D1J-HC0058-03

全身用 X 線 CT 診断装置

仕様書

医療機器認証番号

225ABBZX00127000

© Hitachi, Ltd. 2017. All rights reserved.

- 1 - D1J-HC0058

1.特長 大きな可能性をこの小さな CT の中へ

“Grande” Things Come In Small Packages. 国産初の頭部診断用 CT を誕生させて以来、40 年。

日立はつねに、その先の CT の姿を追い求め、提案し続けてきました。

「確かな診断能」、「高スループット」、「優れた操作性」、「被検者への

やさしさ」、「既存設備を有効活用する設置性」、「病院経営をサポート

する高い収益性」・・・。

これからの医療環境では、CT にも実にさまざまな機能が、高いレベル

で求められます。目指したのは、妥協せずそのすべてをクリアするこ

とができる 64ch CT。

限りなく大きな可能性を、考えうる限り小さなボディに凝縮しました。

今、CT の導入をご検討されているすべてのお客様のために

High Performance 0.625mm 高速撮影で、全身どこでも MPR 診断が可能

Dose Management 先進のノイズ低減技術と線量情報管理機能を標準装備

Simple Siting ガントリ、寝台、操作卓だけの 3 ユニットで CT 更新も容易

Easy Operation 直感的に操作可能なユーザーインターフェースと日本語表示

1

特長

- 2 - D1J-HC0058

2.構成

1. スキャナガントリ 1 式

2. 寝台(CT-WT-20) 1 式

3. 操作卓 1 式 本体、24 型液晶モニタ、キーボード、

マウス、インターフォンボックス

4. 標準機能 1 式 DICOM 3.0 出力

DICOM プリント

DICOM Dose SR

（構造化レポートを用いた線量情報送信）

Simple Dose Report

（ｾｶﾝﾀﾞﾘｷｬﾌﾟﾁｬを用いた線量情報送信)

Predict Scan（造影剤モニタリング）

Intelli IP（Advanced /RAPID）

（逐次近似応用再構成）

IntelliEC（自動管電流制御）

軌道同期スキャン

CEV-CPR（血管解析ソフトウェア）

CD/DVD 用 Viewer

Auto MPR

HiMAR（金属アーチファクト低減技術）

リモートサービス

Eco mode（待機電力低減モード：On-time

StandbyとOff-time modeの 2つの機能で

構成）

Fine Recon（最大 128 スライス）

プレビュースキャン

優先リコン

画像フリップ（画像の上下、左右反転）

セグメンテーション（3 次元領域抽出）

5. 標準付属品 1 式 頭受け 1（平置き）

頭・顎バンド

固定バンド

マット

補助バンド L・R

スピーカ（撮影室内用）

6. 取扱説明書 1 式

2

構成

標準構成

- 3 - D1J-HC0058

1. 寝台(CT-WT-21) ：ロング寝台

2. ブレスナビ表示器 ※1 ：ガントリ開口部に 3 個設置

3. スキャナ PAT 投光器 ※1 ：スキャン面の手前 PAT 位置を投光

4. 寝台フットスイッチ ：PRESET 釦と HOME 釦を寝台の

左右に 1 個ずつ設置

5. 寝台アクセサリ ：足受け天板 ※1

タッチスイッチ下 ※1

足受け天板用マット

腕受け HF

頭受け 2

腕受け FF

頭受け 3

スペーサ 1

スペーサ 2

三角マット

幼児用固定具

顎受け

点滴棒

足マット

6. guideShot ：穿刺支援システム

7. インジェクタ同期 ※1※2

8. システムトランス ※1※3

9. 背面操作パネル ※1

10. 線量管理 ：撮影時の線量を、あらかじめ設定

した線量のしきい値で判定し、注

意や警告を表示

11. ID リーダー ※4 ：バーコードリーダー又は磁気カー

ドリーダーから情報を取り込み、

被検者情報として登録させる機能

※1 工場出荷時オプション

※2 インジェクタ同期が使用可能な造影剤注入器は以下のとおりです。 ・株式会社

根本杏林堂

： オートエンハンス A800

： デュアルショット GX7

・日本メドラ

ッド株式会社

：メドラッド CT インジェクター STL/D

（Certegra Workstation 付き（CAN 接続にも対応））

：Salient インジェクション システム

（デュアルタイプ RCU 付属／シングルタイプ

RCU 付属）

※3 入力電源電圧が 380/400/415/440VAC の時に必要

※4 別途カードリーダー機器やバーコードリーダー機器の読み込み機

器のご購入が必要です。また、ご購入前に磁気カード／バーコード

の読み込み確認が必要です。

オプション

（撮影系）

2

構成

- 4 - D1J-HC0058

1. Hyper Q-Net R ※1 ：ネットワーク対応画像解析ソフト

2. fatPointer ：体脂肪解析ソフトウェア

3. riskPointer ：LAA 解析ソフトウェア

4. CT Colonoscopy ：大腸解析ソフトウェア

5. Dental Analysis ※2 ：歯顎部解析ソフトウェア

6. Lung Analysis ：肺野解析ソフトウェア

7. Perfusion 解析 ：脳血流解析

8. DICOM MWM ：Modality Worklist Management

9. DICOM MPPS ※3 ：Modality Performed Procedure Step

10. DICOM Q/R ：DICOM Query/Retrieve

※1 ソフトウェア単体での販売となります。Windows 7 もしくは 10

(64bit 版)のパソコンは別途ご用意願います。

※2 Hyper Q-Net R が必要となります。

※3 IHE/SWF を含みます。

外観図 ( 寝台 (CT-WT-20) 選択時 )

