理統括者(環境農政部長) ・ その他 プログラムの審議 ・全庁の目的・目標・プログラムの設定・改定

・全庁の実施状況等の点検、是正措置・全庁の実施状況等を最高経営層に報告

部局環境管理総責任者(各部局次長等)・部局の目的・目標・プログラムの設定・改定・部局の実施状況等の点検、是正措置・部局の実施状況等を環境管理統括者に報告

内部監査統括責任者(環境農政部次長)・年間内部監査計画の策定 内部監査員研修・内部監査結果の最高経営層への報告 等 ・ 県のEMS

・ 監査の実施方法内部監査員 ・ その他

・内部監査の実施

部局環境管理責任者(管理担当課長等)・環境側面調査、法的要求事項等調査 部局環境管理責任者

・部局間の ・部局の目的・目標・プログラムの監視測定 研修 連絡調整 ・部局のプログラムの運用手順の確立 ・ 県のEMS

  ・ その他部局環境管理推進員

・部局環境管理責任者の役割を補助

ISO事務局長(環境計画課長) ISO事務局研修・全庁の目的・目標・プログラム原案作成   ・EMSに必要な事項・全庁のプログラムの監視測定・その他

所属環境管理責任者(所属長) 所属環境管理責任者・所属の目的・目標・プログラムの設定・改定 研修・所属の実施状況等の点検、是正措置 ・ EMSの効果的な・所属の実施状況等を部局環境管理総責任者に報告  運用について

所属環境推進員(課長代理、副所長等) 所属環境推進員研修・所属の取り組みを推進 ・ 県のEMS

・ その他環境推進補助員  

・所属環境推進員の役割を補助

部局研修 所属研修職員

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・取り組みを実施職員

職員

職員

主幹等主幹等 主幹等

職員

職員

職員

ISO事務局

主幹等

職員

職員

所属長

代理

主幹等

職員

職員

職員

所属長

代理 代理代理 代理

所属長 所属長所属長

次長 次長次長 次長

内部監査員

管理担当課長 管理担当課長

主幹等 主幹等

環境農政部長

知事

副知事

□□部長 ○○部長

部長会議

推進体制と主な役割

□□総務室 ○○総務室

管理調整会議

eーラーニング、情報誌、ホームページ等を活用

主な研修

Page 71: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

70

1 グリーン購入の拡大と廃棄物削減に向けた率先行動プログラム

実績、責任者 H15 H16 H17

H11 H12 H13 H14 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 目的

本庁の経常物品のグリーン購入率の向上(%) 85.9% 84.7% 96.1% 97.8% 96.8% 97.3%     97.1% ☆           ☆ ☆

出先機関等のグリーン購入率の向上(%) - - - 69.6% 76.5% 82.2%     79.4% 80.0%           95.0% 95.0%

低公害車の購入率の向上(%)(ただし特殊車、特種車及び二輪車を除く)

100.0% 70.0% 100.0% 100.0% - - - -   ☆ - - - -   ☆ ☆

本庁の印刷物の再生紙利用率の向上(%) - - 88.0% 98.1% 99.3% 100.0%     99.6% ☆           ☆ ☆

出先機関等の印刷物の再生紙利用率の向上(%) - - - 80.4% 90.6% 90.0%     90.3% 100.0%           100.0% 100.0%

グリーン入札制度の導入出納局総務課長

公共工事7月、物品10月導入済み

グリーン配送の検討・実施大気水質課長

検討中

グリーン購入基本方針に基づく調達基準(各種サービスの調達)の作成

環境計画課長

各部局グリーン購入プログラムの実施各部局プログ

実施中

本庁の廃棄物発生量の削減(t/年) 1,100 833 774 794 291 181 472 ☆ ☆ ☆

本庁のリサイクル率の向上(%) 54.4% 57.7% 72.4% 72.5% 80.9% 72.9%     77.8% 80.0%           80.0% 80.0%

出先機関等の廃棄物発生量の削減(t/年) 5,817 6,008 5,029 5,239 1,348 1,190 2,538 ☆ ☆ ☆

出先機関等のリサイクル率の向上(%) 22.1% 24.8% 24.1% 29.4% 35.5% 33.4%     34.5% 35.0%           35.0% 35.0%

