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古い道具と昔のくらし ~生活のさまざまな場面で 使われた道具たち~ 大館郷土博物館

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古い道具と昔のくらし

~生活のさまざまな場面で

使われた道具たち~

大館郷土博物館

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衣類(いるい)いろいろ

昔むかし

の衣類を少し紹介しょうかい

します。現代げんだい

では,どんなものと同じなのか想像そうぞう

してみてください。

スゲの葉は

で編あ

んだ笠かさ

です。

農家

では普段

着ぎ

と仕事

着ぎ

区別

というものがそれほどあり

ませんでした。ミジカ(半袖

はんそで

着物

)を着てモンペをはいた姿

すがた

が普段着であり、仕事着でした。

菅笠(すげがさ)

背中せ な か

当あ

て(ネコ)

仕事着(女性用) 蓑(みの)

テッキャシ

まんだの木の内皮

で作られて

います。

雨を防ふ

ぐために衣服

の上から

まとうためのものです。

背負

い運搬

うんぱん

のとき,クッションと

して背中にあてるものです。

夜着(よぎ)

185×161(cm)

綿わた

を入れて掛か

け布団ぶ と ん

にする大形おおがた

の着物き も の

をいい,夜よる

寝ね

る時に

上にかけて使います。

27.5×13.0(cm)

指先ゆびさき

が親指と他ほか

の4指し

を入れる部分ぶ ぶ ん

に分かれて

いるワラ製せい

の手袋てぶくろ

です。

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履物(はきもの)いろいろ

革靴かわぐつ

,スニーカー,ブーツ,サンダル・・・現在げんざい

は,たくさんの種類しゅるい

の履物があります。

さて,昔むかし

はどうだったのでしょうか。

① ② ③ ④

わらぐつ

①男性だんせい

用下駄…20.0×8.0×6.5(cm) ②男性用下駄…23.3×10.3×9.0(cm)

③女性じょせい

用下駄…22.0×9.0×5.5(cm) ④女性用下駄…21.5×9.5×8.5(cm)

足駄(あしだ)

(左)男性用足駄…23.0×10.3×13.2(cm)

(右)婦人ふ じ ん

用足駄…21.3×9.5×9.5(cm) (左)子ども用わらぐつ…20.0×9.0×14.8(cm) (右)大人用わらぐつ…26.0×11.5×19.5(cm)

ふみ俵(ふみだわら、ふみだら) 直径 28.0×42.0(cm)

米俵こめだわら

を中央ちゅうおう

から切ったようなかたちの雪踏ゆ き ふ

みの道具。

履は

き緒お

と引縄ひきなわ

をつけて操作そ う さ

して,家の前の雪を踏み固かた

め,道

を作っていました。

雨や雪で足がぬれないよう,

「つまかわ」がついています。冬に,はくものです。

どんなちがいが,ありますか? 大人用下駄

子ども用下駄(げた)・ぽっくり・草履(ぞうり)

(左)男児だ ん じ

用下駄…16.5×7.7×5.5(cm) (中)女児じ ょ じ

用ぽっくり…16.3×7.0×3.8(cm) (右)女児用草履…16.0×6.5×4.5(cm)

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暖房(だんぼう)いろいろ

冬の厳きび

しい大館には,暖房が欠か

かせません。昔むかし

は,どんなもので「暖だん

」をとっていたのでしょう。

行火(あんか)

灰はい

ならし

手あぶり

長火鉢(ながひばち)・箱火鉢(はこひばち)

やぐらこたつ 炭箱(すみばこ)・火消し壺(ひけしつぼ)

小型こ が た

の火鉢ひ ば ち

です。一人で一台だい

を使うため,

必かなら

ず対つい

(2台1組)で作られていました。

(一台は自分用,もう一つはお客さん用)

(左)24.8×24.5×26.5(cm) (右)24.6×24.6×26.0(cm)

中に炭すみ

を入れ,布団ふ と ん

をかぶせたり,コタ

ツの中に入れたりする暖房器具き ぐ

です。

(左)炭箱 26.8×26.5×50.3(cm)

