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高校の進路指導の 「現状」と「変化の兆し」 高校の進路指導・キャリア教育に関する調査 2014 調査 報告 山下真司 リクルート『キャリアガイダンス』編集長 学校全体で取り組んでいる 学校全体での取り組みではなく、 教科で取り組んでいる 学科や教科など組織的な取り組みではなく、 教員個人で取り組んでいる 取り組んでいない 取り組み状況を把握できていない 無回答 8.7 (%) 12.0 26.4 33.5 17.7 1.7 アクティブラーニングなど授業改善の取り組み (全体/単一回答) 47.1 (%) (n=1140) 【調査概要】 「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査 2014」 調査目的 全国の全日制高等学校で行われている進路指導の実態を明らかにし、 授業改善実施状況及び今後の実施意向を把握すること。 調査方法 質問紙による郵送法 調査対象・対象校数 全国の全日制高等学校4836校の進路指導主事 調査期間 2014 年10 月6日(月)~ 2014 年10 月31日(金) (11月5 日到着分までを集計対象とした) 有効回答数 1140 校(回収率 23.6 %) *設置者別:国公立836校、私立295校、無回答9校 全国各地の高校を取材する中、ここ数年、進路指導やキャリア教育の動きが活発化していることを感じる。 下記は、高校におけるアクティブラーニング型授業等の授業改善の取り組み状況の結果である。 約半数の学校が、既に生徒の主体的な学びへの転換に取り組んでいることがわかる。 リクルート進学総研が隔年で実施している「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査 2014」から、 高校における進路指導やキャリア教育の取り組み状況、 グローバル化や ICT 教育の対応など、「現状」と「変化の兆し」を報告する。 動き出している高校での取り組みの理解から、 大学や専門学校における教育の接続の参考に、ぜひして頂きたい。 リクルート カレッジマネジメント 192 / May - Jun. 2015 43

調査 高校の進路指導の「現状」と「変化の兆し」 高校の進路 ...souken.shingakunet.com/college_m/2015_RCM192_43.pdfn=1026 2012年 全体 n=1075 2010年 全体

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  • 高校の進路指導の「現状」と「変化の兆し」

    高校の進路指導・キャリア教育に関する調査 2014

    調査

    報告

    山下真司リクルート『キャリアガイダンス』編集長

    学校全体で取り組んでいる

    学校全体での取り組みではなく、 教科で取り組んでいる

    学科や教科など組織的な取り組みではなく、 教員個人で取り組んでいる

    取り組んでいない

    取り組み状況を把握できていない

    無回答

    8.7 (%)

    12.0

    26.4 33.5

    17.7

    1.7

    アクティブラーニングなど授業改善の取り組み(全体/単一回答)

    47.1 (%)

    (n=1140)

    【調査概要】

    「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査 2014」

    ●調査目的 全国の全日制高等学校で行われている進路指導の実態を明らかにし、授業改善実施状況及び今後の実施意向を把握すること。

    ●調査方法 質問紙による郵送法

    ●調査対象・対象校数 全国の全日制高等学校4836校の進路指導主事

    ●調査期間 2014年10月6日(月)~2014年10月31日(金) (11月5日到着分までを集計対象とした)

    ●有効回答数 1140校(回収率23.6%) *設置者別:国公立836校、私立295校、無回答9校

    全国各地の高校を取材する中、ここ数年、進路指導やキャリア教育の動きが活発化していることを感じる。

    下記は、高校におけるアクティブラーニング型授業等の授業改善の取り組み状況の結果である。

    約半数の学校が、既に生徒の主体的な学びへの転換に取り組んでいることがわかる。

    リクルート進学総研が隔年で実施している「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査 2014」から、

    高校における進路指導やキャリア教育の取り組み状況、

    グローバル化やICT教育の対応など、「現状」と「変化の兆し」を報告する。

    動き出している高校での取り組みの理解から、

    大学や専門学校における教育の接続の参考に、ぜひして頂きたい。

    リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015 43

  • 44 リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015 45リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015

