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大和証券株式会社 - 売 出 取 扱 人 - 大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社 - 売 出 人 - ASIAN DEVELOPMENT BANK アジア開発銀行 2013 年 4 月 18 日満期南アフリカ・ランド建債券 (ウォーター・ボンド) 販 売 説 明 書 2010 年 4 月 ©ADB Photo Library

アジア開発銀行アジアの水問題とは 水は地球の生命の源であるとの認識はますます高まっている。 とりわけアジアの開発途上国にとって、水資源を合理的に開発し、効率的な

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大和証券株式会社- 売 出 取 扱 人 -

大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社- 売 出 人 -

ASIAN DEVELOPMENT BANK

アジア開発銀行

2013年 4月 18日満期南アフリカ・ランド建債券(ウォーター・ボンド)

販 売 説 明 書

2010年 4月

©ADB Photo Library

手数料など諸費用について

■本債券をお買付けいただく場合は、購入対価のみをお支払

いいただきます。

■本債券は外貨建債券ですので、外国証券取引口座設定申込

書を取りかわし、口座管理料(通常、年間3,150 円(税

込))を別途お支払いいただきます。

ご投資にあたってのリスク等

■本債券を円換算した価値は、利金・償還金として支払われ

る外貨の円に対する為替水準により上下しますので、これ

により投資元本を割込むことがあります。

■本債券の価格は金利変動等により上下しますので、償還前

に売却する場合には、投資元本を割込むことがあります。

■本債券の発行者および利金・償還金として支払われる外貨

発行国の経営・国情・財務状況の変化およびそれらに関す

る外部評価の変化等により、投資元本を割込むことがあり

ます。

販売説明書等について

本販売説明書に記載された内容については、訂正されるこ

とがあります。

本債券のお申込みにあたっては本販売説明書および契約締

結前交付書面をご覧のうえ、それらの内容を十分に読み、

ご投資の 終決定は投資家ご自身の判断でなさるようお願

いいたします。

売出人について

商号等: 大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第109号

加入協会: 日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会

売出取扱人について

商号等: 大和証券株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号

加入協会: 日本証券業協会、社団法人日本証券投資顧問業協会、

社団法人金融先物取引業協会

アジアの水問題とは

 水は地球の生命の源であるとの認識はますます高まっている。 とりわけアジアの開発途上国にとって、水資源を合理的に開発し、効率的な管理を行わなければ、社会的・経済的発展を今後遂げていく上で、深刻な影響を受けたり、リスクにさらされる危険性がある。

•1950年から1995年までに、1人当たりの水資源量は、南アジア・中央アジアで約70%、北アジアで約60%、東南アジアでは55%それぞれ減少。

•アジアにおいて、未だに安全な飲み水を得ることができない人口は、都市部では約1億人、地方の農村地域では約7億5,000万人。

•アジアにおいて、公衆衛生関連設備を必要とする人口は、都市部では約3億人、地方の農村地域では約17億5,000万人。

•水を媒介した病気によって死亡する子どもの人数(年間)は、HIV/AIDSが原因で死亡する子どもの人数の5倍。

ASIAN DEVELOPMENT BANKASIA

ⒸADB Photo Library 

●アジアにおいて、水と貧困・環境問題は複雑に絡み合っている。「水」は、アジアの発展に極めて重要な要因だが、その管理には苦難が伴ってきた。

●アジアの人口は現在、世界人口の60%強を占め、人口増加でも世界の約3分の2を占めている。アジア

水と食糧の関係はますます重要性が高まっており、近年は、社会・環境問題、技術進歩、グローバリゼーション、管理手法などにより、その相互関係がさらに複雑化。アジアの多くの国では、水の総利用の約9割を農業用水が占めている。

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ⒸADB Photo Library 

の人口は今後10年間でさらに約5億人増加するとみられ、その増加の大半が都市部で生じると見込まれる。 アジアは今後、大規模な都市化が進むにつれ、これまでにはなかった新たな水の問題を経験することになる。水の問題はアジアだけでなく全ての国がいずれ直面することになるだろう。

水と食糧

アジアの開発途上国では、生活や、工業・農業活動に伴う水質汚染が拡大。これまでの考え方や方針を大きく転換しなければ、今後さらに被害が深刻化する可能性がある。

水と環境

水とエネルギーアジアでは、エネルギー需要の飛躍的な増大が続くとみられるため、エネルギー分野での水需要も急拡大の傾向。多くの国で重要な電力源とされている水力発電をはじめ、原子力発電、火力発電も大量の水や冷却水を必要とする。

アジア開発銀行(ADB)の役割

国際機関として1966年に設立された。現在の加盟国数は67で、うち48ヶ国は

アジア・太平洋地域の域内国。ADBはアジア・太平洋地域における貧困削減を

目指し、全ての人々に恩恵がいきわたる経済成長、環境に調和した持続可能な成長、

および地域統合の促進を通じて、途上加盟国の大幅な貧困の削減と人々の生活の

向上を支援している。

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ⒸADB Photo Library 

ウォーター・ボンドとは

•ADBは、域内各国が水資源の管理・開発において統合的かつ分野横断的なアプローチを策定・実行する必要があるとの認識に基づき、2001年、統合的な資源管理に向けたビジョンを「Water for All」(すべての人々に水を)として政策にとりまとめた。

•また、水問題に対処するための資金需要が国際的に高まっていることを受け、2006年から2010年の5年間における水への年間投資額をそれまでの倍額に引き上げることをコミットした「ウォーター・ファイナンシング(水融資)・プログラム」を策定。

•本債券によって調達された資金は、アジア・太平洋地域の開発途上国におけるさまざまな水関連プロジェクトに振り向けられる予定である。ウォーター・ボンドは日本の投資家の皆様に投資を通じて「Water for All」を支援する機会を提供する。

ADBのウォーター・ボンドはアジア・太平洋地域の水危機を認識・改善していくための新たな取り組みである。

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ⒸADB Photo Library 

ADBでは、上記プログラムが終了した2011年以降2020年までの期間について、同様の資金調達プログラムを策定中であり、それを支えるのがウォーター・ボンドとなる。後継プログラムの内容は次の通り。

ADBの水関連プロジェクトへの累積融資総額は2009年末までで、250億米ドル(約2兆2,500億円相当)。2010~2012年の新規融資総額は、87億米ドル(約7,800億円)程度と見込まれる。

・都市部の上下水道事業の更なる効率化・灌漑を利用した農業の生産性向上・法制度の整備、排水管理の普及(再利用を含む)、浄化プロジェクトへの投資拡大を通じた水質向上・気候変動への適応(特に洪水対策)や、水資源開発・貯水への投資拡大・水ガバナンスの改善

ウォーター・ファイナンシング(水融資)・プログラム(2006-2010年)

2011年以降の予定

•「Water for All」政策に基づいて実行されるADBの水関連業務のうち、2006年からの5年間分を支えるプログラム。

•2006年から2010年までの5年間で、水関連プロジェクトに200億米ドル(約1兆8,000億円相当)を投入。

•都市や農村部、河川流域における水関連の投資、改革、人材育成をめざす。

•プログラムの対象国はADBの全加盟国だが、うち中国、インド、インドネシア、パキスタン、フィリピン、ベトナムの6ヶ国を優先とする。これら6ヶ国は、総人口が域内人口の75%を占めるほか、ADBの水プロジェクトのほぼ8割がこれらの国々で実施されている。

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 チタラム川流域は西ジャワ州に位置し、流域面積は約1万3,000平方キロに及ぶ。同流域は2,800万の人口を支え、インドネシアのGDPの20%を産出し、首都ジャカルタに送られる地上水の80%を供給している。過去20年間、急速な都市化と産業の発達に伴って未処

