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いつまでも若々しく - SAWARABI€¦ · 抗 加 齢 医 学 に 取 り 組 み を 始 め 、 11 年 前 に は 、 米 国 抗 加 齢 医 学 会 を 創 立 し て 、

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  • 2004年4月1日発行 早 蕨 第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

    いつまでも若々しく

    入所施設の果たす役割

    強度行動障害者特別支援加算を受け

    さわらび会理事長 山本 孝之

  • 2

    いつまでも

    若々しく

    医学講話

    いつまでも

    若々しく

    山本孝之 山本孝之

     

    年はとっても老化はしたくない

    というすべての人々の願いを受け

    て、アメリカでは30年も前から、抗

    加齢医学に取り組みを始め、11年前

    には、米国抗加齢医学会を創立して、

    熱心に老化予防の研究を進めてい

    ます。だから、アメリカでは65歳以

    上の60%が、すでになんらかの抗老

    化治療を受けています。

    《若々しく美しく》

     

    シミ、シワ、ソバカスなど皮膚の

    老化は、「酸化ストレス」と「蛋白

    質の糖化」によって促進されます。

    酸化ストレス

     

    体内で活性酸素が大量に発生す

    るにもかかわらず、これを消す働き

    が弱いと、酸化ストレスの状態にな

    ります。

     

    活性酸素が大量に発生するのは、

    食べ過ぎ、激しい運動、紫外線、タ

    バコ、高血糖、ストレス、高ホモシ

    スティン血症、感染症、放射線、抗

    ガン剤、大気汚染、農薬などです。

     

    体の中で活性酸素を消すように

    働いているのは、抗酸化酵素(スー

    パーオキシドディスムターゼ、カタ

    ラーゼ、グルタチオンペルオキシタ

    ーゼなど)や抗酸化物質(グルタチ

    オン、ビタミンC、ビタミンE、尿

    酸など)です。

     

    酸化ストレス状態になりますと、

    活性酸素によって遺伝子、脂質、蛋

    白質などが強力に酸化変性させら

    れて、ガン、老化、アルツハイマー

    病、動脈硬化などが促進され、寿命

    も短くなります。

    蛋白質の糖化

     

    血液中のブドウ糖が多い状態(例、

    糖尿病)が続きますと、蛋白質の糖化

    反応が進み、その最終産物は、皮膚

    の若さを保つのに必要なコラーゲ

    ンなどを変性させるだけでなく、活

    性酸素も産生するようになります。

    《皮膚の老化予防》

     

    1、腹八分目

     

    老化を防ぐ方法の中で、ただひと

    つ科学的に証明されているのが、腹

    八分目です。もう少し食べたいなと

    感じたところで、ピタッと箸を置き

    ましょう。

     

    2、活性酸素を消す食物

     

    魚(サバ、サンマ、イワシ、マグロ、

    ウナギなど)、海藻(コンブ、ヒジキ、

    ワカメ、ノリなど)、緑茶(特に抹茶)、

    大豆とその製品、インゲン豆、ナッ

    ツ類、緑黄色野菜(ホーレンソウ、

    春菊、ブロッコリー、ピーマン、パ

    セリ、ニンジン、カボチャ、トマト

    など)、果物(イチゴ、キウイ、ミ

    カン、レモン、リンゴなど)、牛乳、

    シソ油、ゴマ、ショウガ、唐辛子、

    ニンニクなどなど。

     

    3、よく噛んで

     

    よく噛んで食べると、抗酸化酵素

    を含んでいる唾液が、活性酸素を消

    してくれます。

     

    4、高血糖の予防

     

    食後に血液中のブドウ糖量をひ

    どく上昇させないようにするため

    には、腹一杯食べないことが第一で

    すが、次に、血糖上昇指数の低い食

    玄米、ソバ、パスタ、豆類(大

    豆、枝豆、落花生など)、野菜(切

    り干し大根、ごぼう、レンコン、モ

    ロヘイヤ、芽キャベツ、オクラなど)、

    果物(パイナップル、キウイ、リン

    ゴ、アボガドなど)、きのこ(きく

    らげ、しいたけ、えのきだけなど)、

    海藻類、そして、ピッピの八穀パン

  • 2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

    3

    などを、できるだけ食べるように

    努めましょう。

     

    お菓子、お酒、清涼飲料水などの

    摂り過ぎはいけません。

     

    食事の時間を規則正しく。特に、

    夕食が遅くなり過ぎないように。

     

    5、適度な運動

     

    過激な運動も、寝たきりで全く動

    かないのも、ともに、活性酸素を大

    量に発生させます。

     

    徐々に運動量を増やすトレーニ

    ングをしながら、その人にあった運

    動を、1回に20分か30分位しますと、

    発生する活性酸素よりも多くの抗

    酸化酵素が体の中で作られますか

    ら、酸化ストレスを抑えてくれます。

     

    適度な運動は、全身の血のめぐり

    をよくしますから、老化とボケの予

    防にも役立ちます。

     

    運動後にレモンをかじるのは、酸

    化ストレス予防に有効です。

     

    6、紫外線対策

     

    紫外線に当たると、皮膚に大量の

    活性酸素ができて、皮膚だけでなく

    全身の老化を早め、そして、ガンを

    発生させます。

     

    老人の顔に刻まれる深いシワや

    たくさんのシミは、長時間戸外で働

    いた人にはできても、日の当たらな

    い生活をしてきた高齢者にはでき

    ません。

     

    骨を丈夫にするためのビタミン

    D活性化には、1日20分の散歩だけ

    で十分です。

     

    これから5月にかけては、紫外線

    の量が最も増える時期ですから、外

    出をなさる時には、日焼け止めの化

    粧品を使うのはもちろん、つばの広

    い帽子や裏面の濃い日傘は、絶対に

    必要です。

     

    7、禁煙

     

    タバコの煙を吸うと、体内で様々

    な活性酸素が大量に発生するだけ

    でなく、女性ホルモンの働きを悪く

    しますから、女性諸君はご本人が禁

    煙するとともに、できるだけ受動喫

    煙も避けるように気をつけましょ

    う。

     

    タバコがやめられないのは、ニコ

    チン依存のせいですから、他の方法

    でニコチンを補給すれば、簡単に禁

    煙できます。

     

    (イ)ニコチン含有ガム

       

    (ニコレット)

     

    このガムを噛んでると、口の粘膜

    からニコチンが吸収されます。ガム

    の量を徐々に減らしていけば、2〜

    3ヵ月でタバコがやめられます。

     

    お値段は、1箱96ヶ入りで5、56

    0円です。

     

    (ロ)ニコチンの貼り薬

         

    (ニコチン 

    パッチ)

     

    これを貼りますと、皮膚からニ

    コチンが吸収されます。1日1回

    1枚を、どこでも好きな所に貼りま

    す。これには大きなものから順番に、

    52・5

    、35・0

    、17・5

    の三種類

    があります。だんだん小さいものに

    変えてゆき、段階的にニコチンの量

    を減らしてゆけば、禁煙できます。

     

