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NTT技術ジャーナル 2018.4 38 203 ミドルマーケットをターゲットとしたシステムインテグレーションと テレコム分野の設計開発に強みを持つ2社の統合で誕生 設立の目的と背景をお聞かせください. NTTデータビジネスシステムズはNTTデータシステム ズとNTTデータクイックが統合して設立された会社です. NTTデータシステムズは,その前身となる会社がNTT出 資の子会社として1985年に設立され,その後,1991 年にNTTデータへ株式の75%が譲渡され,2002年に社 名をNTTデータシステムズに変更.法人分野のビジネス を事業の柱とすることを明確化し,主として中堅企業のお 客さまをターゲットとしたERP(Enterprise Resources Planning)の販売やシステムインテグレーション事業を 展開してきました. 一方,2004年にNTTデータの子会社としてNTTデー タクイックが設立され,主にNTTやNTTドコモといった テレコム分野のシステムの設計 ・ 開発 ・ 保守 ・ 運用を中心 とした事業を行ってきました.そして,スケールメリット 増大,人材育成の推進,管理部門の効率化などによる競争 力強化を目的に,2011年にこの2社を合併しNTTデータ ビジネスシステムズとなりました.さらに2012年には NTTデータソルフィスのITS事業部門を統合し,現在に 至っています. 従来の事業分野を継承するとともに 流通サービス ・ カード&ペイメントなどの新規領域に参入 ◆事業の柱を教えてください. まず,「imforce」ビジネスがあります.これは,グルー プ会社であるNTTデータイントラマートのintra-martを 活用したソリューション群を当社のブランド「imforce」 として展開することにしたものです.会計,販売などの基 幹業務パッケージ(ERP)であるBiz∫のほか,当社オリ ジナルの業種テンプレート,経費精算やモバイルアクセス などの付加機能を提供しています.また,intra-martを お 客 さ ま の シ ス テ ム 共 通 基 盤 と 位 置 付 け,BPM (Business Process Management) や 顧 客 管 理 ソ リューションなどITグランドデザインのコンサルから設 計,開発,運用,保守まで一貫して提供しています. 次にテレコム ・ ユーティリティ業界,流通 ・ サービス業 界の大企業のシステムにNTTデータのパートナーとして 参画しています.これまでと同様安定した高い品質のサー ビスを提供するとともに,蓄積した開発力 ・ 業務ノウハ ウ ・ 信頼をベースに,要件定義工程から設計 ・ 開発 ・ 運 用 ・ 保守まで,当社に任せていただける領域を増やして きています. また,NTTデータの決済系プラットフォーム(CAFIS) 関連のビジネスも拡大しています.クレジットカードに加 えて電子マネーの利用が急増し,システムの更新,機能追 加などの投資が活発です.当社としてはカード&ペイメン ト事業部のプロジェクトに参画するほか,それをサポート https://www.nttdata-bizsys.co.jp/ 得意分野の事業を継承しつつ ソリューション群「imforce」を展開 新しいITサービス領域にも参入を図る NTTデータビジネスシステムズは,NTTデータのグループ会社と して法人分野を対象に,ITサービスを提供する中核企業だ.ERPの 販売 ・ システム開発 ・ 保守 ・ 運用などの従来事業に加え,intra- martをベースとしたソリューションの新ブランド,「imforce」の展 開を始めている.今後,デジタルトランスフォーメーション事業の サポートも視野に入れるという中村充孝社長にお話を伺った. NTTデータビジネスシステムズ 中村充孝社長 株式会社NTTデータビジネスシステムズ

得意分野の事業を継承しつつ ソリューション群 …テレコム分野のシステムの設計・開発・保守・運用を中心 とした事業を行ってきました.そして,スケールメリット

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Page 1: 得意分野の事業を継承しつつ ソリューション群 …テレコム分野のシステムの設計・開発・保守・運用を中心 とした事業を行ってきました.そして,スケールメリット

NTT技術ジャーナル 2018.438

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ミドルマーケットをターゲットとしたシステムインテグレーションと テレコム分野の設計開発に強みを持つ2社の統合で誕生

