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農業者戸別所得補償制度 概算決定参考資料

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農業者戸別所得補償制度農業者戸別所得補償制度

概算決定参考資料

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目 次目 次

1 農業者戸別所得補償制度の交付金の交付単価の積算根拠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 農業者戸別所得補償制度の交付金の交付単価の積算根拠 1(参考)小麦、大豆の交付金のイメージ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

2 二毛作助成のパターン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5耕畜連携助成3 耕畜連携助成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

4 各交付金の交付対象農地 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74 各交付金の交付対象農地 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75 農業者戸別所得補償制度の実施体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85 農業者戸別所得補償制度の実施体制 86 都道府県・地域農業再生協議会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107 農業者戸別所得補償制度推進事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

交付金の交付 ケジ 128 交付金の交付スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

関連対策等関連対策等

9 耕作放棄地再生利用対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13(参考)耕作放棄地の状況 14(参考)耕作放棄地の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

10 集落営農に対する主な支援措置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1510 集落営農に対する主な支援措置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1511 甘味資源作物・国内産糖交付金等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1611 甘味資源作物 国内産糖交付金等 1612 戦略作物生産拡大関連基盤緊急整備事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1713 戦略作物生産拡大関連施設緊急整備事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1814 鳥獣被害防止総合対策交付金(緊急対策枠) 1914 鳥獣被害防止総合対策交付金(緊急対策枠) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1915 戸別所得補償実施円滑化基盤整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2015 戸別所得補償実施円滑化基盤整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20

制度導入の経緯

16 我が国農業 農村が直面する現実 2216 我が国農業・農村が直面する現実 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2217 食料自給率50%の達成のための取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2317 食料自給率50%の達成のための取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23(参考)麦、大豆の作付面積及び単収(20年産:上位10都道府県) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24(参考)麦、大豆の作付面積及び単収(20年産:上位10都道府県) 24(参考)食料自給率50%のイメージと戦略(カロリーベース) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25

18 多様な農業経営体の育成・確保 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2619 米政策の考え方に いて 2719 米政策の考え方について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2720 戸別所得補償モデル対策の概要(平成22年度予算) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2820 戸別所得補償モデル対策の概要(平成22年度予算) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2821 戸別所得補償モデル対策の実施状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2921 戸別所得補償モデル対策の実施状況 2922 モデル対策の実施状況を踏まえた制度設計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

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1 農業者戸別所得補償制度の交付金の交付単価の積算根拠

○ 標準的な生産に要する費用(全国平均)と販売価格(全国平均)との差額分を基本として算定○ 標準的な生産に要する費用(全国平均)と販売価格(全国平均)との差額分を基本として算定○ 「生産に要する費用」は、自給率向上のために生産拡大を図る必要があることから、全算入生産費(直近3年平均、ただし、

大麦、はだか麦、そば及びなたねは21年産の生産費のみ)を使用○ 「販売価格」は、作柄や需給状況による年ごとの変動を平準化するため、過去5年中庸3年平均の販売価格を使用

※ 単価の算定に当た て 大豆については 捨てづくり等の影響を排除するため 極端な低単収農家(90k /10 以下 数※ 単価の算定に当たって、大豆については、捨てづくり等の影響を排除するため、極端な低単収農家(90kg/10a以下。数量ウェイト1%程度)のデータを除いて交付単価を算定。二条大麦については、販売価格の高いビール用途麦に係るコスト要因を除いて交付単価を算定。

【 】

① 小麦 ② 二条大麦

【数量払の交付単価の算定根拠】

(円/10a) 60,561

うち、 経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 49,052

家族労働費(10割) 〃 5,827

①10a当たりコスト(全算入生産費・19~21年産・3年平均) (円/10a) 49,805

うち、経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 39,738

家族労働費(10割) 〃 7,564

①10a当たりコスト(全算入生産費・21年産)

自己資本利子・自作地地代 〃 8,548

副産物価額 〃 ▲2,866

(kg/10a) 412②単収

自己資本利子・自作地地代 〃 2,767

副産物価額 〃 ▲264

(kg/10a) 353②単収

(円/60kg) 8,820

〃 2,458

〃 6,360

④60kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

⑤数量払の交付単価(③-④)

③60kg当たりコスト(①/②) (円/50kg) 7,055

〃 1,725

⑤数量払の交付単価(③-④) 〃 5,330

③50kg当たりコスト(①/②)

④50kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

,⑤数量払の交付単価(③ ④) ⑤数量払の交付単価(③ ④) ,

※ コストについては、ビール麦用途に係るコスト要因を除いて算定

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③ 六条大麦 ④ はだか麦

(円/10a) 47,244

うち 経営費(肥料 農薬 雇 労賃 支払利 地代等) 〃 38 519

①10a当たりコスト(全算入生産費・21年産) (円/10a) 52,505

うち 経営費(肥料 農薬 雇用労賃 支払利子 地代等) 〃 39 304

①10a当たりコスト(全算入生産費・21年産)

うち、経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 38,519

家族労働費(10割) 〃 6,284

自己資本利子・自作地地代 〃 2,496

うち、経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 39,304

家族労働費(10割) 〃 9,894

自己資本利子・自作地地代 〃 3,417

産物副産物価額 〃 ▲55

(kg/10a) 310

(円/50kg) 7,620③50kg当たりコスト(①/②)

②単収

副産物価額 〃 ▲110

(kg/10a) 315

(円/60kg) 10,001③60kg当たりコスト(①/②)

②単収

〃 2,115

⑤数量払の交付単価(③-④) 〃 5,510

④50kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均) 〃 2,383

⑤数量払の交付単価(③-④) 〃 7,620

④60kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

⑤ 大豆 ⑥ てん菜(円/10a) 62,953

うち、 経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 43,339

①10a当たりコスト(全算入生産費・19~21年産・3年平均) (円/10a) 101,284

うち、 経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 69,965

①10a当たりコスト(全算入生産費・19~21年産・3年平均)

⑤ 大豆 ⑥ てん菜

家族労働費(10割) 〃 11,661

自己資本利子・自作地地代 〃 8,208

副産物価額 〃 ▲255

家族労働費(10割) 〃 21,852

自己資本利子・自作地地代 〃 9,467

副産物価額 〃 0

(kg/10a) 203

(円/60kg) 18,607

〃 7,296

②単収

③60kg当たりコスト(①/②)

④60kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

(kg/10a) 6,280

(円/トン) 16,128

〃 9,723

③1トン当たりコスト(①/②)

④1トン当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

②単収

,

〃 11,310⑤数量払の交付単価(③-④) 〃 6,410⑤数量払の交付単価(③-④)

※ コストについては、21年度に一部の地域で行われた、まき直し経費を除外して算定単収については、捨て作り等の影響を排除するため、極端な低単収農家(90kg/

10a以下。数量ウェイト1%程度)のデータを除いて算定 2

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⑦ でん粉原料用ばれいしょ ⑧ そば(円/10a) 76,775

うち、 経営費(肥料 農薬 雇用労賃 支払利子・地代等) 〃 54 326

①10a当たりコスト(全算入生産費・19~21年産・3年平均) (円/10a) 42,556

うち、経営費(肥料 農薬 雇用労賃 支払利子・地代等) 〃 27 455

①10a当たりコスト(全算入生産費・21年産)

うち、 経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子 地代等) 54,326

家族労働費(10割) 〃 13,050

自己資本利子・自作地地代 〃 9,399

副産物価額 0

うち、経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子 地代等) 27,455

家族労働費(10割) 〃 6,809

自己資本利子・自作地地代 〃 8,292

副産物価額 0副産物価額 〃 0

(kg/10a) 4,437

(円/100kg) 1,730

②単収

③100kg当たりコスト(①/②)

副産物価額 〃 0

(kg/10a) 67

(円/45kg) 28,582

②単収

③45kg当たりコスト(①/②)

〃 570

(円/トン) 11,600⑤数量払の交付単価((③-④)×10)

④100kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均) 〃 13,378

⑤数量払の交付単価(③-④) 〃 15,200

④45kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

※ コストについては、他の品目との横並びをとるため、作付面積10a未満の農家のデータを除外して算定

⑨ なたね

(円/10a) 51,919

うち、経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子・地代等) 〃 36,553

①10a当たりコスト(全算入生産費・21年産)