    お値段は、52・5

    が6、260円、

    35・0

    が5、830円、17・5

    5、540円で、いずれも14枚入り

    です。

     

    ニコチンパッチには、医師の処方

    が必要ですが、ニコチンガムは市販

    されています。

     

    8、ストレス発散

     

    いつも笑顔で、決して怒らず、く

    よくよしないのが、ストレス発散の

    極意です。

     

    笑いは百薬の長でして、笑いはス

    トレスを発散させるだけでなく、免

    疫力を高め、老化を防ぎます。

     

    ささいなことで上司に怒鳴られ

    ても、こんちくしょうと怒るのでは

    なく、厳しく鍛えてもらい、精神修

    養させていただきありがたいと、上

    司に手をあわせて感謝しますと、ス

    トレスはたまりません。

     

    嫌なことつらいことがあったら、

    いつまでも自分ひとりの胸にため

    こまないで、友達や家族に話して、

    すっきりしましょう。

     

    音楽、美術、旅行、釣りなどの趣

    味を楽しむのは最高です。

  • 4

     

    聞き慣れない方も多いと思います

    ので、始めに簡単に「自己抗体」につい

    て説明いたしましょう。その前に抗

    体とは何か説明が必要ですね。一般

    に細菌やウイルスなど生体に有害な

    微生物やその人の体の成分と異なる

    所謂高分子物質が何らかの機会に侵

    入した場合、それを排除したり中和

    したりすることの出来る物質であり

    ます。抗体には成長の過程で自然に

    創られる「自然抗体」と先に述べた

    有害物質が生体に侵入して始めて創

    られる「獲得抗体」とが存在します。

    おおまかに云って分子量が百万のも

    のと十六万の二つがあり、自然抗体

    は前者のものが多く、獲得抗体は後

    者が主体です。抗体の発見の起源は

    抗毒素として北里柴三郎博士によっ

    て発見された十九世紀末にさかのぼ

    ります。その産生の仕組みは約百年

    後利根川進博士によって解明されま

    した。北里柴三郎博士のノーベル賞

    は残念ながら当時の日本の官僚によ

    って阻止されましたが、利根川進博

    士はノーベル賞の栄誉に輝きました。

     

    さて自己抗体とは、と云うと本来

    出来てはいけないヒト個体の構成成

    分と反応する抗体のことと定義され

    ます。この自己抗体発見の起源はこ

    の道の権威ですら定かに出来ないと

    思いますが、私は多分一九五〇年初

    頭だと思います。そしてそれは難病

    と云われる膠原病の代表格である全

    身性エリテマトーデス(S

    LE

    )に見ら

    れる抗DNA抗体であったと推測さ

    れます。これを境に特に膠原病(血管

    結合組織が慢性に侵される疾患の集

    合名詞)において数多くの自己抗体が

    発見され、それはいまなお続いてい

    ます。しかし自己抗体は厳密な立場

    で見れば、極微量ながら正常人でも

    保有していると云われます。自己抗

    体は「禁じられたクローン」と云って

    極力産生が抑えられていますが、この

    状態は「免疫学的寛容」と呼ばれてい

    ます。自己抗体の存在が一般的に認

    知されるようになった頃(一九六〇

    年代)グラバーと云う学者が初めて

    加齢に伴って自己抗体産生が増強さ

    れることを指摘し、それは加齢に伴

    う老廃物の生体内蓄積を、異物反応

    によって排除して代謝不全を補うも

    のであるという学説を提示しました。

    魅力的な学理でありますが、近年の

    免疫学の著しい進歩にもかかわらず、

    その実態は未解決のままであります。

     

    一方で自己抗体の出現は前述の

    SLE

    を中心とするリウマチ性疾患の

    みならず、内分泌系、消化器系、神

    経系疾患など多岐にわたり、それら

    自己抗体の出現する疾患は統合して

    「自己免疫疾患」と呼ばれています。

    私は三十余年に渡り東京大学医科学

    研究所にて自己免疫・自己抗体・自

    己免疫疾患の研究に携わってきまし

    たが、ここ福祉村病院に赴任して高

    齢者疾患(必ずしも痴呆に限らない)

    中に前述のIg

    M

    型の自然抗体ではな

    くIgG

    型の自己抗体が高頻度に出現

    することを見い出しました。それら

    の抗体に対応する自己抗原が核抗原

    (細胞核内に存在する抗原)であっ

    たことは核抗原が高齢者の病態と密

    接な関係にあることを示唆していま

    す。そればかりではなく、ある種の

    自己抗体は長寿に関係するかも知れ

    ません。この関係が加齢免疫分子生

    物学的に明らかにされるべく各界か

    らの御支援・御協力をせつにお願い

    するところであります。

    金井 芳之

    報告者 福祉村老人保健施設ジュゲム施設長

        ニューヨーク科学アカデミー会員

        東京大学元助教授

    Vol.31

    加齢と自己抗体

  • 5

    2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

    安形健郎

    自閉症を巡る最近の動向

     

    自閉症スペクトラムとは何か?

     

    自閉症は、アメリカの児童精神科

    医レオ・カナーによって一九四三

    年初めて発表されました。彼は、自

    分が診た何人かの子供に共通する奇

    妙な行動パターンがあることに気づ

    き、「早期幼児自閉症」と命名しまし

    た。翌一九四四年オーストリアの医

    師、ハンス・アスペルガーは「小児

    期の自閉的精神病質」と題した論文

    を発表します。前年のカナー論文と

    多くの類似点があったため、長年に

    わたりカナーの陰に隠れた存在でし

    たが、カナーの自閉症と違い言語に

    よるコミュニケーション能力や知的

    能力が高いという特徴がありました。

    このアスペルガーの存在はやがて

    一九八一年にイギリス人ローナ・ウ

    イングによって、アスペルガー症候

    群として確立され、DSM

    ⅣやI

    CD

    10といった国際診断基準に

    も採用されるようになりました。

     

    さて、診断基準上では自閉症、ア

    スペルガー症候群といった具合にカ

    テゴリー化しますが、一方で自閉症

    スペクトラム(連続体)として両者

    を連続した一続きのものとしてみな

    す見方が九〇年代半ばより定着しつ

    つあります。

     

    つまり、発達障害としての自閉

    症は、原因が特定されておらず、行

    動特徴と発達歴から診断していきま

    すので、似た行動特徴があるにもか

    かわらず、アスペルガー症候群のよ

    うに、特定の学習領域や記憶力が普

    通の人以上に優れている場合も多く

    (映画レインマンの主人公を思い出

    してください。)、そのような人に対

    して広汎性発達障害という言葉はふ

    さわしくないと考えられるからです。

     

    自閉症スペクトラム三つの障害

     

    自閉症スペクトラムには必ず三つ

    の障害があると言われています。

    一、社会性の障害・・・対人関係の

    困難さ、他者との交流がスムーズに

    いかない状態。相手と視線を合わせ

    ない傾向あり。

    二、コミュニケーションの障害・・・

    自閉症では言葉の発達の遅れ、反響

    言語(オウム返し)など、アスペル

    ガー症候群では言葉の発達はあるも

    のの、感情を言葉に含めないコピー

    的な表現や表情の姿勢が単調である

    ため相手にうまく自分を伝えられな

    い。誤解されやすい。

    三、想像力の障害・・・想像力を伴

    わない反復的な真似をするだけの遊

    びや特定の狭い範囲への興味の集中

    (こだわり)があること。

     

    自閉症の原因は何だろう?

