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大田区 平成 29 年3月 整備ガイドライン 案内誘導サイン N

案内誘導サイン 整備ガイドライン · また、「誰にも優しいサービスと情報提供」の実現に向け、ピクトグラムや多言語表示 などにより、誰にもわかりやすいサイン整備を進めている。

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大田区平成 29 年3月

整備ガイドライン案内誘導サイン

N

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目 次 

第1章 本ガイドラインの目的 --------------------------------------------------------- 1  1 大田区の今までの取組み -------------------------------------------------------- 1  2 案内誘導サインに係る声やサインを取りまく状況 --------------------------- 1  3 対象及び目的 --------------------------------------------------------------------- 1

第2章 案内誘導サイン整備の現状と課題 ------------------------------------------- 2  1 様々なデザインのサイン -------------------------------------------------------- 2  2 提供する情報量と案内誘導サインの設置場所 -------------------------------- 2  3 表記に関するユニバーサルデザインへの配慮 -------------------------------- 2  4 情報の更新と案内誘導サインのメンテナンス -------------------------------- 2

第3章 本ガイドラインの位置づけと活用方法 -------------------------------------- 3  1 位置づけ --------------------------------------------------------------------------- 3  2 活用方法 --------------------------------------------------------------------------- 4

第4章 案内誘導サイン整備の基本方針と適用範囲 --------------------------------- 7  1 サインの定義 --------------------------------------------------------------------- 7  2 対象とするサイン ---------------------------------------------------------------- 7  3 基本方針 --------------------------------------------------------------------------- 9  4 整備基準の考え方 ---------------------------------------------------------------- 9

第5章 整備基準 ------------------------------------------------------------------------10  1 サインの種類・形状等 ----------------------------------------------------------10  2 サイン整備に際しての留意点 --------------------------------------------------13  3 配置 -------------------------------------------------------------------------------14  4 色  -------------------------------------------------------------------------------15  5 文字表記 --------------------------------------------------------------------------16  6 案内サイン -----------------------------------------------------------------------19  7 誘導サイン -----------------------------------------------------------------------23

第6章 庁内連携とスパイラルアップ ------------------------------------------------26  1 施設整備・改修、窓口サービスの改善と本ガイドラインの改定 ----------26  2 スパイラルアップ事例の活用と庁内連携体制 -------------------------------27  3 「案内誘導サイン整備ガイドライン」のスパイラルアップ ----------------28

説明資料 --------------------------------------------------------------------------------29

参考資料 --------------------------------------------------------------------------------48

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第1章 

本ガイドラインの目的

1

第 1章 本ガイドラインの目的

1 大田区の今までの取組み大田区は、「おおた未来プラン 10 年」の基本目標「生涯を健やかに安心していきいき

と暮らせるまち」の実現に向け、区がユニバーサルデザインによるまちづくりを推進していく上で各計画や事業などを実施するにあたっての指針となる「大田区ユニバーサルデザインのまちづくり基本方針」を平成 23年 3月に策定した。現在、「大田区ユニバーサルデザインのまちづくり基本方針」に基づき、「高齢者、障害

者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(以下「バリアフリー法」という。)に定める基本構想である「大田区移動等円滑化推進計画(蒲田駅周辺地区・大森駅周辺地区・さぽーとぴあ周辺地区)」を定めるなど、バリアフリー化の推進に継続して取組んでいる。また、「誰にも優しいサービスと情報提供」の実現に向け、ピクトグラムや多言語表示

などにより、誰にもわかりやすいサイン整備を進めている。

2 案内誘導サインに係る声やサインを取りまく状況案内誘導サインの整備については、これまで「公共サインデザイン基準(平成2年 9月)」

や「大田区観光案内サイン計画(平成 22 年1月)」など、各計画や基準に則り事業ごとに整備が進められてきた。事業課ごとに様々な案内誘導サインが設置されるなか、区民からは見やすくわかりやすい案内誘導サインの表示が求められている。また、2020 年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催決定や国の観光立

国推進施策の進展に伴い、一層増加が見込まれる国内外からの来訪者に対するおもてなしの機運が高まっている。さらに、東京都は 2020 年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、「国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針(歩行者編)(平成 27年 2月)」を改定した。このような状況を踏まえると、大田区においても既存のガイドライン等のレベルアップ

を図り、連続性及び統一性を徹底させた案内誘導サイン整備を行う必要がある。

3 対象及び目的(1)対象

区が設置・管理する歩道上の「案内誘導サイン」を対象とする。

(2)目的区職員が案内誘導サイン整備を行う際の手引書として統一的な基準を定めることで、

誰にでもわかりやすい案内誘導サイン整備の推進を目的とする。

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第2章 

案内誘導サイン整備の現状と課題

2

第 2章 案内誘導サイン整備の現状と課題

1 様々なデザインのサイン各種事業の実施に伴い、独自の判断でサインを設置しているため、まちなかには本ガイ

ドラインが対象とするサイン以外にも様々なデザインのサインが乱立し、場所によっては視認性の低下や景観阻害を招いている。

2 提供する情報量と案内誘導サインの設置場所案内誘導サインごとに表記内容や地図のスケール等が異なる場合があるほか、提供する

情報量に過不足も生じている。また、利用者目線での設置数、設置場所の適否についても検証が十分にされていない。

3 表記に関するユニバーサルデザインへの配慮使用する文字の種類や大きさ、色調、多言語表記、ピクトグラムの活用など、ユニバー

サルデザインへの配慮に関する統一的な基準が定まっていない。

4 情報の更新と案内誘導サインのメンテナンス案内誘導サインの設置状況や表記内容の把握が十分になされていないため、掲載情報が

更新されていないものや、劣化や汚損により判読しづらくなっているものがある。また、メンテナンスが十分に行われていないため、老朽化した案内誘導サインによる事故の発生も懸念される。

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第3章 

本ガイドラインの位置づけと活用方法

3

第 3章 本ガイドラインの位置づけと活用方法

1 位置づけ本ガイドラインは「大田区案内誘導サイン整備指針(平成 29年 3月)」の「整備基準」

に該当するものである。なお、本ガイドラインの策定にあたっては5ページ、6ページの「案内誘導サインの整

備に関する既往基準の比較」をもとに、掲載する基準の検証を行う。

本ガイドラインの位置付け・関係図

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第2章 

案内誘導サイン整備の現状と課題

第3章 

本ガイドラインの位置づけと活用方法

4

2 活用方法今後、区が「案内誘導サイン」を設置・更新する場合や、維持補修を行うにあたっては、

この「整備基準」に基づき整備することとする。

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P20 案内サインの掲出高さ P16掲示の高さ地図面の中心1250mm程度

P244掲示の高さ地図面の中心125cm

P78表示面の中心の位置135cm表示面の向きと掲出高さ参考2-2-11

P22○ 表示面の高さ1250mm

- -

◎ WSで検討交通エコロジー・モビリティ財団のバリアフリー整備ガイドラインでは1350mmとしているが、東京都の国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針(歩行者編)及び、大田区観光案内サイン計画では車いす利用者寄りの1250mmとなっている。ワークショップにて1350mm位置と1250mm位置での地図パネルの見やすさの比較を行った。

立って見る方にとって1250mmでも支障はない回答が多かった一方、車いすの方にとっては1350mmでは位置が高く、見上げた時に光の反射等で上部が見にくいことがわかった。より多くの人が見ることができる1250mmとした。