◆�設立の目的と背景をお聞かせください.NTTデータビジネスシステムズはNTTデータシステム

ズとNTTデータクイックが統合して設立された会社です.NTTデータシステムズは,その前身となる会社がNTT出資の子会社として1985年に設立され,その後,1991年にNTTデータへ株式の75%が譲渡され,2002年に社名をNTTデータシステムズに変更.法人分野のビジネスを事業の柱とすることを明確化し,主として中堅企業のお客さまをターゲットとしたERP(Enterprise Resources Planning)の販売やシステムインテグレーション事業を展開してきました.

一方,2004年にNTTデータの子会社としてNTTデータクイックが設立され,主にNTTやNTTドコモといったテレコム分野のシステムの設計 ・ 開発 ・ 保守 ・ 運用を中心とした事業を行ってきました.そして,スケールメリット増大,人材育成の推進,管理部門の効率化などによる競争力強化を目的に,2011年にこの2社を合併しNTTデータビジネスシステムズとなりました.さらに2012年にはNTTデータソルフィスのITS事業部門を統合し,現在に至っています.

従来の事業分野を継承するとともに 流通サービス ・ カード&ペイメントなどの新規領域に参入

◆事業の柱を教えてください.まず,「imforce」ビジネスがあります.これは,グルー

プ会社であるNTTデータイントラマートのintra-martを活用したソリューション群を当社のブランド「imforce」として展開することにしたものです.会計,販売などの基幹業務パッケージ(ERP)であるBiz∫のほか,当社オリジナルの業種テンプレート,経費精算やモバイルアクセスなどの付加機能を提供しています.また,intra-martをお 客 さ ま の シ ス テ ム 共 通 基 盤 と 位 置 付 け,BPM

(Business Process Management) や 顧 客 管 理 ソリューションなどITグランドデザインのコンサルから設計,開発,運用,保守まで一貫して提供しています.

次にテレコム ・ ユーティリティ業界,流通 ・ サービス業界の大企業のシステムにNTTデータのパートナーとして参画しています.これまでと同様安定した高い品質のサービスを提供するとともに,蓄積した開発力 ・ 業務ノウハウ ・ 信頼をベースに,要件定義工程から設計 ・ 開発 ・ 運用 ・ 保守まで,当社に任せていただける領域を増やしてきています.

また,NTTデータの決済系プラットフォーム(CAFIS)関連のビジネスも拡大しています.クレジットカードに加えて電子マネーの利用が急増し,システムの更新,機能追加などの投資が活発です.当社としてはカード&ペイメント事業部のプロジェクトに参画するほか,それをサポート

https://www.nttdata-bizsys.co.jp/

得意分野の事業を継承しつつソリューション群「imforce」を展開新しいITサービス領域にも参入を図る

NTTデータビジネスシステムズは,NTTデータのグループ会社として法人分野を対象に,ITサービスを提供する中核企業だ.ERPの販売 ・ システム開発 ・ 保守 ・ 運用などの従来事業に加え,intra-martをベースとしたソリューションの新ブランド,「imforce」の展開を始めている.今後,デジタルトランスフォーメーション事業のサポートも視野に入れるという中村充孝社長にお話を伺った.

NTTデータビジネスシステムズ 中村充孝社長

株式会社NTTデータビジネスシステムズ

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するサービスや付加価値を高める分野へのビジネス展開を図っていきます.

IT環境の変化をとらえ, デジタルトランスフォーメーションに対応できる会社に

◆事業環境をどのようにご覧になられていますか.お客さまのニーズは,SoR(System of Record:記

録するシステム)からSoE(System of Engagement:つながるシステム)に広がりつつあります.ECサイトなど,モバイルやソーシャルネットワークを駆使してお客さまに便利に快適なサービスを提供するシステムが注目されています.また,AI(人工知能)の利用が進み,大量のデータを素早く分析して,質問に回答し,レコメンドします.顧客接点をきっかけに,これからデジタルトランスフォーメーションが本格的になっていくでしょう.あらゆる業務を, ク ラ ウ ド やAI, さ ら にIoT(Internet of Things)を活用して,どう変えるのかを考えようとしているお客さまが増えています.