     

    このことを論じるのは本来医学の

    立場からしかできないのですが・・・

    あえて、(お許しを頂いて)最近の

    原因論を巡る動きについて触れます。

     

    かねて、自閉症の原因説としては

    「育て方による母原説」「遺伝原因

    説」「テレビ原因説」等がありまし

    たが、現在では、脳の中枢神経の機

    能障害により起こるとされており、

    特にここ数年は水銀の脳内蓄積によ

    って自閉症が発症するという「水銀

    原因説」を巡って大きく議論が交わ

    されています。蓄積の主原因として

    は幼児期に接種する、ワクチンの防

    腐剤として使われるエチル水銀をリ

    スクファクターとするもので、アメ

    リカでは二〇〇〇年にこの説による

    研究が発表された後、同年下院で自

    閉症と水銀の関係についての公聴会

    が開かれ、二〇〇一年テキサス州で

    は自閉症者が訴訟を起こし裁判が始

    まりました。

     

    この関係を否定するデンマークで

    の疫学調査がでる一方、キレート剤

    による水銀排出療法による効果が報

    告されるなど、自閉症を巡っての動

    きは激しさを増しています。我々は

    今、福祉的対応の専門性を高める上

    でも、これらの動きを見極める必要

    を感じています。

  • 6

     

    先月号でもお伝えした通り、四

    月一日、二カ所目の「福祉コンビ

    ニ」として、豊橋市弥生町に「第二

    福祉コンビニ弥生」がオープンしま

    した。東雲町の「福祉コンビニ」同

    様、色々な福祉サービスを取りそろ

    え、三六五日、二四時間体制で動い

    ております。どんな些細なことでも、

    専門の支援スタッフが、あなたのか

    かえている問題を一緒に考えていき

    ます。

    〜お気軽にお立ち寄りください〜

    「第二福祉コンビニ弥生」事務所内の

     

    様子です。

    福祉コンビニでは…

    ●高齢者のデイサービス

    ●高齢者生きがい活動支援通所事業

    ●福祉用具の紹介

    ●障害者へのヘルパー派遣事業

    ●知的障害者グループ ホーム支援

    ●知的障害者グループ ホーム体験 など

    第2福祉コンビニ弥生では…

    ●障害者生活支援センター(あかね荘)の設置

    ●障害者へのヘルパー派遣事業

    ●知的障害者レスパイト事業

    ●知的障害者グループホーム支援

    ●知的障害者グループホーム体験

    ●自活訓練事業

    ●本人活動へ の支援

    福祉コンビニは、色々な福祉サービスに応えます。ご家庭での介護や施設の利用など、高齢者や障害者に必要な福祉サービスの利用をお手伝いいたします。そして今後も地域福祉の拠点となる様、このような福祉コンビニを設置していきたいと思います。

    【お問い合わせ】福祉相談・受付電話TEL(0532)69-5666 FAX(0532)69-5787Eメール [email protected]

    【お問い合わせ】福祉相談・受付電話TEL(0532)38-9090 FAX(0532)38-9091Eメール [email protected]

    豊橋市東雲町

    豊橋市弥生町

    ~24時間・365日~

    在宅福祉サービスの拠点

  • 7

    2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

    最近、各病院で栄養支援チーム

    (nutrition

    support team

    ; NST

    )の

    立ち上げが盛んに行われている。従

    来、臨床栄養管理は低栄養や手術後

    などの高度侵襲下における患者さ

    んの治療成績向上に多大な貢献を

    なしてきた。しかし、昨今では投与

    組成、投与カロリー量、投与ルート

    及び期間も含めての適応が議論さ

    れ、それが結果的に合併症の予防や

    経済効率の向上につながっている

    点で非常に注目されている。

    NST

    は欧米の多くの総合病院では

    一九八〇年代後半より設立され機

    能している。日本では一九九八年に

    全科型NST

    が鈴鹿中央病院で導入

    され、その後全国的に広がったと認

    識している。欧米型のN

    ST

    は専属

    の臨床栄養の専門家から構成され

    た組織である場合が多く、天理よろ

    ず相談所病院にあるIV

    H

    センターも

    その意味からすると一九八四年に

    設立されているため、日本のN

    ST

    の先駆けであったとも言える。日本

    の現状からすると医学教育にすら

    臨床栄養学の講義はなく、かつ専属

    のスタッフを新たに雇用する余裕

    のある病院は少数でなかなか欧米

    型のN

    ST

    が普及する素地がなかっ

    たのかも知れない。

    これに対し、鈴鹿中央病院での全

    科型N

    ST

    は各メンバーが一般業務

    をこなしつつ、N

    ST

    業務も遂行で

    きるように各部署、各病棟から人、

    知恵、力を少しずつ持ち寄る方式で、

    欧米のホームパーティで行われる

    持ち寄りパーティ方式(みんなが少

    しずつお菓子や料理を持ってくる

    パーティ)と呼ばれる方式を考案し

    たことで実を結んでいる。この方式

    であれば、現状を大きく変える事な

    くNST

    が導入できるため、日本の病

    院にN

    ST

    が定着するきっかけを作

    ったと思われる。また、その背景に

    は日本静脈経腸栄養学会とアボッ

    トジャパン社が共催で進めている

    「医師のための臨床栄養講座(T

    NT

    ;

    Total N

    utrition

    Therap

    y

    )」の研修

    会も大きく貢献していると思われ

    る。主

    にNST

    は一般病院で積極的に導

    入され、栄養管理の適正化により

    治療回復を早め、合併症を予防し

    (余計な薬が不要となる)、在院日

    数を減少させることで医療経済的

    にも多大な効果を出している。しか

    し、あくまでそれは一般病院での話

    であり、福祉村病院のような老人病

    院で、N

    ST

    を導入している病院は

    皆無である。今回、我々福祉村病院

    NST

    準備委員会(自称)は唯一、老

    人病院でN

    ST

    を立ち上げている札

    幌市の西円山病院を見学しており、

    次号ではその報告をすることによ

    り、老人病院におけるN

    ST

    の必要

    性と問題点について検討してみる。

    ▼故伊藤ふさ様御家族様

     