10a当たりコストのうち営農継続に必要最低限の費用(20年

家のデータを除外して算定

【営農継続支払の交付単価の算定根拠】

うち、経営費(肥料、農薬、雇用労賃、支払利子 地代等) 36,553

家族労働費(10割) 〃 10,196

自己資本利子・自作地地代 〃 5,170

副産物価額 0

(円/10a)

2,106

当たり ストのうち営農継続に必要最低限の費用( 年産の小麦・大豆・てんさい・でん粉原料用ばれいしょ生産費の平均値)

農業薬剤費のうち除草剤分

副産物価額 〃 0

②単収(21年産・生産費調査結果) (kg/10a) 227

(円/60kg) 13,723③60kg当たりコスト(①/②)

516

956

1,677

光熱動力費のうち耕起・整地分

土地改良及び水利費

農機具費のうちトラクター分

〃 5,254

⑤数量払の交付単価(③-④) 〃 8,470

④60kg当たり販売価格(17~21年産・5中3平均)

※ コストについては、他の品目との横並びをとるため、作付面積10a未満の農家のデータを除外して算定

426

13,872

19,553

労働費(経営体の維持)

その他(組合費・土地改良設備等)

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(参考)小麦、大豆の交付金のイメージ

① 小麦 ② 大豆① 小麦 ② 大豆

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2 二毛作助成のパターン

○ 麦 大豆等の戦略作物の組み合わせによる二毛作に対して 作付面積に応じて助成する

対象となる作付けパターン(例)以下の① ②に該当するものを対象とし 作付面積に応じて

助成対象

○ 麦・大豆等の戦略作物の組み合わせによる二毛作に対して、作付面積に応じて助成する。

【助成対象】

対象となる作付けパタ ン(例)

作付けパターン 交付金額(10a当たり)

主食用米 + 麦 (米所得補償) + 1.5万円

以下の①、②に該当するものを対象とし、作付面積に応じて15,000円/10aを助成する。

① 主食用米と戦略作物の組み合わせ

主食用米 + 飼料用米 (米所得補償) + 1.5万円

大豆 + 麦 3.5万円 + 1.5万円

麦 + そば 3 5万円 + 1 5万円

主食用米 戦略作物+

麦 + そば 3.5万円 + 1.5万円

なたね + そば 2万円 + 1.5万円

米粉用米 + 麦 8万円 + 1.5万円

② 戦略作物同士の組み合わせ

二毛作助成の対象

米粉用米 + 飼料用米 8万円 + 1.5万円

対象とならない作付けパターン(例)

戦略作物 戦略作物+

戦略作物助成の対象※ 二毛作助成の対象※

作付けパターン 交付金額(10a当たり)

大豆 + 野菜 3.5万円 -

麦 + 野菜 3 5万円 -

※ どちらの作物を戦略作物助成、二毛作助成の対象とするかは農業者の判断とし、営農計画書において申請する。

※ 前作、後作で耕作者が異なる場合においても、いずれか一方を戦略作物助成の対象、もう一方を二毛作助成の対象とする。 麦 + 野菜 3.5万円 -

米粉用米 + 野菜 8万円 -

作物助成の対象、もう 方を 毛作助成の対象とする。

※ 戦略作物助成と同様、出荷・販売契約等の締結、出荷・販売が必要。

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○ 耕種農家と畜産農家の連携を推進し飼料生産の拡大を図るため、飼料用米のわら利用、水田放牧、資源循環の取組を行

3 耕畜連携助成

○ 耕種農家と畜産農家の連携を推進し飼料生産の拡大を図るため、飼料用米のわら利用、水田放牧、資源循環の取組を行

う場合に、取組面積に応じて助成する。

【助成対象】

以下の取組を行う面積に応じて13,000円/10aを助成

① 飼料用米生産水田の稲わらの飼料利用水田で生産した飼料を

畜産農家が利用粗飼料生産水田に牛を放牧し、コスト削減

〈取組要件〉実 び稲わ が飼料

以下の取組を行う面積に応じて13,000円/10aを助成(①~③の取組の同一ほ場での重複助成は不可)

② 粗飼料生産水田での放牧

○ 子実及び稲わらが飼料用として利用されること

② 粗飼料 産水 放牧

利用供給協定の締結耕種農家に交付協定の内容

〈取組要件〉○ 放牧頭数が成牛換算で2頭

以上(ha当たり)○ 延べ放牧日数が90日以上等

③ 粗飼料生産水田への堆肥の散布

畜産農家 耕種農家・取組面積・取組期間・取組の方法・対価 等

〈取組要件〉○ たい肥は水田粗飼料作物を給与

鋤込まず、稲わらを飼料として活用

家畜のたい肥を水田に還元し、土作り

○ たい肥は水田粗飼料作物を給与した家畜由来のものであること

○ 自己のたい肥でないこと○ 自己の散布でないこと○ 散布量が2㌧又は4立米/10a以

上であること

上であること等

耕畜連携による飼料生産の拡大【交付対象者】耕畜連携の取組を行う水田において、飼料作物等

を生産する農業者(耕種農家)

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4 各交付金の交付対象農地

○ 農業者戸別所得補償制度では、主食用米を対象とした米の所得補償交付金、麦・大豆等の畑作物を対象とした畑作物の所得補償交付金、水田で主食用米から麦・大豆等への作付転換を進めるための水田活用の所得補償交付金を措置。

○ これらの交付金を適切に支払うためには、田・畑別に交付金の交付対象となる農地を明確にすることが必要。

田 畑田

畑作物の所得補償交付金の交付対象

水田活用の所得補償交付金の交付対象

米の所得補償交付金の交付対象

※ 交付対象となる田は、モデル対策で交付対象水田として整理されたもの。【新規開田の扱い】

償交 交 象

主な留意点

【新規開田の扱い】米の消費が減少する中では、今後も新規開田の抑制は必要。このため、モデル対策に引き続き、米及び水田活用の所得補償交付金の交付対象

外とする。【地目畑の米の扱い】

田での需給調整の実効性を確保するためには、地目畑での米生産は基本的に行うべきでない。このような観点から、米の所得補償交付金については交付対象外とすることが基本。

【耕作放棄地の扱い】米の消費が減少する中では、これらの農地を復田することは適当ではない。このため、復旧する際には畑利用を前提とし、畑作物の所得補償交付

金の交付対象に限定する。 7

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5 農業者戸別所得補償制度の実施体制

○ 農業者戸別所得補償制度は、食料自給率の向上を図ることが大きな目的であり、国家戦略として取り組むことが必要であることから 戦略作物の生産振興や地域農業の振興に いては 行政が主体的に推進していくことが必要ることから、戦略作物の生産振興や地域農業の振興については、行政が主体的に推進していくことが必要。

○ 一方、米の需給調整については、農業者・農業者団体の主体的な取組が不可欠であること等から、これまでと同様の役割を、農協等が果たすことが必要。

○ このような考え方により、農業者戸別所得補償制度の実施体制は、行政と農業者団体等が協力して推進する体制を構築。

【畑作物の生産数量目標の設定】

(1)国(農林水産大臣)は、「食料・農業・農村基本計画」で定められた平成32年の生産数量目標の達成に向けて、毎年、麦・大豆等の生産動生

食料・農業・農村政策審議会国(大臣) ・全国及び都道府県別生産数量目

標の設定

【畑作物の実施体制】

成 年の生産数量目標の達成に向けて、毎年、麦 大豆等の生産動向、需要動向等を踏まえ、全国及び都道府県別の生産数量目標を設定し、都道府県知事に通知。

(2)都道府県は、協議会の意見を聞いて、県内の農業者別の生産数量目標の設定ルールを策定・公表

都道府県農業再生協議会【県、県農業団体等、農業会議等】

地方農政局生産数量

目標

・麦・大豆等の農業者別生産数量目標の設定ル ルの検討

交付申請内容の審査、アダムス入力、支払決裁 等

都道府県(知事)

目標の設定ルールを策定・公表。

(3)農業者は、麦・大豆等の生産数量目標の設定ルールに適合した生産数量目標を記入した営農計画書を、生産年の6月30日までに市町村又は地域農業再生協議会に提出。

交付申請書・営農計画書等交付金交付

の設定ルールの検討・産地資金の要件設定 等

地方農政事務所受付、審査、畑作物の生産数量目標の達成・作付面積・数量の確認、交付金算定システム入力 等

市町村(市町村長)

