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消費を取り巻く環境の変化 全国農業協同組合連合会 営業開発部 Copyright©2018 全国農業協同組合連合会 本資料は内部資料としてご使用ください。 外部に向けて使用する場合はご一報ください。

消費を取り巻く環境の変化 - tsunagu-eikai.jp · ※本資料は内部資料としてご使用ください。 ... <家族形態別世帯数推移> ... 6割. Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

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消費を取り巻く環境の変化

全国農業協同組合連合会

営業開発部

Copyright©2018 全国農業協同組合連合会

※本資料は内部資料としてご使用ください。 外部に向けて使用する場合はご一報ください。

Copyright©2018 全国農業協同組合連合会

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

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Q.2016年のスマートフォン普及率は71.8%でした。2010年の普及率は何%だったでしょうか?

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

10年前、スマートフォンを保有している人はいなかった。しかし、現在は7割以上の人が スマートフォンを所有しています。それぐらい環境は大きく変化しているのです。

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年 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016スマートフォン 9.7 29.3 49.5 62.6 64.2 72.0 71.8パソコン 83.4 77.4 75.8 81.7 78.0 76.8 73.0固定電話 85.8 83.8 79.3 79.1 75.7 75.6 72.2

スマートフォン 71.8%

パソコン 73.0%

パソコン・固定電話との差がわずかに!

出典:総務省「平成28年通信利用動向調査」より作成

たった9.7%!

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

今、世の中は激しく変化しています。このさまざまな変化について 特に影響の大きなものを見てみましょう。

Eコマースの拡大

約15兆円

BtoCの市場規模

※2016年時点

※食品以外も含む

少数世帯の増加

6割 5300万世帯中

※2015年時点

が単身

/2人世帯

共働き世帯の増加

1129万

1980年の約2倍

※2016年時点

世帯

高齢化の進行

65歳以上の高齢者割合

※2017年時点

訪日客の増加

2869万人

旅行者数

※ともに2017年時点

約28%

4兆4千億円

旅行消費額

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Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

■業態別市場規模推移00-16年

日本のBtoCのEコマースが急速に成長しています。中・高所得や広域対応が得意な百貨店・GMSが苦戦する一方、「地域密着」「利便性」「価格対応」の業態が伸長しています。

単位:兆円、% *Dgsは14年比 単位:兆円

<業態別市場規模10-16年比>

KEEP

Eコマースが急成長!

出典:経産省「商業統計」および「電子商取引に関する市場調査」

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Eコマースの拡大

約15兆円

15.1

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

■世帯における家族形態の変化

人口は減少する一方で、世帯数は増加。中でも単身世帯が4倍、2人世帯が3倍と大きく増加し、核家族・3世代の世帯からの分化が進んでいることが分かります。

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<構成人員数別の世帯数の推移>

4倍

3倍

<家族形態別世帯数推移>

*95年を100とした時の伸長率 単独

女親 子供

夫婦 のみ

夫婦 子供

核家族 以外

3世代等

出典:総務省国勢調査より

(万世帯)

3127

5334 5000万世帯を突破!

少数世帯の増加

6割 が単身

/2人世帯

6割

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

■専業主婦世帯と共働き世帯の推移

共働き世帯は1980年以降増加を続けています。 これに伴い、家庭内での調理シーンは確実に減少、簡素化しています。

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素材 簡便 即食

出典: 厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」、総務省「労働力調査特別調査」、総務省「労働力調査(詳細集計)」

共働き世帯の増加

1129万 世帯

1,129

時短ニーズも 高まっていく!

約40%!

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

■日本の人口と高齢者率推移*20年以降は推計

人口減とともに高齢者割合が増加。15年には人口の25%を突破し、2018年現在は約28%にまで 上昇しています。50年には約40%を占める割合となると予測されています。

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出典:国立社会保障人口問題研究所

高齢化の進行

約28%

出典:国立社会保障人口問題研究所

2016年には7600万人⇒ 2050年には5000万人以下

▲2600万人!

