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Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214 Text Part Number: OL-215152-01-J

Cisco Virtualization Experience Client...Cisco Virtualization Experience Client (VXC)2112 および 2212 は、ワークステーション クラスの仮 想化クライアントであり、WTOS

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Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

Text Part Number: OL-215152-01-J

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【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意

(www.cisco.com/jp/go/safety_warning/)をご確認ください。

本書は、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報

につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあ

り、リンク先のページが移動 / 変更されている場合がありますこと

をご了承ください。

あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サ

イトのドキュメントを参照ください。

また、契約等の記述については、弊社販売パートナー、または、弊

社担当者にご確認ください。

このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、および推奨事項

は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。このマニュアルに記載されている製品の使用は、すべ

てユーザ側の責任になります。

対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。添付されていない場合には、代理店にご連絡ください。

The Cisco implementation of TCP header compression is an adaptation of a program developed by the University of California, Berkeley (UCB) as part of UCB's publicdomain version of the UNIX operating system. All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University of California.

ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されます。シスコおよび

これら各社は、商品性の保証、特定目的への準拠の保証、および権利を侵害しないことに関する保証、あるいは取引過程、使用、取引慣行によって発生する保証をはじめ

とする、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。

いかなる場合においても、シスコおよびその供給者は、このマニュアルの使用または使用できないことによって発生する利益の損失やデータの損傷をはじめとする、間接

的、派生的、偶発的、あるいは特殊な損害について、あらゆる可能性がシスコまたはその供給者に知らされていても、それらに対する責任を一切負わないものとします。

Cisco and the Cisco logo are trademarks or registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the U.S. and other countries. To view a list of Cisco trademarks, go to thisURL: www.cisco.com/go/trademarks. Third-party trademarks mentioned are the property of their respective owners. The use of the word partner does not imply a partnershiprelationship between Cisco and any other company. (1110R)

このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、ネットワー

ク トポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際のアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意図的なも

のではなく、偶然の一致によるものです。

Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214Copyright © 2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.

Copyright © 2011–2012, シスコシステムズ合同会社 .All rights reserved.

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iiiCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

C O N T E N T S

はじめに vii

概要 vii

対象読者 vii

マニュアルの構成 vii

関連資料 viii

マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート viii

表記法 viii

C H A P T E R 1 スタートアップ ガイド 1-1

リモート サーバへの接続 1-1

中央設定 1-1

手動接続 1-1

手動接続の手順 1-2

デスクトップの使用 1-4

ゼロ クライアントのロック 1-6

ログオフとシャットダウン 1-6

C H A P T E R 2 機能 2-1

[Login] ダイアログボックスの機能 2-1

システム情報へのアクセス 2-2

手動によるグローバル接続設定 2-2

[Session] タブ 2-3

[ICA] タブ 2-4

[RDP] タブ 2-4

その他の Cisco VXC デスクトップ機能 2-5

Cisco VXC インタラクティブ デスクトップのガイドライン 2-5

Cisco VXC ツールバー 2-6

接続のリスト 2-6

その他のクラシック デスクトップ機能 2-7

クラシック インタラクティブ デスクトップのガイドライン 2-8

ショートカット メニュー 2-8

デスクトップ メニュー 2-9

Connect Manager 2-10

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Contents

ivCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

C H A P T E R 3 接続オプションの設定 3-1

Network Setup 3-2

[General] タブ 3-3

[Name Servers] タブ 3-4

[Options] タブ 3-5

[Security] タブ 3-6

Remote Connections 3-7

[Broker Setup] タブ 3-7

[Visual Experience] タブ 3-9

[General Options] タブ 3-10

Central Configuration 3-10

ICA および RDP 接続の詳細 3-11

ICA 接続の設定 3-12

[Connection] タブ 3-12

[Logon] タブ 3-15

[Options] タブ 3-16

RDP 接続の設定 3-17

[Connection] タブ 3-17

[Logon] タブ 3-19

[Options] タブ 3-20

C H A P T E R 4 ローカル設定オプションの設定 4-1

System Preference 4-2

[General] タブ 4-3

[Time/Date] タブ 4-4

[Custom Info] タブ 4-5

表示 4-5

[General] タブ 4-6

[Dual Head] タブ 4-7

ペリフェラル 4-8

[Keyboard] タブ 4-8

[Mouse] タブ 4-10

[Volume] タブ 4-10

[Serial] タブ 4-11

[Touch Screen] タブ 4-11

プリンタ 4-12

[Ports] タブ 4-12

[LDPs] タブ 4-13

[SMBs] タブ 4-14

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Contents

vCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

[Options] タブ 4-15

[Help] タブ 4-15

LPD サービスの設定 4-16

Windows NT4 サーバの設定 4-16

Windows 2003/2008 サーバのセットアップ 4-17

C H A P T E R 5 診断の実行 5-1

System Tools 5-2

Network Tools 5-2

ping の使用 5-3

トレース ルートの使用 5-4

A P P E N D I X A 中央設定:更新と設定の自動化 A-1

ネットワーク サービスの設定方法について A-1

DHCP サーバおよび FTP サーバが使用可能な場合 A-2

FTP サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可) A-3

DHCP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合 A-4

仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可) A-4

FTP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用不可の場合(スタンドアロン ユーザ

または PNAgent/PNLite 専用ユーザ) A-5

ネットワーク サービスの設定 A-6

FTP サーバの設定 A-7

仮想デスクトップ インフラストラクチャ サーバの設定 A-9

XenDesktop サポートの設定 A-10

DHCP(DHCP オプション)の設定 A-10

DNS の設定 A-15

WINS の設定 A-15

Cisco VXC Manager サーバの設定 A-15

LAN によるトランスポート層セキュリティ(TLS)接続の設定 A-16

セッション サービスの設定 A-16

Virtual Desktop Accelerator ソフトウェアについて A-17

ICA セッション サービスの設定 A-18

PNAgent/PNLite インストールのガイドライン A-18

RDP セッション サービスの設定 A-19

A P P E N D I X B リモート システム管理 B-1

Cisco VXC Manager Software を使用したリモート管理 B-1

ソフトウェアの更新 B-1

アイコンおよびロゴの管理 B-2

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Contents

viCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

システム ロックダウン動作とその使用について B-3

A P P E N D I X C ローカル システム管理 C-1

G キー リセットを使用した工場出荷時のデフォルト設定へのリセット C-1

シャットダウン リセットを使用した工場出荷時のデフォルト設定へのリセット C-1

V キー リセットを使用したディスプレイ設定のリセット C-2

ゼロ クライアントの BIOS 設定へのアクセス C-2

[Disabled Network Setup] ダイアログボックスの有効化 C-2

ThinPrint の設定 C-3

A P P E N D I X D HTTPS/SSL Web サーバの設定 D-1

SSL 機能を持つ初期 Windows 2003 Server または Windows XP SP2 の作成 D-1

Windows 2003 または Windows 2008 Web サーバの設定 D-2

前提条件 D-2

Web サーバの MIME タイプの設定 D-2

Web サーバのディレクトリ構造の設定 D-2

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て D-3

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て:方法 1 D-3

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て:方法 2 D-3

A P P E N D I X E Cisco Virtualization Experience Client の電源に関する考慮事項 E-1

Cisco VXC 2112 取付型の電源サポート E-1

Cisco VXC 2212 スタンドアロン型の電源サポート E-2

Cisco VXC 2212、スタンドアロン型ベースの LED 動作 E-3

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viiCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

はじめに

概要Cisco Virtualization Experience Client(VXC)2112 および 2212 は、ワークステーション クラスの仮

想化クライアントであり、WTOS ファームウェアを実行し、Independent Computing Architecture(ICA)および Remote Desktop Protocol(RDP)で使用できます。ICA および RDP プロトコルは標準 IP ネットワーク経由で一元化されたホスト サーバからユーザ デスクトップを提供することで、ローカ

ルで使用しているかのように、アプリケーションとデスクトップ周辺機器を使用できるように設計され

ています。

Cisco VXC 2112 および Cisco VXC 2212 は高度に 適化されたゼロ クライアントであり、Citrix イン

フラストラクチャによってホストされているマシンで使用可能なアプリケーション、ファイル、および

ネットワーク リソースへの超高速アクセスを提供します。WTOS は Cisco VXC エンジンを使用して、

ウイルスやマルウェアから保護するためのローカル アンチウィルス ソフトウェアやファイアウォール

を必要としない、ゼロ クライアントとほぼ同等の保護された管理コアを提供します。

エンタープライズ ネットワークで利用可能なセッションとネットワーク サービスには、エンタープラ

イズ ネットワーク、ダイレクト イントラネット接続、または Citrix からの保護されたゲートウェイを

使用してリモート ロケーションからアクセスできます。

対象読者このマニュアルは、WTOS を実行している Cisco VXC の管理者を対象にしています。WTOS 環境の設

計および管理に役立つ情報や詳細なシステム設定を提供します。

マニュアルの構成このマニュアルは、次の表に示すように構成されています。

章 説明

第 1 章「スタートアップ ガイド」 作業を開始するための情報が記載されています

第 2 章「機能」 主な機能と、それらの設定方法について説明し

ます

第 3 章「接続オプションの設定」 クライアントをネットワークに接続する方法に

ついて説明します

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viiiCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

はじめに

関連資料詳細については、次の URL にあるマニュアルを参照してください。

Cisco Virtualization Experience Client 2000 シリーズ

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11499/tsd_products_support_series_home.html

Cisco Virtualization Experience Client Managerhttp://www.cisco.com/en/US/products/ps11582/tsd_products_support_series_home.html

マニュアルの入手方法およびテクニカル サポートマニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新

される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂

版の技術マニュアルの一覧も示されています。

http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html

『What's New in Cisco Product Documentation』は Really Simple Syndication(RSS)フィードとして

購読できます。また、リーダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信さ

れるように設定することもできます。RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バー

ジョン 2.0 をサポートしています。

表記法このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。

第 4 章「ローカル設定オプションの設定」 クライアントのローカル オプションを設定す

る方法について説明します

第 5 章「診断の実行」 クライアントの問題を診断する方法について説

明します

付録 A「中央設定:更新と設定の自動化」 クライアントの設定と更新を自動化する方法に

ついて説明します

付録 B「リモート システム管理」 リモート システムの管理について説明します

付録 C「ローカル システム管理」 クライアント(ローカル)の管理について説明

します

付録 D「HTTPS/SSL Web サーバの設定」 Web サーバのセットアップ方法について説明

します

付録 E「Cisco Virtualization Experience Client の電

源に関する考慮事項」

Cisco VXC の Power over Ethernet(PoE)サ

ポートについて説明します

章 説明

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ixCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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はじめに

(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。

注意 「要注意」の意味です。機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されていま

す。

警告は、次のように表しています。

表記法 説明

太字 コマンドおよびキーワードは太字で示しています。

イタリック体フォント ユーザが値を指定する引数は、イタリック体で示しています。

[ ] 角カッコの中の要素は、省略可能です。

{ x | y | z } 必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコで囲み、縦棒で区

切って示しています。

[ x | y | z ] どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦棒で区切って示して

います。

string 引用符を付けない一組の文字。string の前後には引用符を使用しません。引用符を使用する

と、その引用符も含めて string とみなされます。

screen フォント システムが表示する端末セッションおよび情報は、screen フォントで示しています。

太字の screen フォント ユーザが入力しなければならない情報は、太字の screen フォントで示しています。

イタリック体の screen フォント

ユーザが値を指定する引数は、イタリック体の screen フォントで示しています。

^ ^ 記号は、Ctrl キーを表します。たとえば、画面に表示される ^D というキーの組み合わせ

は、Ctrl キーを押しながら D キーを押すことを意味します。

< > パスワードのように出力されない文字は、山カッコ(< >)で囲んで示しています。

警告 安全上の重要事項

「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。警告文 1071

これらの注意事項を保管しておいてください。

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xCisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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はじめに

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C H A P T E R

1-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

1スタートアップ ガイド

WTOS は、INI ファイルを使用して中央から管理および設定するよう設計されていますが、基本的な接

続のニーズに対しては、中央設定のない環境でも使用できます。通常は、中央設定を使用して、更新と

指定したデフォルト設定を WTOS 環境内のすべての Cisco VXC Clients(ゼロ クライアント)に自動

的にプッシュできるようにすることを推奨します。

この章は、次の項で構成されています。

• 「リモート サーバへの接続」(P.1-1)

• 「デスクトップの使用」(P.1-4)

• 「ゼロ クライアントのロック」(P.1-6)

• 「ログオフとシャットダウン」(P.1-6)

リモート サーバへの接続

中央設定

自動検出するように設定すると(INI ファイルを使用:『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照)、ゼロ クライアントはブートアップ プロセスに設定された

リモート サービスを自動的に検出し、接続します。

電源ボタンを押すだけでゼロ クライアントがオンになり、[Login] ダイアログ ボックスが表示されま

す。ユーザ名、パスワード、およびドメインを入力してから、[Login] をクリックします。認証に成功

すると、使用可能な接続が表示されます。

ゼロ クライアントは INI の下位互換性を保つため、デフォルトで [Classic Desktop] に設定されますが、

INI ファイルで SysMode=VDI パラメータを使用するか、ダイアログ ボックスでデスクトップ オプ

ションを選択することで、ゼロ クライアントで Cisco VXC デスクトップが表示されるように設定でき

ます(「デスクトップの使用」(P.1-4)を参照)。

手動接続

中央設定用にまだセットアップしていない場合は、Cisco VXC ツールバーが表示されます。ここで、

ログインする前に、[Remote Connections] ダイアログ ボックスを使用して初期サーバ接続を設定でき

ます。「手動接続の手順」(P.1-2)を参照してください。

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1-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

第 1 章 スタートアップ ガイド

リモート サーバへの接続

図 1-1 手動接続

この手動設定を行う必要があるのは 1 回だけ(または、リブートして工場出荷時のデフォルトに戻した

後だけ)です。ゼロ クライアントがサーバの場所を認識すると、その後ゼロ クライアントを起動した

ときに、ログインのためサーバに自動的に接続するようになります。ご使用の環境で導入の準備が整っ

たことを確認した後、中央設定用に INI ファイルを作成できます。

手動接続の手順

Cisco VXC クライアントにログインするために必要な具体的な手順や情報については、システム管理

者に確認してください。

Citrix Virtual Machine(VM)にログインするための標準的な方法の 1 つは、[Remote Connections] をクリックして [Citrix Xen] を選択し、Cisco VXC クライアントを再起動してから、ログイン クレデン

シャルを入力することです。ただし、システム管理者が別の手順を用意していることもあります。

手順

ステップ 1 Cisco VXC ツールバーの [System Settings] アイコン をクリックして [System Settings] メニュー

を開き、[Remote Connections] をクリックして、[Remote Connections] ダイアログ ボックスを開きま

す。

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1-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 1 章 スタートアップ ガイド

リモート サーバへの接続

ステップ 2 [Remote Connections] ダイアログ ボックスの [Broker Setup] タブを使用して、次のいずれかの接続を

設定します。

• ICA または RDP 接続([None] を選択し、[ICA] または [RDP] を選択して、[Configure Connection] をクリックし、ウィザードの指示に従います)

• 特定のブローカ サーバ接続([Other]、[Citrix Xen]、または [VMware View] を選択してから、

[Broker Server] フィールドにサーバの IP アドレスを入力します)

(注) 詳細については、「Remote Connections」(P.3-7)を参照してください。

ステップ 3 [OK] をクリックしてから、Cisco VXC ツールバーの [Shutdown] アイコン をクリックして [Shutdown] ダイアログを開き、それを使用してゼロ クライアントを再起動します。

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1-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

第 1 章 スタートアップ ガイド

デスクトップの使用

• (ICA または RDP 接続の場合)ゼロ クライアントを再起動した後、Cisco VXC ツールバーの

[Home] アイコン をクリックして使用可能な接続のリストを開き、作成した ICA または RDP

接続をクリックしてログインします。

• (特定のブローカ サーバ接続の場合)ゼロ クライアントを再起動すると、サーバの [Login] ダイア

ログが表示されます。

図 1-2 ログイン

ステップ 4 [User Name]、[Password]、および [Domain] を入力して、[Login] をクリックします。

認証に成功したら、Cisco VXC ツールバーに、ブローカ サーバによって定義された割り当て済みの接

続が表示されます。

デスクトップの使用サーバにログインした後に表示される内容は、管理者の設定によって異なります。

• クラシック デスクトップを使用するユーザの場合:クラシック デスクトップにフル タスクバー、

デスクトップ、および Connect Manager が表示されます。このオプションは、公開されたアプリ

ケーションのあるターミナル サーバ環境に推奨されます。

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1-5Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 1 章 スタートアップ ガイド

デスクトップの使用

クラシック デスクトップの使用方法の詳細については、「その他のクラシック デスクトップ機能」

(P.2-7)を参照してください。

図 1-3 クラシック デスクトップ

• Cisco VXC デスクトップのユーザの場合:Cisco VXC デスクトップに割り当てられた接続のリス

トを示す Cisco VXC ツールバーが表示されます。このツールバーから接続を選択できます。この

オプションは、VDI やフルスクリーンのみの接続に推奨されます。

Cisco VXC デスクトップの使用方法の詳細については、「その他の Cisco VXC デスクトップ機能」

(P.2-5)を参照してください。

図 1-4 Cisco VXC デスクトップ

いずれのデスクトップの場合でも、希望するデスクトップ オプション(クラシック デスクトップまた

は Cisco VXC デスクトップ)を選択できます。また、[Remote Connections] ダイアログ ボックスを使

用して必要な接続を作成できます(「Remote Connections」(P.3-7)を参照)。

[Remote Connections] ダイアログ ボックスを開くには、次のいずれかを行います。

• クラシック デスクトップ:[User Name]([User Name] はログインしているユーザの名前で、タス

クバーの左下部に表示されています)をクリックして、[System Setup] > [Remote Connections] を選択します。

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1-6Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 1 章 スタートアップ ガイド

ゼロ クライアントのロック

• Cisco VXC デスクトップ:Cisco VXC ツールバーの [System Settings] アイコンをクリックして、

[Remote Connections] を選択します。

図 1-5 Remote Connections

ゼロ クライアントのロックユーザが許可なく他のユーザの個人情報にアクセスできないようにするため、WTOS では次のいずれ

かの処置を行うことでゼロ クライアントをロックし、ゼロ クライアントをロック解除して使用するに

はクレデンシャルが要求されるように設定できます。

• ショートカット メニューの [LockTerminal] および [Shutdown] ダイアログ ボックスの使用:クラ

シック デスクトップでは、デスクトップをクリックして [Lock Terminal] を選択するか、

[Shutdown] ダイアログ ボックスを使用します(「その他のクラシック デスクトップ機能」(P.2-7)を参照)。Cisco VXC デスクトップでは、[Shutdown] ダイアログ ボックスを使用します(「ログオ

フとシャットダウン」(P.1-6)を参照)。ゼロ クライアントを開いて使用するには、正しいパス

ワードを使用する必要があります。

• スクリーン セーバーの使用:管理者が INI ファイルの ScreenSaver パラメータに LockTerminal=2 を設定している場合、スクリーン セーバーを使用すると、ゼロ クライアントがロックされます。

ゼロ クライアントを開いて使用するには、正しいパスワードを使用する必要があります。

ログオフとシャットダウン[Shutdown] ダイアログ ボックスを使用して(クラシック デスクトップの場合は、Connect Manager または [Desktop Menu] で [Shutdown] をクリックします。Cisco VXC デスクトップの場合は、Cisco VXC ツールバーの [Shutdown] アイコンをクリックします)、使用可能なオプションを選択します。

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1-7Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 1 章 スタートアップ ガイド

ログオフとシャットダウン

ヒント また、[Remote Connections] ダイアログ ボックス(「Remote Connections」(P.3-7)を参照)または wnos.ini ファイルの AutoSignoff パラメータ(付録 A「中央設定:更新と設定の自動化」を参照)を使

用して、すべてのデスクトップ セッションが閉じられた後の自動動作を設定できます。

図 1-6 Shutdown

次の手順に従って設定します(ユーザ特権によっては、一部のオプションを使用できない場合がありま

す)。

表 1-1 [Shutdown] ダイアログ ボックスのオプション

オプション 機能

Sign-off from account 現在開いているアカウントからログアウトできま

す([Login] ダイアログ ボックスが表示され、別

のユーザが使用できるようになります)。

Lock Terminal 再度ログインするまで、ゼロ クライアントを

ロックして使用できないようにします。

Shutdown the system ゼロ クライアントの電源を切ります。

Restart the system ユーザ アカウントをログアウトします(ゼロ クライアントの再起動後、[Login] ダイアログ ボッ

クスが表示されます)。

Reset the system setting to factory default 特権の高いユーザ、または管理者にのみ表示され

ます。このオプションを使用すると、ゼロ クラ

イアントを工場出荷時のデフォルトにリセットで

きます(「シャットダウン リセットを使用した工

場出荷時のデフォルト設定へのリセット」

(P.C-1)を参照)。

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1-8Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 1 章 スタートアップ ガイド

ログオフとシャットダウン

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C H A P T E R

2-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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2機能

この章は、次の項で構成されています。

• 「[Login] ダイアログボックスの機能」(P.2-1)

• 「システム情報へのアクセス」(P.2-2)

• 「手動によるグローバル接続設定」(P.2-2)

• 「その他の Cisco VXC デスクトップ機能」(P.2-5)

• 「その他のクラシック デスクトップ機能」(P.2-7)

[Login] ダイアログボックスの機能[Login] ダイアログボックスを使用すると、サーバにログインできますが、システム情報の取得、ゼロ クライアントの設定、およびゼロ クライアントのシャットダウンを行うこともできます。

図 2-1 ログイン

次のガイドラインに従ってください。

• [Sys Info]:[Sys Info] ボタンをクリックして [System Information] ダイアログボックスを開くと、

システム バージョン、IP アドレス、ゼロ クライアントに接続されているデバイスの情報、イベン

ト ログなどのゼロ クライアント システム情報が表示されます(「システム情報へのアクセス」

(P.2-2)を参照)。

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2-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

システム情報へのアクセス

• [Admin Mode]:[Admin Mode] ボタンをクリックすると、ゼロ クライアントの各種設定をローカ

ルに設定できます(ブローカ デスクトップ設定ではありません)。たとえば、「Remote Connections」(P.3-7)で説明する [Remote Connections] ダイアログボックスを使用すると、

Citrix Xen ブローカ サーバ URL を手動で設定する(またはファイル サーバによって中央で定義さ

れた URL を上書きする)ことができます。

ヒント デフォルトでは、[Admin Mode] ボタンの使用にパスワードは不要です。wnos.ini ファイル内

で AdminMode パラメータを使用することにより、[Admin Mode] ボタンをパスワードで保護

(ログイン クレデンシャルを要求)することができます(『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照)。

• [Shutdown]:[Shutdown] ボタンをクリックし、[Shutdown] ダイアログボックスを開いて使用する

と、ログアウト、シャットダウン、再起動、工場出荷時のデフォルト設定へのシステム設定のリ

セットなどを行えます(「ログオフとシャットダウン」(P.1-6)を参照)。

システム情報へのアクセス[System Information] ダイアログボックスを使用すると、次のシステム情報が表示されます(クラシッ

ク デスクトップ:デスクトップ メニューで [System Information] をクリック。Cisco VXC デスクトッ

プ:[Cisco VXC] ツールバーで [System Information] アイコンをクリック)。

• [General] タブ:システム バージョン、シリアル番号、ブート元、メモリ サイズ(合計と空き)、

端末名、IP アドレス、ネット マスク、ゲートウェイ、および DHCP リースなどの一般的な情報が

表示されます。

• [Devices] タブ:CPU 速度、ROM サイズ、モニタ、パラレル ポート、イーサネット速度、メモリ

速度、NAND サイズ、解像度、シリアル ポート、およびゼロ クライアント MAC アドレスなど、

デバイスに関する情報が表示されます。

• [Copyright/Patents] タブ:ソフトウェアの著作権および特許情報が表示されます。

• [Event Log] タブ:ゼロ クライアントのスタートアップ手順(通常は 初にシステム バージョンか

らファームウェアのチェック)、または問題のデバッグに役立つエラー メッセージが表示されま

す。

• [Status] タブ:TCP パフォーマンス関連のパラメータ、CPU ビジー、システム稼動時間、空きメ

モリ、および DHCP リース時間の残りに関するステータス情報が表示されます。

手動によるグローバル接続設定INI ファイルを使用して中央設定(グローバル接続設定)をユーザに提供しない場合は、(クラシック デスクトップの [Connect Manager]、または Cisco VXC デスクトップの [List of Connections] で)

