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薬学部school of pharmaceutical sciences | 霞キャンパス
6年制の薬学科では、専門知識と知恵を併せ持つ薬剤師の育成を、4
年制の薬科学科では、世界的な視野を持つ創薬研究者の育成を、そ
れぞれの目的としています。そのために、1年次後期から専門科目を
履修するなど、早期に専門教育を開始します。また、少人数教育に力
を注ぎ、3年次後期から所属する各研究室は、1学年5人以内で構成
します。さらに、医学部や歯学部と連携した授業も取り入れて、チー
ム医療への意識も育んでいます。
高い専門性を備えた薬剤師と、研究意欲の旺盛な創薬研究者を養成する。少人数教育で、最先端レベルのカリキュラムを学ぶ
教育理念「学生自らが、人類の健康増進と福祉の実践者にふさわしい豊かな人間性と幅広い教養を身につけ、専門職となるための基礎的知識、技能、態度を修得し、さらには科学的思考力と創造性を発揮しうる人材となること」を学部教育の理念としています。
日進月歩の薬学の世界で実力を発揮するために、多様なカリキュラム
薬科学科(4年制)
薬学科(6年制)
薬学部研究能力を兼ね備えた薬剤師を育成
グローバルに活躍できる創薬研究者を育成
065 薬学部
創薬研究者薬剤師
次世代を担う薬剤師と創薬
研究者の育成を目指して
広島大学薬学部を志すあなたへ
広島大学薬学部には、6年制の薬学科と4年制の薬科学科があります。薬学科では、医療チームの一員として患者さんの治療に貢献できる薬剤師や新しい薬物療法を開発する能力を持った薬剤師の育成を行っています。一方、薬科学科では医薬品の研究開発を担い、グローバルに活躍できる創薬研究者の育成を行っています。そのため、薬科学科の卒業生はほぼ全員が大学院に進学し、研究能力を磨きます。先輩たちとともに広島大学薬学部で学び、次世代を担う薬剤師や創薬研究者を目指しましょう。
薬学部長
専門研究分野
高野 幹久
薬は、病気で異常をきたしている部位に到達してはじめてその効果を発揮します。私は、服用した薬がどのような経路でいろいろな組織や細胞にたどりつくのか、さらにそのメカニズムやその制御方法について研究しています。
カリキュラム
●6年制の薬学科は主に薬剤師として知識と技能を身につけるための課程、4年制の薬科学科は主に薬学研究者・技術者としての職能を身につけるための課程です。
で専門性と研究心を養う
薬学部
専門基礎科目
専門基礎科目
薬学科
薬科学科1年次 2年次 3年次 4年次
就
職
大学院進学
就
職
大学院進学
1年次 2年次 3年次 4年次 5年次 6年次
医学部・歯学部・薬学部合同早期体験実習
卒業研究
卒業研究
共用試験
事前実習
国家試験
薬学実務実習
教養教育科目
教養教育科目
専門教育科目
専門教育科目
066school of pharmaceutical sciences
薬学部各研究室早期入門体験実習、医学部・歯学部・薬学部合同早期体験
実習
薬学部実験室(霞キャンパス)
大学院
進学・就職・資格
薬学プログラムでは、薬学教育モデル・コアカリキュラムと本学独自の教育を展開し、人間性・専門性・研究力を兼ね備えた薬剤師を養成します。研究力育成のために、講義・実験・演習や実務実習と並行して3年次後期から卒業まで所属研究室で最先端の研究も行います。
主な就職先卒業生の進路(平成29年度)
取得可能免許・資格
医系科学研究科医歯薬学専攻・総合健康科学専攻
新しい医薬品や研究技術の開発生理活性物質の作用機序を追求
●医薬品シーズとなる天然物の探索研究●神経障害による痛みと関連疾患の研究●老化の仕組みに基づいた抗癌剤の開発●遺伝子異常とその修復システムの研究●生理活性物質の網羅的解析技術の開発●医薬品の作用や副作用のしくみの研究●医薬品の安全で有効な使用法の研究●環境化学物質の生体への影響の研究●有機化合物の新しい合成方法の開発