(4)都道府県又は市町村が、農業者(農協等が取りまとめた場合には、農協等が代表者となる)の生産数量目標が設定ルールに適合したものとなっていることを確認。

麦・大豆等の生産数量目標の設定ルール(公表)

地域農業再生協議会【市町村、農協等、共済組合、農業委員会、直販農家等】

出荷・販売数量等データ

農業者の

指定口座(※)

交付申請書・ 数量払生産数量

農協等(農家の代表組織等)

平成23年産については、例えば、麦は播種前契約数量、大豆等は出荷・販売契約数量を基に生産数量目標を設定する等の運用を検討。

営農計画書等 報告書

※ブロックローテーション等を行っている場合、その代表者の代理受領も可

農業者8

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○ 主食用米については、厳格な数量管理を行ってきていることから、引き続き、行政のみならず、農業者団体も参加して、農業

【米 生産数量 標 定】

○ 主食用米 は、厳格な数量管理を行 き る ら、引き続き、行政 みならず、農業者団体も参加し 、農業者段階まで、きめ細かな生産数量目標を設定できるような仕組みを構築。

【米の実施体制】

【米の生産数量目標の設定】

生産数量目

食料・農業・農村政策審議会国(大臣) ・全国及び都道府県別生産数量目標の

設定 (1)国(農林水産大臣)は、毎年、主食用米の需要見通し、都道府県別の需要実績を基に、全国及び都道府県別の生産数量目標を設定し、都道府県知事に通知。

都道府県農業再生協議会【県、県農業団体、実需者、農業会議等】

地方農政局

目標

・米の市町村別生産数量目標の検討・産地資金の要件設定 等

交付申請内容の審査、アダムス入力、支払決裁 等都道府県

(知事)

府県知事に通知。

(2)都道府県は、農業団体、実需者等の参加を得て構成される農業再生協議会の意見を聞いて、市町村別の生産数量目標を設定し、市町村長に通知。

交付申請書・営農計画書・確認結果データ等

交付金

地方農政事務所

市町村(市町村長)

受付、審査、畑作物の生産数量目標の達成・作付面積・数量の確認、交付金算定システム入力 等

(3)市町村は、農協、集荷業者、直販農家等の参加を得て構成される地域農業再生協議会の意見を聞いて、農業者別の生産数量目標の設定ルールを策定・公表。(実務的には、協議会における生産数量目標の設定ルールの検討過程で、農業者別の生産数量目標(面積換算値も含む)も算定 )交

米の生産数量目標の設定ルール(公表)

地域農業再生協議会【市町村、農協等、共済組合、農業委員会、直販農家等】

・米の農業者別の生産数量目標の設定ルールの検討・米の農業者別生産数量目標の検討・算定・産地資金の要件設定・米の生産数量目標の達成の確認・対象作物の作付面積の確認、システム入力 等

む)も算定。)

(4)農業者は、生産数量目標の設定ルールに適合する生産数量目標を記入した営農計画書を、生産年の6月30日までに市町村又は地域農業再生協議会に提出。

農業者の

指定口座(※)

※ブロックローテーション

農業者別の生産数量目標

農協等(農家の代表組織等)

(5)市町村は、農業者(農協等が取りまとめた場合には、農協等が代表者となる)の提出した生産数量目標が設定ルールに適合したものとなっていることを確認。

交付申請書・営農計画書等

※ブ ック テ ション等を行っている場合、その代表者の代理受領も可

農業者別の生産数量目標

農業者

平成23年産については、現行食糧法の下で農業者に生産数量目標(面積換算値も含む)を設定。

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6 都道府県・地域農業再生協議会

【協議会の体制】【協議会の体制】

(1)農業者戸別所得補償制度では、米だけではなく、麦、大豆等の畑作物も含めた生産数量目標の検討、生産振興等が必要となることを踏まえ、従来の「水田農業推進協議会」の名称を「農業再生協議会」に改める。(協議会は、既存の協議会を都道府県、市町村が指定することを基本とするが、地域の判断で新設することもできる。)

(2)協議会の事務局や運営主体については、現場が混乱しないよう、従前からの継続性に配慮して、行政又は農業団体(農協、農業会議、第3セクター等)のいずれもが担当できる。

(1)農業者戸別所得補償制度は、農業経営の改善、自給率の向上を目指すものであり、この目的を達成するためには、作物

【協議会の整理・統合】

を作る担い手の問題、農地の問題を合わせて議論し、方向付けを出していくことが必要。

(2)このため、都道府県及び市町村段階において、① 対象作物の生産振興、米の需給調整の推進など、農業者戸別所得補償制度の実施に関する取組② 集落営農の組織化、経営の法人化など、担い手の育成・確保に関する取組③ 農地の集積、耕作放棄地の解消、荒廃地の再生など、農地の有効利用に関する取組が、より相互連携できる体制となるようにしていくことが必要。

(3)このような考え方に立ち、既存に設置されている、水田農業推進協議会、担い手育成総合支援協議会、耕作放棄地対策協議会については、地域の実情も踏まえて、統合する方向で体制整備を進める。

(注)ただし、協議会の統合に関しては関係者も多く、協議会の事務局や管轄区域が異なるなどの事情もあり、直ちには実現が難しいとの声も多い このため 各協議会の状況等を踏まえ 今後どのように対応していくか 関係者間で協議し 統合に向けた手続 スケジュ ルを検討い。このため、各協議会の状況等を踏まえ、今後どのように対応していくか、関係者間で協議し、統合に向けた手続、スケジュールを検討。

可能な地域は来春にも統合を行うこととし、統合が困難な地域も含め、少なくとも平成23年度中に、地域農業の推進に関係する作物振興、担い手づくり、農地利用などの取組が一体的に進められる体制整備を進める。

10

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7 農業者戸別所得補償制度推進事業

○ 農業者戸別所得補償制度においては、農家の申請書類の受付、作付面積等の確認事務については市町村、農業再生協○ 農業者戸別所得補償制度においては、農家の申請書類の受付、作付面積等の確認事務については市町村、農業再生協議会の構成メンバー及び地方農政事務所が連携して行うこととし、そのために必要となる経費については農業者戸別所得補償制度推進事業で支援。

○ また、集落営農の法人化に必要な事務費助成、集落営農の経理事務担当者を育成する活動等を支援。

推進事業等のポイント

<都道府県段階>・ 農業者戸別所得補償制度の普及・推進活動・ 対象作物の生産数量目標の設定ル ル等の検討

推進事業の仕組み

国(地方農政局) ・ 対象作物の生産数量目標の設定ルール等の検討・ 産地資金の要件の検討・ 集落営農の経理事務担当者等の育成・ 農地集積、耕作放棄地の解消のための指導・助言 等

国(地方農政局)

・事務費の交付申請・事務費の交付

<市町村(地域)段階>・ 農業者戸別所得補償制度の普及・推進活動・ 対象作物の農業者別生産数量目標の設定ルール等の検討

都道府県農業再生協議会都道府県

県、農業団体、農業会議、土改連、共済連合会 等

・ 農業者に対する説明、交付申請書や営農計画書等申請書類の配布・回収

・ 対象作物の作付面積等の確認・ 農業者の作付面積等のデータ入力処理

改連、共済連合会 等

・事務費の交付申請・事務費の交付

・ 産地資金の要件の検討・ 農地集積、耕作放棄地の解消のための推進活動・ 集落営農の法人化支援 等

<国段階>

市町村 地域農業再生協議会

市町村、農協、農業委員会、

事務費の交付

<国段階>・ 農業者戸別所得補償制度の普及・推進活動・ 直接支払に伴う内容審査、システム入力処理・ 交付金の支払 等

共済組合、土地改良区、農地利用集積円滑化団体、農家代表者 等

11

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8 交付金の交付スケジュール

① 交付金に関するスケジュール(想定)① 交付 関す (想定)

