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( ( ) ) 平成 26 年6月 静 岡 県

魚類へい死対応マニュアル 改訂版 - Shizuoka Prefecture...1 1 魚類へい死の原因と特徴 酸欠 河川流量の減少、水温の上昇、貧酸素層の湧昇などにより環境水中の溶存酸素が少なく

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魚魚類類へへいい死死対対応応ママニニュュアアルル((改改訂訂版版))

平成 26 年6月

静 岡 県

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目 次

1 魚類へい死の原因と特徴 -1-

2 水質・へい死状況による死因の推定 -4-

3 へい死魚の臨床観察による死因の推定 -5-

4 事業場で用いられている可能性のある化学物質 -6-

5 実験により再現させた代表的な死因別外観 -7-

6 特定疾病・コイヘルペスウイルス病(水産資源課) -11-

7 魚類へい死事故発生時の対応

(1)水質汚濁に係る事故時の処理要領 -15-

(2)コイヘルペスウイルス病(KHV 病)が疑われる場合 の対応(水産資源課) -36-

8 参考資料

(1)県内の水質事故発生状況 -39-

(2) 主要な関係法令 -40-

(3) 有害物質の環境基準等 -46-

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1 魚類へい死の原因と特徴

○ 酸欠

河川流量の減少、水温の上昇、貧酸素層の湧昇などにより環境水中の溶存酸素が少なく

なり、多種類の魚が数時間にわたりへい死が生ずる。生存魚は横転または鼻上げしている

ことが多く、へい死魚は開口していることが多い。回復試験により原因が酸欠かを推定で

きる。

回復試験

コンテナーに事故現場の水を5~10cm の深さになるように入れ、簡易式のエアーポンプ

で空気を送り込む。これに横転または鼻上げしている魚を入れ、回復するか否かを 30 分

ほど観察する。

○ 酸

農地からの肥料の溶出や無機顔料製造業、金属製品塗装業など酸を扱う事業場からの化

学物質の流出によってへい死が生ずる。アユ、コイを用いた実験では、いずれも pH3で約

30 分で全数がへい死した。へい死魚の特徴として体色の白化、眼球の白濁、体表粘液の減

少などが見られる。

○ アルカリ

河川工事、道路工事等によるセメント等の流出やアンモニアを扱う事業場からの化学物

質の流出によってへい死が生ずる。アユ、コイを用いた実験では、pH11 でアユは約 10 分、

コイは約 40 分で全数がへい死した。へい死魚の特徴として体色の黒化、眼球の突出、体

表から粘液の分泌などが見られる。

○ 残留塩素

食品工場、学校やスポーツセンターのプールからの消毒用塩素(次亜塩素酸ナトリウム、

さらし粉)の流出によってへい死が生ずる。アユ、コイを用いた実験では 10mg/l の次亜

塩素酸ナトリウム水溶液でアユは約 10 分、コイは約 120 分で全数が死亡した。へい死魚

の特徴として体色の退化、体表および鰓からの出血などが見られる。

○ シアン

プラスチック製造業や電気メッキ業等の事業場からの化学物質の流出によってへい死

が生ずる。アユ、コイを用いた実験では、アユは 0.5mg/l のシアン化カリウム水溶液で約

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10 分、コイは 5mg/l のシアン化カリウム水溶液で 40 分で全数がへい死した。へい死魚の

特徴として体色の黒化や鰓の鮮赤色化などがみられるが、時間経過とともに外部症状が変

化するため発見が遅れた場合は外観から死因を推定することは難しい。

シアンは酸性または中性でシアン化水素となり揮散するため、採取した水や魚は水酸化

ナトリウムを用いて pH12 以上のアルカリ性にして保存する必要がある。

なお、シアンが原因の場合は鰓に高濃度のシアンの蓄積がみられることから、化学分析

にはへい死魚の鰓を用いることが好ましい。この場合にも保存が適切でない場合には時間

経過とともにシアンの濃度が急激に変化することから、早期に分析する必要がある。

○ 亜鉛

製版工場や金属加工工場等からの化学物質の流出によってへい死が生ずる。アユ、コイ

を用いた実験では、100mg/l の塩化亜鉛水溶液でアユは約 75 分、コイは約 160 分で全数が

へい死した。へい死魚の特徴として体色の黒化、鰓の淡赤色化や灰白色化などがみられ、

高濃度で被曝した場合には鰓に亜鉛の凝着がみられることもある。また、亜鉛が原因の場

合は鰓に高濃度の蓄積が見られ、時間経過に伴う原因物質の濃度の減衰は少ない。

○ 農薬

水田、茶園、果樹園、露地野菜畑等からの農薬の流出によってへい死が生ずる。農薬散

布の時期が作物ごとに異なり、種類も有機リン系、有機塩素系、カーバメイト系など多数

ある。有機リン系、有機塩素系農薬によるへい死魚の特徴としては体表や鰓に粘液が分泌

され、鰓が暗赤色化することが、カーバメイト系農薬では体表や鰓に粘液の分泌が少ない

ことが知られている。しかし、酸、アルカリ、残留塩素でも類似の症状を示すものもある

ことから外観から農薬による死因を推定することは難しい。また、農薬が原因の場合は鰓

に高濃度の蓄積が見られ、時間経過に伴う原因物質の濃度の減衰は少ない。

○ 油類

油類によるへい死事故の場合には、周辺に油膜や油臭が認められたり、体表や鰓に油分

が付着している場合が多いことから死因を特定できることが多い。

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○ 感染症及び創傷

感染とは病原性微生物(寄生虫、細菌、ウイルス等)が生物の組織、体液、体表等に定

着して増殖することをいい、感染により引き起こされる疾病を感染症という。感染症の場

合には、魚種により疾病への感受性が異なり、感染から発症・死亡に至るまでに一定の時

間を要するために、特定の魚種が広範囲に、数日間にわたりへい死することが多い。

創傷によるへい死は外的な傷の他、感染症の進行に伴って体表または鰓などにできた潰

瘍からの出血によることが多い。

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2 水質・へい死状況による死因の推定

へい死事故現場の水質やへい死状況は、死因により特徴があり、へい死事故現

場の調査結果から死因を推定することができる。

水質及びへい死状況

死因

チェック欄

創傷 感染症 酸欠

有害物質

(酸、アルカリ、

金属、油類、農

薬など)

