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1 アイスランド 2 ノルウェー 3 フィンランド 28 米国 101 日本 91 中国 25 スペイン 日本は、世界と比べると男女の格差が大きいことが分かります。男女の格差をなくしていくには、「男性は仕 事、女性は家事・育児」といったような固定的な性別役割分担意識を変え、仕事も家庭もバランスよく参画で きるような環境整備が必要です。男性も女性も考え方、働き方を変え、ともに活躍し、生き生きと生活できる 男女共同参画社会をつくっていきましょう。 日本と諸外国の国会議員に占める女性割合の推移 主要国における女性の年齢階級別労働力率 丸亀市の国際交流都市がある国の順位は ●姉妹都市 サンセバスティアン市のあるスペインは 25位 ●友好都市 張家港市のある中国は 91位 です♪ 日本は、経済的にも技術的にも先進国といわれ、教育水準も高い国です。平成27年に女性活躍推進法 (女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)が成立し、女性の活躍が話題になることが多くなり ましたが、世界と比べて男女の格差は、どうなっているのでしょうか。 世界から見た日本の男女共同参画の現状について考えてみましょう。 ジェンダー・ギャップ指数(平成27年)各分野の日本の順位と指数 なぜ日本は男女の格差が大きいの・・・?? 日本は101位 世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング (平成27年) 世界から見た 日本の男女共同参画 日本の女性の国会議員の割合は、少しずつ増え てきてはいるものの、国際的に見るとその割合は 低く、政治分野での女性の進出が遅れています。 (平成27年12月現在、女性議員の比率は、衆議院議員9.5%、参議 院議員15.7% 平成28年版 男女共同参画白書より) 世界では、「クオータ制」という議員・閣僚など の一定数を女性に割り当てる制度を導入し、女性 議員比率を高めている国が増えています。 女性が働くには、男性も家事や育児へ参画する ことが必要不可欠です。最近では、「イクメン」や 「カジダン」といわれる積極的に育児や家事に関 わる男性の姿が見られるようになってきました。 しかし「6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関 連時間」について見ると、欧米諸国が1日当たり2 ~3時間であるのに対し、日本は1時間7分と非 常に短くなっています。 (平成28年版 男女共同参画白書より) その要因の一つに、子育て期と重なる30歳代や40 ■M字カーブ 日本の女性の労働力率(15歳以上人口に占める 労働力人口の割合)は、結婚・出産期に当たる年 代に一旦低下し、育児が落ち着いた時期に再び上 昇するという、いわゆる「M字カーブ」を描くこ とが知られています。 平成27年のジェンダー・ギャップ指数ランキングで、 日本は145カ国中101位と世界の中で低い順位となって います。 グラフの数値は、1に近いほど男女平等であること を意味します。健康・教育分野は、男女の格差が小さ くほぼ平等になっていますが、政冶・経済分野では、 格差が大きいことが分かります。 なぜ日本は、政治や経済の分野で格差が大きいので しょうか。 ジェンダー・ギャップ指数とは・・・経済、教育、健康、政冶の4分野における世界各国の男女間の格差を数値化し、 ランク付けしたものです。平成27年の1位はアイスランドで、最も男女の格差が少なく、男女平等に近い国といえます。 イクメン、カジダンを国際比較すると!? 歳代の男性は、長時 間労働者の割合が高 いことが考えられま す。このような従来 の働き方を見直し、 男性も家庭生活に参 画できる働き方が望 まれます。 日本は、30~34歳を底にゆるやかなM字カーブを 描いているのに対し、欧米諸国は、労働力が落ち込 むことがなく、M字カーブは見られません。 ■女性管理職の割合 ジェンダー・ギャップ指数上位の国は、管理職 (課長相当職以上)に占める女性の割 合が約30~40%であるのに対し、日本 は12.5%にとどまっています。 (平成27年 総務省「労働力調査(基本集計)」より) その原因は、結婚・出産、介護を理 由に退職する女性が多いこと、昔から の人事管理制度などで女性は補助的仕 事が多かったこと等が考えられます。 日本でも欧米諸国のように結婚や出 産を経ても働き続けることができる制 度や環境の整備が求められています。 女性の働き方が違う!? 日本は女性の国会議員が少ない!? ……………………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………………… 出典:内閣府男女共同参画局作成資料 備考:日本は総務省「労働力調査(基本集計)」(平成27年)、その他の国はILO “ILOSTAT”より作成。 出典:平成28年版 男女共同参画白書 世界経済フォーラム「The Global Gender Gap Report 2015」のデータより作成 政治 104位 0.103 経済 106位 0.611 健康 42位 0.979 教育 84位 0.988 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 1970 1980 1990 2000 2010 2015(年) スウェーデン ノルウェー ドイツ 米国 日本 14.0 27.8 38.4 42.7 45.0 43.6 9.3 23.9 35.8 36.4 39.6 39.6 6.6 8.5 20.5 30.9 32.8 36.5 2.3 3.7 6.4 12.9 16.8 19.3 1.6 2.2 2.3 7.3 11.3 9.5 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 (%) 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~(歳) 日本 フランス ドイツ 韓国 スウェーデン 米国 (%)

