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改正健康増進法・都条例について

改正健康増進法・都条例について · 都民は、喫煙や受動喫煙が健康に及ぼす悪影響について、理解を深め、他人に 都民の責務 受動喫煙をさせないよう努める

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改正健康増進法・都条例について

資料2

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~ 健康増進法・東京都受動喫煙防止条例の概要~

都内における受動喫煙防止対策 –目的・趣旨-

受動喫煙の防止を図るため、

① 多数の者が利用する施設(※)等を区分けして、一定の場所を除き喫煙を禁止する ② 施設の管理について権原を有する者が講ずべき措置を定める

【基本的な考え方】

● 屋内において、意図せず受動喫煙にあう状況に置かれることのないようにする

● 子供など20歳未満の者、患者等は受動喫煙による健康影響が大きいことを考慮し、 子供・患者等による利用がメインとなる施設について、対策を一層徹底する

● 施設利用者の違い等に応じて施設を類型化し、類型ごとに必要な対策を講じる

規制の目的・趣旨

東京都では、誰もが快適に過ごせる街を実現するため、 法律に上乗せ・横出しをする「人」に着目した都独自の新しいルールを制定

受動喫煙を防ぎにくい立場である従業員や健康影響を受けやすい子供を守る

※ 複数人(2人以上)が利用する施設のこと。

暫 定 版 (2月15日現在 )

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○ 都民は、喫煙や受動喫煙が健康に及ぼす悪影響について、理解を深め、他人に 受動喫煙をさせないよう努める ○ 都民は、東京都の行う受動喫煙防止の取組に協力するよう努める

都内における受動喫煙防止対策 -責務・配慮義務-

責務

都の責務

○ 喫煙者は、喫煙をする際は、周りの状況に配慮しなければならない

○ 施設の管理権原者(※)やその他管理者は、施設内に喫煙場所を置く際は、受動喫煙が起こること のないよう配慮しなければならない

配慮義務

※ 所有者等の、施設等の設備改修等を適法に行うことができる権原を有する者のこと。

○ 総合的な施策を策定し、実施する ○ 受動喫煙に関する啓発・教育を行う ○ 受動喫煙を防止するための措置を総合的・効果的に推進する ○ 受動喫煙対策を推進するため、関係者と相互に連携を図りながら協力する

○ 受動喫煙を防止するための措置を総合的・効果的に推進する ○ 受動喫煙対策を推進するため、関係者と相互に連携を図りながら協力する

○ 子供の健康に受動喫煙による悪影響が及ぶことを未然に防止するよう努める

区市町村の 責務

都民の責務

保護者の責務

都条例による規定

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都内における受動喫煙防止対策 –施設区分-

○ 学校、病院、児童福祉施設など 受動喫煙により健康を損なうおそれが 高い者が主として利用する施設 ○ 行政機関の庁舎

① 第一種施設 多数の者が利用する施設のうち、第一種施設及び喫煙目的施設以外の施設

② 第二種施設

喫煙をする場所を提供することがメインとなる施設

☞ シガーバー、たばこ販売店、屋内公衆喫煙所 の3種類

③ 喫煙目的施設 ○ 人の居住の用に供する場所 ○ ホテルや旅館の客室 など

☞ 責務規定・配慮義務を除いたその他の規制 (次頁以降説明する規制)は適用除外

④ プライベート空間

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都内における受動喫煙防止対策 –第一種施設-

【学校等に含まれるもの】 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、特別支援学校 など

学校等

屋内における規制

屋内にはいかなる喫煙所も設けてはいけない

屋内完全禁煙

【医療機関・役所に含まれるもの】 ○ 病院、診療所、助産所、薬局、施術所 ○ 行政機関の庁舎(事務を行う場所に限る)