    車イス寄贈    

    (福祉村病院)

    ▼ホテル日航豊橋様※

     

    毛布寄贈  

    (あかね荘・珠藻荘)

    ▼カーテン工房マルナ様

     

    カーテン生地寄贈  

    (あかね荘)

    ▼さわらび荘家族会様

     

    絵画寄贈

    (さわらび荘・第二さわらび荘)

    ※印は豊橋善意銀行を通して

    1回目:NSTの紹介(全2回)

    報告者 

    福祉村病院 

    赤津 

    裕康

    NSTの必要性と

    困難性について

    ▲さわらび荘家族会様より寄贈された絵画

  • 行動障害の内容 1点 3点 5点

    1 ひどい自傷 週に1・2回 一日に1・2回 一日中

    2  強い他傷 月に1・2回 週に1・2回 一日何度も

    3 激しいこだわり 週に1・2回 一日に1・2回 一日何度も

    4 激しい物壊し 月に1・2回 週に1・2回 一日何度も

    5 睡眠の大きな乱れ 月に1・2回 週に1・2回 ほぼ毎日

    6 食事関係の強い障  害

    週に1・2回 ほぼ毎日 ほぼ毎食

    7 排泄関係の強い障  害

    月に1・2回 週に1・2回 ほぼ毎日

    8 著しい多動 月に1・2回 週に1・2回 ほぼ毎日

    9 著しい騒がしさ ほぼ毎日 一日中 絶え間なく

    10 パニックがひどく  指導困難

    あれば

    11 粗暴で恐怖感を与  えた指導困難

    あれば

    8

     

    あかね荘には、知的障害のある

    様々な方がいらっしゃいます。

     

    例えば、ひどい自傷、激しいこだ

    わり、もの壊し、著しい多動、騒が

    しさ等々の、行動障害というかたち

    で自らを表現される方もおられます。

     

    当然のことながら、こうした行動

    障害は、本人はもちろん、家族そし

    て周囲も日常生活に支障をきたしま

    す。そのため行動障害の軽減に向け

    た支援が求められるところです。

     

    あかね荘では、行動障害の軽減の

    可能性を求め、生活施設だからでき

    ることを探っています。

     

    その一つとして、特に行動障害の

    著しい方を対象に平成十五年十月よ

    り実施施設の指定を受け、『強度行

    動障害者特別支援加算』の支援を開

    始しました。

     

    支援加算対象者については、次に

    記すとおり基準がありますが、実施

    施設についても都道府県知事(指定

    都市及び中核市の市長を含む)が特

    に指定した施設になります。

     

    基準として、居室は個室とするな

    どの配慮。行動改善室、観察室等行動

    障害の軽減の為の各種の指導、訓練

    を行う為に必要な設備を設けること。

     

    また、個々の対象者の状況、状態

    に応じて個別プログラムを作成し、

    これに基づいて行い、加算期間は三

    年を限度とすること。

     

    そして職員配置についても、指

    導員二名、精神科医師一名(嘱託)、

    心理療法等を担当する職員一名(嘱

    託)が配置されることとなります。

     

    『特別支援対象者』の基準は、知

    的障害者については、知的障害者

    更生相談所が判定しますが「強度行

    動障害判定指針(表1)」を参考に、

    おおむね二〇点以上の知的障害者が

    対象となります。

    特集

    ~重度障害者の支援~

    上記基準によってチェックした結果、家庭にあって通常の育て方をし、かなりの養育努力があっても、過去半年以上様々な強度の行動障害が継続している場合、10点以上を強度行動障害とし、20点以上を特別処遇の対象とする。

    強度行動障害判定基準表(表1)

  • 9

    2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

     

    この判定指針をもとに、あかね荘

    でも三名が支援対象となりました。

     

    自分の髪を抜いてしまう、コップ

    で顔を打ち続ける(自傷)、あるいは

    頭突き・噛みつき、蹴り(他傷)、服

    を脱いでしまう・制止が全く利かな

    い(こだわり)、ガラス・ドア・椅

    子壊し、昼夜逆転、椅子に座ってい

    れずみんなと食事ができない、強迫

    的に排尿行為を繰り返す、そして一

    度パニックが出るととてもおさめら

    れない、粗暴行為に恐怖を感じさせ

    られる、といった項目で五点の判定

    で、二五点、三一点、三四点の方です。

     

    これらの特別支援対象者への支援

    は、三年を限度に、障害の軽減に向

    けた個別プログラムを作成し、実施

    して行くことになりますが、あかね

    荘での支援メニューの中で平成十年

    度より力を入れてきた教室活動が、

    行動障害のみられる方々に少しずつ

    ですが変化あるいは効果をもたらし

    始めています。

     

    例えば、毎週金曜日に実施してい

    る音楽療法では、今回の支援対象と

    なった、重度の自閉症のYさんに、

    その効果を期待しているところです。

     

    Yさんは、いくつかの行動障害が見

    られますが、中でも「多動」と「固執」

    が目立っており、その為に集団生活に

    かなりの支障をきたしています。本人

    が音楽に関心を示すことを家族より

    お聞きし、音楽療法を通じ、行動障害

    の緩和を図ろうと変化の様子を追っ

    ています。最初の頃の、音楽療法の部

    屋からすぐに出ていってしまう状態

    から、次第に一緒に座ることができる

    日も増え、発表会でキーボードを弾

    くという、今までの彼の様子を知る

    人からは想像できないほどの変化を

    見ることができています。

     

    こうした音楽療法の成果につい

    て、担当しているセラピストの山口

    理恵先生に考察を頂いています。

     

    『極度の「多動性」と「固執性」

    を併せ持っているYさんは、その

    事が集団生活を営む上で大きな障害

    となっていたと思われる。「多動性」

    の緩和については、Yさんがそわそ

    わし始める頃合いを見計らって興味

    のある曲を取り上げ、この場にいれ

    ば必ず好きな曲が聞けるという安心

    感を与えたことが、よい結果をもた

    らしたと考えられる。「固執性」の

    緩和については、音楽的環境の中で

    の心の安定に加え、直接楽器に触れ

    自由に演奏できるという満足感や達

    成感が、複合的に絡み合っての結果

    だと考えている。

     

    彼がイベントには一切参加でき

    なかったという過去の歴史を振り返

    ると、二度の発表会の機会を成功さ

    せたという事は、施設職員にとって

    も大きな感動であり、音楽療法の効

    果を高く評価していただく事ができ

    た。今後も音楽がYさんにとって心

    地よい存在であり、表現の手段とな

    るよう導いていきたい。』

     

    こうした実績をもとに、現在では

    Yさんの日常生活の様々な場面で、

    本人の好きな音楽を取り入れながら

    情緒の安定を図っています。

     