P21 案内サインの言語数 P18言語数の考え方地図面2言語凡例4言語

P247ローマ字又は英語を併記凡例等に英語以外の外国語表記も可能

- - P26● 多言語表記地図面2言語

-特に明記なしデザイン例では2言語表記

地図面2言語凡例4言語

P21文字の大きさ(地図内最低サイズ)

P39大きさ和文文字高5mm以上英文4mm以上

P249文字の大きさ和文文字高:5mm以上英文文字高:4mm以上

- - P25文字の大きさ・書体和文9mm以上英文7mm 以上

P24○ 大きさ和文文字高5mm以上英文4mm以上

案内サインから50cm離れた位置から見ることを想定。文字高:和文7mm、英文5.5mm最小文字高:和文5mm、英文4mm観光活性化標識ガイドライン(平成17年6月国土交通省)

P15 本体色 P40景観への配慮周囲のまちなみに調和する落ち着いた色彩

P247地図の図色と地色の明度差を考慮

- - P39△ 色彩シーグリーン、藍色

P32

△ 景観色グレイシュブラウン、ダル・イエローグリーン、ストロング・レディシュオレンジ

景観への配慮。周囲のまちなみに調和する落ち着いた色彩。背景との明度差を考慮。

P20 盤面サイズ P44主地図1000mm×1000mm程度

P249地図の表示範囲概ね1m四方

- - P23● 地図の大きさ500mm×600mm

P23● 地図の大きさ600㎜×600㎜900㎜×900㎜

盤面サイズ500mm~1000mm

P20 地図の掲載範囲 P44主地図1km四方を目安 P249

地図の表示範囲概ね1km四方

- - P23○ 地図の掲載範囲0.5~1.0km四方

- -地図の掲載範囲0.5~1km四方の範囲

P20 地図の縮尺 P44縮尺1/1000

P246縮尺1/1000

- - P23○ 縮尺1/1000

- -縮尺1/1000

P20 広域地図 P44広域地図250mm×250mmm程度

P249表示サイズ縦24cm×横24cm

- - - - - -広域地図250mm×250mm程度

P20 広域地図縮尺 P44広域地図2km四方を目安縮尺1/8000

P249表示範囲:約2km×2km縮尺:1/8000

- - P23

● 地図の大きさ縮尺1/2000-1/5000大田区全図1/20000-1/25000

- -広域地図2km四方を目安縮尺1/8000

P19 地図の掲載情報 P47 地図に掲載する情報 P240 地図に表示する一般的情報 P77表示する情報内容別表2-2-6

P24 ○ 地図の掲載情報 P24● 案内表示地図表記基準

情報の過不足を確認。

案内サイン

方向性大田区観光案内サイン計画

(平成22年1月)大田区公共サインデザイン基準

(平成2年9月)

案内誘導サイン整備GL内容 東京都 一般財団法人 国土技術研究センター公益財団法人

交通エコロジー・モビリティ財団観光課 都市基盤管理課

比較ガイドライン 国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針(歩行者編)

(平成27年2月)

増補改訂版道路の移動等円滑化整備ガイドライン

(平成23年8月)

バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)(平成25年10月)

大田区 各ガイドライン等

検討内容

○ 東京都のガイドラインと合致 ● 東京都のガイドラインと合致しておらず更新が必要な事項 △ 東京都のガイドラインでは特に指定がなく検討が必要な事項 ◎ WSで検討

案内誘導サイン整備に関する既往基準の比較①

 

章3第

 

5

本ガイドラインの位置づけと活用方法

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P24 誘導サインの掲出高さ P55掲出高さ矢羽根下端2500以上

P235標示板の設置高さ下端高さ1.8m

- - P22○ 表示面の高さ市街地案内2500~3200mm程度

P25● 掲出高さ矢羽根下端2000

サイン表示面が進行方向に対して突き出して設置される場合は、表示面の下端は2500mm以上。サイン表示面が進行方向に対して平行に設置される場合は、表示面の下端は2000mm。

P24 誘導サインの言語数 P56言語数2言語

- - - - P26

● 多言語表記大拠点の誘導サインは4カ国語表記、その他は2ヶ国語表記

P24○ 言語数2言語

日本語・英語の2言語を標準とすることを記載。

P24誘導サインの文字の大きさ

P56 a - - P75 参考2-2-3 P25

● 文字の大きさ20mの場合、和文80mm、英文60mm(P35等事例では和文80mm、英文40mm)

P25● 誘導表示(B)和文48mm、英文24mm和文65mm、英文32mm

和文の文字高は板面の4割に抑えることで余白を確保し、可読性を向上させる。

P24 和文英文の比率 - - - - - - - P6△ レイアウト基準和文文字高を1として、英文文字高1/2

文字高は和文と英文の比率は10:5が見やすい。

P15 本体色 P40景観への配慮周囲のまちなみに調和する落ち着いた色彩

- - - - P39△ 色彩シーグリーン、藍色

P32

△ 景観色グレイシュブラウン、ダル・イエローグリーン、ストロング・レディシュオレンジ

景観への配慮。周囲のまちなみに調和する落ち着いた色彩。背景との明度差を考慮。

P16 明度差 P40 色彩 - - P75コントラストを取ること参考2-2-4

P25

△ 色文字や図と下地のコントラストを強くする等、視認性を高めます→具体的な明度差なし

P32

△ 景観色地色と文字色に一定以上の明度差をつけること→具体的な明度差なし

◎ WSで検討色についての項目は説明が少なく明度の記載がない。本体色とアクセントカラーとの違いを説明し(対象となる箇所の明示)、また色相と明度・彩度についての簡単な解説と、明度差を記載する。明度差についてはワークショップにて現状のグレーの明度と明度差を増したもの、白地の3パターンの誘導サインのモックアップを作成し、検証を行った。

現状のグレー色より明度差を大きくとった方が、文字は読みやすくなる。明度差5以上の明記。

P25 帯の有無と色 - - - - - - - - - -

帯について、見やすさと親しみやすさの点で帯ありの方が好意的に捉えられていることから、帯ありのレイアウトを図録として掲載。帯色については、板面とコントラストをとった方が見やすいという結果から、明度差を付けること。また色による違いを帯の形状によっても判別できる工夫をすることが望ましい。→P16カラーユニバーサルデザイン。明るいグリーンのサンプルDIC-F307(マンセル値6.2GY6.5/10.8)帯と板面の明度差:4以上

P14 配置 P58 設置場所 - - - - P21 サイン配置の型 - - 標準的な配置パターンを記載。

P16 書体 P38書体角ゴシック 新ゴ、タイプバンク、ナウ、など

P246 角ゴシック体 P75ゴシック体参考2-2-2

P25● 文字の大きさ、書体角ゴシック 具体的な書体例示なし

P5● 指定書体角ゴシック ゴナ

UDフォントの追加等、フォントを更新。

P17 日本語・外国語の表記 P18 表記方法 - - P75 参考2-2-1 - - - -組織・施設名の外国語表記の基本方針について(平成28年3月16日)より記載。

P18 ピクトグラム P37ピクトグラムの活用JIS、公共交通関係ピクト、その他

P242

ピクトグラムとアイキャッチャー標識令、標準案内用図記号のデザインに準ずる

P76ピクトグラムJISZ8210別表2-2-2

P27○ ピクトグラム一例のみ表示

P4● ピクトグラムJIS制定前 更新が必要

◎ WSで検討これまで使われてきた大田区独自のピクトグラムについて、JIS規格で同じ意味のピクトグラムがある場合は、JIS規格に差し替える。JIS規格にないものについてはWSにてアンケートを実施し、ピクトグラムの伝達効果を調査した。