    高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2014

    進路指導の担当者は、現在の進路

    指導についてどのように感じている

    のだろうか。

    まず全体傾向で捉えると、32%が

    「非常に難しい」と回答(図表1)して

    おり、「やや難しい」と合わせると、全

    体の9割が進路指導に難しさを感じ

    ていることが分かる。経年で見ると、

    前回調査(2012年)よりも微減してい

    るものの、進路指導の難しさの状況

    は大きくは変わらない。

    大学・短大への進学率別に見てみ

    ると、2012年と比較して、70%以上の

    学校で「非常に難しい」という回答が

    増加したのが今回の特徴だ。その要

    因を見てみると(図表3)、進学率95%

    以上の高校では、【進路環境の問題】

    「入試の多様化」68%、【保護者の問

    題】「保護者が干渉しすぎること」

    51%、「子どもに対する過剰な期待」

    50%となっており、特に保護者の問

    題は他進学率のカテゴリーと比べて

    も抜きん出て高いことが分かる。

    では、その要因とは何だろうか。

    進路指導について「非常に難しい」

    「やや難しい」の回答者にその要因を

    全て選んでもらった(図表2)。

    トップは【学校の問題】「教員が進

    路指導を行うための時間の不足」が

    68%、続いて【生徒の問題】「進路選

    択・決定能力の不足」が67%、【進路環

    境の問題】「入試の多様化」60%と

    なっている。以下、【生徒の問題】「学

    習意欲の低下」55%、「職業観・勤労観

    の未発達」52%、「学力低下」51%と

    続く。

    前回調査との変動をみると、「教員

    が進路指導を行うための時間の不

    足」、「入試の多様化」が10%程度増

    加している。反対に10%以上減少

    しているのは「家庭・家族環境の悪

    化:家計面」「産業・労働・雇用環境の

    変化」「高卒就職市場の変化」であっ

    た。

    景況感の改善の兆しを受け、就職

    環境の不安は相対的に減少している

    一方で、推薦・AO入試や一般入試な

    ど、多様化する入試方法の対応に、

    個々の生徒に十分時間を掛けた進路

    指導の対応ができない教員の多忙な

    実態がうかがえる。

    進路指導の現状は?1

    ● 進路指導の困難度

    9割が難しさを感じている

    【進路選択・決定能力の不足】

    ●最後まで自分自身が進学する大

    学・学部を決められない状況で、最

    後は教員や保護者に頼る生徒がい

    る(北海道・普通科)

    ●学習活動についても言えることだ

    がすべてにおいて受け身の姿勢の

    生徒が目立つ。主体的に行動する

    ことができていない(東京・普通科)

    【学習意欲の低下】

    ●高校への入学が、既にゴールであ

    るように見受けられる生徒が多い

    (長野・普通科)

    ●スマートフォン等の普及による

    学習意欲の低下(三重・普通科)

    ●学びに対する意欲が低く、「やっ

    ても無理、無駄」という意識が生徒・

    教員にある(和歌山・総合学科)

    【進路指導を行うための時間の不足】

    ●生徒や保護者と十分なコミュニ

    ケーションや情報交換が行えない。

    教員同士の情報交換や助言の時間

    も取れない(東京・普通科)

    ●教員が応募前の見学付添や電話

    対応、来客対応で授業に出られなく

    なってしまうことがある(大阪・専

    門学科)

    【保護者が干渉しすぎること】

    ●保護者の方が先に妥協してしま

    う(茨城・普通科)

    ●子供の希望を聞くことなく、保護

    者の主観で進路が変更されて、生徒

    の意欲がなくなる(熊本・普通科)

    【子どもに対する無関心・放任】

    ●保護者を対象にガイダンス等を

    行っても参加率が非常に悪い(岩

    手・専門学科)

    ●子どもと保護者の間で会話がな

    く、入学金などを納める時になっ

    て、「金がない」と進路変更をする生

    徒が増加している(埼玉・普通科)

    F R E E C O M M E N T

    40%未満

    40~70%未満

    70%以上

    40%未満

    40~70%未満

    70%以上

    40%未満

    40~70%未満

    70%以上

    2010 年 全体

    2012 年 全体

    2014 年 全体 (n=1140)

    (n=1179)

    (n=1208)

    (n= 530)

    (n= 212)

    (n= 389)

    (n= 539)

    (n= 234)

    (n= 388)

    (n= 501)

    (n= 255)

    (n= 443)

    90.0

    91.2

    92.8

    89.1

    90.6

    90.7

    86.8

    94.9

    95.4

    89.2

    94.1

    96.2

    2014 年 大短 進学率別

    2012 年 大短 進学率別

    2010 年 大短 進学率別

    非常に難しいと感じている

    やや難しいと感じている

    難しいとは感じていない

    その他 難しい計

    難しい計 無回答

    凡例

    (%)

    31.6

    34.6

    38.4

    33.2

    34.4

    27.5

    24.7

    42.7

    44.6

    26.1

    38.0

    52.6 43.6 3.4 0.5 -

    56.1 3.9 1.6 0.4

    63.1 8.8 1.4 0.6

    50.8 3.4 1.0 0.3

    52.1 3.8 0.9 0.4

    62.2 10.4 2.0 0.7

    63.2 7.5 1.3 0.5

    56.1 8.0 0.9 0.5

    55.8 9.2 0.9 0.8

    54.4 5.8 1.1 0.3

    56.6 6.7 0.7 1.4

    58.4 8.3 0.6 1.1

    図表1 進路指導を難しいと感じているか(全体/単一回答)

    図表2 進路指導の困難の要因の変化(進路指導を「難しい」と感じている/複数回答)

    図表3 進路指導の困難【抜粋】(進路指導を「難しい」と感じている/複数回答)

