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34133 (31) JREA 2009年 VOL. 52 No.4 マルス(MARS:Multi Access Reservation Systemの略である)とはJRの指定券をはじめ、自 由席券、乗車券、定期券、宿泊券、レンタカー券、 航空券等を取り扱う総合販売システムで、JRの駅や 旅行会社における「みどりの窓口」として親しまれ ている。 電気学会の電気技術顕彰制度「第1回電気の礎」 で「座席予約システム=マルス1 みどりの窓口の 先がけ」が選定されたこともあり、マルスの技術開 発の経過、今後の展望などについて紹介する。 キーワード:マルス、座席予約システム、みどりの窓 口、指定券 1.マルスの技術開発の経過 (1)1959(昭和34)年以前 当時、各列車の指定席は列車ごとに日付別の始発駅が 属する「指定券管理センター」で管理されていた。(写 真-1) 旅客が駅で切符の申し込みをすると、係員は電話でそ の内容を地域のセンターへ問い合わせた。これを受けて センターでは、希望の列車の指定席台帳から空き座席を 探し、見つけた座席位置を発売済とし、その座席番号を 駅窓口に回答する。係員は通知された座席番号を指定券 用紙に書き写し、旅客に手渡すという、非常に手間がか かり、また間違いが発生しやすい仕組みで対応していた。 (2)1959(昭和34)年 この年の6月に東京駅構内の東京乗車券センターに1台 のコンピュータが設置された。このコンピュータは東京、 上野、新宿、新橋、有楽町、横浜の各駅に置かれた12台 の端末装置(Z形)とオンライン結合され、ここに国鉄 (当時)初の指定券予約システム(マルス1と称した)が 誕生した。このシステムの特徴としては、ハードウェア によりロジックが組み込まれていたこと、磁気ドラムを 主体とするシステム構成であったことなどがあげられる。 (3)1964(昭和39)年 東京オリンピックの開催、東海道新幹線の開業などが 重なったこの年の2月に、自動発券機能を備えた最初の オンラインリアルタイムシステム(マルス101)が営業 を開始した。10月の東海道新幹線開業時には、端末台数 173台、収容したのは42列車、17,968座席となっていた。 このシステムの特徴としては、磁気コアメモリとトラン ジスタを使用したプログラム内蔵方式を採用したシステ ム構成であった。また、この時開発された端末装置はY 形端末と呼ばれ、「活字棒」によって列車・乗降駅を印 字する方式をとっていた。この活字棒というものは、 「はんこ」の概念を使用した大変ユニークな発想のもの であった。 (4)1964(昭和39)年以降 この時期以降を概括的に述べると、一般発売用として 座席予約システム=マルスの技術開発の 経過と今後の課題 丸山 成春 MARUYAMA Shigeharu 鉄道情報システム株式会社営業推進本部第一営業企画部担当部長 写真-1 回転台

座席予約システム=マルスの技術開発の 経過と今後の課題34135 (33) JREA 2009年 VOL.52 No.4 3.マルス501の構築 これまでのマルスの進展の中で、マルスを取り巻く情報

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34133

(31)

JREA 2009年 VOL. 52 No.4

マルス(MARS:Multi Access Reservation

Systemの略である)とはJRの指定券をはじめ、自

由席券、乗車券、定期券、宿泊券、レンタカー券、

航空券等を取り扱う総合販売システムで、JRの駅や

旅行会社における「みどりの窓口」として親しまれ

ている。

電気学会の電気技術顕彰制度「第1回電気の礎」

で「座席予約システム=マルス1 みどりの窓口の

先がけ」が選定されたこともあり、マルスの技術開

発の経過、今後の展望などについて紹介する。

キーワード:マルス、座席予約システム、みどりの窓

口、指定券

1.マルスの技術開発の経過

(1)1959(昭和34)年以前

当時、各列車の指定席は列車ごとに日付別の始発駅が

属する「指定券管理センター」で管理されていた。(写

真-1)