油膜 ○

着色 ○ 水 質 の 外 観

異臭 ○

pH の異常 ○

濁度が高い △

DO が低い ○

水温が高い △ ○

水質簡易測定結果

化学物質の検出 ○

多種類 ○ ○ へい死した魚の種類

少種類 △ ○ △

せまい水域に分布 ○ へ い 死 魚 の 分 布

広範囲に分布 △ ○

短時間で収束 ○

数時間の継続 ○ へい死の発生期間

数日間の継続 △ ○

狂奔 △ ○

横転 ○ ○ ○

鼻上げ ○ ○ 生 存 魚 の 状 況

正常 ○ ○ △

注:△は○に比べて可能性が低い

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3 へい死魚の臨床観察による死因の推定

へい死魚の状態は、死因により特徴があり、へい死魚の臨床観察から死因を指

定することができる。

ただし、へい死後時間が経過し腐敗している場合は、状態が変化しているため、

推定は困難である。

有害物質

水質及びへい死状況

死因

チェック欄

感染症

酸 欠 酸

アルカリ

残留塩素

黒化 ○ ○ ○ ○

白化 ○ 色

退色 ○

多い ○ ○ ○粘液の

分泌 少ない ○ ○ ○ ○

剥離 ○ ○ ○ ○

出血 ○ ○ ○ ○ ○

体表

表皮

潰瘍 ○

白濁 ○ 眼球

出血 ○

鮮紅色 ※ ○

灰白色 ※ ○ ○ 色

白点斑 ※ ○

多い ※ ○ ○粘液の

分 泌 少ない ※ ○

出血 ※ ○ ○ ○

異物の有 ※ ○ ○

※異状は認められるが、その状態は疾病により様々。

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4 事業場で用いられている可能性のある化学物質

事業場ごとに使用している化学物質に特徴があり、へい死事故現場の水質やへ

い死魚から検出された化学物質から発生源事業場等を推定することができる。

化学物質

産業分類

カドミウム

六価クロム

製材業・木材薬品処理業 ○

無機顔料製造業 ○ ○ ○ ○ ○

石油化学系基礎製品製造業 ○ ○ ○ ○

プラスチック製造業 ○ ○ ○ ○

ほうろう鉄器製品製造業 ○ ○ ○

非鉄金属鋳物製造業 ○ ○ ○ ○

配管工事用付属品製造業 ○ ○ ○

建設用金属製品製造業 ○ ○ ○

金属製品塗装業 ○ ○ ○ ○

電気メッキ業 ○ ○ ○ ○ ○

一般機械器具製造業 ○ ○ ○ ○

繊維機械部品等製造業 ○ ○ ○

自動車製造業 ○ ○ ○

精密測定機器製造業 ○ ○ ○

下水道業 ○ ○ ○

一般写真業 ○ ○

研究所 ○ ○ ○ ○ ○ ○

ごみ処理業 ○ ○ ○ ○ ○ ○

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5 実験により再現させた代表的な死因別外観

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6 特定疾病・コイヘルペスウイルス病

(水産資源課)

○特定疾病について

特定疾病とは、養殖の対象となる水産動植物で発生する病気のうち国内での発生が未だ確認

されていない、または国内の一部でのみ発生が確認されている伝染性の病気であって、もしも

国内でまん延した場合の養殖魚介類や養殖業への影響が大きいと考えられることから、特に注

意すべき病気として持続的養殖生産確保法に基づき定められている病気である。

これまでに下記の 11 の病気が特定疾病として指定されている。

水産動植物 伝染性疾病

こい科魚類 コイ春ウイルス血症 コイヘルペスウイルス病

さけ科魚類 ウイルス性出血性敗血症 流行性造血器壊死症 ピシリケッチア症 レッドマウス病

くるまえび属 のえび類

バキュロウイルス・ペナエイによる感染症 モノドン型バキュロウイルスによる感染症 イエローヘッド病 伝染性皮下造血器壊死症 タウラ症候群

もしも、国内で特定疾病が発生した場合には、感染魚の移動禁止や処分、施設の消毒等、病

気のまん延防止措置を行うことが、法令により定められている。

これらの中で、これまでに国内での発生が確認されているのは、コイヘルペスウイルス病

(KHV 病)のみとされている。そこで、以下に KHV 病について及び発生時の対応方法について

解説する。

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○コイヘルペスウイルス病(KHV 病)について

(概要) 病 名 コイヘルペスウイルス病(Koi herpesvirus disease、KHVD)

原 因 Koi Herpesvirus(KHV)による感染症

宿 主 コイ(マゴイ、ニシキゴイ)

※コイ以外の魚では発生しない

発症水温帯 20~25℃(13~28℃でも発生の可能性がある)

主な症状

行動異常:行動緩慢、平衡失調、摂餌不良

外部症状:眼球の陥没、鰓の褪色・びらん・腐敗等、

鰭基部の出血、粘液の異常分泌

KHV 病は、ウイルスが原因の感染症で、コイ(マゴイ、ニシキゴイ)のみに発生する。コイ

の大きさにかかわらず発生し、死亡率が高いことから、しばしば大量へい死を引き起こす。現

在、本病の有効な治療方法はない。

国内では、平成 15 年に茨城県霞ヶ浦で初めて確認された後、国内で急速に伝播し、現在ま

でに全ての都道府県で発生が確認されている。

本病の感染は、発病したコイと水を介して接触することで起こる。感染魚を移動させること

で伝播する他、感染魚がいた飼育水や河川水にもウイルスが在中する可能性があるため、KHV

病が発生した場合には、天然水域ではコイの持ち出し禁止等、養殖場等では感染魚の殺処分や

施設及び飼育水の消毒等のまん延防止措置を行う。

本病は、主にウイルスの活性が高くなる水温 20~25℃で発生する。天然水域や屋外池等で

は、この水温帯になる春~初夏、初秋~晩秋に発生するコイのへい死には注意が必要である。

本病の潜伏期間は2~3週間で、診断は外部症状等を確認する臨床検査の他、PCR 法を用い

たウイルスのゲノム検出により行われる。

なお、本病は人へ感染することはなく、感染魚を食べてしまったとしても人の健康への影響

はない。

天然水域において、春または秋にコイのみの死亡が見られた場合は、本病を疑う必要がある。

また、養殖場や個人愛好家の飼育池等において、外部から新たにコイを導入して数週間後に大

量の死亡が見られた場合や、本病発生水域から飼育水を引き込んでいる場合等には、本病を疑

う必要がある。

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河川で見られたへい死魚

愛好家飼育池で見られた罹病魚

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罹病魚の鰓。欠損(上)や褪色(下)が見られる

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7 魚類へい死事故発生時の対応

(1)水質汚濁に係る事故時の処理要領

ア 目的

この要領は、公共用水域における油、有害物質等の流出及び魚類のへい死等の水質汚濁

に係る事故(以下「水質汚濁事故」という。)に関し、速やかに事故の発生を関係機関に連

絡し、関係機関の対応により被害の発生を最小限に抑制するために定めたものである。 イ 分担及び事故対応フロー

狩野川、富士川、安倍川、大井川、菊川及び天竜川水系における水質汚濁事故について

は、国土交通省の水質汚濁連絡協議会が定める要領等による。水質汚濁連絡協議会から生

活環境課に情報伝達があった場合は、別紙1に従って対応する。 上記の水系以外の河川、水路、湖沼、海域の公共用水域(以下「その他の水域」という。)

における水質汚濁事故については、別紙2に従って対応する。 ウ 体制

その他の水域における水質汚濁事故については事務局を生活環境課に置き、関係機関と

して生活環境課、東部・中部・西部健康福祉センター、別紙3の関係機関(出先機関含む)

及び市町が連携し、水質汚濁事故に対応する。

エ 情報連絡

(ア)狩野川、富士川、安倍川、大井川、菊川及び天竜川水系の場合

国土交通省の水質汚濁連絡協議会が定める要領等により情報の連絡を行う。ただし、

国土交通省の水質汚濁対策連絡協議会に所属していない土木事務所は市町から直接連絡

を受ける。

(イ)その他の水域の場合

別紙2の水質汚濁事故対応フローに従い、次により情報の連絡を行なう。 a 情報の連絡

事故発見者等から水質汚濁事故の通報を受けた市町は、水質事故連絡用紙(様式1)

により速やかに生活環境課、東部・中部・西部健康福祉センター及び県土木事務所(別

紙4、5)に連絡する。 なお、水質汚濁防止法政令市(静岡市、浜松市、沼津市、富士市)「以下政令市とい

う」は、生活環境課と県土木事務所にのみ連絡する。

b 情報の伝達

連絡を受けた生活環境課は、直ちに別紙3の関係機関へ、別に定める連絡網に従い情

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報を連絡する。情報連絡は、必要に応じて第2報、第3報と続け、現地が平常な状態に

回復したことの確認の報告をもって最終報とする。また、水質汚濁事故によりダイオキ

シン類が公共用水域に多量に排出された場合は、様式1により速やかに環境省ダイオキ

シン対策室へ報告する。 オ 現地調査の実施

市町は現地の状況把握、汚濁物質の特定、原因者の特定並びに状況監視等の現地調査を

行い、様式2により調査結果を生活環境課及び東部・中部・西部健康福祉センターに報告

し、必要に応じて東部・中部・西部健康福祉センターも現地調査を行う。 現地調査において、採水又はへい死魚の採取が必要な場合は別紙6、7を参考とする。 また、関係機関は、水質汚濁事故の内容により所管する業務ごと必要に応じた現地調査

