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「人事・給与等関係業務・システム最適化計画」に基づく 人事・給与関係業務情報システムの設計・改修等のための プロジェクト管理支援業務に係る仕様書(案) 平成 20 年(2008 年) 月 日 人事院

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「人事・給与等関係業務・システム最適化計画」に基づく

人事・給与関係業務情報システムの設計・改修等のための

プロジェクト管理支援業務に係る仕様書(案)

平成 20 年(2008 年) 月 日

人事院

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- 目 次 -

1. 経緯 ......................................................................................................................................................... 3 1.1 政府全体における取り組み、最適化計画の策定 ......................................................................... 3 1.2 開発の経緯 ................................................................................................................................... 3 1.3 最適化計画の見直し..................................................................................................................... 3

2. 委託の目的 .............................................................................................................................................. 4 3. 最適化対象業務の概要 ............................................................................................................................ 4 3.1 最適化対象業務の概要 ................................................................................................................. 4 3.2 人事・給与システムの設計・改修等について............................................................................. 5 3.3 最適化計画の実施体制 ................................................................................................................. 7

4. 業務の内容 .............................................................................................................................................. 8 4.1 プロジェクト管理支援業者の役割 ............................................................................................... 8 4.2 作業項目....................................................................................................................................... 8 (1) 設計・改修等実施計画の策定支援に関するもの...................................................................... 8 (2) 設計・改修等の工程の進捗管理に関するもの ......................................................................... 9 (3) テスト支援・テスト検証、ユーザ検証、負荷テストの進捗管理に関するもの .....................11 (4) 導入業務の管理に関するもの ................................................................................................ 12 (5) 調達の支援に関するもの........................................................................................................ 13 (6) 設計・改修等時における納品物の検収支援に関するもの ..................................................... 14 (7) 会議体等コミュニケーションに係る企画、開催運営、必要な調整....................................... 14 (8) その他の作業に関するもの .................................................................................................... 15

4.3 役割分担..................................................................................................................................... 15 4.4 責任範囲..................................................................................................................................... 17 4.5 作業の成果物(納入物品)........................................................................................................ 17

5. プロジェクト管理支援の期間 ............................................................................................................... 18 5.1 プロジェクト管理支援業務の開始時期...................................................................................... 18 5.2 プロジェクト管理支援の期間 .................................................................................................... 18

6. 契約期間等 ............................................................................................................................................ 18 7. 作業条件 ................................................................................................................................................ 18 7.1 作業場所..................................................................................................................................... 18 7.2 電子計算機及び消耗品の使用 .................................................................................................... 18 7.3 守秘義務の徹底 .......................................................................................................................... 18 7.4 作業形態..................................................................................................................................... 18 7.5 作業報告..................................................................................................................................... 18

8. 実施体制 ................................................................................................................................................ 19 8.1 実施体制..................................................................................................................................... 19 8.2 本調達の受注者における主要担当者 ......................................................................................... 19 (1) 統括責任者 ............................................................................................................................. 19 (2) チーム責任者 .......................................................................................................................... 20

8.3 遵守すべき文書 .......................................................................................................................... 20 8.4 セキュリティ対策 ...................................................................................................................... 20

9. その他.................................................................................................................................................... 21 9.1 担当者の変更 ............................................................................................................................. 21 9.2 計画に合わせた要員の確保........................................................................................................ 21 9.3 受託制限について ...................................................................................................................... 21

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1. 経緯

1.1 政府全体における取り組み、最適化計画の策定

人事院・総務省及び財務省は、「e-Japan 重点計画-2003」等を踏まえ、各府省共通の人事・給与等業務

(旅費、調達等を除く。)の合理化を図り、人事・給与等業務の担当職員等の負担軽減及び事務手続きの簡

素化・効率化を推進するため、「人事・給与等関係業務・システム 適化計画(平成 16 年(2003 年)2月 27 日、各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)」を策定し、各府省等が人事、給与等にかかる

業務を必要に応じ個々に実施してきた、情報システムの整備、運用について、決裁等事務処理を見直すと

ともに、人事管理、給与管理、共済管理、職員からの届出・申請処理等の諸機能を一体化した標準的なシ

ステムを全府省に導入することとした。これにより、業務処理時間や経費削減などの効果が期待されてい

る。

1.2 開発の経緯 人事・給与関係業務情報システム(以下「人事・給与システム」という。)は、平成 15 年度(2002 年

度)に現行業務の分析、概要設計及び詳細設計を行い、平成 16 年度(2003 年度)には、主要部分の機能

のプログラム開発等(プログラム開発、プログラムテスト及び試行導入)を実施した。平成 17 年度(2004年度)は、平成 16 年度に開発した機能の保守・改修を行いつつ残余部分を開発し、平成 18 年度から導入

予定府省に対して、人事・給与システムを順次配布し、各府省が同一システムを導入・運用を行う(分散

管理方式)予定であったが、「業務・システム 適化方針(平成 18 年 3 月 31 日)」、「経済財政運営と構造

改革に関する基本方針 2006(平成 18 年 7 月 7 日)」において、更なる効率化が求められたことから、集

中管理方式への方向転換を含む 適化計画の見直し(※1)が、平成 19 年 8 月 24 日各府省情報化統括責

任者(CIO)連絡会議において決定されたところである。 また、平成 18 年度において、ユーザとなる各府省(以下「ユーザ府省」という。)に対して、システム

の一部を公開し、システムの改善のための要望・意見聴取(以下「府省公開」という。)を実施した。平成

20 年度及び平成 21 年度においては、 適化計画の見直しにおいて決定された人事・給与システムに係る

集中化のための改修と府省公開による要望等による改修等を実施する予定である。 (※1)第26回 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai26/pdf/siryou2_1_1.pdf http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai26/pdf/siryou2_1_2.pdf

1.3 最適化計画の見直し

適化計画の改定の概要は、以下のとおりである。 ① 各府省等は、個々に整備・運用していた人事・給与等業務に係る既存のシステムを廃止し、原則と

して 2010 年度末(平成 22 年度末)までに、システムを集中的に管理運用する人事・給与システ

ムを導入する。 ② 各府省等が保有する人事・給与等関連業務データの人事・給与システムへの移行に当たっては、各

府省が合理的かつ効率的に移行作業を行えるよう、開発主体は、移行に必要なツールの開発及び各

府省への配布並びにデータの検証手続きの標準化等を行い、各府省の移行作業に要する経費を極力

抑制できるようにする。また、移行するデータの範囲についても、費用対効果の観点から、各府省

が人事・給与等関連業務を行うに当たり必要となる範囲に限定することとする。 ③ 制度改正等による人事・給与システムに必要な改修については、開発主体及び運用主体が一元的に

行う。 ④ 人事・給与システムは、既存の情報通信基盤等である省内LAN及び霞が関WAN等を活用する。 ⑤ 人事・給与システムは、全職員が利用対象となるため、ヘルプデスクを設置し問い合わせ手続きを

