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平成2863経済産業省製造産業局 住宅産業窯業建材課 経済産業省における 住宅産業政策の動向 ~ベストプラクティスから見る リフォームビジネス拡大の展望~

経済産業省における 住宅産業政策の動向 · (一社)日本建材・住宅設備産業協会 リフォーム推進委員会 制度検討部会(住宅設備のインスペクション)

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平成28年6月3日 経済産業省製造産業局 住宅産業窯業建材課

経済産業省における 住宅産業政策の動向 ~ベストプラクティスから見る リフォームビジネス拡大の展望~

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リフォームビジネス拡大に向けて

「リフォームビジネス拡大に向けた勉強会」のもと、有効な施策の検討を行い、取り組むべき方向性をとりまとめた。(平成26年5月)

1

○ 現在の住宅リフォーム市場が抱える課題への対応

建物の評価基準づくり、インスペクション及び金融支援 金融支援スキームの検討・実施 ・適正な住宅価値評価を織り込んだ消費者向け金融等

優良なリフォーム事業者の見える化 普及広報の推進 先進的なリフォーム事業者表彰

人材の育成 大学と中小工務店との連携事業 ・建築学科学生と工務店のマッチングを通じた現場実習等を実施。 企業OB、女性等のリフォーム関連人材の活用方策検討

規制改革 ・企業実証特例制度やグレーゾーン解消制度等の活用

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○ 社会ニーズに対応したリフォーム市場拡大の方向性 魅力的なまちづくり・住環境の向上 未来型の住環境を検討する場の設定・実施 ・異業種との連携等を通じ、住宅・リフォーム分野における新たなビジネスチャンス創出につなげる。

地域のものづくり企業や他業種企業との連携による新ビジネス創出 事業者間連携促進の環境整備の検討・実施 ・異業種連携を軸に地域の中小企業等による新ビジネス創出を促すビジネスマッチングの実施などの基盤整備に取り組む。 大手メーカーと中小企業とのマッチング(J-GoodTech中小機構)

(一社)日本建材・住宅設備産業協会 リフォーム推進委員会 ○制度検討部会(住宅設備のインスペクション) ○規制緩和部会 ○イベント部会

連 携

参考:経済産業省ウェブサイト(リフォーム事業) http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/reform.html

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先進的なリフォーム事業者表彰とは 消費者の住まいに関する多様なニーズなどに対応し、独自のビジネスモデルで差別化された強みを有する事業者を「先進的なリフォーム事業者」として選定。

リフォーム工事専門の事業者のみならず、リフォーム市場拡大に広く貢献している事業者など、幅広い事業者からの先進的なリフォームビジネス(サービス)の取組を対象。

対象となるリフォーム事業者の取組 <消費者ニーズへの対応> 消費者の多様で複雑なニーズを汲み取って、建築、不動産、金融など多岐にわたる分野の中で、リフォームの「見える化」等、様々な手法を用いながら、消費者ニーズに対応した取組 <社会的ニーズへの対応> 魅力的なまちづくりや安全・安心の向上、エネルギーマネジメント、暮らしやすさの改善といった社会的ニーズに対応した取組 <持続的なビジネスへの対応> 消費者ニーズや社会的ニーズなどに応えるために、同業種・異業種等との連携、課題解決型の活動、組織体制の構築等によりビジネスを持続的に行うための取組

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先進的なリフォーム事業者表彰概要

平成26年度は21者、平成27年度は17者を先進的なリフォーム事業者として選定。

当該表彰制度のより効果的なPRを目的にロゴマークを制定。(商標登録申請中)

【ロゴマークの制定】 【平成26年度 表彰式】

【平成27年度 表彰式】

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先進的なリフォーム事業者表彰ベストプラクティス集

平成26年度及び平成27年度の「先進的なリフォーム事業者表彰」受賞者の取組事例をまとめたベストプラクティス集を作成。

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/reform_27HY.html

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/reform_26HY.html 5

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先進的なリフォーム事業者表彰受賞事業者マップ

独自の取組を武器に、建設、不動産に留まらず、サービス、情報通信など多様な業種の事業者が受賞。

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル 受賞者は、「新規性・独自性」、「将来性・波及性」、「付加価値の創造」の点で高く評価できるビジネスモデルを構築。

