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JA全農JA全農 食育プロジェクト食育プロジェクト
畑でイネができるの?
はじめに
食(しょく)について学習しましょう。
作物のことを学びましょう。
作物を育て、食べてみましょう。
今回は、陸稲(おかぼ)を作ることで、食について学びましょう。
Q. 陸稲(おかぼ)ってなんですか?
A.田んぼではなく畑で栽培(さいばい)するイネで「おかぼ」といわれます。
おかぼは、病気などに強く、育てるのに
手間のかからないイネです。
「りくとう」とも言います。
いきなり質問!
おか⇒陸のことぼ⇒穂のこと(稲穂=いなほ)
Q.どんなイネがあるのですか
A.お米をとるイネには、
○水田に田植えをする「水稲(すいとう)」
○畑でも栽培できる「陸稲(おかぼ)」
という2種類があります。
いきなり質問!
では、その「イネ」について…こんなこと知ってます?
~イネの栽培の歴史~
縄文時代
弥生時代
(今から13000年から2400年前ごろ)
(今から2400年から1800年前ごろ)
狩り、採取の時代
稲作のはじまり
稲作のはじまり(縄文時代の中ごろ)
狩り、採取の時代
縄文時代の中頃(今から約6千年前)から稲作があった!
これまでは、 今では
岡山県朝寝鼻貝塚から稲の化石が発見された。
じょうもんじだい
ちょっと高度な話題
イネの起源① イネの種類
熱帯アジアの島々の山岳地帯
穂が大きく、穂数は少ない。
今の陸稲の祖先
熱帯
ジャポニカジャバニカ
日本を含む北東アジア
米粒は短く、炊くと
粘る。
今の水稲の祖先
温帯
ジャポニカジャポニカ
米粒は長く、炊いても粘らない
特徴
熱帯アジア、インド亜大陸
主な分布域
インディカインディカ
別名名前
こめつぶのかたちを
くらべてみてね。
ちょっと高度な話題
イネの起源②
イネはどこから来たのかな?
朝鮮半島ルート
中国ルート
東南アジアルート
ジャバニカ
ジャポニカ
ジャポニカ
ここがJapan(日本)
ちょっと高度な話題
イネの起源③イネ作りのはじめのころ
熱帯ジャポニカという、乾燥に強いイネ(オカボの祖先)が栽培されていたらしい
田舎館村垂柳遺跡(青森県)
弥生人の足跡
この遺跡の中で、日本最古の熱帯ジャポニカの炭化米が出土したんだって!
いせき
たんかまい しゅつど
ちょっと高度な話題
イネの起源④現代は?
中国や朝鮮半島から入ってきた温帯ジャポニカが残った。
東南アジアから日本に入った熱帯ジャポニカが、陸稲(おかぼ)になったと考えられる。
水を引いて田んぼを作る技術が進み、また、水稲はおいしいのでたくさん作られるようになった。
昔は水田を作るのがたいへんだったので陸稲が多く作られた。でも、今はおかきなどの加工品の原料として作られている。
水田で作る品種 畑で作る品種
水稲と陸稲のちがい
田んぼではなく畑で作ります
田んぼで作る稲の品種とは違います
水稲=うるち米※1が多い
陸稲=糯(もち)※2
陸稲は、おかき(おせんべい)などに使うことが多い。
※1 うるち米=ごはんに炊くふつうのお米
※2 糯(もち)=ねばり気がつよく、ついてもちにすることができるもの。
すいとう おかぼ
「コシヒカリ」「あきたこまち」などの水稲の品種は、水が大好
きなんだ
なぜ陸稲(おかぼ)をつくるのか
自分の手で作物に触れ、育ったものを食べることで食の重要さを知って欲しい。
まず作って食べてみることが大切なので手がかからない作物を選びました。
陸稲を作ることで、縄文時代の農業体験をしてみよう。
どんなふうに育てるの?①
場所:営農・技術センター内部の畑
面積:約2アール
栽培する品種:• 陸稲(おかぼ)「ゆめのはたもち」
時期:栽培時期平成17年5月~10月精米・もちつき 11月ごろ
どんなふうに育つのかな?おかぼ(陸稲)の生長
時期 11月10月9月8月7月6月5月関東
主な仕事
イネの生育
☆種まき
除草剤まき
防除(農薬まき)
草が生えたときは
追肥
☆収穫・脱穀
種まき 芽が出る 成熟
発芽 生長 出穂・開花 みのり
☆もちつき大会!