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一元化することで、府省等のシステム利用者の利便性を確保するとともに、効率的なシステム運用

を図ることとする。 ⑥ 集中管理運用における基盤機能及び施設・設備並びにこれらに付随する業務については、可能な限

り効率化を図ることとし、共同利用システム基盤の利用を前提として必要な検討を行うこととする。

2. 委託の目的

人事院は、本 適化計画に基づき実施される人事・給与システムの設計・改修等について、「集中化及び

府省要望等への対応並びに平成 20 年度制度改正への対応のためのシステムの設計・改修」や「各府省導

入支援企画」等複数の工程を設計・開発業者等(「設計・開発担当業者」、「運用サービス担当業者」、「ハー

ドウェア導入業者」、「プロジェクト管理支援業者」をいう。表 3.2.3 参照)の協力を得て実施する。その

ため業者間の調整や各作業内容の調整を適切に図りつつ、プロジェクト全体を統合的に推進しなければな

らない。 本 適化計画の推進に当たっては、業務の工程管理及び品質管理等を適切に管理し、課題やリスク等に

ついても早期に把握し、管理・解決を図る体制の構築が不可欠である。開発主体である人事院及び総務省

においては、 適化計画を推進するためにプロジェクト・マネジメント・オフィス(PJMO)の機能を担

う人事・給与等関係業務システム事務局を設置し、 適化実施について進捗管理を実施している。しかし、

これらの進捗管理を効率的に推進していくためには、専門的かつ高度な技術知識に加え、様々な課題に迅

速かつ的確に対応できる資質と大規模システム開発プロジェクトの経験を持った高いスキルの人材が必要

となるが、こうした人材を人事院内に確保することは困難である。 本調達は、平成 20 年度から平成 21 年度に計画されている人事・給与システムの設計・改修等のプロジ

ェクト管理業務の支援について、専門の事業者であるプロジェクト管理支援業者に委託し、技術的視点か

ら、当該プロジェクトの進捗管理の支援を得て実施するものである。プロジェクト管理支援業者には、「人

事・給与関係業務・システム 適化計画」を理解した上で、業務・システムの設計・開発に係るプロジェ

クト管理の支援業務を十分に理解し、設計・改修等の工程において技術的サポートを行う等、発注者の立

場に立ったプロジェクト管理の支援を期待する。

3. 最適化対象業務の概要

3.1 最適化対象業務の概要

人事・給与等業務は、各府省等が実施している採用、人事異動、退職、分限、懲戒、昇格・昇給等によ

る俸給決定、扶養手当・住居手当・通勤手当・単身赴任手当等の申請・認定、給与の支給(月次給与計算、

期末・勤勉手当計算、年末調整等)、勤務時間・休暇、人事・給与関係の調査、共済組合の組合員資格及び

被扶養者の申告、共済掛金等の控除などに係る業務であり、現状においては、各府省等において、必要に

応じ個々にこれらの事務処理に係るシステムを整備し、運用している。 人事・給与等業務の 適化に当たっては、決裁等事務処理を見直すとともに、人事管理、給与管理、職

員からの届出・申請処理等の諸機能を一体化した標準的なシステムである人事・給与システムを全府省等

に導入することにより、①人事・給与等業務の簡素化・合理化、②システムの運用等に係る政府全体の経

費の 小限化、③安全性・信頼性の確保及び個人情報の保護を図ることを基本理念とする。

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3.2 人事・給与システムの設計・改修等について 人事・給与システムの設計・改修等にかかる調達業務の概要及びスケジュール、各設計・開発業者等に

ついては以下のとおり。

表 3.2.1 設計・改修等スケジュール

4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3

調達 件名 設計・開発業者等

(1)

(2)

調達2 各府省導入支援企画

調達3 ユーザ向け研修企画

調達4 ヘルプデスク構築準備

調達5 FAQ等整備

調達6 ヘルプデスク用機器等

調達7 本番用機器等

調達8 工程管理

ハードウェア導入業者

プロジェクト管理支援業者

運用サービス担当業者

運用サービス担当業者

運用サービス担当業者

運用サービス担当業者

調達1

集中化及び府省要望等への対応並びに平成20年度制度改正のためシステムの設計・

改修

設計・開発担当業者

設計・開発担当業者

平成21(2009)年度 平成22(2010)年度

四半期調達案件

年度 平成20(2008)年度

調達 設計

改修・総合試験

ユーザ検証

ユーザ検証

負荷テスト

調達 設計・改修

(平成20年度)

調達 設計・改修 調達 設計・改修

(平成21年度以降も必要に応じ法改正等の調達を行う。)

調達

ガイドライン作

移行ツール開発・テスト

調達

企画

調達

ヘルプデスク整備

調達

FAQ・コンテンツ整備

調達 リース

調達 リース

工程管理調達

サービス提供開始

構築

構築

※調達は、上記調達単位毎に調達が実施される。

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表 3.2.2 調達の内容

調達案件 調達内容 調達 1 集中化及び府省要望等へ

の対応並びに平成 20 年

度制度改正への対応のた

めのシステムの設計・改

(1)ア)集中管理方式への移行に向けた対応、イ)平成 18 年度に実施さ

れた関係府省に対するシステム公開において寄せられた改善要望への対応、

ウ)特別職等未実装機能への対応、等のためのシステムの設計・改修 を行

う。(マニュアル作成、ユーザ検証、負荷テストを含む。) (2)平成 19 年度制度改正(平成 20 年度施行分)・平成 20 年度制度改正

予定案件に関する情報に基づき、制度改正に対応するための設計・改修(ア

プリケーション改修)を行う。 調達 2 各府省導入支援企画 各府省が個別に作成するシステム移行計画及びデータ移行計画に係るガイ

ドラインを作成するとともに、データ移行作業を効率的に進めるため、デー

タ移行ツールを作成する。 調達 3 ユーザ向け研修企画 各府省が個別に実施するユーザ教育及び研修における標準的な教育計画及

び研修計画を策定する。教育計画においては、それぞれのユーザ階層に対し、

必要な教育内容や手法について基本的な考え方を整備し、研修計画において

は、研修や資料配布等が必要なユーザ階層に対し、具体的な研修内容を策定

する。 調達 4 ヘルプデスク構築準備 各府省の人事・給与情報システムの利用者に対するヘルプデスクを設置する

ために必要な検討を行うとともに、調達仕様をとりまとめる。 調達 5 FAQ 整備等 各府省のユーザが利用する教育テキスト及び様々なQ&Aを提供するシステ

ムについて、必要な検討を行うとともに、コンテンツの整備を実施する。 調達 6 ヘルプデスク用機器 ヘルプデスク用機器等のリース・保守 調達 7 本番用機器 本番用機器等のリース・保守 調達 8 工程管理 工程管理(プロジェクト・マネジメント)

