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砂川 富正 [email protected] 国立感染症研究所感染症疫学センター 講義: 日本のサーベイランスシステム (感染症発生動向調査) 平成26年度地方衛生研究所サーベイランス業務従事者研修 担当:2014年4月10日(木)13:30~14:20

講義: 日本のサーベイランスシステム (感染症発 …...砂川 富正 [email protected] 国立感染症研究所感染症疫学センター 講義: 日本のサーベイランスシステム

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  • 砂川 富正 [email protected]

    国立感染症研究所感染症疫学センター

    講義: 日本のサーベイランスシステム (感染症発生動向調査)

    平成26年度地方衛生研究所サーベイランス業務従事者研修 担当:2014年4月10日(木)13:30~14:20

  • 本日のキーワード

    •  原則:サーベイランスはループー災害など •  NESIDシステム •  サーベイランスに携わる担当者の役割 •  今後、サーベイランスにさらに求められる

    もの(その一つは国内外の目標を共有すること-麻しんを例に)

  • 本日のキーワード

    •  原則:サーベイランスはループー災害など •  NESIDシステム •  サーベイランスに携わる担当者の役割 •  今後、サーベイランスにさらに求められる

    もの(その一つは国内外の目標を共有すること-麻しんを例に)

  •    サーベイランス(発生動向調査)    Surveillance = 「監視」

    怪しいやつ?怪しい動き? 見つけ次第警報発動!

  • サーベイランスとは

    •  継続的、系統的なデータの収集・分析・評価と対策部門への、対応のための情報提供

      

    “Information for action”

  • サーベイランスループ 医療機関 公衆衛生担当部局

    データ   情報

    決定対策④還元  

    ②報告

    ⑤評価 ③分析と解釈

    ①データ

    PlanDo

    Check

    Act

  • どの要素が欠けても対応はうまく行かない

    このサイクルが重要な事象は多数 例:災害後の感染症を含む公衆衛生対応

    新型インフルエンザ、など

  • 感染症サーベイランス(患者情報・病原体)体制定点報告疾患�

    全臨床医� 定点診療所・病院� 食品・動物・環境�

    保���健���所�

    個票� 集計票(週/月)�

    検疫所�

    中央感染症情報センター�(感染研感染症疫学センター)�

    国立感染研�病原体専門部�

    厚労省�

    情報�

    検体�

    コンピュータネットワーク��患者発生��(保健所で入力)��病原体検出�(地研で入力)��

    国民への情報提供�

    全数届け出疾患� �ヒト以外からの病原体の監視�

    地方衛生研究所�都道府県等��衛生部�地方感染症�情報センター�

  • 災害時、地域によってはサーベイランスループは破綻定点報告疾患�

    全臨床医� 定点診療所・病院� 食品・動物・環境�

    保���健���所�

    個票� 集計票(週/月)�

    検疫所�

    中央感染症情報センター�(感染研感染症疫学センター)�

    国立感染研�病原体専門部�

    厚労省�

    情報�

    検体�

    コンピュータネットワーク��患者発生��(保健所で入力)��病原体検出�(地研で入力)��

    国民への情報提供�

    全数届け出疾患� �ヒト以外からの病原体の監視�

    地方衛生研究所�都道府県等��衛生部�地方感染症�情報センター�

  • 災害後の感染症対策はサーベイランスの原則について考える機会

    ちょっと振り返ってみましょう

  • 災害発生

    防災計画過去の知見、

    指示、提言など情報収集:現地、一般

    ニーズの迅速評価

    ・通常のサーベイランス

    ・その他の情報収集

    修正

    修正

    住居安全な水

    安全な食事衛生

    感染症対策各論(ワクチン、昆虫等)

    リスコミ

    調査・評価 対策実施(予防・対応)

    Plan

    DoCheck

    Act(処置・改善)

    個々の対応力

    ・臨時のサーベイランス

  • 災害のサイクル(WHO)• 

    静止期

    – 

    3

    月以降

    • 

    慢性期~復興期

    – 

    14日~3

    • 

    急性期~

    亜急性期

    – 

    3~

    14日

    • 

    超急性期

    – 

    0~

    3日

    インパクト

    地元のリソースよる対応

    外部からの援助が入る時期

    外部援助撤退内部復興開始

    復興・防災 本格化

  • Arima et al. The Great East Japan Earthquake: a need to plan for post-disaster surveillance in developed countries. WPSAR Vol 2, No 4. 2011

    超急性期 急性期 復興期 静止期

    (イベントのサーベイランス)

    (症候群 サーベイランス)

    全数&強化定点サーベイランス

    全数&通常定点サーベイランス

    避難所 仮設住宅 永続的な住宅へ

    救護所 通常の医療機関

    対応準備

    災害後のサーベイランスを中心とする公衆衛生対応には方法論がある

  • 言葉の説明•  Indicator-based surveillance(IBS:指標を用い

    て患者数を数えることが基本となるサーベイランス) – 特有の症状(臨床診断例)、+検査(検査診断例) – 症候群のみの場合も(臨時も)

