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大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査 報告書 平成 29 3 国土交通省 都市局

大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

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大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等

誘致のための外国人生活環境に係る検討調査 報告書

平成 29 年 3 月

国土交通省 都市局

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目 次

1. はじめに

1.1 業務目的 ............................................................................................................... 1.1-1 1.2 業務内容 ............................................................................................................... 1.2-1 1.3 業務の構成 ........................................................................................................... 1.3-1

2. 外国人ビジネスパーソンのニーズの把握

2.1 外国人ビジネスパーソンの動向・所在特性の把握 ............................................... 2.1-1 2.1.1 外国企業の立地動向 .................................................................................... 2.1.1-1 2.1.2 外国人居住動向 ........................................................................................... 2.1.2-1 2.1.3 まとめ ......................................................................................................... 2.1.3-1

2.2 ニーズ調査の実施 ................................................................................................. 2.2-1 2.2.1 外国人ビジネスパーソン生活環境アンケート調査の実施 .......................... 2.2.1-1 2.2.2 まとめ ......................................................................................................... 2.2.2-1

3. 外国人生活環境等の現況調査

3.1 外国企業の進出傾向の把握及び地域分析(12 地域) .......................................... 3.1-1 3.1.1 12 特定地域の地域戦略・取組み方針の概要 ............................................... 3.1.1-1 3.1.2 外国企業立地状況 ....................................................................................... 3.1.2-1 3.1.3 まとめ ......................................................................................................... 3.1.3-1

3.2 特定地域内の外国人生活環境の把握 .................................................................... 3.2-1 3.2.1 自治体等の外国人相談窓口へのインタビュー ............................................ 3.2.1-1 3.2.2 外国人ビジネスパーソンへのインタビュー ................................................ 3.2.2-1 3.2.3 外国人向けサービス事業者へのインタビュー ............................................ 3.2.3-1 3.2.4 まとめ ......................................................................................................... 3.2.4-1

3.3 特定地域の生活環境分析(12 地域) ................................................................... 3.3-1 3.3.1 分析の方針 .................................................................................................. 3.3.1-1 3.3.2 データの収集方法 ....................................................................................... 3.3.2-1 3.3.3 各特定地域の生活環境の実態 ..................................................................... 3.3.3-1 3.3.4 まとめ ......................................................................................................... 3.3.4-1

4. 国内外における国際展示施設の現況と展示会市場の動向等の調査

4.1 世界の展示場の整備動向 ...................................................................................... 4.1-1 4.2 我が国における展示会産業の需要見通し ............................................................. 4.2-1

4.2.1 世界的な展示会産業の動向 ......................................................................... 4.2.1-1 4.2.2 UFI の推計に基づく展示会産業の動向 ........................................................ 4.2.2-1 4.2.3 アジアにおける展示会産業の成長 .............................................................. 4.2.3-1 4.2.4 日本における展示会産業の潜在需要 ........................................................... 4.2.4-1

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5. 外国人の生活環境に着目した戦略のあり方及び地域外との連携可能性の検討

5.1 外国人の生活環境に着目した戦略(地域内外連携)とその課題、支援策の検討 5.1-1 5.1.1 外国人の生活環境ニーズおよび日本の都市の強み・弱み、アジアビジネス拠点

都市の特徴 ................................................................................................. 5.1.1-1 5.1.2 戦略のあり方及び支援の方向性 .................................................................. 5.1.2-1

5.2 まとめ ................................................................................................................... 5.2-1

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要旨(1)

要 旨

Ⅰ.調査の目的

○ 今後の大都市においては、外国企業・高度外国人材が安心して快適に活動できるような生活環境の整備が不可欠。また、特定都市再生緊急整備地域(以下「特定地域」と呼ぶ)における国際的ビジネス環境の整備の一環として、外国人の生活をとりまく環境作りが重要。

○ 本調査では、外国人ビジネスパーソンのニーズの把握、特定地域等における外国人生活環境の現況等の整理を踏まえ、我が国の都市の国際競争力の一層の強化に向けた施策を検討した。

Ⅱ.調査の内容

(1)外国人ビジネスパーソンのニーズの把握

○ 統計データ分析及び東京都・大阪府・愛知県居住の外国人ビジネスパーソンへの WEB アンケート

(2)外国人生活環境等の現況調査と地域外との連携可能性の検討

○ 自治体等の外国人相談窓口や外国人ビジネスパーソン、外国人向けサービス事業者へのインタビュー調査、特定地域で策定している地域戦略、外国企業の進出傾向の分析

(3)国内外における国際展示施設の現況と展示会市場の動向等の調査

○ UFI(Union of International Fairs)の調査報告「Global Exhibition Industry Statistics(March 2014)」等の文献調査等による日本における展示会産業の潜在需要の検討

(4)外国人の生活環境に着目した戦略のあり方及び地域外との連携可能性の検討

○ 上記(1)~(3)の検討結果を踏まえた、特定地域と地域外との連携の可能性についての検討及び、必要となる施策を整理し、自治体や国による支援方策を検討

Ⅲ.調査の成果

(1)外国人ビジネスパーソンのニーズの把握

○ アジア系高度外国人人材が増加傾向にあり、アジア系ビジネスパーソンも意識した施策展開も重要

○ 家族帯同の赴任か否かによって、生活環境に求めるサービスや施設が異なる(教育環境を重視)

○ 日常生活や災害時における多言語の情報発信はニーズも高く取組強化が必要

(2)外国人生活環境等の現況調査

○ 特定地域ごとに外国人ビジネスパーソンの生活環境には差があり、特に生活に必要な多言語対応の病院・教育機関は更なる整備が必要とされる地域が存在

(3)国内外における国際展示施設の現況と展示会市場の動向等の調査

○ 国際的な展示会・見本は、ホスト国が国の文化、技術、生産力を見せることができるショーケース

であり、中国、ベトナム、インドのような成長著しい国にとっては非常に有効な手段 ○ 各国 GDP と貸出展示面積の関係に着目し分析すると、日本はその GDP の大きさからすれば潜在的

な展示会需要は現在の約 4 倍あると想定

(4)外国人の生活環境に着目した戦略のあり方及び地域外との連携可能性の検討

○ 競合アジアビジネス都市と比較して、日本の生活インフラ環境の良さや文化資源の集積は強み ○ 「ビジネスの市場規模が大きい」や「アジアの中心、最先端の情報や価値が集まり生まれる」とい

うビジネス面では、外国人ビジネスパーソンの期待値を超えられるよう取り組むことが必要 ○ 多言語での情報発信・対応だけでなく、他国と日本の制度や文化の違いを認識し対応する多様な文

化への対応力を高めていくことも重要 ○ 国際競争力強化に資する事業として試行的に以下のような社会実験に取り組むのも有効 各国大使館と連携した外国人ビジネスパーソンへの情報発信 飲食店等での多言語化、多様な文化へ対応する社会実験の実施 外国人にもわかりやすい防災訓練の実施

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概要(1)

⽇本に⽴地する外国企業は、増加傾向にあるが、そのほとんどが東京都に⽴地しており、地域差が大きく出ている。

(図2-1)

⽇本に⽴地する外国企業の海外親会社は、アジア・オセアニア地域の統括拠点を中国、香港、シンガポールといった競合するアジアのビジネス都市においている。 (図2-2)

外国人の居住動向に関しては、アジア出身の外国人人口も多く、アジアからの外国人ビジネスパーソンのニーズを取り⼊れることは不可⽋。

(図2-3)

第1章 業務目的と業務の構成 国際的な競争に打つ勝つためには、ビジネス環境⾼度化に加え外国企業・⾼度外国人材が安⼼して快適に活動できるような⽣活環境の整備が不可⽋。 特定都市再⽣緊急整備地域(以下、特定地域)を中⼼に、より一層、国際的ビジネス環境の⾼度化を進めるとともに、外国人ビジネスパーソンやその家族等を

広く意識した、外国人の⽣活をとりまく環境作りが重要。これは、特定地域とその周辺大都市が一体となり取り組むべき課題。 これらの点を踏まえ、外国企業等が求める⽣活環境や居住地・就業地の⽴地等に着目し、外国人ビジネスパーソンのニーズ調査を実施。特定地域外との連携可