表 3.2.3 設計・開発業者等の区分と主な業務 設計・開発業者等 主 な 業 務

① 設計・開発担当業者 人事・給与システムのアプリケーション等の設計・改修、移行ツールの設

計・改修等 ② 運用サービス担当業者 各府省への導入及び移行、運用に関するサービスの整備等 ③ ハードウェア導入業者 ハードウェアの導入 ④ プロジェクト管理支援業者 プロジェクト管理を支援

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3.3 最適化計画の実施体制

「人事・給与関係業務・システム 適化計画」は、人事院及び総務省により構成される「人事・給与関

係業務情報システム事務局(以下「事務局」という。)」において当該 適化計画に係る各プロジェクトの

推進を行い、人事・給与システムの設計・改修等においては、人事院職員福祉局電子化推進室が専任部門

(以下「人事院専任部門」)としてプロジェクト管理等を担当する。 また、 適化計画の実施については、人事院 CIO 補佐官及び政府の全体管理組織である内閣官房 IT 室

(GPMO)からの助言を得つつ進められる。また、その進捗状況は、「業務・システム 適化指針(ガイ

ドライン)」に則って、定期的に各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議に報告する必要がある。 さらに人事・給与システムについては、利用者である各府省の業務担当者や一般職員の利便性の向上を

目的としている。そのため、システムの利用者となる各府省の担当者により構成された「人事・給与関係

業務情報システム関係府省連絡協議会」、同協議会の実務的な検討の場である「人事・給与関係業務情報シ

ステム実務担当者連絡会議(全体ワーキング・グループ、以下「全体 WG」という。)」及び「改修検討サ

ブ・ワーキング・グループ(以下「改修 SWG)という。」並びに「運用サブ・ワーキング・グループ(以

下「運用 SWG」という。)」において、検討が行われる。

人事・給与関係業務情報システム関係府省連絡協議会

CIO

内閣官房IT室(GPMO)

総務省人事院

CIO補佐官

実務担当者連絡会議(全体WG)

改修検討サブ・ワーキング・グループ(SWG) 運用サブ・ワーキング・グループ(SWG)

人事・給与関係業務情報システム事務局

( PJMO )

ユーザ府省

各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議

人事院PMO

図 3.3.1 実施体制

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4. 業務の内容

4.1 プロジェクト管理支援業者の役割

プロジェクト管理支援業者は、「3.3 適化計画の実施体制」における人事・給与システム開発プロジェ

クトのプロジェクト・マネジメント・オフィス(PJMO)を構成する事務局において、人事・給与システ

ムの設計・改修等全体にわたったプロジェクト管理の支援業務を行い、プロジェクトの推進を実現する。 したがって、プロジェクト管理支援事業者に求められる主な役割は、以下のとおりとなる。 ① 人事・給与システム設計・改修等のプロジェクト管理、工程管理、リスク管理、品質管理、調達管

理等の支援を行う。 ② 人事・給与システムに係る業務・システム 適化の作業(調達作業、納品物検収等)の支援を行う。 ③ 政府の 適化計画や政府調達手続きを理解し、業務・システム 適化計画を適切かつ着実に実行す

るための支援を行う。 4.2 作業項目

人事・給与システム設計・改修等のプロジェクト管理支援業務として、以下の作業項目を予定している。

(1) 設計・改修等実施計画の策定支援に関するもの

① プロジェクト実施計画策定 設計・開発業者等が作成したシステム開発計画をまとめ、システム構築全体のプロジェクト

実施計画案を策定する。本プロジェクト実施計画は、事務局及び本調達の受注者を含む関係者

による会議体において協議を行い、決定する。なお、プロジェクト実施計画の立案に当たって

は、本工程がシステム設計・改修等の工程であることを考慮し、プロジェクトを円滑かつ速や

かに実施するために必要な措置を講ずること。 プロジェクト実施計画に変更があった場合は、変更を人事院専任部門に速やかに報告すると

ともに、開発計画全体に対する影響を調査し、必要に応じて適切な改善策を検討し、事務局に

提示すること。提示された改善策について、事務局、設計・開発業者等と協議の上、改善策を

実施する。その際、本調達の受注者は、改善策の実施状況を管理する。

② プロジェクト実施体制管理 プロジェクトの実施体制について、設計・開発業者等が必要な開発体制が備わっているかヒ

アリング等によって評価し、開発体制整備のための改善案を検討し事務局に提示する。また、

プロジェクト全体の開発体制の整備について助言を行う。 プロジェクト実施体制に変更があった場合は、変更を人事院専任部門に速やかに報告すると

もに、開発計画全体に対する影響を調査し、必要に応じて適切な改善策を検討し、事務局に提

示すること。提示された改善策について、事務局、設計・開発業者等と協議の上、改善策を実

施する。その際、本調達の受注者は、改善策の実施状況を管理する。

③ 全体スケジュールの管理及び WBS に基づく詳細な作業管理 スケジュール全体を把握するために設計・開発業者等が作成する 5 人日程度の単位にまで作

業を詳細化した WBS を受取り、作業全体が分かる管理表を作成し、作業全体の管理を行う。 設計・開発業者等が計画したスケジュールをまとめ、全体スケジュールとして管理するとと

もに、設計・開発業者等の作業の順序関係に不整合あるいは矛盾がないか把握するため、クリ

ティカルパスを把握し、課題を発見した場合は、直ちに適切な管理方法を検討し、事務局に提

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示すること。提示された改善策について、事務局、各設計・開発業者等と協議の上、改善策を

実施する。その際、本調達の受注者は、改善策の実施状況を管理する。

④ 設計・開発業者等の開発内容の管理 設計・開発業者等が予定している開発内容が仕様書に合致したもので、漏れや不整合等の問

題がないか確認を行い、事務局に報告する。 例えば、開発内容に重複があった場合に、省略可能か、あるいは統合可能かを検討する。検

討の結果、重複を整理したとしても、品質の維持・向上、設計・開発効率の維持・向上、性能・

機能の向上が図れるものと見込まれる場合は、事務局に報告するとともに、設計・開発業者等

の作業を適切に調整すること。

⑤ 設計・開発業者等の開発方法の管理 設計・開発業者等が予定している開発方法が適切で、かつ、問題点がないかについてヒアリ

ング等により確認を行い、事務局に報告する。 例えば、開発方法を共通化する等により、品質管理の質の向上や、効率の向上を図れる場合

は、事務局に報告するとともに、各設計・開発業者等に対して変更を指示する等、適切な調整

を実施すること。

⑥ 設計・開発業者等の管理手法の管理 設計・開発業者等が用いている設計・改修等に対する進捗管理、課題管理、品質管理等の管

理手法が適切で、かつ、問題点がないかヒアリング等により確認を行い、事務局に報告する。 例えば、各設計・開発業者等が、ガイドラインの条件を満たしているものの、それぞれの異

