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公募投資信託等における 外国税額控除の制度改正 ※2020年1月1日以後に支払われる収益の分配に適用。 2019年10月 改正におけるポイント 外国税額控除の対象が拡大。国内籍の 公募投信等も控除の対象に 国内から海外資産への投資における 投資環境整備が一歩前進 ただし、キャピタル益水準や売買タイミング により影響は大きく異なると想定される

公募投資信託等における 外国税額控除の制度改正0 10,547 0 0 0 0 0 10,831 0 0 0 0 0 11,123 0 0 0 0 0 11,424 0 0 0 289 11,135 投資最終年における課税後分配金と純資産の合計

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公募投資信託等における外国税額控除の制度改正※2020年1月1日以後に支払われる収益の分配に適用。

2019年10月

改正におけるポイント

① 外国税額控除の対象が拡大。国内籍の公募投信等も控除の対象に

② 国内から海外資産への投資における投資環境整備が一歩前進

③ ただし、キャピタル益水準や売買タイミングにより影響は大きく異なると想定される

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制度改正の概要

※本資料で扱う税制改正の内容について・財務省により公表されている「平成30年度税制改正」および「令和元年度(平成31年度)税制改正」の大綱や解説等、各

種資料の内容を基にしています。改正内容は2019年9月30日時点で各種資料から確認できるものに基づきます。今後変更の可能性があることにご注意ください。

・制度の概要をお伝えするため、一部簡略化した図を使用しております。

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

外国税額控除にかかる税制改正の概要

・今回の改正の背景① 国内に居住する個人投資家が、外国資産に投資する投資信託を活用する場合、外国資産からの配当や利子等に対して投資先の国の税制又は租税条約上の軽減税制に基づき課税がなされる(例えば米国株式の場合、配当に対して10%の課税)。② さらに、この投資信託が国内で支払う分配金に対しても外国で課税後の収益に対して所得税や住民税が課税される。このように外国と国内において同一の対象に重複して課税される従来の制度が、二重課税として問題に挙げられていた。

外国株式

配当

公募投信

配当収益(外国での課税後)

投資家

分配金(国内での課税後)

① 外国における課税 ② 国内における課税

現行の制度下では、投資先の配当等について二重課税がなされている。

・外国税額控除とは?国内の投資家や国内法人が外国で納付した税金を自国の法人税や所得税等から控除すること。国内の資産のみに投資する納税者と国外にも投資する納税者間での課税の公平性等の観点から説明されることが多い。今回の改正による控除の対象は所得税のみであり、住民税については控除の対象外。

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二重課税

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

主な変更点について

・政府公表の改正内容について2020年1月1日以降、外国と国内での二重課税解消を目的として、公募投資信託等を通じて外国資産に投資した場合にも、配当等が新たに所得税の外国税額控除の対象となる。

今般の外国源泉所得税や外国法人税を負担する者と支払の取扱者との間での二重課税調整に必要な情報の伝達のための実務上の対応についての整理等を踏まえ、支払の取扱者(=販売会社)に源泉徴収義務がある場合について、支払の取扱者が収益の分配等の交付をする際に二重課税調整を可能とする制度が創設されました。

(財務省:税制改正の解説より引用)

改正前

・税制改正前後における外国税額控除の対象

外国株式 〇外国債券 〇外国籍投資信託 〇公募投資信託(除くETFや上場REIT等) 〇

私募投資信託 〇ETFや上場REIT、上場JDR(株式数比例配分方式) 〇

ETFや上場REIT、上場JDR(上記以外の方式) 〇

外国籍商品

国内籍商品

外国株式 〇外国債券 〇外国籍投資信託 〇公募投資信託(除くETFや上場REIT等) ×私募投資信託 〇ETFや上場REIT、上場JDR(株式数比例配分方式) ×ETFや上場REIT、上場JDR(上記以外の方式) 〇

外国籍商品

国内籍商品

改正後

外国源泉所得税等の源泉徴収所得税からの控除制度

○=外国税額控除の対象 ×=外国税額控除の対象外

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

税制改正前後における分配金への課税イメージ図

外国株式

配当

100

外国株式

配当

100

公募投信

収益

90

公募投信

収益

90

投資家

分配金(税引き後)