    0 20 40 60 80 (%)

    2014年 全体

    大短進学率95%以上 大短進学率70~95%未満 大短進学率40~70%未満 大短進学率40%未満

    2014年全体

    (n=1026)

    大短進学率別95%以上

    (n=173)

    70~95%未満

    (n=299)

    40~70%未満

    (n=192)

    40%未満

    (n=353)

    生徒の問題

    学習意欲の低下 55.1 47.4 56.5 65.1 51.8

    職業観・勤労観の未発達 51.8 39.3 42.1 55.2 64.0

    保護者の問題

    保護者が干渉しすぎること 32.2 51.4 31.8 20.3 29.5

    子どもに対する過剰な期待 27.7 50.3 28.1 16.7 22.7

    子どもに対する無関心・放任 29.8 11.0 20.4 34.9 44.2

    進路環境の問題

    入試の多様化 59.6 68.2 74.6 70.3 36.8

    入試の易化 29.8 20.2 30.4 44.3 26.3

    高卒就職市場の変化 15.8 0.6 4.0 14.1 34.3

    ※「2014 年 全体」より 5 ポイント以上高い数値を   で表示

    ● 進路指導の困難な要因

    「教員の時間不足」「入試の多様化」

    (%)

    2014 年全体

    n = 1026

    2012 年全体

    n = 1075

    2010 年全体

    n = 1121

    2008 年全体

    n = 832

    2004 年全体

    n = 1018

    生徒の問題

    進路選択・決定能力の不足 67.3 67.3 66.2 65.0 68.0

    学習意欲の低下 55.1 57.6 56.8 60.0 44.5

    職業観・勤労観の未発達 51.8 56.8 52.4 51.9 61.3

    学力低下 51.3 52.1 50.5 45.3 54.1

    規範意識・道徳意識の低下 16.2 23.7 24.7 24.4 *

    保護者の問題

    進路環境変化への認識不足 48.9 52.2 51.7 52.2 60.9

    家庭・家族環境の悪化:家計面について 48.5 61.0 62.7 * *

    保護者が干渉しすぎること 32.2 * * * *

    子どもに対する無関心・放任 29.8 29.1 29.4 32.2 32.6

    子どもに対する過剰な期待 27.7 30.2 27.5 27.9 *家庭・家族環境の悪化:家計以外の面について 13.9 14.4 17.5 * *

    学校や教師への非協力 7.2 7.9 9.3 10.3 10.9

    学校の問題

    教員が進路指導を行うための時間の不足 68.3 58.8 61.0 62.1 *

    校内連携の不十分 32.7 31.2 32.5 34.0 40.5

    教員の実社会に関する知識・経験不足 25.2 25.3 21.7 25.0 *

    教員の意欲・能力不足 24.9 23.9 24.8 25.8 24.8

    旧態依然とした教員の価値観 24.7 21.7 20.5 24.3 33.7

    生徒とのコミュニケーション不足 16.8 18.9 18.6 22.4 27.3

    進路環境の問題

    入試の多様化 59.6 48.6 48.7 60.8 *

    産業・労働・雇用環境の変化 35.0 48.7 53.7 45.6 48.0

    仕事や働くことに対する価値観の変化 31.2 30.1 24.7 18.5 34.4

    入試の易化 29.8 27.3 29.9 39.5 26.9

    上級学校の学費高騰 17.2 * * * *

    高卒就職市場の変化 15.8 34.2 45.9 24.0 47.6※カテゴリーごと、「2014 年 全体」の降順  [ * ]:該当項目なし

  • 46 リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015 47リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015

