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足立美術館はこの度、アメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese Gardening ジャーナル・オ ブ・ジャパニーズ・ガーデニング / 以 下 、 JOJG)』が 主 催する、 しおさいプロジェクト「日本庭園ランキング 2017」において、第 1 位に選出されました (同誌2017年11・12月号/ No.120発表)。 今回の結果を含め、本ランキングの第1回(2003年)以来、 当館は15年連続で第1位に選出されています本ランキングは、 JOJGが一年間の調査を通して選定する日本庭園ランキングです。日本全国の日本庭園 900か所以上を対象として、世界各国の庭園および造園の研究家・専門家等約30人で構成される委員会に よって選定され、そのうちの上位50件が発表されます。 ランキングの選定は、歴史的価値や規模や知名度ではなく、庭園の質、庭園と建物の調和、利用者へのホス ピタリティなど、「いま鑑賞できる日本庭園としていかに優れているか」を基準に選考されます。 今回の選出により、2017年10月に改訂出版されたフランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポ ン』で美術館全体が二つ星 (「寄り道する価値がある」)に、 日本庭園が最高評価の三つ星 (「わざわざ旅行す る価値がある」)に選ばれたことに続き、また一つ、海外からの高い評価を得ることとなりました。 これらの評価にふさわしい施設として、お客様を一年中いつお越しいただいても最善の状態でお迎えできる ように、これからも職員が一丸となって精進してまいります。 ぜひこの機会に、貴媒体にお取り上げくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 2018 年 2 月 7 日 足立美術館 15年連続 日本庭園日本一を達成! 速報 しおさいプロジェクト「日本庭園ランキング 2017」で第 1 位に選出 足立美術館 「枯山水庭」 ※ 庭園の画像・動画を多数ご用意しております。掲載・放送をご希望の方は、下記までご連絡ください。 足立美術館 広報: 武田、山根 TEL: 0854-28-7111  FAX: 0854-28-6733   E-mail: [email protected] Web: www.adachi-museum.or.jp 〒692-0064 島根県安来市古川町320 1/5 本件に関する お問い合わせ先

速報 足立美術館 15年連続 日本庭園日本一を達成2018/03/01  · 2018年 2月7日 しおさいプロジェクトは、日本庭園を「規模や知名度によらず

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Page 1: 速報 足立美術館 15年連続 日本庭園日本一を達成2018/03/01  · 2018年 2月7日 しおさいプロジェクトは、日本庭園を「規模や知名度によらず

 足立美術館はこの度、アメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese Gardening(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング/以下、JOJG)』が主催する、しおさいプロジェクト「日本庭園ランキング 2017」において、第1位に選出されました(同誌2017年11・12月号/ No.120発表)。 今回の結果を含め、本ランキングの第1回(2003年)以来、当館は15年連続で第1位に選出されています。

 本ランキングは、JOJGが一年間の調査を通して選定する日本庭園ランキングです。日本全国の日本庭園900か所以上を対象として、世界各国の庭園および造園の研究家・専門家等約30人で構成される委員会によって選定され、そのうちの上位50件が発表されます。 ランキングの選定は、歴史的価値や規模や知名度ではなく、庭園の質、庭園と建物の調和、利用者へのホスピタリティなど、「いま鑑賞できる日本庭園としていかに優れているか」を基準に選考されます。

 今回の選出により、2017年10月に改訂出版されたフランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で美術館全体が二つ星(「寄り道する価値がある」)に、日本庭園が最高評価の三つ星(「わざわざ旅行する価値がある」)に選ばれたことに続き、また一つ、海外からの高い評価を得ることとなりました。 これらの評価にふさわしい施設として、お客様を一年中いつお越しいただいても最善の状態でお迎えできるように、これからも職員が一丸となって精進してまいります。 ぜひこの機会に、貴媒体にお取り上げくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2018 年 2 月 7 日

足立美術館 15年連続 日本庭園日本一を達成!速報しおさいプロジェクト「日本庭園ランキング 2017」で第1位に選出

足立美術館 「枯山水庭」 ※ 庭園の画像・動画を多数ご用意しております。掲載・放送をご希望の方は、下記までご連絡ください。

足立美術館 広報: 武田、山根TEL: 0854-28-7111  FAX: 0854-28-6733  E-mail: [email protected] Web: www.adachi-museum.or.jp〒692-0064 島根県安来市古川町3201/5