理のままチタラム川に排出される家庭下水・固形廃棄物・産業廃水の量が増加している。同流域では、水資源の管理改善と大規模なインフラ投資が急務となっている。 ADBの支援は効果的な総合水資源管理を追求する同国の努力を支えるもので、貧困層向けの安全な上下水道施設も含まれる。また、本事業により2万5,000ヘクタールの新規水田開発が可能となり、農家2万5,000世帯が恩恵を受けることになる。本プログラムによってジャカルタ市で新たに水の供給を受ける世帯が20万世帯増え、最終的には同市の給水量が年率2.5%増加するほか、バンドン市の重大な水不足も解消される見通しである。

プロジェクト期間:2008~2014年融資総額:5億米ドル(マルチトランシェ・パッケージ)

プロジェクト具体例①

 マディヤプラデッシュはインドで3番目に貧しい州である。貧困層は都市部に多く、州人口の38%が貧困線以下の暮らしを余儀なくされている(2000年、インド全体平均では24%)。そのほか、42.3%の家庭が屋内水供給がなく、15.1%が水道水を使えず、40%以上の家庭が一日おきにしか水が供給されない。また18.8%の家庭が専用トイレを持たず、8軒に1軒が外で排泄をする。32%が洪水問題を抱え、40%が下水設備がないと報告している。結果として、子どもたちの水を媒介にした伝染や細菌感染の可能性が高くなっている。 人々だけなく、都市そのものも、インフラの不整備などが原因で地域における経済活動の中心地としての役割を果たすことができない。同州がビジネス機能を向上し、今後経済成長をしていくためには、水供給、衛生設備、下水管理といった基本的都市機能を改善することが急務である。 同州における水の供給事情が改善すれば、水道の利用者すべてがそのメリットを得られるほか、新たに100万人が2010年までに水道水を利用できるようになる。下水についても、各家庭に衛生設備が整うことにより、住民に対する直接的効果が期待される。

プロジェクト期間:2003~2011年融資総額:2.7億米ドル

プロジェクト具具体体例例①①①

インドマディヤプラデッシュの上水道および環境改善への投資

プロジェクト具体例②プロジェクト具具体体例例②②②

インドネシアチタラム川総合水資源管理投資プログラム

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※写真はイメージです。

ⒸADB Photo Library 

※写真はイメージです。ⒸADB Photo Library 

 本プログラムでは、中国で3番目に大きい河川流域である松花江流域の水質汚染を軽減し、きれいな水の供給に改善することで、流域に位置する北東部の黒竜江省・吉林省における都市住民約940万人の健康と生活の質的向上を目指す。 松花江とその支流には、未処理の排水が直接排出されているため、化学物質、重金属その他の汚染物質による汚染が深刻化している。事業では、水の供給拡大や改善、廃水処理・廃棄物管理のためのインフラ整備と研修を実施する。さらに、水の再利用とコスト削減により、潜在的な水不足にも対応する。本事業はまた、松花江流域の環境改善を目的とした総合的な水資源・流域管理イニシアティブの主要部分をなすものでもある。

プロジェクト期間:2008~2015年融資総額:2億米ドル

 本プログラムでは、同国の二級都市、およびナヒィチェヴァン自治共和国の住民約50万人を対象に、安全かつ安価な水道水を確実に届け、排水についても処理設備の充実を目指すほか、上下水道のメンテナンス面での能力向上も行う。下水道の設備が改善し、サービス網が広がることで、生活環境が向上し、健康状態の向上など期待される。

プログラムの主な内容は次の通り。約3万4,200戸に対し、24時間の上水供給サービスを新規提供、または改修処理済み上水の供給量65%増排水および下水処理機能の修復各都市の排水の下水処理率100%の達成この他、低所得者層向けの上下水道サービスについても政策の策定・実施を支援予定。上下水道設備が質、カバー範囲、信頼度の面において向上すれば、自宅が水道供給網につながっていないため外部から水を調達する役割を持つ女性にとって、特に大きな効果が得られる。

(1)(2)(3)(4)

プロジェクト期間:2009~2017年融資総額:6億米ドル(マルチトランシェ・パッケージ)

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※写真はイメージです。

ⒸADB Photo Library 

※写真はイメージです。 

ⒸADB Photo Library 

プロジェクト具体例③プロジェクト具具体体例例③③③

アゼルバイジャン上下水道投資プログラム

プロジェクト具体例④プロジェクト具具体体例例④④④

中国松花江流域水質汚染防止・管理プログラム

ADBは、「ウォーター・ボンド」が償還されるまで、様々な水関連プロジェクトへ資金供給する業務に対し、直接的に、もしくは加盟国政府・地方政府・金融機関を通じて間接的に、本債券発行代わり金と同額を充当および使用すべく最大限の努力をする。当該目的に全額充当できない場合は、残額をADB協定に則った業務に充当する。本債券の元利金は、ADBの信用力のみに基づいて支払われるものであり、水関連プロジェクトへの投融資の結果に直接の影響を受けるものではない。

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投資家

水関連事業(投融資案件)

加盟国政府

地方政府

金融機関

ウォーター・ファイナンシング・プログラム

ウォーター・ボンドへの投資

利息支払い・償還

プロジェクト管理

ウォーター・ボンドの仕組み

目 次

売 出 要 項 ························································ 1

本 債 券 の 要 項 ·························································· 2

課 税 上 の 取 扱 い ························································ 9

為 替 管 理 ······················································· 10

上 場 ·························································· 10

そ の 他 ·························································· 10

要 約 情 報 ·························································· 11

この販売説明書は、本債券の販売に関するすべての情報を記載したものではなく、日本国

の投資家の便宜のために、当該投資家の投資判断に必要と思われる範囲で、関連情報を翻訳

または記載したものです。

この販売説明書に記載されている本債券の売出しは、大和証券キャピタル・マーケッツ株

式会社を売出人とし、大和証券株式会社を売出取扱人として行われます。アジア開発銀行は

本債券の売出しに関与しておらず、またこれを援助しておりません。

この販売説明書は、売出人である大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社により、同社

が信頼できると考える情報に基づき、日本国の投資家の便宜のために作成されたものです。

2008年12月31日に終了した年度に関するアジア開発銀行の英文説明書(以下「説明書」と

いう。)は、2009年4月13日に公表され、アジア開発銀行のインターネットウェブサイトのペ

ージ(http: //www.adb.org/ Documents/ Reports/ Financial_Information_Statement/2009

/default.asp)より入手可能です。かかる説明書は、ご希望であれば、アジア開発銀行の駐

日代表事務所(〒100-6008 東京都千代田区霞ヶ関三丁目2番5号霞ヶ関ビル8階)において、

閲覧することができます。

説明書には、アジア開発銀行およびその財政状態についての説明が記載されております。

2009年12月31日に終了した年度に関するアジア開発銀行の英文説明書は、2010年4月下旬頃

に公表される予定です。

いかなる者も、本書に記載されていない情報を提供し、または本書に記載されていない表

明を行う権限を与えられておりません。本書に記載されていない情報または表明は、アジア

開発銀行により承認されているものとしてこれを信頼してはなりません。

本債券の売付けの申込みもしくは買付けの申込みの勧誘が承認されていない法域において、

またはかかる申込みもしくは勧誘が違法となる者に対して、本書をもって、本債券の売付け

の申込みまたは買付けの申込みの勧誘を行うものではありません。

本債券は、合衆国1933年証券法(その後の改正を含み、以下「証券法」という。)に基づき

登録されておりません。合衆国もしくはその領土において、または合衆国人に対して、直接

であると間接であるとを問わず、本債券の売付けの申込みもしくは買付けの申込みの勧誘、

販売または交付をすることはできません。この段落中の用語は、証券法に基づくレギュレー

ションSに定義された意味を有します。

本書において、「南アフリカ・ランド」および「南ア・ランド」とは、南アフリカ共和国の

法定通貨である南アフリカ・ランドを意味します。

- 1 -

ア ジ ア 開 発 銀 行

2013年4月18日満期南アフリカ・ランド建債券

(ウォーター・ボンド)

売 出 要 項

売 出 人

商 号 住 所

大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号

売出取扱人

商 号 住 所

大和証券株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号

(注) 売出人は、本債券の売出しを売出取扱人に委託しています。

売 出 債 券 の 名 称

アジア開発銀行2013年4月18日満期南アフリカ・ランド建債券

(ウォーター・ボンド)