調査票の結果、わかりやすいものとわかりにくいものと差がある。大田区独自のマークは掲載しない。

大田区 各ガイドライン等

検討内容

誘導サイン

◎ WSで検討誘導サインの文字の大きさについて日本語と英語の比率が定まっていない。WSにて和文英文比率、10:4、10:5、10:6の3パターンを作成、見やすさの検証を行った。また既存のレイアウトでは上部に色帯があり、帯なしにすると文字高を大きくできるため、帯あり、帯なしの2パターンの比較も検証した。

共通・その他

方向性大田区観光案内サイン計画

(平成22年1月)大田区公共サインデザイン基準

(平成2年9月)

案内誘導サイン整備GL内容 東京都 一般財団法人 国土技術研究センター公益財団法人

交通エコロジー・モビリティ財団観光課 都市基盤管理課

比較ガイドライン 国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針(歩行者編)

(平成27年2月)

増補改訂版道路の移動等円滑化整備ガイドライン

(平成23年8月)

バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)(平成25年10月)

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6

章3第

 

本ガイドラインの位置づけと活用方法

案内誘導サイン整備に関する既往基準の比較②

 

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第4章 

案内誘導サイン整備の基本方針と適用範囲

7

第4章 案内誘導サイン整備の基本方針と適用範囲

1 サインの定義「サイン」とは、もともと “しるし” や “符号” “合図” など人々が直感的に意味を理解できる情報源のことをいい、建築設計や環境デザインの分野では大多数が集散する施設等に設置される、表示によるコミュニケーション・メディアをサインと呼んでいる。本ガイドラインでは利用者の直感的な理解を目的に、案内誘導に関する情報など利用者

が必要な情報を提供する表示類をサインと呼称することとする。

2 対象とするサイン・ 区が設置・管理する歩道上にある「案内誘導サイン」とする。

・ 区立施設管理者が設置する施設内のサイン及び屋外に設置する施設名のサインは、「区

立施設のサイン整備ガイドライン」(平成 22年 6月)を策定しているため、適用除外

とする。

・ 大規模公園など施設全体のデザイン・コンセプトに基づき設置されるサインについて

は、適用を除外することができる。ただし、和文・英文比率や色の明度差等のサインを

構成する要素については本ガイドラインを準用する。

・ 歩行喫煙や違法駐輪の禁止、客引き防止などを注意・警告するサイン(立て看板・路面

シールなどを含む)については、「案内誘導サイン」との統合を図る対象とすることか

ら本ガイドラインを準用する。

対象とする「案内誘導サイン」の適用範囲

( 適用除外)施設管理者が施設内に設置した施設案内サイン→「区立施設のサイン整備ガイドライン」を参照

( 適用除外)鉄道事業者が駅舎内に設置した案内誘導サイン

道路管理者が管理する駅前広場・歩道内の案内誘導サイン

区役所・その他が歩道を占用して設置・管理する案内誘導サイン

( 適用除外)施設管理者が管理する施設外の施設名サイン→「区立施設のサイン整備ガイドライン」を参照

適用範囲( 一部準用)歩行喫煙や違法駐輪の禁止、客引き防止などを注意・警告するサイン

( 一部準用)公園管理者が管理する公園内の案内誘導サイン

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第2章 

案内誘導サイン整備の現状と課題

第4章 

案内誘導サイン整備の基本方針と適用範囲

8

対象とする「案内誘導サイン」の例

   

 

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(4)サインデザイン (参考図録 )

   ア 案内サイン(周辺案内図)  

正面図 背面図 側面図

JR 蒲田駅JR Kamata Sta.000m

000m大田区社会福祉センターOta City Social Welfare Center

由来書き

A

B

C

D

E

LF

A BC

D

F

I

G

H

K

J

L

E

G

H

I

広域図の掲載 (→ P.20)

凡例 (→ P.19)

掲出高さ (→ P.20)

J 由来書き・周辺情報の表示 (→ P.22)

K 本体色 (→ P.15)

背面の表記  (→ P.19)

使用するピクトグラム (→ P.18)

日本語の表記 (→ P.17)使用書体 (→ P.16)

外国語の表記 (→ P.18)使用書体 (→ P.16)

表示面の色:明度差 (→ P.16)

方位記号:地図に表示する記号 (→ P.21)    

・案内する範囲を地図等で図解し、現在地や施設等の位置関係を案内する

11

Ota City Information Map大田区案内地図

   大田区    0-0◯◯◯    ◯◯◯◯◯◯0-0 Ota City

 

整備基準章5第

 

整備基準

サインの種類・形状等

地図の向き (→ P.20)地図に表示することが望ましい施設 (→ P.21)文字の大きさ (→ P.21)

主たる地図:

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正面図 側面図

表示面

平面図

大田区社会福祉センターOta City Social Welfare Center

12

A

BC

A

B

C

D

E

F 誘導施設までの距離の表示 (→ P.23)誘導方向 (→ P.23)

掲出高さ (→ P.24)

日本語の表記 (→ P.17)使用書体 (→ P.16)・文字の大きさ (→ P.24)

外国語の表記 (→ P.18)使用書体 (→ P.16)・文字の大きさ (→ P.24)

表示面の色:明度差 (→ P.16)

色帯 (→ P.25)

DE

F

   イ 誘導サイン  

・矢羽根等により施設の方向や 距離、 ルートを指示する

整備基準章5第

 

整備基準

サインの種類・形状等

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第4章 

案内誘導サイン整備の基本方針と適用範囲

9

3 基本方針案内誘導サインは、目的とする場所に円滑にたどり着くためのツールであり、その機能

を十分発揮できるようにすることが案内誘導サイン整備の最大の要件となる。また、区内外からその地域を訪れる人に対するおもてなしの心を表し、地域の魅力を知

り楽しんでいただく上でも、重要な役割を担っている。これらの点を踏まえ、本ガイドラインに基づく案内誘導サイン整備にあたっては、以下

の項目を基本方針として実施することとする。

① 快適かつ円滑に目的地へ到着できるよう、適切な場所で、必要な情報を提供する。② 高齢者、障がい者、外国人など、誰にでもわかりやすいユニバーサルデザイン化を 推進する。③ 地域特性を活かし、地域の人々に愛されながら、地域の魅力を発信する。

4 整備基準の考え方

(1)案内誘導サインの視認性

デザインや形式が統一されており、容易に案内誘導サインに気づくことができる。

(2)情報入手の容易性

適切な情報量と、単純かつ可読性の高い表記により、必要な情報が容易に入手できる。

(3)設置位置の適切性

人の流れに応じて、迷いなくたどりやすい位置に設置されている。

(4)景観との調和性

地域特性を活かしながら周辺の景観と調和し、視界や通行の妨げとならない。

(5)情報の更新性

情報更新や補修など、良好なメンテナンスが行われ、正しい情報が得られる。

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第5章 

整備基準

10

サインの種類・形状等

第 5章 整備基準

1 サインの種類・形状等(1)サインの種類

ア 案内サイン(周辺案内図)

・ 案内する範囲を地図等で図解し、

現在地や施設等の位置関係を案内

するサイン。

イ 誘導サイン

・ 矢羽根等により施設の方向や距離、

ルートを指示するためのサイン。

(2)形状

表示面と器具のデザイン

(3)材質・仕上げ

・ 防汚機能(らくがき、汚れ防止)