能性等も視野に検討し、都市の国際競争⼒の一層の強化に向けた施策を検討した。

都市における国際競争⼒強化に向けた外国企業等誘致のための外国⼈⽣活環境に係る検討調査概要版

第2章 外国人ビジネスパーソンのニーズの把握〜外国企業・外国人の⽴地動向〜

2,994

5,950

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

図 2-1 外国企業の立地動向

外国企業数(社)

0

50

100

150

200

250

300

350

400

2011 2012 2013 2014

図 2-2 海外親会社が設置するアジア・オセアニア地域統括拠点

時系列推移

シンガポール

中国

その

香港

日本

オーストラリア

韓国インド

(拠点)

28.3%

24.2%

20.8%

27.8%

30.1%

54.9%

35.0%

34.9%

30.0%

37.2%

28.6%

28.7%

18.0%

35.9%

3.4%

5.8%

7.6%

11.0%

8.7%

2.2%

6.1%

5.0%

3.1%

3.8%

2.5%

2.1%

1.1%

2.4%

23.0%

32.5%

19.5%

20.9%

19.7%

19.8%

16.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

札幌市

東京23区

横浜市

川崎市

名古屋市

大阪市

福岡市

図 2-3 国籍別外国人人口(2010年)

韓国,朝鮮 中国 フィリピン タイ インドネシア ベトナム

イギリス アメリカ ブラジル ペルー その他

総数

6,871人

267,229人

53,029人

26,502人

52,485人

163,530人

36,539人

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概要(2)

第2章 外国人ビジネスパーソンのニーズの把握〜ニーズ調査の実施〜 外国人ビジネスパーソンやその家族等が求める⽣活環境や居住地・就業地の⽴地の要件等について、アンケート調査を実施し、把握した。

WEB調査実施方法調査手法 外国人モニターを有する調査会社を活用したWEBによるアンケート調査。

WEB上に構築した調査画面を外国人モニターに配信、回答を回収した。

実施機関 2016 年 9 月 12 ⽇ 〜 2016 年 9 月 26 ⽇

設問数 33 問 ※分岐設問は除く

使用言語 4 言語で実施英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語

回収数 350 サンプル

調査対象属性職種 ホワイトカラー職種の外国人ビジネスパーソン

居住地 東京都、愛知県、大阪府の居住者に区分し、以下の割合で回収。東京都 80 % : 愛知県 10 % : 大阪府 10 %

年齢 20 歳以上 60 歳未満の外国人ビジネスパーソン20 代、30 代、40 代以上の 3 区分で実施

国籍 欧州、北⽶、アジア、その他に区分し、以下の割合で回収。欧州 32 % : 北⽶ 32 % : アジア 32 % : その他 4 %

特に把握すべきテーマ① ⽣活(都市)環境の向上

② 適切な情報の発信

③ シティプロモーション

④ 災害対策・不安低減

⑤ 日本に求められるサービスや施設

来⽇後・来⽇前、ともにイメージが⾼い 。⇒既に日本の都市の強みとして認知されている。

来⽇前のイメージは低いが、来⽇後 のイメージが⾼くなっている。⇒シティプロモーションの強化ポイント

来⽇前後ともにイメージが低い。⇒⽣活・ビジネス環境の整備、およびシティプロモーションの強化ポイント

来⽇前のイメージは⾼いが、来⽇後 のイメージが低くなっている。⇒⽣活・ビジネス環境の整備のポイント

図2-5 来日前後のイメージ比較および都市として魅力を感じる点図2-4 実際に居住地を決める際に重視したができなかった項目(上位5つまで)

都市における国際競争⼒強化に向けた外国企業等誘致のための外国⼈⽣活環境に係る検討調査概要版

41.1

34.9

18.0

17.4

15.7

14.0

14.0

13.1

11.4

11.4

11.1

10.9

9.4

7.7

7.4

6.0

4.0

3.7

3.1

0.9

12.6

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

家から会社まで近い

駅やバス停に近く、公共交通アクセスがよい

友人、親戚・家族が居住しており、地縁がある

自然(公園、山、海、河川など)が近くにある

食事やお酒を楽しめる場所(レストラン、カフェ、ファストフード、バー

など)が多い

治安が他の地域と比べてよい

適切な間取り・家賃

大規模ショッピング施設(ショッピングモール、百貨店等)、食料品店、

コンビニなどが近くにあり、買い物しやすい

地域の防災が充実していたり、地震による倒壊や津波リスクが低い立地に

あるなど、災害対策が充実している

近隣施設や看板の英語表記や案内が充実している

同国出身者のコミュニティがある

知名度・評判があり、みんなが住みたいと思う街だから

日本人や地域の人たちとの交流ができる

外国人向け行政サービスが充実している

余暇を楽しむ施設やサービス( イベント/ ライブホール・映画館・スポー

ツ施設・美術館・博物館・テーマパークなど)が充実している

病院があり医療環境が整っている

日本文化を楽しめる施設やサービス(神社仏閣、日本庭園、花火・祭り、

相撲、サブカルチャーなど)が充実している

教会やモスクなど、自分の所属する宗教関連施設が近くにある

インターナショナルスクール、保育園など子育て・教育環境が充実・アク

セス(バスルートがあるなど)がよい

その他、詳しく

特にない

n = 350

生活利便性

コミュニティ

自然

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概要(3)

外国人の⽣活環境について、アンケート調査では⼗分に得られない、動機、理由等を把握することを目的として、自治体等の外国人相談窓口や、外国人ビジネスパーソン、住宅・⽣活リロケーションサービス事業者、医療機関等を対象にインタビュー調査を実施した。

インタビュー調査は、⽣活(都市)環境の向上、適切な情報発信、シティプロモーション、災害対策・不安低減、⽇本に求められているサービスの5つの視点にもとづき整理した。

第3章 外国人⽣活環境等の現況調査と地域外との連携可能性の検討〜ヒアリング・インタビュー結果概要〜

■自治体等の外国人相談窓口へのインタビュー

■外国人ビジネスパーソンへのインタビュー

⽣活(都市)環境の向上

• 医療機関や年⾦、健康保険、雇用関係、法律相談等、⽣活面、制度面の相談が多い。

適切な情報の発信• 公的機関のウェブサイトは⽣活情報等が詳細に記載さ

れていないケースも多く、ウェブサイトではわからないため窓口に訪れるということも多い。

■外国人向けサービス事業者へのインタビュー

⽣活(都市)環境の向上

• 家族と赴任した外国人ビジネスパーソンは、子どもの教育環境を優先する傾向にある。

適切な情報の発信• 短期の赴任者を対象にしたサービスでは、多言語対応

および⽇本語と同程度の質・量の情報を提供する必要がある。

シティプロモーション • ⽇本の大都市について、安全性と、海や山などの自然資源へのアクセスのしやすさを評価する声も多い。

災害対策・不安低減

• 赴任する外国人ビジネスパーソンが⽇本に居住する際に、災害対策の基礎情報などを提供する必要がある。

日本に求められているサービス

• ⽇本で就労・⽣活を⾏うには、⾏政手続きも含め課題が多いため、リロケーションサービスのニーズは⾼いと認識している。

⽣活(都市)環境の向上

• 家族構成によって、居住地を選定する時に優先される条件が異なる。

適切な情報の発信

• ⽇本での⽣活を始めるための⾏政手続きが複雑であるため、⽣活環境を整えるための「Step by step ガイド」を含む情報パッケージや、多言語対応の窓口が求められている。

シティプロモーション • ⽇本の魅⼒は安全・安⼼である。

災害対策・不安低減

• ⽇本に滞在している外国人には防災対策の情報が伝わっていない。積極的に外国人向けの防災セミナーやトレーニングを提供する必要がある。

日本の求められているサービス

• 国籍や宗教の違いに伴う慣習や食事への対応については、課題が多い。

• 特にスモールビジネス・スタートアップへの支援について、他のアジアの都市と⽐べ不⾜している。

日本の求められているサービス

• 帯同する配偶者の就職斡旋の問い合わせが多い。• 住宅斡旋等のサービス照会を求められる場合も多いが、公

的な機関であるために、⺠間サービスの紹介が難しい。

都市における国際競争⼒強化に向けた外国企業等誘致のための外国⼈⽣活環境に係る検討調査概要版

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概要(4)

第4章 国内外における国際展示施設の現況と展示会市場の動向等の調査 外国人ビジネスパーソンのニーズ調査では⽇常の⽣活環境の充実とともに、国際的なイベントの開催等により、ビジネス創出やヒト・モノ・カネの集積による市場の活