○数名の薬学科卒業生が進学する○9割以上の薬科学科卒業生が進学する
学科によって取得できる免許・資格は異なります。
◎薬剤師国家試験受験資格〈薬学科〉◎高等学校教諭一種免許状(理科)〈薬科学科〉
●医薬品関連企業(田辺三菱製薬工場、日本新薬、日本コルマー、帝人ファーマ、中国醸造、協和発酵キリン、伊藤園、科研製薬、シオノギ、JCRファーマ、シミック)●病院・薬局(土谷総合病院、アカカベ、大賀薬局、大阪医科薬科大学附属病院、大阪市立大学医学部附属病院、北九州病院 北九州総合病院、京都大学医学部附属病院、クオール、呉共済病院、更生会 草津病院、下関市立市民病院、純幸会 関西メディカル病院、スギ薬局、せいき、生長会 ベルランド総合病院、総合メディカル、ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本、ツルハホールディングス、栃本天海堂、鳥取大学医学部附属病院、広島市立広島市民病院、広島県立広島病院、広島大学病院、ホロン すずらん薬局グループ、ライフ)●公務員・大学教員(広島県、島根県)
薬学科では、1~2年次で基礎薬学の学問基盤と知識を習得し、3年次以降に薬についての正確な科学的・医学的知識と研究マインドを身につけます。高い専門性を備えた薬剤師や薬学研究者となることを目指し、チーム医療の中で科学的観点から意見が言え、薬の適正使用に責任が持てる薬剤師としての能力を身につけます。本学部では文部科学省のサポート事業である、高度先導的薬剤師の養成とそのグローバルな活躍を推進するアドバンスト教育プログラムの共同開発を実施しています。薬学科を卒業すると、薬剤師国家試験の受験資格が与えられ、これに合格すれば厚生労働省に登録され、薬剤師としての業務に就くことができます。さらに、より高度な職能を身につけるために、大学院医系科学研究科医歯薬学専攻の博士課程(4年制)に進学し、博士(薬学)を取得する道も開かれています。
教授
小澤 孝一郎研究テーマ小胞体ストレス応答機構の解明と創薬・臨床への応用
[薬学科]
就職
公務員10.5%
その他 5.3%
製薬会社2.6%
薬剤師(病院)50.0%
薬剤師(薬局)28.9%
[薬科学科(大学院博士課程前期)]
製薬会社60.0%大学院進学
20.0%
その他 20.0%
就職
病院実習風景
患者志向型合宿勉強会
全国薬害被害者団体連絡協議会の協力を得て、薬害被害者と学生が薬害について討論し、その苦しみを共感的に理解し、救済に向けた方策・態度を醸成することを目指し、薬害の防止に向けて、どのように行動するべきか学生が提案することを目的としています。
薬学共用試験(OSCE・CBT)
OSCE(オスキー)「技能・態度を評価する客観的臨床能力試験」で、薬剤の調製、模擬患者さんを相手にした服薬指導などの実地試験を行い、実務実習生として最低限必要な技能・態度を確認します。
CBT(シービーティー)「知識および問題解決能力を評価する客観試験」で、コンピューターを使用して、実務実習生として最低限必要な薬学の知識を確認します。
カリキュラム Pick up
薬学科主専攻 〉〉 薬学プログラム
6年間のカリキュラムを通して質の高い薬剤師を養成する
Pharmacist-Scientistを目指して
と本えた演習室で
構の用
て
067 薬学部
※薬科学科の卒業生は、ほぼ全員が大学院(博士課程前期薬科学専攻)に進学するため、大学院修了者の進路を掲載しています。
大学院進学 2.6%
広島大学病院 薬剤部薬剤管理指導室 薬剤師
平田 かおり 平成25年3月 薬学部薬学科卒業
薬物療法のプロフェッショナルを目指す