○ 児童福祉施設 ○ 大学、短大、専門学校 など

医療機関・役所・その他

屋外における規制

屋外に喫煙所を設けないよう努める

屋外喫煙場所設置不可

屋内における規制

屋内にはいかなる喫煙所も設けてはいけない

屋内完全禁煙

屋外における規制

一定の要件を満たした喫煙所のみ設置可 要件① 禁煙区域と区画されている 要件② 喫煙可の標識がある 要件③ 施設の利用者が通常立ち入らない

都条例による規定

屋外喫煙場所設置不可

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都内における受動喫煙防止対策 –第一種施設-

○学校(専ら大学院の用途に供する施設を除く)、専修学校(高等課程、専門課程又は一般過程*)、各種学校*(*20歳未満の者が主として利用するものに限る) ○防衛大学、防衛医科大学校 ○職業能力開発短期大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発総合大学校 ○水産大学校 ○海上技術学校及び海上技術短期大学校 ○国立看護大学校 ○陸上自衛隊高等工科学校 ○航空保安大学校並びに海上保安大学校及び海上保安学校 ○その他(各種資格職養成施設等) (例) ・児童福祉施設の職員や保育士を養成する施設 ・あん摩マツサージ指圧師・はり師・きゆう師等柔・道整復師養成施設 ・理容師・美容師養成施設 ・看護師・准看護師養成所 ・歯科衛生士・歯科技工士養成所 ・養護教諭、幼稚園・小中学校・特別支援学校の教員、栄養教諭の教員の養成機関 ・診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・視能訓練士等養成施設 ・介護福祉士養成施設 ・インターナショナルスクール

政省令で示された第一種施設【学校等】

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都内における受動喫煙防止対策 –第一種施設-

○病院、診療所、助産所、薬局 ○介護老人保健施設、介護医療院 ○難病相談支援センター ○あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師が業務を行う施術所 ○児童福祉法上の施設・事業を行う施設 (例) ・障害児通所支援事業を行う施設(居宅訪問型児童発達支援若しくは保育所等訪問支援のみを行う事業又はこれら のみを行う事業を除く)、 ・児童自立生活援助事業を行う施設 ・放課後児童健全育成事業(学童クラブ)を行う施設 ・子育て短期支援事業(ショートステイ等)を行う施設 ・地域子育て支援拠点事業(子育てひろば)を行う施設 ・一時預かり事業、家庭的保育事業、小規模保育事業、事業所内保育事業、病児保育事業を行う施設 ・児童福祉施設(助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、幼保連携型認定こども園、児童厚生施設、児童 養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、児童心理治療施設、児童自立支援施設及び児童家庭支援セ ンター)

○母子健康包括支援センター ○認定こども園 ○少年院・少年鑑別所

政省令で示された第一種施設【病院・児童福祉施設等】

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都内における受動喫煙防止対策 –第一種施設-

○国及び地方公共団体の行政機関の庁舎 (行政機関がその事務を処理するために使用する施設に限る) ⇒ 当該施設において、政策や制度の企画立案業務が行われているものであること (例) ・中央官庁(地方支分部局を含む)の庁舎、都道府県・市町村の庁舎 ・国及び地方公共団体に設置が義務付けられている施設 これと類似の業務を行う施設又は業務を分掌されている施設で国及び地方公共団体のみが設置できる施設

政省令で示された第一種施設【行政機関の庁舎】

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○第一種施設の屋外の場所の一部の場所のうち、 受動喫煙を防止するために必要な措置が取られた場所 ➢喫煙可能な場所が区画*1されている *1 喫煙場所と非喫煙場所を明確に区別する必要あり(例)パーテーション等による区画

➢喫煙可能な場所である旨を記載した標識が掲示されている(標識例あり)

➢第一種施設の利用者が通常立ち入らない場所*2に設置する *2 建物の裏や屋上など、喫煙のために立ち入る場合以外には通常利用することのない場所

特定屋外喫煙場所

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都内における受動喫煙防止対策 –第二種施設-

【飲食店・事務所・その他に含まれるもの】 老人福祉施設、運動施設、ホテル、 事務所(事業所)、飲食店(右記以外) など

飲食店・事務所・その他

【特例措置のある飲食店の要件】 ○ 2020年4月現在、既に営業している ○ 中小企業又は個人が経営している ○ 客席面積が100㎡以下である ○ 従業員がいない