性化に対する要望も強かった。 本章では、こうした大規模なイベントが開催されるような国内外における国際展示施設の現況の整理及び、我が国における展示会産業の需要⾒通しを考察した。

123.3

125.9

127.9

130.2

133.1

118

120

122

124

126

128

130

132

134

2011 2012 2013 2014 2015

(百万㎡)

米国, 41.1

中国, 13.7

ドイツ, 8.7イタリア, 5.9

フランス, 5.7

ブラジル, 3.0

ロシア, 2.9

スペイン, 2.8

英国, 2.8

y = 0.0025x - 1.9597R² = 0.9544

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000

貸出

展示

面積

(単

位:百万

㎡)

GDP(単位:10億US$)

日本 3.2

潜在需要 9.7

出所)UFI/ World Bank、2014、Global Exhibition Industry Statistics データより作成

出所)AZOTH AnalyticsGlobal、2016、Exhibition Industry (By Value, By Space, By Country):Trends, Opportunities and Forecasts (2016-2021)より作成

国際的な展示会・⾒本市 国際的な展示会・⾒本市は、ホスト国が国の⽂化、技術、⽣産⼒を⾒せるこ

とができるショーケースであり、ホスト国と参加者をつなぐプラットフォームの役割を果たしている。

展示会・⾒本市は、このように世界からの投資を引き込む有効な手段で有り、特に、中国、ベトナム、インドのような成⻑著しい国にとっては非常に有効な手段となっている。

各国のGDPと貸出展示面積 ⽇本は他国に⽐べ、貸出展示面積が著しく低い水準にある。 下図の関係性にあると仮定した場合、⽇本の貸出展示面積は、

12,900,000㎡となる。これは、現在の貸出展示面積3,200,000㎡の約4倍に相当する。この差分は9,700,000㎡であり、非常に大きな潜在需要を有していると想定できる。

世界の展示場の整備動向 日本における展示会産業の潜在需要

図4-1 世界の展示ホール面積の推移(2011-2015)

図4-2 主要10ヶ国のGDPと貸出展示面積

都市における国際競争⼒強化に向けた外国企業等誘致のための外国⼈⽣活環境に係る検討調査概要版

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概要(5)

外国人⽣活環境整備の方向性 競合するアジアのビジネス都市と⽐較して、⽇本の⽣活インフラ・⽣活環境の良さや⽂化資源の豊富さは、⽇本での滞在を経験した外国人ビジネスパーソンにとって⾼評価

であった。⽇本への赴任、起業を検討するビジネスパーソン、家族帯同を検討するビジネスパーソンにとって有益な情報となるため積極的に情報発信されるべきである。 また、多言語での情報発信・対応だけでなく、他国と⽇本の制度や⽂化の違いを認識し、対応することができる多様な⽂化への対応⼒を⾼めていくことも重要である。 一方、ビジネス面では、「ビジネスの市場規模が大きい」や「アジアの中⼼、最先端の情報や価値が集まり⽣まれる」等について、外国人ビジネスパーソンの期待値を超えられ

るよう取り組むことが必要である。

⽇本の大都市の強み(⽣活環境に着目して)

保険・医療制度:医療費負担はわかりやすく、医療技術は⾼い。

観光:大都市から自然豊かな観光地へのアクセスが良く、観光の選択肢が多い。文化:⽂化や伝統が継承・保存されている。

治安・安全:他のアジアビジネス都市と⽐較して⽇本の治安は良い。

交通インフラ:公共交通インフラの充実やその正確性に対する評価が⾼い。

飲食:⽇本の飲食店や食べ物は多様で品質も⾼い。

⾏政手続き:⾏政手続きの順序がわかりにくい。⾏政ウェブサイトの英語翻訳がわかりにくい。

住宅・不動産:外国人向け賃貸住宅が⼗分に供給されていない。敷⾦・礼⾦といった⽇本独自のシステムが存在する。

災害・防災:災害時における情報発信の多言語対応が遅れている。防災訓練などに外国人が参加する機会がない、情報が得られない。

教育:⺟国と同じ教育水準を持つバイリンガル・マルチリンガル対応教育施設が不⾜。

飲食:アレルギーやハラル、ビーガンに対応した食品・食事の提供やその情報提供が不⾜。

外国人ビジネスパーソンのニーズ

競合のアジアビジネス拠点都市の特徴 将来の経済成⻑や人材流動性(グローバルなビジネスパーソンの⾏き来)の⾼さという点では、競合するアジア都市の方が⾼いという認識。 ⽇本市場の規模は大きいが、グローバルレベルの取引、決裁の量では、競合するアジア都市が急激に伸びている。 シンガポール、香港などを念頭におけば、英語でビジネス(商談、契約等)を⾏う環境がある。 外国人の起業に関して、外資誘致施策も多い。 多様な人材が従業していることも背景にあるが、多様な⽂化を受け⼊れるビジネス環境が整っている。

⽇本の大都市の弱み(⽣活環境に着目して)

外国人ビジネスパーソンが⽇本で⽣活を始めるにあたり、⾏政の手続きを個人で完了することは難しい。 多言語対応の医療機関や、災害時の多言語情報発信などが必要とされている。 外国人ビジネスパーソン及びその家族の多様なニーズに応えるため、個別対応が求められている。 子ども帯同で赴任する外国人ビジネスパーソンには、特に教育環境が重要視されている。

都市における国際競争⼒強化に向けた外国企業等誘致のための外国⼈⽣活環境に係る検討調査概要版

第5章 外国人の⽣活環境に着目した戦略のあり方及び地域外との連携可能性の検討

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1.1-1

1. はじめに

1.1 業務目的

今後の大都市においては、国内の大きな市場規模のみに頼るのではなく、国際的なビジネ

ス・生活環境を改善し、外国企業・高度外国人材が安心して快適に活動できるような生活環

境の整備が不可欠である。また、特定都市再生緊急整備地域(以下、特定地域と呼ぶ)にお

ける国際的ビジネス環境の整備の一環として、外国人ビジネスパーソンやその家族等を広

く意識した、外国人の生活をとりまく環境作りが重要となる。

本調査では、これらの点を踏まえ、外国企業等が求める生活環境や居住地・就業地の立地

等に着目し、外国人ビジネスパーソンのニーズを把握することを目的とする。また、特定地

域外との連携可能性を検討することにより、我が国の都市の国際競争力の一層の強化に向

けた施策の検討に活用する。

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1.2-1

1.2 業務内容

(1)外国人ビジネスパーソンのニーズの把握

外国人ビジネスパーソンやその家族等が求める生活環境や居住地、就業地の立地等を把

握する。把握に当たっては、統計データやアンケート調査を実施し、定量、定性の両面から

分析を行う。

(2)外国人生活環境等の現況調査

特定都市再生緊急整備地域等を対象に、外国人の生活環境の現況を調査し、課題を抽出す

る。調査にあたっては、平常時のみならず、災害時等も含め、外国人が安心して快適に活動

できる生活環境に着目する。

また、外国企業の進出傾向を調査し、地域の特色を比較分析する。

(3)国内外における国際展示施設の現況と展示会市場の動向等の調査

外国人ビジネスパーソンが集い需要増となれば、それに応じた都市環境整備が進むもの

と想定される。

ここでは、国外も含めたビジネス交流の観点から、国内外における国際展示施設の整備・

運営状況等を把握するとともに、展示会市場の現在までの推移と今後の動向等について調

査する。

(4)外国人の生活環境に着目した戦略のあり方及び地域外との連携可能性の検討

上記(1)~(3)の検討結果を踏まえ、外国人の生活環境に着目した戦略のあり方や課

題を整理するとともに、その課題解決に寄与するであろう、特定都市再生緊急整備地域等と

地域外との連携の可能性について検討する。

最後に本調査より得られた知見より必要となる施策を整理し、自治体や国による支援方

策を取りまとめる。

なお、2016 年 11 月に新規指定・拡大を行っている神戸三宮駅周辺・臨海地域、羽田空港

南地域は本調査の対象としていない。

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1.3-1

1.3 業務の構成

本業務は下図のフローで実施した。

図 1-1 業務の構成

1. はじめに

2. 外国人ビジネスパーソンのニーズの把握

3. 外国人生活環境等の現況調査

4. 国内外における国際展示施設の現況と展示会市場の動向等の調査

5. 外国人の生活環境に着目した戦略のあり方及び地域外との連携可能性の検討

1.1 業務目的

1.2 業務内容

1.3 業務の構成

2.1 外国人ビジネスパーソンの動向・所在特性の把握

2.2 ニーズ調査の実施

3.1 外国企業の進出傾向の把握及び地域分析(12 地域)

