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1. 球状星団の特徴を挙げよ.1.直径:100光年 2.恒星数:10万~1000万 3.星間ガスが存在しない.4.年齢の古い星が集まっている. 5.銀河系を取り囲むように分布している.
2. 分光視差法とは何か?恒星のスペクトルからHR図で星の絶対等級を求め,見かけの等級と比べて距離を求める方法
3. 標準光源法とは何か?セファイド型変光星やこと座RR星型変光星(絶対等級が0.5)を明るさの基準として距離を求める方法
4.種族Ⅰと種族Ⅱの恒星の特徴を挙げよ.種族Ⅰの恒星は,銀河系の円盤部に分布し,重い元素を多く含み若い.太陽が含まれる.種族Ⅱの恒星は,銀河系を取り囲む球状の領域に分布する球状星団に含まれ,重い元素が少なく年齢が古い.
5.分子雲とは何か?H2やCOなどの分子を含む星間雲
6.銀河系の構成要素を挙げよ.バルジ,円盤部,球状星団群(ハロー)
7.銀河系の円盤部の半径は何光年か?5万光年
8.太陽系は銀河系の中心から何光年離れているか?2.8万光年
9.重力レンズとは何か?光がレンズで屈折されるように,天体の重力により光が屈折される効果
10.ダークマターとは何か?銀河系内に存在し,重力を作り出している未知の物質.もしダークマターが無いと,銀河系の現在の形は維持できない.
探査機ニューホライゾンが15日午前に冥王星とカロンに最接近
冥王星の月夜(想像図)By JHUAPL / SwRI冥王星の月であるカロンは地球における月よりも直径が6倍大きく見える
地学概論
「銀河の世界」
担当:大場武
理学部化学科
銀河:Galaxy我々の銀河(銀河系):The Galaxy, Milky way
だ円銀河,渦巻銀河,棒渦巻銀河に大別される
銀河系の推定図
SBb型の棒渦
巻銀河であると考えられている.
だ円銀河の特徴1.赤色は黄色に光る種族Ⅱの恒星が多く含まれる.2.星間ガスが少ない3.恒星の分布は連続的
渦巻銀河1.円盤部に種族Ⅰの恒星が多く含まれる.2.星間ガスが多い3.2本から数本の腕が存在する
棒渦巻銀河と不規則銀河
銀河系の型
銀河群:数十個の銀河の集団局部銀河群:銀河系とアンドロメダ銀河を含むM51銀河群:NGC5194, NGC5195を含む
銀河団:100個程度の銀河の集団おとめ座銀河団:M86など2500の銀河を含むかみのけ座銀河団ヘルクレス座銀河団
おとめ座銀河団
おとめ座銀河団
中心にだ円銀河M86が位置する
M51銀河群
NGCxx (New General Catalogue of Nebulae and Clusters of Stars)Mxx (Messier Catalogue)
メシエ天体 M78 散光星雲
メシエ天体 M87 だ円銀河(E0型)
強い電波を放射している銀河=電波銀河
中心に太陽の30億倍
の質量を持つブラックホールが存在するらしい.
おとめ座銀河団
M871.だ円銀河
2.中心部に巨大なブラックホールがある
3.ほとんど星間ガスを含まない.
4.電波を放射している.
赤方偏移
ドップラー効果により,天体のスペクトル上においてHα輝線などが,波長が大きい方向に移動すること.
赤方偏移から天体の後退速度が推定される.
宇宙膨張モデルを仮定すれば,天体までの距離を推定することが可能.
クエーサー(準恒星天体)の想像図遠方に位置するため大きな赤方偏移をしめす.莫大なエネルギーを発散している.中心にブラックホールが存在する
ジェット
降着円盤
ガスや塵が降着円盤からブラックホールに落下する際に質量の50%がエネルギーに転換する
銀河までの距離の推定
銀河の絶対等級は,銀河の回転速度の4.5乗に比例する(タリー・
フィッシャー関係).銀河の回転速度は光のドップラー効果を用いて観測できるので、この方法によって銀河までの距離が確定できる。
遠い銀河ほど,速く後退している.
v = H×rv:銀河の後退速度(赤方偏移から推定)r:銀河までの距離H:ハッブル定数,70 (km/sec)/(Mpc)
1Mpc=106 pc (pc:パーセク)1pc=3.26光年1億光年=108光年
ビッグバン宇宙論
宇宙は最初は高温高圧の状態で,最初は陽子ができて,次第にヘリウムが合成され,38万年経過した
ときに,プラズマ状態が解消し,宇宙が晴れ上がった.その後,恒星が形成され,水素・ヘリウム以外の重元素が恒星内で合成された.
ビックバン宇宙論証拠:マイクロ波背景放射
マイクロ波宇宙背景放射(2.7Kの黒体放射に相当)宇宙が晴れ上がった際の温度(3000K)の放射が赤方偏移して2.7Kになった.
現在の宇宙の構成内容
物質(4%)+ダークマター(23%)+未知のエネルギー(73%)=100%
未知のエネルギーにより,宇宙の膨張は加速している