を行う。 カ 対策の実施

関係機関は、所管する業務により、汚濁物質の回収、流出防止及び拡散防止並びにへい

死魚の回収等の対策を行う。 キ 原因者指導

東部・中部・西部健康福祉センターは、必要に応じて水質汚濁防止法及び静岡県生活環

境の保全等に関する条例に基づき、事故原因者に対して応急措置の実施等の指導を行ない、

事故届出書(様式3又は様式4)の提出(3部)を求め、その届出書を市町に提出させる。

市町は1部を保管するとともに、2部を健康福祉センターに提出する。健康福祉センター

は1部を保管するとともに、1部を生活環境課に送付する。また、事故によりダイオキシ

ン類が公共用水域に多量に排出されたときは、特定施設を設置している者に対し、その事

故の拡大又は再発の防止のため必要な措置を指導する。その場合は、生活環境課を通じ、

速やかに環境省ダイオキシン対策室へ報告する。 なお、政令市(静岡市・浜松市・沼津市・富士市)管内の事故については、政令市が指

導を行う。

関係機関は、生活環境課と連携のうえ、所管する業務により指導を行うとともに、「6対

策の実施」により要した経費は原因者が負担するものとし、河川管理者はその支払いにつ

いても指導を行う(別紙8)

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別紙1

水質汚濁事故対応フロー

事故発見者

市町環境担当課

地元警察、消防等

国土交通省 各河川水濁協事務局(各河川事務所)

狩野川水系:国土交通省沼津河川国道事務所 富士川水系:国土交通省甲府河川国道事務所 安倍川・大井川水系:国土交通省静岡河川事務所 菊川水系:国土交通省浜松河川国道事務所 天竜川水系:国土交通省浜松河川国道事務所

連絡

通報

通報

連絡

狩野川、富士川、安倍川、大井川、菊川、天竜川の水系

各河川水濁協の連絡体制により情報伝達

生活環境課

別紙3の機関のうち、

国土交通省から連絡

されない機関

情報伝達

健康福祉センター 東部健康福祉センター

生活環境課 中部健康福祉センター

環境課 西部健康福祉センター

環境課

情報伝達

原因者指導

(原因者がある場合) 事故の程度・内容により、汚濁物質の流出防止、水質汚濁防止法 14 条の2に基づく事故届

出書(様式3又は4)の提出等を指導

必要に応じ

現地調査、

原因者指導

必要に応じ

現地調査

現地調査

各河川水濁協の規定により現

地調査を実施

連絡

必要に応じ、現地調査、対策の実施

県土木事務所(別紙5参照) 沼津土木事務所 管理課 富士土木事務所 維持管理課 静岡土木事務所 維持管理課 島田土木事務所 維持管理課 袋井土木事務所 維持管理課 浜松土木事務所 維持管理課

※ 水質汚濁防止法政令市(静岡市、浜松市、沼津市、富士市)管内で発生した事故は、

健康福祉センターへ連絡をしない。

対策の実施

各河川水濁協の規定により対

策を実施

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別紙2

水質汚濁事故対応フロー

※ 水質汚濁防止法政令市(静岡市、浜松市、沼津市、富士市)管内で発生した事故は、

健康福祉センターへ連絡をしない。

その他の水系

事故発見者

地元警察、消防等

別紙3の機関

対策の実施

へい死魚の回収、汚濁物質(油・有害物質・

指定物質等)の流出防止等

原因者指導

(原因者がある場合) 事故の程度・内容により、汚濁物質の流出

防止、水質汚濁防止法 14 条の2に基づく

事故届出書(様式3又は4)の提出等を指

現地調査

市町は現地調査の内容を生活環境課及び健康福祉センターに報告(様式2)

現地調査・対策の実施

必要に応じ

現地調査、

原因者指導

必要に応じ

現地調査

連絡

(

様式1)

通報

通報

連絡

健康福祉センター

東部健康福祉センター 生活環境課

中部健康福祉センター 環境課

西部健康福祉センター 環境課

情報伝達

連絡

(様式1)

市町環境担当課

生活環境課

TEL 054-221-2205 FAX 054-221-3665

連絡

(

様式1)

県土木事務所(別紙5参照) 下田土木事務所 維持管理課 熱海土木事務所 用地管理課 沼津土木事務所 管理課 富士土木事務所 維持管理課 静岡土木事務所 維持管理課 島田土木事務所 維持管理課 袋井土木事務所 維持管理課 浜松土木事務所 維持管理課

必要に応じ

現地調査、

対策の実施

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別紙3

注)△印の項目については、内容により該当する機関へ伝達する。 <参考>国土交通省水質汚濁対策連絡協議会に参画している関係機関 狩野川 河川砂防管理課、生活排水課、生活環境課、

沼津土木事務所企画検査課 富士川 河川砂防管理課、生活環境課、農地計画課、企業局事業課 安倍川・大井川 河川砂防管理課、生活排水課、生活環境課 菊川 河川砂防管理課、生活排水課、生活環境課、

環境衛生科学研究所 天竜川 河川砂防管理課、生活排水課、生活環境課、

環境衛生科学研究所

河川砂防管理課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

消防保安課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

水産振興課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

薬事課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

農山村共生課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

農地計画課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

港湾企画課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

自然保護課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

水利用課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

企業局事業課 ○ ○ ○ ○ ○ ○

県庁各課は必要に応

じ、関係する出先機

関等へ連絡し、対応

を指示

環境衛生科学研究所 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 県警生活経済課 △ △ △ △ △ △ 海上保安部(清水・下田) △ △ △ △ △ △

神奈川県 大気水質課 △ △ △ △ △ △鮎沢川水系・千歳川

での事故 環境省ダイオキシン対策室 △ ダイオキシン類のみ

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別紙4

県の関係機関一覧

○くらし・環境部環境局 生活環境課

・狩野川、富士川、安倍川、菊川、天竜川以外の水系にお

ける水質事故時の連絡事務局 ・特定事業場等に対する検査・指導(水質汚濁防止法) ・環境衛生科学研究所との連絡、調整

○くらし・環境部環境局 自然保護課

・浜名湖の環境保全

○くらし・環境部環境局 水利用課

・河川表流水を水道水源として取水している場合、水道事

業者に対する通報、指導(水道法) ・各保健所との連絡、調整

○危機管理部 消防保安課

・危険物使用者等に対する検査、指導(消防法等) ・各消防本部との連絡、調整

○健康福祉部生活衛生局 薬事課

・毒劇物使用者等に対する検査、指導(毒物及び劇物取締法)・各保健所との連絡調整

○交通基盤部河川砂防局 河川砂防管理課

・2級河川、県管理指定区間内の1級河川の管理(河川法) ・各土木事務所との連絡、調整

○交通基盤部港湾局 港湾企画課

・県営港湾の管理(港湾法) ・各港湾管理事務所、各土木事務所との連絡調整

○交通基盤部農地局 農地計画課

・農業用水、農業用ため池の管理(土地改良法) ・各農林事務所との連絡、調整

○経済産業部水産業局 水産振興課

・漁業協同組合に対する通報、指導

○経済産業部農林業局 農山村共生課

・農薬使用者(農業者)に対する調査、指導(農薬取締法)

・各農林事務所との連絡、調整 ○企業局 事業課

・河川表流水を水道水源として取水している場合は水道事

業者に対する通報、工業用水として取水している場合は

関係事業場への連絡。 ○くらし・環境部環境局

環境衛生科学研究所 ・魚類へい死事故原因の検討、助言

○東部健康福祉センター ○中部健康福祉センター ○西部健康福祉センター

・特定事業場等に対する検査・指導(水質汚濁防止法)

