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世界の都市総合力ランキング 2011 年版「Global Power City Index-2011」概要
はじめに
「Global Power City Index」は、地球規模で展開される都市間競争下において、より魅力的でク
リエイティブな人々や企業を世界中から惹きつける、いわば都市の“磁力”こそが「都市の総
合力」であるとの観点に立ち、世界の主要都市の総合力を評価し、順位付けしたものである。
森記念財団は、2008 年に初めて「Global Power City Index」をリリースして以来、ホーム
ページやメディアを通じて精力的に世界に発信してきた。その結果、ニューヨーク、上海、マ
ドリッドをはじめ、数多くの海外の国際シンポジウムに招待されることになり、その評価の高
さを実証した。その間、世界を代表する数々の研究機関とも、都市の競争力をテーマに活発な
意見交換を行ってきた。
2011 年版は、これまでのランキング作成過程で得られた豊富なデータベースから複数の指標
を取り上げて経年比較を行い、東京をはじめ世界の代表都市の成長・停滞の様子を観測してい
る。これらの詳細な結果は 2011 年末に発行予定の「GPCI-2011 YEARBOOK」にて明らかにさ
れる予定である。
「Global Power City Index」の結果が、東京や世界の都市が持つ魅力や課題の再認識と同時に、
都市の政策立案や企業戦略形成に役立てられることを期待したい。
「Global Power City Index」(GPCI)の特徴
1.都市の総合力を分析し、ランキングする調査研究として日本初の取り組みである。
2.特定分野(「金融」や「住みやすさ」等)ではなく、都市の力を表す様々な分野を対象
として都市の総合力を評価したランキングである。
3.世界を代表する主要 35 都市を選定し、都市の力を表す主要な6分野(「経済」「研究・
開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」)と、さらに現代の都市活動を
牽引する4つのグローバル・アクター(「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)
に、都市の「生活者」を加えた5つのアクターの視点に基づき、複眼的に都市の総合力
を評価している。
4.指標は、独自に収集したデータに改訂する、また収集方法を充実させるなど、2010 年
版にさらに改良を加えている。
5.ランキング調査結果から顕在化した東京の弱みを克服するための課題を明らかにして
いる。
6.都市研究に関する世界的権威であるピーター・ホール卿をはじめとする学識者による
コミッティを設置し、各界の有識者等の参画と、国際的な専門家によるピアレビュー(第
三者評価)を得たランキングである。
1
GPCI-2011 で明らかになった主なポイント Key Message
◆東京は依然として4位にとどまっているが、上位都市の中での国際競争力には、
かげりが見られる。
◆5位以降の第2グループの都市の中では、シンガポール、ソウル、香港、北京、
上海等のアジア都市の躍進が見られ、トップ4都市との差を縮めている。一方で、
欧州都市の停滞傾向が見られる。
1.分野別総合ランキング(全体の傾向) (P.8)
2.分野別ランキング (P.9)
2011 年の分野別総合ランキングは、1 位ニューヨーク、2 位ロンドン、3 位パリ、4 位東京
となり、GPCI-2008 以降 4年連続でトップ 4都市の顔ぶれと順位に変化はなかった。トップ 4
都市に続く第 2 グループは、5 位のシンガポールが頭ひとつ抜けているものの、6位のベルリ
ンから 24位のブリュッセルまでのスコア差は 40点以内であり、この第 2グループ内では比較
的大きな順位変動がみられる。なお、下位グループとして 25位のトロントから 35位のカイロ
が続くが、これらの都市は小幅な順位変動に留まっている。
GPCI-2010からGPCI-2011にかけての東京のスコアの変化を見ると、パリとのスコア差が2.8
ポイントから 4.4 ポイントに拡大し、シンガポールとのスコア差が 56.1 ポイントから 49.0
ポイントと 7.1 ポイント縮まっている。依然として、トップ 4都市と第 2グループの先頭に位
置するシンガポールとのスコアの差は大きいものの、シンガポールがこのままスコアを伸ば
した場合、東京は7年で追いつかれることになる。なお、2008~2011 年にかけて東京と第 1
位であるニューヨークとのスコア差は徐々に縮まっている。
