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221216半導体教育フォーラム 講演会 資料 半導体人材育成のための教育プログラム例 大学・大学院 工学・情報系教育プログラム (大阪工業大学 情報科学部) 企業における技術研修プログラム・教育ゼミナール (三菱電機・人材開発センター/旧 技術研修所) 大阪工業大学 情報科学部 名誉教授 柴田 三菱電機(株) LSI研究所・技術研修所 (財)関西文化学術研究都市推進機構 科学研究コーディネーター

半導体人材育成のための教育プログラム例 · 2011. 1. 3. · あらまし 大阪工業大学 情報科学部 で将来半導体産業を目指す 学生の教育プログラムを立案、実施したその結果と評価

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22年12月16日 半導体教育フォーラム 講演会 資料

半導体人材育成のための教育プログラム例

Ⅰ 大学・大学院 工学・情報系教育プログラム

(大阪工業大学 情報科学部)

Ⅱ 企業における技術研修プログラム・教育ゼミナール

(三菱電機・人材開発センター/旧 技術研修所)

大阪工業大学 情報科学部 名誉教授 柴田 浩元 三菱電機(株) LSI研究所・技術研修所前 (財)関西文化学術研究都市推進機構

科学研究コーディネーター

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あらまし

大阪工業大学 情報科学部 で将来半導体産業を目指す

学生の教育プログラムを立案、実施したその結果と評価

三菱電機 技術研修所で若手半導体技術者の企業内実践教育

を実施した結果を述べて、特に電子デバイスを使う企業、

製造する企業の若手技術者の今後の教育のあり方を述べる

教育する者と教育される者の接点 問題意識 協調 認識

グローバル時代の留意点 変貌する国家主義

仁義なき戦い 無理が通れば道理引っ込む

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Ⅰ 大学・大学院 工学・情報系教育プログラム

(大阪工業大学 情報科学部)

内容

① カリキュラムの階層的構造

② コンピュータ科学科における講座科目内容(1)-(3)

③ コンピュータ科学科講座の年次毎スケジュール

④ ハードウエア関連の学生の好む講座

⑤ ハードウエア関連の主な講座内容紹介情報機器 集積回路工学 集積回路設計コンピュータ科学演習Ⅱ 卒業研究

⑥ 大学院の状況 その他

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① 教育プログラムカリキュラムの階層的構造

基礎教育エレクトロニクス基礎 数学基礎 応用物理コンピュータ リテラシー 情報機器コンピュータ アーキテクチャー ネットワーク

専門基礎アナログ回路 ディジタル回路 通信工学C言語

専門応用HDL言語 CADシミュレーション集積回路工学 集積回路設計

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コンピュータ科学科における講座科目内容(1)

数理科学 数理科学 専門基礎 続 専門基礎

線形数学Ⅰ グラフ理論 コンピュータ入門 情報処理基礎

線形数学Ⅱ 数理計画法 情報通信ネッワーク

微積分学Ⅰ 確率・統計 プログラミング基礎

微積分学Ⅱ オートマトンと形式言語

情報数学 テクニカル ライティング

周波数解析 アナログ回路

微分方程式 ディジタル回路

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講座科目内容(2)専門基礎から 専門分野に

計算機工学 ソフトウエア マルチメディア ネットワーク・情報・通信

計算機アーキテクチャ

データ構造とアリゴリズム

コンピュータグラフィックス

通信理論

プロセッサ設計 システム プログラム 構造化文書処理 ワイヤレスネットワーク

ディジタル回路応用

オペレーティングシステム

ヒューマンインターフェイス

信号処理

情報セキュリティ Unix入門 ディジタルフィルター設計

集積回路工学 プログラミング言語論 光情報通信システム

集積回路設計 アセンブリー言語

データベースシステム

アドバンストネットワークキング

ソフトウエア工学12

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講座科目内容 (3)専門分野 演習科目 卒業研究

産業 ・情報システム 演習科目 特論 ゼミナール

キャリア デザイン エレクトロニクス基礎 特別講義 情報ゼミナール

計測工学 コンピュータリテラシー

卒業研究

制御工学 C演習 1、2

ロボティクス JAVA 演習

高信頼システム ソフトウエア工学演習

情報技術者論 コンピュータ科学 基礎演習

コンピュータ科学専門演習

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コンピュータ科学科 講座の年次毎スケジュール

1回生 2回生 3回生 4回生

コンピュータ入門エレクトロニクス基礎(演習)