※今回は肥料はすでに入れてあります。10アール当たり10kg。
穂が出る
畑をおこし、ならす
株がふえる
肥料を入れる
草とり
病気・害虫の
精米
畑の準備①草刈りをしておきましょう。
草かり機
畑の準備②耕うん機ではたけを起こし、平らにならします。
耕うん機
畑の準備③耕うん機ではたけを起こし、平らにならします。
は種:たね(種)をまきます
2cmぐらい
幅5cmぐらいのみぞをほり、2cmぐらいの深さのところに種をまきます。その後、土をかぶせます。
5月上旬
5cmぐらい
生育:大きく生長しはじめます
5月下旬
GUNGUN
GUNGUN
GUNGUN
GUNGUN
6月~7月ごろ
ニョキニョキ
ニョキニョキ
ニョキニョキ
ニョキニョキ
ニョキニョキはじめは1本だけでしたが、たくさん分かれて茎の数が多くなります。
分げつ:根もとから茎が分かれて株がふえてきます。
出穂:穂が出ます。8月~9月ごろ
穂についている小さな実のようなものがお米です。
シャキーン!
!
シャキーン!
! シャキーン!!
稲刈り
収穫のこと
果物のように実をひとつひとつとるのではなく、稲穂(いなほ)ごと刈り取ります。
10月~11月ごろ
鎌(かま)で稲の根元から、刈り取ります。
KIRA
KIRA
KIRA
KIRA
わしは取り扱い注意なのじゃ!
施肥(せひ)
肥料=植物の栄養となるもの。
本来、土の中にある栄養をもっと強化して植物に与えることで丈夫に育てる。
栄養(チッソ、リン酸、カリなど)がかたよると、作物が丈夫に育たない。
ことばの説明
農薬散布
無農薬栽培は大変!(害虫は植物が大好きだから)使わないで作ると、食べられたり、病気になります。
農薬=危険 ではありません!!
試験などをして安全に使える量が決まっ
ています。これを必ず守ることで安心な作物が作れます。
ことばの説明
ニカメイチュウ、
もんがれ病
手間がかからないとは言っても、病気になることもある…。
脱穀(だっこく)
刈り取った稲穂から籾(もみ)をはずします。
籾(もみ)とは、殻(から)に入ったお米のことです。
ことばの説明
脱穀(だっこく)=殻(から)を脱ぐ 脱穀機
籾(もみ)すり
籾をはずすしてお米(玄米)にすること。
ことばの説明
どうやってはずすのかな?籾すり機
精米(せいまい)
玄米の表面にあるぬかをとって食べれるような米にする作業です。
ことばの説明
精米機
ごはんの栄養を知ろう!!
食べる前に!
ジャガイモ
小3個
キャベツの葉
大1枚
ほうれん草の葉
1̃2枚
クロワッサン
1̃1個半
牛乳
111ml
セロリ
30g(1/3本)
エネルギー 252kcal炭水化物 55.7g脂質 0.5gタンパク質 3.8gカルシウム 3㎎マグネシウム 7mgビタミンB1 0.03mgビタミンB2 0.01mg食物せんい 0.45g鉄分 0.15g
資料:科学技術庁資源調査会「五訂日本食品標準成分表」
もちつき!!
お米⇒蒸す⇒つく⇒一口サイズ⇒食べる⇒おいしい(*^_^*)
みんなでもちつきをして、食べてみましょう。
ことばの説明
むす
くろうして自分たちで育ててみると、つくった人の大変さや、たべもののありがたさがわかるかも。