デジタル化のポイントはデータの収集,蓄積,分析です.外部データの収集もありますが,企業内のデータ活用が重要なテーマです.そのためには基幹業務システムとの連携,接続が必要になります.古くなったシステムの更改,クラウド利用によるコスト削減だけでなく,データ活用のための企業内システムの全体最適化という観点からの見直しが出てきています.もちろん,RPA(Robotic Process Automation)を使ったバックオフィス業務の効率化もホットなテーマです.

当社は,これまで蓄積した基幹業務システムの技術 ・ ノウハウを活かしつつ,新しい技術を活用して,お客さまのデジタルトランスフォーメーションを推進します.◆貴社の強みを教えてください.

当社は,ミッションクリティカルな大規模システムの開発運用から,ERPの導入,Webサイトの構築,ネットワークや仮想化基盤の構築 ・ 運用,ワークフローの導入,さらには組み込みシステムまで幅広いITシステムの企画,設計,開発,運用,保守に携わっています.新技術についても,NTTデータのプロジェクトに参画し,AWS(Amazon Web Services)基盤上の大規模システムや,アジャイ

ル開発,AIを活用したシステム開発の実績を積んでいます.幅広い業種のお客さま,多様な業務システムを経験した

人財が一番の強みです.当社の多様な人財のナレッジを組み合わせ,さらにNTTデータビズインテグラルやNTTデータイントラマートのほかコンサルティングのクニエやNTTデータ経営研究所などグループ各社の得意分野をうまくマッチングさせて,さまざまなビジネスニーズに対応します.

新しい技術と新しいマーケットやビジネスとの 橋渡しができる人財を育てたい

◆今後の展望をお聞かせください.ITサービス業界は変革期を迎えています.お客さまの

ニーズとIT技術が大きく変化しています.今後数年間マーケット全体としては成長を続けながら,その構造,プレーヤーは変わる可能性があります.これまでのビジネスがなくなるわけではありませんが,成長のためには新たな分野で大きくなっていかなければなりません.

NTTデータのパートナーとしてのビジネスも大切にしながら,当社だけでも成長していける力を涵養することがグループの発展につながります.新たな時代のプレーヤーとして日本のデジタルトランスフォーメーションを推進する会社をめざします.そのために,新しい技術やお客さまのニーズに対するアンテナを高め,変化に対応して挑戦し続ける人財を育成していきたいと考えています.◆最後に社員へのメッセージをお聞かせください.

当社では,お客さまにバリューを提供するのは社員自身です.そのため,日頃から「お客さまに満足していただけるサービスを提供することによって,社員が成長し,会社も成長する」と話しています.ITサービスが変化している中,私たちも変わっていかなければ時代に取り残されてしまいます.こうした変化の中でお客さまにより高い価値を提供するために,社員が積極的に新しいことに興味や探究心を持ち,チャレンジしていくことが重要です.チャレンジすることで,チャンスが広がります.社員自らが変化を楽しみつつ成長していくことで,会社も変わり成長を続けることができます.

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NTT技術ジャーナル 2018.440

担当者に聞く

◆業務内容について教えてください.私は企画営業部で,新し

く立ち上げた「imforce」によるソリューションビジネス の 企 画 や 外 部 プ ロ モ ーションなどのブランディング ・ マーケティングを担当しています.

具体的には,マーケットからの反応を見つつラインアップ拡充の優先度などを整理するという業務を行っています.当社のノウハウであるすべてのサービス,ソリューション,そして,R&Dの段階にあるものを含む技術要素などを整理 ・ 再構成します.それらを「imforce」というブランドの下で,お客さまに分かりやすく訴求することで,サービスの提供をより迅速に,広範囲にわたり展開し,さらに潜在需要を掘り起こすというねらいがあります.◆「imforce」とは具体的にどのような仕組みですか.

