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- 29 - dsPIC 利用に関する基本技術の修得 2 技術室田畑 1 はじめに PIC マイコンは、家電や計測器など多くの製品で利用されているワンチップマイコンである。 I1 0出力ピンや専用の通信ピンを通して外部 IC やセンサとの通信を容易に行えるよう設計されているため、 比較的簡単な回路構成で実用的なシステムを構築することが出来る。 著者はこれまで 8ビット PIC マイコンと高分解能 AID 変換器を使って電圧を測定しパソコンに取り 込むシステムを製作・使用してきたが、近年、より高機能な dsPIC が開発環境と共に容易に入手できる ようになったため、その利用技術の修得と実用システムの開発を兼ねて本研修を行った。 2. dsPICトレーニング環境1) 2.1dsPI C の特徴 dsPIC Microchip 社の組込み用 16ピットマイコンであり、デジタル信号処理装置(DSP) を搭載し た高性能 PIC ?"イコンである。複数の 1/0 ピンや 12C SPI などの通信機能、 AID 変換器等に加え、専 用の積和演算器によりデジタノレフィ/レタや FFTなどの演算を I 高速に実行できるため、音声や画像等の 信号処理も可能にしている。 dsPIC には、高精度・多チャンネノレ PWM 出力やロータリーエンコーダ人力モジュールを内蔵したモ ータ制御・電力変換シリーズ、小引で 12 ビット AID 変換器を内蔵したセンサシリーズ、多彩なシリア ノレ通信機能や 12 ビット AID 変換器を内蔵した汎用シリーズがある。 本研修では汎用シリーズに包含される dsPIC30F5011 を使用して、主にセンサ信号処理に必要な技術 修得を行った。 2.2 プログラム開発環境 dsPICを利用するには、プログラム開発環境、開発言語、マイコンへの書込みツールが必要である。 本研修でのプログラミングにはJ、ずれも無料で利用できる MPLABIDE(ver.8 .4 0) 開発環境と MPLAB Cfor PIC24 and dsPIC(ver.3.23) in LITE mode (アカデミック利用)を使用した。後者は ANCI 準拠 C コンパイラであり、生成するコードサイズが若干大きくなる以外は、豊富なライブラリを含め製品 版と同等な機能を有している。 作成したプログラムの dsPIC への書込みは、 Microchip 社のインサーキットデバッカ MPLABICD3 のプログラムモードを使用し、インサーキットシリアルプログラミング<r CSP) 接続により基板に装着し た状態で行った。 ICDとパソコンどは USB ケーブ、ノレで、接続するが、 dsPIC を装着した基板とは RJ-ll

dsPIC 利用に関する基本技術の修得 - CORE-29- dsPIC利用に関する基本技術の修得 第2技術室田畑 功 1 はじめに PIC マイコンは、家電や計測器など多くの製品で利用されているワンチップマイコンである。I1

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dsPIC利用に関する基本技術の修得

第2技術室田畑 功

1 はじめに

PIC マイコンは、家電や計測器など多くの製品で利用されているワンチップマイコンである。 I10入

出力ピンや専用の通信ピンを通して外部ICやセンサとの通信を容易に行えるよう設計されているため、

比較的簡単な回路構成で実用的なシステムを構築することが出来る。

著者はこれまで 8ビット PICマイコンと高分解能AID変換器を使って電圧を測定しパソコンに取り

込むシステムを製作・使用してきたが、近年、より高機能な dsPICが開発環境と共に容易に入手できる

ようになったため、その利用技術の修得と実用システムの開発を兼ねて本研修を行った。

2. dsPICトレーニング環境1)