なるツールを用いた進捗管理手法や異なる管理基準を用いている場合は、事務局に対する報告

は煩雑なものとなり、全体の把握が困難なものになるものと認められる。必要に応じて、適切

な改善策を検討し、事務局に助言すること。

⑦ 標準管理要領の策定 本調達の受注者は、事務局内の標準管理要領に類似する文書等の有無について調査する。文

書等がある場合は、その文書を参考にして、無い場合は、他の事例等を参考に、標準管理要領

(案)を作成し、事務局に提示する。事務局は提示された標準管理要領(案)を検討の上、標

準管理要領として決定する。 (ア) 文書管理要領 (イ) 情報セキュリティ対策要領 (ウ) 進捗管理要領 (エ) 品質管理要領 (オ) 課題・問題管理要領 (カ) 変更管理要領 (キ) 構成管理要領

(2) 設計・改修等の工程の進捗管理に関するもの

プロジェクト全体の進捗の管理当たっては、ガイドラインの「第 3 業務・システム 適化実施指針

(ガイドライン)Ⅰ設計・開発段階 3 進捗管理」の記載にもとづいて進捗管理を実施すること。

① 人事・給与システム構築に係る進捗管理 全体進捗管理表を作成し、全体スケジュール及び詳細スケジュールに基づく各作業工程の管

理を行い、事務局に報告を行う。各設計・開発業者等から提出された、WBS や作業計画をま

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とめる前に、ガイドライン等に基づき作成されているかをチェックすること。 進捗管理には、EVM を用い、進捗報告会議を隔週(必要に応じて、毎週)に開催する。 ガイドラインの「第 3 業務・システム 適化実施指針」に基づき、各設計・開発業者等が作

成した WBS、作業報告に基づいて、EVM 進捗管理表(隔週)を作成するとともに、進捗報告

書(月次)等、プロジェクト全体をまとめた資料を作成し、事務局が作成する統括報告書(四

半期)、完了報告書の作成について、支援を実施する。また、必要に応じて進捗管理報告会議の

資料・議事録等を作成する。 計画どおりに作業が進まない場合、各設計・開発担当業者等に資料提供の依頼やヒアリング

を実施し、問題点の検討を行い、改善策を提案すること。提示された改善案をもとに、事務局

は、各設計・開発業者等と協議の上、改善策を実行する。本調達の受注者は、改善策の進捗状

況を管理するとともに、プロジェクト推進を支援する。

② 変更管理及び法制度改正等のシステム対応支援 管理すべき変更については、設計時の検討漏れやミス等によるやむを得ない変更や設計開始

以降に発生した法制度の改正等による変更、設計開始後に発生したユーザ要望事項等が想定さ

れるが、詳細については、本調達の受注者が作成する変更管理要領でまとめること。これらの

変更内容を区別して、各設計・開発担当業者にも管理させること(設計変更として受け入れる

か否かに関わらず管理すること)。本調達の受注者は、各設計・開発担当業者が管理している変

更管理表をまとめて、整合性の確保や影響の把握に努めること。 設計変更の必要性が出てきた場合は、各設計・開発担当業者に設計変更の内容を伝え、影響

の調査をさせること。その際、本調達の受注者は、個別の開発及び全体開発への影響をまとめ

設計変更が可能であるか、代替手段がないか等を検討し、事務局に報告するとともに、対応を

協議すること。 設計変更を行う際は、各設計・開発担当業者が管理する個別の変更管理表を更新させ、上記

検討時の内容とともにまとめて管理すること。

③ プログラム改修の作業における進捗管理 平成 20 年度及び平成 21 年度の二カ年でプログラムの改修を実施する作業の設計・改修等に

おいて、仕様の概要設計段階で設計・開発担当業者が事務局を交えたレビューを実施する場合

には、進捗を管理するとともに、検討の範囲に問題がないかを確認し、必要に応じて改善策を

提案すること。提示案をもとに、事務局は、設計・開発担当業者と協議の上、改善策を実行す

る。

④ リスク管理 本調達の受注者は、リスク管理計画を立案し、設計・開発業者等に対してヒアリング等を実

施し、リスクの特定及びリスク分析、リスク評価を行い、対応策を検討の上、事務局に提示す

る。提示案をもとに、事務局は、設計・開発業者等と協議の上、改善策を実行する。

⑤ 品質管理 設計・開発業者等が行う品質管理が適切に実施されているか確認する。品質管理に当たって

は、品質管理基準を作成し、設計・開発担当業者に対してレビューを行い、成果物の検収を支

援するとともに、指摘事項が正しく改善されているか管理を行う。

⑥ 課題管理 プロジェクト全体に共通する課題について、課題管理を行い、課題の確認を行うとともに、

課題の振り分けを行なう。解決が困難な課題については、課題対応のための対応案を提案する

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こと。提示案をもとに、事務局は、設計・開発業者等と協議の上、改善策を実行する。

⑦ 設計・開発業者等間の調整 設計・開発業者等がスケジュール通りに作業を進めているか管理する。各設計・開発業者等

が協調して作業をすすめることができるように、必要に応じて事務局を交えて協議を実施する。

その際、各設計・開発業者等の間の調整管理を行い、問題点や要望等の確認を行い、状況の把

握に務める。 設計・開発担当業者の作業に変更が生じた場合は、全体の変更管理を行い、影響の把握に務

め、事務局に報告すること。その際、問題点や不明瞭な点等の確認を行い、状況の把握に務め

る。 各設計・開発業者等のそれぞれの成果物が、ブラックボックス化してしまわないよう、各設

計・開発業者等がお互いにインターフェイス・開発内容を把握できるように務め、不明瞭な状

態となっていないか随時チェックを行い、各設計・開発業者等の成果物が他の受注者に対して、

いつでも開示できるようにしておくこと。

(3) テスト支援・テスト検証、ユーザ検証、負荷テストの進捗管理に関するもの テストついては、単に仕様書どおりに業務が動くかどうかを確認する業務テストだけでなく、大容

量テスト、構成テスト、性能テスト、信頼性テスト、保守性テスト等を実施し、性能の劣化について

も影響がないこと、あるいは仕様を満たしていることを確認する。本調達の受注者は、これらの作業

における進捗管理を実施するとともに、品質管理の観点から支援を実施すること。

① 総合テスト管理・検証 設計・開発担当業者が実施する総合テストについて、設計・開発担当業者が事前に作成する

総合テスト計画書、総合テスト仕様書等について、事務局を交えたレビューを行う。本調達の

受注者は、レビューに参加し、内容について問題がないか確認し、必要に応じて技術的な支援・

助言を行う。

② 受入テスト管理・検証 設計・開発担当業者が実施する受入テストについて、進捗を管理するとともに、事務局を交

えたレビューを行う。レビューにおいては、内容について問題がないか確認し、必要に応じて

改善のための提案を行い、 終的な受入テスト計画に反映させる。 受入テストの実施に当たっては、スケジュール管理を行うとともに、品質管理の観点から、

必要な助言を行う。

③ ユーザ検証 ユーザ府省に対して改修後の概要をレビューするためのユーザ検証において、設計・開発担

当業者が作成する実施計画が、問題ないかを確認し、事務局に必要な助言を行う。 実施段階において、ユーザ検証のスケジュール管理を実施するとともに、ユーザ検証に参加

する各府省からの意見等の集約に当たっては、効率的な作業を実施するために手順等について

必要な助言を行う。 また、ユーザ検証実施後に評価を行い、進捗管理に問題があると考えられるものついては、

課題を整理し、改善案を検討し、事務局に提案すること。改善内容について、事務局で検討を

行い、設計・開発担当業者に実施させる場合には、必要な進捗管理を実施すること。

④ 負荷テスト システム機器調達・整備後に実施する負荷テストについて、設計・開発担当業者及びハード

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ウェア導入業者が作成する実施計画について、事務局を交えたレビューを行う。レビューに当