一言でいうと,intra-martというシステム共通基盤を活用したソリューション群です.「トランスレーション」

「インテグレーション」「ERP」「ビジネススイート」という4つのシリーズから構成されています.例えば,お客さまがお持ちのレガシーシステムの最新Webシステムへのマイグレーションや個々の業務プロセスの統合などを可能にします.コンポーネントやテンプレート,またシステム開発の過程でツールとしても活用することが可能なため,短納期 ・ 高品質でシステム導入を完遂するという強みがあります.◆どのようなことに重点的に取り組まれていますか.

大きく2つあります.まず,「imforce」で提供するソリューションの拡充です.これはお客さまのニーズの変化に対応するための施策です.従来のソリューションは,ワークフローなどの情報系領域やERPなどの基幹業務領域で,お客さまの組織内部を効率化するという目的のためにつくられていました.しかし近年,SoEといった顧客接点にかかわる業務を高度化できるITに対するニーズが高まりつつあります.例えば,ECサイト運営やマーケティング業務のように,お客さまに接する部門の方から,事業の中核となるサービスに,新しい仕組みや技術を導入したいという引合いが増加しているのです.お客さまとの接点となる部分を改善することにより,お客さまの満足度も向上しま

す.お客さまの満足度が上がれば,そのお客さまにかかわる自社社員の満足度も向上し,ひいては自社の収益の向上にも寄与することができるのです.

AI,OCR(Optical Character Recognition),BPM,RPAといった技術の取り込みを検証しながら,お客さまにどのようなニーズがあるのか,実現にはどの技術要素の組合せが必要か,またそれは技術的に実現可能か,などを当社の技術者や営業担当と連携を図りながら,1つひとつ作業を進めています.

もう1つ重視している取り組みは,「imforce」の認知度向上のために行うセミナーや,タイアップをするパートナー企業との緊密な連携です.当社の営業担当が個別にお客さまのところに出向き,課題をヒアリングしながら提案し,案件を受注するという従来型の営業活動からの転換を図り,今後は「imforce」を武器に,広くプロモーションを行い,市場に対して積極的に情報発信することで,より多くのお客さまに当社のソリューションを認知していただく,プッシュ型マーケティングを展開します.ターゲットは首都圏の一般法人企業さまで,あらゆる業種を対象としています.今後は業種 ・ 業界に特化したソリューション ・サービスの提供に力を入れたいと考えています.

◆業務内容について教えてください.第二エンタープライズ

事業部は基本的にテレコム,ユーティリティ関連分野の開発を行っており,その中で,私はテレコム業界向けシステム開発を担 当 し て い ま す. ま た,グループマネージャーとして,開発部隊のとりまとめや顧客との折衝などにも携わっています.◆どのような開発方式で行っていますか.

近年の開発は,いわゆるアジャイル方式を適用することが多くなっています.これは,ビジネスニーズを汲み取りながら,短期間で小さい開発サイクルを回す手法で,コストの低減化が可能なうえ,追加修正にも柔軟に対応できるなどのメリットがあります.この方式の良さを最大限に引き出すためには,一定期間で区切り,きちんと検証し,ビジネスの方向性が間違っていないかを見極め,軌道修正を

システム共通基盤を活用した新ブランド「imforce」ソリューションを拡充し,展開力を高める第一システム事業本部 デジタルエンタープライズ事業部�デジタルエンタープライズ企画営業部�課長代理 大久保 実さん

テレコム分野を中心としたシステム開発に注力アジャイル方式で変化する市場のニーズに対応第二システム事業本部 第二エンタープライズ事業部�第二開発部 グループマネージャー�有本 俊介さん

大久保実さん

有本俊介さん

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するのか,あるいは継続するのかの判断を迅速に行うことが重要であると考えています.

開発規模やシステム概要により,一概にはいえませんが,エンドユーザの新規ビジネスへの迅速なサービスインやトライアンドエラーを繰り返しながら,実際のビジネスにシフトさせていくという市場の変化が,アジャイル方式が求められることの要因であると感じています.◆開発するうえで,どのようなことを心掛けていますか.