2. 1 dsPI Cの特徴

dsPICは Microchip社の組込み用 16ピットマイコンであり、デジタル信号処理装置(DSP)を搭載し

た高性能 PIC?"イコンである。複数の 1/0ピンや 12C・SPIなどの通信機能、 AID変換器等に加え、専

用の積和演算器によりデジタノレフィ/レタや FFTなどの演算をI高速に実行できるため、音声や画像等の

信号処理も可能にしている。

dsPICには、高精度・多チャンネノレPWM出力やロータリーエンコーダ人力モジュールを内蔵したモ

ータ制御・電力変換シリーズ、小引で 12ビット AID変換器を内蔵したセンサシリーズ、多彩なシリア

ノレ通信機能や 12ビット AID変換器を内蔵した汎用シリーズがある。

本研修では汎用シリーズに包含される dsPIC30F5011を使用して、主にセンサ信号処理に必要な技術

修得を行った。

2.2プログラム開発環境

dsPICを利用するには、プログラム開発環境、開発言語、マイコンへの書込みツールが必要である。

本研修でのプログラミングにはJ、ずれも無料で利用できる MPLABIDE(ver.8.40)開発環境と MPLAB

C for PIC24 and dsPIC(ver.3.23) in LITE mode (アカデミック利用)を使用した。後者は ANCI準拠

の Cコンパイラであり、生成するコードサイズが若干大きくなる以外は、豊富なライブラリを含め製品

版と同等な機能を有している。

作成したプログラムの dsPICへの書込みは、 Microchip社のインサーキットデバッカ MPLABICD3

のプログラムモードを使用し、インサーキットシリアルプログラミング<rCSP)接続により基板に装着し

た状態で行った。 ICDとパソコンどは USBケーブ、ノレで、接続するが、 dsPICを装着した基板とは RJ-ll

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モジュラケープルでの接続となる。しかし、モジュラー

コネクタのピン端子がユニバーサノレ基板のピッチに合わ

ず使いにくいため、変換アダプタを製作し2.54mmピッ

チのコネクタへ接続出来るようにした。

ICDデパックモードでは、自作基板にマイ コンを装着

しマイコンをステップ実行させたりブレークポイントで

の停止、レジスタ値の表示などが行える。しかし、各プ

ログラム行の実行時聞を実際に dsPICを動作させながら

計測できる便利なストップウォッチ機能は、モータ制

御 ・電力変換シリーズ dsPICにしか対応しておらず、

dsPIC30F5011では MPLABシミュレータのストップウ

ォッチを使用するしかなかったのが残念であった。

2.3 dsPICトレーニンゲ基板

図 1 dsPICトレーニンゲ基板

今田市左用する dsPICや MPLABCコンパイラは今回初めて使用するため、動作することが十分確認

されている基板やプログラムを利用することで、効率よく研修を行うことが期待される。幸い、

dsPIC30F5011を搭載したトレーニング基板を使った dsPICの詳細な解説却があり、必要なプログラム

も出版社のホームベージからダウンロード可能である。また、トレーニング基板の組み立てキットも市

内のマノレツ電波で販売されているため、必要な部品を容易に入手できる。そこで、本研修の最初にこの

キットの組み立てを行った。

図1にキットの完成写真を示す。付属するユニパーサノレ基板に全てのパーツを配置するスベースがな

かったため、 LCDはコネク タのみを取付け、本体を横出しで装着できるようにした。なお、図 1右上

の D'SUBコネクタと RS232Cインタフェース (I6ピン DIPパッケージ)は、後述する臭いモニタリ

ングシステムには使用していなし、。

本研修では、このトレーニング基板をベースとして、著者の日常業務である安全衛生に関連する「臭

いモニタリングシステム」の製作を行ったω!札

3 臭いモニ9リングシステム ,)

化学系実験室が入っている建物内では、有機溶剤

等によると恩われる臭いが時々発生する。これらは

作業環境測定では問題にならないほどの濃度であ

っても、化学物質に過敏な人には体調不良を引き起

こす場合があり、また慢性的な影響についても心配

である。一方、市販の空気清浄機には臭いの強度に

応じてファンの強弱をコントロールしている製品

が多い。そこで、空気清浄機にも利用されている臭

いセンサを利用して、この臭いをモニタリングする

ための装置を製作することにした。図2に製作した

システムの外観を、図3にその回路図を示す。 図Z 製作した臭いモニタリングシステム

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図3 臭いモニ告リングシステムの回路

dsPICには周辺機器との按続に適した各種通信ポートを有しているため、 dsPTCの回りに各種測定用セ

ンサ、表示 ・データ保存用周辺機器を配位した単純な構成となっている。

3. 1主要部品

(1)異いセンサ

使用した臭いセンサ (TGS2602,フィガロ技研)は SnOz半導体を受感素子としており、還元性ガス

に暴露するとセJ サ抵抗が低下する性質を有する。図4に基本測定回路を示す。ヒータ電圧 VHには 5.0

士0.2Vを印加し、センサ電圧 Vcには 5V以下の適当な電圧を印加する。抵抗 RLに 7.5kll前後の抵抗

を入れ、 VRLの電圧を dsPICの 12ピット AID変換器を通して測定することで、 Rsの抵抗を求めた。こ

のRsは周囲の温湿度変化の影響を大きく受けるため、メーカーから提供された温湿度補正データを基

に、 20"C、 65%RHでの Rs'に換算した。

臭いの指標には、消沖空気中で測定した Rs'( = Ro)で規格化した R♂IRoを用いた。図5に種々

(+ ) 10

3Tt+1

Vc 。 ー 」 ~岨.g 1目。注区

-ーーーホヨ情

--wー品

-・E・-7~署"