3.2 特定地域内の外国人生活環境の把握

3.3 特定地域の生活環境分析(12 地域)

4.1 世界の展示場の整備動向

4.2 我が国における展示会産業の需要見通し

5.1 外国人の生活環境に着目した戦略(地域内外連携)とその課題、支援策の検討

5.2 まとめ

:統計データ分析

:WEB アンケート調査

:統計データ分析

:インタビュー調査

:統計データ分析

:統計データ分析

:統計データ分析

Page 16: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.1-1

2. 外国人ビジネスパーソンのニーズの把握

2.1 外国人ビジネスパーソンの動向・所在特性の把握

外国人ビジネスパーソンのニーズを把握するにあたり、我が国における外国人の居住や

従業の実態について、経済産業省の外資系企業動向調査及び、法務省の在留外国人統計をも

とに整理した。

Page 17: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.1.1-1

2.1.1 外国企業の立地動向

経済産業省の外資系企業動向調査によると、日本に立地する外資系企業数は 1996 年には

約 3,000 社であったが、2014 年にはその 2 倍の約 6,000 社へと増加している(図 2-1)。ま

た、2015 年度調査では 5,950 社に調査票を配布したうち有効回答数が 3,332 社であり、その

うち約 7 割の企業が東京都に立地している企業であった(図 2-2)。

図 2-1 外資系企業立地数の推移

注)本調査の対象とする外資系企業の定義は以下の通り。

・毎年 3 月末時点で以下の条件を満たす企業及び当該年度中に条件を満たしていた企業

・外国投資家が株式又は持分の 3 分の 1 超を所有している企業

・外国投資家が株式又は持分の 3 分の 1 超を所有している国内法人が出資する企業であって、外国投資家の直接出資比

率及び間接出資比率の合計が、当該企業の株式又は持分の 3 分の 1 超となる企業

・上記 1、2 いずれの場合も、外国側筆頭出資者の出資比率が 10%以上である企業

出所)経済産業省「外資系企業動向調査(1997~2015 年調査)」より作成

図 2-2 都道府県別有効回答数(2014 年度) ※上位 10 位まで区分

注)2015 年度外資系企業動向調査では 5,950 社に調査票を配布し、有効回答数は 3,332 となっている。

出所)経済産業省「<速報>第 49 回外資系企業動向調査(2015 年調査)」より作成

2,994

5,950

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

外国企業数(社)

68%

10%

5%

3%2%

2%2%

6%東京都

神奈川県

大阪府

兵庫県

愛知県

埼玉県

千葉県

静岡県

福岡県

茨城県

その他合計 3,332社

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2.1.1-2

また、同調査によると、業種別では卸売業(39%)、製造業(18%)、サービス業(14%)、

情報通信業(11%)で 8 割以上を占めている(図 2-4)。2009 年度(図 2-3)と 2014 年度

(図 2-4)の業種別企業割合を比較すると、全体的に企業数が増加しているが、業種割合に

はほとんど変化がない。

図 2-3 業種別外資系企業割合(2009 年度)

注)2010 年度外資系企業動向調査では 5,308 社に調査票を配布し、有効回答数は 2,956 となっている。

出所)経済産業省「<速報>第 44 回外資系企業動向調査(2010 年調査)」より作成

図 2-4 業種別外資系企業割合(2014 年度)

注)2015 年度外資系企業動向調査では 5,950 社に調査票を配布し、有効回答数は 3,332 となっている。

出所)経済産業省「<速報>第 49 回外資系企業動向調査(2015 年調査)」より作成

製造業, 507社, 17%

情報通信業, 319社, 11%

運輸業, 97社, 3%

卸売業, 1,252社, 42%

小売業, 126社, 4%

サービス業, 402社, 14%

⾦融・保険業, 132社, 5%

不動産業, 28社, 1%

その他の非製造業, 93社, 3%

合計 2,956社

製造業, 594社, 18%

情報通信業, 356社, 11%

運輸業, 101社, 3%

卸売業, 1,317社, 39%

小売業, 168社, 5%

サービス業, 474社, 14%

⾦融・保険業, 167社, 5%

不動産業, 34社, 1%その他の非製造業, 121社, 4%

合計 3,332社

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2.1.1-3

経済産業省の外資系企業動向調査より母国籍別に外資系企業数の推移をみると、ヨーロッ

パ企業とアジア企業の増加が著しく、アジア企業は北米企業と同等程度まで企業数を伸ば

している(図 2-5)。

図 2-5 母国籍別外資系企業数推移

出所)経済産業省「外資系企業動向調査(2007~2015 年調査)」より作成

969 895

447

792

1,135

1,464

114 181

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

(社)

北米企業

アジア企業

ヨーロッパ企業

その他

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2.1.1-4

また、海外親会社(外国筆頭出資者)が設置するアジア・オセアニア地域統括拠点は日本

よりも中国、香港、シンガポールで多い(表 2-1)。2012 年以降、日本に拠点を置くと回答

した企業が減少傾向にある(図 2-6)。

表 2-1 海外親会社(外国側筆頭出資者)が設置するアジア・オセアニア地域統括拠点

(2014 年度)

注) 上表は、調査時点で日本に立地する外資系企業に調査票を配布し、アジア・オセアニア地域統括拠

点の場所を尋ねたものである。例えば、調査対象となった外資系企業が地域統括拠点であった場

合、「日本」という回答となる。

出所)経済産業省「外資系企業動向調査(2015 年調査)」より作成

図 2-6 海外親会社(外国側筆頭出資者)が設置するアジア・オセアニア地域統括拠点 時系列推移

出所)経済産業省「外資系企業動向調査(2012~2015 年調査)」より作成

(単位:社、拠点)

日本 中国 香港 台湾 韓国 インドシンガポール

オーストラリア

その他

84 278 227 45 49 43 339 70 227

製造業 22 56 23 8 6 9 43 10 32

非製造業 62 222 204 37 43 34 296 60 195

(注1)海外親会社が設置している調査対象企業以外のアジア・オセアニア地域統括拠点を国・地域別に集計。

(注2)国・地域別の統括拠点数は、複数回答のため延べ数。

(注3)1 つの海外親会社に対し、その子会社及び孫会社の両方から回答がある場合は重複を排除している。

全産業

0

50

100

150

200

250

300

350

400

2011 2012 2013 2014

シンガポール

中国

その他

香港

日本オーストラリア韓国インド

(拠点)

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2.1.2-1

2.1.2 外国人居住動向

法務省の在留外国人統計によると、全国に居住している在留外国人約 223 万人のうち、東

京都に約 46 万人(約 2 割)と最も多くの外国人が居住しており、次いで大阪府、愛知県、

神奈川県、埼玉県となっている(図 2-7)。

図 2-7 都道府県別外国人数及び割合(2015 年)

出所)法務省「在留外国人統計(2015 年)」より作成

25,692 4,245 5,902

17,708 3,616 6,160 11,052

54,095 34,402

46,401 139,656

122,479 462,732

180,069 14,064 13,972 11,542 12,307 14,228

31,453 45,923

76,081 209,351

43,031 24,617

53,575 210,148

98,625 11,085

6,069 3,965 6,600

22,439 42,899

13,875 5,012 9,785 10,279

3,728 60,417

4,605 10,979 10,767 10,573

4,616 7,222

12,925

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000

北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京

神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良

和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎

鹿児島沖縄

(人)