旅客が駅で切符の申し込みをすると、係員は電話でそ

の内容を地域のセンターへ問い合わせた。これを受けて

センターでは、希望の列車の指定席台帳から空き座席を

探し、見つけた座席位置を発売済とし、その座席番号を

駅窓口に回答する。係員は通知された座席番号を指定券

用紙に書き写し、旅客に手渡すという、非常に手間がか

かり、また間違いが発生しやすい仕組みで対応していた。

(2)1959(昭和34)年

この年の6月に東京駅構内の東京乗車券センターに1台

のコンピュータが設置された。このコンピュータは東京、

上野、新宿、新橋、有楽町、横浜の各駅に置かれた12台

の端末装置(Z形)とオンライン結合され、ここに国鉄

(当時)初の指定券予約システム(マルス1と称した)が

誕生した。このシステムの特徴としては、ハードウェア

によりロジックが組み込まれていたこと、磁気ドラムを

主体とするシステム構成であったことなどがあげられる。

(3)1964(昭和39)年

東京オリンピックの開催、東海道新幹線の開業などが

重なったこの年の2月に、自動発券機能を備えた最初の

オンラインリアルタイムシステム(マルス101)が営業

を開始した。10月の東海道新幹線開業時には、端末台数

173台、収容したのは42列車、17,968座席となっていた。

このシステムの特徴としては、磁気コアメモリとトラン

ジスタを使用したプログラム内蔵方式を採用したシステ

ム構成であった。また、この時開発された端末装置はY

形端末と呼ばれ、「活字棒」によって列車・乗降駅を印

字する方式をとっていた。この活字棒というものは、

「はんこ」の概念を使用した大変ユニークな発想のもの

であった。

(4)1964(昭和39)年以降

この時期以降を概括的に述べると、一般発売用として

座席予約システム=マルスの技術開発の経過と今後の課題

特 集 旅 客 サ ー ビ ス

丸山 成春MARUYAMA Shigeharu

鉄道情報システム株式会社営業推進本部第一営業企画部担当部長 写真-1 回転台

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(32)

34134 JREA 2009年 VOL. 52 No.4

はマルス102、103、104そして105へと発展してい

った。

マルス105は1972(昭和47)年にマルチ・プロセ

ッサ構成の中央装置によりオンライン処理を行う

高速・大容量のシステムとして完成し、新幹線網

の拡大に対応して収容列車は1,415本、座席数は

523,332座席、端末台数は1,300台となった。また、

端末装置としてはN形端末が開発された。

また、団体発売用としてはマルス201、202が、

電話予約用(プッシュホンからの予約)としては

マルス150が生まれた。

(5)1985(昭和60)年

これまでの一般発売用の100系、団体発売用の

200系、電話予約用の150系を統合して、「旅客販売

総合システム」としてのマルス301が3月に稼動開

始した。これで、指定券だけでなくほとんど全て

の乗車券類を発売できるようになり、その発券ス

ピードの高速化も実現した。

2.JR発足後のマルスの歩み

(1)背景

1987(昭和62)年4月の国鉄改革後のJR各社は、

サービスの向上、新旅行商品の創出、スピードアッ

プ、フリークエンシーアップ、新幹線の開業、新型

車両の投入等により旅行需要の喚起に全力投球を

行ってきた。JR発足後の主な出来事を図-1に示す。

(2)マルスの増強

既に稼動したマルス301について、JR各社の営業

動向等に対応し、

① 販売窓口業務機能の増強

② 取り扱い商品の拡大

③ 販売端末台数の拡大

のために、ハードウェア・ソフトウェア等のシス

テム増強を継続的に実施してきた。その結果、ほ

ぼあらゆる種類の券種の発売が可能となり、また

自動改札の進展に合わせた磁気化券等による業務

の自動化、省力化が可能となり、大量・高速発売

の強力な販売基盤として、JR各社の営業施策の遂

行をささえる役割りを果たしてきた。1993(平成5)

年にはマルス301を中央装置増強などにより、マル

ス305に更新した。機能増強内容について図-2に

示す。

(3)端末・ネットワークの発展

マルスのサービスをより効果的なものとするため、各

種の端末装置と連動させ、窓口業務を支援してきた。ま

た、ネットワークとしてもパケット網、フレームリレー

網、IP網など高速・大容量の通信サービスを利用してき

た。図-3にMR、MV端末の変遷を、各々の端末概観を

写真-2、写真-3に示す。

昭和 62 63

平成 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ~ MARS 301 MARS 305 MARS 501

九州新幹線開業 [ ‘ 04 ] ▲

▲ 青函 トンネル 、 瀬戸大橋線開業 [ ] ‘ 88

▲ 東北 ・ 上越新幹線東京乗り入れ [ ‘ 91 ]

▲ 「 のぞみ 」 登場 [ ‘ 92 ]

▲ 山形新幹線開業 [ ‘ 92 ]

▲ JR 三島会社運賃改定 [ ‘ 96 ]

▲ 秋田新幹線開業 [ ‘ 97 ]

▲ 長野新幹線開業 [ ‘ 97 ]

東北新幹線八戸延伸 [ ‘ 02 ] ▲

▲ JR 各社発足 [ ‘ 87 ]

図-1 主な出来事

昭和 62 63

平成 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ~ MARS 301 MARS 305

▲ 中長距離券自動改札対応 [ ‘ 95 ]

▲ 特企券取扱拡大 [ ‘ 90 ]

▲ 航空会社 システム (ANA/JAS) 結合開始 [ ‘ 89 ]

▲ 旅行業 システム 結合開始 [ ‘ 89 ]