特例措置のある飲食店

※1 施設の一部に設置された、専ら喫煙をするための部屋(飲食不可)。標識掲示・たばこの煙の流出防止のための技術的基準を満たす必要有 ※2 加熱式たばこのみ喫煙可能な、施設の一部に設置された、喫煙をするための部屋(飲食可)。標識掲示・技術的基準を満たす必要有 ※3 施設内部の全部又は一部に設置された、喫煙をするための部屋(飲食可)。標識掲示・技術的基準を満たす必要有 ★ 飲食店においては、全面禁煙の場合であっても都条例により、標識の掲示義務が課される

都条例による規定

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都内における受動喫煙防止対策 –喫煙可能室設置施設-

○管理権原者は、既存特定飲食提供施設の要件に該当することを証明する書類を備え保存しなければならない 【保存しなければならない書類】 ① 客席*1部分の床面積に係る資料*2 *1 客に飲食させるために客に利用させる場所(店舗全体のうち、客席から明確に区分できる厨 房、トイレ、廊下、会計レジ、従業員専用スペース等を除いた部分を指す) *2 店舗図面等

② 資本金の額又は出資の総額に係る資料*3 *3 資本金額や出資総額が記載された登記、賃借対照表、決算書、企業パンフレット等

喫煙可能室設置施設(政省令事項)

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○喫煙可能室設置施設の管理権原者は届出を行う必要がある 【届出事項】 ① 喫煙可能室設置施設の名称及び所在地 ② 喫煙可能室設置施設の管理権原者の氏名及び住所(法人の場合は管理権原者の名 称、主たる事務所の所在地及び代表者氏名) ※ 都条例の規定による「従業員の有無の確認」については、今後規則で定める予定

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都内における受動喫煙防止対策 –喫煙目的施設-

(参考)喫煙目的施設定義 多数の者が利用する施設のうち、その施設を利用するものに対して、喫煙をする 場所を提供することを主たる目的とする施設として政令で定める要件を満たすもの

【喫煙目的施設に含まれるもの】 ① 屋内公衆喫煙所 ② 喫煙を主目的とするバー、スナック等 ※ たばこの対面販売(出張販売を含む)をしており、設備を設けて客に飲食をさせる営業 (「通常主食と認められる食事」を主として提供するものを除く)を行うものであること

③ 店内で喫煙可能なたばこ販売店 ※ たばこ又は喫煙器具の販売をしており(たばこについては対面販売に限る)、設備を設けて 客に飲食をさせる営業を行っていないこと

喫煙目的施設

※ 施設内部の全部又は一部に設置された、喫煙をするための部屋(シガーバーにおいてのみ飲食可)。標識掲示・技術的基準を満たす必要有 10

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都内における受動喫煙防止対策 –喫煙目的施設-

① 公衆喫煙所:屋内の全部の場所を専ら喫煙*1をする場所とするもの *1 本来は、施設内での喫煙以外の行為は行わないという趣旨だが、公衆喫煙所では、喫煙以 外の一切の行為を認めないものではなく、例えば、喫煙の傍ら飲むための飲料自動販売機 の設置は可能

② 喫煙を主目的とするバー、スナック等 ※ たばこの対面販売*2(出張販売を含む)をしており、設備を設けて客に飲食をさせる営業 (「通常主食*3と認められる食事」を主として提供するものを除く)を行うものであること *2 製造たばこ小売販売業の許可営業者が営業を行う場所又は出張販売の許可を受けた場所で、 たばこ販売者によって購入者に対してたばこを販売すること(自動販売機のみによるたば この販売は該当しない) *3 社会通念上主食と認められる食事:米飯類、パン類(菓子パン類を除く)、麺類、ピザパ イ、お好み焼き等が主に該当するものだが、主食の対象は各地域や文化により異なるため 実情に応じて判断

③ 店内で喫煙可能なたばこ販売店 ※ たばこ又は喫煙器具の販売*4をしており(たばこについては対面販売に限る)、設備を設 けて客に飲食をさせる営業を行っていないこと *4 当該店舗で販売している商品の陳列棚のうち、たばこや喫煙器具の占める割合が約5割を 超える状態