[Global Connection Settings] をクリックして [Global Connection Settings] ダイアログボックスを開い

て使用し、接続リスト内のすべての接続に影響する設定を行います。

ヒント INI ファイルを使用したゼロ クライアントの設定(推奨)の詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。ダイアログボッ

クスを使用したゼロ クライアントのローカルな設定の詳細については、「接続オプションの設定」およ

び「ローカル設定オプションの設定」を参照してください。

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2-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

手動によるグローバル接続設定

[Session] タブ

図 2-2 に [Session] タブを示します。

図 2-2 セッション

[Session] タブを使用して、すべてのセッションで使用するオプションのチェックボックスを選択しま

す([Smart Cards] チェックボックスで、スタートアップ時にスマート カード リーダーに接続するため

のデフォルト設定を指定します)。

ヒント 接続した USB メモリへの自動接続で [Disks] チェックボックスを使用する場合は、次の注意事項に従ってください。

• VFAT ファイル システムのみサポートされています。使用する USB メモリが FAT16 または FAT32 でフォーマットされていることを確認してください。

• 同時に複数のディスクを使用できますが、USB メモリの 大数(異なるサブエリアを含む)は 12 です。

• サーバには、Windows XP、Windows Server 2003、または Windows Server 2008 の使用が推奨さ

れています。

• USB メモリを取り外す前に、すべてのデータを保存し、USB メモリをマッピングするセッション

からログオフしてください。

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2-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

手動によるグローバル接続設定

[ICA] タブ

図 2-3 に [ICA] タブを示します。

図 2-3 ICA

[ICA] タブを使用して、すべての ICA セッションで使用するオプションのチェックボックスを選択し

ます。次の点に注意してください。

• [Map to]:ドライブを入力すると、そのドライブの下にディスクがマッピングされます。

• [Map all disks under(z:)]:選択すると、Z ドライブの下にすべてのディスクがマップされます。

[RDP] タブ

図 2-4 に [RDP] タブを示します。

図 2-4 RDP

[RDP] タブを使用して、Network Level Authentication(NLA)を有効または無効にします。NLA 認証方法では、完全なリモート デスクトップ接続を許可する前に、ユーザを確認します。

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2-5Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他の Cisco VXC デスクトップ機能

その他の Cisco VXC デスクトップ機能ここでは、次の内容について説明します。

• 「Cisco VXC インタラクティブ デスクトップのガイドライン」(P.2-5)

• 「Cisco VXC ツールバー」(P.2-6)

• 「接続のリスト」(P.2-6)

Cisco VXC インタラクティブ デスクトップのガイドライン

Cisco VXC デスクトップは、画面の左に Cisco VXC ツールバーが配置された、シスコのデフォルトの

背景を持っています。

次のガイドラインに従ってください。

• (管理者によって)表示するように設定されている場合には、現在の日付と時刻が Cisco VXC ツー

ルバーに表示されます。

ヒント ゼロ クライアントは、簡易ネットワーク タイム プロトコル(SNTP)サーバから提供される時

刻に、自分のクロックを同期させることができます。

• Cisco VXC ツールバーを表示するには、Ctrl-Alt を押した状態で上矢印キーを押します。

• デスクトップと現在アクティブな接続を切り換えるための選択ボックスを開くには、Ctrl-Alt を押

した状態で下矢印キーを押します。

• Ctrl-Alt と左矢印キーまたは Ctrl-Alt と右矢印キーを押すと、いつでもゼロ クライアントをロック

できます。

• キーボード ショートカットがサポートされています。キーボード ショートカットには、キーボー

ドで左 Alt と下線付きの文字を使用します(右 Alt と下線付きの文字の組み合わせは、現在サポー

トされていません)。

• 左ボタンと右ボタンを入れ替えるには、[Peripherals] ダイアログボックスを使用します(「ペリ

フェラル」(P.4-8)を参照)。

• ゼロ クライアントは、標準の 2 ボタン マウスの他にホイール マウス(スクロールに使用)をサ

ポートしています。他の同様なタイプのホイール マウスが、すべて動作するわけではありません。

• デスクトップ全体をキャプチャするには Print Screen、アクティブなウィンドウだけをキャプチャ

するには Alt を押した状態で Print Screen を押します。

• アプリケーション セッション間およびセッションとデスクトップ間でコピー アンド ペーストでき

ます。ただし、この機能は、セッション サーバの設定に依存します。

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2-6Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他の Cisco VXC デスクトップ機能

Cisco VXC ツールバー

通常は、Cisco VXC デスクトップの左端に Cisco VXC ツールバーが表示されます。ただし、管理者の

設定によっては、ツールバーが削除または非表示(マウス ポインタをデスクトップ画面の左端に移動

した場合にのみ表示)となっている場合があります。

ヒント 管理者は、ダイアログボックス(「Remote Connections」(P.3-7)を参照)を使用するか、または wnos.ini ファイル内の SysMode パラメータ(『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照)を使用して、ツールバーの設定を行うことができます。

接続のリスト

[Cisco VXC] ツールバーで [Home] アイコンをクリックすると、割り当てられた接続のリストを開くこ

とができます(リストには、デフォルトの接続のみ含まれている場合があります)。

表 2-1 ツールバー アイコン

アイコン 機能

Home 使用可能な接続のリストを開きます(「接続のリスト」(P.2-6)を参照)。

System Information ゼロ クライアントのシステム情報を表示します(「システム情報へのアクセ

ス」(P.2-2)を参照)。

System Settings ゼロ クライアントのシステム設定と診断を実行するための [System Settings] メニューを開きます(「接続オプションの設定」(P.3-1)、「ローカ

ル設定オプションの設定」(P.4-1)、および付録 A「中央設定:更新と設定

の自動化」を参照)。

Shutdown Terminal [Shutdown Terminal] アイコンをクリックすると、ゼロ クライアントで使用

可能な [Shutdown] オプションを使用できます(「ログオフとシャットダウ

ン」(P.1-6)を参照)。[Admin Mode] ボタンを使用してシステム設定を

行っている場合には、ツールバーに [Shutdown Terminal] アイコンが表示さ

れません。

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2-7Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他のクラシック デスクトップ機能

図 2-5 接続のリスト

次のオプションを使用します(ユーザの特権レベルによっては、使用できないオプションもあります)。

その他のクラシック デスクトップ機能ここでは、次の内容について説明します。

• 「クラシック インタラクティブ デスクトップのガイドライン」(P.2-8)

• 「ショートカット メニュー」(P.2-8)

• 「デスクトップ メニュー」(P.2-9)

• 「Connect Manager」(P.2-10)

表 2-2 接続オプション

オプション 機能

接続の名前 使用するオプションを開きます(開いているすべての接続

は、リスト内の接続名の左に青のアイコンで表示されま

す)。

[Restart] アイコン 接続を再開します(接続が正しく機能していない場合、ま

たは接続をリブートする必要がある場合に役立ちます)。

[Quick Disconnect] アイコン 接続を閉じます(開いていない接続に対しては、[Close] アイコンがグレイアウトされます)。

[Edit] アイコン 接続オプションを変更するために、[Connection Settings] ダイアログボックス(「ICA および RDP 接続の詳細」

(P.3-11)を参照)を開きます(特権レベルによっては、編

集オプションを使用できない場合があります)。

グローバル接続の設定 INI ファイルを使用してグローバル接続設定を提供しない

場合は、[Global Connection Settings] をクリックして [Global Connection Settings] ダイアログボックスを開き、

リスト内のすべての接続に影響を与える設定を行います

(「手動によるグローバル接続設定」(P.2-2)を参照)。

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2-8Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他のクラシック デスクトップ機能

クラシック インタラクティブ デスクトップのガイドライン

クラシック デスクトップは、シスコのデフォルトの背景を持ち、画面の下部に水平にタスクバーが表

示されます。デスクトップに表示できるアイコンの数は、デスクトップの解像度と管理者設定によって

異なります。

次のガイドラインに従ってください。

• 使用可能なサーバ接続と公開済みアプリケーションを表すアイコンが、背景に表示されます。マウ

ス ポインタをアイコンに合わせると、その接続に関する情報がポップアップ表示されます。アイ

コンを右クリック(または、マウス ボタンを反転した場合は左クリック)すると、[Connection Settings] ダイアログボックスが開き、接続に関する追加情報が表示されます。

• デスクトップ アイコンをダブルクリックしてサーバ接続 /公開済みアプリケーションを開くか、ま

たは Tab キーを使用してデスクトップ アイコンに移動し、Enter を押して接続を開始できます。

• デスクトップ メニューは、デスクトップ背景上でマウス ボタンをクリックするか、またはタスク

バー上のユーザ名をクリックすると開くことができます。

• (管理者によって)表示するように設定されている場合、タスクバーの右端に音量コントロールが

表示され、また時刻にカーソルを合わせると現在の日時が表示されます。

ヒント ゼロ クライアントは、簡易ネットワーク タイム プロトコル(SNTP)サーバから提供される時

刻に、自分のクロックを同期させることができます。

• ウィンドウ表示モードを切り替えるには、Ctrl および Alt キーを押した状態で上矢印キーを押しま

す。

• デスクトップ、Connect Manager、および現在アクティブな接続を切り換えるための選択ボックス

を開くには、Ctrl および Alt キーを押した状態で下矢印キーを押します。

• Ctrl-Alt と左矢印キーまたは Ctrl-Alt と右矢印キーを押すと、いつでもゼロ クライアントをロック

できます。

• キーボード ショートカットがサポートされています。キーボード ショートカットには、キーボー

ドで左 Alt と下線付きの文字を使用します(右 Alt と下線付きの文字の組み合わせは、現在サポー

トされていません)。

• 左ボタンと右ボタンを入れ替えるには、[System Preference] ダイアログボックスを使用します

(「System Preference」(P.4-2)を参照)。

• ゼロ クライアントは、標準の 2 ボタン マウスの他に Microsoft ホイール マウス(スクロールに使

用)をサポートしています。他の同様なタイプのホイール マウスが、すべて動作するわけではあ

りません。

• アプリケーション セッション間およびセッションとデスクトップ間でコピー アンド ペーストでき

ます。ただし、この機能は、セッション サーバの設定に依存します。

ショートカット メニュー

デスクトップを右クリックすると、次のオプションのあるショートカット メニューが表示されます。

• [Administrator Mode]:管理者は、ゼロ クライアント上でローカルにさまざまな設定を行うことが

できます。

• [Hide all windows]:デスクトップ全体をフォアグラウンドにします。

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2-9Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他のクラシック デスクトップ機能

• [Copy to clipboard]:画面全体のイメージ、現在のウィンドウ、またはイベント ログをクリップ

ボードにコピーします。クリップボードの内容は、その後 ICA または RDP セッションに貼り付け

ることができます。

• [Purge clipboard]:クリップボードの内容を破棄し、メモリを解放します。

• [Group Sessions]:4 つ以上の ICA または 3 つの RDP または 3 つの ICA シームレス セッション

を開くことができます。セッションは、タスクバーにグループとして表示されます。

• [Lock Terminal]:ユーザがパスワードを使用してシステムにログオンすると、ゼロ クライアント

をロック状態にします。同じパスワードを使用しないと、ゼロ クライアントのロックを解除でき

ません。

デスクトップ メニュー

ユーザ名(ユーザ名とはログインしているユーザの名前であり、その名前はタスクバーの左下部に表示

されます)をクリックするか、またはデスクトップをクリックすると、デスクトップ メニューが開き、

次のオプションが表示されます(高特権ユーザまたは低特権ユーザのみ)。

図 2-6 デスクトップ メニュー

• [System Setup]:次のローカル システム セットアップ ダイアログボックスにアクセスできます。

– [Network Setup]:DHCP の選択またはネットワーク設定の手動入力を行うことができ、また

ゼロ クライアントの動作に必須のサーバの位置を入力できます。低特権ユーザは、このメ

ニューを選択できません。「Network Setup」(P.3-2)を参照してください。

– [Remote Connections]:ICA、RDP、Citrix Xen、およびその他のブローカ サーバ接続を含め

て、ゼロ クライアント ネットワーク接続を設定できます。「Remote Connections」(P.3-7)を

参照してください。

– [Central Configuration]:ファイル サーバ設定やオプションの VXC Manager サーバ設定など、

ゼロ クライアントの中央サーバ接続設定を行うことができます。「Central Configuration」(P.3-10)を参照してください。

– [WAN Setup]:ゼロ クライアントの WAN を設定できます。

– [System Preference]:個人設定に関連するゼロ クライアント パラメータを、ユーザが選択で

きます。「System Preference」(P.4-2)を参照してください。

– [Display]:モニタ解像度とリフレッシュ レートを設定できます。「表示」(P.4-5)を参照して

ください。

– [Peripherals]:キーボード、マウス、音量、およびタッチ スクリーンなど、ペリフェラル設定

を選択できます。「ペリフェラル」(P.4-8)を参照してください。

– [Printer]:ゼロ クライアントに接続されたネットワーク プリンタとローカル プリンタを設定

できます。「プリンタ」(P.4-12)を参照してください。

• [System Information]:ゼロ クライアントのシステム情報を提供します。「システム情報へのアク

セス」(P.2-2)を参照してください。

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2-10Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他のクラシック デスクトップ機能

• [Applications]:ローカルに設定されたすべてのアプリケーションが含まれ、PNLite または PNAgent を使用してユーザがログオンすると、公開済みアプリケーションから値が入力されます。

• [Network Test]:サブメニューが開き、そこから Ping ツールおよびトレース ルート ツールを使用

して、ネットワーク接続の整合性をチェックできます。「ping の使用」(P.5-3) と 「トレース ルー

トの使用」(P.5-4) を参照してください。

• [View INI Settings]:サブメニューが開き、そこから wnos.ini ウィンドウと user.ini ウィンドウを

開いて、ファイルの内容を表示できます。「System Tools」(P.5-2)を参照してください。

• [Shutdown]:[Shutdown]ダイアログボックスが開きます。「ログオフとシャットダウン」(P.1-6)を参照してください。

Connect Manager

タスクバーの [Connect Manager] をクリックすると、[Connect Manager] が開きます。[Connect Manager] には、接続エントリのリスト、および接続で使用できるコマンド ボタンのセットが表示され

ます。

ヒント 非特権ユーザは、[Connect Manager] を表示できません。

図 2-7 Connect Manager

使用できるコマンド ボタンはユーザの特権および管理者の設定によって異なります。一般的に、デ

フォルトは次の例のようになります。

• 高特権ユーザ:[Connect]、[New]、[Settings]、および [Sign-off] が含まれます

• 低特権ユーザ:[Connect]、[Settings]、および [Sign-off] が含まれます

• スタンドアロン ユーザ:[Connect]、[New]、[Settings]、および [Sign-off] が含まれます

ヒント 管理者が設定している場合(user.ini/wnos.ini ファイルの enablelocal=yes)、高特権ユーザと低特権

ユーザは、[Sign-off] コマンド ボタンの代わりに [Delete] コマンド ボタンを使用できます。

また、これらのコマンド ボタンに関連する用途も、ユーザの特権によって異なります。たとえば、

[Settings] の場合、高特権ユーザは接続定義を表示および編集できますが、低特権ユーザは接続定義の

表示のみ行うことができます。

ヒント ゲスト ユーザの特権は、管理者によって決定されます。

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2-11Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 2 章 機能

その他のクラシック デスクトップ機能

Connect Manager のコマンド ボタンには、次のものがあります。

• [Connect]:接続を行うには、リストから接続を選択して [Connect] をクリックします。

• [New]:[New] をクリックすると、[Connection Settings] ダイアログボックスが開きます。直接開

く場合と、新しい接続定義を作成する [Connection Protocol] メニューを選択して開く場合があり

ます([Connection Settings] ダイアログボックスの詳細については、「ICA および RDP 接続の詳

細」(P.3-11)を参照してください)。新しくローカルに定義された接続は、接続リストに追加され

ます。次の事項に注意してください。

– 高特権ユーザ:一般に、ローカルに定義されたすべての接続定義は一時的なものであり、ユー

ザがログオフしたとき、およびゼロ クライアントが再起動またはシャットダウンしたときに

は失われます。ただしそのような場合でも、管理者が設定(enablelocal=yes)している場合

は、ローカルに定義された接続定義を保存できます。

– スタンドアロン ユーザ:ゼロ クライアントを再起動またはシャットダウンしても、ローカル

に定義された接続が維持されます(個別のログインは存在しません)。ネットワーク設定は、

ローカルに行う必要があります。

• [Properties]:[Properties] をクリックすると、選択した接続に対する [Connection Settings] ダイア

ログボックスが開きます([Connection Settings] ダイアログボックスの詳細については、「ICA および RDP 接続の詳細」(P.3-11)を参照してください)。次の事項に注意してください。

– 高特権ユーザ:現在選択されている接続の定義を表示および編集できます。ユーザがログオフ

すると、編集内容が恒久的に保持されるわけではありません。

– 低特権ユーザ:接続の作成と編集は実行できません。ただし、接続定義を表示することはでき

ます。

– スタンドアロン ユーザ:永続的な接続を恒久的に変更できます(PNAgent/PNLite サービスの

使用時を除く)。

• [Sign-off]:ゼロ クライアントからログオフするには、[Sign-off] をクリックします。

• [Delete]:接続を削除するには、リストから接続を選択して [Delete] をクリックします。

• [Reset VM]:仮想接続をリセットするには、リストから仮想接続を選択して [Reset VM] をクリッ

クします。

• [Global Connection Settings]:INI ファイルを使用してグローバル接続設定を提供しない場合は、

[Global Connection Settings] をクリックして [Global Connection Settings] ダイアログボックスを

開き、リスト内のすべての接続に影響を与える設定を行います(「手動によるグローバル接続設定」

(P.2-2)を参照)。

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第 2 章 機能

その他のクラシック デスクトップ機能

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3-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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3接続オプションの設定

ゼロ クライアントのダイアログ ボックスを使用して、次の接続オプションを設定できます(ユーザの

特権レベルによって、一部のオプションは使用できない場合があります)。

• 「Network Setup」(P.3-2)

• 「Remote Connections」(P.3-7)

• 「Central Configuration」(P.3-10)

• 「ICA および RDP 接続の詳細」(P.3-11)

ヒント 接続オプションの設定にゼロ クライアントのダイアログ ボックスを使用することは推奨されませんが、

中央のデフォルト設定を一時的に上書きするときや、中央設定をセットアップするオプションがないと

き(比較的小規模な環境の場合)は使用できます。通常は、中央設定を使用して、更新と指定したデ

フォルト設定を WTOS 環境内のすべてのゼロ クライアントに自動的にプッシュできるようにすること

を推奨します(付録 A「中央設定:更新と設定の自動化」を参照)。

接続オプションにアクセスするには、次の手順に従います。

• Cisco VXC デスクトップ:Cisco VXC ツールバーにある [System Settings] アイコンをクリックし

ます(管理者の場合、[Login] ダイアログ ボックスの [Admin Mode] ボタンをクリックすることも

できます)。

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3-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Network Setup

図 3-1 System Settings

• クラシック デスクトップ:[User Name]([User Name] はログインしているユーザの名前で、タス

ク バーの左下部に表示されています)をクリックして、[System Setup] を選択します。

図 3-2 [User Name] メニュー

Network Setup[Network Setup] ダイアログ ボックスを使用して、ゼロ クライアント ネットワーク設定を指定できま

す。

ヒント 動作環境によっては、ネットワーク管理者によってこのダイアログ ボックスへのアクセスが無効に設

定されている場合があります。特に、特権が低いか、特権を持っていないユーザは(PPPoE アクセス

を使用している場合はログオンするまで)このボックスにアクセスできません。

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3-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Network Setup

[General] タブ

図 3-3 に、[General] タブを示します。

図 3-3 [Network Servers]:[General]

次のガイドラインに従って、[General] タブを設定します。

• [Ethernet Speed]:通常はデフォルト([Auto-Detect])を選択しますが、ネットワーク機器が自動

ネゴシエーションをサポートしていない場合は、別のものを選択できます。選択項目には、

[Auto-Detect]、[10 Mb Half-Duplex]、[10 Mb Full-Duplex]、[100 Mb Half-Duplex]、[100 Mb Full-Duplex] があります。

ヒント [10 Mb Full-Duplex] オプションはデバイスでローカルに選択できますが、このモードでは [Auto-Detect] を使用したネゴシエーションが必要になることがあります。

• [No local LAN, invoke PPPoE only]:ゼロ クライアントが PPPoE 接続を介してネットワークにア

クセスする場合は、このオプションを選択します。

• [Dynamically allocated over DHCP/BOOTP]:このオプションを選択すると、ゼロ クライアントは

自動的に DHCP サーバから情報を受け取れるようになります。ネットワーク管理者は、情報が提

供されるように(DHCP オプションを使用して)DHCP サーバを設定する必要があります。

DHCP サーバから提供された値によって、[Options] タブでローカルに入力した値が置換されます

が、DHCP サーバが代わりの値を提供できない場合は、ローカルに入力した値が使用されます。

• [Statically specified IP Address]:手動で [IP Address]、[Subnet Mask]、および [Default Gateway] の値を入力する場合は、このオプションを選択します。

– [IP Address]:サーバ環境で有効なネットワーク アドレスにする必要があります。ネットワー

ク管理者がこの情報を提供する必要があります。

– [Subnet Mask]:サブネット マスクの値を入力します。サブネット マスクは、他のサブネット

にあるマシンにアクセスできるようにために使用されます。サブネット マスクを使用すると、

他の IP アドレスのロケーションが同一サブネットなのか、別のサブネットなのかを区別でき

ます。ロケーションが別のサブネットである場合、そのアドレスに送信されるメッセージは、

ローカル設定または DHCP のどちらを使用して指定されたかにかかわらず、デフォルトの

ゲートウェイを使用して送信される必要があります。ネットワーク管理者がこの値を提供する

必要があります。

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3-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Network Setup

– [Default Gateway]:ゲートウェイの使用はオプションです。ゲートウェイを使用して、複数の

ネットワークが相互に接続されます(ネットワーク間で IP パッケージをルーティングまたは

配信します)。インターネットまたは複数のサブネットを持つイントラネットのアクセスには、

デフォルト ゲートウェイが使用されます。ゲートウェイを指定しなかった場合、ゼロ クライ

アントで同じサブネット上の他のシステムしかアドレス指定できません。ゼロ クライアント

をインターネットに接続するルータのアドレスを入力します。このアドレスは、IP アドレスと

サブネット マスクによって定義され、ゼロ クライアントと同じサブネットに存在する必要が

あります。DHCP が使用されている場合は、DHCP を使用してアドレスを指定できます。

• [DHCP Vendor ID]:[Dynamically allocated over DHCP/BOOTP] オプションを選択した場合に、

[DHCP Vendor ID] が表示されます。

• [DHCP UserClass ID]:[Dynamically allocated over DHCP/BOOTP] オプションを選択した場合

に、[DHCP UserClass ID] が表示されます。

[Name Servers] タブ

図 3-4 に、[Name Servers] タブを示します。

図 3-4 [Network Setup]:[Name Servers]