11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月

平成22年 平成23年 平成24年

23年産米

の全国・県市町村別

の米の生農業者別の米の生産数 農業者別の米

数量目標

都道府

生産数量目標の設定

別の生産

数量目標

の決定

の米の生

産数量目

標の通知

量目標通知 の生産数量目

標確定(→6/15)県・地域・

農業者間

調整

畑作物の目標設定の確認

申請手続

米の目標設定の確認

交付申請書 営農計数量払の交付

対象作物の作付確認、数量払の数量確認

申請手続交付金の交付

制度内容の周知活動交付申請書、営農計

画書等の受付

営農継続支払

の交付

米の所得補償

交付金の交付

水田活用交付金の交付

米価変動補てん

交付金の交付

② 交付金の交付時期(想定)

① 畑作物の所得補償交付金① 畑作物の所得補償交付金

ア 営農継続支払 :生産年 8月 ~ 9月頃

イ 数量払 うち 麦、なたね、そば :生産年10月 ~12月頃

うち 大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょ:生産年翌年1月~ 3月頃

② 水 得補償交 金 生産年② 水田活用の所得補償交付金 :生産年10月 ~ 3月頃

③ 米の所得補償交付金 :生産年11月 ~ 1月頃

④ 米価変動補てん交付金 :生産年翌年5月~ 6月頃12

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関連対策等

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9 耕作放棄地再生利用対策

○ 荒廃した耕作放棄地に係る農地利用調整を更に促進し 引き受け手(農業者 農業者組織 農業参入法人等)が作物生産再○ 荒廃した耕作放棄地に係る農地利用調整を更に促進し、引き受け手(農業者、農業者組織、農業参入法人等)が作物生産再開に向けた条件整備に一層取り組みやすくなるよう制度を見直し、耕作放棄地を再生利用する取組を総合的に支援。

○耕作放棄地再生利用交付金現 状

○耕作放棄地再生利用交付金① 再生利用活動

ア 再生作業(障害物除去、深耕、整地等)及び土づくり(肥料、有機質資材の投入等)を一括で支援(再編統合・手続きの簡素化)定額支援【5万円/10 】又は重機等を用いて行う場合【1/2等】

○ 増加傾向にある耕作放棄地

○ 耕地面積の減少と耕地利用率の低下

・定額支援【5万円/10a】又は重機等を用いて行う場合【1/2等】・土づくり(2年目:必要な場合のみ)【2.5万円/10a】

イ 経営展開 経営相談、実証ほ場の設置・運営、加工品試作、試験販売等【定額】

② 施設等補完整備

504万ha(95年)→ 469万ha(05年)→461万ha(09年)97.7% → 93.4% →92.2% (08年)

② 施設等補完整備・用排水施設、農業用機械・施設等の整備【1/2等】・小規模基盤整備【2.5万円/10a】(定額支援創設・手続きの簡素化)

③ 再生利用活動附帯事業基金管理事務に加え 農地利用調整等の再生利用に附帯する諸活

〇 食料自給率向上のための農地の確保と

課 題

基金管理事務に加え、農地利用調整等の再生利用に附帯する諸活動を対象として支援【定額】

◇戦略作物等を栽培する場合は、土地所有者による再生作業及び農用地区域外における取組についても支援対象

〇 食料自給率向上のための農地の確保とその最大限の有効利用

○ 地域における様々な問題の発生・荒廃した土地はそのままでは利用困難・病害虫の繁殖、鳥獣害の拡大

用地区域外における取組についても支援対象。・廃棄物の不法投棄 等

荒廃農地 再生作業

作物生産再開へ

13

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(参考)耕作放棄地の状況

○ 農林業センサスによると、不作付けとなっている農地には、水張り等により常に耕作可能な状態で維持されている「休耕地」と 所有者に耕作の意思がなく 草刈り 障害物除去 地力増進等を行う必要があり 直ちに作付困難とされる「耕作放棄地」

休耕地

20万h

と、所有者に耕作の意思がなく、草刈り、障害物除去、地力増進等を行う必要があり、直ちに作付困難とされる「耕作放棄地」が存在。

○ これらのうち、「耕作放棄地」については、畑利用による麦、大豆、そば及びなたねの作付を促すため再生利用加算で支援。

休耕地

(耕作の意思

20万ha(水張り等常に耕作可能な状

態で維持)

田:新規需要米、加工用米

等を作付けて解消

田 14万ha(うち本地11万ha)

畑 6万ha調整水 輪作休耕畑等地思

あり)

農林業セン

等を作付けて解消

畑:輪作で解消

休耕地以外の不作付地

水田等

20

水張り水田等輪作休耕畑等(緑肥作付)

再生利用加算の対象となりうる範囲

耕作放棄

(耕作の意思な

ンサス

休耕地以外の不作付地

19万ha(草刈り等の 低限の保全管

理は行われているものの、地

力増進等を行う必要があり、

直ちに作付困難)

田 11万ha(うち本地9万ha)

畑 8万ha

万ha

転換

復旧

38.6万ha※

地なし)

※H22センサス

直ちに作付困難)

農地に復元可能な土地

15万ha抜根 障害物除 整

田 6万ha 畑 9万ha

耕作放棄地再生利用対策で障害物除 等

農地に復元不可能な土地

(概数値)

では約40万ha

(抜根、障害物除去、整地作

業等が必要)

農地に復元不可能な土地

簡易な作業で営農再開 基盤整備等により営農再開簡易な作業で営農再開 基盤整備等により営農再開

除去等を支援

農地に復元不可能な土地

5万ha農地に復元不可能な土地

5万ha(森林化、農外利用)

農地としての利用が不可能な土地 14注:田畑別の面積は推計値

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10 集落営農に対する主な支援措置(23年度予算概算決定)

集落営農が、農業共済資格団体として水稲共済に加入すれば、組織全体の主食用米の作付面積から10a控除されるので 小規模農家が個別に交付申請するよりも交付額は大きく

米の所得補償交付金

集落営農を法人化し、農用地利用集積円滑化事業により農地を面的に利用権設定した場合に、農業者戸別所得補償制

規模拡大加算交付金

で、小規模農家が個別に交付申請するよりも交付額は大きくなる。

度の規模拡大加算として、交付金を受けることができる。

中山間地域等直接支払交付金 農地・水保全管理支払交付金

中山間地域等における農業生産活動等の継続について、農業生産条件の不利を補正する支援を受けることができる。

地域共同による農地・農業用水等の保全管理活動に加え、老朽化が進む農業用用排水路などの長寿命化のための取組について支援を受けることができる。

中山間地域等直接支払交付金 農地 水保全管理支払交付金

集落営農の組織化・法人化に必要な農業用機械・施設の整備に要する経費の一部について補助を受けることができる

経営体育成支援事業

農林漁業者等の加工・販売等をサポートする6次産業化プ

6次産業化総合推進事業

備に要する経費の一部について補助を受けることができる。補助率:3/10上限(融資主体型補助)

1/2以内(法人化を目標とする場合)

ランナーの確保や農林漁業者等の加工・販売等の取組について支援を受けることができる。

集落営農が法人化して特定農業法人又は認定農業者になれば、農業者戸別所得補償制度の交付金等を当該準備金として積み立てた場合 損金に算入することができる また 当

農業経営基盤強化準備金制度

5年以内の法人化などを目標とする集落営農は、① チャレンジ性のある取組に対し、無利子で融資が受けら

れる(農業改良資金)

制度資金

して積み立てた場合、損金に算入することができる。また、当該準備金を取り崩したり、受領した交付金等をそのまま用いて農用地や農業用機械等の固定資産を取得した場合、圧縮記帳できる。 15

れる(農業改良資金)。② 農業機械・施設の取得に必要な資金や長期運転資金を

長期かつ低利で融資(平成22年12月20日現在年利1.5%)が受けられる(経営体育成強化資金、農業近代化資金)。

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11 甘味資源作物・国内産糖交付金等

○ 砂糖・でん粉については、砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律(糖価調整法)に基づき、輸入品と国内産品との内外コ○ 砂糖 でん粉については、砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律(糖価調整法)に基づき、輸入品と国内産品との内外コスト格差を是正するため、① 輸入糖・輸入とうもろこし等から調整金を徴収するとともに、② これを主な財源として、生産者及び製造事業者に対し、生産・製造経費と製品の販売価格との差額相当分の交付金を交付する政策支援を実施している。