私どもは,開発機能を短期間で検証し,小さな試行錯誤を繰り返しながら,成果を積み重ねてビジネスとして成立させていくというプロセスで開発を行っています.こうしたプロセスの中で,エンドユーザの真意がどこにあるのかということを常に念頭に置き,お客さまのビジネス実現のためのお手伝いをさせていただく姿勢で開発に取り組んでいます.

お客さまのニーズや要件があいまいである,あるいは追加のご要望が多すぎる場合は,これが開発スケジュールの遅延や品質の劣化につながることから,これらに対して一定の歯止めをかける必要があります.そのために,スクラムという手法により,ルールを策定し,お客さまと一体となり,開発を進めるように努めています.そうすることで,開発がスムーズに進行し,スケジュール遅延や品質劣化を予防する効果もあります.

◆特に力を入れていることはありますか.アジャイルで開発する場合,エンドユーザからは,新し

いビジネス,最新の技術を求められることが多いため,それらのニーズに素早く対応することが必要です.これに対応していくために,当社として,技術力の向上は必須ですが,そのために特に人財の育成には力を入れています.OJT,Off-JTの両方を採り入れていますが,特に3年目までの若い社員を対象に,プログラミングの経験などを通じて育成に努めています.

アジャイルのメリットは,従来のウォーターフォール型の開発に比べ,規模は小さいながらも,1年の中で多くのプロジェクトを集中的に経験できるという点にあります.プログラミングのみならず,プロジェクトの上流から下流までの全工程,すなわち,「小さいウォーターフォール」を何度も経験できますので,人財育成のためには向いている方式なのではないかと感じています.◆今後の展望をお聞かせください.

今後は,NTTデータ経由でのエンドユーザや新規顧客との接点も増やしつつ,これまでに培ったスキル ・ ノウハウを新規顧客に活用し,また,新規顧客との接点で培った新しい知識 ・ 知見をグループ内の開発にもフィードバックし,双方にとり,付加価値の高い技術 ・ サービスを提供できるようにしたいと考えています.

■社内活性化の奥義,「The�Projectミ ・ ラ ・ イ」NTTデータビジネスシステムズでは,2016年度に「The Projectミ ・ ラ ・ イ」

を発足させ,社内の情報発信と組織の活性化に取り組んでいます.「ミ ・ ラ ・ イ」のミは「見える化,見せる化」(知ってもらう),ラは「ランクアップ」(成長する),イは「イベント」(楽しくする)という意味を込め,名付けられました.その取り組みを見てみましょう.

まず,ミの「見える化,見せる化」では,社内イントラネットによる社員どうしのコミュニケーションを高めること,また,対外向けにはプレスリリースや,お客さまへのメルマガ配信により,情報発信を活発化させています.

ラの「ランクアップ」では,R&Dの施策の一環として,サービス企画などに取り組んでいます.その中から立ち上がったブランドが「imforce」でした.2017年度はプロジェクトマネージャの育成に向けた施策や支援,勉強会,また,社員の資格取得支援などに取り組みました.

イの「イベント」は,1~3年目の若手社員が中心となり,同社の内定者との意見交換会やさまざまな懇親会での司会やビンゴ大会などの企画 ・ 運営を行っています.また,毎年半期ごとに開催される社長杯のゴルフコンペや有志によるワイン会,さらに,サッカーのワールドカップ地区最終予選の観戦会など,盛りだくさんのイベントがあり,3階のラウンジを使って,みんなでワイワイ ・ ガヤガヤと盛り上がっています.

2018年度には,組織内に知識を集約し,さまざまなディスカッションができるような雰囲気を醸成したイベントを開催しようと計画中だそうです.部署を越えてのコミュニケーションの活性化を目標に,「The Projectミ ・ ラ ・ イ」は続きます.

NTTデータビジネスシステムズア・ラ・カルトア・ラ・カルト

写真 サムライブルーライトのもとサッカー観戦