2

構成

オプション

（解析系 &

DICOM）

- 5 - D1J-HC0058

3.装置仕様

1. スキャン対象 ：全身

2. スキャン時間 ：0.75 / 1.0 / 1.5 / 2 秒

3. 最大計測スライス数 ：128 スライス / 1 スキャン

4. ガントリ開口径 ：750mmφ

5. 最大有効視野 ：500mmφ

6. ガントリ傾斜角 ：±30 度

7. 位置決め ：レーザ投光器

寝台(CT-WT-21) 寝台(CT-WT-20)

1. 天板材料 ： カーボンファイバ

2. 寝台の高さ ： 450～1,000mm

3. 寝台天板の幅 ：475mm ：400mm

4. 最大有効撮影範囲 ※1

(足受け天板使用時)

：1,550mm

(1,800mm)

：1,210mm

(1,500mm)

5. 最大耐荷重 ：227kg ：180kg

※1 最大有効撮影範囲は、ノーマルスキャン時の値です。ボリューム

スキャン時は撮影条件により撮影範囲が異なります。

1. X 線発生方式 ：連続 X 線

2. X 線管熱容量 ：5MHU

3. X 線最大出力 ：48kW(400mA@120kV) @75kVA

：42kW(350mA@120kV) @50kVA

4. 管電圧 ：80 / 100 / 120 / 140kV

5. 管電流 ：10～400mA

6. 検出器種類 ：固体検出器

7. 検出器 ch 数 ：888ch

スキャナ

ガントリ

X 線高電圧

装置/検出器

3

装置仕様

寝台

- 6 - D1J-HC0058

1. スキャノグラム

最大撮影長

計測スライス厚

：1,500mm (CT-WT-20、足受け天板使用時)

1,750mm (CT-WT-21、足受け天板使用時)