(以下「本債券」という。)(注1)

記名・無記名の別 無 記 名 式 券 面 総 額 2,093百万南ア・ランド

各 債 券 の 金 額 10,000南ア・ランド 売 出 価 格 額面金額の100%

売 出 価 格 の 総 額 2,093百万南ア・ランド 利 率 年7.18%

償 還 期 限 2013年4月18日

(ロンドン時間) 利 払 日 毎年4月18日および10月18日

受 渡 期 日 2010年4月16日

(日本時間)(注2) 売 出 期 間

2010年4月1日から

2010年4月14日まで

(日本時間)

申 込 取 扱 場 所 売出取扱人の本店および日本国内の各支店(注3)

(注1) 本債券は、アジア開発銀行のグローバル・ミディアム・ターム・ノート・プログラムに基づき発行され

ます。このプログラムは、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インクからAaa、スタンダー

ド・アンド・プアーズからAAAおよびフィッチ・レーティングスからAAAの格付を取得しています。 (注2) 本債券は、アジア開発銀行により2010年4月15日(ロンドン時間)に発行され、大和証券キャピタル・

マーケッツシンガポールリミテッドによって買取られます。 (注3) 本債券の申込みおよび払込みは、すべて本債券の各購入者が売出取扱人に開設する外国証券取引口座

に適用される外国証券取引口座約款に従ってなされます。かかる外国証券取引口座を開設していない購

入者は、これを開設する必要があります。かかる外国証券取引口座を通じて本債券を取得する投資家は、

約款の規定に従い本債券の券面の交付を受けず、また購入に係る本債券上の権利については売出人およ

び売出取扱人を通してのみ享受できます。

- 2 -

本 債 券 の 要 項

以下は、アジア開発銀行(以下「アジア開銀」という。)グローバル・ミディアム・ター

ム・ノート・プログラムに基づきアジア開銀が発行する債券の要項からの本債券に関する規

定の抜粋の訳文である。

本要約は本債券の要項の全文を記載していない。本債券の要項の全文は、条件決定書によ

る修正および追補を含む、アジア開銀のグローバル・ミディアム・ターム・ノート・プログ

ラムに関して発行されたアジア開銀の 2005 年7月 20 日付の英文目論見書(以下「目論見

書」という。)を参照のこと。目論見書はインターネットウェブサイト(http://www.adb.org

/Documents/Reports/Global_Medium-Term_Note/gmtn.pdf)にて入手可能である。本要約にお

いて使用されているが定義されていない用語は、目論見書に定義されたものと同じ意味を有

するものとする。

本債券は、アジア開銀、グローバル代理人であるシティバンク・エヌ・エイ(以下「グロ

ーバル代理人」という。)および支払代理人兼名義書換代理人である BGL BNP パリバ(以下

「支払代理人」という。)の間の2004年5月17日付のグローバル代理契約(随時行われる修正

または追補を含み、以下「グローバル代理契約」という。)に基づき発行される。

本債券は、いかなる政府の債務でもない。

1.様式、券種および所有権

本債券は、2010年4月15日(以下「発行日」という。)に、利札を付さない無記名式の大

券の形式(以下「大券」という。)で発行され、大券の要項に定められる限定された事情の

下でのみ、本債券の 終券面と交換される。

本債券の 終券面は利札(以下「利札」という。)付無記名式で、その券種は10,000南

ア・ランドである。

本債券に対する権原は、交付により移転する。

本債券または利札の所持人は、支払の受領その他のすべての点で、(当該本債券または利

札の支払期日が到来しているか否かを問わず、また、当該本債券に対する所有、信託もし

くは持分の通知、券面上の記載または当該本債券もしくは利札の以前の紛失もしくは盗失

の通知にかかわらず)当該本債券または(場合により)利札の絶対的な所有者とみなされ、

またそのように取扱われることができる。かかる所持人に対してなされた本債券または利

札に関する一切の支払は、支払われた金額の範囲で、当該本債券または利札に関するアジ

ア開銀の債務の有効な弁済とみなされる。

2.地 位

本債券は、アジア開銀の直接かつ無担保の債務であり、本債券相互の間で優先または劣

後することなく、アジア開銀の他の一切の無担保かつ非劣後の債務と同順位である。

- 3 -

3.担保設定制限

本債券に未償還額があり、かつ、その支払が行われていないか、またはその支払の提供

が適正に行われていない期間中、アジア開銀は、アジア開銀が従前または今後借入れのた

めに発行し、引受けまたは保証した債券、ボンドその他の債務証書の担保として、自己の

財産上に抵当権、質権またはその他の先取特権もしくは担保権(アジア開銀が購入した財

産の購入代金の全部または一部の担保として当該財産上に設定される抵当権および質権ま

たは先取特権を除く。)を設定せず、またその設定を認めないものとする。ただし、本債券

が、かかるその他の債券、ボンドまたは債務証書と同一の順位および比率をもって、かか

る抵当権、質権またはその他の先取特権もしくは担保権により担保される場合は、この限

りでない。

4.利 息

各本債券には、その未償還の額面金額に対して、年7.18%の利率により2010年4月15日

(当日を含む。)から満期日(下記第5項(a)に定義する。)または第5項もしくは第8項

に基づき満期日に先立って償還もしくは買入消却されるまで(当日を含まない。)利息が付

され、利息は毎年4月18日および10月18日(以下それぞれを「利払日」という。)の2回支

払われ、各利払日に各本債券につき359.00南ア・ランドが支払われる。ただし、初回の利

払いは、2010年10月18日に2010年4月15日(当日を含む。)から2010年10月18日(当日を含

まない。)までの期間に対して行われ、額面10,000南ア・ランドにつき364.99南ア・ランド

が支払われる。

各利払日から翌利払日までの期間(初回の利息期間の場合は、本債券の発行日から初回

の利払日までの期間)と異なる期間に関する利息は、計算期間の日数を360で除したものに

基づくものとする。かかる日数は1か月を30日間とする12か月からなる360日を1年として

計算されるものとする(ただし、(a)計算期間の 終日が月の31日であるが、計算期間の

初日が月の30日または31日以外の日である場合、当該 終日を含む月は30日間の月に短縮

されたとはみなさないものとし、また、(b)計算期間の 終日が2月の 終日である場合、

2月は30日間の月に延長されたとはみなさないものとする。「計算期間」とは、ある期間に

おける本債券の利息の金額の計算に関し、当該期間の初日(当日を含む。)から当該期間の

終日(当日を含まない。)までの期間をいう。)。

各本債券には、償還期日以降利息を付さない。ただし、正当に呈示がなされたにもかか

わらず元金の支払が不当に留保または拒絶された場合(ただし、下記第6項(e)の適用を

受ける。)は、この限りでない。この場合、本第4項に定める利率および方法により、

(ⅰ)当該本債券もしくはその利息に係る支払が実際になされた日および(ⅱ)選任され