遊休物品の再活用の推進 -14所属110件

41所属298件

44所属625件

- - - - - - - - - - -

本庁のコピー用紙使用量の削減(万枚/年) 9,439 8,174 8,043 8,362 2,058 1,999 4,057 ☆ ☆ ☆

出先機関等のコピー用紙使用量の削減(万枚/年)

10,896 11,854 11,619 11,605 2,697 2,315 5,012 ☆ ☆ ☆

コピー用紙削減に向けた検討環境計画課長

検討中

コピー用紙削減に向けた方針の策定環境計画課長

コピー用紙削減に向けた方針に基づく対応各部局、各所属

廃棄物処理・委託内容の見直し庁舎管理課長

ゴミ箱の削減各所属プログラ

遊休物品の再活用の推進行政システム改

推進中

各庁舎廃棄物削減プログラム・リサイクルプログラムの実施

各出先機関庁舎管理

実施中

事務改善プログラムの推進(再掲)

☆は、維持管理項目(実績数値は把握するが、新たな数値目的・数値目標値は設定しない項目) 3

※ 15年度の各数値は速報値

グリー

ン購入の拡大

廃棄物の削減

主なプログラム

目的・目標

目的・目標

主なプログラム

経常物品のグリーン購入率 廃棄物発生量低公害車の導入率 リサイクル率印刷物の再生紙利用率 コピー用紙使用量 遊休物品の登録室課数

製造企業

流通販売企業

グリーン購入情報

国・NPO

物品の購入

各部局グリーン購入プログラム

各部局総務室等

事務事業活動

各部局コピー用紙削減プログラム

各部局総務室等

グリーン購入 廃棄物発生抑制 廃棄物リユース

事務費の総務室集中執行に関する要綱

行政システム改革推進課

部長会議

庁内調整管理調整会議

プログラムの進捗状況を把握する主な数値

再生資材の

利用内部監査

機種等選定会議要綱準則

経常物品の品目選定

出納局総務課

出納局総務課

環境計画課

グリーン購入基本方針

各部局グリーン購入基準

各部局総務室等

各部局のプログラムに基づきグリーン購入

各所属

事務改善プログラム

各所属

各部局のプログラムに基づきコピー用紙削減

各所属

物品の効率的活用に関する実施要領

行政システム改革推進課

県施設の地域別リサイクル方式の検討

環境計画課

廃棄物の排出処理業者

リサイクル情報の提供

環境計画課

本庁の廃棄物回収方法の改善

庁舎管理課

各庁舎廃棄物リサイクルプログラム

各出先庁舎管理者

各庁舎廃棄物削減プログラム

各出先庁舎管理者

庁舎管理者のプログラムに基づきリサイクル

各所属

庁舎管理者のプログラムに基づき廃棄物削減

各所属

プログラム見直し

ホー

ムペー

ジによる県民への情報提供

廃棄物リサイクル

庁舎マネジメントプログラム

環境計画課

神奈川県洗剤対策推進方針(大気水質課)再生紙の利用促進について(廃棄物対策課)かながわ木づかい運動推進要綱(林務課)八都県市指定低公害車の導入促進協力について(大気水質課)

Page 72: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

71

2 地球温暖化防止に向けた率先行動プログラム

実績、責任者 H15 H16 H17

H11 H12 H13 H14 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 目的

温室効果ガス総排出量の削減(t/年) 150,659 150,265 146,149 148,632 - - - - - - - - -

 本庁の温室効果ガス排出量の削減  (t/年)

5,893 5,548 5,428 5,426 1,127 1,470 2,597 5,400 5,400 5,400

 出先機関等の庁舎の温室効果ガス排出量の

削減(t/年)83,251 85,547 83,496 86,259 15,078 19,494 34,572 82,600 81,800 81,000

 浄水場の温室効果ガス排出量の削減  (t/年)

46,285 44,044 44,227 43,705 10,539 10,911 21,450 - - -

  寒川浄水場 送水量当たりの温室  効果ガス排出量の削減(t/百万m3)

123 130 132 131 - - - - 130 - - - - 125 125

  谷ヶ原浄水場 送水量当たりの温室  効果ガス排出量の削減(t/百万m3)

111 120 119 115 - - - - 107 - - - - 106 106

 道路照明の温室効果ガス排出量  (t/年)