第 2グループ内での順位変動を見ると、アジアの主要都市であるソウル、香港、北京、上海、
大阪が軒並み順位を上げ、特に北京は 24 位から 18 位へと躍進した。これは北京が経済分野の
指標において大きく上昇したことが要因として挙げられる。米国の都市についても、ロサンゼ
ルス、ボストン、サンフランシスコが順位を上げ、停滞傾向からの復調の兆しが見える。一方
で、カナダ、オーストラリア、ならびに欧州の都市の多くが順位を下げている。
分野別総合ランキングでのトップ 4都市は、経済、研究・開発、文化・交流、交通・アクセ
スの各分野において、10 位以内と力強さを発揮しているが、居住、環境分野では必ずしも上
位にはランクされていない。その中で、東京はいずれの分野においても、唯一、一桁の順位
を獲得している都市であり、バランスのとれた総合力を発揮していると言えよう。
経済分野では、ニューヨークがリーマンショック(2008 年 9 月)の影響による落ち込みを
見せたために、東京が 1 位へと浮上した。研究・開発分野では昨年と同様ニューヨークが高
いスコアを維持し、他都市を引き離している。文化・交流分野では、ロンドン、パリ、ニュー
ヨークの上位 3都市が高いスコアとなっており、4位以下の都市とのスコア差が大きい点が特
徴的である。居住分野では、ヨーロッパ・北米都市と並んで、日本国内の都市が上位に食い
込んでいる。環境分野では、例年と同様の傾向で欧州の都市が上位 5位を占めている。交通・
アクセス分野ではトップ 4都市が強さを発揮している。
2
3.アクター別ランキング (P.10)
4.分野別総合ランキングトップ4都市の比較分析<分野別> (P.11)
5.東京とアジア主要都市の比較分析<分野別> (P.11)
6.東京の強み・弱みの分析 (P.12-13)
7.経年変化 (P.14)
トップ 4都市はどのアクターから見ても評価が高くなっているが、東京は「経営者」の評価
が 8位と相対的に低い。昨年、北京・上海に肉薄されていた状況から、今年はついに抜き去ら
れる結果となった。経済分野の各指標において東京が低迷している一方で、北京・上海が躍進
したことが、逆転に結びついた。また、ニューヨークについても「経営者」からの評価が 1
位から 4 位に低下している。リーマンショック(2008 年 9 月)の影響による経済指標の落ち
込みによるものと見られる。
総合ランクでは中位圏となっている北米・欧州都市は、昨年と同様に「アーティスト」と「生
活者」からの評価が高く、1~10 位内を占めている。
アジア主要都市の偏差値を比較すると、東京は文化・交流以外の分野でいぜん優位性を保持
しているものの、経済分野では北京が追い上げを見せている。交通・アクセス分野では、成田
空港からのアクセス時間の短縮に伴い、他のアジア主要都市と比して東京の評価が高くなっ
た。北京・上海については、研究・開発、環境分野で平均を下回っており、両都市の弱みとな
っている。
トップ 4都市の偏差値を比較すると、昨年と同傾向である。ニューヨーク、ロンドンは居住、
環境分野で、パリは環境分野で比較的低い評価となっているが、ニューヨークは研究・開発分
野が、ロンドンは文化・交流分野が平均以下の分野を補うように評価が高くなっている。東京
は、文化・交流分野がトップ 3都市と比較して劣るものの、全ての分野で平均以上の評価を得
ている。しかしながら、後述の「6.東京の強み・弱みの分析」にあるとおり、東京は平均以
上の評価を得ているものの、トップ 3都市と比較して“抜きん出た強み”を発揮する分野がな
いために、4位に留まっているというのが現状である。
東京の強み・弱みを指標グループ別にみると、経済、研究・開発分野に強みが多く、他の分
野では「買物と食事」、「都市生活機能」、「エコロジー」、「都市内交通インフラ」が強みとなっ
ている。一方で、弱みとなっている指標グループは、「法規制・リスク」、「宿泊環境」、「住居
コスト」、「自然環境」であり、偏差値 50 を下回っている。
GPCI-2010 と GPCI-2011 における東京の強み、弱みを比較すると、研究・開発分野の「受入
態勢・支援制度」「研究開発成果」、居住分野の「都市生活機能」、交通・アクセス分野の「国
際交通インフラ」で昨年よりも評価が高まった。なお、経済分野の「ビジネス環境」、研究・
開発分野の「研究環境」、文化・交流分野の「宿泊環境」で、昨年よりも評価が下がった。
東京の経年変化をみると、経済集積は大きいものの、世界トップ企業のスコア減少や海外か
らの訪問者数の減少など、相対的な競争力低下の兆しが見られる。
3
1.GPCI-2011 の特徴
1-1.GPCI-2011 の策定体制
コミッティは、ピーター・ホール ロンドン大学教授を最高顧問(Principal Advisor)とし、