ディジタル回路応用アナログ回路計算機アーキテクチャ

プロセッサ設計集積回路工学集積回路設計

(含演習)

卒業研究

情報科学主要課題演習コンピュータ リテラシー

情報機器ディジタル回路応用アナログ回路コンピュータ グラフィックス

コンピュータ科学演習Ⅰコンピュータ科学演習Ⅱ

ソフトウエアUNIX 入門プログラミング基礎C言語Ⅰ演習

JAVA 演習C言語演習 Ⅱアセンブリー言語システム

プログラム

オペレーティングシステムソフトウエア工学ⅠⅡ

プログラミング言語論 人工知能

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ハードウエア関連の学生の好む講座

ハードウエア PC 又はボード、測定機器を用いた演習が主体

授業がわかりやすい 講義が面白い何か役に立つ

結果が見える努力のしがいがある 自分でできる

コンピュータ入門 ○

ディジタル回路応用 ○

アナログ回路 ○

計算機アーキテクチャ ○

エレクトロニクス基礎(演習)

○ ○

プロセッサ設計 ○ ○

集積回路工学 ○

集積回路設計(含演習) ○ ○

コンピュータ科学演習Ⅰ ○ ○

コンピュータ科学演習Ⅱ ○ ○ ○

情報機器 ○ ○

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情報機器

講座の狙い 入学してきた学生にパソコンやその周辺機器の機能役割を教えて周知させる。入学当時は全く経験のない学生が多いので知識の平準化を図る。

講座の内容 ① パソコンの仕組みを理解させる。CPUやHDD、DVD、メモリの役割を簡単に説明インターフェイス 通信手段 OSソフト の役割を簡単に説明② 大凡理解した上で、自作パソコンを各自 調査して、価額性能特徴 を明記して5月の連休中にレポートとして提出させる。

学生の評判 遊び感覚で インターネットで調べたり、電気店に出向いたり友人と共同で調査したり、コミュニケーション改善に役立つ。

評価方法 学生からレポートの発表をさせて、討論させて理解をさらに深めさせ、発表と期末試験で評価する。 60点以上合格

教える立ち場から 自分で調査 レポート書き プレゼンテーション討論知識修得だけでなく、多目的な教育的効果が期待される。

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集積回路工学

講座の狙い 簡単な半導体物性の理解企業での再教育時に気遅れしないように

講義範囲 半導体 発展の歴史などビデオを使っての授業半導体材料物性 半導体エネルギーレベル等PN 接合ダイオードバイポーラ トランジスタ動作原理MOS トランジスタ 動作原理CMOS インバータ とは その特徴製造プロセス技術LSI とは何か 種類 規模

学生からの反応 初めての分野なので、なかなか難しく理解度 40-60%

評価 数回の小テストを実施して最終テストと合算 60点以上合格

授業改善 座学だけでは理解は進まない、実験を並行すべきである

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集積回路設計(含演習)

講座の狙い LSIの設計方法の概略(主に論理設計)を経験さす。

授業内容 ①簡単な回路 NAND XOR等のパターン図を(規定のデザインルールに従って)CMOSインバータを使って紙上に回路を作る。レイアウトの理解をさせる。

②HDL(VHDL)の記述方法をフィルター、コントローラ、簡単なプロセッサ、加算器等の例に修得させる。プログラムを作成さす。 ツール Visual HDL

③論理合成ツールを使って回路プログラムを作る。シミュレーション ツールを使って評価、再設計さす

④作成回路をALTERA FPGAボードに組み込んで動作の確認をさす。

授業の効果 TAを参画させて演習を展開、LSI設計希望者だけでなく ほぼ全員にディジタル回路が解ったと評判がよい。

評価方法 小テストとプログラムの内容で評価 60点以上

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コンピュータ科学演習ⅡSPICEを使った アナログ回路の回路作成とシミュレーション評価