炉ろ

や火鉢につぐために,炭俵すみだわら

から小出こ だ

しにした

炭を盛も

っておく道具ど う ぐ

です。

(右)火消し壺 直径ちょっけい

19.5×18.9(cm) 火のついた炭を壺の中に入れ,火を消すものです。

(左)長火鉢 28.5×42.5×22.5(cm) (右)箱火鉢 30.0×30.0×26.0(cm)

居間い ま

や茶ちゃ

の間ま

などに置お

いて使用されました。

8.3×7.5(cm)

火鉢などの灰はい

をかきならすの

に用もち

いる金属製きんぞくせい

の道具です。

42.2×42.2×31.8

枠組わ く ぐ

みの中に熱源ねつげん

(炭など)を入

れ,外側そとがわ

にふとんをかけて使いまし

た。ふとんとやぐらの間に手や足な

どを入れてあたたまります。

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洗濯(せんたく)に使われた道具

今は,洗濯・脱水だっすい

・乾燥かんそう

まですべて行う「全自動ぜ ん じ ど う

洗濯機せ ん た く き

」がありますが,昔むかし

はすべて手作業て さ ぎ ょ う

で行わ

れていました。

洗濯板(せんたくいた)とたらい

洗あら

い張は

り板 モッコ

直径 68.0×55.0(cm)

洗濯物を乾かわ

かすのに使つか

いました。

(左)洗濯板 49.5×26.0×1.5(cm) (右)たらい 直径ちょっけい

31.4×15.2(cm)

洗濯板は明治め い じ

時代じ だ い

に外国から入ってきました。波型なみがた

になっている部分ぶ ぶ ん

に洗濯物せんたくもの

をごしごし

こすって汚よご

れを落お

とします。

216.5×49.0×1.7(cm)

着物き も の

をほどいて布ぬの

にもどして洗あら

った後あと

に,ノリづけしたもの

をきれいに伸の

ばすために,張は

りつけて干ほ

すための道具です。

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アイロンがけ(しわのばし)に使われた道具

服ふく

のしわをのばす道具は,かなり古くからありました。現在げんざい

は,電気で ん き

の熱ねつ

を利用り よ う

していますが,昔むかし

火や炭すみ

の熱を利用していました。

火熨斗(ひのし)

焼や

きゴテ

電気アイロン

直径ちょっけい

11.5×5.5(cm) 取と

っ手部分 22.0cm

丸い部分に炭火す み び

を入れて使います。炭の熱と道具の重おも

さの2つでしわを伸の

ばしまし

た。江戸え ど

時代じ だ い

から昭和しょうわ

初期し ょ き

あたりまで使われたと言われています。

16.5×9.1×17.0(cm)

ふたを開あ

けて火のついた炭を入れて,そ

の熱で布のしわを伸ばします。炭から出る

煙けむり

を逃に

がすために,煙突えんとつ

もついています。

明治め い じ

時代じ だ い

に外国から入ってきました。

18.5×9.2×10.0(cm)

大正たいしょう

時代じ だ い

ころから使われるようにな

りました。

初期し ょ き

の電気アイロンには,温度お ん ど

調節ちょうせつ

機能き の う

がありませんでした。 スチームの機能もついていないため,

霧吹き り ふ

きなどを使っていました。

炭火す み び

アイロン

37.2×4.3×2.8(cm)

火鉢ひ ば ち

の中に入れて,熱ねっ

して使います。細こま

かい部分ぶ ぶ ん

のしわを伸ばしたり折お

り目を

つけたりするのに使いました。

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裁縫(さいほう)に使われた道具

むかしは,自分たちが身に付けるものは,ほとんど手作りだったため,いろいろな道具が使われてい

ました。

絎台(くけだい)

テッキャシを編あ

む手形て が た

道具ど う ぐ

足踏あ し ぶ

みミシン

30.5×45.0(cm)

布がたるまないように,一方を張は

ること

に用もち

いる道具です。

むかしは,各家庭か く か て い

で必ずといっていいほ

ど見かけました。

(左)手形道具 49.0×約 11.0×約 4.0(cm)