▲ 旅館 ・ ホテル 券 ( 共同在庫 )[ ‘ 92 ]

▲ パソコン 通信 ( PC-Station) で 特急列車予約 [ ‘ 89 ]

▲ 一般 クレジットカード 取り扱い [ ‘ 91 ]

▲ 顧客操作型端末稼動開始 [ ‘ 94 ]

▲ 新幹線定期券 [ ‘ 93 ] ▲ 異区間指定券 [ ‘ 98 ] ▲ イベント 券 [ ‘ 87 ]

▲ IC 定期券 [ ‘ 01 ] ▲ 任意乗継 [ ‘ 96 ]

▲ 英語表記 [ ‘ 97 ]

▲ CyberStationサービス 開始 [ ‘ 97 ]

▲ 控除 / 払い戻し操作 の システム 化 [ ‘ 88 ] ▲ C/S による 情報提 供開始 [ ‘ 96 ]

[ データウェアハウス 使用開始 ‘ 03 ] ▲

図-2 機能増強内容

昭和 62 63

平成 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ~

MARS 301 MARS 305 MARS 501

係 員 操 作 型 端 末

顧 客 操 作 型 端 末

L Ⅰ

L Ⅱ

MR- 1 / 2

MR- 10

MR- 20

MR- 30

MV-S

MV- 1

MV- 10

MV- 30

MV- 40

図-3 MR、MV端末の変遷

写真-2 MR-30形端末 写真-3 MV-30形端末

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3.マルス501の構築

これまでのマルスの進展の中で、マルスを取り巻く情報

通信技術の急速な発展などの環境の変化が生じてきた。

これらに対応して、JR各社の施策展開をよりスムーズ

にすすめられるよう、マルスも論理的各社マルスの実現、

システム運営コストの低減を目標としてダウンサイジン

グ等を行って、2001(平成13)年から2003(平成15)年

度にかけシステム構造改良、システム機能の充実を骨子

としてマルス501の構築に取り組み、完成させた。

(1)システム構成

システム構成としては、メインフレームとサーバの分

散化構成となっている。(図-4)

(2)主な機能

① サービス概要

現在では、JR各社/旅客会社の窓口で扱う乗車券類の

ほとんど全てを取り扱い、かつ関係システムとの接続に

より、旅館・ホテル券、レンタカー券、航空券等の旅行

商品も販売している。表-1にサービスの概要を示す。

マルスでは表-1に示す取り扱い量がある。また、季

節によって波動がある他、最繁忙時期の10時には1ヶ月

前発売のコールがあり、約250コール/秒にも耐えられ

る設計となっており、その際の応答時間も約6秒程度と

なっている。

マルスから発券している各種券片のうち、乗車券、定

期券、特急券の例を図-5に示す。サイズとしては自動

改札を通してチェックすることができるよう、ほとんど

の券片が横幅85mmの磁気エンコードされた券に統一さ

れている。

CARDNET

CAFIS

提携クレジット会社

JCOS JR宿泊共同在庫管理システム

各航空会社システム 日本航空(JAL) 全日本空輸(ANA)

各旅行会社システム

ジェイティービー(JTB) 日本旅行(NTA) 近畿日本ツーリスト(KNT) トップツアー(TTC) 農協観光(CTS)