講座の狙い 数種類の課題 たとえば PCを使ったディジタル フィルタの評価、コンピュータグラフィックス、等CADの技術の基本を習得させる。4テーマの中の1テーマを取り上げている。

講座の内容 ミラー回路の作成と電流値評価

増幅回路の作成と回路形式の比較検討

エミッターホロア回路の出力インピーダンス計算

フィルター回路の利得減衰特性評価

講座の効果 PCを使いテキストを読んで進めてゆく各人の進捗度に従って内容を理解してゆく。TAも参加し丁寧に指導させて理解度を高めている。

学生の評判 必須科目であるから熱心である。レポート作成があるから手を抜けない。興味深い授業と受け取っている。

教える立場から 20名を1グループとして演習させる。ツールのSPICEが優れているので、企業でもすぐに役立つと思われる。

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卒業研究システムLSI研究室 毎年 10-12 名テーマ LSIの設計 データ処理回路の研究

狙い 4回生 当初からテーマを決めて就職する企業で役立つ技術の修得を図る。自己で問題解決能力を付与する

研究のスケジュールとイベント

4月から8月まで テーマの決定、関連論文の調査、必要な基本技術の収得 ゼミ生間での討論 ゼミでの院生を含めた問題点の議論9月から翌年1月まで 研究に着手 毎週進捗発表

2月初めに論文発表会(就職先の企業からも技術者が参加して、内容を評価してもらう)。参加者 教員 学生 来賓 計 60人程

発表内容の概要 2000年当初は簡単な16ビットプロセッサの基本を研究するものであったが、2007年には暗号鍵アルゴリズムを内蔵したLSI,ウエブレット変換音声処理LSI,画像処理LSIの研究をテーマとした。但し研究期間等の制約から、FPGAボードへの実装での評価にとどまった。

研究内容の発表 卒業論文発表会の論文はすべて研究室のHPに公開し、

当日の発表模様はすべて録画して、WEBで見れる。

卒業研究の効果 技術の未熟さから市販のLSIとはほど遠いものであるが技術の本質を理解さすには十分であろう。

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大学院博士課程前期(修士課程)

大阪工業大学 情報科学部 大学院 システムLSI研究室

育成の方針4年間 大学で学んだ知識をもとに更に研究を進め、LSI及びその関連技術を習得し、企業に就職後はその知識をもとに研鑽に努め、研究に生産活動に役立つ技術者となることを目標にする

技術LSI設計技術組み込みソフト技術音声・画像処理技術ネットワーク 通信技術ソフトウエア 全般セキュリティー

これまでの就職先2000-2008年院生卒業生数 20名就職者数 19名総合電機会社三菱電機シャープLSI製造会社ルネサス テクノロジールネサス デザインルネサス ソリューションズパナソニック(三洋含む)エルピーダロームソニーLSI日立超LSI

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大学教育の現状・課題

学生のレベルには

すごく差がある

講義の内容を安易には出来ない

解からない者は更に乖離してゆく

授業が多すぎる かなりの秀才でもすべてを理解する時間がない

多くの学生にとって適当にやるしかない

最近は 理科離れで

初歩的なことが解ってない

リメディアル

教育だけでは

追いつかない

大学は自己研鑽の場では無くなった

大学に入ったものの授業・

生活費が足りない

特に私学の場合は顕著である

アルバイトが生活手段

もともと学生はアルバイトが好き

学力不足で単位が無い 留年多し

就職氷河期

故意の留年

本当に何とかしなければ すべてがネガティブ スパイラルで明日は暗い!