：0.625mm x 8

2. ノーマルスキャン

スキャン時間

再構成スライス厚

：0.75 / 1.0 / 1.5 / 2 秒

：0.625 / 1.25 / 2.5 / 3.75 / 5 / 7.5 / 10mm

3. ダイナミックスキャン

スキャン時間

再構成スライス厚

：0.75 / 1.0 / 1.5 / 2 秒

：0.625 / 1.25 / 2.5 / 3.75 / 5 / 7.5 / 10mm

4. ボリュームスキャン

スキャン時間

再構成スライス厚

撮影ビューレート

ボリュームピッチ

再構成方式

：0.75 / 1.0 / 1.5 秒

：0.625 / 1.25 / 2.5 / 3.75 / 5 / 7.5 / 10mm

：1,200view/秒

：0.578～1.578

：CORE 法（3D 再構成）

表示モニタ ：24 インチ液晶

画像再構成マトリクス数 ：512 x 512

画像再構成速度 ：最大 22 画像 / 秒

表示マトリクス ：1,920 x 1,200

外部記憶装置 ：DVD ドライブ

（CD-R、DVD-R）

4,000 画像以上（4.7GB DVD）

表示グレースケール ：256 階調

ウィンドウ幅調整 ：通常時 1～6,000

拡張時 1～32,767

ウィンドウレベル調整 ：通常時 -2,000～+4,000

拡張時 -32,768～+32,767

表示データ ：被検者名、生年月日、性別、被検者

番号、スライス厚、管電圧、管電流、

スライス位置、造影剤使用 他

3

３ 装置仕様

撮影系

画像表示

- 7 - D1J-HC0058

ウィンドウ処理 (a) ウィンドウレベル / 幅調整

(b) 濃淡反転

(c) リニア / ノンリニアウィンドウ

(d) ダブルウィンドウ

(e) レベルディテクション

画像表示処理 (a) マルチフレーム表示

(b) 拡大（リアルタイム、任意倍率）

(c) 画像回転

(d) 左右反転

(e) 画像位置補正

(f) コメント表示

(g) シネ表示

(h) サブトラクション/アディション

(i) シャープ / スムージング

(j) マルチスライス画像加算

画像解析処理 (a) 距離・角度計測

(b) CT 値のプロフィール

(c) 関心領域（ROI）の設定

形状： 楕円、任意

処理： 面積、平均値など

表示： 同一画像で 4 ヶ所

制御： サイズ、位置、回転

(d) ヒストグラム

(e) CT 値表示

(f) スケール表示

(g) 容積計算

三次元画像表示 (a) MPR

（SAG, COR, OBL, CURVE, SPINE）

(b) MIP, MinIP, RaySum 表示

(c) サーフェイスレンダリング

(d) ボリュームレンダリング（VT 法）

(e) 自動三次元作成機能（MARP）

(f) ムービー表示

(g) 遠近法

3

装置仕様

画像処理

- 8 - D1J-HC0058

4.設備仕様

各ユニットの熱流と環境条件を次の表に示します。

No. 装置名 熱流※1

温度(℃) 湿度(%) 気圧と標高 (W) (kcal/h)

1 スキャナ

ガントリ 3,740 3,206 20～28※3

(-5～33)※2 35～80

700~ 1,060hPa

3,000m 以下

2 寝台

3 システム

トランス※4 400 343

4 操作卓 350 300 10～28

(-5～33)※2

※1 熱流（空気中の放散熱量）の算出基準

・スキャン数 ： 150 スキャン/時間

・撮影条件 ： 120kV、200mA、1 秒×30 スキャン連続

※2 温度( )内は非使用時の条件です。各室とも結露しないこと。

※3 検査時スキャナ室の室温変動は“中心室温±2℃”の範囲で

あること。

※4 入力電源電圧が 380/400/415/440VAC の時に必要(オプション)

※5 腐食性ガスの濃度は 0.1PPM 以下、塩害は 0.02Mg/cm2以下であ

ること

下記電源は顧客側でご準備願います。

電源電圧 三相 200VAC 三相 380/400/415/440VAC※1

周波数 50 / 60Hz

電源設備容量 75kVA / 50kVA

接地 D 種接地

（100Ω以下）

C 種接地

（10Ω以下）

※1 380/400/415/440VAC の場合は、システムトランス(オプション)の

組合せが必要となります。

室内環境

条件

電源設備

4

設備仕様

- 9 - D1J-HC0058

5.外形寸法

装置の外形寸法および質量を次の表に示します。

ユニット名 幅(mm) 奥行(mm) 高さ(mm) 質量(kg)

スキャナガントリ 1,990 920 1,842.5 1,600

寝台

CT-WT-20

577

2,262

450～1,000

324

CT-WT-21 652 2,688 423

操作卓

本体 400 745 660 80

インターフォン

ボックス 470 85 52 1.2

モニタ 558.4 244.6 423.5～

553.5 7

キーボード 440 130 40 0.1

システムトランス※1 550 520 660 113

※1 入力電源電圧が 380/400/415/440VAC の時に必要(オプション)

5

外形寸法

外形寸法

および質量

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6.各ユニット寸法

スキャナガントリ / 寝台 (CT-WT-21)

475

652

足受け天板

1,800 2,688

1,910

30°

φ750

30°

450 1,000

単位 mm

1,842.5

1,990

920

- 11 - D1J-HC0058

6

ﾕﾆｯﾄ寸法

920

足受け天板

1,250/1,400/1,500 2,262

φ750

1,570 577

400

1,000

450

30° 30°

単位 mm

スキャナガントリ / 寝台 (CT-WT-20)

1,842.5

1,990

- 12 - D1J-HC0058

6

ﾕﾆｯﾄ寸法

キーボード

インターフォンボックス

マウス

モニタ

操作卓本体

745

400

244.6

85

660

423.5

-53.5

374

558.4

470

52

インターフォンボックス

操作卓

単位 mm

- 13 - D1J-HC0058

6

ﾕﾆｯﾄ寸法

システムトランス(オプション)

単位 mm

- 14 - D1J-HC0058

一般的名称：全身用 X 線 CT 診断装置

JMDN コード：37618010

クラス分類：クラスⅡ

医療機器認証番号：225ABBZX00127000

販売名：全身用 X 線 CT 診断装置 Supria

Supria Grande は、Supria の 64 列検出器搭載モデルの呼称です。

Supria Grande Premium は、Supria の 64 列検出器、かつ 5MHU の X

線管装置を搭載したモデルの呼称です。

仕様および外観は予告なく変更されることがあります。

装置の正しい使用のため、必ず「取扱説明書」「添付文書」をお読み

ください。

本機器は、特定保守管理医療機器に該当する医療機器です。

本医療機器の販売・貸与には販売業・貸与業の許可が必要です。

Supria、Supria Grande、Intelli IP、IntelliEC、guideShot、CEV、Hyper

Q-Net、fatPointer、riskPointer、HiMAR 及び MARP は株式会社日立製

作所の登録商標です。

DUAL SHOT は株式会社根本杏林堂の登録商標です。

メドラッド、SALIENT、CERTEGRA はバイエル・ヘルスケア・エルエ

ルシー社の登録商標です。

Windows は米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における

登録商標または商標です。

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