    •  Event-based surveillance(EBS:イベントあるいはアウトブレイクをとらえるサーベイランス)

    •  リスク評価 (IBS、EBSなどを総合して、その時々の感染症リスクに関する評価を行うこと) – 感染症のみに限らない

    国内通常のサーベイランス全て

  • インディケーターベーストスサーベイランス  (IBS)とイベントベーストサーベイランス(EBS)

    既知リスク

    感染症サーベイランス

    病原体サーベイランス

    未知リスク

    症候群サーベイランス

    インディケーターベーストサーベイランス(IBS  、症例単位)

    対策実施者へ還元

    アラート

    シグナル

    分析・評価

    データ

    イベントベーストサーベイランス(EBS,事件単位)

    メディア情報

    国内

    海外

    専門機関からの情報

    地方感染症情報セン

    ター

    WHO

    専門家・専門機関ネット

    ワーク

    レポート

    国立感染症研究所:中島一敏先生まとめの資料より

  • 県庁

    リアルタイムの情報共有

    避難所

    保健所

       IDSC/NIID

    4.  分析、評価

    1.  発症↓2.  ⼊入⼒力力3.  還元(グラフ、表、地図など)

    市町村  

    5.  結果

    6.  対応 3.  還元

    2.  ⼊入⼒力力  3.  還元

    3.  Feedback

    6.  対応

    非公式な情報源の例:避難所における症候群
サーベイランス(避難所サーベイランス)の概念図

    大日康史原図(国立感染症研究所)

  • 県庁

    リアルタイムの情報共有

    避難所

    保健所

       IDSC/NIID

    4.  分析、評価

    1.  発症↓2.  ⼊入⼒力力3.  還元(グラフ、表、地図など)

    市町村  

    5.  結果

    6.  対応 3.  還元

    2.  ⼊入⼒力力  3.  還元

    3.  Feedback

    6.  対応

    非公式な情報源の例:避難所における症候群
サーベイランス(避難所サーベイランス)の概念図

    大日康史原図(国立感染症研究所)

    避難所サーベイランスデータ入力画面の例

  • 震災当時:サーベイランス機能が十分ではなかった避難所では、住民の代表・巡回保健師が症候群サーベイ

    ランスの運用を主導した期間があった

    岩手県:  ICAT(いわて感染制御支援チーム)によるタブレット型多機能通信端末を用いた独自の症候群サーベイランスの実施:2011年4月13日~8月16日

    宮城県:  当初の情報はEvent-‐basedで収集。後に、感染研・情報センターとの協同による避難所サーベイランスを実施:2011年5月以降~10月中旬頃まで。

    福島県:  複数の保健所管轄地域において感染研・情報センターとの協同による避難所サーベイランスを実施(情報センターからも情報還元実施) : 2011年4月以降~8月末頃まで。

    茨城県:感染研・情報センターによる避難所サーベイランスの概念を用いた独自のサーベイランスを実施(情報センターからも情報還元実施):2011年5月中旬頃まで。

  • 福島県内のある避難所における症候群サーベイランスの実例:急性呼吸器症候群の増加  

    (下記グラフ:2011年3月31日~5月31日を表示)

    •  身障者を多く収容するある避難所で急性呼吸器症候群(ARS)の増加を検出 –  検出後の情報収集:30例の有症者(3例の入院、死亡0例)。検査情報なし。

    •  当センターからの提言: –  感染伝播を阻止するために、マスク着用およびアルコール製剤を用いた徹底した手洗いを含

    む飛沫感染および接触感染対策の強化 –  他の施設とも連携して人員の適切な配置に務めること

    異なる色彩表示は異なる避難所を示す

    ある避難所における異常な増加

    安井良則医師(当時:感染研・情報センター)スライドを一部改編

  • 東日本大震災後の感染症に関する公衆衛生対応への備えや支援は

    十分ではなかった(砂川私見)

    東南海・南海地震対策を含み、災害後の感染症サーベイランスについても

    準備していく必要性あり

  • 通常のサーベイランスについての話に戻ります

  • 曝露  

    検体採取  

    発病  

    検体結果陽性  

    感染  

    医療機関受診  

    報告  

    サーベイランス:報告されているものの全体像を考える

    報告頻度  • ただちに

    • 毎週  

    • 毎月    

    報告方法

    • 郵送  

    • 電話,  Fax  

    • Internet,  E-‐mail  

  • 良好なサーベイランスを支えるもの

    •  明確な報告基準と報告体制•  意欲ある担当者とそれを結ぶネットワーク•  効率的な情報伝達体制の確立•  基本的かつ正しい疫学の実践•  検査機関のサポート•  効果的な還元と迅速な対応