    高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2014

    「学校全体で取り組んでいる」73%、

    続いて「学年で取り組んでいる」20%

    となっており、組織的に取り組まれて

    いることが分かる。

    また、キャリア教育の実施時間に

    ついて尋ねたところ(図表6)、1位

    「総合的な学習の時間」80%、2位「ロ

    ングホームルーム」64%と例年と傾

    向は同じだが、4位「教科の時間」は、

    前回調査よりも6ポイント増え、

    29%に上がっている。「イベント型」

    から、教科指導を通じて取り組む「日

    常型」のキャリア教育が増加してい

    ることがうかがえる。

    次に、キャリア教育の推進と生徒

    の意欲・学力とはどう関係するのか

    を調べてみたのが図表5だ。

    生徒の意欲・学力が増したと回答

    したキャリア教育実施校では、【事前

    活動】【プログラム作成】【連携】の取

    り組み各項目が全体スコアを上回っ

    ている傾向にあることが分かる。と

    りわけ、【事前活動】「キャリア教育の

    意味を保護者に伝えている」、【プロ

    グラム作成】「キャリア教育について

    組織的・体系的な指導計画を作成し

    ている」、【連携】「キャリア教育推進

    のため、進路指導担当部署と各教科

    の連携を強めている」が、「変わらな

    い」「減った」学校よりも高い。

    生徒や保護者にキャリア教育の意

    味を伝え、学校としてキャリア教育

    に計画的に取り組んでいる学校で

    は、生徒の「意欲」や「学力」の増加と

    相関関係があることが分かる。

    「キャリア教育元年」(2004年)と謳

    われてから10年が経過した今、高校

    におけるキャリア教育の取り組み状

    況はどうなっているのだろうか。

    紙幅の関係上、データの掲載は割

    愛するが、「キャリア教育についてど

    う考えているか」という問いに対し

    て、「生徒にとって有意義だと思う」

    が68%と突出しており、10年前の調

    査から約15ポイントアップしてい

    る。さらに「望ましい進路指導が実

    現できそうな期待がもてる」40%と

    ともに肯定的な回答が増した。

    他方、「提唱されているどおりに現

    場が取り組むとしたら、教員の負担

    は大きくなりそうだ」42%、「学校現

    場で浸透するかどうかは未知数」

    35%は、前回調査から微減・横ばいと

    なっており、全体的な傾向ではキャ

    リア教育の狙いや効果期待について

    実感されてきた10年といえる。

    では、キャリア教育はどのレベル

    で取り組まれているのだろうか(図

    表4)。

    高校におけるキャリア教育の進展度は?2【生徒にとって有意義だと思う】

    ●何になりたいかではなく、そもそも何

    のために働くのかという、価値観の涵

    養が必要だと思います(福島・普通科)

    ●自己理解力を育てること、変化する

    状況に対応する問題解決能力を育てる

    ことは、これからの社会を力強く生きて

    いくことが求められる生徒にとっては、

    とても有意義(神奈川・普通科)

    ●キャリア教育なくして卒業をさせる

    から大学をやめたり社会で活躍できな

    い人材になったりするのではないかと

    思う。「自立して生きていくために必要

    な能力や態度の育成」(奈良・普通科)

    【教員の負担が大きくなりそう】

    ●かなり負担になっているのが現状で

    ある。就学体験を行うだけでも、多くの

    エネルギーを使っている(兵庫・総合学

    科)

    ●地域や外部との折衝に時間と労力が

    かかり過ぎる(千葉・普通科)

    ●キャリア教育専門の部署を立ち上げ

    ないとまわらないと思われる(愛知・普

    通科)

    【望ましい進路指導ができそう】

    ●本当にやりたいと思う学問に出会え

    る(栃木・普通科)

    ●大学進学希望者が多数を占める学校

    ですのでどうしても教科科目の成績の

    みで単線的に進路を考えがちな生徒が

    多くなりますが、キャリアプランニング

    という発想を加えることで生徒の将来

    像の描き方が多様で複線的なものにな

    ると期待できるから(静岡・普通科)

    F R E E C O M M E N T

    無回答

    どのような単位で取り組んでいるかを把握できていない

    学校や学年での取り組みではなく教員個人で 取り組んでいる

    学校全体での取り組みではなく学年で取り組んでいる 学校全体で取り組んでいる

    図表4 キャリア教育の実施体制  (キャリア教育実施校/単一回答) (n=989)

    73.2

    19.9

    3.1 3.5 0.2

    (%)

    ※カテゴリーごと「2014 年 全体 」 の降順  ※「2014 年全体」より 5 ポイント以上高い数値を   で表示

    図表5 キャリア教育の推進状況 (キャリア教育実施校/複数回答)

    2014 年全体

    (n=989)

    2012 年全体

    (n=1145)

    2010 年全体

    (n=1152)

    2008 年全体

    (n=778)

    79.8 77.8 77.1 73.0

    64.4 75.2 70.7 66.3

    30.6 31.6 26.9 *

    29.2 22.8 16.0 14.3

    24.7 27.9 22.1 *

    18.6 17.6 11.5 *

    16.3 15.7 8.9 *

    10.4 10.6 7.4 *

    9.6 9.6 4.8 3.1

    9.1 7.6 4.3 2.8

    8.5 7.8 6.0 *

    1.9 2.1 1.4 *

    0 20 40 60 80 100

    宗教・道徳などの時間

    キャリア・ガイダンスを内容とする 学校設定科目

    部活動の時間

    生徒会活動

    ショートホームルーム

    文化祭や体育祭などの学校行事

    修学旅行や遠足

    長期休暇(春・夏・冬休みなど)の 課題として

    教科の時間

    普段の学校生活全般の中で

    ロングホームルーム

    総合的な学習の時間

    2008 年全体

    2010 年全体

    2012 年全体

    2014 年全体

    (%)

    図表6 キャリア教育の実施時間(キャリア教育実施校/複数回答)

    ● 「キャリア教育」の10年

    効果に期待、肯定的な意見が増加

    ● キャリア教育の実施体制

    教科指導を通じたキャリア教育へ

    ● キャリア教育の推進状況

    生徒の意欲・学力が増加

    キャリア教育の実施について

    0

    20

    40

    60 2014年全体 「生徒の意欲」が増した 「生徒の学力」が増した

    (%)