総数:2,232,189 人

21%

9%

9%

8%6%6%4%3%3%

3%

28%

東京

大阪

愛知

神奈川

埼玉

千葉

兵庫

静岡

福岡

茨城

その他

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2.1.2-2

また、特定地域を含む都道府県における在留資格別外国人数の割合をみると、東京都、神

奈川県では「技術・人文知識・国際業務」の割合が大きい。

在留資格のうち、「教授」、「芸術」、「報道」、「高度専門職」、「経営・管理」、「法

律・会計業務」、「医療」、「研究」、「教育」、「技術・人文知識・国際業務」、「企業

内転勤」、「興業」、「技能」の資格を高度人材と想定した場合、東京都、神奈川県、大阪

府で全国における割合(下図の点線)よりも高く、特に東京都と神奈川県において割合が高

いことがわかる(図 2-8)。

図 2-8 特定地域を含む都道府県における在留資格別(活動別)外国人割合

注)在留資格のうち、外交、公用についてはデータが公表されていないため上記グラフには含まれていな

い。

出所)法務省「在留外国人統計(2015 年)」より作成

経営・管理

経営・管理

経営・管理

経営・管理

経営・管理

経営・管理

経営・管理

技術・人文知識・

国際業務

技術・人文知識・

国際業務

技術・人文知識・

国際業務

技術・人文知識・

国際業務

技術・人文知識・

国際業務

技術・人文知識・

国際業務

技術・人文知識・

国際業務

技能

技能

技能

技能

技能

技能

技能

技能実習

1号ロ

技能実習

1号ロ

技能実習

1号ロ

技能実習

1号ロ

技能実習

1号ロ

技能実習

1号ロ

技能実習

2号ロ

技能実習

2号ロ

技能実習

2号ロ

技能実習

2号ロ

技能実習

2号ロ

技能実習

2号ロ

技能実習

2号ロ

留学

留学

留学

留学

留学

留学

留学

家族滞在

家族滞在

家族滞在

家族滞在

家族滞在

家族滞在

家族滞在

特定活動

特定活動

特定活動

特定活動

特定活動

特定活動

特定活動

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全国

東京

大阪

愛知

神奈川

福岡

北海道

教授 芸術 宗教 報道 高度専門職

1号イ

高度専門職

1号ロ高度専門職

1号ハ

高度専門職

2号

経営・管理 法律・

会計業務

医療 研究

教育 技術・人文知識・

国際業務

企業内転勤 興行 技能 技能実習

1号イ技能実習

1号ロ

技能実習

2号イ

技能実習

2号ロ

文化活動 留学 研修

家族滞在 特定活動

2,232,189人

462,732人

210,148人

209,351人

180,069人

76,081人

25,692人

Page 23: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.1.2-3

総務省の国勢調査より、特定地域を含む自治体ごとに国籍別の外国人数をみると、過半数

を「韓国,朝鮮」、「中国」が占めている。また、2005 年から 2010 年で全ての都市におい

て中国人の割合が増加していることがわかる。総数に注目すると全ての都市で外国人人口

が増加しており、特に東京 23 区、大阪市、福岡市の増加が著しい(図 2-9、図 2-10)。

図 2-9 国籍別外国人人口(2005 年)

出所)総務省「平成 17 年国勢調査」より作成

図 2-10 国籍別外国人人口(2010 年)

出所)総務省「平成 22 年国勢調査」より作成

32.1%

29.1%

23.2%

37.5%

37.6%

71.2%

29.6%

31.1%

26.7%

30.3%

23.5%

23.1%

11.9%

32.9%

3.4%

6.2%

7.5%

10.8%

8.2%

1.4%

3.2%

6.5%

4.0%

3.8%

2.9%

1.7%

0.7%

2.3%

22.2%

29.3%

23.3%

15.0%

17.6%

12.8%

28.6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

札幌市

東京23区

横浜市

川崎市

名古屋市

大阪市

福岡市

韓国,朝鮮 中国 フィリピン タイ インドネシア ベトナム

イギリス アメリカ ブラジル ペルー その他

総数

6,384 人

198,949人

50,722人

18,972人

46,889人

99,783人

16,449人

28.3%

24.2%

20.8%

27.8%

30.1%

54.9%

35.0%

34.9%

30.0%

37.2%

28.6%

28.7%

18.0%

35.9%

3.4%

5.8%

7.6%

11.0%

8.7%

2.2%

6.1%

5.0%

3.1%

3.8%

2.5%

2.1%

1.1%

2.4%

23.0%

32.5%

19.5%

20.9%

19.7%

19.8%

16.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

札幌市

東京23区

横浜市

川崎市

名古屋市

大阪市

福岡市

韓国,朝鮮 中国 フィリピン タイ インドネシア ベトナム

イギリス アメリカ ブラジル ペルー その他

総数

6,871人

267,229人

53,029人

26,502人

52,485人

163,530人

36,539人

Page 24: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.1.2-4

また、外国人就業者数の産業別割合をみると、名古屋市や大阪市で「製造業」の割合が

比較的高く、東京 23 区、横浜市、川崎市で「情報通信業」の割合が高い(図 2-11)。

外国人就業者数の職業別割合をみると、札幌市、東京 23 区、横浜市、川崎市、福岡市で

「専門的・技術的職業従事者」の割合が高く、名古屋市、大阪市では「生産工程従事者」

の割合が高いことがわかる(図 2-12)。

図 2-11 外国人就業者数の産業別割合(2010 年)

注)産業大分類の「分類不能の産業」は主に調査票の記入の不備であるため「分類不能の産業」を除いて

グラフを作成した。東京都では「分類不能の産業」は他の市よりも割合、人数ともに多く 32,537 人

であった。

出所)総務省「平成 22 年国勢調査」より作成

図 2-12 外国人就業者数の職業別割合(2010 年)

注)職業分類の「分類不能の職業」は主に調査票の記入の不備であるため「分類不能の職業」を除いてグ

ラフを作成した。東京都では「分類不能の職業」は他の市よりも割合、人数ともに多く 32,375 人で

あった。

出所)総務省「平成 22 年国勢調査」より作成

4.4%

3.3%

6.5%

6.7%

8.0%

6.9%

5.0%

E 製造業

6.3%E 製造業

10.5%E 製造業

17.4%E 製造業

16.5%E 製造業

26.2%E 製造業

21.9%E 製造業

9.2%

G 情報通信業

3.6%G 情報通信業

11.4%G 情報通信業

9.5%G 情報通信業

12.1%G 情報通信業

2.6%G 情報通信業

2.5%G 情報通信業

3.8%

13.5%

17.7%

14.6%

15.0%

14.8%

17.9%

20.2%

18.9%

19.2%

17.9%

15.5%

17.2%

14.6%

19.6%

23.7%

7.1%

6.9%

6.7%

7.8%

4.6%

15.4%

7.1%

6.1%

5.4%

6.3%

5.4%

6.0%

6.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

札幌市

東京23区

横浜市

川崎市

名古屋市

大阪市

福岡市

A 農業,林業 B 漁業 C 鉱業,採石業,砂利採取業D 建設業 E 製造業 F 電気・ガス・熱供給・水道業G 情報通信業 H 運輸業,郵便業 I 卸売業,小売業J 金融業,保険業 K 不動産業,物品賃貸業 L 学術研究,専門・技術サービス業M 宿泊業,飲食サービス業 N 生活関連サービス業,娯楽業 O 教育,学習支援業P 医療,福祉 Q 複合サービス事業 R サービス業(他に分類されないもの)

総数

2,665人

59,161人

20,461人

7,500人

17,780人

31,023人

5,292人

5.2%

5.6%

3.9%

3.1%

3.4%

3.7%

4.7%

B 専門的・技術的職業従事者

35.4%B 専門的・技術的職業従事者

25.5%B 専門的・技術的職業従事者

24.6%B 専門的・技術的職業従事者

25.0%B 専門的・技術的職業従事者

15.3%B 専門的・技術的職業従事者

14.1%B 専門的・技術的職業従事者

24.9%

10.6%

15.9%

11.7%

14.2%

10.1%

13.7%

12.8%

10.5%

13.3%

10.6%

11.3%

11.6%

14.6%

14.7%

21.6%

20.7%

20.2%

18.4%

19.5%

19.2%

20.6%

H 生産工程従事者

6.8%H 生産工程従事者

8.8%H 生産工程従事者

15.7%H 生産工程従事者

13.5%H 生産工程従事者

24.7%H 生産工程従事者

19.9%H 生産工程従事者

10.2%

5.0%

6.2%

6.9%

7.5%

7.3%

6.8%

7.5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

札幌市

東京23区

横浜市

川崎市

名古屋市

大阪市

福岡市

A 管理的職業従事者 B 専門的・技術的職業従事者 C 事務従事者D 販売従事者 E サービス職業従事者 F 保安職業従事者G 農林漁業従事者 H 生産工程従事者 I 輸送・機械運転従事者J 建設・採掘従事者 K 運搬・清掃・包装等従事者