    この他にも、絵画、エアロビ、色

    遊び、音遊び等々、柔軟に本人に合

    わせた活動を展開することで、心地

    よい時間と空間を味わい、自己表現

    の手段として活用していきたいもの

    です。

     

    行動障害の軽減を図る様々な支援

    活動、環境整備は、地域生活への可

    能性を見い出す上でとても重要な役

    割を担っています。

     

    入所施設だからできる、行動障害

    の見られる方への支援環境を、今後

    も提供し、提案していきたいところ

    です。   

    (あかね荘 

    小林隆幸)

    音楽療法の発表会の様子です

  • 10

    つぼみの会父親部の取り組み

     

    子どもの療育は母親任せで、なに

    かと肩身の狭かった父親達が昨年春

    やっと立ち上がりました。働き盛り

    の父親は時間的制約が大きいので、

    普段は専用のメーリングリストによ

    り意見交換、情報交換を行い、年六

    回のペースで会合を持つという形態

    で意思疎通を図っています。

     

    モットーはやりたい人がやる。や

    れない人はやる人の邪魔をしない。

    交代の時期を明確にし、期間内は社

    会人としての専門性を出来る限りつ

    ぎ込む。困ったときは皆で支えあ

    う。

     

    また「自閉症のままでOK」とい

    う地域にしていくために、父親とし

    て出来ることは何でもやるを旗印

    に、野外行事、パソコン教室、警察

    など外部への啓発、IT機器の調達、

    資金集め、父親部ホームページの開

    設など、研究・調査・企画・実行

    までを父親主体で活動を開始しまし

    た。

     

    次年度からは、県下の地区を回っ

    て会合を開き、その地の父親に呼び

    かけ地区活動の活性化に力を注ぎた

    いと考えています。

    重度障害者の地域支援のあり方

     

    障害者に対する望ましい支援は、

    親と支援者による協同作業です。

    まず親は障害を真正面から受け止

    め、堂々と生きて欲しいと思いま

    す。

     

    親の気持ちはそのまま支援者に伝

    わります。親がわが子をいとおしい

    と思えば、人も大事にしてくれます。

    親はわが子の障害特性について熟知

    して支援者にアドバイス出来なくて

    は効果ある支援は受けられません。

     

    親はわが子を不憫だからといって

    全てを親が代行してはいけません。

    親として最低限のADLは身に付け

    させ、支援者には本当に必要な支援

    を託しましょう。また親はコンタク

    トの欠乏しがちな兄弟に対しても心

    配りを忘れないで下さい。

     

    本当の支援はお互いの信頼の上に

    成り立ちます。支援技術よりも、ま

    ず心です。支援者は障害者の気持ち

    をよく汲み取り、頼られる存在にな

    って欲しいと思います。障害者には

    それぞれ固有の障害特性を持ってい

    ます。時として私達の常識を超えた

    文化を持っています。無理にこちら

    の枠に当てはめることは止め、出来

    るだけ彼らの身に近づいて考えてあ

    げて下さい。そのための勉強を忘れ

    ないで下さい。彼らはなかなかこち

    らが思うようには動いてくれないか

    も知れません。反応が悪いからとい

    って諦めないで、根気良くいろいろ

    工夫を試みて下さい。障害者といえ

    ども、人間性までが障害ではありま

    せん。可笑しな行動をとっても、人

    であることを忘れないで下さい。プ

    ライドを傷つけないよう対等の立場

    で付き合って下さい。そして良く出

    来たら一緒に喜んでやって下さい。

    社団法人 日本自閉症協会愛知県支部(つぼみの会)

                

     支部長 

    特集に寄せて…

    父親部会研修会の様子

  • 11

    2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

    「障害者は不便であっても不幸で

    はないと感じた子もたくさんいるよ

    うで、こうした機会の積み重ねが一

    人ひとりの心を支えてゆき、社会を

    変えていくと思います。」

     

    これは、福祉村キャラバン隊訪問

    で学校の先生から頂いた感想です。

     

    さわらび会では、地域に開かれた

    福祉施設として、未来を担う小中学

    生に対し、施設に来て頂く福祉体験

    交流や、直接小中学校に出向くキャ

    ラバン隊活動等を実施しています。

     

    福祉村キャラバン隊は、障害者へ

    の理解と交流を図る為、「障害者の

    日」を記念し、一九九三年十二月六

    日に章南中学校よりスタートしまし

    た。その後も定期的な活動を続け、

    今年の三月十日、蒲郡東部小学校に

    おいて延べ六十八校、一万千四十六

    名の生徒さんとの交流が生まれまし

    た。

     

    また、福祉村に隣接する天伯小

    学校では、毎年交流を重ね、夏休み

    には生徒さんによる自主的な施設訪

    問・総合学習発表への招待・手紙交

    流も行われています。

    天伯小学校 

    杉江まゆみ様より

     

    地元にありながら行ったことが

    ある子が少ない福祉村。そこで暮ら

    す人たちに寄り添って、一緒に活動

    することで前向きな生き方を学ぼう

    と、総合的な学習で取り組んできま

    した。

     

    初めは、「かわいそう」と感じて

    いた子供たちでしたが、作業をした

    り、話をしたりするうちに、自分た

    ちと同じように、仲良くなって初め

    てその人のことが分かってくること

    を学びました。

    天伯小学校五年 

    高岸玲奈さん

     「福祉村の人たちは笑顔が絶えま

    せん。あかね荘の玄関を入ると、み

    んな笑顔で迎えてくれます。障害の

    ある人たちも私たちと同じ生活をし

    ているんだなと思いました。

    天伯小学校五年 

    夏目祐希君

     「福祉村の人はすばらしい生き方

    をしていると思います。いろいろな

    障害のある人も、一生懸命に生きよ

    うと頑張っているからです。僕もそ

    ういう生き方をまねしたいです。」

     

     

    このように、福祉を自らの生き方

    に照らそうという姿勢が現われてい

    ます。

     

    これらキャラバン隊や体験交流

    を通し、福祉村支援の動きも現わ

    れ、三月には、杉山小学校より一円

    募金で集まった浄財壱萬七千五百四

    拾五円の寄附、幸小学校からは、

    リサイクル活動で得た収益でDVD

    ソフトの寄贈もあり、地域に着実に

    根づいているようです。

     

    さわらび会における地域活動は、

    単に福祉、障害者への理解に終わる

    のではなく、子どもたちに人間の尊

    厳、生き方を深く考えさせ、社会の

    為に貢献できる人間の育成につなが

    るものと感じています。(鈴木正俊)

    地域に根づいた

    幸小学校のみなさんと共に

  • (H16・2・16〜H16・3・15)

    ■福祉村病院・ジュゲム

    2月16日 

    第一病棟・さくら通り病棟家族会

      

    17日 

    ジュゲム家族会

      

    19日 

    小阪TSS研究会にて「痴呆をめぐ

    って」について小阪院長が講演

      