○ 23年産以降は、てん菜及びでん粉原料用ばれいしょに係る政策支援は、国において麦・大豆等とともに、戸別所得補償制度として実施 また さとうきび及びでん粉原料用かんし に係る政策支援は 従来のとおり糖価調整法に基づく品目別の制度として実施。また、さとうきび及びでん粉原料用かんしょに係る政策支援は、従来のとおり糖価調整法に基づく品目別の経営安定対策を実施する予定。

糖価調整法に基づく支援○ 生産者向け交付金単価(23年産)農

調整金

さ と う き び 生 産 者

国 内 産 糖製 造 事 業 者

甘味資源作物交付金

国内産糖交付金

さとうきび 16,000円/トン

でん粉原料用かんしょ 26,000円/トン

○ 生産者向け交付金単価(23年産)農畜産業振興

(砂糖勘定

23SY以降の 業

等調整金の一部 戸

別所得補償制

て ん 菜 生 産 者

で ん 粉 原 料 用ば れ い し ょ 生 産 者

交付金

交付金てん菜糖 16,709円/トン

○ 製造事業者向け交付金単価(22SY)

機構

)の政策支援の

でん粉

コーンスターチ企

調整金

糖価調整法に基づく支援

国 内 産 い も で ん 粉製 造 事 業 者

国内産いもでん粉交付金

調整金の一部 制度

ば れ い し ょ 生 産 者

甘しゃ糖 56,121円/トン

ばれいしょでん粉 18,613円/トン

かんしょでん粉 38,999円/トン

農畜産業振興

(でん粉勘定

の流れ

イメ

企業等

で ん 粉 原 料 用か ん し ょ 生 産 者

でん粉原料用いも交付金※ SY:砂糖年度・でん粉年度(当年10月~翌年9月)

○ 平成20砂糖年度以降 さとうきびの豊作や 景気後退等による砂糖の消費減退(輸入数量の減少) 国際的な砂糖価格の高

興機構

定)

メージ

○ 平成20砂糖年度以降、さとうきびの豊作や、景気後退等による砂糖の消費減退(輸入数量の減少)、国際的な砂糖価格の高騰も相まって農畜産業振興機構の砂糖勘定の赤字が増大し、平成22年3月末の累積差損は約700億円となる見込み。

○ 農畜産業振興機構の砂糖勘定の収支を改善し、生産者支援の戸別所得補償制度への円滑な移行と安定的な支援を確保するため、砂糖勘定の単年度収支均衡及び砂糖勘定の安定的運営に必要な措置として、32,950百万円を概算決定。 16

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12 戦略作物生産拡大関連基盤緊急整備事業

○ 戸別所得補償制度の本格実施に当たり、意欲ある農業者が安心して新しい営農に取り組めるよう、麦・大豆等の生産拡大の支障となっている生産基盤について、緊急的に、排水不良の解消、部分的な施設の改修・整備等のきめ細やかな整備を実施する事業を創設。

【事業の内容】

( )平成 年度から 戸別所得補償制度が本格実施される(1)平成23年度から、戸別所得補償制度が本格実施される。(2)しかしながら、我が国の農地においては、

① 依然として排水不良田が多く、麦・大豆等の生産拡大の支障となっていること② 施設の老朽化により、新規需要米の作付など水田の有効利用に必要な用水確保が困難となっていること

等の問題が顕在化している等の問題が顕在化している。(3)このため、平成23年度において、緊急的に、排水不良の解消、部分的な施設の改修・整備や、農地の保全に取り組み、

戦略作物等の生産拡大の支障を取り除くために必要な以下の条件整備をきめ細やかに実施し、戸別所得補償制度の推進を支援する。① 米以外の作付や二毛作等を可能とするかんがい設備や暗渠排水等の導入① 米以外の作付や二毛作等を可能とするかんがい設備や暗渠排水等の導入② 安定的な用水供給の確保のため、老朽化が進んだ水利施設の補修・修繕

③ 畑地における土層改良や、耕土流出防止等のための水路・農地の整備・保全管理

【補助率】 内地・北海道50%、6法指定地域等55%、奄美60%、沖縄80%

【事業実施主体】 都道府県、市町村、農業者が組織する団体

17

【概算決定額】 220億円

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13 戦略作物生産拡大関連施設緊急整備事業

得補償制度 食料自給率 向 向 生産拡 を実 す 制度導 初年度 成 年度○ 戸別所得補償制度による食料自給率の向上に向けた生産拡大を実現するために、制度導入初年度(平成23年度)における緊急対策として、麦、大豆、新規需要米等に係る体制整備や共同利用施設の整備等を支援。

<作物ごとの課題>

円滑な産<必要な産地体制>

生産数量目標の達成に向け

戸別所得補償制度の導入による戦略作物の生産拡大に向け・・・

<作物ごとの課題> な制度導入

産地体制の

持続的な畑作物輪作体系を構築するためには、産地単位 よる大規模

麦・大

<必要な産地体制>

①乾燥調製施設、製粉施設 製油施設等

の達成に向け、

23年度から

入のため、

の緊急整備

産地単位による大規模な作付転換が必要となるが、現状の収穫・乾燥調製・加工体制では対応が困難

大豆等畑作物

施設、製油施設等の整備等

②栽培技術の習得や機械の導入、改良

戸別所得補償制度 備を支援

対応が困難物

新 ①分別管理のための乾

戸別所得補償制度の本格導入

↓戦略作物の

(単年度事

新規需要米

主食用米と同じ生産体系、管理体制では、混入等により主食用米の需給に悪影響

①分別管理のための乾燥施設、貯蔵施設等の整備

②主食用米とは収穫・出荷体系が異なるW

大幅な生産拡大

事業)

需給に悪影響出荷体系が異なるWCS用の機械の導入

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14 鳥獣被害防止総合対策交付金(緊急対策枠)

○戸別所得補償制度の本格実施に当たり 安心して農業ができる環境を整備するため 都道府県向けの○戸別所得補償制度の本格実施に当たり、安心して農業ができる環境を整備するため、都道府県向けの交付金に緊急対策枠を措置し、鳥獣被害防止対策を緊急的に強化します。

【11 283 (2 278)百万円】鳥獣被害防止対策の緊急的強化(都道府県向け交付金)

【11,283 (2,278)百万円】

うち緊急対策枠 10,001百万円

1 ソフト対策【事業実施主体】地域協議会 ワン!

モンキードッグ 捕獲機材の導入

【事業内容】○地域ぐるみの被害防止活動

(捕獲機材の導入、 犬を活用した追い払い、放任果樹の除去 等)

【補助率】定額(市町村当たり原則 2百万円以内)※ 先進的な対策を行う場合、必要経費に応じて助成

○先進的な被害防止対策※(発信器を活用した生息調査、 誘導捕獲柵わな、大規模緩衝帯 等)

※ 先進的な対策を行う場合、必要経費に応じて助成

誘導捕獲柵わな

2 ハード対策 【事業実施主体】地域協議会、地域協議会の構成員

【事業の内容】

○侵入防止柵等の被害防止施設※○捕獲鳥獣を地域資源として活用するための処理加工施設○焼却施設等○焼却施設等

【補助率】1/2以内(条件不利地域は55/100以内、沖縄は2/3以内)※ 侵入防止柵の自力施工を行う場合に、資材費相当分の定額補助が可能 侵入防止柵

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15 戸別所得補償実施円滑化基盤整備

○ 戸別所得補償制度の本格実施にあたり、麦・大豆等の生産拡大のための農地の区画整理、用排水施設等の整備を重点的○ 戸別所得補償制度の本格実施にあたり、麦 大豆等の生産拡大のための農地の区画整理、用排水施設等の整備を重点的かつ集中的に行う新たな事業を創設。

【事業内容】

戸別所得補償制度を下支えし食料自給率の向上を目指すため、農業農村整備事業の施策体系の抜本的見直しを行うこととし、戸別所得補償制度を下支えし食料自給率の向上を目指すため、農業農村整備事業の施策体系の抜本的見直しを行うこととし、既存の補助事業を廃止して、麦・大豆の生産拡大等に重点化した戸別所得補償実施円滑化基盤整備を創設。

<事業内容>(1)麦・大豆の生産拡大など戸別所得補償制度の円滑な実施に必要な基盤の整備・保全(2)島嶼部においては (1)と 体的に実施される国営事業による水源及び配水施設の加速的な整備(2)島嶼部においては、(1)と一体的に実施される国営事業による水源及び配水施設の加速的な整備