総数

2,672人

59,323人

20,539人

7,528人

17,863人

31,146人

5,303人

Page 25: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.1.3-1

2.1.3 まとめ

外国人ビジネスパーソンの動向・所在特性の分析より、以下の特徴が把握できた。

・ 我が国の外国企業立地は増加傾向にあり、その多くが東京都に立地している。

・ 日本に立地する外国企業のアジア・オセアニア地域統括拠点は、中国、香港、シンガ

ポールに多く、アジア地域のビジネス拠点としての東京は激しい競争環境下におか

れている。

・ 我が国に居住する外国人人口は増加傾向にある。その多くは三大都市圏に集中して

いる。

・ 昨今、特にアジア地域出身の外国人人口が増加しており、高度なビジネスの場でもよ

り多様な国籍を持つ外国人ビジネスパーソンが活動していると想定される。

・ 世界のビジネス拠点東京、アジアのビジネス拠点東京としての地位復権に向けて、ま

すます多様化が進む外国企業やビジネスパーソンのニーズに応えていくことが重要

である。

Page 26: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.2-1

2.2 ニーズ調査の実施

日本で従業する外国人ビジネスパーソン及びその家族の生活環境ニーズを把握するため、

外国人ビジネスパーソンを対象とした WEB アンケート調査を実施した。

Page 27: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.2.1-1

2.2.1 外国人ビジネスパーソン生活環境アンケート調査の実施

(1) 外国人ビジネスパーソン生活環境アンケート調査目的

外国人ビジネスパーソンやその家族等が求める生活環境や居住地、就業地の立地の要件

等を把握するため、WEB アンケート調査を実施した。

以下の 5 点を、特に把握すべきテーマと設定して、調査を設計した。

① 生活(都市)環境の向上:通勤・通学の状況、子どもの教育、居住地選択の理由等

② 適切な情報の発信:必要とする生活情報、情報の入手先等

③ 災害対策・不安低減:日本の災害で不安な点、災害時の情報源、必要な準備等

④ シティプロモーション:来日前後の日本のイメージ、都市として魅力を感じる点等

⑤ 日本に求められるサービスや施設:これまでの経験で、他国にあった日本にも欲しい

サービス、施設、他国と比較して足りない点等

(2) WEB 調査実施方法

1) 調査手法

調査手法は、外国人モニターを有する調査会社を活用した WEB によるアンケート調査で

ある。WEB 上に構築した調査画面を外国人モニターに配信、回答を得た。

2) 調査概要

実施期間:2016 年 9 月 12 日~2016 年 9 月 26 日

設問数 :33 設問 ※分岐設問は除く。

使用言語:4 言語で調査を実施(英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)

回収数:350 サンプル

対象者属性 職種、居住地、年齢、国籍について、以下の条件に基づき実施した。

■職種:ホワイトカラー職種の外国人ビジネスパーソン

■居住地:東京都、愛知県、大阪府の居住者(80%、10%、10%の割合でそれぞれ回収)

・ 外国人であることから生じる課題はどの地域の居住者も共通と考えられることから、

外国企業の立地や外国人人口の多い地域を対象として選定した。

・ なお、高度外国人材を調査対象としていることから、なるべく都心地区に従業地を

持つモニターからの回答が得られるよう工夫した。

■年齢: 20 代、30 代、40 代以上の 3 区分で等分回収(20 歳以上 60 歳未満)

■国籍:欧州、北米、アジア、その他に区分し、以下の割合で回収した。

32%:32%:32%:4%

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2.2.1-2

(3) 外国人ビジネスパーソン生活環境アンケート調査結果

1) 回答者の属性

a. 回答者の出身国

・ 本調査の回答者は約 25%がアメリカ、ついで韓国(約 13%)、イギリス(約 10%)

である(図 2-13)。なお、欧州、北米、アジアから概ね等分で回答を得られるよう

調整して実施した(図 2-14)。

・ 英語が母国語の回答者の比率が最も高く(46.0%)、次いで韓国語(13.1%)、中国語

(9.7%)、スペイン語(5.7%)、フランス語(4.6%)、ドイツ語(3.1%)、イタリア

語(1.7%)、ポルトガル語(1.1%)、ロシア語(1.1%)となっている(図 2-15)。

・ 日常生活で英語が使える割合を見ると、「英語が使える」回答者の割合が 92.0%、「英

語が使えない」回答者 8.0%であった(図 2-16)。

図 2-13 回答者の出身国

図 2-14 回答者の出身地域

図 2-15 回答者の母国語

25.7 13.1 9.7 8.9 6.3 4.9 4.0

2.0

1.7

1.7

22.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

アメリカ合衆国 韓国

グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国 中国

カナダ スペイン

フランス ドイツ

オーストラリア オランダ

その他

n =350

32.0 32.0 32.0 4.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

欧州 北米 アジア その他

n =350

46.0 13.1 9.7 5.7 4.6

3.1

1.71.1

1.1

11.4

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英語 韓国語 中国語 スペイン語 フランス語

ドイツ語 イタリア語 ポルトガル語 ロシア語 その他

n =350

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2.2.1-3

図 2-16 回答者の日常生活で英語が使える割合

92.0 8.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英語が使える 英語は使えない

n =350

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2.2.1-4

b. 回答者の居住地・従業地

・ 本調査では、高度外国人材を対象に回答を得たいという理由から、居住地や従業地が

なるべく都心である回答者を対象として、優先的に配信する工夫を行った。

・ 例えば、東京都では千代田区、港区、新宿区、渋谷区に勤める外国人ビジネスパーソ

ンから多くの回答を得ている(図 2-17、図 2-18)。

・ 愛知県、大阪府に居住する回答者も比較的都心部に従業する回答者である。

図 2-17 回答者の居住地(東京都 23 区内のみ掲載)

図 2-18 回答者の従業地(東京都 23 区内のみ掲載)

0 人

1~9 人

10~19 人

20~29 人

30 人以上

0 人

1~9 人

10~19 人

20~29 人

30 人以上

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2.2.1-5

・ 東京都に居住する外国人ビジネスパーソンについて、居住地から従業地への通勤状

況を見ると、「従業地と同じ区内で住むパターン(職住近接都心居住型)」と、「従

業地は都心で都心近隣から通勤(都心従業・都心近隣居住型)」の 2 パターンに区分

される。

・ 「従業地と同じ区内で住むパターン(職住近接都心立地型)」は特に「港区」、「新

宿区」で多い(図 2-20)。

図 2-19 回答者の居住地から従業地への移動状況(東京都 23 区内のみ掲載)

図 2-20 同じ区内で居住・従業地が完結している回答者数(東京都 23 区内のみ)

1~2 人

3~4 人

5~6 人

0人

1~4 人

5~9 人

10~14 人

15 人以上

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2.2.1-6

c. 回答者の業種・職階・雇用形態

・ 回答者が所属する会社の主な業種について、情報通信業が最も多く(19.4%)、次い

で順に金融業、保険業(16.9%)、学術、専門・技術サービス業(14.3%)であった(図

2-21)。

・ 回答者の職階では、スタッフレベルが 48.3%で最も多く、次いで管理職(26.9%)、

アシスタント(15.4%)、役員(9.4%)となっていた(図 2-22)。

・ 回答者の現在の雇用形態を見ると、正社員が最も多く(72.3%)、次いで契約社員

(22.9%)、フリーランサー(4.3%)であった(図 2-23)。

図 2-21 回答者の所属する会社の主な業種

図 2-22 回答者の職階

図 2-23 回答者の現在の雇用形態

19.4 16.9 14.3 7.1 6.3 5.4 4.6 4.0 3.72.9

2.6

2.6

2.0

1.7

1.7

1.7

3.1

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

情報通信業 金融業、保険業

学術研究、専門・技術サービス業(学術研究、法律・特許事務所、

経営コンサルタント、翻訳業、デザイン業、広告業等)