・ 難燃機能(タバコの火の押し付け対策)

・ 耐摩耗性(傘等での突き、引っ掻き傷等の防止)

・ 耐粘着性(貼り紙、シール等への対策)

・ 耐候性(屋外使用による変形、劣化等への対策)

案内サイン       誘導サイン

案内サイン 誘導サイン

自立型 矢羽根型

大田区社会福祉センターOta City Social Welfare Center

JR 蒲田駅JR Kamata Sta.000m

000m大田区社会福祉センターOta City Social Welfare Center

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第5章 

整備基準

13

2 サイン整備に際しての留意点(1)地域特性への配慮

・ 特色あるまちを PRするため地域力を活用し、サイン種別に応じて地域住民が考える

我がまちの魅力 PRなどをサインの中に取り入れていくことが望ましい。

・ 区内企業の優れた技術力を最大限に活用することが望ましい。

(2)わかりやすさと景観への配慮

・ 誘目性を重視しつつ、景観と調和する色彩を採用する。

・ 注意喚起、禁止行為等の周知サインは「案内誘導サイン」と統合し、総量の抑制を図っ

ていくことが望ましい。

(3)他の案内誘導媒体との連携

ア パンフレット等の案内媒体との連携

・ 区や観光協会などが発行するマップ、パンフレット等の簡略化された案内図にサイ

ンの設置場所を記載するなど、サインと他の案内誘導媒体との連携を図ることが、

来街者や区民が円滑に移動できるようにするために有効である。

イ 音サイン・触知サイン

・ 視覚障がい者等が駅などの公共の施設内を移動したり、トイレやエスカレーターな

どの設備を利用したりするためには、音(チャイムや音声など)や触図(手で触っ

てわかる凸凹の図)によって、それらの場所や行き先を案内することが有効である。

 

ウ 施設内部サインとの連動

・ 建物内の目的施設へ到達するため ICT等を活用し、施設内の総合案内機能を外部の

案内と連動させるなどの案内方法も検討していくことが望ましい。

 音サイン          触知サイン

サイン整備に際しての留意点

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第5章 

整備基準

14

3 配置(1)標準的な配置パターン

ア 案内誘導サインの連続配置

・ 案内サイン(周辺案内図)は、交通結節点や動線が分岐する主要な交差点から

視認でき、歩行者の円滑な移動を妨げない位置に配置する。

・ 誘導サインは連続して配置する。

イ サインの設置位置

・ 視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)との適切な位置関係に留意する。

・ 他の交通標識の視認を妨げない箇所に設置する。

(2)既存サインとの統合等

・ 設置予定場所から視認できる範囲内(概ね半径 100 m以内)に他のサインがある場合

には、当該サインの管理者と調整を図り、原則として既存サインの表記内容を新たに

設置するサインに取り入れ、既存サインの統合・廃止を図ることに配慮する。ただし、

既存サインが十分に耐用年数を有するような場合には、既存サインを活用し改修を行

うこと等により対応していく。

・ 上記に限らず、設置場所の周辺(概ね半径 300 m以内)にある区施設の所管部局との

連携を図り、将来を見据えた上で必要な設置数とする。

配置

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第5章 

整備基準

15

4 色(1) 本体色

・ 本体色とはサイン本体全面に使用されている色を言う。

・ 本体色は景観へ配慮し、周囲のまちなみに調和する落ち着いた色彩とする。

・ 背景となるまちなみの色との明度差を考慮する。

※解説については資料1(29ページ)を参照

(2) 色彩計画

以下のとおり、地域ごとに色を使い分けていたことがあるため、参考に掲載する。

ア グレイッシュブラウン (10YR6/2)

・ 樹皮に類似しているがそれよりも明るい。

・ 穏やかで暖かみのある色調は自然の多い地域や住宅地に相応しい。

・ コーヒーにミルクをいれたカフェオーレに似ているため欧米ではグレイ

ッシュブラウンと呼ばれている。

イ ダル・イエローグリーン (2.5GY6/6)

・ 苗色(なえいろ)と呼ばれ、襲(かさね)の色目に出てくる伝統色の一つ。

・ しかし用い方によっては都会的で存在感の強い色でもあり、人工色の多

い活気に溢れた場所でも埋もれることはない。

・ 商店街、中小事業所の多い地区に相応しい。

ウ ストロング・レディッシュオレンジ(10R5/10)

・ 柿色である。

・ 単調な色調の景観のアクセントになるような色である。

強い存在感を示し、低彩度の多い地区では視認性も高く、かつ、日本

の代表的伝統色として人間味も感じる。

・ 住工の混在する地区や、工場の多い場所に相応しい。

             (出典:大田区公共サインデザイン基準)

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第5章 

整備基準

16

(3)明度差

・ 明度差(コントラスト)をつける事で、文字や図の視認性が高まる。

・ 盤面と文字の色の組合せでは、明度スケール 5段以上の明度差を確保する。

※解説については資料2(30ページ)を参照

(4)カラーユニバーサルデザインへの配慮

・ 視覚障がいの人にも見やすい色の組合せに配慮することが望ましい。

・ 地域ごと等サインを色分けする場合は、色のみに頼った情報提供をしないことが望ま

しい。

・ 明度、形状の違い、文字・記号などを併用し、色に頼らなくても情報が得られるよう

に配慮することが考えられる。

※解説については資料3(31ページ)、資料4(32ページ)を参照

5 文字表記(1)使用書体

・ 書体(フォント)は視認性に優れた角ゴシック体を標準とする。

※解説については資料5(33ページ)を参照

・ 多くの人が読みやすいよう書体を改良されたUDフォントは、文字の形がわかりやす

く読み間違えがしにくい工夫がされている。

通常のフォント(新ゴ)

UDフォント(UD新ゴ)

5 

文字表記

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第5章 

整備基準

17

(2)日本語の表記

ア 共通事項(ア)日本語の表記

・ 原則として国文法、現代かなづかいによる表記を行う。

ただし、固有名詞においてはこの限りではない。

(イ)施設名称の表記

・ 表示内容を簡潔なものとするために、施設名称を必要に応じて簡略化することが

できる。

例)大田区民ホール アプリコ → 区民ホール アプリコ

・ 正式名称よりも明らかに理解されやすい通称名・愛称名がある場合はそれを用い

ることができる。

例)障がい者総合サポートセンター → さぽーとぴあ

・ 複合的な施設の場合は、目的に応じて部分的な省略をすることができる。

・ アルファベットによる名称が慣用化されている場合は、それを用いてもよい。

例)JR , NTT

・ 類似の施設が多く、混乱を招く可能性がある場合は、正式名称を用いる。

例)大田区民センター、大田区立消費者生活センター

(ウ)数字の表記

・ 原則として算用数字を用いる。ただし、固有名詞として用いる場合はこの限りで

はない。

 例)4月 11日

・ 混乱をさけるために一貫した表記を行う。

(エ)ふりがなの表記

・ 地名、歴史上の人名など読みにくい漢字にはふりがなを付記するなどの配慮を行う。

例)龍りゅうし

子記念館

イ 案内表示(ア)紀年の表記

・ 混乱をさけるために事業ごとに統一した表記を行う(元号 or 西暦)。

例)平成 29年、2017 年

5 

文字表記

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第5章 

整備基準

18

(3)外国語の表記

ア 共通事項(ア)使用言語

・ 使用する言語は、2か国語(日本語・英語)を標準とする。

(イ)英語表記の方法

※ 解説については資料6(34ページ)を参照

(ウ)その他、英語以外の外国語表記を取り入れる場合

・ 外国人の居住者や来訪者が多いエリアについては、見やすい文字の大きさの確保

を前提に、必要に応じて英語以外の外国語表記を取り入れることが望ましい。

(エ)英語以外の表記の方法(中国語・韓国語)