た支払代理人が当該本債券もしくはその利息に係る当該支払を受領してから14暦日目の日

のうちいずれか早く到来する日(当日を含まない。)まで利息が付されるものとする。

- 4 -

5.償還、買入れおよび消却

(a) 終償還

各本債券は、期限前に本第5項に定めるとおり償還または買入消却されない限り、

2013年4月18日(以下「満期日」という。)に、その額面金額で全額が償還される。

(b)買入れ

アジア開銀は、公開市場その他において、随時いかなる価格ででも本債券を買入れ

その他の方法で取得することができる。ただし、当該本債券に関する期限未到来の利

札全部とともに買入れまたは取得される場合に限る。

(c)消却

アジア開銀は、買入れまたは取得した本債券を保有し、取引することができる。か

かる本債券は、消却のためであると否とを問わず、アジア開銀の裁量により、これを提

出することができる。消却のために提出された本債券を再発行または転売してはならず、

アジア開銀は当該本債券に係る債務を免れる。

6.支 払

(a)(ⅰ)本債券の 終券面の元金および利息の支払は、下記の規定に従い、当該本債券

および(場合により)利札の呈示および引渡しと引換えに、米国外の支払代理人

の所定の事務所において、ヨハネスブルグの銀行を支払場所とする南ア・ランド

建ての小切手または(当該所持人の選択により)支払受領者がヨハネスブルグの

銀行に有する南ア・ランド口座への振込みにより行われるものとする。

(ⅱ)大券により表章される本債券の元金および利息の支払は、下記の規定に従い、

当該大券の呈示または(場合により)引渡しと引換えに、米国外の支払代理人の

所定の事務所において、ヨハネスブルグの銀行を支払場所とする南ア・ランド建

ての小切手または(当該所持人の選択により)支払受領者がヨハネスブルグの銀

行に有する南ア・ランド口座への振込みにより行われるものとする。当該大券の

呈示または引渡しと引換えに行われた支払に関する記録は、当該支払代理人によ

り、元金の支払と利息の支払とを区別して、当該大券上に行われるものとし、か

かる記録は、当該支払が行われたことの一応の証拠となるものとする。

(b)法令に従った支払

すべての支払は、適用のある法令に従って行われる。かかる支払に関して、所持人

に対し手数料または費用は請求されない。

(c)代理人の選任

アジア開銀により当初選任されるグローバル代理人および支払代理人ならびにそれ

ぞれの所定の事務所は、以下のとおりである。アジア開銀は、グローバル代理人およ

びその他の支払代理人の選任を随時変更または終了し、それに代わるグローバル代理

人および/またはそれ以外のもしくはその他の支払代理人を選任する権利を有する。た

だし、アジア開銀は以下の代理人を常置するものとする。

- 5 -

(ⅰ)グローバル代理人

(ⅱ)ヨーロッパの都市に所定の事務所を有する支払代理人

(ⅲ)欧州連合経済相蔵相理事会(ECOFIN)の2000年11月26日および27日の会

合における決定を実施するための貯蓄に対する課税に関する欧州連合の指令または

その指令を実施もしくは遵守するための法律もしくはその指令に適合させるために

制定された法律に従って税金の源泉徴収または控除を行う義務を負わない欧州連合

の加盟国に所定の事務所を有する支払代理人

グローバル代理人: シティバンク・エヌ・エイ

アイルランド

ダブリン1

1ノースウォール クエイ

支払代理人: BGL BNP パリバ

L-2951 ルクセンブルク

J.F. ケネディ・アベニュー50番地

かかる変更または所定の事務所の変更は、第12項に従って、本債券の所持人に対し

て速やかに通知されるものとする。

(d)支払期日未到来の利札

終券面の様式にて発行された本債券は、それに付された支払期日未到来のすべて

の利札(もしあれば)とともに支払のために引換えられなければならず、これがなさ

れない場合には、欠缺した支払期日未到来の各利札の額面金額と同等の金額(一部支

払の場合には、支払期日未到来の欠缺利札の額に、一部支払がなされた元金額が支払

われるべき総額に占める割合を乗じた額)が支払われるべき額面金額から控除される。

そのように控除された金額は、(第7項に基づき当該利札が無効になっていると否とを

問わず)かかる元金の支払のための関連日(第7項に定義する。)から10年の間、かか

る欠缺利札と引換えに上記の方法で支払われる。

本債券の償還期日が利払日でない場合には、直前の利払日または(場合により)発

行日以降発生した利息は、当該券面の呈示(および場合により引渡し)によってのみ

支払われるものとする。

(e)非営業日

本債券に関する元金または利息のいずれかの支払期日が営業日でない場合には、ア

ジア開銀は翌営業日までかかる元金または利息を支払う義務を負わず、また、かかる

遅滞に関して利息その他の金銭を支払う義務を負わない。「営業日」とは、(ⅰ)ロン

ドン、ニューヨークおよびヨハネスブルグにおいて商業銀行および外国為替市場が決

済を行い、かつ通常業務(外国為替および外貨預金の取扱いを含む。)を行っている日

(土曜日または日曜日を除く。)および(ⅱ)本債券が呈示された当該場所において銀

行が通常業務を行っている日の双方に該当する日をいう。

- 6 -

(f)指定通貨の入手不要

本債券の元金または利息が南ア・ランドで支払われ、支払われるべき時点で当該通

貨の発行国の政府によって南ア・ランドが使用されず、または当該国の公的機関もし

くは国際的な銀行業界において取引決済のために南ア・ランドが使用されない場合、

またアジア開銀が制御できないその他の状況が生じたことによって、アジア開銀が南

ア・ランドを入手することができないと予想される場合、アジア開銀はかかる支払に

関して、当該支払期日の、または市場為替相場が当該支払期日において入手できない

場合には実際に入手可能な直近の日現在の、市場為替相場(適用ある条件決定書に定

義される。)に基づき米ドル建てでかかる支払を行うことにより、本債券の所持人に対

する支払義務を果たすことができる。かかる状況において米ドル建てでアジア開銀に

より行われる支払は、有効な支払とみなされ、本社債に関する債務不履行とはならな

いものとする。

7.時 効

本債券および利札に係る支払に関する請求権は、適用ある関連日から(元金の場合は)

10年以内または(利息の場合は)5年以内に行使されなければ無効となる。本要項におい

て、本債券および利札に係る「関連日」とは、当該支払に関する 初の支払期日をいう。

本要項において、(ⅰ)「元金」は第5項(またはその修正もしくは追補)に従って支払

われるべき元金の性質を有する一切の金銭を含むものとみなされ、(ⅱ)「利息」は第4項

(またはその修正もしくは追補)に従って支払われるべき一切の金銭を含むものとみなさ

れる。

8.債務不履行事由

アジア開銀が、アジア開銀により発行され、引受けられもしくは保証されたボンド、債

券(本債券を含む。)もしくは類似の債務の元金もしくは利息の支払を怠るか、またはかか

るボンド、債券もしくは債務のための買入基金もしくは減債基金に関する約束の履行を怠

り、かつ、かかる懈怠が90日間継続した場合には、その後かかる懈怠の継続期間中いつで

も、本債券の所持人は、当該所持人の保有する本債券の全部の元金および(もしあれば)