「テッキャシ」と呼よ

ばれるワラ製せい

の手袋

を編むための道具です。 (上)しべ型 42.5×10.0(cm)

「わらぐつ」をつくる時の型かた

です。

41.0×86.0×74.0(cm)

昭和しょうわ

初期し ょ き

,SINGER 製。

足で踏ふ

み板いた

を踏む力(上下運動)

をベルトの動き(回転かいてん

運動)へと伝

え,布をぬいあわせていくミシンで

す。今から40年くらい前(昭和しょうわ

中頃なかごろ

)までは,家庭で多くの人たち

に使われていました。

しべ型がた

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蓄音機ちくおんき

・ラジオ・テープレコーダー

人々が「音」を楽しむための機械き か い

も次々つぎつぎ

と出てきました。

蓄音機(ちくおんき)

真空管(しんくうかん)ラジオ

テープレコーダー

蓄音機は,レコードを聞き

くための道具ど う ぐ

す。手でぜんまいを巻ま

いて動かしていまし

た。上の「ラッパ」がつくことで,音がよ

くひびくようになります。 右のものには,ラジオがついています。

(左)50.5×27.0×26.5(cm) (右)31.5×44.3×23.2(cm)

中に「真空管」というものが入っているラジオです。はじめは,取と

り扱あつか

いも面倒めんどう

で値段ね だ ん

も高いものでしたが,しだいに改良かいりょう

され,人々に親した

しまれるようになりました。

テープに音を録音ろくおん

したり,録音したものを聞いたりするための機械き か い

です。

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明かりに使われた道具

電気で ん き

のなかった時代の明かりとして使われた道具を紹介しょうかい

します。

灯油と う ゆ

などを入れて,芯に火をつけてまわり

を明るくする照明具です。カンテラは外で使

うことが中心でしたが,ランプは主おも

に屋内おくない

使いました。灯油が燃も

えることにより,ガラ

スがきたなくなるため,掃除そ う じ

が必要でした。

カンテラ全高ぜんこう

14.0cm 直径ちょっけい

6.5cm

鉤かぎ

全長 18.0cm 全ぜん

幅ぷく

11.0cm

ブリキでできた油あぶら

壺つぼ

の中に灯油と う ゆ

を入れ,

綿糸め ん し

を芯しん

として火を点とも

した照明しょうめい

具ぐ

です。

携帯用けいたいよう

として外出がいしゅつ

時じ

などに使いました。

ろうそく架か

け 提 灯ちょうちん

・提 灯ちょうちん

タテ

ランプ

長さ 47cm

下の皿にろうそくを立て,部屋へ や

の「はり」などにかけて,室内しつない

明るくしました。

カンテラ

火ひ

袋ぶくろ

の中にろうそくを仕込し こ

んだ灯火と う か

具ぐ

です。これは,外に出しておくタイプです

が,携行用けいこうよう

のものもありました。

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水に関係かんけい

した道具

水道すいどう

がなかった時代じ だ い

に水に関係して使われた道具を紹介しょうかい

します。

手押て お

しポンプ 桶(おけ)

鉄てつ

びん 水がめ

直径ちょっけい

24.0×50.0(cm) くみ上げた水を運ぶためのものです。

直径 52.0×61.0(cm)

水道がなかった頃ころ

は,家の外からくんでき

た水をこのような「かめ」にためておいて使

いました。

湯ゆ

をわかすための道具です。

囲炉裏い ろ り

の上につるしたり,火鉢にのせた

りして使用し よ う

しました。

ポンプ本体ほんたい

最大さいだい

幅はば

34×最小さいしょう

幅はば

22×高たか

さ 60(cm)

ポンプ台座だ い ざ

長なが

さ 14×幅 69.5×高さ 4.8(cm)

井戸い ど

から水をくみ上げるためのポンプです。

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調度品ちょうどひん

いろいろ

調理ちょうり

や裁縫さいほう

に使つか

うもの以外い が い

にも,日常にちじょう

生活せいかつ

で用もち

いられるいろいろな家具か ぐ

や道具ど う ぐ

がありました。

柳行李(やなぎごうり)