次のガイドラインに従って、[Name Servers] タブを設定します。

• [DNS Domain and DNS Servers]:DNS の使用はオプションです。DNS を使用すると、IP アドレ

スではなくホスト名によってリモート システムを指定できます。接続用に(名前ではなく)特定

の IP アドレスを入力すると、DNS ではなく、そのアドレスが接続に使用されます。使用可能な DNS サーバの DNS ドメインとネットワーク アドレスを入力します。DNS ドメイン エントリの機

能によって、名前解決に使用されるデフォルトのサフィックスが指定されます。これらの 2 つの

ボックスの値は DHCP サーバから指定できます。DHCP サーバでこれらの値を指定すると、ロー

カルで設定されたすべての値はそれらの値で置き換えられます。DHCP サーバでこれらの値を指

定しなかった場合は、ローカルで設定された値が使用されます。

ヒント 2 つの DNS サーバ アドレスを、セミコロン、コンマ、またはスペースで区切って入力できま

す。 初のアドレスはプライマリ DNS サーバ用、2 番目のアドレスはバックアップ DNS サー

バ用です。

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3-5Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Network Setup

• [WINS Servers]:WINS の使用はオプションです。使用可能な WINS ネーム サーバのネットワー

ク アドレスを入力します。WINS を使用すると、IP アドレスではなくホスト名によってリモート システムを指定できます。接続用に(名前ではなく)特定の IP アドレスを入力すると、WINS ではなく、そのアドレスが接続に使用されます。DHCP を使用している場合は、これらのエントリ

を DHCP を通じて提供できます。DNS と WINS は、名前解決という本質的に同じ機能を提供しま

す。DNS と WINS の両方を使用できる場合、ゼロ クライアントは名前の解決に、まず DNS を使

用してから、次に WINS を使用しようとします。

ヒント 2 つの WINS サーバ アドレス(プライマリとセカンダリ)を、セミコロン、コンマ、またはスペース

で区切って入力できます。

[Options] タブ

図 3-5 に、[Options] タブを示します。

図 3-5 [Network Setup]:[Options]

次のガイドラインに従って、[Options] タブを設定します。

• [DHCP Option IDs]:サポートされている DHCP オプションを入力します(各値は一度しか使用で

きず、128 ~ 254 の値にする必要があります)。DHCP オプションの詳細については、「DHCP(DHCP オプション)の設定」(P.A-10)を参照してください。

• [Show WAN configuration on System Settings]:[System Settings] サブメニューに WAN 設定を表

示できるようにします。

• [Tcp Timeout]:指定する TCP 接続のタイムアウト値を 30 で除算した秒数を入力します。1 ~ 255 の値にする必要があり、接続タイムアウト値は、1 × 30 秒から 255 × 30 秒になります。

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3-6Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Network Setup

[Security] タブ

図 3-6 に、[Security] タブを示します。

図 3-6 [Network Setup]:[Security]

次のガイドラインに従って、[Security] タブを設定します。

• [Enable IEEE 802.1x authentication]:このチェック ボックスを選択すると、この認証が有効にな

り、オプションの [EAP Type] リストがアクティブ化されます。

• [EAP Type]:[Enable IEEE 802.1x authentication] チェック ボックスを有効にした場合は、希望す

る [EAP Type] オプションを選択してください([TLS]、[LEAP]、または [PEAP])。

– [TLS]:[TLS] オプションを選択した場合は、[Properties] をクリックし、[Authentication Properties] ダイアログボックスを開いて設定します([Browse] を使用して、必要なクライア

ント証明書ファイルと秘密キー ファイルを選択できます)。CA 証明書をゼロ クライアントに

インストールする必要があることに注意してください。

– [LEAP]:[LEAP] オプションを選択する場合は、[Properties] をクリックして [Authentication Properties] ダイアログ ボックスを開いて設定します(認証に正しいユーザ名とパスワードが

使用されていることを確認してください)。ユーザ名またはパスワードに使用できるのは、

大 64 文字です。

– [PEAP]:[PEAP] オプションを選択する場合は、[Properties] をクリックして [Authentication Properties] ダイアログ ボックスを開いて設定します(EAP_GTC または EAP_MSCHAPv2 が選択されていることを確認し、必要に応じて、認証に正しい [Username]、[Password]、お

よび [Domain] を使用します)。EAP-GTC を指定するにはユーザ名のみを入力します。パス

ワードまたは PIN は認証時に要求されます。EAP-MSCHAPv2 を設定するには、ユーザ名、

パスワード、およびドメインを入力します(ユーザ名ボックスでは domain¥username がサ

ポートされますが、ドメイン ボックスは空白のままにしておく必要があります)。CA 証明書

がゼロ クライアントにインストールされている必要があります(サーバ証明書は強制的に検

証されます)。

• [Certificate Management]:[Certificates Browser] が開きます。ここで、証明書をインポートする

ための [Import From] オプションを選択できます([USB Storage] または [File Server])。

– [USB Storage]:[USB Storage] オプションを選択する場合は、[Import] をクリックして [Import] ダイアログ ボックスを開いて使用し、使用する証明書を選択します。インポート パスには 大 128 文字まで使用できます。証明書名には 大 64 文字まで使用できます。

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3-7Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Remote Connections

– [File Server]:[File Server] オプションを使用する場合は、[Import] をクリックして [Import] ダイアログ ボックスを開いて使用し、[File Servers] ボックスで使用する証明書への詳細パス

を入力します(必要に応じて、正しい [Username] と [Password] を使用します)。証明書の絶

対パスを入力する必要があります。たとえば、10.151.121.100/wnos/cacerts/mycertificate.cer のように入力します。インポート パスには 大 128 文字まで使用できます。証明書名には

大 64 文字まで使用できます。

Remote Connections[Remote Connections] ダイアログ ボックスを使用して、ゼロ クライアントのリモート接続(ICA、

RDP、Citrix XenDesktop、およびその他のブローカ サーバ接続)、視覚的オプション、および一般的

な接続設定を指定できます。

ヒント [Classic Desktop] オプションでは、[Remote Connections] ダイアログ ボックスを使用して、デフォル

トの ICA および RDP 接続を作成して使用できます。複数の ICA および RDP 接続(デフォルトの接続

以外の接続)を作成する場合は、Connect Manager を使用してください(「Connect Manager」(P.2-10)を参照)。

[Broker Setup] タブ

図 3-7 に、[Broker Setup] を示します。

図 3-7 [Remote Connections]:[Broker Setup]

次のガイドラインに従って、[Broker Setup] タブを設定します。

ヒント wnos.ini ファイルが使用されている場合は、そのファイルでロケーションを指定できます。DHCP が使用されている場合は、DHCP を使用してロケーションを指定できます。エントリを作成した後、ゼ

ロ クライアントをリブートして、変更を有効にしてください。

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3-8Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Remote Connections

• [Citrix Xen Connection](推奨オプション):[Citrix Xen] を選択して、サーバの IP アドレスを [Broker Server] に入力し、オプションを選択してから、[OK] をクリックします。

次のガイドラインに従って、Citrix Xen Broker Server を設定します。

– サーバの IP アドレスまたはホスト名を [Broker Server] ボックスに入力します。

– [Enable automatic reconnection at logon] および [Enable automatic reconnection from button menu] チェック ボックスとオプションを使用して、自動再接続の接続をさらに詳細に設定し

ます。

– 上記の情報を入力した後、Cisco VXC クライアントがブローカ サーバを検出してログインで

きるように、クライアントをリセットする必要があります。Cisco VXC クライアントをこの

ように設定した場合、通常、システム管理者はこれ以上の設定を行う必要はありません。他の

すべての設定には、必要な設定がデフォルトで行われています。

• [ICA Connection]:[None] を選択し、[ICA] を選択して、[Configure Connection] をクリックし、

ウィザードの指示に従います(「ICA 接続の設定」(P.3-12)を参照)。

• [RDP Connection]:[None] を選択し、[RDP] を選択して、[Configure Connection] をクリックし、

ウィザードの指示に従います(「RDP 接続の設定」(P.3-17)を参照)。

• [Direct Connection]:[Other] を選択して、ブローカ サーバの IP アドレスを [Broker Server] ボッ

クスに入力してから、[OK] をクリックします。

• [VMware View Connection]:[VMware View] を選択して、サーバの IP アドレスを [Broker Server] ボックスに入力し、[OK] をクリックします。

ヒント ブローカは HTTP と HTTPS の両方をサポートしていますが、ブローカ サーバのサポート状況によっ

て異なります。HTTP または HTTPS がブローカ サーバで指定されていない場合は、HTTP がデフォル

トで使用されます。HTTPS が指定されている場合、クライアント側は対応するルート証明書をローカ

ルにインストールする必要があります。対応するルート証明書をローカルにインストールする方法の詳

細については、付録 D「HTTPS/SSL Web サーバの設定」を参照してください。

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3-9Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Remote Connections

[Visual Experience] タブ

図 3-8 に、[Visual Experience] タブを示します。

図 3-8 [Remote Connections]:[Visual Experience]

次のガイドラインに従って、[Visual Experience] タブを設定します。

• [Classic Desktop]:WTOS ユーザが使い慣れているフル タスクバー、デスクトップ、および Connect Manager が表示されます。このオプションは、ターミナル サーバ環境に推奨されます。

• [Zero Launchpad]:VDI で使用できるように設計されたランチパッド スタイルの Cisco VXC デス

クトップ GUI が表示されます。機能には、常に使用可能なインターフェイスからアクセスします。

このオプションは、VDI やフルスクリーンのみの接続に推奨されます。

• ツールバー、ホットキー、および接続アイコンのオプションも設定に使用できます。

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3-10Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

Central Configuration

[General Options] タブ

図 3-9 に、[General Options] タブを示します。

図 3-9 [Remote Connections]:[General Options]

[General Options] タブ オプションを使用して、開いているすべてのデスクトップを終了した後のアク

ションを選択し(デフォルトで、ゼロ クライアントは自動的に [Login] ダイアログ ボックスに戻り、

別のユーザが使用できるようになります)、デフォルトのログオン ユーザ名とドメインを設定して、

ローカルに保存された接続をクリアします。

Central Configuration[Central Configuration] ダイアログ ボックスを使用して、ファイル サーバやオプションの VXC Manager サーバ設定など、ゼロ クライアントの中央接続設定を指定できます。

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3-11Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

図 3-10 Central Configuration

次のガイドラインに従ってください。

• [File Servers/Path]、[Username]、および [Password]:システム ソフトウェアと更新のイメージを

提供するファイル サーバの IP アドレスまたはホスト名です。DHCP を使用している場合は、アド

レスを DHCP を通じて提供できます。次のガイドラインに従ってください。

– [File Servers/Path]: 大 128 文字まで使用できます。このデータによって、サーバにアクセ

スしたときに使用されるパスの一部が指定されます。データの全長が長さ制限以内であれば、

複数のファイル サーバ /パスを指定できます。

– [Username]:ファイル サーバへのログインに使用します。 大で 15 文字まで使用できます。

– [Password]:ファイル サーバへのログインに使用します。 大で 15 文字まで使用できます。

• [WDM Servers]:Cisco VXC Manager が使用されている場合の IP アドレスまたはホスト名が一覧

表示されます。ユーザ プロファイルが使用されている場合、ユーザ プロファイルを使用してロ

ケーションを指定できます。DHCP が使用されている場合は、DHCP を使用してロケーションを

指定できます。

ICA および RDP 接続の詳細ICA および RDP 接続を設定するときは、次の情報を参考にしてください(この情報は、ゼロ クライア

ントにロック ダウンされた特権レベルがないことを前提にしています)。

• 特権の高いユーザ:[Connection Settings] ダイアログ ボックスによって提供される追加機能によ

り、接続定義をユーザ プロファイル ファイルに入力する前に、(ネットワーク管理者による)テス

トを行うことができます。

• 特権の低いユーザ:選択された接続の設定を表示できますが、編集することはできません。また、

新しい接続を定義することはできません。接続定義はネットワーク管理者によって制御され、リ

モート サーバにあるユーザ プロファイルからゼロ クライアントによってアクセスされます。

• スタンドアロン ユーザ:リモート ユーザ プロファイルから接続定義にアクセスすることはできな

いため、スタンドアロン ユーザは Connect Manager を使用できるようになっています。ユーザ プロファイルを FTP サーバで入手できても、DHCP を使用できないか、ファイル サーバの IP アドレ

スを提供するように設定されていないために、ユーザ プロファイルにアクセスできない場合は、

[Network Setup] ダイアログ ボックスを使用して、ファイル サーバ IP の場所を手動で入力できま

す。

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3-12Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

ICA 接続の設定

ここでは、ICA 接続の設定について説明します。

[Connection] タブ

図 3-11 に、[Connection] タブを示します。

図 3-11 [Default ICA]:[Connection]([Server] オプション)

[Server] オプションを選択すると、[Host Names] ボックスが表示されます。

[Published Application] オプションを選択すると、[Host Names] ボックスが [Application Name] ボッ

クスに変わります。

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3-13Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

図 3-12 [Default ICA]:[Connection]([Published Application] オプション)

次のガイドラインに従って、[Connection] タブを設定します。

• [Server or Published Application]:設定を適用する接続タイプを選択します。

• [Connection Description]:接続リストに表示されるわかりやすい名前を入力します( 大 38 文字)。

• [Browser Servers IP]:マスター ブラウザ リストを含むか、リストを含む別のサーバを参照できる ICA サーバの IP アドレスまたは DNS 登録名の(コンマまたはセミコロンを使用した)区切りリ

ストを入力します。マスター ブラウザのリストはいずれかの ICA サーバの参照プログラムによっ

て(サーバ間のネゴシエーションを選択することで)自動的に生成されます。このリストを使用し

て、[Server Name] または [IP] ボックスに表示される情報が提供されます。ゼロ クライアントと同

じネットワーク セグメントにある ICA サーバにリストがある場合、エントリは必要ありません。

接続先がサーバであるか、サーバ名あるいは IP にサーバの IP アドレスが含まれている場合、エン

トリは必要ありません。

• [Host Name] または [Application Name](タイトルは、選択した [Server] または [Published Application] のオプションによって異なります):サーバ ホスト名または IP アドレスの(セミコロ

ンまたはコンマによる)区切りリストを入力できます。または、ICA マスター ブラウザから取得

した ICA サーバまたは公開済みアプリケーション(選択した [Server] または [Published Application] オプションによって異なります)のリストから選択できます(ボックスの横にある [Browse] ボタンを使用して選択することもできます)。サーバの区切りリストを入力した場合、前

のサーバへの接続に失敗すると、ゼロ クライアントはリストに記載されている次のサーバへの接

続を試行します。リストを使用した場合に選択した接続に失敗すると、ゼロ クライアントはリス

トに記載されている次のものへの接続を試行します。

ヒント [Host Name] は、ICA マスター ブラウザ、DNS、または WINS の 3 つのメカニズムのいずれ

かを使用して解決できます。マスター ブラウザは公開されたアプリケーションを解決できる唯

一のメカニズムです(DNS にそのアプリケーションを手動で入力した場合を除く)。DNS はネットワーク制御パネルのデフォルト ドメイン名を使用して FQDN を構成しようとしますが、

デフォルトを使用しない名前解決も試行します。

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3-14Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

• [Encryption Level]:ゼロ クライアントと ICA サーバ間の通信のセキュリティ レベルを選択でき

ます。[Basic](デフォルト オプション)は も低いレベルのセキュリティです。[Basic] では、高

いレベルの暗号化を行う場合よりも必要な処理量が少なくなるため、デバイスと ICA サーバ間の

通信速度を上げることができます。

注意 この暗号化の選択内容は、ゼロ クライアントと ICA サーバ間の通信のセキュリティにのみ

適用されます。これは、ICA サーバ上の個々のアプリケーションのセキュリティ設定とは独

立しています。たとえば、大部分の Web 金融取引ではゼロ クライアントで 128 ビットの暗

号化を使用する必要があります。ただし、ゼロ クライアントの暗号化も 128 ビットに設定さ

れていなければ、取引情報が低いレベルのセキュリティに公開される可能性があります。

• [Use HTTP for browsing]:これを使用すると、デフォルトでゼロ クライアントはブラウズに http を使用します。

• [Alternate address via firewall]:これを選択すると、ゼロ クライアントは ICA マスター ブラウザ

から返された代替 IP アドレスを使用して、ファイアウォールを通過します。接続がアクティブ化

されると、Windows ログオンに使用されます。

• [VDA]:選択すると、ゼロ クライアントは Virtual Desktop Accelerator(VDA)ソフトウェアを

使用して、サーバとクライアント間で大きなラウンド トリップ遅延のあるリモート デスクトップ セッションで、「高速な」ユーザ エクスペリエンスを提供します。

• [Display Resolution]:この接続の表示解像度を選択します([Published Application] オプションを

選択すると、[Connection Display] によって [Seamless Display Resolution] オプションを選択でき

るようになります。

– Default

– 640 × 480

– 800 × 600

– 1024 × 768

– 1152 × 864

– 1280 × 720

– 1280 × 768

– 1280 × 1024

– 1360 × 768

– 1366 × 768

– 1368 × 768

– 1440 × 900

– 1400 × 1050

– 1600 × 900

– 1600 × 1200

– 1680 × 1050

– 1920 × 1080

– 1920 × 1200

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3-15Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

• [Colors]:ICA セッションのカラー深度を選択します。[High Colors](16 ビット)または [True Colors] が選択されたときに、ICA サーバがこのカラー深度をサポートしていない場合、ゼロ クラ

イアントはカラー深度をより低い値に再ネゴシエーションします(たとえば、256 色(8 ビッ

ト))。

• [Window mode] および [Full screen mode]:アプリケーションの初期表示をウィンドウ画面にする

か、全画面にするかを選択します。Ctrl-Alt を押した状態で上矢印を使用すると、表示モードを切

り替えることができます。

• [Auto-connect on start-up]:これを選択すると、起動時にセッションを自動接続します。

• [Re-connect after disconnect]:これを選択すると、オペレータ以外によって開始された切断の後

に、ゼロ クライアントはセッションに自動的に再接続します。選択した場合、待機間隔は [Delay before re-connecting] ボックスに設定された値(1 ~ 3600 までの秒数を入力)か、ユーザ プロ

ファイルで yes にした場合の値(20 秒)または指定した秒数になります。この接続の INI ファイ

ル記述がないか、スタンドアロン ユーザの場合、あるいは単に省略された場合のデフォルトは 20 秒です。

[Logon] タブ

図 3-13 に、[Logon] タブを示します。

図 3-13 [Default ICA]:[Logon]

次のガイドラインに従って、[Logon] タブを設定します。

• [Logging on area]:[Login Username]、[Password]、[Domain name]、および [Logon Mode] を入

力します([Login Username]、[Password]、および [Domain name] ボックスにデータが入力され

ていない場合は、接続されたときに ICA サーバのログイン画面に手動で情報を入力できます)。

– [Login Username]: 大 31 文字です。

– [Password]: 大 19 文字です。

– [Domain Name]: 大 31 文字です。

– [Logon Mode]:ユーザ指定のクレデンシャル、[Smart Card]、または [Local User] を選択しま

す。

• [Start Command] 領域:([Server Connection] オプションのみ:[Published Application] オプショ

ンの場合、この領域は無効(グレイ アウト)になります)。

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3-16Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

– [Application]( 大 127 文字)および [Working Directory]( 大 63 文字):接続されると

サーバで自動的に開始するように関連付けられた作業ディレクトリを含む、初期化用の文字列

と引数を入力します。

[Options] タブ

図 3-14 に、[Options] タブを示します。

図 3-14 [Default ICA]:[Options]

次のガイドラインに従って、[Options] タブを設定します。

• [Auto-connect to local devices]:ゼロ クライアントを自動的にデバイスに接続するためのオプショ

ン([Printers]、[Serials]、[USB]、[Smart Cards]、[Sound]、および [Disks])を選択します(ICA セッションは自動的にはシリアル ポートを介してデバイスに接続しません)。

• [Turn compression off]:選択すると、圧縮がオフになります(高速接続向け)。

• [Optimize for low speed link]:選択すると、低速接続用に 適化されます。たとえば、オーディオ

品質を下げたり、プロトコルで指定したキャッシュ サイズを減らしたりします。WAN リンクにス

パニングしている接続や、ダイヤルアップ回線を使用している接続向けです。

• [Map all disks under(z:)]:選択すると、Z ドライブの下にすべてのディスクがマップされます。

• [Enable session reliability]:これを有効にすると、セッションの信頼性によって、ユーザがサーバ

への接続を一時的に失っても、接続を再取得したときにもう一度認証しなくて済むように設定され

ます。X 秒後のユーザ接続タイムアウトは実行されず、セッションはサーバで有効なままになり、

クライアントが接続を再取得するとすぐに使用可能になります。

• [Allow font smoothing]:これを選択すると、フォント スムージング(滑らかな文字)が有効にな

ります。

• [Mouse queue timer]:ICA または RDP セッションでのマウス イベントのデフォルト キュー タイ

マーを指定します(1/100 秒単位)。これを使用して、ネットワークの帯域幅を調整できます。

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3-17Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

RDP 接続の設定

仮想デスクトップ環境では、RDP 接続は仮想デスクトップ ブローカによって割り当てられ、RDP 接続

を手動で作成する必要がありません。仮想デスクトップ ブローカ仮想マシンは、仮想マシンの [Connection Settings] ダイアログ ボックスを開いて、リセット ボタン(ダイアログ ボックスの右上に

表示)をクリックすることで、ゼロ クライアントからリセットできます。

[Connection] タブ

図 3-15 に、[Connection] タブを示します。

図 3-15 [Default RDP]:[Connection]

次のガイドラインに従って、[Connection] タブを設定します。

• [Connection Description]:接続リストに表示されるわかりやすい名前を入力します( 大 38 文字)。

• [Host Names]:リストを使用して、ゼロ クライアントの接続先となるサーバの有効な DNS サーバ

名または IP アドレスを選択します(ボックスの横にある [Browse] を使用して選択することもでき

ます)。たとえば、ローカル ネットワーク上の WTS サーバのリストから選択できます。

ヒント サーバ名は、DNS と WINS の 2 つのメカニズムのいずれかを使用して解決できます。DNS はネットワーク制御パネルのデフォルト ドメイン名を使用して FQDN を構成しようとしますが、

デフォルトを使用しない名前解決も試行します。

• [VDA]:選択すると、ゼロ クライアントは Virtual Desktop Accelerator(VDA)ソフトウェアを

使用して、サーバとクライアント間で大きなラウンド トリップ遅延のあるリモート デスクトップ セッションで、「高速な」ユーザ エクスペリエンスを提供します。

• [Console mode]:[Windows Console] モードを使用して RDP 接続を設定する場合に選択します。

• [Display Resolution] この接続の表示解像度を選択します。

– Default

– 640 × 480

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3-18Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

– 800 × 600

– 1024 × 768

– 1152 × 864

– 1280 × 720

– 1280 × 768

– 1280 × 1024

– 1360 × 768

– 1368 × 768

– 1440 × 900

– 1600 × 900

– 1600 × 1200

– 1680 × 1050

– 1920 × 1080

– 1920 × 1200

• [Colors]:RDP セッションのカラー深度を選択します。[High Colors](16 ビット)または [True Colors](32 ビット)が選択されたときに、RDP サーバがこのカラー深度をサポートしていない場

合、ゼロ クライアントはカラー深度をより低い値に再ネゴシエーションします(たとえば、256 色(8 ビット))。ハードウェアがサポートしている場合、 大は 32 ビットです。

ヒント 一部のゼロ クライアント バージョンでは、RDP 接続に 256 色(8 ビット)だけを選択できま

す。また、古いバージョンのサーバ ソフトウェアの場合(たとえば、RDP 4.0)、サーバは 8 ビット カラーだけをサポートしています。これは前もって検出できませんが、接続が確立され