竹中平蔵 慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所 所長・教授 を委員長とする計5名で
構成し、ランキング作成過程の節目でのスーパーバイズを行っている。
分析は、市川宏雄 明治大学専門職大学院長・教授を主査とするワーキング・グループによ
る検討作業を重ね、各界の有識者からグローバル・アクターの視点にもとづく助言を得ながら
ランキング作成を進めた。
なお、こうしたランキングの作成過程及び結果の妥当性については、2名の第三者評価者(ピ
アレビューアー)に評価を依頼し、内容の確認及び改善点の指摘を受けている。
GPCI-2011 はこうした体制のもと、最終的に取りまとめられたものである。
図 1-1 策定体制
本ランキングは、竹中平蔵 森記念財団都市戦略研究所所長/慶應義塾大学教授 を委員長と
し、都市研究に関する世界的権威であるピーター・ホール卿をはじめとする学識者によるコ
ミッティを設置し、各界の識者等の参画と、国際的な専門家によるピアレビュー(第三者評
価)を得たランキングである。
4
1-2.GPCI-2011 の対象都市
図 1-2 対象 35 都市
エリア 都市
ヨーロッパ マドリッド、ロンドン、パリ、ブリュッセル、アムステルダム、ジュネーブ、フ
ランクフルト、ベルリン、チューリッヒ、ミラノ、コペンハーゲン、ウィーン、
モスクワ
アフリカ カイロ
アジア ムンバイ、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、香港、北京、上海、台
北、ソウル、福岡、大阪、東京
オセアニア シドニー
北アメリカ バンクーバー、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、トロント、ニューヨ
ーク、ボストン
南アメリカ サンパウロ
※都市の並びは、経度が小さい順となっている。
Tokyo New York
Boston
Los Angeles
San Francisco
ChicagoSeoul
Toronto
Sydney
Mumbai
Taipei
Hong Kong
Beijing
Shanghai
Bangkok
Kuala Lumpur
Singapore
Moscow
Madrid
Milan
London
Paris
Vienna
Berlin
Amsterdam
Zurich
Geneva
Brussels
Copenhagen
Frankfurt
São Paulo
Cairo
Fukuoka
Osaka
Vancouver
Tokyo New York
Boston
Los Angeles
San Francisco
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Toronto
Sydney
Mumbai
Taipei
Hong Kong
Beijing
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Kuala Lumpur
Singapore
Moscow
Madrid
Milan
London
Paris
Vienna
Berlin
Amsterdam
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Frankfurt
São Paulo
Cairo
Fukuoka
Osaka
Vancouver
5
1-3.ランキングの作成方法
図 1-3 分野別ランキングの作成フロー
経済スコア
研究・開発スコア
文化・交流スコア
居住スコア
環境スコア
交通・アクセススコア
分野別総合ランキング
分野
市場の魅力 3指標
研究環境 3指標
交流・文化発信力 4指標
就業環境 2指標
エコロジー 4指標
国際交通インフラ 4指標
経済集積
ビジネス環境
法規制・リスク
受入態勢・支援制度
研究開発成果
宿泊環境
集客
買物と食事
交流実績
住居コスト
安全・安心
都市生活機能
汚染状況
自然環境
都市内交通インフラ
3指標
5指標
3指標
2指標
3指標
2指標
5指標
2指標
3指標
2指標
4指標
5指標
4指標
2指標
4指標
指標グループ 指標
計69指標
6
図 1-4 アクター別ランキングの作成フロー
14指標
研究・開発
文化・交流
居住
環境
交通・アクセス
分野
アクター別ランキング
アクター
経営者スコア
研究者スコア
アーティストスコア
観光客スコア
生活者スコア
49指標 34指標 24指標 24指標 39指標
経営者 研究者 アーティスト 観光客 生活者
経済 3指標 2指標 - 6指標