本件に関するお問い合わせ先

Page 2: 速報 足立美術館 15年連続 日本庭園日本一を達成2018/03/01  · 2018年 2月7日 しおさいプロジェクトは、日本庭園を「規模や知名度によらず

2018 年 2 月 7 日

 しおさいプロジェクトは、日本庭園を「規模や知名度によらず 純粋にその美と質によって評価する」ことを目的としたプロジェクトで、日本国内にある日本庭園のランキングを2003年から毎年発表しています。 プロジェクトの主催は、アメリカの日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』です。同誌は、アメリカ在住のダグラス・ロス氏が日本庭園を世界中に紹介するために1998年に創刊した隔月刊誌で、英語圏を中心とする世界37か国で購読されています。

  しおさいプロジェクト「日本庭園ランキング」について

しおさいプロジェクト 「日本庭園ランキング 2017」 上位10件

順位

1位

2位

3位

4位

5位

6位

7位

8位

9位

10位

  施設名

足立美術館

桂離宮

山本亭

京都平安ホテル

佳翠苑 皆美

養浩館庭園

庭園の宿 石亭

大濠公園

無鄰菴

銘石の宿 かげつ

都道府県

(島根県)

(京都府)

(東京都)

(京都府)

(島根県)

(福井県)

(広島県)

(福岡県)

(京都府)

(山梨県)

前年の順位

(← 1 位)

(← 2 位)

(← 3 位)

(← 4 位)

(↑ 8 位)

(↓ 5 位)

(↑ 12 位)

(↑ 14 位)

(↓ 6 位)

(↑ 22 位)

※ 島根県内の施設では、足立美術館(1位/安来市)、佳翠苑 皆美(5位/松江市)の他、皆美館(13位/松江市)、湯之助の宿 長楽園(30位/松江市)、平田本陣記念館

(32位/出雲市)、由志園(41位/松江市)、康国寺(43位/出雲市)の7施設が、前年に引き続き、50位以内に選出されました。都道府県別では、京都の12施設に次ぐ、第2位の記録です。

※ 「日本庭園ランキング 2017」の詳細は、5頁の参考資料をご参照ください。

足立美術館 広報: 武田、山根TEL: 0854-28-7111  FAX: 0854-28-6733  E-mail: [email protected] Web: www.adachi-museum.or.jp〒692-0064 島根県安来市古川町3202/5

本件に関するお問い合わせ先

Page 3: 速報 足立美術館 15年連続 日本庭園日本一を達成2018/03/01  · 2018年 2月7日 しおさいプロジェクトは、日本庭園を「規模や知名度によらず

2018 年 2 月 7 日

 しおさいプロジェクト「日本庭園ランキング」の公式ホームページでは、足立美術館の庭園について 、「The scenic beauty of Adachi's various gardens is spectacular」(足立美術館の様々な庭園の美しさは壮観)と評価しています。また、選考理由のひとつとして、開館以来47年間にわたって1日も休まず開館し続けてきた管理水準の高さを挙げ、当館の庭園の管理を「superb - the best in Japan」「神管

理」と評しています(引用は公式HPより。http://gardenrankings.com)。

 また、今回のランキングが掲載された『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』2017年11・12月号には、「Shimane Rising(島根の上昇)」と題した記事も掲載されており、本ランキングのトップ50のうち、都道府県別の内訳では京都府の12件が最も多く、2番目に多かったのが島根県の7件であると記されています(ランキングの内訳は2頁および5頁参照)。 記事では、島根県に優れた庭園が多い要因のひとつに当館の影響を挙げ、「日本一、あるいは世界一かもしれない庭園が目と鼻の先にある。それは大きな刺激を与えることだろう。足立美術館によって、島根県の人々は優れた庭園がどのようなものかを知っている」と記すとともに、「日本庭園の愛好家であれば、スーパースターである足立美術館を見るために(島根県へ)巡礼しなければならない」として、島根県が日本庭園の愛好家にとって「メッカ(聖地)」であると評しています(引用部の抄訳は当館広報部)。