ると 8 ビット カラーが使用されます。

• [Window mode] および [Full screen mode]:アプリケーションの初期表示をウィンドウ画面にする

か、全画面にするかを選択します。Ctrl-Alt を押した状態で上矢印を使用すると、表示モードを切

り替えることができます。

• [Auto-connect on start-up]:これを選択すると、起動時にセッションを自動接続します。

• [Re-connect after disconnect]:これを選択すると、オペレータ以外によって開始された切断の後

に、ゼロ クライアントはセッションに自動的に再接続します。選択した場合、待機間隔は [Delay before re-connecting] ボックスに設定された値(1 ~ 3600 までの秒数を入力)か、ユーザ プロ

ファイルで yes にした場合の値(20 秒)または指定した秒数になります。この接続の INI ファイ

ル記述がないか、スタンドアロン ユーザの場合、あるいは単に省略された場合のデフォルトは 20 秒です。

ヒント [Connection Settings(RDP)] ダイアログ ボックスの [Connection] タブでオプションをリセッ

トできます。これを行うには、[Reset VM] コマンド ボタンをクリックします。このコマンド ボタンは、ダイアログ ボックスの右上にあります。VDM ブローカ接続の場合にのみ表示され

ます。

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3-19Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

[Logon] タブ

図 3-16 に、[Logon] タブを示します。

図 3-16 [Default RDP]:[Logon]

次のガイドラインに従って、[Logon] タブを設定します。

• [Logging on area]:ログイン用のユーザ名、パスワード、およびドメイン名を入力します。これら

のボックスにデータが入力されていない場合は、接続時に RDP サーバのログイン画面に情報を手

動で入力できます。次のガイドラインに従ってください。

– [Login Username]: 大 31 文字です。

– [Password]: 大 19 文字です。

– [Domain Name]: 大 31 文字です。

• [Application]( 大 127 文字)および [Working Directory]( 大 63 文字):接続されるとサーバ

で自動的に開始するように関連付けられた作業ディレクトリを含む、初期化用の文字列と引数を入

力します。

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3-20Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

[Options] タブ

図 3-17 に、[Options] タブを示します。

図 3-17 [Default RDP]:[Options]

次のガイドラインに従って、[Options] タブを設定します。

• [Wallpaper]:選択すると、デスクトップの壁紙が無効になります。

• [Menu / Window animation]:選択すると、メニューまたはウィンドウのアニメーションが無効に

なります。

• [Theme]:選択すると、デスクトップのテーマが無効になります。

• [Show content when dragging]:デフォルトでは、ウィンドウのタイトル バーを「つかんで」動か

すと、そのウィンドウの内容も同様に動きます。これを選択すると、この内容表示機能が無効にな

り、ウィンドウをドラッグしたときに、ドロップするまでウィンドウの外枠だけが動きます。この

オプションは処理能力が少なくて済むため、便利な場合があります。

• [Font smoothing]:ベクトル文字をビットマップに変換し、表示を改善します。

• [Auto-connect to local devices]:ゼロ クライアントを自動的にデバイスに接続するためのオプショ

ン([Printers]、[Serials]、[USB]、[Smart Cards]、[Sound]、および [Disks])を選択します

([USB]:ゼロ クライアントにローカル接続された USB デバイスを Microsoft Windows のターミ

ナル サーバにリダイレクトします。ユーザがターミナル サーバに接続すると、ゼロ クライアント

にローカル接続された USB デバイスにアクセス可能になります)。

• [RDP Audio Playback and RDP Audio Recording]:使用するオーディオ オプションを選択します。

(注) RDP Audio のオプションにより、Cisco VXC クライアントはオーディオ情報を転送できます。

ただしその場合も、中央サーバからの制限は適用されます。ユーザは、双方向オーディオが Cisco VXC アーキテクチャでサポートされているかどうかを、システム管理者に確認する必要

があります。

• [Turn compression off]:選択すると、圧縮がオフになります(高速接続向け)。

• [Optimize for low speed link]:選択すると、低速接続用に 適化されます。たとえば、オーディオ

品質を下げたり、プロトコルで指定したキャッシュ サイズを減らしたりします。WAN リンクにス

パニングしている接続や、ダイヤルアップ回線を使用している接続向けです。

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3-21Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

[Mouse queue timer]:ICA または RDP セッションでのマウス イベントのデフォルト キュー タイマー

を指定します(1/100 秒単位)。これを使用して、ネットワークの帯域幅を調整できます

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3-22Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 3 章 接続オプションの設定

ICA および RDP 接続の詳細

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C H A P T E R

4-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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4ローカル設定オプションの設定

ゼロ クライアントのダイアログ ボックスを使用して、次のローカル設定オプションを設定できます

(ユーザの特権レベルによって、一部のオプションは使用できない場合があります)。

• 「System Preference」(P.4-2)

• 「表示」(P.4-5)

• 「ペリフェラル」(P.4-8)

• 「プリンタ」(P.4-12)

ヒント ローカル設定オプションの設定にゼロ クライアントのダイアログ ボックスを使用することは推奨され

ませんが、中央のデフォルト設定を一時的に上書きするときや、中央設定をセットアップするオプショ

ンがないとき(比較的小規模な環境の場合)は使用できます。通常は、中央設定を使用して、更新と指

定したデフォルト設定を WTOS 環境内のすべてのゼロ クライアントに自動的にプッシュできるように

することを推奨します(付録 A「中央設定:更新と設定の自動化」を参照)。

ローカル設定オプションにアクセスするには、次の手順を実行してください。

• Cisco VXC デスクトップ:Cisco VXC ツールバーにある [System Settings] アイコンをクリックし

ます(管理者の場合、[Login] ダイアログ ボックスの [Admin Mode] ボタンをクリックすることも

できます)。

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4-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

System Preference

図 4-1 System Settings

• クラシック デスクトップ:ユーザ名(ユーザ名とはログオンしているユーザのことで、タスク バーの左下部に表示されています)をクリックして、[System Setup] を選択します。

図 4-2 [System Setting] へのアクセス:クラシック デスクトップ

System Preference[System Preference] ダイアログ ボックスを使用して、スクリーン セーバー、時刻 /日付、およびカス

タム情報設定などの個人設定を選択できます。

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4-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

System Preference

[General] タブ

図 4-3 に、[General] タブを示します。

図 4-3 [System Preference]:[General]

次のガイドラインに従って、[General] タブを設定します。

• [Screen Saver]:使用するスクリーン セーバーのタイプを選択できます。デフォルトは [Turn Off Screen] です。他に、[Flying Bubbles] や [Moving Image](これらのスクリーン セーバーを使用す

ると、モニタはオンのままになります)などのタイプを使用できます。

• [Timer]:スクリーン セーバーがアクティブになるまでの時間を選択します([1 minute]、[5 minutes]、[10 minutes]、またはデフォルトの [20 minutes])。指定したアイドル時間の間ゼロ クラ

イアントがアイドル状態のままになると、スクリーン セーバーが開始されます。

• [Locale]:フランス語またはドイツ語のマイナー ローカリゼーションを提供できます。完全なロー

カリゼーションは提供されませんが(GUI はまだ英語で表示されます)、このオプションを使用し

て、希望する言語(英語、フランス語、またはドイツ語)でログイン画面にユーザ名、パスワー

ド、およびドメインを表示できます。

• [Terminal Name]:ゼロ クライアントの名前を入力できます。デフォルトは 14 文字の文字列で、

WT という文字の後にゼロ クライアントの Ethernet MAC アドレスが続きます。一部の DHCP サーバはこの値を使用して、DHCP Manager 画面で IP アドレス リースを特定します。

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4-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

System Preference

[Time/Date] タブ

図 4-4 に、[Time/Date] タブを示します。

図 4-4 [System Preference]:[Time/Date]

次のガイドラインに従って、[Time/Date] タブを設定します。

• [Time Zone]:ゼロ クライアントが動作するタイム ゾーンを選択できます(デフォルトは [Unspecified])。

• [Enable Daylight Saving]:夏時間設定を有効にできます。これを選択する場合は、6 つのボックス

を適切に設定して、夏時間の開始(月 /週 /日)と終了(月 /週 /日)の期間を定義する必要があり

ます。次のガイドラインに従ってください。

– [Start Date]:選択したタイム ゾーンの夏時間が始まる日時を指定します。

– [End Date]:選択したタイム ゾーンの夏時間が終わる日時を指定します。

(注) [Start Date] と [End Date] を適切に指定せずに [Enable Daylight Saving] チェック ボックスをオンにす

ると、Windows オペレーティング システムの [Adjust Date and Time] の下に、次のエラー メッセージ

が表示されます。

「Your current time zone is not recognized.Please select a valid time zone.」

– [Month]:月を 1 月~ 12 月の範囲で指定します。

– [Week]:1 ~ 4 を選択して、月内の週を選択します。[Week Last] はその月の 後の週を示し

ます。

– [Day]:月曜日~日曜日までの曜日を指定します。

• [Time Format]:12 時間または 24 時間の時間形式を選択できます(デフォルトは [24-hour format])。

• [Date Format]:yyyy/mm/dd(年 /月 /日)または dd/mm/yyyy(日 /月 /年)の日付形式を選択でき

ます(デフォルトは [yyyy/mm/dd])。

• [Time Servers]:タイム サーバの IP アドレスまたはホスト名と、オプションの TCP ポート番号が

表示されます。オプションのポート番号が指定された各エントリは、Name-or-IP:port のように指

定されます。:port はオプションです。指定しなかった場合は、ポート 80 が使用されます。ユーザ プロファイルが使用されている場合、ユーザ プロファイルを使用してロケーションを指定できま

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4-5Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

第 4 章 ローカル設定オプションの設定

表示

す。タイム サーバは、タイム ゾーンおよび夏時間情報の設定に基づいて、ゼロ クライアントに時

刻を提供します。DHCP が使用されている場合は、DHCP を使用してロケーションを指定できま

す。

[Custom Info] タブ

図 4-5 に、[Custom Info] タブを示します。

図 4-5 [System Preference]:[Cstom Info]

[Custom Info] タブを使用して、Cisco VXC Manager ソフトウェアで使用するための設定文字列を入力

します。設定文字列にはロケーション、ユーザ、管理者などの情報を含めることができます。

[OK] をクリックすると、ダイアログ ボックスに入力したカスタム フィールド情報が Windows レジス

トリに転送されます。これで、それらの情報が Cisco VXC Manager で使用できるようになります。

Cisco VXC を使用したリモート管理やゼロ クライアント ソフトウェアのアップグレードの詳細につい

ては、「Cisco VXC Manager Software を使用したリモート管理」(P.B-1)を参照してください。

カスタム フィールド情報の使用の詳細については、『Cisco VXC Manager Administration Guide』を参

照してください。

表示[Display] ダイアログ ボックスを使用して、ゼロ クライアントで使用するモニタの解像度とリフレッ

シュ レートを選択できます。また、2 台のモニタによる表示方法も設定できます。

ヒント デスクトップに表示できるアイコンの数は、デスクトップの解像度と管理者設定によって異なります。

ゼロ クライアントでは 8 ビット カラーだけがサポートされ、1280 x 1024 解像度を使用してフル スク

リーン接続が表示されます。1280 x 1024 解像度は、デスクトップ、ウィンドウ形式の接続、または

シームレスな接続には使用されません。

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4-6Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

表示

[General] タブ

図 4-6 に、[General] タブを示します。

図 4-6 [Display]:[General]

次のガイドラインに従って、[General] タブを設定します。

• [Select best display setting on DDC monitor]:モニタが VESA DDC2B(Display Data Channel)互

換の場合、このオプションを選択すると、ゼロ クライアントは自動的に 適な解像度とリフレッ

シュ レートを選択できるようになります。モニタが DDC 互換でない場合、「a Monitor does not support Plug and Play」というメッセージが表示されます([OK] をクリックしてメッセージを確認

し、画面から削除します)。

• [DDC table]:モニタが VESA DDC2B(Display Data Channel)互換の場合、このオプションを選

択すると、希望する解像度とリフレッシュ レートをリストから選択できるようになります。

• [User defined display setting]:このオプションを選択する場合、モニタでサポートされている解像

度とリフレッシュ レートを選択してください(すべての組み合わせを使用できます)。

次の解像度をリストから選択できます。

– 640 × 480

– 800 × 600

– 1024 × 768

– 1152 × 864

– 1280 × 720

– 1280 × 768

– 1280 × 1024

– 1360 × 768

– 1368 × 768

– 1440 × 900

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4-7Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

表示

– 1600 × 900

– 1600 × 1200

– 1680 × 1050

– 1920 × 1080

– 1920 × 1200

次のリフレッシュ レートをリストから選択できます。

– 60 Hz(デフォルト)

– 75 Hz

– 85 Hz

• [Rotation]:回転オプションの [None]、[Left turn (Experimental)]、または [Right turn (Experimental)] を選択します。左または右に回すと、90 度回転されます。

• [Desktop Color]:デスクトップ カラーを選択します(16 ビットまたは 32 ビット)。

• [Usage Help area]:[Display] ダイアログ ボックスの使用と、テストの実行についての簡単な説明

が記載されています。このボックスには、オペレータによる入力は行えません。表示に問題が生じ

た場合に、v キーを使用してリセットを行う方法について、このエリアの説明を確認してくださ

い。

[Dual Head] タブ

図 4-7 に、[Dual Head] タブを示します。

図 4-7 [Display]:[Dual Head]

次のガイドラインに従って、[Dual Head] タブを設定します(サポートされているデュアル モニタ対応

シン クライアントのみ)。

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4-8Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

ペリフェラル

• [Dual Head]:[Mirror Mode] を選択すると、2 つのモニタは同一の状態で動作します。[Span Mode] を選択すると、2 つのモニタは個別動作になります(2 番目のモニタが 初のモニタから拡

張された状態になります)。

• [Main Screen]:2 つのモニタのどちらをメイン スクリーンにするかを選択します([Screen1] また

は [Screen2])。もう一方のスクリーンは、メイン スクリーンを拡張したものになります。

• [Layout]:スクリーンの位置合わせ方法を選択します。横方向の位置合わせでは、上に位置合わせ

するスクリーンに [Top]、下に位置合わせするスクリーンに [Bottom] を選択します。縦方向の位

置合わせでは、左に位置合わせするスクリーンに [Left]、右に位置合わせするスクリーンに [Right] を選択します。横方向と縦方向のどちらの位置合わせでも、中央に位置合わせするスク

リーンには [Center] を選択します。

• [Alignment]:2 つのモニタをお互いにどのような向きに並べるかを選択します([Horizontal] では

モニタ間でマウスがスクリーンを左右に動き、[Vertical] ではモニタ間でマウスがスクリーンを上

下に動きます)。

• (クラシック デスクトップのみ)[Taskbar]:[Taskbar] をどのスクリーンに表示するかを選択しま

す([Whole Screen] または [Main Screen])。

ペリフェラル[Peripherals] ダイアログ ボックスを使用して、キーボード、マウス、音量、およびタッチ スクリーン

設定など、周辺機器の設定を選択できます。

[Keyboard] タブ

図 4-8 に、[Keyboard] タブを示します。

図 4-8 [Peripherals]:[Keyboard]

次のガイドラインに従って、[Keyboard] タブを設定します。

• [Character Set]:文字セットを選択します(各文字は数字で表示されます)。たとえば、ASCII 文字セットでは、0 から 127 までの数字を使用してすべての英語文字と特殊制御文字を表します。

ヨーロッパ ISO 文字セットは ASCII と似ていますが、これらにはヨーロッパ言語用の追加文字が

含まれています。

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4-9Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

第 4 章 ローカル設定オプションの設定

ペリフェラル

• [Keyboard Language]:現在、次のキーボード言語がサポートされています。デフォルトは [English (United States)]です。

• [Delay before repeat]:キーを押し続けた場合のリピートのパラメータ。リピートが開始されるま

での遅延時間を選択します([1/5 second]、[1/4 second]、[1/3 second]、[1/2 second]、[1 second]、[2 seconds]、または [No Repeat])。デフォルトは [1/3 second] です。

• [Repeat Rate]:[Slow]、[Medium]、または [Fast] を選択します。デフォルトは [Medium] です。

表 4-1 サポートされるキーボード言語

サポートされるキーボード言語

Arabic (Saudi Arabia) Arabic (Iraq) Arabic (Egypt)

Arabic (Libya) Arabic (Algeria) Arabic (Morocco)

Arabic (Tunisia) Arabic (Oman) Arabic (Yemen)

Arabic (Syria) Arabic (Jordan) Arabic (Lebanon)

Arabic (Kuwait) Arabic (U.A.E.) Arabic (Bahrain)

Arabic (Qatar) Brazilian Canadian (Multilingual)

Chinese (Simplified) Chinese (Traditional) Croatian

Czech Danish Dutch

Dutch (Belgian) English (Australian) English (3270 Australian)

English (New Zealand) English (United Kingdom) English (United States)

Finnish French (Belgian) French (Canadian)

French (France) French (Swiss) German

German (IBM) German (Swiss) Greek

Hungarian Italian Italian (Swiss)

Japanese Korean Norwegian

Polish (214) Polish Programmers Portuguese

Portuguese (Brazil) Romanian Slovakian

Slovakian (Qwerty) Slovenian Spanish

Spanish (Mexican) Swedish Turkish

Turkish (QWERTY) U.S.International

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4-10Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

ペリフェラル

[Mouse] タブ

図 4-9 に、[Mouse] タブを示します。

図 4-9 [Peripherals]:[Mouse]

[Mouse] タブを使用して、[Mouse Speed] とマウスの方向を選択します([Swap left and right mouse buttons] を選択して左利きの操作用にマウス ボタンを入れ替えることができます)。

[Volume] タブ

図 4-10 に、[Volume] タブを示します。

図 4-10 [Peripherals]:[Volume]

[Volume] タブを使用して、接続したデバイスの音量設定を選択します。

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4-11Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

ペリフェラル

[Serial] タブ

図 4-11 に、[Serial] タブを示します。

図 4-11 [Peripherals]:[Serial]

次のガイドラインに従って、[Serial] タブを設定します。

• [Select Port]:このセットアップ定義を適用するポートを選択します。[COM 1]、[COM 2]、[COM 3]、または [COM 4] を選択できます(デフォルトはポート [COM 1])。Models SX0 および VX0 の場合は、USB またはシリアル デバイスから [COM 1] または [COM 2] を選択します。

• [Baud Rate]:[1200]、[2400]、[4800]、[9600]、[19200]、[38400]、[57600]、または [115200] ボーを選択できます(デフォルトは [9600])。

• [Parity]:[None]、[Even]、または [Odd] を選択できます(デフォルトは [None])。

• [Stop]:[1]、[1.5]、または [2] ストップ ビットを選択できます(デフォルトは [1])。

• [Size]:文字サイズ [5]、[6]、[7]、または [8] ビットを選択できます(デフォルトは [8])。

• [Flow Control]:[None]、[XON/XOFF]、[CTS/RTS]、または [Both] を選択できます(デフォル

トは [None])。

• [Serial Touch Screen selections]:適切なタッチ スクリーン [ELO]、[MicroTouch]、または [FastPoint] をリストから選択します。

• [Touch Screen on]:適切なシリアル ポート(COM ポート)または [None] をリストから選択しま

す。

[Touch Screen] タブ

[Touch Screen] タブを使用して、ゼロ クライアントに接続されているタッチ スクリーンを設定します

(USB)。このタブは、ゼロ クライアントでタッチ スクリーンが USB ポートを介して接続され、セッ

トアップ(または較正)がまだ実行されていないことが検出された場合に使用可能(グレイ アウトさ

れていない状態)になります。[Touch Setup] ウィンドウには、必要な較正調整を行うために画面上の 2 つの円にタッチすることを求めるプロンプトが表示されます。較正を行うと、システムが工場出荷時

のデフォルトにリセットされるか、別のタイプのタッチ モニタが接続されるまで、調整値はローカル

端末の NVRAM に保存されます。

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4-12Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

プリンタ[Printer Setup] ダイアログ ボックスでは、ゼロ クライアントに接続されたネットワーク プリンタや

ローカル プリンタの設定を行えます。ゼロ クライアントはそれ自体の USB ポートを使用して、複数の

プリンタをサポートできます。複数のプリンタを使用する必要がある場合に、ゼロ クライアントで別

のポートを使用できず、使用されているポートを USB モデム コンバータと共有する必要があるとき

は、USB ハブをポートに接続してください。

ヒント ポート LPT1 または LPT2 では、USB プリンタ接続と、USB-to-Parallel 変換ケーブルによるパラレル プリンタ接続を選択できます。

[Ports] タブ

図 4-12 に、[Ports] タブを示します。

図 4-12 [Printer Setup]:[Ports]

次のガイドラインに従って、[Ports] タブを設定します。

• [Select Port]:使用するポートをリストから選択します。

• [Printer Name]:このエントリは必須です。[Enable LPD service for the printer] が選択されている

場合、このプリンタ名は、LPR を使用してこのプリンタに出力する他のクライアントのキュー名

になります。

• [Printer Identification]:プリンタのタイプまたはモデルを入力します。この名前は、Microsoft Windows システムでのプリンタのデバイス ドライバ名か、デバイス ドライバにマップするキーに

する必要があります。指定しなかった場合は、Windows ホストに接続されたときに、直接接続さ

れた標準 USB プリンタの場合はプリンタによって指定された ID、USB 接続以外のプリンタの場

合は [Generic / Text Only] が、デフォルトでこの名前として設定されます。ドライバ名のマッピン

グは、グローバル プロファイル(wnos.ini)の一部としてシステムによって読み取られるプリンタ マッピング ファイルを使用するか、MetaFrame プリンタ設定ファイル

(¥winnt¥system32¥wtsprnt.inf)を介して MetaFrame サーバによって行われます。

ヒント USB-to-parallel 変換ケーブルで USB に直接接続されたプリンタまたはパラレル プリンタの多

くは、それ自体のプリンタ ID をレポートします。ポート LPT1 または LPT2 では、USB プリ

ンタ接続と、USB-to-Parallel ケーブルによるパラレル プリンタ接続を選択できます。

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4-13Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

• [Printer Class]:プリンタのクラスをリストから選択します([PCL5]、[PS]、または [TXT])。

• [Enable the printer device]:直接接続されたプリンタを有効にする場合は選択する必要がありま

す。

• [Enable LPD service for the printer]:選択すると、ゼロ クライアントが、ネットワークからの LPD(Line Printer Daemon)プリント要求の LPD サーバになります(詳細については、「LPD サービスの設定」(P.4-16)を参照してください)。

ヒント ゼロ クライアントを LPD プリンタ サーバとして使用する場合は、DHCP を使用しないで、スタ

ティック IP アドレスをゼロ クライアントに割り当てる必要があります(詳細については、「Network Setup」(P.3-2)を参照してください)。

[LDPs] タブ

図 4-13 に、[LDPs] タブを示します。

図 4-13 [Printer Setup]:[LDPs]

次のガイドラインに従って、[LPDs] タブを設定します。

• [Select LPD]:使用するポートをリストから選択します。

• [Printer Name]:プリンタ名を入力します。

• [Printer Identification]:プリンタのタイプまたはモデルを入力します。この名前は、Microsoft Windows システムでのプリンタのデバイス ドライバ名か、デバイス ドライバにマップするキーに