2指標 7指標 - - 2指標
7指標 7指標 7指標 12指標 7指標
12指標 8指標 8指標 5指標 11指標
7指標 6指標 6指標 - 9指標
7指標 3指標 1指標 7指標 4指標
①企業や商取引等の一定以上の集積
②ビジネスの成長性
③ビジネスの容易性
④ビジネス環境⑤人材プール(人
材の豊富さ)⑥関連サポート産
業の集積⑦家族及び従業
員にとっての良好な環境
⑧政治・経済・災害リスク
①質の高い研究機関・研究者・指導者の存在
②研究機関や研究者の集積
③研究活動における発想や思考に対して刺激となる空間・機会の存在
④受入れ態勢(研究費助成や生活費補助など)
⑤自らの研究分野における就業機会
⑥日常生活の環境(住みやすさ)
①文化的刺激
②アーティストの集積
③マーケットの存在
④創作環境(スタジオ、アトリエ賃料、広さなど)
⑤日常生活の環境(住みやすさ)
①購買環境(物価、商品の得やすさ等)
②生活環境(住環境などの日常の生活のしやすさ等)
③就業環境(収入、雇用機会等)
④教育環境⑤余暇活動⑥安全⑦医療水準
①文化的魅力や接触機会
②安全③観光の対象の
存在(施設、文化等)
④一定水準以上の宿泊施設
⑤食事の選択肢や値段等
⑥買物する環境や値段、魅力等
⑦目的地までの移動の利便性(所要時間、運賃等)
各アクターが都市に求める重要な要素
7
2.GPCI-2011 の結果
2-1.分野別総合ランキング
図 2-1 分野別総合ランキング結果
※ [ ]内の数値は昨年度のランクおよびスコア
New York(320.9) [1 (322.6)]
London(320.6) [2 (313.6)]
Paris(308.7) [3 (303.1)]
Tokyo(304.3) [4 (300.3)]
Singapore(255.3) [5 (244.2)]
Berlin(234.8) [6 (232.9)]
Seoul(233.4) [8 (228.5)]
Hong Kong(231.1) [9 (223.8)]
Amsterdam(226.6) [7 (230.8)]
Frankfurt(225.1) [13 (212.3)]
Sydney(215.8) [10 (219)]
Vienna(215.3) [11 (217.4)]
Los Angeles(212.2) [14 (210.7)]
Zurich(211.4) [12 (215)]
Osaka(205.8) [18 (205.6)]
Boston(205.7) [20 (203.3)]
Geneva(205.2) [19 (205.4)]
Beijing(204.2) [24 (199.2)]
Copenhagen(203.2) [17 (206.3)]
Madrid(202.8) [15 (208.8)]
San Francisco(201.5) [22 (202.4)]
Vancouver(201.3) [16 (208.4)]
Shanghai(199.3) [26 (196.9)]
Brussels(199.2) [21 (202.9)]
Toronto(194.6) [23 (199.5)]
Chicago(189.4) [25 (197.3)]
Milan(183.6) [27 (184.2)]
Fukuoka(177) [28 (181.9)]
Taipei(175.2) [29 (176.6)]
Bangkok(171.8) [31 (169.6)]
Kuala Lumpur(167.2) [30 (169.9)]
Sao Paulo(161.5) [33 (159.2)]
Moscow(160.8) [32 (159.3)]
Mumbai(142.4) [34 (145.3)]
Cairo(139.1) [35 (137.6)]
0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 300.0 350.0 400.0
【GPCI-2011】分野別の総合ランキング
経済
研究・開発
文化・交流
居住
環境
交通・アクセス
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
8
2-
2.
分野
別ラ
ンキ
ング
表2-1
分野別ランキング
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交通
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クセ
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合ス
コア
経済
研究
・開
発文
化・交
流居
住環
境
9
2-
3.