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別紙5

県土木事務所の管轄する市町

土木事務所 連絡先 管轄市町 下田土木事務所 維持管理課

下田市、河津町、南伊豆町、松崎町、西

伊豆町、東伊豆町 熱海土木事務所 用地管理課

熱海市、伊東市

沼津土木事務所 管理課

沼津市、三島市、御殿場市、裾野市、伊

豆市、伊豆の国市、函南町、清水町、長

泉町、小山町、 富士土木事務所 維持管理課

富士市、富士宮市

静岡土木事務所 維持管理課

静岡市

島田土木事務所 維持管理課

島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉

田町、川根本町 袋井土木事務所 維持管理課

袋井市、磐田市、掛川市、菊川市、御前

崎市、森町 浜松土木事務所 維持管理課

浜松市、湖西市

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別紙6

採 水 フ ロ ー

採水地点の選定:へい死事故現場及びその上下流で採水し、

住宅地図等の詳細な地図上で採水地点を

記録する。

水質簡易測定:水温、pH、DO、シアン、六価クロム等

を、パックテストなどで分析。

採 水 ビ ン 、 用 具 を 事 故 現 場 の 水 で 洗 浄

採水:2リットル以上の容器一杯に水を満たし、確実にふたをする。(空気を入れない) 採水ビンに場所、日時を記録する。シアンの可能性のある場合は、別途1~2リットル

採水し、水酸化ナトリウムでpHを約 12(試料1リットルにつき3~5粒を加える)

にする。

保存:冷媒を入れたクーラーボックスに入れ、冷暗所に保存

分 析 項 目 の 選 定

分 析

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別紙7

へい死魚の採取フロー

へい死状況の記録:へい死魚分布状況、事故現場の概要 衰弱魚の特徴、写真撮影

へい死魚の観察:へい死魚の種類、尾数、大きさ 体表(色、粘液の分布量・特徴、損傷)

表皮(色、剥離、出血、潰瘍) 眼球(白濁、突出、出血) 鰓(色、粘液の特徴、出血、異物の有無)

へい死魚の撮影:バットの上でメジャー等を入れて撮影

分析用へい死魚等の採取:新鮮で泥のついていない魚 20 尾(約 300~1,000g)ほどを 採取する。体表の粘膜は洗い落とさない。原則として、1尾 づつポリ袋に入れる。 近くに生きた魚(衰弱魚を含む)がいれば、同様に採取する。

※腐敗した魚は、分析しても正確な評価ができない。夏期は へい死してから1晩で腐敗するので要注意。

保存:冷媒を入れたクーラーボックス等で冷蔵保存

分 析 が 翌 日 以 降 と な る 場 合 は 冷 凍 保 存

分 析 項 目 の 選 定

分 析

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別紙8

河川法(以下「法」とする)に基づく水質事故対策費用の請求

〔ケース1〕 〔ケース2〕 〔ケース 3〕 * 資材費用と業者に発注した場合の費用

* 直営の場合は、資材費用のみ

※ケース1で原因者の特定に至らなかった場合は 原因者負担金負担命令は発出されない。

水質事故発生

施行命令を行わない場合

河川管理者施行した場合

原因者負担金負担命令 (法第 67 条)

納入告知(法第 71 条)

金銭納入

原因者への施行命令 (法第 18 条) (資材の貸与及び返納含む)

原因者が施行 (資材貸与)

資材等を原因者から

河川管理者へ返納さ

せる(治水課長通達)

施行命令を受けた者が

河川管理者へ施行委託

資材等を原因者から河

川管理者へ返納させる (治水課長通達)

原因者負担金負担命令 (法第 67 条) (資材返納分控除)

納入告知(法第 71 条)

金銭納入

業者に発注した場合の費用

資料出所:水質事故対策マニュアル(案) 発行:天竜川水系水質保全連絡協議会

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第 報 平成 年 月 日 時 分現在

発信機関 担当者名 電話番号 記 号 項 目 内 容 備 考

1 事故発生河川 川水系 川・一次支川 川・二次支川 川

2 流出物

イ 油類(A・B・C重油、 軽油、 灯油、 ガソリン その他( ))

ロ その他有害物質( )ハ その他( )

不 明

3 事 故 発 生 日 時 平成 年 月 日 時 分 不 明

4 事 故 発 生 場 所 静岡県 市・郡 町 (番) 不 明

5 原 因 者 不 明

6 原 因 不 明

7 発 見 日 時 平成 年 月 日 時 分 不 明

8 発 見 状 況 不 明

9 発信者(意見者) 不 明

10 河 川 流 入 日 時 平成 年 月 日 時 分 不 明

11 河 川 流 入 地 点 静岡県 市・郡 町・ (番) 不 明

1 流 出 量 約 kl・kg 不 明

2 河 川 流 出 量 約 kl・kg 不 明

3 流 出 状 況

イ 河川へは、まだ流出していない。 ロ 河川への流出が、続いている。 ハ 河川への流出は、終わった。 二 流出物は、 付近まで流下している。 している模様である。 していると予想される。 ホ その他( )

不 明

1 被 害 状 況

イ ( )付近で( )が多量・少量見られる。

ロ ( )付近で魚類( )が 多数・少数へい死している。 ハ 取水場で( )が多量・少量混入した。

ニ 取水場では、 月 日 時 分から 月 日 時分まで取水を停止した。

ホ その他( )

不 明

対策開始日時 月 日 時 月 日 時 月 日 時 対 策 地 点

2 対 策 状 況

対 策 方 法

未対策

不 明

記 事

様式1

水質事故連絡用紙

注)狩野川、富士川、安倍川、大井川、菊川、天竜川水系は国土交通省各河川水濁協と県土木事務所へ連絡。

その他の水系は静岡県くらし・環境部環境局生活環境課、健康福祉センター、県土木事務所へ連絡。

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水質汚濁事故現地調査記録表

発生日時 月 日 時 分

調査日時 月 日 時 分

発生場所(河川又は橋の名前等)

天候 気温 水温 水量 多い 普通 少ない 流速 速い ゆっくり 停止

調 査 者

所属・電話番号

氏名

況 水色 臭気 事 故 の 状 況

発 生 原 因

指 示 事 項

(原因者等へ指示した事項)

対 策 の 状 況

様式2

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パックテスト等の結果(pH、DO、COD、残留塩素、シアン、六価クロム等) 水(採取場所、採取日時、検体数、分析項目等)

魚体(採取場所、採取日時、魚種、検体数、分析項目等)

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平成 年 月 日 様

住 所 〒

氏 名

電話番号

事故の状況及び講じた措置の概要 平成 年 月 日に弊社特定施設の破損その他の事故が発生し、水質汚濁防止法第

14条の2第1項若しくは第2項又は静岡県生活環境の保全等に関する条例第47条第1項の規

定に基づき、有害物質又は指定物質を含む水が弊社から公共用水域に排出されたため、事故の

状況及び講じた措置の概要について届け出ます。

記 1 事故の状況及び原因 2 講じた応急措置 3 講じる恒久措置

様式 3

(特定事業場・指定事業場からの有害

物質・指定物質の流出)