9,482 9,595 8,911 8,783 - - - - - - - - - - -

  道路照明1本当たりの温室効果ガス排出量  の削減(kg/年・本)

- - 376 366 - - - - 365 - - - - 364 363

 庁用車等の温室効果ガス排出量の削減 (t/年)

5,748 5,531 4,087 3,581 - - - - - - - - - - -

神奈川県ESCO導入基本方針等の策定

神奈川県ESCO導入基本方針に基づく、ESCO事業の検討

神奈川県ESCO導入基本方針に基づく、各庁舎の省エネルギー対応の実施

各部局エネルギー使用量の削減プログラムの推進

推進中

庁舎管理者エネルギー使用量の削減プログラムの推進

推進中

庁舎マネジメントプログラムの推進 推進中

電力使用量削減対策の実施 実施中

道路照明灯設置要領に基づく省エネルギー型照明の導入

導入中

軽装月間の実施 実施済み

委託業者等への夏期の軽装の協力依頼 各所属長 依頼済み

環境配慮型公共工事の推進プログラム(再掲)

本庁の水道使用量の削減(万m3/年) 9.1 9.4 8.9 8.0 1.9 2.1 4.1 ☆ ☆ ☆

出先機関等の水道使用量の削減(万m3/

年)319.0 316.3 305.9 308.3 53.0 117.7 170.7 305.0 302.0 299.0

庁舎管理者水道削減プログラム 推進中 推進中

地球温暖化の防止の目的・目標の単位に使用している「t」・「kg」は、二酸化炭素換算した量 ※1 15年度の各数値は速報値 5 ※2 各道路照明の定格出力の調査結果を元に計算

地球温暖化の防止

各庁舎管理者

各庁舎管理者

各部局総務室長等

各浄水場長

道路整備課長道路管理課長

目的・目標

主なプログラム

環境計画課長

環境計画課長

各部局企画担当課長等

各庁舎管理者

環境計画課長

目的目標

水道の削減

※1

※2

省エネ機器導入台数 温室効果ガス排出量 庁舎のエネルギー使用量 浄水場、道路照明低燃費車の導入台数 庁用車燃料使用量等 水道使用量 等エネルギー使用量

各庁舎管理者エネルギー削減プログラム

流通販売企業

省エネ機器等情報

国・NPO

物品の購入

各部局グリーン購入プログラム

各部局総務室等

各庁舎での事務事業活動

各部局エネルギー削減プログラム

各部局総務室等

省エネ機器・低燃費車の導入

オフィス内での省エネ情報の提供

環境計画課

部長会議

庁内調整管理調整会議

プログラムの進捗状況を把握する主な数値

内部監査

八都県市指定低公害車の導入促進

大気水質課

環境計画課

グリーン購入基本方針

各部局グリーン購入基準

各部局総務室等

各部局のプログラムに基づきグリーン購入

各所属

事務改善プログラム

各所属

各部局のプログラムに基づきエネルギー削減

各所属

ESCO事業導入可能性調査等

環境計画課

電力使用量削減対策の策定

各浄水場

省エネルギー型の照明ランプの採用

道路管理課

プログラム見直し

浄水場や公共工事

事業に伴う活動

オフィス内の省エネ 庁舎全体の省エネ

庁舎マネジメントプログラム

環境計画課

各庁舎管理者

庁舎管理者のプログラムに基づきエネルギー削減

各所属

(再掲)

省エネ診断

省エネルギー

センター

環境配慮型公共工事の推進プログラム

神奈川県環境配慮型公共施設設計指針(建築工事課、建築設備課)県有施設の緑被率確保に関する実施要綱(緑政課)神奈川県クリーンエネルギー活用基本方針(科学技術振興課)

Page 73: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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3 化学物質等の適正管理推進プログラム