する必要があります。指定しなかった場合は、Windows ホストに接続されたときに、直接接続さ

れた標準 USB プリンタの場合はプリンタによって指定された ID、USB 接続以外のプリンタの場

合は [Generic / Text] が、デフォルトでこの名前として設定されます。ドライバ名のマッピングは、

グローバル プロファイル(wnos.ini)の一部としてシステムによって読み取られるプリンタ マッ

ピング ファイルを使用するか、MetaFrame プリンタ設定ファイル

(¥winnt¥system32¥wtsprnt.inf)を介して MetaFrame サーバによって行われます。

• [LPD Hosts]:ネットワーク プリンタのサーバの DNS 名または WINS 名。IP アドレスを入力する

こともできます。

ヒント プリンタがネットワーク上の別のゼロ クライアントに接続されている場合、[LPD Hosts] ボッ

クス内のエントリがそのゼロ クライアントの名前またはアドレスになります。

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4-14Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

• [LPD Queue Name]:LPD ホストは、サポートされるプリンタごとにその名前のキューを維持しま

す。使用するプリンタに関連付けられたキューの名前を入力します。

ヒント [LPD Queue Name] は、プリンタが接続されているゼロ クライアントの [Printer Name] ボック

スの内容と一致する必要があります。

• [Printer Class]:プリンタのクラスをリストから選択します。

• [Enable the printer device]:直接接続されたプリンタを有効にする場合は選択する必要がありま

す。

[SMBs] タブ

図 4-14 に、[SMBs] タブを示します。

図 4-14 [Printer Setup]:[SMBs]

次のガイドラインに従って、[SMBs] タブを設定します。

• [Select SMB]:使用する SMB をリストから選択します。

• [Printer Name]:プリンタ名を入力します。

• [Printer Identification]:プリンタのタイプまたはモデルを入力します。この名前は、Microsoft Windows システムでのプリンタのデバイス ドライバ名か、デバイス ドライバにマップするキーに

する必要があります。指定しなかった場合は、Windows ホストに接続されたときに、直接接続さ

れた標準 USB プリンタの場合はプリンタによって指定された ID、USB 接続以外のプリンタの場

合は [Generic / Text] が、デフォルトでこの名前として設定されます。ドライバ名のマッピングは、

グローバル プロファイル(wnos.ini)の一部としてシステムによって読み取られるプリンタ マッ

ピング ファイルを使用するか、MetaFrame プリンタ設定ファイル

(¥winnt¥system32¥wtsprnt.inf)を介して MetaFrame サーバによって行われます。

• [¥¥Host¥Printer]:ホスト ¥プリンタと入力するか、ボックスの横にある [Browse] を使用して選択

します。

• [Printer Class]:プリンタのクラスをリストから選択します。

• [Enable the printer device]:直接接続されたプリンタを有効にする場合は選択する必要がありま

す。

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4-15Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

• [Enable LPD service]:選択すると、ゼロ クライアントが、ネットワークからの LPD (Line Printer Daemon) プリント要求の LPD サーバになります(詳細については、「LPD サービスの設定」

(P.4-16)を参照してください)。

[Options] タブ

図 4-15 に、[Options] タブを示します。

図 4-15 [Printer Setup]:[Options]

次のガイドラインに従って、[Options] タブを設定します。

• [Default Printer]:デフォルト プリンタにするプリンタをリストから選択します。

• [Enable .print Client and Port]:.print クライアントを有効にする場合は、[Enable .print Client] を選択してから、ポートを入力します。

[Help] タブ

図 4-16 に、[Help] タブを示します。

図 4-16 [Printer Setup]:[Help]

[Help] タブには、プリンタのヘルプ情報が含まれています。

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4-16Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

LPD サービスの設定

LPD(Line Printer Daemon)サービスを提供するようゼロ クライアントを設定すると、そのゼロ クラ

イアントをネットワーク上のプリンタ サーバにできます。

LPD プリント サービスを提供するようにゼロ クライアントをセットアップするには、次の手順に従い

ます。

手順

ステップ 1 [Network Setup] ダイアログ ボックスを開き([Desktop Menu] > [System Setup] > [Network])、ゼロ クライアントの固定 IP アドレスを入力します。

ステップ 2 [Printer Setup] ダイアログ ボックスを開き([Desktop Menu] > [System Setup] > [Printer])、リストさ

れているポートの中から選択します。

ステップ 3 [Printer Name] ボックスにプリンタの名前を入力します。

ステップ 4 [Enable LPD service for the printer] を選択します。

ステップ 5 [Enable the Printer Device] を選択します。

ステップ 6 「Windows NT4 サーバの設定」(P.4-16)または「Windows 2003/2008 サーバのセットアップ」

(P.4-17)の説明に従って、アプリケーション サーバを設定します。

Windows NT4 サーバの設定

手順

ステップ 1 [Control Panel] > [Network] > [Services] を選択し、Microsoft TCP/ IP Printing サービスがインストー

ルされていることを確認します。インストールされていない場合は、Microsoft のインストール説明に

従ってインストールしてください。

ステップ 2 次の手順に従って、ゼロ クライアントを LPD プリンタとして追加します。

a. [Control Panel] > [Printers] > [Add Printers] > [My Computer] > [Add Port] を選択し、[LPR PORT] をダブルクリックします(LPR ポートが表示されない場合は、Microsoft TCP/IP Printing サービス

が正しくインストールされていることを確認してください)。

b. ゼロ クライアントの IP アドレスまたは DNS 名を、[Name or address of host providing LPD] ボッ

クスに入力します。

c. プリンタ名(「LPD サービスの設定」(P.4-16)で割り当てた名前)を [Name of printer on that machine] ボックスに入力します。

d. [OK] をクリックしてから、[NEXT] をクリックします。

ステップ 3 プリンタを選択したら、アプリケーション サーバに対して通常のプリンタ設定を実行できます。たと

えば、メーカーのプリンタ タイプとプリンタ名を選択します。

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4-17Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

Windows 2003/2008 サーバのセットアップ

手順

ステップ 1 [Control Panel] > [Administrative Tools] > [Services] を選択し、Microsoft TCP/IP Printing サービスが

インストールされていることを確認します。インストールされていない場合は、Microsoft のインス

トール説明に従ってインストールしてください。

ステップ 2 次の手順に従って、ゼロ クライアントを LPD プリンタとして追加します。

a. [Control Panel] > [Printers] > [Add Printers] > [Local Printer] > [Create a new port] の順に選択し、

[LPR PORT] を選択します。

ヒント LPR ポートが表示されない場合は、Microsoft TCP/IP Printing サービスが正しくインストール

されていることを確認してください。

b. ゼロ クライアントの IP アドレスまたは DNS 名を、[Name or address of host providing LPD] ボッ

クスに入力します。

c. プリンタ名(「LPD サービスの設定」(P.4-16)で割り当てた名前)を [Name of printer on that machine] ボックスに入力します。

d. [OK] をクリックしてから、[NEXT] をクリックします。

ステップ 3 プリンタを選択したら、アプリケーション サーバに対して通常のプリンタ設定を実行できます。たと

えば、メーカーのプリンタ タイプとプリンタ名を選択します。

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4-18Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 4 章 ローカル設定オプションの設定

プリンタ

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C H A P T E R

5-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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5診断の実行

次の診断ツールを使用できます。

• 「System Tools」(P.5-2)

• 「Network Tools」(P.5-2)

診断オプションにアクセスする方法は、次のとおりです。

• Cisco VXC デスクトップ:Cisco VXC ツールバーにある [System Settings] アイコンをクリックし

ます(管理者の場合、[Login] ダイアログ ボックスの [Admin Mode] ボタンをクリックすることも

できます)。

図 5-1 [System Settings] メニュー

• クラシック デスクトップ:[User Name]([User Name] はログオンしているユーザのことで、タス

ク バーの左下部に表示されています)をクリックして、[Network Test](ネットワーク ツール Ping およびトレース ルート用)または [View INI Settings](トレースとイベント ログの設定、お

よび INI ファイルの表示を行うシステム ツール用)を選択します。

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5-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 5 章 診断の実行

System Tools

図 5-2 [User Name] メニュー

System Tools[System Tools] ダイアログ ボックスでは、トレースとイベント ログの設定を行うことができます。ま

た、トラブルシューティング用に、wnos.ini および user.ini でキャッシュした情報を表示することもで

きます。

図 5-3 System Tools

設定を行うには、[General] タブのトレース オプションとイベント ログ オプションを使用します。

wnos.ini 情報を表示するには、[Global INI] タブを使用します。

user.ini 情報を表示するには、[user.ini] タブを使用します。

Network Tools[Network Tools] ダイアログボックスでは、ネットワーク接続の整合性を確認するための Ping(Packet InterNet Groper)およびトレース ルートを使用できます(また、ping では、ネットワーク設定の操作

性、およびゼロ クライアントと ping の宛先間の通信に必要なすべての装置の可用性も確認できます)。

一般的に、ping とトレース ルートは、ネットワーク管理者によって、またはその指示のもとに、シス

テム診断に使用されます。

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5-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 5 章 診断の実行

Network Tools

ping の使用

[Ping] ダイアログボックスは、ping 診断ユーティリティを実行して、応答メッセージを表示します。

ping は、ネットワーク ホストにエコー要求を送信する診断ツールです。ホスト パラメータには、有効

なホスト名または IP アドレスを使用できます。ホストが稼動し、ネットワーク上に存在している場合

は、エコー要求に応答します。デフォルトでは、エコー要求は中断([Ping] ダイアログボックスで [Stop] をクリック)されるまで送信されます。ping ユーティリティは、1 秒間に 1 回エコー要求を送信

し、ラウンドトリップ時間とパケット損失統計を計算します。そして、計算が完了すると簡潔な要約を

表示します。

ping ユーティリティは、次の目的で使用できます。

• ネットワークおよび各種外部ホストのステータスの確認

• ハードウェアとソフトウェアの問題の追跡と切り分

• ネットワークのテスト、測定、および管理

• ホスト名だけがわかっている場合の、IP アドレスの確認

(注) これは、サービス拒絶攻撃に使用される共通のメカニズムであるため、すべてのネットワーク機器が ping パケットに応答するわけではありません。応答がない場合、必ずしも ping のターゲットを他の目

的で使用できないことを意味するわけではありません。ただし、応答があれば、Cisco VXC クライア

ントとリモート エンドポイント間に接続が存在することを、確実に意味しています。

図 5-4 ping

次のガイドラインに従ってください。

• [Enter Hostname or IP]:ping の対象となるターゲットの IP アドレス、DNS に登録されたホスト

名、または WINS に登録されたホスト名を入力します。

• データ領域:ping 応答メッセージが表示されます。ping コマンドは、1 秒間に 1 回エコー要求を送

信し、ラウンドトリップ時間とパケット損失統計を計算します。そして、計算が完了すると簡潔な

要約を表示します。

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5-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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第 5 章 診断の実行

Network Tools

• [Start]:ping コマンドを実行します。ホストが稼動し、ネットワーク上に存在している場合は、エ

コー要求に応答します。デフォルトでは、エコー要求は [Stop] をクリックして中断されるまで送

信されます。

• [Stop]:ping 要求を終了し、[Ping] ダイアログボックスを開いたままにします(データ領域に掲示

された要約を読み取れます)。

トレース ルートの使用

[Trace Route] ダイアログボックスは、tracert 診断ユーティリティを実行して、応答メッセージを表示

します。tracert ユーティリティは、ゼロ クライアントからネットワーク ホストまでのパスをトレース

します。ホスト パラメータには、有効なホスト名または IP アドレスを使用できます。tracert ユーティ

リティは、情報のパケットをパス内の各デバイス(ルータとコンピュータ)に 3 回送信し、メッセージ ボックスにラウンドトリップ応答時間と識別情報を表示します。

図 5-5 Trace Route

次のガイドラインに従ってください。

• [Enter Hostname or IP]:トレースの対象となるターゲットの IP アドレス、DNS に登録されたホス

ト名、または WINS に登録されたホスト名を入力します。

• データ領域:パス内の各デバイスのラウンドトリップ応答時間と識別情報を表示します。

• [Start]:tracert コマンドを実行します。

• [Stop]:tracert コマンドを終了し、[Trace Route] ダイアログボックスを開いたままにします(デー

タ領域に掲示された情報を読み取れます)。

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A-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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A P P E N D I X A中央設定:更新と設定の自動化

この付録では、WTOS を実行するゼロ クライアントに対してネットワーク サービスおよびセッション サービスを提供するために必要な、ネットワーク アーキテクチャおよびエンタープライズ サーバ環境

について説明します。また、サーバ環境によって提供されるサービスを設定する際に、重要な考慮事項

に対処しやすくするための情報についても説明します。WTOS サーバ環境を設定するために、この章

と『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を組み合わせて使用

してください。

次の内容で構成されています。

• 「ネットワーク サービスの設定方法について」(P.A-1)

• 「ネットワーク サービスの設定」(P.A-6)

• 「セッション サービスの設定」(P.A-16)

ネットワーク サービスの設定方法についてゼロ クライアントが使用できるネットワーク サービスには、DHCP、FTP ファイル サービス、Virtual Desktop ファイル サービス、DNS などがあります。ネットワーク サービスの設定方法は、WTOS 環境

で使用可能な内容と、それを設計および管理する方法によって異なります。

この項の次のトピックでは、WTOS 環境用にネットワーク サービスを設定するときに直面する可能性

のあるサポート対象のサービス状況について、重要な概要情報を説明します(環境要件をよく理解した

うえで、詳細な手順について、「ネットワーク サービスの設定」(P.A-6)を参照してください)。

• 「DHCP サーバおよび FTP サーバが使用可能な場合」(P.A-2)

• 「FTP サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)」(P.A-3)

• 「DHCP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合」(P.A-4)

• 「仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)」(P.A-4)

• 「FTP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用不可の場合(スタンドアロン ユーザまたは PNAgent/PNLite 専用ユーザ)」(P.A-5)

注意 ゼロ クライアントが PPPoE または PPTP VPN を通じて企業イントラネットにアクセスし、ゼロ クライアントがロックダウンされている場合、非特権ユーザまたは低特権ユーザがスタンドアロン ユーザ モードにリブートしようとすると、[Network Setup] ダイアログボックスおよびシステム リセット機能が無効になります。ユーザは、このパスを通して企業イントラネットに再アクセスでき

なくなります。この場合、企業イントラネットに直接アクセス(イーサネット ケーブル)できる場

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A-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定方法について

所にゼロ クライアントを移動して、管理者が、ユーザ プロファイルからゼロ クライアント動作設

定に必要な変更を行うことができるように(たとえば、ユーザ プロファイルを設定してゼロ クライ

アントのロックを解除する)リブートする必要があります。

DHCP サーバおよび FTP サーバが使用可能な場合

『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』の説明に従って、DHCP サーバおよび FTP サーバが使用可能な環境でのネットワーク管理者として、DHCP と FTP の両方の

ネットワーク サービスを設定して「グローバル」INI ファイルおよび「ユーザ」INI ファイルを作成で

きます。

ヒント ゼロ クライアント(新しいゼロ クライアントまたはデフォルト設定にリセットされたゼロ クライアン

ト)は、 初に IP アドレスと FTP サーバの場所を DHCP サーバから取得するように設定されていま

す。DHCP は、イーサネットの直接アクセスでのみ使用できます。

wnos.ini ファイルには、このファイル サーバにアクセスするすべてのゼロ クライアントに影響を与え

る「グローバル」パラメータが格納されます。{username}.ini ファイルには、個別のユーザの接続プロ

ファイルを構成するユーザ固有のパラメータまたは「ユーザ プロファイル」パラメータが格納されま

す。これらの INI ファイルの作成の詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。

DHCP サーバおよび FTP サーバを設定して使用可能にした後、ゼロ クライアントをネットワークに単

純に(ネットワーク ケーブルを使って直接)接続し、電源をオンにしてゼロ クライアントの使用を開

始します。セッション サービスにアクセスするには、ログイン名とパスワードが必要となる場合があ

ります。アプリケーション(Citrix PNAgent/ PNLite サービスによって発行)が使用可能な場合は、ド

メイン名を入力するか、リストから選択する必要があります。接続またはアプリケーションが自動的に

開始するように INI ファイルで設定されている場合、それらが自動的に開始する場合があります。

ヒント セッション接続または発行済みアプリケーションが起動時に自動的に開くように指定されている場合、

企業サーバ環境にアクセスすると、ゼロ クライアント デスクトップの代わりにセッション サーバ ログ

インまたはサーバ アプリケーション ウィンドウが表示されます。ウィンドウ表示モードを切り替える

には、Ctrl および Alt キーを押した状態で↑キーを使用します。デスクトップ、Connect Manager、お

よび現在アクティブな接続を切り換えるための選択ボックスを開くには、Ctrl および Alt キーを押した

状態で↓キーを使用します。

手動で開始されたダイヤルアップ、PPPoE、または PPTP VPN を通してゼロ クライアントが企業サー

バ環境にアクセスする場合、DHCP サーバによって提供される自動化は使用できません。このような

場合の設定情報については、「FTP サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)」(P.A-3)お

よび「FTP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用不可の場合(スタンドアロン ユーザまたは PNAgent/PNLite 専用ユーザ)」(P.A-5)を参照してください。

ヒント ダイヤルアップ、PPPoE、または PPTP VPN が自動的に開始する場合は、これらの接続を通じて FTP サーバ サービスにアクセスできます。

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A-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定方法について

FTP サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)

DHCP サーバは使用できないが FTP サーバが使用可能な環境では、ゼロ クライアント ユーザは、(使

用可能であれば)DHCP サーバによって供給されるネットワーク情報をローカルで入力([Network Setup] ダイアログボックスを使用)する必要があります。

ゼロ クライアントが DHCP 用に設定(新しいゼロ クライアントまたはデフォルト設定にリセットされ

たゼロ クライアント)されているにもかかわらず、DHCP がネットワーク上で検出されない場合、ゼ

ロ クライアントを開始すると [Network Setup] ダイアログボックスが自動的に開きます。また、デスク

トップ背景をクリックし、デスクトップ メニューから [System Setup] を選択し、次に [Network] をク

リックすることによっても、[Network Setup] ダイアログボックスを開くことができます。[Network Setup] ダイアログボックスで [Statically specified IP Address] オプションを選択し、次の情報に関する

ダイアログ ボックスを設定します(残りの情報は、FTP サーバに接続した際に INI ファイルから自動

的に入力されます)。

• ゼロ クライアントのスタティック IP アドレス

• サブネット マスク

• デフォルト ゲートウェイ

• DNS ドメイン名(DNS を使用しない場合は不要)

• DNS サーバのアドレス(DNS を使用しない場合は不要)

• ファイル サーバの IP アドレス、または INI ファイルが存在する FTP サーバの DNS 名、および

サーバ上の /wnos への FTP パス。

• PNAgent/PNLite サーバ リスト(PNAgent/PNLite がネットワーク環境に導入されている場合、

ネットワーク上で発行済みアプリケーションを提供する 1 つ以上の PNAgent/PNLite サーバのオプ

ションの TCP ポート番号付きの IP アドレスまたはホスト名を入力します)

• イーサネット速度

• WINS サーバ アドレス(WINS を使用しない場合は不要)

• FTP サーバにログインするためのユーザ名とパスワード

• Rapport サーバ アドレス(Rapport サーバを使用しない場合は不要)

• タイム サーバ

ヒント wnos.ini ファイルには、このファイル サーバにアクセスするすべてのゼロ クライアントに影響を与え

る「グローバル」パラメータが格納されます。{username}.ini ファイルには、個別のユーザの接続プロ

ファイルを構成するユーザ固有のパラメータまたは「ユーザ プロファイル」パラメータが格納されま

す。これらの INI ファイルの作成の詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。

ネットワーク設定を完了した後は、ゼロ クライアントを使用する前にリブートします。セッション サービスにアクセスするには、ログイン名とパスワードが必要となる場合があります。アプリケーショ

ン(Citrix PNAgent/PNLite サービスによって発行)が使用可能な場合は、ドメイン名を入力するか、

リストから選択する必要があります。接続またはアプリケーションが自動的に開始するように INI ファ

イルで設定されている場合、それらが自動的に開始する場合があります。

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A-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定方法について

DHCP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合

ゼロ クライアント(新しいゼロ クライアントまたはデフォルト設定にリセットされたゼロ クライアン

ト)は、 初に IP アドレスと仮想デスクトップ サーバの場所を DHCP サーバから取得するように設定

されています。DHCP は、イーサネットの直接アクセスの設定でのみ使用できます。

『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』の説明に従って、DHCP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用可能な環境でのネットワーク管理者として DHCP と仮想

デスクトップの両方のネットワーク サービスを設定し、(仮想デスクトップ ブローカ内で)「グローバ

ル」INI ファイルおよび「ユーザ」INI ファイルを作成できます。

ヒント ゼロ クライアント(新しいゼロ クライアントまたはデフォルト設定にリセットされたゼロ クライアン

ト)は、 初に IP アドレスと仮想デスクトップ サーバの場所を DHCP サーバから取得するように設定

されています。DHCP は、イーサネットの直接アクセスの設定でのみ使用できます。

wnos.ini ファイルには、このファイル サーバにアクセスするすべてのゼロ クライアントに影響を与え

る「グローバル」パラメータが格納されます。{username}.ini ファイルには、個別のユーザの接続プロ

ファイルを構成するユーザ固有のパラメータまたは「ユーザ プロファイル」パラメータが格納されま

す。これらの INI ファイルの作成の詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。

DHCP サーバおよび仮想デスクトップ サーバを設定して使用可能にした後、ゼロ クライアントをネッ

トワークに単純に(ネットワーク ケーブルを使って直接)接続し、電源をオンにしてゼロ クライアン

トの使用を開始します。セッション サービスにアクセスするには、ログイン名とパスワードが必要と

なる場合があります。アプリケーション(Citrix PNAgent/PNLite サービスによって発行)が使用可能

な場合は、ドメイン名を入力するか、リストから選択する必要があります。接続またはアプリケーショ

ンが自動的に開始するように INI ファイルで設定されている場合、それらが自動的に開始する場合があ

ります。

ヒント セッション接続または発行済みアプリケーションが起動時に自動的に開くように指定されている場合、

企業サーバ環境にアクセスすると、ゼロ クライアント デスクトップの代わりにセッション サーバ ログ

インまたはサーバ アプリケーション ウィンドウが表示されます。ウィンドウ表示モードを切り替える

には、Ctrl および Alt キーを押した状態で↑キーを使用します。デスクトップ、Connect Manager、お

よび現在アクティブな接続を切り換えるための選択ボックスを開くには、Ctrl および Alt キーを押した

状態で↓キーを使用します。

手動で開始されたダイヤルアップ、PPPoE、または PPTP VPN を通してゼロ クライアントが企業サー

バ環境にアクセスする場合、DHCP サーバによって提供される自動化は使用できません。このような

場合の設定情報については、「仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)」

(P.A-4)を参照してください。

ヒント ダイヤルアップ、PPPoE、または PPTP VPN が自動的に開始する場合は、これらの接続を通じて仮想

デスクトップ サーバ サービスにアクセスできます。

仮想デスクトップ サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)

DHCP サーバは使用できないが仮想デスクトップ サーバが使用可能な環境では、ゼロ クライアント ユーザは、(使用可能であれば)DHCP サーバによって提供されるネットワーク情報をローカルで入力

([Network Setup] ダイアログボックスを使用)する必要があります。

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A-5Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定方法について

ゼロ クライアントが DHCP 用に設定(新しいゼロ クライアントまたはデフォルト設定にリセットされ

たゼロ クライアント)されているにもかかわらず、DHCP がネットワーク上で検出されない場合、ゼ

ロ クライアントを開始すると [Network Setup] ダイアログボックスが自動的に開きます。また、デスク

トップ背景をクリックし、デスクトップ メニューから [System Setup] を選択し、次に [Network] をク

リックすることによっても、[Network Setup] ダイアログボックスを開くことができます。[Network Setup] ダイアログボックスで [Statically specified IP Address] オプションを選択し、次の情報に関する

のダイアログ ボックスを設定します(残りの情報は、仮想デスクトップ サーバに接続した際に INI ファイルから自動的に入力されます)。

• ゼロ クライアントのスタティック IP アドレス

• サブネット マスク

• デフォルト ゲートウェイ

• DNS ドメイン名(DNS を使用しない場合は不要)