現在、私は病棟における薬物療法に責任を持つ病棟薬剤師として働いています。薬物療法に関わる際には、大学で学んだ専門知識が役に立ちますが、常に患者さんに対して最適な治療を提供できるよう、日々研鑽に努めています。主な業務は、入院時における薬やアレルギー歴の確認、入院中に使用する薬剤の説明です。また、患者さんに対する薬物療法を評価し,それを基に処方内容を設計し、医師に提案することも大事な業務の1つです。患者さんにとってより良い医療を提供できるよう医療チームの一員として頑張っています。
主体的に研究に取り組める大学院で充実した研究生活を
大学院には学部時代に比べて研究に専念できる環境があり、より主体的に研究に取り組むことができます。さらに後輩の指導や同期との意見交換などを通して、自分の知識を深めたり、論理的思考力を高めたりすることができます。また研究室対抗の球技大会などのレクリエーションもあります。ぜひ広島大学大学院で素敵な仲間と共に、充実した研究室生活を送りましょう。
田辺三菱製薬株式会社 CMC本部 分析研究所
常弘 昌弥平成23年3月 薬学部薬科学科卒業/平成25年3月 医歯薬保健学研究科博士課程前期修了
日本発の革新的医薬品を世界に届けたい
私は、製薬会社で新薬開発の研究に従事しています。当社では、配属後すぐに戦力として仕事を任せてもらえます。その期待に応えるために、日々自己研鑽が欠かせませんが、学生時代に授業で学んだ基礎知識や、研究室生活を通して身につけた論理的思考力、専門知識を生かすことができています。広島大学は、熱心な先生方が多く、他大学に比べ1研究室の配属学生数は少なく、きめ細やかな指導を受けることができます。ぜひ広島大学で学び、素敵な仲間と出会い、そして自分の将来の夢を叶えてください。
OB & OGVoices from
薬科学科では、1~2年次で基礎薬学の学問基盤と知識を修得する一方、3~4年次に最先端の研究に早い時期から触れることによって、高い研究マインドを養います。医薬品についての正確な化学的・医学的知識を背景に、医療の質の向上と薬学研究の進歩発展に貢献することを目指し、国際的に活躍できる創薬研究者・技術者、高度医療情報提供者、環境・衛生技術者などの職能人となる能力を身につけます。卒業生は、製薬・化学・食品などの企業や公的機関の研究者・技術者として社会に貢献していくことになります。さらに、より高度な職能を身につけるために、大学院医系科学研究科総合健康科学専攻の博士課程前期(2年制)および博士課程後期(3年制)に進学し博士号(薬科学)を取得することを推奨しています。
広島大学大学院医歯薬保健学研究科薬科学専攻博士課程後期3年次生
平成27年3月 薬学部卒業
中島 美衣子
実習風景 キャリア教育会場風景
卒業研究
3年次後期になると、自らが選択した研究分野を専門としている研究室に所属し、演習と実習が中心のカリキュラムで、その分野に関する最先端の知識と技術を学びます。
キャリア教育セミナー
薬学部では、早い時期から将来の職業について考える機会として、全学年を対象にしたキャリア教育セミナーを実施しています。製薬会社、化粧品会社、食品会社、調剤薬局、病院薬剤師の現状や、実際の職種などについて各企業の方に説明していただきます。個別に質問できるブースで、学生と企業との活発な意見交換もでき、就職意識が高まります。
カリキュラム Pick up
薬科学科主専攻 〉〉 薬科学プログラム
国際的に活躍できる創薬研究者・技術者を養成する
薬科学プログラムでは、薬に関する授業に加え、研究室の先生方と相談しながら卒業研究を行います。薬に関連した科学研究は、将来、製薬、化粧品、食品など、さまざまな分野での研究力につながります。毎日、研究や部活など楽しく充実したキャンパスライフを送っています。
4年次生(平成30年度)澤井 泰宏
研ま品、がりン
研究テーマ薬用植物に含まれる生物活性物質の研究
薬学部
薬を科学する楽しみを学ぶ
068school of pharmaceutical sciences