    事前活動 プログラム作成 連携 研修・勉強会 体制

    2014年 全体 (n= 989) 48.5 43.1 40.2 29.9 20.7 18.7 45.6 14.8 11.2 34.5 29.4 18.3 12.3 6.1 5.2 1.8 4.9

    「生徒の意欲」変容度

    増した (n= 474) 57.2 48.7 45.4 39.0 27.2 22.8 52.7 17.9 13.9 42.0 38.0 24.1 16.2 7.0 5.9 2.7 6.5

    変わらない (n= 303) 41.6 41.6 38.9 22.4 16.5 16.8 41.9 13.5 10.9 27.7 22.8 14.2 9.2 5.3 4.6 1.0 2.6

    減った (n= 8) 50.0 62.5 50.0 25.0 37.5 25.0 25.0 ― ― 25.0 37.5 12.5 ― 12.5 12.5 ― ―

    わからない (n= 170) 38.2 30.0 29.4 19.4 12.9 11.2 34.1 10.6 5.9 26.5 19.4 12.4 8.8 5.3 3.5 1.2 4.1

    「生徒の学力」変容度

    増した (n= 145) 59.3 51.7 52.4 46.9 35.9 29.0 58.6 20.7 17.9 37.9 38.6 31.0 20.7 8.3 6.9 4.1 8.3

    変わらない (n= 577) 49.2 44.5 41.1 28.8 19.4 18.2 46.3 15.1 10.7 36.0 29.3 17.3 11.4 5.9 5.4 1.9 4.5

    減った (n= 29) 55.2 48.3 44.8 34.5 37.9 24.1 41.4 13.8 10.3 44.8 41.4 17.2 6.9 ― ― ― 3.4

    わからない (n= 205) 39.5 32.7 29.8 21.5 14.1 12.7 35.6 11.2 8.8 26.3 23.9 14.1 10.7 6.3 3.9 0.5 3.4

    キャリア教育の意味を生徒に

    伝えている

    学校全体のキャリア教育の目

    標として、身につけさせたい

    力を具体的に設定している

    学校全体のキャリア教育の目

    標として、育てる生徒像を具

    体的に設定している

    キャリア教育の意味を保護者

    に伝えている

    生徒の実態や要望の情報収

    集・測定・データ化を実施して

    いる

    キャリア教育について自校独

    自の定義づけをしている

    キャリア教育について組織

    的・体系的な指導計画を作成

    している

    キャリア教育に関する自校独

    自の資料・テキストを制作し

    ている

    キャリア教育に関する文部科学

    省や教育委員会などの資料・テ

    キストを教員に配布している

    キャリア教育推進のため、学

    校と地域や民間企業との連

    携を強めている

    キャリア教育推進のため、小

    学校、中学校、専門学校、大学

    との連携を強めている

    キャリア教育推進のため、進

    路指導担当部署と各教科の

    連携を強めている

    キャリア教育の概要や推進方

    法に関する研修や勉強会を

    実施している

    キャリア教育の授業実践に関

    する研修会・

    勉強会を実施し

    ている

    キャリアカウンセリングに関

    する研修会・勉強会を実施し

    ている

    産業構造や雇用環境の動向

    を共有する研修会や勉強会

    を実施している

    キャリア教育推進のための組

    織変更(担当組織の創設、増員

    など)を行っている

    ※「2014 年 全体」の降順  [ * ]:該当項目なし

  • 48 リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015 49リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015