表彰された取組(ビジネスモデル)を広く発信することによりリフォーム市場の拡大に貢献。

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(新規性・独自性①)

市場を獲得するためには、ビジネスモデルの斬新さがあること、独創的なコンセプトを持っていること、他者が取り組んでいない分野でリフォーム(サービス)を行っていることが重要

地方を中心に戸建買取再販事業を展開 ((株)カチタス)

経年賃貸ビルの経営再生 ((株)スペースRデザイン)

~ 競合の少ない分野で事業展開 ~ 輸入壁紙専門店の展開((株)フィル)

サブリースを応用した賃貸住宅リフォーム向け商品の開発 (日本管理センター(株))

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(新規性・独自性②)

独自工法による木造住宅再生 ((株)共栄ホームズ)

~ 独自技術などで他者と差別化 ~

住宅リフォーム向け建材通販システムの構築(マツ六(株)) 建て替えに代わるリフォーム商品の開発 (住友不動産(株))

外壁通気構法とオリジナル下地材を活用した住宅外壁リフォーム((株)藤井建業)

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(将来性・波及性①) 個々の事業を継続・発展させるための工夫やリフォーム市場全体の発展するような利便性の高い取組が必要

また、それらの取組がロールモデルとしての広がりやすさがあることも必要

住宅関連事業者との連携によるインスペクションや性能向上リフォーム、住宅ローンの提供(北海道R住宅システム)

~ 異業種などとの連携 ~

生花業、家具業とのコラボレーション (リノベる(株))

同業種での連携 (YKK AP(株)、TOTO(株)、大建工業(株))

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(将来性・波及性②) ~ 既存事業とのシナジー効果 ~

建設と介護の復業化(セントラル建設(株))

施工ノウハウを他社へ提供((株)インテリックス)

~ ブランド構築 ~

建築分野から住生活サポートサービスなど マルチブランドで提供((株)OKUTA)

窓回りのサービスをマルチブランドで提供 ((株)BAC)

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(将来性・波及性③) ~ 顧客認知の促進 ~

リフォーム市場以外の販売チャネルの活用 ((株)家具の大正堂)

ショールームなどの活用 (パナソニック(株)エコソリューションズ社)

消費者向けへの「窓」に特化したポータルサイトの運営 (マテックス(株))

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(将来性・波及性④)

クラウド活用による情報通信費などの削減 ((株)ダンドリワークス)

~ 低コスト化 ~

受発注・購買システムによる資材費低減 (エイブルリフォーム(株))

廃材リサイクル処分コストの削減 (ニッカホーム(株))

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(将来性・波及性⑤) ~ 人材育成・確保 ~

担当する工事範囲を徐々に拡大しながら人材育成 ((株)ナサホーム)

自社オリジナルのカリキュラムによる新人研修 ((株)マエダハウジング)

クラウドに蓄積されたリフォーム実例の活用 ((株)エー・エス・ディ)

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(付加価値の創造①)

消費者のニーズを汲み取り、消費者の満足の高いビジネスを展開することや社会的課題の解決、地域社会への貢献など、付加価値を提供することが必要

パッケージ商品化によるリフォーム価格の明瞭化 ((株)エディオン)

セレクト型設計システムによる価格の明瞭化((株)アートアンドクラフト)

~ 消費者ニーズへの対応 ~

リフォームの「総合展示場」として、 ショールーム型店舗を展開

(ホームテック(株))

WEB上などでのリフォーム事業者の見える化 ((株)ホームプロ)

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(付加価値の創造②) ~ 消費者ニーズへの対応 ~

ライフプランに基づくリフォームプラン提案 (喜多ハウジング(株))

WEB上でのDIY方法などの情報提供 ((株)TOOLBOX)