経過利息が期限の利益を喪失し支払われるべきことを宣言する旨の書面による通知(かか

る通知には当該本債券の額面金額の総額を記載するものとする。)を、グローバル代理人の

所定の事務所において、アジア開銀に交付し、または第三者によりアジア開銀に交付させ

ることができる。かかる書面による通知の写しは、アジア開銀に対し、その本店に宛てて

郵送され、またはその本店において交付されるものとする。かかる通知がアジア開銀に対

しそのように交付された後30日目に、(それより前にかかる懈怠のすべてが治癒されない限

り)当該本債券の元金および経過利息は期限の利益を喪失し、支払われるものとする。ア

ジア開銀が償還期日に本債券の償還をすることができない場合には、利息の発生は停止せ

ず、本債券の実際の償還まで(ただし、償還に必要な資金がグローバル代理人に提供され

てから15日を超えない。)発生し続けるものとする。

- 7 -

9.修 正

アジア開銀およびグローバル代理人は、(ⅰ)本債券もしくは利札の所持人の利益に重要

な影響を与えるものではないとアジア開銀およびグローバル代理人が合理的に判断する場

合、(ⅱ)形式的、軽微もしくは技術的な性質を有する場合、または(ⅲ)明白な誤りの訂

正を目的とする場合には、本債券または利札の所持人の同意を得ることなく、本要項また

はグローバル代理契約の規定の修正に合意することができる。

10.本債券および利札の代り券の発行

本債券または利札が紛失、盗失、汚損、毀損または破損された場合には、適用ある法令

および関係する証券取引所および決済システムの規則に従い、請求者が当該代替に関して

要した手数料および費用を支払ったときに、証拠、担保および補償に関する条件(補償に

関する条件として、なかんずく、紛失、盗失または破損したと主張された本債券または利

札がその後に支払のためまたは(場合により)他の利札との交換のために呈示された場合

には、当該本債券、利札または他の利札に関してアジア開銀により支払われるべき金額を、

アジア開銀から請求があったときに支払うべき旨が定められることがある。)ならびにアジ

ア開銀が要求するその他の条件に従い、ルクセンブルクに所在する支払代理人またはアジ

ア開銀がかかる目的で随時選任し本債券の所持人に対して通知するその他の支払代理人の

所定の事務所において代り券を発行することができる。汚損または毀損された本債券また

は利札は、代り券が発行される前に提出されなければならない。

11.追加発行

アジア開銀は、本債券の所持人の同意を得ることなく、未償還の本債券の要項とすべて

の点で同じ要項を有する債券を随時追加的に成立させ発行することができ、そのように追

加発行された債券を未償還の本債券と統合して、単一のシリーズとすることができる。本

要項において、「本債券」には、文脈上別段に解される場合を除き、本項に従って発行され、

本債券と同一のシリーズの追加のトランシェを構成するその他の債券を含むものとする。

12.通 知

本債券の所持人に対する通知は、ロンドンにおいて一般に刊行されている日刊新聞紙

(フィナンシャル・タイムズが予定されている。)に公告された場合に、有効となる。かか

る公告が実務上不可能な場合には、かかる通知は、ヨーロッパにおいて一般に刊行されて

いるその他の主要な英語の日刊新聞紙に公告された場合に、有効となる。かかる通知は、

当該公告の日になされたものとみなされ、複数回または異なる日に公告された場合には、

上記のとおり公告が行われた 初の日になされたものとみなされる。

本債券の 終券面が発行されるまでは、大券の全体がユーロクリア・システムの運営者

としてのユーロクリア・バンク・エス・エイ/エヌ・ヴィー(以下「ユーロクリア」とい

う。)およびクリアストリーム・バンキング・ソシエテ・アノニム(以下「クリアストリー

ム・ルクセンブルク」という。)によって、所持人に代わって保有されている限り、当該通

知をユーロクリアおよびクリアストリーム・ルクセンブルクに対して(これらの者が本債

- 8 -

券の所持人に伝達するために)交付することにより、上記の新聞公告に代えることができ

る。かかる通知は、ユーロクリアおよびクリアストリーム・ルクセンブルクに対して交付

された日から3日後に、本債券の所持人に対して有効に行われたものとみなされる。

利札の所持人は、本項に従い本債券の所持人に対してなされたすべての通知の内容につ

いて、あらゆる目的のためにこれを了知したものとみなされる。

本債券の所持人が行う通知は、書面により、当該本債券とともにグローバル代理人に預

託する方法で行われるものとする。当該本債券が大券により表章されている限り、かかる

通知は、本債券の所持人からグローバル代理人に対して、ユーロクリアおよび/または(場

合により)クリアストリーム・ルクセンブルクを通じて、グローバル代理人ならびにユー

ロクリアおよび/またはクリアストリーム・ルクセンブルクが承認する方法により、これを

行うことができる。

13.準拠法および裁判管轄

(a)準拠法

本債券および利札は、英国法に準拠し、英国法に従い解釈される。

(b)裁判管轄

本債券もしくは利札から生じたかまたはこれらに関連する英国の裁判所における訴

訟または手続(以下「法的手続」と総称する。)に関して、アジア開銀は、英国の裁判

所の非専属的な裁判管轄に服することに取消不能の形で同意し、かつ、英国の裁判所

における法的手続について裁判籍を理由とする一切の異議の申立権および英国の裁判

所における法的手続が不便宜法廷であることを理由とする一切の異議の申立権を取消

不能の形で放棄する。アジア開銀は、さらに、英国の裁判所での法的手続における判

決が 終的なものであり、アジア開銀に対し拘束力を有することに取消不能の形で合

意する。ただし、アジア開発銀行を設立する協定(以下「協定」という。)第50条第2

項に基づき、アジア開銀の加盟国、その機関もしくは下部機関または加盟国、その機

関もしくは下部機関を直接もしくは間接に代理し、もしくはそれらの請求権を承継し

た団体もしくは個人は、アジア開銀に対し訴えを提起してはならない。また、協定第

50条第3項に基づき、アジア開銀の財産および資産は、アジア開銀に対する裁判の確

定前は、所在地および占有者のいかんを問わず、あらゆる形式の押収、差押えまたは

強制執行を免除される。

(c)訴状受領代理人

アジア開銀は、EC4Y 1HS ロンドン市フリート・ストリート65番地所在のフレッシュ

フィールズ・ブルックハウス・デリンジャーを、アジア開銀に代わって英国における

法的手続に関する訴状を受領する代理人として、取消不能の形で指名する。当該訴状

受領代理人が何らかの理由によりその職務を行うことができなくなった場合、または

ロンドンに住所を有しなくなった場合には、アジア開銀は、これに代わる訴状受領代

理人を指名することに取消不能の形で同意し、第12項に従って直ちに本債券の所持人

に対して当該指名を通知する。本項の規定は、法律上許されるいかなる方法によって

訴状を送達する権利をも妨げるものではない。

- 9 -

課税上の取扱い

総論

本債券およびその利息は、一般に課税を免れるものではない。

協定上の取扱い

協定第56条第3項に基づき、本債券またはその利息について、(ⅰ)アジア開銀が発行し

たことのみを理由として不利な差別を設ける租税または(ⅱ)本債券の発行、支払予定もし

くは支払実施の場所もしくは通貨もしくはアジア開銀が維持する事務所もしくは業務所の

位置を唯一の法律上の基準とする租税がアジア開銀加盟国によって課されることはない。

さらに、アジア開銀は、協定第56条第1項に基づき、本債券またはその利息に関してアジ

ア開銀加盟国の公租公課の源泉徴収を行う義務を免除されている。したがって、本債券の

元利金は、アジア開銀により、グローバル代理人に対し、かかる公租公課の源泉徴収を行

うことなく支払われる。

日本国の租税

日本国の居住者および内国法人が支払を受ける本債券の利息および本債券の償還により

支払を受ける金額がその買取価格を超える場合の差額は、日本国の租税に関する現行法令

の定めるところにより一般的に課税対象となる。なお、本債券の譲渡によって生じる所得

については、その譲渡人が法人である場合には益金となるが、個人である場合には、一定

の場合を除いて、日本国の租税は課されない。

南アフリカ共和国の租税

本債券は南アフリカ・ランド貨をもって表示される。南アフリカ共和国は、アジア開銀

加盟国ではないため、アジア開銀は南アフリカ共和国において、協定ならびに加盟国の規

則および法令によりアジア開銀に付与されている通常の権利、免責、特権および免除を享

受しない。かかる特権には、アジア開銀の債務証券の支払についての源泉徴収税の免除が

含まれている。

南アフリカ共和国の現行法上、投資家に対する本債券に係る支払には、源泉徴収税が課