たっては、検証の範囲や方法、スケジュール管理等に問題がないか確認し、必要に応じて事務

局に助言を行う。 実施段階において、負荷テストのスケジュール管理を行うとともに、品質管理の観点から、

必要な助言を行う。 また、負荷テスト実施後に評価を行い、システム運用に問題があると考えられるものついて

は、課題を整理し、改善案を事務局に提案すること。改善内容について、事務局で検討を行い、

設計・開発担当業者又はハードウェア導入業者に実施させる場合には、必要な進捗管理を実施

すること。

(4) 導入業務の管理に関するもの ① 各府省導入支援企画業務に対する支援

システム移行の実施に当たって、「各府省導入支援企画業務」において設計・開発担当業者が

実施する各府省のシステム移行計画策定のためのガイドラインの作成及び移行ツール開発等の

業務について、本調達の受注者は、作業の進捗管理を実施する。 「各府省導入支援企画業務」については、以下の調達を予定している。 (ア) 設計・開発実施計画の策定及び進捗管理(当該調達に関するものに限る。) (イ) システム移行計画書(ガイドライン)(案)の作成 (ウ) 運用センタデータ整備計画書の作成の支援 (エ) データ移行に関するツール等の製作 (オ) 移行計画策定等に関する相談支援

② ハードウェア導入管理

ハードウェア導入作業は、ハードウェア導入業者が行うが、本調達の受注者は、本番機器に

係るハードウェアの設置・導入作業の計画を取りまとめて、作業の進捗管理を行うこと。 ハードウェア導入作業が計画通り行えるように、他の受注者の協力・支援が必要に応じて得

られるように調整すること。 ハードウェア導入後に、設計段階・開発段階の問題・未検討事項や、性能面での問題が発見

された場合は、原因を究明するとともに、速やかに事務局に報告及び改善策を提示すること。

提示した改善策をもとに、事務局、各設計・開発業者等と協議の上、改善策を実行する。その

際、本調達の受注者は、改善策の実施状況を管理する。

③ ユーザ向け研修企画業務及び FAQ 整備等業務に対する支援 人事・給与システムの導入・運用に際してユーザ教育に関する基本的な考え方をまとめた教

育計画を作成するため「ユーザ向け研修企画業務」として平成 20 年度に調達を実施する。こ

の教育計画では、以下の事項について検討が行われる予定である。 (ア) 教育の目的、教育計画の対象範囲 (イ) 教育対象者の分類、運用センター及びユーザ府省の役割 (ウ) 教育内容の検討、教育方法、教材の作成方針 (エ) 評価方法 等 この教育計画の策定後、各府省に対する具体的な研修内容を検討し研修計画を取りまとめる

とともに、FAQ コンテンツの制作作業及び教育用教材の作成業務として、「FAQ 整備等業務」

として調達を実施する。 本調達の受注者は、これらの作業の進捗管理を実施する。

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(5) 調達の支援に関するもの 各調達の手続きに対して、以下の支援を実施すること。なお、本支援の実施に当たっては、「情報

システムに係る政府調達の基本指針(2007 年(平成 19 年)3 月 1 日各府省情報化統括責任者(CIO)

連絡会議決定)」に則って、適切に実施すること。

① ハードウェア調達に関わる仕様書の作成 (ア) 設計・開発担当業者が行う設計・改修等に関するレビューに事務局とともに参加し、積

極的にアドバイスする。また、本番用機器の設置を計画している共同利用システム基盤担

当者等と事務局の調整会議に参加し、積極的にアドバイスすること。 設計・開発担当業者が実施する設計・開発を踏まえ本番用機器に関して購入可能な機器・

プログラム製品等を調査して、ハードウェアの仕様を決定し、ハードウェアの調達仕様書

(案)を作成する。作成に当たっては、人事院専任部門とスケジュールの確認を行うこと。 なお、本調達は、総合評価方式の一般競争入札でハードウェア導入業者の選定を行うこ

とを想定している。また、本番機器は、平成 21(2009)年 10 月に稼働を開始し、移行に

ついては、ユーザ府省が計画するシステム移行計画に沿って順次導入を行うものとする。 (イ) 調達仕様書(案)をもとに応札資料作成要領(案)、評価手順書(案)、評価項目一覧(案)

等、入札公告及び入札説明会で必要となる資料を作成し、人事院専任部門に提出すること。 (ウ) 調達仕様書(案)をもとにシステム開発の状況、業務要件等を勘案して技術評価基準を

検討して技術評価基準書(案)及び技術審査に必要とする資料を作成し、人事院専任部門

に提出すること。また、技術評価の採点表(案)を作成し、人事院専任部門に提出するこ

と。

② ハードウェア調達手続きの支援 (ア) 意見招請において提出された意見に対して、内容を検討して回答(案)を作成し、人事

院専任部門に提出すること。また、提出された意見を踏まえて 終的な調達仕様書(案)

を作成し、人事院専任部門に提出すること。人事院専任部門は、調達仕様書(案)をもと

に、入札公告用の調達仕様書を作成する。 (イ) 調達仕様書に基づき、必要な市場価格調査を行い、入札公示後に必要となる予定価格の

算出根拠となる基礎資料を作成し、人事院専任部門の承認を得ること。 (ウ) 入札公告説明会で人事院専任部門が説明するための資料等の作成し、人事院専任部門に

提出すること。 (エ) 応札業者から提出された要求提案書、機能証明書の全ての項目に対して調達仕様書の要

件を満たしているかどうかを検討し、不明瞭な記載、あるいは要件を満たしていない箇所

を一覧表にまとめて人事院専任部門に提出すること。 (オ) 技術審査委員会のメンバーに対して、各提案の概要と技術審査の配点の内訳を説明し、

必要に応じて評価方法について説明を行うこと。 (カ) 応札業者のプレゼンテーション等に同席し、技術審査委員会のメンバー及び人事院専任

部門に適切な助言ができるよう準備すること。

③ ヘルプデスク構築準備業務に関する調達支援 本調達の受注者は、ヘルプデスクを構築するために必要な具体的な作業内容の検討及び調達

に関する基本的な方針等について整理を実施する「ヘルプデスク構築準備業務」について、調

達仕様書(案)を作成する。作成に当たっては、人事院専任部門とスケジュール、内容等の確

認を行うこと。 なお、集中管理方式によるシステムの運用に関する基本的事項については、「人事・給与関係

業務情報システムの集中化による運用の基本構想書 Ver1.2(平成 19 年(2007 年)5 月 10 日)」

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を参照すること。

(6) 設計・改修等時における納品物の検収支援に関するもの 人事院専任部門に納品される下記納品物の検収作業を支援し、問題がある場合は、人事院専任部門

に報告するとともに、各設計・開発業者等に改善を求めること。改善の要求に十分応じない場合や、

再納品まで時間を要する場合は、人事院専任部門と受注者と本調達の受注者の三者で協議を行うこと。 ① 設計・開発担当業者が作成した納品物の検収 ② 運用サービス担当業者が作成した納品物の検収 ③ ハードウェア導入業者が作成した納品物の検収