  • 感染症サーベイランスの具体的な目的

    1)流行疾患の動向監視 2)感染症対策の評価   対策対象の変化の監視   対策状況の監視 3)集団発生(アウトブレイク)の探知と   現状評価・リスク評価 4)今後の動向・流行予測

  • 日本における主な感染症のサーベイランス

    種類 法律 内容 国レベル担当機関,部署

    感染症発生動向

    調査

    感染症の予防お

    よび感染症の患

    者に対する医療

    に関する法律,い

    わゆる感染症法

    1類,2類,3類,4類, 5類(全

    数,定点)の患者サーベイランス,

    病原体サーベイランス,感染症

    流行予測調査,積極的疫学調

    健康局結核感染症課,

    感染症疫学センター

    食中毒サーベイ

    ランス

    食品衛生法 食中毒 医薬食品局食品安全部監

    視安全課

    院内感染対策

    サーベイランス

    特になし 院内感染,薬剤耐性菌 医政局指導課,(感染症疫

    学センター,細菌第二部)

    •  情報は法律に基づいて収集される(罰則がある) •  得られた情報は公衆衛生上の対応改善を目的として国民に還元される必要がある

  • 感染症発生動向調査報告対象疾患

    •  全数把握(1-4類感染症)  氏名、年齢、性別を含め、直ちに保健所長を経由して都道府

    県知事へ届ける

    •  全数把握(5類感染症)  氏名などの個人情報を除外し、7日以内に(麻しん・風しんは

    できるだけ早く)保健所長を経由して都道府県知事へ届ける

    •  定点把握疾患(5類感染症)  氏名などの個人情報を除外し、週(または月)

      単位に保健所長を経由して都道府県知事へ届ける

    基幹病院定点、小児科定点、インフルエンザ定点    眼科定点、性感染症定点

  • 本日のキーワード

    •  原則:サーベイランスはループー災害など •  NESIDシステム •  サーベイランスに携わる担当者の役割 •  今後、サーベイランスにさらに求められる

    もの(その一つは国内外の目標を共有すること-麻しんを例に)

  • NESID:National Epidemiological Surveillance of Infectious Disease

    感染症サーベイランスシステム

  • •  感染症法に根拠 •  国内の感染症情報の収集、公表、発生状況

    、動向把握を、医師・獣医師の届出に基づいて行うもの

    •  収集・登録する情報の質は重要 – 届出基準に準拠しているか?(データの均一性) – 感染症対策の基礎となる質を満たしているか?

     (継続的な検証や改良の必要性)

    NESIDシステム

  • NESIDシステムの特徴

    •  地方自治体と国の行政機関を結ぶネットワーク •  リアルタイムな情報共有が可能    保健所⇔地方/中央感染症情報センター •  中央における情報のデータベース化 •  CSVデータの利用

  • NESIDを中心とした患者情報の処理

    •  NESID上で患者情報の登録、更新、削除を行えるのは原則保健所のみであり、確認処理を行えるのは地方感染症情報センターのみ

  • 本日のキーワード

    •  原則:サーベイランスはループー災害など •  NESIDシステム •  サーベイランスに携わる担当者の役割 •  今後、サーベイランスにさらに求められる

    もの(その一つは国内外の目標を共有すること-麻しんを例に)

  • サーベイランスデータに携わる 担当者の役割

    ①データマネージャー:正しいデータか? ②データ分析者:「数字」→「情報」 ③情報提供者: 

    • 「情報」・「メッセージ」 • 対応・対策につながる注意喚起 • 対応・対策の評価

  • サーベイランスの機能•  本来の機能

    •  探知•  報告 •  分析と解釈 •  還元と対応•  評価

    •  付随した機能•  トレーニング•  管理方法、レベル間交流•  人材・システム育成•  標準化・ガイドライン作成

    サーベイランスループ

  • ①データマネージャー•  届出基準をみたす(=正しい手続)、均

    質な内容のデータかを確認=「質」の番人

    役割① データマネージャー

  • ②データ分析者

    •  「データ」 ↓

    「情報」

    役割② データ分析者

  • データ(数字)を「見える化」 (時、場所、人:疫学の三要素を中心に)

    6 6

    10 10

    14

    7

    11

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    1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51

    感染症発生動向調査 2011  年 1    月  7    日現在

    診断週にもとづ報告数

    0 100 200 300 400 500 600 700 800

    1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53

    128  28.0%  

    161  35.2%  

    168  36.8%  

    30

    104

    22

    20

    9

    510

    1

    8511

    869

    46698

    562

    93

    633

    8

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    754454986

    996432232111

    26

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    0 2 4 6 8 101214161820222426283032343638404244464850歳以