実績、責任者 H16 H17

H11 H12 H13 H14 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 目的

化学物質の適正管理マニュアル等の推進

薬品・廃薬品等の管理の強化

リスク管理や法令遵守に関する研修の実施

毒劇物をできるだけ使用しない実験方法の検討

廃止した県有焼却施設の適正な管理の徹底

廃止した県有焼却施設の解体・撤去に向けた検討

H15

各学校長

各試験研究・検査機関長、各病院長等

総合教育センター所長

教育庁総務室

各所属長

廃棄物対策課長

主なプログラム

化学物質情報

物品の購入 事務事業活動 廃棄物の排出各室課 各室課

部長会議

プログラム見直し

庁内調整管理調整会議

プログラムの点検のための指標

ホームページによる情報提供

環境計画課

内部監査

微生物の適正管理マニュアル

各部局総務室等

グリーン購入の拡大

各部局総務室等

排水・排ガス

物品

エネルギー水

グリーン購入基本方針の作成

機種等選定会議要綱準則の見直し

出納局総務課

出納局総務課

環境計画課

化学物質の適正管理マニュアル

試験研究機関検査機関

特別管理産業廃棄物の適正処理

法規制施設

経常物品の品目選定

化学物質等の適正管理マニュアル整備

試験研究機関検査機関

フロンを含む冷蔵庫等の適正処理

対象室課・所属

対象室課・所属

日常点検マニュアルの作成と点検(点検項目=危険物等の管

理ほか)※

各所属

※ 各所属の「日常点検マニュアル」は、「神奈川県事故防止対策要綱(H11.6総務部総務室)」により、各部局総務室等で毎年作成する「事故防止点検実施要領」に基づき作成するもの。

Page 74: 環境マネジメントシステムに係る事務の手引き - …2 ※2 環境マネジメントシステムに係る事務の流れ 対 象 項 目 流 れ 事務 事務内容

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4 環境配慮型公共工事の推進プログラム

実績、責任者 H15 H16 H17

H11 H12 H13 H14 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 目的

グリーン資材調達の推進 - - - - - - - - - - - - - - - - -

 再生砕石の利用率の向上(%) - 93.1% 92.3% 86.5% - - - - ☆ - - - - ☆ ☆

 再生アスファルト合材の利用率の向上(%) - 55.7% 54.9% 54.5% - - - - 60.0% - - - - 60.0% 60.0%

 再生生コンクリート等の利用率の向上(%) - - - - - - - - - - - - - - -

リサイクル率の向上 - - - - - - - - - - - - - - - - -

 コンクリート塊のリサイクル率の向上(%) - 99.6% 99.5% 99.3% - - - - ☆ - - - - ☆ ☆

 アスファルトコンクリート塊のリサイクル率の向上(%) - 99.9% 99.7% 99.8% - - - - ☆ - - - - ☆ ☆

 建設発生木材のリサイクル率の向上(%)※1 - - - 94.8% - - - - 95.0% - - - - 95.0% 95.0%

 建設汚泥のリサイクル率の向上(%) - 11.8% 15.1% 71.0% - - - - - - - - - - -

環境創造型、環境配慮型公共工事の情報発信 - - - - - - - - - - - - -

 環境創造型、環境配慮型公共工事の 情報発信件数

- - - - - - - - - - 50件/年 50件/年

環境配慮型公共工事の推進 推進中

仕様書等への環境配慮項目の追加 実施中

建設発生木材等(伐採木、間伐材等を含む)のリサイクル方策の検討

検討中

環境創造型、環境配慮型公共工事の情報発信

☆は、維持管理項目(実績数値は把握するが、新たな数値目的・数値目標値は設定しない項目)