【政策目標】

(1)① 水田の汎用化のための整備により対象農地での麦 大豆の作付率を平成27年度までに17%以上に向上(1)① 水田の汎用化のための整備により対象農地での麦・大豆の作付率を平成27年度までに17%以上に向上(平成20年度の全国平均9%)

② 基盤整備の実施により対象農地の耕地利用率を平成27年度までに108%以上に向上(平成20年度の全国平均92%)

(2)島嶼部において必要な農業用水の安定供給の確保(2)島嶼部において必要な農業用水の安定供給の確保

【事業実施主体】

(1)都道府県 事業指定法人 (2)国(1)都道府県、事業指定法人 (2)国

【補助率】

(1)50%等 (2)90%等

【概算決定額】

280億円20

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事業の効果現 状

(参考)戸別所得補償実施円滑化基盤整備

事業の効果

整備した農地

・大豆は湿害に弱いため水につかると収量及び品質が大幅に低下する。

要望のポイント

小麦は国内消費量の約9割、大豆は約7割を輸入に依存している。消費者にとって安全・安心な国産の麦・大豆が求められている。

現 状

整備していない農地

① 農地の水はけを良くする

・暗渠排水・地下かんがい排水システム

有孔パイプ○ 食料自給率の向上に向けた新しい農政が始まる。

○ これに併せて食料生産のインフラ整備のやり方を抜本的に改革する。

○ 具体的には既存の補助事業を廃止し、自給率向上を目指す「戸

食料自給率向上対策の要は、輸入に頼っている麦や大豆の生産拡大。

麦や大豆は 水はけ 良 農地 水を かり管理 なければ 収

事業の概要

○ 具体的には既存の補助事業を廃止し、自給率向上を目指す 戸別所得補償実施円滑化基盤整備」を創設する。

② 古くなり壊れかけた用水路や排水路を直す

暗渠排水は、穴のあいたパイプを土の中に埋設し、地下水位を低くするもの。

湛水被害により品質・収量がさがる。

・用排水路が老朽化すると、ア.水稲の作付け田に水を送ることや、

麦や大豆は、水はけの良い農地で水をしっかり管理しなければ、収量や品質は向上しない。

この対策は

○食料自給率向上を図る上でのポイント(水田)

ア 水稲 作付け 水を送る や、イ.麦・大豆の作付け田の水を抜くことに支障が生じ、品質や収量が低下する。

・高度成長期を中心に造られた基幹的施設が毎年500箇所前後更新時期を迎えている。

確保小 大 飼 野 そ

水田 237万ha

不(二

ことにより 戸別所得補償制度の

① 農地の水はけを良くする

② 古くなり壊れかけた用水路や排水路を直す

【沖縄などの島々において用水を確保する】かんがい有りかんがい無し ・沖縄などの島々では、他の地域に比べてダム

などの水源施設の整備が遅れており、大きな河川もなく雨水に頼った営農に留っている。

・本事業による末端水路の整備と合わせ 国営不

(大

粉消た

主食用米

160万ha

小麦

6

大豆

13

飼料作物

8

野菜

12

その他

20

不作付地20

毛作小麦11)

【小麦】 【大豆】【主食用米】

ことにより、戸別所得補償制度の本格実施という新しい農政を下支えするもの。

<政策目標>

① 水田の汎用化のための整備により対象農地での麦・大豆の作付率を平成

本事業による末端水路の整備と合わせ、国営事業による地下に設ける貯水池(地下ダム)などの整備を加速する。

収量のアップ

二毛作の拡大

作付地の解消

大豆、飼料用・

用米の作付)

収量のアップ

調整水田での作

付拡大

消費減少に見合っ

た作付抑制

我が国では二千年以上の永きにわたり、人間の生存にとって不可欠な食料を確保する農地と水に手をかけてきた。

この歴史的な仕事を不断に見直しながら、農地と水を良好な状態で次の世代に引き継ぐ。

① 水田の汎用化のための整備により対象農地での麦・大豆の作付率を平成27年度までに17%以上に向上(平成20年度の全国平均9%)

② 基盤整備の実施により対象農地の耕地利用率を平成27年度までに108%以上に向上(平成20年度の全国平均92%)

21

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制度導入の経緯

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16 我が国農業・農村が直面する現実

○ 我が国の農業・農村は、農業所得の激減、農業従事者の減少・高齢化、農村の疲弊など、危機的な状況にあり、安全で安心な国産農産物 安定供給 ためにも 産業とし 持続性を速やかに回復し 農村 再生を図る とが急務

【農業所得の推移】

心な国産農産物の安定供給のためにも、産業としての持続性を速やかに回復し、農村の再生を図ることが急務。○ 一方、穀物等の国際価格は、途上国の経済発展による食糧需要の増大等を背景として高騰。現在は、 高値に比べ大幅に低下しているが、世界各地で異常気象が続き、予断を許さない状況。

【基幹的農業従事者の年齢構成】

4

5

6

7

【農業所得 推移】農業純生産(所得)

(兆円) 6.1

5.0

4.03 6

15年間で農業所得は半減○平均年齢

平成 7年 59.6歳12年 62.2歳17年 64.2歳

40

50

60 平成2年

平成7年

平成12年

平成17年

(万人)

昭和一桁世代

【基幹的農業従事者の年齢構成】

56

46

1

2

3

4 3.6

10

20

30

0

平成2 平成7 平成12 平成17年度

資料:農林水産省「農業・食料関連産業の経済計算」 資料:農林水産省「農林業センサス」

注 :基幹的農業従事者とは、自営農業に主として従事した15歳以上の世帯員(農業就業人口)

のうち、普段の主な状態が「主に仕事(農業)」である者で、主に家事や育児を行う主婦や学

生等を含まない。また、上記の図は販売農家のもの。

0

15~19歳 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75歳以上

注:農業純生産とは、「農業総生産-固定資本減耗(減価償却引当額+災害額)-間接税+経常補助金」で算定され、所得として受け取った額に相当。

【農業 主 担 手 集落】

500

600

700【農業を主とする担い手のいない水田集落】

80%

100%

【穀物等の国際価格の動向】

過去最高609.2ドル2008 7 3

ドル/トン

200

300

400

52% 47%67% 63% 68%

57%40%

60%

過去最高

過去最高470.3ドル2008.2.27

2008.7.3

大豆

小麦

0

100

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010資料:農林水産省「2005年農林業センサス」(組替集計)

52%

14% 23%42% 47%

0%

20%

全国 北海道 東北 関東 北陸 東海 近畿 中国四国 九州22

過去最高297.1ドル2008.6.27

注:シカゴ商品取引所の第1金曜日の期近価格である。

小麦

とうもろこし

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17 食料自給率50%の達成のための取組○ カロリーベースの食料自給率40%は、主要先進国の中で 低の水準。近年は横ばいで推移しているものの、長期的には低

下傾向下傾向。○ 本年3月30日に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」において、平成32年度までに食料自給率を50%に引き上げる

という意欲的な目標を掲げたところ。○ この達成に向けては、生産面、消費面の取組が必要であり、特に生産面では、農地を 大限活用し、米粉用・飼料用米、

麦 大豆等の土地利用型作物の生産の拡大 技術開発とその普及を通じた単収 品質の向上 耕作放棄地の解消等を通じ

小麦国産 輸入国

共 通・戸別所得補償制度の導入

麦、大豆等の土地利用型作物の生産の拡大、技術開発とその普及を通じた単収・品質の向上、耕作放棄地の解消等を通じた農地の確保が重要。

【昭和40年以降の食料自給率の推移】

食料自給率(%)

小 麦

小麦(88万トン→180万トン)米粉用米(0.1万トン→50万トン)

国産 輸入産農産物の利

・戸別所得補償制度の導入、農業・農村の6次産業化 等

小 麦

・パンなどの小麦製品について、国産 麦 米粉 使 割合を 上げ

80

90

100

食料自給率(生産額ベース)86

食料自給率(%)

畜産物

輸入飼料国産 輸入利用拡大 飼料用米

(0.9万トン→70万トン)

産小麦、米粉の使用割合を引上げ(1割→4割)

畜産物・飼料自給率の向上(26%→38%)