卸売業、小売業

製造業 教育、学習支援業

サービス業(他に分類されないもの) 建設業

宿泊業、飲食サービス業 運輸業、郵便業

電気・ガス・熱供給・水道業 医療、福祉

不動産業、物品賃貸業 生活関連サービス業、娯楽業

複合サービス事業(郵便局、協同組合等) 公務

その他

n =350

9.4 26.9 48.3 15.4

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

役員 管理職 スタッフレベル アシスタント

n =350

72.3 22.94.3

0.6

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

正社員 契約社員 派遣社員(n=0) 業務委託(n=0) フリーランサー その他

n =350

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2.2.1-7

d. 回答者の滞在期間・勤続年数

・ 日本での滞在年数では、7 年以上が最も多く(33.7%)、次いで 5~7 年未満(27.1%)、

3~5 年未満(24.3%)、1~3 年未満(14.9%)であった(図 2-24)。

・ 回答者の日本での勤務年数を見ると、1~3 年未満が最も多く(34.6%)、次いで3~

5 年未満(24.6%)、5~7 年未満(22.9%)、7 年以上(15.7%)、1 年未満(2.3%)

となっている(図 2-25)。

図 2-24 回答者の日本での滞在年数

図 2-25 回答者の日本での勤務年数

e. 回答者の家族構成

・ 回答者の日本での(居住)家族構成では、単身での赴任(独身)が最も多く(34.0%)、

次いで家族帯同(夫婦、子ども含む)の赴任(28.6%)、家族帯同(夫婦のみ)の赴

任(26.0%)、単身の赴任(家族は本国の居住)(9.7%)である。(図 2-26)。

図 2-26 回答者の日本での(居住)家族構成

14.9 24.3 27.1 33.7

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1~3年未満 3~5年未満 5~7年未満 7年以上

n =350

2.3 34.6 24.6 22.9 15.7

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1年未満 1~3年未満 3~5年未満 5~7年未満 7年以上

n =350

34.0 9.7 26.0 28.6 1.7

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

単身の赴任(独身) 単身の赴任(家族は本国の居住)

家族帯同(夫婦のみ)の赴任 家族帯同(夫婦。子供含む)の赴任

その他

n =350

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2.2.1-8

f. 回答者の勤務状況

・ 回答者の主な勤務先の資本関係は、日系企業(50.9%)、外資系企業(49.1%)であっ

た(図 2-27)。

・ 現在、日本で働いている理由としては、「日本で以前より滞在しており、その後、現

在の会社に入社」が最も多く(32.6%)、次いで「自分自身で日本を希望しての赴任」

(32.3%)、会社命令による赴任(19.7%)、「現在の会社に入社するため日本へ移住」

(14.0%)となっている。(図 2-28)。

図 2-27 主な勤務先の資本関係

図 2-28 現在日本で働いている理由

49.1 50.9

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

外資系企業 日系企業

n =350

19.7 32.3 14.0 32.6 1.4

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

会社命令による赴任 自分自身で日本を希望しての赴任

現在の会社に入社するため日本へ移住 日本で以前より滞在しており、その後、現在の会社に入社

その他

n =350

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2.2.1-9

2) 生活(都市)環境の向上

a. 居住地の選定

・ 居住地選択に関して、「自分で選択」が 64.0%と最も高く、次いで「家族が選択」

(24.0%)、「会社が選択」(9.4%)、「友人が選択」(1.7%)となっている(図 2-29)。

・ 家族の形態別で居住地を選択した主体を比較すると、単身での赴任と比較して、家族

帯同で赴任した回答者の間では、「家族」が居住地を選択している傾向にあることが

わかる(図 2-30)。

・ また、会社命令による赴任の場合は「会社が選択」(29.0%)と他の理由と比べて割

合が大きい(図 2-31)。

図 2-29 居住地を選択した主体者

図 2-30 家族の形態別 居住地を選択した主体者

64.0 24.0 1.7 9.4 0.9

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

自分で選択 家族が選択 友人が選択 会社が選択 その他

n =350

73.9

67.6

58.2

55.0

6.7

23.5

33.0

37.0

0.8

2.9

2.2

2.0

18.5

2.9

4.4

6.0

2.9

2.2

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

単身の赴任(独身)

(n=119)

単身の赴任(家族は

本国の居住) (n=34)

家族帯同(夫婦のみ)

の赴任 (n=91)

家族帯同(夫婦。子供

含む)の赴任 (n=100)

自分で選択 家族が選択 友人が選択 会社が選択 その他

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2.2.1-10

図 2-31 現在日本で働いている理由別 居住地を選択した主体者

・ 日本で居住地を選択する際に重視する項目としては、「駅やバス停に近く、公共交通

アクセスがよい」(63.1%)が最も多かった(図 2-32)。

・ 次いで順に「家から会社まで近い」(48.6%)、「大規模ショッピング施設(ショッ

ピングモール、百貨店等)、食料品店、コンビニなどが近くにあり、買い物しやすい」

(29.4%)、「適切な間取り・家賃」(29.4%)となっている(図 2-32)。

・ また、重視すると回答した人の割合が低かった下位 3 項目として、「教会やモスクな

ど、自分の所属する宗教関連施設が近くにある」(3.1%)、「日本文化を楽しめる施

設やサービス(神社仏閣、日本庭園、花火・祭り、相撲、サブカルチャーなど)が充

実している」(3.1%)、「外国人向け行政サービスが充実している」(2.0%)となっ

ていた(図 2-32)。

・ 職住近接や生活利便性(交通、食料品店へのアクセス)を重視する傾向にあることが

わかる。

50.7

73.5

53.1

66.7

29.0

16.8

28.6

27.2

5.8

0.9

0.9

13.0

8.8

16.3

4.4

1.4

2.0

0.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

会社命令による赴任

(n=69)

自分自身で日本を希望

しての赴任 (n=113)

現在の会社に入社する

ため日本へ移住 (n=49)

日本で以前より滞在して

おり、その後、現在の

会社に入社 (n=114)

自分で選択 家族が選択 友人が選択 会社が選択 その他

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2.2.1-11

図 2-32 日本で居住地を選択する際に重視する項目(上位5つまで)

63.1

48.6

29.4

29.4

24.0

23.1

22.3

18.9

13.4

10.6

7.4

6.6

6.0

6.0

4.9

4.9

3.1

3.1

2.0

0.6

2.3

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

駅やバス停に近く、公共交通アクセスがよい

家から会社まで近い

大規模ショッピング施設(ショッピングモール、百貨店等)、食料品店、

コンビニなどが近くにあり、買い物しやすい

適切な間取り・家賃

食事やお酒を楽しめる場所(レストラン、カフェ、ファストフード、バー

など)が多い

治安が他の地域と比べてよい

友人、親戚・家族が居住しており、地縁がある

自然(公園、山、海、河川など)が近くにある

地域の防災が充実していたり、地震による倒壊や津波リスクが低い立地に

あるなど、災害対策が充実している

知名度・評判があり、みんなが住みたいと思う街だから

インターナショナルスクール、保育園など子育て・教育環境が充実・アク

セス(バスルートがあるなど)がよい

日本人や地域の人たちとの交流ができる

病院があり医療環境が整っている

余暇を楽しむ施設やサービス( イベント/ ライブホール・映画館・スポー

ツ施設・美術館・博物館・テーマパークなど)が充実している

近隣施設や看板の英語表記や案内が充実している

同国出身者のコミュニティがある

教会やモスクなど、自分の所属する宗教関連施設が近くにある

日本文化を楽しめる施設やサービス(神社仏閣、日本庭園、花火・祭り、

相撲、サブカルチャーなど)が充実している

外国人向け行政サービスが充実している

その他、詳しく

特にない

n = 350

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2.2.1-12

b. 職住近接

・ 通勤時間の内訳を見ると、特に通勤時間が 30 分以内の回答者の割合が合計で 47.4%

と、ほぼ過半数を占めており、職住近接の傾向がうかがえる(図 2-33)。

・ 単身での赴任(独身)の回答者と、家族帯同(夫婦、子ども含む)の赴任の回答者で

通勤時間を比較すると、家族帯同(夫婦、子ども含む)の赴任のほうが、通勤時間が

長くなる傾向にあることがわかる(図 2-34)。

・ また、家族(子ども含む)と一緒に赴任した回答者の子どもの学校・保育園への通学

時間は、「~20 分」(23.0%)が最も多く、次いで「~10 分」(19.0%)、「~30 分」

(12.0%)、「1 時間」(9.0%)、「~40 分」(8.0%)、「~50 分」(6.0%)となっ

ている。通勤よりも通学に便利な場所に居住している様子がうかがえる(図 2-35)。

図 2-33 通勤時間

図 2-34 家族の形態別 通勤時間

図 2-35 子どもの学校・保育園の通学時間

4.9 15.1 27.4 22.3 12.0 14.62.9

0.9

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

~10分 ~20分 ~30分 ~40分 ~50分 ~1時間 ~1時間半 1時間半以上

n =350

5.9

4.4

6.0

17.6

11.8

12.1

17.0

32.8

35.3

26.4

20.0

20.2

23.5

28.6

18.0

11.8

2.9

12.1

14.0

7.6

23.5

13.2

22.0

4.2

3.3

1.0

2.9

2.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

単身の赴任(独身)

