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運営マニュアル
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◆用意するもの
※6 グループの場合(1 グループ=最大 7 人)
ツール名 数量
ワークの手順 42 枚(1 人 1 枚)
情報カード 6 セット(1 セット 46 枚)
スケジュールカードまたはシール 【カード】6 セット(1 セット 19 枚)
または
【シール】6 枚(1 グループ 1 枚)
座席カードまたはシール 【カード】6 セット(1 セット 14 枚)
または
【シール】6 枚(1 グループ 1 枚)
スケジュール表 6 枚(1 グループ 1 枚)
座席表 6 枚(1 グループ 1 枚)
【回答】スケジュール表 6 枚(1 グループ 1 枚)
【回答】座席表 6 枚(1 グループ 1 枚)
採点シート 6 枚(1 グループ 1 枚)
振り返りシート 42 枚(1 人 1 枚)
<その他 準備物(推奨)> 筆記用具、タイマー、時計など
◆設営
<会場レイアウト例>
<各グループ準備物>
ツール名 数量
ワークの手順 人数分
情報カード 各グループ 1 セット(46 枚)
スケジュールカードまたはシール 【カード】1 セット(19 枚)、または【シール】1 枚
座席カードまたはシール 【カード】1 セット(14 枚)、または【シール】1 枚
スケジュール表 各グループ 1 枚
座席表 各グループ 1 枚
■準備
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※あくまで【実施の一例】としてご活用ください。
◆タイムスケジュールの例 (約2時間構成)
※グループワーク時間の短縮や振り返りを省き、1 時間~1時間半の実施も可能です。
① 挨拶 <5分>
お時間となりましたので、只今よりグループワークを始めます。 本日のグループワークの目的は・・・。
No. プログラム 備考 時間
① 挨拶 本日の目的など 5分
② アイスブレイク グループ内で自己紹介 5分
③ グループワーク説明 ワークの説明 10分
④ グループワーク 40分
⑤ 採点・答え合わせの解説 正解の解説 10分
⑥ 採点結果の発表 採点結果を発表(優勝チームからのコメント) 10分
⑦ グループワークの振り返り 振り返りシートの記入、グループ内共有 25分
⑧ まとめ 10分
【補足】
●プログラムの目的について
研修など社内で実施の場合は、冒頭にプログラムの目的(ビジネスにおける情報の重要性・優先順位の重要性・チー
ムコミュニケーションの重要性)について、ぜひ説明を行ってください。
選考で使用する場合は、特にその必要性はございません。
■実施の流れ
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② アイスブレイク(自己紹介)<5分>
これから同じテーブルに座っている方同士、力を合わせて【ある課題】に取り組んでいただきます。
開始する前に、グループ内で簡単な自己紹介をお願いします。
その際に必ず盛り込んでいただきたい内容は ① 自分の氏名 ② 好きな言葉とその理由 です。
また、お一人発表後ごとに、「今日一日一緒にがんばりましょう。」という意味を込めて拍手をお願いします。
※拍手を促してください。
それでは始めてください。どうぞ。
【補足】
挨拶とアイスブレイクで、学生をリラックスさせてください。その後のディスカッションが活発になります。
グループ内での自己紹介が早く終わったグループには、ファシリテーターから話題を促してください。
(アイスブレイク中は資料に触れないように注意を促してください。)
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③ グループワーク説明<10分>
それでは、グループワークを始めたいと思います。
お手元にある「ワークの手順」をご覧ください。
【配布物】
まず、配布物の確認をいたします。
「情報カード」46枚、「スケジュールカード」19枚または「スケジュールシール」1枚、「座席カード」14枚または「座
席シール」1枚、「スケジュール表」1枚、「座席表」1枚は机の上にありますでしょうか。
ご確認ください。
【状況設定】
次に、グループワーク状況設定をご説明いたします。
入社したばかりの新人・松本さんは、いまだオフィス内の座席レイアウトを把握できていません。しかも、まだ慣
れていない仕事ばかりなので、ひとつの業務をこなすのに最低でも30分以上はかかってしまいます。
そんなある日、いつもより早めに出勤した松本さんは、上司から「新しくなったオフィスの座席表を作成してほし
い」と頼まれました。
この日は、オフィスビルのメンテナンス点検の日になっており、全ての電気が使えなくなってしまうので、19時ま