R,主 ー甲田町疎化水膏

0.01 ーーーーーート品.:t~

{一}0.1 1 10 100

ガス:1度(隊問)

図4 臭いセンサ基本測定回路 図5 TGS2602の感度特性

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のガスに対する感度特性を示す。

(2)温湿度センサ

臭いセンサの温湿度補正のための温湿度測定には、温湿度センサモジュール (HSM20G,マルツ電波

モジューノレの温度と湿度の出力端子電圧を dsPICの 12ピット AID変換器を

データシートを基に温度と湿度に変換した。

が輸入販売)を用いた。

通して測定し、

リアル9イムクロック(3)

(DS1307, MAXIM)で計時して年月日・時刻を長時間測定に対応するため、リアルタイムクロック

データに付記できるようにした。このクロックは停電時もバッテリ電源により計時が継続される。dsPIC

とのデータ通信はJ2Cシリアル通信により行った。

(4)その他

データ表示や保存には、先述の dsPICトレーニング基板搭載の LCD表示器、 SDメモリカードコネ

クタを使用した。なお、 SDメモリカードへの入出力は、 Microchip社の MemoryDisk Drive (MDD)

Library v1.2.3を用いて SPI通信により行った

3.2 FIRローパスフィルタ

ノイズ除去にはローパスフィ臭いや温湿度の変化は比較的遅く、またセンサ自身の応答も遅いため、

ルタが有用である。単純なローパスフィルタは抵抗とコンデンサで簡単に作ることができるが、本研修

ではdsPIC搭載の DSPを利用したFIR(Finite Impulse Response 有限インパルス応答)関数を使い、

テ、ジタノレ値を算術演算することでローパスフィノレタ処理を行った。

フィルタの設計には、 Microchip社の DigitalFilter Design Tool(DFDT)の Lite版を使用した。サン

プリング周波数 5,000Hz、通過域周波数

100Hz、通過域リプル 1dB、阻止域周波

叫三¥J

一 一一一 一…一十 -一一一一一一一一一一…-一一一一一 一一一寸一?!寸(一?一?!「--ヘ、、「、、可【一一一ヤじf 吋"亡亡一一一一-一一一一一 j二=....1

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タップ。数 150Hz、阻止域リプル 50dB、

A

gas-zzz

数 50、窓関数 Kaiserの条件で出力され

たフィノレタの周波数特性を図 6に示す。

取り扱う周波数域が低くタップ数も少

ないため設計条件よりも緩慢な特性と

なっているが実用上問題がないため、畑 lM のフィルタを使用した。実際のフィルタ

設計したローパスフィルヲの周波数特性図6の設計では、 DFDTの Lite版でのタッ

プ数制限 (64個)、 FIR処理時間(タッ

プ数 50、F,y出 14.74MHzの場合 190μsec)、窓関数の種類等を考慮した特性の最適化が必要である。

3.3臭い測定プログラム

図 7に作成したプログラムのフローチャートを示す。メインルーチンでは周辺機器等の初期化と割り

込みの初期設定を行った後、タイマ 1をONにし 0.5秒間隔の割り込みを入れた。タイマ 1害IJり込みル

ーチンでは更にタイマ 2を ONにし 200μ 秒間隔の割り込みを入れ、 200μ秒間隔で温度、湿度、臭い

の各センサ電圧についてサンプリングと AID変換を行った(サンプリング周波数 5,000Hz)c 50組のデ

ータのサンプリング、を終えたらタイマ 2をOFFにし、 AID変換値を FIRローパスフィルタに通すこと

を計算し LCD表示器に表示で高周波数側のノイズをカットした後、代表値から濃度指標 (Rs*/Ro )

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タイマ2割込ルーチJ

ルー予":"'.7

タイマ2(200μ5"C)を。N

タイマもカウンタφ., 齢算と"示ルチJ開始

フィルタ処理AD変縄県値1から湿

度を算出

フィルタ処理AD変換値0から温

度を算出

タイマ2割込ルーチJ

遺這庫補正係数を算出

フィルタ処理AD変換値2から幽

カ竃医と臭いセンサ抱2えを掠出

し.温湿度繍iE-V,。凶 R.