関係者の最

政府の

50

60

7073 70

40

大 豆大豆(26万トン→60万トン)

輸入国産 大 豆

・豆腐、納豆などについて、国産食用大豆の使用割合を引上げ

(3割→6割)

最大限の努力と

の下支え

20

30

40食料自給率(カロリーベース) 40

主食用米 国産

消費拡大

消費の拡

(3割→6割)

主食用米・朝食欠食1,700万人の改善等で米の消費拡大

0

10

40 45 50 55 60 2 7 12 17平成昭和

年度21

その他

消費拡大拡大 その他

・輸出の促進(1兆円)・油の摂りすぎの抑制

23

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(参考)麦、大豆の作付面積及び単収(20年産:上位10都道府県)

海道1位:北海道

麦 大豆

全国147,100ha

1位:北海道24,000ha(16.3%)

237kg/10a

3位:秋田10,400ha(7.1%)

1位:北海道117,900ha(44.4%)

468kg/10a

全国265,400ha422k /10

,178kg/10a

237kg/10a160kg/10a

6位:山形7,380ha(5 0%)

6位:群馬7 920ha

422kg/10a

2位:宮城12 100ha

(5.0%)

146kg/10a

3位:福岡20 500h

4位:栃木13,900ha(5.2%)

7,920ha(3.0%)

418kg/10a

7位:新潟7,320ha(5 0%)

5位:福岡8,110ha(5.5%)

216kg/10a

12,100ha(8.2%)

139kg/10a

20,500ha(7.7%)

454kg/10a

387kg/10a(二条大麦)

5位:茨城8,700ha(3 3%)

7位:滋賀7,310ha(2.8%)

292kg/10a

(5.0%)

179kg/10a

10位:栃木4,970ha(3.4%)

201kg/10a9位:熊本

(3.3%)

240kg/10a

8位:埼玉7,220ha10位:三重

4位:佐賀

8位:富山5,350ha(3.6%)

168kg/10a

9位:滋賀5,300ha(3.6%)

162k /10

2位:佐賀21 400ha

6,620ha(2.5%)

394kg/10a

7,220ha(2.7%)

345kg/10a

5,670ha(2.1%)

286kg/10a

資料:「作物統計」注1:作付面積は4麦計注2:単収は小麦

資料:「作物統計」

位 佐賀9,000ha(6.1%)

253kg/10a

168kg/10a162kg/10a21,400ha(8.1%)

500kg/10a24

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消費面からのアプローチ農地利用からのアプローチ

食料自給率50%のイメージと戦略(カロリーベース)

(平成20年、単位:万ha)

水田 (けい畔等を除く)

(321kcal)→(327kcal)

豆腐、納豆などについて、国産大豆の使用割合を半分まで引上げ(3割→6割)

平成20年度・油の摂りすぎ、炭水化物不足

平成32年度・人口は128百万人から123百万人に4%減少

国産増加を目指す

主食用米

麦 大豆

飼料作物

野菜

その他

水田 237(けい畔等を除く)

調整水田等

飼料作物

野菜

果樹

その他

畑 196(作付面積、耕地利用率92%)

麦 大豆 耕

作放棄

P(たんぱく質)

平成20年平成32年

(3割 6割)人に4%減少・1人当たり熱量は高齢化で2,473kcalから2,458kcalに若干減少

・小

・関る

・単

・不

(

乾は・単

・排作

裏作麦 約11

・朝

大 ・耕

・耕

9160 6 13 8 12 20 20 79 33 25 472地

10

C(炭水化物) F(脂質)

(714kcal)→(667kcal)

(1,438kcal)→(1,464kcal)

全体も国産も増加を目指す

小麦の単収の向上(

関東以西において二

る小麦の飛躍的拡大

単収の向上(

1割強

不作付の解消

乾田地帯は大豆等、

は飼料用・米粉用米

単収の向上(

1割強

排水の良好な調整水

作付地での作付拡大

(自給率向上戦略

朝食欠食改善等によ

耕作放棄の解消(

12

耕地利用率向上

① 朝食欠食(1,700万人)の改善等で米の消費拡大:59kg→62kg

② パンについて、国産小麦、米粉の使用量を画期的に引き上げるなど輸入小麦を国産で代替(0.1割→4割)

全体も国産も増加を目指す

・油の摂りすぎの抑制:14kg→12kg

(油の輸入が減り、結果的に自給率が向上)

* 円の形は昭和55年度当時のバランスのよい食生活の状態を示す

抑制を目指す

(

1割弱)

二毛作によ

大(

19万h

a)

強)

湿田地帯

米)

強)水田や畑不

大(

15万h

a)

略)

よる消費拡

万ha)

(平成32年) 延べ作付面積 農地面積 耕地利用率

生産数量目標(主要土地利用型作物)

平成20年度 平成32年度 食料自給率50%達成

* 円の形は昭和55年度当時のバランスのよい食生活の状態を示す。

426万ha(20年)から495万haに拡大 461万ha(21年)を維持 92%(20年)から108%に向上(平成32年) 延 作付面積 農地面積 耕地利用率

品目 面積(万ha)

単収(kg/10a)

生産量(万トン)

主食用米 162 530 881

米粉用米 0.01 522 0.1

品目 面積(万ha)

単収(kg/10a)

生産量(万トン)

主食用米 158 541 855

米粉用米 8 650 50

飼料用米

(生産額ベースで70%)これに加え、・飼料自給率を26%から38%に向上

・油脂類の 45

50

55(%)

飼料用米 0.2 590 0.9

小麦 21 422 88

大豆 15 178 26

飼料用米 9 800 70

小麦 40 453 180

大豆 30 201 60

・油脂類の摂取抑制

等35

40

H16 H20 H32

25

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18 多様な農業経営体の育成・確保

○ 食料自給率目標の達成のためには、食料自給率向上効果の高い麦、大豆等の生産を拡大できるよう、生産力を確保することが重要。

○ そのためには、戸別所得補償制度の導入により、意欲あるすべての農業者が農業を継続できる環境を整備するとともに、家族農業経営、小規模農家等も参加した集落営農、地域の雇用創出に寄与している法人経営など多様な農業経営体を育成・確保していくことが重要。

戸別所得補償制度の導入戸別所得補償制度の導入

新規参入 促進等多様な農業経営体

意欲ある農業者が農業を継続して行える環境意欲ある農業者が農業を継続して行える環境

競争力

我が国新規参入の促進等

多様な経営体の参入新規就農

集落営農

法人経営

家族経営

多様な農業経営体地域農業の

力のある経

国農業の

経営発展を目指す取組の後押し

の担い手と

経営体の育

の持続的

・規模拡大等による経営の効率化・6次産業化等の取組による所得の増大

担 手 足地域 集落営農 組織化

後押

・「補助から融資へ」大胆な見直し

農地 集積 促

として

育成・確保

的な発展

・担い手不足地域での集落営農の組織化等

押し

・農地の利用集積の促進 等

保展

26

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これまでの米政策 戸別所得補償制度の下での米政策

19 米政策の考え方について

これまでの米政策

① 半強制的な米の需給調整と過剰時の市場隔離により米価水準の維持を図ることを基本

② 米価下落対策として担い手を対象とする「収入減

① 米の恒常的なコスト割れに着目し、戸別所得補償として、制度的な手当を行う

② 販売農家を対象に 米の所得補償交付金(全国一

農家経営の安定

戸別所得補償制度の下での米政策

② 米価下落対策として担い手を対象とする「収入減少影響緩和対策」等を講じる

② 販売農家を対象に、米の所得補償交付金(全国一律1.5万円/10a)に加えて、米価変動に対応するための補てん交付金(全国一律)を措置

の安定

① 需給調整参加者に対する転作支援のための助成と非達成地域へのペナルティにより推進

② 米価下落時に市場隔離を行ったことから非参加者の米価も維持され不公平感が増大

① 米戸別所得補償モデル事業の交付対象を需給調整達成者として、農家の主体的な経営判断による対応を期す(ペナルティは課さない)

② 過剰時の市場隔離については 需給調整に参加

米の需給調整

者の米価も維持され不公平感が増大 ② 過剰時の市場隔離については、需給調整に参加する者としない者の不公平感を醸成することから行わず

① 主食用販売を原則とする回転備蓄方式 (実態は飼料用米等への販売も実施)