長持(ながもち)

箪笥(たんす)

(左)57.5×39.5×22.0(cm) (右)40.5×59.5×18.0(cm)

衣料いりょう

,文書ぶんしょ

など様々なものを入れるための道具です。かつては「行李こ う り

ひとつで嫁よめ

に行く。」

などという言葉があったほど衣料の運搬うんぱん

具ぐ

,貯蔵ちょぞう

具ぐ

として重要じゅうよう

でした。

右側みぎがわ

のものは,「トランク型がた

」で,持も

ち運はこ

びに便利べ ん り

なため,旅行用りょこうよう

などに使われました。

73.0×171.0×75.0(cm)

衣服い ふ く

,調度品ちょうどひん

などを入れる蓋ふた

つきの長方形ちょうほうけい

の大きな箱はこ

です。運ぶ時は両端りょうたん

の金具か な ぐ

に棹さお

通とお

して二人でかつぎました。

30.1×60.8×57.5(cm)

衣服,小道具を入れるのに用もち

いられました。

蚊帳(かや)

部屋へ や

の上からつりさげて寝ね

る場所をおおう

ためのものです。夏の夜,寝る時に蚊か

にささ

れないようにするために必要ひつよう

でした。 また,蚊が中に入らないように,すばやく

蚊帳の中に入るテクニックが必要でした。

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柱時計(はしらどけい)

56.5×31.0×11.5(cm)

柱はしら

や壁かべ

にかけておく時計で

す。ふりこが動いて時を刻きざ

みま

す。電池で ん ち

ではなく,ゼンマイの

力によって動いています。1週

間~10日に1度くらいのペ

ースでゼンマイを巻ま

かないと

時計は止と

まってしまいます。

鏡台(きょうだい)

鏡かがみ

部分ぶ ぶ ん

36.2×71.8(cm)

引ひ

き出だ

し部分 25.5×46.5×21.0(cm)

鏡と鏡を支ささ

える台だい

で作られている家具。引き出しが

あり,化粧けしょう

道具ど う ぐ

などを入れておくことができます。昔むかし

は婚礼こんれい

道具ど う ぐ

の一つとして欠か

かせないものでした。

エヅメ

65.0×53.0×39.5(cm)

「エヅメ」という名前は「嬰えい

詰づ

め」から来ていると言い

われています。家事か じ

や農作業のうさぎょう

などで忙いそが

い時に赤ちゃんを入れて育児い く じ

するためのものです。中にワラや布団ふ と ん

などをしくことで,やわらか

くするとともに「おもらし」などをしても赤ちゃんが不快ふ か い

な思いをしないように工夫く ふ う

されていま

した。また,中に入れた赤ちゃんを布団や布などでくるむことで,赤ちゃんが動うご

き回まわ

らないよう

にしていました。「エヅメ」の他ほか

に「エチコ」「エズコ」などとも呼よ

ばれます。

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調理ちょうり

に使われた道具

炊飯器す い は ん き

やガスレンジ,電子で ん し

レンジなどの電化で ん か

製品せいひん

がなかった時代じ だ い

は,調理ちょうり

のすべてが手作業て さ ぎ ょ う

で行われ

ていました。

七厘(しちりん) ヘッツィ

鍋なべ

・五徳ご と く

・火鉢ひ ば ち

138.0×17.5(cm)

囲炉裏い ろ り

の火に対たい

して鍋なべ

釜かま

の高たか

さを

自在じ ざ い

に調節ちょうせつ

できる「かぎ」のことです。

「カギナ」ともいいます。

鍋……直径 32.3×17.0(cm) 五徳…直径 17.9×33.7(cm)

囲炉裏や火鉢の上に置いて,やかんや鍋をかけ

る台のことです。 火鉢…6.8×36.8×19.5(cm)

自在じ ざ い

かぎ

全長ぜんちょう

76.5cm全ぜん

幅ぷく

54.5cm全高ぜんこう

54.5cm

鍋なべ

などをかけて煮炊に た

きをする石でできた

かまどです。

直径ちょっけい

26.0×21.0(cm)