※ 大田区組織・施設名の外国語表記の基本方針について(総務課 平成 28年 3月

  16 日付)の「中国語表記の方法」及び「韓国語表記の方法」を参照

(4)使用するピクトグラム ・ 原則として JIS 案内用図記号を使用する。

・ 現在、JIS 案内用図記号改定に向けた動きがあるため、今後、国などの動向を注視する

こと。

※解説については資料7(37ページ)を参照

 JIS 案内用図記号の例

( 出典:標準案内用図記号ガイドライン(公益社団法人交通エコロジー・モビリティ財団))

鉄道 / 鉄道駅Railway / Railway station

情報コーナーInformation

5 

文字表記

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第5章 

整備基準

19

6 案内サイン(1)案内サインに表示する内容

ア 現在地情報の表示

・ 現在地の住居表示及び海抜表示を見やすい位置に表示することが望ましい。

イ 主要な案内先への誘導

・ エリアごとの主要な案内先への誘導については、案内サイン上部に施設名称(日本

語・英語)、ピクトグラム、方向を示す矢印、現在地から当該施設までの距離を表示

することができる。

ウ 地図

・ 主たる地図および広域図を表示する。

エ 凡例

・ ピクトグラム等を説明する凡例を表示する。

オ 背面

・ 案内サインの設置場所に応じて現在地表記を行う等、有効活用するよう努めること

が望ましい。

案内サインの例(参考図録)

主たる地図

現在地情報

広域図

凡例

案内サイン

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第5章 

整備基準

20

(2)掲出高さ

・主たる地図の中心点の高さは、1250 ㎜を標準とする。

(3)地図のスケールと向き

ア 主たる地図の掲載範囲

・ 0.5 ~ 1m四方程度の大きさに、歩行者が移動する範囲である 0.5 ~ 1㎞四方程度

を掲載し、案内サインの設置目的に応じて盤面の大きさと掲載範囲を変更すること

ができる。

・ 縮尺は 1/ 1000 を標準とし、地図の中に距離表示をする。

イ 広域図の掲載

・ 主たる地図の位置関係がわかりやすいよう、広域図を表示することが望ましい。

・ 25 ㎝四方程度の大きさに 2㎞四方程度を掲載し、縮尺は 1/ 8000 程度とするこ

とが望ましい。

ウ 地図の向き

・ 地図の向きは、目的地までの経路がわかりやすいよう、

利用者が案内誘導サインに向かった場合の前方を上とする。

・ 方位記号は、見やすい位置に表示する。

1250mm

1m

N

案内サイン

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第5章 

整備基準

21

(4)案内サインの文字

ア 表記する言語

・ 地図内:2か国語(日本語・英語)を標準とする。

・ 凡例:4か国語(日本語・英語・中国語(簡体字)・韓国語)を標準とする。

・ ただし、情報を盛り込みすぎるとかえって煩雑となるため、凡例については案内サ

インの設置目的や盤面の大きさに応じて表記する外国語の数を減らすことができる。

イ 文字の大きさ

・ 視認距離に応じた文字サイズの設定を行うことが望ましい。

・ 地図内の文字の大きさは案内サインから 50cm離れた位置から見ることを想定し、

文字高を和文 7mm、英文 5.5mm以上に設定する。

・ ただし、表示の状況によりやむを得ない場合は最小文字高を和文 5mm、英文 4mm

とする。

※解説については資料 8、9(46ページ)を参照

(5)地図に表示することが望ましい施設

・ 情報を盛り込みすぎるとかえって煩雑となるため、見やすさに配慮した情報量を表

示することが望ましい。

・ 地図上には地図記号又はピクトグラムを表示し、日本語及び英語の名称を添える。

※解説については資料 10(47ページ)を参照

(6)地図に表示する記号

ア 方位記号

・ 方位記号は、見やすい位置に表示する。

イ 現在地表示 

・ 現在地は赤色で表示し、概ね地図の中央部分に配置する。

・ 現在地が行政区域の境界付近の場合では、表示範囲が途

切れることのないよう留意する。

案内サイン

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第5章 

整備基準

22

ウ ○i マークの表示

・ 円滑に誘導するため、主たる地図には表示範囲内にある

主な案内誘導サインの設置場所に○i マークを表示する。

エ 距離表示

・ 地図の中に、縮尺に合わせた距離表示をする。

オ 由来書き・周辺情報の表示

・ 区民や来訪者に伝えたいその土地の由来、歴史、観光資源などをPRするため、 

案内誘導サインを活用することができる。

・案内誘導サイン本来の機能を妨げずにPR効果を発揮できるよう、表示位置・方法

等について工夫する。

由来書き(参考図録)          周辺情報の表示(参考図録)

案内サイン

鉄道 / 鉄道駅Railway / Railway station

情報コーナーInformation

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第5章 

整備基準

23

7 誘導サイン(1)誘導サインに表示する内容

ア 誘導先施設名

・ 誘導先の施設名を表記する。

イ 誘導施設までの距離の表示

・ 誘導サインは目的地までの距離を併記する。

・ mで表示する場合は、下一桁を四捨五入する。

例)482m→ 480m

・ kmで表示する場合は、下二桁を四捨五入する。

例)1345m→ 1.3km

ウ 誘導方向

・ 矢羽根の表示面は誘導方向側に設置する。

・誘導方向に矢印を表示する。

・ 矢印は誘導方向に寄せる。

誘導サインの例(参考図録)

30mm

65mm

33mm

200mm

800mm

※ 誘導サインの縦を 200 ㎜、横を 800 ㎜とした場合の文字高と余白の望ましいレイアウ

トを例示。

※記載する文字の大きさは、誘導サインの縦寸法に応じて図録と同じ比率で算出。

誘導サイン

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第5章 

整備基準

24

(2)掲出高さ・ 誘導サイン表示面が進行方向に対して突き出して設置される場合は、表示面の下端は

2500mm以上とする。

・ 誘導サイン表示面が進行方向に対して平行に設置され、誘導サインの下を歩行者が通

らない場合は、表示面の下端は 2000mmを標準とする。

進行方向に対して        進行方向に対して突き出して設置される場合        平行に設置される場合

 (3)誘導サインの文字

ア 表記する言語

・ 2か国語(日本語・英語)を標準とする。

・ より多くの利用者が見込まれる公共施設や交通機関等の表記については、4か国語

表記とすることが望ましい。

イ 文字の大きさの目安

・ 視認距離に応じた文字サイズの設定を行うことが望ましい。

※解説については資料8(46ページ)を参照

ウ 誘導サインの文字の大きさ

・ 「和文文字高:英文文字高= 10:5」を標準とする。

例)文字高は和文 65mmの場合、

  外国語 33mm(和文の 50%)

誘導サイン

2500

2000

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第5章 

整備基準

25

(4)色帯について

アクセントカラー (明るいグリーンの例)