    20日 

    精神医学編集委員会(東京)に小阪

    院長出席

      

    21日 

    二〇〇四年二四六会総会(ホテルキ

    ャッスルプラザ)に理事長出席

         「21世紀高齢者介護」(名古屋国際会

    議場)に理事長出席

      

    25日 

    豊橋みなとライオンズクラブ地震防

    災例会(ホテル日航豊橋)に理事長

    出席

         

    日進市中央福祉センターにて「特殊

    な痴呆症の症例への対応」について

    伊苅弘之副院長が講演

         

    日立メディカルへ「光ファイバー」

    の見学に小阪院長、赤津医師、川合

    放射線科長が参加

      

    26日 

    第二病棟家族会

         

    小阪院長と小島名大名誉教授による

    CPC(理事長出席)

         

    豊橋みなとライオンズクラブ視力・

    聴力保護・四献委員会に理事長出席

      

    27日 

    志摩町文化会館にて「痴呆性高齢者

    への対応」について伊苅弘之副院長

    が講演

         

    年報作成委員会

         

    三河地区精神科医会の講演会に小阪

    院長、磯島医師が参加

      

    28日 

    ホテル名古屋キャッスルプラザにて

    「痴呆性高齢者への対応、こんな時

    どうする」について伊苅弘之副院長

    が講演

      

    29日 

    大府市役所大ホールにて「痴呆介護

    こんな時どうする」について伊苅弘

    之副院長が講演

    3月1日 

    さわらび編集会議(理事長出席)

      

    2日 

    施設長会議(珠藻荘)に理事長出席

      

    6日 

    豊橋みなとライオンズクラブ四献講

    演会(ライフポートとよはし)に理

    事長出席

      

    8日

    病棟再編委員会

      

    9日 

    ジュゲム幹部会(理事長出席)

         

    日本薬理学会シンポジウム「アルツ

    ハイマー型痴呆治療薬の先端研究」

    で「ガランタミンとリスペリドン

    12

    さわらび日記

    臨床医の立場から」について小阪院

    長が講演 

      

    10日 

    豊橋みなとライオンズクラブ例会

    (百花園)に理事長出席

         

    建築物防災週間に伴う防災査察の実

      

    11日 

    長寿医療受託研究班中間発表会にて

    「痴呆性高齢者の散歩療法に関する

    研究」について磯島医師が発表

      

    12日 

    病院幹部会(理事長・院長出席)

         

    「最新精神医学」編集委員会(東京)

    に小阪院長出席

      

    13日 

    豊橋医師会南部会合同会議(ホテル

    日航豊橋)に理事長出席

         

    神奈川県精神医学会に小阪院長出席

      

    14日 

    八町小学校役員会に理事長出席

      

    15日 

    第一病棟・さくら通り病棟家族会

    ■さわらび荘

    2月18日 

    ケアマネージャー部会(神田 

    名古

    屋商工会議所)

      

    19日 

    日本介護支援協会トップセミナー

    (所長 

    土井 

    東京 

    〜20日)

      

    20日 

    民老協看護師研修(藤井 

    県社協)

      

    24日 

    豊橋地域ケア会議(神田 

    あいトピ

    ア)

      

    25日 

    老人ホーム三河部施設長会議(所長

     

    豊田市)

         

    県社協給食担当職員研修(崎下 

    社協力)

      

    26日 

    民老協臨時総会(所長 

    県社協)

      

    27日 

    デイサービス部会(所長 

    名古屋ガ

    ーデンパレス)

    3月4日 

    消防署査察

      

    5日 

    県社協支援センター部会、部会研究

    会(所長・松下 

    アイリス愛知)

      

    9日 

    老施協女性フォーラム(奈良 

    東京)

      

    11日 

    東陵中学校福祉体験

      

    12日 

    県社協老人ホーム部会(所長 

    県社

    協)

         

    愛知県痴呆介護実務者研修報告会

    (柴田 

    県社協)

    ■第二さわらび荘

    2月17日 

    東海北陸ブロック老人福祉施設協議

    会正副会長会議(名古屋施設長出席)

      

    18日 

    愛知県民老協老人福祉施設協議会施

    設長研修(徳島 

    施設長出席 

    〜19

    日)

      

    19日 

    日本介護支援協会トップセミナー

    (東京、施設長山本・相沢 

    長坂出

    席 

    〜20日)

      

    20日 

    愛知県民老協看護師研修(名古屋 

    伊藤出席)

    ▲誓いの言葉を述べる中西綾子さん

    ▲社会福祉法人 新人職員 ▲緊張の面持ちで辞令を受けとる

    ▲医療法人 新人職員

     今年は医療法人21

    名、社会福祉法人17

    名の新人職員を迎

    え、さわらび会職員

    全員で

    ~みんなの力で

     みんなの幸せを~

    さわらび会 入社式

    3月22日 ふれあいホールにて

  •  

    軽費老人ホーム若菜荘は、このた

    び助手席がスライド式の介護支援車

    一台を、日本財団福祉車両助成事業

    により購入しました。

     

    車両は、軽四乗用車四人乗り「ス

    ズキワゴンR」です。今後は、利用者

    の買い物、レジャー等に活用します。

     

    本当にありがとうございました。

    2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

    13

    日本財団様より

    助成を受け、購入

    しました

    若菜荘 

      

    23日 

    女性フォーラム・老施協拡大常任委

    員会(東京 

    施設長出席)

      

    24日 

    豊橋市監査

      

    25日 

    三河部老人ホーム部会総会(豊田 

    施設長出席)

      

    26日 

    民老協臨時総会・中村ひろひこ後援

    会設立総会(名古屋 

    施設長出席)

         

    介護保険認定審査会(豊橋市役所 

    長坂出席)

         

    ふれあいホール(バイオリン・ピア

    ノ演奏会)

      

    27日 

    就職希望者面接

    3月7日 

    中村ひろひこ氏を励ます会(名古屋

     

    施設長山本・相沢、副施設長、山

    内出席)

      

    8日 

    女性フォーラム(東京 

    施設長、出

    席 

    〜10日)

         

    かきつばたユニットオープン

      

    9日 

    社会福祉施設経営者委員会(名古屋

     

    副施設長出席)

      

    11日 

    福井県老人福祉施設長視察

         

    ふれあいホール(シニアフレッシュ

    クラブ)

         

    栄養士会議(珠藻荘)

         

    介護保険認定審査会(豊橋市役所 

    長坂出席)

      

    12日 

    愛知県社会福祉協議会老人ホーム部

    会総会(名古屋 

    施設長出席)

      

    15日 

    社会福祉施設委員会(名古屋 

    施設

    長出席)

    ■珠藻荘

    2月19日 

    日本介護支援協会「第五回トップセ

    ミナー」(〜20日・東京、施設長)

      