でには必ず退社するように言われています。早速、松本さんは、何とか先輩社員たちから聞いた情報を頼りに、
座席表の作成に取りかかりました。
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そんな時です。今まで書いたメモを落としてしまい、バラバラになってしまいました。今日のやるべき仕事を書い
たメモまで一緒に紛れてしまい、何がなんだかわかりません。このままでは座席表を正しく作成することができ
ないだけではなく、今日の業務スケジュールもわかりません。
そこで、皆さんは松本さんに代わって、メモを参考に、座席表と業務スケジュールを特定してあげてください。
頼りはそれぞれに配布された情報カードだけです。どんどん情報を出し合って、松本さんのスケジュールを整
理し、始業開始の 8 時半からのスケジュール表と座席表を作ってあげてください。
【課題】
各自に配布された情報カードの情報を元に、
●スケジュール表にスケジュールカードまたはシールを適切に配置し、表を完成させてください。
●座席表に座席カードまたはシールを適切に配置し、表を完成させてください。
※どちらの表から進めていただいても構いません
※シールは何度もはがせるタイプのシールですので、貼ったり、剥がしたりすることが可能です。
【ルール】
●各自に配布された情報カードは他人に見せてはいけません。口頭での伝達は問題ありません。
●カード、表への書き込みはしないでください。
●松本さんはひとつの業務に最低30分かかります。
ワーク終了後には、それぞれの表の回答をお配りしますので、各グループで答え合わせをしていただきます。
そして、獲得した合計点をグループ毎に競い合っていただきます。
では、得点について説明します。(ワークの手順には記載がないので、丁寧に説明をしてください)
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【得点について】
座席表 正解:1箇所につき+5点 不正解:1箇所につき-10点
スケジュール表 全正解で+30点 1 箇所でも間違えると0点
※合計100点満点でグループ毎に競います。
【制限時間】
制限時間は40分間です。
46枚の情報カードを各メンバーに均等に配分するところから始めていただきます。
何かご質問はありませんか。
④ グループワーク<40分>
それでは、ワークを始めてください。どうぞ。
※タイマーをセットし、40分計測。⇒ワーク終了5分前にアナウンス
終了5分前です。まだ完成していないグループは急いでください。
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⑤ 採点・答え合わせの解説<10分>
※開始から40分後
お時間となりました。ワークを終了してください。途中のグループも、終了してください。
それでは只今より、各グループで採点をしていただきます。
採点シート、【回答】(スケジュール表、座席表)を各1枚ずつお配りします。
採点シートを元に、グループ毎に自己採点してください。
座席表 正解:一箇所につき+5点 不正解:一箇所につき-10点
スケジュール表 全正解で+30点 1 箇所でも間違えると0点
いかがですか。採点できましたでしょうか。
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正解に導くポイントとしては、大前提として、情報の分類わけをしながら考えることが重要です。
配布したカード情報を分類すると、概ね次の3つになります。
①レイアウトに関する情報
②人物(所属)に関する情報
③業務に関する情報
+
不要な情報
そして、今回のこのワークを取り組む上で、一番のポイントは時間管理です。
今回の状況設定がそうだったように、仕事や業務には必ず納期、〆切があります。
今回皆さんにやっていただいたワークを、もし時間無制限で行ったとしたら、全てのチームが満点になったと思
います。しかし、時間は有限です。
ビジネスでは、多くの情報を整理し、制限時間内に最高のパフォーマンス=成果を上げることができるかで、評
価が変わってきます。今回のワークで、時間の重要性を感じていただけましたでしょうか。
【補足】
●ワーク終了直後のコメントについて
時間管理・優先順位の考え方について、ファシリテーター自身のことばで話していただくと、今回の狙いをより効果的に
参加者に訴求できます。(上記は一例です)
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採点結果の発表<10分>
それでは、各グループの成績発表をします。
優勝グループには、その勝利の秘訣を発表していただきたいと思います。
○グループ…●点!
△グループ…●点!
□グループ…●点!
◇グループ…●点!