                  アクセントカラー                      本体色

※ 図のアクセントカラーの色はDIC-F307( マンセル値 6.2GY6.5/10.8)※具体的な色の設定に関しては「第5章 4色(15ページ)」を参照

・ アクセントカラーとは、本体の一部(文字等の表示と関係のない部分)にアクセント

ポイントとして使用されている色を言う。

・アクセントカラーを使用する場合は、本体色とアクセントカラーは明度スケール4段

以上つけることが望ましい。

誘導サイン

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第2章 

案内誘導サイン整備の現状と課題

第6章 

庁内連携とスパイラルアップ

26

第 6章 庁内連携とスパイラルアップ

1 施設整備・改修、窓口サービスの改善と本ガイドラインの改定ユニバーサルデザインのまちづくりは、継続した取組みが不可欠である。また、ソフトとハードの両面から取組むことが必要で、本ガイドラインの作成にあたっ

ても、ソフトとハード部門が連携して取組みを進めてきた。この連携体制を今後の取組みでも活用し、スパイラルアップ ※1 をソフトとハードの両

部門が連携して進めることによって、成果の蓄積、次の施設整備への活用、窓口サービスの改善につなげるとともに、これらの成果を本ガイドラインの見直しに活用する。

(1)施設整備・改修、窓口サービスの改善の事例の蓄積と活用

公共施設等の整備・改修、窓口サービスの向上にあたって、P(計画・設計)、D(事業実施)、C(検証・評価)、A(反映・改善)という PDCAのサイクルの中で、多様な利用者参加のもとユニバーサルデザインの視点で計画・設計や検証・評価により、日常 業務のスパイラルアップを行う。その成果を蓄積し、庁内の関係部署が閲覧できるように公開することで、新たな施設

整備・改修、窓口サービスの改善に向けて活用していく。

(2)本ガイドラインの改定

(1)で実施した日常業務のスパイラルアップ事例の中から、案内誘導サインや誘導用ブロックの整備、窓口サービスに関する一定期間の蓄積を活用して、本ガイドラインのスパイラルアップを実現する。本ガイドラインの見直しの時期は、事例の蓄積状況やユニバーサルデザイン技術の進

展、社会的動向をふまえ総合的に判断するが、3年程度を目途とする。

※ 1 スパイラルアップ:「継続的に改善すること」もしくは「そのしくみ」を指す。事業を、計画・設計、事業実施、検証・評価、反映・改善というサイクルで繰り返すとき、一周ごとにより高みに登っていくことで、らせんのようなイメージになる。これを「スパイラル」と称している。

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第6章 

庁内連携とスパイラルアップ

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2 スパイラルアップ事例の活用と庁内連携体制施設整備や窓口サービスの向上にあたっては「計画・設計」や「検証・評価」において、

既存のしくみ「おおたユニバーサルデザインのまちづくりパートナー(UDパートナー)※2」による点検会や区民から寄せられる声を活用することで日常業務のスパイラルアップを図る。事例の蓄積・整理・公開はソフトとハードの両部門が連携して行う。一定の事例が蓄積された段階で、ソフトとハードの両面に係る庁内関連部門及び区民や

専門家の横断的な「(仮)ガイドライン見直し検討会」により、本ガイドラインの見直しを行う。ソフトとハード両部門の連携のもと、日常業務と本ガイドラインのスパイラルアップを

図るこのような流れを今後も継続していくことで、より多様な利用者の視点に立った事業の実施を目指していく。

スパイラルアップによる施設整備・改修、窓口サービスの改善と本ガイドラインの見直しイメージ

※ 2 おおたユニバーサルデザインのまちづくりパートナー(UDパートナー):公募または障がい者団体等の推薦により、区内在住で、ユニバーサルデザインまちづくりに関心があり、平日の日中に活動できる人をUDパートナーとして登録し、ユニバーサルデザインの普及啓発、区の施設や道路等の調査・点検や意見交換を行っている。点検の結果は施設等の整備・改善に役立てている。平成 23年9月に設置し、平成 27年度までの5か年で、合計 48件の点検実績がある。

※おおたユニバーサルデザインのまちづくり区民推進会議等既存組織の活用

(仮)ガイドライン見直し検討会

ガイドラインの改定が必要になった場合

庁内連携

ガイドラインVer.1

ガイドラインVer.3

・UDパートナー(福祉管理課)・区民からの声(各事業課)

事例の蓄積・整理・公開

集約

活用

反映

反映

ガイドラインVer.2

活用

活用参加

日々のスパイラルアップ

ガイドライン改定の提案

PDCAのサイクルを繰り返し次のより良い計画に活かす

継続

plan(計画) act(改善)

check(評価)do(実施)

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第2章 

案内誘導サイン整備の現状と課題

第6章 

庁内連携とスパイラルアップ

28

3 「案内誘導サイン整備ガイドライン」のスパイラルアップ各事業課における整備計画の作成にあたっては、UDパートナー等区民参加による検討

を行い、利用者の意見を募りながら、整備計画に反映させることが望ましい。整備後においても利用者の意見や評価を得て、見直しにつなげていくことが望ましい。これらの検討結果や評価結果を蓄積し、3年を目途に本ガイドラインの見直しを行い、

スパイラルアップを図る。なお、既存の基準等の改正にあたっては本ガイドラインと整合を図っていくこととする。

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説明資料

29

説明資料

資料1 サイン本体色のカラーイメージ例

ステンカラー 金属。他の色との協調性が高くどんな色にも馴染む。周囲の色を引き立てる調和の色。都市的、近代的、機械的、冷たい、固い、滑らか例)浜松駅前サイン

ダークグレー 他の色との協調性が高くどんな色にも馴染む。周囲の色を引き立てる調和の色。静か、落ちついた、上品、寂しさ、地味、濁った 無機質、砂、石、コンクリート例)世田谷区用賀プロムナードサイン

ブラック 周囲の色を引き締めて目立たせる。他の色に与える影響が強い。自然界にも影として存在する色の為、景観ともなじみやすい。強い、重い、権威、神秘的、高級感クール、闇、沈黙例)大阪駅サイン

ブルー 金空や海、水といった広大な自然のイメージ。好感度が高く、世界的に見ても一番人気が高い。好む人が圧倒的に多く嫌う人が少ない。爽やか、開放感、清潔、涼しい、スポーツ冷たい、寒い、冷静、悲しみ例)新横浜駅前サイン

グリーン 木や森などの自然。リラックス。安心感や安定、調和を表す色。目に負担をかけない優しい色。控えめな色なので他の色とバランスがとれる。エコロジー、おだやか、さわやか、やすらぎ、安全、新鮮、植物、山、若さ例)川崎駅前サイン

ダークブラウン 伝統や歴史。木や土、大地といった自然。温もりや居心地の良さの安心感がある。空間の中に馴染み目立たず調和する。大地、素朴、地味、伝統、枯れ葉、渋さ、コーヒー、チョコレート例)大船駅前サイン

イエロー 有彩色の中で一番明るい色。昼夜問わず認識しやすい。心を弾ませ楽しい気分にさせる。知性を刺激し行動を活性化させる。コミュニケーションを円滑にさせる。光や太陽、イチョウ、金運、幸福、危険、注意例)江東区南砂町サイン

 

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説明資料

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資料2 明度差の参考色【明度差の取れた見やすい例】

本庁舎(1階)と蒲田地域庁舎のグレー     本庁舎(1階以外)のブルー(DIC G-269)明度差 7.5           (DIC255)明度差 6.5

【明度差の取れていない見えにくい例】

(DIC G-23)明度差 2.8             (DIC2182)明度差 2.5

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説明資料

31

資料3 カラーユニバーサルデザインへの配慮の例【通常の見え方】

オレンジ(切れ込み1箇所)   グリーン(切れ込み2箇所)