されない。しかし、これらの法律が将来変更しないという保証はない。南アフリカ共和国

における法律が改正され、本債券に係る支払から源泉徴収税が控除される場合であっても、

アジア開銀は、本債券の所持人に対して補償する義務を負わない。

南アフリカ共和国の現行法上、本債券の元利金の支払はすべて、南アフリカ共和国政府、

その下部行政区画またはそれらのもしくはそれらの域内の課税権を有する当局により課せ

られ、徴収され、回収され、源泉徴収され、賦課される税金、賦課金、公租公課、控除、

源泉徴収その他の課税金(性質の如何を問わない。)が免除される。ただし、当該本債券の

実質的保有者が以下に該当する場合を除く。

- 10 -

(1)(ⅰ)南アフリカ共和国に通常居住している自然人または(ⅱ)該当する課税評価年

におよび課税評価実施前5年の各年に合計で少なくとも 91 日間実際に南アフリカ共和

国に滞在し、かつかかる5年の間に合計で少なくとも 915 日間実際に南アフリカ共和

国に滞在していた自然人。

(2)南アフリカ共和国において設立、創設もしくは組織されまたは南アフリカ共和国に

おいて実際の運営の拠点を有している自然人以外の者。

為 替 管 理

本債券は南アフリカ・ランド貨をもって表示される。南アフリカ共和国は、アジア開銀加

盟国ではないため、アジア開銀は南アフリカ共和国において、協定ならびに加盟国の規則お

よび法令によりアジア開銀に付与されている通常の権利、免責、特権および免除を享受しな

い。かかる特権には、為替管理に関する免責が含まれている。

現在有効な南アフリカ共和国の為替管理規制は、本債券に係る支払に対して制限を課して

いないが、これらの規制が将来においても変更されないと保証することはできない。為替管

理が課され、またはアジア開銀が制御できないその他の状況が生じたことによって、アジア

開銀が南アフリカ・ランドを入手することができないと予想される場合、アジア開銀はかか

る支払に関して、当該支払期日の、または市場為替相場が当該支払期日において入手できな

い場合には実際に入手可能な直近の日現在の、市場為替相場(適用ある条件決定書に定義さ

れる。)に基づき米ドル建てでかかる支払を行うことにより、本債券の所持人に対する支払義

務を果たすことができる。かかる状況において米ドル建てでアジア開銀により行われる支払

は、有効な支払とみなされ、本社債に関する債務不履行とはならないものとする。

上 場

本債券は、上場されない。

そ の 他

金融商品取引法(昭和23年法律第25号)に基づき、本債券の売出しについては届出を

することを要しない。

- 11 -

要 約 情 報

(別段の記載がない限り、2008年12月31日現在の情報である。)

アジア開発銀行(以下「アジア開銀」という。)は、1966年に設立された国際機関であり、67

の加盟国によって所有されている。アジア開銀の主要な目標は、包括的な経済成長、環境に調

和した持続可能な成長および地域統合により、アジアおよび太平洋の地域における貧困を減少

させることである。アジア開銀は、この目標を達成するため、開発途上にある加盟国に対して

融資、技術協力、無償援助、保証および出資など様々な形での財政援助を行っている。

アジア開銀は、経済開発のための資金を、国際資本市場から開発途上にある加盟国に移動

させる金融仲介機関として行為することを主たる目的として設立された。国際資本市場から

開発途上にある加盟国に融資のための資金を仲介するアジア開銀の能力は、アジア開銀の負

う開発任務の達成にとって重要な要素である。

アジア開銀の 大の株主は、日本、アメリカ合衆国(それぞれ総株式の15.6%を保有して

いる。)、中華人民共和国(6.4%)、インド(6.3%)およびオーストラリア(5.8%)の5か

国である。アジア開銀の加盟国のうち23か国で、アジア開銀の総応募済資本の64.5%および

総投票権数の58.5%を保有しており、これらは経済協力開発機構(OECD)の加盟国でも

ある。

資 本

資本のうち54,890百万米ドルがアジア開銀の加盟国によって応募済みである。かかる応

募済資本のうち3,861百万米ドルが払込資本であり、残額が請求払資本である。請求払資本

は債務の返済に必要な場合に利用することができ、そのため、アジア開銀の借入れおよび

保証の究極的な裏付けとなっている。貸付資金を調達するために払込請求を行うことはで

きない。アジア開銀の株主資本には、合計11,492百万米ドルの準備金が含まれている。

借入れ

アジア開銀の未返済借入れ(スワップ前)35,672百万米ドルは、20種の通貨から構成さ

れている。アジア開銀の新しい借入方針は、総未返済借入額の上限を非借入加盟国の請求

払資本、払込資本および準備金(剰余金を含む。)の合計額とする。アジア開銀の2008年12

月31日現在の未返済借入れ総額は、当該上限の80.9%相当額であった。

純利益

アジア開銀は、その設立以来毎年、利益を獲得し、一貫して、その利益性を確保してい

る。2008年度の純利益は、2007年度の765百万米ドルに対して1,126百万米ドルとなったが、

これは平均収益資産の年間収益率2.24%(2007年度は1.79%)に相当する。財務会計基準

書第133号/第159号に基づく調整前の2008年度の純利益は、2007年度の711百万米ドルに対

して700百万米ドルとなったが、これは平均収益資産の年間収益率1.39%(2007年度は

1.66%)に相当する。

- 12 -

貸付ポートフォリオ

アジア開銀の通常業務における貸付総額は、合計56,499百万米ドルとなった。アジア開銀

の通常業務における貸付けの93.4%はソブリンローンであり、公共部門(加盟国および(関

係加盟国の保証が付された)政府系機関またはその他の公共事業体)に対して行われ、6.6%

は非ソブリンローンであり、民間企業、金融機関および非ソブリンの特定の公共部門の事業

体に対して行われた。アジア開銀は、ソブリンローンにおいて、これまでに元本の損失を被

ったことはなく、また、債務の繰延べに関する約定は締結しない立場を維持している。アジ

ア開銀のソブリン向けの通常業務における貸付けに係る貸付金の返済は時々遅延することが

あるが、これらの遅延はアジア開銀の業務にとって重要ではない。2008年12月31日現在の利

息の支払われていない貸付総額は2百万米ドルであるが、これは通常資本財源の貸付残高総

額の0.006%に相当する。アジア開銀の新しい貸付方針は、融資実行額、承認された出資額お

よび保証契約に基づきアジア開銀が請求され得る 高額の合計額が、アジア開銀の毀損して

いない応募済資本、準備金および剰余金の合計額を超えてはならないとしている。2008年12

月31日現在の融資実行額、承認された出資額および保証契約に基づきアジア開銀が請求され

得る 高額の合計額は、かかる貸付上限の55.7%相当額であった。

リスク管理

アジア開銀は、各種の通貨建ての債務をそれらと同一の通貨建ての資産と対応させるこ

とにより、為替リスクの緩和に努めている。アジア開銀は、借入コストを削減し、投資収

益を得、かつバランスシート上のリスクを管理するため、その業務に関してデリバティブ

(通貨スワップおよび金利スワップを含む。)を利用している。既存の通貨スワップに基づ

き受領されるべき元本額および支払われるべき元本額の総額はそれぞれ21,762百万米ドル

および23,043百万米ドルである。既存の金利スワップの想定元本の総額は13,399百万米ド

ルである。スワップの信用リスクを抑えるために、アジア開銀は取引の相手方に対する信

用格付基準を設定している。さらに、アジア開銀は、2004年1月後のすべてのスワップ取

引について、担保補完を求めている。

上記の情報については、アジア開銀の2009年4月13日付の説明書に記載されている詳細情

報および財務諸表を併読されたい。

近の動向

2009年4月29日、アジア開銀の総務会は、アジア開銀の資本を200%増加させることを承

認する決議第336号を採択した。アジア開銀の各加盟国は、2010年12月31日まで追加の資本

のそれぞれの割当分につき応募できる。

2009年5月5日、アジア開銀の総務会は、2008年度の通常資本財源の純利益に関して、

下記の事項を承認した。

- 13 -

(a)2008年12月31日現在の未実現利益427.0百万米ドルの累積再評価調整勘定への繰入れ。

(b)2008年12月31日現在の貸倒準備金の調整298.1百万米ドルの貸倒準備金への繰入れ。

(c)261.4百万米ドルの通常準備金への繰入れ。

(d)120.0百万米ドルのアジア開発基金への繰入れ。

(e)23.0百万米ドルの技術援助特別基金への繰入れ。

- 14 -

2008年12月31日現在のアジア開銀加盟国の資本金への応募および議決権は以下のとおりで

ある。

(単位:千米ドル(数および比率を除く。))