71.8

投資家

分配金(税引き後)

79.7

外国 日本

改正前

改正後

外国税

10

10%の税金

10%の税金

外国税

10

所得税+住民税

18.2

所得税:90 × 15.315% = 13.7住民税:90 × 5% = 4.5

所得税:(90+10)×15.315% - 10 = 5.3住民税:(90+10)×5% = 5

所得税*+住民税(*外国での納税分は控除する)

10.3

外国と日本で二重課税

二重課税の解消により、従来外国で納税していた税額分が控除され、他の条件が同一と仮定すると、投資家が受け取る分配金は増加することが想定される。

支払われる分配金のイメージ(外国株式の配当100円をすべて分配する場合。外国での課税率は10%、キャピタル益はゼロ円と仮定。)

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グロスアップ(外国での納税分を課税対象に加算)↓

↓外国での納税分は控除

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ファンドへの影響について

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

ファンドへの影響シミュレーションについて

本シミュレーションは投資家の皆様に、外国税額控除の制度改正におけるファンドへの影響のイメージをつかんで頂くために、簡略化しています。実際の運用においては、分配原資の状況やそこから払い出す分配金の水準、ファンドのキャピタル益の水準、投資家ごとの投資タイミングや個別元本の状況、投資期間等、前提条件によって大きく変動する可能性があります。

シミュレーション上、分配原資を全額分配するファンドを仮定していますが、既存のファンドの場合、本シミュレーションの条件に当てはまらない場合が多いことにご注意ください。

前提条件次第でシミュレーション結果も変わりうる点をご了承ください。 分配を行う/行わないファンドの優劣を示すものではなく、特定のファンドを推奨するものではあ

りません。

次ページ以降 シミュレーションについての注意事項

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

分配金 分配後純資産

控除額(米国での納税分)

所得税 住民税 償還時の税額 投資家の受取額

e f g h i j kd-e (e+g)×

15.315%-g (e+g)×5% キャピタルゲイン×20.315%

0 10,270 0 0 0 00 10,547 0 0 0 00 10,831 0 0 0 00 11,123 0 0 0 00 11,424 0 0 0 289 11,135

投資最終年における課税後分配金と純資産の合計 11,135

分配金 分配後純資産

控除額(米国での納税分)

所得税 住民税 償還時の税額 投資家の受取額

e f g h i j kd-e (e+g)×

15.315%-g (e+g)×5% キャピタルゲイン×20.315%

270 10,000 30 15 15 240276 10,240 31 16 15 245283 10,485 32 16 15 252290 10,737 32 17 16 257297 10,994 33 17 16 0 264

投資最終年における課税後分配金と純資産の合計 11,258

年数 期初純資産 米国配当 期末純資産

(米国での納税後)

a b c d(b+c)-c×10%

1年目 10,000 300 10,2702年目 10,270 308 10,5473年目 10,547 316 10,8314年目 10,831 325 11,1235年目 11,123 334 11,424

年数 期初純資産 米国配当 期末純資産

(米国での納税後)

a b c d(b+c)-c×10%

1年目 10,000 300 10,2702年目 10,240 307 10,5163年目 10,485 315 10,7684年目 10,737 322 11,0275年目 10,994 330 11,291

ファンドへの影響シミュレーション(年3%の配当収益、キャピタルゲインなし)

【分配型】毎年、3%の配当収益のすべてについて分配を行う

【分配抑制型】分配を行わない

米国 国内

米国 国内

シミュレーション条件

シミュレーション条件

・100%米国株式で構成されるファンドに5年間投資。期間中為替の変動なし。キャピタル益はゼロと仮定する。投資した米国株式からは年3%の配当を受け取る。・租税条約より、配当金に10%課税され米国で源泉徴収される。控除限度額、各種取引手数料については考慮せず。・分配型は、分配原資を毎期全額分配し、再投資する。分配抑制型は期間中分配を行わない。投資額は1万円で追加投資なし、受益者は1人と仮定。

毎年分配を行うファンドと分配を抑制するファンドでは、税制改正の影響が異なる。 年3%の米国株式の配当を受け取るファンドの場合、分配を抑制する場合よりも、毎年分配

を行う場合の方が投資家の最終収益が高いという結果になった。

↓控除されるのは所得税のみ

※上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。※端数については、国内での所得税・住民税については円以下切捨て、外国での処理については表示桁未満を四捨五入しています。 ※実際の運用における処理と異なる場合がありますので、ご注意ください