    高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2014

    経済産業省で定義されている社会

    人基礎力の12の能力要素のうち、生

    徒が将来社会で働くにあたり、「特に

    必要とされる能力」、ならびに「生徒

    が現在持っている能力」について、教

    師がどのように捉えているか、それ

    ぞれ3つまで選んでもらった(図表

    7)。

    社会で必要とされる能力について

    は、1位「主体性」56%、2位「課題発

    見力」43%、3位「実行力」35%、4位

    「発信力」30%となっており、社会人

    基礎力のカテゴリーでみると、「前に

    踏み出す力(アクション)」や「考え抜

    く力(シンキング)」の項目が上位に

    あがっているのが分かる。

    一方、生徒が現在持っている能力

    については、1位「規律性」40%、2位

    「傾聴力」25%、3位「柔軟性」18%と

    なっており、両者の傾向にギャップ

    が存在する。

    なかでも、「主体性」「課題発見力」

    については40ポイント以上の差があ

    り、さらには「実行力」「発信力」「計画

    力」「ストレスコントロール力」につ

    いても差が大きい。

    昨今、高校では高大接続・連携や地

    域課題に取り組むPBL型の学習に

    取り組む学校が増えてきている。新

    しい時代を迎える社会に向けて、課

    題発見&解決していく力の育成に、

    今後ますます期待が高まっていくこ

    とだろう。

    参考までに、高校生が現在持って

    いる能力について、弊社が行った『高

    校生価値意識調査2014』(2014年4月

    実施)と比較すると、上位項目の顔ぶ

    れに違いはなく、高校生と教員の認

    識はほぼ一致しているのが分かる。

    中央教育審議会は昨年12月22日、

    「新しい時代にふさわしい高大接続

    の実現に向けた高等学校教育、大学

    教育、大学入学者選抜の一体的改革

    について(答申)」をまとめた。その

    中で、高校の教育について、「課題の

    発見と解決に向けた主体的・協働的

    な学習・指導方法であるアクティブ・

    ラーニングへの飛躍的充実を図る」

    と提言された。

    では、高校現場ではいったいアク

    ティブラーニング型の授業がどのく

    らい取り組まれているのだろうか。

    取り組みではなく、教科で取り組ん

    でいる」12%と、現状は意識の高い教

    員個人が牽引している様子が見えて

    くる(図表8)。

    こうした状況の中、アクティブ

    ラーニング型の授業へ転換する動き

    が、全国各地の高校で活発化してい

    る。講師を招聘して校内研修会を実

    施し、授業スキル向上や教員の意識

    改革を促すのが狙いだ。周辺の高校

    に声を掛けて取り組む高校もある。

    教員個人の取り組み中心から、学校

    全体の組織的な取り組みが高まれ

    ば、高校の教育の質的転換は加速す

    る。と同時に、高等教育との教育の

    接続が焦点となってくるだろう。

    今回の調査では、約半数に当たる

    47%の高校で取り組んでいるとの回

    答を得た(P43)。教員によるチョー

    ク&トークの一 斉 授 業 スタイル

    (Teaching)から、生徒が学習の主体

    者となる授業スタイル(Learning)へ

    の転換が進んでいる。

    しかし、詳細を見ると、授業改善に

    取り組んでいる学校の過半数(全体

    の26%)は「学校や教科など組織的な

    取り組みではなく、教員個人で取り

    組んでいる」であり、「学校全体で取

    り組んでいる」9%、「学校全体での

    今後必要とされる能力、生徒が持っている能力は?3 高校で急速に広がる授業改善 (アクティブラーニング型授業)4

    図表7 社会人基礎力:「将来、特に必要とされる能力」と「生徒が現在持っている能力」 (全体/各3つまで回答)

    (n=1140)

    (n=836)

    (n=295)

    (n= 852)

    (n= 72)

    (n= 135)

    (n= 530)

    (n= 204)

    (n= 326)

    (n= 212)

    (n= 389)

    47.1

    48.3

    44.4

    49.6

    48.6

    30.4

    56.6

    56.4

    56.7

    42.5

    37.3

    設置者別

    高校 タイプ別

    大短 進学率別

    学科や教科など組織的な取り組みではなく、教員個人で取り組んでいる

    学校全体で取り組んでいる

    学校全体での取り組みではなく、教科で取り組んでいる

    取り組み状況を把握できていない

    取り組んでいない 無回答

    導入・計

    導入・計 凡例

    (%)

    図表8 アクティブラーニングなど授業改善の取り組み (全体/単一回答)

    40%未満

    40~70%未満

     70~95%未満

     95%以上

    70%以上

    専門高校

    総合学科

    普通科

    私立

    国公立

    2014 年 全体 8.7

    9.1

    7.8

    9.4

    2.8

    6.7

    10.6

    9.8

    11.0

    8.5

    6.4 11.1 19.8 21.3 39.3 2.1

    11.8 22.2 20.3 36.8 0.5

    13.2 32.5 14.4 27.0 1.8

    12.7 33.8 13.2 29.4 1.0

    13.0 33.0 14.0 27.9 1.5

    10.4 13.3 25.2 41.5 3.0

    16.7 29.2 20.8 25.0 5.6

    12.1 28.2 16.4 32.7 1.2

    10.5 26.1 17.6 36.3 1.7

    12.7 26.6 17.7 32.5 1.4

    12.0 26.4 17.7 33.5 1.7

    ● 将来、特に必要とされる能力

    「主体性」「課題発見力」「実行力」

    ● 生徒が現在持っている能力

    「規律性」「傾聴力」「柔軟性」

    ● 授業改善の取り組み

    広がるアクティブラーニング型授業

    ● 授業改善の現状

    牽引しているのは意識の高い教員

    (%)

    生徒が現在持っている能力

    将来、特に必要とされる能力

    0

    20

    40

    60

    前に踏み出す力[アクション ] 考え抜く力[シンキング ] チームで働く力 [ チームワーク ]

    主体性 実行力 働きかけ力課題

    発見力 計画力 創造力 発信力ストレスコントロール力

    情況把握力 柔軟性 傾聴力 規律性

    将来、特に必要とされる能力 (n=1140) 55.7 35.3 8.6 43.1 17.6 13.9 30.2 16.3 17.7 18.2 19.6 14.2 ―