(7) 会議体等コミュニケーションに係る企画、開催運営、必要な調整

事務局において、プロジェクトの進捗を管理するための会議体は、現時点で、以下のような会議体

を想定している。この中には、企画・調査・内容検討等のために随時開催される打ち合わせ等は含ん

でいない。

表 4.2.1 主な会議体 会議体 主な目的 頻度 参加者

プロジェクト

全体会議

「全体プロジェクト進捗報告書」に基づ

きプロジェクト全体の進捗状況、課題等

を確認し、対応方針等を検討・協議する。

月次

【事務局側参加者】 事務局、CIO 補佐官 【事業者側参加】 プロジェクト管理支援業者(○)、各事

業者の代表者 開発全体会議

システム改修及び法制度改正にともな

う改修(※1)に関する進捗状況、課題

等を確認し、対応方針等を検討・協議す

る。

隔週

【事務局側参加者】 事務局、CIO 補佐官 【事業者側参加】 プロジェクト管理支援業者、設計・開発

担当事業者(○) 事務局全体会

議 プロジェクトの管理、運営に関する方針

や、プロジェクト全体の進捗状況、課題

等を確認し、対応方針等を検討・協議す

る。

毎週

【事務局側参加者】 事務局(○)、CIO 補佐官 【事業者側参加】 プロジェクト管理支援業者

<参考> 実務担当者連

絡会議(全体

WG)

人事・給与システム開発プロジェクト全

体にかかるユーザ府省実務担当者との

連絡会議。

随時

【事務局等参加者】 事務局(○)、GPMO(○) 【各府省参加者】 各府省の実務担当者 【事業者側参加】 必要に応じて参加

改 修 検 討 サ

ブ・ワーキン

グ・グルーブ

人事・給与システムの改修に関する課題

について検討・協議する。

随時 【事務局等参加者】 事務局(○)、GPMO(○) 【各府省参加者】 各府省の実務担当者 【事業者側参加】 必要に応じて参加

運用サブ・ワー

キング・グルー

人事・給与システムの導入、移行、運用

等に関する課題について検討・協議す

随時 【事務局等参加者】 事務局(○)、GPMO(○)

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プ る。 【各府省参加者】 各府省の実務担当者 【事業者側参加】 必要に応じて参加

※ (○)は主催者 ※1 システム改修及び 法制度改正に伴うシステム改修 表 3.2.1 の調達 1 をいう。

① プロジェクト全体会議に関する支援

プロジェクト全体会議の取りまとめを行う。 ② 開発全体会議に関する支援

事務局と各設計・開発業者等が実施する進捗に関する会議に同席し、事務局に対して積極的

にアドバイスを行うこと。また、本会議において各設計・開発業者等が作成する議事録につい

て、内容の確認を行うとともに、内容に疑義のある場合は、作成者に内容の確認を行うととも

に、事務局に報告すること。 ③ 事務局全体会議に関する支援

事務局において毎週行われる事務局全体会議に同席し、事務局に対して積極的にアドバイス

を行うこと。 各作業グループのスケジュール管理を行うため管理簿を作成し、事務局に提出すること。 各調達作業の進捗状況を把握して事務局に報告し、指示を受けること。

④ 人事院内外に対する資料作成支援 全体 WG や各サブ・ワーキング・グループにおいて、プロジェクト管理に関する資料等が必

要な場合は、随時事務局と調整の上資料作成を実施すること。また、総務省等から資料の作成

依頼があった場合は、随時事務局の資料作成を支援すること。 作成した資料に関する説明等が必要な場合は、支援を実施すること。

(8) その他の作業に関するもの

① 技術コンサルティング 仕様検討や要件定義の実施等プロジェクトの推進に際して生じる技術的な課題に関して、専

門的な観点から助言を行う。

② ガイドラインに沿った作業の支援 ガイドラインを理解し、ガイドラインに沿ったプロジェクト管理・進捗報告を行うこと。

4.3 役割分担

各受注者の主な作業の内容は以下のとおり。

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表 4.3.1 役割分担一覧

調達2 調達3 調達4 調達5 調達6 調達7

(1) (2)