世界から見た日本の男女共同参画 - Marugame p2.3.pdf · イクメン、カジダンを国際比較すると!? 歳代の男性は、長時 間労働者の割合が高

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Page 1: 世界から見た日本の男女共同参画 - Marugame p2.3.pdf · イクメン、カジダンを国際比較すると!? 歳代の男性は、長時 間労働者の割合が高

1位 アイスランド2位 ノルウェー3位 フィンランド

28位米 国

101位日 本

91位中 国

25位スペイン

 日本は、世界と比べると男女の格差が大きいことが分かります。男女の格差をなくしていくには、「男性は仕事、女性は家事・育児」といったような固定的な性別役割分担意識を変え、仕事も家庭もバランスよく参画できるような環境整備が必要です。男性も女性も考え方、働き方を変え、ともに活躍し、生き生きと生活できる男女共同参画社会をつくっていきましょう。

日本と諸外国の国会議員に占める女性割合の推移

主要国における女性の年齢階級別労働力率

 丸亀市の国際交流都市がある国の順位は●姉妹都市 サンセバスティアン市のあるスペインは 25位●友好都市 張家港市のある中国は 91位 です♪

 日本は、経済的にも技術的にも先進国といわれ、教育水準も高い国です。平成27年に女性活躍推進法(女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)が成立し、女性の活躍が話題になることが多くなりましたが、世界と比べて男女の格差は、どうなっているのでしょうか。 世界から見た日本の男女共同参画の現状について考えてみましょう。

ジェンダー・ギャップ指数(平成27年)各分野の日本の順位と指数

なぜ日本は男女の格差が大きいの・・・??

日本は101位

世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング(平成27年)

世界から見た日本の男女共同参画

 日本の女性の国会議員の割合は、少しずつ増えてきてはいるものの、国際的に見るとその割合は低く、政治分野での女性の進出が遅れています。(平成27年12月現在、女性議員の比率は、衆議院議員9.5%、参議院議員15.7% 平成28年版 男女共同参画白書より)

 世界では、「クオータ制」という議員・閣僚などの一定数を女性に割り当てる制度を導入し、女性議員比率を高めている国が増えています。

 女性が働くには、男性も家事や育児へ参画することが必要不可欠です。最近では、「イクメン」や「カジダン」といわれる積極的に育児や家事に関わる男性の姿が見られるようになってきました。しかし「6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連時間」について見ると、欧米諸国が1日当たり2~3時間であるのに対し、日本は1時間7分と非常に短くなっています。(平成28年版 男女共同参画白書より) その要因の一つに、子育て期と重なる30歳代や40

■M字カーブ 日本の女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)は、結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇するという、いわゆる「M字カーブ」を描くことが知られています。

政治分野

経済分野

 平成27年のジェンダー・ギャップ指数ランキングで、日本は145カ国中101位と世界の中で低い順位となっています。 グラフの数値は、1に近いほど男女平等であることを意味します。健康・教育分野は、男女の格差が小さくほぼ平等になっていますが、政冶・経済分野では、格差が大きいことが分かります。 なぜ日本は、政治や経済の分野で格差が大きいのでしょうか。

 ジェンダー・ギャップ指数とは・・・経済、教育、健康、政冶の4分野における世界各国の男女間の格差を数値化し、ランク付けしたものです。平成27年の1位はアイスランドで、最も男女の格差が少なく、男女平等に近い国といえます。

イクメン、カジダンを国際比較すると!?歳代の男性は、長時間労働者の割合が高いことが考えられます。このような従来の働き方を見直し、男性も家庭生活に参画できる働き方が望まれます。

 日本は、30~34歳を底にゆるやかなM字カーブを描いているのに対し、欧米諸国は、労働力が落ち込むことがなく、M字カーブは見られません。

■女性管理職の割合 ジェンダー・ギャップ指数上位の国は、管理職

(課長相当職以上)に占める女性の割合が約30~40%であるのに対し、日本は12.5%にとどまっています。(平成27年総務省「労働力調査(基本集計)」より)

 その原因は、結婚・出産、介護を理由に退職する女性が多いこと、昔からの人事管理制度などで女性は補助的仕事が多かったこと等が考えられます。 日本でも欧米諸国のように結婚や出産を経ても働き続けることができる制度や環境の整備が求められています。

女性の働き方が違う!?

日本は女性の国会議員が少ない!?………………………………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………………………………

出典:内閣府男女共同参画局作成資料

備考:日本は総務省「労働力調査(基本集計)」(平成27年)、その他の国はILO “ILOSTAT”より作成。出典:平成28年版 男女共同参画白書

世界経済フォーラム「The Global Gender Gap Report 2015」のデータより作成

政治 104位 0.103

経済 106位0.611

健康 42位0.979

教育 84位 0.988

10.80.60.40.20

10.80.60.40.20

50454035302520151050

1970 1980 1990 2000 2010 2015(年)スウェーデン ノルウェー ドイツ 米国 日本

14.0

27.8

38.442.7 45.0

43.6

9.3

23.9

35.8

36.439.6 39.6

6.68.5

20.530.9 32.8

36.5

2.3 3.76.4

12.916.8 19.3

1.6 2.2 2.37.3

11.3 9.5

1009080706050403020100

(%)

15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~(歳)

日本フランスドイツ韓国スウェーデン米国

(%)