平成14年度数値は、速報値

目的・目標

※1 建設リサイクル法に基づき、神奈川県建設リサイクル実施指針で定めた考え方で算出

各部局プログラム責任者

主なプログラム

各部局プログラム責任者

各部局プログラム責任者

各部局プログラム責任者

10

建設リサイクル法

未定

構想・計画段階

環境配慮計画書による調整大規模工事実施室課

チェックリストによる環境配慮

実施設計・積算段階

工 事

関係室課 関係室課 関係室課

特記仕様書への配慮項目追加

発注段階での配慮

検査時の配慮方法の検討

未定

実 施 段 階 で の 配 慮

グリーン資材調達率 廃棄物リサイクル率

部長会議

プログラム見直し庁内調整

公共工事技術情報ミーティング

プログラムの点検のための指標の例

監督員による配慮項目確認

関係室課

内部監査

関係室課

チェック実績

県環境影響評価条例

環境影響評価の手続き

アセス対象工事実施室課

環境計画課

配慮項目数 廃棄物排出量

発注段階 検 査

計画・実施設計・積算段階での配慮

チェックリストによる環境配慮

中規模工事実施室課 中規模工事実施室課

現場説明書への配慮項目追加

関係室課

工事手引きへの配慮項目追加

関係室課

販売企業

処理業者

再生資材の

利用

建設廃材の処理及び再生材に関する事務取扱要領(技術管理課)県有施設における特定フロン使用冷凍機の転換に関する方針(環境計画課)神奈川県が発注する工事における熱帯木材型枠の使用抑制についての方針(環境計画課)神奈川県環境配慮型公共施設設計指針(建築工事課、建築設備課)県有施設の緑被率確保に関する実施要綱(緑政課)かながわ木づかい運動推進要綱(林務課)神奈川県クリーンエネルギー活用基本方針(科学技術振興課)公共工事廃棄物減量化・再資源化等行動計画(廃棄物対策課)

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窓口となる所属 窓口となる所属

1 二酸化窒素環境基準の達成 大気水質課 1 自動車交通公害対策の総合的推進 大気水質課2 光化学スモッグ注意発令日数の削減 大気水質課 2 生活排水対策の総合的推進 大気水質課3 浮遊粒子状物質の環境基準の達成 大気水質課 3 不法投棄対策の総合的推進 廃棄物対策課4 低公害車の普及促進 大気水質課 4 廃棄物の発生抑制・リサイクルと適正処理の推進 廃棄物対策課5 道路交通騒音の要請限度達成 大気水質課 5 化学物質環境保全対策の総合的推進 大気水質課6 公共用水域の環境基準の達成 大気水質課 6 ダイオキシン緊急対策の推進 大気水質課7 東京湾へのCOD汚濁負荷量の削減 大気水質課 7 丹沢大山の自然環境保全対策の推進 緑政課8 東京湾への窒素・りん排出量の削減 大気水質課 8 良質な水を育む豊かな森林づくり 水源の森林推進課9 相模湾への窒素・りん排出量の削減 大気水質課 9 海の環境保全の総合的推進 環境計画課10 生活排水処理率の向上 大気水質課 10 総合的な環境配慮の推進 環境計画課11 水源の森林づくりの推進 水源の森林推進課 11 環境共生モデル都市圏の形成 県土整備総務室12 地下水質の環境基準の達成 大気水質課 12 都市のみどりの創造と保全 緑政課13 地下水量の保持、湧水の保全の推進 大気水質課 13 フロン回収処理の推進 大気水質課14 土壌の環境基準の遵守の徹底 大気水質課 14 地球温暖化防止対策の総合的推進 環境計画課15 地盤沈下の防止の推進 大気水質課 15 環境分野における国際協力の推進 環境計画課16 廃棄物の県内処理100%をめざした取組の推進 廃棄物対策課 16 ライフスタイルの転換の促進 環境計画課17 海洋投入処分、未処理埋立処分の原則ゼロの達成 廃棄物対策課 17 環境に配慮した産業の形成支援 環境計画課18 公共関与による産業廃棄物中間処理施設、最終処分場の設置の推進 廃棄物対策課 18 流域水環境保全行動の総合的推進 大気水質課19 化学物質の環境リスク低減化システムの整備の推進 大気水質課20 ダイオキシン類の排出抑制の推進 大気水質課21 新幹線騒音の環境基準の達成 大気水質課22 航空機騒音の環境基準の達成 大気水質課23 自然環境保全地域の新規指定の推進 緑政課24 トラストによる新規緑地保全の推進 緑政課25 多様な生物が生息する水域環境の把握と生息環境の回復・創造の推進 水産課26 資源管理型漁業の推進 水産課27 自然環境に配慮した水辺・海辺づくりの推進 河港課、砂防海岸課28 自然とふれあえる施設整備の推進 緑政課29 街路樹の整備の推進 道路管理課、道路整備課