    生徒が現在持っている能力 (n=1140) 12.0 7.0 7.5 1.9 3.1 6.7 5.9 3.0 16.5 18.4 25.0 40.4 16.8

    「現在持っている」-「将来、特に必要とされる」差分 -43.7 -28.3 - 1.1 -41.2 -14.5 - 7.2 -24.3 -13.3 - 1.2 0.2 5.4 26.2 16.8

    物事に進んで取り組む

    力 現状を分析し、目的や

    課題を明らかにする力

    目的を設定し

    確実に行動する力

    自分の意見をわかりや

    すく伝える力

    相手の意見を丁寧に聞

    く力

    意見や立場の違いを

    理解する力

    自分と周囲の人々や物

    事との関係を理解する

    力課題解決に向けたプロ

    セスを明らかにし準備

    する力

    ストレスの発生源に

    対応する力

    社会のルールや

    人との約束を守る力

    新しい価値を生み出す

    力他人に働きかけ巻き込

    む力

    ひとつもあてはまる

    ものはない

  • 50 リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015 51リクルート カレッジマネジメント192 / May - Jun. 2015

    高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2014

    高大接続の観点から高校が何を求

    めているかを尋ねた(図表11)。1位は

    「入試の種類の抑制」40%が前回調査

    の2位から順位を上げてトップとなっ

    た。続いて「分かりやすい学部・学科

    名称」39%、「実際の講義・研究に高校

    生が触れる機会の増加」30%と続く。

    20%に上昇している。

    高校の進路指導・キャリア教育の取

    り組みは、アクティブラーニング型授

    業への取り組みをはじめとして、今、大

    きな変化に対応していく「兆し」であふ

    れている。これからの社会を生きる若

    者を育てるという観点で、高校と大学

    や専門学校の教育の接続がさらに求

    められていくだろう。

    大学のリアルな講義や研究に触れる

    機会を増やすことで、生徒の学習意欲

    の喚起や、大学進学の目的を明確にし

    たいという要望が伝わってくる。

    専門学校との接続の観点では、デー

    タの掲載は見送るが、「就職実績の公

    開」が前回同様1位43%に続き、「中退

    者情報の公開」33%、「AO入試の実施

    時期の見直し」31%に加え、「実際の授

    業に高校生が触れる機会の増加」が

    グローバル化社会を意識した教育

    に高校はどう取り組んでいるのだろ

    うか。現状を尋ねたところ(図表9)、

    「現在取り組んでいる」は24%、「現在

    は取り組んでいないが、今後取り組

    みたいと考えている」34%を合わせ

    ると過半数を超える。他方、「今後も

    取り組むことは考えていない」は

    39%と、意向が大きく分かれること

    が分かる。グローバル化の進展を感

    じつつ、まだ取り組めていない現状

    が浮かびあがってくる。

    大学・短大への進学率別にみると、

    進学率が95%以上の学校では40%

    が取り組んでおり、進学率が高くな

    る学校ほど実施率は高い傾向だ。

    結論から先に述べると、前ページの

    アクティブラーニング型授業の取り組

    みと同じく、「教員個人が導入してい

    る」が51%で最多。「学校全体で導入

    している」は17%にとどまる(図表10)。

    データの掲載は割愛するが、IC

    Tを活用した授業の取り組み内容で

    は、「教員が作ったスライドの投影」

    が77%で最多だが、「調べ学習など生

    徒がインターネットから必要な情報

    を収集する」71%、「生徒がプレゼン

    テーションソフトを使って発表す

    る」67%、「動画や電子教科書などデ

    ジタル教材を使う」53%と、生徒自身

    が活用する内容が多い。授業改善と

    ともに、今後の動向に注目したい。

    グローバル化、ICT化の取り組みの現状5

    【グローバル化への取り組み内容】

    ●英語教育の充実(授業数・内容・資

    格取得を意識)。国際交流の場の設

    定(他国の学校訪問、留学生派遣と受

    け入れ)。学校設定科目「異文化理解」

    の導入(東京・普通科)

    ●地方の学校なので、①世界、日本、

    学問などにおける先端分野の体験や

    実習 ②コミュニケーション能力への

    対応 ③教養の充実(岐阜・普通科)

    ●看護科、福祉コースでの学習内容に

    取り入れている。全校生徒「茶道授

    業」を正課として取り入れ、日本文化

    に触れることにより、精神性の高い教

    育を取り入れている(岡山・普通科)

    ●タブレットを使って海外の協力校

    とコミュニケーションを取りながら、

    課題解決の手法を学んだりしている

    (東京・普通科)