    20日 

    障害者生活支援センター主催「障害

    者料理教室」(あいトピア)

      

    23日 

    県心身障害ホーム部会職員研修会

    (名古屋、鈴木正)

      

    24日 

    介護支援専門員実務研修(〜25日、

    名古屋、講師として施設長出席)

      

    26日 

    障害者生活支援事業担当者連絡会

    (あいトピア、田中、松井伸)

         

    自治会役員会

      

    27日 

    家族会役員会

         

    重度障害者在宅サービス推進研究会

    議(〜28日、東京・松井伸)

    3月1日 

    県社協心身障害ホーム部会常務委員

    会(名古屋、施設長)

      

    3日 

    東海北陸地区協議会施設長会議(名

    古屋)

      

    5日 

    豊橋市障害者ケアマネジメント連絡

    調整会議(市役所、施設長)

      

    6日 

    家族会

      

    8日 

    愛知新城大谷短期大学より実習受入

    れ(〜20日)

      

    9日 

    女性フォーラム(〜10日、東京・玉

    森)

      

    10日 

    県東三河南部圏域障害者ケアマネジ

    メント連絡調整会議(東三事務所・

    松井伸)

      

    11日 

    自治会

         

    幸小学校交流会

         

    施設会計担当職員研修会(名古屋、

    黒柳)

      

    12日 

    田原福祉専門学校より実習受入れ

    (〜18日)

      

    13日 

    障害者生活支援センター主催「在宅

    障害者介護者のための普通救命講習

    会」

    ■若菜荘

    2月16日 

    食生活会議

      

    17日 

    民老協介護士研修(知立市・水野出

    席)

      

    18日 

    民老協経費ケア研修(カリオンビル・

    施設長・新井出席)・野依校区健康

    教室

      

    19日 

    居酒屋

         

    日本介護支援協会「第五回トップセ

    ミナー」(東京・伊藤、〜20日)

      

    20日 

    福祉村公園清掃

      

    24日 

    誕生会

      

    25日 

    三河部施設長会議(豊田・施設長出

    席)

      

    26日 

    民老協臨時総会(県社協・施設長出

    席)・喫茶なかよし

      

    27日 

    ビデオ鑑賞会

    3月1日 

    各階別会議

      

    2日 

    若菜会役員会

      

    4日 

    防災訓練

      

    5日 

    若菜会地域活動日

      

    8日 

    豊橋管内栄養士研修(宮脇)

      

    9日 

    女性フォーラム(東京・金子 

    〜10日)

      

    10日 

    懇談会

      

    12日 

    県社協老人ホーム部会(施設長出席・

         

    福祉村公園清掃

      

    15日 

    食生活会議

    ■あかね荘

    2月18日 

    本郷中学校体験学習

         

    新城市育成会より見学

      

    19日 

    栄養士会議(明日香)

      

    21日 

    調理教室

         

    実習班旅行(大阪・〜22日)

         

    生活支援講演会(あいトピア)

      

    22日 

    絵画教室(鈴木先生)

      

    23日 

    新城大谷短期大学より実習受入

    れ(〜3月9日)

         

    県社協ホーム部会研修(名古屋・施

    設長・佐々木)

      

    26日 

    生活支援事業連絡会(あいトピア・

    江川)

      

    27日 

    弥富寮より「強度行動障害について」

    見学

      

    28日 

    音楽療法発表会(新城文化会館)

      

    29日 

    エアロビ発表会(豊橋市総合体育館)

    3月3日 

    福祉協会都道府県部会代表者協議会

    (東京・施設長)

      

    8日 

    中部福祉専門学校より実習受入れ

    (〜20日・15日〜26日)

         

    栄養士会議(あかね荘)

      

    12日 

    朗読の会(しろがね)

      

    13日 

    語りべの会

      

    14日 

    絵画教室(鈴木先生)

    ■明日香

    2月19日 

    日本介護支援協会「第五回トップセ

    ミナー」(施設長・井上、〜20日)

      

    23日 

    中部福祉専門学校生実習受入れ(〜

    3月9日)

      

    26日 

    全国就労センター長研修会(施設長、

    〜27日)

      

    27日 

    ジャスコセルプバザーにて販売(〜

    3月2日)

      

    28日 

    クリーニング師研修会(田中)

    3月5日 

    防災訓練

      

    7日 

    西口春まつりにて販売

      

    9日 

    女性フォーラム(藤井(陽)、〜10日)

      

    11日 

    セルプ東海北陸ブロック緊急研修会

    (施設長)

    ■しろがね

    2月16日 

    TFM合唱団ボランティア

      

    19日 

    さなえ会おやつの奉仕

         

    トップセミナー参加(東京・施設長・

    〜20日)

      

    23日 

    ケース会議

    3月8日 

    TMF合唱団ボランティア

         

    職員会議

      

    13日 

    家族懇談会

    ■各施設共通

    2月26日 

    ふれあいコンサート(第二さわらび荘)

    3月2日 

    施設長会議(珠藻荘)

         

    福祉村キャラバン隊(野依小学校)

      

    3日 

    福祉村キャラバン隊(牟呂小学校)

      

    5日 

    天伯小学校との交流会

      

    8日 

    福祉村キャラバン隊(天伯小学校)

      

    10日 

    福祉村キャラバン隊(蒲郡東部小学校)

      

    11日 

    シニアフレッシュクラブ(第二さわ

    らび荘)

         

    東陵中学校体験学習

  • 一、静岡県静岡市大谷二九〇〇

    三二

       

    池川明雄氏   

    伍千円

    一、豊橋市富士見台二

    三三

       

    杉浦 

    直氏   

    伍千円

    一、名古屋市東区砂田橋二

       

    清水 

    潔氏   

    弐千円

    一、静岡県浜松市中田町一五四

       

    大隅れい子氏  

    壱萬円

    一、兵庫県宝塚市売布きよしガ丘四

       

    須山清一氏   

    伍千円

    一、高槻市塚原一

    一九

       

    熊野 

    正氏   

    伍千円

    一、岐阜県郡上郡美並村白山一八四一

       

    古田雅久氏 

    参萬伍千円

    一、福岡県朝倉郡朝倉町菱野九一三

       

    大内證善氏   

    参千円

    一、三重県桑名市額田六三

       

    伊藤清信氏   

    六萬円

    一、豊橋市野依町字山中一九

    一二

       

    水野 

    清氏   

    伍千円

    14

    (H16・2・15〜H16・3・14)

    一、市内大岩町字前荒田一七四

       

    青野 

    弘氏

       

    四拾萬六千八百八拾参円

    一、市内草間町字北新切二八

       

    加藤年夫氏   

    弐萬円

    一、市内神野新田町字ルノ割一八

       

    豊橋港陸運㈱

       

    高瀬洋示氏   

    壱萬円

    一、蒲郡市豊岡町池田三

       

    蒲郡市立蒲郡東部小学校

               