30 県有施設の緑被率の向上 緑政課31 都市における施設緑地の整備面積、保全緑地の指定面積の拡大 緑政課32 フロンの全量回収処理をめざした取組の推進 大気水質課33 CO2排出量の削減 環境計画課34 クリーンエネルギーの導入促進 科学技術振興課35 環境にやさしい商品の普及率の向上 環境計画課36 企業の自主的な環境配慮体制整備の普及促進 環境計画課37 環境にやさしい農業の推進 農業振興課38 農業生産における資源リサイクルの推進 農業振興課39 地域と調和した畜産環境対策の推進 畜産課40 水産加工残さの有効利用の促進 水産課41 トラスト運動の基金、会員数の増強 緑政課42 参加協動型環境情報の収集提供体制の構築の推進 環境計画課43 森林ボランティア活動の推進 水源の森林推進課44 流域の環境保全行動指針の策定と目標設定の推進 大気水質課

5 環境基本計画

44の目標設定項目 18の重点的課題・プロジェクト

11

※神奈川県環境基本計画については、別途環境基本計画の中でプログラムが定められているため、ここに記載していない。

※環境基本計画の進捗状況は、「神奈川県環境基本計画進捗状況点検実施要綱」に基づき内部監査などで実施。

6 環境に視点をおいた本来業務の改善プログラム

実績、責任者 H15 H16 H17

H11 H12 H13 H14 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 目的

クローズアップ事例数の向上(件) - - 41 24 - - 20 - 20 - - - - 50 50

各所属1つ以上の本来業務の改善プログラムの策定(件)

- - - - - - - - - - 510 510

環境に視点をおいた本来業務の改善事例の作成と周知

環境に視点をおいた本来業務の改善プログラムの策定と実施

自己チェクリストの改正

自己チェクリストに基づく自己チェック

内部監査時のクローズアップ事例PR

クローズアップ事例の評価

クローズアップ事例、表彰事例の公表

内部監査員研修等におけるクローズアップ事例の評価の徹底

*環境に視点をおいて本来業務を改善することは、1~5の全ての取組項目に共通する。

12

主なプログラム

環境計画課長

各所属長等

環境計画課長

各部局管理担当課長

環境農政部次長

環境計画課長

目的・目標

各所属長等

環境計画課長

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75

7 環境保全及び創造に関する情報提供と教育及び学習の推進プログラム

実績、責任者 H15 H16 H17

H11 H12 H13 H14 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 合計 目標 目的

マイアジェンダ登録学校数(校) - - - - - - - 500 900

学校における環境教育の推進 - - - - - - - - - - - - - - - - -

地域における環境教育の推進 - - - - - - - - - - - - - - - - -

環境教育を支援するしくみづくり - - - - - - - - - - - - - - - - -

環境教育にかかる教育課題研究校の委託

環境教育にかかる放送番組の提供

環境教育拠点校への支援(高)

環境教育指導資料の改訂・作成(小・中・高)

学校への新エネルギー等導入

環境情報コーディネーター業務の充実

環境教育リーダーの養成

環境教育の人材派遣の検討

こどもエコクラブ活動の支援 支援中

マイアジェンダ実践校支援制度の検討

ホームページ「かながわの環境」のアクセス数の向上(万アクセス/月)