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※詳細な計算式は次のページをご参照ください。

(単位:円)

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

税制改正に伴う実務上の計算について

運用会社側

決算日に合わせ、次のデータをファンドごとに算出し、販売会社に伝達する。

1. 外貨建資産割合

2. 収益1円あたり外国所得税

= 外貨建資産の期末純資産額期末信託財産純資産総額

= 期中外国所得税額収益からの分配額 × 収益からの分配額

期末収益分配可能額

通知を受けた1と2のデータを基に投資家単位で以下の計算を行い、源泉徴収を行う。

ⅰ. 外国所得税額=普通分配金 × 収益1円あたり外国所得税

ⅱ. 課税標準=普通分配金 + ⅰ. 外国所得税額

ⅲ. 控除限度額=ⅱ. 課税標準 × 1. 外貨建資産割合 × 15.315%

ⅳ. 控除外国所得税額=ⅰとⅲのいずれか少ない方

前ページの【分配型】(配当収益3%)に当てはめると・・・

100%米国株式に投資しているので、

1. 外貨建資産割合= 100%

2. 収益1円あたり外国所得税

= 30270 × 270

270

=0.111・・・(円)

税引き後の配当270円をすべて分配するので、

ⅰ. 外国所得税額=270* × 0.111・・・=30(円)

ⅱ. 課税標準=270 + 30=300(円)

ⅲ. 控除限度額=300× 100% × 15.315%≒46(円)

ⅳ. 控除外国所得税額=30(円)

*配当等収益が元本超過分と一致し、そのすべてを分配するため、分配金のすべては普通分配金にあたる。

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販売会社側

←キャピタルゲインを含む詳しくは次ページ

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

分配金の原資について

本制度改正において、控除の対象となるのは、主にファンドの配当等収益(インカムゲイン、表の青部分)に係る外国税である。

ただし、収益の分配が特別分配金として支払われる場合は、国内での課税対象とならないので、投資家ごとの購入価額によって制度改正の影響は異なる。

ファンドのキャピタルゲインについては、各国の税制や租税条約等により、非課税となっている場合が多い。

分配可能原資について(追加型(除くETF)の場合)

当期の収益

当期以外の収益

①インカムゲイン(配当等収益、経費控除後)

② キャピタルゲイン(有価証券売買益・評価益、経費控除後)

④ 収益調整金

③ 分配準備積立金

分配可能原資

①の収益のうち、外国で支払った金額が控除の対象となる。

※分配準備積立金:前回の決算日までに獲得した上記のインカムゲイン、キャピタルゲインのうち、分配金として支払わなかった額を積み足したもの。※収益調整金:投資信託で追加設定が行われることによって、既存の投資者の分配可能原資が薄まらないようにするために設けられたもの。

当該期間中に発生するものもあり、その分も当期の分配可能原資となります。※上記はイメージであり、実際の分配金額や基準価額を示唆するものではありませんのでご留意ください。

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収益1円あたり外国所得税の算出

に用いる分配可能額

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

10,000円

9,800円① 20円 9,780円

⇒ ⇒前期決算日 当期決算日分配前 当期決算日分配後

20円を分配

分配金20円

10,050円① 20円

10,000円 ② 30円 10,000円

⇒ ⇒

前期決算日 当期決算日分配前 当期決算日分配後50円を分配

分配金50円

基準価額上昇時 基準価額下落時②キャピタルゲイン(赤部分)が大きい場合、収益1円当たり外国所得税額が小さくなる。(p9の数式をご参照)⇒控除効果の最大化にはキャピタルゲ

イン部分の分配も必要。⇒その場合、キャピタルゲイン部分も含

めて国内課税を早めることに繋がる。

↓インカムゲイン部分

インカムゲインと比して、有価証券売買益・評価益(キャピタルゲイン)が大きい場合、収益1円当たり外国所得税額が小さくなる。

控除効果を最大化するには、キャピタルゲイン部分も分配する必要がある。(分配しない場合、前ページ③ 分配準備積立金が積み上がり、控除効果は極小化していく。)