アク
ター
別ラ
ンキ
ング
表2-2
アクター別ランキング
ラン
ク
1Lo
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55.3
New
York
64.7
Paris
60.6
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経営
者研
究者
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観光
客生
活者
10
2-4.分野別総合ランキングトップ4都市の比較分析
図 2-2 分野別の偏差値
2-5.アジア主要都市の比較分析
図 2-3 分野別の偏差値
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0
経済 研究・開発 文化・交流 居住 環境 交通・アクセス
分野別の偏差値(トップ4都市)
New York(1st) London(2nd) Paris(3rd) Tokyo(4th)
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0
55.0
60.0
65.0
70.0
75.0
経済 研究・開発 文化・交流 居住 環境 交通・アクセス
分野別の偏差値(アジア主要都市)
Tokyo(4th) Singapore(5th) Seoul(7th) Hong Kong(8th) Beijing(18th) Shanghai(23th)
11
2-6.東京の強み・弱みの分析
指標グループ別に見た東京の強み、弱み
・指標グループ別のスコアの偏差値でみると、偏差値 65 以上で他の都市に比べて東京が強みを
出している指標グループは、「経済」「研究・開発」分野に多く、「文化・交流」分野では“買
物と食事”、「居住」分野では“都市生活機能”、「環境」分野では“エコロジー”、「交通・アク
セス」分野では“都市内交通インフラ”が強みである。
・偏差値 50以下で他の都市に比べて特に弱みとなっている指標グループは、「経済」分野の“法
規制・リスク”、「文化・交流」分野の“宿泊環境”、「居住」分野の“住居コスト”、「環境」分
野の“自然環境”である。
表 2-3 東京の強みと弱みの整理
・GPCI-2010 と GPCI-2011 における指標グループ別スコアの偏差値を比較すると、「研究・開発」
分野の“受入態勢・支援制度”“研究開発成果”、「居住」分野の“都市生活機能”、「交通・アク
セス」分野の“国際交通インフラ”で昨年よりも評価が高まった。
・一方で、「経済」分野の“ビジネス環境”、「研究・開発」分野の“研究環境”、「文化・交流」分
野の“宿泊環境”で、昨年よりも評価が下がった。
東京の強み
(65 以上)
トップ4都市に比べて
東京がやや弱い(50~65)
東京の弱み
(50 以下)
分野 指標グループ 分野 指標グループ 分野 指標グループ
経済 市場の魅力 文化・交流 交流・文化発信力 経済 法規制・リスク
経済集積 集客 文化・交流 宿泊環境
ビジネス環境 交流実績 居住 住居コスト
研究・開発 研究環境 居住 就業環境 環境 自然環境
受入態勢・支援制度 安全・安心
研究開発成果 環境 汚染状況
文化・交流 買物と食事 交通・アクセス 国際交通インフラ
居住 都市生活機能
環境 エコロジー
交通・アクセス 都市内交通インフラ
12
図 2-4 指標グループ別偏差値分布(東京)
【GPCI-2011】
【GPCI-2010】
40
45
50
55
60
65
70
75
80
85
90
市場
の魅
力
経済
集積
ビジ
ネス
環境
法規
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スク
研究
環境
受入
態勢
・支
援制
度
研究
開発
成果
交流
・文
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信力
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環境
集客
買物
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事
交流
実績
就業
環境
住居
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安全
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都市
生活
機能
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ー
汚染
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自然
環境
国際
交通
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フラ
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内交
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40
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60
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80
85
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市場
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力
経済
集積
ビジ
ネス
環境
法規
制・リ
スク
研究
環境
受入
態勢
・支
援制
度
研究
開発
成果
交流
・文
化発
信力
宿泊
環境
集客
買物
と食
事
交流
実績
就業
環境
住居
コス
ト
安全
・安心
都市
生活
機能
エコ
ロジ
ー
汚染
状況
自然
環境
国際
交通
イン
フラ
都市
内交
通イ
ンフ
ラ
13
2-7.経年変化
これまでのランキング作成過程で得られた指標データから東京の凋落傾向を表す指標の一部
についての経年比較を以下に示す。なお、比較には GPCI-2009~GPCI-2011 でそれぞれ用い
た指標データを利用した。
1)世界トップ 300 企業(指標グループ:経済集積)
図 2-5 世界トップ 300 企業スコア 経年変化
2)海外からの訪問客数(指標グループ:交流実績)
図 2-6 海外からの訪問客数 経年変化
0
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
4500
5000
東京
シンガポール
ソウル
香港
北京
上海
Score 世界トップ300企業(アジア主要都市)
2009 2010 2011
0
2,000,000
4,000,000
6,000,000
8,000,000
10,000,000
12,000,000
14,000,000
16,000,000
東京
シンガポール
ソウル
香港
北京
上海
人海外からの訪問者数(アジア主要都市)
2009 2010 2011
0
2,000,000
4,000,000
6,000,000
8,000,000
10,000,000
12,000,000
14,000,000
16,000,000
ニューヨーク
ロンドン
パリ
東京
人海外からの訪問者数(トップ4都市)
2009 2010 2011
0
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
4500
5000
ニューヨーク
ロンドン
パリ
東京
Score 世界トップ300企業(トップ4都市)
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2011 年 10 月 19 日 発行
編集・発行 財団法人 森記念財団
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財団法人 森記念財団 都市戦略研究所 三輪
住所 東京都港区赤坂 1-12-32 アーク森ビル
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