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Ⅱ 企業における技術研修プログラム・教育ゼミナール(三菱電機・人材開発センター/元 技術研修所)

新たな挑戦、 支える気力、そして自己研鑚(社員から公募のスローガン)

内容 ① 人材開発センターの基本方針、組織、役割

② MBIS の簡単な紹介

③ 技術ゼミナール(Mゼミ)階層別 ゼミナール

1.1 eゼミ web利用 ライブ講座(以前は 通信衛星を利用して行っていた)

1.2 eゼミ オン デマンド

1.3 eゼミ CD ROM 利用講座

2 出前講座

3 集合講座

4 体験型・実験型技術講座

④ 技術サポート 技術部会 技術相談窓口失敗GAKU知恵Q増

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①-1 人材開発センターの組織と役割

人材開発センター

要点説明

基本方針 三菱電機グループの事業を推進・強化する人材の育成

基本施策 ゼミナールによる新人から若手・中堅社員の技術力、営業力、ビジネススキル力、グローバル対応力の底上げ

担当教室

技術経営教室 ビジネススキル 国際化製品企画 開発設計

ものづくり教室 技能 生産 品質 環境

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①‐2 人材開発センターの組織と役割

人材開発センター 要点説明

機械教室 機械

電気電子教室 電気 電子 デバイス

情報ソフトウエア教室

情報 ソフトウエア

通信メディア教室 通信 メディア

三菱電機ビジネスイノベーションスクール(MBIS)(プロフェッ

ショナル育成)

経営・事業コア人材の育成(学長社長 兼任)

(経営幹部育成プログラム)イノベーションリーダ コースハードウエアものづくり コースソフトウエアプロジェクト

リーダー育成 コース

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② 三菱電機ビジネス イノベーションスクール(MBIS)

(プロフェッショナル育成)

イノベーションリーダーコース

(経営コアーの人材育成)レポート等事業所 事業部への 提言

市場開拓 技術革新 品質改善若手課長級 24名/期合計15日間マネージメント基礎イノベーション基礎事例研究

ハードウエア ものづくりコース(ものづくりリーダーの 育成)レポート等提言書提出 発表1年後 成果発表会

品質向上 原価低減プロセス改善30-40歳 技術者 20名/年16日間事例研究 リーダーシップ向上

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② 三菱電機 ビジネス イノベーションスクール (MBIS)

(プロフェッショナル育成)

目的 内容

ソフトウエア プロジェクトリーダー育成コース(プロジェクト遂行リー

ダーの育成)

レポート等 提言書発表

1年後 成果報告会

プロジェクト崩れ 品質不具合防止プロジェクト推進リーダー候補25名/期 16日間プロジェクト計画リスク管理品質テストプロセス改善

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③-1 技術ゼミナール(Mゼミ)

狙い 社員の基礎能力・専門能力向上

講座内容 技術 ビジネススキル国際化 営業

講座数 10年度 全講座数 273

コースの形態 自己研鑚 課題解決型

1.e-learning 知識付与型講座 入門 初級「わかりやすい電子回路」など

1.WBT(Web Based Training)ライブ講座

2.WBTオンデマンド ライブ再送信

3.CD ROM 多くの講座から選択

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③-2 技術ゼミナール(Mゼミ)出前 集合 等

狙い 社員の専門能力向上

講座内容 技術 ビジネススキル 国際化 営業

講座数 10年度 273講座 開講

コースの形態

2.出前講座 中級 集中して講義土曜日・定時後研修(事業所に出向く)事業所で特に受講者が多い場合講師が出向く

3.集合講座 研修センタ― 中級以上の技術ソフトウエア全般

4.体験型・実験型技術講座

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③-3 技術ゼミナール(Mゼミ)

狙い 社員の専門能力向上

講座内容 技術 ビジネススキル 国際化 営業

講座数 10年度 273講座 開講

コースの形態

1.e-learning 知識付与型講座 入門 初級「わかりやすい電子回路」など

1. WBT(Web Based Training) ライブ講座

2. WBTオンデマンド ライブ再送信

3. CD ROM 多くの講座から選択

2.出前講座 中級 集中して講義 土曜日 定時後研修事業所で特に受講者が多い場合 講師が出向く

3.集合講座 研修センタ― 中級以上の技術 ソフトウエア全般

4.体験型・実験 型技術講座

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受講者数講座数

Mゼミの年度別講座実績

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技術ゼミナール(電子電気 デバイス関連ソフトウエア )の講座 (抜粋)1