その場合、インカムゲイン・キャピタルゲイン共に決算期ごとで国内課税がされることとなる。(複利効果が減じる。)

キャピタルゲインについて

①インカムゲイン部分→

分配イメージ(当期の収益のみ)

11

※上記はイメージであり、実際の分配金額や基準価額を示唆するものではありませんのでご留意ください。

分配原資

※投資者の購入価額によって、分配金の一部または全部が、実質的には元本の一部払戻しに相当する場合(=特別分配金)には、当該特別分配金は所得税および地方税の課税対象外であることにご注意ください。

分配原資

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

分配金 分配後純資産

控除額(米国での納税分)

所得税 住民税 償還時の税額 投資家の受取額

f g h i j k le-f (f+h)×

15.315%-h (f+h)×5% キャピタルゲイン×20.315%

0 10,670 0 0 0 00 11,385 0 0 0 00 12,148 0 0 0 00 12,962 0 0 0 00 13,830 0 0 0 778 13,052

投資最終年における課税後分配金と純資産の合計 13,052

分配金 分配後純資産

控除額(米国での納税分)

所得税 住民税 償還時の税額 投資家の受取額

f g h i j k le-f (f+h)×

15.315%-h (f+h)×5% キャピタルゲイン×20.315%

670 10,000 30 77 34 559707 10,559 32 81 36 590747 11,149 33 86 38 623789 11,772 35 91 41 657833 12,429 37 96 43 0 694

投資最終年における課税後分配金と純資産の合計 13,123

ファンドへの影響シミュレーション(年3%の配当収益、キャピタルゲイン年4%)

【分配型】毎年、配当収益・キャピタル益のすべてについて分配を行う米国 国内

米国 国内

シミュレーション条件

シミュレーション条件

前述のキャピタルゲインが年4%となる場合のシミュレーションを実施。 分配型と分配抑制型の差は縮まる結果に。

↓控除されるのは所得税のみ

12

年数 期初純資産 米国配当 キャピタル

益期末純資産

(米国での納税後)

a b c d e(b+c+d)-c×10%

1年目 10,000 300 400 10,6702年目 10,559 317 422 11,2663年目 11,149 334 446 11,8964年目 11,772 353 471 12,5615年目 12,429 373 497 13,262

年数 期初純資産 米国配当 キャピタル

益期末純資産

(米国での納税後)

a b c d e(b+c+d)-c×10%

1年目 10,000 300 400 10,6702年目 10,670 320 427 11,3853年目 11,385 342 455 12,1484年目 12,148 364 486 12,9625年目 12,962 389 518 13,830

※上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。※端数については、国内での所得税・住民税については円以下切捨て、外国での処理については表示桁未満を四捨五入しています。 ※実際の運用における処理と異なる場合がありますので、ご注意ください。

【分配抑制型】分配を行わない

・100%米国株式で構成されるファンドに5年間投資。期間中為替の変動なし。キャピタル益は4%と仮定する。投資した米国株式からは年3%の配当を受け取る。・租税条約より、配当金に10%課税され米国で源泉徴収される。控除限度額、各種取引手数料については考慮せず。・分配型は、分配原資を毎期全額分配し、再投資する。分配抑制型は期間中分配を行わない。投資額は1万円で追加投資なし、受益者は1人と仮定。

(単位:円)

Page 13: 公募投資信託等における 外国税額控除の制度改正0 10,547 0 0 0 0 0 10,831 0 0 0 0 0 11,123 0 0 0 0 0 11,424 0 0 0 289 11,135 投資最終年における課税後分配金と純資産の合計

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

-200

-150

-100

-50

0

50

100

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (年)

(円)

投資期間別のシミュレーション

前ページのシミュレーションの分配型、分配抑制型ファンドについて、投資期間別に投資家が受け取る課税後純資産の差額をシミュレーション。

投資期間によって、分配型と分配抑制型の投資家受け取り額の差は変動した。

分配型ー分配抑制型分配型優位

分配抑制型優位

前ページと同様

※上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。

1万円投資した場合投資家受け取り額の差

(配当収益年3%、キャピタルゲイン年4%、配当外税年10%)