消費者ニーズを引き出す診断ツールなどの開発 ((株)LIXIL)

ワンストップサービスの提供 ((株)リビタ)

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(付加価値の創造③)

耐震性能向上(住友林業ホームテック(株))

~ 社会的課題への対応 ~

断熱リフォームの推進((株)土屋ホームトピア)

介護リフォームの推進((株)ユニバーサルスペース)

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先進的なリフォーム事業者のビジネスモデル(付加価値の創造④) ~ 地域活性化 ~

店舗を地域に開放 ((株)さくら住宅)

「京町屋」の空き家対策及び町並みの景観保全 ((株)八清)

共有スペースの設置によるコミュニティ創出 ((株)メゾン青樹)

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まとめ

2年間を通して、40者程度のリフォーム事業者の表彰(見える化)を行った。

今後は、表彰された先進的なリフォーム事業者による取組をベストプラクティスとして情報発信することを通じて、リフォーム事業者の見える化を推進するとともに、リフォーム市場全体の発展につなげていく。

多くのリフォーム事業者の皆様が表彰された取組を自社のビジネスに活かしていただくことによって、独自のビジネスモデル構築や高付加価値化につながるなど、リフォーム市場の拡大に大きく貢献することを期待。

経済産業省としても、リフォームビジネス拡大のために事業環境の整備に取り組んでいく。

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住宅省エネリノベーション促進事業 平成27年度補正予算案額 100.0億円

事業の内容

条件(対象者、対象行為、補助率等)

事業イメージ

住宅の窓・サッシ・断熱材等の外皮改修、集合住宅の窓の改修 事業目的・概要 住宅の省エネ化を図るリノベーションを促進するため、高性能※1な窓、サッシ、断熱材等を用いた、住宅の所有者等による断熱改修を支援します。

戸建住宅においては、上記の断熱改修と同時に高性能※1な家庭用設備(給湯設備等)を入れ替える場合、同設備の導入費用を支援します。

※1 トップランナー制度対象設備の場合は、トップランナー基準*を満たす設備を補助対象にします。

成果目標 省エネ性能に優れた建材や家庭用設備を支援することで国内投資を促進し、高性能建材について2割の価格低減を目指すとともに、高断熱リノベーション件数の倍増を目指すことにより、長期エネルギー需給見通しにおける省エネ目標(5,030万kl)の達成に寄与します。

製造産業局 住宅産業窯業建材課 資源エネルギー庁 省エネルギー対策課 03-3501-9255(住宅産業窯業建材課)

国 民間団体等 補助

所有者等 補助(定額、1/3)

天井・壁・床等 の断熱改修

ガラスの交換 窓の取替え

戸建住宅において上記の改修を同時に行う場合 以下の設備の導入費用を支援

*指定された製品のうち、その時点で最も省エネ性能に優れた製品の省エネ水準、 技術進歩の見込み等を参考に定められたエネルギー消費効率の基準

補助対象者 既築住宅の所有者等

高効率給湯設備 等 家庭用蓄電池

※1 トップランナー制度対象設備の場合はトップランナー基準以上を対象とする

詳細については、 (一社)環境共創イニシアチブのHP【https://sii.or.jp/】をご覧下さい。 20

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参考資料

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新設住宅着工戸数の推移

民間推計では、2030年に新設住宅着工戸数は70.5万戸まで減少の見込み。

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住宅ストックと世帯数の推移

住宅ストック数(約6,063万戸)は、総世帯数に対して約16%多く、量的には充足。2030年には総世帯数に対して住宅ストック数が約1.2倍となる見込み。

17932109

2559

3106

35453861

42014588

50255389 5759

60636240

1865 21822532

2965 3284 3520 37814116 4436 4726 4997 5246 5123

0.96 0.971.01

1.05 1.08 1.10 1.11 1.11 1.13 1.14 1.15

1.16 1.22

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

1958年 1963年 1968年 1973年 1978年 1983年 1988年 1993年 1998年 2003年 2008年 2013年 2030年

【住宅ストックと世帯数の推移】

住宅数 世帯数 1世帯当たり住宅数

出典:国土交通省資料、住宅ストック推計値)一般財団法人ベターリビング サステナブル居住研究センター作成世帯数推計値)国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」(2014年4月推計)

