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水稲除草剤の上手な使い方
まず、はじめに・・・
除草剤を上手に使うためには?
① 圃場の状態を知る
-雑草の種類 -水の状態
⇒除草剤を効かせる為の水管理
② 使っている除草剤の特徴を知る
③ 必要に応じて体系処理
① 圃場の状態を知るー雑草の種類
ノビエ アゼナ類 ホタルイ コナギ
上記雑草は除草剤の選択・使い方で対応可能
① 圃場の状態を知るー雑草の種類2
使用時期は適切ですか? 水管理(湛水期間)は適切ですか?体系処理はしてますか?
SU抵抗性対策剤を使って いますか?
① 圃場の状態を知るー水の状態
粒剤>ジャンボ=フロアブル
ジャンボ=フロアブル>粒剤
(好みの問題もありますが)
• 除草剤の層のでき方(除草剤の剤型による違い)
・粒剤 → 底の方で早く拡散 →土に吸着→薬の層完成
・ジャンボ・フロアブル → 水に拡散→水田全体に拡散
→ 徐々に土に吸着→薬の層完成
*成分の拡散距離が長い分、ジャンボ・フロアブル剤の
方が時間がかかる。
→ 湛水キープは粒剤より深めに、長く
除草剤の上手な使い方
1.除草剤散布時は出来る限りの深水で!
2.散布後の湛水状態を出来る限り長く!
(雑草が成分を吸収するための期間を作る)
除草剤散布後の理想的水管理
① 散布時の水深が浅い(効果不良・薬害)
② 成分が安定する(土壌吸着)する前に落水(効果不良)
③ 雑草に効果が出る前に田面を出す(処理層の破壊)
• 除草剤の層をきっちり作る
除草剤は拡散した後に水田土壌の表面に層を作る
→ 水面より上に露出したところには薬の層はない
→ 水が抜ける水田は薬も抜けてしまう。
代かき、畦作りはしっかりと
除草剤の上手な使い方
除草剤の上手な使い方
• 効果と薬害の原理
雑草の生長点や茎の基部は薬層に触れるが移植したイネは触れない
除草剤の層
除草剤の上手な使い方
薬害の原因 - 基本1
薬の層に稲の生長点や茎の基部、根が触れてしまう。
除草剤の上手な使い方
薬害の原因 - 基本2
薬の層が広がり、稲の生長点や茎の基部、根が触れてしまう。
雑草防除は体系処理が基本1
雑草防除は体系処理が基本2
など
ジャンボ剤の上手な使い方
代かきはていねいに行い、凹凸が少ない田面にして下さい。
● 稲の植付け姿勢が悪くなります。
● 浅植、深植になります。(生育ムラ)
● 除草剤の効果がフレます。
● 雑草の極部発生になります。
代かきをていねいに!
均平でない田面の場合次のようなことがあります。
1. 水のないところでは薬剤が拡がりません。
2. 薬剤は、水との接触面から粒が拡散しますのでパック下に水深が無いとうまく拡がりません。
代かきをていねいに!
均平でない田面の場合次のようなことがあります。
3. 処理層ができず雑草が極部的に発生します。
4. 浅植・深植になりやすく薬害 発生をまねきます。
代かきをていねいに!
処理時期が遅れると雑草の生育がすすんだり、藻類が増えるので、ジャンボ剤の処理には適しません。
使用適期は?
湛水深を保つ
上手な使い方
3~5cm程度の湛水状態で、 水の出入りを止めて散布してください。
作業はカンタン
畦を歩きながら下手投げで 軽く投げ込みましょう
上手な使い方
パックから溶け出した粒は7~8m広がり、有効成分は少なくとも15m拡散します。
水深を保つために
上手な使い方
散布後は水の出入りを止め、少なくとも7日間は通常の水深を保ち、田面を露出させないようにしてください。
藻・表層剥離・稲わら
上手な使い方
発生状況もよりますが、めやすとして藻・表層剥離・稲わら等が水田面積の30%以下の場合、藻の発生していないところでその水田に処理するジャンボ剤の全量を散布して下さい。
Q.雨の日に使えますか?
Q&A 雨の日に使えますか?
A.小雨ならOK
Q.雨の日に使えますか?
Q&A 雨の日に使えますか?
A.小雨ならOK
Q.風の強い日に使えますか?
Q&A 風の強い日に使えますか?
A.多少の風(約5m/秒)ならOK
田面が露出しなければ水面は風下方向に流れても、水中では反対 方向(風上方向)へ流れるので、 うまく拡散します。
優れた自己拡散性を備えていますので、速くムラなく拡散します。
不定形な田んぼでも使用できます。
Q.不定形の田んぼでも使えますか?
Q&A 不定形の田んぼでも使えますか?
A.どんなに不定形の田んぼでも使えます。
Q.全体に拡散するまでどのくらいかかりますか?
Q&A 全体に拡散するまでどのくらいかかりますか?
A.処理後1日(24時間)で全面に拡散し、どの地点の水をとってもほぼ均一の成分濃度になります。