【色覚が異なる場合の見え方】

※ P 型1型での見え方をシミュレーションした場合

オレンジ(切れ込み1箇所)   グリーン(切れ込み2箇所)

・ オレンジとグリーンは色覚によっては同じ色に見えてしまうことがある。

・ 色の違いだけでなく、帯の形状に差をつけることで色に頼らなくても違いを示すことが

できる。

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説明資料

32

資料4 色の組合せ見分けやすい色の組合せ

見分けにくい色の組合せ

白と青 黄色と青

白と緑 黄色と黒

白と赤 緑の明暗

白と黄色 赤と黒

赤と緑 赤と紫

緑と茶色 濃い青と黒

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説明資料

33

資料 5 ゴシック体の例

和文書体

新ゴ

リョービゴシック

小塚ゴシック

ヒラギノ角ゴ

英文書体

Helvetica

Univers

Frutiger

中国語書体

Sim Hei

ハングル書体

Dotum

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説明資料

34

資料 6 英語表記の方法(出典:大田区組織・施設名の外国語表記の基本方針について(総務課 平成 28年 3月 16日付))

(ア)地名等の固有名詞

・ 原則としてヘボン式ローマ字により、発音どおりに表記する。

・ 「東、西、南、北、上、中、下、新」等の接頭語が固有名詞の前につく場合、次に続く

固有名詞の間に「 -(ハイフン)」を入れることができる。ただし、一体の固有名詞と

考えられるものについては、ハイフンで結ばない。また、ハイフンの後の固有名詞の

頭文字は大文字とする。

例 西馬込 →Nishi-Magome

  上池台 →Kamiikedai

・外国由来の原語部分は、ローマ字ではなく、英語表記とする。

(イ)組織名

・ 原則として、英語訳を表記する。地名等の固有名詞を含む組織名は、固有名詞部分は

ローマ字表記とし、組織の業務を表す普通名詞部分は英訳表記する (普通名詞部分の

頭文字も大文字とする )。固有名詞の記載位置は、原則日本語名称に従う。

例 馬込特別出張所 →Magome Branch Office

・ 日本語の名称から業務内容が推測しにくいものは、業務内容を英訳して表記する。

例 学事係(学務課) → School Entrance and Guidance Section

・ 複数の部署に同一名称で存在する組織名の表記は、統一する。

例 管理係 →Management Section 

  経営計画 →Management Planning

・ 「部」「課」「係」の単位組織の英語表記は総務課長が別に定める一覧のとおりとし、

○○部、○○課、○○係の英語表記はそれぞれを付して確定する。

(ウ)施設名

・ 原則として、英語訳を表記する。固有名詞を含む施設名は、固有名詞部分はローマ字

表記とし、施設の機能を表す普通名詞部分は英訳表記する (普通名詞部分の頭文字も

大文字とする )。固有名詞の記載位置は、原則日本語名称に従う。

例 山王高齢者センター → Sanno Recreational Center for Seniors

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説明資料

35

・ 日本語の施設名から施設の機能を推測しにくいもので、外国人が日本語の音声から情

報を取得する可能性があるものは、当該日本語をローマ字表記し、ローマ字の後に英

語による説明的な語句を( )で括って表記する。括弧( )で括った表記を加える

場合には、括弧の前に半角スペースを入れる。

例 はぎなか園 →Haginakaen (welfare center for the disabled)

  ふれあいはすぬま → Fureai Hasunuma (cultural facility)

・ 日本語の施設名に愛称等が併記されている施設は、愛称をローマ字表記し、括弧( )

で括って表記する。外国由来の原語部分は、ローマ字ではなく、英語表記とする。

例 大田区民ホール(アプリコ) →Ota City Residents Hall (Aprico)

・ 日本語の施設名にアルファベットが使用されているもの及び施設の愛称等にアルファ

ベットが使用されているものは、アルファベット部分はそのまま表記する。

例 大田区産業プラザ (PiO) → Ota City Industrial Plaza (PiO)

  区民活動支援施設 蒲田(みっくす(mics)おおた)

 → Residents Activities Support Center Kamata (mics Ota)

  創業支援施設(BIC あさひ)

 → Startup Support Facility (BIC Asahi)

(エ)ローマ字表記の方法

・ ローマ字表記は、ヘボン式ローマ字の表記方法を用いる。

(オ)確定した英語表記の方法

a 表記の一部省略

・スペース上やむを得ない場合及び地図等に記載する場合で、表記を省略しても施設・

組織の内容が理解できるときは、表記の一部を省略して使用できるものとする。

b 略語の使用

・スペース・視認性の観点等から略語を用いることが適当と考えられる場合は、英語圏

で一般的に使われている略語に限り使用できるものとする。

例 小学校 → Elem.Sch.

中学校 → J.H.Sch.

・国土交通省等からの通知等により、統一表記することとなった一般名詞の略語等を使

用するときは、表記内容の整合を図るものとする。

・括弧で括った表記を加えた組織・施設名を文章の中で使用する場合は、括弧の前後に

半角スペースを入れるが、「.」、「,」の前には半角スペースを入れない。

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説明資料

36

ヘボン式ローマ字の表記方法

備考

1 長音 「-」(長音符号)「^」「h」は用いない。50音の「い」段の長音は、「i」を重ねて表し、 「えい」は「ei」と書く。また、表音のローマ字表記が「ou」「oo」「uu」となると きに、対応する元の漢字が一文字の場合には、それぞれ「o」「o」「u」に短縮するが、 二文字に分かれる場合には短縮しない。ただし短縮する表記が通用している場合に は、短縮してもよい。長音符「ー」は省略する。2 はねる音 はねる音「ン」は nで表す。3 つまる音 つまる音は、次にくる最初の子音字を重ねて表すが、次に chが続く場合には、c を重ねずに tを用いる。4 大文字 文の書き始め、並びに固有名詞は語頭を大文字で書く。5 ハイフン はねる音を表す nと次にくる母音字又は yとを切り離す必要がある場合には、nの 次に「 - 」(ハイフン)を入れることができる。 意味のかたまりや発音のしやすさ等の観点から、複数の名詞等で構成される固有名 詞や oが重なる場合等は、その間に「-」を入れることができる。

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資料7 JIS 案内用図記号(JIS Z 8210)公共・一般施設 Public Facilities

案内所 情報コーナー 病院 救護所

警察

Question & answer Information Hospital First aid

Policeお手洗 男性 女性

障害のある人が使える設備 スロープ

Toilets Men Women

Accessible facility Slope飲料水Drinking water

喫煙所Smoking area

チェックイン / 受付 忘れ物取扱所 ホテル / 宿泊施設 きっぷうりば / 精算所Check-in / Reception Lost and found Hotel / Accommodation Tickets / Fare adjustment

手荷物一時預かり所 コインロッカー 休憩所 / 待合室 ミーティングポイントBaggage storage Coin lockers Lounge / Waiting room Meeting point

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銀行・両替Bank, money exchange(通貨記号差し替え 可)

キャッシュサービス 郵便 電話Cash service Post Telephone

ファックス カート エレベーター エスカレーターFax Cart Elevator Escalator

上りエスカレーターEscalator,up

下りエスカレーターEscalator,down

階段 乳幼児用設備

クローク 更衣室 更衣室(女性)

Stairs Nursery

Cloakroom Dressing room Dressing room (women)シャワー

浴室 水飲み場

Shower

Bath Water fountainリサイクル品回収施設Collection facility forthe recycling products

くず入れTrash box

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洪水 堤防Levee

高齢者優先設備Priority facilities for elderly people

障害のある人・ けが人優先設備Priority facilities for injured people

内部障害のある人優先設備 乳幼児連れ優先設備 妊産婦優先設備 高齢者優先席Priority facilities for peoplewith internal disabilities,heart pacer,etc.