    壱萬円

    一、新城市南畑七四

       

    光田屋㈱    

    弐萬円

    一、市内入舟町二一

       

    ㈱三恵薬品   

    弐萬円

    一、市内曙町字測点六四

       

    フロアー工販  

    参千円

    一、名古屋市南区西又兵エ町二丁目二

    三三

       

    ハヤシリハビリ㈱

               

    壱萬円

    一、市内大清水町字富士見八○四

       

    ㈱松谷建設   

    壱萬円

    一、市内小池町三六

       

    共和印刷    

    伍千円

    一、市内高塚町神田六八

       

    田京敏明氏   

    伍千円

    一、市内中岩田三丁目一一

       

    白井良治氏   

    壱千円

    一、豊川市正岡町胡麻田七三二

       

    ㈱マルスホームデザイン

               

    伍千円

    一、市内弥生町字西豊和九

       

    林  

    昭氏   

    壱萬円

    一、市内萱町三○

       

    ㈱中野新松商店 

    壱萬円

    一、市内瓜郷町前川五○

       

    鈴木弘生氏   

    壱萬円

    一、市内東新町三一四

       

    ㈱日医工新和  

    壱萬円

    一、市内問屋町一五

       

    ㈱スズケン   

    壱萬円

    一、市内東田町一五四

       

    (資)竹田商店  

    壱萬円

    一、市内飯村北二丁目二六

    -一六

       

    ㈲滝川器械店  

    壱萬円

    一、市内東脇三丁目一

    一七

       

    森田由利子氏  

    壱萬円

    一、市内白河町一○○

       

    中部ガス㈱   

    壱萬円

    一、市内神野埠頭町二

       

    神野臨海㈱   

    壱萬円

    一、市内東雲町四七

       

    梅村敏夫氏   

    伍千円

    一、市内野依町字山中一九

    一四

       

    医療法人さわらび会

       

    理事長 

    山本孝之氏

              

    壱百萬円

    一、市内浪ノ上町七

       

    山本ゆかり氏

             

    四萬伍千円

    一、市内八町通五

    一一

    一三

       

    森みのり氏   

    伍千円

    一、市内野依町山中一九

    一二

       

    福祉村病院職員有志

               

    伍千円

     

    その他匿名希望多数の方より

    ご寄付頂きました。

    壱百六拾八萬伍千八百八拾参円

     

    現在までにご寄付いただきま

    した金額は

     

    七億九千六百参拾九萬

           

    八千百四拾参円

    (H16・2・15〜H16・3・14)

    一、静岡県浜松市滝沢一五二〇

       

    浜松市立滝沢小学校

               

    参千円

    一、豊橋市春日町二

       

    村田 

    智氏   

    伍千円

    一、名古屋市昭和区塩付通一

    一二

       

    三ツ木両太氏  

    参千円

    一、名古屋市中区新栄一

    一二

       

    東海労働金庫

     

    参千七百円

    一、豊橋市野依町字山中一九

    一二

       

    桑原江み氏   

    壱萬円

    一、瀬戸市萩山台二

    四九

       

    永田忠男氏   

    伍千円

    一、碧南市中後町四

    二〇九

       

    鈴木幸雄氏   

    伍千円

    一、福岡県福岡市中央区六本松三

    一〇

    四五

       

    長谷川みな子氏 

    参千円

    一、名古屋市名東区山の手一

    五〇五

       

    大谷道子氏   

    八千円

    一、東京都杉並区久我山四

    一五

    一三

       

    樋口恵子氏   

    壱萬円

    一、名古屋市昭和区山花町五〇

       

    医療法人生寿会 

    理事長

       

    酒井 

    宏氏   

    伍萬円

    一、岐阜県恵那郡山岡町下手向一七九六

       

    高綱健太郎氏  

    伍千円

    さわらび会後援会

    寄附ご芳名

    インド福祉村協会

    寄附ご芳名

    ▲小坂幸雄(あかね荘)

    ▲ひな祭り会(福祉村病院)

  • 15

    2004年4月1日発行  早 蕨  第372号(昭和62年2月21日第三種郵便物認可)

     

    支援費制度の中で重要なポイント

    の一つである居宅介護(ホームヘル

    パー派遣)事業を利用者である障害

    者の方に提供する時に、介護保険で

    はケアマネジャーが利用者の希望を

    聞いた上でサービスプランを作成し

    ますが、支援費制度では原則的に利

    用者自身がサービスの選択や契約を

    することとなっています。

     

    しかし、利用者及びご家族の方が

    専門的な知識や情報をもっていると

    は限らないので、各居宅介護事務所

    のサービス提供責任者が利用者の希

    望をお伺いしサービスプラン作成の

    お手伝いをしています。

     

    さわらび会では、障害施設ごとに

    居宅介護事業所を開設し、それぞれ

    の事業所が単独でヘルパーを雇用し

    活動しています。しかし、一般の利

    用者側からすれば何処に相談すれば

    利用者の求めるサービスを受けられ

    るか理解しがたいという声を受けて、

    それぞれの事業所のサービス提供者

    と各生活支援センターの相談員が毎

    週一度集まり、さわらび会独自のサー

    ビス提供者会議をスタートさせまし

    た。会議では新規の利用希望者に対

    して安心していただけるサービスの

    提供と、利用者の障害を理解し利用

    者及びご家族に不安感をもたれるこ

    となく、満足していただけるサービ

    スの提供ができるヘルパーの派遣を

    するための調整等を行っています。

     

    会議を開催するようになり事業所

    間の連絡が密になり、ヘルパーの技

    術向上とともに、利用者に対し満足

    いただける質の良いサービスを提供

    できるようになりました。

    (福祉コンビニ 

    井上)

    今、これからの高齢者介護におけ

    る在宅介護支援センターの在り方が、

    問われています。豊橋市では、一六

    年度よりケアマネジメントリーダー

    を配置する基幹型在宅介護支援セン

    ター二箇所と地域型在宅介護支援セ

    ンター四箇所に、介護支援専門員個

    別相談窓口を委託することとし、今

    回さわらび会の運営する福祉村在宅

    介護支援センターも地域型在宅介護

    支援センターとして、その一役を担

    うことになりました。このことによ

    り、地域で活躍する介護支援専門員

    の相談窓口となったり、広く地域の

    関係者が参加する会議を開催したり

    して、居宅介護支援事業所等の指導、

    支援をすることになります。

    また今後もこれまで同様、さわら

    び会の運営するさわらび在宅介護支

    援センターとともに、要援護高齢者

    等の生活機能低下を予防するために、

    実態把握や介護予防サービスの調整、

    痴呆性高齢者の早期対応等をしてゆ

    きます。両センターは、このような

    活動を通じ、地域で生活する高齢者

    のみなさんの幸せの手助けが出来る

    ようにしてゆきます。

    (支援センター 

    金子)