応募済資本 議決権

株式の額面価額

加盟国 株式数 構成比 合計 請求払 払込済 議決数 構成比

域内

アフガニスタン 1,195 0.034 $ 18,496 $ 12,584 $ 5,913 14,427 0.325

アルメニア 10,557 0.298 163,402 151,918 11,485 23,789 0.537

オーストラリア 204,740 5.773 3,168,986 2,947,061 221,925 217,972 4.917

アゼルバイジャン 15,736 0.444 243,563 226,429 17,134 28,968 0.653

バングラデシュ 36,128 1.019 559,193 520,033 39,160 49,360 1.114

ブータン 220 0.006 3,405 3,049 356 13,452 0.303

ブルネイ 12,462 0.351 192,888 179,329 13,559 25,694 0.580

カンボジア 1,750 0.049 27,087 22,474 4,612 14,982 0.338

中国 228,000 6.429 3,529,007 3,281,806 247,201 241,232 5.442

クック諸島 94 0.003 1,455 1,362 93 13,326 0.301

フィジー諸島 2,406 0.068 37,240 34,625 2,616 15,638 0.353

グルジア 12,081 0.341 186,991 173,850 13,141 25,313 0.571

香港 19,270 0.543 298,263 277,368 20,895 32,502 0.733

インド 224,010 6.317 3,467,249 3,224,444 242,805 237,242 5.352

インドネシア 192,700 5.434 2,982,630 2,773,768 208,861 205,932 4.646

日本 552,210 15.571 8,547,162 7,948,593 598,569 565,442 12.756

カザフスタン 28,536 0.805 441,683 410,742 30,941 41,768 0.942

キリバス 142 0.004 2,198 2,043 155 13,374 0.302

韓国 178,246 5.026 2,758,909 2,565,727 193,182 191,478 4.320

キルギス 10,582 0.298 163,789 152,320 11,469 23,814 0.537

ラオス 492 0.014 7,615 6,795 820 13,724 0.310

マレーシア 96,350 2.717 1,491,315 1,386,869 104,446 109,582 2.472

モルディブ 142 0.004 2,198 2,043 155 13,374 0.302

マーシャル諸島 94 0.003 1,455 1,362 93 13,326 0.301

ミクロネシア連邦 142 0.004 2,198 2,043 155 13,374 0.302

モンゴル 532 0.015 8,234 7,662 573 13,764 0.310

ミャンマー 19,270 0.543 298,263 277,368 20,895 32,502 0.733

ナウル 142 0.004 2,198 2,043 155 13,374 0.302

ネパール 5,202 0.147 80,517 74,868 5,650 18,434 0.416

ニュージーランド 54,340 1.532 841,080 782,186 58,894 67,572 1.524

パキスタン 77,080 2.174 1,193,052 1,109,501 83,551 90,312 2.037

パラオ 114 0.003 1,765 1,641 124 13,346 0.301

パプアニューギニア 3,320 0.094 51,387 47,812 3,575 16,552 0.373

フィリピン 84,304 2.377 1,304,866 1,213,499 91,367 97,536 2.200

サモア 116 0.003 1,795 1,610 186 13,348 0.301

シンガポール 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

ソロモン諸島 236 0.007 3,653 3,405 248 13,468 0.304

スリランカ 20,520 0.579 317,611 295,369 22,242 33,752 0.761

台湾 38,540 1.087 596,526 554,766 41,760 51,772 1.168

タジキスタン 10,134 0.286 156,855 145,819 11,036 23,366 0.527

- 15 -

タイ 48,174 1.358 745,642 693,419 52,223 61,406 1.385

東ティモール 350 0.010 5,417 5,030 387 13,582 0.306

トンガ 142 0.004 2,198 2,043 155 13,374 0.302

トルクメニスタン 8,958 0.253 138,653 128,902 9,751 22,190 0.501

ツバル 50 0.001 774 712 62 13,282 0.300

ウズベキスタン 23,834 0.672 368,905 343,072 25,833 37,066 0.836

バヌアツ 236 0.007 3,653 3,405 248 13,468 0.304

ベトナム 12,076 0.341 186,914 165,476 21,437 25,308 0.571

域内小計 2,247,995 63.390 34,794,691 32,341,552 2,453,140 2,883,131 65.040

域外

オーストリア 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

ベルギー 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

カナダ 185,086 5.219 2,864,780 2,664,168 200,612 198,318 4.474

デンマーク 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

フィンランド 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

フランス 82,356 2.322 1,274,714 1,185,437 89,278 95,588 2.156

ドイツ 153,068 4.316 2,369,202 2,203,277 165,925 166,300 3.752

アイルランド 12,040 0.340 186,356 173,246 13,110 25,272 0.570

イタリア 63,950 1.803 989,824 920,498 69,326 77,182 1.741

ルクセンブルク 12,040 0.340 186,356 173,246 13,110 25,272 0.570

オランダ 36,294 1.023 561,762 522,432 39,330 49,526 1.117

ノルウェー 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

ポルトガル 12,040 0.340 186,356 173,246 13,110 25,272 0.570

スペイン 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

スウェーデン 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

スイス 20,650 0.582 319,623 297,226 22,397 33,882 0.764

トルコ 12,040 0.340 186,356 173,308 13,048 25,272 0.570

英国 72,262 2.038 1,118,478 1,040,159 78,319 85,494 1.929

米国 552,210 15.571 8,547,162 7,948,593 598,569 565,442 12.756

域外小計 1,298,316 36.610 20,095,465 18,687,995 1,407,470 1,549,724 34.960

合計 3,546,311 100.000 $ 54,890,156 $ 51,029,546 $ 3,860,610 4,432,855 100.000

注:端数処理されているため、合計は計数の総和と必ずしも一致しない。

- 16 -

2007年および2008年12月31日に終了した年度のアジア開銀の通常資本財源財務諸表(注記

を除く。)は以下のとおりである。

2007年および2008年12月31日現在の貸借対照表

(単位:千米ドル)

資産

2008年 2007年

銀行預金 $ 142,238 $ 108,821

投資

国債および政府保証債 $ 6,485,000 $ 2,343,130

定期預金 1,481,370 7,491,886

その他有価証券 7,446,149 15,412,519 3,461,927 13,296,943

買戻し契約の下で移転された証券 309,358 5,041,387

再販売契約の下で購入した証券 511,756 427,132

融資残高(未償却の融資開始事務費正味金額

(2007年-$42,130および2008年-$68,262)控

除後のFAS133による調整額(2007年-$538およ

び2008年-$451)を含む)

ソブリン 34,256,740 29,008,793

ノンソブリン 1,662,494 1,289,129

35,919,234 30,297,922

貸倒引当金の控除 9,174 35,910,060 15,043 30,282,879

出資 641,427 808,157

未収収益

投資 131,880 143,785

融資 299,184 431,064 320,514 464,299

加盟国からの未収金

譲渡不能・無利子要求払債務 144,514 174,805

スワップからの未収金

借入 23,831,087 17,968,867

その他 882,793 24,713,880 512,089 18,480,956

その他資産

不動産、什器備品具、設備 158,235 154,239

投資関連未収金 229,390 138,149

未償却の借入発行費用 2,781 58,869

雑資産 114,530 504,936 112,536 463,793

合計 $ 78,721,752 $ 69,549,172

- 17 -

負債、資本および準備金

2008年 2007年

借入

償却原価 $ 4,627,521 $ 28,615,661

公正価値 31,012,976 $ 35,640,497 2,954,704 $ 31,570,365

借入未払利息 385,949 388,935

スワップの未払金

借入 $ 24,867,815 $ 16,936,964

その他 1,198,781 26,066,596 583,320 17,520,284

証券買戻し契約における未払金 301,759 5,092,316

買掛金およびその他負債

投資関連未払金 275,066 230,114

未実行の技術協力約定 10,489 2,318

年金および退職後医療給付 635,300 368,284

雑費 136,626 1,057,481 121,686 722,402

負債合計 63,452,282 55,294,302

資本および準備金

株主資本

授権資本および応募済資本(2007年および2008年

-35,463,110,000SDR) 54,890,156 55,977,810

応募された請求払資本の控除 51,029,546 52,040,702

応募された払込済資本 3,860,610 3,937,108

期限到来前の応募の分割払 9,848 19,664

満期となった応募の分割払 3,850,762 3,917,444

アジア開発基金に移転された資本の控除 73,691 75,151

3,777,071 3,842,293

名目純維持価格 (564,383) (661,197)

通常準備金 9,532,487 9,245,332

特別準備金 209,723 202,847

貸倒引当金 195,062 182,100

剰余金 894,594 616,300

累積的再評価調整勘定 (23,336) (110,959)