平成20年度

平成21年度

平成20/21年

平成20/21年

度※

平成20年度

平成20年度

平成20年度

平成20年度

平成21年度

平成21年度

① プロジェクト実施計画策定 策定立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告-

立案/報告

② 体制整備管理 管理立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告-

立案/報告

③全体スケジュールの管理及びWBSに基づく詳細な作業管理

策定/管理 報告 報告 報告 報告 報告 報告 - 報告

④ 設計・開発業者等の開発内容の管理 管理立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告-

立案/報告

-立案/報

⑤ 設計・開発業者等の開発方法の管理 管理立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告-

立案/報告

-立案/報

⑥ 設計・開発業者等の管理手法の管理 管理立案/報

告立案/報

告立案/報

告立案/報

告-

立案/報告

-立案/報

⑦ 標準管理要領の策定 承認/実施 - - - - - - - -

① 人事・給与システム構築に係る進捗管理 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

② 変更管理及び法制度改正等のシステム対応支援 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

③ プログラム改修の作業における進捗管理 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

④ 課題管理 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

⑤ リスク管理 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

⑥ 品質管理 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

⑦ 設計・開発業者等間の調整 管理実施/報

告実施/報

告実施/報

告- - - -

実施/報告

① 総合テスト管理・検証 管理/評価立案/実

施立案/実

施立案/実

施- - - - -

② 受入テスト管理・検証 管理/評価立案/実

施立案/実

施立案/実

施- - - - -

③ ユーザ検証 実施立案/実

施立案/実

施- - - - - -

④ 負荷テスト 実施立案/実

施- - - - - -

立案/実施

① 各府省導入支援企画業務に対する支援 管理 支援 - - -立案/実

施- - - - -

② ハードウェア導入管理 管理 - 支援 - - - - - - -立案/実

③ユーザ向け研修企画業務及びFAQ整備等業務に対する支援

管理 支援 - - - - -立案/実

施立案/実

施- -

① ハードウェアに関わる仕様書の作成 調達実施仕様書案作成

- - - - - - - - -

② ハードウェア調達手続きの支援 調達実施 - 支援 - - - - - - - -

③ ヘルプデスク構築準備業務に関する調達支援 調達実施仕様書案作成

- - - - - - - - -

① 設計・開発担当業者が作成した納品物の検収 実施作成/報

告作成/報

告作成/報

告- - - - -

② 運用サービス担当業者が作成した納品物の検収 実施 - - -作成/報

告作成/報

告作成/報

告- -

③ ハードウェア導入業者が作成した納品物の検収 実施 - - - - - - -作成/報

① プロジェクト全体会議に関する支援 実施 - - - - - - - -

② 開発全体全体会議に関する支援 実施実施/報

告実施/報

告- - - - - -

③ 事務局全体会議に関する支援 実施 - - - - - - - -

④ 人事院内外に対する資料作成支援 実施 - - - - - - - -

① 技術コンサルティング 検討 - - - - - - - -

② ガイドラインに沿った作業の支援 実施 - - - - - - - -

支援

支援

※平成21年度においても、法改正等制度改正に伴う設計・改修が実施される。

支援

支援/参加

支援

支援

支援

支援

支援

支援/調整

支援/調整

支援/調整

支援/調整

支援/調整

支援/調整

支援/調整

支援/調整

支援/調整

策定

支援

支援

策定支援

支援

支援

事務局人事院専任

部門

(8) その他の作業に関するもの

対象年度

調達1

集中化及び府省要望等への対応並びに平成20年度制度

改正のためシステムの設計・改修

(7) 会議体等コミュニケーションに係る企画、開催運営、必要な調整

(1)設計・改修等実施計画の策定支援

(2)設計・改修等の工程の進捗管理

(3)テスト支援・テスト検証、ユーザ検証、負荷テストに関するもの

(4) 導入業務の管理に関するもの

(5) 各種調達の支援に関するもの

(6) 設計・改修等時における納品物の検収支援に関するもの

調達8

支援

支援

ヘルプデスク用機器

本番用機器等

各府省導入支援企画

ユーザ向け研修企画

ヘルプデスク構築準

FAQ等整備

支援

プロジェクト管理支援

(本調達)

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4.4 責任範囲

本調達の受注者は、4.2に記載した作業・支援作業に対して責任を負うものとする。 本調達の受注者は、上述した作業・支援作業それぞれを、主体的に実行すること。 本調達の受注者の作業及び支援作業が十分に行われなかったことが原因で、プロジェクト全体が遅延し

てしまった場合は、本調達の受注者が責任を負う。調達や検収作業の支援作業についても、手続きや作業

に要する時間を十分に確認し、本調達の受注者が主体となって作業を進めること。 4.5 作業の成果物(納入物品)

本調達の受注者は、「表4.5.1成果物一覧表」に記載されている書類及び同内容の電子媒体を、それ

ぞれの提出期限までに事務局が指定する場所へ提出すること。なお、内容、提出期限等については、全体

プロジェクト計画書作成時に事務局と協議の上決定すること。

表 4.5.1 成果物一覧

成果物名称 提出期限

1. プロジェクトの管理

プロジェクト計画

全体プロジェクト計画書 契約後2週間以内

個別プロジェクト計画確認報告 個別プロジェクト計画書受領後2週間以内

標準管理要領 契約後1ヶ月以内

進捗資料

全体進捗管理表 毎月1回

EVM進捗管理表隔週個別プロジェクトについては各事業者が作成する。

進捗報告書、進捗状況表 毎月1回

個別プロジェクト進捗報告書、進捗状況表 必要に応じ

会議資料

会議議事録(PJMO主催のもの) 会議開催後1週間以内

全体プロジェクト進捗報告書 会議開催前1営業日以上前

組織管理

プロジェクト組織計画 契約後2週間以内及び変更時

リスク管理

リスク管理計画 随時

品質管理

品質管理計画書、品質管理基準 契約後1ヶ月以内

テスト支援報告書 テスト実施後から1週間以内

課題管理

課題管理表 毎月1回

仕様変更管理

仕様変更管理台帳 平成21年3月31日及び平成22年3月31日

プロジェクトの評価

全体プロジェクト報告書 平成21年3月31日及び平成22年3月31日

個別プロジェクト報告書平成21年3月31日及び平成22年3月31日なお、平成21年度において完了する個別プロジェクトにおいては、平成21年3月31日までとする。

2. 各調達支援作業に係る成果物等

ハードウェア調達仕様

調達仕様書(案) 平成21年1月末まで

応札資料作成要領(案) 平成21年1月末まで

評価手順書(案)、評価項目一覧(案)、意見招請回答管理表

平成21年1月末まで

技術評価基準書(案)、技術審査資料 平成21年2月末まで

ヘルプデスク構築準備

調達仕様書(案) 平成20年8月末まで

区分

17

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5. プロジェクト管理支援の期間

5.1 プロジェクト管理支援業務の開始時期

本調達に係る契約の発効と同時に、プロジェクト管理支援業務を開始する。

5.2 プロジェクト管理支援の期間 人事・給与システムのサービスは、2009 年(平成 21 年)10 月から開始を予定しているが、府省要望等

への対応のためのシステムの設計・改修等の作業は、平成 22 年 3 月まで続く予定である。 本調達においては、「総合評価落札方式の一般競争入札」により、落札者を決定する。総合評価の際に利

用するため、平成 20 年度及び平成 21 年度の作業にかかる工数等も算定し、提案書に記載すること。

6. 契約期間等

契約締結日から平成 22 年 3 月 31 日までの契約とする。 なお、表4.3.1 の平成 20 年度の業務については、平成 21 年 3 月 31 日までの契約とする。

7. 作業条件

7.1 作業場所

プロジェクト管理支援業務の作業は、基本的に人事院内に常駐して実施することとし、作業場所として

は、人事院の執務室、会議室又は本調達の受注者先において行うこと。

7.2 電子計算機及び消耗品の使用 作業に必要な電子計算機及び消耗品は、本調達の受注者が用意すること。

7.3 守秘義務の徹底

本作業において知り得た情報は、本作業の目的以外に利用しないこと。また、本作業における資料及び

人事院からの貸与物等に関して情報の漏洩がおこらないよう保管するとともに本作業の終了時には、責任

を持って返還すること。 7.4 作業形態

作業に当たっては、人事院専任部門と常時連絡をとり、疑義ある点については協議すること。 7.5 作業報告

請負先は作業者の日報を作成し、人事院専任部門に進捗報告を適宜実施すること。

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8. 実施体制

8.1 実施体制

本調達の受注者は、本業務実施に当たってプロジェクト組織計画書を作成し、人事院専任部門の了解を

得ること。プロジェクト組織の設置に当たっては、全体を統括する責任者(以下「統括責任者」という。)

を選任するとともに、必要に応じ業務等の担当別にチーム編成を行い、チーム毎に責任者(以下「チーム

責任者」という。)を割り当てること。 これらの統括責任者及びチーム責任者は、原則として本プロジェクト管理支援業務に専念させるととも

に、人事院に常駐(以下、「専任」という。)とすること。専任が見込めない者については、専任できない

理由及び専任でなくても業務の実施が可能である理由を提案書に明記すること。 本業務の関連者は、「図8.1.1関係者関連図」のような状態を想定している。

CIO 内閣官房IT室(GPMO)