    上感染症発生動向調査  1 月 7 日現在

    109 24%

    200 44%

    29 6%

    119 26%

    接種なし 1回接種 2回接種 不明

    役割② データ分析者

  • ③情報提供者(情報発信者)

    • 情報・メッセージ • 対応につながる注意喚起(information for action)

    役割③情報提供者

    1)流行疾患の動向監視 2)集団発生(アウトブレイク)の探知と   現状評価・リスク評価 3)感染症対策の評価   対策対象の変化の監視   対策状況の監視 4)今後の動向・流行予測

    感染症サーベイランスの目的

  • 感染研からのサーベイランス情報の国民への還元方法

  • インフルエンザの動向に関するまとめの情報もアップしています

    http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/influ/fludoco1314.pdf

  • 1)流行疾患の動向監視 and 4)今後の動向・流行予測

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    1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53

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    6

    7

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    9

    10

    11

    2-役割③ 情報提供

  • 2)集団発生(アウトブレイク)の探知 「変だな?」という印象が第一歩(鼻を利かせる!)

    ⅰ.「印象」を客観的に裏付ける →まず比較が大事

    ü  前の週

    ü  直近4週ü  昨年までの傾向

    ü  近隣の保健所・自治体

        ⅱ.対応につながる注意喚起へ:           information for action!

    役割③ 情報提供

  • 多様なアウトブレイク対応-どの役割を担っているか

    調 整Coordination

    検体収集

    検査担当報告・解析データ管理

    追跡調査

    積極的症例探査

    サーベイランス疫学検査

    移動

    給与 車両

    ロジスティックス 安全面

    道路

    警察

    メディア

    社会動員(Social Mobilization)及び

    医療人類学

    ポスターTV,ラジオ

    地域との連絡・協議健康教育

    伝統的医学

    社会精神面支援

    環境衛生

    患者管理

    埋葬 トリアージ

    バリアナーシング

    水質管理葬儀対応

    臨床治験

  • 0

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    2008 2009

    Alert

    数が増えて分かる場合 ー「通常ではないパターン」に目を光らせる

    (平均、標準偏差(SD)などの利用も-A型肝炎の週別報告数

    2010

  • アウトブレイク早期探知の意味

    0102030405060708090

    1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39

    患者数

    早い 対応

    早い 発見

    予防可能な患者

  • 今後の動向の予測に関する情報発信の例

    役割③ 情報提供4)今後の動向の予測

  • 男女別風疹HI抗体保有率(2010年度感染症流行予測調査:暫定値)

    3)感染症対策の評価 4)今後の動向・流行予測

  • 1期

    2期 3期

    4期

    男性(n=10,728

    女性(n=3,259

    )

    年齢別接種歴別風疹累積報告数(2013年第1-36週)

    昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生女性のみ学校で集団接種(接種率高い)

    昭和54年4月2日~      昭和62年10月1日生男女保護者と一緒に医療機関を受診して個別接種(接種率激減)

    昭和62年10月2日~平成2年4月1日生男女幼児期に1回(接種率低い)

    高3相当年令の第4期の接種率が低い

    3)感染症対策の評価 4)今後の動向・流行予測

  • 本日のキーワード

    •  原則:サーベイランスはループー災害など •  NESIDシステム •  サーベイランスに携わる担当者の役割 •  今後、サーベイランスにさらに求められる

    もの(その一つは国内外の目標を共有すること-麻しんを例に)

  • 今後、サーベイランスにさらに 求められるもの(その一つは国内

    外の目標を共有すること) -麻しんを例に考えてみましょう-

    天然痘、ポリオ、麻しん、風しんは根絶可能疾患ということで世界的な取り組みがな

    されてきている疾患という特徴

  • 「麻しんの排除」の定義

    • Measles  eliminaAon:  質の良いサーベイランスが存在する決められた地域において12か月以上にわたり土着の麻疹ウイルスの伝播がないこと  

  • WHOが求めているサーベイランスからの麻しんに関する情報

    これらが無い、あるいは不十分

  • 入力時点「臨床診断例」で「現在検査中」の症例の最終の検査情報が今後必要となる可能性があります

  • 輸入関連症例(特に国外患者との疫学的リンクのある症例)に関する情報が今後必要となる可能性があります

  • 麻しんの排除が国際、国内、および自治体の皆さまと共有する目標となっているかどうか

    サーベイランスをベースにして日本からの麻しん排除を達成する情報がまとめられていき

    ます

  • 本日のキーワード

    •  原則:サーベイランスはループー災害など •  NESIDシステム •  サーベイランスに携わる担当者の役割 •  今後、サーベイランスにさらに求められる

    もの(その一つは国内外の目標を共有すること-麻しんを例に)

  • Surveillance for 


    Action

    対応につながる情報収集と評価を関係者一丸となって

  • ご清聴ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いします。

    [email protected] (砂川)