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平成 25 年 4月 1日 静岡県知事 川勝 平太 様

住 所 〒420-8601

○○市△△町×番×号 氏 名 株式会社 静岡環境保全

代表取締役社長 静岡太郎 ○印 電話番号 054-221-2255

事故の状況及び講じた措置の概要

平成 25 年 4月 1日に弊社特定施設の破損その他の事故が発生し、水質汚濁防止法第

14条の2第1項若しくは第2項又は静岡県生活環境の保全等に関する条例第47条第1項の規

定に基づき、有害物質又は指定物質を含む水が弊社から公共用水域に排出されたため、事故の

状況及び講じた措置の概要について届け出ます。

記 1 事故の状況及び原因 2 講じた応急措置 3 講じる恒久措置

郵便番号を記入し、住所(法人にあっては、

主たる事務所の所在地)を記入すること。

知事名を記入すること。

氏名(法人にあっては、その名称及び代表者

の氏名)を記入すること。社印を押印すること。

代表電話を記入すること。

①設備面については、排水処理施設及びそれに付随する施設について、処理

工程、処理施設等の問題点、その他作業工程等の問題点等を具体的に挙げ

ること。また、その物質に係る保管、使用、廃棄等の状況についての問題

点も具体的に挙げること。 ②作業面については、作業工程、人員配置、事故時のマニュアルの有無、事

故時の対策資材の備蓄の有無、社員教育の有無等について具体的に挙げる

こと。 ③その他については、事故に直接影響したと思われる問題点を挙げること。 ④事故が発生した原因と事故による有害物質・指定物質の拡散を生じさせて

しまった原因とは、分離して記載すること。

事故発生日を記入すること。

講じた具体的な応急措置を記入すること。 (注)記入に際しては、「○月○日○時に○○を実施した。」と日時を明記

すること。 (注)分かりやすい図面、作業工程等を添付して、改善点を明確にすること。

(注)施設改善を行った場合は、改善前及び改善後の施設の概要を示した写

真を必ず添付すること。

様式3 記入例

講じる具体的な恒久措置を記入すること。 (注)記入に際しては、「○月○日までに○○を実施する。」と期日を明記

すること。 (注)分かりやすい図面、作業工程等を添付して、改善点を明確にすること。

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平成 年 月 日 様

住 所 〒

氏 名

電話番号

事故の状況及び講じた措置の概要 平成 年 月 日に弊社貯油施設等の破損その他の事故が発生し、油を含む水が弊社

から公共用水域に排出され、又は、その恐れがあったため、水質汚濁防止法第 14 条の2第3

項又は静岡県生活環境の保全等に関する条例第 47 条第1項若しくは第2項の規定に基づき、

事故の状況及び講じた措置の概要について届け出ます。

記 1 事故の状況及び原因 2 講じた応急措置 3 講じる恒久措置

様式4

(貯油事業場、農用地等からの油流出)

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平成 25 年 4月 1日 静岡県知事 川勝 平太 様

住 所 〒420-8601

○○市△△町×番×号 氏 名 株式会社 静岡環境保全

代表取締役社長 静岡太郎 ○印 電話番号 054-221-2255

事故の状況及び講じた措置の概要

平成 25 年 4月 1日に弊社貯油施設等の破損その他の事故が発生し、油を含む水が弊社

から公共用水域に排出され、又はその恐れがあったため、水質汚濁防止法第 14 条の2第3項

又は静岡県生活環境の保全等に関する条例第 47 条第1項若しくは第2項の規定に基づき、事

故の状況及び講じた措置の概要について届け出ます。 記

1 事故の状況及び原因 2 講じた応急措置 3 講じる恒久措置

郵便番号を記入し、住所(法人にあっては、

主たる事務所の所在地)を記入すること。

知事名を記入すること。

氏名(法人にあっては、その名称及び代表者

の氏名)を記入すること。社印を押印すること。

代表電話を記入すること。

①設備面については、貯油施設(油の貯油施設及び油水分離施設)並びにそ

れに付随する施設の構造的問題、油に係る保管、使用、廃棄等の状況につ

いて具体的に挙げること。 ②作業面については、作業工程、人員配置、事故時のマニュアルの有無、事

故時の対策資材の備蓄の有無、社員教育の有無等について具体的に挙げる

こと。 ③その他については、事故に直接影響したと思われる問題点を挙げること。 ④事故が発生した原因と事故による油の拡散を生じさせてしまった原因と

は、分離して記載すること。

事故発生日を記入すること。

講じた具体的な応急措置を記入すること。 (注)記入に際しては、「○月○日○時に○○を実施した。」と日時を明記

すること。 (注)分かりやすい図面、作業工程等を添付して、改善点を明確にすること。

(注)施設改善を行った場合は、改善前及び改善後の施設の概要を示した写

真を必ず添付すること。

様式4 記入例

講じる具体的な恒久措置を記入すること。 (注)記入に際しては、「○月○日までに○○を実施する。」と期日を明記

すること。 (注)分かりやすい図面、作業工程等を添付して、改善点を明確にすること。

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国管理河川に係る国土交通省各水質汚濁対策連絡協議会連絡先

○ 狩野川水系水質汚濁対策連絡協議会

事務局:国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所河川管理課

〒410-8567

沼津市下香貫外原 3244-2

TEL 055-934-2011 FAX 055-934-2019

○ 関東地方水質汚濁連絡協議会 富士川部会

事務局:国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所河川管理課

〒400-8578

山梨県甲府市緑が丘 1-10-1

TEL 055-252-8888 FAX 055-252-8891

○ 安倍川・大井川水系水質汚濁対策連絡協議会

事務局:国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所占用調整課

〒420-0068

静岡市葵区田町 3-108

TEL 054-273-9106 FAX 054-205-1213

○ 菊川水系水質汚濁対策連絡協議会

事務局:国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所河川管理課

〒430-0811

浜松市中区名塚町 266

TEL 053-466-0118 FAX 053-466-0122

○ 天竜川水系水質保全連絡協議会 下流部会

事務局:国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所河川管理課

〒430-0811

浜松市中区名塚町 266

TEL 053-466-0118 FAX 053-466-0122

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県の関係機関一覧

○くらし・環境部環境局

生活環境課

・狩野川、富士川、安倍川、菊川、天竜川以外の水系にお

ける水質事故時の連絡事務局

・特定事業場等に対する検査・指導(水質汚濁防止法)

・環境衛生科学研究所との連絡、調整

電話 054-221-2255

○くらし・環境部環境局

自然保護課

・浜名湖の環境保全

電話 054-221-2963

○くらし・環境部環境局

水利用課

・河川表流水を水道水源として取水している場合、水道事

業者に対する通報、指導(水道法)

・各保健所との連絡、調整

電話 054-221-2420

○危機管理部

消防保安課

・危険物使用者等に対する検査、指導(消防法等)

・各消防本部との連絡、調整

電話 054-221-2269

○健康福祉部生活衛生局

薬事課

・毒劇物使用者等に対する検査、指導(毒物及び劇物取締

法)

・各保健所との連絡調整

電話 054-221-2413

○交通基盤部河川砂防局

河川砂防管理課

・2級河川、県管理指定区間内の 1級河川の管理(河川法)

・各土木事務所との連絡、調整

電話 054-221-3195

○交通基盤部港湾局

港湾企画課

・県営港湾の管理(港湾法)

・各港湾管理事務所、各土木事務所との連絡調整

電話 054-221-3682

○交通基盤部農地局

農地計画課

・農業用水、農業用ため池の管理(土地改良法)

・各農林事務所との連絡、調整

電話 054-221-2723

○経済産業部水産業局

水産振興課

・漁業協同組合に対する通報、指導

電話 054-221-2695

○経済産業部農林業局

農山村共生課

・農薬使用者(農業者)に対する調査、指導(農薬取締法)

・各農林事務所との連絡、調整

電話 054-221-2626

○企業局

事業課

・河川表流水を水道水源として取水している場合は水道事

業者に対する通報、工業用水として取水している場合は関

係事業場への連絡。

電話 054-221-2262

○くらし・環境部環境局

環境衛生科学研究所

・魚類へい死事故原因の検討、助言

電話 054-245-2130

○東部健康福祉センター

○中部健康福祉センター

○西部健康福祉センター

・特定事業場等に対する検査・指導(水質汚濁防止法)

電話 東部 055-920-2135、中部 054-644-9288

西部 0538-37-2551

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県土木事務所の管轄市町と連絡先

土木事務所 連絡先 管轄市町

維持管理課

TEL:0558-24-2118 下田土木事務所

FAX:0558-24-2162

下田市、河津町、南伊豆町、松崎町、

西伊豆町、東伊豆町

用地管理課

TEL:0557-82-9167 熱海土木事務所

FAX:0557-82-9110

熱海市、伊東市

管理課

TEL:055-920-2209 沼津土木事務所

FAX:055-926-5527

沼津市、三島市、御殿場市、裾野市、

伊豆市、伊豆の国市、函南町、

清水町、長泉町、小山町、

維持管理課

TEL:0545-65-2234 富士土木事務所

FAX:0545-65-2270

富士市、富士宮市

維持管理課

TEL:054-286-9316 静岡土木事務所

FAX:054-286-9375

静岡市

維持管理課

TEL:0547-37-5274 島田土木事務所

FAX:0547-37-5335

島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、

吉田町、川根本町

維持管理課

TEL:0538-42-3215 袋井土木事務所

FAX:0538-42-3270

袋井市、磐田市、掛川市、菊川市、

御前崎市、森町

維持管理課

TEL:053-458-7262 浜松土木事務所

FAX:053-458-7194

浜松市、湖西市

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市町環境保全担当課一覧 (平成 26 年4月1日現在)