(万戸・万世帯)

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87

-102 -50

37

-160

-402

254 246

22

1144 1093

926

-600

-400

-200

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

29歳以下

30~39歳

40~49歳

50~59歳

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住宅の一次取得者層について

住宅の一次取得者層の大部分を占める30歳代の平均年収、金融資産はともに大きく減少。今後は既存住宅の有効活用が求められる。

【30歳代男性の平均年収推移】

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」

【金融資産の推移(二人以上世帯のうち、勤労者世帯)】 (万円)

(出典) 総務省「家計調査」

(万円)

2003年 2008年 2013年

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リフォームビジネスの市場規模

リフォームビジネス市場は約7.4兆円。政策目標として、2020年までの市場規模の倍増を掲げている。

出典:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅リフォームの市場規模」

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リフォームビジネスの受注の状況

リフォームの内訳では、「壊れた部位の更新・修繕」といった小規模なリフォームが過半数を占める。リフォームの受注額は、100万円未満の工事件数が約半数。

【目的別 住宅に係るリフォーム・リニューアル工事受注件数 (全数推定、複数回答)】

(単位:万件)

【平成26年度リフォームの受注額(個別工事件数ごと)】

50万円未満 33%

50万円以上100万円未満

13%

100万円以上150万円未満

11%

150万円以上200万円未満

8%

200万円以上250万円未満

5%

250万円以上

300万円未満 4%

300万円以

上350万円

未満 3%

350万円以

上400万円

未満 3%

400万円以上

450万円未満 2%

450万円以上500万円未満

1% 500万円以上 17%

出典:国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

3,000,000

3,500,000

4,000,000

劣化や壊れた部位の更新・修繕

省エネルギー対策

高齢者・身体障害者対応

防災・防犯・安全性向上

用途変更

耐震性向上

屋上緑化,壁面緑化

アスベスト対策

その他

不明

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リフォームビジネス市場の担い手

リフォーム事業は、地場工務店やリフォーム専業者のほか、住宅・建材メーカー、流通業など様々な業種からの参入がある。

出典:富士経済(株)「住宅リフォームビジネス市場総覧2016」

(億円)

78725

80435

82995

81530

83715

0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 70000 80000 90000

2014年実績

2015年見込

2016年予測

2017年予測

2018年予測

ハウスメーカー系事業者

ゼネコン・デベロッパー系事業者

エネルギー系事業者

リフォーム専業者

リノベーション事業者

小売系事業者

住設建材系事業者

独立系工務店

専門工事業者

インターネット事業者

その他

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リフォームビジネス拡大について(リフォーム事業における課題)

アンケート結果より、リフォーム事業における課題として、「人材育成・確保」、「優良ストックの提供(省エネ・耐震性アップ等)」、「リフォームや価格の見える化」が上位を占めた。

リフォーム事業における課題についてのアンケート結果

3.5% 9.8% 10.6%

12.9% 17.1% 17.4% 18.2%

19.7% 20.2% 20.2%

22.9% 28.0%

29.5% 34.1%

42.4% 45.9%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

各種規制 短納期化

商習慣の改善等業界の変革 安全・安心(インスペクションや保証制度の構築等)

低価格化 地域コミュニティの形成

女性等の活用によるコミュニケーションの深化 地域に密着した街づくり

施工品質の向上 同業種・異業種との連携による新規顧客へのアプローチ

顧客関係の維持 商品開発力

ワンストップサービス等、利便性アップ リフォームや価格の見える化

優良ストックの提供(省エネ・耐震性能アップ等) 人材育成・確保

※平成26年度表彰式・シンポジウムなど経済産業省主催のイベント時の参加者に対するアンケートを集計