  本ランキングでの足立美術館の評価について

足立美術館 広報: 武田、山根TEL: 0854-28-7111  FAX: 0854-28-6733  E-mail: [email protected] Web: www.adachi-museum.or.jp〒692-0064 島根県安来市古川町3203/5

本件に関するお問い合わせ先

 足立美術館とその日本庭園は、1970年に実業家の足立全康(1899~1990)がその生地に創設しました。庭園は、全康自身が作庭家や庭師を指揮して造園し、15年の歳月をかけて庭園の基本形を完成。その後も拡張や管理のために手を加え続け、現在に至っています。 現在の庭園は、主庭である「枯山水庭」をはじめ、「歓迎の庭」「苔庭」「池庭」「白砂青松庭」「茶室・

寿立庵の庭」の6つの庭からなり、庭園の総面積は借景の山を含めて約16万5千平方メートル(5万坪)に及びます。庭園には、約800本の赤松と約100本の黒松のほか、サツキ、ツツジ、モミジなどが植樹されています。 庭と借景の山々との一体感を演出するため、庭園だけでなく、山も含めて当館で管理をしています。毎朝、開館前に専属の庭師と職員約30人が清掃し、日中は庭師が日々細部まで手入れを行うことで、一年中、最善の状態でご鑑賞いただけるように管理しています。

  足立美術館の日本庭園について

(上) 開館前の清掃作業 / (下) 専属の庭師6名

あ だ ち ぜん こう

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2018 年 2 月 7 日

 毎年、暮れも押しせまった時期から気を揉むのが、アメリカの日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』のランキング発表です。

 目の肥えた世界各国の専門家の方々が全国各地の日本庭園をくまなく見て歩き、様々な角度から吟味、検討し、ランキングを発表するという試みは、先入観や情実にとらわれない立場の方たちだからこそできた、画期的な企画と言ってよいかもしれません。

 当館の日本庭園は幸いにも初回から連続して第1位に選ばれていますが、海外からのお客様が増え、日本庭園の人気が高まるにつれて、はたして今年の順位はどうだろうかと気が気ではありません。

 その15回目の発表があり、お陰様で今回も当館の日本庭園が第1位に選ばれました。これで「15年連続日本一」ということになり、大変嬉しく誇りに思う一方で、栄誉に恥じない庭園であり続けるための大きな責任を背負わされたという気持ちもあって、手放しで喜ぶわけにはいきません。

 日本庭園は生きものであり、足もとの下草、苔、白砂、石、水、そして中景の木々や遠景の山並みが一体となって奏でる、いわばアンサンブルでもあります。それら一つひとつに対する、日々のこまやかな目配りがなければ、せっかくの景観が損なわれてしまいます。

 日本を代表する日本庭園に選ばれた誇りを胸に、驕ることなく、これからも当館の庭師を中心に館員一丸となって日本庭園の魅力を世界に発信していきたいと思っています。

 今後もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

  足立美術館館長のコメント

足立美術館 広報: 武田、山根TEL: 0854-28-7111  FAX: 0854-28-6733  E-mail: [email protected] Web: www.adachi-museum.or.jp〒692-0064 島根県安来市古川町3204/5

本件に関するお問い合わせ先

15年連続日本一に感謝 責任の重さを実感足立美術館 館長 足立 隆則

足立隆則(あだち たかのり/70歳)

※ 足立美術館では、すべての庭園について四季折々の広報用画像および動画をご用意しております。 掲載または放送をご検討の際には、下記の広報担当(武田、山根)までご連絡ください。

画像=雪化粧した枯山水庭

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2018 年 2 月 7 日

足立美術館 広報: 武田、山根TEL: 0854-28-7111  FAX: 0854-28-6733  E-mail: [email protected] Web: www.adachi-museum.or.jp〒692-0064 島根県安来市古川町3205/5

本件に関するお問い合わせ先

『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』 2017年11・ 12月号(No.120)より転載。

しおさいプロジェクト 「日本庭園ランキング 2017」 (参考資料)