喫煙目的施設

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都内における受動喫煙防止対策 –喫煙室の技術的基準-

【注】 法律・条例の全面施行時(2020年4月1日)に既に存在している建物 であって、管理者の責めに帰すことができない事由によって上記基準 を満たすことが困難な場合は、上記技術的基準に一定の経過措置が 設けられている。→次ページ

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喫煙専用室、指定たばこ専用喫煙室、喫煙可能室、喫煙目的室共通

① 喫煙室の出入口において室外から室内に流入する空気の気流が0.2m/秒以上

② たばこの煙が室内から室外に流出しないよう、壁・天井等*1によって区画*2されている

③ たばこの煙が屋外又は外部*3に排気されている ※ 施設内が複数階に分かれている場合には、フロア分煙をする(上階を喫煙フロアとする)ことが可能 ※ 屋内全てを喫煙可とする飲食店(既存小規模店)は、②の要件のみ満たす必要がある

*1 建物に固定された壁、天井や、ガラス窓等を含む(たばこの煙を通さない材質・構造のもの) *2 出入口を除いた場所において、壁等により床面から天井まで仕切られていること(たばこの煙が 流出するような状態は×) *3 鉄道等車両の外部(施設における「屋外」と同じ)

喫煙所の技術的基準

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都内における受動喫煙防止対策 –喫煙室の技術的基準-

○施行の際に存する建築物・鉄道車両等に所在する第二種施設等の屋内(内部)に 喫煙場所を設置しようとする場合で、当該施設の管理権原者の責めに帰することが できない事由によって技術的基準(一般的基準)を満たすことが困難な場合の技術 的基準は、一般的基準に関わらず以下のとおり ➢ たばこの煙を十分に浄化し、室外に排気するために必要な措置※を講ずることで、 一般的基準に適合した措置を講じた場合と同等程度にたばこの煙の流出を防止で きること ※ 総揮発性有機化合物の除去率が95%以上で、これにより浄化され室外に排気される空気における 浮遊粉じん量が0.015㎎/㎥以下にできる脱煙機能の付いた喫煙ブースを設置し、ここから排出さ れた気体が室外(施設の屋内(内部)のみ)に排気されるものであること (室外に排気された気体が、そこに設置された換気扇等から効率的に排気できる工夫が講じられ ていることが望ましい)

技術的基準に関する経過措置

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都内における受動喫煙防止対策 –その他-

○管理権原者 :所有者等の、施設等の設備の改修等を適法に行うことができる権原を有する者 施設における望まない受動喫煙を防ぐための取組について、その方針の判断、決定を 行う立場にある者であり、例えば、当該義務の履行に必要となる施設の設備の改修等 を適法に行うことができる権原を有する者 (例)施設の所有者、飲食店が入居している複合ビルのオーナー 等 ○管理者 :事実上現場の管理を行っている者 (例)会社に雇われている店長 等 ※ 管理権原者等は、賃借契約等において借主にどのような権限が与えられているか、など の個別具体の事情を勘案して判断される/個人事業主が営業している施設など、管理権 原者と管理者が同一となる場合もある ☑ 「管理権原者等」と記載がある場合は、管理権原者に加え管理者にも責務が発生する

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管理権原者/管理者

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都内における受動喫煙防止対策 –その他-

○ 第一種施設の場所に第一種施設以外の特定施設の場所がある場合 → 第一種施設の場所として規制を適用 ○ 第一種施設とそれ以外の特定施設が併存し、各施設の機能や利用者が明確に異なる場合や、各施設 が明確に区分されている場合 → 第一種施設の利用者に対する受動喫煙防止は、第一種施設の部分のみの規制で達成されるた め、それぞれ独立した別の施設として規制を適用 ○ 様々な用途の施設の入居が前提とされている複合施設の場合 → 当該複合施設は第二種施設に分類され、当該複合施設の場所に第一種施設が存在する場合は、 その場所に限り第一種施設の規制を適用 ○ 第二段階の施行時の第一種施設の場所に、それ以外(規制前の各施設)がある場合 → 第一種施設を利用する者の受動喫煙を防ぐという改正法の趣旨を踏まえ、第一種施設の規制 を適用:ただし、各施設の機能や利用者が明確に異なり、各施設が明確に区分されていれば、 第一種施設の利用者への受動喫煙防止は当該施設部分のみの規制で達成できるため、それぞ れ独立した別の施設として扱うこと (例)病院の建物の中にカフェがある場合等=第一種施設として取り扱う