木炭もくたん

などを燃料ねんりょう

に使用し よ う

する調理用の

炉ろ

です。

五徳

火鉢

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つば釜がま

直径ちょっけい

36.2×32.6(cm)

底そこ

が丸まる

く,胴どう

の中ほどにぐるりと「つ

ば」がついていて,かまどに設置せ っ ち

する際さい

つばのところでかまどの縁ふち

にかかるよう

になっている炊飯用すいはんよう

の釜かま

です。

羽は

釜がま

ともいいます。

お櫃ひつ

「お櫃」は,炊た

いたご飯はん

を入れておくものです。

「ままえちこ」は,保温ほ お ん

するための道具で,わらでできています。お櫃ごと入れて

使います。「飯櫃めしびつ

入れ」ともいいます。

ままえちこ

ムシカマド

直径 46.0×70.0(cm)

かまどのない家庭か て い

で,ご飯を炊く

時などに使われました。

蒸篭(せいろ)

43.5×47.0×92.8(cm)

蒸む

す料理りょうり

に使う道具です。お湯ゆ

を入れた

「つば釜」の上に置いてもち米や茶わん蒸し

を,湯気ゆ げ

で蒸しました。

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臼…口径こうけい

44.0×高さ 43.0(cm) 杵…86.0×42.0×10.0(cm) もちつきの道具です。

かつては,お正月しょうがつ

や節句せ っ く

,祝いわ

い事ごと

などでよくもちつきが

行われていました。

樽…直径 78.7×67.0(cm) へら(前)…96.3×11.3×1.5(cm) へら(奥)…90.0×7.5×0.8(cm)

味噌を運はこ

んだり,貯蔵ちょぞう

したりするための

容器よ う き

です。昭和しょうわ

30年代ねんだい

まで,ほとんどの農家の う か

で味噌を自分たちで作っていました。

味噌み そ

樽だる

・味噌べら

臼うす

・杵きね

直径ちょっけい

27.0cm 高さ 23.5cm(上 13.0cm 下 10.5cm)

米や豆などをひいて粉にするための道

具です。

石臼いしうす

捏こ

ね鉢ばち

うどんやそばを作るために,

小麦粉こ む ぎ こ

やそば粉などをこねる時

に使いました。

そば切り板いた

64.0×108.0×3.2(cm)こねて伸ばしたそばを切るための板です。

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学校に関係かんけい

した道具

昔むかし

の学校で使われていた道具を紹介しょうかい

します。

振ふ

り鐘がね

算盤(そろばん)

教科書きょうかしょ

全高ぜんこう

20.0cm

鐘かね

本体ほんたい

高たか

さ 9.0×直径ちょっけい

12.0(cm)

授業じゅぎょう

の始はじ

まりや終お

わりなどを知し

らせ

るために,鳴な

らしながら校内こうない

を歩ある

きまし

た。合図あ い ず

をする人は,校長こうちょう

先生せんせい

や校務員こ う む い ん

さんなど様々さまざま

だったようです。

机つくえ

(二人掛ふ た り が

け)

たし算ざん

,ひき算,かけ算,わり算などができ

る計算けいさん

のための道具です。

昔むかし

は「読よ

み・書か

き・そろばん」と言い

われ,勉強べんきょう

の大切たいせつ

な三さん

要素よ う そ

とされていました。現在げんざい

使われ

ているものは「四よ

つ玉だま

」といいますが,これは

「五いつ

つ玉」と呼よ

ばれる古いタイプです。

105×62.0×36.5(cm)

木製もくせい

の机つくえ

です。「跳は

ね蓋式ぶたしき

」と呼よ

ばれる机

の板いた

が上がるタイプです。2人で使います。

明治め い じ

から昭和しょうわ

にかけて使用し よ う

されたもの

です。全国ぜんこく

共通きょうつう

の指導し ど う

ができるよう,国が

作ったものです。現在げんざい

のものとは,かなり

違ちが

います。