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国際機関インターンシップ報告書(第四回) 2010年 10月 3日
東京外国語大学大学院
総合国際学研究科 国際協力専攻 国際協力専修コース 内田あゆみ
●受け入れ機関:国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization: UNESCO) ●滞在期間:2010年 7月 23日~2010年 12月 22日 ●所在地:ロシア、モスクワ ●部署:UNESCO Institute for Information Technologies in Education (IITE) ●宿泊地:18, 60-Let Oktyabrya St. (bldg.2), Moscow(アパート)
IITE WCECCE 〈インターン終了後に期待される成果・課題〉 ・ インターンという実務経験を修士修了研究に還元 ・ 語学力(ロシア語、英語)、コミュニケーション能力の向上 ・ 来年度からのインターン派遣のための土台作り ・ これまでの研究である女性の人権という問題と ICTとの関連からの問題設定 ・ 自身の将来設計のためにも国際機関、国際公務員の実情・内情を知る
〈経過報告〉 9月中に携わった業務は、以下のとおりである。 ・ ウズベキスタンにおける OERレポートへのコメント ・ モルドバにおける OERレポートへのコメント ・ ウクライナにおける OERレポートへのコメント ・ モンゴルにおける OERレポートの最終確認 ・ 9 月末に行われた World Conference on Early Childhood Care and Education
(WCECCE)スタッフ ・ 世界会議の招待状のデータ管理 各国の OER レポートへのコメントはすでに数回行っているので段々と要領を得てきた。
英語で書かれている場合はさほど時間を要さないのだが、ウクライナやウズベキスタンの
ようにロシア語のレポートの場合はまず読解から時間を要してしまいコメントの内容も稚
拙なものになりがちである。ロシア語の読解力向上の必要性を感じる。 なお、コメントの内容としては文法や語彙の確認、変更が指摘された部分が反映されて
いるか、資料のリンクが有効かつ適切であるか、図表が適切に用いられているかなど、主
にフォーマットについてである。ごく稀に内容に触れることもあるが、まだ十分な域にま
では到達できていない。 9月の最大の業務は何と言っても世界会議のスタッフ参加である。私の任務は、ユネスコ
前事務局長である松浦晃一郎氏との同行と日程のマネージメントであった。会議はスタッ
フ参加であったが、立ち見でオープニングに立ち会うことができた。想像以上に大規模な
会議であり、世界各国から参加者が集う盛大なものであった。日程のマネージメントにつ
いては在ロシア日本国大使館や時にはフランス事務局と連携をとりながら行い、無事に全
日程を終了させることができた。昼食会やレセプション、会議後のユネスコ主催のコンサ
ートへの参加の機会も頂き、Olympic Friendship UNESCO International Program の
Tvertin氏などをはじめ様々な方々と交流することができた。この一大任務を終えて感じたことは、「国際機関で働く上で日本人として何ができるのか」ということである。英語や他
の言語能力については多くの人々が有しているものであり、もちろん日本語についても「道
具」の一種にすぎない。しかし、多くの国々と関係する仕事の中ではやはり個人というよ
りは、その後ろにある「日本」という国の存在が大きいように感じる。まだうまく表現す
ることはできないが、自分の将来を考える上でも非常に有用な経験をすることができたよ
うに思う。会議中やレセプションなどでの松浦前事務局長の立ち居振る舞いを拝見するだ
けでも、国際機関の中、世界の中で生きていく人物の大きさをひしひしと感じた。もちろ
ん松浦氏と直接交流を図る上でもその人物像に非常に心惹かれたことは言うまでもない。
〈気候〉 先日、ついに気温がマイナスにまで到達し秋の装いでは外出が困難を極めるまでになっ
た。そして待望の暖房装置がついに稼動を始めた。そのおかげで部屋の中は常に一定温度
に保たれ非常に快適である。しかし空気の乾燥がひどく起床すると喉と肌の渇きを感じる。
気を抜くと体調を崩してしまいがちなので、健康には引き続き気を払って頑張りたい。
WCECCE Opening Reception 松浦晃一郎氏と共に