担い手減少に伴い 経済の活力が失われる

社会保障の支え手が先細り

女性や高齢者の社会進出 外国人労働者の受け入れ ⇒新たな働き手の他、

AI、IoT活用も求められる

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

■日本の年齢3区分別人口の推移

高齢化と等しく問題なのが、生産年齢人口(15歳~65歳=働き手、担い手)の減少です。 女性や高齢者の社会進出、外国人労働者の受け入れも必須になってきます。

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高齢化の進行

約28%

Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

■訪日外国人数の推移

訪日外国人旅行者数の増加に合わせてインバウンド需要が起きています。 その市場規模は4兆4千億(推計値)に上っており、今後も増加すると思われます。

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出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

8,135 10,846

14,167

20,278

34,771 37,476

44,161

622 836

1,036

1,341

1,974

2,404

2,869

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

消費金額

訪日外客数

万人 億円

訪日客の増加

2869万人

4兆4千億円

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Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

これらの変化に対して、消費者のニーズが変化してきています。 したがって、当然これらのニーズを掴んだ商品開発や営業活動が必要になってきます。

宅配サービス

約40億個

年間の宅配個数

※2015年時点

外食/中食の拡大 簡便性

簡便

即食

素材

高齢者向けの商品

市場規模

※2020年予測

外国市場の拡大

約20.5兆円

約25兆円

外食市場規模

※ともに2016年時点

約7兆円

中食市場規模

約1兆円

食品輸出市場規模

※2019年政府目標

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Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

年間40億個⇒うち18億個ヤマト⇒うち4億個がアマゾンです。 再配達の割合が60%と言われており、それを考慮すると更に多くの宅配が行われています。

■宅配便取扱個数推移と事業者別取扱数

<平成27年度 宅配便(トラック)取扱個数> <宅配便取扱個数の推移>

約40億個!

出典:国土交通省「平成27年度宅配便取扱実績関係資料」

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宅配サービス

約40億個

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

市場規模に差はあるものの、中食産業が大きな伸びを示しています。 弁当やお米の加工品などには大きなチャンスがあります。

■外食・中食産業市場規模推計の推移

出典:公益財団法人 食の安全・安心財団「外食産業市場規模推移」

<2007年を100とした場合の成長率> <市場規模の推移>

(億円)

東北震災

外食産業は25兆円!

中食産業は7兆円!

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外食/中食の拡大

約25兆円

約7兆円

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

2020年には高齢者向けの食品は20兆円産業へ成長します。 高齢者が一番近くにあって欲しいものは病院を押えて食品スーパーがトップに。

■65歳以上の食料品市場規模

出典:みずほコーポレイト生活産業部2012 2020年、2025年は予測値

単位:兆円

07年

16.2 兆円

20年

20.5 兆円

25年

20.1 兆円

0 20 40 60 80 100

診療所

広場、公園

図書館・公民館

行政機関

ガソリンスタンド

小規模小売(個人)

郵便局

銀行 金融機関

病院

食料スーパー

徒歩圏

電車・バス30分以内

単位:%

食品SM 90.5%

出典:高齢社会白書2015

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高齢者向けの商品

約20.5兆円

■近くにあって欲しい施設(高齢者)

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

政府は2019年までに農林水産物・食品の輸出を拡大していく方針を出しています。 農産物加工品が多い中で、国産原料の使用を積極的に狙っていく必要があります。

■農林水産物・食品の輸出額の推移

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外国市場の拡大

約1兆円

出典:農林水産省「農林水産物・食品の輸出に関する統計情報」

1兆円

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

海外の市場は大きく広がっている中で、日系飲食店の海外進出は決して多くはありません。 国ごとの課題はあるが、まだまだチャンスが眠っていると考えられます。

■海外における日本食の市場規模推移

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■日系飲食店の海外進出店舗数 (各社HPより、2016~17年)

・吉野家(707店舗) ・CoCo壱番屋(161店舗) ・大戸屋(94店舗) ・丸亀製麺(193店舗) ・一風堂(63店舗) ・JA全農系列店(7店舗)

■(農林水産省推計 2015年時点)

出典:農林水産省推計 2017年時点

<世界の日本食レストラン数> <日系飲食店の海外進出店舗数>

出典:一般社団法人 日本フードサービス協会 「外食企業の海外進出に関するアンケート調査」

日本フードサービス協会 正会員社の海外進出店舗数 ・・・7597店舗

海外の日本食レストラン市場は約2.4万店(2006年)→約5.5万店(2013年)