• DNS サーバのアドレス(DNS を使用しない場合は不要)

• イーサネット速度

• WINS サーバ アドレス(WINS を使用しない場合は不要)

• FTP サーバにログインするためのユーザ名とパスワード

• Rapport サーバ アドレス(Rapport サーバを使用しない場合は不要)

• タイム サーバ

• VDI サーバ

ヒント wnos.ini ファイルには、このファイル サーバにアクセスするすべてのゼロ クライアントに影響を与え

る「グローバル」パラメータが格納されます。{username}.ini ファイルには、個別のユーザの接続プロ

ファイルを構成するユーザ固有のパラメータまたは「ユーザ プロファイル」パラメータが格納されま

す。これらの INI ファイルの作成の詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。

ネットワーク設定を完了した後は、ゼロ クライアントを使用する前にリブートします。セッション サービスにアクセスするには、ログイン名とパスワードが必要となる場合があります。アプリケーショ

ン(Citrix PNAgent/PNLite サービスによって発行)が使用可能な場合は、ドメイン名を入力するか、

リストから選択する必要があります。接続またはアプリケーションが自動的に開始するように INI ファ

イルで設定されている場合、それらが自動的に開始する場合があります。

FTP サーバおよび仮想デスクトップ サーバが使用不可の場合(スタンドアロン ユーザまたは PNAgent/PNLite 専用ユーザ)

FTP サーバと仮想デスクトップ ブローカ サーバが使用できない環境では(たとえば、スタンドアロン ユーザまたは PNAgent/PNLite 専用ユーザの状況)、コンフィギュレーション ファイルは使用できない

ため、ゼロ クライアントでネットワーク情報を次のようにローカルで入力する必要があります。

• スタンドアロン ユーザ:このユーザは、ユーザ プロファイルまたは PNAgent/PNLite によって発

行されたアプリケーションにアクセスしません。使用する Connect Manager に、[New] および [Settings] コマンド ボタンが表示されます(Connect Manager が自動的に開かない場合は、デスク

トップ メニューから開いてください)。また、低特権ユーザと非特権ユーザも、これらのコマンド ボタンを使用できます。ローカルで入力した接続定義(これらのコマンド ボタンを使用)は、ゼ

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A-6Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

ロ クライアントの電源をオフにして再起動した後に、次のゼロ クライアントで使用するために保

持されます(ただし、ゼロ クライアントの電源を再びオンにした際には、自動ソフトウェア アッ

プデートを使用できません)。

• PNAgent/PNLite 専用ユーザ:このユーザはユーザ プロファイルにアクセスしませんが、(Citrix PNAgent/PNLite サービスによって発行される)アプリケーションを使用できます

(PNAgent/PNLite サーバの IP アドレスおよびドメインを [Network Setup] ダイアログボックスに

入力するか、DHCP オプション 181 および 182 から使用)。PNAgent/PNLite サーバにログオンす

るためのログイン ダイアログボックス(標準ログイン ダイアログボックスと同様)が開きます。

PNAgent/PNLite によって発行されたアプリケーションが、Connect Manager にリスト表示されま

す(クライアント デスクトップにショートカットを追加する発行済みアプリケーションの場合は、

デスクトップ上のアイコンをダブルクリックすると開くことができます)。ローカルで入力された

接続定義は、ゼロ クライアントの電源をオフにして再起動すると、次のゼロ クライアントで使用

するために保持されません。

ネットワーク サービスの設定この項の情報を使用してネットワーク サービスを設定する前に、「ネットワーク サービスの設定方法に

ついて」(P.A-1)を必ず読み、次の重要な問題に注意してください。

• ネットワーク サービスには、制約事項が存在する可能性がある:ゼロ クライアントのネットワー

ク サービスは、企業イントラネットに配置されます。ゼロ クライアントのネットワーク サービス

を設定する場合は、ゼロ クライアントがダイヤルアップ、PPPoE、または PPTP VPN を通じて企

業イントラネットにアクセスする場合に、これらのアクセス パスによって課される制限を考慮す

る必要があることに注意してください。

• 自身の環境の動作を把握する:FTP サーバ(使用可能な場合)に現在のバージョンおよびアップグ

レード バージョンのゼロ クライアント ソフトウェアが保持される一方で、FTP サーバまたは仮想

デスクトップ サーバのいずれかのサーバに INI ファイルが保持されます。

ゼロ クライアント ソフトウェアは、ローカル フラッシュ メモリまたは FTP サーバのいずれかか

ら取得します。ブート プロセス中に、ローカル イメージが RAM に転送され、ファイル サーバで

イメージと INI ファイルを確認するため、ゼロ クライアントから十分離れた場所で実行されます。

INI ファイルの方向とリモート イメージのバージョンによっては、RAM のイメージをリモート イメージと交換できます。また、リモート イメージは、個別にローカル フラッシュ メモリを更新で

きます。

• 機能はユーザが決める:WTOS INI ファイルには、さまざまな機能に必要なパラメータおよび関連

付けられている値が格納されます。INI ファイル(wnos.ini ファイルおよび {username}.ini ファイ

ル)はユーザによって構築および保持され、WTOS を実行するゼロ クライアントで使用するファ

イル サーバに保存されます。

ヒント INI ファイルには、接続定義とゼロ クライアント設定が含まれます。これらのテキストベース ファイ

ルは、ASCII テキスト エディタを使用して作成および保持する必要があります。INI ファイルが省略

されていたり、ファイル サーバが使用されていないために INI ファイルにアクセスできない場合は、

ゼロ クライアント ユーザは接続定義をローカルに入力する必要があります(FTP サーバの場合は、

ネットワーク上に存在する PNAgent/PNLite サーバによって発行されたものを使用)。

また、ローカル NV-RAM に保管され、ファイル サーバに障害が発生した場合に使用される INI ファイ

ルの接続も定義できます。

wnos.ini ファイルには、このファイル サーバにアクセスするすべてのゼロ クライアントに影響を与え

る「グローバル」パラメータが格納されます。{username}.ini ファイルには、個別のユーザの接続プロ

ファイルを構成するユーザ固有のパラメータまたは「ユーザ プロファイル」パラメータが格納されま

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A-7Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

す。ゼロ クライアントは、ゼロ クライアントの初期化時に wnos.ini ファイルにアクセスし、ユーザが

ログオンする際に個別の {username}.ini ファイルにアクセスします(ユーザ ログインが必要な場合は、

そのユーザがログインする前に {username}.ini ファイルが存在する必要があります)。これらの INI ファイルの作成の詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。

ネットワーク サービスを設定するには、次の項の情報を使用します。

• 「FTP サーバの設定」(P.A-7)

• 「仮想デスクトップ インフラストラクチャ サーバの設定」(P.A-9)

• 「XenDesktop サポートの設定」(P.A-10)

• 「DHCP(DHCP オプション)の設定」(P.A-10)

• 「DNS の設定」(P.A-15)

• 「WINS の設定」(P.A-15)

• 「Cisco VXC Manager サーバの設定」(P.A-15)

FTP サーバの設定

この項の情報を使用して FTP サーバを設定する前に、次のガイドラインを必ず読み、それに従ってく

ださい。

• 一般的なガイドライン:ゼロ クライアントのブート時には、FTP サーバからソフトウェア アップ

デート イメージおよび INI ファイルにアクセスします。FTP サーバおよびソフトウェア アップ

デート ファイルへのパスは、DHCP ベンダー オプション 161 と 162 で入手できます(「DHCP(DHCP オプション)の設定」(P.A-10)を参照)。これらが指定されていない場合、デフォルトの FTP サーバは DHCP サーバとなり、ゼロ クライアントは IP アドレスおよびデフォルト ディレク

トリ(Windows FTP サーバの ¥wnos、または Linux FTP サーバの /wnos)をそこから受け取りま

す。

また、FTP サーバおよびソフトウェア アップデート ファイルへのパスも、ゼロ クライアントで

ローカルに指定できます。DHCP オプション 184 および 185 を使用して、WTOS の FTP サーバへ

の非匿名アクセス用のユーザ ID およびパスワードを提供できます。

• 非匿名アクセスのガイドライン:まず、DHCP ベンダー オプション 161 と 162 の間で定義された FTP サーバ(DHCP サーバ)のローカル アカウントを作成する必要があります(非匿名アカウン

トであることを記憶しやすい名前をアカウントに付けます)。次に、DHCP オプション 184 および 185 を追加して、FTP サーバへの非匿名アクセス用のユーザ ID とパスワードを提供します。オプ

ション 184 がアカウント ユーザ ID であり、オプション 185 がアカウント パスワードであること

を確認します。また、FTP サーバの DHCP ベンダー オプションの一貫性が維持されていることを

確認します(たとえば、184 と 185 のオプションは、文字列パラメータにします)。次に、FTP サーバ パス全体の読み取り専用権限を持つ、非匿名アカウントを用意します。これらのガイドラ

インは、必ず特定のセキュリティ環境および設定に従って修正してください。

• Windows FTP サーバ ガイドライン:Windows サーバで使用可能な FTP ツールを使用できます。

WTOS の場合は、ログイン ID およびパスワードを指定するユーザ インターフェイス(UI)/DHCP 機能により、このサポートが不要です。

• Linux FTP サーバのガイドライン:次の点に注意してください。

– FTP サーバは、FTP サービスを提供するよう設定する必要があります(/etc/inetd.conf ファイ

ルに次のような行がない場合は追加します)。

ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.proftpd

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A-8Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

– FTP サーバは、匿名 FTP をサポートするよう設定されている必要があります。大部分の FTP サーバでは、/etc/password ファイルに次のような行を追加して、FTP ログイン アカウントを

設定する必要があります。

ftp:x:17:1:Anonymous FTP directory:/home/ftp:/dev/null/ftp-shell

シェル ファイル /dev/null/ftp-shell は存在する必要はありませんが、FTP サーバによっては、

このアカウントで FTP 接続を許可するために、そのシェル ファイルが /etc/shells ファイルに

リスト表示される必要があります。

– 使用している Linux ディストリビューションによっては、匿名 FTP を有効にするために、

FTP デーモンの中央設定ファイルに対する追加修正が必要となる場合があります。man protftp、man wuftpd、または man ftpd を実行すると、実際の FTP デーモンに適用可能な情報

にアクセスできます。

– FTP で使用される Linux サーバは、パッシブ FTP をサポートする必要があります。

• FTP フォルダ構造のガイドライン:WTOS を実行するゼロ クライアントに必要な FTP フォルダ構

造は ¥wnos であり、FTP ルート フォルダ(DHCP オプション タグ 162 を使用しない場合)、また

は DHCP オプション 162 で指定されたフォルダに格納する必要があります。たとえば、DHCP オプション タグ 162 が ThinClients という名前で設定され、DHCP オプション タグ 161 が IP アドレ

ス 192.168.1.1 で設定されている場合、ゼロ クライアントは、<FTPRoot>¥ThinClients¥wnos フォ

ルダで wnos.ini を確認し、IP アドレス(192.168.1.1)で FTP サーバ上のファームウェアを確認し

ます。¥wnos フォルダの下にサブフォルダ ¥bitmap を配置する必要があり、アイコンと背景イ

メージのグラフィカル イメージを格納できます。サブフォルダ ¥cacerts を ¥wnos フォルダに配置

し、CA 証明書を格納できます。サブフォルダ ¥inc を ¥wnos フォルダ下に配置し、mac.ini ファイ

ルを格納できます(Include=$mac.ini のパラメータを使用して「/wnos/inc/mac-address.ini」を

ロードすると、フォルダ構造内で inc を使用できること、および $MAC.ini を使用できることに注

意してください)。サブフォルダ ¥trace を ¥wnos フォルダ下に配置し、キャプチャと再生を実行で

きるトレース ファイルを格納できます(EnableTrace=yes で、パラメータを必ず有効にしてくださ

い)。図 A-1 に、WTOS 用 FTP サーバのフォルダ構造の例を示します。

図 A-1 FTP フォルダの構造

FTP サーバを設定するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 FTP サーバに、次のディレクトリ構造を作成します。

<path from anonymous user FTP root>¥wnos¥

<path from anonymous user FTP root>¥wnos¥bitmap¥

<path from anonymous user FTP root>¥wnos¥cacerts¥

<path from anonymous user FTP root>¥wnos¥inc¥

<path from anonymous user FTP root>¥wnos¥trace¥

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A-9Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

ステップ 2 ゼロ クライアントのファームウェアをアップグレードする必要がある場合は、ファームウェアを FTP サーバの wnos サブディレクトリに配置します。

ステップ 3 ユーザ INI ファイルの例を取得し(INI ファイルの例については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照)、ASCII テキスト エディタを使用して検証およ

び修正できるディレクトリにコピーします。これらのサンプル ファイルには、FTP サーバでスタータ セットとして使用することを許可する注釈が付けられており、必要に応じて修正できます。次のサンプ

ル ファイルが用意されています。

• wnos.kiosk:Kiosk 設定用の wnos.ini ファイルの例

• wnos.login:複数のユーザ アカウントを有効にする wnos.ini ファイルの例

• user.ini:個別のユーザ プロファイルの {username}.ini 用のテンプレート

ステップ 4 この FTP サーバによってサービスを受けるすべてのゼロ クライアントが Kiosk として使用されるか、

または個別のユーザ アカウントをサポートするかを決定します。1 つの wnos.ini ファイルをすべての

ユーザがグローバルに使用できるようにするため、ダウンロードしたファイルの名前を変更する必要が

あります。複数のユーザ アカウント設定の場合は、各ユーザに一意の {username}.ini ファイルがあり

ます。また、次の点に注意してください。

• Kiosk 設定を使用する場合:wnos.kiosk の名前を wnos.ini に変更します。または、複数の

ユーザ アカウント設定を使用する場合は、wnos.login の名前を wnos.ini に変更します。

• 個別のユーザ アカウント設定を使用する場合:各ユーザ名のファイルのコピーを {username}.ini として作成し(ここで {username} はユーザ名)、ファイルを wnos のサブディ

レクトリ ini に格納します。ファイルの読み取り権限を有効にする必要があり、ユーザによる

ファイルのパスワードの変更が許可されている場合は、ファイルの書き込み権限も有効にする

必要があります(これにより、ゼロ クライアントが暗号化されたユーザ パスワードを書き込

むことができます)。Linux サーバの場合は、chmod コマンドを使用して読み取り /書き込み権

限を設定します。Microsoft サーバの場合は、[Properties] ダイアログボックスを使用して読み

取り /書き込み権限を設定します。

ステップ 5 必要に応じて、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』の手順

に従って、INI ファイルをローカル環境に一致するようにカスタマイズできます。INI ファイルを修正

してアイコンとロゴを含める場合は、そのイメージを FTP サーバの /wnos/bitmap サブディレクトリに

格納する必要があります。

仮想デスクトップ インフラストラクチャ サーバの設定

ゼロ クライアントは、ブート時に、仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)サーバから INI ファイルにアクセスします。VDI サーバは、DHCP ベンダー オプション 188 を通じて使用できます

(「DHCP(DHCP オプション)の設定」(P.A-10)を参照)。

ゼロ クライアントは、sysinit コマンド、signon コマンド、signoff コマンド、および shutdown コマン

ドによって仮想デスクトップ ブローカ サーバと通信します。ゼロ クライアントは、仮想デスクトップ

環境内で正常にブートして接続されると、仮想デスクトップ ブローカに sysinit コマンドを送信しま

す。次に、仮想デスクトップ ブローカが wnos.ini ファイルを返します(ブローカへの接続を確立でき

ない場合は、FTP サーバまたは PNLite サーバへの接続を試行します)。ゼロ クライアントが仮想デス

クトップ ブローカから wnos.ini を正常に受信すると、ユーザにユーザ名とパスワードの入力を求める

ログオン ウィンドウが表示されます。次に、ゼロ クライアントは、ユーザ名とパスワードをパラメー

タとして、signon コマンドを仮想デスクトップ ブローカに送信します。正常にログオンすると、仮想

デスクトップ ブローカ サーバは {username}.ini ファイルを返します(ログオンに失敗した場合は、

ユーザ名とパスワードの再入力を求められます)。ユーザが接続を切断すると、signoff コマンドが送信

されます。ユーザがゼロ クライアントの電源をオフにすると、shutdown コマンドが送信されます。

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A-10Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

XenDesktop サポートの設定

XenDesktop は WTOS でサポートされ、Web ブラウザを使用する必要がありません。XenDesktop に接続する場合は、VDI ブローカ パラメータを使用しないでください。代わりに、PNAgent/Lite サーバ

への接続時に使用するものと同じパラメータおよび設定を使用します。

DHCP(DHCP オプション)の設定

この項の情報を使用して DHCP サーバを設定する前に、次のガイドラインを必ず読み、それに従って

ください。

• 一般的なガイドライン:DHCP サービスはゼロ クライアントのブート時に、ネットワーク上のす

べてのゼロ クライアントに IP アドレスおよび関連するネットワーク情報を提供します。また、

DHCP は、ファイル サーバに配置されたゼロ クライアント ソフトウェア イメージとユーザ プロ

ファイルの IP アドレスおよびディレクトリ パスも提供します。

DHCP の使用を推奨します。ただし、DHCP サーバが使用できない場合は、固定 IP アドレスを割

り当てることができます(ただし、ゼロ クライアントのステートレス機能が低下します)。固定 IP アドレスは、「FTP サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)」(P.A-3)および「仮想

デスクトップ サーバが使用可能な場合(DHCP サーバは使用不可)」(P.A-4)の説明に従って、ゼ

ロ クライアントの [Network Setup] ダイアログ ボックスを使用して、各デバイスにローカルで入

力する必要があります。

多くの DHCP オプションは、ゼロ クライアント ユーザが情報を手動で入力できるネットワーク設

定 UI 内の場所に対応しています。UI 内のどの場所に情報が存在する場合であっても、またゼロ クライアントが 1 つ以上の DHCP オプションから同じ機能に関する情報を受け取った場合であっ

ても、UI に含まれている情報は、DHCP サーバから受信した情報によって置き換えられることに

注意してください。ただし、ゼロ クライアントが DHCP サーバから特定の機能に関する情報を受

信しなかった場合は、UI に手動で入力した情報が置き換えられずに使用されます。

• LPD 印刷サーバのガイドライン:特定のゼロ クライアントが LPD 印刷サーバとして機能する場合

は、固定 IP アドレスを割り当てることができます。ただし、DHCP サーバにそのゼロ クライアン

トを予約することで、LPD サーバが常に同じ IP アドレスを持つようにすることもできます。この

方法では、サーバのアドレスを固定したまま、ゼロ クライアントのステートレスな性質を維持で

きます。実際、その他のゼロ クライアントが固定 IP アドレスによってではなく、名前によって LPD サーバを参照できるようにするため、予約アドレスにシンボリック名を割り当てることがで

きます(シンボリック名は、その他のゼロ クライアントがこの LPD サーバを検索する前に、DNS サーバに登録する必要があります)。ゼロ クライアントは名前を動的に登録しないため、DNS の登

録は手動で行う必要があります。

• Cisco VXC Manager のガイドライン:Cisco VXC Manager を使用する場合、ゼロ クライアント

は、デフォルトでポート 80 を使用して Cisco VXC Manager サーバにアクセスします。80 以外の

ポートを使用して Cisco VXC サーバにアクセスする場合は、表 A-1(P.A-11)の DHCP オプショ

ン リストにあるオプション 187 を使用します(Cisco VXC Manager サーバのオプションは、

表 A-1(P.A-11)の DHCP オプション リストにあるオプション 186 です)。Cisco VXC Manager オプションは、ゼロ クライアントによって使用されるテキスト形式以外の唯一のオプションです。

• PNAgent/PNLite サーバのガイドライン:PNAgent/PNLite サーバを使用する場合は、ゼロ クライ

アントは、デフォルトでポート 80 を使用して PNAgent/PNLite サーバにアクセスします。80 以外

のポートを使用して PNAgent/PNLite サーバにアクセスする場合は、サーバの位置にポート番号を IP:port 形式または name:port 形式で、明示的に指定する必要があります(PNAgent/PNLite サーバ

のオプションは、表 A-1(P.A-11) 内の DHCP オプションのリストにあるオプション 181 です)。

• Windows DHCP サーバのガイドライン:Windows サーバで使用可能な DHCP ツールを使用でき

ます。

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A-11Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

• Linux DHCP サーバのガイドライン:Linux サーバの場合は、/etc/dhcpd.conf(DHCP およびこ

のファイルの構文の詳細については、man dhcpd.conf のマニュアル ページを参照)に、DHCP オプション 161 および 162(表 A-1(P.A-11)を参照)を入力します。たとえば、コンピュータで ftp://132.237.16.157/pub/serversoftware/wnos を検索する場合は、次の行を /etc/dhcpd.conf に追加します。

option option-161 132.237.16.157;option option-162 "pub/serversoftware$";

表 A-1(P.A-11)に示すように、/wnos 構文は自動的に FTP パスに付加されるため、明示的に指

定すべきではありません。この場合、実際に検索されるディレクトリは、

pub/serversoftware/wnos です。

• DHCP オプションのガイドライン:WTOS は、複数の DHCP オプション タグを使用します。ゼロ クライアントでこれらのオプション タグを使用するには、オプション タグを作成して DHCP スコープ内でアクティブ化し、追加する必要があります。図 A-2 に、DHCP サーバを右クリックし

て、[Set Predefined Options] を選択すると表示される、Windows DHCP サーバの [Predefined Options and Values] ダイアログボックスを示します。 も一般的に使用されているタグは、161 と 186 です。ターミナル サーバ環境によっては、[Predefined Options and Values] ダイアログボック

スを使用して、より多くのオプションを追加できます。

図 A-2 Predefined Options and Values

ゼロ クライアントに必要な DHCP オプション タグを作成および追加する際は、表 A-1 に示すガイドラ

インを使用します。

ヒント 作成した新しい DHCP オプション タグを追加する前に、これらのオプション タグが DHCP スコープ

内でアクティブ化(Configure Options コマンドを使用して実行)されていることを確認します。

表 A-1 DHCP オプション

オプション 説明 コメント

1 サブネット マスク ゼロ クライアントが異なるサブネット上のサーバ

と対話する必要がある場合に限り必須(MS DHCP ではサブネット マスクが必須で、常に 1 つ送信されます)。

2 時刻オフセット 任意。

3 ルータ 任意。ただし推奨。ゼロ クライアントが異なるサ

ブネット上のサーバと対話する必要がない場合は

不要。

6 ドメイン ネーム サーバ(DNS) 任意。ただし推奨。

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A-12Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

15 ドメイン名 任意。ただし推奨。オプション 6 を参照。

28 ブロードキャスト アドレス 任意。

44 WINS サーバの IP アドレス 任意。

51 リース時間 任意。ただし推奨。

52 オプション オーバーロード 任意。

53 DHCP メッセージ タイプ 推奨。

54 DHCP サーバの IP アドレス 推奨。

55 パラメータ要求リスト ゼロ クライアントが送信。

57 大 DHCP メッセージ サイズ オプション(常にゼロ クライアントによって送

信)。

58 T1(RENEW)時刻 任意。ただし推奨。

59 T2(REBIND)時刻 任意。ただし推奨。

61 クライアント ID 常に送信。

161 FTP サーバ リスト オプションの文字列。FTP サーバの名前または IP アドレスのいずれか。名前を指定する場合は、そ

の名前がオプション 6 で指定された DNS サーバ

で解決できる必要があります。サーバによって提

供されたオプションが空白の場合、またはサーバ

がフィールドに値を提供しない場合は、DHCP サーバが存在するマシンも FTP サーバであると見

なされます。

表 A-1 DHCP オプション(続き)

オプション 説明 コメント

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A-13Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