FAS157/159の採用に伴う累積的影響額 227,500 -

割当後純利益 1,119,473 760,174

その他包括的利益累積額 (98,721) 15,269,470 177,980 14,254,870

合計 $ 78,721,752 $ 69,549,172

- 18 -

2007年および2008年12月31日に終了した年度の損益計算書

(単位:千米ドル)

2008年 2007年

収入

融資から

利息 $ 1,316,105 $ 1,385,036

約定手数料 59,668 55,206

その他 (17,792) $ 1,357,981 2,096 $1,442,338

投資から

利息 677,175 683,212

保証から 6,876 5,049

出資から 3,737 58,897

その他財源から-純額 18,685 18,835

収入合計 $ 2,064,454 $ 2,208,331

支出

借入および関連費用 1,208,391 1,389,778

管理費 141,047 127,327

加盟諸国への技術協力 8,357 (683)

損失引当金 (3,467) (579)

その他の支出 6,272 3,998

支出合計 1,360,600 1,519,841

実現純利益(損失)

融資から 525 3,980

投資から (24,837) (2,801)

出資から (3,884) 21,793

借入から 70 (106)

その他 30 39

実現純(損失)利益 (28,096) 22,905

未実現純利益 450,591 53,828

純利益 $ 1,126,349 $ 765,223

- 19 -

2007年および2008年12月31日に終了した年度のキャッシュフロー計算書

(単位:千米ドル)

2008年 2007年

営業活動によるキャッシュフロー

融資における受取利息およびその他受取手数料 $ 1,230,411 $ 1,202,933

投資受取利息 633,155 635,459

再販売契約の下で購入した証券の受取利息 5,634 17,080

利息およびその他財務費用の支払 (913,351) (1,236,490)

管理費の支払 (118,517) (95,784)

技術協力の支払実行 (136) (1,477)

その他-純額 49,153 13,452

営業活動により増加した純現金額 886,349 535,173

投資活動によるキャッシュフロー

投資資産の売却 7,979,848 8,205,482

投資資産の満期到来 152,126,260 176,587,583

投資資産の購入 (162,198,163) (184,797,477)

先物契約の純受取(支払)額 1,082 (372)

再販売契約の下で購入した証券の純(支払)受取額 (61,122) 1,990

融資元本の回収 1,919,052 1,454,419

融資の実行 (6,340,161) (5,074,927)

通貨および金利スワップ純額 2,097 (8,329)

不動産、什器備品具、設備の取得 (20,302) (9,569)

出資の購入 (125,697) (115,603)

出資の売却 53,550 112,107

投資活動により減少した純現金額 (6,663,556) (3,644,696)

財務活動によるキャッシュフロー

新規借入による純手取 11,803,386 11,874,946

借入の返済 (6,301,308) (9,137,838)

満期到来応募済資本の回収 1 4,618 4,618

借入発行費用の支払 (13,030) (30,506)

加盟諸国の要求払債務の現金化 9,255 8,068

通貨および金利スワップ純額 408,500 368,067

アジア開発基金への財源移転 (40,000) (40,000)

技術協力特別基金への財源移転 (23,000) -

気候変動基金への財源移転 (40,000) -

地域協力・統合基金への財源移転 - (40,000)

財務活動により増加した純現金額 5,808,421 3,007,355

銀行預金にかかる換算差額 2,203 5,571

銀行預金の純増加(減少) 33,417 (96,597)

期首銀行預金残高 108,821 205,418

期末銀行預金残高 $ 142,238 $ 108,821

- 20 -

営業活動により増加した純現金額に対する純利益の調整

純利益 $ 1,126,349 $ 765,223

営業活動により増加した純現金額に純利益を合わせるための調整

減価償却および償却費 301,985 81,127

損失引当金の戻入 (3,466) (579)

投資およびその他借入からの実現損失(利益)純額 19,963 (18,886)

出資の比例持分損失(利益) 12,160 (47,827)

未実現利益 (450,590) (53,828)

融資、投資およびその他スワップからの未収収入の変動 (116,103) (252,022)

アジア開発基金からの未収金の変動-管理費の割当 (2,973) (2,902)

借入およびスワップの未収利息ならびにその他費用の変動 224,249 144,002

未実行技術協力約定の変動 8,170 (2,409)

年金および退職後給付債務の変動 (259,835) (60,171)

その他-純額 26,440 (16,555)

営業活動により増加した純現金額 $ 886,349 $ 535,173

1 非現金財務活動の開示補足:2,726千米ドル(2007年-2,738千米ドル)の譲渡不能・無利子要求払約束手形は加

盟諸国から受取ったものである。

- 21 -

2007年および2008年12月31日に終了した年度の資本金・準備金変動計算書

(単位:千米ドル)

資本金

名目

純維持価格 通常準備金 特別準備金 貸倒引当金 剰余金

累積的再評価

調整勘定 割当後純利益

その他包括的

利益累積額 合計

2007年1月1日

現在の残高 $ 3,652,800 $ (672,899) $ 8,993,737 $ 197,799 $ 130,100 $ 330,117 $ 27,519 $ 565,886 $ (82,160) $ 13,142,899

2007年度の包括

的利益 765,223 260,140 1,025,363

保証手数料の特

別準備金への

割当 5,049 (5,049) -

応募された払込

済資本のSDR価

値の変動 185,667 185,667

期限到来前の応

募の分割払の

変動 (2,889) (2,889)

当年度に応募さ

れた追加の払

込済資本 10,242 10,242

アジア開発基金

に移転された

資本のSDR価値

の変動 (3,527) (3,527)

名目維持価格の

変動 11,702 11,702

2006年度純利益

の 通 常 準 備

金、貸倒引当

金および剰余

金への割当な

らびに累積的

再評価勘定か

らの振替 286,183 52,000 286,183 (138,479) (485,886) -

2006年度純利益

のアジア開発

基金および地

域協力・統合

基金への割当 (80,000) (80,000)

資本金のSDR価値

の変動にかか

る通常準備金

の必要額 (34,587) (34,587)

2007年12月31日

現在の残高 $ 3,842,293 $ (661,197) $ 9,245,332 $ 202,847 $ 182,100 $ 616,300 $ (110,959) $ 760,174 $ 177,980 $ 14,254,870

- 22 -

資本金

名目

純維持価格 通常準備金 特別準備金 貸倒引当金 剰余金

累積的再評価

調整勘定 割当後純利益

その他包括的

利益累積額 合計

2007年12月31日

現在の残高 $ 3,842,293 $ (661,197) $ 9,245,332 $ 202,847 $ 182,100 $ 616,300 $ (110,959) $ 760,174 $ 177,980 $ 14,254,870

FAS157/159 の 採

用に伴う累積

的影響 227,500 227,500

2008年度の包括

的利益 1,126,349 (276,701) 849,648

保証手数料の特

別準備金への

割当 6,876 (6,876)

応募された払込

済資本のSDR価

値の変動 (74,035) (74,035)

期限到来前の応

募の分割払の

変動 7,353 7,353

当年度に応募さ

れた追加の払

込済資本 -

アジア開発基金

に移転された

資本のSDR価値

の変動 1,460 1,460

名目維持価格の

変動 96,814 96,814

2007年度純利益

の 通 常 準 備

金、貸倒引当

金および剰余

金への割当な

らびに累積的

再評価勘定か

らの振替 278,294 12,962 278,294 87,623 (657,174) -

2007年度純利益

の 通 常 準 備

金、貸倒引当

金および剰余

金への割当な

らびに累積的

再評価勘定へ

の振替 (103,000) (103,000)

資本金のSDR価値

の変動にかか

る通常準備金

の必要額 8,860 8,860

2008年12月31日

現在の残高 $ 3,777,071 $ (564,383) $ 9,532,487 $ 209,723 $ 195,062 $ 894,594 $ (23,336) $ 1,346,973 $ (98,721) $ 15,269,470

注:端数処理されているため、合計は計数の総和と必ずしも一致しない。

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