Priority facilities for peopleaccompanied with small children

Priority facilities for expectingmothers

Priority seats for elderly people

障害のある人・ けが人優先席Priority seats for injured people

内部障害のある人優先席Priority seats for people with internal disabilities,heart pacer,etc.

乳幼児連れ優先席 妊産婦優先席

ベビーカー

Priority seats for people accompanied with small children

Priority seats for expectingmothers

Prams/expecting mothers

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交通施設  Transport Facilities

航空機 / 空港 鉄道 / 鉄道駅 船舶 / フェリー / 港Aircraft / Airport Railway / Railway station Ship / Ferry / Port

ヘリコプター / ヘリポート

バス / バスのりば タクシー / タクシーのりば レンタカー 自転車

ロープウェイ ケーブル鉄道 駐車場 出発

Helicopter / Heliport

Bus / Bus stop Taxi / Taxi stop Rent a car Bicycle

Cable car Cable railway Parking Departures

到着 乗り継ぎ 手荷物受取所Arrivals Connecting flights Baggage claim

税関 / 荷物検査Customs / Baggage check

出国手続 / 入国手続 / 検疫 / 書類審査Immigration / Quarantine / Inspection

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レストラン 喫茶・軽食 バーRestaurant Coffee shop Bar

会計

ガソリンスタンド

Cashier

Gasoline station

展望地 / 景勝地 野球場

テニスコート キャンプ場

温泉

View point Baseball stadium

Tennis court Camp site

陸上競技場 サッカー競技場

海水浴場 / プール スキー場

Athletic stadium Football stadium

Swimming place Ski ground

コミュニケーション 靴を脱いでくださいCommunication in thespecified language(言語(ENGLISH)は、他の言語及び国旗に変更することができます。)

Take off your shoes

商業施設  Commercial Facilities

観光・文化・スポーツ施設  Tourism , Culture , Sport Facilities

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安全  Safety

注意  Warning 

一般注意 障害物注意 上り段差注意General caution Caution, obstacles Caution, uneven access / up

天井に注意 感電注意Caution, overhead Caution, electricity

下り段差注意

滑面注意 転落注意

Caution, uneven access / down

Caution, slippery surface Caution, drop

土石流注意 崖崩れ・地滑り注意Warning;deblis flow Warning;steep slope failure,landslide

津波注意(津波危険地帯)Warning:Tsunami hazard zone

消火器 広域避難場所Fire extinguisher Safety evacuation area

非常電話 非常ボタンEmergency telephone Emergency call button

避難所(建物) 津波避難ビル津波避難場所

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禁止  Prohibition

一般禁止General prohibition

駐車禁止 自転車乗り入れ禁止 立入禁止 走るな / かけ込み禁止

さわるな

進入禁止

捨てるな 飲めない 携帯電話使用禁止

No parking No bicycles No admittance Do not rush

Do not touch

No entry

Do not throw rubbish Not drinking water Do not use mobile phones

No open flame火気厳禁

電子機器使用禁止Do not use electronic devices

ベビーカー使用禁止

遊泳禁止 キャンプ禁止

Do not use prams

No swimming No camping

撮影禁止 フラッシュ撮影禁止Do not take photographs Do not take flash photographs

ベビーカー使用禁止Do not use prams /strollers(文字による補助表示が必要)

禁煙No smoking

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指示  Mandatory

災害種別一般 

一般指示General mandatory

静かにQuiet please

左側にお立ちくださいPlease stand on the left

右側にお立ちくださいPlease stand on the right

二列並びLine up in twos

矢印Directional arrow

四列並びLine up in fours

三列並びLine up in threes

一列並びLine up single file

洪水/内水氾濫Flood form rivers/ Flood from inlan waters

土石流Debris flow

津波/高潮Tsunami/Storm surges

崖崩れ・地滑りSteep slope failure, landslide

大規模な火事Fire disasters

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(参考)以下の図記号は JIS 規定のものではない。

これらは表示事項と機能を変えない範囲で図材を変更することができる。

公園 博物館 / 美術館 歴史的建造物1 Park Museum Historical monument 1

歴史的建造物2Historical monument 2

歴史的建造物3 Historical monument 3

店舗 / 売店 新聞・雑誌 薬局 理容 / 美容 手荷物託配Shop Newspapers, magazines Pharmacy Barber / Beauty salon Baggage delivery service

非常口Emergency exit

ペット持ち込み禁止飲食禁止No uncaged animalsDo not eat or drink here

自然保護 スポーツ活動 スカッシュコート スキーリフト 腰掛け式リフトNature reserve Sporting activities Squash court Ski lift Chair lift

安全バーを閉める 安全バーを開ける 徒歩客は降りる スキーの先を上げる スキーヤーは降りるClose overhead safety bar Open overhead safety bar Foot passenger have to

get off Raise ski tips Skiers have to get off

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資料8 文字の大きさの目安

出典:「公共交通機関旅客施設のサインシステムガイドブック」(平成 14年 11月)

資料 9 地図の文字の大きさ

案内サインの文字高 和文 7mm

案内サインの文字高 英文 5.5mm

最低文字高 和文 5mm

最低文字高 英文 4mm

JR 蒲田駅JR Kamata Sta.

JR Kamata Sta.JR 蒲田駅

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資料 10 地図に表示することが望ましい施設

施  設  種  別主たる地図

広域図

1地勢 河川・水路・池等 多摩川、丸子川、呑川、内川、京浜運河、洗足

流れ、洗足池など ◯ ◯

2道路

交差点名、橋梁名、高速道路・国道・都道の路線名・出入口名等

信号機のある交差点には信号機マークを表示交差点名がある場合には信号機マークに交差点名を付記道路は告示された路線名を基本とし、広く一般に使用されている通称名がある場合には当該通称名を表示例)路線名:都道 421 号東品川下丸子線 →   池上通り 

◯ △

3交通機関

空港、鉄道路線・駅、バス停、タクシー乗り場、船着場等

◯ △

4公共施設

区施設 民間委託されている施設を含め、全ての施設を表示 ◯ △

国・都の主要出先機関、交番

国・都の出先機関については、住民窓口がある施設又はランドマークとなる大規模施設を表示 ◯ △

5医療機関

東京都が指定する救急医療機関、医師会診療所等

◯ -

6福祉施設

民間の特別養護老人ホーム等

面会など一定数の来訪者が見込まれる施設を表示 △ -

7公益企業

郵便局本局、電気・ガス事業者の支店等

住民窓口がある施設又はランドマークとなる大規模施設を表示 ◯ -

8宿泊施設 ホテル、旅館等 観光客・ビジネス客向けの宿泊施設を表示 ◯ -

9観光資源

観光案内所、名所・旧跡、銭湯、散策路、寺社、ギャラリー等

寺社については大田区地図帳の記載に準じて表示観光スポットについては区又は観光協会が案内している施設を基本とする

△ -

10災害関係

帰宅困難者受入施設等 ◯ -

11商業施設民間企業

まち歩きの際にランドマークとなる大型店舗・企業ビル等

△ -

◯:全ての情報を表示  △:特に主要な施設を必要に応じて表示  -:表示しない 

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