162 FTP ファイルへのルート パス オプションの文字列。サーバによって提供された

オプションが空白であり、サーバがフィールドに

値を提供しない場合は、ヌル ストリングが使用さ

れます。

¥wnos が、検索パスに自動的に付加されます。た

とえば、pub¥serversoftware と入力すると、検索

されるパスは pub¥serversoftware¥wnos になりま

す。

(注) サーバによっては、パスの先頭にスラッ

シュ(¥)を使用するか、省略するかが重

要な意味を持ちます。いくつかのサーバで

は、ログイン時に指定したユーザのルート パスへのアクセスが制限されます。これら

のサーバでは、先行スラッシュの使用はオ

プションです。UNIX サーバの中には、

FTP ユーザがファイル システム全体にア

クセスできるように設定できるものがあり

ます。これらのサーバでは、先行スラッ

シュを指定すると、アクセスがルート ファイル システムで開始するように指定

されます。適切な動作を保証するには、使

用している FTP サーバへのファイル指定

が正しく一致していることが重要です。セ

キュアな Windows サーバでは、正しくア

クセスを完了するには、スラッシュを指定

する必要があります。

181 PNAgent/PNLite サーバ リスト オプションの文字列。ゼロ クライアントは、サー

バを使用してユーザの Windows クレデンシャル

を認証し、また検証されたクレデンシャルに対し

て有効な ICA 公開アプリケーションのリストを取

得します。ユーザは、ゼロ クライアントにログイ

ンする際に、これらのクレデンシャルを提供しま

す。

表 A-1 DHCP オプション(続き)

オプション 説明 コメント

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A-14Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

182 PNAgent/PNLite の NT ドメイン リスト

オプションの文字列。ゼロ クライアントは、オプ

ション 182 で提供された情報からドメインのプル

ダウン リストを作成します。このリストは、

DHCP オプションで指定した順序で、ゼロ クライ

アント ログインで表示されます(たとえば、指定

された 初のドメインはデフォルトになります)。

選択したドメインは、ユーザ ID およびパスワー

ドを認証する必要があります。選択したドメイン

だけが認証プロセスで使用されます。ドメイン リストが不完全で、リスト外のドメインに対して

ユーザ クレデンシャルを検証する必要がある場合

(オプション 181 のサーバは、リスト外のドメイ

ンに対して認証可能であることが前提)、ユーザは

オプション 182 で指定したドメインを使用せず、

ログイン時に別のドメイン名を入力するという選

択肢があります。

184 FTP ユーザ名 オプションの文字列。

185 FTP パスワード オプションの文字列。

186 Cisco VXC Manager サーバ リス

ト Cisco VXC Manager のオプションのバイナリ IP アドレス。このオプションでは、 大 2 つの Cisco VXC Manager サーバを指定できます。2 つのサーバが指定されている場合、ゼロ クライアン

トは、ブート時に 初のサーバへのチェックイン

を試行します。 初のサーバに接続できない場合

は、2 番目のサーバへのチェックインを試行しま

す。

187 Cisco VXC Manager サーバ ポー

オプションの番号。バイト、ワード、または 2 バイト配列。

(注) ベンダー クラス固有の情報オプションに

埋め込まれていない場合に、このオプショ

ン タグの値を 2 バイトとして送信すると、

逆の順序で解釈されます(たとえば、

0x0050 の値が 0x5000 と解釈)。

188 仮想デスクトップ ブローカ ポー

オプションの文字列。

190 Cisco VXC Manager セキュア ポート

オプションの番号。ワードまたは 2 バイト配列。

Cisco VXC Manager との通信に、HTTP の代わり

に HTTPS を使用するよう指定します。

192 Cisco VXC Manager サーバ ポー

ト オプションの番号。ワードまたは 2 バイト配列。

(注) このオプション タグの値は、オプション タグ 187 と同じ情報を表します。ただし、

WTOS がこのオプション タグの値を正し

い順序で解釈する点が異なります(たとえ

ば、0x0050 の値は 0x0050 と解釈)。

DHCP サーバがオプション タグ 192 と 187 の両方を提供する場合は、オプション タグ 192 が優先されます。

表 A-1 DHCP オプション(続き)

オプション 説明 コメント

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OL-215152-01-J

付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

ネットワーク サービスの設定

ヒント ゼロ クライアントは、RFC 準拠の DHCP サーバ(RFC 番号 2131 および 2132)および RFC 非準拠の Microsoft サーバ(NULL 終端文字列をゼロ クライアントに送信)の両方に適合します。ゼロ クライ

アントは、無期限リースと期限付きリースの両方のリースをサポートします(RFC 2131 ごと、および

その他)。

ヒント 128 から 254 の範囲にあるすべてのオプションが文字列であるわけではありません。オプション 186、190、および 192 は、Cisco VXC Manager を使用するすべてのシスコ製品で採用されています。それ

らの形式とコンテンツは、Cisco VXC Manager 製品によって判断されます。

DNS の設定

ゼロ クライアントは、企業イントラネットで使用可能な DNS サーバに登録された有効な DNS 名を受

け入れます。ほとんどの場合 DNS は必要ありませんが、DNS を使用すると、IP アドレスではなく、

登録された DNS 名によってホストにアクセスできるようになります。Windows 2000 以降のすべての Windows DNS サーバには Dynamic DNS(DDNS)が含まれており、すべてのサーバが DNS サーバに

動的に登録されます。また、UNIX 環境では、DDNS 実装も使用できます。ただし、ゼロ クライアン

トは動的登録を実行しないため、名前によって LPD サポートを提供するためには、スタティック IP アドレスまたは非バリアント IP アドレスおよび手動による DNS の登録を必要とします(たとえば、ゼロ クライアントが LPD 印刷サーバとして使用されている場合、または DHCP を使用できない場合)。

DNS ドメインおよびサーバ位置の DHCP エントリについては、「DHCP(DHCP オプション)の設定」

(P.A-10)を参照してください。

WINS の設定

ゼロ クライアントは動的登録を行わないため、スタティック IP アドレスまたは非バリアント IP アド

レスおよび手動による Windows Internet Naming Service(WINS)の登録が必要です。使用可能な WINS ネーム サーバのネットワーク アドレスを使用します。WINS では、ゼロ クライアント ユーザが IP アドレスではなく、ホスト名によってリモート システムを指定できます。接続用に(名前ではなく)

特定の IP アドレスを入力すると、WINS ではなく、そのアドレスが接続に使用されます。DHCP を使

用している場合は、これらのエントリは DHCP を通じて提供されます。

ヒント 2 つの WINS サーバ アドレスを、セミコロン、コンマ、またはスペースで区切って使用できます。

初のアドレスはプライマリ WINS サーバ用、2 番目のアドレスはバックアップ WINS サーバ用です。

Cisco VXC Manager サーバの設定

Cisco VXC Manager サーバは、ネットワーク管理サービスをゼロ クライアントに提供します(リモー

ト シャドウ、リブート、シャットダウン、ブート、名前の変更、自動デバイス チェックイン サポー

ト、Wake-On-LAN、デバイス プロパティの変更など、完全なユーザ デスクトップ制御)。Cisco VXC Manager サーバの IP アドレスまたはホスト名と、オプションで TCP ポート番号を使用します。オプ

ションのポート番号付きの各エントリは、IP:port 形式または name:port 形式で指定します。ここで :port はオプションです(指定しないとポート 80 が使用されます)。

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A-16Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

セッション サービスの設定

LAN によるトランスポート層セキュリティ(TLS)接続の設定

IEEE 802.1x 標準では、スイッチ ポートが配線されたり、有効になったままでもかまいませんが、ク

ライアントの ID が確認されるまでトラフィックはスイッチを通過できません。IEEE 802.1x はセキュ

リティ機能です。配線されたクライアントがネットワークと通信できるようにするための、認証プロセ

スを定義します。WTOS は、イーサネット ネットワークへのアクセスを認証されるゼロ クライアント

に関する IEEE 802.1x をサポートします。この接続を有効にするには、認証局(CA)から証明書をダ

ウンロードし、それらをゼロ クライアントにインストールおよび設定する必要があります。

認証オプションを設定するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 [Network Setup] ダイアログボックスを開きます(デスクトップをクリックしてメニューを開き、

[System Setup] を選択して [Network] をクリックします)。

ステップ 2 [Security] タブをクリックします。

ステップ 3 [Enable IEEE802.1x Authentication] チェックボックスをオンにします。

ステップ 4 [EAP Type] ドロップダウン リストで、[Extensible Authentication Protocol] オプションを選択します。

ヒント ワイヤ モードでは、TLS EAP タイプのみ使用可能です。

ステップ 5 次のガイドラインを使用して、選択した EAP Type のオプションを設定します。

• [TLS]:[TLS] オプションを選択した場合は、[Properties] をクリックし、[Authentication Properties] ダイアログボックスを開いて設定します([Browse] を使用して、必要なクライア

ント証明書ファイルと秘密キー ファイルを選択できます)。CA 証明書をデバイスにインス

トールする必要があることに注意してください。

ステップ 6 [Network Setup] ダイアログボックスで [Import From] オプション([USB Key](デフォルト)または [File Server] のいずれか)を選択して、ユーザが新しい証明書をインポートできる場所を設定し、

[Import] をクリックします。次のガイドラインを使用して、選択したオプションを設定します。

• [USB Key]:証明書を選択し、[OK] をクリックしてローカル メモリにインポートします。

• [File Server]:証明書へのパスを入力し、次にユーザ名とパスワードを入力します。

セッション サービスの設定この項の情報を使用して ICA と RDP のセッション サービスを設定する前に、次のガイドラインを必

ず読み、それに従ってください。

• 一般的なガイドライン:次の事項に注意してください。

– シンクライアント セッション サービスは、Citrix ICA ソフトウェア製品と Microsoft RDP ソフトウェア製品をホストするサーバによって使用可能になります。

– ユーザのオンライン ヘルプ マニュアルにアクセスするには、いずれかのセッション サービス

を通じてブラウザを使用できる必要があります。

– 接続数が多すぎて、デスクトップ スペースに表示しきれない場合があります。

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A-17Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

セッション サービスの設定

– 接続は、永続的なメモリに定義できます(wnos.ini ファイルに enablelocal=yes というステー

トメントを指定します)。これらの接続は、非特権ユーザのスタンドアロン モードでのみデス

クトップ アイコンとして表示できます。

– INI ファイル内で定義され、icon= 句を含む接続のみデスクトップに表示されます(十分なデ

スクトップ スペースがある場合)。

– 接続は、ログオンすることなくデスクトップ上に表示できます(これらの接続を wnos.ini ファイルで定義している場合、または wnos.ini ファイルに SignOn=yes ステートメントが含ま

れない場合)。

• ICA のガイドライン:Independent Computing Architecture(ICA)は、ユーザ インターフェイス

からアプリケーションのロジックを分離する、3 層のサーバベース コンピューティング テクノロ

ジーです。ゼロ クライアントにインストールされた ICA クライアント ソフトウェアにより、すべ

てのアプリケーション プロセスをサーバで実行するとともに、ユーザがアプリケーション GUI を操作できます。ICA は、Citrix MetaFrame サーバ、Citrix Presentation サーバ、または CDS がイ

ンストールされた NT TSE、Windows Server 2003、Windows Server 2008 Server ホストに接続し

ます。ロード バランシングが含まれます。ICA ブラウジングまたは DNS を使用して、サーバ名を

解決できます。ICA の設定については、「ICA セッション サービスの設定」(P.A-18)を参照して

ください。ICA 接続に使用可能な、(INI ファイル内で)サポートされているパラメータの詳細に

ついては、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照し

てください。

ヒント ICA サーバは、Citrix Systems, Inc からライセンスを取得する必要があります。Citrix サーバ ファームで実行されるゼロ クライアントの同時合計負荷をサポートできる、十分な数のクライ

アント ライセンスを購入する必要があります。すべてのクライアント シートが使用中のときに

接続に失敗した場合は、シスコ機器に障害が発生したわけではありません。ICA クライアント ソフトウェアは、ゼロ クライアントにインストールされます。

• RDP のガイドライン:ICA などの Remote Desktop Protocol(RDP)は、ターミナル サーバ、ま

たはターミナル サービスを実行する Windows 2003/2008 Server と、ゼロ クライアントがネット

ワークを介して通信できるようにするネットワーク プロトコルです。このプロトコルは、国際標

準のマルチチャネル会議プロトコルである、T.120 プロトコル スイートに基づいています。RDP の設定については、「RDP セッション サービスの設定」(P.A-19)を参照してください。RDP 接続

に使用可能な、(INI ファイル内で)サポートされているパラメータの詳細については、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』を参照してください。

Virtual Desktop Accelerator ソフトウェアについて

Virtual Desktop Accelerator(VDA)は、ゼロ クライアントで使用することで、サーバとクライアント

間に大きなラウンドトリップ遅延のあるリモート デスクトップ セッションで、「高速な」ユーザ エク

スペリエンスを提供するソフトウェア製品です。ネットワークによってはリモート デスクトップ プロ

トコルが 大 3 倍高速化され、ゼロ クライアントから数千マイル離れたサーバとの VDA セッションに

おいて、ゼロ クライアントから数百マイルしか離れていない、高速化されていないサーバとのセッ

ションと同等の「操作感」を得ることができます。

VDA は、パケット損失状況に陥りやすい広帯域の高遅延ネットワークでの使用を念頭に構築されてお

り、主な使用例には次のものがあります。

• データセンター統合

• デスクトップ クラウド コンピューティング

• リモート オフショア デスクトップ コンピューティング

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A-18Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

セッション サービスの設定

ICA セッション サービスの設定

この項の情報を使用して ICA セッション サービスを設定する前に、「セッション サービスの設定」

(P.A-16)を必ずお読みください。

ICA セッション サービスは、ターミナル サービスを実行し、次のいずれかがインストールされている Windows 2003/2008 Server を使用するネットワーク上で使用できます。

• Citrix MetaFrame XP

• Citrix Presentation Server

ヒント PNAgent/PNLite-published アプリケーション サービスをゼロ クライアントで使用可能にするには、

Citrix MetaFrame XP のインストール時、「PNAgent/PNLite インストールのガイドライン」(P.A-18)を参照してください。

製品に付属する手順を使用してこれらの製品をインストールし、サーバ環境を共有するゼロ クライア

ントでセッションとアプリケーションを使用可能にする場合には、次の点に注意してください。

• Windows 2003/2008 Server を使用する場合は、ネットワーク上のアクセス可能な場所に Terminal Services Client Access License(TSCAL)サーバも存在する必要があります。サーバは、個別の

デバイスに対して一時的(120 日間)なライセンスを付与します。一時的(120 日間)なライセン

スを超える場合には、TSCAL を購入して、TSCAL サーバにインストールする必要があります

(一時ライセンスまたは恒久ライセンスなしでは、接続できません)。

• ダイヤルアップ接続または WAN 接続を経由するすべての ICA 接続に対して、INI ファイルに Lowband=yes を設定するか、または [Connection Settings (ICA)] ダイアログボックスで [Optimize for low speed link] オプションを選択することを推奨します。

• Connect Manager を使用して ICA 接続が作成され、[Host Names] または [Application Name] テキ

スト ボックスが空白の場合には、接続先の ICA サーバの [IP Address] または [Server Name] の入

力を求めるメッセージが表示されます。

• オーディオ入力ポートを使用できます(音声を録音できます)。

PNAgent/PNLite インストールのガイドライン

PNAgent/PNLite は、Citrix XML パブリッシング サービスのコンポーネントです。PNAgent/PNLite は、公開された個別のアプリケーション用に接続を設定することなく、ICA サーバ上で使用可能なア

プリケーション(公開済み)に、ゼロ クライアントが接続できるようにする ICA 接続モードです。

インストール時に、次の注意事項に従ってください。

• MetaFrame X:MetaFrame XP をインストールすると、XML パブリッシング サービスがサポート

されます。インストール中は、表示されるいくつかのプロンプトに従ってください。XML パブ

リッシング サービスのインストールを要求された場合、このオプションに対して [Yes] を選択する

と、サービスが使用するデフォルト ポート(80)を変更できます。

• Citrix Presentation Server:Citrix Presentation Server をインストールすると、XML パブリッシン

グ サービスがサポートされます。インストール中は、表示されるいくつかのプロンプトに従って

ください。

動作モードに必要な適切な PNAgent/PNLite サーバ位置エントリを作成するには、XML パブリッシン

グ サービスで使用されるポートを確認する必要があります(詳細については、「DHCP(DHCP オプ

ション)の設定」(P.A-10)および『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files

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A-19Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

セッション サービスの設定

Reference Guide』を参照してください)。ゼロ クライアントは、デフォルト ポートとしてポート 80 を使用しますが、ポート 80 以外を使用する場合には、ポート番号を明示的に PNAgent/PNLite サーバ位

置に IP:port 形式または name:port 形式で指定する必要があります。ここで、:port はオプションです。

RDP セッション サービスの設定

この項の情報を使用して RDP セッション サービスを設定する前に、「セッション サービスの設定」

(P.A-16)を必ずお読みください。

RDP セッション サービスは、次のいずれかを使用して、ネットワーク上で使用可能にできます。

• ターミナル サービスがインストールされた Windows 2003/2008 Server

• Windows NT 4.0 Terminal Services(WTS)Edition

• Windows XP

製品に付属する手順を使用してこれらの製品をインストールし、サーバ環境を共有するゼロ クライア

ントでセッションとアプリケーションを使用可能にする場合には、次の点に注意してください。

• Windows 2003/2008 Server を使用する場合は、ネットワーク上のアクセス可能な場所に Terminal Services Client Access License(TSCAL)サーバも存在する必要があります。サーバは、個別の

デバイスに対して一時的(90 日間)なライセンスを付与します。一時的(90 日間)なライセンス

を超える場合には、TSCAL を購入して、TSCAL サーバにインストールする必要があります(一

時ライセンスまたは恒久ライセンスなしでは、接続できません)。

• ダイヤルアップ接続または WAN 接続を経由するすべての RDP 接続に対して、INI ファイルに Lowband=yes を設定するか、または [Connection Settings (RDP)] ダイアログボックスで [Optimize for low speed link] オプションを選択することを推奨します。

• Connect Manager を使用して RDP 接続が作成され、[Host Names] または [Application Name] テキスト ボックスが空白の場合には、接続先の RDP サーバの [IP Address] または [Server Name] の入力を求めるメッセージが表示されます。

• WTOS は、暗号化なしの RDP 接続(古いバージョンの Microsoft NT4-TSE サーバに存在)をサ

ポートします。

• WTOS は、RDP 接続を定義する際に、Server Message Block(SMB)によるサーバ ブラウジング

をサポートします。SMB ブラウジングの制約によって、目的のサーバがリスト表示されない場合

があります。その場合、ユーザはターゲット サーバの名前または IP アドレスを確認し、テキスト ボックスにその情報を入力する必要があります(プルダウン リストに表示されないため)。

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A-20Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 A 中央設定:更新と設定の自動化

セッション サービスの設定

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B-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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A P P E N D I X Bリモート システム管理

この付録では、WTOS 環境の維持に必要な日常作業を実行するために役立つ、リモート システム管理

について説明します。

次の内容で構成されています。

• 「Cisco VXC Manager Software を使用したリモート管理」(P.B-1)

• 「ソフトウェアの更新」(P.B-1)

• 「アイコンおよびロゴの管理」(P.B-2)

• 「システム ロックダウン動作とその使用について」(P.B-3)

Cisco VXC Manager Software を使用したリモート管理Cisco VXC Manager サーバは、ネットワーク管理サービスをゼロ クライアントに提供します(リモー

ト シャドウ、リブート、シャットダウン、ブート、名前の変更、自動デバイス チェックイン サポー

ト、Wake-On-LAN、デバイス プロパティの変更など、完全なユーザ デスクトップ制御)。

ソフトウェアの更新ソフトウェアのバージョンは RAM とフラッシュ メモリ イメージの両方に組み込まれています。この

バージョン情報を使用して、FTP サーバにあるイメージと、ゼロ クライアントにある現在ロードされ

ているフラッシュ イメージが比較されます。比較時には、メジャー バージョン番号の方がマイナー バージョン番号よりも優先されます。また、マイナー バージョン番号の方がビルド番号よりも優先さ

れます。イメージ名と日時スタンプによって、ゼロ クライアントに現在インストールされているバー

ジョンよりも更新の方が新しいかどうかが判別されます。

ヒント コード ID は、メジャー リリース ID、マイナー リリース ID、ビルド番号 ID、およびサブビルド番号 ID(サブビルド番号が 0 の場合は表示されません)という 4 つの部分に分かれています。各パートが、

同じ形式の現在のコードの内部 ID と比較されます。ファイル ID の方が大きい場合は、更新が実行さ

れます。ファイル ID の方が小さい場合は、更新が中止されます。ファイル ID が同じ場合は、ビルド

番号が同じであることが検出されて更新が中止されるまで、次の条件が検査されます。ビルド番号を使

用するこの比較プロセスは、ベータ リリースを使用している場合や、メジャー番号とマイナー番号は

同じであるが更新されたビルドを使用してリリースを再インストールする場合に重要になることがあり

ます。

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B-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 B リモート システム管理

アイコンおよびロゴの管理

Cisco からソフトウェア更新を取得した後、FTP サーバの wnos サブディレクトリにある既存のソフト

ウェア イメージを置き換えて、(ゼロ クライアントのシステムが開始したら)ゼロ クライアントが新

しいソフトウェアを自動的に検出し、自己インストールできるようにする必要があります。これらの

ファイルへの FTP サーバ アドレスと正確なパスは、DHCP オプション 161 および 162 で指定されます

(DHCP が使用されていない場合、パスはゼロ クライアントの [Network Setup] ダイアログ ボックスに

指定されています)。

ゼロ クライアントが起動するたびに、FTP サーバ上のソフトウェア イメージがチェックされ、設定さ

れている場合には、新しいバージョンが検出されると自動的に更新が実行されます。更新が行われるか

どうかは、『Cisco Virtual Experience Client 2112/2212 WTOS INI Files Reference Guide』で説明され

ているように、wnos.ini ファイルの AutoLoad パラメータの設定によって決まります。

必要な各種ファイルへのアクセスに DHCP を使用する場合と、DHCP を使用しない場合には、次のよ

うにかなりの違いがあることに注意してください。

• DHCP を使用する場合、ゼロ クライアント ソフトウェアは DHCP サーバから受け取ったパスの後

にパス コマンド /cisco を挿入します(パスが $ で終了している場合を除く)。これは、値を DHCP から受け取った場合にのみ実行されます。ドル記号($)は、相対パス(一般的な「cisco」設定

フォルダが置かれている場所)ではなく絶対パス(「wnos」フォルダ内で WTOS 設定ファイルが

置かれている場所)が指定されていることを WTOS に通知するフラグとして機能します。

• DHCP を使用しないで手動で設定するときは、wnos コンポーネントへのフル パスを挿入する必要

があります。この場合、自動的に /cisco が挿入されることはなく、$ の処理も行われません。

• WTOS ソフトウェアは、ローカルで入力された文字列内で、終端の $ を正式なメタ文字として認

識しません。

ヒント Citrix ICA Auto-Update は、ゼロ クライアントにインストールされている ICA クライアントに対して

機能しません。そのような ICA クライアントはゼロ クライアント システムに完全に組み込まれてお

り、システム全体を変更しなければ更新できません。RDP クライアントも置き換えることができませ

ん。

注意 更新プロセス中に電源が切られた場合は、ゼロ クライアントの FLASH が破損する可能性がありま

す。ゼロ クライアントの FLASH が破損した場合は、シスコに送付して修理を受ける必要がありま

す。

アイコンおよびロゴの管理INI ファイルに指定されたアイコンやロゴは、ファイル サーバの /wnos/bitmap サブディレクトリに置

く必要があります。アイコンは接続ステートメントの Icon 句で指定され、ロゴは FormURL ステート

メントで指定されます。サポートされるイメージ ファイルのタイプは、.ico(アイコン)、.bmp(ビッ

トマップ)、.jpg(JPEG)、および .gif(GIF)です。ロゴのカラー深度は 大 256 色です。アイコンの

カラー深度は 16 色です。.jpg 形式はデスクトップ アイコンに使用しないことを推奨します。

次のガイドラインに従ってください。

• 一般的なデスクトップ アイコンは 64 x 48 ピクセルです。

• 一般的なログオン ロゴは、背景が透明な 100 x 61 ピクセルです。

• ログオン ロゴの 大サイズは 352 x 80 ピクセルです(これよりも小さい場合は、上部左端に配置

されます)。

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B-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 B リモート システム管理