総務省

人事院

CIO補佐官

人事・給与関係業務情報システム事務局

職員福祉局電子化推進室(参事官)

導入支援・運用グループ

開発管理グループ

企画開発グループ

ハードウェア導入業者

運用サービス担当業者

設計・開発担当業者

統括グループ(人事院専任部門)

プロジェクト管理支援業者

(本調達の受注者)

ワーキング・グループ等

各府省の利用者

設計・開発業者等

人事院PMO

図 8.1.1 関係者関連図

8.2 本調達の受注者における主要担当者

本調達の受注者における主要担当者(統括責任者、チーム責任者)については、以下の要件を満たすこ

と。 (1) 統括責任者

① 主要担当者として、5 年以上のプロジェクト管理経験を有すること。 ② 大規模プロジェクト管理*の経験を有していること。

*プロジェクト期間 2 年以上及びプロジェクト全体工数が約 1000 人月以上で、複数のシステ

ム開発業者により実施されるプロジェクトのプロジェクト管理をいう。 ③ PMBOK に基づくプロジェクト管理手法について精通しているとともに、利用経験を有すること。

19

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④ EVM の手法について精通しているとともに利用経験を有すること。 ⑤ 以下の資格のいずれかを有すること

・ ITコーディネータ ・ PMP(Project Management Professional) ・ 公認情報システム監査人(CISA: Certified Information Systems Auditor) ・ 情報処理技術者試験の以下の区分

a. プロジェクトマネージャ b. システム監査技術者 c. システムアナリスト

・ 経済産業省の IT スキル基準(ITSS)に基づき、プロジェクト・マネジメント職種、IT アーキ

テクト職種、コンサルタント職種、IT スペシャリスト職種のレベル 5 以上に相当する等、相応

のプロジェクト管理能力又はシステム設計能力を有すること。

(2) チーム責任者 ① 主要担当者として、3 年以上のプロジェクト管理経験を有すること。 ② 大規模プロジェクト管理*の経験を有していること。

*プロジェクト期間 2 年以上及びプロジェクト全体工数が約 1000 人月以上で、複数のシステ

ム開発業者により実施されるプロジェクトのプロジェクト管理をいう。 ③ PMBOK に基づくプロジェクト管理手法について利用経験を有すること。 ④ EVM の手法について利用経験を有すること。 ⑤ 以下の資格のいずれかを有すること。

・ ITコーディネータ ・ PMP(Project Management Professional) ・ 公認情報システム監査人(CISA: Certified Information Systems Auditor) ・ 情報処理技術者試験の以下の区分

a. プロジェクトマネージャ b. システム監査技術者 c. システムアナリスト

・ 経済産業省の IT スキル基準(ITSS)に基づき、プロジェクト・マネジメント職種、IT アーキ

テクト職種、コンサルタント職種、IT スペシャリスト職種のレベル 5 以上に相当する等、相応

のプロジェクト管理能力又はシステム設計能力を有すること。 8.3 遵守すべき文書

本業務の実施に当たっては、次の文書に記載された事項を遵守すること。 ①「業務・システム 適化指針(ガイドライン)2006 年 3 月 31 日 各府省情報化統括責任者(CIO)

連絡会議決定」 http::/www.e-gov.go.jp/doc/scheme.html ②「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準(2008 年 2 月版[第 3 版])」 http://www.nisc.go.jp/materials/index.html ③「人事院情報セキュリティ対策基準(第 2 版)(平成 19 年 10 月 1 日)」

当該資料は、閲覧を可能とする。閲覧申請方法等については、応札資料作成要領を参照のこ

と。 8.4 セキュリティ対策

本調達の受注者は、実施体制の中に情報セキュリティ責任者を設置し、プロジェクト参画メンバーの入

退室の管理、設計・改修等に係るドキュメント類の管理等を徹底すること。また、上記にあげた文書に基

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づきセキュリティ対策を実施し、不正アクセスやコンピュータウィルス等への対策を行うとともに、緊急

時の対処方法についてもあらかじめ策定しておくこと。 本業務実施に当たっては個人情報に触れる機会が想定される。このため、参画メンバーに対しては個人

情報の取扱いを含むセキュリティ教育を実施し、情報セキュリティ保持に関する意識の徹底を図ること。

9. その他

9.1 担当者の変更

本プロジェクト管理支援業務は、人事・給与システムの設計・改修等から稼働に至るまでの一貫した作

業であることから、本調達の受注者は、原則プロジェクト完了まで継続して続けられる技術者・資格者を

担当とすること。また、選定委員会においてプレゼンテーションを行った者は、本プロジェクト管理支援

業務の実施体制における主要担当者となることを必須とする。 但し、適切な支援が期待できないと人事院が判断するような技術者・資格者については、担当者の変更

を依頼することもある。このようなケースを含む「真にやむを得ない担当者変更」等の場合は、事前に人

事院専任部門と協議して、変更の可否を確認すること。また、担当者変更の際は、人事院と協議した上で

決定した十分な引き継ぎ期間*を設けて、プロジェクト管理支援業務に影響しないよう配慮すること。 * 十分な引き継ぎ期間とは、担当者が携わっていた作業内容によるが、概ね1ヶ月以上を想定してい

る。また、引き継ぎ期間に要した追加の稼働については、受注者側が負担すること。

9.2 計画に合わせた要員の確保

人事・給与システムのプロジェクト管理支援業務は、「4.4作業スケジュール」の記載内容を円滑に履

行できるよう必要な要員を適宜配置すること。 9.3 受託制限について

事業者の選定については、一般競争により行うことが会計法上の原則であり、内外無差別、透明性、公

平性を確保することが必要である。 この観点から、業務・システム 適化指針(ガイドライン)第5別添には、 適化関係事業者に対する

委託の考え方について述べられており、まとめると表9.3.1のように整理される。 したがって、本調達のあとに実施される「府省要望等への対応のためのシステムの設計・改修業務の請

負」及び「平成 20 年度制度改正への対応業務の請負」の調達の受注者は、本調達の受注者となることは

できないため、本調達に対して応札することはできるが、改札時に受託制限を受ける可能性がある点を留

意されたい。

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表 9.3.1 受託制限のまとめ (業務・システム 適化指針(ガイドライン)説明資料に基づいて作成)

受託業務

事業者 ① ② ③ ④ ⑤

① CIO 補佐官業務又は支援スタッフ業務

の受託事業者 × × × ×

② プロジェクト管理支援業者 × × × ×

③ 設計・開発担当業者 × × ○ ○

④ 運用サービス担当業者 × × ○ ○

⑤ ハードウェア導入業者 × × ○ ○

※ 「○」は受託可能、「×」は受託不可 ※ 業務を受託した事業者と利害関係を有する事業者(親会社、子会社、同一の親会社を持

つ会社、委託先事業者)も受託不可となる。