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適用関係

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都内における受動喫煙防止対策 –その他-

○ 多数の者が利用する場所での受動喫煙防止のための規制という改正法の趣旨を踏まえ、 これに該当しない場所は適用除外:プライベートな居住空間すなわち私的な利用であり、 居住(人の居住の用に供する場所*)又は宿泊を行う場所 *家庭の場所、職員寮の個室、特別養護老人ホーム・有料老人ホーム等入所施設の個室の場所等(多床室・相部屋、 共用部は、多数の者が利用する場所のため適用除外にはならず) *病院、介護老人保健施設、介護医療院(いずれも第一種施設)の個室は治療目的で利用するものであるため、「人 の居住の用に供する場所」には該当しない

【該当する施設の場所】 旅館業の施設の客室の場所 (簡易宿所営業の施設及び下 宿営業の施設の客室(個室を 除く)の場所を除く)、鉄道 ・客船の客室(宿泊用個室の み)、宿泊施設の客室(個室 のみ)の場所

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適用除外

規制の適用

個室 適用除外

多床室・共用部 原則禁煙(喫煙専用室設置可)

個室 禁煙

多床室・共用部 禁煙

適用除外

客室(個室) 適用除外

客室(相部屋)、共用部 原則禁煙(喫煙専用室設置可)

※特養、有料老人ホーム、グループホーム、サ高住、障害者支援施設、小規模多機能型居宅介護事

業所、救護施設、厚生施設、宿所提供施設 等

寄宿舎

入所施設(※)

病院、診療所、

介護老人保健施設、介護医療院

ホテル・旅館の客室

簡易宿所、下宿

施設

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都内における受動喫煙防止対策 –罰則・施行期日-

指導・助言等に従わないなど悪質な場合は、違反者に対して罰則を適用

(例)○ 喫煙禁止場所において喫煙した場合【全ての者が対象】 ○ 喫煙禁止場所に喫煙器具・設備等を設置していた場合【施設管理者が対象】 ○ 喫煙室の基準を満たしていない場合【施設管理者が対象】 など

違反者への罰則

施行期日

2019年1月1日 ✔ 都・都民・保護者の責務

2019年9月1日

✔ 学校等の屋外喫煙場所 設置不可 ✔ 飲食店の店頭表示義務化

2019年1月24日 ✔ 国・自治体の責務 ✔ 配慮義務

2019年7月1日 ✔ 第一種施設に関する規定 2020年4月1日

✔ 全面施行

法律事項

条例事項

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(参考)相談について ※平成31年度継続予定

◇ 電話・来所相談 ・月~金(祝祭日等除く) 午前9時~午後5時45分まで ・電話相談 0570-069690 来所相談 @ 保健政策部 健康推進課(都庁第一本庁舎29階)

◇ AIチャットボットサービス ・ホームページ上のチャット画面にて質問を入力するとAIが自動で回答 ・とうきょう健康ステーション「東京都受動喫煙防止条例」のページにて実施 ・24時間365日の対応が可能

◇ 受動喫煙防止対策専門アドバイザー ・喫煙場所の設置等に関する相談を労働衛生コンサルタントが対応。実地派遣も実施

受動喫煙防止対策相談窓口

◇ 内容 ・中小企業事業主を対象とした、喫煙室や閉鎖系屋外喫煙場所の設置改修費用の助成 ・飲食店を営んでいる場合は助成率2/3、その他は1/2(上限100万円)

◇ 問合せ先 ・東京労働局 労働基準部 健康課 03-3512-1616

【厚労省】受動喫煙防止対策助成金

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