② 実態は、売買が需給調整等の目的のために行わ

れることが多く 生産者には「いずれは政府が何と

① 棚上げ備蓄方式

② 需給調整とは切り離すことを明確にし、生産者・流通業者などの関係者が予見可能な、市場に対してより透明性を確保した形で備蓄運営上必要な量の買

備蓄運営れることが多く、生産者には「いずれは政府が何とかしてくれる」という過剰な期待感等を与えるとともに、流通業者は混乱

り透明性を確保した形で備蓄運営上必要な量の買入れや販売を計画的に実施

○ 米の需給調整と関係なく自由に麦、大豆等を生産拡大できるようになり、自給率向上に貢献

自給率の向上

○ 麦・大豆等の作付は米の需給調整の達成者のみに限られ、麦・大豆等の自由な生産拡大を阻害

27

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○ 水田における麦 大豆 米粉用・飼料用米等の作付拡大を推進する「水田利活用自給力向上事業」と コスト割れしている

20 戸別所得補償モデル対策の概要(平成22年度予算)

○ 水田における麦、大豆、米粉用・飼料用米等の作付拡大を推進する「水田利活用自給力向上事業」と、コスト割れしている

稲作農業の経営改善や米の需給調整確保を図る「米戸別所得補償モデル事業」をセットで実施。

水田利活用自給力向上事業(2,167億円) 米戸別所得補償モデル事業(3,371億円)

【交付単価】

【交付対象者】米の生産数量目標の達成にかかわらず、水田において麦、大豆等

の生産を行う販売農家・集落営農を対象とする。

【交付対象者】米の生産数量目標に即した生産を行った販売農家・集落営農(水稲共済加入者・当然加入面積以下の者等は前年度に販売実績がある者)

水田利活用自給力向上事業(2,167億円) 米戸別所得補償モデル事業(3,371億円)

【交付単価】

① 戦略作物

作物 単価(10アール当たり)

麦 大豆 飼料作物 3 5万円

販売実績 ある者)

【交付対象面積】交付対象面積は、主食用米の作付面積から、自家消費米相当分として一律10a控除して算定

【交付単価】 (全国一律)麦、大豆、飼料作物 3.5万円

米粉用・飼料用・バイオ燃料用米、WCS用稲 8.0万円

そば なたね 加工用米 2 0万円

水田経営所得安定対策の単価(全国平均)小麦(田) 4.0万円大豆(田) 2.7万円

単価(10アール当たり)

定額部分 1.5万円

変動部分22年産の販売価格が標準的な販売価格を下回った場合、その差額を基に算定

② その他作物

都道府県単位で作物ごとに単価を設定

そば、なたね、加工用米 2.0万円

※ 麦、大豆、飼料作物、そば、なたね、加工用米の単価は、激変緩和措置により変更となる地域がある

変動部分変動部分なし

標標(過

※ 定額部分の単価は、標準的な生産に要する費用(経営費の全額と家族労働費の8割の過去7年中庸5年の平均)と標準的な販売価格(過去3年の相対取引価格の平均から流通経費等を差し引いたもの)の差額により算定

③ 二毛作助成(主食用米と戦略作物、又は戦略作物同士の組み合わせ)

都道府県単位で作物ごとに単価を設定

10アール当たり 1.5万円

【激変緩和措置】

当年産の販売価

当年産の販売価格

標準的な販売価

(過去3年の平均

標準的な生産に要

過去7年中庸5年【激変緩和措置】

従来対策に比べて助成額が減少する地域における影響をできる限り緩和するため、交付単価の上乗せを行う激変緩和措置を講ずる。

価格

格価格

均)

要する費用

年の平均)

28

定額部分(1.5万円/10a)

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21 戸別所得補償モデル対策の実施状況 ①加入状況

(1)モデル対策の加入申請件数は約133万件で、うち集落営農での申請が約7,300件と昨年の経営所得安定対策の集落営農数を約1,600件上回る申請。

< 加入申請件数>経営形態別の加入申請件数

加入申請件数経 営 形 態 別

個人 法人 集落営農

1,330,233 1,317,055 5,8977,281

構成農家

224,602戸

(参考)経営所得安定対策加入集落営農数5,676組織(21年度)

(2)加入申請面積は、米モデル事業で約115万ha。全国で過剰作付面積が約1万ha程度縮小。

< 加入申請面積>(1)米モデル事業

(参考)経営所得安定対策加入集落営農数5,676組織(21年度)

(3)水田利活用事業では、新規需要米や加工用米は順調に生産が拡大しているが、麦、大豆は若干の減少傾向。今後 麦・大豆等をどのように伸ばしていくかが課題

(2)水田利活用事業 (単位:ha)

加入申請面積 対前年の作付動向

1,152,339 ha

今後、麦 大豆等をどのように伸ばしていくかが課題。 加入申請面積 対前年の作付動向

麦 166,560 ▲0.1万ha(経営所得安定対策)

大豆 115,476 ▲0.6万ha(経営所得安定対策)

新規需要米 36,243 +1.9万ha(新規需要米取組計画書)

加工用米 38,943 +1.3万ha(加工用米取組計画書)

29

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② アンケート調査結果

<本格実施に向けた要望>(1)稲作農業者、戸別所得補償モデル対策導入推進事業実施主

体(市町村及び地域水田協議会等)を対象に、アンケート調査を実施。

稲作農業者

(2)本格実施に向けた要望に関しては、稲作農業者では、「制度の骨格を変えずに安定した制度として継続」、事業実施主体では、「従来対策やモデル対策に比べ交付水準が下がらないように」が も多い。」 多 。

事業実施主体440人

0 200 400 600

農政事務所 市町村

<モデル対策に関する情報入手媒体>

事業実施 体440人

(76.4%)

276人

(47.9%)

259人

(45 0%)

農政事務所、市町村、

農協等が開催した説明会

新聞

広報誌、パンフレット、書籍(45.0%)

38人

(6.6%)

36人

(6.3%)

14人

知人から聞いた

インターネット

14人

(2.4%)その他

30

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モデル対策の実施状況 本格実施

22 モデル対策の実施状況を踏まえた制度設計

モデル対策の実施状況 本格実施

○ 米モデル事業への加入申請面積は、115万ha。また、過剰作付面積は全国でおおむね1万ha程度縮小する見込み

米○ 一定の評価を受けたと考えており、米の戸別所得

補償交付金の支払い方法や単価については、米のモデル事業の仕組みを維持小する見込み。 モデル事業の仕組みを維持。

○ 経営所得安定対策の申請面積で見ると、・ 麦は前年度より1,000haの減少・ 大豆は前年度より7,000haの減少

○ 新制度の下では、収量が増えれば交付額も増える仕組みとして設計。

○ 畑作物の所得補償交付金の交付単価は、従来対

畑作物

大 前年度より , 減少これは、新規需要米への作付転換の影響もあ

るが、今後、インセンティブが湧くよう工夫することが必要。

○ 畑作物の所得補償交付金の交付単価は、従来対策に比べ、麦で+3,000円/10a、大豆で+10,000円/10aとなる。

○ 上記により、生産拡大のインセンティブが増大すると考えられることから、水田活用の所得補償交付金考えられる ら、水田活用の所得補償交付金の交付単価は据え置く。

○ 新規需要米(米粉用・飼料用米、WCS用稲)については、作付面積が3.6万haと順調に生産が拡大。

新規需要米

○ 水田活用の所得補償交付金の新規需要米の交付単価については、8万円で据え置き。需要米

集落営農

○ モデル対策における集落営農(7,281)の加入数は経営所得安定対策(5,676)に比べて約1,600件の増加。

○ 対策に加入した集落営農の基盤強化を図るため、集落営農の法人化を支援。

11

加。

激変緩和

○ 激変緩和調整枠の利用状況は、麦・大豆等の戦略作物への加算が6割。これにより団地化、ブロックローテーションの導入、集落営農などの担い手への

○ 激変緩和調整枠を発展的に解消し、地域の生産実態に即して、戦略作物の生産性向上に向けた取組、地域特産物の振興の取組等を支援する「産地

緩和 支援を行っているところ。○ 一方、地域特産物等への利用は4割。

資金」を創設。○ その他作物への支援も、産地資金の中で一体的

に運用。31