環境保全担当部課 市町名

部 課 電話番号

静岡市 環境創造部 環境保全課 054-221-1359

浜松市 環境部 環境保全課 053-453-6144

沼津市 生活環境部 環境政策課 055-934-4740

富士市 環境部 環境保全課 0545-55-2776

熱海市 市民生活部 協働環境課 0557-86-6273

三島市 環境市民部 環境政策課 055-983-2646

富士宮市 環境部 生活環境課 0544-22-1151

伊東市 市民部 環境課 0557-32-1374

島田市 くらし環境部 環境課 0547-36-7145

磐田市 環境水道部 環境課 0538-37-4874

焼津市 環境部 環境生活課 054-626-2153

掛川市 環境経済部 環境政策課 0537-21-1145

藤枝市 環境水道部 生活環境課 054-643-3681

御殿場市 環境水道部 環境課 0550-83-1603

袋井市 産業環境部 環境政策課 0538-44-3135

下田市 - 環境対策課 0558-22-2213

裾野市 市民部 生活環境課 055-995-1816

湖西市 環境部 環境課 053-576-1141

伊豆市 市民環境部 環境衛生課 0558-72-9857

御前崎市 環境部 環境下水道課 0537-85-1162

菊川市 生活環境部 環境推進課 0537-35-0916

伊豆の国市 経済環境部 環境政策課 055-949-6804

牧之原市 市民生活部 環境課 0548-53-2609

東伊豆町 - 住民福祉課 0557-95-6203

河津町 - 町民生活課 0558-34-1932

南伊豆町 - 町民課 0558-62-0508

松崎町 - 生活環境課 0558-42-3969

西伊豆町 - 環境福祉課 0558-52-1961

函南町 厚生部 環境衛生課 055-979-8112

清水町 - 地域振興課 055-981-8216

長泉町 - くらし環境課 055-989-5514

小山町 企画総務部 総務課(環境班) 0550-76-6130

吉田町 - 町民課 0548-33-2102

川根本町 - 生活健康課 0547-56-2222

森町 - 住民生活課 0538-85-6314

(静岡市、浜松市、沼津市、富士市は水質汚濁防止法上の政令市)

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(2)コイヘルペスウイルス病(KHV 病)が疑われる場合の対応 (水産資源課)

コイへい死の通報を受けた場合、コイのへい死が確認された場合であっても KHV 病以外の原

因も考えられるため、まずは、「水質汚濁に係る事故時の処理要領」に基づき対応を進める。

○ 公共用水域(河川・湖沼等)の場合

・初動調査等から、KHV 病が疑われる事由(コイのみのへい死、外部症状、水温等)が確認

された場合は、魚類へい死事故の県連絡窓口である生活環境課に連絡する。

・生活環境課と水産資源課が協議し、KHV 病の可能性があると判断された場合は、関係機関

に必要な現場調査及び検体採取を指示する。また、必要と判断された場合は、水産資源課

及び水産技術研究所による現地調査及び検体採取を実施する。

・以後の対応は、生活環境課及び水産資源課から連絡する。 ○ 私有水面(養殖場、個人愛好家等)の場合

・初動調査等から、KHV 病が疑われる事由が確認された場合は、ただちに直接水産資源課へ

連絡する。

・見聞から KHV 病の可能性があると判断された場合は、関係機関に必要な現場調査及び検体

採取を指示する。また、必要と判断された場合は、水産資源課及び水産技術研究所による

現地調査及び検体採取を実施する。

・まん延防止の目的から、私有水面の管理者に対し、検査が終了するまでの間コイの移動お

よび排水の停止を要請する。

・以後の対応は、水産資源課から指示する。

[ 検体採取の方法 ]

・検体を採取する際は、瀕死状態(水面を漂い元気のないもの)のコイを採取する。やむを

得ず既に死んだコイを検体とする場合は、死後間もなく腐敗が見られないコイを採取する。 ・採取したコイが大型魚の場合は、魚体から鰓を切り出し、その鰓をエタノールで固定した

ものを検体とする。その際、全長および体重を計測する。 ・採取したコイが小型魚の場合は、魚体そのままで検体する。 ・採取したコイは、1尾ずつビニール袋に詰め、腐敗しないよう氷を同梱して冷蔵状態で送

付する。鰓をエタノール固定で固定する場合は、1尾分ずつを別々のビンに収容する(エ

タノール固定の場合は冷蔵不要)。 ・検体は、決して冷凍しない。

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(事故現場)

KHV 確認の現地調査・検査検体の採取・まん延防止措置の実施

通報

連絡 協議

事故発見者

連絡

指示

連絡・協議

水産技術研究所

関係機関

(市町等)

生活環境課

水産資源課

初動調査

連絡 指示

公共用水域の場合

私有水面の場合

【コイヘルペスウイルス病が疑わしき場合の対応フロー】

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○特定疾病(KHV 病)に関する県関係機関連絡先

所属 電話番号

(FAX 番号) 住所 備考

静岡県産業部

水産業局水産資源課

054-221-2741

(054-221-3288)

〒420-8601

静岡市葵区追手町 9-6 総合窓口

普及総括班 054-627-1817

(054-627-3084)

〒425-0033

焼津市小川汐入 3690

浜名湖分場 053-592-0139

(053-592-0906)

〒431-0214

浜松市西区舞阪町

弁天島 5005-1

検査機関静岡県

水産技術研究所

富士養鱒場 0544-52-0311

(0544-52-0312)

〒418-0108

富士宮市猪之頭 579-2 検査機関

※水産技術研究所では、特定疾病発生等緊急時以外の KHV 検査依頼は受け付けていないため、

平常時に検査が必要な場合は、民間の検査機関に依頼する。

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8 参考資料

(1)県内の水質事故発生状況

○種類別発生状況

魚のへい死 油の流出 その他 計

平成 16 年度 19 28 15 62

平成 17 年度 9 25 13 47

平成 18 年度 18 39 17 78

平成 19 年度 22 28 9 59

平成 20 年度 22 37 14 73

平成 21 年度 27 60 25 112 平成 22 年度 21 60 19 100 平成 23 年度 18 52 12 82

○魚のへい死事故の原因割合

(平成 16 年度から平成 20 年度までの合計)

その他

6%

酸・アルカリ

1%

KHV病

1%

原因不明・

未解明

70%

農薬

6%

酸欠

8%有害物質等

8%

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(2)主要な関係法令

①河川法(昭和 39 年7月 10 日、法律第 167 号)

(工事原因者の工事の施行等)

第 18 条 河川管理者は、河川工事以外の工事(以下「他の工事」という。)又は河川を損傷し、

若しくは汚損した行為若しくは河川の現状を変更する必要を生じさせた行為(以下「他の行

為」という。)によって必要を生じた河川工事又は河川の維持を当該他の工事の施工者又は

当該他の行為の行為者に行わせることができる。

(原因者負担金)

第 67 条 河川管理者は、他の工事又は他の行為により必要を生じた河川工事又は河川の維持

に要する費用については、その必要を生じた限度において、当該他の工事又は他の行為につ

き費用を負担するものにその全部又は一部を負担させるものとする。

②河川法施行令(昭和 40 年2月 11 日、政令第 14 号、平成4年6月、政令等 218 号)

(緊急時の措置)

第 16 条の6 河川管理者は、異常な渇水等により河川の汚濁が著しく進行し、河川の管理に

重大な支障を及ぼすおそれがあると認められるときは、その旨を関係行政機関、関係地方公

共団体及び利害関係を有すると認められる関係河川使用者(法第 38 条に規定する関係河川

使用者をいう。)に通報するものとする。

2 前項に規定する場合には、河川管理者は、当該支障を除去するために必要な限度において、

河川に汚水を排出する者に対し、排出する汚水の量を減ずること、汚水の排出を一時停止す

ることその他必要な措置をとるべきことを求めることができる。

③水質汚濁防止法(昭和 45 年 12 月 25 日、法律第 138 号)