(n=119)

単身の赴任(家族は

本国の居住) (n=34)

家族帯同(夫婦のみ)

の赴任 (n=91)

家族帯同(夫婦。子供

含む)の赴任 (n=100)

~10分 ~20分 ~30分 ~40分 ~50分 ~1時間 ~1時間半 1時間半以上

19.0 23.0 12.0 8.0 6.0 9.0 23.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

~10分 ~20分 ~30分 ~40分 ~50分 ~1時間 学校に通っていない

n =100

~30 分以内 47.4%

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2.2.1-13

c. 望まれる居住環境

・ 居住地を決める際に、重視したかったができなかった項目をみると、「家から会社ま

で近い」(41.1%)が最も多く、次いで「駅やバス停に近く、公共交通アクセスがよ

い」(34.9%)、「友人、親戚・家族が居住しており、地縁がある」(18.0%)となっ

ていた(図 2-36)。

・ 生活利便性(アクセス性)が重視されている一方で、「自然(公園、山、海、河川な

ど)が近くにある」が 17.4%で第 4 位となっている。

図 2-36 実際に居住地を決める際に重視したができなかった項目(上位5つまで)

41.1

34.9

18.0

17.4

15.7

14.0

14.0

13.1

11.4

11.4

11.1

10.9

9.4

7.7

7.4

6.0

4.0

3.7

3.1

0.9

12.6

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

家から会社まで近い

駅やバス停に近く、公共交通アクセスがよい

友人、親戚・家族が居住しており、地縁がある

自然(公園、山、海、河川など)が近くにある

食事やお酒を楽しめる場所(レストラン、カフェ、ファストフード、バー

など)が多い

治安が他の地域と比べてよい

適切な間取り・家賃

大規模ショッピング施設(ショッピングモール、百貨店等)、食料品店、

コンビニなどが近くにあり、買い物しやすい

地域の防災が充実していたり、地震による倒壊や津波リスクが低い立地に

あるなど、災害対策が充実している

近隣施設や看板の英語表記や案内が充実している

同国出身者のコミュニティがある

知名度・評判があり、みんなが住みたいと思う街だから

日本人や地域の人たちとの交流ができる

外国人向け行政サービスが充実している

余暇を楽しむ施設やサービス( イベント/ ライブホール・映画館・スポー

ツ施設・美術館・博物館・テーマパークなど)が充実している

病院があり医療環境が整っている

日本文化を楽しめる施設やサービス(神社仏閣、日本庭園、花火・祭り、

相撲、サブカルチャーなど)が充実している

教会やモスクなど、自分の所属する宗教関連施設が近くにある

インターナショナルスクール、保育園など子育て・教育環境が充実・アク

セス(バスルートがあるなど)がよい

その他、詳しく

特にない

n = 350

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2.2.1-14

d. 子どもの教育環境

・ 子どもを含む家族帯同で日本に赴任している外国人ビジネスパーソンの日本で居住

地を選択する際に重視する項目をみると、「インターナショナルスクール、保育園な

ど子育て・教育環境が充実・アクセス(バスルートがあるなど)がよい」が、単身で

の赴任(独身)と比較して、回答率が高くなっている(図 2-37)。

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2.2.1-15

図 2-37 家族の形態別 日本で居住地を選択する際に重視する項目(上位5つまで)

67.2

52.1

30.3

31.9

22.7

22.7

20.2

14.3

10.1

6.7

1.7

5.0

4.2

5.0

5.9

4.2

4.2

2.5

3.4

0.8

1.7

64.7

41.2

29.4

17.6

17.6

26.5

23.5

11.8

8.8

20.6

11.8

5.9

2.9

2.9

2.9

5.9

5.9

60.4

54.9

23.1

28.6

27.5

24.2

23.1

16.5

12.1

13.2

2.2

7.7

4.4

7.7

5.5

4.4

2.2

2.2

2.2

1.1

60.0

42.0

31.0

31.0

23.0

23.0

25.0

27.0

19.0

10.0

17.0

8.0

11.0

6.0

5.0

7.0

1.0

4.0

1.0

1.0

4.0

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0%

駅やバス停に近く、公共交通アクセスがよい

家から会社まで近い

大規模ショッピング施設(ショッピングモール、

百貨店等)、食料品店、コンビニなどが近くに

あり、買い物しやすい

適切な間取り・家賃

食事やお酒を楽しめる場所(レストラン、

カフェ、ファストフード、バーなど)が多い

治安が他の地域と比べてよい

友人、親戚・家族が居住しており、地縁がある

自然(公園、山、海、河川など)が近くにある

地域の防災が充実していたり、地震による倒壊や

津波リスクが低い立地にあるなど、災害対策が

充実している

知名度・評判があり、みんなが住みたいと思う

街だから

インターナショナルスクール、保育園など

子育て・教育環境が充実・アクセス

(バスルートがあるなど)がよい

日本人や地域の人たちとの交流ができる

病院があり医療環境が整っている

余暇を楽しむ施設やサービス(イベント/ライブ

ホール・映画館・スポーツ施設・美術館・

博物館・テーマパークなど)が充実している

近隣施設や看板の英語表記や案内が充実している

同国出身者のコミュニティがある

教会やモスクなど、自分の所属する宗教関連

施設が近くにある

日本文化を楽しめる施設やサービス(神社仏閣、

日本庭園、花火・祭り、相撲、サブカルチャー

など)が充実している

外国人向け行政サービスが充実している

その他、詳しく

特にない

単身の赴任(独身)

(n=119)

単身の赴任(家族は

本国の居住) (n=34)

家族帯同(夫婦のみ)

の赴任 (n=91)

家族帯同(夫婦。子供

含む)の赴任 (n=100)

Page 42: 大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 …大都市における国際競争力強化に向けた外国企業等 誘致のための外国人生活環境に係る検討調査

2.2.1-16

e. 従業地周辺に求める施設やサービス

・ オフィスの周辺に求める施設やサービスの上位 3 項目を見ると、「食事やお酒を楽し

める場所(例:レストラン、カフェ、バー、ファストフード、ナイトクラブ 等)」

(57.4%)への回答率が最も高かった(図 2-38)。

・ 次いで「ショッピング施設(例:大規模ショッピング施設(ショッピングモール、百

貨店等)、スーパー・コンビニ 等)」(40.0%)、「スポーツ施設(例:スポーツ

クラブ、フィットネス、ジム、プール等)」(34.6%)となっている(図 2-38)。

図 2-38 オフィスの周辺に求める施設やサービス(上位3つまで)

57.4

40.0

34.6

18.6

17.4

15.4

15.1

10.9

9.4

6.9

6.0

4.9

2.6

0.9

5.4

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

食事やお酒を楽しめる場所(例:レストラン、カフェ、

バー、ファストフード、ナイトクラブ 等)

ショッピング施設(例:大規模ショッピング施設(ショッ

ピングモール、百貨店等)、スーパー・コンビニ 等)

スポーツ施設(例:スポーツクラブ、フィットネス、ジ

ム、プール等)

駅やバス停などの公共交通アクセス

文化施設(例:劇場・美術館、映画館、博物館 等)

自然(例:公園・オープンスペース 等)

情報環境(例:無料Wi-Fi 環境 等)

医療施設(例:病院・ドラッグストア 等)

交流施設(例:カンファレンスルーム・コンベンション施

設 等)

保育施設やサービス(例:インターナショナルスクール、

保育園、託児所 等)

滞在・宿泊施設 ( 例:ホテル、サービスアパートメント

等)

習い事のスクールや施設

災害対策(例:職場のある地域での災害対策を普段から

行っている、訓練の実施等)

その他、詳しく

特にない

n = 350