シミュレーション条件

シミュレーション条件

前ページのシミュレーションは5年間投資した場合

分配型:分配原資を毎期全額分配分配抑制型:期間中分配を行わない

・100%米国株式で構成されるファンドに5年間投資。期間中為替の変動なし。キャピタル益は4%と仮定する。投資した米国株式からは年3%の配当を受け取る。・租税条約より、配当金に10%課税され米国で源泉徴収される。控除限度額、各種取引手数料については考慮せず。・分配型は、分配原資を毎期全額分配し、再投資する。分配抑制型は期間中分配を行わない。投資額は1万円で追加投資なし、受益者は1人と仮定。

13

※課税後における投資家の受け取り額の合計より算出

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

配当 利子米国 10% 0%ドイツ 15% 0%オランダ 10% 0%

Q&A よくある質問について

Q1. 控除額についてはどのファンドも一律ですか?

A1. ファンドの投資先やファンドの外貨建資産割合、分配原資の状況、そのうちどの程度分配するか等の要因によって変動します。投資先の国における租税条約の有無や、各国での定めによって、税率が異なります(下図は税率の一例です)。

Q2. 分配を行うファンドと分配を行わないファンドではどちらが有利ですか?

A2. 一概に有利不利を決めることはできません。分配金にかかる控除額の大きさと、投資期間によってもたらされる複利効果等の大きさや、ファンドのキャピタル益の水準等の要因によって、投資家の皆さまの受け取り額は変動します。制度内容が今後変更となる可能性もありますことにもご留意ください。

Q3. 住民税への影響はありませんか?

A3. 今回の改正での控除対象は所得税のみとなっています。住民税については控除はされず、グロスアップ後の課税標準に対して5%が課税されます。

配当・利子に対する源泉徴収税率

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出所:JETRO※各国の租税条約の内容に基づきます。※税率については、持株割合が一定割合を超える場合等、投資の条件により左記と異なる場合があることにご留意ください。

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

変更前

Appendix 当社における対応について

・投信協会通達に基づき、以下の通り、交付目論見書の外国税額控除についての記載の変更を行う。時期については、2019年10月以降の改版時。

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変更後

交付目論見書

※なお、使用開始が2020年1月1日以降となるものについては、赤文字中の「2020 年1 月1 日以降の」を記載いたしません。

※一般的なファンドの場合の記載例です。

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。

投資信託のリスクとお客さまにご負担いただく費用について

投資信託に係るリスクについて投資信託は、主に国内外の株式や公社債およびリート等の値動きのある証券を投資対象としているため、当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動します。これらの運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。投資信託は預貯金と異なります。また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資にあたっては投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等をよくご覧ください。

投資信託に係る費用について

ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。

■購入時(ファンドによっては換金時)に直接ご負担いただく費用

購入時(換金時)手数料…上限 3.3%(税込)※一部のファンドについては、購入時(換金時)手数料額(上限 38,500円(税込))を定めているものがあります。

■購入時・換金時に直接ご負担いただく費用

信託財産留保額…ファンドにより変動するものがあるため、事前に金額もしくはその上限額またはこれらの計算方法を表示することができません。

■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用

運用管理費用(信託報酬)…上限 年率3.41%(税込)※一部のファンドについては、運用実績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。

その他の費用・手数料 …上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等でご確認ください。※その他の費用・手数料については、売買条件等により異なるため、あらかじめ金額または上限額等を記載することはできません。

上記の費用(手数料等)については、保有金額または保有期間等により異なるため、あらかじめ合計金額等を記載することはできません。

《ご注意》

上記のリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三菱UFJ国際投信が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における 高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前によく投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等をご覧ください。

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MEMO

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本資料に関してご留意頂きたい事項■本資料は、公募投資信託等における外国税額控除の制度改正の内容を投資家の皆さまにお伝えするために三菱UFJ国際投信が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。本資料は投資勧誘を目的とするものではありません。■投資信託は、預金等や保険契約とは異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。銀行等の登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の補償の対象ではありません。■投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い委託会社が運用を行います。■本資料の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。■本資料は信頼できると判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性等を保証するものではありません。■投資信託をご購入の場合は、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。■クローズド期間のある投資信託は、クローズド期間中は換金の請求を受け付けることができませんのでご留意ください。