(事故時の措置)

第 14 条の2 特定事業場の設置者は、当該特定事業場において、特定施設の破損その他の事

故が発生し、有害物質を含む水若しくはその汚染状態が第 2条第 2項第 2号に規定する項目

について排水基準に適合しないおそれがある水が当該特定事業場から公共用水域に排出さ

れ、又は有害物質を含む水が当該特定事業場から地下に浸透したことにより人の健康又は生

活環境に係る被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに、引き続く有害物質を含む水若しく

は当該排水基準に適合しないおそれがある水の排出又は有害物質を含む水の浸透の防止の

ための応急の措置を講ずるとともに、速やかにその事故の状況及び講じた措置の概要を都道

府県知事に届け出なければならない。

2 指定施設を設置する工場又は事業場(以下この条において「指定事業場」という。)の設

置者は当該指定事業場において、指定施設の破損その他の事故が発生し、有害物質又は指定

物質を含む水が当該指定事業場から公共用水域に排出され、又は地下に浸透したことにより

人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに、引き続く有害物質

又は指定物質を含む水の排出又は浸透の防止のための応急の措置を講ずるとともに、速やか

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にその事故の状況及び講じた措置の概要を都道府県知事に届け出なければならない。

3 貯油施設等を設置する工場又は事業場(以下この条において「貯油事業場等」という。)

の設置者は、当該貯油事業場等において、貯油施設等の破損その他の事故が発生し、油を含

む水が当該貯油事業場等から公共用水域に排出され、又は地下に浸透したことにより生活環

境に係る被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに、引き続く油を含む水の排出又は浸透の

防止のための応急の措置を講ずるとともに、速やかにその事故の状況及び講じた措置の概要

を都道府県知事に届出なければならない。

4 都道府県知事は、特定事業場の設置者、指定事業場の設置者又は貯油事業場等の設置者が

前三項の応急の措置を講じていないと認めるときは、これらの者に対し、これらの規定に定

める応急の措置を講ずるべきことを命ずることができる。

(常時監視)

第 15 条 都道府県知事は、公共用水域及び地下水の水質の汚濁の状況を常時監視しなければ

ならない。

④静岡県生活環境の保全等に関する条例(平成 10 年 12 月 25 日、静岡県条例第 44 号)

(事故時の措置)

第 47 条 特定事業場の設置者は、当該特定事業場において、特定施設の破損その他の事故が

発生し、有害物質又は油(水質汚濁防止法施行令第3条の3で定める油をいう。以下この条

において同じ。)を含む水が当該特定事業場から公共用水域に排出され、又は地下に浸透し

たことにより人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに、引き

続く有害物質又は油を含む水の排出又は浸透の防止のための応急の措置を講ずるとともに、

速やかにその事故の状況及び講じた措置の概要を届け出なければならない。ただし、水質汚

濁防止法第 14 条の2第1項又は第2項の規定による届出がなされた場合は、この限りでは

ない。

2 農用地等(農業振興地域の整備に関する法律(昭和 44 年法律第 58 号)第3条に規定する農

用地等をいう。)に貯油施設(油を貯蔵する施設をいう。)を設置するものは、当該貯油施設

の破損その他の事故が発生し、油を含む水が当該貯油施設から公共用水域に排出され、又は

地下に浸透したことにより生活環境に係る被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに、引き

続く油を含む水の排出又は浸透の防止のための応急の措置を講ずるとともに、速やかにその

事故の状況及び講じた措置の概要を知事に届け出なければならない。ただし、水質汚濁防止

法第 14 条の2第1項又は第2項の規定による届出がなされた場合は、この限りではない。

3 知事は、特定事業場の設置者が第1項の応急の措置を講じていないと認める時は、その者

に対し、同項に定める応急の措置を講ずべきことを命ずることができる。

⑤消防法(昭和 23 年7月 24 日、法律第 186 号)

(応急措置等)

第 16 条の3 製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、当該製造所、貯蔵

所又は取扱所について、危険物の流出その他の事故が発生したときは、直ちに、引き続く危

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険物の流出及び拡散の防止、流出した危険物の除去その他災害の発生の防止のための応急の

措置を講じなければならない。

2 前項の事態を発見した者は、直ちに、その旨を消防署、市町村長の指定した場所、警察署

又は海上警備救難機関に通報しなければならない。

3 市町村長等は、製造所、貯蔵所(移動タンク貯蔵所を除く。)又は取扱所の所有者、管理

者又は占有者が第1項の応急の措置を講じていないと認めるときは、これらの者に対し、同

項の応急の措置を講ずべきことを命ずることができる。

4 市町村長(消防本部及び消防署を置く市町村以外の市町村の区域においては、当該区域を

管轄する都道府県知事とする。)は、その管轄する区域にある移動タンク貯蔵所について、

前項の規定の令により、第1項の応急の措置を講ずべきことを命ずることができる。

⑥毒物及び劇物取締法(昭和 25 年 12 月 28 日、法律第 303 号)

(事故の際の措置)

第 16 条の2 毒物劇物営業者及び特定毒物研究者は、その取扱いに係る毒物若しくは劇物又

は第 11 条第2項に規定する政令で定める物が飛散し、漏れ、流れ出、しみ出、又は地下に

しみこんだ場合において、不特定又は多数の者について保健衛生上の危害が生ずるおそれが

あるときは、直ちに、その旨を保健所、警察署又は消防機関に届け出るとともに、保健衛生

上の危害を防止するために必要な応急の措置を講じなければならない。

⑦水道法(昭和 32 年6月 15 日、法律第 177 号)

(給水の緊急停止)

第 23 条 水道事業者は、その供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知ったとき

は、直ちに給水を停止し、かつ、その水をしようすることが危険である旨を関係者に周知さ

せる措置を講じなければならない。

2 水道事業者の供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知った者は、直ちにその

旨を当該水道事業者に通報しなければならない。

⑧港湾法(昭和 25 年5月 31 日、法律第 218 号)

(定義)

第2条 この法律で「港湾管理者」とは、第2章第1節の規定により設立された港務局又は第

33 条の規定による地方公共団体をいう。

(業務)

第 12 条 港務局は、次の業務を行う。

二 港湾区域及び港務局の管理する港湾施設を良好な状態に維持すること。(港湾区域内に

おける漂流物、廃船その他船舶航行に支障を及ぼすおそれがある物の除去及び港湾区域内

の水域の清掃その他の汚染の防除を含む。)

六 消化、救難及び警備に必要な設備を設け、並びに港湾区域内に流出した油の防除に必要

なオイルフェンス、薬剤その他の資材を備えること。

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(港湾管理者としての地方公共団体の決定等)

第 33 条 関係地方公共団体は、港務局を設立しない港湾について、単独で港湾管理者となり、

又は港湾管理者として地方自治法第284条第2項若しくは第3項の地方公共団体を設立する

ことができる。港務局の設立されている港湾において、当該港務局が定款の定めるところに

より解散しようとする場合も同様である。

(業務)

第 34 条 港湾管理者としての地方公共団体の業務に関しては、第 12 条及び第 13 条の規定を

準用する。

⑨海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(昭和 45 年 12 月 25 日、法律第 136 号)

(油、有害液体物質、廃棄物等が排出された場合の防除措置)