    F R E E C O M M E N T

    接続の観点から、大学・専門学校に何を求めるか?6

    ●各大学が、どのような社会的課題に対

    して課題意識を持って、学部学科を構成

    し、それに対し、どのような研究を行って

    いるのかをしっかりと伝えて欲しい。抽

    象的過ぎて分かりにくく、他大学との差

    別化ができにくい(北海道・普通科)

    ●地域内の大学と高校で授業・講義の実

    施を、高校生対象に定期的に行うことが

    出来れば良い。そうすることで、生徒の

    進路意識向上や正確な理解が進むと考

    えています。また、高・大間の情報交換も

    進み、高等教育の活性化にもつながる期

    待もあるかと思います(長崎・普通科)

    ●調査書の内容を、どの程度活用してい

    るのか。また、全く活用されていない部

    分もあるのではないか→内容の簡略化

    が可能ではないのか?(東京・専門学科)

    ●高大連携事業の一環として、「出張授

    業」や「入試相談会」「講演会」等を実施し

    ていますが、input型のものが多く、今後

    はoutput型のプログラムを実施してい

    きたい(高知・普通科)

    ●珍名で格式の感じられない学部・学科

    名、学習内容の分かりづらい学部・学科

    名の廃止(東京・普通科)

    ●特に私立大において、入試のしくみが

    複雑化し過ぎている(熊本・普通科)

    F R E E C O M M E N T

    図表9 グローバル化を意識した教育への取り組み (全体/単一回答)

    図表10 ICTを使った教育(授業)の導入 (全体/単一回答)

    2014年 全体

    95%以上

    70~95%未満

    40~70%未満

    40%未満

    (n=1140)

    (n= 204)

    (n= 326)

    (n= 212)

    (n= 389)

    2014年 全体

    95%以上

    70~95%未満

    40~70%未満

    40%未満

    (n=1140)

    (n= 204)

    (n= 326)

    (n= 212)

    (n= 389)

    0 20 40 60 80 100

    学校全体で導入している

    学校全体ではなく、教員個人が導入している

    現在導入していないが、今後学校全体への導入予定がある

    今のところ、学校全体への導入予定はない

    無回答

    0 20 40 60 80 100

    現在取り組んでいる

    現在は取り組んでいないが、今後取り組みたいと考えている

    現在取り組んでおらず、今後も取り組むことは考えていない

    無回答

    大短進学率別

    大短進学率別

    67.8

    65.7

    68.1

    69.3

    68.1

    導入・ 計 (%) (%)

    ※ 「学校全体で導入している」「学校全体ではなく、教員個人が導入している」の合計を 「導入・計」とした

    24.2

    39.7

    32.5

    24.5

    9.3 32.4 55.8 2.6

    31.6 41.0 2.8

    36.8 26.1 4.6

    34.8 22.5 2.9

    33.8 38.5 3.5 17.0

    18.1

    16.3

    17.9

    17.0 51.2

    3.6

    26.2 2.1

    51.4

    4.7

    24.5 1.4

    51.8

    4.9

    24.2 2.8

    47.5

    5.9

    25.5 2.9

    50.8

    4.6

    25.2 2.5

    図表 11 高大接続・連携について大学・短期大学・文部科学省に期待すること【時系列】 (全体/複数回答):上位 15 項目● グローバル化への対応

    24%が意識した教育に取り組み中

    ● ICT化への対応

    教員個人の取り組みが中心

    ● 大学・専門学校への要望

    「入試の種類の抑制」がトップ

    入学者受け入れ方針の

    明確化

    調査書記載内容の明確

    化 経営・財務状況の開示

    (%)

    0

    20

    40

    60

    2010 年 全体

    2012 年 全体

    2014 年 全体

    2014 年 全体 (n=1140) 39.6 38.6 29.7 27.7 22.6 22.5 20.4 16.8 14.8 14.6 13.2 12.1 12.0 8.9 7.9

    2012 年 全体 (n=1179) 37.9 38.8 27.7 32.9 21.3 24.3 19.3 20.8 16.5 20.0 15.9 9.9 11.5 9.3 9.2

    2010 年 全体 (n=1208) 36.3 38.7 26.5 * 20.2 27.8 19.4 * 14.8 20.6 14.7 11.0 15.6 13.7 12.1

    入試の種類の抑制

    わかりやすい学部・学科

    名称

    実際の講義・研究に高校

    生が触れる機会の増加

    就職実績の公開

    中退者(率)情報の公開

    AO入試・推薦入試の実

    施時期の見直し

    入学前教育の実施

    卒業時に身につく能力

    の明確化

    大学・短大の入試の考え

    方やデータの情報公開

    AO入試・推薦入試にお

    ける学力測定(高大接続

    テスト(仮称))の実施

    思考力・判断力等を測定

    する入試の開発

    推薦入試枠の拡大

    ※「2014 年 全体」の降順  [ * ]:該当項目なし

    入学者受け入れ方針の

    明確化

    調査書記載内容の明確

    化 経営・財務状況の開示

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