JR旅行業システム JR東日本旅行業 JR東海旅行業

JERRS日本駅レンタカー予約システム

JR - NETIP網 / FR/PT網

UNIX/PCサーバ

販売/案内業務 FCMS

TKMS

TIMS

STCS

TRPS

端 末 管 理 PTMS

PRMS

CTMS 情 報 提 供 JNMS

DWHS

ODMS

運用・監視 MOPS

MJSS

MICS

MSSS

MBDS データ手配/管理

TDMS

TKTS

DTMS

DEMS

CCS SRS DMS

AP8000×2台

PGS

RSS

ERCS

ETS

CS

JR 北 海 道

JR 東 海

JR 四 国

管理端末

列車データ手配

座席発売保留・解除

契約情報作成

列車空席表示

発売状況出力

JR各本・支社

MR形端末

みどりの窓口

MV形端末 MD形端末

JR車掌区

本日乗務列車内発売席確保

DP端末

オフィス・家庭

プッシュホン予約

電話

パソコン

ARS 音声応答システム

JR CYBER STATION

無線通信網

JR列車内

車内携帯端末

新幹線運転状況照会 列車空席情報照会 等

MARS501

JR 東 日 本

JR 西 日 本

JR 九 州

図-4 マルス501システム構成

接続端末数 約 9 , 000 台

取り扱い券種 指定券 旅館 ・ ホテル券 自由席券 レンタカー券 乗車券 イベント券 定期券 航空券 特別企画乗車券 等

在庫数 約 100 万座席

1 日平均 の 取り扱い量

発券枚数 : 約 160 万枚 発売金額 : 約 70 億円 コール 数 : 約 370 万 コール

表-1 マルス501サービス概要

(a)乗車券 (b)定期券

(c)特急券 (d)特別企画乗車券

図-5 取り扱い券片例

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② 販売/案内業務機能

システムの中核をなす列車在庫管理機能は従来どおり

メインフレーム上のSRS(在庫管理サブシステム)が処

理を行い、頻繁に照会要求が行われる空席表示端末等か

らの要求についてはUNIXサーバ上に新たに構築した

TIMS(列車案内管理サーバ)が処理を行うことで、負

荷分散を図っている。

マルス305でCCS(通信制御サブシステム)に構築さ

れていた運賃料金計算機能は、特企券を専門に扱う

TKMS(特企券発売管理サーバ)と特企券以外のすべて

を扱うFCMS(運賃料金計算サーバ)に分割され、いず

れもUNIXサーバ上で処理している。

同じくCCSに構築されていた端末管理機能は、5台の

UNIXサーバによるロードシェア構成となっている。こ

れによりシステム障害時の影響範囲を最小限にとどめつ

つ迅速な復旧が可能となっているほか、将来の端末増へ

の対応も可能としている。また、アプリケーション構造

についても改良を行い、将来見込まれる機能拡張に対す

る柔軟な対応を可能としている。

③ 情報提供機能

マルスでは、従来から発売実績等の情報を帳票ならび

にデータの形でJR各社に対して提供している。マルス

501において新規に構築されたデータウェアハウスシス

テムならびにディレイドオンライン機能(発券業務に影

響を与えないよう、時間差を持たせてバッチ業務を実行

する機能)により、これまで不可能であった当日中の指

定券の発売実績確認や任意条件による情報検索(自由検

索)を、JR各社に設置された管理端末等から行うことが

可能となっている。

④ データ手配/管理機能

マルス501の構築にあわせてWeb技術を用いたシステ

ムへとリニューアルされた列車データ手配機能では、列

車手配に関する機能の一部をJR各社の管理端末から直接

取り扱うことが可能となっているほか、保留/保留解除

に関する詳細情報を自由に閲覧することが可能である。

(3)システムの特長

メインフレーム上の各サブシステムは、一つの物理

CPUを論理的に複数のCPUとして使用している。この分

割された論理CPUをLPAR(Logical PARtition)と呼ぶ

が、分割された各LPARは独立して動作し、他のLPAR

に影響を与えないようになっている。

また、各サブシステムはその業務内容に応じてホット

スタンバイ/コールドスタンバイ/ロードシェア方式に

よる高信頼度構成を採用している(表-2)。

4.今後の課題

現時点で取り組んでいる事柄も含め、今後の課題とし

ては、以下のような項目が挙げられる。

(1)安定稼働の継続的確保

社会インフラとなっている現状、あるいは窓口販売に

加え、PC・携帯電話などからのトラフィックなどが増

加しているため、必要性能確保および適切なトラフィッ

ク制御などを行い、継続的に安定したサービスを提供し

続けていく必要がある。

(2)効率的システム運営

ソフトウェアの生産性向上を図るとともに、多くのシ

ステム切り替え等を問題なくすすめていくため、システ

ム全般についてシステム構成の見直しを継続的にすすめ

ていく必要がある。また、障害を発生させないための試

験環境の更なる整備等をすすめていきたい。

(3)付加価値の向上

座席予約システムの基本的な機能に加え、関連する運

行管理システム、収入管理システムなどと有機的に連携

し、今まで以上に価値向上させた情報提供などをすすめ

ていきたい。

ホットスタ

ンバイ

本番系 とは 別 の 装置 に 待機系 を 常時 ス タンバイ させ 、 本番系 に 異常 が 発生 し サー ビス の 提供 ができなくなった 時 に 自動的 に 待機系 が サービス を 提供 する 方式 。 SRS等迅速 な 障害復旧 が 必要 な システム で 採用 されている 。

コールドス

タンバイ

本番系 とは 別 の 装置 に 予備系 を 定義 し 、 本番系 に 異常 が 発生 した 時 に 手動 で 切り 替えを行う方式。 予備系 は 通常時 は 開発環境等 として 使

用 する 。 比較的復旧時間 に 余裕 がある シス テム で 採用 されている 。

ロードシェ

複数 の 装置 が 常時本番系 として 稼働 し 、 一部 の 装置 に 異常 が 発生 した 時 には 残 り の 装置 が サービス を 提供 する 方式 。 端末管理系 や 管理業務系 の アプリケー

ションサーバ 等 、 通常 から 負荷分散 を 行 っ ている サーバ 系 システム で 採用 されてい る 。

表-2 高信頼度構成の種類