第 40 条 海上保安庁長官は、輩出された油、有害液体物質、廃棄物その他の物(特定油を除

く。以下この条及び第 41 条の2第2号において同じ。)により海洋が汚染され、当該汚染が

海洋環境の保全に著しい障害を及ぼし、又は及ぼすおそれがあり、緊急に当該汚染を防止す

る必要があると認められる場合においては、当該汚染の原因となった油、有害液体物質、廃

棄物その他の物を排出したと認められる者に対し、運輸省令で定めるところにより、当該油、

有害液体物質、廃棄物その他の物の除去その他当該汚染の防止のための必要な措置を講ずべ

きことを命ずることができる。

⑩静岡県漁業調整規則

第 34 条 水産動植物に有害な物を遺棄し、又漏せつしてはならない。

2 知事は、前項の規定に違反する者がある場合において、水産資源の保護培養上害があると

認めるときは、その者に対して除害に必要な設備を命じ、又は既に設けた除害設備の変更を

命ずることがある。

3 前項の規定は、水質汚濁防止法(昭和 45 年法律第 138 号)の適用を受けるものについて

は、適用しない。

⑪静岡県内水面漁業調整規則

(有害物の遺棄漏せつの禁止)

第 23 条 水産動植物に有害な物を遺棄し、又は漏せつしてはならない。

2 知事は前項の規定に違反する場合において、水産資源の繁殖保護上害があると認めるとき

は、その者に対して除害に必要な設備の設置を命じ、又は既に設けた除害設備の変更を命ず

ることがある。

3 前項の規定は、水質汚濁防止法(昭和 45 年法律第 138 号)の適用を受ける者については、

適用しない。

⑫持続的養殖生産確保法(平成 11 年 5 月 21 日法律第 51 号)

(定義)

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第2条第2項 この法律において「特定疾病」とは、国内における発生が確認されておらず、

又は国内の一部のみに発生している養殖水産動植物の伝染性疾病であって、まん延した場合

に養殖水産動植物に重大な損害を与えるおそれがあるものとして農林水産省令で定めるも

のをいう。 (特定疾病についての届出義務)

第7条の2 養殖業を行う者又はこれに従事する者は、その所有又は管理に係る養殖水産動植

物が特定疾病にかかり、又はかかっている疑いがあることを発見したときは、農林水産省令

で定める手続に従い、遅滞なく、当該養殖水産動植物の所在地を管轄する都道府県知事にそ

の旨を届け出なければならない。 2 前項の規定による届出を受けた都道府県知事は、当該届出をした者に対し、当該養殖水産

動植物について都道府県知事の行う検査を受けるべき旨を命ずることができる。 3 都道府県知事は、第1項の規定による届出に係る養殖水産動植物がかかり、又はかかって

いる疑いがある疾病が特定疾病であると認めるときその他特定疾病が発生したと認めると

きは、農林水産省令で定める手続に従い、遅滞なく、その旨を農林水産大臣に報告するとと

もに、関係都道府県知事に通報しなければならない。 (養殖水産動植物の移動制限等)

第8条 都道府県知事は、特定疾病がまん延するおそれがあると認めるときは、そのまん延を

防止するため必要な限度において、次の各号に掲げる命令をすることができる。 一 特定疾病にかかり、又はかかっている疑いがある養殖水産動植物を所有し、又は管理す

る者に対し、当該養殖水産動植物の移動を制限し、又は禁止すること。 二 特定疾病にかかり、又はかかっている疑いがある養殖水産動植物を所有し、又は管理す

る者に対し、当該養殖水産動植物の焼却、埋却その他特定疾病の病原体の感染性を失わせ

る方法による処分を命ずること。 三 特定疾病にかかるおそれのある養殖水産動植物(都道府県知事が指定する区域内に所在

するものに限る。)を所有し、又は管理する者に対し、当該養殖水産動植物の移動を制限

し、又は禁止すること。 四 特定疾病の病原体が付着し、又は付着しているおそれのある漁網、いけすその他農林水

産省令で定める物品を所有し、又は管理する者に対し、その消毒を命ずること。 2 (略) 3 第1項の規定による命令については、行政不服審査法(昭和 37 年法律第 160 号)による

不服申立てをすることができない。 (報告の徴取)

第 11 条 都道府県知事は、養殖水産動植物の伝染性疾病を予防するため必要があると認める

ときは、農林水産省令で定める手続に従い、養殖水産動植物を所有し、又は管理する者に対

し、必要な事項についての報告を求めることができる。

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持続的養殖生産確保法施行規則(平成 11 年 5 月 21 日農林水産省令第 31 号) (特定疾病) 第1条 持続的養殖生産確保法(以下「法」という。)第2条第2項の特定疾病は、次の表の

上欄に掲げる水産動植物の種類に応じ、それぞれ同表の下欄に掲げる伝染性疾病とする。

水産動植物 伝染性疾病 こい科魚類 コイ春ウイルス血症

コイヘルペスウイルス病 さけ科魚類 ウイルス性出血性敗血症

流行性造血器壊死症 ピシリケッチア症 レッドマウス病

くるまえび属 のえび類

バキュロウイルス・ペナエイによる感染症 モノドン型バキュロウイルスによる感染症 イエローヘッド病 伝染性皮下造血器壊死症 タウラ症候群

(特定疾病の発生の届出の手続) 第4条の2 法第7条の2第1項の規定による届出は、次に掲げる事項につき、文書又は口頭

しなければならない。 一 養殖水産動植物の所有者及び管理者の氏名又は名称及び住所 二 養殖水産動植物がかかり、又はかかっている疑いがある特定疾病の種類 三 養殖水産動植物の種類 四 養殖水産動植物の所在地 五 養殖水産動植物が特定疾病にかかり、又はかかっている疑いがあることを発見した年月

日時及び発見時の状態 六 その他参考となるべき事項 (消毒の対象物品)

第5条 法第8条第1項第4号の農林水産省令で定める物品は、次のとおりとする。 一 養殖の用に供する施設又は器具 二 養殖水産動植物の容器包装(当該容器包装に入れられ、又は当該容器包装で包まれた物

であって当該養殖水産動植物でないものを含む。) 三 特定疾病の病原体に触れ、又は触れたおそれのある者の被服 四 その他特定疾病の病原体が付着し、又は付着しているおそれのある物品

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(3)有害物質の環境基準等

(単位:mg/l 以下)

環境基準 要監視項目

人の健康の保護に関する項目 基準値 項目 指針値

カドミウム 0.003 クロロホルム 0.06

全シアン 検出されないこと トランス-1,2-ジクロロエチレン 0.04

鉛 0.01 1,2-ジクロロプロパン 0.06

六価クロム 0.05 p-ジクロロベンゼン 0.2

ヒ素 0.01 イソキサチオン 0.008

総水銀 0.0005 ダイアジノン 0.005

アルキル水銀 検出されないこと フェニトロチオン(MEP) 0.003

PCB 検出されないこと イソプロチオラン 0.04

ジクロロメタン 0.02 オキシン銅(有機銅) 0.04

四塩化炭素 0.002 クロロタロニル(TPN) 0.05

1,2-ジクロロエタン 0.004 プロピザミド 0.008

1,1-ジクロロエチレン 0.1 EPN 0.006

シス 1,2-ジクロロエチレン 0.04 ジクロルボス(DDVP) 0.008

1,1,1 トリクロロエタン 1 フェノブカルブ(BPMC) 0.03

1,1,2 トリクロロエチレン 0.006 イプロベンホス(IBP) 0.008

トリクロロエチレン 0.03 クロルニトロフェン(CNP) -

テトラクロロエチレン 0.01 トルエン 0.6

1,3 ジクロロプロペン 0.002 キシレン 0.4

チウラム 0.006 フタル酸ジエチルヘキシル 0.06

シマジン 0.003 ニッケル -

チオベンカルブ 0.02 モリブデン 0.07

ベンゼン 0.01 アンチモン 0.02

セレン 0.01 塩化ビニルモノマー 0.002

硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10 エピクロロヒドリン 0.0004

ふっ素(海域については適用しない) 0.8 全マンガン 0.2

ほう素(海域については適用しない) 1 ウラン 0.002

1,4-ジオキサン 0.05

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魚類へい死対応マニュアル(改訂版)

発行・編集 静岡県くらし・環境部環境局

生活環境課

電話 054-221-2205

FAX 054-221-3665

静岡県環境衛生科学研究所

電話 054-245-2130

FAX 054-245-7636

初版 平成 11 年度

改訂 平成 24 年度

改訂 平成 26 年度(要領部分)

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