- - - - - - 51 100 100 100

ホームページ「かながわの環境」のリニューアル

改定中

環境関連のホームページの作成・改定・PR 作成中

企業向け環境教育用テキストの作成

普及啓発用のリーフレット等の作成

来場者への環境配慮のPR

県民への環境情報の提供、普及啓発 各所属長

13 ※ H16.3の月間アクセス数を目標とする

目的・目標

環境計画課長

主なプログラム

主なプログラム

義務教育課長高校教育課長

環境計画課長

環境計画課長

環境計画課長

義務教育課長

環境農政総務室長、環境計画課長、環境科学センター所長

環境農政部 環境関係所属長

義務教育課長

県民利用施設所属長

科学技術振興課長環境計画課長

環境科学センター所長

環境計画課長

環境農政部 環境系所属長

高校教育課長

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【参考3】 ISO14001とは

ISO14001は、企業や自治体が、自ら環境配慮を進めるための国際的

な規格です。 地球環境問題の解決に向け1992年に、ブラジル・リオデジャネイロで「地

球サミット」が開かれ、「持続可能な開発」を目指した基本理念「リオ宣言」

が採択されましたが、併せて開かれた経済人会議で、我々の活動を「循環型社

会」へと転換するための国際的な基準作りが提言されました。これを受けて1

996年に国際標準化機構(ISO)が、環境配慮の国際規格としてISO1

4001環境マネジメントシステムを発効しました。

ISO14001は、環境に配慮した取組を継続的に改善する仕組みになっ

ていることが特徴です。 組織のトップが定めた方針に基づき、目的・目標を定め、これらを達成する

ための行動計画「環境マネジメントプログラム」を作成します。 作成したプログラムをもとに、日常活動や業務を環境に配慮しながら進め、

その進捗状況を定期に点検し、見直していきます。 この仕組み(PDCA サイクル)に基づき毎年取組を進めると、継続的に日常

活動や業務が改善され、環境に配慮した活動になっていきます。 また、この取組が規格に適合していると外部審査機関に認められた場合、I

SO14001の認証を取得することができます。 (神奈川県:H13.3.16 に県庁が認証を取得)

1992 年 地球サミット 「循環型社会」に向け

た国際基準を!

1992 年 経済人会議 環境配慮の国際規格

ISO14001

1996 年 国際標準化機構

非政府間組織(本部:スイス)

環境方針

計画(Plan)

実施,運用(Do)

継続的改善

見直し(Action)

点検,是正(Check)

ISO14001 の仕組み

(PDCA サイクル)

持続可能

な開発

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【PDCAサイクルの例】 例えば、大量に発生する廃棄物をリサイクルするために、次のような取組を

行うことになります。

PDCAサイクル 具体的な取組等の例

① 目標を設定しプログラムを策定

します(Plan)

【目標】廃棄物のリサイクル率

平成 12 年度目標 60%

(平成 11 年度実績 54%)

【プログラム】

○遊休物品の再活用の推進

○廃棄物の分別の周知

○コピー用紙の削減の実施 等

② 策定したプログラムを実施しま

す(Do)

③ 実績を把握しプログラムの進捗

状況を点検します(Check)

【リサイクル率の実績把握】

第1四半期(4~6 月) 51%

第2四半期(7~9 月) 45%

【排出状況】

④ 見直し(Action)

【見直し】

リサイクル率が向上して

いないため、プログラムの修正

○廃棄物回収方法の見直し

⑤ 修正したプログラムの実施(Do)

⑥ 実績の把握(Check)

【リサイクル率の実績把握】

第Ⅲ四半期(10~12 月) 61%

第Ⅳ四半期(1~3 月) 73%

【排出状況】

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【ISO14001の具体的な規格の内容】

ISO14001の規格には、PDCA サイクルを効果的に進めるために、いく

つかの特徴的なことが定められています。(規格の主なものを次にあげます)

【環境方針】組織のトップは、組織が行う取組を環境方針として定める必要があ

ります。

【環境側面】環境に影響を与える事務事業活動の要素を環境側面といい、特に影

響の大きなものを「著しい環境側面」として特定します。この「著しい環境

側面」にどのように対応するかを、プログラムとして作ります。

【環境マネジメントプログラム】目的や目標を達成するためのプログラムで、具

体的な手段・日程・責任者を明確にする必要があります。

【体制及び責任】環境マネジメントシステムを進めるため、役割・責任・権限を

明確にした体制を整備し、実施する上で必要な人的資源・技術・資金を用意

する必要があります。

【訓練、自覚及び能力】環境に著しい影響を与える業務を行うすべての職員が、

適切な教育・訓練を受ける必要があります。

【コミュニケーション】組織内部でのコミュニケーションはもちろん、外部の利

害関係者とのコミュニケーションをとる必要があります。

【緊急事態への準備及び対応】事故や緊急事態について、事前に起こりうる可能

性を検討して、環境影響を予防し緩和するための対応を準備しておく必要が

あります。

【環境マネジメントシステム監査】環境マネジメントシステムが適正に機能して

いるかを確認するため、定期的な監査(内部監査)を行う必要があります。

監査の結果は、組織のトップに報告され、見直しの材料となります。

【経営層による見直し】環境マネジメントシステムは定期的に組織のトップが見

直す必要があります。見直しは、内部監査の結果、目的・目標の達成状況、

社会的動向の変更などを基に行います。

ISO14001では、全部で52項目の約束事があり、これらすべてを

満たすように環境マネジメントシステムを構築し、PDCAサイクルが確実

に回るようにしなければなりません。