曲変換スキャン開始R胞の・大値を例。とし臭い指標

Rs/Rcを虜出

メインルーチン開始

LCD.12C,岨変像署

ファイルンステム デンタ

ルフィルタの初期化

タイマ叩 5511C港ON

入出カピンの初期化

臭いセンサ安定化待ち

"一手ン終了

Rs/RoとVoutをLCO

に表示みし逮

込こ

取跡

の99

定一か

所子た 岨変換絡7割込ルーチン

AD変換備の取込み

ルーチJ終γ

データ散カウンタ φ.,

制也市??

定一か

Y .. タイマ2をOFF-

Nロ

デ-->・込時間

に還したかゆN。

ルーテン終了Y ..

50カードヘデータ・込

臭い測定プログラムのフローチャート図7

これを繰り返すことで、 0.5秒ごとに新しい濃度指標値が LCDに表示される。また、タイマ 1のした。

リアノレこの際、カウント値を利用して所定の時間間隔で SDメモリカードへのデータ書込みを行った。

タイムクロックから年月日と時刻を取得し併記した。

3. 3臭い測定例

図8に著者の居室と年度末のため人の出入りのない学生実験室の臭い測定結果を示す。学生実験室で

ヨ孟ギ.. は R♂IRo=lの無具状態を保ってい

るが、居室ではセンサが反応し、清浄

度の低下が見られた。特に反応の著し

ag¥鍋底

い 50hは深夜O時に相当し人の出入

りはないため、他の実験室からの有具

物質の流れ込みが懸念された。

図9に、化学系実験室の臭い測定結

この実験室には有機溶剤な果を示す。

••• O

どの試薬が保管されているため、臭い,。ω ,.

ω

h

/

而臭

"

ので等室居

初,。

図8

指標が常に 1よりも低くなっている。

また何らかの実験操作によると思わ

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れる臭いが時折発生しているこ

と分かる。臭いセンサは種々の物

質に反応するが、とれを特定の物

。区¥九ω広

質に対する反応に換算すること

で有害性の簡易的な評価が可能

となる。仮にトノレエン換算での有

害性の評価を行うと、図 5のトノレ

0.01 ._._--

2010/3/10 201013/11 2010/3/12 201013113 201013/14 201013115 201013/16 201013117 0:00 0:00 0:00 0:00 0:00 0:00 0:00 0:00

date

エン濃度と臭い指標との関係か

らトルエン管理濃度 20ppmでの

臭い指標は0.03である。従って、

臭い指標がこの数値よりも小さ化学系実験室での臭い測定例図 9

い状況が数時間続く場合は健康

への悪影響が懸念されるため、警報等で換気を促すなど、化学系実験室の日常的な安全衛生管理ツール

として利用することが可能である。

おわりに4

また、本研修を通して dsPICを用いてセンサからのデータを収集するための基本技術を修得できた。

使用した臭いセンサは、電源を入れた直後からしばらくは出力が不安定なため、安定になるまでの待ち

時間を要すること、清浄空気中では、センサ出力がごく僅かな臭い成分に反応して変動し易いため、 Ro

には実測の最小安定値を使用する必要があることなど、実用上理解しておくべき有用な知見を得ること

が出来たC

謝辞

フィガロ技研株式会社営業技術部の井上智弘氏にご助言・ご指導を頂いた。ここに感謝の意を表する。

参考文献

1) 後閑哲也,電チ制御・信号処理のための dsPIC活用ガイドブック,技術評論社, 2006

CQ出版社トランジスタ技術, 2008 年 4 月 ~2009 年 3 月,Cによるマイコン操作術,2) 森久直,

Microchip t生

Microchip社

フィガロ技研

MPLAB C30Cコンパイラユーザーズガイド,)

)

)

OA-vhu

dsPIC30Fファミリーリファレンスマニュアル,

TECHNICAL INFORMATION FOR TGS2602,