システム ロックダウン動作とその使用について

システム ロックダウン動作とその使用についてゼロ クライアントのロックダウン ステータスは、INI ファイルにある Privilege ステートメントの LockDown 句を使用して設定または削除されます。ロックダウンを設定すると、ゼロ クライアントの

起動後、INI ファイルによって Privilege ステートメントが読み取られる前に、デフォルトの特権レベ

ルが設定されます。

多数のファシリティへのアクセスは、この特権レベルによって影響を受けます。

• ロックダウン動作以外:通常動作では、特権が低いユーザまたは非特権ユーザは、ゼロ クライア

ントから Ethernet ケーブルを一時的に切断し、スタンドアロン ユーザ モードで再起動することで、

[Network Setup] ダイアログ ボックスにアクセスできます。[Network Setup] ダイアログ ボックス

には、G キーを使用して工場出荷時のデフォルト設定にリセットするか、[Sign-off/Shutdown] ウィンドウへの十分な特権を持つユーザであれば、[Sign-off/Shutdown] ウィンドウの [Reset the system setting to factory defaults] チェック ボックスを使用して、ゼロ クライアントを工場出荷時

のデフォルト設定にリセットしてもアクセスできます。

• ロックダウン動作:多くの場合、システムがロックダウンされていない場合は、リソースにアクセ

スできるようにすることが求められますが、 高のセキュリティを必要とするネットワーク環境の

場合は、ゼロ クライアントのネットワーク アクセスへの無制限の変更を許可すべきではありませ

ん。大部分のファシリティでは、wnos.ini ファイルの LockDown ステートメントに特権が記述さ

れていることがあり、ロックダウン特権を変更しなくても、{username}.ini ファイルの特権を上書

きすることができます。このため、管理者は任意の装置にログインし、十分な特権によって、次回

のリブート時にデフォルトの特権を変更することなく、その装置の設定を変更することができま

す。

注意 装置がダイヤルアップ アクセス用に設定されている場合は、設定された電話番号を返す RAS サー

バが必要です。ない場合は、装置を工場に返送して回復する必要があります。

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B-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 B リモート システム管理

システム ロックダウン動作とその使用について

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C-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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A P P E N D I X Cローカル システム管理

この付録では、WTOS 環境の維持に必要な日常的なタスクの実行に役立つ、ローカル(ゼロ クライア

ントでの)システムの管理について説明します。

この付録は、次の項で構成されています。

• 「G キー リセットを使用した工場出荷時のデフォルト設定へのリセット」(P.C-1)

• 「シャットダウン リセットを使用した工場出荷時のデフォルト設定へのリセット」(P.C-1)

• 「V キー リセットを使用したディスプレイ設定のリセット」(P.C-2)

• 「ゼロ クライアントの BIOS 設定へのアクセス」(P.C-2)

• 「[Disabled Network Setup] ダイアログボックスの有効化」(P.C-2)

• 「ThinPrint の設定」(P.C-3)

G キー リセットを使用した工場出荷時のデフォルト設定へのリセット

高特権ユーザまたはスタンドアロン ユーザは、G キー リセット機能を使用してゼロ クライアントを工

場出荷時のデフォルト設定にリセットできます。

ゼロ クライアントを工場出荷時のデフォルト設定にリセットするには、ゼロ クライアントを再起動し、

再起動プロセス中に G キーをタップし続けます。G キー リセットは、ローカル NV-RAM に定義され

たネットワーク設定と接続の両方を含めて(これらに限定されません)、すべての設定項目に影響を与

えます。

ヒント G キー リセットは、ロックダウン モードの低特権ユーザおよび非特権ユーザに対しては無効になって

います。

シャットダウン リセットを使用した工場出荷時のデフォルト設定へのリセット

高特権ユーザまたはスタンドアロン ユーザは、[Sign-off/Shutdown] ウィンドウから、クライアントを

工場出荷時のデフォルト設定にリセットするには、次の手順に従います。

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C-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 C ローカル システム管理

V キー リセットを使用したディスプレイ設定のリセット

手順

ステップ 1 [Shutdown and Restart the system] または [Shutdown the system] を選択します。

ステップ 2 [Reset the system setting to factory defaults] チェックボックスをオンにします。

ステップ 3 [OK] をクリックします。

シャットダウン リセットは、ローカル NV-RAM に定義されたネットワーク設定と接続の両方を含めて

(これらに限定されません)、すべての設定項目に影響を与えます(端末名は変更されません)。

ヒント シャットダウン リセットは、ロックダウン状態に関係なく、低特権ユーザおよび非特権ユーザ

に対して無効になっています。

V キー リセットを使用したディスプレイ設定のリセット接続された実際のモニタのディスプレイ設定が不適切な場合、ゼロ クライアントを再起動したときに、

ディスプレイが適切に機能しない可能性があります。この問題を修正するには、V キーをタップし続け

ながらゼロ クライアントの電源をオンにします。これにより、ゼロ クライアントが 640 x 480 ピクセ

ルのディスプレイ解像度および 60 Hz のリフレッシュ レートで再起動します。

ゼロ クライアントの BIOS 設定へのアクセスゼロ クライアントの起動中に、シスコのロゴが短時間表示されます。このスタートアップ中に、Del を押してゼロ クライアントの BIOS を開始し、修正を行います(パスワードには Fireport と入力しま

す)。

[Disabled Network Setup] ダイアログボックスの有効化ゼロ クライアント リソースへのユーザ アクセスには、関連する特権およびユーザ モードがあります

が、ネットワーク設定へのアクセス([Network Setup] ダイアログボックスを使用)は、特権レベルに

よって異なります。スタンドアロン ユーザは、デフォルトで高特権ユーザとなるか、またはロック ダウンされたゼロ クライアントを持ちます。ゲスト ユーザには、None という暗黙の特権があり、すべて

のアクセスがこの特権によって制御されます。PNAgent/PNLite 専用ユーザは、ゼロ クライアントの

ブート時に wnos.ini ファイルで設定したいずれかの特権、wnos.ini ファイルに 後にアクセスした際

にロック ダウンされたいずれかの特権、または高特権(デフォルト)を持ちます。

INI ファイルで Privilege パラメータが Low または None に設定されている場合は、ゼロ クライアント

の [Network Setup] ダイアログボックスが無効化されます(ユーザはアクセスできません)。このよう

な場合、INI ファイルの変更以外の目的で [Network Setup] ダイアログボックスにアクセスする場合が

あります。たとえば、別の FTP サーバまたは仮想デスクトップ ファイル サーバを変更する必要がある

場合、または PNAgent/PNLite サーバ リストを追加する必要がある場合などがあります。このような

場合に [Network Setup] ダイアログボックスにアクセスするには、ネットワーク ケーブルを切断し、ゼ

ロ クライアントをリブートしてスタンドアロン ユーザ モードにします。ゼロ クライアントの初期化後

に [Network Setup] ダイアログボックスが表示され、必要なエントリを作成できます(完了時は、必ず

ネットワーク ケーブルを再接続し、リブートしてください)。

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C-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

OL-215152-01-J

付録 C ローカル システム管理

ThinPrint の設定

注意 ゼロ クライアントがダイヤルアップ、PPPoE、または PPTP VPN を通じて企業イントラネットに

アクセスし、ゼロ クライアントがロックダウンされている場合、非特権ユーザまたは低特権ユーザ

がリブートしてスタンドアロン ユーザ モードにすると、[Network Setup] ダイアログボックスおよ

びシステム リセット機能が無効になります。ユーザは、このパスを通して企業イントラネットに再

アクセスできなくなります。この場合、企業イントラネットに直接アクセス(イーサネット ケーブ

ル)できる場所にゼロ クライアントを移動して、ゼロ クライアント動作設定に必要な変更を行うこ

とができるように(たとえば、INI ファイルを設定してゼロ クライアントのロックを解除する)リ

ブートする必要があります。

ゼロ クライアントがダイヤルアップ アクセス用に設定されている場合は、設定された電話番号を返す RAS サーバが必要です。ない場合は、ゼロ クライアントを工場に返送して回復する必要があります。

ThinPrint の設定ゼロ クライアントで使用可能な ThinPrint 固有の設定はありません。ThinPrint を使用可能にするには、

まずユーザ マニュアルに従ってプリンタを設定してから、ゼロ クライアントで ThinPrint を設定する

必要があります(デスクトップの背景をクリックし、メニューから [System Setup] を選択して [Network Setup] ダイアログ ボックスを開き、[Printer] をクリックしてプリンタ設定を開いて使用しま

す)。

次のガイドラインに従ってください。

• [Printer Identification] フィールドを使用してプリンタ クラスを入力します(必要に応じてプリン

タ名を変更できます)。

• プリンタ ID は、(物理ポートに応じて)次のように割り当てられます。

– COM1 = 1

– COM2 = 2

– LPT1 = 3(USB プリンタは自動的に LPT1 で検出されます)

– LPT2 = 4

– LPD0 = 5(LPD キュー名がプリンタ名、プリンタ ID がクラスとしてそれぞれ送信されます)

– LPD1 = 6(LPD キュー名がプリンタ名、プリンタ ID がクラスとしてそれぞれ送信されます)

– LPD2 = 7(LPD キュー名がプリンタ名、プリンタ ID がクラスとしてそれぞれ送信されます)

– LPD3 = 8(LPD キュー名がプリンタ名、プリンタ ID がクラスとしてそれぞれ送信されます)

– SMB1 = 9(¥¥host¥printershare の形式)

– SMB2 = 10

– SMB3 = 11

– SMB4 = 12

関連する ThinPrint 製品をサーバ上にインストールするには、次のガイドラインを使用します。

• 管理者によって手動で作成されたプリンタ オブジェクト:.print Engine のインストール後に、

サーバ上にプリンタ オブジェクトを作成し、ネイティブ ドライバおよび ThinPort をプリンタ ポー

トとして使用します。WTOS には、すべてのプロトコルに対する .print クライアントが存在するた

め、任意のプロトコル(TCP、RDP、または ICA)を使用できます。プリンタ オブジェクトは、

.print クライアント ポート ID を参照することによって ThinPrint の命名規則(たとえば、

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付録 C ローカル システム管理

ThinPrint の設定

HPLJ5#_:2 の場合、ID 番号が .2 のローカル プリンタに印刷ジョブが送信される)を確認する必要

があります。ID 番号が存在しない場合、.print クライアントは、現在のプリンタとして設定された

プリンタに印刷ジョブを送信します。

• ThinPrint AutoConnect によって自動作成されたプリンタ オブジェクト:ThinPrint AutoConnect を使用する場合、ゼロ クライアントは、ゼロ クライアント ID 番号 84 で識別されます(そのため、

ローカル スプーラなしのゼロ クライアントとして認識されます)。また、ネイティブ ドライバ

(たとえば、HPLJ5)と ThinPort を使用するサーバ上でテンプレートを設定し、このテンプレート

に _#AnyName 形式で適切な名前を付けることができます。このサーバ テンプレートを使用する

ためのルール(ThinPrint Autoconnect [1])が設定され、目的のローカル プリンタに割り当てられ

ていることを確認します。次に、割り当てられたプリンタは、HPLJ5 ドライバおよび ThinPort を使用するユーザ セッションに表示されます。プリンタの名前は、クライアント側からのプリンタ

名を含めて、ThinPrint の命名規則に従って自動的に命名されます。また、クライアント プリンタ

名に従ってテンプレート名を定義することもできます(.AnyName. を上記のプリンタ名 4. または 5. に置き換えます(たとえば、_#HP Laserjet 5))。これにより、ThinPrint Autoconnect でルール

を定義することなく、ローカル プリンタ オブジェクト .HP Laserjet 5. がこのテンプレートにマッ

ピングされます。

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D-1Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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A P P E N D I X DHTTPS/SSL Web サーバの設定

この付録では、HTTPS/SSL Web サーバを適切に設定して、WTOS ゼロ クライアントを管理および

アップグレードする方法を示します。

SSL 機能を持つ初期 Windows 2003 Server または Windows XP SP2 の作成

この手順を使用して、SSL 機能を持つ初期 Windows 2003 Server または Windows XP SP2 を作成しま

す。これらの手順は、Web サーバが SSL を使用するように設定されていないことを前提にしています。

手順

ステップ 1 IIS 6.0 Resource Kit をダウンロードします。

ステップ 2 インストーラを起動します。

ステップ 3 インストーラの実行中に、インストール タイプとして [custom]、および [install only the SelfSSL component] を選択します。

ステップ 4 [Start] > [Programs] > [IIS Resources] > [SelfSSL] > [SelfSSL] を選択します。DOS シェルが起動しま

す。

ステップ 5 次のステートメントを入力します。コンピュータ名(CN)は実際のサーバ名に置き換えてください。

selfssl.exe /N:CN=SERVERNAME /K:1024 /V:7 /S:1 /P:443 /T

インストールが正常に完了すると、「The self-signed certificate was successfully assigned to site 1」と

いうメッセージが表示されます。

ステップ 6 この手順では、設定済みの既存の IIS Web サイトを再設定できます。詳細オプションについては、次の

ように入力して SelfSSL のヘルプを参照してください。

Selfssl.exe -h

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D-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 D HTTPS/SSL Web サーバの設定

Windows 2003 または Windows 2008 Web サーバの設定

Windows 2003 または Windows 2008 Web サーバの設定

前提条件

IIS と SSL が適切に設定された Windows 2003 Server、および Windows 2008 R2 が必要です。

Web サーバの MIME タイプの設定

Web サーバは、シスコで使用されるファイル タイプを識別する必要があります。ファイルを識別する

には、IIS に 2 つの MIME タイプを作成します。MIME は、各サイト単位で設定する必要があります。

手順

ステップ 1 デフォルトの IIS インストール環境で、IIS 管理コンソールを起動します。

ステップ 2 [Default Web Site] に移動し、右クリックして [properties] を選択します。

ステップ 3 [HTTP Headers] タブを選択し、MIME マップ セクション下で [File Types] を選択した後、[New Type] を選択します。

ステップ 4 次の表に示す、2 つの MIME タイプを追加します。対応する拡張子フィールドに「.INI」と「.」を使

用します。

ステップ 5 設定を適用して、IIS 管理コンソールを閉じます。

Web サーバのディレクトリ構造の設定

手順

ステップ 1 IIS をインストールすると、デフォルトのディレクトリ C:¥inetpub¥WWWroot が作成されます。この

フォルダ内に次のディレクトリ構造を作成します。

C:¥inetpub¥wwwroot¥cisco¥wnos¥

ステップ 2 WTOS ファームウェアと .INI ファイルを ¥WNOS ディレクトリに配置します。

表 D-1 MIME タイプ ウィンドウのパラメータ

対応する拡張子

コンテンツ タイプ

(MIME)

.ini text/plain

. text/plain

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D-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 D HTTPS/SSL Web サーバの設定

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て次のいずれかの手順を使用して、WTOS シン コンピューティング デバイスを正しい HTTPS サーバに

割り当てます。

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て:方法 1この方法では、WTOS デバイス上でファイル サーバとパスを手動で入力します。

手順

ステップ 1 [Desktop] > [System Setup] > [Network] > [File Servers/Pat] を選択します。

ステップ 2 次の情報を入力します。

https://IPADDRESS/cisco

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て:方法 22 番目の方法では、DHCP オプション タグ 161 および 162 を使用して、WTOS シン コンピューティン

グ デバイスにファイル サーバおよびパス情報を割り当てます。

「DHCP(DHCP オプション)の設定」(P.A-10)の説明に従って、161 タグと 162 タグを設定します。

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D-4Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 D HTTPS/SSL Web サーバの設定

HTTPS サーバへのクライアントの割り当て

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A P P E N D I X ECisco Virtualization Experience Client の電源に関する考慮事項

Cisco VXC には、Cisco PWR-CUBE-4 電源アダプタまたは標準的な Power over Ethernet を使用して

電力を供給できます。この章では、IEEE 802.3af と IEEE 802.3at Power over Ethernet 標準、および Cisco PWR-CUBE-4 電源アダプタによってサポートされる Cisco VXC 設定について説明します。

Cisco VXC 2112 取付型の電源サポート 表 E-1 では、IEEE 802.3at 標準 Power over Ethernet でサポートされる Cisco VXC 2112 の構成につい

て説明します。

(注) • キー拡張モジュールが Cisco Unified IP Phone 9971、Cisco Unified IP Phone 9951、または Cisco Unified IP Phone 8961 に取り付けられている場合、Cisco Virtualization Experience Client 2112 取付型は 802.3at Power over Ethernet でサポートされません。

• 802.3af Power over Ethernet では、Cisco Virtualization Experience Client 2112 取付型構成がサ

ポートされません。

表 E-1 Cisco VXC 2112 取付型の 802.3at Power over Ethernet サポート

Cisco Unified IP Phone 8961

Cisco Unified IP Phone 9951

(カメラ付き)

Cisco Unified IP Phone 9951

(カメラなし)

Cisco Unified IP Phone 9971

(カメラ付き)

Cisco Unified IP Phone 9971

(カメラなし)

基本設定 (USB キーボード、USB マウス、モニタ)

Yes Yes Yes Yes Yes

中間構成 (USB キーボード、USB マウス、2 台のモニ

タ)

Yes Yes Yes No Yes

中間構成 (USB キーボード、USB マウス、2 台のモニ

タ、USB ペリフェラル、低電力 USB)

Yes No Yes No Yes

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E-2Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 E Cisco Virtualization Experience Client の電源に関する考慮事項

Cisco VXC 2212 スタンドアロン型の電源サポート

キーボード、マウス、ジョイスティックは通常、低電力 USB デバイス(100mA 以下)であり、バス

パワーを使用するカメラまたはハブは通常、高電力 USB デバイス(100mA を超える)です。一部の USB フラッシュ ドライブは、高電力 USB です。

Power over Ethernet の代わりに、Cisco PWR-CUBE-4 電源アダプタにより、基本構成で 大 3 つの

キー拡張モジュールを持つ Cisco Unified IP Phone 9971、Cisco Unified IP Phone 9951、または Cisco Unified IP Phone 8961 に取り付けられた Cisco Virtualization Experience Client 2112 取付型をサポー

トできます。

1 つ以上のキー拡張モジュールを Cisco Unified IP Phone 9971、9951、または 8961 に追加すると、

Cisco VXC クライアントで使用可能な電力が減少し、Cisco VXC ペリフェラル デバイスへの電力供給

の制約が増える原因となる可能性があります。

Cisco VXC 2212 スタンドアロン型の電源サポート表 E-2 では、IEEE 802.3af 標準および IEEE 802.3at 標準によってサポートされる Cisco VXC 2212 の構成について説明します。

(注) • Unified IP Phone PC ポートでは、Cisco VXC 2212 スタンドアロン型にネットワーク接続を提供で

きますが、デバイスに電源は供給しません。Cisco VXC 2212 のネットワーク接続に Unified IP Phone PC ポートを使用する場合は、電源アダプタが必要です。

• 802.3af Power over Ethernet は、基本構成の Cisco VXC 2212 スタンドアロン型だけをサポートで

きます。

中間構成 (USB キーボード、USB マウス、2 台のモニ

タ、USB ペリフェラル、フル パワー USB)

Yes No No No No

大構成(マウスおよびキーボード用の Bluetooth ドングル、USB マウス、3 台の USB ペリフェラル、2 台のモニタ、外部ス

ピーカ、低電力 USB)

Yes No Yes No Yes

大構成(マウスおよびキーボード用の Bluetooth ドングル、USB マウス、3 台の USB ペリフェラル、2 台のモニタ、外部ス

ピーカ、フル パワー USB)

No No No No No

表 E-1 Cisco VXC 2112 取付型の 802.3at Power over Ethernet サポート(続き)

Cisco Unified IP Phone 8961

Cisco Unified IP Phone 9951

(カメラ付き)

Cisco Unified IP Phone 9951

(カメラなし)

Cisco Unified IP Phone 9971

(カメラ付き)

Cisco Unified IP Phone 9971

(カメラなし)

表 E-2 Cisco VXC 2212 スタンドアロン型の 802.3af および 802.3at Power over Ethernet サポート

802.3af の電力 802.3at の電力

基本構成(USB キーボード、USB マウス、モニタ) Yes Yes

中間構成(USB キーボード、USB マウス、2 台のモニタ) No Yes

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E-3Cisco Virtualization Experience Client 2112/2212 ICA アドミニストレーション ガイド for WTOS 7.0_214

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付録 E Cisco Virtualization Experience Client の電源に関する考慮事項

Cisco VXC 2212、スタンドアロン型ベースの LED 動作

キーボード、マウス、ジョイスティックは通常、低電力 USB デバイス(100mA 以下)であり、バス

パワーを使用するカメラまたはハブは通常、高電力 USB デバイス(100mA を超える)です。一部の USB フラッシュ ドライブは、高電力 USB です。

Power over Ethernet の代わりに、Cisco PWR-CUBE-4 電源アダプタにより、Cisco VXC 2212 スタン

ドアロン型をサポートできます。

Cisco VXC 2212、スタンドアロン型ベースの LED 動作表 E-3 では、電源(PoE または Cisco Power Cube 4)を Cisco VXC 2212 スタンドアロン型クライア

ントに接続したときの、ベースの LED 動作について説明します。

中間構成(USB キーボード、USB マウス、2 台のモニタ、USB ペリフェラル、

低電力 USB)

No Yes

中間構成(USB キーボード、USB マウス、2 台のモニタ、USB ペリフェラル、

フル パワー USB)

No Yes

大構成(マウスおよびキーボード用の Bluetooth ドングル、USB マウス、3 台の USB ペリフェラル、2 台のモニタ、外部スピーカ、低電力 USB)

No Yes

大構成(マウスおよびキーボード用の Bluetooth ドングル、USB マウス、3 台の USB ペリフェラル、2 台のモニタ、外部スピーカ、フル パワー USB)

No Yes

表 E-2 Cisco VXC 2212 スタンドアロン型の 802.3af および 802.3at Power over Ethernet サポート(続き)

802.3af の電力 802.3at の電力

表 E-3 Cisco VXC 2212、スタンドアロン型ベースの LED 動作

電源

電源(PoE または電源

キューブ)をクライアン

トに接続

電源ボタンを押して電源

オン(0.5 秒以下の短時間

だけボタンを押す)

再び電源ボタンを押して電源オフ(3 秒間以上押し続ける)

IEEE 802.3af 準拠の Power over Ethernet

点灯しない 暗く白色で点灯 消灯

IEEE 802.3at 準拠の Power over Ethernet

点灯しない 暗く白色で点灯 消灯

Cisco Power Cube 4(ネットワーク ケーブルよ

りも後に接続)

初に白く点滅し、その

後消灯

暗い白色で点灯し、約 10 秒後に明るい白色で点灯

消灯

Cisco Power Cube 4(ネットワーク ケーブルよ

りも前に接続)

点灯しない 暗い白色で点灯し、約 10 秒後に明るい白色で点灯

消灯

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付録 E Cisco Virtualization Experience Client の電源に関する考慮事項

Cisco VXC 2212、スタンドアロン型ベースの LED 動作