→約8.9万店(2015年)→約11.8万店(2017年)と大きく増加。

外国市場の拡大

約1兆円

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Ⅰ.消費を取り巻く環境の変化

Ⅱ.環境の変化に伴うニーズの変化

Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

■変わる小売業の主役

業態 企業名 売上高(百万円)スーパー イオン 4,824,775コンビニ セブン-イレブン・ジャパン 2,533,500スーパー イトーヨーカ堂 1,511,530スーパー ダイエー 1,283,888スーパー ユニー 1,228,946コンビニ ファミリーマート 1,068,821百貨店 高島屋 1,049,405スーパー 西友 996,130百貨店 大丸 837,032百貨店 三越 804,120百貨店 伊勢丹 781,798コンビニ ローソン 706,200百貨店 丸井 552,140百貨店 そごう 500,714百貨店 西武百貨店 465,830スーパー イズミ 446,820スーパー ライフコーポレーション 418,615スーパー 平和堂 412,772百貨店 阪急百貨店 395,950

コンビニエンスストア3社が圧倒的上位に。 ドラッグストアが上位に食い込むようになっている。

※日経MJ 2007/6/27、2017/6/28の内容および各社決算報告より作成。 コンビニ3社はチェーン店全店の実績。食品を取り扱うところに絞って抜粋。

スーパー、百貨店は淘汰されて上位から減少。 8社あった百貨店は合併を重ねて5社。

10年後

業態 企業名 売上高(百万円)通信販売 アマゾンジャパン 1,174,713

通信販売のアマゾンは各社小売を一気に追い越し 小売業の在り方に大きな変化をもたらしている。

業態 企業名 売上高(百万円)コンビニ セブン-イレブン・ジャパン 4,515,605コンビニ ファミリーマート 3,009,363コンビニ ローソン 2,027,504スーパー イオンリテール 2,185,300スーパー イトーヨーカ堂 1,255,017百貨店 高島屋 923,601百貨店 そごう・西武 760,692スーパー ユニー 742,032スーパー イズミ 702,120百貨店 三越伊勢丹 660,147スーパー ライフコーポレーション 652,974百貨店 大丸松坂屋百貨店 646,990DGS ウェルシア薬局 546,111DGS サンドラッグ 528,394DGS コスモス薬局 447,273スーパー 平和堂 437,587DGS スギ薬局 430,070百貨店 阪急阪神百貨店 428,174スーパー ヨークベニマル 426,172

<小売業16年売上高ランキング> <小売業06年売上高ランキング>

<参考:16年アマゾンの売上高>

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Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

■ネット大手の動向(Amazon)

アマゾンダッシュボタン

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ネットの流通を押さえてしまったAmazonは実店舗への進出を図っています。 同時に、より消費者の生活空間の中に入り込んできています。

生活空間

ネット

リアル

アマゾンエコー

amazon go

WholeFoodsの買収

<今までの領域>

外部空間

より近く、より便利に、 生活の中に入ってきている。

リアルでの消費者接点を 求めて実店舗へ進出。

ビッグデータの 活用

Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

■新たな業態の登場

グロッサリー+レストラン (中食+外食) のような新しい形が

次々と生まれてきている。

(17/9/27 日経MJ)

急拡大するメルカリは 日本で5000万DL、 アメリカで2500万DL。

流通金額は月間100億円以上、 一日の出品数が100万品を超える!

<グローサラント> <ECにおけるCtoCプラットフォーム>

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日本最大級の フリマアプリ

Ⅲ.流通・小売りのニーズへの対応

世界の各都市にあるユニークな宿泊施設を掲載している民泊仲介プラットフォーム。

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インターネットなどを介して、個人間でモノや場所、技能などを取引するサービス形態。 アメリカでは市場規模は、150億ドル⇒3350億ドル(※)まで成長するとも言われています。

・民泊 ・会議室仲介 ・駐車場仲介

・フリマアプリ ・高級ブランドの レンタルサービス

・自動車相乗り ・自家用車レンタル ・シェアサイクル

・家事代行 ・観光マッチング

・クラウドファンディング

プラットフォーム ・マッチング機能 ・決済機能 ・評価機能 「知識・スキル・経験」

を気軽に売買できるスキルのフリーマーケット。恋愛相談から占い、キャッチコピーやイラスト

作成まで。

世界の各都市で展開されている配車サービス。携帯アプリから今いる場所にハイヤーを呼ぶことができる。

製品から店舗、コンテンツまでアイデアへの賛同者を集められる

■シェアリングエコノミー

※米PWC推計 ※2013年⇒2025年予測値

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