集合講座 講座名

電気電子(42)

電気電子回路技術 /アナログ技術/ディジタル技術/電源設計

電子デバイス(8)

半導体デバイス概論 LSIデザイン アナログLSI HDL設計

情報ソフトウエア(32)

ソフトウエア品質管理 組み込みソフトウエア LINUX

通信メディア(28)

ネットワーク・交換 伝送マイクロ波

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技術ゼミナール(電気電子 デバイス関連ソフトウエア)の講座 (抜粋) 2

出前講座

ものづくり出前講座 品質・信頼性向上講座1-2日/回品質の作りこみ

電気・電子系出前講座 電機系基礎技術向上講座電子系基礎技術向上講座

電気・電子系体験型実験型技術講座

電子回路実習パワエレノイズ低減技術マイコンボード演習

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企業研修の現状・課題 (1)半導体技術者の場合 現状 課題等

新入社員教育 新人研修を昔は 6‐9ヶ月現在は 1‐3ヶ月

実施

知識水準の高低差が激しい専門知識が広範囲に拡散膨張大学 大学院での専門知識と

企業で求めている知識が一致していない

社員からの業界評価

技術が難しい忙がしそう将来への希望?

激動する業界の波をかぶりたくない

昔は 時間をかけて研修をした

今は 時間・費用の余裕がない

技術内容も比較的理解しやすいもの 先輩が多くいた

技術内容複雑先輩 上司に時間の余裕がない研修後のフォローが不十分

国際化等を含めて多方面の研修が必要になってきた

これからどうするやる気を起こさせる!

まだまだ新入社員の中で優秀な社員は尐なくない

待遇面 担当する仕事の面でできる社員にはそれだけのやる気を起こさせる施策をとる。

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企業研修の現状・課題 (2)

講座について 受講する立場の者からの問題点

新人 若手 中堅 技術の付与

e-

learning

豊富な講座を用意している

必要時に受けられる

一般的な知識付与には最適

講座は衛星放送時分に比べて安価に提供できる

自己研鑚の時間がすくない不十分な理解で終わってる?講義が一方通行になりがち事業場所にアシスタントが必要何度も繰り返し独習、実際体験が必要

教える立場から講座の刷新が必要講座内容の見直しをして常に充実させる必要がある

Plan Do See!

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企業研修の現状・課題 (3)

講座について 問題点

新人 若手中堅

出前講座 各事業所に特化した講座を事業所の要請に応じて開催するので、効果的である。宿泊費の節約などメリットが多い。

講師の負担が増えるパソコン利用の講座には設備の関係で不向き問題を絞って解決を図る形式の講座が良い

会社全体の専門技術者からなる講師陣の講座だから内容がより信頼できる

詳細な内容の理解には時間がかかる討議型が望まれる

会社内の成功例を全社に広められる

タイミングが必要

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企業研修の現状・課題 (4)

問題点

集合教育

技術ゼナールの根幹をなすもの

システムLSIのような多岐にわたる技術をどのように理解さすか?

“みなさんのご意見は?”

専門技術者養成初級 中級 上級

新しい技術の習得をシームレスに供与していくには?

社内以外からも講師を招聘

大企業での研修と中小の企業での研修でのそれぞれの問題点が違うその解決法は?

演習 討論 課題レポート等で理解を深める

技術のへ平準化他社にない 差異化を求める

外部の研修機関に依頼して研修を助けてもらう または大学組織に特別講座を設立してもらうハードウエア ソフトウエア新技術 関連技術 未来技術“みなさんのご意見は?”

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まとめ1. 大学における教育カリキュラム

講座の流れ

2. 特徴的な講座の内容を紹介

3. 問題点 課題 提案 等

4. 企業における研修プログラム

5. 技術ゼミナール例の紹介

6. 問題点 課題 特徴 提案 等

ご静聴ありがとうございました