よって、優勝グループは、○グループです!おめでとうございます。
それでは、優勝した秘訣をどなたかに発表していただきましょう。
【補足】
●成績発表時のコメントについて
それぞれのチームの成績発表後、チームごとの良かった点(進行具合、一番始めにカードを置き始めたなど)をフィード
バックしてあげると、受講者の満足度が高まります。活発な話し合い方、円滑な役割分担など、現場でも評価できる点
などを訴求しましょう。
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⑦ グループワークの振り返り<25分>
皆さん、お疲れさまでした。グループワークは以上で終了です。
続いて、今回のワークの振り返りをしていただきます。
今から振り返りシートを配布いたします。まずは各自で記入してください。時間は10分間です。
※タイマーをセットし、10 分計測。⇒10 分経過後
記入は終わりましたでしょうか。
それでは今からグループ内で、その振り返りシートを用いて「良かった点、反省点」、「本日のMVPと選んだ理
由」について発表し合ってください。
発表方法は各グループにお任せします。時間 15 分間です。
※タイマーをセットし、15 分計測。
【補足】
●グループ内フィードバックについて
個人での振り返りには限界があり、グループのメンバー全員で報告し話し合うことで、その気付きや学びをより深くする
ことができます。できるだけ長く時間をとっていただいた方が参加者の満足度が上がります。グループ内での話が盛り
上がっていなければ、ファシリテーターが個別に気付いた点を述べてあげるといいでしょう。
【補足】
●振り返りシート記入について
なぜ振り返りが重要なのか、説明を行ってください。ビジネスにおいては、やりっぱなしではなく、必ずプロジェクトや企
画・提案後に次に向けたフィードバックを行うことが重要だということを伝えてください。
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⑧ まとめ<10分>
いかがでしたでしょうか?
最後に、本日のグループワークを通してみなさんに体感していただきたかったポイントを解説します。
※あくまで【一例】としてご活用ください。
<実行メンバーについて>
今回のグループワークをビジネスの現場に置き換えて、新プロジェクトを実行することになったと仮定してみま
しょう。
■グループで作業をした意味
⇒仕事には、多くの人が関わっている
■メンバー全員の情報が必要
⇒会社では、様々な部署の協力が必要
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<情報について>
配られた情報カードが、スキル、持っている知識・情報であり、その伝達は職場で自分自身の持ち味を上手く伝
えることでもあります。
↓
それぞれの詳しいスキル、持っている知識、得意分野は知らない
情報は持っているだけでは意味がありません。情報を活かし、新たな情報を得ることはプロジェクトの任務遂行
には欠かせません。
必要な情報を提供しない、自分だけが得をすればよいなどの考え方は人を困らせてしまいますよね。
■それぞれが所持するカード情報
⇒個々人のスキル・経験・知識
⇒持っているだけでは伝わらない
■情報を整理・活用する力
⇒情報の分類(レイアウト・仕事・人物)
⇒2つ、3つの情報を組み合わせ、新しい情報を得る
■情報を早く、正確に把握・選別する力
⇒時間は有限であること
⇒正しく伝える、漏れなく聞く
⇒必要な情報・不必要な情報を選別する
お疲れ様でした。
以上でワークは終了です。
使用したものは全てテーブル中央にまとめてください。
ご参加いただきありがとうございました。
【補足】
●まとめについて
人・情報・方法についてビジネスにおける重要性を説明してください。
※末尾参照
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《参考》
<情報の処理について>
このプログラムにおいては、「情報」は紙に書かれた文字であり、チームでの情報を共有化しようとする際、そ
の手段が制限(口頭でしか伝えられない)されています。
人はそれぞれ異なった「枠組」(物の見方や考え方)を持っている為、情報を伝えあう際、ミスコミュニケーション
を起こすことが多くなります。今回のプログラムでも、情報を伝え、聴こうとする際に、なかなかありのままに伝
わらなかったことがあったのではないでしょうか。
今回のワークでは、情報を正確に伝える、情報を組み合わせ新しい情報を得る、情報を確認するなどの作業
が大切になっていました。
<コミュニケーションについて>
このワークでは、課題を解決するための情報がメンバーに分散されており、それらを口頭のみで伝達するという
条件で行います。各自が持っている情報をどのようにチームに提供するのかが重要です。
(情報を省略・加工・解釈違いなどが起こってしまう)
問題解決の方法などに関するアイデアについても充分に提供できなかったり、提供していても伝え方や聴き方
に問題があって採用されなかったことがあったかもしれません。
これらのコミュニケーションの問題が課題達成にどのような影響・弊害を与えているかがのポイントになります。
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